JP2016064068A - ガイドワイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】優れた血管追従性と、狭窄および閉塞した血管に対するエントリー性とを有するガイドワイヤを提供する。
【解決手段】ガイドワイヤ1は、可撓性を有する長尺物からなるコア部2Aを備えるものであって、コア部2Aは、基端側から先端側に向かって順に、横断面が円形状の本体部3と、平板部5と、本体部3と同軸上に形成された横断面が円形状の先端部7とを備えていることを特徴とする。また、ガイドワイヤ1は、コア部2Aの先端側を覆うように設置され、素線を螺旋状に形成してなるコイル部8と、先端部7とコイル部8とを固定する固定部92とを備える。また、ガイドワイヤ1は、コア部2Aの先端側を覆うように形成された樹脂被覆部を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、体腔内、特に血管内にカテーテルを誘導する際に使用されるガイドワイヤに関する。
ガイドワイヤは、例えばPTCA(Percutaneous Transluminal Coronary Angioplasty:経皮的冠状動脈血管形成術)のような外科的手術が困難な部位の治療、人体への低侵襲を目的とした治療、または、心臓血管造影などの検査に用いられるカテーテルを血管内に誘導する際に使用される。PTCAは、冠状動脈の狭窄部位をバルーン等で拡張して、血液流路を確保する治療方法である。
PTCAでは、ガイドワイヤの先端部をバルーンカテーテルの先端部より突出させた状態で、ガイドワイヤを血管の狭窄部位付近まで挿入することによって、バルーンカテーテルを狭窄部位に誘導する。その際、ガイドワイヤは、蛇行または分岐した血管、狭窄した血管等を選択し、通過する必要があり、また、狭窄部位では、狭窄部位を構成するコレステロール等の堆積物をガイドワイヤの押し込み力によって押し広げる、または、貫通させる必要がある。したがって、PTCAに用いられるガイドワイヤには、血管形状に追従でき、血管壁を傷つけないために、優れた柔軟性(血管追従性)が要求されると共に、手元部(基端部)の回転操作により先端部を狭窄および閉塞した血管に容易に進入させることが可能な優れたエントリー性が要求される。
また、PTCAでは、ガイドワイヤを屈曲、分岐した血管へ追従させるために、ガイドワイヤを血管内に挿入する前に、先端形状付けが行われることがある。具体的には、ガイドワイヤの先端部を分岐血管等の形状に合わせて医師等が手指で所定の形状(例えば、J型)に曲げて形状付けを行う。したがって、ガイドワイヤには、前記のような先端形状付けも容易に行えることが要求される。
従来、PTCAに用いられるガイドワイヤとして、特許文献1には、以下のような構成を備えたガイドワイヤが提案されている。特許文献1のガイドワイヤは、長尺物からなるコア部と、コア部の先端側を覆うように設置されたコイルとを備え、コア部の先端側には板高さ(板厚)の2倍以上の板幅で形成された平板部を有する。
国際公開第2009/126656号
特許文献1のガイドワイヤにおいては、板厚の薄い平板部をコア部の先端側に備えることによって、ガイドワイヤの先端部が柔軟となり、安全性および血管追従性の向上がある程度期待できる。しかしながら、このようなガイドワイヤでは、ガイドワイヤが蛇行または分岐した血管、狭窄および閉塞した血管等を通過するために、ガイドワイヤの基端部を回転操作した際に、平板部にねじれが発生する。その結果、ガイドワイヤの基端部の回転トルクが先端部に有効に伝わらないため、ガイドワイヤの先端部が意図した方向に向かず、ガイドワイヤの血管追従性およびエントリー性が低下するという問題がある。
そこで、本発明は、このような問題を解決すべく創案されたもので、その課題は優れた血管追従性と、狭窄および閉塞した血管に対するエントリー性とを有するガイドワイヤを提供することにある。
前記課題を解決するために、本発明に係るガイドワイヤは、可撓性を有する長尺物からなるコア部を備えたガイドワイヤであって、前記コア部は、基端側から先端側に向かって順に、横断面が円形状の本体部と、平板部と、前記本体部と同軸上に形成された横断面が円形状の先端部とを備えていることを特徴とする。また、本発明に係るガイドワイヤは、前記コア部の先端側を覆うように設置され、素線を螺旋状に形成してなるコイル部と、前記先端部と前記コイル部とを固定する固定部とを備えていることが好ましい。また、本発明に係るガイドワイヤは、前記コア部の先端側を覆うように形成された樹脂材料からなる樹脂被覆部を備えていることが好ましい。
前記構成によれば、コア部の先端側に平板部を備えることによって、コア部の先端側での柔軟性が向上するため、ガイドワイヤの先端部での柔軟性が向上する。また、ガイドワイヤの先端部での柔軟性が向上するため、分岐血管等の形状に合わせてガイドワイヤの先端部を形状付けることが容易なものとなる。また、コア部において先端側に横断面が円形状の先端部を備え、その先端部が基端側の横断面が円形状の本体部と同軸上にあることによって、ガイドワイヤの基端部を回転操作した際に、平板部を挟む本体部と先端部の横断面形状が円形状で同一であるため、平板部がねじれることが抑制される。その結果、ガイドワイヤの基端部の回転トルクを先端部に有効に伝えることが可能となるため、ガイドワイヤの先端部を意図した方向に制御できる。また、狭窄および閉塞した血管へのガイドワイヤ先端部の進入が容易となる。
本発明に係るガイドワイヤは、前記先端部が、前記固定部の先端面から突出する突出部を有し、前記突出部の外径が、前記平板部の板幅に比べて細いことが好ましい。
前記構成によれば、細径の突出部が固定部の先端面から突出することによって、ガイドワイヤを回転操作した際、細径の突出部は回転半径が小さく小回りが利くため、狭窄および閉塞した血管へのガイドワイヤ先端部の進入もさらに容易となる。
本発明に係るガイドワイヤは、前記先端部が、前記樹脂被覆部の先端面から突出する突出部を有し、前記突出部の外径が、前記平板部の板幅に比べて細いことが好ましい。
前記構成によれば、細径の突出部が樹脂被覆部の先端面から突出することによって、ガイドワイヤを回転操作した際、細径の突出部は回転半径が小さく小回りが利くため、狭窄および閉塞した血管へのガイドワイヤ先端部の進入もさらに容易となる。
本発明に係るガイドワイヤによれば、ガイドワイヤの先端側での柔軟性が向上すると共に、先端形状付けも容易となるため、ガイドワイヤの血管追従性が優れたものとなる。また、コア部の平板部のねじれが抑制されるため、ガイドワイヤの基端部の回転トルクを先端部に有効に伝えることが可能となり、ガイドワイヤの血管追従性と、狭窄および閉塞した血管に対するエントリー性とが優れたものとなる。
本発明のガイドワイヤの第1実施形態を示す部分縦断面図である。 図1に示すガイドワイヤのコア部の先端側での平面図である。 図2に示すA−A線におけるコア部の端面図である。 図2に示すB−B線におけるコア部の端面図である。 図2に示すC−C線におけるコア部の端面図である。 本発明のガイドワイヤの第2実施形態を示し、ワイヤの先端側での部分縦断面図である。 本発明のガイドワイヤの第3実施形態を示す部分縦断面図である。 本発明のガイドワイヤの第4実施形態を示し、ワイヤの先端側での部分縦断面図である。
本発明に係るガイドワイヤの第1実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、本発明において、先端側とはガイドワイヤの血管挿入側を言い、基端側とは医師等がガイドワイヤの操作を行う側を言う。
図1に示すように、ガイドワイヤ(以下、ワイヤと称す)1は、コア部2Aを備えた長尺物であって、コア部2Aは、本体部3と、平板部5と、先端部7とを備えている。また、ワイヤ1は、コイル部8と、固定部92とを備えていることが好ましい。ワイヤ1の全長は、特に規定されず、例えば、200〜5000mmが好ましい。以下、各構成について説明する。
<コア部>
図1、図2に示すように、コア部2Aは、可撓性を有する長尺物からなる。そして、コア部2Aは、ワイヤ1の柔軟性および強度を考慮して、Ni−Ti合金、ステンレス鋼等の弾性金属材料からなることが好ましい。そして、コア部2Aは、基端側から先端側に向かって順に、本体部3と、第1移行部4と、平板部5と、第2移行部6と、先端部7とを備える。なお、第1移行部4および第2移行部6は備えていなくてもよい。
(本体部)
図1、図2に示すように、本体部3は、丸棒状の長尺物から構成される。本体部3の横断面(YZ軸平面であって、長さ方向に垂直な断面)は、円形状または略円形状であることが好ましい。また、本体部3は、基端側から先端側に向かって、一定の外径を有する大径部31と、先端側に向かって外径が漸減する第1テーパ部32と、一定の外径を有する中径部33と、先端側に向かって外径が漸減する第2テーパ部34と、一定の外径を有する小径部35とを備えることが好ましい。
一定の外径を有する部分の間(大径部31と中径部33との間、および、中径部33と小径部35との間)に形成されるテーパ部として、前記では第1テーパ部32と第2テーパ部34の2つを記載したが、テーパ部は、2つに限定されず、少なくとも1つ形成すればよい。また、大径部31と外径が同一で構成材料が異なる大径部36を、接合部(溶接部)37で大径部31に接合してもよい。接合方法としては、特に規定されないが、摩擦圧接、レーザを用いたスポット溶接、アプセット溶接等の突き合わせ抵抗溶接、管状接合部材による接合等が挙げられる。
(第1移行部)
図1、図2に示すように、第1移行部4は、本体部3と平板部5とを繋ぎ、基端側から先端側に向かって、円形の横断面(図3参照)から矩形の横断面(図4参照)に次第に変化する部分である。そして、第1移行部4の長さは1〜10mmが好ましい。なお、第1移行部4は、丸棒状の本体部3の先端側、好ましくは細径化された先端側を金型等によってプレスすることによって、平板部5、第2移行部6および先端部7と共に作製することが好ましい。また、本発明のワイヤ1では、第1移行部4を作製せずに、本体部3と平板部5とを直接繋げた形態であってもよい。
(平板部)
図1、図2に示すように、平板部5は、ワイヤ1(コア部2A)に柔軟性を持たせると共に、ワイヤ先端部の先端形状付けが容易となるように、矩形状または略矩形状の横断面を有する細長い板状の平板から構成されている。平板部5は、板長さが1〜30mm、板幅Wが0.1〜0.5mm、板厚が0.01〜0.06mmであることが好ましい。また、平板部5の板幅Wは先端側に向かって増大または減少してもよく、板厚も先端側に向かって増大または減少してもよい。なお、平板部5の横断面の形状は、プレスによって作製するため、横断面の両端は少し丸みが残り略矩形状となる。但し、説明の便宜上、図4では両端の丸みを省略する。
(第2移行部)
図1、図2に示すように、第2移行部6は、平板部5と先端部7とを繋ぎ、基端側から先端側に向かって、矩形の横断面(図4参照)から円形の横断面(図5参照)に次第に変化する部分である。そして、第2移行部6の長さは1〜10mmが好ましい。なお、本発明のワイヤ1においては、第2移行部6を作製せずに、平板部5と先端部7とを直接繋げた形態であってもよい。
(先端部)
図1、図2に示すように、先端部7は、丸棒状の長尺物から構成される。先端部7の横断面は、円形状または略円形状であることが好ましい。そして、先端部7は、本体部3と同軸上に形成され、固定部92でコイル部8の先端側に固定されている。
先端部7の外径D1は0.01〜0.3mm、長さL1は0.5〜15mmが好ましい。さらに、先端部7の外径D1は、先端側に向かって一定の外径を有することが好ましいが、先端側に向かって増大または減少してもよい。
本発明のワイヤ1においては、本体部3と同軸上に形成された先端部7を備えることによって、ワイヤ1が蛇行または分岐した血管、狭窄および閉塞した血管等を通過するために、ワイヤ1の基端部を回転操作した際に、平板部5を挟む本体部3と先端部7の横断面形状が円形状で同一であるため、コア部2Aの平板部5がねじれることが抑制される。その結果、ワイヤ1の基端部の回転トルクを先端部7に有効に伝えることが可能となるため、ワイヤ1の先端部を意図した方向に制御できる。また、狭窄および閉塞した血管へのガイドワイヤ先端部の進入が容易となる。したがって、ワイヤ1の血管追従性およびエントリー性が向上する。
<コイル部>
図1に示すように、コイル部8は、コア部2Aの先端側を覆うように設置され、素線を螺旋状に形成してなるコイルである。そして、コイルは、隣接する素線同士が接触したいわゆる密巻きしたものや、隣接する素線同士が離間したもののいずれでもよい。また、コイル部8は、その先端側が固定部92でコア部2A(先端部7)に固定されている。
素線を構成する材料は、特に規定されないが、ステンレス鋼、Pt−Ni合金等の金属材料であることが好ましい。また、コイル部8のサイズは、特に規定されず、ワイヤ1の使用目的によって異なる。PTCAに使用されるワイヤ1では、コイル部8のコイル外径が0.2〜0.5mm、コイル長さが10〜1000mmであることが好ましい。コイル外径は、ワイヤ1の長さ方向に同一径であることが好ましいが、ワイヤ1の先端側に向かって減少していてもよい。
コイル部8は、2種以上の金属材料を組み合わせたものであってもよい。例えば、コイル部8は、基端側にステンレス鋼製の素線からなる第1コイル部81と、先端側にX線不透過材料であるPt−Ni合金製の素線からなる第2コイル部82とを備え、第1コイル部81と第2コイル部82との境界部83で両コイル部81、82を溶接、接着等で接合したものであってもよい。これにより、ワイヤ1の先端側がX線透視下で視認しやすくなる。
<固定部>
固定部92は、ワイヤ1の先端側で、先端部7とコイル部8とを固定する部分である。固定部92は、半田(ろう材)、接着材等の固定材料で形成することが好ましいが、溶接で固定部92を形成してもよい。
次に、本発明のワイヤ1の第1実施形態の変形例について説明する。
図1に示すように、ワイヤ1は、コア部2Aとコイル部8とが先端側の1箇所(固定部92)で固定されていれば十分であるが、コア部2Aとコイル部8とが複数個所で固定されていることが好ましい。
例えば、図1に示すように、ワイヤ1は、先端部7とコイル部8(第2コイル部82)の先端側とが固定部92で固定され、コア部2Aの途中の部位(第1移行部4の基端側、小径部35、および、第2テーパ部34の先端側)とコイル部8の途中の部位(境界部83)とが固定部93で固定され、コア部2Aの途中の部位(中径部33の基端側、および、第1テーパ部32の先端側)とコイル部8(第1コイル部81)の基端側とが固定部91で固定されている。
ここで、固定部91、92、93は、半田(ろう材)、接着剤等の固定材料で形成されている。なお、コア部2Aとコイル部8との固定方法は、前記のような固定材料によるものに限らず、溶接で固定部91、92、93を形成してもよい。
図1に示すように、ワイヤ1は、コイル部8の少なくとも先端側の表面を覆うように形成された樹脂被覆部10を備えることが好ましい。
具体的には、樹脂被覆部10は、前記したワイヤの表面の一部または全部、すなわち、第2コイル部82の全表面、コイル部8(第1コイル部81、境界部83および第2コイル部82)の全表面、または、コイル部8とコア部2Aの基端側部位の全表面を覆うことが好ましい。
樹脂被覆部10は、フッ素系樹脂、無水マレイン酸系高分子物質、ポリウレタン等の樹脂材料からなることが好ましく、フッ素系樹脂からなることがさらに好ましい。また、樹脂被覆部10の厚みは0.001〜0.05mmが好ましい。このような樹脂被覆部10で覆われていることによって、ワイヤ1は、摩擦抵抗(摺動抵抗)が低減するため、血管内での操作性が向上する。
次に、本発明に係るガイドワイヤの第2実施形態について説明する。
図2、図6に示すように、ガイドワイヤ1は、第1実施形態の先端部7が、固定部92の先端面92aから突出する突出部7aを有し、突出部7aの外径D2が平板部5の板幅Wに比べて細いものである。なお、突出部7a以外の構成については第1実施形態と同様であるので、突出部7aについて説明し、それ以外の説明は省略する。
突出部7aの長さL2は、0.1〜3.0mmが好ましい。このとき、先端部7の長さL1は、0.5〜15mmが好ましい。なお、突出部7aの長さL2の調整は、先端部7の長さL1で調整することが好ましいが、コア部2Aの他の構成である本体部3、第1移行部4、平板部5および第2移行部6の長さで調整してもよい。
突出部7aの外径D2は、平板部5の板幅Wに比べて細いもの(D2<W)であれば下記の効果を奏するが、D2<0.5Wのものが好ましい。突出部7aの外径D2の調整は、例えば、丸棒状のコア部2Aから板状の平板部5をプレスによって作製することによって、平板部5の板幅Wより細い外径D1を有する先端部7を作製することができ、それによって、突出部7aの外径D2も板幅Wよりも細いものに調整できる(図4、図5参照)。また、先端部7の作製の際に、先端側に向かって外径D1が減少するように作製してもよい。さらに、突出部7aの先端側は丸みのある形状であることが好ましい。
本発明のガイドワイヤ1においては、前記のような細径の突出部7aを有する先端部7を備えることによって、ガイドワイヤ1を回転操作した際、細径の突出部7aは回転半径が小さく小回りが利くため、狭窄および閉塞した血管へのガイドワイヤ先端部の進入もさらに容易となる。その結果、ガイドワイヤ1の血管追従性およびエントリー性が向上する。
本発明のガイドワイヤの第2実施形態の変形例としては、第1実施形態と同様に、コア部2Aとコイル部8とが複数個所で固定されている例、ワイヤ表面が樹脂被覆部10で覆われている例が挙げられる。また、図6に示すように、樹脂被覆部10の被覆は、ワイヤ表面だけでなく、突出部7aの外径D2が太くならない程度(D2<平板部5の板幅W)に、突出部7aの表面に行ってもよい。
次に、本発明のガイドワイヤの第3実施形態について説明する。
図7に示すように、ガイドワイヤ1は、第1実施形態におけるコイル部8の代わりに樹脂被覆部11を備えている。なお、樹脂被覆部11以外の構成については第1実施形態と同様であるので、樹脂被覆部11について説明し、それ以外の説明は省略する。
樹脂被覆部11は、コア部2Aの先端側を覆うように形成され、樹脂材料からなる。樹脂材料としては、フッ素系樹脂、ポリウレタン等が挙げられ、ポリウレタンが好ましい。樹脂被覆部11は、その厚さが基端側よりも先端側が厚く形成されていることが好ましく、0.001〜0.05mmであることが好ましい。また、樹脂被覆部11は、その先端側が丸く形成されていることが好ましい。
このような樹脂被覆部11を備えることによって、ガイドワイヤ1を使用する際、コア部2Aで血管壁を損傷することが抑制されるため、安全性が向上する。また、ガイドワイヤ1は、摩擦抵抗(摺動抵抗)が低減するため、血管内での操作性も向上する。
次に、本発明に係るガイドワイヤの第4実施形態について説明する。
図8に示すように、ガイドワイヤ1は、第3実施形態の先端部7が、樹脂被覆部11の先端面11aから突出する突出部7aを有し、突出部7aの外径D2が平板部5の板幅Wに比べて細いものである。なお、突出部7a以外の構成については第1実施形態と同様である。また、突出部7aについては、突出する先端面11aが樹脂被覆部11であって固定部92でないこと以外は、第2実施形態と同様である。
次に、本発明のガイドワイヤの使用方法について、PTCAを例にとって説明する。
ガイドワイヤの先端をガイディングカテーテルの先端から突出させ、その状態でセルジンガー法により大腿動脈内に挿入し、大動脈、大動脈弓、右冠状動脈開口部を経て右冠状動脈内に挿入する。ガイディングカテーテルを右冠状動脈開口部の位置に残したまま、ガイドワイヤのみを右冠状動脈内でさらに進めて血管狭窄部を通過させ、ガイドワイヤの先端が血管狭窄部を越えた位置で停止する。これにより、狭窄部拡張用のバルーンカテーテルの通路が確保される。
次に、ガイドワイヤの基端側から挿通されたバルーンカテーテルの先端をガイディングカテーテルの先端から突出させ、さらにガイドワイヤに沿って進め、右冠状動脈開口部から右冠状動脈内に挿入し、バルーンカテーテルのバルーンが血管狭窄部の位置に到達したところで停止する。
次に、バルーンカテーテルの基端側からバルーン拡張用の流体を注入して、バルーンを拡張させ、血管狭窄部を拡張する。このようにすることによって、血管狭窄部に付着堆積しているコレステロール等の堆積物は物理的に押し広げられ、血流阻害が解消される。
バルーン内からバルーン拡張用の流体を抜き取り、バルーンを収縮させる。次いで、バルーンカテーテルをガイドワイヤと共に基端方向へ移動して、血管よりバルーンカテーテル、ガイドワイヤおよびガイディングカテーテルを抜き取る。以上により、PTCAの手技が終了する。
1 ガイドワイヤ(ワイヤ)
2A コア部
3 本体部
4 第1移行部
5 平板部
6 第2移行部
7 先端部
7a 突出部
8 コイル部
91、92、93 固定部
92a 先端面
10、11 樹脂被覆部
11a 先端面

Claims (5)

  1. 可撓性を有する長尺物からなるコア部を備えたガイドワイヤであって、
    前記コア部は、基端側から先端側に向かって順に、横断面が円形状の本体部と、平板部と、前記本体部と同軸上に形成された横断面が円形状の先端部とを備えていることを特徴とするガイドワイヤ。
  2. 前記ガイドワイヤは、前記コア部の先端側を覆うように設置され、素線を螺旋状に形成してなるコイル部と、前記先端部と前記コイル部とを固定する固定部とを備えていることを特徴とする請求項1に記載のガイドワイヤ。
  3. 前記先端部が、前記固定部の先端面から突出する突出部を有し、前記突出部の外径が、前記平板部の板幅に比べて細いことを特徴とする請求項2に記載のガイドワイヤ。
  4. 前記ガイドワイヤは、前記コア部の先端側を覆うように形成された樹脂材料からなる樹脂被覆部を備えていることを特徴とする請求項1に記載のガイドワイヤ。
  5. 前記先端部が、前記樹脂被覆部の先端面から突出する突出部を有し、前記突出部の外径が、前記平板部の板幅に比べて細いことを特徴とする請求項4に記載のガイドワイヤ。
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