JP5870773B2 - 空調装置付き車両用シート - Google Patents

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Description

本発明は、空調装置付き車両用シートに関する。
車両用シートにおいて、空調装置を備えるものが従来知られている。下記特許文献1は、空調装置がヘッドレストに設けられたものが開示されている。空調装置は、通気ダクトと、送風機と、ヒーターとを備えている。通気ダクトは、ヘッドレスト内に設けられる空気の通路を形成する部材である。通路の両端部は、ヘッドレストの表面において開口し、それぞれ空気の吸込み口と吹出し口を形成する。吸込み口から取り込まれ、送風機によって通気ダクト内に送風された空気は、ヒーターによって暖められて温風となり、吹出し口からヘッドレストの外部へ吹出す。
実開平06−052615号公報
しかしながら、上述の技術では、通気ダクトの吸込み口がヘッドレストの側面に、吹出し口がヘッドレストの前面に配置されていた。このため、開口端部を周囲に固定するための枠状のベゼル等、通気ダクトの開口端部に設けるべき部品を、吸込み口と吹出し口の両者に対して用意する必要があり、部品点数が嵩んでいた。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、本発明が解決しようとする課題は、空調装置を備える車両用シートにおいて、通気ダクトの吸込み口及び吹出し口を設けるにあたり、従来よりも部品点数を削減することにある。
上記課題を解決するため、本発明に係る空調装置付き車両用シートは次の手段をとる。
本発明の第1の発明に係る空調装置付き車両用シートは、表面に開口する空気の吸込み口と吹出し口とを備え、外部から吸込んだ空気を外部へ吹出す空調装置付き車両用シートであって、前記吸込み口と前記吹出し口の形成部材が隣接状態で一体的に設けられており、前記吹出し口の開口端面は、前記吹出し口の開口端面を取り囲むように配置された前記吸込み口の開口端面より吹出し流れ方向で見て前方位置に配設されていることを特徴とする。
この構成によれば、吸込み口と吹出し口の形成部材が隣接状態で一体的に設けられているため、吸込み口と吹出し口のそれぞれに対して設けるべき部品を一体化することができる。このような部品としては、たとえば、吸込み口と吹出し口の形成部材をその周囲のシート形成部材に対して取り付けるための枠状のベゼルが挙げられる。吸込み口と吹出し口の両者が隣接状態に配設されているため、従来のようにこのそれぞれに対して別のベゼルを用意する必要がなく、一体的なベゼルとすればよい。したがって、車両用シートに空気の吸込み口と吹出し口を設けるにあたり部品点数を削減できる。また、吹出し口から吹出した空気が再び吸込み口へ吸込まれるのが抑制され、空調装置の使用者に向かう空気の量を確保できる。
本発明の第2の発明に係る空調装置付き車両用シートは、表面に開口する空気の吸込み口と吹出し口とを備え、外部から吸込んだ空気を外部へ吹出す空調装置付き車両用シートであって、前記吸込み口と前記吹出し口の形成部材が隣接状態で一体的に設けられており、吸込んだ空気が通る吸込みダクトと、吹出す空気が通る吹出しダクトと、該吹出しダクト内に設けられて空気との熱交換を行う熱交換器とを備え、前記吸込みダクトは前記吹出しダクトの周囲に配設されていることを特徴とする。
この構成によれば、吹出しダクト内で熱交換された空気の熱が、その周囲に配設された吸込みダクト内を流れる空気の温度調節にも利用され、空調装置の熱効率が向上する。
本発明の第3の発明に係る空調装置付き車両用シートは、第2の発明に係る空調装置付き車両用シートであって、前記吹出し口の開口端面は前記吸込み口の開口端面より吹出し流れ方向で見て前方位置に配設されていることを特徴とする。
この構成によれば、吹出し口から吹出した空気が再び吸込み口へ吸込まれるのが抑制され、空調装置の使用者に向かう空気の量を確保できる。
第1の発明によれば、空気の吸込み口と吹出し口を設けるにあたり部品点数を削減できる。また、空調装置の使用者に向かう空気の量を確保できる。
第2の発明によれば、熱交換器を備える空調装置の熱効率が向上する。
第3の発明によれば、空調装置の使用者に向かう空気の量を確保できる。
実施形態に係るシートを示す斜視図である。 第1の実施形態に係るヘッドレストを示す正面図である。 図2のヘッドレストをIII−III線で切断した断面図である。 図3の通気ダクトをIV−IV線で切断して示す断面図である。 図3の通気ダクトをV−V線で切断して示す断面図である。 図3の通気ダクトをVI−VI線で切断して示す断面図である。 図3の断面図における通気口付近の拡大図である。 第2の実施形態において図3と対応する図である。
以下、本発明を実施するためのいくつかの形態を、図面を参照しながら説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る車両用のシート10を示している。シート10は、乗員が着座するシートクッション12と着座した乗員(着座者)の背凭れとなるシートバック14と、着座者の頭部を支持するヘッドレスト20と、を備える。以下、前後左右の方向は着座者の姿勢を基準として定める。シートバック14は、シートクッション12の後部に連結されている。ヘッドレスト20は、シートバック14の上部に設けられている。シートクッション12とシートバック14は、それぞれ内部に骨格となる図示しないフレーム部材を備えている。
ヘッドレスト20は、図2に示されるように、頭部の支持面を形成するブロック形状のクッション材22と、このクッション材22の表面に覆い被せられる表皮材24と、シートバック14に取り付けるためのステー26と、を備える。クッション材22は、軟質発泡樹脂のひとつであるポリウレタンフォームを材料とする。表皮材24は、織物や合成皮革等の柔軟なシート状の素材を材料として袋形状に構成されている(図3参照)。
ステー26は、左右の各側に設けられている。各ステー26は、金属製の棒形状の部材であり、上下方向に設けられている。ステー26の上部はクッション材22の内部に固定され、下部はクッション材22の下面から下方に向かって延出している。延出するステー26の下部はシートバック14の上部に差し込まれ、図示しない取り付け部材によりシートバック14のフレーム部材に取り付けられている。
シート10には、図3に示される空調装置30が設けられている。本実施形態は、空調装置30がシート10の中でも特にヘッドレスト20に設けられており、当該シート10の着座者が使用する形態である。空調装置30は、通気ダクト40と、送風機32と、ヒーター34とを備える。
通気ダクト40は、ヘッドレスト20内に設けられる空気の通路を形成する樹脂製の部材である。通路の両端部は、ヘッドレスト20の表面において開口し、それぞれ空気の吸込み口40aと吹出し口40bを形成する(図2参照)。本実施形態の吹出し口40bは、ヘッドレスト20の前面において着座者の首元の位置と対応する下寄りの位置に配置されている。これにより通気ダクト40内を流れる空気は、吹出し口40bから着座者の首元に向けて吹出す。なお、吸込み口40aと吹出し口40bとが設けられている箇所においては、表皮材24は設けられていない。
送風機32は、通気ダクト40内に設けられ、回転ファンによって通気ダクト40内の空気を吹出し口40b側へ送風する。この送風により負圧となった通気ダクト40内には、ヘッドレストの外部から吸込み口40aを通して空気が吸込まれる。これにより、空気は吸込み口40aから吸込まれて吹出し口40bから吹出される。
ヒーター34は、通気ダクト40内に設けられ、熱交換によって通気ダクト40内を流れる空気を暖めて温風を作る。本発明における熱交換器はこのヒーター34が相当する。ヒーター34は、作動状態と非作動状態とを切り替えることができる。ヒータが作動状態にあるときは、送風機32によって通気ダクト40内に送風された空気は、ヒーター34によって暖められて温風となって、吹出し口40bから吹出す。ヒーター34が非作動状態にあるときは、送風機32によって通気ダクト40内に送風された空気は、そのまま吹出し口40bから吹出す。
以下、通気ダクト40の構造を中心に、空調装置30の構成について詳しく説明する。
(通気ダクト)
通気ダクト40は、図3に示されるように中間部で折り返されて、この中間部より吸込み口40a側の部分(吸込みダクト42)と吹出し口40b側の部分(吹出しダクト44)とが並行する構造となっている。図3には、両ダクトを通る鉛直平面で切断されたヘッドレスト20が示されている。並行する吸込みダクト42と吹出しダクト44は、互いに一体的に形成されており、吸込みダクト42と吹出しダクト44の間には両者の通路を隔てる隔壁部46が形成されている。折り返し部分の隔壁部46には、吸込みダクト42から吹出しダクト44へ通ずる開口47が形成されている。吸込みダクト42内を流れてきた空気は、この開口47を通り抜けて吹出しダクト44に流れ込む。以上のようにして、通気ダクト40には吸込み口40aから吹出し口40bまでを通ずる空気の通路が形成されている。
通気ダクト40内に設けられる前記の送風機32は、折り返し部分に配設されている。すなわち送風機32は、吸込みダクト42内の空気を吹出しダクト44内に送風する。送風機32の回転ファンは、隔壁部46の開口47から空気を回転軸方向に取り込み、径方向へ送り出す。また、折り返し部分は吸込み口40a及び吹出し口40bからヘッドレスト20の内方へ離れているため、送風機32から発せられる騒音はヘッドレスト20を使用する着座者の耳に届きにくい。
通気ダクト40内に設けられる前記のヒーター34は、吹出しダクト44内に配置されている。さらに、ヒーター34は、吹出しダクト44内の特に吹出し口40b近傍に配置されており、これによりヒーター34に暖められた温風が吹出し口40bから吹出すまでに熱が逃げるのが抑制される。
図2に示されるように通気ダクト40の折り返し部分の左右外側には、ヘッドレスト20のステー26と互いに固定するための固定部材60が設けられている。固定部材60はパイプ形状に形成されており、ステー26の上部はこのパイプ形状内に挿入された状態で、両者は互いに固定されている。
吹出しダクト44と並行する吸込みダクト42は、吹出しダクト44の周囲を取り巻くように配設されている。図4〜図6には、異なる3箇所において切断された通気ダクト40が示されている。詳しくは、本実施形態に係る通気ダクト40は、吹出しダクト44が吸込みダクト42の中に挿通された二重の入れ子構造とされている。言い換えると、通気ダクト40は二重の入れ子構造とされ、この構造により形成される二重の通路のうち、中央の通路が吹出しダクト44、この吹出しダクト44を取り巻く(全体として環状断面を有する)通路が吸込みダクト42となっている。したがって、吹出しダクト44の壁部全体が、前記の隔壁部46として吸込みダクト42の小径側の壁部を兼ねている。
吸込みダクト42と吹出しダクト44の両壁部(すなわち吸込みダクト42の大径側と小径側の両壁部)の間には、リブ48が架け渡されて設けられている。これにより吹出しダクト44は吸込みダクト42の中に挿通された状態に固定されている。
吸込みダクト42のうち折り返し部分を除く部分には、上記のリブ48が通路方向に沿って連続的に設けられており、吹出しダクト44を取り巻く吸込みダクト42の通路は、図4に示されるように、このリブ48を境として周方向に複数の通路に区画されている。
一方、折り返し部分においては、リブ48は通路方向に沿って断続的に設けられており、区画された上記の複数の通路はこの部分において互いに連通している。図5はリブ48が設けられた箇所、図6はリブ48が設けられていない箇所において、それぞれ通気ダクト40を切断した断面を示す。折り返し部分において吸込みダクト42と吹出しダクト44の隔壁部46に設けられる開口47は、図5に良く示されるように区画された複数の通路の一つに対して配置されている。しかしながら、上記の断続的なリブ48の構成により、図6に矢印で示されるように他の通路の空気も開口47側に回り込むことができる。
なお、本実施形態に係る吸込みダクト42と吹出しダクト44の壁部は、共に長方形断面を有している。上記のリブ48は両ダクトの断面長方形の4つの角位置において架け渡されており、したがって吸込みダクト42は4本の通路を有している。
(通気口)
図2及び図3に示されるように、吸込み口40aは吹出し口40bと隣接する位置に配置されて、吸込み口40aと吹出し口40bは一体的に形成されている。以下、隣接して配置されたこの吸込み口40aと吹出し口40bとをまとめて扱う場合は通気口40a,40bという。図7には通気口40a,40b付近が拡大して示されている。
通気ダクト40が二重の入れ子構造とされた本実施形態においては、ヘッドレスト20の表面に開口する通気口40a,40bも、そのまま通気ダクト40の端部として同様の構造を有する。すなわち、吸込み口40aを形成する(大径側の)開口端部が吹出し口40bを形成する開口端部を取り囲むように配置されている。また、吹出し口40bを形成する開口端部が前記隔壁部46の端部として吸込み口40aを形成する(小径側の)開口端部を兼ねている。また吹出し口40bは、前記のリブ48により吹出しダクトの4本の通路に対応して図2に示されるように周方向に4つに区画されている。
通気口40a,40bを形成する開口端部には、周囲のクッション材22や表皮材24に対して固定するための枠状のベゼル50が設けられている。このベゼル50は、通気ダクト40と別体で設けることもできるが、本実施形態においては通気ダクト40と一体で設けられている。また本実施形態においては、吸込み口40aの(大径側の)開口端部が吹出し口40bの開口端部を取り囲んでいるため、ベゼル50は外側にある吸込み口40aを形成する開口端部のみに対して設けられる。
吹出し口40bを形成する開口端面は、図7に示されるように、吸込み口40aを形成する(大径側の)開口端面よりも前方(吹出し流れ方向)に配設されている。すなわち、中央の吹出し口40bの開口端部が、これを取り囲む吸込み口40aの(大径側の)開口端部よりも前方に突出している。また、吹出し口40bの開口内には、空気の吹出し流れを整流する整流板45が設けられている。
本実施形態に係るシート10は、以下のような作用効果を奏する。まず、通気ダクト40の吸込み口40aと吹出し口40bとが隣接位置に配置されて互いに一体的に設けられているため、通気ダクト40の開口端部に設けられる部品の点数を削減できる。また、ダクトとは別部材で吸込み口40aと吹出し口40bに対し枠状のベゼル50を取り付ける場合であっても、両者が隣接位置に配置されているためそれぞれに対して別のベゼル50を用意する必要がなく、一体的なベゼル50とすれば良いので部品点数を削減できる。特に、本実施形態のように通気ダクト40を二重の入れ子構造とすれば、ベゼル50は外側にある吸込み口40aに対してのみ用意すれば良い。
また、吹出し口40bの開口端面は、吸込み口40aの開口端面よりも前方(吹出し流れ方向)に設定されているため、吹出し口40bから吹出した温風が再び吸込み口40aから通気ダクト内に取り込まれるのが抑制され、着座者に向かう温風の量を確保できる。
また、吹出しダクト44内にヒーター34が設けられ、吹出しダクト44の周囲に吸込みダクト42が配設されているため、吹出しダクト44内でヒーター34により暖められた温風の熱が、隔壁部46を介して吸込みダクト42内を流れる空気を暖めるのに利用され、空調装置30の熱効率が向上する。また、温風の熱によりヘッドレスト20のクッション材22等が暖まって変質するのも抑制できる。
(第2の実施形態)
次に、本発明を実施するための第2の形態について、図8を参照しながら説明する。なお本実施形態のうち、通気口40a,40b等、前記の第1の実施形態から実質的な変更を要しない部分については、第1の実施形態と同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
第2の実施形態は、第1の実施形態において、ヘッドレスト20のうち空調装置30の通気口40a,40bが設けられる部位の外形を変更した実施形態である。本実施形態に係るヘッドレスト20は、前面において着座者の首元の位置と対応する下寄りの位置に、図8に示される内方に窪んだ窪み部位20aを有している。そして、通気口40a,40bがこの窪み部位の底面に配設されている点で、図7に示される第1の実施形態とは異なる。しかしながら本実施形態は、吹出し口40bを形成する開口端面が吸込み口40aを形成する開口端面よりも前方(吹出し流れ方向)に配設されている点で、第1の実施形態と同様である。これにより、本実施形態に係る車両用シートは第1の実施形態と同様の効果を奏すると共に、着座者が頭部をヘッドレスト20に深くあずけた場合でも、ヘッドレスト20の窪み形状20aにより、前方に突出する吹出し口40bの開口端部に当たらず、従来通りの乗り心地を維持できる。
なお、本発明に係る空調装置を備える車両用シートは、上記の第1及び第2の実施形態に限定されるものではなく、その他各種の形態で実施できるものである。
上記の実施形態に係る空調装置30は、車両用のシート10の中でも特にヘッドレスト20に設けられていが、シート10である限りヘッドレスト20以外の部分に空調装置30を設けることこともできる。また、上記の実施形態に係る空調装置30は当該シート10の着座者が使用できるように、吹出し口40bがヘッドレスト20の前面において着座者の首元の位置と対応する下寄りの位置に配置されている。しかし、当該シート10以外のシートの着座者が空調装置30を使用できるように構成することもできる。たとえば、吹出し口をシートバック14の後面に配置し、通気ダクト40内を流れる空気が当該シート10の後のシートの着座者に向けて吹出すように空調装置30を構成することもできる。
上記の実施形態に係る空調装置30は熱交換器としてヒーター34が設けられ、ヒーター34を作動させたときは温風を吹出すことができるのであったが、熱交換器として冷却装置を設けて冷風を吹出すことのできる空調装置30としても良い。この場合、熱流の方向が逆になることを除けば上記の実施形態と同様の効果を奏する。
上記の実施形態においては、通気口40a,40bの開口端部に、枠状のベゼル50が通気ダクト40と一体で設けられている。前記のとおり、このベゼル50は通気ダクト40と別体で設けることもできる。また、このベゼル50と共に、又はベゼル50を含むものとして、通気口40a,40bの開口端部を形成するカバー乃至キャップを通気ダクト40本体とは別体で設ける構成としても良い。この場合において、通気口40a,40bの開口内には、上記の実施形態において設けられていた整流板45の他、ごみ等の侵入を防ぐフィルタや、手等の誤侵入を防ぐ防護ワイヤを、上記カバー乃至キャップと一体的に設けることもできる。以上の場合においても、上記の実施形態と同様に、吸込み口40aと吹出し口40bのそれぞれに対するベゼル50、カバー、キャップ等を一体的な部品として製造、管理、組み付けすることができる。
上記の実施形態に係る通気ダクト40は、前記のとおり二重の入れ子構造とされ、この構造により形成される二重の通路のうち、中央の通路が吹出しダクト44、これを取り巻く通路が吸込みダクト42となっている。この吸込みダクト42と吹出しダクト44の壁部は、共に長方形断面を有しているが、円形断面等、他の形状の断面を有するものとしても良い。また、吸込みダクト42が吹出しダクト44の周囲に配設されている限りにおいて、通気ダクト40は入れ子構造以外のいかなる構造とすることもできる。特に、吸込みダクト42は吹出しダクト44の周囲の全部に配設されていることを要せず、一部にさえ配設されていれば両ダクトの通路を隔てる隔壁部46を通じて熱が行き来することができ、上記の実施形態と同様の効果を奏する。
10 シート
12 シートクッション
14 シートバック
20 ヘッドレスト
20a 窪み部位
22 クッション材
24 表皮材
26 ステー
30 空調装置
32 送風機
34 ヒーター
40 通気ダクト
40a 吸込み口
40b 吹出し口
42 吸込みダクト
44 吹出しダクト
45 整流板
46 隔壁部
47 (隔壁部の)開口
48 リブ
50 ベゼル
60 固定部材

Claims (3)

  1. 表面に開口する空気の吸込み口と吹出し口とを備え、
    外部から吸込んだ空気を外部へ吹出す空調装置付き車両用シートであって、
    前記吸込み口と前記吹出し口の形成部材が隣接状態で一体的に設けられており、
    前記吹出し口の開口端面は、前記吹出し口の開口端面を取り囲むように配置された前記吸込み口の開口端面より吹出し流れ方向で見て前方位置に配設されていることを特徴とする空調装置付き車両用シート。
  2. 表面に開口する空気の吸込み口と吹出し口とを備え、
    外部から吸込んだ空気を外部へ吹出す空調装置付き車両用シートであって、
    前記吸込み口と前記吹出し口の形成部材が隣接状態で一体的に設けられており、
    吸込んだ空気が通る吸込みダクトと、吹出す空気が通る吹出しダクトと、
    該吹出しダクト内に設けられて空気との熱交換を行う熱交換器とを備え、
    前記吸込みダクトは前記吹出しダクトの周囲に配設されていることを特徴とする空調装置付き車両用シート。
  3. 請求項2に記載の空調装置付き車両用シートであって、
    前記吹出し口の開口端面は前記吸込み口の開口端面より吹出し流れ方向で見て前方位置に配設されていることを特徴とする空調装置付き車両用シート。
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