本発明の告知配信システムは、図1に例示するように、複数のサーバによって構築された配信用クラウド10と、当該配信用クラウド10とインターネット網Nを介して接続された管理者端末20、配信者端末30a、30b、および視聴者端末40nで構成される。
本発明の告知配信システムは、自治体、企業、告知サービス業者、スポーツイベント、デパート、スーパー等、情報の配信を実施する者(以下、総称して配信者という)に、配信者端末30a、30bから配信用クラウド10に告知情報Mnを登録させ、登録された告知情報Mnのうち告知基本情報MKnを、配信用クラウド10から視聴者の視聴者端末40nにプッシュ方式で配信し、告知情報Mnの詳細情報MSnは、配信用クラウド10から視聴者の視聴者端末40nによってプル方式で取得させる。
以下に説明する本発明の実施の形態では、配信者の例として、自治体などある地区(たとえば島根県松江市、東京都千代田区、・・)を管轄し、主にその地区に関連する情報を提供する者をあげ、視聴者は全国に居住している者としている。
視聴者が所有する視聴者端末40nは、スマートホーン、タブレット、パソコン、インターネットインタフェース付きテレビジョン等、インターネットによるデータ通信が可能な端末であれば、どのようなものでも構わないが、以下の説明では、スマートホーンやタブレットなどの携帯端末を例としている。
なお、本発明の実施の形態では、それぞれ複数存在するサーバやデータがあり、このようなサーバやデータには、符号に「n」を付している。説明中で符号「n」と記述している場合、a、b、c、・・・や1、2、3、・・・のいずれであってもよく、「n」に特定するものではない。
複数存在するサーバやデータのうち、明確に区別可能な場合には、符号にa、b、cを付して識別している。
<本発明の第1の実施の形態>
本発明の第1の実施の形態における告知配信システムでは、図1に示すように、管理者端末20と、A地区の配信者の配信者端末30aと、B地区の配信者の配信者端末30bと、視聴者端末40nが、インターネット網Nを介して配信用クラウド10に接続している。
実際には、配信用クラウド10には、複数の配信者と複数の視聴者が接続可能である。
(本発明の第1の実施の形態における配信用クラウド10の構成)
本発明の第1の実施の形態における配信用クラウド10の構成については、図1に、各種データの登録に関連する手段とプッシュ方式配信に関連する手段を示し、図2に、プル方式配信に関連する手段を示している。
実際には、配信用クラウド10には、複数の配信者と複数の視聴者が接続可能である。
図1と図2に示すように、配信用クラウド10は、システム管理サーバ50と、データベースサーバ60と、ストレージサーバ61と、低容量コンテンツ配信サーバ62a、62bと、大容量コンテンツ配信サーバ63a、63bと、配信管理サーバ70と、セッション確立サーバ80と、告知配信サーバ81a、81bによって構築される。
システム管理者は、管理者端末20から、インターネット網Nを介してシステム管理サーバ50にアクセスし、データベースサーバ60に保存された配信者のデータや視聴者のデータを操作したり、システム構築に関する構成管理データ(図示せず)などを設定したりする。
A地区の配信者とB地区の配信者は、それぞれ配信者端末30aと配信者端末30bから、インターネット網Nを介してシステム管理サーバ50にアクセスし、データベースサーバ60に、それぞれ告知基本情報MK1と詳細情報MS1を含む告知情報M1と、告知基本情報MK2と詳細情報MS2を含む告知情報M2に登録する。
視聴者は、視聴者端末40nから、インターネット網Nを介して配信管理サーバ70にアクセスしてセッションを確立させておくことで、複数の告知配信サーバ81a、81b、・・・のいずれかから、告知情報Mnの告知基本情報MKnがプッシュ方式で視聴者端末40nに配信される。
また、視聴者は、視聴者端末40nに表示された告知基本情報MKnをタップすることで、インターネット網Nを介して配信管理サーバ70にアクセスし、所望の告知情報Mnの詳細情報MSnを、複数の低容量コンテンツ配信サーバ62a、62b、・・・のいずれか、または複数の大容量コンテンツ配信サーバ63a、63b、・・・のいずれかからプル方式で配信させる。
具体的な通信シーケンスや処理手順については、後述する。
システム管理サーバ50は、データベースサーバ60に接続され、管理者端末20および配信者端末30a、30bから受信するデータを、その種別にしたがってデータベースサーバ60の該当する処理手段に転送し、データベースサーバ60からの応答データを送信元に返信する。
データベースサーバ60は、図1と図2に示すように、システム管理サーバ50、ストレージサーバ61、低容量コンテンツ配信サーバ62a、62b、および配信管理サーバ70と接続され、処理手段として、配信者登録部101と、配信者認証部102と、入力画面提供部103と、告知情報登録部104と、配信データ抽出部105と、タイトル配信部106と、テキスト送信部111と、ログ更新部107と、視聴者登録部108と、視聴者認証部109と、配信者設定部110を含む。
さらに、データベースサーバ60は、図1に示すように、記憶手段として、配信者情報データベース201と、視聴者情報データベース202と、画面構成情報マスタ203と、サーバメモリ204を含む。
配信者情報データベース201には、配信者登録情報Hnと、配信者別配信先リストLHnが保存されている。
視聴者情報データベース202には、視聴者登録情報Cnと、配信者選択リストLCnが保存されている。
画面構成情報マスタ203には、配信者が告知情報Mnを登録する際に、登録漏れや誤りがないように、配信者が告知情報Mnを入力するための告知情報フォーマットが保存されている。
サーバメモリ204には、告知基本情報MKnと、テキストの詳細情報MSnと、配信リストDTと、ログリストGTが保存されている。
ストレージサーバ61は、図1と図2に示すように、データベースサーバ60と大容量コンテンツ配信サーバ63a、63bに接続され、処理手段として、動画登録部112と、動画送信部113を含み、記憶手段として動画の詳細情報MSnが保存されているストレージ301を含む。
低容量コンテンツ配信サーバ62a、62bは、図2に示すように、データベースサーバ60と配信管理サーバ70に接続され、テキストの詳細情報MSnを視聴者端末40nにプル方式で配信する。
大容量コンテンツ配信サーバ63a、63bは、図2に示すように、ストレージサーバ61と配信管理サーバ70に接続され、動画の詳細情報MSnを視聴者端末40nにプル方式で配信する。
配信管理サーバ70は、データベースサーバ60、告知配信サーバ81、低容量コンテンツ配信サーバ62a、62bおよび大容量コンテンツ配信サーバ63a、63bに接続され、視聴者ごとに告知情報Mnを配信する各種配信サーバのアドレスを定義した視聴者別配信サーバリストCSnを含み、データベースサーバ60と視聴者端末40nとの各種データの送受信や、各種配信サーバからの告知情報Mnの配信の管理を行なう。
アドレスとは、データ通信を行なう際に使用するものであり、IPアドレスなどデータの送り先を特定できるものであればよい。
セッション確立サーバ80は、告知配信サーバ81a、81bと接続され、セッションごとに対応する告知配信サーバアドレスを定義したセッション別配信サーバリストSSnを含み、インターネット網Nを介して告知配信サーバ81a、81bと視聴者端末40nとのセッションを確立させためのデータ送受信を行なう。
告知配信サーバ81a、81bは、配信管理サーバ70とセッション確立サーバ80に接続され、インターネット網Nを介して視聴者端末40nに告知基本情報MKnをプッシュ形式で配信する。
(配信用クラウド10で使用される各種データの構成)
本発明の第1の実施の形態における配信用クラウド10で使用される各種データの構成につて説明する。
図3の(a)に示すように、データベースサーバ60の配信者情報データベース201に保存される配信者登録情報Hnは、各配信者の配信者ID、配信者名称、配信者パスワード、告知表示色、アイコン画像ID、およびアイコン画像によって構成され、配信者ごとのデータであるH1、H2、・・・、Hnが一覧になっている。
配信者IDは配信者毎に付与された識別情報で、配信者名称は配信を行なう配信者(自治体など)の名称や地区名で、配信者パスワードは配信者がシステムにアクセスする際の認証用パスワードである。また、告知表示色は視聴者端末40nに告知を表示する際の配信者が指定した色(例えば青、緑、ピンク、赤等)である。
さらに、アイコン画像IDは視聴者端末40nに表示する配信者のシンボルとして配信者が指定したアイコン画像に付与された識別情報で、アイコン画像はそのアイコン画像のデータである。このアイコン画像のデータは、配信者(例えば島根県松江市、東京都千代田区等)が独自に考えた犬、木、猫等のキャラクタ画像が好ましい。
図3の(b)に示すように、データベースサーバ60の配信者情報データベース201に保存される配信者別配信先リストLHnは、配信者登録情報Hnと関連付けるための配信者IDと、当該配信者からの配信を希望する各視聴者の視聴者IDを、第1の配信先視聴者ID、第2の配信先視聴者ID、・・・、第xの配信先視聴者IDとして設定し、各視聴者が配信を希望する期間として指定した配信期間をそれぞれ設定したレコードによって構成される。
図3の(b)では、複数の配信者別配信先リストLHnが保存されていることを示すため、第1の配信者IDの配信者別配信先リストLH1、・・・、第nの配信者IDの配信者別配信先リストLHnとして列挙している。
図4の(a)に示すように、データベースサーバ60の視聴者情報データベース202に保存される視聴者登録情報Cnは、各視聴者の視聴者ID、視聴者パスワード、および登録日時によって構成され、視聴者ごとのデータであるC1、C2、・・・、Cnが一覧になっている。
視聴者IDはログイン時に入力する視聴者の識別情報で、視聴者パスワードはログイン時に入力する認証用パスワードで、登録日時は視聴者が本配信用クラウド10に登録した日時である。
図4の(b)に示すように、データベースサーバ60の視聴者情報データベース202に保存される配信者選択リストLCnは、視聴者登録情報Cnと関連付けるための視聴者IDと、本配信用クラウド10に登録している各配信者の配信者IDと配信者名称を、第1の配信者IDと第1の配信者名称、第2の配信者IDと第2の配信者名称、・・・、第nの配信者IDと第nの配信者名称と設定され、各配信者についての配信選択(0:不要、1:希望)と、配信を希望する場合の配信期間(常時か、配信を希望する開始日時および終了日時)をそれぞれ設定したレコードによって構成される。
図4の(b)では、複数の配信者選択リストLCnが保存されていることを示すため、第1の視聴者IDの配信者選択リストLC1、・・・、第nの視聴者IDの配信者選択リストLCnとして列挙している。
図5には、配信者情報データベース201に保存される配信者登録情報Hnと配信者別配信先リストLHn、および視聴者情報データベース202に保存される視聴者登録情報Cnと配信者選択リストLCnの関連を示している。
図5に示すように、配信者登録情報H1、H2、・・・、Hnと配信者別配信先リストLH1、LH2、・・・、LHnの各レコードは、配信者IDによって1対1で関連付けられている。
同様に、視聴者登録情報C1、C2、・・・、Cnと配信者選択リストLC1、LC2、・・・、LCnの各レコードは、視聴者IDによって1対1で関連付けられている。
配信者別配信先リストLH1、LH2、・・・、LHnの各レコードは、そのレコード内に設定された配信を希望する視聴者の視聴者IDによって、該当する視聴者IDの配信者選択リストLC1、LC2、・・・、LCnと関連付けられる。
逆に、配信者選択リストLC1、LC2、・・・、LCnの各レコードは、そのレコード内で配信希望と選択した配信者の配信者IDによって、該当する配信者IDの配信者別配信先リストLH1、LH2、・・・、LHnと関連付けられる。
このように、配信者IDと視聴者IDをキーとして、それぞれのデータを引き当てることができる。
図6に示すように、データベースサーバ60のサーバメモリ204に保存される告知情報Mnに含まれる告知基本情報MKnは、告知ID、配信者ID、配信者名称、アイコン画像ID、アイコン画像、告知表示色、タイトル、コンテンツ種別、配信時期、配信指定日時等によって構成される。
告知IDは告知情報Mn毎に付与された識別情報で、配信者IDは配信者毎に付与された識別情報で、配信者名称は配信を行なう配信者の名称や地区名で、アイコン画像IDは視聴者端末40nに表示する配信者のシンボルとして配信者が指定したアイコン画像に付与された識別情報で、アイコン画像はそのアイコン画像のデータで、告知表示色は視聴者端末40nに告知を表示する際の配信者が指定した色で、タイトルは視聴者端末40nに表示する告知タイトルの内容で、コンテンツ種別は詳細情報MSnが「0:低容量(テキスト)」か「1:大容量(動画)」かを指定するデータで、配信時期は「0:通常」か「1:日時指定」かを選択するデータで、配信指定日時は配信時期が「1:日時指定」の場合に登録した告知基本情報MKnを配信する日時を指定するデータである。
アイコン画像ID、アイコン画像、および告知表示色は、既に配信者登録情報Hnに設定してあるので、データベースサーバ60側で、配信者登録情報Hnから読み込んで設定するが、配信者が告知情報Mnを登録する際に設定しても構わない。
また、図6に示すように、データベースサーバ60のサーバメモリ204に保存される告知情報Mnに含まれる詳細情報MSnは、告知ID、配信者ID、およびコンテンツによって構成される。
告知IDと配信者IDは、告知基本情報MKnと関連付けるために告知基本情報MKnと同じ告知IDと配信者IDが設定される。
一方、配信者から登録される詳細情報MSnのコンテンツにはテキストまたは動画のデータがあるが、データベースサーバ60のサーバメモリ204に保存される詳細情報MSnのコンテンツはテキストのみである。
図6では、複数の告知情報Mnが登録されることを示すため、告知基本情報MK1と詳細情報MS1、告知基本情報MK2と詳細情報MS2、告知基本情報MK3詳細情報MS3、・・・、告知基本情報MKnと詳細情報MSnとして列挙している。
図1では、A地区の配信者端末30aから告知基本情報MK1と詳細情報MS1が登録され、B地区の配信者端末30bから告知基本情報MK2と詳細情報MS2が登録されるイメージを示している。
複数の地区の配信者から、それぞれ複数の告知情報Mnが登録されるので、それぞれを識別するために登録される順に告知IDを付与して、データベースサーバ60のサーバメモリ204に次々と保存される。
なお、ストレージサーバ61のストレージ301に保存される詳細情報MSnの場合は、コンテンツが動画のデータとである。
図7に示すように、データベースサーバ60のサーバメモリ204の配信リストDTには、複数の配信データHD1、HD2、・・・、HDnが保存される。
保存される配信データHD1、HD2、・・・、HDnは、告知ID、配信者ID、配信先視聴者ID,配信者名称、アイコン画像、告知表示色、タイトル、コンテンツ種別、配信時期、および配信指定日時によって構成される。
配信先視聴者IDは、配信者別配信先リストLHnから読み出して設定され、それ以外のデータは告知基本情報MKnである。
図8に示すように、データベースサーバ60のサーバメモリ204のログリストGTには、ログデータG1、G2、・・・、Gnが保存されている。
保存されるログデータG1、G2、・・・、Gnは、告知ID、配信者ID、配信先視聴者ID、配信状況、配信完了日時、視聴者再生回数、最新再生日時、および視聴者削除日時によって構成される。
告知ID、配信者ID、および配信先視聴者IDは、ログデータG1、G2、・・・、Gnに対応する配信データHD1、HD2、・・・、HDnに設定されているデータが設定される。
配信状況には各配信データHDnの告知基本情報MKnの視聴者への配信が完了したか未完了か設定され、配信完了日時には配信が完了して日時が設定される。
視聴者再生回数には視聴者が詳細情報MSnをプル方式で取得した回数が設定され、最新再生日時には視聴者が詳細情報MSnをプル方式で取得した最新の日時が設定される。
視聴者削除日時は、視聴者が視聴者端末40nに保存された告知情報Mnを削除した日時が設定される。
データベースサーバ60の画面構成情報マスタ203に保存された告知情報フォーマットは、図6に示した告知情報Mnの各項目について入力するための、入力画面様式を定義したものである。
図9に示すように、配信管理サーバ70の視聴者別配信サーバリストCSnは、視聴者ID、セッションID、告知配信サーバアドレス、低容量コンテンツ配信サーバアドレス、および大容量コンテンツ配信サーバアドレスによって構成される。
視聴者IDは視聴者情報を登録する際に付与される各視聴者の識別情報で、セッションIDは各視聴者がログインした際に付与されるセッションの識別情報である。
告知配信サーバアドレス、低容量コンテンツ配信サーバアドレス、および大容量コンテンツ配信サーバアドレスは、視聴者情報を登録する際、または視聴者がログインした際に、それぞれ複数配置された配信サーバのうちから割り当てられる配信サーバと通信するためのアドレスである。
割り当て方は任意で、負荷分散を考慮して割り当てたり、視聴者の利用するアクセスポイントの場所から割り当てたりすることができる。
図10に示すように、セッション確立サーバ80のセッション別配信サーバリストSSnは、セッションIDと告知配信サーバアドレスによって構成される。
セッションIDは、各視聴者がログインした際に付与されるセッションの識別情報で、告知配信サーバアドレスは当該セッションIDで視聴者がセッションを確立する告知配信サーバのアドレスである。
なお、セッションIDは、視聴者がログインした際に付与され、一定時間アクセスが無かったりログアウトしたりすると破棄される。
したがって、再度視聴者がログインした際に、これらのデータは更新される。
(データベースサーバ60に含まれる各処理手段の機能)
つづいて、第1の実施の形態における配信用クラウド10のデータベースサーバ60に含まれる各処理手段の機能について説明する。
配信者登録部101は、本配信用クラウド10で情報の配信を希望する配信者から依頼により、管理者端末20から入力される配信者情報を、配信者を識別するための配信者IDを付与した配信者登録情報Hnとして、配信者情報データベース201に保存する。
配信者登録部101は、このとき、当該配信者用の配信者別配信先リストLHnのエリアを、配信者登録情報Hnと配信者IDで関連付けて、配信者情報データベース201に設定する。
配信者認証部102は、配信者端末30a、30bから入力される配信者IDとパスワードを、配信者情報データベース201に保存された配信者登録情報Hnと照合して、配信者の認証を行なう。
入力画面提供部103は、画面構成情報マスタ203に保存された告知情報フォーマットを読み出し、入力される告知情報を識別するための告知IDを付与して、配信者端末30a、30bに送信する。
告知情報登録部104は、配信者端末30a、30bで告知情報フォーマットに入力された告知情報Mnを受信し、告知情報Mnに含まれる告知IDが付与された告知基本情報MKnに、登録済みの配信者登録情報Hnから必要情報(アイコン画像や告知表示色など)を読み出して追加して、サーバメモリ204に保存する。
さらに、告知情報登録部104は、告知情報Mnに含まれる詳細情報MSnのコンテンツ種別を判断し、低容量(テキスト)であれば、告知IDが付与されたテキストの詳細情報MSnをサーバメモリ204に保存し、大容量(動画)であれば、ストレージサーバ61の動画登録部112に告知IDが付与された動画の詳細情報MSnを送信する。
配信データ抽出部105は、一定時間ごとに、サーバメモリ204に新たに保存された告知基本情報MKnを順に読み出し、各告知基本情報MKnに含まれる配信者IDに対応する、配信者情報データベース201に保存された配信者別配信先リストLHnから読み出した各配信先視聴者IDに、告知基本情報MKnを追加して配信データHDnを作成し、サーバメモリ204の配信リストDTに保存する。
ただし、配信データ抽出部105は、現在の時間か配信者が告知基本情報MKnに設定した配信指定日時が、視聴者が希望する配信期間内である場合のみ、配信データHDnを作成し、サーバメモリ204の配信リストDTに保存する。
タイトル配信部106は、一定時間ごとに、サーバメモリ204の配信リストDTに保存された配信データHDnを順に読み出し、配信管理サーバ70に送信する。
さらに、タイトル配信部106は、配信管理サーバ70に初めて送信する配信データHDnについては、当該配信データHDnの告知ID、配信者IDおよび配信先視聴者IDと、配信状況欄に「配信中」と設定した、ログデータGnを作成し、サーバメモリ204のログリストGTに保存する。
ただし、タイトル配信部106は、読み出した配信データHDnに配信指定日時が設定されている場合は、現在の時間が配信指定日時に達しているときのみ、配信データHDnを配信管理サーバ70に送信する。
ログ更新部107は、配信管理サーバ70から、各告知情報Mnの配信の経過を、告知ID、視聴者ID、および配信状態情報によって通知されると、告知IDと視聴者IDで、サーバメモリ204のログリストGTから、該当のログデータGnを検出し、配信状態情報のデータにより、ログデータGnを更新する。
さらに、ログ更新部107は、配信状態情報のデータが「配信完了」である場合は、告知IDと視聴者IDで、サーバメモリ204の配信リストDTから、該当の配信データHDnを検出し、当該配信データHDnを削除する。
テキスト送信部111は、視聴者端末40nから、配信管理サーバ70と低容量コンテンツ配信サーバ62a、62bを経由して受信した詳細情報要求に含まれる告知IDで、サーバメモリ204のテキストの詳細情報MSnを検索し、該当の詳細情報MSnを読み出して、低容量コンテンツ配信サーバ62a、62bに送信する。
視聴者登録部108は、本配信用クラウド10で情報の配信を希望する視聴者によって、視聴者端末40nから入力される視聴者情報を、視聴者を識別するための視聴者IDを付与した視聴者登録情報Cnとして、視聴者情報データベース202に保存する。
視聴者登録部108は、このとき、当該視聴者用の配信者選択リストLCnのエリアを、視聴者登録情報Cnと視聴者IDで関連付けて、視聴者情報データベース202に設定する。
視聴者認証部109と、視聴者端末40nから入力される視聴者IDとパスワードを、視聴者情報データベース202に保存された視聴者登録情報Cnと照合して、視聴者の認証を行なう。
配信者設定部110は、視聴者端末40nから配信者選択リスト要求を受信すると、配信者情報データベース201の配信者登録情報Hnに登録された全ての配信者IDと配信者名称を設定した配信者選択フォーマットを作成して視聴者端末40nに送信する。
また、配信者設定部110は、視聴者端末40nから配信者選択フォーマットに配信選択および表示条件(配信期間)を設定した配信者別設定情報HSnを受信すると、視聴者情報データベース202の配信者選択リストLCnに設定する。
さらに、配信者設定部110は、設定した配信者選択リストLCnから、視聴者が配信希望と選択した各配信者の配信者IDと配信期間を読み、配信者情報データベース201に設定された各配信者IDの配信者別配信先リストLHnに、当該視聴者の視聴者IDを配信先視聴者IDとして追加し、配信期間を設定する。
(ストレージサーバ61に含まれる各処理手段の機能)
つづいて、第1の実施の形態における配信用クラウド10のストレージサーバ61に含まれる各処理手段の機能について説明する。
動画登録部112は、告知情報Mnに含まれる詳細情報MSnのコンテンツ種別が大容量(動画)の場合に、データベースサーバ60の告知情報登録部104から送信される告知IDが付与された動画の詳細情報MSnを、ストレージ301に保存する。
動画送信部113は、視聴者端末40nから、配信管理サーバ70と大容量コンテンツ配信サーバ63a、63bを経由して受信した詳細情報要求に含まれる告知IDで、ストレージ301の動画の詳細情報MSnを検索し、該当の詳細情報MSnを読み出して、大容量コンテンツ配信サーバ63a、63bに送信する。
(本発明の第1の実施の形態における視聴者端末40nの構成)
一方、視聴者は、配信用クラウド10を利用するにあたって、使用する視聴者端末40nに、以下に説明する視聴者端末40nの各処理手段を実行させるためのプログラム(アプリケーション)を、配信用クラウド10などからダウンロードして実装する。
図示していないが、配信用クラウド10は、データベースサーバ60や配信管理サーバ70などにアプリケーションを提供する手段を備えている。
たとえば、データベースサーバ60にプログラム提供部(図示せず)を設け、データベースサーバ60のサーバメモリ204に当該アプリケーションをあらかじめ保存しておき、視聴者からのダウンロード要求を受信すると、当該アプリケーションを視聴者端末40nにダウンロードさせて実装することで、視聴者端末40nのCPUに、図11に示す各処理手段としての機能を実行させる。
本発明の第1の実施の形態における視聴者端末40nは、図11に示すように、画面41と、セッション確立部42と、表示設定部43と、配信情報受信部44と、タイトル表示部45と、タイトル削除部46と、コンテンツ取得部47と、端末メモリ48で構成される。
端末メモリ48には、配信者別設定情報HSnと配信情報HTnが保存される。
図11には、視聴者端末40nに対して、告知配信サーバ81a、低容量コンテンツ配信サーバ62a、および大容量コンテンツ配信サーバ63aが割当てられている場合を例示している。
(視聴者端末40nで使用される各種データの構成)
つづいて、視聴者端末40nで使用される各種データの構成につて説明する。
配信者別設定情報HSnは、図4の(b)に示した配信者選択リストLCnと同様の構成で、本配信用クラウド10に登録している各配信者の配信者IDと配信者名称を、第1の配信者IDと第1の配信者名称、第2の配信者IDと第2の配信者名称、・・・、第nの配信者IDと第nの配信者名称と設定され、各配信者についての配信選択(0:不要、1:希望)と、配信を希望する場合の配信期間をそれぞれ設定する欄によって構成される。
なお、各配信者の配信者IDと配信者名称は、データベースサーバ60から送信される配信者選択フォーマットに設定されている。
配信情報HTnは、図11に示すように、各配信者に対応した配信者名称を付したフォルダFnが作成され、各フォルダFnには、フォルダ内配信データ未読数を設定するデータが付与され、該当の配信者からの図7に示した配信データHDnに未読フラグが追加されて保存される。
(視聴者端末40nに含まれる各処理手段の機能)
つづいて、視聴者端末40nに含まれる各処理手段の機能について説明する。
セッション確立部42は、画面41から入力された視聴者情報を、配信管理サーバ70を介してデータベースサーバ60に送信して登録し、登録した視聴者情報の視聴者IDとパスワードを、配信管理サーバ70を介してデータベースサーバ60に送信してログインし、告知配信サーバ81aとセッションを確立する。
表示設定部43は、配信管理サーバ70を介してデータベースサーバ60に配信者選択フォーマットの送信を要求し、画面41に受信した配信者選択フォーマットを表示して配信者選択および表示条件(配信期間)を設定させ、設定した情報を配信者別設定情報HSnとして端末メモリ48に保存すると同時に、配信管理サーバ70を介してデータベースサーバ60に送信する。
配信情報受信部44は、告知配信サーバ81aから配信される告知基本情報MKnを含む配信データHDnを受信し、端末メモリ48に配信データHDnに含まれる配信者名称を付したフォルダFn(たとえば、A地区フォルダF1)が既に作成されている場合は、当該フォルダFnに配信データHDnに未読フラグ「1」を追加して保存し、作成されていない場合は、新たに配信者名称を付したフォルダFn(たとえば、B地区フォルダF2)を作成して、作成したフォルダFnに配信データHDnに未読フラグ「1」を追加して保存する。
配信情報受信部44は、未読・既読を管理するために、フォルダFnのフォルダ内配信データ未読数を1加算する。
タイトル表示部45は、画面41から表示タップ信号を受信すると、端末メモリ48に作成された各フォルダFnに対応した配信者名称を付したタブTGnを生成し、各フォルダFnのフォルダ内配信データ未読数とともに画面41に表示する。
タイトル表示部45は、最初のフォルダF1に対応するタブTGaのエリア(画面41の最前面に表示されている)に、フォルダF1に保存された配信データHDnのタイトルを、配信データHDnに含まれる告知表示色に従って一覧表示する。
さらに、タイトル表示部45は、画面41で別のタブTGnを指定したタブ選択タップ信号を受信すると、当該タブTGnのエリアを画面41の最前面に表示し、選択されたタブTGnに該当するフォルダFn内に保存された配信データHDnのタイトルを、配信データHDnに含まれる告知表示色に従って一覧表示する。
タイトル削除部46は、画面41から削除タップ信号を受信すると、該当のタイトルの告知ID、配信者IDから、対応するフォルダFnに保存された配信データHDnを検出して削除すると同時に、当該配信データHDnの告知IDと配信先視聴者IDで、配信管理サーバ70に告知削除通知を送信し、データベースサーバ60のログデータGnを更新させる。
タイトル削除部46は、削除する配信データHDnに追加された未読フラグの値が「1(未読)」の場合は、フォルダ内配信データ未読数を1減算する。
コンテンツ取得部47は、画面41からタイトルタップ信号を受信すると、該当のタイトルの告知IDと配信者IDから、対応するフォルダFnに保存された配信データHDnを検出し、当該配信データHDnのコンテンツ種別、告知IDおよび配信先視聴者ID、並びに視聴者端末アドレスを含めた詳細情報要求を、配信管理サーバ70に送信し、低容量コンテンツ配信サーバ62aまたは大容量コンテンツ配信サーバ63aから返信される詳細情報MSnを受信し、画面41に表示・再生する。
コンテンツ取得部47は、当該配信データHDnに追加された未読フラグの値が「1(未読)」の場合は、未読フラグの値を「0:既読」に変更し、フォルダ内配信データ未読数を1減算する。
(本発明の第1の実施の形態における告知配信システムの各工程のシーケンス)
本発明の第1の実施の形態における告知配信システムによる処理について、工程ごとにシーケンスを図示しながら説明する。
(ア)配信者情報登録工程
配信者情報登録工程は、配信者が、配信者自らが提供する告知情報Mnを、配信用クラウド10を利用して配信するために、予め配信者情報(配信者ID、配信者名称、配信者パスワード、告知表示色、アイコン画像ID、およびアイコン画像)を配信用クラウド10に登録する工程である。
図12に示すように、システム管理者は、配信者の依頼により、管理者端末20から新規の配信者情報を入力し、システム管理サーバ50に登録を要求する(d1)。
システム管理サーバ50は、受信した新規の配信者情報をデータベースサーバ60の配信者登録部101に転送する(d2)。
配信者登録部101は、受信した新規の配信者情報に配信者を識別するための配信者IDを付与する(d3)。
配信者登録部101は、配信者IDを付与した新規の配信者情報を配信者情報データベース201に配信者登録情報Hn(配信者ID、配信者名称、配信者パスワード、告知表示色、アイコン画像ID、およびアイコン画像)として保存する(d4)。
配信者登録部101は、さらに配信者登録情報Hnと配信者IDで関連付けて、新規配信者の配信者別配信先リストLHnのエリアを設定する(d5)。
配信者登録部101は、登録処理が完了すると、付与した配信者IDとともに設定完了通知をシステム管理サーバ50に送信する(d6)。
システム管理サーバ50は、受信した配信者IDとともに設定完了通知を管理者端末20に転送する(d7)。
システム管理者は、付与された配信者IDを配信者に通知して、配信者は利用時に当該配信者IDとパスワードを入力してログインすることになる。
(イ)告知情報登録工程
告知情報登録工程は、配信者が、配信用クラウド10を利用して配信する、配信者自らが提供する告知情報Mnを、配信用クラウド10に登録する工程である。
図13に示すように、配信者は、配信者端末30nから配信用クラウド10にアクセスするため、配信者IDとパスワードをシステム管理サーバ50に入力して、ログインする(d8)。
システム管理サーバ50は、受信した配信者IDとパスワードをデータベースサーバ60の配信者認証部102に転送する(d9)。
配信者認証部102は、配信者IDをキーに配信者情報データベース201から、該当する配信者登録情報Hn(配信者ID、配信者名称、配信者パスワード、告知表示色、アイコン画像ID、およびアイコン画像)を読み出す(d10)。
配信者認証部102は、受信したパスワードと配信者登録情報Hnに登録されたパスワードと照合して、配信者の認証を行ない、入力画面提供部103を起動する(d11)。
入力画面提供部103は、画面構成情報マスタ203から告知情報フォーマットを読み出す(d12)。
入力画面提供部103は、入力される告知情報を識別するための告知IDを生成し、告知情報フォーマットに設定する(d13)。
入力画面提供部103は、告知IDを設定した告知情報フォーマットをシステム管理サーバ50に送信する(d14)。
システム管理サーバ50は、受信した告知IDを設定した告知情報フォーマットを配信者端末30nに転送する(d15)。
配信者端末30nは、受信した告知IDが設定された告知情報フォーマットに従って、入力画面を表示する(d16)。
つづいて、図14に示すように、配信者は、配信者端末30nの入力画面に、告知基本情報MKnと詳細情報MSnを設定する(d17)。
配信者端末30nは、入力された告知基本情報MKnと詳細情報MSnを告知情報Mnとしてシステム管理サーバ50に送信する(d18)。
システム管理サーバ50は、受信した告知情報Mn(告知基本情報MKnと詳細情報MSnを含む)をデータベースサーバ60の告知情報登録部104に転送する(d19)。
告知情報登録部104は、告知基本情報MKnに含まれる配信者IDのキーに、配信者情報データベース201から該当の配信者登録情報Hnを読み出す(d20)。
告知情報登録部104は、配信者名称、アイコン画像、告知表示色など、配信者登録情報Hnに設定してある登録情報で必要なデータを、受信した告知基本情報MKn(告知ID、配信者ID、タイトルを含む)に設定する(d21)。
なお、配信者が配信者端末30nの入力画面で、告知基本情報MKnの全要素を設定するようにしている場合は、この処理は不要である。
告知情報登録部104は、全要素の設定が完了した告知基本情報MKn(告知表示色、告知ID、配信者ID、タイトルを含む)を、サーバメモリ204に保存する(d22)。
告知情報登録部104は、受信した告知基本情報MKn(告知表示色、告知ID、配信者ID、タイトルを含む)に含まれるコンテンツ種別が、低容量(テキスト)か大容量(動画)か判定する(d23)。
告知情報登録部104は、コンテンツ種別が低容量(テキスト)の場合、テキストの詳細情報MSnを、サーバメモリ204に保存する(d24)。
告知情報登録部104は、コンテンツ種別が大容量(動画)の場合、動画の詳細情報MSnを、ストレージサーバ61の動画登録部112に送信する(d25)。
動画登録部112は、受信した動画の詳細情報MSnを、ストレージ301に保存する(d26)。
動画登録部112は、保存完了通知をデータベースサーバ60の告知情報登録部104に返信する(d27)。
告知情報登録部104は、テキストの詳細情報MSnのサーバメモリ204への保存が完了するか、ストレージサーバ61の動画登録部112から保存完了通知を受信すると、システム管理サーバ50に保存完了通知を送信する(d28)。
システム管理サーバ50は、受信した保存完了通知を、配信者端末30nに転送する(d29)。
(ウ)視聴者情報登録工程
視聴者情報登録工程は、視聴者が、複数の配信者のなかから希望する配信者を選択して、選択した配信者から告知情報Mnの配信を受けるために、予め視聴者情報を配信用クラウド10に登録する工程である。
図15と図16に、視聴者端末40nの画面41の表示イメージを例示しているので、画面41の表示イメージを参照しながら、シーケンスを説明する。
視聴者は、図15の(a)に示した視聴者端末40nの画面41で、ダウンロードしたアプリケーションを示すアイコンB1を、タップ(またはタッチ)して起動する。
図17に示すように、まず視聴者は、視聴者情報を入力して、視聴者端末40nのセッション確立部42から、視聴者情報を配信管理サーバ70に送信して登録する(d30)。
配信管理サーバ70は、受信した視聴者情報を、データベースサーバ60の視聴者登録部108に転送する(d31)。
視聴者登録部108は、受信した新規の視聴者情報に、視聴者を識別するための視聴者IDを付与する(d32)。
視聴者登録部108は、視聴者IDを付与した視聴者情報を視聴者情報データベース202に視聴者登録情報Cn(視聴者ID、視聴者パスワード、登録日時)として保存する(d33)。
視聴者登録部108は、さらに視聴者登録情報Cnと視聴者IDで関連付けて、新規視聴者の配信者選択リストLCnのエリアを設定する(d34)。
視聴者登録部108は、登録処理が完了すると、付与した視聴者IDとともに設定完了通知を配信管理サーバ70に送信する(d35)。
配信管理サーバ70は、視聴者IDと視聴者への配信を担当する各種配信サーバ(たとえば、告知配信サーバ81a、低容量コンテンツ配信サーバ62a、および大容量コンテンツ配信サーバ63a)のアドレスを視聴者別配信サーバリストCSnに設定して関連付ける(d36)。
配信管理サーバ70は、視聴者IDとともに設定完了通知を視聴者端末40nのセッション確立部42に送信する(d37)。
セッション確立部42は、図15の(b)に示したように、視聴者に登録が完了した視聴者IDとパスワードを入力してログインするためのログイン画面を表示する(d38)。
一旦、視聴者情報の登録が完了すると、図15の(a)でアイコンB1をタップすれば、図15の(b)のログイン画面が表示される。
図18に示すように、視聴者は、視聴者端末40nのログイン画面で、視聴者IDとパスワードを入力し、入力ボタンB2をタップすると、セッション確立部42は、入力された視聴者IDとパスワードを配信管理サーバ70に送信し、ログインする(d39)。
配信管理サーバ70は、受信した視聴者IDとパスワードをデータベースサーバ60の視聴者認証部109に送信する(d40)。
視聴者認証部109は、受信した視聴者IDをキーに、視聴者情報データベース202から該当の視聴者登録情報Cn(視聴者ID、視聴者パスワード、登録日時)を読み出す(d41)。
視聴者認証部109は、受信したパスワードと、視聴者登録情報Cnに登録されたパスワードを照合して、視聴者の認証を行なう(d42)。
視聴者認証部109は、認証が完了すると、視聴者IDとログイン承認通知を配信管理サーバ70に返信する(d43)。
配信管理サーバ70は、受信した視聴者IDをキーに、視聴者別配信サーバリストCSn(視聴者ID、セッションID、告知配信サーバアドレス、低容量コンテンツ配信サーバアドレス、大容量コンテンツ配信サーバアドレス)を検索し、当該視聴者IDに関連付けられた、たとえば告知配信サーバ81aのアドレスを読み出す(d44)。
配信管理サーバ70は、視聴者の今回のログインで確立するセッションを識別するためのセッションIDを生成して、視聴者別配信サーバリストCSn(視聴者ID、セッションID、告知配信サーバアドレス、低容量コンテンツ配信サーバアドレス、大容量コンテンツ配信サーバアドレス)の当該視聴者IDのレコードに付与する(D45)。
配信管理サーバ70は、付与したセッションIDとログイン承認通知を視聴者端末40nのセッション確立部42に送信する(d46)。
この際、必要であれば、セッションを確立するために視聴者端末40nがアクセスするセッション確立サーバ80のアドレスを、同時に視聴者端末40nに通知する。
配信管理サーバ70は、同時に、視聴者別配信サーバリストCSnから読み出した当該視聴者IDに関連付けられた告知配信サーバ81aのアドレスによって、付与したセッションIDを告知配信サーバ81aに送信する(d47)。
告知配信サーバ81aは、受信したセッションIDを、一時メモリ(図示せず)などに保存しておく(d48)。
図19に示すように、視聴者端末40nのセッション確立部42は、受信したセッションIDを、通知されたセッション確立サーバ80のアドレスにしたがって、セッション確立サーバ80に送信する(d49)。
セッション確立サーバ80は、受信したセッションIDで、各告知配信サーバ81a、81bに、今回のセッションの相手となるサーバであるか問い合わせる(d50)。
セッション確立サーバ80は、問い合わせに応答した告知配信サーバ81aのアドレスを、当該セッションIDと関連付けて、セッション別配信サーバリストSSnに保存する(d51)。
告知配信サーバ81aは、セッション相手の視聴者端末40nのセッション確立部42にセッション確立信号を送信する(d52)。
セッション確立部42は、セッション応答信号をセッション相手の告知配信サーバ81aに返信する(d53)。
告知配信サーバ81aは、確立したセッション状態を監視して、定期的に視聴者端末40nのセッション確立部42にセッション確立信号を送信し、セッション確立部42からのセッション応答信号を確認する(d54)。
通信が一時的に途絶えた場合、視聴者端末40nのセッション確立部42は、セッションIDを、セッション確立サーバ80のアドレスにしたがって、セッション確立サーバ80に再度送信し、d49からd54の手順を繰り返し、セッションの再確立を行なう。
通信が長時間途絶えたり、視聴者がログアウトしたりした場合は、今回のセッションは切断され、視聴者のログインで新たなセッションが形成される。
(エ)配信者選択および表示条件設定工程
配信者選択および表示条件設定工程は、視聴者が、複数の配信者のなかから希望する配信者を選択して、選択した配信者の告知情報Mnの配信用クラウド10からの配信条件や、視聴者端末40nでの告知情報Mnの表示条件を設定する工程である。
図20に示すように、視聴者が図15の(c)に示す視聴者端末40nの画面41に表示された設定メニュボタンB3をタップすると、視聴者端末40nの表示設定部43は、配信者選択フォーマットを配信管理サーバ70に要求する(d55)。
配信管理サーバ70は、受信した配信者選択フォーマット要求をデータベースサーバ60の配信者設定部110に転送する(d56)。
配信者設定部110は、配信者選択フォーマット要求を受信すると、配信者情報データベース201の配信者登録情報Hnを読み出す(d57)。
配信者設定部110は、配信者登録情報Hnに登録された全ての配信者IDと配信者名称を設定した配信者選択フォーマットを作成して、配信管理サーバ70に送信する(d58)。
配信管理サーバ70は、受信した配信者選択フォーマットを視聴者端末40nの表示設定部43に転送する(d59)。
表示設定部43は、配信者選択フォーマットを受信すると、図15の(d)に示すように、視聴者端末40nの画面41に配信者別設定情報HSn(視聴者ID、配信者ID、配信者名称、配信選択(不要、希望)、配信期間)の設定画面として表示し、視聴者に各配信者について、配信選択の不要・希望と、希望する場合、配信期間として常時、または配信開始日時と配信終了日時を設定させ、端末メモリ48に保存する(d60)。
なお、配信者別設定情報HSnには視聴者IDと配信者IDが含まれるが、視聴者IDと配信者IDは内部処理用のデータなので、図15の(d)の画面イメージでは表示されていない。
表示設定部43は、設定画面を表示する際に、端末メモリ48に以前設定した配信者別設定情報HSnが存在する場合、配信者設定部110から配信管理サーバ70を経由して全ての配信者IDと配信者名称を含んで送信されてくる配信者選択フォーマットを、保存されていた配信者別設定情報HSnで上書きして、画面41に表示する。
視聴者は、新たに登録された配信者の配信者IDと配信者名称について未設定の状態で表示されるので、新規配信者であることを認識できる。
図15の(d)の例では、配信者名称(地区名)がA地区の配信者からの告知情報Mnの配信を常時希望し、B地区の配信者からの告知情報Mnは、2014年1月1日から2014年3月31日までの期間のみ配信を希望し、Z地区の配信者からの告知情報Mnは、配信不要という設定を行なっている。
表示設定部43は、図15の(d)に示す視聴者端末40nの画面41に表示された更新ボタンB5がタップされると、設定された配信者別設定情報HSnを配信管理サーバ70に送信する(d61)。
配信管理サーバ70は、受信した配信者別設定情報HSn(視聴者ID、配信者ID、配信者名称、配信選択(不要、希望)、配信期間)をデータベースサーバ60の配信者設定部110に転送する(d62)。
配信者設定部110は、配信者別設定情報HSn(視聴者ID、配信者ID、配信者名称、配信選択(不要、希望)、配信期間)を受信すると、視聴者情報データベース202で送信元の視聴者IDが設定されているエリアに、配信者選択リストLCnとして保存する(d63)。
配信者設定部110は、保存した配信者選択リストLCn(視聴者ID、配信者ID、配信者名称、配信選択(不要、希望)、配信日時)から配信希望と選択された配信者の配信者IDを読み取り、配信者情報データベース201で当該配信者IDに関連付けられている配信者別配信先リストLHnに、送信元の視聴者IDを配信先視聴者IDとして、配信期間とともに設定する(d64)。
配信者設定部110は、配信管理サーバ70に設定完了通知を送信する(d65)。
配信管理サーバ70は、視聴者端末40nの表示設定部43に設定完了通知を転送する(d66)。
なお、データベースサーバ60の配信者設定部110の詳細な処理については、フローチャートを参照しながら後述する。
(オ)告知基本情報抽出工程
告知基本情報抽出工程は、配信者が登録した告知情報Mnのうち告知基本情報MKn(告知ID、配信者ID、配信者名称、アイコン画像ID、アイコン画像、告知表示色、タイトル、コンテンツ種別、配信時期、配信指定日時)を、一定時間ごとに抽出し、配信者別配信先リストLHnに設定された配信先の視聴者IDと組にした配信データHDn(告知ID、配信者ID、配信先視聴者ID、配信者名称、アイコン画像、告知表示色、タイトル、コンテンツ種別、配信時期、配信指定日時)を配信リストDTに保存する工程である。
図21に示すように、データベースサーバ60の配信データ抽出部105は、一定時間ごとに、サーバメモリ204に新たに保存された告知基本情報MKn(告知ID、配信者ID、配信者名称、アイコン画像ID、アイコン画像、告知表示色、タイトル、コンテンツ種別、配信時期、配信指定日時)を読み出し、告知基本情報MKnに含まれる配信者IDで、配信者情報データベース201に保存された配信者別配信先リストLHnを検索し、配信者別配信先リストLHnに設定された各配信先視聴者IDと告知基本情報MKn(告知ID、配信者ID、配信者名称、アイコン画像ID、アイコン画像、告知表示色、タイトル、コンテンツ種別、配信時期、配信指定日時)から配信データHDn(告知ID、配信者ID、配信先視聴者ID、配信者名称、アイコン画像、告知表示色、タイトル、コンテンツ種別、配信時期、配信指定日時)を作成し、サーバメモリ204の配信リストDTに保存する(d67)。
(カ)プッシュ方式告知基本情報配信工程
プッシュ方式告知基本情報配信工程は、配信リストDTに保存された配信データHDn(告知ID、配信者ID、配信先視聴者ID、配信者名称、アイコン画像、告知表示色、タイトル、コンテンツ種別、配信時期、配信指定日時)を、一定時間ごとに読み出し、配信データHDnを配信先の視聴者IDあてに、プッシュ方式で配信する工程である。
図21に示すように、データベースサーバ60のタイトル配信部106は、一定時間ごとに、サーバメモリ204の配信リストDTに保存された配信データHDn(告知ID、配信者ID、配信先視聴者ID、配信者名称、アイコン画像、告知表示色、タイトル、コンテンツ種別、配信時期、配信指定日時)を読み出す(d68)。
タイトル配信部106は、読み出した配信データHDnを配信管理サーバ70に送信する(d69)。
タイトル配信部106は、送信した配信データHDnの告知ID、配信者IDおよび配信先視聴者IDと、配信状況欄に「配信中」と設定したログデータGn(ログデータ、告知ID、配信者ID、配信先視聴者ID、配信状況、配信完了日時、視聴者再生回数、最新再生日時、視聴者削除日時)を作成して、サーバメモリ204のログリストGTは完了に保存する(d70)。
配信管理サーバ70は、受信した配信データHDnに含まれる配信先視聴者IDで、視聴者別配信サーバリストCSn(視聴者ID、セッションID、告知配信サーバアドレス、低容量コンテンツ配信サーバアドレス、大容量コンテンツ配信サーバアドレス)を検索し、当該配信先視聴者IDの視聴者端末40nが確立しているセッションのセッションIDと、セッション相手の告知配信サーバのアドレスを読み出す(d71)。
配信管理サーバ70は、読み出した告知配信サーバアドレスの告知配信サーバ81aに、配信データHDnと読み出したセッションIDを転送する(d72)。
告知配信サーバ81aは、受信したセッションIDのセッションが確立中であるかを判断する(d73)。
告知配信サーバ81aは、セッションが未確立である場合、受信した配信データHDnを視聴者端末40nに配信することができないので、配信データHDnに含まれる告知IDと配信先視聴者IDとともに、「配信未完了」の配信状態情報を配信管理サーバ70に返信する(d74)。
配信管理サーバ70は、受信した告知ID、配信先視聴者ID、「配信未完了」の配信状態情報を、データベースサーバ60のログ更新部107に転送する(d75)。
ログ更新部107は、受信した告知IDと配信先視聴者IDでサーバメモリ204のログリストGTから該当のログデータGnを検出し、配信状態情報が「配信未完了」であるので、配信状況欄に「配信未完了」を設定する(d76)。
一方、図22に示すように、告知配信サーバ81aは、セッションが確立中である場合、受信した配信データHDnを視聴者端末40nの配信情報受信部44に配信する(d77)。
告知配信サーバ81aは、配信データHDnに含まれる告知IDと配信先視聴者IDとともに、「配信完了」の配信状態情報を配信管理サーバ70に返信する(d78)。
配信管理サーバ70は、受信した告知ID、配信先視聴者ID、「配信完了」の配信状態情報を、データベースサーバ60のログ更新部107に転送する(d79)。
ログ更新部107は、受信した告知IDと配信先視聴者IDで、サーバメモリ204のログリストGTから該当のログデータGn(告知ID、配信者ID、配信先視聴者ID、配信状況、配信完了日時、視聴者再生回数、最新再生日時、視聴者削除日時)を検出し、配信状態情報が「配信完了」であるので、配信状況欄に「配信完了」を設定し、さらに配信完了日時を設定する(d80)。
ログ更新部107は、受信した告知IDと配信先視聴者IDで、サーバメモリ204の配信リストDTから該当の配信データHDnを検出し、削除する(d81)。
視聴者端末40nの配信情報受信部44は、受信した配信データHDnを、端末メモリ48の配信情報HTに、配信データHDnに含まれる配信者名称の付いたフォルダFnを作成して保存する(d82)。
一方、視聴者端末40nのタイトル表示部45は、視聴者が図15の(c)に示す視聴者端末40nの画面41に表示された表示ボタンB4をタップしたことを示す表示タップ信号を受信し、端末メモリ48の配信情報HTの各フォルダFnに保存された配信データHDnを、図16の(e)や(f)に示すように、画面41に表示する(d83)。
視聴者端末40nのタイトル削除部46は、たとえば図16の(e)に示す画面41で、視聴者が告知タイトルTa1、Ta2の横に表示された削除ボタンB6のいずれかをタップしたことを示す削除タップ信号を受信する(d84)。
タイトル削除部46は、削除ボタンB6をタップされた告知タイトルTa1、Ta2の告知ID、配信者IDから、対応する配信情報HTのフォルダFnに保存された配信データHDnを検出し、削除する(d85)。
タイトル削除部46は、削除した配信データHDnの告知IDと配信先視聴者ID(視聴者自身の視聴者ID)とともに、告知削除通知を配信管理サーバ70に送信する(d86)。
配信管理サーバ70は、受信した告知IDと配信先視聴者IDとともに、告知削除通知をデータベースサーバ60のログ更新部107に転送する(d87)。
ログ更新部107は、受信した告知IDと配信先視聴者IDで、サーバメモリ204のログリストGTから該当のログデータGnを検出し、視聴者削除日時を設定する(d88)。
なお、データベースサーバ60の配信データ抽出部105、タイトル配信部106、およびログ更新部107と、視聴者端末40nの配信情報受信部44、タイトル表示部45、およびタイトル削除部46の詳細な処理については、フローチャートを参照しながら後述する。
(キ)プル方式詳細情報配信工程
プル方式詳細情報配信工程は、視聴者が視聴者端末40nの画面41に表示されたタイトルを選択して、配信用クラウド10にアクセスすることで、配信用クラウド10から詳細情報MSnをプル方式で配信させる工程である。
本発明の配信用クラウド10では、配信詳細情報MSnがテキストのように低容量の場合と、動画のように大容量の場合の2系統の配信経路を備えている。
図23に、配信詳細情報MSnがテキストのように低容量の場合のシーケンスを示す。
図23に示すように、視聴者端末40nのコンテンツ取得部47は、たとえば図16の(h)に示す画面41で、視聴者が告知タイトルTb1をタップしたことを示すタイトルタップ信号を受信する(d89)。
コンテンツ取得部47は、タップされたタイトルの配信データHDnに含まれるコンテンツ種別、告知IDおよび配信先視聴者ID(視聴者自身の視聴者ID)と、データ通信のための使用中の視聴者端末アドレスによって、配信管理サーバ70に詳細情報要求を送信する(d90)。
配信管理サーバ70は、受信した配信先視聴者IDとコンテンツ種別で、視聴者別配信サーバリストCSnを検索し、割り当てられたコンテンツ配信サーバアドレスを読み出す(d91)。
図23では、コンテンツ種別が低容量(テキスト)であるから、低容量コンテンツ配信サーバアドレスが読み出されている。
配信管理サーバ70は、読み出した低容量コンテンツ配信サーバアドレスで、低容量コンテンツ配信サーバ62aに対して、受信した告知IDと配信先視聴者ID、並びに視聴者端末アドレスを送信する(d92)。
低容量コンテンツ配信サーバ62aは、受信した告知IDと配信先視聴者IDで、データベースサーバ60のテキスト送信部111に詳細情報要求を送信する(d93)。
テキスト送信部111は、受信した告知IDで、サーバメモリ204に保存されたテキストの詳細情報MSnを検索して、読み出す(d94)。
テキスト送信部111は、読み出したテキストの詳細情報MSnを、受信していた告知IDと配信先視聴者IDとともに、低容量コンテンツ配信サーバ62aに返信する(d95)。
低容量コンテンツ配信サーバ62aは、受信したテキストの詳細情報MSnを、配信管理サーバ70から受信していた視聴者端末アドレスによって、視聴者端末40nのコンテンツ取得部47に送信する(d96)。
コンテンツ取得部47は、受信したテキストの詳細情報MSnを、図16の(i)に示すように、告知タイトルTb1の告知コンテンツCb1として、画面41に表示する(d97)。
低容量コンテンツ配信サーバ62aは、テキストの詳細情報MSnの送信を完了すると、受信していた告知IDと配信先視聴者IDとともに、送信完了通知を配信管理サーバ70に送信する(d98)。
配信管理サーバ70は、告知IDと配信先視聴者IDとともに送信完了通知を受信すると、受信した告知IDと配信先視聴者IDとともに、「詳細情報再生」の配信状態情報を、データベースサーバ60のログ更新部107に送信して、ログ更新を要求する(d99)。
ログ更新部107は、受信した告知IDと配信先視聴者IDで、サーバメモリ204のログリストGTから該当のログデータGnを検出し、最新再生日時と視聴者再生回数を設定する(d100)。
次に、図24に、配信詳細情報MSnが動画のように大容量の場合のシーケンスを示す。
図24に示すように、視聴者端末40nのコンテンツ取得部47は、たとえば図16の(h)に示す画面41で、視聴者が告知タイトルTb1をタップしたことを示すタイトルタップ信号を受信する(d101)。
コンテンツ取得部47は、タップされたタイトルの配信データHDnに含まれるコンテンツ種別、告知IDおよび配信先視聴者ID(視聴者自身の視聴者ID)と、データ通信のための使用中の視聴者端末アドレスによって、配信管理サーバ70に詳細情報要求を送信する(d102)。
配信管理サーバ70は、受信した配信先視聴者IDとコンテンツ種別で、視聴者別配信サーバリストCSn(視聴者ID、セッションID、告知配信サーバアドレス、低容量コンテンツ配信サーバアドレス、大容量コンテンツ配信サーバアドレス)を検索し、割り当てられたコンテンツ配信サーバアドレスを読み出す(d103)。
図24では、コンテンツ種別が大容量(動画)であるから、大容量コンテンツ配信サーバアドレスが読み出されている。
配信管理サーバ70は、読み出した大容量コンテンツ配信サーバアドレスで、大容量コンテンツ配信サーバ63aに対して、受信した告知IDと配信先視聴者ID、並びに視聴者端末アドレスを送信する(d104)。
大容量コンテンツ配信サーバ63aは、受信した告知IDと配信先視聴者IDで、ストレージサーバ61の動画送信部113に詳細情報要求を送信する(d105)。
動画送信部113は、受信した告知IDで、ストレージ301に保存された動画の詳細情報MSnを検索して、読み出す(d106)。
動画送信部113は、読み出した動画の詳細情報MSnを、受信していた告知IDと配信先視聴者IDとともに、大容量コンテンツ配信サーバ63aに返信する(d107)。
大容量コンテンツ配信サーバ63aは、受信した動画の詳細情報MSnを、配信管理サーバ70から受信していた視聴者端末アドレスによって、視聴者端末40nのコンテンツ取得部47に送信する(d108)。
コンテンツ取得部47は、受信した動画の詳細情報MSnを、図16の(i)に示すように、告知タイトルTb1の告知コンテンツCb1として、画面41に再生する(d109)。
大容量コンテンツ配信サーバ63aは、動画の詳細情報MSnの送信を完了すると、受信していた告知IDと配信先視聴者IDとともに、送信完了通知を配信管理サーバ70に送信する(d110)。
配信管理サーバ70は、告知IDと配信先視聴者IDとともに送信完了通知を受信すると、受信した告知IDと配信先視聴者IDとともに、「詳細情報再生」の配信状態情報を、データベースサーバ60のログ更新部107に送信して、ログ更新を要求する(d111)。
ログ更新部107は、受信した告知IDと配信先視聴者IDで、サーバメモリ204のログリストGTから該当のログデータGnを検出し、最新再生日時と視聴者再生回数を設定する(d112)。
なお、視聴者端末40nのコンテンツ取得部47の詳細な処理については、フローチャートを参照しながら後述する。
シーケンスを参照しながら、告知配信システム全体としての流れについて上述したが、本発明の特徴となる処理手段について、フローチャートを参照しながら、さらに詳細を説明する。
(本発明の第1の実施の形態における処理手段の詳細な説明)
(データベースサーバ60の配信者設定部110)
まず、図20のシーケンスに示した、配信者選択および表示条件設定工程で機能する、データベースサーバ60の配信者設定部110について、図25のフローチャートを参照しながら、詳細処理を説明する。
配信者設定部110は、視聴者端末40nの表示設定部43からの配信者選択フォーマットの要求を、配信管理サーバ70経由で受信する(S11)。
配信者設定部110は、配信者情報データベース201に保存された配信者登録情報Hn(配信者ID、配信者名称、配信者パスワード、告知表示色、アイコン画像ID、アイコン画像)を読み出す(S12)。
図3(a)に示してように、配信者登録情報Hnには、全ての配信者の配信者IDと配信者名称が一覧となって登録されていて、配信者設定部110は、配信者登録情報Hn(配信者ID、配信者名称、配信者パスワード、告知表示色、アイコン画像ID、アイコン画像)に登録されたこれら全ての配信者IDと配信者名称を設定した配信者選択フォーマットを作成する(S13)。
配信者選択フォーマットは、図4(b)に示した配信者選択リストLCn(視聴者ID、配信者ID、配信者名称、配信選択(不要、希望)、配信日時)と同じ様式であり、配信者選択フォーマットを要求してきた視聴者の視聴者IDが第nの視聴者IDに設定され、さらに、配信者登録情報Hnに登録された全ての配信者IDと配信者名称を、順に、第1の配信者IDと第1の配信者名称、第2の配信者IDと第2の配信者名称、・・・、第nの配信者IDと第nの配信者名称に設定されて作成される。
配信者設定部110は、作成した配信者選択フォーマットを、配信管理サーバ70を経由して視聴者端末40nに送信する(S14)。
図20のd60とd61で上述したように、視聴者端末40nの表示設定部43は、配信者選択フォーマットを受信すると、図15の(d)に示すように、視聴者端末40nの画面41に配信者別設定情報HSn(視聴者ID、配信者ID、配信者名称、配信選択(不要、希望)、配信期間)の設定画面として表示し、視聴者に各配信者について、配信選択の不要・希望と、希望する場合、配信期間として常時、または配信開始日時と配信終了日時を設定させ、端末メモリ48に保存し、設定された配信者別設定情報HSn(視聴者ID、配信者ID、配信者名称、配信選択(不要、希望)、配信期間)を配信管理サーバ70に送信する。
配信者設定部110は、視聴者が配信者選択フォーマットに配信者選択および表示条件を設定した配信者別設定情報HSn(視聴者ID、配信者ID、配信者名称、配信選択(不要、希望)、配信期間)を、配信管理サーバ70を経由して受信する(S15)。
配信者設定部110は、受信した配信者別設定情報HSn(視聴者ID、配信者ID、配信者名称、配信選択(不要、希望)、配信期間)を、視聴者情報データベース202の配信者選択リストLCnに追加する(S16)。
配信者設定部110は、追加した配信者選択リストLCn(視聴者ID、配信者ID、配信者名称、配信選択(不要、希望)、配信日時)の各配信者に関するデータを、順に1レコード読み出す(S17)。
つまり、1回目の処理では第1の配信者IDについて設定されたレコード、2回目の処理では第2の配信者IDについて設定されたレコード、・・・、n回目の処理では第nの配信者IDについて設定されたレコードと、処理が繰り返されるごとに、1レコードずつ読み出す。
配信者設定部110は、当該配信者の配信選択が不要か希望か判定する(S18)。
配信者設定部110は、当該配信者の配信選択が希望である場合は、配信者情報データベース201で当該配信者の配信者IDで関連付けられている、図3の(b)に示した配信者別配信先リストLHnを検索し、配信者選択リストLCn(視聴者ID、配信者ID、配信者名称、配信選択(不要、希望)、配信日時)に設定された視聴者IDを配信先視聴者IDとして追加し、読み出したレコードの配信期間のデータをコピーして設定する(S19)。
配信者設定部110は、次のレコードはあるか判定し、ある場合は、S17の処理に戻り、ない場合は、処理を終了する(S20)。
配信者設定部110の処理により、図5に示した配信者別配信先リストLHn(配信者ID、配信期間)と配信者選択リストLCn(視聴者ID、配信者ID、配信者名称、配信選択(不要、希望)、配信日時)の関連付けが行われる。
たとえば、図5に示した配信者選択リストLC1では、配信者別配信先リストLH1、配信者別配信先リストLH2、および配信者別配信先リストLHnの配信者が配信希望と選択されていて、配信者選択リストLC2では、配信者別配信先リストLH2の配信者のみ、配信者選択リストLCnでは、配信者別配信先リストLHnの配信者のみが配信希望と選択されていることがわかる。
逆に、配信者別配信先リストLH1には配信者選択リストLC1の視聴者IDのみ、配信者別配信先リストLH2には配信者選択リストLC1と配信者選択リストLC2の視聴者ID、配信者別配信先リストLHnには配信者選択リストLC1と配信者選択リストLCnの視聴者IDがそれぞれ配信先視聴者IDとして設定されている。
各配信者の告知情報Mnは、各配信者別配信先リストLH1、LH2、・・・、LHnに設定された配信先視聴者IDの視聴者にのみ配信されることになる。
(データベースサーバ60の配信データ抽出部105)
次に、図21のシーケンスに示した、告知基本情報抽出工程で告知基本情報MKn(告知ID、配信者ID、配信者名称、アイコン画像ID、アイコン画像、告知表示色、タイトル、コンテンツ種別、配信時期、配信指定日時)の抽出を行なう、データベースサーバ60の配信データ抽出部105について、図26のフローチャートを参照しながら、詳細処理を説明する。
配信データ抽出部105は、データベースサーバ60に内蔵のタイマー(図示せず)で時間計測をして、予め設定された一定時間の待ち状態ののち、以下の処理を繰り返し開始する(S21)。
配信データ抽出部105は、一定時間の間に新たにサーバメモリ204に保存された告知基本情報MKn(告知ID、配信者ID、配信者名称、アイコン画像ID、アイコン画像、告知表示色、タイトル、コンテンツ種別、配信時期、配信指定日時)を順に読み出す(S22)。
つまり、図6に示した、告知基本情報MK1、告知基本情報MK2、告知基本情報MK3、・・・を1つずつ読み出しては、読み出した告知基本情報MKnについて以下の処理を行なう。
配信データ抽出部105は、告知基本情報MKn(告知ID、配信者ID、配信者名称、アイコン画像ID、アイコン画像、告知表示色、タイトル、コンテンツ種別、配信時期、配信指定日時)の配信時期のデータが「1:日時指定」である場合、つまり配信指定日時が設定されている場合、告知基本情報MKnの配信指定日時を読み出す(S23)。
配信データ抽出部105は、告知基本情報MKn(告知ID、配信者ID、配信者名称、アイコン画像ID、アイコン画像、告知表示色、タイトル、コンテンツ種別、配信時期、配信指定日時)に設定された配信者IDを読み出す(S24)。
配信データ抽出部105は、当該配信者IDで、配信者情報データベース201に保存された配信者別配信先リストLHn(配信者ID、配信先視聴者ID、配信期間)を検索する(S25)。
配信データ抽出部105は、該当の配信者別配信先リストLHnに設定された1レコード(配信先視聴者IDと配信期間)を順に読み出す(S26)。
つまり、1回目の処理では第1の配信先視聴者IDと配信期間、2回目の処理では第2の配信先視聴者IDと配信期間、・・・、n回目の処理では第nの配信先視聴者IDと配信期間と、処理が繰り返されるごとに、1レコードずつ読み出す。
配信データ抽出部105は、読み出したレコードに含まれる配信期間と、現在の日時、または告知基本情報MKnから読み出した配信指定日時がある場合は、当該配信指定日時を比較して、配信期間内であるか判定する(S27)。
配信データ抽出部105は、配信期間内である場合のみ、読み出した告知基本情報MKn(告知ID、配信者ID、配信者名称、アイコン画像ID、アイコン画像、告知表示色、タイトル、コンテンツ種別、配信時期、配信指定日時)に読み出したレコードに含まれる配信先視聴者IDを追加して配信データHDn(告知ID、配信者ID、配信先視聴者ID、配信者名称、アイコン画像、告知表示色、タイトル、コンテンツ種別、配信時期、配信指定日時)を作成し、サーバメモリ204の配信リストDTに保存する(S28)。
つまり、読み出したレコードに含まれる配信先視聴者IDの視聴者が、配信を希望している配信期間に達している告知情報Mnのみが抽出されて、当該視聴者への配信データHDnとなる。
なお、配信期間には、常時か、開始日時および終了日時が設定されているので、常時の場合は、常に配信期間内として扱われる。
配信データ抽出部105は、該当の配信者別配信先リストLHn(配信者ID、配信先視聴者ID、配信期間)に次のレコードはあるか判定し、ある場合は、S26の処理に戻る(S29)。
配信データ抽出部105は、配信者別配信先リストLHn(配信者ID、配信先視聴者ID、配信期間)の全レコードについてS27とS28の処理を行なうと、サーバメモリ204に次の告知基本情報MKnがあるか判定し、ある場合は、S22の処理に戻り、ない場合は、一旦処理を終了してS21の待ち状態に遷移する(S30)。
(データベースサーバ60のタイトル配信部106)
次に、図21のシーケンスに示した、プッシュ方式告知基本情報配信工程で告知基本情報MKn(告知ID、配信者ID、配信者名称、アイコン画像ID、アイコン画像、告知表示色、タイトル、コンテンツ種別、配信時期、配信指定日時)の配信を行なう、データベースサーバ60のタイトル配信部106について、図27のフローチャートを参照しながら、詳細処理を説明する。
タイトル配信部106は、データベースサーバ60に内蔵のタイマー(図示せず)で時間計測をして、予め設定された一定時間の待ち状態ののち、以下の処理を繰り返し開始する(S31)。
タイトル配信部106は、配信データ抽出部105によってサーバメモリ204に保存された、配信リストDTの配信データHDn(告知ID、配信者ID、配信先視聴者ID、配信者名称、アイコン画像、告知表示色、タイトル、コンテンツ種別、配信時期、配信指定日時)を順に読み出す(S32)。
つまり、図7に示した配信リストDTでは、1回目の処理では配信データHD1、2回目の処理では配信データHD2と、処理が繰り返されるごとに、1データずつ読み出す。
タイトル配信部106は、読み出した配信データHDnの配信時期のデータが「1:日時指定」である場合、つまり配信指定日時が設定されている場合、設定された配信指定日時を読み出す(S33)。
タイトル配信部106は、現在の日時と、読み出した配信指定日時を比較して、配信指定日時以降か判定し、配信指定日時に達していない場合は、S32に戻り、次の配信データHDnを読み出す(S34)。
なお、この判定処理で、配信時期のデータが「0:通常」である場合は、配信指定日時以降であると判定する。
タイトル配信部106は、配信時期のデータが「0:通常」である場合や、現在の日時が配信指定日時以降である場合、配信データHDnを配信管理サーバ70に送信する(S35)。
タイトル配信部106は、配信データHDnに含まれる告知IDと配信先視聴者IDをキーに、当該配信データHDnに対応するログデータGnを、サーバメモリ204のログリストGT内で検索する(S36)。
タイトル配信部106は、該当するログデータGnはあるか判定する(S37)。
タイトル配信部106は、該当するログデータGnがない、つまり初めて当該配信データHDnが送信される場合、当該配信データHDnの告知ID、配信者IDおよび配信先視聴者IDと、配信状況欄に「配信中」と設定した、当該配信データHDnに対応するログデータGnを作成し、サーバメモリ204のログリストGTに保存する(S38)。
タイトル配信部106は、次の配信データHDnはあるか判定し、ある場合は、S32に戻り、次の配信データHDnを読み出し、ない場合は、一旦処理を終了してS31の待ち状態に遷移する(S39)。
上述したタイトル配信部106の処理によって、配信者が告知情報Mnを登録した直後ではなく、特定の日時に達したときに、登録しておいた告知情報Mnを配信するようにすることを、配信者に選択可能としている。
(視聴者端末40nの配信情報受信部44)
次に、図22のシーケンスに示した、プッシュ方式告知基本情報配信工程で、データベースサーバ60のタイトル配信部106から配信される告知基本情報MKnを含む配信データHDnを、告知配信サーバ81aから受信して、端末メモリ48に保存する視聴者端末40nの配信情報受信部44について、図28のフローチャートを参照しながら、詳細処理を説明する。
配信情報受信部44は、視聴者端末40nのセッション確立部42によって、図18と図19のシーケンスに示したように、配信データHDnに含まれる配信先視聴者IDの視聴者に割り当てられた告知配信サーバ81aとセッションを確立した状態で、データベースサーバ60のタイトル配信部106から配信される配信データHDnを、告知配信サーバ81aから受信する(S41)。
配信情報受信部44は、受信した配信データHDnに含まれる配信者名称を読み出す(S42)。
配信情報受信部44は、端末メモリ48の配信情報HTn内で、読み出した配信者名称を付したフォルダFnを検索する(S43)。
配信情報受信部44は、検索の結果、読み出した配信者名称を付したフォルダFnがあるか判定する(S44)。
配信情報受信部44は、該当するフォルダFn(たとえば、読み出した配信者名称がA地区の場合、A地区フォルダF1)がある場合、配信データHDnに未読フラグ「1」を追加し、該当フォルダFn(たとえば、A地区フォルダF1)に保存する(S45)。
配信情報受信部44は、配信データHDnを保存したフォルダFn(たとえば、A地区フォルダF1)のフォルダ内配信データ未読数を1加算する(S46)。
一方、配信情報受信部44は、該当するフォルダFnがない場合、配信者名称を付したフォルダFn(たとえば、読み出した配信者名称がB地区の場合、B地区フォルダF2)を、端末メモリ48の配信情報HTn内に生成する(S47)。
配信情報受信部44は、配信データHDnに未読フラグ「1」を追加し、生成したフォルダFn(たとえば、B地区フォルダF2)に保存する(S48)。
配信情報受信部44は、配信データHDnを保存したフォルダFn(たとえば、B地区フォルダF2)のフォルダ内配信データ未読数を1加算する(S49)。
なお、配信情報受信部44は、配信データHDnを保存する際に、配信データHDnに受信時刻を追加する。
配信情報受信部44は、視聴者が配信希望と選択した配信者から、初めて告知基本情報MKnを受信したときに、配信者名称を付したフォルダFnを、端末メモリ48の配信情報HTn内に生成することで、複数の配信者からランダムに受信する告知基本情報MKnを、配信者別に分類して保存している。
(視聴者端末40nのタイトル表示部45)
次に、図22のシーケンスに示した、プッシュ方式告知基本情報配信工程で、視聴者端末40nの配信情報受信部44によって、端末メモリ48に保存された告知基本情報MKnを含む配信データHDnを、視聴者端末40nの画面41に表示する、視聴者端末40nのタイトル表示部45について、図29のフローチャートを参照しながら、詳細処理を説明する。
タイトル表示部45は、図15の(c)に示した画面41で、表示ボタンB4がタップされると、画面41から表示タップ信号を受信する(S51)。
タイトル表示部45は、端末メモリ48から配信情報HTnを読み出す(S52)。
タイトル表示部45は、各フォルダFnに対応した配信者名称を付したタブTGnを生成し、画面41に表示する(S53)。
タイトル表示部45は、各フォルダFnのフォルダ内配信データ未読数を、未読数として画面41の各タブTGnに表示した配信者名称の横などに表示する(S54)。
タイトル表示部45は、最初のフォルダF1内に保存された配信データHDnに含まれるタイトルを、配信データHDnに含まれる告知表示色に従って、該当タブTGnのエリアに一覧表示する(S55)。
タイトル表示部45は、画面41からタブ選択タップ信号を受信する(S56)。
タイトル表示部45は、選択されたタブTGnに該当するフォルダFn内に保存された配信データHDnに含まれるタイトルを、配信データHDnに含まれる告知表示色に従って、当該タブTGnのエリアに一覧表示する(S57)。
なお、タイトル表示部45は、タイトルを表示する際に、配信データHDnの受信時刻も表示する。
図16を参照しながら、画面41の表示の変化を説明する。
視聴者端末40nの配信情報受信部44が、配信者名称がA地区の配信者のみから、告知基本情報MKnを含む配信データHDnを受信した状態では、端末メモリ48の配信情報HTnにはA地区フォルダF1のみが生成されている。
たとえば、A地区フォルダF1には2個の配信データHDnが保存されているとする。
この時、タイトル表示部45のステップS53からS55の処理によって、図16の(e)に示した画面イメージが表示される。
すなわち、配信者名称のA地区と記されたタブTGaが表示され、タブTGa内に未読数が(2)と表示される。
A地区フォルダF1には保存された2個の配信データHDnに含まれるタイトルは、それぞれ告知タイトルTa1、告知タイトルTa2として、タブTGaのエリアに一覧表示される。
告知タイトルTa1、告知タイトルTa2、またはタブTGaのエリアが、配信データHDnに含まれる配信者が登録した告知表示色で表示される。
それぞれの告知タイトルTa1、告知タイトルTa2には、削除ボタンB6が表示される。
また、配信データHDnに含まれるアイコン画像が、タブTGaのエリアにアイコンMaとして表示される。
なお、アイコン画像は配信データHDnに含まれるので、それぞれの告知タイトルTa1、告知タイトルTa2に表示することも可能である。
ここで、視聴者端末40nの配信情報受信部44が、配信者名称がB地区の配信者から、告知基本情報MKnを含む配信データHDnを受信した場合、端末メモリ48の配信情報HTnにはB地区フォルダF2が生成され、受信した配信データHDnが保存される。
作成されたB地区フォルダF2には、フォルダ内配信データ未読数=1が設定される。
この時、タイトル表示部45のステップS53からS55の処理によって、図16の(f)に示した画面イメージが表示される。
すなわち、配信者名称のA地区と記されたタブTGaの次に、B地区と記されたタブTGbが表示され、タブTGb内に未読数が(1)と表示される。
ここで、視聴者がB地区と記されたタブTGbをタップすると、タイトル表示部45のステップS56とS57の処理によって、図16の(f)に示した画面イメージに変化する。
すなわち、タブTGbのエリアが最前面に表示され、B地区フォルダF2に保存された配信データHDnに含まれるタイトルが、告知タイトルTb1として削除ボタンB6とともに表示される。
B地区フォルダF2に保存された配信データHDnに含まれるアイコン画像が、タブTGbのエリアにアイコンMbとして表示される。
B地区フォルダF2に保存された配信データHDnに含まれる告知表示色は、A地区フォルダF1に保存された配信データHDnに含まれる告知表示色と異なるので、図16の(f)に示したように、告知タイトルTb1、またはタブTGbのエリアは、告知タイトルTa1、告知タイトルTa2、またはタブTGaのエリアの表示色と違った、B地区フォルダF2に保存された配信データHDnに含まれる告知表示色で表示される。
また、配信データHDnに含まれるタイトルを色表示する際は、配信データHDnに追加されている未読フラグの値によって、「1(未読)」の場合は濃く、「0(既読)」の場合は淡く色表示することが好ましい。
(視聴者端末40nのタイトル削除部46)
次に、図22のシーケンスに示した、プッシュ方式告知基本情報配信工程で、視聴者端末40nのタイトル表示部45によって、視聴者端末40nの画面41に表示されたタイトルを削除する、視聴者端末40nのタイトル削除部46について、図30のフローチャートを参照しながら、詳細処理を説明する。
図16の(f)や(h)に示した画面イメージのように、各告知タイトルTa1、Ta2、Tb1には削除ボタンB6が表示される。
タイトル削除部46は、視聴者がいずれかの削除ボタンB6をタップすると、画面41から削除タップ信号を受信する(S61)。
タイトル削除部46は、タップされた削除ボタンB6のあるタイトルの配信者名称または配信者IDから、端末メモリ48の配信情報HTn内の対応するフォルダFnを検出し、該当のタイトルの告知IDから、当該フォルダFnに保存された配信データHDnを検出する(S62)。
タイトル削除部46は、検出した配信データHDnに追加された未読フラグの値を判定する(S63)。
タイトル削除部46は、検出した配信データHDnの未読フラグの値が「1(未読)」である場合、該当のフォルダFnのフォルダ内配信データ未読数を1減算する(S64)。
なお、検出した配信データHDnの未読フラグの値が「0(既読)」である場合、視聴者端末40nのコンテンツ取得部47によって、該当のフォルダFnのフォルダ内配信データ未読数は既に1減算されているので、そのままにする。
タイトル削除部46は、該当のフォルダFnから当該配信データHDnを削除する(S65)。
タイトル削除部46は、当該配信データHDnの告知IDと視聴者IDで、配信管理サーバ70に告知削除通知を送信する(S66)。
告知削除通知は、配信管理サーバ70を経由してデータベースサーバ60のログ更新部107に送信され、ログデータGnが更新されることになる。
図16の(f)に示した画面イメージで、視聴者が、告知タイトルTa1に表示された削除ボタンB6をタップすると、タイトル削除部46によって、告知タイトルTa1の配信データHDnが端末メモリ48から削除されると、図16の(g)に示した画面イメージのように、告知タイトルTa1が消え、告知タイトルTa1が未読であった場合、タブTGaに表示された未読数(2)が(1)に変化する。
ここで、未読とは、各タイトルの詳細情報MSnをプル方式で取得していないことをいう。
(視聴者端末40nのコンテンツ取得部47)
次に、図23と図24のシーケンスに示した、プル方式詳細情報配信工程で、視聴者端末40nのタイトル表示部45によって、視聴者端末40nの画面41に表示されたタイトルに関して、詳細情報MSnを配信用クラウド10から取得する、視聴者端末40nのコンテンツ取得部47について、図31のフローチャートを参照しながら、詳細処理を説明する。
図16の(h)に示した画面イメージで、告知タイトルTb1をタップすることで、コンテンツ取得部47によって、図16の(i)に示したように、告知タイトルTb1の詳細情報MSnが告知コンテンツCb1として画面41に表示・再生されることになる。
コンテンツ取得部47は、タイトル表示部45によって、視聴者が、画面41に表示された告知タイトルTa1、Ta2、Tb1、・・・のいずれかをタップすると、画面41からタイトルタップ信号を受信する(S71)。
コンテンツ取得部47は、タップされたタイトルの配信者名称または配信者IDから、端末メモリ48の配信情報HTn内の対応するフォルダFnを検出し、該当のタイトルの告知IDから、当該フォルダFnに保存された配信データHDnを検出する(S72)。
コンテンツ取得部47は、検出した配信データHDnに追加された未読フラグの値を判定する(S73)。
コンテンツ取得部47は、検出した配信データHDnの未読フラグの値が「1(未読)」である場合、該当のフォルダFnのフォルダ内配信データ未読数を1減算する(S74)。
なお、検出した配信データHDnの未読フラグの値が「0(既読)」である場合、当該配信データHDnに含まれる告知基本情報MKnと同時に登録された詳細情報MSnを、以前に一度は取得していることになり、該当のフォルダFnのフォルダ内配信データ未読数は既に1減算されているので、そのままにする。
コンテンツ取得部47は、詳細情報要求のため、当該配信データHDnに含まれるコンテンツ種別、告知IDおよび配信先視聴者ID、並びに現在視聴者が使用している視聴者端末40nのアドレスを、配信管理サーバ70に送信する(S75)。
詳細情報要求を受信した配信管理サーバ70は、コンテンツ種別により、当該視聴者に割り当てられた低容量コンテンツ配信サーバ62aまたは大容量コンテンツ配信サーバ63a対して、該当の詳細情報MSnを検索するキーとして、受信した告知IDおよび配信先視聴者IDを送付するとともに、検索した詳細情報MSnの配信先として受信した視聴者端末40nのアドレスも送付する。
低容量コンテンツ配信サーバ62aは、受信した告知IDおよび配信先視聴者IDをデータベースサーバ60のテキスト送信部111に送信して、告知IDを含む詳細情報MSnをサーバメモリ204から読み出して返信させ、返信された詳細情報MSnを、受信した視聴者端末40nのアドレス宛てに送信する。
同様に、大容量コンテンツ配信サーバ63aは、受信した告知IDおよび配信先視聴者IDをストレージサーバ61の動画送信部113に送信して、告知IDを含む詳細情報MSnをストレージ301から読み出して返信させ、返信された詳細情報MSnを、受信した視聴者端末40nのアドレス宛てに送信する。
コンテンツ取得部47は、低容量コンテンツ配信サーバ62aまたは大容量コンテンツ配信サーバ63aから詳細情報MSnを受信する(S76)。
コンテンツ取得部47は、受信した詳細情報MSnを視聴者端末40nの画面41に、図16の(f)に示したように、表示・再生する(S77)。
コンテンツ取得部47は、詳細情報MSnを視聴者端末40nの画面41に表示する際、配信データHDnに設定された告知表示色と同じ色で表示することもできる。
たとえば告知コンテンツCb1の場合、告知タイトルTb1の配信データHDnに設定された告知表示色と同じ色で表示することもできる。
(データベースサーバ60のログ更新部107)
次に、図21と図22のシーケンスに示したプッシュ方式告知基本情報配信工程、および図23と図24のシーケンスに示したプル方式詳細情報配信工程で、データベースサーバ60のサーバメモリ204のログリストGTに、データベースサーバ60のタイトル配信部106によって作成されたログデータGnを、配信管理サーバ70から通知される配信状態情報により更新する、データベースサーバ60のログ更新部107について、図32のフローチャートを参照しながら、詳細処理を説明する。
ログ更新部107は、各種配信サーバから通知される告知基本情報MKnや詳細情報MSnの配信の結果と、視聴者端末40nからの告知削除通知を、配信管理サーバ70を経由して、配信データHDnに含まれる告知IDと配信先視聴者IDとともに、配信状態情報として受信する(S81)。
ログ更新部107は、受信した告知IDと配信先視聴者IDをキーとして、サーバメモリ204のログリストGT内の該当するログデータGnを検出する(S82)。
ログ更新部107は、受信した配信状態情報を判定し、内容によって処理を分岐する(S83)。
ログ更新部107は、配信状態情報が配信未完了の場合、検出したログデータGnの配信状況欄に「配信未完了」を設定する(S84)。
ログ更新部107は、配信状態情報が配信完了の場合、検出したログデータGnの配信状況欄に「配信完了」、配信完了日時欄に現在の日時を設定する(S85)。
ログ更新部107は、さらに、受信した告知IDと配信先視聴者IDをキーに、サーバメモリ204の配信リストDTを検索し、配信が完了して不要となった配信データHDnを削除する(S86)。
ログ更新部107は、配信状態情報が詳細情報再生の場合、ログデータGnの視聴者再生回数欄の数値を1加算し、最新再生日時欄に現在の日時を設定する(S87)。
ログ更新部107は、配信状態情報が告知削除の場合、ログデータGnの視聴者削除日時欄に現在の日時を設定する(S88)。
このように、更新されたログデータGnは、管理者端末20によってサーバメモリ204から読み出して、配信者ごとの告知情報Mnの参照履歴情報として提供することで、どのような告知情報Mnを視聴者が希望しているかなど、配信者にとって有効な分析に利用することが可能である。
以上、本発明の第1の実施の形態では、複数の配信者から視聴者端末40nにプッシュ方式で配信されるタイトルを、端末メモリ48に自動的に各配信者のフォルダFnを作成して配信者ごとに分類しながら保存する機能と、視聴者端末40nの画面41に、フォルダFnごとにタブTGnを表示して選択させることで、配信されたタイトルを配信者別に表示する機能が特徴である。
<本発明の第2の実施の形態>
本発明の第2の実施の形態における告知配信システムの構成は、図1に示す第1の実施の形態における告知配信システムの構成と同じである。
第2の実施の形態では、上述した第1の実施の形態の特徴である、視聴者端末40nの画面41に、フォルダFnごとにタブTGnを表示して選択させることで、配信されたタイトルを配信者別に表示する機能に代わって、または、さらに追加して、配信されたタイトルを配信者別に視聴者が希望する告知表示色によって表示できる。
以下に、第1の実施の形態と異なり、配信されたタイトルを配信者別に視聴者が希望する告知表示色によって表示するために必要なデータと処理手段について説明する。
その他のデータと処理手段は、第1の実施の形態と同一であるため、説明は省略する。
まず、配信されたタイトルを配信者別に視聴者が希望する告知表示色によって表示するために必要なデータについて違いを説明する。
図33に示すように、第2の実施の形態における配信者選択リストLCnには、図4の(b)に示した第1の実施の形態における配信者選択リストLCnに、視聴者が配信者ごとに告知表示色選択(初期値[0]または指定色値)を設定する欄を追加している。この指定色値は、例えば赤、ピンク、青、緑等である。
また、図34に示すように、第2の実施の形態における配信者別配信先リストLHnには、図3の(b)に示した第1の実施の形態における配信者別配信先リストLHnに、配信者選択リストLCnから、配信者ごと設定された告知表示色選択(初期値[0]または指定色値)をコピーする欄を追加している。
次に、配信されたタイトルを配信者別に視聴者が希望する告知表示色によって表示するために必要な処理手段の違いについて説明する。
図20のシーケンスに示した配信者選択および表示条件設定工程において、第1の実施の形態では、視聴者端末40nの表示設定部43が、配信者選択フォーマットを受信すると、図15の(d)に示すように、視聴者端末40nの画面41に配信者別設定情報HSnの設定画面として表示し、視聴者に各配信者について、配信選択の不要・希望と、希望する場合、配信期間として常時、または配信開始日時と配信終了日時を設定させ、端末メモリ48に保存する(d60)処理を、第2の実施の形態では以下のように変更する。
すなわち、視聴者端末40nの表示設定部43は、配信者選択フォーマットを受信すると、図35に示すように、視聴者端末40nの画面41に配信者別設定情報HSnの設定画面として表示し、視聴者に各配信者について、配信選択の不要・希望と、希望する場合、配信期間として常時、または配信開始日時と配信終了日時を設定させ、さらに、配信されたタイトルを配信者が指定した表示色で表示してよい場合は初期値[0]、視聴者が希望する表示色で表示したい場合はその指定色値を、告知表示色選択として設定させ、端末メモリ48に保存する(d60)。
図35の画面イメージでは、配信者別設定情報HSnに告知表示色選択の欄が表示されていて、たとえば、配信者名称がA地区の配信者については、告知表示色選択として初期値が選択され、配信者名称がB地区の配信者については、告知表示色選択として指定色として「赤」が設定されている。
視聴者端末40nの表示設定部43で設定された配信者別設定情報HSn(視聴者ID、配信者ID、配信者名称、配信選択(不要、希望)、配信期間、告知表示色選択)は、データベースサーバ60の配信者設定部110によって、図33に示した配信者選択リストLCnに保存される。
さらに、データベースサーバ60の配信者設定部110によって、図34に示した配信者別配信先リストLHnに設定される。
(データベースサーバ60の配信者設定部110)
ここで、第2の実施の形態におけるデータベースサーバ60の配信者設定部110について、図36のフローチャートに示すが、図25に示した第1の実施の形態におけるデータベースサーバ60の配信者設定部110との違いは、ステップS119aが追加されたことである。その他の図36のS111からS120までのステップは、図25のS11からS20までのステップと同様である。
配信者設定部110は、視聴者端末40nの表示設定部43からの配信者選択フォーマットの要求を、配信管理サーバ70経由で受信する(S111)。
配信者設定部110は、配信者情報データベース201に保存された配信者登録情報Hnを読み出す(S112)。
図3(a)に示してように、配信者登録情報Hnには、全ての配信者の配信者IDと配信者名称が一覧となって登録されていて、配信者設定部110は、配信者登録情報Hnに登録されたこれら全ての配信者IDと配信者名称を設定した配信者選択フォーマットを作成する(S113)。
配信者選択フォーマットは、図33に示した配信者選択リストLCnと同じ様式であり、配信者選択フォーマットを要求してきた視聴者の視聴者IDが第nの視聴者IDに設定され、さらに、配信者登録情報Hnに登録された全ての配信者IDと配信者名称を、順に、第1の配信者IDと第1の配信者名称、第2の配信者IDと第2の配信者名称、・・・、第nの配信者IDと第nの配信者名称に設定されて作成される。
配信者設定部110は、作成した配信者選択フォーマットを、配信管理サーバ70を経由して視聴者端末40nに送信する(S114)。
上述したように、視聴者端末40nの表示設定部43は、配信者選択フォーマットを受信すると、図35に示すように、視聴者端末40nの画面41に配信者別設定情報HSnの設定画面として表示し、視聴者に各配信者について、配信選択の不要・希望と、希望する場合、配信期間として常時、または配信開始日時と配信終了日時を設定させ、さらに配信されたタイトルを配信者が指定した表示色で表示してよい場合は初期値[0]を、視聴者が希望する表示色で表示したい場合はその指定色値を告知表示色選択として設定させ、端末メモリ48に保存し、設定された配信者別設定情報HSn(視聴者ID、配信者ID、配信者名称、配信選択(不要、希望)、配信期間、告知表示色選択)を配信管理サーバ70に送信する。
配信者設定部110は、視聴者が配信者選択フォーマットに配信選択および表示条件(配信期間と告知表示色選択)を設定した配信者別設定情報HSnを、配信管理サーバ70を経由して受信する(S115)。
配信者設定部110は、受信した配信者別設定情報HSnを、視聴者情報データベース202の配信者選択リストLCn(視聴者ID、配信者ID、配信者名称、配信選択(不要、希望)、配信期間、告知表示色選択)に設定する(S116)。
配信者設定部110は、設定した配信者選択リストLCnの各配信者に関するデータを、順に1レコード読み出す(S117)。
つまり、1回目の処理では第1の配信者IDについて設定されたレコード、2回目の処理では第2の配信者IDについて設定されたレコード、・・・、n回目の処理では第nの配信者IDについて設定されたレコードと、処理が繰り返されるごとに、1レコードずつ読み出す。
配信者設定部110は、当該配信者の配信選択が不要か希望か判定する(S118)。
配信者設定部110は、当該配信者の配信選択が希望である場合は、配信者情報データベース201で当該配信者の配信者IDで関連付けられている、図34に示した配信者別配信先リストLHnを検索し、配信者選択リストLCnに設定された視聴者IDを配信先視聴者IDとして追加し、読み出したレコードの配信期間のデータをコピーして設定する(S119)。
配信者設定部110は、さらに、読み出したレコードの告知表示色選択のデータをコピーして、配信者別配信先リストLHnに設定する(S119a)。
配信者設定部110は、次のレコードはあるか判定し、ある場合は、S117の処理に戻り、ない場合は、処理を終了する(S200)。
また、図21と図22のシーケンスに示したプッシュ方式告知基本情報配信工程において、配信データHDnを作成するデータベースサーバ60の配信データ抽出部105にも、第1の実施の形態における配信データ抽出部105と違いがある。
(データベースサーバ60の配信データ抽出部105)
第2の実施の形態におけるデータベースサーバ60の配信データ抽出部105について、図37のフローチャートに示すが、図26に示した第1の実施の形態におけるデータベースサーバ60の配信データ抽出部105との違いは、配信者別配信先リストLHnから読み出すレコードに、告知表示色選択のデータが追加されたため、告知表示色選択に関するステップS128aとS128bが追加されたことである。
その他の図37のS121からS130までのステップは、図26のS21からS30までのステップと同様である。
配信データ抽出部105は、データベースサーバ60に内蔵のタイマー(図示せず)で時間計測をして、予め設定された一定時間の待ち状態ののち、以下の処理を繰り返し開始する(S121)。
配信データ抽出部105は、一定時間の間に新たにサーバメモリ204に保存された告知基本情報MKnを順に読み出す(S122)。
つまり、図6に示した、告知基本情報MK1、告知基本情報MK2、告知基本情報MK3、・・・を1つずつ読み出しては、読み出した告知基本情報MKnについて以下の処理を行なう。
配信データ抽出部105は、告知基本情報MKnの配信時期のデータが「1:日時指定」である場合、つまり配信指定日時が設定されている場合、告知基本情報MKnの配信指定日時を読み出す(S123)。
配信データ抽出部105は、告知基本情報MKnに設定された配信者IDを読み出す(S124)。
配信データ抽出部105は、当該配信者IDで、配信者情報データベース201に保存された配信者別配信先リストLHnを検索する(S125)。
配信データ抽出部105は、該当の配信者別配信先リストLHnに設定された1レコード(配信先視聴者IDと配信期間)を順に読み出す(S126)。
つまり、1回目の処理では第1の配信先視聴者ID、配信期間、および告知表示色選択、2回目の処理では第2の配信先視聴者ID配信先視聴者ID、配信期間、および告知表示色選択、・・・、n回目の処理では第nの配信先視聴者ID、配信期間、および告知表示色選択と、処理が繰り返されるごとに、1レコードずつ読み出す。
配信データ抽出部105は、読み出したレコードに含まれる配信期間と、現在の日時、または告知基本情報MKnから読み出した配信指定日時がある場合は、当該配信指定日時を比較して、配信期間内であるか判定する(S127)。
配信データ抽出部105は、配信期間内である場合のみ、読み出した告知基本情報MKnに読み出したレコードに含まれる配信先視聴者IDを追加して配信データHDnを作成し、サーバメモリ204の配信リストDTに保存する(S128)。
つまり、読み出したレコードに含まれる配信先視聴者IDの視聴者が、配信を希望している配信期間に達している告知情報Mnのみが抽出されて、当該視聴者への配信データHDnとなる。
なお、配信期間には、常時か、開始日時および終了日時が設定されているので、常時の場合は、常に配信期間内として扱われる。
配信データ抽出部105は、読み出したレコードに含まれる告知表示色選択に指定色値が設定されているか判定する(S128a)。
配信データ抽出部105は、告知表示色選択に指定色値が設定されている場合、ステップS128で作成され、サーバメモリ204の配信リストDTに保存された配信データHDnに含まれる告知表示色を指定色値に書き換える(S128b)。
すなわち、視聴者が告知表示色を指定している場合は、配信者が設定した告知表示色を、視聴者が指定した表示色に変更した配信データHDnにし、告知表示色選択のデータが初期値[0]の場合は、配信者が設定した告知表示色のままでよいので、何もしない。
配信データ抽出部105は、該当の配信者別配信先リストLHnに次のレコードはあるか判定し、ある場合は、S126の処理に戻る(S129)。
配信データ抽出部105は、配信者別配信先リストLHnの全レコードについてステップS127、S128、S128a、およびS128bの処理を行なうと、サーバメモリ204に次の告知基本情報MKnがあるか判定し、ある場合は、ステップS122の処理に戻り、ない場合は、一旦処理を終了してS21の待ち状態に遷移する(S130)。
この後、配信データ抽出部105によって作成された配信データHDnは、図21と図22のシーケンスに示したように、データベースサーバ60のタイトル配信部106によって、視聴者端末40nまで送信され、視聴者端末40nの配信情報受信部44によって端末メモリ48の配信情報HTnに保存される。
さらに、端末メモリ48の配信情報HTnは、視聴者端末40nのタイトル表示部45によって画面41に表示される。
第1の実施の形態において、タイトル表示部45の詳細処理について、図29のフローチャートを参照しながら上述したように、タイトル表示部45は、フォルダFn内に保存された配信データHDnに含まれるタイトルを、配信データHDnに含まれる告知表示色に従って、該当タブTGnのエリアに一覧表示する。
第1の実施の形態においては、配信データHDnに含まれる告知表示色が、配信者が設定した告知表示色であるの対して、第2の実施の形態では、視聴者が告知表示色選択に指定色値を設定しておけば、配信データHDnに含まれる告知表示色が指定色値に変更されて、配信用クラウド10から送信されてくる。
そのため、タイトル表示部45は、第1の実施の形態と同様の処理を行なっても、配信者が設定した告知表示色か視聴者が指定した指定色のいずれか、視聴者の希望する色でタイトルを表示することになる。
第1の実施の形態では、図16の(f)に示した画面イメージでは、告知タイトルTa1、Ta2を含むA地区タブTGaのエリアとB地区タブTGbが、図16の(h)に示した画面イメージでは、A地区タブTGaと告知タイトルTb1を含むB地区タブTGbのエリアが、それぞれA地区配信者と地区配信者が設定した表示色で表示される。
これに対して、第2の実施の形態では、図38の(a)示すように、A地区タブTGaは、A地区配信者が設定した表示色で表示され、告知タイトルTb1は、視聴者が告知表示色として指定した色、たとえば赤で表示される。
なお、B地区タブTGbのエリアも視聴者が告知表示色として指定した色で表示してもよい。
また、タイトル表示部45を変更し、各フォルダFnに対応した配信者名称を付したタブTGnを生成せず、配信情報HTnに保存された全ての配信データHDnを配信者ごとに分割せずに、受信時刻が直近の配信データHDnから時系列に一覧表示させることもできる。
図38の(b)示すように、タブTGnを作成しないで、一画面に、複数の配信者からの全ての告知タイトルTa1、Ta2、Tb1、Ta3、・・・を表示しても、視聴者が特定の配信者からの配信データHDnの告知表示色を予め指定したおき、その指定色、たとえば赤で表示することで、視聴者にとってはどの配信者からか容易に識別することができる。
このとき、配信データHDnに含まれる配信者を象徴するアイコン画像は、各告知タイトルTa1、Ta2、Tb1、Ta3内に、アイコンMa、Mbとして表示される。
このように、視聴者が配信者ごとにタイトルを表示する色を設定できることで、視聴者にとって、必ず読みたい配信者のタイトルには目立つ色を指定するなど、視聴者の要望を実現できる。
したがって、例えば本会員が松江(A地区)から2014年9月10日の10時00分に交通期間で東京の千代田区(B地区)に移動して2014年9月10日の15時00分に到着する場合には、B地区からの配信日時を2014年9月10日の15時00分から19時00分と設定し、色を赤に設定した場合には、B地区からの告知を赤で受信できることになる。
このため、B地区の告知だけを見たい場合は、告知タイトルの表示色が赤であれば、B地区から配信された告知タイトルであるとわかるので、赤で表示された告知タイトルのみを読めばよく、全ての告知タイトルの内容を読んで、B地区からかどうか逐一確認しなくて済む。
また、A地区も同じ配信日時で受信するように設定している場合にB地区の告知だけを見たい場合は、A地区は色(例えば緑)がB地区(赤)と異なるように設定しておけば、緑の告知タイトルは無視して赤の告知タイトルが表示された場合に、この告知タイトルはB地区からのものであることが容易にわかる。
<本発明のその他の実施の形態>
本発明のその他の実施の形態における告知配信システムでは、配信者が告知情報Mnの告知種別と告知種別ごとのタイトル表示形式を設定する表示枠種別を告知基本情報MKnに追加し、視聴者が告知種別ごとにタイトル表示形式を選択できる表示枠選択種別のデータを表示条件として配信者別設定情報HSn(視聴者ID、配信者ID、配信者名称、配信選択(不要、希望)、配信期間、告知表示色選択)に追加する。
たとえば、告知情報Mnの告知種別の値は、「0(一般情報)」、「1(イベント情報)」、「2(気象情報)」、または「3(警戒情報)」などとする。
また、タイトル表示形式を設定する表示枠種別、およびタイトル表示形式を選択する表示枠選択種別に設定する表示枠データは、図39の(b)に例示した告知タイトルTa1の飾り枠を「表示枠1」、告知タイトルTa2の飾り枠を「表示枠2」、告知タイトルTa3の飾り枠を「表示枠3」、および告知タイトルTa4の飾り枠を「表示枠4」などとする。
配信者は、配信者端末30nから告知情報Mnを入力するときに、登録しようとしている告知情報Mnの告知種別と、告知情報Mnのタイトルを視聴者端末40nに表示させるときの飾り枠の表示枠種別を告知基本情報MKnに設定する。
つまり、告知基本情報MKnには、告知表示色、告知ID、配信者ID、タイトルの他に、告知種別と表示枠種別が含まれる。
一方、視聴者は、視聴者端末40nの表示設定部43により、データベースサーバ60から送信される配信者選択フォーマットで、配信を希望する各配信者について、告知種別ごとにどの飾り枠で表示したいか表示枠選択種別を設定し、設定した配信者別設定情報HSnをデータベースサーバ60に返信する。
視聴者は、配信者の設定通りで構わない場合は、表示枠選択種別に「初期のまま:0」を設定する。
つまり、配信者別設定情報HSnには、視聴者ID、配信者ID、配信者名称、配信選択(不要、希望)、配信期間、告知表示色選択の他に、第1の告知種別とその表示枠選択種別、第2の告知種別とその表示枠選択種別、第3の告知種別とその表示枠選択種別、・・・が含まれる。
データベースサーバ60の配信者設定部110は、視聴者端末40nから受信する配信者別設定情報HSnに設定された第1の告知種別とその表示枠選択種別、第2の告知種別とその表示枠選択種別、第3の告知種別とその表示枠選択種別、・・・を、上述した配信期間や告知表示色選択のデータと同様に、配信者別配信先リストLHnに設定する。
データベースサーバ60の配信データ抽出部105は、告知基本情報MKnに設定された告知種別に対する、配信者別配信先リストLHnに含まれる表示枠選択種別が「初期のまま:0」でなく、表示枠データが設定されている場合、サーバメモリ204の配信リストDTに保存された配信データHDnに含まれる表示枠種別のデータを当該表示枠選択種別のデータに書き換える。
つまり、配信データHDnには、告知ID、配信者ID、配信先視聴者ID、配信者名称、アイコン画像、告知表示色、タイトル、コンテンツ種別、配信時期、配信指定日時の他に、告知種別と、配信者が設定した表示枠種別か、視聴者が選択した表示枠選択種別のデータによって上書きされた表示枠種別が含まれる。
データベースサーバ60のタイトル配信部106によって視聴者端末40nに配信される配信データHDnは、端末メモリ48の配信情報HTnの該当するフォルダFn内に保存される。
視聴者端末40nのタイトル表示部45は、選択されたタブTGnに該当するフォルダFn内に保存された配信データHDnに含まれるタイトルを、配信データHDnに含まれる表示枠種別により指定された飾り枠で、当該タブTGnのエリアに表示する。
具体的な表示例について、図39に示した、視聴者端末40nのタイトル表示部45による画面41への告知タイトルの表示イメージを参照しながら、表示形式について説明する。
図39の(a)には、図16で示した配信者名称を付したタブTGnの表示形式以外の例を示している。
視聴者が配信を希望した配信者から、告知情報Mnの告知基本情報MKnを配信データHDnとして受信している場合は、その配信者の配信者名称と受信した配信データHDnの未読数を表示したタブTGnを、図16の(f)のように横一列に表示していく代わりに、配信者告知状況という画面内に縦列×横列の表形式に並べて表示する。
図39の(a)では、A地区の配信者から4件の未読告知があることを、視聴者が告知表示色選択で指定した緑で示したタブTGaと、タブTGaの横に、B地区の配信者から1件の未読告知があることを、視聴者が告知表示色選択で指定した赤で示したタブTGbと、タブTGaの下に、X市の配信者から5件の未読告知があることを、X市の配信者が告知表示色として設定した青で示したタブTGcが表示されている。
図39の(a)で、点線で示したタブTGxは、視聴者がさらに配信希望と新たな配信者を選択し、当該配信者から告知情報Mnの告知基本情報MKnを配信データHDnとして受信した場合に、新たに追加される。
図39の(a)の表示形式は、第2の実施の形態でも可能であり、第1の実施の形態でも表示色が配信者の設定した告知表示色に限定されるが可能であり、図16の(f)に示した表示形式と、図39の(a)に示した表示形式のどちらで表示するかを選択できるようにするのが好ましい。
図39の(b)に示すように、視聴者が、図39の(a)の表示状態で、タブTGaをタップして選択した場合の表示イメージで、A地区の配信者から受信した4件の告知タイトルTa1、Ta2、Ta3、およびTa4が、A地区告知タイトルの画面に表示される。
ここで、たとえば、告知タイトルTa1の配信データHD1には告知種別「0(一般情報)」と表示枠種別「表示枠1」、告知タイトルTa2の配信データHD2には告知種別「1(イベント情報)」と表示枠種別「表示枠2」、告知タイトルTa3の配信データHD3には告知種別「2(気象情報)」と表示枠種別「表示枠3」、および告知タイトルTa4の配信データHD4には告知種別「3(警戒情報)」と表示枠種別「表示枠4」が設定されているとする。
視聴者端末40nのタイトル表示部45は、各タイトルを表示枠種別に従って表示するので、図39の(b)に示すように、告知タイトルTa1、Ta2、Ta3、およびTa4が、それぞれ異なる「表示枠1」、「表示枠2」、「表示枠3」、および「表示枠4」で表示される。
さらに、告知種別ごとに表示色を選択するデータを追加することで、視聴者端末40nのタイトル表示部45による画面41への告知タイトルの表示方法は、いろいろな組み合わせが可能となる。
第1の実施の形態や第2の実施の形態でも、図16に示した表示イメージは例であって、図16に示した飾り枠に代わって、図39の(b)に示した飾り枠のいずれかを告知配信システムとして採用することができる。
以上に示した実施の形態は、本発明の技術的思想を具体化するためのシステムの構成や処理手順を例示するものであって、構成サーバの配置や組み合わせ、および処理の順番等を限定するものではない。
本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。図面は模式的なものであり、サーバの構成等は現実のものとは異なることに留意すべきである。