JP2012160284A - Led点灯装置、照明装置および照明制御システム - Google Patents
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Abstract
【課題】
電源電圧に瞬時電圧低下が発生しても、位相制御型調光器の位相制御素子が導通しなくなることが防止されるLED点灯装置、このLED点灯装置を具備する照明装置およびこの照明装置を具備する照明制御システムを提供する。
【解決手段】
LED点灯装置1は、位相制御型調光器8から交流電圧を入力する整流器11および整流器11の出力間に接続された平滑用コンデンサC1を有するAC−DC変換回路2と、AD−DC変換回路2から出力された直流電圧を整流器11に入力される交流電圧に応じた直流電圧に変換する電流調整回路3と、整流器11の出力間に接続され、位相制御型調光器8の位相制御素子13に保持電流以上の電流を流すことができるように形成されているバイパス回路5と、整流器11に入力される交流電圧の瞬時電圧低下を検出し、当該瞬時電圧低下に応じてバイパス回路5を作動させる駆動回路6を具備している。
【選択図】図1
電源電圧に瞬時電圧低下が発生しても、位相制御型調光器の位相制御素子が導通しなくなることが防止されるLED点灯装置、このLED点灯装置を具備する照明装置およびこの照明装置を具備する照明制御システムを提供する。
【解決手段】
LED点灯装置1は、位相制御型調光器8から交流電圧を入力する整流器11および整流器11の出力間に接続された平滑用コンデンサC1を有するAC−DC変換回路2と、AD−DC変換回路2から出力された直流電圧を整流器11に入力される交流電圧に応じた直流電圧に変換する電流調整回路3と、整流器11の出力間に接続され、位相制御型調光器8の位相制御素子13に保持電流以上の電流を流すことができるように形成されているバイパス回路5と、整流器11に入力される交流電圧の瞬時電圧低下を検出し、当該瞬時電圧低下に応じてバイパス回路5を作動させる駆動回路6を具備している。
【選択図】図1
Description
本発明の一実施形態は、位相制御型調光器により光源としての発光ダイオードを調光点灯するLED点灯装置、このLED点灯装置を具備する照明装置およびこの照明装置を具備する照明制御システムに関する。
発光ダイオードは、近年の高出力化に伴い、また、省電力、長寿命や発熱量が低いなどの理由により、白熱電球や放電ランプの代替光源として一般の照明装置に急速に用いられている。そして、発光ダイオードを光源とする照明装置においても、調光点灯することが行われている。
従来、白熱電球などの調光制御は、交流電圧の導通角を制御する位相制御型調光器を用いて行われてきた。そして、当該位相制御型調光器は、発光ダイオードを光源とする照明装置に対しても使用されている。すなわち、費用や工事などの関係で、位相制御型調光器の交換および配線変更工事を極力避けることが得策となっている。
しかし、発光ダイオードは、軽負荷であり、調光されるに従ってさらに軽負荷になるので、位相制御型調光器は、発光ダイオードが深く調光されたときに、その位相制御素子例えばトライアックに流れる電流が位相制御素子の保持電流を下回って位相制御素子がオフすることがある。また、位相制御型調光器は、例えばLC回路からなるノイズフィルター回路を備えており、このノイズフィルター回路の共振により位相制御素子に流れる電流が保持電流を下回って位相制御素子がオフすることがある。このため、位相制御型調光器には、発光ダイオードを光源とする照明装置とともに、電球や抵抗などの擬似負荷を接続しているものがある。ここで、擬似負荷は、その分の電力損失を発生させるので、位相制御素子に保持電流を流すことのできる程度に、可能な限り軽負荷であることが望ましい。
また、位相制御素子に保持電流を流すようにするために、例えば、バイパス回路により、発光ダイオードに電流を供給する電流供給ラインから電流を引き抜くようにしているものがある(例えば特許文献1参照。)。この特許文献1のLED駆動回路は、例えば、その入力電圧又は入力電圧を整流した電圧を検出する電圧検出回路を備え、この電圧検出回路の検出結果により、電流供給ラインからの電流引き抜きを制御するものである。すなわち、電圧検出回路が検出した検出電圧は、所定の比較電圧と比較される。そして、検出電圧が比較電圧よりも小さいときに、バイパス回路により電流供給ラインから電流引き抜きが行われ、検出電圧が比較電圧よりも大きいときには、電流供給ラインからの電流引き抜きが行われないものである。
ところで、商用交流電源には、照明装置の他、他の位相制御器に接続された電気機器例えば比較的消費電力が大きい熱機器が接続されている場合がある。そして、位相制御器の位相制御素子が導通したときに、電気機器に瞬時に突入電流が流れることにより、電源インピーダンスの影響を受けて、商用交流電源の交流電圧が瞬時に低下するなどの電源電圧の歪みを引き起こす場合がある。このとき、同一系統に接続されている照明装置に、波形の歪んだ電源電圧が入力されることになる。
軽負荷の擬似負荷が接続されているLED点灯装置は、交流電圧に瞬時電圧低下が発生すると、擬似負荷に流れる電流が減少するので、位相制御素子に流れる電流が保持電流を下回り、位相制御素子がオフすることがある。ここで、特許文献1に示すようなバイパス回路を設けていても、瞬時電圧低下した時点の電圧値が比較電圧よりも大きいと、バイパス回路により電流供給ラインからの電流引き抜きが行われない。すなわち、瞬時電圧低下は、交流電圧波形のいずれの時点でも発生するものであり、当該発生時点によっては、電流供給ラインからの電流引き抜きが行われなく、位相制御素子がオフする。これにより、発光ダイオードにちらつきなどの不具合が発生するという問題がある。
本発明は、電源電圧に瞬時電圧低下が発生しても、位相制御型調光器の位相制御素子が導通しなくなることが抑制されるLED点灯装置、このLED点灯装置を具備する照明装置およびこの照明装置を具備する照明制御システムを提供することを目的とする。
本発明の実施形態のLED点灯装置は、AC−DC変換回路、電流調整回路、バイパス回路および駆動回路を有して構成される。
AC−DC変換回路は、位相制御型調光器から交流電圧を入力する整流器およびこの整流器の出力間に接続された平滑用コンデンサを有してなる。そして、整流器および平滑用コンデンサにより、交流電圧を直流電圧に変換して平滑用コンデンサの両端間に出力する。
電流調整回路は、AD−DC変換回路から出力された直流電圧を整流器に入力される交流電圧に応じた直流電圧に変換するように形成される。そして、発光ダイオードの両端間に当該直流電圧を印加することにより、発光ダイオードに当該直流電圧に応じた電流を供給する。
バイパス回路は、整流器の出力間に接続され、作動することにより位相制御型調光器の位相制御素子に保持電流以上の電流を流すことできるように形成される。
駆動回路は、整流器に入力される交流電圧の瞬時電圧低下を検出し、当該瞬時電圧低下に応じてバイパス回路を作動させるように形成される。
本発明の実施形態によれば、整流器に入力される交流電圧に瞬時電圧低下が発生すると、当該瞬時電圧低下を検出し、当該瞬時電圧低下に応じてバイパス回路を作動させる駆動回路を備えるので、AC−DC変換回路の整流器の出力間にバイパス回路を介して電流が流れることにより、位相制御型調光器の位相制御素子に保持電流以上の電流が流れて、位相制御素子がオフすることが抑制され、これにより、光源としての発光ダイオードにちらつきなどの不具合が発生することを抑制できることが期待できる。
以下、本発明の一実施の形態について、図面を参照して説明する。
本発明の実施形態のLED点灯装置1は、図1に示すように、AC−DC変換回路2、電流調整回路3、擬似負荷4、バイパス回路5および駆動回路6を有して構成される。LED点灯装置1の入力端子7a,7bは、位相制御型調光器8を介して商用交流電源Vsに接続され、出力端子9a,9bは、複数個が直列接続された光源である発光ダイオード10に接続されている。
AC−DC変換回路2は、ダイオードブリッジからなる整流器11および平滑用コンデンサC1を有して形成されている。整流器11は、その入力間が抵抗R1を介してLED点灯装置1の入力端子7a,7bに接続され、位相制御型調光器8から出力された交流電圧を入力する。そして、整流器11の出力間は、逆流防止用ダイオードD1を介して平滑用コンデンサC1に接続されている。AC−DC変換回路2は、位相制御型調光器8から出力された交流電圧を直流電圧に変換して平滑用コンデンサC1の両端間に出力する。
位相制御型調光器8は、その入力端子8a,8bが商用交流電源VsおよびLED点灯装置1の入力端子7aに接続されている。そして、位相制御型調光器8は、その入力端子8a,8bにインダクタL1およびコンデンサC2からなるノイズフィルター回路12を介して位相制御素子としてのトライアック13と、可変抵抗VR1および抵抗R2の直列回路とが接続されている。そして、トライアック13のゲートと、可変抵抗VR1および抵抗R2の接続点a1との間には、ダイアック14が接続され、抵抗R2にコンデンサC3が並列接続されている。ノイズフィルター回路12は、トライアック13の導通時に発生するノイズを抑制する。また、当該ノイズは、AC−DC変換回路2の抵抗R1および平滑用コンデンサC1によっても抑制される。
可変抵抗VR1は、図示しないつまみに接続されていて、このつまみが回動されることにより抵抗値が可変される。これにより、トライアック13の導通のタイミングが可変されて、商用交流電源Vsの交流電圧の導通角が可変される。
電流調整回路3は、電界効果トランジスタQ1、ダイオードD2、インダクタL2およびコンデンサC4を有する既知の降圧チョッパ回路に形成されている。そして、コンデンサC4の両端がLED点灯装置1の出力端子9a,9bに接続されている。
電流調整回路3の前段には、抵抗R3および抵抗R4の直列回路からなる電圧検出回路15が設けられている。電圧検出回路15は、AC−DC変換回路2の平滑用コンデンサC1の両端間電圧を検出して制御回路16に出力する。平滑用コンデンサC1の両端間には、整流器11に入力される交流電圧に応じた直流電圧が発生する。したがって、制御回路16は、整流器11に入力される交流電圧に応じて電界効果トランジスタQ1をオンオフ制御する。
電流調整回路3は、制御回路16により電界効果トランジスタQ1がオンオフ制御されることにより、AC−DC変換回路2から出力された直流電圧を整流器11に入力される交流電圧に応じた直流電圧に変換して、コンデンサC4の両端間に出力する。これにより、LED点灯装置1の出力端子9a,9bに接続される発光ダイオード10に、整流器11に入力される交流電圧に応じた電流が供給される。すなわち、発光ダイオード10は、位相制御型調光器8から出力される交流電圧に応じた調光率で点灯される。
擬似負荷4は、整流器11の出力間に接続されたN形バイポーラトランジスタTr1および抵抗R5の直列回路と、トランジスタTr1のベース、エミッタ間に抵抗R5を介して接続されたツェナーダイオードZD1を有して形成されている。そして、トランジスタTr1のベースは、平滑用コンデンサC1の正極側に接続されている。
トランジスタTr1は、整流器11に交流電圧が入力され、平滑用コンデンサC4の両端間に直流電圧が発生していると、常時オンする。これにより、トランジスタTr1および抵抗R5の直列回路には、定電流が流れる。
そして、図3(b)に示すように、当該定電流の電流値は、擬似負荷4によって整流器11の入力側に流れる電流Ibが位相制御型調光器8のトライアック13の保持電流よりも幾分大きくなるように、抵抗R5の抵抗値などが設定されている。すなわち、トライアック13が導通しているときに、トライアック13に保持電流を下回る電流が流れてトライアック13がオフしないようにしている。また、上記電流Ibは、トライアック13の保持電流に近い電流値となるように設定している。
そして、図3(b)中、Iaで示す電流は、位相制御型調光器8のトライアック13が導通する前に、位相制御型整流器8の可変抵抗VR1、抵抗R2およびAC−DC変換回路2の抵抗R1等によって制限される電流である。
なお、図1において、擬似負荷4は、整流器11の入力間に接続されてもよいものである。すなわち、擬似負荷4は、トライアック13に保持電流以上の電流を流すことができるように接続されていればよい。
バイパス回路5は、整流器11の出力間に接続されたスイッチング素子としてのN形バイポーラトランジスタTr2および抵抗R6の直列回路と、トランジスタTr2のベース、エミッタ間に抵抗R6を介して接続されたツェナーダイオードZD2を有して形成されている。
バイパス回路5は、トランジスタTr2がオンすることにより、トランジスタTr2および抵抗R6の直列回路に定電流が流れる。この定電流は、図3(b)に示すように、位相制御型調光器8のトライアック13に、擬似負荷4によって流される電流Ib以上の電流Icが流れるように、すなわち最大図3(b)中Imaxの電流が流れるように、抵抗R6の抵抗値などが設定されている。当該電流Icは、擬似負荷4によってトライアック13に流される電流Ibに対して十分に大きい電流であればよい。このように、バイパス回路5は、位相制御型調光器8のトライアック13に保持電流以上の電流を流すことができるように形成される。
駆動回路6は、バイパス回路5のトランジスタTr2をオンオフ制御するものである。駆動回路6は、整流器11の出力間に接続された抵抗R7およびN形バイポーラトランジスタTr3の直列回路と、同じく整流器11の出力間に接続された抵抗R8、抵抗R9および抵抗R10の直列回路と、トランジスタTr3のベース、エミッタ間に接続されたダイオードD3と、同じくトランジスタTr3のベースと抵抗R9および抵抗R10の接続点a2との間に接続された抵抗R11と、抵抗R8に並列接続されたダイオードD4と、抵抗R9に並列接続されたコンデンサC5を有して形成されている。そして、抵抗R7およびトランジスタTr3のコレクタの接続点a3がバイパス回路5のトランジスタTr2のベースに接続されている。
AC−DC変換回路2の整流器11に交流電圧が入力されて、整流器11の出力間に全波整流電圧が発生していることにより、抵抗R8、抵抗R9および抵抗R11の経路でトランジスタTr3のベースに電流が供給される。これにより、トランジスタTr3は、オンする。トランジスタTr3がオンすると、抵抗R7およびトランジスタTr3のコレクタの接続点a3が整流器11の負極側電位となって、バイパス回路5のトランジスタTr2がオフする。バイパス回路5には、電流が流れなくなる。
また、整流器11の出力間に全波整流電圧が発生していることにより、抵抗R8、抵抗R9および抵抗R10の直列回路に電流が流れて、抵抗R9に並列接続されているコンデンサC5が充電される。
そして、AC−DC変換回路2の整流器11に入力する交流電圧が瞬時電圧降下すると、整流器11の出力間に出力している全波整流電圧が瞬時低下する。このとき、抵抗R9に並列接続されているコンデンサC5は、抵抗R10と微分回路を構成しており、ダイオードD4、ダイオードD1、擬似負荷4のトランジスタTr1のベース、エミッタおよび抵抗R5の経路で放電する。これにより、トランジスタTr3のベース電位が急速に低下し、トランジスタTr3がオフする。トランジスタTr3がオフすると、抵抗R7を介してバイパス回路5のトランジスタTr2のベースに電流が供給される。これにより、トランジスタTr2がオンして、バイパス回路5に電流が流れるようになる。
そして、整流器11に入力する交流電圧が瞬時電圧降下から回復すると、整流器11の出力間に全波整流電圧が発生して、抵抗R8、抵抗R9および抵抗R10の直列回路に電流が流れて、コンデンサC4が再び充電されるとともに、トランジスタTr3がオンし、バイパス回路5のトランジスタTr2がオフする。ここで、トランジスタTr3がオフしている期間は、抵抗R10、抵抗R11のそれぞれの抵抗値およびコンデンサC4の静電容量によって設定されるものであり、少なくとも前記瞬時電圧降下の期間に設定される。そして、ダイオードD3は、トランジスタTr3をベースの逆バイアスから保護する。
このように、駆動回路6は、整流器11に入力される交流電圧の瞬時電圧低下を検出し、当該瞬時電圧低下に応じてバイパス回路5のトランジスタTr2をオンにさせて、バイパス回路5を作動させるように形成されている。駆動回路6は、商用交流電源Vsが瞬時電圧低下したときに、バイパス回路5を作動させることができるように形成されていればよい。
商用交流電源Vsには、本実施形態のLED点灯装置1の他に、他の電気機器17が位相制御器18を介して接続されていることがある。電気機器17は、例えば消費電力が比較的大きい熱機器である。位相制御器18は、商用交流電源Vsの交流電圧の導通角を可変して、当該交流電圧を電気機器17に入力するように形成されている。
そして、位相制御器18の位相制御素子19が導通したときに、電気機器17に瞬時に入力電流(突入電流)が流れることにより、図2(a)に示すように、商用交流電源Vsの交流電圧が瞬時電圧低下することがある。このとき、位相制御型調光器8の位相制御素子としてのトライアック13が導通していると、図2(b)に示すように、導通角が可変された交流電圧も瞬時電圧低下するものである。
次に、本発明の実施例1の作用について述べる。
位相制御型調光器8の可変抵抗VR1の抵抗値が可変されると、トライアック13により商用交流電源Vsの交流電圧の導通角が可変され、当該導通角が可変された交流電圧がLED点灯装置2のAC−DC変換回路2の整流器11に入力される。
AC−DC変換回路2は、整流器11に入力した交流電圧を直流電圧に変換して平滑用コンデンサC1の両端間に出力する。当該直流電圧は、電圧検出回路15、制御回路16および電流調整回路3により、整流器11に入力された交流電圧に応じた直流電圧に変換されて、発光ダイオード10に印加される。発光ダイオードは、整流器11に入力された交流電圧に応じた電流が流れて点灯し、可視光例えば白色光を放射する。こうして、発光ダイオード10は、位相制御型調光器8の可変抵抗VR1の抵抗値が可変されることにより、調光点灯される。
整流器11の出力間に接続されている擬似負荷4は、AC−DC変換回路2の平滑用コンデンサC1の両端間に直流電圧が発生(出力)しているので、トランジスタTr1がオンし、電流が流れる。整流器11の入力側、すなわち位相制御型調光器8のトライアック13には、擬似負荷4に流れる電流分の電流Ibが流れる。この電流Ibは、トライアック13の保持電流以上の電流である。これにより、トライアック13が導通しているときに、トライアック13に保持電流を下回る電流が流れなくなることが防止される。
そして、整流器11の出力間に接続されているバイパス回路5は、駆動回路6のトランジスタTr3がオンになることにより、トランジスタTr2がオフし、電流が流れない。
そして、位相制御型調光器8のトライアック13が導通しているときに、商用交流電源Vsの交流電圧に瞬時電圧降下が発生すると、整流器11の出力電圧が瞬時電圧降下する。擬似負荷4には、整流器11の電圧降下した出力電圧に応じた電流が流れる。すなわち、擬似負荷4には、瞬時電圧降下の期間に亘って、減少した電流が流れる。
擬似負荷4に流れる電流が減少すると、整流器11の入力側、すなわち位相制御型調光器8のトライアック13に流れる電流も減少する。擬似負荷4によってトライアック13に流される電流Ibは、トライアック13の保持電流よりも幾分大きい電流に設定されているので、トライアック13に流れる電流が減少すると、前記瞬時電圧降下の程度によっては、トライアック13に流れる電流が保持電流を下回り、トライアック13がオフするものである。
また、瞬時電圧降下の期間、駆動回路6の抵抗R8、抵抗R9および抵抗R10の直列回路には、整流器11から電流が供給されなくなる。これにより、抵抗R9に並列接続されているコンデンサC5がダイオードD4を介して放電することにより、トランジスタTr3がオフする。トランジスタTr3がオフすると、バイパス回路5のトランジスタTr2がオンして、バイパス回路5に電流が流れる。バイパス回路5には、整流器11の電圧降下した出力電圧に応じた電流が流れる。しかし、当該電流は、比較的大電流に設定されている。
整流器11の入力側、すなわち位相制御型調光器8のトライアック13には、バイパス回路5に流れる電流分の電流Icが流れる。この電流Icは、トライアック13の保持電流以上の電流である。
こうして、商用交流電源Vsに瞬時電圧降下が発生し、位相制御型調光器8のトライアック13に擬似負荷4によって保持電流以上の電流が流されなくなっても、トライアック13には、バイパス回路5によって保持電流以上の電流が流される。これにより、トライアック13が導通しているときに、商用交流電源Vsに瞬時電圧降下が発生しても、トライアック13に保持電流を下回る電流が流れなくなることが防止される。
なお、AC−DC変換回路2の平滑用コンデンサC1の静電容量は比較的大きいので、前記瞬時電圧降下の期間、平滑用コンデンサC1の両端間電圧は、急速に低下しない。これにより、発光ダイオード10は、点灯を維持している。
本実施形態によれば、商用交流電源Vsの交流電圧に瞬時電圧低下が発生すると、当該瞬時電圧低下が検出され、当該瞬時電圧低下に応じてバイパス回路5のトランジスタTr2をオンにさせてバイパス回路5を作動させる駆動回路6を備えるので、AC−DC変換回路2の整流器11の出力間にバイパス回路5を介して電流が流れることにより、位相制御型調光器8のトライアック13に保持電流以上の電流が流れて、トライアック13がオフすることが抑制され、これにより、光源としての発光ダイオード10にちらつきなどの不具合が発生することを抑制できるという効果を有する。
図4は、本発明の実施例2を示すLED点灯回路の概略回路図である。なお、図1と同一部分には、同一符号を付して説明は省略する。
図4に示すLED点灯装置1Aは、図1に示すLED点灯装置1において、擬似負荷4およびバイパス回路5を1つのバイパス回路5Aに構成したものである。
バイパス回路5Aは、整流器11の出力間に接続されたN形バイポーラトランジスタTr4、抵抗R12および抵抗R13の直列回路と、トランジスタTr4のベース、エミッタ間に抵抗R12および抵抗R13の直列回路を介して接続されたツェナーダイオードZD3と、抵抗R13に並列接続されたN形バイポーラトランジスタTr5とを有して形成されている。ここで、抵抗R12および抵抗R13の合成抵抗値は、例えば図1に示す抵抗R5の抵抗値となっている。また、抵抗R12の抵抗値は、例えば図1に示す抵抗R6の抵抗値となっている。
そして、トランジスタTr4のベースは、AC−DC変換回路2の平滑用コンデンサC1の正極側に接続され、トランジスタTr5のベースは、駆動回路6の抵抗R7およびトランジスタTr3の接続点a3に接続されている。
位相制御型調光器2からの交流電圧が整流器11に入力されると、整流器11の出力電圧により平滑用コンデンサC1が充電される。すなわち、平滑用コンデンサC1は、整流器11から出力電圧が出力されていると、その両端間に直流電圧が発生している。トランジスタTr4は、そのベースに平滑用コンデンサC1からの電流が供給されてオンする。一方、トランジスタTr5は、駆動回路6のトランジスタTr3がオンするので、そのベースがエミッタと略同電位となってオフする。これにより、バイパス回路5Aは、図1に示す擬似負荷4の回路となり、整流器11の入力側、すなわち位相制御型調光器2のトライアック13に保持電流以上の電流Ibを流すことができる。
そして、位相制御型調光器2のトライアック13の導通時に、商用交流電源Vsに瞬時電圧低下が発生すると、駆動回路6のトランジスタTr3がオフする。トランジスタTr5のベースには、駆動回路6の抵抗R7を介して整流器11の正極出力側から瞬時電圧降下に応じた電流が供給される。トランジスタTr5は、オンし、抵抗R9の両端間が短絡される。これにより、バイパス回路5Aは、整流器11の出力間にトランジスタTr4および抵抗R13の直列回路が接続されることにより、図1に示すバイパス回路5の回路となり、整流器11の入力側、すなわち位相制御型調光器2のトライアック13に保持電流以上の電流Icを流すことができる。
本実施形態によれば、商用交流電源Vsの交流電圧に瞬時電圧低下が発生していないときに限らず、瞬時電圧低下が発生したときにも、整流器11の出力間に電流を流すバイパス回路5Aを備えるので、位相制御型調光器8のトライアック13に保持電流以上の電流が流れて、トライアック13がオフすることが抑制され、これにより、光源としての発光ダイオード10にちらつきなどの不具合が発生することを抑制できるという効果を有する。
また、バイパス回路5Aは、擬似負荷4を兼ねるので、回路構成が簡素となり、これにより、LED点灯装置1Aを安価に形成できるという効果を有する。
図4は、本発明の実施例3を示す照明制御システムの概略ブロック図である。照明制御システム20は、照明装置21および図1に示した位相制御型調光器8を有して構成されている。
そして、照明装置21は、図1に示すLED点灯装置1、光源としての発光ダイオード10および照明装置本体22を有して構成されている。発光ダイオード10は、可視光例えば白色光を放射する。照明装置本体22は、LED点灯装置1および発光ダイオード10を配設している既知の構造により形成されている。
そして、照明装置21は、一般のLED照明器具の他、口金構造を有するLED電球などのLEDランプ、このLEDランプを具備する照明器具とすることができる。
本実施形態の照明制御システム20および照明装置21によれば、図1に示すLED点灯装置1を具備するので、位相制御型調光器8の位相制御素子としてのトライアック13(図示しない。)が導通しているときに、商用交流電源Vsに瞬時電圧降下が発生しても、トライアック13に保持電流を下回る電流が流れることが抑制され、LED点灯装置1の動作が不安定になることが抑制されて、光源としての発光ダイオード10にちらつきなどの不具合が発生することを抑制できるという効果を有する。
1,1A…LED点灯装置、 2…AC−DC変換回路、 3…電流調整回路、 4…擬似負荷、 5,5A…バイパス回路、 6…駆動回路、 8…位相制御型調光器、 10…発光ダイオード、 11…整流器、 20…照明制御システム、 21…照明装置、 22…照明装置本体、 C1…平滑用コンデンサ
Claims (4)
- 位相制御型調光器から交流電圧を入力する整流器およびこの整流器の出力間に接続された平滑用コンデンサを有し、前記交流電圧を直流電圧に変換して前記平滑用コンデンサの両端間に出力するAC−DC変換回路と;
このAD−DC変換回路から出力された直流電圧を前記整流器に入力される交流電圧に応じた直流電圧に変換し、発光ダイオードに電流を供給する電流調整回路と;
前記整流器の出力間に接続され、前記位相制御型調光器の位相制御素子に保持電流以上の電流を流すことができるように形成されているバイパス回路と;
前記整流器に入力される交流電圧の瞬時電圧低下を検出し、当該瞬時電圧低下に応じて前記バイパス回路を作動させる駆動回路と;
を具備していることを特徴とするLED点灯装置。 - 前記位相制御型調光器の位相制御素子に保持電流以上の電流を流すことができるように前記整流器の入力間または出力間に接続された擬似負荷と;
を具備し、前記バイパス回路は、前記位相制御型調光器の位相制御素子に前記擬似負荷によって流される電流以上の電流が流れるように形成されていることを特徴とする請求項1記載のLED点灯装置。 - 請求項1または2記載のLED点灯装置と;
このLED点灯装置によって点灯される発光ダイオードと;
前記LED点灯装置および前記発光ダイオードを配設している照明装置本体と;
を具備していることを特徴とする照明装置。 - 請求項3記載の照明装置と;
交流電源の交流電圧の導通角を可変する位相制御素子を有し、前記LED点灯装置に交流電圧を出力する位相制御型調光器と;
を具備していることを特徴とする照明制御システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2011017791A JP2012160284A (ja) | 2011-01-31 | 2011-01-31 | Led点灯装置、照明装置および照明制御システム |
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Family Applications (1)
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JP2011017791A Pending JP2012160284A (ja) | 2011-01-31 | 2011-01-31 | Led点灯装置、照明装置および照明制御システム |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR101317852B1 (ko) * | 2013-06-20 | 2013-10-15 | 주식회사 디에스이 | 엘이디 조명등용 의사부하 전원회로 |
JP2014117050A (ja) * | 2012-12-07 | 2014-06-26 | Toshiba Lighting & Technology Corp | 電源回路及び照明装置 |
JP2015128035A (ja) * | 2013-12-28 | 2015-07-09 | アイリスオーヤマ株式会社 | Led照明制御システム |
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2011
- 2011-01-31 JP JP2011017791A patent/JP2012160284A/ja active Pending
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