JP2016045321A - 光走査装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】焦点可変ミラーを圧電膜にて構成しつつ、小型化を図ると共に、ミラー駆動配線への電圧印加に伴う共振走査部の共振周波数の変化を抑制する。【解決手段】ミラー駆動配線30を焦点可変ミラー20から共振走査部10の内部を通じて延設する。また、共振走査部10における共振走査用電圧が印加される共振走査用電極14とミラー駆動配線30とにおける表層導体層34との間に溝を設けて絶縁しつつ、表層導体層34と導電性基材31との間に圧電膜ではなく非圧電性絶縁膜33を配置する。【選択図】図1

Description

本発明は、焦点可変ミラーを有する光走査装置に関するものである。
従来、特許文献1において、強制走査部、共振走査部、ミラー部および固定部を有し、ミラー部が共振走査部に支持されていると共に、共振走査部が強制走査部に支持された構造を有する光走査装置が提案されている。この光走査装置では、強制走査部と共振走査部に備えられた圧電膜に与える印加電圧により、ミラー部による結像位置を2次元的に走査可能としている。具体的には、共振走査部は、アクチュエータ部および梁部を有した構成とされ、アクチュエータ部とミラー部とを梁部を介して連結した構成とされている。そして、このような構成において、アクチュエータ部および梁部を通じてミラー部に対して電圧を印加することで、梁部の固有の共振周波数に基づく固有振動によってミラー部を駆動している。
特開2008−40240号公報
上記したような2次元的に結像位置を走査できる光走査装置において、結像位置を3次元的に走査可能とすることが考えられる。例えば、ミラー部として、圧電膜を使った焦点可変ミラーを配することで、結像位置を3次元的に走査可能な光走査装置を実現することができる。具体的には、焦点可変ミラーを導電性基材の上に圧電膜とミラー用電極を積層した構造とし、ミラー用電極と導電性基材との間に電位差を発生させることで、圧電膜に対して電圧を印加し、ミラー部の焦点を可変とする構造にできる。このような構造は、導電性基材の上に圧電膜やミラー用電極を配することによって構成できるため、一般的な半導体プロセスを用いた簡便な製造プロセスによって製造可能である。
ここで、上記のような構造によって3次元的に走査可能な光走査装置を実現する場合、焦点可変ミラーの圧電膜への電圧印加用の配線、つまりミラー用電極に接続されるミラー駆動配線は、ミラー部の周辺を囲む共振走査部を通過するように配置されることになる。具体的には、共振走査部よりも外側の強制走査部から共振走査部を構成するアクチュエータ部および梁部を通じてミラー部に至るようにミラー駆動配線を延設することになる。
しかしながら、焦点可変ミラーを上記構成とする場合、共振走査部も、導電性基材の上に圧電膜と共振走査用電極を積層した構造によって構成され、そこを通過するように配置されるミラー駆動配線も、圧電膜の上に配されることになる。特に、素子サイズを小さくすることを考慮すると、単純に圧電膜の上にミラー駆動配線を配置することになる。この場合、ミラー駆動配線を通じて焦点可変ミラーへ電圧を印加する際に、ミラー駆動配線と導電性基材との間に配置される圧電膜にも電圧が印加されることになり、それによって圧電膜が変形し、共振走査部の共振周波数が変化するという問題を発生させる。
この問題を解決する方法として、アクチュエータ部の外側に張り出させるように共振走査部の面積を拡大し、共振走査用電極より外側にミラー駆動配線を配置し、アクチュエータ部とミラー駆動配線とが絶縁されるようにする構造も考えられる。ところが、共振走査部の面積を拡大するスペースが必要になり、光走査装置の小型化を図ることができない。
本発明は上記点に鑑みて、結像位置を3次元的に走査可能な光走査装置において、焦点可変ミラーを圧電膜にて構成しつつ、小型化を図ると共に、ミラー駆動配線への電圧印加に伴う共振走査部の共振周波数の変化を抑制することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1ないし3に記載の発明では、剛体(1a)および梁部(1b)を有する基板(1)と、下部導電性層(3a)と層間絶縁膜(3b)および上部導電性層(3c)を含み、剛体および梁部の上および剛体および梁部より外側に張り出すように形成された複数層の積層体(3)と、を有し、積層体のうち剛体より外側に張り出す部分によって構成されたアクチュエータ部を有すると共に剛体および梁部の一部の上に形成された共振走査部(10)と、積層体のうち梁部の残部の上および該梁部より外側に張り出すように形成された部分によって構成された焦点可変ミラー(20)とが複数層の積層体がパターニングされることにより形成されている。
このような光走査装置において、複数の積層体がパターニングされることで形成され、焦点可変ミラーから共振走査部の内部を通じて共振走査部よりも外側へ引き出された、焦点可変ミラーへのミラー駆動用電圧の印加を行うためのミラー駆動配線(30)を有し、共振走査部では層間絶縁膜が圧電膜(13)によって構成されており、ミラー駆動配線では層間絶縁膜が非圧電性絶縁膜(33)によって構成されていることを特徴としている。
このように、ミラー駆動配線では層間絶縁膜を非圧電性絶縁膜としているため、焦点可変ミラーを駆動する際にミラー駆動配線に電圧印加を行っても、非圧電性絶縁膜が変形しない、もしくは殆ど変形しないようにできる。したがって、ミラー駆動配線への電圧印加に伴う共振走査部の共振周波数の変化を抑制することが可能となる。そして、このように共振走査部の共振周波数の変化を抑制できる構造のミラー駆動配線を共振走査部の内部を通じて延設している。このため、ミラー駆動配線を共振走査部の外側を通じて形成する場合のように、共振走査部の面積を拡大するスペースが必要にならず、光走査装置の小型化を図ることが可能となる。
請求項4または5に記載の発明では、基板は半導体基板で構成され、該半導体基板の上に絶縁膜(2)を介して複数層の積層体が形成されており、半導体基板のうち共振走査部の下方に位置する部分に拡散層が形成され、該拡散層によって、焦点可変ミラーから共振走査部の下方を通じて共振走査部よりも外側へ引き出された、焦点可変ミラーへのミラー駆動用電圧の印加を行うためのミラー駆動配線(30)が構成されていることを特徴としている。
このように、拡散層によってミラー駆動配線を形成しても良い。このような構成としても、ミラー駆動配線の間に圧電膜が配置されていないため、これらの間に電位差が発生しても、ミラー駆動配線への電圧印加に伴う共振走査部の共振周波数の変化を抑制することができる。また、積層体のうちの共振走査部の下方にミラー駆動配線を配置していることから、共振走査部の面積を拡大するスペースが必要にならず、光走査装置の小型化を図ることが可能となる。
請求項6に記載の発明では、複数の積層体がパターニングされることで形成され、焦点可変ミラーから共振走査部の内部を通じて共振走査部よりも外側へ引き出された、焦点可変ミラーへのミラー駆動用電圧の印加を行うためのミラー駆動配線(30)を有し、共振走査部およびミラー駆動配線における層間絶縁膜は圧電膜(13、37)によって構成されており、焦点可変ミラーに対してミラー駆動配線を通じてミラー駆動電圧が印加されると共に、共振走査部にミラー駆動電圧がミラー駆動配線に印加されることによる共振走査部の共振周波数変化を打ち消す逆位相信号を含む共振走査用電圧が印加されることを特徴としている。
このようにすることで、圧電膜の変形によって生じ得る共振周波数変化を打ち消され、ミラー駆動配線への電圧印加に伴う共振走査部の共振周波数の変化を抑制することが可能となる。そして、このように共振走査部の共振周波数の変化を抑制できる構造のミラー駆動配線も共振走査部の内部を通じて延設されている。このため、ミラー駆動配線を共振走査部の外側を通じて形成する場合のように、共振走査部の面積を拡大するスペースが必要にならず、光走査装置の小型化を図ることが可能となる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係の一例を示すものである。
本発明の第1実施形態にかかる光走査装置100の全体を示した斜視図である。 図1に示す光走査装置100の上面レイアウト図である。 図2中のIII−III’断面図である。 図2中のIV−IV'断面図である。 本発明の第2実施形態にかかる光走査装置100の全体を示した斜視図である。 図5に示す光走査装置100の上面レイアウト図である。 図6中のVII−VII’断面図である。 本発明の第3実施形態にかかる光走査装置100に備えられたミラー駆動配線30の近傍の断面図である。 焦点可変ミラー20に対して印加するミラー駆動用電圧の波形を示した図である。 共振走査部10に対して印加する共振走査用電圧の波形を示した図である。 他の実施形態で説明する光走査装置100に備えられたミラー駆動配線30の近傍の断面図である。 他の実施形態で説明する光走査装置100に備えられたミラー駆動配線30の近傍の断面図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、同一符号を付して説明を行う。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態にかかる光走査装置について、図1〜図4を参照して説明する。なお、図2は、断面図ではないが、図を見易くするために、部分的にハッチングを示してある。
図1〜図4に示す光走査装置100は、共振走査部10と焦点可変ミラー20などを備えた構成とされている。図1および図2では、光走査装置100のうち共振走査部10および焦点可変ミラー20のみを図示してあるが、これらが図示しない強制走査部もしくは単なる基板に支持されることで、光走査装置100が構成されている。
共振走査部10および焦点可変ミラー20は、本実施形態では、SOI(Silicon On Insulator)基板の上に形成した複数層の積層体をパターニングすることにより構成されている。具体的には、図3に示すように、シリコン基板1の上に、絶縁膜2を介して下部導電性層3aや層間絶縁膜3bおよび上部導電性層3cなどによって構成される積層体3が形成されている。これらのうち、シリコン基板1、絶縁膜2および下部導電性層3aとしてSOI基板が用いられている。シリコン基板1がパターニングされることによって剛体1aや梁部1bおよび支持部1cが構成されており、これらの上およびこれらから部分的に張り出すように複数層の積層体3が形成されている。そして、積層体3がパターニングされることで共振走査部10および焦点可変ミラー20の各部が構成されている。なお、ここではシリコン基板1、絶縁膜2および下部導電性層3aをSOI基板によって構成する場合について説明しているが、シリコン基板1の部分をSOI基板によって構成し、その上に、絶縁膜2や積層体3を備えた構造としても良い。また、SOI基板を用いることなく、単にシリコン基板1の上に絶縁膜2や積層体3を形成する構造としても良い。
共振走査部10は、本実施形態では外形が四角形状で構成されており、内部に四角形状の開口部を有した構成とされている。そして、共振走査部10は、四角形状とされた外形のうちの一辺(図1および図2中の上側の辺)の両端に位置する角部にて、支持部1cを介して図示しない強制走査部もしくは単なる基板に支持されている。本実施形態の場合、図示していないが、シリコン基板1が共振走査部10および共振走査部10の外側に残されることで、共振走査部10がそれよりも外側の位置におけるシリコン基板1に支持されている。また、図1中に破線で示したように、四角形状で構成された共振走査部10のうちの外枠部分にシリコン基板1が残されており、共振走査部10の外形の剛性が確保されている。
図3および図4に示すように、共振走査部10に備えられた複数層の積層体3は、導電性基材11、下地膜12、圧電膜13および共振走査用電極14を積層したもので構成されている。
導電性基材11は、下部導電性層3aによって形成される下部電極層に相当するものであり、アルミニウム(Al)、白金(Pt)、導電性金属酸化物もしくは不純物をドープしたシリコン(Si)などによって構成されている。導電性基材11は、共振走査部10よりも外側まで延設されており、光走査装置100の外部において接地電位となる部位に接続されるか、もしくは、外部電源から共振走査用電圧が印加される。本実施形態の場合、導電性基材11を接地電位となる部位に接続している。
下地膜12は、白金(Pt)、チタン(Ti)、導電性金属酸化物、アルミナなどによって構成されている。この下地膜12は、上層に配置される圧電膜13の結晶性を良好にするために形成されているものであり、導電性基材11の上に圧電膜13を結晶性良く良好に形成できるのであれば、下地膜12は形成しなくても良い。また、下地膜12を導電性層で構成する場合には、この下地膜12も下部導電性層3aによって形成される下部電極層となり得るため、その場合には、導電性基材11を絶縁性基材に代えても良い。すなわち、下地膜12によって下部電極層(下部導電性層3a)の一部を構成しても良いし、下地膜12のみによって下部電極層(下部導電性層3a)を構成しても良い。逆に、導電性基材11によって下部電極層(下部導電性層3a)の一部を構成しても良いし、導電性基材11のみによって下部電極層(下部導電性層3a)を構成しても良い。
圧電膜13は、層間絶縁膜3bの一部を構成するものであり、一般的に使用されている圧電材料によって構成されており、例えばチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)膜によって構成されている。圧電膜13は、圧電膜13の下層に位置する下部電極層と上層に位置する上部電極層との間に電位差が発生させられると、その電位差に基づいて変形する。
共振走査用電極14は、上部導電性層3cによって構成される上部電極層を構成するものであり、金(Au)、白金(Pt)もしくは導電性金属酸化物などによって構成されている。共振走査用電極14は、共振走査部10よりも外側まで延設されており、光走査装置100の外部に備えられる共振走査電源から共振走査用電圧が印加されるか、もしくは、光走査装置100の外部において接地電位となる部位に接続される。本実施形態の場合、共振走査用電極14に共振走査用電圧を印加している。
このような構造によって共振走査部10が構成されており、共振走査部10のうちの剛体1aよりも内側の部分、つまり積層体3のみによる薄膜によって構成される部分がアクチュエータ部として機能する。つまり、上部電極層となる共振走査用電極14と下部電極層となる導電性基材11(もしくは下地膜12)のいずれか一方に共振走査用電圧を印加し、これらの間に電位差を生じさせると、それにより、アクチュエータ部において圧電膜13が変形する。これにより、アクチュエータ部を振動させることができ、梁部1bを共振振動させて、焦点可変ミラー20の高速軸を調整できるようになっている。
共振走査部10のうち、剛体1aが備えられた四角形状の枠体部分についてはシリコン基板1の厚みとされているが、剛体1aと焦点可変ミラー20とを連結している梁部1bについては任意の厚みに調整されていても良い。すなわち、梁部1bについては、アクチュエータ部の振動に基づいて共振振動させられることから、その共振振動の共振周波数に合わせて厚みを調整する場合がある。
なお、本実施形態では、共振走査部10のうち、焦点可変ミラー20を挟んだ上下両側、具体的には焦点可変ミラー20を連結している梁部1bの長手方向の両端位置において、積層体3を貫通するスリット3dが形成されている。このようなスリット3dを形成することにより、剛体1aのうち焦点可変ミラー20を挟んだ梁部1bの長手方向両側に位置する相対する二辺からアクチュエータ部を離間させることができる。これにより、アクチュエータ部がより変形し易くなるようにすることができる。
焦点可変ミラー20は、四角形状とされた共振走査部10における四角形状の開口部の内側に配置されており、開口部の相対する二辺の中央部に配置される梁部1bを介して支持されている。
焦点可変ミラー20に備えられた複数層の積層体3は、導電性基材21、下地膜22、圧電膜23およびミラー用電極24を積層したもので構成されている。これら導電性基材21、下地膜22、圧電膜23およびミラー用電極24は、それぞれ、共振走査部10を構成する導電性基材11、下地膜12、圧電膜13および共振走査用電極14と同じもので構成されている。すなわち、本実施形態の場合、複数層の積層体3をパターニングすることで、共振走査部10および焦点可変ミラー20を形成している。このため、導電性基材11、下地膜12、圧電膜13および共振走査用電極14と導電性基材21、下地膜22、圧電膜23およびミラー用電極24は、同じもので構成されている。
例えば、導電性基材21や導電性層で構成される場合の下地膜22は下部導電性層3aによって構成されており、下部電極層を構成するものとなる。圧電膜23は層間絶縁膜3bによって構成されている。また、ミラー用電極24は、上部導電性層3cによって構成されており、上部電極層を構成するものとなる。
ただし、導電性基材21とミラー用電極24の少なくとも一方は導電性基材11や共振走査用電極14と電気的に分離されている。例えば、本実施形態の場合、ミラー用電極24が共振走査用電極14と電気的に分離されている。これにより、ミラー用電極24と共振走査用電極14とに別々の電位を印加することができるようになっている。
さらに、本実施形態では、図1および図2に示すように、焦点可変ミラー20から共振走査部10の内部、つまり梁部1b上およびアクチュエータ部から剛体1a上を通じて共振走査部10よりも外側に至るように、ミラー駆動配線30が形成されている。ミラー駆動配線30は、図4に示すように、導電性基材31、下地膜32、非圧電性絶縁膜33および表層導体層34を積層したもので構成されている。これらのうち、導電性基材31、下地膜32および表層導体層34は、それぞれ、焦点可変ミラー20を構成する導電性基材21、下地膜22およびミラー用電極24と同じもので構成されている。すなわち、導電性基材31や導電性層で構成される場合の下地膜32は下部導電性層3aによって構成されており、下部配線層を構成するものとなる。また、ミラー用電極24は、上部導電性層3cによって構成されており、上部配線層を構成するものとなる。
一方、非圧電性絶縁膜33は、層間絶縁膜3bの一部を構成するものであるが、圧電膜23と異なる非圧電性のもので構成されており、導電性基材31と表層導体層34との間に電位差が生じても変形しないもしくは殆ど変形しないものとなっている。例えば、非圧電性絶縁膜33は、シリコン酸化膜(SiO2)や圧電膜の構成材料に対してイオン注入を行って結晶性を破壊したもの、もしくは、レーザアニールによって熱的に圧電性を劣化させたものによって構成される。例えば、圧電膜の構成材料をPZTとする場合、レーザアニールによって鉛を蒸発させることで、圧電性を劣化させることができる。
導電性基材31は、焦点可変ミラー20の下部電極層を構成する導電性基材21に繋がっており、導電性基材21に対して所望の電圧を印加する下部配線層を構成する。また、表層導体層34は、焦点可変ミラー20の上部電極層を構成するミラー用電極24に接続されており、ミラー用電極24に対して所望の電圧を印加する上部配線層を構成する。本実施形態の場合、例えば、ミラー駆動配線30における導電性基材31を光走査装置100の外部において接地電位となる部位に接続することで、導電性基材31に接続される焦点可変ミラー20の導電性基材21が接地電位となるようにしている。また、ミラー駆動配線30における表層導体層34には外部電源からミラー駆動用電圧が印加されるようになっており、表層導体層34に接続される焦点可変ミラー20のミラー用電極24にミラー駆動用電圧が印加されるようにしている。
また、図2および図4に示すように、導電性基材31と表層導体層34の少なくとも一方は、共振走査部10の導電性基材11や共振走査用電極14と電気的に分離されている。例えば、本実施形態の場合、表層導体層34と共振走査用電極14との間が溝とされることでこれらが電気的に分離されている。これにより、表層導体層34と共振走査用電極14とに別々の電位を印加することができるようになっている。
なお、本実施形態では、表層導体層34を共振走査用電極14やミラー用電極24と同じもので構成しているが、表層導体層34を他の材料、例えばアルミニウム(Al)などで構成しても良い。また、図3では、表層導体層34と共振走査用電極14との間に形成された溝が導電性基材11、31まで達した構造となっているが、表層導体層34と共振走査用電極14との間のみに形成されていても良い。
以上のような構造によって、本実施形態にかかる光走査装置100が構成されている。このように構成された光走査装置100は、例えば共振走査部10の共振走査用電極14に対して共振走査用電圧を印加するとことで、アクチュエータ部における圧電膜13を変形させ、梁部1bを共振振動させることで、高速軸の共振走査を行う。また、例えばミラー駆動配線30における表層導体層34を通じて焦点可変ミラー20のミラー用電極24に対してミラー駆動用電圧を印加することで、焦点可変ミラー20における圧電膜23を変形させる。これにより、焦点可変ミラー20が湾曲する。すなわち、電圧印加前の状態における焦点可変ミラー20が平面状態であり、当該平面を水平面と想定し、さらに梁部1bを中心線と想定した場合に、電圧印加時には中心線から離れるほど水平面からの距離が離れるように焦点可変ミラー20が湾曲する。
なお、ここでは電圧印加前の状態で焦点可変ミラー20が平面状態である場合を例に挙げたが、表面側において中央部が突出した凸面、表面側に中央部が凹んだ凹面とされていても良い。また、電圧印加時に中心線から離れるほど水平面からの距離が離れるように焦点可変ミラー20が湾曲する例を挙げているが、電圧印加時に周辺が水平面と同一で中心位置で水平面からの距離が離れる形態とされていても良い。
このようにして、焦点可変ミラー20の焦点、つまり焦点可変ミラー20で反射した光の結像位置を3次元的に走査することが可能となる。
そして、このような3次元的に結像位置を走査可能な光走査装置100において、ミラー駆動配線30を焦点可変ミラー20から共振走査部10の内部を通じて延設している。また、共振走査部10における共振走査用電圧が印加される共振走査用電極14とミラー駆動配線30とにおける表層導体層34との間に溝を設けて絶縁しており、さらに表層導体層34と導電性基材31との間に圧電膜ではなく非圧電性絶縁膜33を配置している。
このように、表層導体層34と導電性基材31との間を非圧電性絶縁膜33としているため、焦点可変ミラー20を駆動する際にミラー駆動配線30に電圧印加を行っても、非圧電性絶縁膜33が変形しない、もしくは殆ど変形しないようにできる。したがって、ミラー駆動配線30への電圧印加に伴う共振走査部10の共振周波数の変化を抑制することが可能となる。そして、このように共振走査部10の共振周波数の変化を抑制できる構造のミラー駆動配線30を共振走査部10の内部を通じて延設している。このため、ミラー駆動配線30を共振走査部10の外側を通じて形成する場合のように、共振走査部10の面積を拡大するスペースが必要にならず、光走査装置100の小型化を図ることが可能となる。
よって、結像位置を3次元的に走査可能な光走査装置100において、焦点可変ミラー20を圧電膜23にて構成しつつ、小型化を図ると共に、ミラー駆動配線30への電圧印加に伴う共振走査部10の共振周波数の変化を抑制することが可能となる。
なお、このような構成の光走査装置100は、例えば、次のような製造方法によって製造される。まず、シリコン基板1の上に絶縁膜2を介して導電性基材11、21、31の構成材料および下地膜12、22、32の構成材料(下部導電性層3a)を順に配置したのち、その上に圧電膜13、23の構成材料(層間絶縁膜3b)を成膜する。そして、圧電膜13、23の構成材料のうちのミラー駆動配線30の形成予定位置を非圧電性絶縁膜33に置き換える。例えば、圧電膜13、23の構成材料のうちのミラー駆動配線30の形成予定位置にイオン注入を行って結晶性を破壊したり、レーザアニールによって熱的に圧電性を劣化させることで非圧電性絶縁膜33に変異させる。または、圧電膜13、23の構成材料のうちのミラー駆動配線30の形成予定位置をエッチングしたのち、その内部を埋め込むように非圧電性絶縁材料を成膜してから、非圧電性絶縁材料の不要部分を除去することで非圧電性絶縁膜33を形成しても良い。さらに、圧電膜13、23および非圧電性絶縁膜33の上に共振走査用電極14やミラー用電極24および表層導体層34の構成材料を成膜したのち、パターニングして共振走査用電極14やミラー用電極24および表層導体層34を形成する。この後、シリコン基板1を裏面側からエッチングすることで、剛体1aや梁部1bおよび支持部1c等が残るようにパターニングする。これにより、本実施形態にかかる光走査装置100を形成できる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態は、第1実施形態に対してミラー駆動配線30の構成を変更したものであり、その他に関しては第1実施形態と同様であるため、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
図5〜図7を参照して、本実施形態にかかる光走査装置100について説明する。図5〜図7に示されるように、本実施形態の光走査装置100もシリコン基板1の上に絶縁膜2を介して複数層の積層体3を形成することで構成されている。しかしながら、積層体3によって共振走査部10や焦点可変ミラー20を構成しているものの、ミラー駆動配線30については積層体3によって構成していない。
具体的には、図7に示すように、共振走査部10のうちのアクチュエータ部にも弾性変形可能な程度に剛体1aの部分よりも薄くなるようにシリコン基板1を残し、この薄くしたシリコン基板1の表層部に不純物をドープした拡散層を形成している。そして、拡散層によって上部配線層35および下部配線層36を構成している。上部配線層35は、焦点可変ミラー20における上部電極層を構成するミラー用電極24に電気的に接続されており、下部配線層36は、焦点可変ミラー20における下部電極層を構成する導電性基材21に電気的に接続されている。
例えば、上部配線層35および下部配線層36は、積層体3のうち共振走査部10の下方を通過して焦点可変ミラー20の近傍まで延設されている。そして、図示しないが、焦点可変ミラー20の近傍において、絶縁膜2にコンタクトホールが形成されており、コンタクトホールを通じて下部配線層36が導電性基材21に電気的に接続されている。また、焦点可変ミラー20の近傍において、圧電膜23および導電性基材21に貫通孔が形成されていると共に貫通孔内に例えば酸化膜などの絶縁膜が形成されることで絶縁処理が施されている。そして、この貫通孔内にミラー用電極24の一部が埋め込まれることで、上部配線層35がミラー用電極24に電気的に接続されている。
このように、拡散層によってミラー駆動配線30を構成する上部配線層35および下部配線層36を形成しても良い。このような構成としても、上部配線層35と下部配線層36との間に圧電膜が配置されていないため、これらの間に電位差が発生しても、ミラー駆動配線30への電圧印加に伴う共振走査部10の共振周波数の変化を抑制することができる。また、積層体3のうちの共振走査部10の下方に上部配線層35と下部配線層36を配置していることから、共振走査部10の面積を拡大するスペースが必要にならず、光走査装置100の小型化を図ることが可能となる。
なお、ここでは上部配線層35および下部配線層36を積層体3のうち共振走査部10を構成する部分の下方に配置したが、上部配線層35および下部配線層36の上方において積層体3を除去しておいても良い。また、上部配線層35および下部配線層36については、積層体3のうち共振走査部10を構成する部分の下方に配置する場合には、積層体3を成膜する前に予めシリコン基板1の表層部に不純物をイオン注入および熱拡散することによって形成しておけば良い。また、上部配線層35および下部配線層36の上方において積層体3を除去する場合には、積層体3を部分的に除去した部分において絶縁膜2も除去する。そして、その除去した部分において不純物をイオン注入および熱拡散させて上部配線層35および下部配線層36を形成すれば良い。この場合、層間絶縁膜や接続用配線を形成するなどによって、下部配線層36と導電性基材21との電気的な接続や上部配線層35とミラー用電極24との電気的接続を行うことができる。
また、ここでは共振走査部10のうちのアクチュエータ部において剛体1aの部分よりもシリコン基板1を薄くなるようにしたが、薄くしない構造としても良い。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態について説明する。本実施形態は、第1実施形態に対してミラー駆動配線30の構成を変更すると共に、光走査装置100の駆動方法を変更したものであり、その他に関しては第1実施形態と同様であるため、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
図8を参照して、本実施形態にかかる光走査装置100の構成について説明する。本実施形態の光走査装置100は、基本的には第1実施形態と同様の構造を有しており、斜視形状および上面形状は、図1、図2に示した第1実施形態の光走査装置100とほぼ同じであるが、図8に示すようにミラー駆動配線30の構造を第1実施形態に対して変更している。具体的には、第1実施形態においてミラー駆動配線30に備えていた非圧電性絶縁膜33に変えて、圧電膜37を備えるようにしている。
このように、圧電膜37を備える場合、焦点可変ミラー20を駆動する際に表層導体層34と導電性基材31との間に電位差が発生すると、それに基づいて圧電膜37が変形して共振周波数の変化を引き起こし得る。このため、本実施形態では、焦点可変ミラー20のミラー用電極24にミラー駆動用電圧を印加する際に、圧電膜37の変形によって生じ得る共振周波数変化を打ち消すように、共振走査部10に対して印加する共振走査用電圧に逆位相信号を含める。これにより、圧電膜37の変形によって生じ得る共振周波数変化を打ち消すように共振走査部10の圧電膜13を変形させる。
具体的には、図9に示すように、焦点可変ミラー20に対して印加するミラー駆動用電圧が正弦波形とされる場合、図10に示すように、共振走査部10に対して正弦波に高周波成分を加えた共振走査用電圧を印加する。このようにすることで、圧電膜37の変形によって生じ得る共振周波数変化を打ち消され、ミラー駆動配線30への電圧印加に伴う共振走査部10の共振周波数の変化を抑制することが可能となる。そして、このように共振走査部10の共振周波数の変化を抑制できる構造のミラー駆動配線30も共振走査部10の内部を通じて延設されている。このため、ミラー駆動配線30を共振走査部10の外側を通じて形成する場合のように、共振走査部10の面積を拡大するスペースが必要にならず、光走査装置100の小型化を図ることが可能となる。
(他の実施形態)
本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。
例えば、上記第1実施形態では、図3に示すように、共振走査部10における圧電膜13とミラー駆動配線30における非圧電性絶縁膜33とが同一平面となるような構成としているが、必ずしも同一平面である必要はない。例えば、図11(a)に示すように非圧電性絶縁膜33の一部が圧電膜13の上に部分的に形成される構造であっても良いし、図11(b)に示すように圧電膜13の一部が非圧電性絶縁膜33の上に部分的に形成される構造であっても良い。いずれの場合も、下側に配置される膜を先に成膜しておき、それをパターニングしてから、上側に配置される膜を成膜し、それをパターニングすることで図11(a)、(b)に示す構造を構成できる。
また、上記第1実施形態では、ミラー駆動配線30のうち共振走査部10内に位置している部分の全域において非圧電性絶縁膜33としている。しかしながら、少なくとも、ミラー駆動配線30のうち、共振走査用電圧が印加されるときに弾性変形が行われるアクチュエータ部内に位置する部分について非圧電性絶縁膜33としていれば良い。
また、上記各実施形態で説明したミラー駆動配線30のレイアウトは一例を示しただけであり、他のレイアウトであっても良い。すなわち、焦点可変ミラー20から共振走査部10の内部、つまり梁部1b上およびアクチュエータ部から剛体1a上を通じて共振走査部10よりも外側に至るように、ミラー駆動配線30が形成されていれば良い。
同様に、光走査装置100の上面形状や各部の形状、さらには各部を構成する材料についても任意であり、上記実施形態で説明した以外の形状や材料とされていても構わない。例えば、剛体1aや梁部1bおよび支持部1cを構成する半導体基板としてシリコン基板1を用いたが、他の半導体材料が用いられていても良いし、第2実施形態で説明したような拡散層を形成しないのであれば、半導体材料以外で構成される基板であっても良い。さらに、上記したように、シリコン基板1の部分をSOI基板に置き換えても良い。また、第1、第3実施形態においても、第2実施形態と同様に、アクチュエータ部においてシリコン基板1を薄くして残す構造としても良い。
10 共振走査部
11、21、31 導電性基材
12、22、32 下地膜
13、23 圧電膜
14 共振走査用電極
20 焦点可変ミラー
24 ミラー用電極
30 ミラー駆動配線
33 非圧電性絶縁膜
34 表層導体層

Claims (6)

  1. 剛体(1a)および梁部(1b)を有する基板(1)と、
    下部導電性層(3a)と層間絶縁膜(3b)および上部導電性層(3c)を含み、前記剛体および前記梁部の上および前記剛体および前記梁部より外側に張り出すように形成された複数層の積層体(3)と、を有し、
    前記積層体のうち前記剛体より外側に張り出す部分によって構成されたアクチュエータ部を有すると共に前記剛体および前記梁部の一部の上に形成された共振走査部(10)と、前記積層体のうち前記梁部の残部の上および該梁部より外側に張り出すように形成された部分によって構成された焦点可変ミラー(20)とが、前記複数層の積層体がパターニングされることで形成されてなる光走査装置であって、
    前記複数の積層体がパターニングされることで形成され、前記焦点可変ミラーから前記共振走査部を通じて前記共振走査部よりも外側へ引き出された、前記焦点可変ミラーへのミラー駆動用電圧の印加を行うためのミラー駆動配線(30)を有し、
    前記共振走査部では前記層間絶縁膜が圧電膜(13)によって構成されており、前記ミラー駆動配線では前記層間絶縁膜が非圧電性絶縁膜(33)によって構成されていることを特徴とする光走査装置。
  2. 前記ミラー駆動配線のうち、少なくとも前記共振走査部における前記アクチュエータ部内に位置している部分において、前記層間絶縁膜が前記非圧電性絶縁膜によって構成されていることを特徴とする請求項1に記載の光走査装置。
  3. 前記層間絶縁膜は圧電性材料によって構成されており、前記ミラー駆動配線における前記非圧電性絶縁膜とされた部分がイオン注入によって結晶性が破壊されているか、もしくはレーザアニールによって圧電性が劣化させられていることで構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の光走査装置。
  4. 剛体(1a)および梁部(1b)を有する基板(1)と、
    下部導電性層(3a)と層間絶縁膜(3b)および上部導電性層(3c)を含み、前記剛体および前記梁部の上および前記剛体および前記梁部より外側に張り出すように形成された複数層の積層体(3)と、を有し、
    前記積層体のうち前記剛体より外側に張り出す部分によって構成されたアクチュエータ部を有すると共に前記剛体および前記梁部の一部の上に形成された共振走査部(10)と、前記積層体のうち前記梁部の残部の上および該梁部より外側に張り出すように形成された部分によって構成された焦点可変ミラー(20)とが、前記複数層の積層体がパターニングされることで形成されてなる光走査装置であって、
    前記基板は半導体基板で構成され、該半導体基板の上に絶縁膜(2)を介して前記積層体が形成されており、前記半導体基板のうち前記共振走査部の下方に位置する部分に拡散層が形成され、該拡散層によって、前記焦点可変ミラーから前記共振走査部の下方を通じて前記共振走査部よりも外側へ引き出された、前記焦点可変ミラーへのミラー駆動用電圧の印加を行うためのミラー駆動配線(30)が構成されていることを特徴とする光走査装置。
  5. 前記半導体基板は、前記アクチュエータ部の下方にも前記剛体となる部分よりも薄くされた状態で配置されており、該アクチュエータ部の下方を通過して前記ミラー駆動配線が形成されていることを特徴とする請求項4に記載の光走査装置。
  6. 剛体(1a)および梁部(1b)を有する基板(1)と、
    下部導電性層(3a)と層間絶縁膜(3b)および上部導電性層(3c)を含み、前記剛体および前記梁部の上および前記剛体および前記梁部より外側に張り出すように形成された複数層の積層体(3)と、を有し、
    前記積層体のうち前記剛体より外側に張り出す部分によって構成されたアクチュエータ部を有すると共に前記剛体および前記梁部の一部の上に形成された共振走査部(10)と、前記積層体のうち前記梁部の残部の上および該梁部より外側に張り出すように形成された部分によって構成された焦点可変ミラー(20)とが、前記複数層の積層体がパターニングされることで形成されてなる光走査装置であって、
    前記複数の積層体がパターニングされることで形成され、前記焦点可変ミラーから前記共振走査部の内部を通じて前記共振走査部よりも外側へ引き出された、前記焦点可変ミラーへのミラー駆動用電圧の印加を行うためのミラー駆動配線(30)を有し、
    前記共振走査部および前記ミラー駆動配線における前記層間絶縁膜は圧電膜(13、37)によって構成されており、前記焦点可変ミラーに対して前記ミラー駆動配線を通じてミラー駆動電圧が印加されると共に、前記共振走査部に前記ミラー駆動電圧が前記ミラー駆動配線に印加されることによる前記共振走査部の共振周波数変化を打ち消す逆位相信号を含む共振走査用電圧が印加されることを特徴とする光走査装置。
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