JP6638260B2 - 情報提供装置、情報提供方法、及びプログラム - Google Patents

情報提供装置、情報提供方法、及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、情報提供装置、情報提供方法、及びプログラムに関する。
センサの測定データ等の運転データを分析してプロセスの監視や診断を行う方法として、多変量統計的プロセス監視(MSPC:Multivariate Statistical Process Control)と呼ばれる方法が従来から知られている。
また、機器で発生したイベントのログデータの列と故障との関連性を求めることで、機器の異常予測を行う技術が知られている(例えば特許文献1参照)。
特許第5364530号公報
しかしながら、上記の従来技術では、例えばプラントの運転員等は、異常が発生した際にどのような復旧操作を行えば良いのかを知ることができない場合があった。したがって、例えば、プラントの運転員の経験が浅い場合等には、発生した異常の復旧操作に時間が掛かってしまっていた。
本発明の一実施形態は、上記の点に鑑みてなされたもので、類似の過去事例を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の一実施形態では、機器又は設備の監視を支援する情報を提供する情報提供装置であって、時系列に従って予め記憶されている前記機器又は設備におけるイベント情報に対してフィルタリングを行うフィルタ処理手段と、前記フィルタ処理手段によりフィルタリングされた後のイベント情報から、予め指定されたイベント情報を含む複数のイベント系列を生成する生成手段と、前記生成手段で生成された複数のイベント系列同士の類似度を算出する算出手段と、前記算出手段で算出された類似度に基づいて前記複数のイベント系列を分類して、事例情報を生成し、該事例情報を所定の記憶領域に記憶させる記憶手段と、前記機器又は設備から出力されたイベント情報と、前記所定の記憶領域に記憶されている事例情報との類似度を算出して、該類似度に応じて前記事例情報を出力する情報提供手段と、を有する。
本発明の一実施形態によれば、類似の過去事例を提供することができる。
第一の実施形態の監視支援システムの一例の構成を示す図である。 第一の実施形態の支援装置、監視装置、及び履歴管理装置の一例のハードウェア構成を示す図である。 第一の実施形態の監視支援システムの一例の機能構成を示す図である。 第一の実施形態のフィルタ処理の一例を示すフローチャートである。 第一の実施形態のドキュメントの作成を模式的に説明する図である。 ドキュメント管理テーブルの一例を示す図である。 重要度テーブルの一例を示す図である。 除外辞書テーブルの一例を示す図である。 第一の実施形態の事例データ作成処理の一例を示すフローチャートである。 第一の実施形態のログデータ系列の作成を模式的に説明する図である。 類似度テーブルの一例を示す図である。 事例DBの一例を示す図である。 第一の実施形態の情報提供処理の一例を示すフローチャートである。 過去の操作手順を情報提供する場合について模式的に説明する図である。 過去の原因候補を情報提供する場合について模式的に説明する図である。 第二の実施形態の監視支援システムの一例の機能構成を示す図である。 第二の実施形態の事例データの作成処理の一例を示すフローチャートである。 第二の実施形態のログデータ系列の生成を模式的に説明する図である。 第二の実施形態の情報提供処理の一例を示すフローチャートである。 対象イベントの発生予測を情報提供する場合について模式的に説明する図である。
次に、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
[第一の実施形態]
<システム構成>
まず、本実施形態の監視支援システム1のシステム構成について、図1を参照しながら説明する。図1は、第一の実施形態の監視支援システムの一例の構成を示す図である。
図1に示す監視支援システム1は、支援装置10と、1以上の監視装置20と、履歴管理装置30と、1以上の機器制御装置40とを有する。これら各装置は、例えばLAN(Local Area Network)等のネットワークNを介して通信可能に接続されている。また、機器制御装置40には、1以上の機器50が接続されている。
本システムの動作には、機器50に故障や異常等が発生した場合における復旧操作手順等の過去事例を作成する「事例作成」フェーズと、機器50で発生したイベント等に応じた過去事例をユーザに提示する「情報提供」フェーズとがある。基本的に「事例作成」フェーズはオフラインの処理であり、「情報提供」フェーズはオンラインの処理である。
支援装置10は、「事例作成」フェーズにおいて、履歴管理装置30に蓄積されている過去のイベントログデータに基づいて、所定のイベントが発生した場合の過去事例を示す事例データを作成する。また、支援装置10は、「情報提供」フェーズにおいて、機器50で発生したイベント等に応じて、過去事例を示す事例データをユーザに提示する。
監視装置20は、「情報提供」フェーズにおいて、支援装置10から提示された事例データに基づく過去事例を表示する。これにより、例えばプラント等の運転員やオペレータ等のユーザは、機器50において故障や異常等のイベントが発生した場合に、その後に行うべき復旧操作手順等を知ることができる。このように、本実施形態の監視支援システム1では、故障や異常等のイベントが発生した場合における過去事例をユーザに情報提供することで、当該ユーザが復旧操作等を行うことを支援する。
履歴管理装置30は、機器制御装置40から受信したイベントログデータ等の履歴を時系列で管理する。
ここで、イベントログデータとは、機器50で何等かのイベントが発生した際に機器制御装置40から送信される、イベントの発生等を示すデータである。イベントには、機器50で発生した故障や異常を示すアラーム、機器50における各種動作、ユーザによる機器50の設定値の変更等の各種操作、当該操作に対する機器50の応答等が含まれる。なお、以降では、イベントログデータを、単に「イベントデータ」と表す。
機器制御装置40は、機器50を制御する装置である。機器制御装置40は、自身に接続されている機器50に何等かのイベント(例えば機器50の状態変化等)が発生した場合等に、イベントデータを履歴管理装置30に送信する。
機器50は、例えばガスタービンや蒸気タービン等であり、機器制御装置40により制御される設備やプラント等である。
なお、本実施形態の監視支援システム1では、機器50の一例としてプラントや設備等を想定するが、これに限られない。本実施形態の監視支援システム1は、機器制御装置40により制御される機器50として例えばルータ等を用いて、ネットワーク機器に故障や異常等が発生した場合の過去事例を情報提供する場合にも適用され得る。また、同様に、機器50として各種電子機器を用いて、各種電子機器に故障や異常等が発生した場合の過去事例を情報する場合にも適用され得る。
<ハードウェア構成>
次に、本実施形態の支援装置10、監視装置20、及び履歴管理装置30のハードウェア構成について、図2を参照しながら説明する。図2は、第一の実施形態の支援装置、監視装置、及び履歴管理装置の一例のハードウェア構成を示す図である。なお、支援装置10、監視装置20、及び履歴管理装置30は同様のハードウェア構成を有しているため、以降では、主に支援装置10のハードウェア構成について説明する。
図2に示す支援装置10は、入力装置11、表示装置12、外部I/F13、RAM(Random Access Memory)14を有する。また、図2に示す支援装置10は、ROM(Read Only Memory)15、CPU(Central Processing Unit)16、通信I/F17、記憶装置18を有する。これら各ハードウェアは、バスBにより通信可能に接続されている。
入力装置11は、例えばキーボードやマウス、タッチパネル等であり、ユーザが各操作信号を入力するのに用いられる。表示装置12は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)等であり、処理結果を表示する。なお、入力装置11及び/又は表示装置12は、必要なときにバスBに接続して利用する形態であっても良い。
外部I/F13は、外部装置とのインタフェースである。外部装置には、記録媒体13a等がある。これにより、支援装置10は、外部I/F13を介して記録媒体13aの読み取り及び/又は書き込みを行うことができる。記録媒体13aには、フレキシブルディスク、CD、DVD、SDメモリカード、USBメモリ等がある。なお、記録媒体13aには、本実施形態を実現するプログラムが格納されても良い。
RAM14は、プログラムやデータを一時保持することができる揮発性の半導体メモリである。ROM15には、支援装置10の起動時に実行されるBIOS(Basic Input/Output System)、OS(Operating System)設定、及びネットワーク設定等のプログラムやデータが格納されている。
CPU16は、ROM15や記憶装置18等からプログラムやデータをRAM14上に読み出し、処理を実行することで、支援装置10全体の制御や機能を実現する演算装置である。
通信I/F17は、支援装置10をネットワークNに接続するためのインタフェースである。これにより、支援装置10は、通信I/F17を介してデータ通信を行うことができる。
記憶装置18は、プログラムやデータを格納している不揮発性のメモリであり、例えばHDD(Hard Disk Drive)やSSD(solid state drive)等である。格納されるプログラムやデータには、本実施形態を実現するプログラム、支援装置10全体を制御する基本ソフトウェアであるOS、及びOS上において各種機能を提供するアプリケーションソフトウェア等がある。なお、記憶装置18は、格納しているプログラムやデータを所定のファイルシステム及び/又はDBにより管理している。
本実施形態に係る支援装置10は、上記のハードウェア構成を有することにより、後述する各種処理を実現できる。
<機能構成>
次に、本実施形態の監視支援システム1の機能構成について、図3を参照しながら説明する。図3は、第一の実施形態の監視支援システムの一例の機能構成を示す図である。
図3に示す履歴管理装置30は、ログデータDB310を有する。当該DBは、記憶装置18を用いて実現可能である。
ログデータDB310は、機器制御装置40から送信されたイベントデータを時系列に従って格納する。このように、履歴管理装置30は、機器50で発生したイベントのイベントデータをログデータDB310に蓄積する。
図3に示す支援装置10は、フィルタ処理部101、対象イベント設定部102、事例系列作成部103、第1の類似度算出部104、分類部105、及び名前付け部106を有する。また、支援装置10は、比較系列作成部107、第2の類似度算出部108、取得部109、及び情報提供部110を有する。これら各部は、支援装置10にインストールされた1以上のプログラムが、CPU16に実行させる処理により実現される。
さらに、図3に示す支援装置10は、事例DB120を有する。当該DBは、記憶装置18を用いて実現可能である。
フィルタ処理部101は、「事例作成」フェーズにおいて、ログデータDB310に格納されているイベントデータに対して、フィルタ処理を行う。
ここで、フィルタ処理とは、ログデータDB310に格納されているイベントデータから所定のイベントデータを除く(除外する)処理のことである。すなわち、ログデータDB310に格納されているイベントデータには、例えば、機器50が動作中であることを示すイベントデータ等、機器制御装置40から定常的に送信されるイベントデータが含まれる。このようなイベントデータは、事例データの作成にあたりノイズとして作用する場合がある。したがって、フィルタ処理では、ログデータDB310に格納されているログデータのうち、ノイズとして作用する場合があるイベントデータを除外する。
なお、ログデータDB310に格納されているログデータに対してフィルタ処理を行った後のログデータを、「フィルタ処理後のログデータ」と表す。
また、フィルタ処理部101は、ドキュメント作成部111、重要度算出部112、閾値設定部113、除外辞書作成部114、及びフィルタ部115を有する。これら各部の詳細については後述する。
対象イベント設定部102は、「事例作成」フェーズにおいて、ユーザにより指定されたイベントを事例データの作成対象イベント(以降では、「対象イベント」と表す。)として設定する。
事例系列作成部103は、「事例作成」フェーズにおいて、対象イベントに基づいて、フィルタ処理後のイベントデータから複数のログデータ系列を作成する。
第1の類似度算出部104は、「事例作成」フェーズにおいて、ログデータ系列同士の類似度を算出する。また、第1の類似度算出部104は、「事例作成」フェーズにおいて、算出した類似度を正規化する。
分類部105は、「事例作成」フェーズにおいて、第1の類似度算出部104により算出された類似度に基づいて、複数のログデータ系列を分類する。
名前付け部106は、「事例作成」フェーズにおいて、分類部105により分類されたログデータ系列に対して、ユーザにより指定された名前を付与する。そして、名前付け部106は、名前が付与されたログデータ系列を事例データとして事例DB120に格納する。これにより、本実施形態の監視支援システム1では、「事例作成」フェーズにおいて、対象イベントに関する過去事例を示す事例データが作成及び保持される。
比較系列作成部107は、「情報提供」フェーズにおいて、ログデータDB310に格納されているイベントデータのうち、直近のイベントからログ比較用データ系列を作成する。
ここで、ログ比較用データ系列とは、事例DB120に格納された事例データに含まれるログデータ系列との類似度を比較するためのイベントデータのデータ系列である。
第2の類似度算出部108は、「情報提供」フェーズにおいて、事例DB120に格納された事例データに含まれるログデータ系列と、ログ比較用データ系列との類似度を算出する。
取得部109は、「情報提供」フェーズにおいて、第2の類似度算出部108により算出された類似度に基づいて、事例DB120からログデータ系列を取得する。すなわち、取得部109は、ログ比較用データ系列との類似度が高いログデータ系列を取得する。これにより、本実施形態の監視支援システム1では、機器50の直近の状況と類似する過去事例を示す事例データを取得することができる。
情報提供部110は、「情報提供」フェーズにおいて、取得部109により取得されたログデータ系列を評価して、評価結果を監視装置20に送信する。これにより、本実施形態の監視支援システム1では、過去事例の情報を情報提供として監視装置20に送信する。したがって、監視装置20を操作している運転員やオペレータ等のユーザは、情報提供された過去事例の情報に基づいて、例えば、故障や異常等が派生した際に、当該故障や異常等から復旧するための操作手順を知ることができる。換言すれば、本実施形態の監視支援システム1では、例えば、故障や異常等が発生した際に、当該故障や異常等の復旧を支援することができる。
事例DB120は、事例データを格納する。事例データとは、上述したように、ログデータ系列に名前を付与したデータである。事例データの詳細については後述する。
ここで、フィルタ処理部101に含まれるドキュメント作成部111、重要度算出部112、閾値設定部113、除外辞書作成部114、及びフィルタ部115について説明する。
ドキュメント作成部111は、ログデータDB310に格納されているイベントデータを、所定の時間毎に切り出したイベントデータ群を作成する。ここで、ドキュメント作成部111により作成されたイベントデータ群を「ドキュメント」と称する。すなわち、ドキュメント作成部111は、ログデータDB310に格納されているイベントデータを、複数のドキュメントに分割する。
また、ドキュメント作成部111は、作成したドキュメントを管理するドキュメント管理テーブルを作成する。
重要度算出部112は、ドキュメント作成部111により作成されたドキュメント毎に、当該ドキュメントに含まれるイベント毎の重要度を算出して、ドキュメント毎及びイベント毎に重要度を関連付けた重要度テーブルを作成する。ここで、本実施形態の重要度算出部112は、tf指標とidf指標の積であるtf−idfを重要度として算出する。
閾値設定部113は、重要度算出部112により作成された重要度テーブルに基づいて、重要度の閾値を設定する。
除外辞書作成部114は、閾値設定部113により設定された閾値に基づいて、ドキュメント毎に除外するイベントを関連付けた除外辞書テーブルを作成する。
フィルタ部115は、ドキュメント管理テーブルと除外辞書テーブルとに基づいて、当該除外辞書テーブルに関連付けられているイベントを示すイベントデータをログデータDB310から除外(削除)する。これにより、本実施形態の監視支援システム1では、例えば、ドキュメントに含まれるイベントの重要度が閾値以下である場合には、当該イベントがログデータDB310から削除される。換言すれば、本実施形態の監視支援システム1では、例えば、ノイズとして作用するイベントをログデータDB310から削除することができる。
<処理の詳細>
次に、本実施形態の監視支援システム1の処理の詳細について説明する。
≪フィルタ処理≫
まず、「事例作成」フェーズにおいて、ログデータDB310に格納されているイベントデータに対して行うフィルタ処理について、図4を参照しながら説明する。図4は、第一の実施形態のフィルタ処理の一例を示すフローチャートである。
ステップS401において、フィルタ処理部101のドキュメント作成部111は、ログデータDB310に格納されているイベントデータを、所定の時間毎に切り出したドキュメントを作成する。
なお、イベントデータにより示されるイベントは、例えば、「空気ブロー弁,開」や「冷却機器故障」等のように、メッセージとして表される。このため、イベントを示すメッセージを記号と対応付けることで、イベントを記号化して表すことができる。本実施形態では、イベントは、所定のアルファベット1文字で記号化されているものとして説明する。これにより、例えば、「空気ブロー弁,開」を示すイベントはイベント「A」で表され、「冷却機器故障」を示すイベントはイベント「K」等で表される。
ここで、ドキュメントの作成について、図5を参照しながら説明する。図5は、第一の実施形態のドキュメントの作成を模式的に説明する図である。
図5に示すように、ログデータDB310には、イベントデータが時系列に従って格納されている。本実施形態のドキュメント作成部111は、1時間毎のイベントデータからドキュメントを作成する。
より具体的には、「2015−05−01 00:00:00」のイベント「B」から「2015−05−01 00:59:58」のイベント「C」までのイベントデータを切り出して第1のドキュメントとする。
同様に、「2015−05−01 01:01:15」のイベント「B」から「2015−05−01 01:59:58」のイベント「C」までのイベントデータを切り出して第2のドキュメントとする。
このように、ドキュメント作成部111は、ログデータDB310から所定の時間毎にイベントデータを切り出して(抽出して)、複数のドキュメントを作成する。本実施形態では、ドキュメント作成部111は、第1のドキュメント、第2のドキュメント、・・・、第Dのドキュメントが作成されたものとして説明を続ける。なお、ドキュメント作成部111によりドキュメントが作成される所定の時間は、ユーザにより任意の時間が設定されて良い。
また、ドキュメント作成部111は、作成した各ドキュメントについて、ログデータDB310からイベントデータを切り出す開始時刻及び終了時刻を管理するドキュメント管理テーブルを作成する。すなわち、本実施形態のドキュメント作成部111は、例えば、図6に示すドキュメント管理テーブルを作成する。図6は、ドキュメント管理テーブルの一例を示す図である。
これにより、本実施形態のドキュメント管理テーブルにおいて、第1のドキュメントは、「2015−05−01 00:00:00」から「2015−05―01 00:59:59」までのイベントデータを切り出して作成されたものであることが管理される。
同様に、本実施形態のドキュメント管理テーブルにおいて、第2のドキュメントは、「2015−05−01 01:00:00」から「2015−05―01 01:59:59」までのイベントデータを切り出して作成されたものであることが管理される。他のドキュメントについても同様である。
ステップS402において、フィルタ処理部101の重要度算出部112は、ドキュメント作成部111により作成されたドキュメント毎に、当該ドキュメントに含まれるイベント毎の重要度を算出して、重要度テーブルを作成する。
ここで、重要度算出部112は、tf指標とidf指標の積であるtf−idfを重要度として算出する。
例えば、ログデータDB310に格納されているイベントデータのイベントの種別が「イベントA」、「イベントB」、・・・、「イベントT」である場合、それぞれのイベントを「タームt」と表す。すなわち、「イベントA」を「タームt」、「イベントB」を「タームt」、・・・「イベントT」を「タームt20」と表す。また、「第jのドキュメント」を「d」と表す。すると、第jのドキュメントにおけるタームtのtf指標を示すtfi,jは以下で表される。
Figure 0006638260
また、タームtのidf指標を示すidfは以下で表される。
Figure 0006638260
したがって、本実施形態の重要度算出部112は、tfi,jとidfとの積を、第jのドキュメントにおけるタームtの重要度として算出する。なお、重要度算出部112は、tfi,jとidfの積を、例えば0以上1以下の範囲内となるように正規化した上で、当該正規化後の値を重要度としても良い。
このように、重要度算出部112は、ドキュメント毎に、当該ドキュメントに含まれるイベント毎の重要度を算出して、例えば、図7に示す重要度テーブルを作成する。図7は、重要度テーブルの一例を示す図である。
図7に示すように、重要度テーブルには、ドキュメント毎に、イベント毎の重要度が関連付けられている。本実施形態の重要度算出部112は、tf指標とidf指標の積であるtf−idfを重要度として算出することにより、多くのドキュメントに出現するイベントの重要度は低く算出される一方、特定のドキュメントにしか出現しないイベントの重要度は高く算出される。すなわち、本実施形態の重要度算出部112では、例えば、恒常的に発生し、ノイズとして作用するようなイベントの重要度は低く算出される。
ステップS403において、フィルタ処理部101の閾値設定部113は、重要度算出部112により作成された重要度テーブルに基づいて、重要度の閾値を設定する。
ここで、閾値設定部113は、種々の方法により重要度の閾値を設定することができる。例えば、閾値設定部113は、重要度テーブルを監視装置20等に送信して、当該監視装置20等において、当該重要度テーブルに基づいて、ユーザにより指定された値を閾値として設定しても良い。
また、閾値設定部113は、重要度テーブルに格納されている重要度から算出される種々の統計量(例えば、平均値や中間値等の定数倍)を閾値として設定しても良い。
ステップS404において、フィルタ処理部101の除外辞書作成部114は、閾値設定部113により設定された閾値に基づいて、除外辞書テーブルを作成する。すなわち、除外辞書作成部114は、例えば、重要度テーブルにおいて、ドキュメント毎に、重要度が閾値以下であるイベントを、除外するイベントとして当該ドキュメントに関連付けて、除外辞書テーブルを作成する。本実施形態の除外辞書作成部114は、例えば、図8に示す除外辞書テーブルを作成する。図8は、除外辞書テーブルの一例を示す図である。
図8に示すように、除外辞書テーブルには、ドキュメント毎に、当該ドキュメントにおいて除外するイベントのリストが関連付けられている。例えば、第1のドキュメントには、「イベントA」と「イベントB」とが関連付けられている。このように、除外辞書テーブルには、重要度テーブルにおいて、例えば、重要度が閾値以下であるイベントが、除外イベントとしてドキュメントと関連付けられている。
ステップS405において、フィルタ処理部101のフィルタ部115は、ドキュメント管理テーブルと除外辞書テーブルとに基づいて、ログデータDB310から当該除外辞書テーブルに関連付けられているイベントにより示されるイベントデータを除外する。
すなわち、フィルタ部115は、ドキュメント管理テーブルを参照して、ドキュメント毎の開始時刻及び終了時刻を取得する。そして、フィルタ部115は、ログデータDB310において、当該ドキュメント毎の開始時刻及び終了時刻に含まれるイベントデータのうち、除外辞書テーブルの対応するドキュメントに関連付けられているイベントにより示されるイベントデータを削除する。
例えば、フィルタ部115は、ドキュメント管理テーブルを参照して、第1のドキュメントの開始時刻「2015−05−01 00:00:00」及び終了時刻「2015−05−01 00:59:59」を取得する。そして、フィルタ部115は、ログデータDB310において、当該開始時刻から当該終了時刻までの間に含まれるイベントデータのうち、除外辞書テーブルの第1のドキュメントに対応付けられている「イベントA」と「イベントB」のイベントデータを削除する。
同様に、フィルタ部115は、ドキュメント管理テーブルを参照して、第2のドキュメントの開始時刻「2015−05−01 01:00:00」及び終了時刻「2015−05−01 01:59:59」を取得する。そして、フィルタ部115は、ログデータDB310において、当該開始時刻から当該終了時刻までの間に含まれるイベントデータのうち、除外辞書テーブルの第2のドキュメントに対応付けられている「イベントB」のイベントデータを削除する。他のドキュメントについても同様である。
このように、本実施形態の監視支援システム1では、イベントの重要度を算出した上で、重要度に応じてイベントをログデータDB310から削除する。換言すれば、本実施形態の監視支援システム1では、重要度の低いイベントをログデータDB310から削除する。このため、本実施形態の監視支援システム1では、例えば、恒常的に発生し、ノイズとして作用するイベントを削除することができる。したがって、本実施形態の監視支援システム1では、後述する事例データ作成処理において、ノイズの影響が少ない事例データを作成することができるようになる。
なお、以降では、ログデータDB310には、フィルタ処理部101によりフィルタ処理された後のログデータが格納されているものとする。
≪事例データの作成処理≫
次に、「事例作成」フェーズにおいて、事例データを作成する処理について、図9を参照しながら説明する。図9は、第一の実施形態の事例データ作成処理の一例を示すフローチャートである。
ステップS901において、ユーザは、入力装置11等から事例データを作成するイベントを指定する。すると、対象イベント設定部102は、ユーザにより指定されたイベントを対象イベントに設定する。ここで、対象イベント設定部102は、2以上の対象イベントを設定しても良い。
以降では、対象イベントとして、機器50の故障の発生を示すイベント「K」が設定されたものとして説明する。
ステップS902において、事例系列作成部103は、対象イベント設定部102により設定された対象イベントに基づいて、ログデータDB310に格納されているフィルタ処理後のイベントデータから複数のログデータ系列を作成する。
ここで、ログデータ系列の作成について、図10を参照しながら説明する。図10は、第一の実施形態のログデータ系列の作成を模式的に説明する図である。
図10に示すように、ログデータDB310には、フィルタ処理後のイベントデータが時系列に従って格納されている。本実施形態の事例系列作成部103は、対象イベント「K」を示すイベントデータの前後30分間のイベントデータをログデータ系列として抽出して作成する。
より具体的には、イベント「K」の前後30分間に発生したイベント「D」及びイベント「G」を示すイベントデータを抽出して、第1のログデータ系列「DKG」を作成する。
同様に、イベント「K」の前後30分間に発生したイベント「C」及びイベント「A」を示すイベントデータを抽出して、第2のログデータ系列「CKA」を作成する。
このように、事例系列作成部103は、対象イベントの前後の所定の時間の間のイベントを抽出して、複数のログデータ系列を作成する。本実施形態では、事例系列作成部103により、第1のログデータ系列、第2のログデータ系列、・・・、第Mのログデータ系列が作成されたものとして説明を続ける。なお、事例系列作成部103によりイベントデータが抽出される対象イベントの前後の所定の時間は、ユーザにより任意の時間が設定されて良い。
ステップS903において、第1の類似度算出部104は、ログデータ系列同士の類似度を算出する。
すなわち、第1の類似度算出部104は、第1のログデータ系列と、第1のログデータ系列〜第Mのログデータ系列それぞれとの類似度を算出する。同様に、第1の類似度算出部104は、第2のログデータ系列と、第2のログデータ系列〜第Mのログデータ系列それぞれとの類似度を算出する。同様に、第1の類似度算出部104は、第3のログデータ系列と、第3のログデータ系列〜第Mのログデータ系列それぞれとの類似度を算出する。このように、第1の類似度算出部104は、自身も含めたログデータ系列同士の類似度を算出する。
ここで、ログデータ系列同士の類似度を算出する方法には、例えば、ログデータ系列を隠れマルコフモデル(HMM:Hidden Markov Model)からの発生データと見做した場合において、HMM同士の情報量(例えばカルバック−ライブラー情報量)を類似度として算出する方法が挙げられる。
また、ログデータ系列同士の類似度を算出する方法には、例えば、あるログデータ系列を他のログデータ系列に変形するのに必要な手順の最小コストとして定義されるレーベンシュタイン距離を類似度として算出する方法が挙げられる。
ステップS904において、第1の類似度算出部104は、ステップS903で算出した類似度を0以上1以下の値となるように正規化して、類似度テーブルを作成する。
ここで、第1の類似度算出部104により正規化された類似度が格納された類似度テーブルの一例を図11に示す。図11は、類似度テーブルの一例を示す図である。
図11に示す類似度テーブルは、ログデータ系列同士の正規化された類似度の算出結果の一例を示している。図11に示すように、本実施形態では、ログデータ系列同士が同一である場合には、正規化後の類似度の値は「1.0」となり、ログデータ系列同士の類似の度合いが低くなるに従って、正規後の類似度の値が小さくなる。
ステップS905において、分類部105は、第1の類似度算出部104により作成された類似度テーブルに基づいて、ログデータ系列を分類する。
ここで、ログデータ系列を分類する方法には、例えば、凝集型階層的クラスタリングの手法を用いて、予めユーザにより指定された数のクラスタに分類する方法が挙げられる。なお、凝集型階層的クラスタリングの手法において、クラスタ間の距離は、例えば、Lance-Williamsの更新式に基づいて更新すれば良い。
ステップS906において、名前付け部106は、分類部105により分類されたログデータ系列に対して、ユーザにより指定された名前を付与する。そして、名前付け部106は、名前が付与されたログデータ系列を事例データとして事例DB120に格納する。これにより、事例データが事例DB120に格納される。
ここで、上記のステップS906において、ログデータ系列を凝集型階層的クラスタリングの手法を用いて、3つのクラスタに分類した場合の事例DB120に格納された事例データを図12に示す。図12は、事例DBの一例を示す図である。
図12に示すように、第1のログデータ系列、第3のログデータ系列、及び第Mのログデータ系列等に名前「名前α」が付与された事例データが同一のクラスタに分類されている。このように、本実施形態の監視支援システム1は、1以上のログデータ系列に名前を付与した上で、事例データとして分類する。
なお、同一のクラスタに分類される事例データには、ユーザにより適切な名前が付与されることが好ましい。例えば、対象イベント「K」の後に復旧操作手順のイベント系列が含まれるログデータ系列の事例データには、名前「イベント「K」の復旧操作事例」等の名前を付与することが好ましい。
また、例えば、対象イベント「K」の他に関連する故障や異常等のイベントが含まれるログデータ系列の事例データには、名前「関連アラームの発生事例」等の名前を付与することが好ましい。
このように、本実施形態の監視支援システム1では、フィルタ処理された過去のイベントデータの履歴に基づいて、対象イベントが発生した前後の事例データを作成する。そして、本実施形態の監視支援システム1は、互いに類似する事例データに名前を付与した上で分類し、過去事例として保持する。これにより、後述する情報提供処理において、類似する過去事例の情報をユーザに提示することができ、当該ユーザの操作支援等を行うことができる。
≪情報提供処理≫
次に、「情報提供」フェーズにおいて、ユーザに対して過去事例を示す事例データを情報提供する処理について、図13を参照しながら説明する。図13は、第一の実施形態の情報提供処理の一例を示すフローチャートである。
ステップS1301において、比較系列作成部107は、ログデータDB310に格納されているフィルタ処理後のイベントデータのうち、直近のイベントデータからログ比較用データ系列を作成する。
すなわち、比較系列作成部107は、ログデータDB310に格納されているフィルタ処理後のイベントデータのうち、現在時刻から過去の所定の時間の間(例えば過去30分間)に発生したイベントのイベントデータを抽出して比較用データ系列を作成する。より具体的には、比較系列作成部107は、例えば、現在時刻が「03:30:00」である場合、「03:00:00」〜「03:30:00」までに発生したイベントのイベントデータを抽出して、比較用データ系列を作成する。
ステップS1302において、第2の類似度算出部108は、事例DB120に格納された事例データと、ログ比較用データ系列との類似度を算出する。すなわち、第2の類似度算出部108は、各事例データに含まれるログデータ系列と、ログ比較用データ系列との類似度をそれぞれ算出する。
ステップS1303において、取得部109は、各事例データに含まれるログデータ系列のうち、ログ比較用データ系列との類似度が高い上位N件のログデータ系列を取得する。なお、Nの値はユーザが任意に設定することができるが、例えば、2〜3(件)程度とすれば良い。
これにより、本実施形態の監視支援システム1では、直近で発生しているイベントと類似する過去事例におけるログデータ系列が取得される。
ステップS1304において、情報提供部110は、ステップS1303で取得したログデータ系列を評価して、評価結果を情報提供として監視装置20に送信する。
ここで、情報提供部110による情報提供の一例について、図14を参照しながら説明する。図14は、過去の操作手順を情報提供する場合について模式的に説明する図である。
図14に示すように、ログ比較用データ系列が「BDCYK」であり、上記のステップS1304で取得されたログデータ系列が「BDCYKGHYQG」であるとする。このとき、情報提供部110は、ログデータ系列「BDCYKGHYQG」において、イベント「K」が発生した後には、「GHYQG」という操作がなされていると評価する。したがって、例えば、異常や故障等を示すイベント「K」が発生した後の復旧操作手順の過去事例として、情報提供部110は、当該ログデータ系列に付与された名前とともに操作手順「GHYQG」を監視装置20に送信する。これにより、運転員やオペレータ等のユーザは、異常や故障等のイベントが機器50で発生した場合の復旧操作手順の過去事例を知ることができる。
また、情報提供部110による情報提供の他の例ついて、図15を参照しながら説明する。図15は、過去の原因候補を情報提供する場合について模式的に説明する図である。
図15に示すように、ログ比較用データ系列が「TBCKE」であり、上記のステップS1304で取得されたログデータ系列が「CDEHDCTBCKE」であるとする。このとき、情報提供部110は、ログデータ系列が「CDEHDCTBCKE」において、イベント「K」が発生した発生原因の候補は「CDEHDC」のイベント列の中にあると評価する。したがって、例えば、異常や故障等を示すイベント「K」が発生した場合に、過去事例における当該イベントの発生原因の候補として、情報提供部110は、当該ログデータ系列に付与された名前とともに原因の候補「CDEHDC」を監視装置20に送信する。これにより、運転員やオペレータ等のユーザは、異常や故障等のイベントが機器50で発生した場合の発生原因の候補を知ることができる。
以上のように、本実施形態の監視支援システム1では、直近で機器50に発生したイベントに応じて、類似の過去事例をユーザに提供することができる。これにより、本実施形態の監視支援システム1では、例えば、故障や異常等を示すイベントが発生した場合に、ユーザによる当該故障や異常等からの復旧活動を支援することができる。
[第二の実施形態]
次に、第二の実施形態の監視支援システム1について説明する。第二の実施形態の説明では、第一の実施形態との相違点について説明し、第一の実施形態と同様の機能構成を有する箇所には第一の実施形態の説明で用いた符号と同様の符号を付与し、その説明を省略する。
本実施形態は、「情報提供」フェーズにおいて、対象イベントの発生予測をユーザに情報提供するものである。
<機能構成>
次に、本実施形態の監視支援システム1の機能構成について、図16を参照しながら説明する。図16は、第二の実施形態の監視支援システムの一例の機能構成を示す図である。
図16に示す支援装置10は、事例系列作成部103A及び情報提供部110Aを有する。
事例系列作成部103Aは、ログデータ系列を作成する。このとき、本実施形態の事例系列作成部103Aは、対象イベントの発生前の所定の時間の間に発生したイベントを示すイベントデータからログデータ系列を作成する。
情報提供部110Aは、取得部109により取得されたログデータ系列を評価して、評価結果を監視装置20に送信する。このとき、本実施形態の情報提供部110Aは、対象イベントの発生を予測した評価結果を情報提供として監視装置20に送信する。したがって、監視装置20を操作している運転員やオペレータ等のユーザは、故障や異常等を示す対象イベントの発生を回避やリスクを低減するための対応を行うことができるようになる。
<処理の詳細>
次に、本実施形態の監視支援システム1の処理の詳細について説明する。
≪事例データの作成処理≫
本実施形態の事例データの作成処理について、図17を参照しながら説明する。図17は、第二の実施形態の事例データの作成処理の一例を示すフローチャートである。なお、図17におけるステップS901、及びステップS903〜ステップS906の処理は、第一の実施形態と同様であるため、その説明を省略する。
ステップS1701において、事例系列作成部103Aは、対象イベント設定部102により設定された対象イベントに基づいて、ログデータDB310に格納されているフィルタ処理後のイベントデータから複数のログデータ系列を作成する。
ここで、本実施形態におけるログデータ系列の作成について、図18を参照しながら説明する。図18は、第二の実施形態のログデータ系列の生成を模式的に説明する一例の図である。
第一の実施形態と同様に、ログデータDB310には、フィルタ処理後のイベントデータが時系列に従って格納されている。本実施形態の事例系列作成部103Aは、対象イベント「K」を示すイベントデータの発生前45分間のイベントデータをログデータ系列として抽出して作成する。
より具体的には、イベント「K」の前45分間に発生したイベント「D」及びイベント「C」を示すイベントデータを抽出して、第1のログデータ系列「CDK」を作成する。
同様に、イベント「K」の前45分間に発生したイベント「C」及びイベント「D」を示すイベントデータを抽出して、第2のログデータ系列「DCK」を作成する。
このように、本実施形態の事例系列作成部103Aは、対象イベントの発生前の所定の時間の間のイベントを抽出して、複数のログデータ系列を作成する。これにより、本実施形態の事例系列作成部103Aにより作成されるログデータ系列では、当該ログデータ系列に含まれる末尾のイベントが対象イベントとなる。
≪情報提供処理≫
次に、本実施形態の情報提供処理について、図19を参照しながら説明する。図19は、第二の実施形態の情報提供処理の一例を示すフローチャートである。なお、図19におけるステップS1301〜ステップS1303の処理は、第一の実施形態と同様であるため、その説明を省略する。
ステップS1901において、情報提供部110Aは、ステップS1303で取得したログデータ系列を評価して、評価結果を情報提供として監視装置20に送信する。
ここで、本実施形態の情報提供部110Aによる情報提供の一例について、図20を参照しながら説明する。図20は、対象イベントの発生予測を情報提供する場合について模式的に説明する図である。
図20に示すように、ログ比較用データ系列が「TDBC」であり、ステップS1303で取得されたログデータ系列が「TDBCDFGEK」であるとする。このとき、情報提供部110Aは、ログデータ系列「TDBCDFGEK」において、イベント列「TDBC」が発生した後に、「DFGEK」の発生が予測できると評価する。すなわち、情報提供部110Aは、今後、イベント列「DFGE」が発生した後、対象イベント「K」が発生すると評価する。また、このとき、情報提供部110Aは、対象イベント「K」が発生するまでの発生時間を予測することもできる。
したがって、情報提供部110Aは、当該ログデータ系列に付与された名前とともに予測イベント列として「DFGAK」を監視装置20に送信する。これにより、運転員やオペレータ等のユーザは、対象イベントの発生が予測される事や発生するまでの時間等を知ることができ、故障や異常等を示す対象イベントの発生を回避するための操作やリスクを低減するための対応を行うことができるようになる。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明は斯かる特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
1 監視支援システム
10 支援装置
20 監視装置
30 履歴管理装置
40 機器制御装置
50 機器
101 フィルタ処理部
102 対象イベント設定部
103 事例系列作成部
104 第1の類似度算出部
105 分類部
106 名前付け部
107 比較系列作成部
108 第2の類似度算出部
109 取得部
110 情報提供部
111 ドキュメント作成部
112 重要度算出部
113 閾値設定部
114 除外辞書作成部
115 フィルタ部
120 事例DB
310 ログデータDB
N ネットワーク

Claims (7)

  1. 機器又は設備の監視を支援する情報を提供する情報提供装置であって、
    時系列に従って予め記憶されている前記機器又は設備におけるイベント情報に対してフィルタリングを行うフィルタ処理手段と、
    前記フィルタ処理手段によりフィルタリングされた後のイベント情報から、予め指定された指定イベント情報を含む複数のイベント系列を生成する生成手段と、
    前記生成手段で生成された複数のイベント系列同士の類似度を算出する算出手段と、
    前記算出手段で算出された類似度に基づいて前記複数のイベント系列を分類して、事例情報を生成し、該事例情報を所定の記憶領域に記憶させる記憶手段と、
    前記フィルタ処理手段によりフィルタリングされた後のイベント情報のうちの過去の所定の時間の間のイベント情報を示す第1のイベント系列と、前記所定の記憶領域に記憶されている事例情報に含まれる第2のイベント系列との類似度を算出する類似度算出手段と、
    前記類似度算出手段により算出された類似度に基づいて前記第2のイベント系列を前記記憶領域から取得し、取得した前記第2のイベント系列と前記第1のイベント系列と前記指定イベント情報との関係に応じた情報を提供する情報提供手段と、
    を有する情報提供装置。
  2. 前記第2のイベント系列は、前記第1のイベント系列よりも系列長が長く、かつ、前記第1のイベント系列と一致するイベント系列を示す部分系列を含み、
    前記情報提供手段は、
    前記指定イベント情報が前記第1のイベント系列に含まれる場合、前記第2のイベント系列中で前記部分系列よりも後又は前のイベント系列を、前記指定イベント情報が発生した場合における過去の操作手順事例又は前記指定イベント情報が発生した場合における発生原因候補として情報を提供し、
    前記指定イベント情報が前記第1のイベント系列に含まれず、かつ、前記第2のイベント系列が前記部分系列よりも後に前記指定イベント情報を含む場合、前記第2のイベント系列中で前記部分系列よりも後のイベント系列を、前記指定イベント情報が発生する過去の予測事例として情報を提供する、請求項1に記載の情報提供装置。
  3. 前記フィルタ処理手段は、
    前記イベント情報の重要度を算出し、該算出された重要度が所定の閾値以下である前記イベント情報を除外することでフィルタリングを行う、請求項1又は2に記載の情報提供装置。
  4. 前記フィルタ処理手段は、
    前記イベント情報を所定の時間間隔毎に複数のイベント情報群に分割し、該イベント情報群毎に前記イベント情報の重要度を算出する、請求項記載の情報提供装置。
  5. 前記フィルタ処理手段は、
    前記重要度は、前記イベント情報群における前記イベント情報のtf指標と、前記複数のイベント情報群における前記イベント情報のidf指標との積である、請求項に記載の情報提供装置。
  6. 機器又は設備の監視を支援する情報を提供する情報提供装置における情報提供方法であって、
    時系列に従って予め記憶されている前記機器又は設備におけるイベント情報に対してフィルタリングを行うフィルタ処理手順と、
    前記フィルタ処理手順によりフィルタリングされた後のイベント情報から、予め指定された指定イベント情報を含む複数のイベント系列を生成する生成手順と、
    前記生成手順で生成された複数のイベント系列同士の類似度を算出する算出手順と、
    前記算出手順で算出された類似度に基づいて前記複数のイベント系列を分類して、事例情報を生成し、該事例情報を所定の記憶領域に記憶させる記憶手順と、
    前記フィルタ処理手順によりフィルタリングされた後のイベント情報のうちの過去の所定の時間の間のイベント情報を示す第1のイベント系列と、前記所定の記憶領域に記憶されている事例情報に含まれる第2のイベント系列との類似度を算出する類似度算出手順と、
    前記類似度算出手順により算出された類似度に基づいて前記第2のイベント系列を前記記憶領域から取得し、取得した前記第2のイベント系列と前記第1のイベント系列と前記指定イベント情報との関係に応じた情報を提供する情報提供手順と、
    を有する情報提供方法。
  7. 機器又は設備の監視を支援する情報を提供する情報提供装置を、
    時系列に従って予め記憶されている前記機器又は設備におけるイベント情報に対してフィルタリングを行うフィルタ処理手段、
    前記フィルタ処理手段によりフィルタリングされた後のイベント情報から、予め指定された指定イベント情報を含む複数のイベント系列を生成する生成手段、
    前記生成手段で生成された複数のイベント系列同士の類似度を算出する算出手段、
    前記算出手段で算出された類似度に基づいて前記複数のイベント系列を分類して、事例情報を生成し、該事例情報を所定の記憶領域に記憶させる記憶手段、
    前記フィルタ処理手段によりフィルタリングされた後のイベント情報のうちの過去の所定の時間の間のイベント情報を示す第1のイベント系列と、前記所定の記憶領域に記憶されている事例情報に含まれる第2のイベント系列との類似度を算出する類似度算出手段、
    前記類似度算出手段により算出された類似度に基づいて前記第2のイベント系列を前記記憶領域から取得し、取得した前記第2のイベント系列と前記第1のイベント系列と前記指定イベント情報との関係に応じた情報を提供する情報提供手段、
    として機能させるためのプログラム。
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