JP2016072208A - Led点灯装置、およびそれを含むled照明装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】トライアックを用いた調光制御が可能であり、かつ、調光制御により導通角が例えば30度以下に小さくなった場合でも、LEDの安定な動作を維持して、不快なチラツキが発生しないLED点灯装置を提供する。【解決手段】LED点灯装置12を、商用交流電源24から受け取った交流電圧Vinを整流して脈流の直流電圧にする整流回路18と、脈流の直流電圧を受けるバレー・フィル回路(Valley Fill回路=谷埋め回路)20と、バレー・フィル回路20からの脈流の直流電圧Vdcを受けて、LED14を脈流の略定電流Ioで駆動するLED駆動回路22と、LED14と並列に接続される負荷回路45とで構成することにより、上記課題を解決できる。【選択図】図1

Description

本発明は、商用交流電源を用いてLEDを点灯するためのLED点灯装置、およびそれを含むLED照明装置に関するものであり、とりわけ、位相制御調光器による調光動作が可能なものに関する。
ハロゲンランプに代表される従来の白熱電球に比べて、消費電力が低くかつ長寿命といった長所を有する発光ダイオード(以下、「LED」という。)は、需要者のエコロジー意識の高まりとともに、省エネ対策のひとつとしてその使用範囲が急速に広まっている。これに伴い、白熱電球の代替としてLEDを使用したいというニーズが急速に高まっている。
ところで、従来、白熱電球に供給する電流を減少させたり、あるいは印加する電圧を減少させたりすることにより、白熱電球から放射される光量を漸減(あるいは漸増)させる「調光」制御が、トライアック(双方向サイリスタ)による商用周波数電力のON/OFF位相制御を用いて行われている(例えば、特許文献1)。このような「調光」制御は、主に室内に設けられるダウンライト等に適用されている。
特開平6−45075号公報
図4には、トライアックによる調光制御が適用された従来のLED点灯装置を示す。図示した従来のLED点灯装置1は、大略、整流回路3、バレー・フィル回路(Valley Fill回路=谷埋め回路)4、およびLED駆動回路5で構成されている。位相制御調光器2は、上述のようにトライアックTRIを用いて交流電源6から供給される商用周波数電力の導通角を規定する器具である。また、整流回路3は、導通角が規定された位相制御調光器2からの電力を整流する回路である。さらに、LED駆動回路5は、LED7に対して定電流を供給するための回路である。
位相制御調光器2を用いてLED7を調光制御する際に、バレー・フィル回路4が使用されることがある。バレー・フィル回路4は、2つの平滑用の電解コンデンサC3,C4と、3つのダイオードD7,D8,D9とで構成されている。また、電解コンデンサC3およびC4がダイオードD9を介して直列に接続されているので、両電解コンデンサC3およびC4は、それぞれ交流電圧ピーク値の半分まで充電され、放電は交流電圧ピーク値の半分時点から開始する。したがって、バレー・フィル回路4は、当該バレー・フィル回路4からの出力電圧が交流電圧ピーク値の半分よりも低くなりにくい作用を奏する。これは、C3およびC4が、放電時には等価的に並列接続になってその分容量が大きくなり、LED駆動回路5への供給電圧が低下しにくくなるからである。
図5には、図4に示す従来例のLED点灯装置1に位相制御調光器2を接続しない場合における各部の波形を示す。バレー・フィル回路4が作動した時(放電時)の電圧波形は、図5(b)に示す整流回路出力電圧Vdcにおける「Vvf」で示される。
また、LED駆動回路5としては、典型的に、図4に示されるようなスイッチング素子Q1、ダイオードD1、および、コイルL1で構成される降圧コンバータ回路が使用される。なお、上述のように、バレー・フィル回路4によれば、当該バレー・フィル回路4からの出力電圧が交流電圧ピーク値の半分よりも低くなりにくいので、LED電圧(LEDの順方向電圧)Vfが交流電圧のピーク値の半分以下であれば、バレー・フィル回路4の放電開始時であってもLED7を点灯させることができる。
バレー・フィル回路4は、力率が高いことから、トライアックTRIを用いた調光に適している。図6には、従来例のLED点灯装置1に位相制御調光器2を接続して導通角を約30度に絞った場合における各部の波形を示す。位相制御調光器2の導通角が30度以下といったように狭くなってくると、バレー・フィル回路4の放電期間が長くなり、整流回路出力電圧Vdcの電圧値VvfがLED電圧Vfより低くなって、LED7が駆動(点灯)できなくなる。その結果トライアックTRIがオフの期間、LED駆動回路5のスイッチング動作が停止する。すなわち、LED駆動回路5のスイッチング素子Q1が連続オン、ダイオードD1が連続オフの状態になる。その後、再びトライアックTRIがオンになると、バレー・フィル回路4の充電期間になって電圧値VvfがLED電圧Vfより高くなり、LED駆動回路5のスイッチング動作が開始される。
この様子は、図6(d)における、ダイオードD1のスイッチング電圧値Vd1の波形に示される。整流回路出力電圧Vdcの電圧値VvfがLED電圧Vfより低いことからLED7に供給される出力電流Ioがゼロになる期間は、スイッチングが行われない。このため、トライアックTRIがオフの期間における電圧値Vd1は、図6(b)VdcにおけるVvfとほぼ同等の電圧波形を示す。トライアックTRIがオンの期間では、電圧値VdcがLED電圧Vfよりも高くなってスイッチング動作が開始され、電圧値Vd1は瞬時にピーク値を示した後、漸減していく。
このようにスイッチング動作が不連続になると、出力電流Ioの動きはスイッチング動作の開始のタイミングが微妙に変動することになり(例えば、位相変動)、LED7から放射される光の量が変動して不快なチラツキを生じさせていた。
したがって、本発明の目的は、消費電力が低く、かつ、長寿命といった長所を有するLEDを使用し、トライアックを用いた調光制御が可能であり、かつ、調光制御により導通角が例えば30度以下に小さくなった場合でも、LEDの安定な動作を維持して、不快なチラツキが発生しないLED点灯装置を提供することにある。
本発明の一局面によれば、
商用交流電源から受け取った交流電圧を整流して脈流の直流電圧にする整流回路と、前記脈流の直流電圧を受けるバレー・フィル回路(Valley Fill回路=谷埋め回路)と、前記バレー・フィル回路からの前記脈流の直流電圧を受けて、LEDを脈流の略定電流で駆動するLED駆動回路とを有するLED点灯装置であって、
前記LEDと並列に接続される負荷回路を更に有しているLED点灯装置が提供される。
好適には、負荷回路として定電流回路が使用される。
好適には、負荷回路として並列抵抗が使用される。
好適には、前記負荷回路に流れる電流は、前記LEDに流れる電流の1/20以上1/4以下の範囲に設定される。
好適には、前記LEDの順方向電圧は、前記バレー・フィル回路の放電時最大電圧より低く設定される。
好適には、前記LED駆動回路は、高速ダイオードと、リアクタンス素子と、スイッチング素子と、前記LEDに流れる電流を検出する電流検出抵抗と、前記電流検出抵抗に生じる検出電圧を受けて前記スイッチング素子をオンオフ制御するPWM制御回路とを有している。
負荷回路として並列抵抗を使用する場合、前記LEDと並列に接続されるツェナーダイオードを更に設け、前記ツェナーダイオードのツェナー電圧を、前記LEDの順方向電圧より高く、かつ、前記LEDが開放状態となったときに発生する出力電圧より低く設定することが好適である。
本発明の他の局面によれば、
LEDと、上記LED点灯装置とを備えるLED照明装置が提供される。
本発明によれば、消費電力が低く、かつ、長寿命といった長所を有するLEDを使用し、従来ハロゲンランプに代表される白熱灯が使用されていた位相制御調光器付き照明器具等を使用して、当該位相制御調光器でLEDの調光制御が可能なLED点灯装置が提供される。とりわけ、位相制御調光器による調光操作により商用周波数の導通角が30度以下まで狭くなった場合でも、LEDの安定した調光動作を維持することで、不快なチラツキが発生しないLED点灯装置を提供できる。
本発明が適用されたLED照明装置の一例を示す図である。 図1に示すLED点灯装置に位相制御調光器を接続しない場合における各部の波形を示す図である。 図1に示すLED点灯装置に位相制御調光器を接続して導通角を30度に絞った場合における各部の波形を示す図である。 従来のLED点灯装置を示す図である。 従来のLED点灯装置に位相制御調光器を接続しない場合における各部の波形を示す図である。 従来のLED点灯装置に位相制御調光器を接続して導通角を30度に絞った場合における各部の波形を示す図である。 本発明が適用されたLED照明装置の他の例を示す図である。 図7に示すLED点灯装置に位相制御調光器を接続して導通角を30度に絞った場合における各部の波形を示す図である。 本発明が適用されたLED照明装置の他の例を示す図である。
図1は本発明の一実施例を示すLED照明装置10を示す。LED照明装置10は、LED点灯装置12と、LED14とで構成されている。また、図2は、図1に示す位相制御調光器16を接続しない場合における、LED点灯装置12の各部の波形を示す。図3は、位相制御調光器16を接続した場合(導通角は30度に設定)における、LED点灯装置12の各部の波形を示す。
図1に戻って、LED点灯装置12は、大略、整流回路18と、バレー・フィル回路(Valley Fill回路=谷埋め回路)20と、LED駆動回路22と、負荷回路としての定電流ダイオード45とで構成されている。
整流回路18は、商用交流電源24から受けた交流電圧Viを整流して脈流の直流電圧Vdcにする回路である。本実施例において、整流回路18には4つのダイオードD3〜D6が使用されており、いわゆる全波整流を行っている。
バレー・フィル回路20は、2つの平滑用の電解コンデンサ26,28と、3つのダイオード30,32,34とで構成されている。電解コンデンサ26および28は、ダイオード34を介して直列に接続されているので、両電解コンデンサ26,28は、それぞれ交流電圧ピーク値の半分時点まで充電され、放電は交流電圧ピーク値の半分から開始する。
つまり、バレー・フィル回路20を用いることにより、例えば図2(b)に示すように、整流回路18からの出力電圧Vdcの値がゼロVまで低下しにくくなる。すなわち、所定の値(図2(b)における「Vvf」。本実施例の場合、交流電圧のピーク値の半分。)まで低下してからは電圧が維持されて低下しにくくなる。なお、このときの電圧値を「放電時最大電圧Vvf」という。バレー・フィル回路20の放電時最大電圧VvfをLED14の順方向電圧Vfよりも高く設定するのが好適である。
LED駆動回路22は、バレー・フィル回路20から出力された脈流の直流電圧Vdcを受け、LED14に対して脈流の略一定電流Ioを供給することにより、LED14を駆動(点灯)する降圧コンバータである。これに代えて、昇圧コンバータ回路のLED駆動回路を使用してもよい。
本実施例において、LED駆動回路22は、高速ダイオード36、コンデンサ37、リアクタンス素子38、スイッチング素子40、LED14に流れる電流を検出する電流検出抵抗42、および、PWM制御回路44を有している。
リアクタンス素子38は、スイッチング素子40のソース側とLED14との間に設けられており、スイッチング素子40がオンの状態において、LED14に流れる電流の電流制限用コイルとして動作する。
高速ダイオード36は、整流回路18から延出されたプラスライン50とゼロボルトライン52との間において、ゼロボルトライン52からスイッチング素子40のソース側に
向けて順方向となるように取り付けられており、スイッチング素子40がオフ状態のときにLED14に電流を流すための転流用のダイオードとして動作する。
コンデンサ37は、LED14の端子間に取り付けられており、スイッチング動作で発生した電流リップルを低減するための平滑コンデンサとして動作する。
スイッチング素子40は、本実施例の場合は電界効果トランジスタであり、高速ダイオード36よりも上流側のプラスライン50に設けられている。電界効果トランジスタに代えてバイポーラトランジスタを用いることもできる。
電流検出抵抗42は抵抗器であり、スイッチング素子40の出力(ソース)側と高速ダイオード36のカソード側との間に設けられている。
PWM制御回路44は、電流検出抵抗42に生じる検出電圧を受けてスイッチング素子40をオンオフ制御する機能を有している。PWM制御回路44は、電流検出抵抗42で検出された検出電圧と基準電圧Vrefとを比較し、スイッチング素子40の制御端子(ゲート)に入力してスイッチング素子40をオンオフ制御し、LED駆動回路22から略一定電流の出力電流Ioを出力する。出力電流Ioは、LED14を駆動(点灯)する電流となる。
定電流ダイオード45は、LED14に対して並列接続となるように取り付けられている。また、定電流ダイオード45は、当該定電流ダイオード45に流れる電流値がLED14に流れる電流値の1/20以上1/5以下となるような範囲で設定されるのが好適である。
(LED点灯装置12の動作説明)
先ず、LED点灯装置12に位相制御調光器16を接続しない場合における、各部の波形について説明する。図2(b)に示すように、整流回路18からの出力電圧Vdcの波形は、全波整流の脈流電圧になる。そして、LED駆動回路22からの出力電流Ioの波形も図2(c)に示すような脈流動作の電流になる。
バレー・フィル回路20は、平滑用の電解コンデンサ26,28がダイオード34を介して直列に接続されており、両電解コンデンサ26,28は、それぞれ交流電圧ピーク値の半分まで充電されるとともに、放電は交流電圧ピーク値の半分から開始される。このようなバレー・フィル回路20の放電時の電圧波形は、図2(b)の整流回路出力電圧VdcにおけるVvfで示される。LED電圧Vfが交流電圧ピーク値の半分以下であり、Vvf>Vfを満足するようにLED電圧Vfを設定することにより、商用交流電源24からの商用周波数の全周期にわたってLED14を駆動することができる。なお、バレー・フィル回路20を使用すると、LED点灯装置12の入力力率は改善されて高くなることから、トライアックを用いた調光制御に適している。入力力率が高いということは、すなわち、LED点灯装置12が白熱電球のような抵抗負荷により近似することを意味しており、これにより位相制御調光器16と整合しやすくなる。また、位相制御調光器16を接続しない場合における、LED点灯装置12の動作と各部の波形は、基本的に、従来例の波形を示す図5に示された波形と同じである。
次に、本実施例のLED点灯装置12に位相制御調光器16を接続する場合について、図3を用いて説明する。図3には、位相制御調光器16を用いて導通角を約30度に絞った場合における、LED点灯装置12の各部における波形を示す。導通角が30度以下に狭まってくると、バレー・フィル回路20の放電時間が長くなり、整流回路出力電圧Vdcの値がLED電圧Vfよりも低くなってしまい、トライアックがオフの期間はLED14を駆動することができなくなる。
そこで、本実施例のLED点灯装置12では、LED14を駆動できなくなったことによりLED駆動回路22のスイッチング動作が停止するのを防止する目的で、LED14と並列に定電流ダイオード45が設けられている。定電流ダイオード45であれば、整流回路出力電圧VdcがLED電圧Vfより低くなった場合であっても定電流ダイオード45には所定の電流が流れ続けるので、LED駆動回路22はスイッチング動作を継続できる。これにより、スイッチング動作を連続的に継続できるので、LED14に供給する出力電流Ioの波形が安定し、ちらつきの発生をほぼ抑制できる。
また、定電流ダイオード45による消費電力は損失であり、当該定電流ダイオード45に流れる電流がLED14の定格電流に対して1/4以下となるように定電流ダイオード45を選択したとき、LED照明装置10の効率は、概ね80%から60%に低下する。しかしながら、白熱灯からの代替による省エネ効果への影響はほとんど問題なく許容できると考えられる。例えば、定電流ダイオード45による損失が無ければ、LED14に代えたことによる省エネ効果が1/5だったと仮定する。この場合、定電流ダイオード45を設けることで省エネ効果は1/4〜1/3に劣化するが、安定した調光制御が優先されるような用途においては、問題のない省エネ効果のレベルであると考えられる。一方、調光制御により導通角を絞ったときのちらつきを改善するために定電流ダイオード45に流す最小の電流値は、LED電流の約1/20以上であることが実験により判明している。
なお、上述のように、降圧コンバータ回路に代えて、昇圧コンバータ回路を用いてもよい。降圧コンバータ回路を用いた場合、Vvf<VfとなったときにLED14が駆動(点灯)できなくなる。一方、昇圧コンバータ回路を用いた場合、Vvf<Vfとなった場合でも基本的にLED14を駆動することが可能である。しかしながら、昇圧コンバータ回路は、降圧コンバータ回路に比べて、電源の効率の点で不利になる傾向がある。これは、降圧コンバータ回路は、スイッチング素子40がオン、オフいずれのタイミングにおいてもLED14に電流が流れるように動作するのに対して、昇圧コンバータ回路は、スイッチング素子40がオンの場合はLED14に電流が流れず、オフに転じたタイミングでLED14に電流が流れるように動作することが理由である。したがって、LED14の順方向電圧Vfをバレー・フィル回路20の放電時最大電圧Vvfより低く設定して降圧コンバータ回路を用いることにより、LED点灯装置12の効率を高めることができる。
数値例により具体的に説明すると、本実施例のLED照明装置10では、入力交流電圧Vin=AC100V(実効値)、整流回路出力電圧Vdc≒140V(ピーク電圧)、出力電圧Vo=LED14の順方向電圧Vf=30V(LED電圧)、かつ、出力電流Io=140mA(平均電流)のとき、出力電力Wo≒Vo×Io=約4Wであり、定電流ダイオード45の電流設定は、典型的な例として、I(CRD)=Io×(1/10)=14mAが選択される。そして、定電流ダイオード45の消費電力はW≒Vo×I(CRD)=0.42Wである。
LED14がオープン状態になった場合を想定すると、図1に示すLED照明装置10においてLED14がオープン状態になった場合、出力電圧Voが約100V(実効値)に上昇するが出力電流は定電流ダイオード45の電流で決まるので、上記の例では、14mAである。そして、出力の電力は、W≒Vo×I(CRD)=1.4Wと低い値に収まり、発熱の点において安全性を維持できる。
なお、上記の実施例では、定電流ダイオード45を例として使用する場合について説明したが、定電流ダイオード45に代えて他の定電流回路を使用しても同等の作用効果がある。換言すれば、定電流ダイオード45は、定電流回路に含まれる概念である。
(他の実施例)
上述した実施例では、負荷回路として定電流ダイオード45を使用する場合について説明したが、これに代えて、図7に示すように、負荷回路として、並列抵抗46を使用し、必要に応じてこれにツェナーダイオード48を加えてもよい。
並列抵抗46は、電流検出抵抗42とは別の抵抗器であり、LED14に対して並列接続となるように取り付けられている。なお、並列抵抗46の抵抗値は、当該並列抵抗46に流れる電流値がLED14に流れる電流値の1/20以上1/5以下となるような範囲で設定するのが好適である。
ツェナーダイオード48は、必要に応じて、LED14に対して並列接続となるように取り付けられている。また、ツェナーダイオード48の向きは、カソード側がLED14のアノード側、アノード側がLED14のカソード側である。さらに、ツェナーダイオード48のツェナー電圧Vzd1は、LED14の順方向電圧Vfより高く、かつ、LED14が開放状態となったときにLED14の両端に発生する出力電圧よりも低く設定することが好適である。
(他の実施例に係るLED点灯装置12の動作説明)
他の実施例に係るLED点灯装置12の動作は、基本的に上記実施例に係るLED点灯装置12の動作と同じである。
なお、並列抵抗46による消費電力は損失であるが、当該並列抵抗46に流れる電流が、LED14の定格電流に対して1/4以下となるように並列抵抗46の抵抗値を選択したとき、LED照明装置10の効率は、概ね80%から60%に低下する。しかしながら、白熱灯からの代替による省エネ効果への影響はほとんど問題なく許容できると考えられる。例えば、並列抵抗46による損失が無ければ、LED14に代えたことによる省エネ効果が1/5だったと仮定する。この場合、並列抵抗46を設けることで省エネ効果は1/4〜1/3に劣化するが、安定した調光制御が優先されるような用途においては、問題のない省エネ効果のレベルであると考えられる。一方、調光制御により導通角を絞ったときのちらつきを改善するために並列抵抗46に流す最小の電流値は、LED電流の約1/20以上であることが実験により判明している。
また、LED14と並列にツェナーダイオード48を接続し、LED14の順方向電圧Vfよりも高く、かつ、LED14が開放された時に発生する出力電圧よりも低くなるようにツェナー電圧を設定すると以下のような利点がある。すなわち、万一、LED14自身の不具合あるいはLED14への配線の不具合等により、LED14がオープン状態になったとき、並列抵抗46に大電力が印加される。このような大電力に耐えうる定格の抵抗器を並列抵抗46として使用すればよいが、そのような定格の抵抗器はサイズが大きいことから、白熱電球に代えて使用されるLED照明装置10に実装するのは困難である。
数値例を用いて具体的に説明すると、図8に示すように、他の実施例のLED照明装置10では、入力交流電圧Vin=AC100V(実効値)、整流回路出力電圧Vdc≒140V(ピーク電圧)、出力電圧Vo=LED14の順方向電圧Vf=30V(LED電圧)、かつ、出力電流Io=140mA(平均電流)のとき、出力電力Wo≒Vo×Io=約4Wであり、並列抵抗46の電流設定はIr=Io×(1/10)=14mAとなり、並列抵抗46の抵抗値はR=Vo/Ir=30V/14mA=2140≒2.2kΩが選択される。そして、並列抵抗46の消費電力はW≒Vo×Ir=0.42Wである。従って、通常の点灯状態のみを考えれば、定格1Wの抵抗を使用できるので寸法的には実装困難なものではない。
しかしながら、LED14がオープン状態になった場合を想定すると、図1に示すLED照明装置10においてLED14がオープン状態になった場合、出力電圧Voが約100V(実効値)に上昇し、電流Irが約45mAに変化する(なお、Vo/Ir=100V/45mA=約2200Ωとなり、上述のように並列抵抗46の抵抗値が2.2kΩであることと一致する)。このとき、並列抵抗46に印加される電力WoはWo≒Vo/R=約4.5Wとなり、定格の1Wを超えてしまう。このため、大きな電力に耐えうる定格の抵抗器が必要となり、サイズの問題が生じるおそれがある。
仮に、定格1Wの抵抗器をそのまま使用した場合、並列抵抗46が異常発熱して焼損する場合もあるが、焼損しないで持ちこたえる場合もある。このように焼損しなかった場合、LED14は消灯しているので、ユーザは、LED照明装置10を外そうとして不用意にLED照明装置10を触ってしまう可能性があるが、並列抵抗46の異常発熱によりLED照明装置10は高温になっているのでユーザが火傷をする可能性がある。
この対策としても、並列抵抗46と並列にツェナーダイオード48を接続するのが好適である。ツェナー電圧Vzd1を、LED14の順方向電圧Vfよりも高く、かつ、LED14が開放された時に発生する出力電圧Voよりも低く設定する。Vzd1>Vfとなるように設定することにより、LED14が正常に動作している場合、ツェナーダイオード48にツェナー電流は流れない。一方、LED14がオープンになった場合を想定して、Vzd1<Voとなるように設定することにより、LED14がオープン状態になるとツェナーダイオード48に大電流のツェナー電流が流れて、当該ツェナーダイオード48を強制的にショート破壊モードにすることが可能である。ツェナーダイオード48がショート破壊モードになると、出力電圧VoはゼロVに極めて近くなるので、LED照明装置10の消費電力も低くなって異常発熱状態を防止することができる。これにより、大きな電力に耐えうる定格の抵抗を使用する必要がなくなる。
なお、ツェナーダイオード48に代えて、図9に示すように、サイリスタ60を使用してもよい。サイリスタ60の向きは、カソード側がLED14のカソード側、アノード側がLED14のアノード側である。さらに、例えば、並列抵抗46を2つの抵抗62,64を直列に接続して構成し、両抵抗62,64間にサイリスタ60のゲートを接続する。抵抗62,64の抵抗値を適切に選択し、抵抗62,64間の電圧が、LED14の通常点灯中はサイリスタ60がオンになる電圧よりも低く、かつ、万一、LED14がオープン状態になったときはサイリスタ60がオンになる電圧よりも高くなるようにすればよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10…LED照明装置、12…LED点灯装置、14…LED、16…位相制御調光器、18…整流回路、20…バレー・フィル回路、22…LED駆動回路、24…商用交流電源、26,28…電解コンデンサ、30,32,34…ダイオード、36…高速ダイオード、37…コンデンサ、38…リアクタンス素子、40…スイッチング素子、42…電流検出抵抗、44…PWM制御回路、45…定電流ダイオード、46…並列抵抗、48…ツェナーダイオード、50…プラスライン、52…ゼロボルトライン、60…サイリスタ、62…抵抗、64…抵抗、1…LED点灯装置、2…位相制御調光器、3…整流回路、4…バレー・フィル回路、5…LED駆動回路、6…交流電源、7…LED

Claims (8)

  1. 商用交流電源から受け取った交流電圧を整流して脈流の直流電圧にする整流回路と、
    前記脈流の直流電圧を受けるバレー・フィル回路と、
    前記バレー・フィル回路からの前記脈流の直流電圧を受けて、LEDを脈流の略定電流で駆動するLED駆動回路とを有するLED点灯装置であって、
    前記LEDと並列に接続される負荷回路を更に有しているLED点灯装置。
  2. 前記負荷回路は、定電流回路であることを特徴とする請求項1に記載のLED点灯装置。
  3. 前記負荷回路は、並列抵抗であることを特徴とする請求項1に記載のLED点灯装置。
  4. 前記負荷回路に流れる電流は、前記LEDに流れる電流の1/20以上1/4以下の範囲に設定されている請求項1から3のいずれか1項に記載のLED点灯装置。
  5. 前記LEDの順方向電圧は、前記バレー・フィル回路の放電時最大電圧より低く設定されている請求項1から4のいずれか1項に記載のLED点灯装置。
  6. 前記LED駆動回路は、高速ダイオードと、リアクタンス素子と、スイッチング素子と、前記LEDに流れる電流を検出する電流検出抵抗と、前記電流検出抵抗に生じる検出電圧を受けて前記スイッチング素子をオンオフ制御するPWM制御回路とを有している請求項1から5のいずれか1項に記載のLED点灯装置。
  7. 前記LEDと並列に接続されるツェナーダイオードを更に有しており、
    前記ツェナーダイオードのツェナー電圧は、前記LEDの順方向電圧より高く、かつ、前記LEDが開放状態となったときに発生する出力電圧より低く設定されている請求項3に記載のLED点灯装置。
  8. LEDと、請求項1から7のいずれか1項に記載のLED点灯装置とを備えるLED照明装置。
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