JP2016046871A - 車両用モータ駆動装置のブリーザ構造、およびこのブリーザ構造を具備するインホイールモータ駆動装置 - Google Patents

車両用モータ駆動装置のブリーザ構造、およびこのブリーザ構造を具備するインホイールモータ駆動装置 Download PDF

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Abstract

【課題】潤滑油の飛沫が車両用モータ駆動装置の内部からブリーザ構造を越えて外方へ漏れ出ることを防止する技術を提供する。
【解決手段】車両用モータ駆動装置は、外郭をなすケーシング(21a,21r,22a,22r)に設けられるブリーザ通路(Q)と、ブリーザ通路の入口側に設けられてケーシングにより画成される内部空間(L)と接続する入口孔(48m)と、ブリーザ通路の出口側に設けられてケーシングの外方空間と接続する出口孔(67)と、ブリーザ通路の内壁面に立設され、内部空間の潤滑油が入口孔から出口孔に向かって直進することを阻害する障害物(24,25,26)とを備える。
【選択図】図5

Description

本発明は、車輪を駆動する車両用モータ駆動装置に関し、特に車両用モータ駆動装置の内圧が過大になることを防止する車両用モータ駆動装置のブリーザ構造に関する。
車輪のロードホイール内空領域に配置されるインホイールモータ駆動装置として例えば、特開2010−172069号公報(特許文献1)に記載のものが挙げられる。特許文献1のインホイールモータ駆動装置は、軸心給油方式の潤滑油回路を備える。インホイールモータ駆動装置の運転中に、装置内部の回転軸および歯車を潤滑する潤滑油が装置内部に噴射され、潤滑油の飛沫が装置内部を飛び交うことから、装置内部は油雰囲気にされる。あるいは軸心給油方式に代えて、外歯歯車等の回転によって潤滑油を掻き上げて装置内部を油雰囲気にする油浴潤滑方式の潤滑油回路を備える車両用モータ駆動装置が知られている。いずれにせよ車両用モータ駆動装置の内部は潤滑のため油雰囲気にされ、運転中には装置内部において潤滑油の飛沫が飛び交う。
特開2010−172069号公報
インホイールモータ駆動装置あるいはオンボードモータ駆動装置といった車両用モータ駆動装置にあっては、車両走行中に車両用モータ駆動装置内部の温度が上昇し、車両用モータ駆動装置の内圧が高くなる。そこで車両用モータ駆動装置のケーシングに内部圧力を調整するブリーザ孔を設けることが考えられる。装置のケーシングにブリーザ孔を設ける場合、装置内部で潤滑油の飛沫がケーシング内部空間からブリーザ孔に吹きかかる機会が多くなる。そうすると、潤滑油がブリーザ孔を経てケーシング外方へ漏れて不具合が起きる虞がある。
特に乗用自動車が高速道路を高速走行する場合には、車両用モータ駆動装置の内部の回転要素が高速で回転することから、飛沫の勢いが強く、潤滑油がブリーザ孔を経てケーシング外方へ漏れる虞が大きくなる。
本発明は、車両用モータ駆動装置に設けられるブリーザ構造において、潤滑油の飛沫が車両用モータ駆動装置の内部からブリーザ構造を越えて外方へ漏れ出ることを防止する技術を提供するものである。
この目的のため本発明による車両用モータ駆動装置のブリーザ構造は、車両用モータ駆動装置の外郭をなすケーシングに設けられるブリーザ通路と、ブリーザ通路の入口側に設けられて、ケーシングにより画成される内部空間と接続する入口孔と、ブリーザ通路の出口側に設けられて、ケーシングの外方空間と接続する出口孔と、ブリーザ通路の内壁面に立設され、内部空間の潤滑油が入口孔から出口孔に向かって直進することを阻害する障害物とを備える。
かかる本発明によれば、ブリーザ通路内に障害物が配置されることから、ケーシング内部空間が潤滑油の飛沫で油雰囲気にされて飛沫がブリーザ通路に進む場合であっても、ブリーザ通路の障害物によって飛沫の勢いを削ぐことができる。したがって飛沫がブリーザ通路を完全に通過して出口孔に達することを抑止することができる。障害物は、衝立のように入口孔および出口孔間に立設されていればよく、障害物の個数および形状は特に限定されない。障害物は例えば、ピンのような突起であってもよいし、壁状であってもよい。
本発明の一実施形態としてブリーザ通路は、互いに向き合う1対の側面であって入口側から出口側まで延びる第1側面および第2側面を有し、障害物は第1側面に立設されて第2側面との間に隙間を形成する第1障壁と、第1障壁よりも出口側に近い位置で第2側面に立設されて第1側面との間に隙間を形成する第2障壁とを含む。かかる実施形態によれば第1障壁および第2障壁を回避するようにしてジグザグに折れ曲がって延びるブリーザ通路を実現することができる。したがって飛沫がブリーザ通路を入口側から出口側へ進むことを一層効果的に抑止できる。
ブリーザ通路の折れ曲がり形状は、少なくとも1枚ずつの第1障壁および第2障壁によって実現できる。本発明の好ましい実施形態として第1障壁および第2障壁は、ブリーザ通路に沿って交互に3枚以上設けられるとよい。かかる実施形態によれば、ブリーザ通路に多くの折れ曲がり箇所を設けることができ、ブリーザ通路をラビリンス構造にすることができる。
ブリーザ通路の断面形状は特に限定されない。一例として、ブリーザ通路は1対の側面と、底面と、天井面とを有する。ブリーザ通路の底面は略水平であってもよいし、あるいは傾斜面であってもよい。本発明の好ましい実施形態としてブリーザ通路は、第1側面および第2側面と接続し、ブリーザ通路の出口側から入口側に向かって傾斜して下降する底面をさらに有する。かかる実施形態によればブリーザ通路の底面が出口側から入口側に向かうにつれて低くなることから、たとえ飛沫がブリーザ通路に進入して1対の側面および障壁に衝突しても、飛沫は重力によってブリーザ通路の底面に落ち、底面に沿って入口側へ流出する。したがって仮に潤滑油が入口孔からブリーザ通路に進入しても、重力によって潤滑油をケーシングの内部空間へ戻すことができる。
ブリーザ通路の出口側とケーシングの外方空間とを接続する出口孔の構成は特に限定されないが、異物の通過抑制のため、出口孔の断面積はブリーザ通路の断面積よりも小さいことが望ましい。本発明の好ましい実施形態として出口孔は第2側面に形成される。かかる実施形態によれば、仮に飛沫が内部空間から入口孔を通過し、さらに第1障壁を回り込んでも、第2障壁をさらに回り込むことが困難であるため、たとえ飛沫が第2障壁を越えて侵入したとしても、出口孔に進入することは不可能である。
ブリーザ通路はケーシングに取付固定される別部材であってもよいが、好ましくはケーシングに一体形成されるとよい。本発明の好ましい実施形態としてケーシングは第1および第2のケーシングを互いに接合したものであり、第1側面および第1障壁は第1ケーシングに一体形成され、第2側面および第2障壁は第2ケーシングに一体形成されるとよい。かかる実施形態によれば、車両用モータ駆動装置の製造作業において、第1ケーシングの突合面に第2ケーシングの突合面を突き当てて両者を結合するだけで、本発明のブリーザ通路を頗る容易に形成することができる。
ブリーザ通路の配置は特に限定されないが、本発明の好ましい実施形態としてブリーザ通路は車両用モータ駆動装置に電力ケーブルを引き込む端子ボックスに配置されるとよい。かかる実施形態によれば車体のホイールハウジング内に車輪を設置し、当該車輪の内空領域に車両用モータ駆動装置を設置して当該車輪を駆動する、いわゆるインホイールモータ駆動装置において、スペース上の制約を満足することができる。
本発明のブリーザ構造は、様々な車両用モータ駆動装置に適用可能である。例えば、本発明になる車両用モータ駆動装置のブリーザ構造と、該ブリーザ構造が設けられる車両用モータ駆動装置とを具備し、車両の駆動輪の内部に配置されるインホイールモータ駆動装置が挙げられる。一実施形態として、モータ部と、車輪ハブ軸受部と、モータ部の回転を減速して車輪ハブ軸受部に出力する減速部と、モータ部のケーシングおよび減速部のケーシングの少なくとも一方に設けられる本発明のブリーザ構造とを具備する、インホイールモータ駆動装置が挙げられる。かかる実施形態によれば、インホイールモータ駆動装置においてインホイールモータ駆動装置内部の潤滑油が外方空間へ漏れ出すことを防止することができる。インホイールモータ駆動装置の減速部は高減速比を有することが好ましく、例えばサイクロイド減速機構が挙げられる。
このように本発明によれば、車両用モータ駆動装置の内部で回転要素が高速回転して潤滑油の飛沫の勢いが強い場合であっても、潤滑油がブリーザ通路を越えて外方へ漏れる虞を解消することができる。
本発明の一実施形態になる車両用モータ駆動装置を示す背面図である。 同実施形態を図1のII−IIで断面とし、矢印方向から見た状態を示す縦断面図である。 同実施形態からモータリヤカバーを取り外した状態を示す模式図であり、紙面左側がモータリヤカバーの接合面を示す模式図であり、紙面右側が残ったケーシングの接合面を示す模式図である。 同実施形態からモータリヤカバーを取り外した状態を示す横断面図であり、紙面左側がモータリヤカバー内側を示す横断面図であり、紙面右側が残ったケーシング内部を模式的に示す横断面図である。 同実施形態のブリーザ通路を示す断面図であり、図4に対応する。
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づき詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態になる車両用モータ駆動装置を示す背面図であり、電気自動車の車幅方向内側(インボード側)から見た状態を表す。図2は、同実施形態を図1のII−IIで断面とし、矢印方向から見た状態を示す縦断面図である。車両用モータ駆動装置であるインホイールモータ駆動装置11は、図1に示すように略円筒形状であり、図2に示すように、インホイールモータ駆動装置11の軸線Oに沿って直列かつ同軸に順次配置されたモータ部11A、減速部11B、および車輪ハブ軸受部11Cを備える。
そしてインホイールモータ駆動装置11は、軸線Oが電気自動車の車幅方向となり、モータ部11Aが車幅方向内側(インボード側)となり、車輪ハブ軸受部11Cが車幅方向外側(アウトボード側)となる姿勢で、電気自動車の車体左右に設けられた懸架装置にそれぞれ取り付けられる。この電気自動車は公道を走行可能であり、一般道だけでなく高速道路も走行する。
車輪ハブ軸受部11Cに隣接する減速部11Bは、車輪ハブ軸受部11Cよりも大径にされる。減速部11Bに隣接するモータ部11Aは、減速部11Bよりも大径にされる。モータ部11Aの外郭をなすケーシング21aは、インホイールモータ駆動装置11の軸線O方向からみて略円筒形状であり、インホイールモータ駆動装置11の軸線Oを中心とする非回転の固定部材である。減速部11Bの外郭をなすケーシング21bも同様である。これに対し車輪ハブ軸受部11Cは内輪側の回転部材(ハブ輪77)および外輪側の固定部材(外輪部材80)を有し、このうち外輪部材80はケーシング21bにボルト固定され、ハブ輪77には図示しない車輪が取付固定されて、モータ部11Aの回転駆動力を車輪に伝えると共に車重を車輪に伝える。このとき車輪ハブ軸受部11Cおよび減速部11Bは、車輪の内空領域に位置するが、モータ部11Aは車輪の内空領域からインボード側にはみ出す。モータ部11Aのケーシング21aには外径側へ突出する端子ボックス22が形成される(図1参照)。
モータ部11Aは、図2に示すように、回転電機のロータ12、ステータ13、およびモータ軸14aをケーシング21a内のモータ室Lに収容している。そしてモータ部11Aは、力行運転により減速部11Bを通じて車輪ハブ軸受部11Cに回転を出力し、あるいは制動時などにおいて車輪ハブ軸受部11Cの回転を利用して電力回生を行う。略円筒形状のケーシング21aの軸方向端は、モータ部11Aの外郭をなす円板状のモータリヤカバー21rで塞がれる。ケーシング21aの内周面にはステータ13が周方向所定間隔に取付固定される。ステータ13よりも内径側にはロータ12が配置され、ロータ12は軸線Oに沿って延びるモータ軸14aに取付固定される。ステータ13のコイル17は、端子ボックス22を介して3本の動力線101(図1参照)と電気的に接続する。モータ部11Aは、ステータ13のコイル17に交流電流を供給することによって生じる電磁力を受けて、永久磁石又は磁性体によって構成されるロータ12が回転する。各動力線101は車体に搭載されたインバータ(図略)から延びており、絶縁材料で被覆される。モータ軸14aの一方の端部は転がり軸受16を介してモータリヤカバー21rに支持される。モータ軸14aの他方の端部は転がり軸受16を介して隔壁21eに支持される。
略円筒形状のケーシング21bは減速室Nを画成し、減速室Nに減速部11Bの減速機構を収容する。この減速機構はサイクロイド減速機構であり、入力軸14bと、2個1対の偏心部材71と、2個の転がり軸受72と、外周部が波形状の2枚の曲線板73と、複数の内ピン74と、複数の外ピン75と、出力軸76とを有する。減速部11Bの入力軸14bはモータ部11Aのモータ軸14aに連結固定される。入力軸14bおよびモータ軸14aは、軸線Oに沿って延び、一体となって回転することから、モータ側回転部材とも称する。各偏心部材71は、互いに180°異なる位相で、軸線Oから偏心して入力軸14bにそれぞれ設けられる。2枚の曲線板73は中央孔を有し、この中央孔の内周面がそれぞれ転がり軸受72を介して各偏心部材71の外周面に回転自在に支持される。各外ピン75は、ケーシング21bに弾性支持された外ピンハウジング79に固定されて、曲線板73の波形に形成された外周部と係合し、軸線O回りに高速で公転する曲線板73を僅かに自転運動させる。各内ピン74は出力軸76に取付固定されて、曲線板73に周方向所定間隔に形成された複数の貫通孔73hに通され、曲線板73の自転運動のみを取り出し、出力軸76に伝達する。これにより入力軸14bの回転は、減速部11Bにより減速されて、出力軸76から出力される。サイクロイド減速機構である減速部11Bは、遊星歯車組または平行軸歯車組からなる減速機構よりも高減速比であり、インホイールモータ駆動装置11の小型化、軽量化に資する。
出力軸76には車輪ハブ軸受部11Cのハブ輪77が連結固定される。ハブ輪77は転がり軸受78を介して、外輪部材80に回転自在に支持される。またハブ輪77にはボルト81を介して図示しない車輪のロードホイールが取付固定される。転がり軸受78は、2列であって、例えば複列アンギュラ玉軸受である。
上記構成のインホイールモータ駆動装置11の作動原理につき概略説明する。モータ部11Aに通電し、ステータ13のコイル17に電力を供給すると、ロータ12が回転し、モータ軸14aから減速部11Bの入力軸14bに回転を出力する。減速部11Bは、入力軸14bの高速回転を減速して、出力軸76から車輪ハブ軸受部11Cのハブ輪77に低速回転を出力する。減速部11Bはサイクロイド減速機構なので、歯車平行軸式の減速機構や、遊星歯車組からなる減速機構よりも小型、軽量、かつ高減速比である。したがって出力軸76の回転数を入力軸14bの回転数で除算した減速比は、1/10〜1/15の範囲に含まれる。
インホイールモータ駆動装置11の潤滑機構につき補足説明する。インホイールモータ駆動装置11は軸心給油方式の潤滑油回路を備え、モータ部11Aおよび減速部11Bを潤滑および冷却する。具体的には、ケーシング21bの下部に潤滑油タンク53が附設される。モータ部11Aを収容するモータ室Lと減速部11Bを収容する減速室Nとの境界になるケーシングの隔壁21eには、潤滑油ポンプ51が設けられている。潤滑油ポンプ51は、軸線Oと同軸に配置され、内ピン74に固定された内ピン補強部材74bによって駆動される。つまり、減速部11Bの出力回転により潤滑油ポンプ51は駆動される。隔壁21eの壁内部に形成された吸入油路52は、上下方向に延びて、その上端が潤滑油ポンプ51の吸入口と接続し、その下端が減速部11Bの下部に設けられた潤滑油タンク53と接続する。隔壁21eの壁厚内部およびケーシング21aの壁厚内部に形成された吐出油路(図略)は、潤滑油ポンプ51の吐出口からモータリヤカバー21rまで延びる。
吐出油路(図略)の両端のうちモータリヤカバー21r側の端部は、円板状の壁になるモータリヤカバー21rの壁厚内部に形成されて径方向に延びる連絡油路56(図2に内径側端のみ示す)の外径側端と接続する。連絡油路56の内径側端は、図2に示すようにモータ軸14aに設けられるモータ軸油路58aと接続する。
モータ軸油路58aは、モータ軸14aの内部に設けられて軸線Oに沿って延びる。そして、モータ軸油路58aの減速部11Bに近い側の一端が、入力軸14bに設けられて軸線Oに沿って延びる減速部入力軸油路58bと接続する。また、モータ軸油路58aのモータリヤカバー21r側の一端が、上述した連絡油路56と接続する。さらにモータ軸油路58aは、軸線方向中央部のロータフランジ部に形成されたロータ油路64の内径側端と接続する。ロータ油路64を流れる潤滑油は、ロータ12を冷却した後、ロータ12からモータ室Lに噴射されて、ステータ13を冷却し、転がり軸受16等を潤滑および冷却する。
減速部入力軸油路58bは、入力軸14bの内部に設けられて、入力軸14bの両端間を軸線Oに沿って延びる。出力軸76と対向する減速部入力軸油路58bの一端には、潤滑油孔60が設けられる。潤滑油孔60は潤滑油を減速室Nに向けて噴射する。
減速部入力軸油路58bは、各偏心部材71内を径方向外側に向かって延びる潤滑油路59に分岐する。潤滑油路59の外径側端は、偏心部材71の外周面および曲線板73の内周面間に設けられた転がり軸受72と接続する。潤滑油は、潤滑油路59および潤滑油孔60から減速室Nに噴射されて、減速室N内の転がり軸受72をはじめ、内ピン74、外ピン75、曲線板73等の接触部分を潤滑および冷却する。
減速室Nの底部には、減速部リターン孔61が設けられる。減速部リターン孔61はケーシング21bを貫通し、減速室Nと潤滑油タンク53を連通する。またモータ室Lの底部には、モータ部リターン孔66が設けられる。モータ部リターン孔66は隔壁21eを貫通し、モータ室Lと潤滑油タンク53を連通する。
潤滑油回路の作用につき説明すると、内ピン補強部材74bを介して出力軸76によって駆動される潤滑油ポンプ51は、図2に白抜き矢印で示すように、吸入油路52を介して潤滑油タンク53に貯留した潤滑油を吸入し、図示しない吐出油路に潤滑油を吐出する。潤滑油は、潤滑油ポンプ51によって加圧され、吐出油路(図略)と、連絡油路56と、モータ軸油路58aとを順次流れる。モータ軸油路58aを流れる潤滑油は、一部がロータ油路64に流入し、ロータ12の外周面からモータ室Lに噴射される。次に潤滑油は、モータ室Lの底部へ向かい、モータ部リターン孔66を経て潤滑油タンク53に還流する。このようにしてモータ部11Aは軸心給油方式によって潤滑される。またモータ室Lには噴射された潤滑油の飛沫が充満して油雰囲気にされる。
モータ軸油路58aから減速部入力軸油路58bに流れる潤滑油は、分岐して潤滑油路59および潤滑油孔60を流れて減速室Nに噴射され、減速部11Bの偏心部材71、転がり軸受72、曲線板73、内ピン74、および外ピン75に付着する。次に潤滑油は、減速室Nの底部へ向かい、減速部リターン孔61を経て潤滑油タンク53に還流する。このようにして減速部11Bは軸心給油方式によって潤滑される。また減速室Nには噴射された潤滑油の飛沫が充満して油雰囲気にされる。
モータ部11Aのケーシング21aの外周には、図1に示すように、端子ボックス22が附設される。端子ボックス22は、ケーシング21aの上側寄りに形成されて、車両前方へ向かって突出し、端子ボックス22の先端開口を閉塞するカバープレート105を有する。カバープレート105には通し孔が4箇所設けられ、各通し孔から3本の動力線101および1本の信号線102をインホイールモータ駆動装置11に引き込む。
動力線101は金属導線を絶縁性材料で被覆したケーブルであり、三相交流電流のU相、V相、およびW相がそれぞれ流れる。信号線102は個別に絶縁被覆された複数本の芯線を1本に束ねたケーブルであり、端子ボックス22を介して、インホイールモータ駆動装置11内部に設置された複数のセンサと接続する。複数のセンサは例えば、回転数センサ18であったり、図示しない温度センサであったりする。
端子ボックス22は図2に示すように、ケーシング21aのモータリヤカバー21r寄りに配設され、図示しない車輪との干渉を回避する。端子ボックス22の筐体は、略直方体の箱状に形成され、軸線O方向に半分に分割された第1ケーシング22aおよび第2ケーシング22rを互いに合致するよう突き合わせたものである。
図3は本実施形態から動力線101、信号線102、およびカバープレート105を取り除き、さらにケーシング21aからモータリヤカバー21rを取り外した状態を示す模式図である。特に図3の紙面左側はモータリヤカバー21rの接合面を示す模式図である。また図3の紙面右側は残ったケーシング21aの接合面を示す模式図である。図4は、本実施形態のケーシング21aからモータリヤカバー21rを取り外した状態を示す横断面図である。特に図4の紙面左側はモータリヤカバー21rを示す横断面図であり、図3のd−dで断面とし、矢印方向に見た状態を示す。また図4の紙面右側は残ったケーシング21aの第1ケーシング22a付近を示す横断面図であり、図3のc−cで断面とし、矢印方向に見た状態を示す。図5は、本実施形態のブリーザ通路を示す断面図であり、図4に示す第1ケーシング22aおよび第2ケーシング22rを合わせた状態を示す。
本実施形態のインホイールモータ駆動装置11は、図3に左右対称に示すように互いに対応する形状にされたケーシング21aの接合面およびモータリヤカバー21rの接合面を、互いに接触するよう突き合わせて固定したものである。図3中、潤滑油タンク53はケーシング21aの下側に配置され、端子ボックス22の第1ケーシング22aはケーシング21aの上側に配置され、端子ボックス22の第2ケーシング22rはモータリヤカバー21rの上側に配置される。
端子ボックス22は、図1に示すように、車両の前後方向に延在する角筒状に形成される。端子ボックス22の筐体の半分になる第1ケーシング22aはケーシング21aに設けられて外径側に突出する。ケーシング21aに一体形成された第1ケーシング22aは、ケーシング21aと同様、アルミニウム等の軽合金製である。端子ボックス22の筐体の残る半分になる第2ケーシング22rはモータリヤカバー21rに設けられて外径側に突出する。第2ケーシング22rは、モータリヤカバー21rに一体形成され、モータリヤカバー21rと同様、アルミニウム等の軽合金製である。端子ボックス22は図1に示すように、インホイールモータ駆動装置11(具体的にはモータ部11A)の上側寄りに配置され、車両前方に向かって突出する。
円筒形状のケーシング21aの端部開口は、図3に示すように、円板形状のモータリヤカバー21rによって閉塞される。モータリヤカバー21rと接合するケーシング21aの接合面31aは、円筒形状のケーシング21aの端面になり、円弧を描いて延びる帯状の平面である。円板形状のモータリヤカバー21rの外縁には、アウトボード側に突出する突条30が形成される。ケーシング21aと接合するモータリヤカバー21rの接合面31rは、突条30の突出縁になり、円弧を描いて延びる帯状の平面である。ケーシング21aの接合面31aおよびモータリヤカバー21rの接合面31rは、図3に一点鎖線の矢印で示すように互いに接触して突き合わされる。そして接合面31aと接合面31rは液状ガスケット等の液状樹脂やシール材によって互いに密着する。
以下の説明では、ケーシング21aからみて第1ケーシング22aを前方とし、反対側を後方として、前後方向を定義する。またケーシング21aからみて潤滑油タンク53側を下方とし、反対側を上方として、上下方向を定義する。ケーシング21aから前方へ突出する第1ケーシング22aは、軸線Oに直角な第1側壁23aと、四角状の第1側壁23aに一体形成されてインボード側に立ち上がる3枚の上壁27a、中壁28a、下壁29aを含む。上壁27a、中壁28a、下壁29aはいずれも前後方向に延び、この順序で上下方向に間隔を空けて配置される。また第1ケーシング22aは、これら3枚の壁の間で上下方向にそれぞれ延びる仕切り壁40a,49aを含む。
第2ケーシング22rは、軸線Oに直角な第2側壁23rと、四角状の第2側壁23rに一体形成されてアウトボード側に立ち上がる3枚の上壁27r、中壁28r、下壁29rを含む。上壁27r、中壁28r、下壁29rもいずれも前後方向に延び、この順序で上下方向に間隔を空けて配置される。また第2ケーシング22rは、これら3枚の壁の間で上下方向にそれぞれ延びる仕切り壁40r,49rを含む。
第1ケーシング22aの上壁27aの縁には、上段の接合面32aが形成される。中壁28aの縁には、中段の接合面33aが形成される。下壁29aの縁には、下段の接合面34aが形成される。接合面31a、接合面32a、接合面33a、および接合面34aは面一にされ、これら接合面は軸線Oに直角な平面である(図3右側)。
第2ケーシング22rの上壁27rの縁には、上段の接合面32rが形成される。中壁28rの縁には、中段の接合面33rが形成される。下壁29rの縁には、下段の接合面34rが形成される。接合面31r、接合面32r、接合面33r、および接合面34rは面一にされ、これら接合面は軸線Oに直角な平面である(図3左側)。
ケーシング21aの接合面31aにモータリヤカバー21rの接合面31rを接触させて合わせることにより、第1ケーシング22aの各接合面に第2ケーシング22rの各接合面を接触させて合わせることができる。具体的には、第2ケーシング22rの接合面32rは第1ケーシング22aの接合面32aに合わさり、接合面33rは接合面33aに合わさり、接合面34rは接合面34aに合わさる。
3本の帯状の接合面32a,33a,34aのうち、中段の接合面33aおよび下段の接合面34a間には略四角状の凹部36,38が画成される。中段の接合面33rおよび下段の接合面34r間にも同じ形状の凹部36,38が画成される。これら下段の凹部36,36は、第1ケーシング22aと第2ケーシング22rが互いに合わさることにより独立した空間を構成し、コネクタ37を収容する。下段の凹部38,38も、第1ケーシング22aと第2ケーシング22rが互いに合わさることにより独立した空間を構成し、コネクタ39を収容する。
コネクタ37は一方側で3本の動力線101と接続し、他方側でコネクタ39と接続する。コネクタ39はコイル17と接続する。なお端子ボックス22のコネクタ37,39は、凹部36と凹部38を仕切る仕切り壁40aを貫通する導線によって接続される。仕切り壁40a,40rは互いに接合して共通する仕切り壁を構成する。
図3の紙面右側に示すように、上段の接合面32aおよび中段の接合面33a間には略四角状の凹部41,43,45,47が画成される。図3の紙面左側に示すように、上段の接合面32rおよび中段の接合面33r間には同じ形状の凹部41および異なる形状の凹部44,46が画成される。上段の凹部41,41も、第1ケーシング22aと第2ケーシング22rが互いに合わさることにより独立した空間を構成し、信号線102とセンサ(回転数センサ18等)を接続するコネクタ42を収容する。これに対し上段の凹部44,46は、上段の凹部43,45,47に互い違いに被さって、一連に接続する空間としてのブリーザ通路Q(図5)を構成する。ブリーザ通路Qについては後程詳しく説明する。
第1ケーシング22aの凹部43,45,47とケーシング21aのモータ室Lは、軸線Oを中心として円弧状に延びる仕切り壁48によって区画される。ケーシング21a側の仕切り壁48は接合面31aの一部を含み、仕切り壁48の縁は接合面31aと面一にされる(図3右側)。同様に第2ケーシング22rの凹部44,46とモータリヤカバー21rのモータ室Lも、軸線Oを中心として円弧状に延びる仕切り壁48によって区画される。モータリヤカバー21r側の仕切り壁48は接合面31rの一部を含み、仕切り壁48の縁は接合面31rと面一にされる(図3左側)。なおケーシング21a側の仕切り壁48には、凹部43とモータ室Lを連通する連通口48mが設けられている。連通口48mは仕切り壁48の縁を切り欠いてなり、周方向に延びる。あるいは連通口48mは、仕切り壁48を貫通する孔であってもよい。
仕切り壁48は、これら凹部43,45,47の底面を構成する。図3の紙面右側に示すように凹部43,45,47の底面は円弧状に傾斜する曲面である。そして図3右側に示すように凹部47,45,43の順に底面の深さが浅くなる。また図3左側に示すように凹部46,44の順に底面の深さが浅くなる。第2ケーシング22rを第1ケーシング22aにぴったり合わせると、これらの仕切り壁48同士が接合する。そして連通口48mが、仕切り壁48に設けられて上下に延びる長孔を構成する。凹部43〜47は円筒形状のケーシング21aの外周に沿って配置される。また凹部43〜47の上下方向寸法は、連通口48mから遠くなるにつれて小さくなる。つまり連通口48mに最も近い凹部43,44で最も大きく、連通口48mから最も遠い凹部47で最も小さい。
図3および図4に示すように、第1ケーシング22aの上段に形成される凹部41,43,45,47は、この順序で前方から後方に向かって隣り合うよう配置される。凹部41,43は仕切り壁49aによって仕切られる。仕切り壁49aは、第1側壁23aからインボード側に立ち上がり、上下方向に延びて上壁27aおよび中壁28aと接続する。仕切り壁49aの縁には接合面35aが形成される。接合面35aは、接合面32a,33aと面一に接続する。なお端子ボックス22のコネクタ42は、一方側で信号線102と接続し、コネクタ42の他方側に隣接する仕切り壁49aを貫通して延びる導線19を介して、モータ部11Aおよび減速部11B内部のセンサ(回転数センサ18等)と接続する。
第1ケーシング22aの上段に形成される凹部43,45は第1障壁24によって仕切られる。凹部45,47は第1障壁26によって仕切られる。第1障壁24,26も、第1側壁23aからインボード側に立ち上がり、上下方向に延びて上壁27aおよび中壁28aと接続する。第1障壁24,26の縁は、接合面31a,32aと面一にされる。凹部47にはブリーザ孔67が設けられる。ブリーザ孔67は第1側壁23aを貫通して、軸線O方向に延び、第1ケーシング22aの外方空間、つまりケーシング21aの外方空間でもあるインホイールモータ駆動装置11の外方と接続する。
ブリーザ孔67の断面は、図3右側に示すように円形であり、その断面直径は凹部47の上下方向寸法よりも小さい。図4に示すように、ブリーザ孔67には外方からブリーザホース68の一端が接続される。ブリーザホース68はゴムホース等の可撓性の管である。ブリーザホースの他端は、車体内部等、水や泥が存在しない空間に引き込まれる。
第2ケーシング22rの上段に形成される凹部41,44,46は、この順序で前方から後方に向かって隣り合うよう配置される。凹部41,44は仕切り壁49rによって仕切られる。仕切り壁49rは、第2側壁23rからアウトボード側に立ち上がり、上下方向に延びて上壁27rおよび中壁28rと接続する。仕切り壁49rの縁には接合面35rが形成される。接合面35rは接合面32r,33rと面一に接続する。凹部44,46は第2障壁25によって仕切られる。第2障壁25も、第2側壁23rからアウトボード側に立ち上がり、上下方向に延びて上壁27rおよび中壁28rと接続する。第2障壁25の縁は、接合面31r,32rと面一にされる。
第2ケーシング22rが第1ケーシング22aに合わさることによって、第2側壁23rは第1側壁23aと向き合い、互いに平行な1対の側壁を構成する。また第2ケーシング22rの接合面35rは、第1ケーシング22aの接合面35aに接合し、第2ケーシング22rの他の接合面32r,33r,34rも上述したように第1ケーシング22aの接合面32a,33a,34aにそれぞれ接合する。これに対し第2障壁25は、第1障壁24,26と互い違いに配置される。つまり第2ケーシング22rが第1ケーシング22aに合わさることによって、第2障壁25は第1障壁24,26に接合せず、図5に示すように第1障壁24,26間に位置する。これにより凹部43,44,45,46,47は、かかる順序で一連に接続し、図5に示すブリーザ通路Qを構成する。
図5に直線状に表れる第1ケーシング22aと第2ケーシング22rの接合面を突合平面Kとして、ブリーザ通路Qは、突合平面Kを横切るように折れ曲がって延びる。なお突合平面Kはブリーザ通路Qの入口側と、ブリーザ通路Qの出口側とを結ぶ。ブリーザ通路Qの入口側は凹部43,44によって画成される空間であり、連通口48mを介してモータ室Lと接続する。ブリーザ通路Qの出口側は凹部46,47によって画成される空間であり、ブリーザ孔67を介してインホイールモータ駆動装置11の外方空間と接続する。長孔の連通口48mはブリーザ通路Qの入口側に設けられてモータ室Lと接続する入口孔を構成する。丸孔のブリーザ孔67はブリーザ通路Qの出口側に設けられてインホイールモータ駆動装置11の外方空間と接続する出口孔を構成する。
インホイールモータ駆動装置11の運転中にインホイールモータ駆動装置11が温度上昇してモータ室Lの内圧が高くなると、当該内圧は連通口48からブリーザ通路Qを経てブリーザ孔67に抜ける。これによりモータ室Lは減圧される。インホイールモータ駆動装置11の運転停止後にインホイールモータ駆動装置11が温度下降してモータ室Lの内圧が低くなると、大気がブリーザ孔67からブリーザ通路Qと連通口48を経てモータ室Lに流入する。これによりモータ室Lは大気圧に戻される。
ところで本実施形態のインホイールモータ駆動装置11によれば、図3および図5に示すようにインホイールモータ駆動装置11の外郭をなすケーシング21aに設けられるブリーザ通路Qと、ブリーザ通路Qの入口側に設けられてケーシング21aにより画成される内部空間と接続する連通口48mと、ブリーザ通路Qの出口側に設けられてケーシング21aの外方空間と接続するブリーザ孔67と、ブリーザ通路Qの内壁面に立設され、内部空間の潤滑油が連通口48mからブリーザ孔67に向かって直進することを阻害する第1障壁24、26とを備える。これによりモータ室Lを満たす潤滑油の飛沫が、連通口48mを経てブリーザ通路Qの入口側(凹部43)に高速で進入しても、飛沫はブリーザ通路Qの折れ曲がり構造に阻まれ、ブリーザ通路Qを貫通してブリーザ通路Qの出口側(凹部47)に辿り着くことが困難になる。したがって本実施形態によれば、インホイールモータ駆動装置11の運転中に、潤滑油がブリーザ孔67から漏れ出すことはない。
本実施形態のブリーザ通路Qは、互いに向き合う1対の側面であって入口側から出口側まで延びる第1側壁23aの側面および第2側壁23rの側面を有する。そして第1側壁23aに立設されて第2側壁23rとの間に隙間を形成する第1障壁24が、入口側の凹部43から出口側の凹部45への潤滑油の直進を阻害する障害物となる。また第1障壁24よりも出口側に近い位置で第2側壁23rに立設されて第1側壁23aとの間に隙間を形成する第2障壁25が、入口側の凹部43から出口側の凹部45への潤滑油の直進を阻害する障害物となる。これによりブリーザ通路Qの折れ曲がり構造を実現することができる。したがって潤滑油の飛沫がモータ室Lからブリーザ通路Qの入口側(凹部43,44)に進入しても、第1障壁24および第2障壁25に阻まれ、凹部45にさらに進入し難くなる。
また本実施形態では、第1障壁24、第2障壁25、および第1障壁26が、ブリーザ通路Qに沿って交互に3枚以上設けられる。したがって仮に飛沫が、第1障壁24および第2障壁25を乗り越えて凹部45に進入しても、飛沫は第1障壁26に阻まれ、凹部46に進入する可能性は極めて低くなる。つまりブリーザ通路Qは迷路状の経路を有するラビリンス構造であることから、ブリーザ通路Qの入口側の連通口48mを始点として、凹部43,44,45,46,47に向かうにつれて飛沫の進入の困難度が増大する。したがって、飛沫がブリーザ通路Qの出口側に辿りつくことが困難になる。
また本実施形態によれば、ブリーザ通路Qの出口側(凹部47)には第1ケーシング22aの第1側壁23aを貫通してインホイールモータ駆動装置11の外方空間と接続するブリーザ孔67が設けられる。たとえ飛沫が凹部45から最も出口側の第1障壁26を超えて出口側に進入しても、第1障壁26を回り込んで凹部47における第1側壁23aに達することはないから、これにより飛沫がブリーザ孔67に進入することを防止できる。
また本実施形態の端子ボックス22の筐体は、第1ケーシング22aおよび第2ケーシング22rを互いに接合したものであり、第1側壁23aおよび第1障壁24,26は第1ケーシング22aに一体形成され、第2側壁23rおよび第2障壁25は第2ケーシング22rに一体形成される。これにより第1ケーシング22aおよび第2ケーシング22rを互いに接合するだけで、折れ曲がったブリーザ通路Qを容易に作製することができる。
特にインホイールモータ駆動装置11は、車輪の内部に設置されることから小型であることが望まれるが、本実施形態のブリーザ通路Qはケーシング21a外周に沿って配置されることから場所をとらず、インホイールモータ駆動装置のスペース制約上有利である。
以上、図面を参照してこの発明の実施の形態を説明したが、この発明は、図示した実施の形態のものに限定されない。図示した実施の形態に対して、この発明と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。
この発明になる車両用モータ駆動装置は、電気自動車およびハイブリッド車両において有利に利用される。
11 インホイールモータ駆動装置、 13 ステータ、
16 軸受、 17 コイル、 18 回転数センサ、
19 導線、 21a,21b ケーシング、
21r モータリヤカバー、 22 端子ボックス、
22a 第1ケーシング、 22r 第2ケーシング、
23a 第1側壁、 23r 第2側壁、 24,26 第1障壁、
25 第2障壁、 27a,27r 上壁、 28a,28r 中壁、
29a,29r 下壁、 30 突条、 31a,31r 接合面、
32a,32r,33a,33r,34a,34r,35a,35r 接合面、
36,38,41,43,44,45,46,47 凹部、
37,39,42 コネクタ、 40a,40r,48 仕切り壁、
48m 連通口、 49a,49r 仕切り壁、 67 ブリーザ孔、
68 ブリーザホース、 101 動力線、 102 信号線、
105 カバープレート、 K 突合平面、 L モータ室、
N 減速室、 O 軸線、 Q ブリーザ通路。

Claims (8)

  1. 車両用モータ駆動装置の外郭をなすケーシングに設けられるブリーザ通路と、
    前記ブリーザ通路の入口側に設けられて、前記ケーシングにより画成される内部空間と接続する入口孔と、
    前記ブリーザ通路の出口側に設けられて、前記ケーシングの外方空間と接続する出口孔と、
    前記ブリーザ通路の内壁面に立設され、前記内部空間の潤滑油が前記入口孔から前記出口孔に向かって直進することを阻害する障害物とを備える、車両用モータ駆動装置のブリーザ構造。
  2. 前記ブリーザ通路は、互いに向き合う1対の側面であって前記入口側から前記出口側まで延びる第1側面および第2側面を有し、
    前記障害物は、前記第1側面に立設されて前記第2側面との間に隙間を形成する第1障壁と、前記第1障壁よりも前記出口側に近い位置で前記第2側面に立設されて前記第1側面との間に隙間を形成する第2障壁とを含む、請求項1に記載の車両用モータ駆動装置のブリーザ構造。
  3. 前記第1障壁および前記第2障壁は、前記ブリーザ通路に沿って交互に3枚以上設けられる、請求項2に記載の車両用モータ駆動装置のブリーザ構造。
  4. 前記ブリーザ通路は、前記第1側面および第2側面と接続し、ブリーザ通路の前記出口側から前記入口側に向かって傾斜して下降する底面をさらに有する、請求項2または3に記載の車両用モータ駆動装置のブリーザ構造。
  5. 前記出口孔は、前記第2側面に形成される、請求項2〜4のいずれかに記載の車両用モータ駆動装置のブリーザ構造。
  6. 前記ケーシングは、第1および第2のケーシングを互いに接合したものであり、
    前記第1側面および前記第1障壁は前記第1ケーシングに一体形成され、
    前記第2側面および前記第2障壁は前記第2ケーシングに一体形成される、請求項2〜5のいずれかに記載の車両用モータ駆動装置のブリーザ構造。
  7. 前記ブリーザ通路は、車両用モータ駆動装置に電力ケーブルを引き込む端子ボックスに配置される、請求項1〜6のいずれかに記載の車両用モータ駆動装置のブリーザ構造。
  8. モータ部と、
    車輪ハブ軸受部と、
    前記モータ部の回転を減速して前記車輪ハブ軸受部に出力する減速部と、
    前記モータ部のケーシングおよび前記減速部のケーシングの少なくとも一方に設けられる請求項1〜7のいずれかに記載の車両用モータ駆動装置のブリーザ構造とを具備する、インホイールモータ駆動装置。
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