JP2016038080A - 電磁クラッチ及び気体圧縮機 - Google Patents
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Abstract
【課題】電磁石へ電圧印加してアーマチュアの摩擦面をプーリの摩擦面に吸着させるときに、板バネの弾発力を小さく抑えることで、スリップ時間を短くして吸着させることができる電磁クラッチを提供する。【解決手段】電磁石33の電磁力によってアーマチュア31を、板バネ34の弾発力に抗してプーリ30の摩擦面側に吸引して、プーリ30とアーマチュア31の各摩擦面同士を吸着させる電磁クラッチ6であって、板バネ34は、第1の板バネ40と第2の板バネ41を備え、第1の板バネ40は、変位に伴ってバネ荷重が増えるバネ構造であり、第2の板バネ41は、変位に伴ってバネ荷重が増加し、座屈変形をすることでバネ荷重が低下するバネ構造であり、電磁石33の電磁力によってアーマチュア31の摩擦面がプーリ30の摩擦面に吸着されるまでの間に、第2の板バネ41が座屈変形されるようにした。【選択図】図6
Description
本発明は、電磁クラッチ、及び車両などに搭載された空調装置に設置される、駆動力伝達を断続する電磁クラッチを備えた気体圧縮機に関する。
例えば、自動車などの車両には、車室内の温度調整を行うための空調装置が設けられている。このような空調装置は、冷媒(冷却媒体)を循環させるようにしたループ状の冷媒サイクルを有しており、この冷媒サイクルは、蒸発器、気体圧縮機、凝縮器、膨張弁が順に設けられている。前記空調装置の気体圧縮機は、蒸発器で蒸発されたガス状の冷媒を圧縮して高圧の冷媒ガスとし、凝縮器へ送出するものである。
この気体圧縮機のうち外部から動力を受けて動作するものは、その動力の入力の受け入れと入力の停止とを切り替えるために、電磁クラッチを備えている(例えば、特許文献1参照)。
この電磁クラッチは、電磁石へ電圧印加したときに発生する磁力によってアーマチュアの摩擦面を、板バネの弾発力に抗してプーリ(ロータ)の摩擦面に吸着させるように構成されている。アーマチュアの摩擦面がプーリの摩擦面に吸着すると、プーリの回転が圧縮機本体の駆動軸へ伝達される。プーリには、エンジンの回転駆動力がベルトを介して伝達されている。なお、電磁石への電圧印加が停止されると消磁され、板バネの弾発力によってアーマチュアの摩擦面がプーリの摩擦面から離れる。
ところで、板バネには所定の初期設定荷重(プリセット荷重)が設定されており、電磁石へ電圧印加されていなくて、アーマチュアの摩擦面がプーリの摩擦面に吸着されていないときに、振動等によってアーマチュアの摩擦面が、プーリの摩擦面に接しないようにしている。よって、電磁石へ電圧印加してアーマチュアの摩擦面を板バネの弾発力に抗してプーリの摩擦面に吸着させるときにおいて、前記初期設定荷重がさらに加えられるため、板バネの弾発力がより大きなものとなる。
板バネの弾発力は、電磁石へ電圧印加してアーマチュアの摩擦面をプーリの摩擦面に吸着(連結)させるときの反力となるため、アーマチュアの摩擦面をプーリの摩擦面に吸着させる吸着力が、板バネの弾発力の大きさ分だけ小さくなる。上記のように、板バネの弾発力がより大きくなると、アーマチュアの摩擦面をプーリの摩擦面に吸着させる吸着力がより小さくなる。
このため、電磁石へ電圧印加してアーマチュアの摩擦面をプーリの摩擦面に吸着させるときに、吸着力が小さくなると、吸着するまでのスリップ時間が長くなる。スリップ時間が長くなると、アーマチュアとプーリの各摩擦面の摩耗量が大きくなって、クラッチが滑り易くなり、クラッチ能力が低下していく。
そこで、本発明は、電磁石へ電圧印加してアーマチュアの摩擦面をプーリの摩擦面に吸着させるときに、板バネの弾発力を小さく抑えることで、スリップ時間を短くして吸着させることができる電磁クラッチ及び気体圧縮機を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明に係る電磁クラッチは、駆動源からの回転駆動力が伝達されて回転するとともに、摩擦面を有するプーリと、このプーリの摩擦面に対して対向配置された摩擦面を有するとともに、この摩擦面と反対側が板バネを介して回転軸側に連結されたアーマチュアと、前記アーマチュアに対して電磁力を作用させる電磁石とを備え、前記電磁石の電磁力によって前記アーマチュアを、前記板バネの弾発力に抗して前記プーリの摩擦面側に吸引して、前記プーリと前記アーマチュアの各摩擦面同士を吸着させ、前記プーリに伝達された回転駆動力を前記アーマチュアを介して前記回転軸に伝達させ、前記電磁石の電磁力をオフにすることで、前記板バネの弾発力で前記アーマチュアの摩擦面をプーリと摩擦面から離間させる電磁クラッチであって、前記板バネは、第1の板バネと第2の板バネを備え、前記第1の板バネは、変位に伴ってバネ荷重が増えるバネ構造であり、前記第2の板バネは、変位に伴ってバネ荷重が増加し、座屈変形をすることでバネ荷重が低下するバネ構造であり、前記電磁石の電磁力によって前記アーマチュアの摩擦面が前記プーリの摩擦面に吸着されるまでの間に、前記第2の板バネが座屈変形されるようにしたことを特徴としている。
また、本発明に係る気体圧縮機は、供給された媒体を圧縮して、圧縮された高圧の媒体を吐出する圧縮機本体と、前記圧縮機本体の駆動軸に対して駆動源からの回転駆動力を断接する電磁クラッチとを備えた気体圧縮機において、前記電磁クラッチは、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の電磁クラッチであることを特徴としている。
本発明に係る電磁クラッチによれば、電圧印加された電磁石の電磁力によってアーマチュアの摩擦面がプーリの摩擦面に吸着されるまでの間に、第2の板バネが変位に伴ってバネ荷重が増加し、座屈変形することにより、第2の板バネが座屈前の状態時に有していたバネ荷重が急激にかつ大幅に低下し、アーマチュアの摩擦面がプーリ摩擦面に吸着されたときにおける、板バネ全体の弾発力が大幅に小さくなる。
よって、電磁石へ電圧印加してアーマチュアの摩擦面をプーリの摩擦面に吸着(連結)させたときの反力が小さくなるため、アーマチュアの摩擦面をプーリの摩擦面に吸着させる吸着力を大きくして、吸着時のスリップ時間を短くすることができる。吸着時のスリップ時間を短くなることによって、プーリとアーマチュアの各摩擦面の摩耗量が小さく抑えられるので、クラッチの繋がりを良くしてクラッチ能力を高めることができる。
以下、本発明を図示の実施形態に基づいて説明する。図1は、本発明の実施形態に係る電磁クラッチを備えた気体圧縮機の一例としてのベーンロータリー型の気体圧縮機(以下、「コンプレッサ」という)の外観を示す図である。
(コンプレッサ1の全体構成)
図示のコンプレッサ1は、例えば、冷却媒体の気化熱を利用して冷却を行なう空気調和システム(以下、「空調システム」という)の一部として構成され、この空調システムの他の構成要素である凝縮器、膨張弁、蒸発器等(いずれも図示を省略する)とともに冷却媒体の循環経路上に設けられている。なお、このような空調システムとしては、例えば、車両(自動車など)の車室内の温度調整を行うための空調装置が挙げられる。
図示のコンプレッサ1は、例えば、冷却媒体の気化熱を利用して冷却を行なう空気調和システム(以下、「空調システム」という)の一部として構成され、この空調システムの他の構成要素である凝縮器、膨張弁、蒸発器等(いずれも図示を省略する)とともに冷却媒体の循環経路上に設けられている。なお、このような空調システムとしては、例えば、車両(自動車など)の車室内の温度調整を行うための空調装置が挙げられる。
コンプレッサ1は、空調システムの蒸発器から取り入れた気体状の冷却媒体としての冷媒ガスを圧縮し、この圧縮された冷媒ガスを空調システムの凝縮器に供給する。凝縮器は圧縮された冷媒ガスを液化させ、高圧で液状の冷媒として膨張弁に送出する。そして、高圧で液状の冷媒は、膨張弁で低圧化され、蒸発器に送出される。低圧の液状冷媒は、蒸発器において周囲の空気から吸熱して気化し、この気化熱との熱交換により蒸発器周囲の空気を冷却する。
コンプレッサ1は、図1に示すように、一端側(図1の左側)が開口し他端側が塞がれた略円筒状の本体ケース2と、この本体ケース2の一端側の開口を塞ぐフロントヘッド3と、本体ケース2とフロントヘッド3からなるハウジング4内に収納される圧縮機本体5と、駆動源である車両(自動車)のエンジン(不図示)からの駆動力を圧縮機本体5に伝達するための電磁クラッチ6を備えている。なお、図1では、本体ケース2を断面形状で示している。
フロントヘッド3は、本体ケース2の開口端面を塞ぐ蓋状に形成されており、本体ケース2の開口端部周囲にボルト締結で固定されている。フロントヘッド3には、空調システムの蒸発器(不図示)から配管を通して低圧の冷媒ガスを吸入する吸入ポート7を有し、本体ケース2には、圧縮機本体5で圧縮された高圧の冷媒ガスを空調システムの凝縮器(不図示)に吐出する吐出ポート(不図示)を有している。
電磁クラッチ6は、フロントヘッド3の外面側に設置されており、車両エンジンの回転駆動力がベルト(不図示)を介してプーリ30に伝達される。圧縮機本体5の駆動軸10(図2参照)の一端側は、電磁クラッチ6のストッパプレート37(図2、図3参照)の中心貫通孔に嵌合されている。
(電磁クラッチ6の構成、動作)
図2は、電磁クラッチ6の縦断面図である。
図2は、電磁クラッチ6の縦断面図である。
この電磁クラッチ6は、図2に示すように、フロントヘッド3に対しベアリング32を介して回転可能に支持されたプーリ30と、該プーリ30の内側に配置された電磁石33と、プーリ30の前面側に設けたアーマチュア31と、後述する板バネ34とを有している。
アーマチュア31は、図2、図3に示すように、駆動軸10の先端側(図2の左側)に固定されたストッパプレート37に、3つの金属製の長板状の板バネ34を介して接続されており、アーマチュア31の摩擦面31aがプーリ30の摩擦面30aに対して、所定のエアギャップを設けて対向配置されている。なお、図3は電磁クラッチ6の正面側(前面側)を示した図であり、外周側のプーリ30は省略している。
電磁石33は、コア35とコイル36を有しており、電磁石33への電圧印加によってコイル36が励磁されると、この励磁による電磁石22の起磁力(電磁力)よってアーマチュア31の摩擦面31aが、板バネ34の弾発力に抗してプーリ30の摩擦面30aに吸着される。これによって、ベルト(不図示)を介してプーリ30に伝達されているエンジンの駆動力が、アーマチュア31を介して駆動軸10に伝達され、上記したコンプレッサ1が運転される(圧縮機本体5による冷媒ガスの圧縮動作が行われる)。
なお、本実施形態では、後述するように、アーマチュア31の摩擦面31aがプーリ30の摩擦面30aに吸着されたときにおける、板バネ34全体の弾発力を小さくすることができる。
また、電磁石33への電圧印加を停止すると、コイル36の励磁が停止され(消磁され)、板バネ34全体の弾発力によってアーマチュア31の摩擦面31aが、プーリ30の摩擦面30aから離れる。これにより、駆動軸10に対してエンジンからの駆動力伝達が断絶され、コンプレッサ1の運転が停止される。
次に、本発明の特徴である板バネ34の詳細について説明する。
図2、図4に示すように、電磁クラッチ6の板バネ34は、略重ね合わされるようにして積層配置された長板状の第1の板バネ40と第2の板バネ41を備え、基端側がストッパプレート37に固定され、先端側がアーマチュア31に固定されている。第1の板バネ40と第2の板バネ41のストッパプレート37側の端部は、両者が密着するように固定され、第1の板バネ40と第2の板バネ41の板バネ41側の端部は、スペーサ(シム)42を介して所定の隙間を有するようにして固定されている。
外側に位置する第1の板バネ40は、変位に伴ってバネ荷重が増える一般的な従来の長板状の板バネであるが、バネ定数が従来よりも小さく設定されて、この第1の板バネ40の弾発力が従来のものよりも小さく設定されている。
内側(アマチュア31側)に位置する第2の板バネ41は、図5(a),(b)に示すように、曲げ部Aを有する屈曲したバネであり、曲げられた一方側(図5(a),(b)の右側)の端面から曲げられた近傍(曲げ部A近傍)までの間にスリット状の切り目43が形成されている。なお、図5(a),(b)において、第2の板バネ41の第1面41aを表面側とし、第2の板バネ41の第2面41bを裏面側とする。
切り目43は、端部側(図5(a)の右側)のスリット幅が一番広く、曲げ部Aに向けてスリット幅が狭くなるように形成されている。切り目43の曲げ部A側の先端部43aは、円形状にくり抜かれている。また、切り目43の端部の少し内側には、半円状の幅広部43bが形成されている。
図5(b)に示すように、第2の板バネ41の切り目43の端部側(図5(b)の右側)を、切り目43のスリット幅が長手方向全体にわたって略均一となるにようにして固定部材44で固定すると、切り目43の両側の各長辺部41c,41dが少し内側に撓むように変形された状態となる。
そして、図5(c)に示すように、第2の板バネ41は、変位に伴ってバネ荷重が増加し、曲げ部Aに所定の力Fを上方から加えると座屈が起こり、第2の板バネ41が反転する。第2の板バネ41が座屈されると、第2の板バネ41が座屈前の状態時に有していたバネ荷重が急激にかつ大幅に低下する。
図4に示したように、第2の板バネ41の第1面41a側(表面側)が第1の板バネ40と対向するようにして、第2の板バネ41の端部が、第1の板バネ41の端部とともにストッパプレート37に固定されている。なお、第1の板バネ40と第2の板バネ41のアーマチュア31側の端部は、上記したようにスペーサ(シム)42を介して固定されており、スペーサ42によって第1の板バネ40と第2の板バネ41との間に隙間を設けて、第2の板バネ41の座屈変位がスムーズに行えるようにしている。
そして、図2、図4に示した電磁クラッチ6は、電磁石33へ電圧印加されておらず、アーマチュア31の摩擦面31aがプーリ30の摩擦面30aに吸着される前の状態である。この吸着前の状況においては、板バネ34(第1、第2の板バネ40,41)には所定の初期設定荷重が設定されており、振動等によってアーマチュア31の摩擦面31aが、プーリ30の摩擦面30aに接しないようにしている。
そして、電磁石33へ電圧印加されてコイル36が励磁されると、この励磁による電磁石22の起磁力よってアーマチュア31の摩擦面31aが、板バネ34(第1、第2の板バネ40,41)全体の弾発力に抗してプーリ30の摩擦面30a側に移動していく。
この際、アーマチュア31のプーリ30方向への移動にともなって、板バネ34(第1、第2の板バネ40,41)のアーマチュア31側がプーリ30側に変位するため、第1の板バネ40が第2の板バネ41の曲げ部A付近を押圧する。
そして、アーマチュア31の摩擦面31aがプーリ30の摩擦面30aに吸着されるまでの間に、図6に示すように、第1の板バネ40で押圧されている第2の板バネ41の曲げ部A付近が座屈される。これにより、第2の板バネ41が座屈前の状態時に有していたバネ荷重が急激にかつ大幅に低下するため、アーマチュア31の摩擦面31aがプーリ30の摩擦面30aに吸着されたときにおける、板バネ34全体の弾発力が大幅に低下する。
よって、電磁石33へ通電してアーマチュア31の摩擦面31aをプーリ30の摩擦面30aに吸着(連結)させるときの反力が小さくなるため、アーマチュア31の摩擦面31aをプーリ30の摩擦面30aに吸着させる吸着力を大きくして、吸着時のスリップ時間を短くすることができる。吸着時のスリップ時間を短くなることによって、プーリ30とアーマチュア31の各摩擦面30a,31aの摩耗量が小さく抑えられるので、クラッチの繋がりを良くしてクラッチ能力を高めることができる。
また、上記したように、電磁石33へ電圧印加してアーマチュア31の摩擦面31aをプーリ30の摩擦面30aに吸着(連結)させるときの反力を小さくできるので、吸着後の反力も小さく抑えられる。よって、アーマチュア31の摩擦面31aがプーリ30の摩擦面30aに吸着された後に、電磁石33への供給電圧を、前記吸着動作時の印加電圧よりも低下させるように制御しても、十分な吸着力を維持することができる。これにより、電磁クラッチ6の動作時の消費電力を低減することができる。
1 コンプレッサ(気体圧縮機)
2 本体ケース
3 フロントヘッド
4 圧縮機本体
6 電磁クラッチ
30 プーリ
31 アーマチュア
33 電磁石
34 板バネ
35 コア
36 コイル
37 ストッパプレート
40 第1の板バネ
41 第2の板バネ
42 スペーサ
43 切り目
A 曲げ部
2 本体ケース
3 フロントヘッド
4 圧縮機本体
6 電磁クラッチ
30 プーリ
31 アーマチュア
33 電磁石
34 板バネ
35 コア
36 コイル
37 ストッパプレート
40 第1の板バネ
41 第2の板バネ
42 スペーサ
43 切り目
A 曲げ部
Claims (6)
- 駆動源からの回転駆動力が伝達されて回転するとともに、摩擦面を有するプーリと、
このプーリの摩擦面に対して対向配置された摩擦面を有するとともに、この摩擦面と反対側が板バネを介して回転軸側に連結されたアーマチュアと、
前記アーマチュアに対して電磁力を作用させる電磁石とを備え、
前記電磁石の電磁力によって前記アーマチュアを、前記板バネの弾発力に抗して前記プーリの摩擦面側に吸引して、前記プーリと前記アーマチュアの各摩擦面同士を吸着させ、前記プーリに伝達された回転駆動力を前記アーマチュアを介して前記回転軸に伝達させ、
前記電磁石の電磁力をオフにすることで、前記板バネの弾発力で前記アーマチュアの摩擦面をプーリと摩擦面から離間させる電磁クラッチであって、
前記板バネは、第1の板バネと第2の板バネを備え、
前記第1の板バネは、変位に伴ってバネ荷重が増えるバネ構造であり、
前記第2の板バネは、変位に伴ってバネ荷重が増加し、座屈変形をすることでバネ荷重が低下するバネ構造であり、
前記電磁石の電磁力によって前記アーマチュアの摩擦面が前記プーリの摩擦面に吸着されるまでの間に、前記第2の板バネが座屈変形されるようにしたことを特徴とする電磁クラッチ。 - 前記第2の板バネは長板状であり、長手方向の中央部近傍が凸状となるように湾曲していることを特徴とする請求項1に記載の電磁クラッチ。
- 前記第2の板バネは、その長手方向の途中で所定の角度で曲げられて、曲げられた一方側の端部から前記曲げられた近傍までの間に、端部側に向けて隙間が広くなるようなスリット状の切り目が形成されており、
前記切り目の両端部を中央側に寄せるようにして固定されていることを特徴とする請求項2に記載の電磁クラッチ。 - 前記第1、第2の各板バネの少なくとも前記アーマチュア側は、両者の間にスペーサを介して固定されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の電磁クラッチ。
- 前記アーマチュアの摩擦面が前記プーリの摩擦面に吸着された後に、前記電磁石への供給電圧を、吸着動作時の印加電圧よりも低下させるように制御されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の電磁クラッチ。
- 供給された媒体を圧縮して、圧縮された高圧の媒体を吐出する圧縮機本体と、前記圧縮機本体の回転軸に対して駆動源からの回転駆動力を断接する電磁クラッチとを備えた気体圧縮機において、
前記電磁クラッチは、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の電磁クラッチであることを特徴とする気体圧縮機。
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