JP2016073060A - 電源装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電源効率を向上させつつ、軽負荷時の電源装置の動作音を低減すること。
【解決手段】一次巻線103a及び二次巻線103bを有するトランス103と、トランス103の一次巻線103aに接続されたFET102と、トランス103の二次巻線103bに誘起された電圧に応じた情報を二次側から一次側にフィードバックするフィードバック回路31と、フィードバック回路31によりフィードバックされた情報に基づきFET102のスイッチング動作を制御する電源装置において、二次側に接続された負荷の状態に応じてフィードバック回路31のゲインを切り替える電力モード切り替え回路30を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、電源装置及び画像形成装置に関し、特に、スリープモード時の電源効率を維持した状態で、スタンバイモード時にトランスから発生する動作音を低減する電源装置の技術に関する。
昨今の機器では省エネルギー対応の製品が望まれている。特に、機器が通常運転を行っていない待機状態でも、機器はコンセントに接続されて電力を消費するため、待機状態での消費電力を低減することが求められている。フライバック方式に代表されるスイッチング電源では、待機状態又は軽負荷状態における消費電力の大部分を、スイッチング動作による損失が占めている。スイッチング動作による損失の課題を解決する方法として、例えば次のような構成が提案されている。即ち、スイッチング電源が軽負荷状態であるとき、通常負荷状態におけるスイッチング動作の連続動作期間よりもスイッチング動作の休止期間を長くし、単位時間当たりのスイッチング動作が行われる回数を減らした間欠動作を行う構成である。この構成によって、電源装置における消費電力を低減している。また、例えば特許文献1では、リンギングチョークコンバータ(RCC)方式の電源の間欠パルス信号の使用方法について提案されている。
特許第4415052号公報
しかし、従来の電源装置では、間欠動作状態では負荷に応じてフライバックトランスを間欠動作させる。このため、電源装置のトランスから発生する動作音の周波数が人間の可聴域に入ってしまい、電源装置の動作音が聴覚により感知される場合がある。特に、軽負荷状態では、電源装置を搭載した機器が通常動作をしていない静かな状況となっており、電源装置のトランスの動作音はより顕著に感知されてしまう。このため、軽負荷状態における電源装置の電源効率を向上させつつ、動作音を低減させる構成が必要とされている。
本発明は、このような状況のもとでなされたもので、電源効率を向上させつつ、軽負荷時の電源装置の動作音を低減することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明は以下の構成を備える。
(1)一次巻線及び二次巻線を有するトランスと、前記トランスの前記一次巻線に接続されたスイッチング素子と、前記トランスの前記二次巻線に誘起された電圧に応じた情報を二次側から一次側にフィードバックするフィードバック手段と、前記フィードバック手段によりフィードバックされた情報に基づき前記スイッチング素子のスイッチング動作を制御する電源装置において、前記二次側に接続された負荷の状態に応じて前記フィードバック手段のゲインを切り替える切替手段を備えることを特徴とする電源装置。
(2)記録材に画像形成を行う画像形成手段と、前記(1)に記載の電源装置と、を備えることを特徴とする画像形成装置。
(3)一次巻線及び二次巻線を有するトランスと、前記トランスの前記一次巻線に接続されたスイッチング素子と、前記トランスの前記二次巻線に誘起された電圧に応じた情報を二次側から一次側にフィードバックするフィードバック手段と、前記フィードバック手段によりフィードバックされた情報に基づき前記スイッチング素子のスイッチング動作を制御する電源装置を備え、記録紙に画像形成手段により画像形成を行う画像形成装置であって、前記電源装置の前記二次側に接続された負荷の状態に応じて前記フィードバック手段のゲインを切り替える切替手段と、前記切替手段を制御する制御部と、を備えることを特徴とする画像形成装置。
本発明によれば、電源効率を向上させつつ、軽負荷時の電源装置の動作音を低減することができる。
実施例1の画像形成装置の構成を示す図、電源装置の構成を示すブロック図 実施例1の電源装置の回路図 実施例1のトランスの振動周波数と二次側負荷電流の関係を示すグラフ 実施例1のプリントモードの連続発振動作の波形を示す図 実施例1のスタンバイモード及びスリープモードの間欠発振動作の波形を示す図 実施例1の間欠発振動作時の切り替えを行った際の波形を示す図、FETのスイッチング損失を説明する概略図 実施例1の電力モードの移行処理を示すフローチャート 実施例2の電源装置の回路図
以下、本発明を実施するための形態を、実施例により図面を参照しながら詳しく説明する。
[画像形成装置]
図1(a)は実施例1の電源装置25を備える画像形成装置50の構成を示す図である。画像形成装置50は、電源装置25から後述する各種アクチュエータやセンサ、制御基板等へ電力を供給され、プリント動作を行う。画像形成装置50は、記録材である記録紙Pを収納する給紙カセット1を備えており、記録紙Pの有無を検知する紙有無検知センサ2と、記録紙Pの大きさを検知する紙サイズ検知センサ3を有する。画像形成装置50は、給紙カセット1に積載された記録紙Pを搬送路上に給紙するためのピックアップローラ4を備えている。画像形成装置50は、ピックアップローラ4によって給紙された記録紙Pを搬送する給紙ローラ5と、給紙ローラ5に対向して配置され、記録紙Pを1枚だけ給紙できるようにリタードローラ6を備えている。画像形成装置50は、所定のタイミングで記録紙Pをプロセスカートリッジ8へ搬送するレジストレーションローラ7を備えている。
プロセスカートリッジ8は、帯電手段である帯電器9、現像手段である現像ローラ10、クリーニング手段であるクリーナ11、及び電子写真感光体である感光ドラム12によって一体的に構成されている。記録紙P上には、公知である電子写真プロセスの一連の処理によって未定着トナー像が形成される。感光ドラム12は、帯電器9によって表面を一様に帯電された後、露光手段であるスキャナユニット13により画像信号に基づいた露光が行われる。スキャナユニット13内のレーザダイオード14から出射されるレーザ光は、回転する回転多面鏡15及び反射ミラー16を経て主走査方向に走査される。ここで、主走査方向は、レーザ光の走査方向であり、感光ドラム12の回転軸方向である。また、レーザダイオード14から出射されるレーザ光は、図1(a)中反時計回り方向に回転する感光ドラム12の回転により、主走査方向に直交する副走査方向に走査される。これにより、感光ドラム12の表面上に二次元の潜像が形成される。なお、副走査方向は感光ドラム12の回転方向であり、記録紙Pの搬送方向ともいえる。
感光ドラム12の潜像は、現像ローラ10によってトナー像として可視化され、トナー像は転写ローラ117によって、レジストレーションローラ7から搬送されてきた記録紙P上に転写される。続いて、未定着のトナー像が転写された記録紙Pは、定着装置18に搬送されて加熱加圧処理され、記録紙P上の未定着トナー像が記録紙Pに定着される。トナー像が定着された記録紙Pは、中間排紙ローラ19、排紙ローラ20によって画像形成装置50本体外に排出され、一連のプリント動作が終了する。なお、レジ前センサ21、定着排紙センサ122、排紙センサ23は、記録紙Pの搬送状態を監視している。
このように、画像形成装置50は一連のプリント動作を行う。また、画像形成装置50及び電源装置25は、電源装置25の二次側に接続された負荷の状態に応じて、二次側の負荷に流れる電流が異なる、言い換えれば消費電力が異なる複数の電力モードで動作することが可能である。本実施例では、例えば、次の3つの電力モードで動作するものとして説明を行う。3つの電力モードとは、まず、記録材Pへのプリント動作を実行中のプリントモード(通常モードともいう)、プリントモードより消費電力が小さく、且つ、プリント命令を受信するとすぐにプリント動作に移行することができるスタンバイモードである。更に、3つの電力モードのうち、もう1つの電力モードは、消費電力の削減を目的とした、スタンバイモードよりも消費電力が小さいスリープモードである。なお、スタンバイモードとスリープモードはプリントモードよりも消費電力が小さい省電力の状態である(省電力モードとも呼ばれる)。
[電力モードの切り替え]
図1(b)は、電源装置25と電力モードの切り替えを説明するブロック図である。電源装置25は、一次側回路26と二次側回路27で構成され、トランス103により電気的に絶縁されつつ、一次側回路26から二次側回路27へ電力が伝達されている。後述するように、電源装置25は、電力損失を低減するために、電源装置25に接続された二次側の負荷の電流値に基づき、自動的にスイッチング動作の間欠動作を行う構成になっている。そのため、二次側の負荷の電流値によっては、トランス103が可聴域の周波数帯で発振してしまい、動作音を発生させてしまう場合がある。
そこで、本実施例では、上述した3つの電力モードに応じて、画像形成装置50を制御する制御部であるCPU28からの電力モード切り替え信号29を、切替手段である電力モード切り替え回路30に出力する。そして、電力モード切り替え回路30により電源装置25のフィードバック回路31のゲインを切り替えて、トランス103の動作音を低減することを特徴とする。なお、本実施例では、一次側のゲインを切り替えてトランス103の動作音を低減する構成とする。
[電源装置]
図2は、本実施例の電源装置25の回路図であり、図1(b)で説明した各ブロック内の詳細な回路構成を説明する図である。本実施例では、臨界型フライバック方式のスイッチング電源を例として説明する。電源装置25は、一次側回路26と二次側回路27に分かれており、トランス103により電気的に絶縁されている。トランス103は、一次巻線103a、二次巻線103b、補助巻線103cを有している。
(一次側回路26)
一次側回路26の説明を行う。トランス103の一次巻線103aに電流を流す、又は電流の流れを停止させる動作(以下、スイッチング動作)を行う回路は、電源IC101、電界効果トランジスタ(以下、FET)102、電流検出抵抗105、ゲート抵抗104から構成される。制御手段である電源IC101は、制御回路1、制御回路2、フリップフロップ回路、後述するツェナーダイオード116を有し、電源装置25を制御する。スイッチング素子であるFET102は、トランス103のスイッチング動作を行う。電流検出抵抗105は、FET102のドレイン電流を制限する。ゲート抵抗104は、FET102のゲート電流を制限する。FET102は、ドレイン端子にトランス103の一次巻線103aが接続され、ソース端子に電流検出抵抗105の一端が接続され、ゲート端子にゲート抵抗104を介して電源IC101のOUT端子が接続されている。
FET102がオンするとトランス103の一次巻線103aに電流が流れ、トランス103にエネルギーが蓄積される。FET102がオフするとトランス103に蓄積されたエネルギーは、二次側回路27へ放出され、一次側回路26から二次側回路27へのエネルギーの伝達が行われる。FET102がオンした際に流れるドレイン電流Idは、電流検出抵抗105において電圧降下を発生させ、その電圧値は電源IC101のIS端子に入力される。電源IC101は、IS端子に所定の電圧が入力されると強制的にFET102をオフさせ、FET102に過大な電流が流れないようにドレイン電流Idを制限する。
トランス103の補助巻線103cは、電源IC101の電源端子であるVCC端子へ直流電圧を供給する。トランス103の補助巻線103cの周辺回路は、ダイオード114、コンデンサ111、抵抗112で構成されている。ダイオード114は、アノード端子が抵抗112を介してトランス103の補助巻線103cに接続され、カソード端子が電源IC101のVCC端子に接続されている。ダイオード114は、トランス103の補助巻線103cに誘起された電圧を整流する。コンデンサ111は、一端にダイオード114のカソード端子が接続され、他端にVin_L(グランド(以下、GND))が接続されている。コンデンサ111は、トランス103の補助巻線103cに誘起され、ダイオード114によって整流された電圧を平滑する。抵抗112は、コンデンサ111への突入電流を制限する。
ボトム検知回路は、フライバック電源の臨界動作を行うために、FET102のドレイン電圧Vdsが最小となるタイミングを検出する回路である。ボトム検知回路は、ツェナーダイオード116、電源IC101のBOTTOM端子で構成されている。ツェナーダイオード116は、電源IC101内に設けられている。電源IC101は、トランス103の補助巻線103cからBOTTOM端子に入力された電圧が最小値となるタイミングを検出し、BOTTOM端子に入力された電圧が最小値となったタイミングでFET102をターンオンさせる。ツェナーダイオード116は、電源IC101のBOTTOM端子に負の電圧が印加されないように過電圧を保護する。
フィードバック回路31は、二次側の出力電圧が所望の電圧、例えば目標電圧になるように制御する。フィードバック回路31の一次側は、フォトカプラ108、コンデンサ109、電流制限抵抗110で構成されている。フォトカプラ108は、二次側のフォトダイオード108aと、一次側のフォトトランジスタ108bから構成され、電源装置25の二次側の出力電圧と目標電圧との差分(以下、エラー量)を一次側に伝達する。コンデンサ109は、電源IC101のFB端子からの電流をチャージする。第一の抵抗である電流制限抵抗110は、電源IC101のFB端子から出力される電流を制限する。電源IC101は、上述したエラー量に従い、フォトカプラ108のフォトトランジスタ108bのコレクタ電流を変化させることでFB端子の電圧を変化させ、トランス103から二次側へ出力される電力量を制御する。
第二の抵抗である電流制限抵抗328は、一端が電源IC101のFB端子に接続され、他端がリレー326に直列に接続され、更にリレー326を介してコンデンサ109に接続されている。本実施例では、電流制限抵抗328の接続を、上述した電力モードに応じてリレー326により切り替えて、フィードバック回路31のゲインを変更する。電流制限抵抗328の接続を切り替える電力モード切り替え回路30は、リレー326、電流制限抵抗327、フォトカプラ354、トランジスタ351、ベース抵抗353、電流制限抵抗352で構成されている。リレー326は、電流制限抵抗328の接続を切り替える。電流制限抵抗327は、リレー326の電流を制限する。フォトカプラ354は、二次側のフォトダイオード354a、一次側のフォトトランジスタ354bから構成され、CPU28から出力された電力モード切り替え信号29を二次側回路から一次側回路へ伝達する。
トランジスタ351は、ベース端子にベース抵抗353を介してCPU28から出力された電力モード切り替え信号29が入力される。また、トランジスタ351は、コレクタ端子にフォトカプラ354のフォトダイオード354aのカソード端子が接続され、エミッタ端子がGNDに接続される。トランジスタ351は、フォトカプラ354のフォトダイオード354aに電流を流す。電流制限抵抗352は、トランジスタ351のコレクタ電流の制限抵抗である。
CPU28は、トランジスタ351のベース端子に電力モード切り替え信号29を出力することにより、一次側のリレー326のオン/オフを制御して、電流制限抵抗328の電源IC101のFB端子への接続/非接続(切断)の状態を切り替える。詳細には、CPU28が、ハイレベルの電力モード切り替え信号29をトランジスタ351のベース端子に出力すると、トランジスタ351がオンし、フォトカプラ354のフォトダイオード354aが発光する。フォトカプラ354のフォトダイオード354aが発光すると、フォトカプラ354のフォトトランジスタ354bがオンし、リレー326がオンする。リレー326がオンすると、電流制限抵抗328が接続されて、電流制限抵抗328と電流制限抵抗110が並列に接続される。このため、電源IC101のFB端子に接続される電流制限抵抗の合成抵抗値が低くなる。
CPU28が、ローレベルの電力モード切り替え信号29をトランジスタ351のベース端子に出力すると、トランジスタ351がオフし、フォトカプラ354のフォトダイオード354aが消灯する。フォトカプラ354のフォトダイオード354aが消灯すると、フォトカプラ354のフォトトランジスタ354bがオフし、リレー326がオフする。リレー326がオフすると、電流制限抵抗328の接続が切断されて、電源IC101のFB端子に接続される抵抗が電流制限抵抗110のみとなる。このため、電源IC101のFB端子に接続される電流制限抵抗の抵抗値が、電力モード切り替え信号29がハイレベルのときと比べて高くなる。
このように、CPU28が電流制限抵抗328の接続/非接続の状態をリレー326によって切り替えることにより、電源IC101のFB端子から流れる電流値が切り替わり、フィードバック回路31のゲインを切り替えることができる。フィードバック回路31の一次側でフィードバック回路31のゲインを切り替えることで、トランス103の動作音を低減できる理由については、後述する。なお、一次平滑電解コンデンサ100は、図示しない整流ダイオードブリッジを介し、全波整流された直流電圧が印加され、全波整流された直流電圧を平滑するコンデンサである。
(二次側回路27)
続いて、二次側回路27の説明を行う。二次側回路27は、二次側整流ダイオード207、二次側平滑コンデンサ208で構成される。二次側整流ダイオード207は、トランス103の二次巻線103bから出力された電流を整流し、二次側平滑コンデンサ208へ出力する。二次側平滑コンデンサ208は、二次側整流ダイオード207により整流された電圧を平滑する。なお、負荷211は、二次側整流平滑回路の出力に接続された二次側の負荷である。
フィードバック回路31は、二次側の出力電圧が目標電圧となるように制御するための回路であり、二次側に誘起された電圧に応じた情報を一次側にフィードバックする。フィードバック回路31の二次側は、二次側の出力電圧を検出するための分圧抵抗205、分圧抵抗206、位相補償用抵抗202、位相補償用コンデンサ203、シャントレギュレータ201、フォトカプラ108、電流制限抵抗204で構成されている。位相補償用抵抗202、位相補償用コンデンサ203は、それぞれシャントレギュレータ201の位相補償のための抵抗、コンデンサである。フォトカプラ108は、二次側の出力電圧のエラー量を一次側へ伝達する。電流制限抵抗204は、一端がフォトカプラ108のフォトダイオード108aのアノード側に接続され、フォトカプラ108のフォトダイオード108aに流れる電流量を制限する。
シャントレギュレータ201は、内部にコンパレータ、トランジスタ、基準電圧を有し、ANODE端子はGNDに接続されている。シャントレギュレータ201のREFERENCE端子には、分圧抵抗205と分圧抵抗206で検出した電圧(以下、比較電圧)が入力され、内部のコンパレータの+端子に入力される。シャントレギュレータ201のコンパレータは、REFERENCE端子から+端子に入力された比較電圧と−端子に入力された基準電圧(REF)とを比較する。シャントレギュレータ201は、コンパレータの出力(比較電圧と基準電圧との差分量)を、内部に有するトランジスタを介してCATHODE端子に出力する。これにより、シャントレギュレータ201は、比較電圧と基準電圧との差分量に応じた電流量をフォトカプラ108のフォトダイオード108aに流し、二次側で発生した出力電圧のエラー量を一次側へ伝達する。なお、位相補償用抵抗202及び位相補償用コンデンサ203は、フィードバックループが正帰還しないようにフィードバックループの位相を補償する。
[トランスの振動周波数と二次側の負荷電流の関係]
図3は、トランス103の振動周波数と二次側の負荷電流の関係を説明するグラフであり、横軸にトランス103の振動周波数、縦軸に二次側の負荷211に流れる電流(二次側負荷電流)を示す。まず、図中の特性1について説明する。上述したように、電源装置25は、二次側の負荷211が軽くなると、トランス103を間欠発振させ、FET102の損失を低減するよう動作する。特性1の場合は、二次側負荷電流が図3中の0からI3の領域で間欠発振動作を行い(特性1(間欠発振))、二次側負荷電流が図3中のI3からImaxの領域で連続発振を行う(特性1(連続発振))。
図3に示すように、特性1(間欠発振)では、二次側負荷電流が小さいほどトランス103の振動周波数は小さくなっている。即ち、二次側負荷電流がI1のときのトランス103の振動周波数をF1、I2のときのトランス103の振動周波数をF2、I3のときのトランス103の振動周波数をF3とすると、I1<I2<I3、F1<F2<F3となる。また、特性1(連続発振)の場合は、二次側の負荷電流が図3中のI3からImaxの領域で、連続発振動作を行う。図3に示すように、特性1(連続発振)では、二次側負荷電流が小さいほどトランス103の振動周波数は大きくなっている。
そして、特性1(間欠発振)の場合、間欠発振動作領域の中でも、二次側負荷電流がI1からI2の領域で、トランス103から発生する動作音が可聴域に入る領域(以下、可聴音領域)(図中、ハッチング部分)が存在する。可聴音領域は、トランス103の振動周波数のF1からF2の領域である。本実施例では、スリープモードとスタンバイモードが、二次側負荷電流の0からI3の領域に含まれるものとする。そして、トランス103の動作音の周波数が可聴音領域に入る場合は、二次側負荷電流がI1からI2の領域に存在する場合であり、具体的な周波数は、数百Hzから数千Hzの領域が可聴音領域である。実際には、スタンバイモード時に二次側負荷電流がI1からI2の領域(可聴音領域)に入っている場合が多く、トランス103から動作音が発生する。
本実施例では、電源装置25のフィードバック回路31のゲインを切り替えることで、図3中の特性を、特性1(間欠発振)から、例えば、異なる特性2(連続発振)に切り替えて、スタンバイモード時のトランス103から発生する動作音を低減する。図3に示すように、特性1の他にも、特性2や特性2’のような、特性1とは傾きの異なる他の特性も存在する。本実施例では、このような他の特性を利用して、トランス103から発生する動作音を低減させる。
以下に、トランス103の動作音を低減させる方法を説明する。例えば、スタンバイモード時の二次側負荷電流をIstnbyとすると、Istnbyでのトランス103の振動周波数は、特性1(間欠発振)の状態ではF4となり、可聴音領域に入ってしまう。ここで、例えば特性1(間欠発振)から特性2(連続発振)へ切り替えると、二次側負荷電流Istnbyでのトランス103振動周波数は、F4からF5へ変化する。即ち、同じ二次側負荷電流Istnbyでも、特性1(間欠発振)から特性2(連続発振)に遷移させることにより、トランス103の振動周波数を可聴音領域外へ変化させることができ、トランス103の動作音を低減することができる。
また、例えば、特性1(間欠発振)から特性2’(間欠発振)に遷移させた場合も、トランス103の振動周波数がF4からF5’へ変化するため、トランス103の振動周波数を可聴音領域外へ変化させることができる。このように、トランス103の振動周波数と二次側負荷電流との関係を示す特性を、異なる特性へと変化させることで、トランス103の動作音を可聴音領域外へ変化させることができる。なお、図3の特性2、特性2’は複数存在する特性の一部を説明したもので、これに限定されるものではない。
ここで、図2で説明した回路において、フィードバック回路31のゲインの設定を変えることにより、図3に示すトランス103の振動周波数と二次側負荷電流との関係を示す特性の傾きを変えることができる。特性の傾きを変えることは、ある特性から異なる特性に変化させることができることを意味している。例えば、特性2の傾きを特性2’へ変えることもできる。このように、二次側の負荷211の負荷電流Istnbyについて、例えば上述したように特性1(間欠発振)から特性2’(間欠発振)へ切り替えても、トランス103の振動周波数をF4からF5’へ変えることができる。このトランス103の振動周波数F5’は、可聴音領域外の周波数であるため、負荷電流Istnbyで振動周波数F5となる特性2(連続発振)に遷移する場合と同様に、トランス103の動作音を低減することができる。
また、スリープモードでは、特性1(間欠発振)の状態を選択する。スリープモードでの二次側負荷電流をIslpとすると、特性1(間欠発振)の場合、トランス103の振動周波数はFS1となる。振動周波数FS1は、特性2(間欠発振)の場合の二次側負荷電流Islpに対応するトランス103の振動周波数FS2よりも低い(FS1<FS2)。このため、特性2(間欠発振)よりも特性1(間欠発振)の方がFET102の損失を低減することができる。このため、本実施例では、スリープモードにおいて特性1(間欠発振)を選択する。なお、特性1は、二次側負荷電流の最大値であるImaxまで電流を流すことができる特性であるため、プリントモードにおいては、特性1が選択される。図3では、プリントモード時の二次側負荷電流をIprntとしている。
[プリントモード]
図4は、画像形成装置50がプリントモード状態であるときの電源装置25の連続発振状態の動作波形を示す図である。図4(i)は電源IC101のOUT端子の電圧、図4(ii)はFET102のドレイン電圧Vds、図4(iii)はFET102のドレイン電流Idである。図4(iv)は電源IC101のFB端子の電圧、図4(v)は電源IC101のIS端子の電圧、図4(vi)は電源IC101のBOTTOM端子の電圧である。
電源IC101のOUT端子の電圧370がハイレベルになると、FET102がオンし、FET102のドレイン電圧Vds371は0Vとなる。このとき、図2のVin_HからVin_Lに向けて、トランス103の一次巻線103a、FET102、電流検出抵抗105の経路で、トランス103の一次巻線103aのインダクタンスに一次比例したFET102のドレイン電流Id372が流れる。その結果、トランス103の一次巻線103aに電流が流れ、磁束エネルギーが蓄積される。また、ドレイン電流Id372が流れると、電源IC101のIS端子には、電流検出抵抗105の電圧降下により、ドレイン電流Id372に比例した電圧373が入力される。電源IC101は、IS端子電圧373と、電源IC101のFB端子電圧374が等しくなったタイミングで、電源IC101のOUT端子の電圧370をローレベルに切り替えて、FET102をオフする。FET102がオフになると、トランス103の一次巻線103aに流れていた電流が不連続に変化する。これにより、トランス103の巻線には、FET102がオンのときとは逆の電圧が発生し、トランス103のコアに蓄積されたエネルギーを二次側へ放出する。
続いて、二次側に生成される出力電圧を目標電圧となるように制御する電圧制御方法について説明する。電源IC101のFB端子の電圧は、電源IC101から放出されるFB端子電流と、二次側のフィードバック回路31のフォトカプラ108の動作に応じて変化する。電源装置25の二次側で生成される出力電圧が目標電圧よりも低い場合は、フォトカプラ108のフォトトランジスタ108bに流れるコレクタ電流が低下する。そのため、電源IC101のFB端子から流出する電流は、電流制限抵抗110を介しコンデンサ109を充電し、このため電源IC101のFB端子の電圧は上昇する。逆に、電源装置25の二次側で生成される出力電圧が目標電圧よりも高い場合は、フォトカプラ108のフォトトランジスタ108bに流れるコレクタ電流が増加する。そのため、電源IC101のFB端子から流出する電流ではコンデンサ109の充電が間に合わず、電源IC101のFB端子の電圧は減少する。このように、電源IC101のFB端子の電圧374は、電源装置25の二次側に生成される出力電圧に基づいて変化し、二次側に生成される出力電圧が目標電圧になるように電圧制御が行われる。
続いて、フライバック電源の臨界駆動の説明を行う。臨界動作とは、トランス103がコアに蓄積されたエネルギーを二次側回路27へ放出したタイミングで、次のエネルギーを充電するべくトランス103の一次巻線103aへの電力供給を開始する動作である。このためには、トランス103からのエネルギー放出が完了したタイミングを検出するためのボトム検出が必要になる。ボトム検出を行うために、トランス103の補助巻線103cは、二次巻線103bと同じ方向に巻かれている。即ち、トランス103の補助巻線103cは、二次巻線103bとの巻線比に比例した電圧が発生するように構成されている。図4(vi)は、電源IC101のBOTTOM端子の電圧375を示す波形であり、トランス103の補助巻線103cから出力された電圧の波形である。電源IC101のBOTTOM端子は、トランス103の二次巻線103bからのエネルギー放出が終了したことを検知する。即ち、電源IC101は、電源IC101のGND(Vin_L)レベルより少し高い電圧に設定された電圧値を閾値とし、BOTTOM端子の電圧の立ち下りエッジを検出して、二次巻線103bからのエネルギー放出が終了したことを検知する。ここで、閾値となる電源IC101のGNDレベルより少し高い電圧を、例えば0.1Vとする。
電源IC101は、BOTTOM端子の電圧により二次巻線103bからのエネルギー放出が終了したことを検知すると、電源IC101のOUT端子の電圧370を再びハイレベルとし、前述した一連の動作を連続的に繰り返す。なお、電源IC101内部に設けられたツェナーダイオード116は、電源IC101のBOTTOM端子に過電圧が印加されないよう保護する。
続いて、FET102のオン/オフの周波数であるスイッチング周波数について説明する。二次側の負荷211が重い場合(通常負荷時)は、電源IC101のFB端子の電圧が高くなるため、FB端子の電圧に比例してFET102に流れるドレイン電流Idが増加する。そのため、FET102をオンする時間が長くなり、トランス103に蓄積されるエネルギーが大きくなるので、二次側にエネルギーを放出する時間も長くなる。即ち、二次側の負荷211が大きくなるほど、FET102のスイッチング周波数は低くなる。一方、二次側の負荷211が軽い場合(軽負荷時)は、負荷が重い場合とは逆に、負荷211が大きくなるほど、FET102のスイッチング周波数は高くなる。
[スタンバイモード、スリープモード]
図5は、画像形成装置50がスタンバイモード、スリープモードで動作しているときの間欠発振動作時の動作波形を説明する図であり、図5(i)〜図5(vi)は図4(i)〜図4(vi)にそれぞれ対応しており、同じ符号を用いている。上述したように、プリントモード状態において、臨界型フライバック方式の電源では、二次側の負荷211が軽くなるにつれFET102のスイッチング周波数は高くなり、FET102のスイッチング損失は増大する。
そこで、電源IC101は、FET102のスイッチング損失を軽減するために、二次側の負荷211が一定の値よりも軽くなると、FET102を間欠的に発振させる動作(間欠発振動作)を行う。前述したように、FET102がオンするためには、次の条件を満たすことが必要である。即ち、電源IC101のFB端子の電圧374が、図5(iv)の一点鎖線で示すパルス停止電圧Vthよりも高い状態で、かつ、電源IC101のBOTTOM端子がローレベルとなっていることを検知した以降のタイミングである必要がある。電源装置25の連続発振動作時であれば、図4(iv)に示すように、電源IC101のFB端子の電圧374は、パルス停止電圧Vthよりも常に高い。このため、連続発振動作時には、二次側からのエネルギー放出が完了するとともに、言い換えれば電源IC101のBOTTOM端子の電圧375がローレベルとなったタイミングで、FET102がオン状態となる。
一方、二次側の負荷電流が軽い状態では、電源IC101のFB端子の電圧374が連続発振動作時よりも低い。トランス103に蓄積したエネルギーがフライバック電流として二次側に放出されている間に、電源IC101のFB端子の電圧374がパルス停止電圧Vthよりも低くなる。このため、トランス103に蓄積したエネルギーをフライバック電流として二次側に放出した後も、電源IC101のFB端子の電圧374がパルス停止電圧Vthよりも高くなるまでは、FET102をオンすることができない。即ち、二次側の負荷電流が軽い状態では、電源IC101のBOTTOM端子の電圧375がローレベルとなった後も、電源IC101のFB端子の電圧374がパルス停止電圧Vthよりも高くなるまでは、FET102をオンすることができない。従って、二次側の負荷電流が軽い状態では、図5に示すようなFET102がオンして次にオンするまでのスイッチング周期が間欠動作周期376となる間欠発振状態となる。
[電力モード切り替え信号と特性との関係]
図6(a)は本実施例の電源装置25の間欠発振動作時に、特性1(間欠発振)と特性2(間欠発振)の状態の切り替えを行った際の動作波形を示す図である。図6(a)(i)はCPU28から出力されるモード切り替え信号29を示す図、図6(a)(ii)は電源IC101のFB端子の電圧363を示す図、図6(a)(iii)は電源IC101のIS端子の電圧364を示す図である。本実施例では、CPU28は、特性1(間欠発振)の期間360ではローレベルの電力モード切り替え信号29を出力し、特性2(間欠発振)の期間361ではハイレベルの電力モード切り替え信号29を出力するように設定する。
画像形成装置50がスタンバイモード状態で動作しているときの二次側の負荷電流では、電力モード切り替え信号29をローレベルとすると、次のように動作する。即ち、CPU28がローレベルの電力モード切り替え信号29を出力するとリレー326はオフとなり、抵抗328の接続が切断される。このように、特性1(間欠発振)に設定すると、言い換えれば、電力モード切り替え信号29をローレベルにすると、図2で示したように、電源IC101のFB端子に接続される抵抗値が高く設定されて、電源IC101のFB端子の時定数が長くなる。ここで、電源IC101のFB端子の時定数とは、図6(a)(ii)の電源IC101のFB端子の電圧363の周期のことをいう。そのため、FET102の間欠発振動作の周期である間欠発振周期が長くなり、図3で説明したように、トランス103の振動周波数が可聴音領域内に入ってしまう。
そこで、本実施例では、電力モード切り替え信号29をハイレベル、つまり、特性2(間欠発振)に設定することで、電源IC101のFB端子に接続される電流制限抵抗の合成抵抗値を低く設定し、電源IC101のFB端子の時定数を短くする。電源IC101のFB端子の時定数を短くすることにより、FET102の間欠発振周期が短くなる。その結果、トランス103の振動周波数が可聴音領域外となる。
なお、図6(a)で説明した特性1(間欠発振)から特性2(間欠発振)への遷移は一例であり、例えば、上述したように、特性1(間欠発振)から特性2(連続発振)へ遷移した場合でも、トランス103の振動周波数を可聴音領域外とすることができる。この場合、FET102は、連続発振動作となる。更に、上述したように、特性1(間欠発振)から特性2’(間欠発振)へ遷移した場合でも、トランス103の振動周波数を可聴音領域外とすることができる。
このように、本実施例では、画像形成装置50がスタンバイモード状態で動作しているときは、CPU28から出力される電力モード切り替え信号29をハイレベルに切り替えることで、トランス103の振動周波数を可聴音領域外に設定する。これにより、トランス103の動作音を低減させる。電源IC101のFB端子の電圧363がパルス停止電圧Vthより大きい場合、FET102がスイッチング動作を行い、図6(a)(iii)に示すように電源IC101のIS端子にパルス状の電圧364が発生する。特性1(間欠発振)の期間360では、電源IC101のFB端子の電圧363は長周期で推移しているため、IS端子の電圧364の間欠発振動作の周波数は低くなる。逆に、特性2(間欠発振)の期間361では、電源IC101のFB端子の電圧363は短周期で推移しているため、IS端子の電圧364の間欠発振動作の周波数は高くなる。また、電源IC101のFB端子の電圧363の周期が十分短く、FB端子の電圧が常にパルス停止電圧Vthよりも高くなった場合には、連続発振動作(図3の特性1(連続発振))となる。
[FETの損失]
図6(b)は、一般的なFETの損失について説明する図である。図6(b)(i)は、FETのドレイン−ソース間電圧Vdsの波形(実線)と、FETのドレイン電流Idの波形(破線)を示す。図6(b)(ii)は、FETのスイッチング損失を示す。FETのスイッチング損失とは、FETがオン/オフの切り替えを行うスイッチングのタイミングで発生する損失のことである。具体的には、FETのスイッチング動作時のドレイン−ソース間電圧Vds(実線)と、ドレイン電流Id(破線)の積算電力である。つまり、FETのスイッチング周波数が高い程、FETのスイッチング損失は大きい。本実施例では、スリープモード状態で、特性1(間欠発振)の状態を設定している。理由は、FET102の間欠発振動作の周波数を低く設定することで(図3 FS1)、FET102のスイッチング周波数を低くしてスイッチング損失を低減することを目的としているからである。
[電力モードの遷移制御]
図7は、本実施例の電力モードの遷移状態の制御を説明するフローチャートである。画像形成装置50の電源がオンされると、CPU28は以下の処理を実行する。ステップ(以下、S)501でCPU28は、電力モードをスタンバイモードに設定する。S502でCPU28は、電力モードをスリープモードに移行するか否かを判断する。S502でCPU28は、スリープモードへ移行しないと判断した場合、S503の処理に進む。S502でCPU28は、スリープモードへ移行すると判断した場合、S506で電力モードをスリープモードに設定する。
S503でCPU28は、スタンバイモードでプリント命令を受信したか否かを判断する。S503でCPU28は、プリント命令を受信したと判断した場合、S504でプリントモードへ移行する。S503でCPU28は、プリント命令を受信しなかったと判断した場合は、S501の処理に戻る。S504でCPU28は、プリントモードに移行すると、S505でプリント動作を行い、プリント動作が終了すると、S501の処理に戻る。また、S506でCPU28は、スリープモードに移行し、S507で、スリープモードでプリント命令を受信したか否かを判断する。S507でCPU28は、プリント命令を受信したと判断するとS504の処理に進む。S507でCPU28は、プリント命令を受信しなかったと判断した場合は、S506の処理に戻る。
[電力モードと電力モード切り替え信号]
表1は、本実施例のCPU28から出力される電力モード切り替え信号29と各電力モードの関係を説明する表である。
Figure 2016073060
表の一列目にCPU28から出力される電力モード切り替え信号29を、二列目に電力モードを示している。
画像形成装置50の電力モードがスタンバイモードのときは、CPU28は電力モード切り替え信号29をハイレベルとして出力し、例えば、特性2(間欠発振)とすることで、トランス103の振動周波数を可聴音領域外に設定する。これにより、トランス103の動作音を低減させる。また、画像形成装置50の電力モードがスリープモード又はプリントモードのときは、CPU28は電力モード切り替え信号29をローレベルとして出力し、例えば、特性1とする。これにより、スリープモード時には特性1(間欠発振)とすることで、トランス103の振動周波数を低く設定して(図3 FS1)、電源効率を高く保持する。
なお、本実施例では、電力モード切り替え信号29の論理をハイレベルでスタンバイ、ローレベルでスリープモード及びプリントモードとしたが、逆の論理でも同様の効果を奏することができる。ただし、スリープモード時は、スタンバイモード時よりも消費電力が低い方が好ましい。本実施例では、スタンバイモード時には、電力モード切り替え信号29により、フォトカプラ354及びリレー326をオンとする。これにより、例えば特性2(連続発振)に遷移した場合には、トランス103の振動周波数をF4からF5へシフトさせることとなる。逆に、スリープモード時には、電力モード切り替え信号29により、フォトカプラ354及びリレー326をオフとする。これにより、例えば特性1(間欠発振)に遷移した場合には、トランス103の振動周波数を低い状態(図3の振動周波数 FS1)に保持する動作をしている。即ち、スタンバイモード時よりも、スリープモード時の方がフォトカプラ354及びリレー326をオフとして電力が消費されないため、消費電力が低減される回路構成である。
以上、本実施例によれば、電源効率を向上させつつ、軽負荷時の電源装置の動作音を低減することできる。
[電源装置]
図8は、実施例2の電源装置25の詳細な回路構成について説明する図である。なお、実施例1の図2で説明した構成と同じ構成には同じ符号を付し説明を省略する。本実施例では、図3で説明した特性1(間欠発振)から特性2(連続発振)へ、又は、特性1(間欠発振)から特性2(間欠発振)への切り替えを行う電力モード切り替え回路30が異なる。実施例1では、電源IC101のFB端子に接続された電流制限抵抗110と並列に接続された、FB端子電流を切り替えるための抵抗328の接続/非接続(切断)を切り替える構成とした。これにより、実施例1では、一次側のフィードバック回路31のゲインを変えてトランス103の振動周波数を変更した。本実施例では、二次側のフィードバック回路31のゲインを設定しているゲイン切り替え抵抗411の接続/非接続(切断)を切り替えて、トランス103の振動周波数を変更する。なお、本実施例の回路構成では、厳密には図3のようなグラフとはならないが、二次側のフィードバック回路31のゲインを切り替える場合も、図3で説明したような傾きの異なる特性の状態間を遷移することとなる。このため、以下の説明においても、特性1、特性2等を用いる。
本実施例の電力モード切り替え回路30は、ゲイン切り替え抵抗411と、リレー410と、電流制限抵抗412と、トランジスタ450と、ベース抵抗451で構成されている。リレー410は、ゲイン切り替え抵抗411を接続したり切断したりする。電流制限抵抗412は、リレー410の電流を制限する。トランジスタ450は、ベース端子にベース抵抗451を介してCPU28から電力モード切り替え信号29が入力される。トランジスタ450は、コレクタ端子にリレー410が接続され、エミッタ端子がGNDに接続される。トランジスタ450は、CPU28からベース抵抗451を介して入力された電力モード切り替え信号29に応じてリレー410をオン/オフする。
CPU28は、ハイレベルの電力モード切り替え信号29をトランジスタ450のベース端子に出力することにより、トランジスタ450をオンさせる。トランジスタ450がオンするとリレー410がオンし、第三の抵抗であるゲイン切り替え抵抗411が位相補償用抵抗202と並列に接続される。二次側のフィードバック回路31のゲインは、ゲイン切り替え抵抗411と位相補償用抵抗202の合成抵抗によって決定され、合成抵抗値が低いほどフィードバック回路31のゲインが上昇する。即ち、電源IC101のFB端子の電圧がパルス停止電圧Vthを越えるまでの応答時間が早くなる。そのためFET102の間欠発振動作時のスイッチング動作の周期Tが短くなり、トランス103の振動周波数は高くなって、図3に示した特性2(連続発振)の状態となる。このため、スタンバイモードのとき、リレー410がオンされると、特性1(間欠発振)から特性2(連続発振)に移行し、負荷電流Istbyのときのトランス103の振動周波数がF4からF5へ変わる。
一方、CPU28からローレベルの電力モード切り替え信号29が出力されるとトランジスタ450がオフし、リレー410がオフして、ゲイン切り替え抵抗411の接続が切断され、ゲイン切り替え抵抗411が接続されている場合に比べて抵抗値が高くなる。これにより、二次側のフィードバック回路31のゲインが下がるため、FET102の間欠発振動作時のスイッチング動作の周期Tが長くなり、トランス103の振動周波数は低くなって、図3に示した特性1(連続発振)の状態となる。そして、トランス103の振動周波数は低くなる、又は、連続発振するようになる。なお、図4、図5で説明したように、間欠発振動作と連続発振動作は、二次側の負荷の状態によって切り替わる。
以上の説明より本実施例の構成でも、FET102の間欠発振動作の周期を切り替えて、スタンバイモード時にトランス103の振動周波数が図3で説明したF1−F2間の可聴音領域に入らないようにし、トランス103の動作音を低減することができる。なお、実施例1及び実施例2で説明した回路構成は一例であり、構成等は限定されるものではない。また、本実施例ではスイッチング電源は臨界型フライバック型電源について説明したが、二次側負荷電流に従い、自動的に間欠動作を行う機能を有した、連続型や不連続型のフライバック電源、他の電源方式の電源であっても、同じ効果が得られる。
以上、本実施例によれば、電源効率を向上させつつ、軽負荷時の電源装置の動作音を低減することできる。
30 電力モード切り替え回路
31 フィードバック回路
101 電源IC
102 FET
103 トランス

Claims (15)

  1. 一次巻線及び二次巻線を有するトランスと、
    前記トランスの前記一次巻線に接続されたスイッチング素子と、
    前記トランスの前記二次巻線に誘起された電圧に応じた情報を二次側から一次側にフィードバックするフィードバック手段と、
    を備え、前記フィードバック手段によりフィードバックされた情報に基づき前記スイッチング素子のスイッチング動作を制御する電源装置において、
    前記二次側に接続された負荷の状態に応じて前記フィードバック手段のゲインを切り替える切替手段を備えることを特徴とする電源装置。
  2. 前記切替手段は、前記一次側で前記フィードバック手段の前記ゲインを切り替えることを特徴とする請求項1に記載の電源装置。
  3. 前記スイッチング動作を制御する制御手段を備え、
    前記フィードバック手段は、前記情報が入力される前記制御手段の端子に接続された第一の抵抗と、前記第一の抵抗に並列に接続することが可能な第二の抵抗と、を有し、
    前記切替手段は、
    前記第二の抵抗に直列に接続されたリレーを有し、
    前記リレーをオンすることで前記第二の抵抗を前記第一の抵抗に並列に接続し、前記リレーをオフすることで前記第二の抵抗の前記第一の抵抗への接続を切断し、前記ゲインを切り替えることを特徴とする請求項2に記載の電源装置。
  4. 前記切替手段は、前記二次側で前記フィードバック手段の前記ゲインを切り替えることを特徴とする請求項1に記載の電源装置。
  5. 前記フィードバック手段は、前記トランスの前記二次巻線に誘起された電圧に応じた信号を出力するシャントレギュレータと、前記シャントレギュレータに接続された前記シャントレギュレータの位相補償のための抵抗と、前記位相補償のための抵抗に並列に接続することが可能な第三の抵抗と、を有し、
    前記切替手段は、
    前記第三の抵抗に直列に接続されたリレーを有し、
    前記リレーをオンすることで前記第三の抵抗を前記位相補償のための抵抗に並列に接続し、前記リレーをオフすることで前記第三の抵抗の前記位相補償のための抵抗への接続を切断し、前記ゲインを切り替えることを特徴とする請求項4に記載の電源装置。
  6. 前記負荷の状態が通常負荷の状態である通常モードと前記負荷の状態が軽負荷の状態である省電力モードとに切り替え可能であって、前記軽負荷の状態において、前記切替手段は、前記フィードバック手段のゲインを切り替えることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の電源装置。
  7. 記録材に画像形成を行う画像形成手段と、
    請求項1乃至6のいずれか1項に記載の電源装置と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  8. 一次巻線及び二次巻線を有するトランスと、前記トランスの前記一次巻線に接続されたスイッチング素子と、前記トランスの前記二次巻線に誘起された電圧に応じた情報を二次側から一次側にフィードバックするフィードバック手段と、を有し、前記フィードバック手段によりフィードバックされた情報に基づき前記スイッチング素子のスイッチング動作を制御する電源装置を備え、記録紙に画像形成手段により画像形成を行う画像形成装置であって、
    前記電源装置の前記二次側に接続された負荷の状態に応じて前記フィードバック手段のゲインを切り替える切替手段と、
    前記切替手段を制御する制御部と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  9. 前記負荷の状態が通常負荷の状態である通常モードと前記負荷の状態が軽負荷の状態である省電力モードとに切り替え可能であって、
    前記通常モードは、前記画像形成手段により記録材に画像形成を行うプリントモードであり、
    前記省電力モードは、プリント命令を受信すると前記プリントモードに移行することが可能なスタンバイモードを少なくとも含むことを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
  10. 前記切替手段は、前記一次側で前記フィードバック手段の前記ゲインを切り替えることを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
  11. 前記スイッチング動作を制御する制御手段を備え、
    前記フィードバック手段は、前記情報が入力される前記制御手段の端子に接続された第一の抵抗と、前記第一の抵抗に並列に接続することが可能な第二の抵抗と、を有し、
    前記切替手段は、
    前記第二の抵抗に直列に接続されたリレーを有し、
    前記リレーをオンすることで前記第二の抵抗を前記第一の抵抗に並列に接続し、前記リレーをオフすることで前記第二の抵抗の前記第一の抵抗への接続を切断し、前記ゲインを切り替えることを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置。
  12. 前記切替手段は、前記二次側で前記フィードバック手段の前記ゲインを切り替えることを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
  13. 前記フィードバック手段は、前記トランスの前記二次巻線に誘起された電圧に応じた信号を出力するシャントレギュレータと、前記シャントレギュレータに接続された前記シャントレギュレータの位相補償のための抵抗と、前記位相補償のための抵抗に並列に接続することが可能な第三の抵抗と、を有し、
    前記切替手段は、
    前記第三の抵抗に直列に接続されたリレーを有し、
    前記リレーをオンすることで前記第三の抵抗を前記位相補償のための抵抗に並列に接続し、前記リレーをオフすることで前記第三の抵抗の前記位相補償のための抵抗への接続を切断し、前記ゲインを切り替えることを特徴とする請求項12に記載の画像形成装置。
  14. 前記制御部は、前記スタンバイモードである場合に、前記切替手段により前記リレーをオンするように制御することを特徴とする請求項11又は13に記載の画像形成装置。
  15. 前記制御部は、前記プリントモードである場合に、前記切替手段により前記リレーをオフするように制御することを特徴とする請求項11又は13に記載の画像形成装置。
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