JP2016063216A - 撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】暗電流による影響を抑制して高画質で撮像を行うことが可能な積層型の撮像装置を提供する。
【解決手段】単位画素セル14は、第1導電型の第1導電型領域31a、第2導電型の第1の不純物領域44、および第2導電型の第2の不純物領域36を含む半導体基板31と、光電変換部10と、第1のトランジスタ12と、を備え、第1の不純物領域は、一部が半導体基板の表面に位置し、光電変換部と電気的に接続され、第2の不純物領域は、第1の不純物領域を介して光電変換部と電気的に接続され、第1の不純物領域の不純物濃度よりも小さい不純物濃度を有し、半導体基板の表面に垂直な方向から見たとき、第2の不純物領域の第1の部分は、第1のトランジスタ12の第1のゲート電極の第2の部分と重なっている。
【選択図】図2

Description

本願は、光電変換膜を有する撮像装置に関する。
MOS(Metal Oxide Semiconductor)型の撮像装置として、積層型の撮像装置が提案されている。積層型の撮像装置では、半導体基板の最表面に光電変換膜が積層されている。光電変換により光電変換膜内に発生した電荷は、電荷蓄積領域(フローティングディフュージョン:FD)に蓄積される。積層型の撮像装置は、半導体基板内のCCD(Charge Coupled Device)回路、又はCMOS(Complementary MOS)回路を用いて、その蓄積された電荷を読み出す。例えば特許文献1が、積層型の撮像装置を開示している。
特開2009−164604号公報
上述した積層型のイメージセンサでは、リーク電流(以下、「暗電流」と称する場合がある。)をさらに低減するための技術開発が望まれている。本願の限定的ではないある例示的な一実施形態は、暗電流による影響を抑制して、高画質で撮像を行うことが可能な、積層型の撮像装置を提供する。
上記課題を解決するために、本開示の一態様による撮像装置は、1次元または2次元に配列された複数の単位画素セルを備え、複数の単位画素セルの各々は、第1導電型の第1導電型領域と、第1導電型領域に設けられた第2導電型の第1の不純物領域と、第1導電型領域に設けられた第2導電型の第2の不純物領域と、を含む、半導体基板と、半導体基板の上方に位置する光電変換部と、第1のゲート電極と、ソースまたはドレインの一方としての、第2の不純物領域の少なくとも一部と、を含む、第1のトランジスタと、を備え、第1の不純物領域は、一部が半導体基板の表面に位置し、光電変換部と電気的に接続され、第2の不純物領域は、第1の不純物領域を介して光電変換部と電気的に接続され、第1の不純物領域の不純物濃度よりも小さい不純物濃度を有し、半導体基板の表面に垂直な方向から見たとき、第2の不純物領域の第1の部分は、第1のゲート電極の第2の部分と重なっている。
なお、包括的又は具体的な態様は、素子、デバイス、システム、集積回路、及び製造方法で実現されてもよい。また、包括的又は具体的な態様は、素子、デバイス、システム、集積回路、及び製造方法の任意な組み合わせで実現されてもよい。
開示された実施形態の追加的な効果および利点は、明細書および図面から明らかになる。効果および/または利点は、明細書および図面に開示の様々な実施形態や特徴によって個々に提供され、これらの1つ以上を得るために全てを必要とはしない。
本開示の一態様によれば、暗電流による影響を抑制して高画質で撮像を行うことが可能な積層型の撮像装置を提供できる。
例示的な第1の実施形態に係る撮像装置1の、回路構成を示す模式図である。 例示的な第1の実施形態に係る撮像装置1の、単位画素セル14の模式的な断面図である。 単位画素セル14のリセットトランジスタ12の近傍を拡大した模式的な断面図である。 図3Aに示すA−A’線およびB−B’線に沿った、半導体基板31の不純物濃度の深さ方向のプロファイルの一例を示すグラフである。 図2に示す単位画素セル14の上面図である。 例示的な第1の実施形態に係る撮像装置1の製造過程における、単位画素セル14の模式的な上面図である。 図5Aに示すC−C’線に沿った模式的な断面図である。 例示的な第1の実施形態に係る撮像装置1の製造過程における、単位画素セル14の模式的な上面図である。 図6Aに示すC−C’線に沿った模式的な断面図である。 例示的な第2の実施形態に係る撮像装置1の、単位画素セル14Aの模式的な断面図である。 例示的な第3の実施形態に係る撮像装置1の、単位画素セル14Bの模式的な断面図である。 例示的な第4の実施形態に係る撮像装置1の、単位画素セル14Cの模式的な断面図である。 例示的な第5の実施形態に係る撮像装置1の、回路構成を示す模式図である。 例示的な第5の実施形態に係る撮像装置1の、単位画素セル14Dの転送トランジスタ70の近傍を拡大した模式的な断面図である。 例示的な他の実施形態に係る単位画素セル14の、FD部およびゲート電極39Aの近傍を拡大した模式的な上面図である。 ゲート電極39Aのレイアウト例を示す模式的な上面図である。 ゲート電極39Aのレイアウト例を示す模式的な上面図である。 ゲート電極39Aのレイアウト例を示す模式的な上面図である。 ゲート電極39Aのレイアウト例を示す模式的な上面図である。
積層型のイメージセンサは、光電変換により光電変換膜に生じた信号電荷を、半導体基板に設けられた駆動回路部に伝送するためのコンタクトを必要とする。半導体基板におけるコンタクト周囲には、種々のpn接合部が形成されている。これらのpn接合部でリーク電流が発生する。リーク電流による電荷は、光電変換により生じた信号電荷と区別がつかないため、雑音となり得る。その結果、イメージセンサの性能が劣化する。
このような課題に鑑み、本願発明者は、新規な構造を備えた撮像装置に想到した。
以下、図面を参照しながら、本開示による実施形態を説明する。なお、本開示は、以下の実施形態に限定されない。また、本発明の効果を奏する範囲を逸脱しない範囲で、適宜変更は可能である。さらに、一の実施形態と他の実施形態とを組み合わせることも可能である。以下の説明において、同一または類似する構成要素については、同一の参照符号を付している。また、重複する説明は省略する場合がある。
(第1の実施形態)
図1から図4を参照しながら、本実施形態に係る撮像装置1の構造および機能を説明する。
(撮像装置1の構造)
図1は、第1の実施形態に係る撮像装置1の回路構成を模式的に示している。
撮像装置1は、積層型の撮像装置である。撮像装置1は、複数の単位画素セル14と、駆動回路部と、光電変換膜制御線16と、複数の垂直信号線17と、電源配線21と、複数のフィードバック線23とを備えている。複数の単位画素セル14は、半導体基板に、2次元、すなわち行方向および列方向に配列されて、感光領域(画素領域)を形成している。駆動回路部は、複数の単位画素セル14を順次駆動して、光電変換により生じた信号電荷を読み出す。なお、撮像装置1は、ラインセンサであっても構わない。その場合、複数の単位画素セル14は、1次元に配列される。
駆動回路部は、典型的には、垂直走査部15と、水平信号読み出し部20と、複数のカラム信号処理部19と、複数の負荷部18と、複数の差動増幅器22とを含む。なお、垂直走査部15は行走査回路とも称される。水平信号読み出し部20は列走査回路とも称される。カラム信号処理部19は行信号蓄積部とも称される。差動増幅器22はフィードバックアンプとも称される。
各単位画素セル14は、光電変換部10と、増幅トランジスタ11と、リセットトランジスタ12と、アドレストランジスタ(行選択トランジスタ)13とを有している。なお、図1に示すように、単位画素セル14は、焼き付き防止用トランジスタ60をさらに有していてもよい。焼き付き防止用トランジスタ60を備えた単位画素セルの構成は、実施の形態3で説明する。
電源配線(ソースフォロア電源)21は、各単位画素セル14に所定の電源電圧を供給する。垂直走査部15は、各行に配置された単位画素セル14に、各行に対応した信号線を介して電気的に接続されている。水平信号読み出し部20は、複数のカラム信号処理部19に電気的に接続されている。カラム信号処理部19は、各列に対応した垂直信号線17を介して、各列に配置された単位画素セル14に電気的に接続されている。負荷部18は、各垂直信号線17に電気的に接続されている。
複数の差動増幅器22は、各列に対応して設けられている。差動増幅器22の負側の入力端子は、対応した垂直信号線17に接続されている。また、差動増幅器22の出力端子は、各列に対応したフィードバック線23を介して、単位画素セル14に接続されている。
光電変換部10は、リセットトランジスタ12のドレイン電極と、増幅トランジスタ11のゲート電極とに電気的に接続されており、単位画素セル14に入射する光(入射光)を電荷に変換する。光電変換部10は、入射光の光量に応じた信号電荷を生成する。
増幅トランジスタ11は、光電変換部10に生成した信号電荷の量に応じた信号電圧を出力する。リセットトランジスタ12は、光電変換部10によって生成された信号電荷をリセット(初期化)する。換言すると、リセットトランジスタ12は、増幅トランジスタ11のゲート電極の電位をリセットする。より具体的には、リセットトランジスタ12を介して、増幅トランジスタ11のゲート電極にリセット電圧が印加される。アドレストランジスタ13は、単位画素セル14から垂直信号線17に、信号電圧を選択的に出力する。このように、増幅トランジスタ11の出力電圧は、アドレストランジスタ13を介して垂直信号線17から読み出される。
垂直走査部15は、アドレストランジスタ13のオンおよびオフを制御する行選択信号を、アドレストランジスタ13のゲート電極に印加する。これにより、垂直方向(列方向)に読み出し対象の行が走査され、読み出し対象の行が選択される。選択された行の単位画素セル14から垂直信号線17に信号電圧が読み出される。また、垂直走査部15は、リセットトランジスタ12のオンおよびオフを制御するリセット信号をリセットトランジスタ12のゲート電極に印加する。これにより、リセット動作の対象となる単位画素セル14の行が選択される。
光電変換部制御線16は、すべての単位画素セル14に共通に接続されている。光電変換部制御線16により、撮像装置1内のすべての光電変換部10に同一の正の定電圧が印加される。
垂直信号線17は、単位画素セル14の各列に対応して設けられている。垂直信号線17は、対応する列の単位画素セル14内のアドレストランジスタ13のソース電極に接続されている。垂直信号線17は、単位画素セル14から読み出された信号電圧を列方向(垂直方向)に伝達する。
負荷部18は、各垂直信号線17に接続されている。負荷部18と、増幅トランジスタ11とは、ソースフォロア回路を形成する。
カラム信号処理部19は、相関2重サンプリングに代表される雑音抑圧信号処理およびアナログ−デジタル変換(AD変換)などを行う。カラム信号処理部19は、各列に対応する垂直信号線17に接続されている。このように、複数のカラム信号処理部19が水平方向(行方向)に配置されている。
水平信号読み出し部20は、複数のカラム信号処理部19から水平共通信号線(不図示)に信号を順次読み出す。
電源配線21は、増幅トランジスタ11のドレイン電極と接続されている。電源配線21は、感光領域における単位画素セル14の垂直方向(図1の紙面に垂直方向)に配線されている。これは以下の理由による。単位画素セル14は行ごとにアドレスされる。そのため、電源配線21を行方向に配線すると、一行の画素駆動電流がすべて1本の配線に流れて電圧降下が大きくなるからである。電源配線21により、すべての単位画素セル14の増幅トランジスタ11に、共通のソースフォロア電源電圧が印加される。
差動増幅器22は、単位画素セル14の各列と対応して設けられている。差動増幅器22の出力端子は、フィードバック線23を介してリセットトランジスタ12のドレイン電極に接続されている。従って、差動増幅器22は、アドレストランジスタ13とリセットトランジスタ12とが導通状態にあるときに、アドレストランジスタ13の出力値を負端子に受ける。増幅トランジスタ11のゲート電位が所定のフィードバック電圧となるように、差動増幅器22はフィードバック動作を行う。このとき、差動増幅器22の出力電圧値は、0Vまたは0V近傍の正電圧である。フィードバック電圧とは、差動増幅器22の出力電圧を意味する。
撮像装置1では、垂直走査部15により選択された1行分の単位画素セル14が選択される。選択された単位画素セル14内の光電変換部10で光電変換により生じた信号電荷が、増幅トランジスタ11によって増幅される。増幅された信号は、アドレストランジスタ13を介して垂直信号線17に出力される。
出力された信号電荷は、カラム信号処理部19に電気信号として蓄積される。その後、蓄積された信号電荷は水平信号読み出し部20により選択されて出力される。また、単位画素セル14内の信号電荷は、リセットトランジスタ12をオン状態とすることにより排出される。その際、リセットトランジスタ12からkTC雑音と呼ばれる大きな熱雑音が発生する。この熱雑音は、リセットトランジスタ12をオフ状態とし、信号電荷の蓄積を始める際にも残留する。
この熱雑音を抑えるために、垂直信号線17を差動増幅器22の負側の入力端子に接続させている。垂直信号線17の電圧値、つまり負側の入力端子への電圧値は、差動増幅器22により反転増幅される。反転増幅された信号はフィードバック線23を介してリセットトランジスタ12のドレイン電極にフィードバックされている。これにより、リセットトランジスタ12で発生する熱雑音を、負帰還制御により抑圧することができる。なお、熱雑音の交流成分が、リセットトランジスタ12のドレイン電極にフィードバックされる。直流成分は、上述したように0V近傍の正電圧である。
(単位画素セル14の構造)
図2は、本実施形態に係る撮像装置1内の単位画素セル14の断面を、模式的に示している。図2は、実際の構造とは異なる。図2では、説明を簡略化する観点から3つのトランジスタを1つの断面に示している。
単位画素セル14は、半導体基板31と、画素回路と、素子分離領域42と、層間絶縁膜43A、43Bおよび43Cと、光電変換部10とを有している。
半導体基板31は、表面にp型領域を有する。半導体基板31は、例えばp型シリコン(Si)の基板である。半導体基板31は、例えば表面にp型ウェル領域が形成されたn型シリコン基板であってもよい。画素回路は、半導体基板31に形成されたアドレストランジスタ13、増幅トランジスタ11、およびリセットトランジスタ12から構成されている。層間絶縁膜43A、43Bおよび43Cは、半導体基板31上にこの順番で積層されている。光電変換部10は、層間絶縁膜43Cの上部に形成された画素電極50、画素電極50上に形成された光電変換膜51、および光電変換膜51上に形成された透明電極52を含んでいる。以下、半導体基板31としてp型シリコンの基板を用いた構造例を説明する。
先に、単位画素セル14の半導体基板31における、各p型不純物領域の不純物濃度の関係を説明しておく。p-型不純物領域31aの不純物濃度は、半導体基板31の中で最も低い。p型不純物領域33、35の不純物濃度は、p-型不純物領域31aの不純物濃度よりも高い。p型不純物領域33とp型不純物領域35との不純物濃度は同程度である。p型不純物領域34の不純物濃度は、p型不純物領域33、35の不純物濃度よりも高い。p型不純物領域40の不純物濃度は、p型不純物領域34の不純物濃度よりも高い。p型不純物領域40の不純物濃度は、上記したp型不純物領域の中で最も高い。
半導体基板31は、p型シリコンからなる。半導体基板31の表面には、リセットトランジスタ12のドレイン側のp-型不純物領域31aを除いて、p型不純物領域35が形成されている。p型不純物領域35は、pウェル層として機能する。
p型不純物領域35の下には、このp型不純物領域35に接するように、基板全面に亘ってp型不純物領域33が形成されている。p型不純物領域33の下には、n型不純物領域32が基板全面に亘って形成されている。
n型不純物領域32の一部には、p型不純物領域34が形成されている。p型不純物領域34は、半導体基板31の最下層領域31bとp型不純物領域33とを電気的に接続する。
n型不純物領域32は、少数キャリアが、半導体基板31の最下層領域31bから、信号電荷を蓄積するフローティングディフュージョン(FD)部(図1の24を参照)に流入するのを防ぐ。n型不純物領域32の電位は、画素周辺部に形成したウェルコンタクト(不図示)を通して制御される。
半導体基板31の最下層領域31bとp型不純物領域33との電位は、画素周辺部に形成された基板コンタクト(不図示)を通して制御される。
p型不純物領域35は、上述したとおり、p型不純物領域33に接している。そのため、p型不純物領域35の電位は、p型不純物領域33を通して制御される。このようなウェル構造により、FD部周りに画素内ウェルを形成せずに済む。従って、FD部周囲の不純物濃度を低濃度にすることが可能となる。その結果、FD部の境界におけるpn接合電界を緩和することができる。そのため、pn接合電界強度に起因したリーク電流の増加を抑制できる。
リセットトランジスタ12は、ゲート絶縁膜38A、ゲート電極39A、ソース領域およびドレイン領域を含んでいる。n型不純物領域36、37、44が、p-型不純物領域31a内に形成されており、リセットトランジスタ12のドレイン領域として機能する。半導体基板31の表面に垂直な方向から見たとき、第2のn型不純物領域36は、p型不純物領域35と重ならなくてもよい。また、p型不純物領域35に、n型不純物領域41Aが形成されている。n型不純物領域41Aは、リセットトランジスタ12のソース領域として機能する。n型不純物領域41Aの不純物濃度は、n型不純物領域36のそれよりも高い。具体的に説明すると、例えばn型不純物領域41Aの不純物濃度は、1×1018/cm3〜1×1019/cm3である。n型不純物領域36の不純物濃度は、例えば1×1017/cm3〜1×1018/cm3である。
画素電極50に接続されたn型不純物領域36、37、44と、p-型不純物領域31aとの間にはpn接合が形成される。そのpn接合は、信号電荷を蓄積する寄生ダイオード(蓄積ダイオード)を形成する。この蓄積ダイオードや画素電極50につながる各種配線の容量が、一般にFD部と呼ばれる。
また、単位画素セル14には、コンタクトプラグ45が設けられている。コンタクトプラグ45は、光電変換部10と電荷蓄積領域(FD部)とを電気的に接続する。コンタクトプラグ45も、光電変換部で発生した信号電荷の一部を蓄積する。
リセットトランジスタ12と同様に、増幅トランジスタ11は、ゲート絶縁膜38B、ゲート電極39B、ソース領域およびドレイン領域を含んでいる。また、アドレストランジスタ13は、ゲート絶縁膜38C、ゲート電極39C、ソース領域およびドレイン領域を含んでいる。増幅トランジスタ11とアドレストランジスタ13とが設けられたp型不純物領域35には、n型不純物領域41B、41Cおよび41Dが形成されている。n型不純物領域41Bは、増幅トランジスタ11のドレイン領域として機能する。n型不純物領域41Cは、増幅トランジスタ11のソース領域、およびアドレストランジスタ13のドレイン領域として機能する。n型不純物領域41Dは、アドレストランジスタ13のソース領域として機能する。なお、本実施形態の撮像装置1においては、信号電荷として正孔を用いている。信号電荷として電子を用いるセンサの場合には、ソース領域とドレイン領域とが逆になる。
素子分離領域42は、増幅トランジスタ11およびアドレストランジスタ13と、リセットトランジスタ12とを、絶縁して分離する。素子分離領域42は、p型不純物領域である。素子分離領域42は、例えば、半導体基板31の表面近傍であって、増幅トランジスタ11とリセットトランジスタ12との間に形成される。素子分離領域42は、半導体基板31の表面近傍であって、単位画素セル14の周囲に形成されてもよい。また、半導体基板31の表面から垂直な方向から見たとき、素子分離領域42は、前記第2のn型不純物領域36と重ならなくてもよい。
n型不純物領域44は、半導体基板31の表面近傍であって、コンタクトプラグ45の下に形成されている。n型不純物領域44は、高濃度のn型不純物を含む。これにより、コンタクトプラグ45と半導体基板31との接触面周囲に形成される空乏層の広がりが抑制される。空乏層の広がり(空乏化)が抑制されることにより、コンタクトプラグ45と半導体基板31との界面の格子欠陥に起因するリーク電流を抑制できる。また、コンタクト抵抗を低減することができる。
半導体基板31の法線方向から見たとき、p型不純物領域40は、リセットトランジスタ12のドレイン側のp-型不純物領域31aにおいて、その一部がゲート下に入り込むように、半導体基板31の表面に形成されている。ただし、設計仕様などにより、p型不純物領域40を必ずしも形成しなくてもよい。
p型不純物領域40は、半導体基板31の表面の格子欠陥に起因するリーク電流を抑制する。また、信号電荷蓄積時にリセットトランジスタ12にゲートオフバイアスをかけたとき、p型不純物領域40と、基板電位との表面ポテンシャルの差を小さくすることができる。さらに、半導体基板31の表面近傍において、ゲート電極39Aのn型不純物領域36側の端部付近に電界が集中することを抑制できる。その結果、FD部からのリーク電流を抑制することができる。
n型不純物領域36は、半導体基板31の深さ方向(半導体基板の法線方向)においてp型不純物領域40およびn型不純物領域44よりも下方に形成されている。また、n型不純物領域36は、半導体基板31の深さ方向に直交する方向(横方向)において、p型不純物領域35と直接接しないように形成されている。このように、n型不純物領域36のイオン注入深さ(飛程:Rp)と、p型不純物領域40のイオン注入深さとは深さ方向に離れている。これにより、領域36と領域40との間のpn接合電界が緩和され、リーク電流が抑制される。
n型不純物領域44は、半導体基板31の表面付近に形成されている。n型不純物領域36は、p型不純物領域40およびn型不純物領域44よりも下方の深い位置に形成されている。その結果、n型不純物領域44とn型不純物領域36との距離が互いに離れるので、両領域間に位置する領域のn型不純物濃度が低下する。そこで、n型不純物領域37を形成する。これにより、n型不純物領域44とn型不純物領域36とを電気的に接続し、両領域間の領域のn型不純物濃度の低下を抑制している。また、n型不純物領域37により、n型不純物領域36を、半導体基板31の表面からより深い位置に形成することができる。
n型不純物領域44と、ゲート電極39A下のp型不純物領域40とは、距離を離して形成されている。これにより、両領域の間のpn接合電界が緩和され、リーク電流が抑制される。
図3Aは、リセットトランジスタ12の近傍を拡大した、撮像装置1の断面を示している。図3Bは、図3Aに示すドレイン領域の、断面A−A’線と断面B−B’線とに沿った深さ方向における、不純物濃度のプロファイルの一例を示している。
図3Bの横軸は基板の深さ方向の距離を示し、縦軸は不純物濃度を示している。飛程Rpは、不純物濃度のピーク値が得られる深さを意味する。断面A−A’線に沿った方向では、Rpは、半導体基板31の表面から、n型不純物領域44、n型不純物領域37、n型不純物領域36の順に確認される。n型不純物領域36の不純物濃度のピーク値が得られる深さは、n型不純物領域37および44の不純物濃度のピーク値が得られる深さよりも深い。
断面B−B’線に沿った方向では、Rpは、半導体基板31の表面から、p型不純物領域40、n型不純物領域36の順に確認される。n型不純物領域36の不純物濃度のピーク値が得られる深さは、p型不純物領域40の不純物濃度のピーク値が得られる深さよりも深い。このように、p型不純物領域40とn型不純物領域36との間で不純物濃度のピーク値が得られる位置、つまりRpを互いに離す。これにより、p型不純物領域40の不純物濃度を示す波形と、n型不純物領域36の不純物濃度を示す波形とが交わる位置(深さ)での不純物濃度(以下、「接合濃度」と称する。)を低くすることができる。これにより、リーク電流を抑制することができる。
また、不純物プロファイルにおいて、n型不純物領域44の不純物濃度のピーク値は、n型不純物領域36の不純物濃度のピーク値よりも大きく、かつ、n型不純物領域44の不純物濃度のピーク値は、n型不純物領域37の不純物濃度のピーク値よりも大きい。例えば、n型不純物領域44の不純物濃度のピーク値は、6×1018/cm3である。p型不純物領域40の不純物濃度のピーク値は、2×1017/cm3である。n型不純物領域36の不純物濃度のピーク値は、3×1017/cm3である。n型不純物領域37の不純物濃度のピーク値は、5×1017/cm3である。p型不純物領域40とn型不純物領域36との接合濃度は、1.0×1017/cm3以下であることが望ましい。
図3Aには、不純物濃度のピーク値が得られる深さを基準として、所定の不純物濃度が得られる領域をn型不純物領域36として矩形の領域で概念的に示している。しかし、実際は、図3Bに示すように、半導体基板31の中央付近と比べると不純物濃度は低いものの、半導体基板31の表面にもn型不純物領域36は形成されている。そのため、本実施形態では、リセットトランジスタ12のゲート電極39A下におけるドレイン側の半導体基板31の表面において、2つのpn接合が形成されている。ゲート電極39A下のドレイン側の領域では、横方向の不純物濃度のプロファイルにおいて、p型不純物領域40、n型不純物領域36、p-型不純物領域31aの順で導電型がpnpであることが確認される。このように、ゲート酸化膜38Aとpn接合とが接触する構造となっている。これにより、リーク電流を抑制することができる。
なお、n型不純物領域36は、半導体基板31の表面まで形成されていなくてもよい。すなわち、図3Aに示すように、n型不純物領域36とゲート電極39Aとは、ゲート絶縁膜38Aおよびp-型不純物領域を間に介して、深さ方向に離間していてもよい。これにより、n型不純物領域36とp型不純物領域40との間で形成されるpn接合(空乏化領域)が基板表面に露出するのを防ぐことができ、界面準位に起因するリーク電流の増加を抑制することができる。
再び、図2を参照する。増幅トランジスタ11は、コンタクトプラグ45を介して画素電極50に接続されたゲート電極39Bを有している。増幅トランジスタ11は、画素電極50の電位に応じた信号電圧を出力する。
リセットトランジスタ12は、コンタクトプラグ45を介して画素電極50に接続されている。リセットトランジスタ12は、増幅トランジスタ11のゲート電極39Bの電位をリセット電圧、すなわちフィードバック電圧にリセットする。
アドレストランジスタ13は、増幅トランジスタ11と垂直信号線17(不図示)との間に設けられている。アドレストランジスタ13は、単位画素セル14から垂直信号線17に信号電圧を出力する。なお、本実施形態では、アドレストランジスタ13は、増幅トランジスタ11のソース領域と垂直信号線17との間に挿入されている。しかしながら、本開示はこれに限定されず、アドレストランジスタ13は、増幅トランジスタ11のドレイン領域と電源配線21との間に挿入されていてもよい。
増幅トランジスタ11のゲート電極39Bと画素電極50とは、コンタクトプラグ45、配線46A、プラグ47A、配線46B、プラグ47B、配線46Cおよびプラグ47Cを介して接続されている。同様に、リセットトランジスタ12のドレイン領域(n型不純物領域44、37および36)と画素電極50とは、コンタクトプラグ45、配線46A、プラグ47A、配線46B、プラグ47B、配線46Cおよびプラグ47Cを介して接続されている。
なお、図2では、アドレストランジスタ13のソース側のn型不純物領域41Dと、リセットトランジスタ12のソース側のn型不純物領域41Aとに接続するコンタクトプラグは省略している。実際は、n型不純物領域41Dは、コンタクトプラグおよび配線を介して垂直信号線17に接続される。n型不純物領域41Aは、コンタクトプラグおよび配線を介してフィードバック線23に接続される。
光電変換膜51は、例えば有機材料またはアモルファスシリコンから形成され得る。光電変換膜51は、半導体基板31の上方に積層されている。光電変換膜51は、外部からの入射光を信号電荷に変換する。画素電極50は、光電変換膜51の半導体基板31側の面に接して形成されている。画素電極50は、光電変換膜51に発生した信号電荷を収集する。透明電極52は、光電変換膜51における画素電極50に対向する面に接して形成されている。透明電極52には、光電変換部制御線16を介して、正の定電圧が印加される。これにより、光電変換膜51に生じた信号電荷を、画素電極50に読み出すことができる。
図4は、図2に示す単位画素セル14の上面図である。なお、図2は、図4におけるC−C’線に沿った単位画素セル14の断面を模式的に示している。
n型不純物領域36の端部をp型不純物領域35から間隔をおいて横方向に離すことにより、両領域の間のpn接合電界が緩和され、リーク電流が抑制される。
上述したように、電界集中を抑制するために、基板の法線方向から見たとき、p型不純物領域40を、n型不純物領域36とゲート電極39Aとが重なり合う領域の一部と重なるように形成している。一方で、ゲート電極39Aとn型不純物領域36との間に配置されたp型不純物領域40の影響を受けて、リセットトランジスタ12の駆動力が低下する恐れがある。そこで、リセットトランジスタ12の駆動力を確保するために、n型不純物領域36は、基板の法線方向から見たとき、その一部がp型不純物領域40を介さずにゲート電極39Aと重なる領域が確保されるように形成されている。このような構成により、FD部の周囲の接合電界を緩和できる。さらに、リセットトランジスタ12のオン電流(リセット動作)を確保することができるので、リセット不良による飽和信号量の低下を防ぐことができる。このように、リーク電流の低減と、リセットトランジスタ12のオン電流の確保とを両立することができる。
(撮像装置1の製造方法)
図5A、図5B、図6Aおよび図6Bを参照しながら、撮像装置1の製造方法の一例を説明する。なお、従来の積層型の撮像装置の製造方法において用いられる、種々の方法を広く用いて撮像装置1を製造し得る。以下、公知の方法についての詳細な説明は省略する。
図5Aおよび図6Aは、1つの単位画素セル14の模式的な上面図である。図5Bは、図5A中のC−C’線に沿った模式的な断面図である。図6Bは、図6A中のC−C’線に沿った模式的な断面図である。
まず、図5Aおよび図5Bに示すように、例えば、p型シリコンの半導体基板31の表面にレジストを塗布する。リソグラフィ法により、画素領域を開口するマスクを用いて半導体基板31に画素領域を形成する(不図示)。所定の注入条件でn型不純物イオンをその画素領域にイオン注入することにより、n型不純物領域32を形成する。
続いて、p型不純物イオンをイオン注入することにより、p型不純物領域33を形成する。次に、画素領域の一部を開口するレジストパターンをマスクとして、p型不純物イオンをイオン注入することにより、p型不純物領域34を形成する。その結果、n型不純物領域32の一部の領域がp型領域に反転し、半導体基板31の最下層領域31bと、p型不純物領域33とが、p型不純物領域34で接続される。ここで、p型不純物領域34を形成するp型不純物イオン濃度は、n型不純物領域32を形成するn型不純物イオン濃度よりも高くなるように設定する。
次に、FD部を除く領域を開口するレジストパターンをマスクとして、p型不純物イオンをその開口領域にイオン注入する。これにより、p型不純物領域35を形成する。その際、p型不純物領域33の上面と、p型不純物領域35の下面とが接触する。その結果、p型不純物領域35の電位は、半導体基板31の最下層領域31bに与えた電位と同じになる。
次に、画素領域の一部を開口するレジストパターンをマスクとして、n型不純物イオンをその開口領域にイオン注入する。これにより、FD部となるn型不純物領域36を形成する。続いて、画素領域の一部を開口するレジストパターンをマスクとして、n型不純物イオンをその開口領域にイオン注入する。これにより、n型不純物領域37を形成する。その際、n型不純物領域36のRpは、p型不純物領域33のRpよりも浅くなるように設定する。n型不純物領域36とp型不純物領域33とを離して形成することで、n型不純物領域36とp型不純物領域33とから形成されるpn接合電界が緩和される。また、n型不純物領域37のRpは、n型不純物領域36のそれよりも浅くなるように設定する。
このように、FD部となるn型不純物領域36は、基板の深さ方向にp型不純物領域33から離して形成される。また、n型不純物領域36は、p型不純物領域35から横方向に離して形成される。これにより、FD部の周囲のpn接合電界が緩和され、リーク電流を小さくすることができる。
次に、リソグラフィ法により、画素回路の各トランジスタ11、12および13のチャネル領域を開口するレジストパターンを形成する(不図示)。その後、所定の注入条件でp型またはn型不純物イオンをイオン注入することにより、各チャネル領域を形成する(不図示)。これにより、画素回路の各トランジスタに所望のしきい値電圧を得ることができる。チャネル領域とは、ソース領域およびドレイン領域の間の領域であって、ゲート電極で覆われた領域を指す。
次に、図6Bに示すように、半導体基板31の表面を、例えばISSG(In Situ Steam Generation)法により酸化させる。これにより、酸化シリコンからなる絶縁膜(不図示)を形成する。続いて、化学的気相堆積(CVD)法により、この絶縁膜の上に、例えばポリシリコンからなる膜を形成する。その後、リソグラフィ法により、ポリシリコンからなる膜の上に、ゲート電極形成用のレジストパターンを形成する。
続いて、レジストパターンをマスクとして、酸化シリコンからなる絶縁膜、およびポリシリコンからなる膜をドライエッチングする。これにより、ゲート電極39A、39B、39C、およびゲート絶縁膜38A、38B、38Cが形成される。
次に、リソグラフィ法により、画素回路における各トランジスタのソース・ドレイン領域をマスクするレジストパターンを形成する、その後、所定の注入条件でp型不純物イオンをソース・ドレイン領域以外の領域にイオン注入する。これにより、素子分離領域42を形成する。この際、ゲート電極39A、39B及び39Cの直下には、p型不純物イオンは打ち込まれない。そのため、素子分離領域42は、ソース・ドレイン領域およびチャネル領域を囲むように設けられる。
次に、図6Aに示すように、ゲート電極39Aのドレイン側端部を含む領域40を開口するレジストパターンを形成する。このレジストパターンをマスクとして、所定の注入条件で、p型不純物イオンを注入する。これにより、p型不純物領域40が形成される。
図3Bに示すように、p型不純物領域40のRpは、n型不純物領域36のRpよりも浅くなるように設定する。p型不純物領域40は、注入されたp型不純物イオンの拡散により、ゲート絶縁膜38Aの下方にも形成される。p型不純物イオンの注入の際には、基板面に対して所定の角度をなすように、いわゆる角度注入を行ってもよい。この角度注入により、ゲート絶縁膜38Aの下方に形成されるp型不純物領域の大きさを制御しても構わない。
次に、リソグラフィ法により、画素回路の各トランジスタのソース形成領域、ドレイン形成領域を開口するレジストパターンを形成する。このレジストパターンを通して、所定の注入条件で、n型の不純物イオンを注入する。これにより、n型不純物領域41A、41B、41C、および41Dがそれぞれ形成される。このとき、各ゲート電極39A、39Bおよび39Cにもn型不純物イオンを注入する、いわゆるゲート注入を行ってもよい。
次に、図2に示すように、CVD法により、ゲート電極39A、39Bおよび39Cを覆うように、例えば酸化シリコンから形成された層間絶縁膜を、半導体基板31上に積層する。その後、リソグラフィ法により、層間絶縁膜の上にコンタクトホール形成用のレジストパターンを形成する。形成したレジストパターンをマスクとして、ドライエッチングを行う。これにより、ゲート電極39A、39B、39C、およびn型不純物領域41A、41B、41D、37のそれぞれに接続する、コンタクトホールが形成される。
続いて、形成された各コンタクトホールを通して、n型の不純物イオンを注入する。これにより、n型不純物領域37の上部にn+型の不純物領域44が形成される。また、各コンタクトホールから露出するゲート電極39A、39B、39C、およびn型不純物領域41A、41B、41Dの上部にもn+型の不純物領域が形成される(不図示)。
続いて、注入された不純物イオンを活性化するアニールを行い、それぞれを低抵抗化する。そして、CVD法などにより、各コンタクトホールを埋め込むように、層間絶縁膜の上にn+型の不純物を含むポリシリコン膜を堆積する。その後、堆積したポリシリコン膜をエッチバックするか、または化学機械研磨(CMP:Chemical Mechanical Polishing)法によって研磨する。これにより、各コンタクトプラグ45が形成される(ゲート電極39A、39C、およびn型不純物領域41A、41B、41D上のコンタクトプラグ45は図示せず)。
次に、半導体基板31の上方に、配線46Aと、コンタクトプラグ47Aと、配線46Bと、コンタクトプラグ47Bと、配線46Cと、コンタクトプラグ47Cとを、層間絶縁膜43A、43Bおよび43Cを積層しながら順次形成する。なお、コンタクトプラグ45は配線46Aに接続される。配線46Aはコンタクトプラグ47Aに接続される。コンタクトプラグ47Aは配線46Bに接続される。配線46Bはコンタクトプラグ47Bに接続される。コンタクトプラグ47Bは配線46Cに接続される。配線46Cはコンタクトプラグ47Cに接続される。コンタクトプラグ47Cは、画素電極50に接続される。
次に、層間絶縁膜43C上にコンタクトプラグ47Cと接続される画素電極50、光電変換膜51、透明電極52、保護膜(不図示)、カラーフィルタ(不図示)およびレンズ(不図示)をこの順で形成する。
以上の工程を経て、図1に示す撮像装置1が製造される。なお、n型不純物として、例えば、リン、ヒ素およびアンチモンなどを用いることができる。p型不純物として、例えば、ボロンおよびインジウムなどを用いることができる。また、単位画素セル14の各電極および各配線の材料として、シリコン半導体デバイスの製造に一般に用いられる材料を広く利用することができる。
本実施形態において、p-型不純物領域31aは、第1導電型領域を例示する。n型不純物領域44は、第1の不純物領域を例示する。n型不純物領域36は、第2の不純物領域を例示する。リセットトランジスタ12は、第1のトランジスタを例示する。
(第2の実施形態)
図7を参照しながら、本実施形態に係る撮像装置1を説明する。本実施形態に係る撮像装置1は、図2に示す単位画素セル14に代えて、図7に示す単位画素セル14Aを備えている。単位画素セル14Aは、半導体基板31の表面領域にp型不純物領域40Aが形成されている点で、図2に示す単位画素セル14とは異なっている。以下、第1の実施形態と異なる点を中心に説明し、共通点についての詳細な説明は省略する。
図7は、本実施形態に係る撮像装置1内の単位画素セル14Aの断面を模式的に示している。
半導体基板31の表面近傍において、n型不純物領域44の周囲には、p型不純物領域40に隣接するように、p型不純物領域40Aが形成されている。p型不純物領域40Aの不純物濃度は、半導体基板31の表面の空乏化を防ぐ程度の濃度であり、p型不純物領域40の不純物濃度よりも低い。
本実施形態では、FD部の半導体基板31の表面近傍に、p型不純物領域40Aが形成されている。これにより、半導体基板31の表面の格子欠陥に起因するリーク電流を、より効率よく抑制できる。また、本実施形態では、コンタクトプラグ45の下の高濃度のn型不純物領域44から離して、p型不純物領域40Aは形成される。そのため、n型不純物領域44とp型不純物領域40Aとで形成されるpn接合電界を緩和することができ、リーク電流を抑制できる。
なお、本実施形態の撮像装置と、第1の実施形態の撮像装置との製造方法の違いは、p型不純物領域40を形成する前または後に、リソグラフィ法とイオン注入法とを用いて、p型不純物領域40Aを形成する点である。それ以外の工程は、第1の実施形態で説明した製造方法と同じである。
(第3の実施形態)
図8を参照しながら、本実施形態に係る撮像装置1を説明する。本実施形態に係る撮像装置1は、図2に示す単位画素セル14に代えて、図8に示す単位画素セル14Bを備えている。単位画素セル14Bは、半導体基板31に焼き付き防止用トランジスタ60が形成されている点で、単位画素セル14とは異なっている。以下、第1の実施形態と異なる点を中心に説明し、共通点についての詳細な説明は省略する。
図8は、本実施形態に係る撮像装置1内の単位画素セル14Bの断面を、模式的に示している。
焼き付き防止用トランジスタ60が、半導体基板31に形成されている。焼き付き防止用トランジスタ60は、ゲート電極39D、ソース領域およびドレイン領域を含んでいる。図1および8に示すように、FD部は、焼き付き防止用トランジスタ60のドレイン領域として機能する。なお、FD部はリセットトランジスタ12のドレイン領域としても機能する。このように、両トランジスタにおいて、n型不純物領域36、37および44はドレイン領域として共有されている。焼き付き防止用トランジスタ60のゲート電極39Dは、ゲート絶縁膜38Dを介して半導体基板31上に形成されている。n型不純物領域41Eは、半導体基板31の表面に形成されている。n型不純物領域41Eは、焼き付き防止用トランジスタ60のソース領域として機能する。
p型不純物領域40と同様に、p型不純物領域61が、焼き付き防止用トランジスタ60のドレイン側の領域(n型不純物領域36が形成された領域)に形成される。p型不純物領域61は、その一部がゲート電極39Dの下に入り込むように、半導体基板31の表面に形成されている。このように、ゲート電極39Dのn型不純物領域36側の端部に、p型不純物領域61を設けることにより、半導体基板31の表面の格子欠陥に起因するリーク電流を抑制できる。
リセットトランジスタ12と同様に、焼き付き防止用トランジスタ60のゲート電極39D下の領域において、n型不純物領域36とp型不純物領域35とは横方向に離されている。これにより、両領域の間のpn接合電界が緩和され、リーク電流が抑制される。また、n型不純物領域36のイオン注入の深さと、p型不純物領域61のイオン注入の深さとは深さ方向に離れている。これにより、両領域の間のpn接合電界が緩和され、リーク電流が抑制される。また、半導体基板31の法線方向から見たとき、ゲート電極39Dの一部がn型不純物領域36の一部と重なっていてもよい。
光電変換膜51に過大光が入射すると、FD部の電位が透明電極52に印加されているバイアス電圧と同程度まで上昇する。このような過電圧がFD部に印加されると、FD部、または増幅トランジスタ11のゲート絶縁膜38Bが破壊される恐れがある。FD部またはゲート絶縁膜38Bが破壊されると、焼き付きなどの故障が発生する。
上述したとおり、焼き付き防止用トランジスタ60のドレイン領域およびゲート領域はFD部に接続されている。図1に示すように、ソース領域は、VDD配線または焼き付き防止用トランジスタ60専用の電源線62に接続されている。光電変換膜51に光が入射し、FD部の電位がVDDを超えると仮定する。その場合、焼き付き防止用トランジスタ60がオンするように閾値を設定しておくことにより、過剰な電荷を電源線62に逃がすことができる。その結果、焼き付きなどの故障を防止できる。
本実施形態によれば、暗電流を抑制でき、且つ、過大光が入射した場合でも各トランジスタの故障を防止できる。
(第4の実施形態)
図9を参照しながら、本実施形態に係る撮像装置1を説明する。本実施形態に係る撮像装置1は、図2に示す単位画素セル14に代えて、図9に示す単位画素セル14Cを備えている。単位画素セル14Cは、リセットトランジスタ12のドレイン側の構造が、ソース側にも適用されている点で、単位画素セル14とは異なっている。以下、第1の実施形態と異なる点を中心に説明し、共通点についての詳細な説明は省略する。
図9は、本実施形態に係る撮像装置1内の単位画素セル14Cの断面を模式的に示している。
リセットトランジスタ12のソース側の領域には、p型不純物領域35、n型不純物領域41Aに代えて、p−型不純物領域31a、p型不純物領域40、n型不純物領域36、37および44が形成されている。また、ソース側の領域における各不純物領域の不純物プロファイルは、上述したドレイン側の領域における各不純物領域のそれと同じにすることができる。
本実施形態によれば、ドレイン側の領域と同一の効果が、ソース側の領域においても得られる。また、製造ステップ数を増加させることなく、ソース側の領域にも低リーク構造を適用できる。これにより、様々な駆動方法および回路構成への展開が可能となる。
(第5の実施形)
図10および図11を参照しながら、本実施形態に係る撮像装置1を説明する。本実施形態に係る撮像装置1の単位画素セル14Dは、リセットトランジスタ12に直列に接続されたトランジスタ(以下、「転送トランジスタ70」と称する。)を備えている点で、単位画素セル14とは異なっている。以下、第1の実施形態と異なる点を中心に説明し、共通点についての詳細な説明は省略する。
図10は、第5の実施形態に係る撮像装置1の回路構成を模式的に示している。単位画素セル14Dにおいて、FD部24とリセットトランジスタ12との間に転送トランジスタ70が配置されている。転送トランジスタ70のドレイン電極は、増幅トランジスタ11のゲート電極と電気的に接続されている。転送トランジスタ70のソース電極は、リセットトランジスタ12のドレイン電極と電気的に接続されている。このように、リセットトランジスタ12と転送トランジスタ70とによってリセット回路を実現することができる。垂直走査部15は、制御線を介して転送トランジスタ70のゲート電圧を制御する。
図11は、単位画素セル14Dの断面を、転送トランジスタ70の付近を拡大して模式的に示している。n型不純物領域36、37、44は、転送トランジスタ70のドレイン領域として機能する。なお、転送トランジスタ70のドレイン側のp-型不純物領域31aにおける各不純物領域の位置および不純物濃度の関係などは第1の実施形態で説明したとおりである。
本実施形態によれば、転送トランジスタ70によってリセット動作と電荷の蓄積動作とを分離できるので、リセット動作の安定化および高速化が可能になる。
(他の実施形態)
図12Aから図12Eを参照しながら、図4に示すレイアウトとは異なる、リセットトランジスタ12のゲート電極39Aのレイアウト例を説明する。
図12Aは、FD部およびゲート電極39A付近を半導体基板31の法線方向から拡大して見た、単位画素セル14の上面図である。なお、図示されるFD部は主にn型不純物領域36である。また、簡素化のために、p型不純物領域40は図示していない。このレイアウト例では、半導体基板31の法線方向から見たとき、リセットトランジスタ12のゲート幅を規定する方向(図中のx軸方向)において、ゲート電極39Aの幅W1は、FD部の幅W2よりも大きい。例えば、図示されるように、一部がp型不純物領域35に重なるようにゲート電極39Aを配置することができる。その結果、電極39Aの幅W1はFD部の幅W2よりも十分に大きくなる。また、上述したとおり、FD部の端部はp型不純物領域35から横方向に離間されている。
従来、FD部が空乏化することにより、リセットトランジスタ12において、いわゆる狭チャネル効果が顕在化し、トランジスタの動作を確保することが困難であった。また、FD部とp型不純物領域35との間の寄生容量によって、フィードバック動作の精度が低下するという課題があった。
このレイアウト例によると、具体的に以下のような効果が得られる。
(1)FD部の空乏化が抑制され、その結果、狭チャネル効果を大幅に抑制することができる。
(2)FD部の寄生抵抗が低減され、リセットトランジスタ12の駆動力が低下することを抑制できる。
(3)FD部周辺の空乏層が、FD部とp型不純物領域35との間の領域(つまり、p-型不純物領域31a)に拡大することにより、その間のpn接合電界が緩和され、リーク電流が抑制される。
(4)FD部周辺の寄生容量を低減することができ、かつ、リセットトランジスタ12のゲート電極39AとFD部との間の結合容量が強化されるのでフィードバック動作の精度を向上させることができる。
図12Bから図12Eは、ゲート電極39Aのレイアウトのバリエーションを示している。なお、図12Bから図12Eには、リセットトランジスタ12のソース側のn型不純物領域41Aも示している。このように、FD部側のゲート電極39Aのゲート幅W1が、ゲート幅W1と同じ方向におけるFD部の幅W2よりも十分大きい限り、ゲート電極39Aを種々の形状にすることができる。例えば、ゲート電極39Aは、切り欠き形状を有していてもよい。
なお、リセットトランジスタ12のソース側は、n型不純物領域41Aに限らず、図9に例示するようにFD部を配置しても良い。この場合、リセットトランジスタ12のドレイン側とソース側の各FD部の間で、濃度、FD部の幅、FD部の長さ(図12A中のy軸方向の長さ)のいずれか又は全てが異なっていても良い。また、p-型不純物領域31aにおけるFD部の端部とp型不純物領域35との間隔が異なるレイアウトを組み合わせてもよい。
本開示は、さらに以下の撮像装置及び製造方法を含む。
〔項目1〕
半導体基板の法線方向から見たとき、リセットトランジスタのゲート幅を規定する方向において、ゲート電極の幅は、第2の不純物領域の幅よりも大きくてもよい。
これにより、狭チャネル効果を大幅に抑制することができる。また、リセットトランジスタの駆動力が低下することを抑制できる。
〔項目2〕
半導体基板の法線方向から見たとき、ゲート電極は、少なくとも一部が第1導電型の画素ウェル領域に重なるように形成されていてもよい。
これにより、ゲート電極のバリエーションを提供することができる。
〔項目3〕
半導体基板の法線方向から見たとき、ゲート電極は、切り欠き形状を有していてもよい。
これにより、ゲート電極のバリエーションを提供することができる。
〔項目4〕
第1導電型の半導体基板に第2導電型の不純物を注入して、第2導電型の第2の不純物領域を形成することと、
半導体基板上にリセットトランジスタのゲート電極を形成することと、
ゲート電極を形成した後、ゲート電極と第2の不純物領域とが重なり合う領域の少なくとも一部と重なるように、第1導電型の第3の不純物領域を半導体基板表面に形成することと、
半導体基板の法線方向から見たとき、第3の不純物領域と重ならないように半導体基板表面に第2導電型の第1の不純物領域を形成することと、を包含する、撮像装置の製造方法であってもよい。
この製造方法によると、暗電流による影響を抑制して高画質で撮像を行うことができる撮像装置を提供できる。
〔項目5〕
上記製造方法において、ゲート電極を形成することよりも前に、第2導電型の不純物を注入して、第1の不純物領域と第2の不純物領域とを電気的に接続する第2導電型の第4の不純物領域を形成することをさらに含んでもよい。
これにより、第2の不純物領域を半導体基板のより深い位置に形成できるので、pn接合電界が緩和され、リーク電流が抑制される撮像装置を提供できる。
本開示による撮像装置およびその製造方法は、デジタルカメラに代表される撮像装置に用いられるイメージセンサおよびその製造に有用である。
1 撮像装置
10 光電変換部
11 増幅トランジスタ
12 リセットトランジスタ
13 アドレストランジスタ
14、14A、14B、14C 単位画素セル
15 垂直走査部
16 光電変換膜制御線
17 垂直信号線
18 負荷部
19 カラム信号処理部
20 水平信号読み出し部
21 電源配線
22 差動増幅器
23 フィードバック線
24 フローティングディフュージョン
31 半導体基板
32 n型不純物領域
33 p型不純物領域
34 p型不純物領域
35 p型不純物領域
36 n型不純物領域
37 n型不純物領域
38A、38B、38C、38D ゲート絶縁膜
39A、39B、39C、39D ゲート電極
40 p型不純物領域
40A p型不純物領域
41A、41B、41C、41D、41E n型不純物領域
42 素子分離領域
43A、43B、43C 層間絶縁膜
44 n型不純物領域
45 コンタクトプラグ
46A、46B、46C 配線
47A、47B、47C プラグ
50 画素電極
51 光電変換膜
52 透明電極
60 焼き付き防止トランジスタ
61 p型不純物領域
62 電源線
70 転送トランジスタ

Claims (18)

  1. 1次元または2次元に配列された複数の単位画素セルを備え、
    前記複数の単位画素セルの各々は、
    第1導電型の第1導電型領域と、前記第1導電型領域に設けられた第2導電型の第1の不純物領域と、前記第1導電型領域に設けられた第2導電型の第2の不純物領域と、を含む、半導体基板と、
    前記半導体基板の上方に位置する光電変換部と、
    第1のゲート電極と、ソースまたはドレインの一方としての、前記第2の不純物領域の少なくとも一部と、を含む、第1のトランジスタと、
    を備え、
    前記第1の不純物領域は、一部が前記半導体基板の表面に位置し、前記光電変換部と電気的に接続され、
    前記第2の不純物領域は、前記第1の不純物領域を介して前記光電変換部と電気的に接続され、前記第1の不純物領域の不純物濃度よりも小さい不純物濃度を有し、
    前記半導体基板の前記表面に垂直な方向から見たとき、前記第2の不純物領域の第1の部分は、前記第1のゲート電極の第2の部分と重なっている、撮像装置。
  2. 前記第1の部分と、前記第2の部分とは、前記第1導電型領域を間に介して、前記方向に離間している、請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記第1のトランジスタを介して、前記光電変換部を初期化するためのリセット電圧が、前記光電変換部に印加される、請求項1に記載の撮像装置。
  4. 前記第1のトランジスタは、リセットトランジスタである、
    請求項1に記載の撮像装置。
  5. 前記半導体基板は、一部が前記半導体基板の表面に位置し、前記第1導電型の第3の不純物領域をさらに含み、
    前記方向から見たとき、前記第3の不純物領域第3の部分は、前記第1のゲート電極の前記第2の不純物領域側の端部と重なり、
    前記半導体基板の表面から深さ方向における不純物濃度のプロファイルにおいて、前記第2の不純物領域の不純物濃度が最大となる第2の深さは、前記第3の不純物領域の不純物濃度が最大となる第3の深さよりも深い、請求項1に記載の撮像装置。
  6. 前記プロファイルにおいて、前記第2の深さは、前記第1の不純物領域の不純物濃度が最大となる第1の深さよりも深い、請求項5に記載の撮像装置。
  7. 前記半導体基板は、前記第1の不純物領域と前記第2の不純物領域とを電気的に接続する、前記第1導電型領域に設けられた前記第2導電型の第4の不純物領域をさらに含む、請求項5に記載の撮像装置。
  8. 前記プロファイルにおいて、前記第1の不純物領域の不純物濃度のピーク値は、前記第2の不純物領域の不純物濃度の最大値よりも大きく、
    前記第1の不純物領域の不純物濃度の最大値は、前記第4の不純物領域の不純物濃度の最大値よりも大きい、請求項7に記載の撮像装置。
  9. 前記方向から見たとき、前記第3の不純物領域の前記第3の部分は、前記第1のゲート電極の前記第2の部分の少なくとも一部と重なる、請求項5に記載の撮像装置。
  10. 前記半導体基板は、前記方向から見たとき、前記第2の不純物領域と重ならない前記第1導電型の分離領域をさらに備える、請求項1に記載の撮像装置。
  11. 前記半導体基板は、前記方向から見たとき、前記第2の不純物領域と重ならない前記第1導電型の画素ウェル領域をさらに備える、請求項1に記載の撮像装置。
  12. 前記半導体基板は、
    前記第1導電型領域および前記画素ウェル領域下に位置し、前記第1導電型領域および前記画素ウェル領域に接する、前記第1導電型の第5の不純物領域と、
    前記第5の不純物領域下に位置し、前記第5の不純物領域に接する、前記第2導電型の第6の不純物領域と、
    前記第6の不純物領域下に位置し、前記第6の不純物領域に接する、前記第1導電型の第7の不純物領域と、
    前記第5の不純物領域と前記第7の不純物領域との間に位置し、前記第5の不純物領域と前記第7の不純物領域とを電気的に接続する、前記第1導電型の第8の不純物領域と、をさらに備える、請求項11に記載の撮像装置。
  13. 前記第1のゲート電極下の前記半導体基板表面において、前記第3の不純物領域、前記第2の不純物領域、前記第1導電型領域が互いに隣接し、2つのpn接合が形成されている、請求項5に記載の撮像装置。
  14. 前記複数の単位画素セルの各々は、
    第2のゲート電極と、ソースまたはドレインの一方としての、前記第2の不純物領域の少なくとも一部と、を含む、第2のトランジスタをさらに備え、
    前記第2のゲート電極は、前記第1の不純物領域と電気的に接続され、
    前記方向から見たとき、前記第2の不純物領域の第4の部分は、前記第2のゲート電極の第5の部分と重なっている、請求項1に記載の撮像装置。
  15. 前記第2のトランジスタは、前記光電変換部に所定以上の光が入射したときに動通状態となる、請求項14に記載の撮像装置。
  16. 前記半導体基板は、前記半導体基板の表面において前記第3の不純物領域に隣接し、前記第1の不純物領域と前記第3の不純物領域との間に位置する、前記第1導電型領域に設けられた前記第1導電型の第9の不純物領域をさらに含み、
    前記第9の不純物領域の不純物濃度は、前記第3の不純物領域の不純物濃度よりも小さい、請求項5に記載の撮像装置。
  17. 1次元または2次元に配列された複数の単位画素セルを備え、
    複数の単位画素セルの各々は、
    第1導電型の半導体基板と、
    前記第1導電型の半導体基板の上方に位置し、入射光を信号電荷に変換する光電変換部と、
    前記半導体基板に設けられたリセットトランジスタと、
    前記光電変換部と電気的に接続され、前記半導体基板の表面に位置する第2導電型の第1の不純物領域と、
    前記半導体基板内に位置し、且つ、前記第1の不純物領域と電気的に接続され、前記信号電荷を蓄積する第2導電型の第2の不純物領域と、
    を備え、
    前記第2の不純物領域は、第1の不純物領域の不純物濃度よりも低い不純物濃度を有し、
    前記半導体基板の前記表面に垂直な方向から見たとき、前記第2の不純物領域の少なくとも一部が、前記リセットトランジスタのゲート電極と重なる、撮像装置。
  18. 1次元または2次元に配列された複数の単位画素セルを備え、
    前記複数の単位画素セルの各々は、
    第1導電型の半導体基板と、
    前記第1導電型の半導体基板の上方に位置し、入射光を信号電荷に変換する光電変換部と、
    前記半導体基板に設けられたリセットトランジスタと、
    前記光電変換部と電気的に接続され、前記半導体基板の表面に位置する第2導電型の第1の不純物領域と、
    前記半導体基板内に位置し、前記リセットトランジスタのソース又はドレインとしての前記第2導電型の第2の不純物領域と、
    前記半導体基板の前記表面に形成された前記第1導電型の第3の不純物領域と、
    を備え、
    前記第1の不純物領域と前記第2の不純物領域とは電気的に接続されており、
    前記第3の不純物領域の少なくとも一部は、前記半導体基板の前記表面に垂直な方向から見たとき、前記リセットトランジスタのゲート電極の端部と重なり、
    前記方向から見たとき、前記第2の不純物領域は、前記第1の不純物領域および前記第3の不純物領域の下方に位置すると共に、その少なくとも一部が前記リセットトランジスタの前記ゲート電極と重なる、撮像装置。
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