JP2016055783A - 乗物用シート - Google Patents

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Yuta Fujii
裕太 藤井
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Abstract

【課題】シートパッドと送風機との間にシートパッドを支持する支持部材が介在しており、シートパッドと送風機とが支持部材を貫通するダクトで接続された乗物用シートにおいて、ダクトが予め送風機に接続された状態で、シートを組立てられるようにする。
【解決手段】ダクト51は、シートパッドの通風路と接続される管状の通風管部53の一端部から径方向外方へ延びる固定部57a,57bを備え、通風管部53が支持部材35,37の間隙Sを貫通し、固定部部57a,57bが支持部材35,37とシートパッドとの間に張り出して配置される。ダクト51は、固定部57a,57bを窄めて支持部材35,37の間隙Sを通過させることが可能に形成されているとともに、係合部57tと被係合部57hとを係合させることで、窄められた状態を保持可能に形成されている。
【選択図】図8

Description

本発明は、乗物用シートに関する。より詳しくは、シートパッドの表裏に空気が流通する空調機構を有する乗物用シートに関する。
この種のシートは、特許文献1に開示される。このシートでは、座面を形作るシートパッドの内部に表裏に貫通する空気通路が形成されており、シートパッドの裏面側に送風機が設けられている。そして、送風機で風を発生させ、その風をシートパッドの裏面側から空気通路に導入することで、シートパッドの表面側から風を吹き出す。シートパッドは、クッションフレーム及びクッションフレームに掛け渡されたSばね部材によって、裏面が下方から支持されている。送風機は、Sばね部材の下側に配置されてSばね部材に取り付けられている。そして、送風機と、シートパッドの空気通路とが、ダクトを介して接続されている。このダクトは、ゴムからなる蛇腹状のダクトであり、Sばね部材の間隙を貫通して配置される。シートパッドの空気通路と接続されるダクトの上端部には、樹脂製のブラケットが設けられている。ブラケットは、ダクトの先端を延長するように設けられた筒状部と、その外周方向に張り出す取付フランジ部とを備える。取付フランジ部は、Sばね部材と干渉する大きさであり、Sばね部材と対向する下面がSばね部材と嵌合している。これにより、ダクトの上端部がSばね部材の上方に支持されている。そして、ブラケットの筒状部がシートパッドの空気通路に差し込まれて、ダクトとシートパッドの空気通路が接続されている。
このシートの組立においては、送風機をSばね部材の下側に取付けた後、Sばね部材の上方からダクトをSばね部材の間隙に差し込み、ダクトの上端部のブラケットをSばね部材に上方から嵌合させるとともに、Sばね部材の下方にてダクトの下端部を送風機に接続する。
特開2006−176059号公報
このように、従来のシートでは、シートパッドの空気通路と接続されるダクトの一端部に設けられた樹脂製のブラケットがSばね部材の間隙よりも大きく、間隙を通過できないため、Sばね部材にダクトを貫通させるためには、シートパッドが配置される一方側から送風機が配置される他方側へ向けてダクトを差し込まなければならない。したがって、送風機にダクトを予め接続しておくことはできず、送風機とダクトを別個にSばね部材に取付けてから、送風機とダクトを接続する。そのため、シートの組立時の作業数が多くなっていた。
そこで、本発明では、シートパッドと送風機との間にシートパッドを支持する支持部材が介在しており、シートパッドと送風機とが支持部材を貫通するダクトで接続された乗物用シートにおいて、ダクトが予め送風機に接続された状態で、シートを組立てられるようにすることを課題とした。
本発明の乗物用シートは、表面が着座面を形作るシートパッドと、前記シートパッドの裏面側に設けられた送風機とを備え、前記シートパッドの内部には表裏に貫通する通風路が形成されており、前記送風機で空気の流れを形成して前記通風路を通じて前記シートパッドの表裏に空気を流通させる空調機構を有している。前記シートパッドと前記送風機との間には、前記シートパッドを裏面側から支持する支持部材が設けられており、前記送風機と前記シートパッドの通風路とが前記支持部材に設けられた間隙を貫通して設けられたダクトにより接続されている。前記ダクトは、空気の通路を形成する管状の通風管部と、前記シートパッドの通風路と接続される前記通風管部の一端部から径方向外方へ延びる固定部と、を備え、前記通風管部が前記支持部材の間隙を貫通し、前記固定部が前記支持部材と前記シートパッドとの間に張り出して配置されている。且つ、前記ダクトは、前記固定部を窄めて前記支持部材の間隙を通過させることが可能に形成されているとともに、互いに係脱可能な係合部と被係合部とを有し、前記係合部と前記被係合部を係合させることで、前記固定部が窄められた状態を保持可能に形成されている。
かかる乗物用シートによれば、ダクトが、固定部を窄めて支持部材の間隙を通過可能な状態で保持されることで、支持部材の間隙に対して、送風機が配置される方向からダクトを容易に差し込むことができる。そして、固定部が窄められた状態を保持する係合部と被係合部の係合が解除されると、固定部を元の状態に戻すことができる。そのため、ダクトが予め送風機に接続された状態で、シートを組立てることができる。
かかる乗物用シートの一形態として、前記固定部を弾性変形させることで窄めて前記支持部材の間隙を通過させることが可能に形成されているものがある。この場合、係合部と被係合部の係合が解除されると、固定部がそれ自体の弾性により元の形状へ戻る。
前記ダクトの係合部は、前記支持部材又は前記シートパッドに形成された位置決め用被係合部とも係合可能であって、前記係合部と前記位置決め用被係合部とを係合させることで、前記支持部材又は前記シートパッドに対して前記ダクトの一端部が位置決めされるのが好ましい。
また、前記係合部が突起であり、前記被係合部が穴であると、容易に係脱できる。
本発明の乗物用シートによれば、ダクトが予め送風機に接続された状態で、シートを組立てることができる。
本発明の実施形態1に係る乗物用シートの斜視図である。 図1に示される乗物用シートを構成するシートクッションのクッションフレームの平面図である。 図2に示されるシートクッションのIII−III断面拡大図である。 図2に示されるシートクッションに装備される送風機を、ダクトが連結されたで示す斜視図である。 図4に示されるダクトの側面図である。 図5に示されるダクトの斜視図であり、固定部が展開された状態を示す図である。 図6に示されるダクトを固定部が窄められた状態で示す斜視図である。 図2に示されるシートクッションのIII−III断面に対応して、シートフレームに送風機が取付けられる過程を示す図である。 図2に示されるシートクッションのIII−III断面に対応して、シートフレーム送風機が取付けられる過程を示す図である。 本発明の実施形態2に係るダクトの斜視図であり、固定部が展開された状態を示す図である。 図10に示されるダクトを固定部が窄められた状態で示す斜視図である。
<実施形態1>
図1に示されるように、シート11は、自動車等の乗物の座席として用いられる乗物用シートである。シート11は、座面21aを形成するシートクッション21と、背凭れ面13aを形成するシートバック13と、ヘッドレスト(図示省略)とを備える。このシート11は、座面21a及び背凭れ面13aから風が吹き出す空調機構を備えており、その空調機構に関連して本発明が適用されている。ここでは、シートクッション21を取り上げて、本発明の一実施形態について説明する。
シートクッション21は、図2又は図3に示されるように、シートクッション21の骨格を成すシートフレーム31と、座面21aを形作るシートパッド41と、シートパッド41を表装する表皮23と、シートパッド41の裏側に配置された送風機61とを備える。
シートフレーム31は、剛体からなる。図2に示されるように、シートフレーム31は、一対のサイドフレーム33a,33bと、フロントパネル35と、フロントパイプ37と、リアパイプ39とを備える。サイドフレーム33a,33bは、細長い板状を成し、シートクッション21の前後方向に延び、互いにシートクッション21の幅方向に離間して対向して配置されている。サイドフレーム33a,33bの前端は、両部材間に架設されたフロントパネル35により連結されている。フロントパネル35は、前端部がシートクッション21の幅方向に沿って屈曲した板状であり、図3に示されるように、シートパッド41の裏面41bに対向して広がる支持面35aと、この支持面35aの前端から垂下してサイドフレーム33a,33bとともに枠状を成す骨格部35bとを備える。図2に示されるように、サイドフレーム33a,33bの後端は、両部材間に架設されたリアパイプ39で連結されている。また、シートフレーム31は、前部に、フロントパネル35から後方に離間してフロントパイプ37を備える。フロントパイプ37は、シートクッション21の幅方向に延びてサイドフレーム33a,33bに架設されている。シートフレーム31には、フロントパイプ37とリアパイプ39とに掛け渡されて複数のSばね31bが取付けられている。Sばね31bは、シートパッド41の裏面41bを受け止めて、シートパッド41を介して着座者の臀部を弾性的に支持する。一方、着座者の臀部の前方が剛体のフロントパイプ37で支持されることで、着座者に前方への加速度が付加されたときに着座者が前方へ滑るのを予防する。
シートパッド41は、シートクッション21の外形を形成するパッド本体43を主体として構成されている。シートパッド41は、シートフレーム31に被せ付けられて、裏面41bがシートフレーム31とSばね31bとに支持されており、表面41aが座面21aを形作る。シートパッド41の表面41aは、隙間無く沿う表皮23で被覆され、座面21aが形成されている。
シートパッド41の内部には、空調機構を構成する通風路47が形成されている。通風路47を形成するために、パッド本体43には、表裏に貫通する貫通孔49aが複数形成されている。これらの貫通孔49aにより、シートパッド41の表面上には、複数の開口(表側開口)49kが形成されている。一方、パッド本体43の裏面には、複数の貫通孔49aを繋ぐ溝状の凹部49bが形成されている。シートパッド41は、パッド本体43の溝状の凹部49bを塞ぐ蓋部材45も備える。蓋部材45は、略板状であり、パッド本体43の裏側に配置されて溝状の凹部49bが形成された領域全体を覆い、溝状の凹部49bを塞いでいる。これにより、図3に示されるように、蓋部材45で塞がれた溝状の凹部49bから各貫通孔49aへ通じる通風路47が形成されている。蓋部材45には、溝状の凹部49bに風を導入するための裏側開口45aが形成されており、送風機61で発生させた風がシートパッド41の裏面41bの裏側開口45aから通風路47に導入され、分散して貫通孔49aを通り、表面41aの各表側開口49kから吹き出す。
シートパッド41を被覆する表皮23は、少なくとも各表側開口49kを被覆する部位は風を通すことのできる布状材料からなる。風を通すことのできる布状材料としては、織物、編物、又は不織布など、構成繊維の間隙を風が通ることのできる元来通風性を有する布状材料や、合成皮革や樹脂がラミネートされた布などの通風性を備えない布状材料に穿孔して通風可能としたものなどが挙げられる。このシートクッション21は、表皮23を通じてシートパッド41の各表側開口49kから風が吹き出すことで、座面21aから風が吹き出すようになっている。
シートパッド41の裏側で空気の流れを形成する送風機61は、シートフレーム31を挟んでシートパッド41とは反対側に配置されている。すなわち、シートパッド41と送風機61の間には、シートフレーム31が介在しており、シートパッド41はシートフレーム31の上側に、送風機61はシートフレーム31の下側に配置されている。図3〜図5に示されるように、送風機61は、吸気口(図示省略)及び排気口63bを有する箱体63aに回転羽根(図示外)を収容してなる軸流送風機である本体部63を備える。また、本体部63の後部にてシートフレーム31に取付けられる後部取付部65と、本体部63の前部をシートフレーム31に取付けるためのブラケット67bを連結するための前部ブラケット連結部67を備える。後部取付部65は、樹脂製であり、後方が開口する断面C字形状を成し、丸棒状のフロントパイプ37の外周に嵌合可能となっている。後部取付部65は、その弾性に抗してフロントパイプ37で開口を押し広げながら、内部にフロントパイプ37を納めることで、フロントパイプ37の外周に嵌る。これにより、送風機61をフロントパイプ37に取付けることができる。前部ブラケット連結部67には、板状のブラケット67bの基端が本体部63に対して回動可能に連結される。ブラケット67bの先端は、フロントパネル35の裏面に設けられた板状の固定部35cにクリップ67cで固定されている。
図3に示されるように、送風機61は、フロントパネル35とフロントパイプ37の間隙Sを通じてシートフレーム31を貫通するダクト51を介してシートパッド41の通風路47と接続されており、送風機61で発生させた風は、ダクト51を通じてシートパッド41の通風路47に送られる。
図4〜図6に示されるように、ダクト51は、風の通路を形成する管状の通風管部53を備えるとともに、そのシートパッド41の通風路47と接続される一端部にフランジ部55を、送風機61と連結される他端部に連結部59を備える。
通風管部53は、ゴム材料からなる。通風管部53は、管軸方向の中央が膨らんでおり、蛇腹構造の一節分に管状を成して伸縮可能となっている。通風管部53の送風機61と連結される他端部には管状の連結部59(図6)が延設されており、連結部59の外周には、溝59mが形成されている。連結部59の外周には、溝59mに係合する環状の固定具71(図4及び図5)が外嵌される。固定具71は、送風機61の本体部63の排気口63bの周囲に形成された溝63mと嵌合する突起71tを備えるとともに、送風機61の本体部63に係止される爪部73を備える。固定具71の突起71tを送風機61の本体部63の溝部63mと嵌合させ、爪部73を送風機61の本体部63に係止することで、ダクト51と送風機61とが接続される。
シートパッド41の通風路47と接続される通風管部53の一端部に形成されたフランジ部55もゴム材料からなり、径方向外方へ張り出して通風管部53と一体形成されている。フランジ部55のシートパッド41と対向する面には、通風管部53の開口を囲う断面山型のシール部55sが二重に形成されている。フランジ部55は、後方への張り出しの度合いが他の方向よりも大きく形成されており、通風管部53を挟んで前後に延びる前方張り出し部57aと後方張り出し部57bとが、図3に示されるように、シートフレーム31(フロントパネル35とフロントパイプ37)とシートパッド41との間に張り出す。フランジ部55の前方張り出し部57aと後方張り出し部57bが、シートフレーム31とシートパッド41とに挟まれることで、ダクト51が固定される。この前方張り出し部57aと後方張り出し部57bとが、本発明の固定部に相当する。ここで、フロントパネル35に沿って張り出す前方張り出し部57aは、フロントパネル35と対向する面に突起57tを有する。この突起57tがフロントパネル35に形成された位置決め孔35hに挿入されて、ダクト51の通風管部53の一端部とシートパッド41の通風路47の裏側開口45aとが連通するようにダクト51が位置決めされている。ここで、突起57tが本発明の係合部に相当し、位置決め孔35hが本発明の位置決め用被係合部に相当する。
ダクト51は、図7又は図8に示されるように、前方張り出し部57aと後方張り出し部57bを弾性変形させることで、管軸方向に進行させて間隙Sを通過可能になるように形成されている。互いに反対方向へ延びる前方張り出し部57aと後方張り出し部57bの先端を近づけて窄めることで、ダクト51は、間隙Sを通過可能な大きさとなる。そして、後方張り出し部57bの先端には、前方張り出し部57aに形成された突起57tと係合可能な穴57hが形成されている。前方張り出し部57aと後方張り出し部57bの先端を近づけ、突起57tと穴57hとを係合させることで、前方張り出し部57aと後方張り出し部57bが窄んだ状態で保持される。突起57tと穴57hの係合を解除すれば、前方張り出し部57aと後方張り出し部57bは、それ自体の弾性により、図6に示される元の形状に戻ることができ、通風管部53の径方向外方に張り出す。後方張り出し部57bに形成された穴57hが、本発明の被係合部に相当する。
シートクッション21の組立過程において、シートパッド41がシートフレーム31に被せ付けられる前に、シートフレーム31に送風機61が取付けられる。このとき、図8に示されるように、送風機61には、予めダクト51が連結される。ダクト51は、前方張り出し部57aの突起57tと後方張り出し部57bの穴57hとを係合させ、前方張り出し部57aと後方張り出し部57bとが窄んだ状態で保持される。ダクト51の連結された送風機61は、シートフレーム31の送風機61が配置される一方側から、シートフレーム31に近づけられる。ダクト51をフロントパネル35とフロントパイプ37の間の間隙Sに挿入しつつ、フロントパイプ37に対して送風機61の後部取付部65を嵌合させるとともに、前部ブラケット連結部67に連結されたブラケットをフロントパネル35に固定する。図9に二点鎖線で示されるように、窄んだ前方張り出し部57aと後方張り出し部57bとが、シートフレーム31を挟んで送風機61とは反対側に突出した状態とされ、突起57tと穴57hの係合が解除する。そうすると、図9に実線で示されるように、前方張り出し部57aと後方張り出し部57bとが展開される。前方張り出し部57aは、フロントパネル35に沿って前方へ張り出し、先端の突起57tが位置決め孔35hに位置決めされ、後方張り出し部57bは、フロントパイプ37と交差して後方へ張り出す。
このように、送風機61と、送風機61に連結されたダクト51とがシートフレーム31に保持された状態で、シートフレーム31にシートパッド41が被せ付けられる。そうすると、図3に示されるように、ダクト51の前方張り出し部57aがシートパッド41の裏面41bとフロントパネル35に挟まれるとともに、後方張り出し部57bがシートパッド41の裏面41bとフロントパイプ37に挟まれて固定される。これにより、ダクト51の通風管部53とシートパッド41の通風路47の裏側開口45aとが連通する。シートパッド41の通風路47と連通するダクト51の通風管部53の開口の周囲に形成された断面山型のシール部55sが、シートパッド41の裏面41b(蓋部材45)の裏側開口45aの周囲に密着することで、通風路47と通風管部53の連通部分の空気漏れが防止される。
かかる構成のシートクッション21によれば、次の作用効果を奏する。ダクト51は、前方張り出し部57aと後方張り出し部57bとを窄めた状態を保持することができる。そのため、送風機61に予めダクト51を連結した状態で、送風機61とダクト51とを容易にシートフレーム31に組み付けることができる。ここで、前方張り出し部57aと後方張り出し部57bとを窄めた状態で保持するのが、前方張り出し部57aの突起57tと後方張り出し部57bの穴57hの係合によるため、係脱が容易である。また、前方張り出し部57aの突起57tが、フロントパネル35に対する位置決め機能と、前方張り出し部57aと後方張り出し部57bとを窄めた状態での保持機能を兼ねるため、ダクト51がより単純な形状となっている。
<実施形態2>
本実施形態は、上記実施形態1において、ダクト51の後方張り出し部57bの形状を変更した実施形態の一例である。本実施形態において変更を要しない部分については、図中に実施形態1と同じ符号で示し、説明は省略する。図10に示されるように、本実施形態に係るダクト81の後方張り出し部83には、先端に肉薄な舌状部位83bが延設されており、この舌状部位83bに、前方張り出し部57aに形成された突起57tと係合可能な穴83hが形成されている。ダクト81は、図11に示されるように、前方張り出し部57aと後方張り出し部83を弾性変形させ、それらの先端を互いに近づけ、突起57tと穴83hとを係合させることで、前方張り出し部57aと後方張り出し部83が窄まった状態を保持することができる。突起57tと穴83hとの係合を解除すれば、前方張り出し部57aと後方張り出し部83は、それ自体の弾性により展開する。このダクト81によっても、上記実施形態1と同様の作用効果を奏することができる。
<その他の実施形態>
本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。ダクトの固定部を窄めた状態とする手段は、支持部材の間隙を通過させることができるように固定部を縮小できれば、固定部の弾性変形にのみ限定されるものではない。例えば、固定部内あるいは固定部と通風管部の接続箇所に、ヒンジ構造やインテグラルヒンジ等の折り曲げ可能な節を設け、その節を折り曲げることで固定部を畳むように窄めることもできる。
また、ダクトの固定部を窄めた状態で保持するための係合部と被係合部は、突起と穴に限定されない。係合部と被係合部としては、互いに係合可能に形成された種々の形状の組み合わせを採用することができ、例えば、鉤状、錨状、爪状とすることもできる。また、例えば、固定部に一体的に設けられた一対の面ファスナによって係合部と被係合部とを構成することもできる。
また、ダクトが貫通する支持部材は、シートフレームに限定されず、例えば、シートフレームに架設されたSばね等のばね部材、ワイヤ部材、又は薄板状の部材等のシートパッドを支持するあらゆる支持部材が対象とされる。また、ダクトが貫通する支持部材に設けられる間隙は、支持部材を構成する部材と部材の間隙に限らず、例えば、一構成部材中に貫通する穴が形成されることで設けられる間隙や、ワイヤ部材が曲げられることで設けられる間隙等も含む。
また、上記実施形態では、送風機によりシートパッドの裏面側から表面側へ向かう空気の流れを形成することで、着座面から空気を吹き出す空調機構を例示したが、空調機構は、送風機により逆向きの空気の流れを形成して着座面から空気を吸い込む構成としてもよい。
また、本発明は、シートバックに適用することもできる。
11 シート
21 シートクッション
21a 座面
23 表皮
31 シートフレーム
35 フロントパネル
35h 位置決め孔(位置決め用被係合部)
37 フロントパイプ
41 シートパッド
41a 表面
41b 裏面
43 パッド本体
45 蓋部材
45a 裏側開口
47 通風路
49a 貫通孔
49b 凹部
49k 表側開口
51 ダクト
53 通風管部
57t 突起(係合部)
57h 穴(被係合部)
57a 前方張り出し部(固定部)
57b 後方張り出し部(固定部)
61 送風機
81 ダクト
83h 穴(被係合部)
S 間隙

Claims (4)

  1. 表面が着座面を形作るシートパッドと、前記シートパッドの裏面側に設けられた送風機とを備え、前記シートパッドの内部には表裏に貫通する通風路が形成されており、前記送風機で空気の流れを形成して前記通風路を通じて前記シートパッドの表裏に空気を流通させる空調機構を有しており、前記シートパッドと前記送風機との間には、前記シートパッドを裏面側から支持する支持部材が設けられており、前記送風機と前記シートパッドの通風路とが前記支持部材に設けられた間隙を貫通して設けられたダクトにより接続された乗物用シートであって、
    前記ダクトは、空気の通路を形成する管状の通風管部と、前記シートパッドの通風路と接続される前記通風管部の一端部から径方向外方へ延びる固定部と、を備え、前記通風管部が前記支持部材の間隙を貫通し、前記固定部が前記支持部材と前記シートパッドとの間に張り出して配置されており、
    且つ、前記ダクトは、前記固定部を窄めて前記支持部材の間隙を通過させることが可能に形成されているとともに、互いに係脱可能な係合部と被係合部とを有し、前記係合部と前記被係合部を係合させることで、前記固定部が窄められた状態を保持可能に形成されている、乗物用シート。
  2. 請求項1に記載の乗物用シートであって、
    前記固定部を弾性変形させることで窄めて前記支持部材の間隙を通過させることが可能に形成されている、乗物用シート。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の乗物用シートであって、
    前記ダクトの係合部は、前記支持部材又は前記シートパッドに形成された位置決め用被係合部とも係合可能であって、前記係合部と前記位置決め用被係合部とを係合させることで、前記支持部材又は前記シートパッドに対して前記ダクトの一端部が位置決めされる、乗物用シート。
  4. 請求項1から請求項3のうちいずれか一項に記載の乗物用シートであって、
    前記係合部は突起であり、前記被係合部は穴である、乗物用シート。
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