JP2016051570A - リチウムイオン電池システム - Google Patents

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Abstract

【課題】負極における金属リチウムの析出あるいは正極における過放電を避け、リチウムイオンの補充を適切に行うリチウムイオン電池システムを提供する。【解決手段】リチウムイオン電池システム100であって、正極122と負極123と電解質とリチウム元素を含む材料を活物質とする第3電極125と、を有するリチウムイオン電池120と、第3電極と正極との間、および第3電極と負極との間の少なくとも一方を、電気的接続状態と電気的非接続状態との間で切り替えることが可能な接続部130と、リチウムイオン電池を制御する制御部110と、を含む。制御部は、接続部に対して、電気的接続状態から電気的非接続状態に切り替えた後において、正極上または負極上へのリチウムイオンの集中度合に対応する物理量が所定の条件を満たすまで再度電気的接続状態とすることを禁止する。【選択図】図1

Description

本発明は、非水系リチウムイオン二次電池を含むリチウムイオン電池システムに関し、特に、電気自動車や電力貯蔵等に用いるのに好適な、高エネルギー密度リチウムイオン電池システムに関する。
リチウムイオン電池は充放電負荷や時間経過に起因して容量が減少し、蓄積及び放出可能なエネルギー量が減少してしまう。容量減少のメカニズムの一つとしては、例えば、負極活物質に炭素材料を用いた場合、その表面で発生する副反応により負極表面に皮膜が生じ、一旦充電されたリチウムイオンが負極中に固定されてしまい、そのために充放電に関わるリチウムイオン量が減少することで電池容量が減少する現象が知られている。
リチウムイオン電池の容量減少に対して、例えば、容量低下がリチウムイオンの減少によるものであるか否かを判定し、リチウムイオンの減少量を算出し、減少量に相当するリチウムイオンを補充して電池容量を回復させることが開示されている(特許文献1)。
国際公開WO2012/124211
しかしながら、引用文献1に開示されたリチウムイオン電池容量の回復技術において、電池の容量低下がリチウムイオンの減少によるものであるとの判定に基づいてリチウムイオンを補充した場合、それによりリチウムイオン電池の劣化を早める場合がある。例えば、高温状態のような環境下でリチウムイオン電池を使用するような場合、リチウムイオンの補充から比較的短時間しか経過していなくても、再びリチウムイオンの減少による電池の容量低下と判定される場合がある。このような場合に再度リチウムイオンを補充した場合に電池の劣化をもたらす虞がある。
このようなことが起こる理由として次のことが推定される。例えば、負極にリチウムイオンを補充する場合、負極全体にわたってリチウムイオンを均一に補充することは難しい。すなわち、リチウムイオンを補充する場合、補充されたリチウムイオンはまず、リチウムイオンの補充源に近い負極上に集中的に補充され、一旦集中的に補充されたリチウムイオンが負極全体に拡散されるには時間を要する。この様子を図8に示す。このような状態において、リチウムイオン補充を再度行うと、リチウムイオンが集中している部分において金属リチウムの析出(リチウムデンドライトの析出)が発生し、これにより電池寿命を短くすることになる。
このことは、正極にリチウムイオンを補充する場合においても同様であり、正極全体にわたってリチウムイオンを均一に補充することは難しい。すなわち、リチウムイオンを補充すると、補充されたリチウムイオンはまず、リチウムイオンの補充源に近い正極上に集中的に補充され、一旦集中的に補充されたリチウムイオンはすぐには正極全体に拡散されない。この様子を図10に示す。リチウムイオンが集中的に補充された部分では放電状態となる。このような状態において、リチウムイオン補充が再度行われると、放電状態の部分は過放電状態となり、これにより電池寿命を短くすることになる。
本発明のリチウムイオン電池システムは、正極と負極と電解質とリチウム元素を含む材料を活物質とする第3電極と、を有するリチウムイオン電池と、第3電極と正極との間、および第3電極と負極との間の少なくとも一方を、電気的接続状態と電気的非接続状態との間で切り替えることが可能な接続部と、リチウムイオン電池を制御する制御部と、を含み、制御部は、接続部に対して、電気的接続状態から電気的非接続状態に切り替えた後において、正極上または負極上へのリチウムイオンの集中度合に対応する物理量が所定の条件を満たすまで再度電気的接続状態とすることを禁止する。
本発明によれば、負極における金属リチウムの析出あるいは正極における過放電を避け、リチウムイオンの補充を適切に行うことが可能なリチウムイオン電池システムを提供することが可能となる。
本発明に係るリチウムイオン電池システムの概略構成図である。 正極の断面図である。 負極の断面図である。 第3電極の断面図である。 リチウムイオン電池内部における、正極、負極、および第3電極の配置を示す模式図である。 放置期間とリチウムイオン電池の容量の関係を示すグラフである。 充放電回数とリチウムイオン電池の容量の関係を示すグラフである。 負極におけるリチウムイオンの集中的補充と拡散について説明する概念図である。 リチウムイオン電池システム100による処理を説明するフローチャートである。 正極におけるリチウムイオンの集中的補充を説明する概念図である。 本発明に係るリチウムイオン電池システムの概略構成図である。
本発明に係るリチウムイオン電池システムを図1に示す。リチウムイオン電池システム100は、制御部110、リチウムイオン電池120、接続部130を含む。リチウムイオン電池120は積層型であり、電池容器121の内部に、正極122と負極123とセパレータとが積層された電極群、および第3電極125が配置される。セパレータは図示していないが、正極122、負極123、および第3電極125を相互に隔てる位置に配置される。また、正極122および負極123は、図示しない集電部材によりそれぞれの電極ごとに互いに電気的に接続されている。電池容器121の内部には電解液が満たされている。電池容器は密封され、電解液が外部に漏れない構造となっている。
正極122、負極123、および第3電極125には、それぞれ正極端子126、負極端子127、第3電極端子128が接続されている。接続部130は、正極端子126と第3電極端子128との間、または、負極端子127と第3電極端子128との間を、電気的接続状態と電気的非接続状態との間で切り替える。接続部130には、例えば電磁スイッチが用いられる。負極123と第3電極125の間の電流を制御するために、接続部130と直列に0.01〜10kΩの値を有する抵抗131を配置することが好ましい。なお、一つのリチウムイオン電池システムにおいて、正極122へのリチウムイオンの補充と、負極123へのリチウムイオンの補充の両方を、選択的に行うように構成することも可能である。この場合、一般的には、接続部130と正極端子126との間と、接続部130と負極端子127との間には、それぞれ互いに抵抗値の異なる抵抗を配置する必要がある。ただし、正極端子126と第3電極端子128との間の電位差と、負極端子127と第3電極端子128との間の電位差とが等しくなるように構成する場合には、第3電極端子128と接続部130の間に抵抗131を配置すればよいので、このような構成により部品点数を減少させることができる。
制御部110は、容量回復必要性判断部111、容量回復量設定部112、接続時間設定部113、接続禁止時間設定部114、接続時間判定部115、接続禁止時間判定部116、接続指示部117、および記憶部118を含む。
容量回復必要性判断部111は、リチウムイオン電池120の容量回復が必要かどうか判断する。容量回復量設定部112は、リチウムイオン電池120の容量回復量を設定する。接続時間設定部113は、容量回復量設定部112が設定した容量回復量に基づいて、接続部130を電気的接続状態とする接続時間を設定する。接続禁止時間設定部114は、接続部130が電気的接続状態から電気的非接続状態となった時点から再度電気的接続状態とすることを許可するまでの時間を設定する。
接続時間判定部115は、接続部130が電気的接続状態となった時点からの所定の時間が経過したかどうかを判定する。接続禁止時間判定部115は、接続部130が電気的接続状態から電気的非接続状態となった時点から所定の時間が経過したかどうかを測定する。接続指示部117は、接続部130に対して、電気的接続状態および電気的非接続状態のいずれの状態とするかを指示する。記憶部118は、容量回復量、接続時間、接続禁止時間等の値やその以外の必要な情報を記憶する。
なお、上記説明において、接続部130は、負極端子126と第3電極端子127との間の電気的接続・非接続を選択するものとした。しかし、接続部130は、正極端子125と第3電極端子127との間の電気的接続・非接続を選択するものであってもよい。
<リチウムイオン電池>
リチウムイオン電池120について、ここでは、正極122、負極123、および第3電極125について説明する。
(正極)
図2は正極の断面図を示す。図2に示すように、正極122は、正極箔1221の両面に正極活物質合剤層1222が形成された構成となっている。正極活物質合剤層1222は、正極活物質合剤スラリーを正極箔1221の両面に塗布することにより形成される。正極活物質合剤スラリーは、正極活物質のLiNi1/3Co1/3Mn1/3を88質量%、導電剤のアセチレンブラックを5質量%、PVDF(ポリフッ化ビニリデン)を7質量%に、N−メチル−2−ピロリドンを加えて混合することで作製する。この正極活物質合剤スラリーを、正極箔1221としての厚み25μmのアルミニウム箔の両面に塗布し乾燥した後、プレスして正極活物質合剤層1222を形成し、さらに適当な大きさに切断して正極122を得る。
(負極)
図3は負極の断面図を示す。図3に示すように、負極123は、負極箔1231の両面に負極活物質合剤層1232が形成された構成となっている。負極活物質合剤層1232は、負極活物質合剤スラリーを負極箔1231の両面に塗布することにより形成される。負極活物質合剤スラリーは、負極活物質の難黒鉛化炭素を90質量%、PVDFを10質量%に、N−メチル−2−ピロリドンを加えて混合することで作製する。この負極活物質合剤スラリーを、負極箔1231としての厚み10μmの銅箔の両面に塗布し乾燥した後、プレスして負極活物質合剤層1232を形成し、さらに適当な大きさに切断して負極123を得る。
(第3電極)
図4は第3電極の断面図を示す。図4に示すように、第3電極125は、第3電極箔1251の片面に第3電極活物質合剤層1252が形成された構成となっている。第3電極活物質合剤層1252は、第3電極活物質合剤スラリーを第3電極箔1251の片面に塗布することにより形成される。第3電極活物質合剤スラリーは、第3電極活物質のLiNi1/3Co1/3Mn1/3を88質量%、導電剤のアセチレンブラックを5質量%、PVDF(ポリフッ化ビニリデン)を7質量%に、N−メチル−2−ピロリドンを加えて混合することで作製する。この第3電極活物質合剤スラリーを、第3電極箔1251としての厚み25μmのアルミニウム箔の片面に塗布し乾燥した後、プレスして第3電極活物質合剤層1252を形成し、さらに適当な大きさに切断して第3電極125を得る。ここで、第3電極の活物質として正極122と同一の活物質を用いたが、第3電極の活物質としては、リチウムを含む公知の電極活物質を用いてよい。例えば、金属リチウムや、シリコンまたはスズとリチウムを含む材料を活物質とし銅箔を用いて電極を作成すると高容量な第3電極125が得られるので好ましい。
第3電極活物質合剤層1252の厚さは、正極合剤層1222および負極合剤層1232のいずれに比べても厚い。このように第3電極125の単位面積当たりのリチウム量を正極122および負極123よりも大きくすることで、多くの回数のリチウムイオンの補充を可能とすることができる。金属リチウムやシリコンまたはスズとリチウムを含む材料を用いた場合には、電極を厚くすることなく多くの回数のリチウムイオンの補充を可能とすることができ、好ましい。
(リチウムイオン電池の作製)
正極122と負極123の間にセパレータを配置して積層させ、電極群を形成する。セパレータは、ポリプロピレンとポリエチレンとによる積層多孔質材によるものを用いた。正極122、負極123、および第3電極125は、それぞれ正極端子126、負極端子127、第3電極端子128を接続した。これらの端子それぞれの一部が電池容器121から露出するように、電極群と第3電極とを電池容器121に収納した後、電解液を充填し、電池容器を熱により融着させて封止した。電解液としては、エチレンカーボネートとジエチルカーボネートを体積比1:1で混合した混合溶媒に、六フッ化リン酸リチウムを1mol/lの濃度となるように溶解させたものを用いた。また、電池容器121の材質はラミネートフィルムを用いた。
第3電極は積層された電極群の外側、すなわち、電池容器121に近い領域に配置される。第3電極125は、第3電極活物質合剤層1252が形成された面が、負極123に対向するように配置される。
図5に、リチウムイオン電池内部における、正極122、負極123、および第3電極125の配置例を模式的に示す。この例では、第3電極125は負極123に対向して配置されている。正極122、負極123、および第3電極125は、それぞれ、正極箔と正極活物質合剤層、負極箔と負極活物質合剤層、第3電極箔と第3電極活物質合剤層の組み合わせとして示している。なお、理解を容易にするためにセパレータは図示していない。正極122および負極123が共に複数示されている電池構造を示す。また、第3電極125は、第3電極箔1251の片面に第3電極活物質合剤層1252が形成された構成として説明したが、第3電極箔1251の両面に第3電極活物質合剤層1252が形成されていてもよい。
<リチウムイオン電池の容量回復試験(1)>
次に、リチウムイオン電池の容量回復処理について説明する。
(充放電)
上記説明のリチウムイオン電池120を5個作製した。これらのリチウムイオン電池のそれぞれに対して、25℃において、正極端子126および負極端子127を介して、200mAの充電電流で2.7Vから4.1Vまで定電流定電圧充電した。その後、200mAの放電電流で4.1Vから2.7Vまで定電流放電を行った。これを1サイクルの充放電として、3サイクルの充放電を行った。次に、200mAの充電電流で2.7Vから4.1Vまで定電流定電圧充電した後、200mAの放電電流で4.1Vから2.7Vまで定電流放電を行い、その際の放電容量を測定したところ、いずれのリチウムイオン電池についても209mAhであった。209mAhをこれら5個のリチウムイオン電池120それぞれの初期電池容量とした。
(劣化加速)
上記5個のリチウムイオン電池それぞれに対して、25℃において200mAの充電電流で2.7Vから4.1Vまで定電流定電圧充電した。次に、温度50℃の環境下に10日間放置して劣化加速を行った。劣化加速後のリチウムイオン電池に対して、25℃において、200mAの放電電流で4.1Vから2.7Vまで定電流放電を行い、その際の放電容量を測定したところ、いずれのリチウムイオン電池についても186mAhであった。すなわち、初期容量に比べて23mAh分容量が低下した。
(容量回復処理)
次に、これらのリチウムイオン電池それぞれに対して、25℃において、200mAの充電電流で2.7Vから4.1Vまで定電流定電圧充電した。次に、負極と第3電極を接続して2mAhの放電電流を15時間流し、30mAh分のリチウムイオンを第3電極から負極に移動させた。
(容量の確認)
上記の容量回復処理を行った5個のリチウムイオン電池を25℃の環境に放置した。放置開始から一日経過した時点で、5個のリチウムイオン電池のうち1個のリチウムイオン電池に対して、200mAの放電電流で4.1Vから2.7Vまで定電流放電を行って放電容量を測定したところ、187mAhであった。残りの4個のリチウムイオン電池は引き続き25℃の環境に放置した。
放置開始から3日後に、4個のリチウムイオン電池のうち1個のリチウムイオン電池に対して、200mAの放電電流で4.1Vから2.7Vまで定電流放電を行って放電容量を測定したところ、197mAhであった。残りの3個のリチウムイオン電池は、引き続き25℃の環境に放置した。さらに、放置開始から5日後に、3個のリチウムイオン電池のうち1個のリチウムイオン電池に対して、200mAの放電電流で4.1Vから2.7Vまで定電流放電を行って放電容量を測定したところ、201mAhであった。
同様の容量で、7日後および9日後に放電容量を測定したところ、それぞれ206mAh、209mAhであった。これらの結果を図6に示す(■で示したデータ)。同様に作製した複数の別のリチウムイオン電池について、同様の試験を行ったところ、類似の結果が得られた。
これらの結果から、次のことがわかる。劣化加速後のリチウムイオン電池に対して容量回復処理を行っても、その時点では容量は回復していない。しかし、放置時間の経過と共に容量は回復し、このリチウムイオン電池の場合、9日間の放置によりほぼ元の容量まで回復した。容量の回復に必要な時間は、リチウムイオン電池の構造や大きさ等により異なる。リチウムイオン電池120の容量が低下した状態からほぼ元の容量に回復させるのに必要な放置時間は、容量の回復量の直接測定、あるいは、推定結果に基づき設定できる。
容量回復処理を行ったリチウムイオン電池の容量が時間の経過に伴って回復する理由は明らかではないが、次のように推定される。図8を用いて既に説明した通り、第3電極からリチウムイオンを負極に補充した直後は、補充されたリチウムイオンはまず、リチウムイオンの補充源である第3電極に近い負極上に集中的に補充され、すぐには負極全体に拡散されない。この状態ではリチウムイオン電池の容量は回復しない。
リチウムイオンが集中的に補充された部分においては、リチウムイオン濃度は相対的に高い。一方、リチウムイオンがまだ拡散されていない部分においては、リチウムイオン濃度は相対的に低い。すなわち、負極表面ではリチウムイオンの濃度差が生じ、この濃度差に応じた電位差が生ずる。この電位差が補充されたリチウムイオンを負極表面全体に拡散させてリチウムイオン濃度を均一化する作用をすると考えられる。補充されたリチウムイオンは、時間の経過に伴って負極表面全体に徐々に拡散する。リチウムイオンの拡散に伴って、リチウムイオン電池の容量は徐々に回復し、補充されたリチウムイオンが負極表面全体に拡散すると、リチウムイオン電池の容量はほぼ元の状態まで回復すると考えられる。図8に、補充されたリチウムイオンが負極表面全体に拡散するイメージを矢印で示した。
<比較試験(1)>
容量回復処理を行わないこと以外は容量回復試験(1)と同様の手順で複数のリチウムイオン電池の容量を測定した。この結果を図6に示す(●で示したデータ)。これらの結果から、劣化加速させたリチウムイオン電池の容量は低下したままで回復しないことがわかる。
<リチウムイオン電池の容量回復試験(2)>
(充放電)
作製されたリチウムイオン電池120に対して、容量回復試験(1)と同じ要領で初期電池容量を測定した。すなわち、25℃において、正極端子126および負極端子127を介して、200mAの充電電流で2.7Vから4.1Vまで定電流定電圧充電した。次に、200mAの放電電流で4.1Vから2.7Vまで定電流放電を行った。これを1サイクルの充放電として、3サイクルの充放電を行う。その後、200mAの充電電流で2.7Vから4.1Vまで定電流定電圧充電した後、200mAの放電電流で4.1Vから2.7Vまで定電流放電を行い、その際の放電容量を測定したところ210mAhであった。210mAhをこのリチウムイオン電池120の初期電池容量とした。
(劣化加速)
上記リチウムイオン電池120に対して、容量回復試験(1)と同じ要領で劣化加速を行った。すなわち、25℃において200mAの充電電流で2.7Vから4.1Vまで定電流定電圧充電した。次に、温度50℃の環境下に10日間放置して劣化加速を行った。劣化加速を行ったリチウムイオン電池に対して、25℃において、200mAの放電電流で4.1Vから2.7Vまで定電流放電を行い、その際の放電容量を測定したところ188mAhであった。すなわち、初期容量に比べて22mAh分容量が低下した。
<容量回復処理>
次に、このリチウムイオン電池に対して、25℃において、200mAの充電電流で2.7Vから4.1Vまで定電流定電圧充電した。次に、負極と第3電極を接続して2mAhの放電電流を15時間流し、30mAh分のリチウムイオンを第3電極から負極に移動させた。
(容量の確認)
上記の容量回復処理を行ったリチウムイオン電池に対して、200mAの放電電流で4.1Vから2.7Vまで定電流放電(劣化加速後1回目の放電)を行って放電容量を測定したところ、188mAhであった。すなわち、劣化加速直後の放電容量から変化がなかった。
次に、25℃において、このリチウムイオン電池を200mAの充電電流で2.7Vから4.1Vまで定電流定電圧充電した後、200mAの放電電流で4.1Vから2.7Vまで定電流放電(劣化加速後2回目の放電)を行って放電容量を測定したところ、199mAhであった。すなわち、劣化加速直後の放電容量から11mAh回復した。次に、200mAの充電電流で2.7Vから4.1Vまで定電流定電圧充電した後、200mAの放電電流で4.1Vから2.7Vまで定電流放電(劣化加速後3回目の放電)を行って放電容量を測定したところ、202mAhであった。すなわち、劣化加速直後の放電容量から14mAh回復した。
同様の要領で、劣化加速後4回目の放電と劣化加速後5回目の放電における放電容量を測定し、それぞれ、205mAhおよび210mAhとなり、劣化加速後5回目の放電により、劣化加速前の放電容量に回復したことが確認された。これらの結果を図7に示す(■で示したデータ)。同様に作製した複数の別のリチウムイオン電池について、同様の試験を行ったところ、類似の結果が得られた。
これらの結果から、次のことがわかる。劣化加速後のリチウムイオン電池120に対して容量回復処理を行っても、その時点では容量は回復しない。しかし、充放電を繰り返し行うことにより容量は回復し、このリチウムイオン電池の場合、5回の充放電によりほぼ元の容量まで回復した。容量の回復に充放電の回数は、電池の大きさ、構造、負極の材料等により異なる。リチウムイオン電池120の容量が低下した状態からほぼ元の容量に回復させるのに必要な充放電の回数は、容量の回復量を実測するか、あるいは、回復量の実測値を用いたフィッティングなどにより推定することで設定できる。
容量回復処理を行ったリチウムイオン電池の容量が充放電の回数を重ねるに従って回復する理由は明らかではないが、次のように推定される。容量回復試験(1)において既に説明した通り、第3電極からリチウムイオンを負極に補充した直後は、補充されたリチウムイオンはまず、リチウムイオンの補充源である第3電極に近い負極上に集中的に補充される。集中的に補充されたリチウムイオンは、充放電によりリチウムイオンが正極と負極の間を移動するたびに均一化が進むためと考えられる。
<比較試験(2)>
容量回復処理を行わないこと以外は容量回復試験(2)と同様の手順でリチウムイオン電池の容量を測定した。この結果を図7に示す(●で示したデータ)。これらの結果から、劣化加速させたリチウムイオン電池の容量は低下したままで回復しないことがわかる。
以上の結果から、リチウムイオン電池の容量回復を適切に行うシステムを構築する場合、第3電極から正極上または負極上に補充されたリチウムイオンの集中度合が重要な因子となる。この集中度合は、リチウムイオンの偏在度合あるいは局在度合と表現してもよい。このリチウムイオンの集中度合はリチウムイオン電池内部で起こることであるため、リチウムイオン電池の実際の使用環境では直接測定することができない。そこで、電気的接続状態から電気的非接続状態に切り替えた後において、正極上または負極上へのリチウムイオンの集中度合に対応する物理量を測定し、これが所定の条件を満たすまでは再度電気的接続状態とすることを禁止する。これにより、負極における金属リチウムの析出あるいは正極における過放電を避け、リチウムイオンの補充を適切に行うことが可能なリチウムイオン電池システムを提供できる。
リチウムイオンの集中度合に対応する物理量としては、電気的接続状態から電気的非接続状態に切り替えた時点からの経過時間が挙げられる。この場合の所定の条件は、経過時間が所定時間より長いこととなる。また、上記物理量として、電気的接続状態から電気的非接続状態に切り替えた時点からのリチウムイオン電池の容量増加量であってもよい。この場合の所定の条件は、この容量増加量が所定量より大きいこととなる。さらに、上記物理量として、電気的接続状態から電気的非接続状態になった時点からの充放電回数であってもよい。この場合の所定の条件は、充放電回数が所定の回数より多いこととなる。
<リチウムイオン電池システム>
次に、リチウムイオン電池システム100を用いたリチウムイオン電池120の容量回復について説明する。図9は、リチウムイオン電池システム100における処理を説明するフローチャートである。各処理は制御部110が実行する。
図9のステップS1では、リチウムイオン電池120の容量の把握を行いステップS2に進む。ステップS2では、ステップS1において把握したリチウムイオン電池120の容量に基づいて、リチウムイオン電池120の容量回復が必要かどうか判断する。容量回復が必要と判断された場合はステップS3に進む。一方、容量回復が不要と判断された場合はステップS1に戻る。
ステップS3では、容量回復量を設定し、ステップS4に進む。ステップS4では、ステップS3において設定された容量回復量に基づいて、接続部130を電気的接続状態とする接続時間を設定し、ステップS5に進む。接続時間は、正極122、負極123、および第3電極125の電位情報を用い、電位差を電極間の抵抗で割ることで電流値を算出し、目標の容量回復量を電流値で割ることで得ることができる。ステップS5では、接続部130を電気的接続状態から電気的非接続状態とした後に再び電気的接続状態とすることを禁止する期間である接続禁止時間を設定し、ステップS6に進む。
ステップS6では、接続部130に対して電気的接続状態となるよう指示し、ステップS7に進む。ステップS7では、ステップS4において設定された接続時間が終了したかどうか判定し、終了したと判定された場合にはステップS8に進む。一方、終了していないと判定された場合にはステップS7を繰り返す。ステップS8では、接続部130に対して電気的非接続状態となるよう指示して、ステップS9に進む。
ステップS9では、接続部130が電気的接続状態から電気的非接続状態になった時点からの時間測定を開始し、ステップS10に進む。すなわち、ステップS9において、リチウムイオン電池120に対する1回の容量回復処理が終了すると同時に、次回の容量回復に備えた処理が開始される。ステップS10では、ステップS5において設定された接続禁止時間が終了したかどうか判定し、終了したと判定された場合にはステップS11に進む。一方、接続禁止時間が終了していないと判定された場合にはステップS10を繰り返す。ステップS11では非接続指示を解除し、次回の容量回復処理の開始を可能とし、今回の容量回復処理を終了する。
ステップS1におけるリチウムイオン電池120の容量把握は、公知の容量推定手法を使用できる。例えば、リチウムイオン電池120のインピーダンスの測定を行い、その値に基づいて容量解析を行うなどである。測定対象はインピーダンス以外でも構わない。あるいは、リチウムイオン電池120の容量を直接測定してもよい。
ステップS2における容量回復必要性は、初期容量に対する下限値を設定し、下限値を下回ったら必要と判断することができる。また、ステップS3における容量回復量の設定に関して、所定の値を予め設定し、前記下限値を下回ったら前記所定の値の容量を回復させることが好ましい。例えば、リチウムイオン電池120の容量が初期容量の80%を下限とし、容量回復量を5%とするなどである。電池の容量は短時間で急変するよりも長期間一定に保たれることが好ましいため、下限値を80から90%の範囲で設定し、容量回復量を5%以下とするのが好ましい。また、容量変動は3%以内であればさらに好ましい。
例えば、リチウムイオン電池120の容量が初期容量の85%まで低下した場合に容量回復が必要と判断し、ステップS3における容量回復量を、例えば、リチウムイオン電池120の初期容量の3%とする。この場合には、初期容量の85%まで容量低下したリチウムイオン電池は、その後、85%〜88%の容量領域で使用されることになる。
ステップS4において設定される接続時間、およびステップS5において設定される接続禁止時間は、リチウムイオン電池120の大きさ、構造、負極の材料等により異なる。接続禁止時間は、予め固定値を設定する方法や、リチウムイオン電池120の容量の直接測定または推定結果から得られた容量回復量に基づき、容量回復量が所定値を超える時間を算出する方法により設定できる。リチウムイオン電池の回復処理前の容量、設定された容量回復量、接続時間、接続禁止時間等は、記憶部118に記憶される。
(変形例1)
容量回復の必要性判断の基準は、1回目と2回目以降で異なっていてもよい。この場合、容量回復量も1回目と2回目以降で異なっていてもよい。例えば、1回目の容量回復必要性判断は、リチウムイオン電池120の容量が初期容量の80%まで低下した時点で容量回復が必要と判断し、容量回復量を初期容量の7%とする。2回目以降の容量回復必要性判断は、リチウムイオン電池120の容量が初期容量の84%まで低下した時点で容量回復が必要と判断し、容量回復量を初期容量の3%とする。
このようにすることで、新しいリチウムイオン電池120を、なるべく長時間使用した後に最初の容量回復必要性の判断を行い、その際の容量回復量を比較的大きく設定し、2回目以降の容量回復必要性の判断とその際の容量回復量は、リチウムイオン電池の容量が初期容量の84〜87%の比較的狭い容量範囲で使用することができる。
(変形例2)
上記説明では、ステップS5において接続禁止時間を設定した。すなわち、リチウムイオン電池120の容量回復を行った後、所定の時間が経過していることを、再度の容量回復を行うための条件とした。しかし、再度の容量回復を行うための条件は、接続禁止時間を設定することに限られない。例えば、容量回復を行った後の充放電回数であってもよい。この場合には、ステップS9では、接続部130が電気的接続状態から電気的非接続状態になった時点からの充放電回数のカウントを行い、ステップS7では、充放電回数が所定の回数に達したかどうかに基づいて、ステップS8に進んで接続部130に接続指示を行うかどうかを判断する。また、容量回復処理後の容量回復量と経過時間および/または充放電回数を併せて測定し、1回目の容量回復処理では容量回復量を指標に用い、2回目以降は1回目で判明した必要な容量回復量が得られる経過時間および/または充放電回数を指標に用いてもよい。さらに接続禁止時間は、材料により異なる時間を設定するのが好ましく、例えば負極活物質として用いられる黒鉛では電位が平坦である特徴があり、リチウムイオン濃度勾配が生じても均一化に時間がかかるため、他の材料より長い時間を設定するのが好ましい。
(変形例3)
上記説明は、接続部130は、負極端子127と第3電極端子128を接続することで、負極123と第3電極125との間に電流を流してリチウムイオンを第3電極125から負極123に移動させるものとした。しかし、接続部130は、正極端子126と第3電極端子128を接続することで、正極122と第3電極125との間に電流を流してリチウムイオンを第3電極125から正極122に移動させるものであってもよい。その場合、第3電極125から正極122にリチウムイオンを補充した直後には、第3電極に近い正極上に集中的に補充される。この様子を図10に示す。
(変形例4)
上記説明では、リチウムイオン電池は、正極と負極とセパレータとが積層された電極群を電池容器内に配置した積層であった。しかし、リチウムイオン電池は積層型に限定されず、正極と負極とセパレータとを捲回した捲回型やそれ以外の型式であってもよい。また、第3電極125の位置は、図1に示したような電極群の最外部の負極のさらに外部である場合以外に、図11に示した位置であってもよい。
(変形例5)
上記説明では、制御部110内部での動作のみを記載した。しかし、接続指示および/または接続指示が出ている際に、ユーザに対して表示部(不図示)への表示やランプの点灯によりユーザに知らせてもよい。この場合、ユーザは手動により容量回復処理を行ってもよい。
100 リチウムイオン電池システム
110 制御部
111 容量回復必要性判断部
112 容量回復量設定部
113 接続時間設定部
114 接続禁止時間設定部
115 接続時間判定部
116 接続禁止時間判定部
117 接続指示部
118 記憶部
120 リチウムイオン電池
121 電池容器
122 正極
123 負極
125 第3電極
126 正極端子
127 負極端子
128 第3電極端子
130 接続部
131 接続抵抗

Claims (6)

  1. リチウムイオン電池システムであって、
    正極と負極と電解質とリチウム元素を含む材料を活物質とする第3電極と、を有するリチウムイオン電池と、
    前記第3電極と前記正極との間、および前記第3電極と前記負極との間の少なくとも一方を、電気的接続状態と電気的非接続状態との間で切り替えることが可能な接続部と、
    前記リチウムイオン電池を制御する制御部と、を含み、
    前記制御部は、前記接続部に対して、前記電気的接続状態から前記電気的非接続状態に切り替えた後において、前記正極上または前記負極上へのリチウムイオンの集中度合に対応する物理量が所定の条件を満たすまで再度前記電気的接続状態とすることを禁止するように制御を行うリチウムイオン電池システム。
  2. 請求項1に記載のリチウムイオン電池システムであって、
    前記制御部は、前記接続部が前記電気的接続状態の場合に、前記第3電極と前記正極との間、または前記第3電極と前記負極との間に電流を流して、前記正極または前記負極にリチウムイオンを移動させるリチウムイオン電池システム。
  3. 請求項1または2に記載のリチウムイオン電池システムであって、
    前記所定の条件は、前記電気的接続状態から前記電気的非接続状態に切り替えた時点からの経過時間が所定時間より長いことであるリチウムイオン電池システム。
  4. 請求項1または2に記載のリチウムイオン電池システムであって、
    前記所定の条件は、前記電気的接続状態から前記電気的非接続状態に切り替えた時点からの前記リチウムイオン電池の容量増加が所定量より大きいことであるリチウムイオン電池システム。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載のリチウムイオン電池システムであって、
    前記制御部は、前記リチウムイオン電池の容量に基づいて、前記接続部が前記電気的接続状態となるように制御するリチウムイオン電池システム。
  6. 請求項1乃至5のいずれか一項に記載のリチウムイオン電池システムであって、
    前記リチウムイオン電池の前記第3電極の単位面積当たりのリチウム量は、少なくとも正極および負極のいずれか一方における単位面積当たりのリチウム量よりも大きいリチウムイオン電池システム。
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