JP2016067999A - メタノール製造用複合触媒及びその製造方法、並びにメタノールの製造方法 - Google Patents

メタノール製造用複合触媒及びその製造方法、並びにメタノールの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】二酸化炭素からメタノールを効率的に製造するための触媒及び二酸化炭素からメタノールを製造する方法を提供する。
【解決手段】銅系微粒子を多孔性配位高分子(PCP)に担持した、メタノール製造用複合触媒。
【選択図】図1

Description

本発明は、メタノール製造用複合触媒及びその製造方法、並びにメタノールの製造方法に関する。
本明細書において多孔性配位高分子(Porous Coordination Polymer)を「PCP」と略すことがある。
有機配位子と金属イオンの自己集合反応により均一なナノ細孔を持つPCPは様々な物性を持っており、ゼオライト、活性炭などの細孔性材料より精密に設計でき、様々なガスを大量かつ選択的に吸着できる特性をもつことから、ガス貯蔵材、吸着材として注目されている(特許文献1〜3)。
PCPに金属ナノ粒子を担持させた複合触媒は、アルコール酸化反応、CO酸化反応などの触媒として検討されている。
特開2014-166971 特開2014-166970 特開2014-166969
本発明は、二酸化炭素からメタノールを効率的に製造するための触媒及びその製造方法並びに二酸化炭素からメタノールを製造する方法を提供することを目的とする。
本発明は、以下のメタノール製造用複合触媒及びその製造方法、並びにメタノールの製造方法を提供するものである。
項1. 銅系微粒子を多孔性配位高分子(PCP)に担持した、メタノール製造用複合触媒。
項2. 銅系微粒子が酸化亜鉛と銅を含む複合微粒子又は銅ナノ粒子単独である、項1に記載のメタノール製造用複合触媒。
項3. 前記PCPを構成する金属イオンがZr4+、Hf4+、Al3+、Ga3+及びIn3+からなる群から選ばれる少なくとも1種を含む、項1又は2に記載のメタノール製造用複合触媒。
項4. 前記PCPがUiO66型PCPもしくはMIL53型PCPである、項1〜3のいずれかに記載のメタノール製造用複合触媒。
項5. 前記PCPを構成する配位子が下記式(I)
(式中、Rは、同一又は異なって水素原子、NH又はCOOHである)。
で表される、項1〜4のいずれかに記載のメタノール製造用複合触媒。
項6. PCPを構成する配位子が下記式(IA)
(式中、Rは、同一又は異なってNH又はCOOHである)。
で表される、項5に記載のメタノール製造用複合触媒。
項7. PCPがUiO66である、項1〜6のいずれかに記載のメタノール製造用複合触媒。
項8. RがCOOHである、項5又は6に記載のメタノール製造用複合触媒。
項9. 銅系微粒子のサイズが1〜200nmである、項1〜8のいずれかに記載のメタノール製造用複合触媒。
項10. 銅系微粒子とPCPの重量比率が、PCP:銅系微粒子=95〜65:5〜35である、項1〜9のいずれかに記載のメタノール製造用複合触媒。
項11. メタノール合成の原料が水素と二酸化炭素を含み、任意成分としてさらに一酸化炭素を含み得る、項1〜10のいずれかに記載のメタノール製造用複合触媒。
項12. 項1〜11のいずれかに記載のメタノール製造用複合触媒についての製造方法であって、PCPを構成する金属イオンとPCPを構成する配位子を含む溶液に酸化銅系微粒子を混合し、噴霧反応を行って酸化銅系微粒子をPCPに担持する工程、酸化銅系微粒子を担持したPCPを水素の存在下で還元して銅系微粒子をPCPに担持した複合触媒を得る工程を含む、メタノール製造用複合触媒の製造方法。
項13. 項1〜11のいずれかに記載のメタノール製造用複合触媒についての製造方法であって、Cu(acac)の有機溶媒溶液にPCPを加えた後、溶媒を蒸発させてCu(acac)をPCPに担持させる工程、Cu(acac)を担持したPCPを加熱してCu(acac)を熱分解し、Cuナノ粒子をPCPに担持した複合触媒を得る工程を含む、メタノール製造用複合触媒の製造方法。
項14. 項1〜11のいずれかに記載のメタノール製造用複合触媒の存在下に水素と二酸化炭素、任意成分としてさらに一酸化炭素を含み得る混合ガスを作用させることを特徴とする、メタノールの製造方法:
本発明の複合触媒は、気相反応において二酸化炭素と水素からメタノールを効率よく合成することができる。UiO66型PCPまたはMIL−53型PCPの複合触媒の場合にメタノールの製造効率が高く、特に金属イオンがZr4+及び/又はHf4+であり、かつ、一般式(I)の配位子のRがCOOHである複合触媒の場合にメタノールの製造効率がより高くなる。
複合触媒(UiO66−Cu、MIL53−Cu、MIL101−Cu又はZIF8−Cu)及びγAl−Cuの粉末X線回折パターン 複合触媒(UiO66−Cu、MIL53−Cu、MIL101−Cu又はZIF8−Cu)及びγAl−CuのTEM像 固定床流通式反応装置 GCチャート及びメタノール成分 混合ガスのGCチャート及びUiO66−Cu(MeOHの生成量と選択率) 混合ガスのGCチャート及びUiO66−CuとMOF74(Mg)−Cuによるメタノール生成量の比較 Cu/UiO−66複合触媒のTEM像 混合ガス中のメタノールの生成量を示すGCチャート及びGCチャート内の生成物に対するメタノールの選択率の結果 Cu/UiO−66(Zr)とCu/UiO−66(Hf)の粉末X線パターン、メタノール生成量及びTEM写真 Cu/ZnOを担持したUiO66の製造法 噴霧反応法により合成したUiO−66−Cu/ZnOの触媒活性測定結果
本発明の複合触媒は、PCPに銅系微粒子を担持させたものである。
銅系微粒子は、銅微粒子(好ましくは銅ナノ粒子)、NiZn合金微粒子などの銅と同様な機能を有する合金微粒子(好ましくは合金ナノ粒子)などの金属微粒子単独であってもよく、或いは、銅又は銅と同様な機能を有する合金微粒子を担体に担持した微粒子、銅と他の金属酸化物(例えば酸化亜鉛)の複合微粒子が挙げられる。担体としては、酸化亜鉛(ZnO)が好ましく例示される。他の金属酸化物としては、酸化亜鉛(ZnO)などの担体と同様な材料が挙げられる。例えば噴霧反応法などにより酸化銅と酸化亜鉛などの他の金属酸化物の複合酸化物を調製し、水素により酸化銅を選択的に還元した場合、銅は酸化亜鉛などの他の金属酸化物に担持されたというよりは、銅と酸化亜鉛などの他の金属酸化物が混在した複合微粒子として存在する。
銅を酸化亜鉛に担持した微粒子の場合、銅1モルに対しZnOを0.01〜100モル、好ましくは0.1〜10モル、より好ましくは0.2〜5モル、さらに好ましくは0.5〜2モル含む銅系微粒子が好ましい。
銅系微粒子の平均粒径は、0.1〜1000nm程度、好ましくは0.1〜500nm程度、より好ましくは1〜200nm程度、より好ましくは1〜100nm程度、特に好ましくは1〜50nm程度である。銅系微粒子の平均粒径は小さい方が表面積が大きく、メタノールを効率的に合成できるので、好ましい。
銅系微粒子を担持するPCPは特に限定されず広範なPCPを用いることができ、例えばUiO66型、UiO67型、MIL53型、MIL101型、ZIF8型などのPCPが挙げられる。好ましいPCPはUiO66型、MIL53型である。MIL53型のPCPを構成する金属イオンはAl3+、Ga3+及びIn3+からなる群から選ばれる少なくとも1種であり、MIL53型のPCPを構成する限り他の金属イオンが含まれていてもよい。UiO66型のPCPを構成する金属イオンはHf4+及び/又はZr4+であり、UiO66型のPCPを構成する限り他の金属イオンが含まれていてもよい。
PCPを構成する配位子としては、各種配位子が使用でき、UiO66型、UiO67型、MIL53型、MIL101型、ZIF8型などのPCPの場合には、下記式(I)又は(IA)
(式中、Rは、同一又は異なって水素原子、NH又はCOOHである)で表される配位子が使用できる。
例えば金属イオンがZr4+又はHf4+であり、一般式(I)においてR=Hの配位子を用いたPCPはUiO66であり、一般式(I)において一方又は両方のRが水素ではないか、或いはZr4+とHf4+以外の金属イオンが含まれるPCPはUiO66型のPCPに含まれる。
金属イオンがAl3+、Ga3+及びIn3+からなる群から選ばれる少なくとも1種であり、一般式(I)においてR=Hの配位子を用いたPCPはMIL53であり、一般式(I)において一方又は両方のRが水素ではないか、或いはAl3+、Ga3+及びIn3+以外の金属イオンが含まれるPCPはMIL53型のPCPに含まれる。
金属イオンがCr3+、Mo3+及びW3+からなる群から選ばれる少なくとも1種であり、一般式(I)においてR=Hの配位子を用いたPCPはMIL101であり、一般式(I)において一方又は両方のRが水素ではないか、或いはCr3+、Mo3+及びW3+以外の金属イオンが含まれるPCPはMIL101型のPCPに含まれる。
金属イオンがZn2+、Cd2+及びHg2+からなる群から選ばれる少なくとも1種であり、一般式(I)においてR=Hの配位子を用いたPCPはZIF8であり、一般式(I)において一方又は両方のRが水素ではないか、或いはZn2+、Cd2+及びHg2+以外の金属イオンが含まれるPCPはZIF8型のPCPに含まれる。
一般式(I)の配位子において、好ましいRはCOOHであり、一方のRが水素原子であり、他方のRがCOOHである配位子(1,2,4-ベンゼントリカルボン酸)がより好ましい。
PCPと銅系微粒子の重量比率は、好ましくはPCP:銅系微粒子=95〜65:5〜35であり、より好ましくは90〜70:10〜30であり、さらに好ましくは85〜75:15〜25である。銅系微粒子の割合が低すぎるとメタノールの製造効率が低下し、銅系微粒子の比率が大きすぎると複合錯体の耐熱性が低下する。
PCPは公知であるか、公知の方法に従い容易に製造でき、例えば、ZrCl、HfCl、AlCl、GaCl、InClなどの水溶性の金属化合物1モルに対し一般式(I)の配位子を2モル程度〜過剰量使用し、水溶液中で1〜48時間反応させることでPCPを得ることができる。
銅系微粒子のPCPへの担持は、例えばCu(acac)のアセトン溶液にPCPを加えて撹拌し、減圧乾固した後、250〜500℃、好ましくは350℃で真空下に10分間〜10時間加熱することにより行うことができる。acacはアセチルアセトンである。
或いは、PCPを構成する金属イオンのアセチルアセトン(acac)錯体とPCPを構成する配位子を含む溶液に酸化銅系微粒子を混合し、噴霧反応を行って酸化銅系微粒子をPCPに担持させ、乾燥後、酸化銅を水素の存在下で100〜250℃で10分間〜10時間加熱することにより銅に還元して銅系微粒子をPCPに担持した複合触媒を得ることができる。銅系微粒子が酸化亜鉛に銅を担持した微粒子(Cu/ZnO)の製造方法を図9に示す。
メタノールの製造は、水素と二酸化炭素を含む混合ガス(さらに一酸化炭素を含んでいてもよい)を本発明の複合触媒と接触させることにより行うことができる。反応温度は150〜300℃程度、好ましくは200〜250℃程度である。圧力は1〜5気圧程度、好ましくは1〜3気圧程度である。混合ガスの流速は、1〜10000ml/min程度、好ましくは1〜1000ml/min程度、より好ましくは1〜200ml/min程度である。
以下、本発明を実施例に基づきより詳細に説明するが、本発明がこれら実施例に限定されないことはいうまでもない。
実施例で使用したPCPであるMIL101(Cr3+とテレフタル酸),MIL53(Al3+とテレフタル酸),ZIF8(Zn2+と2−メチルイミダゾール)、MOF74及びUiO66は、以下の論文に記載の方法に従って入手した:
MIL101論文名:Science 2005, 309, 2040-2042
MIL53論文名:Chem. Eur. J. 2004, 10, 1373-1382.
ZIF8論文名:PNAS 2006, 103, 10186-10191.
MOF74論文名:J. Am. Chem. Soc. 2008, 130, 10870-10871.
UiO-66論文名:Chem. Eur. J. 2011, 17, 6643-6651、Chem. Commun., 2013, 49, 3634-3636;
Chem. Commun., 2013, 49, 9449-9451;Angew. Chem. Int. Ed. 2013, 52, 10316-10320
実施例1−2及び比較例1−3
0.82gのCu(acac)のアセトン(100ml)溶液にPCP(UiO66(Zr)、MIL53、MIL101又はZIF8)1gを加えて室温で撹拌し、その後アセトンを蒸発乾固により除いた。得られた残渣を350℃で1時間加熱することによりCu(acac)を熱分解し、PCPにCuナノ粒子が担持した複合触媒(UiO66(Zr)−Cu、MIL53−Cu、MIL101−Cu又はZIF8−Cu)を得た。PCPに代えてγAlを使用した以外は上記と同様にしてγAl−Cuを得た。Cuは複合触媒に約20質量%含まれていた。
Cuの結晶子サイズを以下に示し、粉末X線回折パターンを図1に示す。
UiO66(Zr)−Cu(実施例1):30(1)nm、表面原子数割合:5%
MIL53−Cu(実施例2):32(1)nm、表面原子数割合:4.7%
MIL101−Cu(比較例1):35.9(4)nm、表面原子数割合:4.2%
ZIF8−Cu(比較例2) :28(3)nm、表面原子数割合:5.4%
γAl2O−Cu(比較例3):29(1)nm、表面原子数割合:5.2%
図1により複合触媒(UiO66(Zr)−Cu、MIL53−Cu、MIL101−Cu又はZIF8−Cu)はPCPの構造が保持されていることが確認された。
また、複合触媒(UiO66(Zr)−Cu、MIL53−Cu、MIL101−Cu又はZIF8−Cu)及びγAl−CuのTEM像を図2に示す。
試験例1
実施例1−2、比較例1−3で得られた複合触媒(UiO66(Zr)−Cu、MIL53−Cu、MIL101−Cu、ZIF8−Cu及びγAl2O−Cu)と図3に示す固定床流通式反応装置を用い、以下の反応条件でメタノールの製造を行った。
サンプル(触媒)量:0.7g〜1g
混合ガス:CO/CO/H/He
反応条件:220℃、2atm、10ml/min
得られた混合ガスのGCチャート及び保持時間5.9〜6分のメタノール成分の結果を図4に示す。図4の結果から、PCP成分により銅ナノ粒子の触媒活性は大きく異なり、UiO66(Zr)−CuとMIL53−Cuが好ましく、UiO66(Zr)−Cuが特に好ましいことが明らかになった。
なお、上記のメタノール製造触媒反応後、PCPの骨格が維持されていることを粉末X線パターンで確認した。また、TEM観察によりメタノール製造触媒反応前後で粒径が変化していないことを確認した。
試験例2
実施例1、比較例2−3で得られた複合触媒(UiO66(Zr)−Cu、ZIF8−Cu及びγAl2O−Cu)と図3に示す固定床流通式反応装置を用い、以下の反応条件でメタノールの製造を行った。
サンプル(触媒)量:0.5g
混合ガス:CO/H/He
反応条件:220℃、2atm、14、49、98又は140ml/min
得られた混合ガスのGCチャート及びUiO66(Zr)−Cu(MeOHの生成量とGCチャート内の生成物に対する選択率)を図5に示す。図5に示すように、UiO66(Zr)−Cuがメタノール製造用複合触媒として高い活性を有し、流速を高くすることでMTO反応の進行を抑制し、MeOHの高い生成量と選択率を達成できることが考えられる。
比較例4
MOF-74(Mg2(DOBDC)、H2DOBDC=2,5-ジヒドロキシテレフタル酸)とCu(acac)のアセトン溶液を用い、実施例1と同様にしてMOF74(Mg)−Cu複合触媒を得た。Cuは複合触媒に約20質量%含まれていた。
試験例3
UiO66−Cu、ZIF8−Cu及びMOF74(Mg)−Cuを用い、以下の反応条件でメタノールの製造を行った。
サンプル(触媒)量:0.5g
混合ガス:CO/H/He
反応条件:220℃、2atm、14、49、98、140ml/min
得られた混合ガスのGCチャート及びUiO66(Zr)−CuとMOF74(Mg)−Cuによるメタノール生成量の比較を図6に示す。
MOF74(Mg)は二酸化炭素を多量に吸着する触媒であるがメタノールの生成量は非常に少なく、二酸化炭素の吸着量と触媒活性の相関はほとんどないことが確認された。
実施例3−4及び比較例5
一般式(I)で表される配位子として、R=NH(実施例3)、R=COOH(実施例4)、R=OH(比較例5)の化合物を用い、実施例1と同様にしてUiO66(NH)−Cu、UiO66(COOH)−Cu、UiO66(OH)−Cuを得た。得られた複合触媒のTEM像を図7に示す。なお、UiO66はUiO66(Zr)である。
試験例4
UiO66(H)−Cu、UiO66(NH)−Cu、UiO66(COOH)−Cu、UiO66(OH)−Cuを用い、以下の反応条件でメタノールの製造を行った。なお、UiO66はUiO66(Zr)である。
サンプル(触媒)量:0.5g
混合ガス:CO/H/He
反応条件:220℃、2atm、14、49、98、140ml/min
得られた混合ガス中のメタノールの生成量を示すGCチャート及びメタノールの選択率の結果を図8に示す。
図8の結果から、UiO66(COOH)−Cuがメタノール製造用触媒として特に優れていることが明らかになった。
なお、上記のメタノール製造触媒反応後、PCPの骨格が維持されていることを粉末X線パターンで確認した。
実施例6
UiO66(Zr)に代えてUiO66(Hf)を用いる以外は実施例1と同様にしてUiO66(Hf)−Cuを得た。
試験例5
実施例1のUiO66(Zr)と実施例6のUiO66(Hf)を用い、試験例2と同様にしてメタノールを製造した。結果を図9に示す。図9に示されるように、UiO66(Hf)はUiO66(Zr)よりもメタノールを約3倍多く生成することが明らかになった。
実施例6及び比較例6
二元系触媒Cu/ZnOとPCP(UiO−66)との噴霧反応法による複合化を行った。
図10に示されるように、Zr(acac)(1.22g)と1,4−ベンゼンジカルボン酸(1,4-bdc)(0.42g)の水溶液にCuO/ZnO複合酸化物のスラリー(1.35g)を加え、噴霧反応(220℃、空気中)を行い、減圧乾燥してCuO/ZnO複合酸化物を担持したUiO66を得た。これを水素存在下で200℃で加熱することによりCuOをCuに還元してCu/ZnOからなる銅系微粒子を担持したUiO66複合触媒を得た。
CuO/ZnO複合酸化物は、Cu(NOとZn(NOをCu:Zn=22:18,23:18、5:32,20:5,5:33になるような比率で配合し、噴霧熱分解(850℃、空気中)を行うことで得た。CuO/ZnO複合酸化物の平均粒径は約20-30nmであった。
CuO/ZnO複合酸化物をγ−Alに担持した複合触媒を得た(比較例6)。
試験例6
実施例6及び比較例6で得られた複合触媒を用いて試験例1と同様にメタノールの製造を行った。結果を図11に示す。

Claims (14)

  1. 銅系微粒子を多孔性配位高分子(PCP)に担持した、メタノール製造用複合触媒。
  2. 銅系微粒子が酸化亜鉛と銅を含む複合微粒子又は銅ナノ粒子単独である、請求項1に記載のメタノール製造用複合触媒。
  3. 前記PCPを構成する金属イオンがZr4+、Hf4+、Al3+、Ga3+及びIn3+からなる群から選ばれる少なくとも1種を含む、請求項1又は2に記載のメタノール製造用複合触媒。
  4. 前記PCPがUiO66型PCPもしくはMIL53型PCPである、請求項1〜3のいずれかに記載のメタノール製造用複合触媒。
  5. 前記PCPを構成する配位子が下記式(I)
    (式中、Rは、同一又は異なって水素原子、NH又はCOOHである)。
    で表される、請求項1〜4のいずれかに記載のメタノール製造用複合触媒。
  6. PCPを構成する配位子が下記式(IA)
    (式中、Rは、同一又は異なってNH又はCOOHである)。
    で表される、請求項5に記載のメタノール製造用複合触媒。
  7. PCPがUiO66である、請求項1〜6のいずれかに記載のメタノール製造用複合触媒。
  8. RがCOOHである、請求項5又は6に記載のメタノール製造用複合触媒。
  9. 銅系微粒子のサイズが1〜200nmである、請求項1〜8のいずれかに記載のメタノール製造用複合触媒。
  10. 銅系微粒子とPCPの重量比率が、PCP:銅系微粒子=95〜65:5〜35である、請求項1〜9のいずれかに記載のメタノール製造用複合触媒。
  11. メタノール合成の原料が水素と二酸化炭素を含み、任意成分としてさらに一酸化炭素を含み得る、請求項1〜10のいずれかに記載のメタノール製造用複合触媒。
  12. 請求項1〜11のいずれかに記載のメタノール製造用複合触媒についての製造方法であって、PCPを構成する金属イオンとPCPを構成する配位子を含む溶液に酸化銅系微粒子を混合し、噴霧反応を行って酸化銅系微粒子をPCPに担持する工程、酸化銅系微粒子を担持したPCPを水素の存在下で還元して銅系微粒子をPCPに担持した複合触媒を得る工程を含む、メタノール製造用複合触媒の製造方法。
  13. 請求項1〜11のいずれかに記載のメタノール製造用複合触媒についての製造方法であって、Cu(acac)の有機溶媒溶液にPCPを加えた後、溶媒を蒸発させてCu(acac)をPCPに担持させる工程、Cu(acac)を担持したPCPを加熱してCu(acac)を熱分解し、Cuナノ粒子をPCPに担持した複合触媒を得る工程を含む、メタノール製造用複合触媒の製造方法。
  14. 請求項1〜11のいずれかに記載のメタノール製造用複合触媒の存在下に水素と二酸化炭素、任意成分としてさらに一酸化炭素を含み得る混合ガスを作用させることを特徴とする、メタノールの製造方法:
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