JP2016036991A - インクジェット記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡略な構成でインク吐出面へのインクの堆積を抑制しつつ記録ヘッドに付着したインクを拭き取ることができるインクジェット記録装置を提供する。
【解決手段】インクジェット記録装置は、記録ヘッド10と、ワイパー20と、移動機構と、制御部とを備える。記録ヘッド10は、インク吐出面17を有する。インク吐出面17は、第1領域A1と、第2領域A2とを含む。第1領域A1には、インクNfを吐出するノズル11が開口する。第2領域A2は、第1領域A1の一方端に隣接する。移動機構は、ワイパー20をインク吐出面17に接触させた状態で移動させる。制御部は、ワイパー20が第2領域A2に付着したインクNvに接触する位置で停止するように、移動機構30にワイパー20を移動させる。
【選択図】図5

Description

本発明は、インクジェット記録装置に関する。
特許文献1に記載のインクジェット記録装置は、記録ヘッド及びワイパーを備える。記録ヘッドはインク吐出面を有する。インク吐出面は、記録媒体にインクを吐出するノズルが開口する第1領域と、第1領域の一方端に隣接する第2領域と、第1領域の他方端に隣接する第3領域とを含む。ワイパーは、第3領域から第1領域を経由して第2領域まで移動することでインク吐出面に付着したインクを拭き取る。そして、ワイパーは第2領域から離間する。以下、本明細書では、インク吐出面に付着したインクを拭き取ることをワイピングと記載する場合がある。
次回に実行されるワイピングでは、ワイパーは、再び第2領域に接触して、第2領域から第1領域を経由して第3領域まで移動することでインク吐出面に付着したインクを拭き取る。
特開2013−49205号公報
しかしながら、ワイパーの第2領域への接触によって、ワイパーの先端に付着している粘度の高いインクが、第2領域に付着及び残留する。従って、ワイピングを繰り返すことによってワイピング開始領域としての第2領域に徐々にインクが堆積する。堆積したインクによって記録媒体が汚染される可能性がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、ワイピング開始領域へのインクの残留を抑制できるインクジェット記録装置を提供することを目的としている。
本発明によれば、インクジェット記録装置は、記録ヘッドと、ワイパーと、移動機構と、制御部とを備える。記録ヘッドは、インク吐出面を有する。インク吐出面は、第1領域と、第2領域とを含む。第1領域には、インクを吐出するノズルが開口する。第2領域は、前記第1領域の一方端に隣接する。移動機構は、前記ワイパーを前記インク吐出面に接触させた状態で移動させる。制御部は、前記ワイパーが前記第2領域に付着したインクに接触する位置で停止するように、前記移動機構に前記ワイパーを移動させる。
本発明によれば、ワイピング開始領域としての第2領域へのインクの残留を抑制できる。
本発明の実施形態に係るインクジェット記録装置の構成を示す図である。 本発明の実施形態に係るインクジェット記録装置のヘッド部を示す図である。 本発明の実施形態に係るインクジェット記録装置の記録ヘッド及びワイパー部を示す図である。 (a)〜(d)本発明の実施形態に係るインクジェット記録装置のn回目のワイピングを示す図である。 (a)〜(e)本発明の実施形態に係るインクジェット記録装置の(n+1)回目のワイピングを示す図である。 (a)〜(e)本発明の実施形態に係るインクジェット記録装置の(n+2)回目のワイピングを示す図である。 本発明の実施形態に係るインクジェット記録装置の記録ヘッドを示す正面図である。 本発明の実施形態に係るインクジェット記録装置の記録ヘッドを示す側面図である。 本発明の実施形態に係るインクジェット記録装置のワイパー部を下降させた状態を示す図である。 本発明の実施形態に係るインクジェット記録装置のワイパー部を上昇させた状態を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図中、同一または相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。なお、本実施形態では、X軸及びY軸は水平面に平行であり、Z軸は鉛直線に平行である。
図1及び図2を参照して、本実施形態に係るインクジェット記録装置1について説明する。図1は、インクジェット記録装置1の構成を示す。インクジェット記録装置1は、ヘッド部3、制御部50、ワイパー部60、トレイ200、給送ローラー201、第1搬送ユニット205、第2搬送ユニット212、排出ローラー216、及びキャップユニット290を備える。
トレイ200は、第1搬送ユニット205よりも記録媒体Tの搬送方向Pの上流に設けられ、記録媒体Tを収容する。トレイ200の搬送方向Pの下流端には、給送ローラー201が設けられる。給送ローラー201は、トレイ200に収容された記録媒体Tを一枚ずつ第1搬送ユニット205へ搬送する。記録媒体Tは、例えば、普通紙、コピー紙、再生紙、薄紙、厚紙、若しくは光沢紙のような紙、又はOHP(Overhead Projector)シートのような合成樹脂製のシートである。
第1搬送ユニット205は、第1駆動ローラー206と、第1従動ローラー207と、第1駆動ローラー206及び第1従動ローラー207に掛け渡された第1搬送ベルト208とを含む。第1駆動ローラー206が反時計回りに回転することにより、第1搬送ベルト208が回転し、第1搬送ベルト208に保持された記録媒体Tが搬送方向Pに搬送される。
ヘッド部3は、第1搬送ユニット205に対向して配置される。ヘッド部3は、ヘッドハウジング18、及びヘッドハウジング18に保持されたラインヘッド10K、10C、10M、10Yを含む。図2は、ヘッド部3を示す。ラインヘッド10K、10C、10M、10Yは、それぞれ、ブラック色のインク、シアン色のインク、マゼンダ色のインク、及びイエロー色のインクを吐出又は排出する。ラインヘッド10K〜10Yは、記録媒体の搬送方向Pに沿って配置される。ラインヘッド10K〜10Yの各々は、搬送方向Pに直交する方向に沿って千鳥状に配置される3個の記録ヘッド10を含む。
図1に示すように、第2搬送ユニット212は、第1搬送ユニット205よりも搬送方向Pの下流に配置されている。第2搬送ユニット212は、第2駆動ローラー213と、第2従動ローラー214と、第2駆動ローラー213及び第2従動ローラー214に掛け渡された第2搬送ベルト215とを含む。第2駆動ローラー213が反時計回りに回転されることにより、第2搬送ベルト215が回転し、第2搬送ベルト215に保持された記録媒体Tが搬送方向Pに搬送される。
ヘッド部3によって画像が記録された記録媒体Tは第2搬送ユニット212へ送られ、第2搬送ユニット212を通過する間に記録媒体Tの表面に吐出されたインクが乾燥する。第2搬送ユニット212の下方にはワイパー部60及びキャップユニット290が位置されている。
制御部50は、ワイパー部60にラインヘッド10K〜10Yのインク吐出面に付着したインクを拭き取らせる際に、つまり、ワイピングを実行する際に、第1搬送ユニット205を下降させる。そして、制御部50は、第2搬送ユニット212の下方に位置されたワイパー部60を水平移動させて、ヘッド部3の下方に位置させる。その結果、ワイパー部60は、ヘッド部3と第1搬送ユニット205との間に位置する。ワイパー部60は、ラインヘッド10K〜10Yに付着したインクを拭き取り、拭き取られたインクを回収する。
制御部50は、ラインヘッド10K〜10Yのインク吐出面をキャッピングする際に、キャップユニット290を水平移動させてヘッド部3の下方に位置させる。さらに、制御部50は、キャップユニット290を上方に移動させる。その結果、キャップユニット290は、ラインヘッド10K〜10Yのインク吐出面に装着される。
排出ローラー対216は、第2搬送ユニット212よりも搬送方向Pの下流に配置され、画像が記録された記録媒体Tをインクジェット記録装置1の外部に排出する。
図3を参照して、記録ヘッド10及びワイパー部60について説明する。図3は、記録ヘッド10及びワイパー部60を示す。ワイパー部60は、ワイパー20及び移動機構30を含む。
記録ヘッド10は、インク吐出面17を有する。インク吐出面17は、第1領域A1と、第2領域A2と、第3領域A3とを含む。第2領域A2は、第1領域A1の一方端に隣接する。第3領域A3は、第1領域A1の他方端に隣接する。第1領域A1には、インクを吐出する多数のノズル11が開口している。
ノズル11は、画像形成処理において、記録媒体Tに画像を形成するためのインクを吐出する。ノズル11は、パージ処理において、記録ヘッド10内の不要物と共にインクNfを排出する。インクNfは密閉空間に収容されている。従って、インクNfに含有される揮発成分の蒸発が抑制される。揮発成分は、外気に触れると蒸発する。その結果、ノズル11から排出されるインクNfは、空気に触れていた残留インクと比較して粘度が低い。
制御部50は、移動機構30にワイパー20を移動させる。移動機構30は、制御部50に制御されて、ワイパー20を移動させる。具体的には、移動機構30は、上昇方向D1にワイパー20を上昇させることができ、ワイピング方向D3又はワイピング方向D4にワイパー20を移動させることができ、下降方向D2にワイパー20を下降させることができる。
本実施形態では、上昇方向D1及び下降方向D2は、Z軸に沿っており、インク吐出面17に直交している。上昇方向D1及び下降方向D2を総称して上下方向と記載する場合もある。ワイピング方向D3及びワイピング方向D4は、X軸に沿っており、インク吐出面17に沿っている。ワイピング方向D3は、第3領域A3から第1領域A1を経由して第2領域A2の外部に向かう方向であり、ワイピング方向D3は、X軸の正方向である。ワイピング方向D4は、第2領域A2から第1領域A1を経由して第3領域A3の外部に向かう方向であり、ワイピング方向D4は、X軸の負方向である。
移動機構30は、ワイパー20をインク吐出面17に接触させた状態でインク吐出面17に沿って、ワイピング方向D3又はワイピング方向D4に移動させる。従って、ワイパー20は、ノズル11から吐出されたインク又はノズル11から排出されインク吐出面17に付着したインクNfを拭き取ることができる。また、ワイパー20は、インク吐出面17に付着した不要物も拭き取る。ワイパー20は、弾性を有し、平板状である。ワイパー20は、例えば、合成ゴム(例えば、EPDM(ethylene−propylene−diene terpolymer))、又は合成樹脂により形成される。
次に、図3〜図6を参照して、ワイパー20の動作について説明する。図4(a)〜図4(d)は、n回目のワイピングを示す。nは2以上の整数である。ワイパー20は、制御部50に制御されて駆動する移動機構30によって、次のように動作する。
すなわち、図4(a)に示すように、ワイピングを開始する前のワイパー20の先端にはインクNvが付着している。インクNvは、前回に実行されたワイピングでワイパー20の先端に残留したインクであり、空気に接触したことによって増粘している。以下、増粘した粘度の高いインクに参照符号Nvを付す。
ワイパー20は、ワイピング方向D4へのワイピングの待機位置から、ワイピング開始領域としての第2領域A2に向かって上昇方向D1に上昇する。そして、ワイパー20の先端が第2領域A2に押し当てられ、ワイパー20は上昇を停止する。その結果、インクNvが第2領域A2に付着する。なお、ワイピング方向D4へのワイピングの待機位置は、第2領域A2の直下の位置である。
図4(b)に示すように、ノズル11はインクNfを排出するため、インクNfは第1領域A1に残留する。インクNfの粘度は、ワイパー20の先端に付着したインクNvの粘度より低い。ワイパー20は、上下方向の位置を一定に維持したまま、第2領域A2から第3領域A3に向かってワイピング方向D4に移動する。その結果、ワイパー20によって第1領域A1に残留したインクNfが拭き取られる。
図4(c)に示すように、ワイパー20は、ワイピング方向D4に第3領域A3の外側端部を通過するまで移動する。図4(d)に示すように、ワイパー20は、第3領域A3の外側端部を通過した後、下降方向D2に下降する。そして、ワイパー20は、ワイピング方向D3へのワイピングの待機位置に戻り、n回目のワイピングを終了する。なお、ワイピング方向D3へのワイピングの待機位置は、第3領域A3の直下の位置である。
図5(a)〜図5(e)は、(n+1)回目のワイピングを示す。図5(a)に示すように、ワイパー20の先端には、インクNvが付着している。図4(d)を参照して説明したワイパー20の先端に付着していたインクNfは、空気に接触したことによって増粘し、インクNfはインクNvに変化する。従って、図5(a)に示すワイパー20の先端には、インクNvが付着している。第2領域A2には、インクNvが付着している。
図5(a)に示すように、ワイパー20は、待機位置からワイピング開始領域としての第3領域A3に向かって上昇方向D1に上昇する。そして、ワイパー20の先端が第3領域A3に押し当てられ、ワイパー20は上昇を停止する。その結果、インクNvが第3領域A3に付着する。
図5(b)に示すように、ノズル11はインクNfを排出する。ワイパー20は、上下方向の位置を一定に維持したまま、第3領域A3から第2領域A2に向かってワイピング方向D3に移動する。その結果、ワイパー20によって第1領域A1に残留したインクNfが拭き取られる。
図5(c)に示すように、ワイパー20は、粘度の低いインクNfを伴ってワイピング方向D3に移動して、第2領域A2に付着したインクNvの第1領域A1側の端部Peに接触する位置で一定時間の間停止する。ワイパー20の先端に付着したインクNfはインクNvと比較して粘度が低いため、第2領域A2に付着した粘度の高いインクNvがインクNfによって溶解される。なお、図5(c)では、インクNfによって溶解されたインクNvが破線で示される。端部Peは、インクNvのワイピング方向D3に沿った端部である。
図5(d)に示すように、ワイパー20は、端部Peで一定時間の間停止した後に、上下方向の位置を一定に維持したまま、再びワイピング方向D3に移動し、第2領域A2の外側端部を通過するまで移動する。第2領域A2に付着したインクNvは溶解されているため、ワイパー20はインクNvを容易に拭き取ることができる。従って、ワイピング開始領域としての第2領域A2へのインクNvの堆積を抑制できる。その結果、堆積したインクによる記録媒体Tの汚染を抑制できる。
図5(e)に示すように、ワイパー20は、第2領域A2の外側端部を通過した後、下降方向D2に下降する。そして、ワイパー20は、ワイピング方向D4へのワイピングの待機位置に戻り、(n+1)回目のワイピングを終了する。
図6(a)〜図6(e)は、(n+2)回目のワイピングを示す。図6(a)に示すように、ワイパー20の先端には、インクNvが付着している。図5(e)を参照して説明したワイパー20の先端に付着していたインクNfは、空気に接触したことによって増粘し、インクNfはインクNvに変化する。従って、図6(a)に示すワイパー20の先端には、インクNvが付着している。第3領域A3には、インクNvが付着している。
図6(a)に示すように、ワイパー20は、待機位置からワイピング開始領域としての第2領域A2に向かって上昇方向D1に上昇する。そして、ワイパー20の先端が第2領域A2に押し当てられ、ワイパー20は上昇を停止する。その結果、インクNvが第2領域A2に付着する。
図6(b)に示すように、ノズル11はインクNfを排出する。ワイパー20は、上下方向の位置を一定に維持したまま、第2領域A2から第3領域A3に向かってワイピング方向D4に移動する。その結果、ワイパー20によって第1領域A1に残留したインクNfが拭き取られる。
図6(c)に示すように、ワイパー20は、粘度の低いインクNfを伴ってワイピング方向D4に移動して、第3領域A3に付着したインクNvの第1領域A1側の端部Peに接触する位置で一定時間の間停止する。ワイパー20の先端に付着したインクNfはインクNvと比較して粘度が低いため、第3領域A3に付着した粘度の高いインクNvがインクNfによって溶解される。なお、図6(c)では、インクNfによって溶解されたインクNvが破線で示される。端部Peは、インクNvのワイピング方向D4に沿った端部である。
図6(d)に示すように、ワイパー20は、端部Peで一定時間の間停止した後に、上下方向の位置を一定に維持したまま、再びワイピング方向D4に移動し、第3領域A3の外側端部を通過するまで移動する。第3領域A3に付着したインクNvは溶解されているため、ワイパー20はインクNvを容易に拭き取ることができる。従って、ワイピング開始領域としての第3領域A3へのインクNvの堆積を抑制できる。その結果、堆積したインクによる記録媒体Tの汚染を抑制できる。
図6(e)に示すように、ワイパー20は、第3領域A3の外側端部を通過した後、下降方向D2に下降する。そして、ワイパー20は、ワイピング方向D3へのワイピングの待機位置に戻り、(n+2)回目のワイピングを終了する。
以上、本実施形態によれば、図5(c)を参照して説明したように、ワイパー20は、第1領域A1で拭き取った粘度の低いインクNfを伴って、第2領域A2に付着したインクNvに接触する位置で停止する。従って、インクNvはインクNfによって溶解され、粘度が低くなる。その結果、第2領域A2に残留したインクNvを容易に拭き取ることができ、ワイピング開始領域としての第2領域A2へのインクNvの残留を抑制できる。また、ワイパー20を停止させる制御によって、簡易な構成により、第2領域A2へのインクNvの残留を抑制できる。
加えて、図6(c)を参照して説明したように、ワイパー20は、第1領域A1で拭き取った粘度の低いインクNfを伴って、第3領域A3に付着したインクNvに接触する位置で停止する。従って、インクNvはインクNfによって溶解され、粘度が低くなる。その結果、第3領域A3に残留したインクNvを容易に拭き取ることができ、ワイピング開始領域としての第3領域A3へのインクNvの残留を抑制できる。また、ワイパー20を停止させる制御によって、簡易な構成により、第3領域A3へのインクNvの残留を抑制できる。
すなわち、図5(c)及び図6(c)を参照して説明したように、ワイピング開始領域としての第2領域A2及び第3領域A3の双方において、インクNvの残留を抑制できる。従って、堆積したインクによる記録媒体Tの汚染を効果的に抑制できる。
また、本実施形態によれば、図3及び図5(d)を参照して説明したように、制御部50は、ワイパー20が第2領域A2で一定時間の間停止した後に、ワイパー20が第2領域A2の外部に向かうように、移動機構30にワイパー20をワイピング方向D3に移動させる。従って、インクNfによって第2領域A2に付着したインクNvが溶解された後、ワイパー20は、第2領域A2からインクNvを容易に除去できる。同様に、図6(d)を参照して説明したように、制御部50は、ワイパー20が第3領域A3で一定時間の間停止した後に、ワイパー20が第3領域A3の外部に向かうように、移動機構30にワイパー20をワイピング方向D4に移動させる。従って、ワイパー20は、第3領域A3からインクNvを容易に除去できる。
さらに、本実施形態によれば、図3及び図5(c)を参照して説明したように、制御部50は、ワイパー20がインク吐出面17に接触した状態で第3領域A3から第1領域A1を経由して第2領域A2に付着したインクNvの第1領域A1側の端部Peに接触する位置で停止するように、移動機構30にワイパー20を移動させる。従って、図5(d)に示すように、ワイパー20は、停止位置からワイピング方向D3に移動することにより、溶解されたインクNvの大部分を第2領域A2から除去できる。同様に、図6(c)及び図6(d)を参照して説明したように、ワイパー20は、溶解されたインクNvの大部分を第3領域A3から除去できる。
さらに、本実施形態によれば、制御部50は、ワイパー20が記録ヘッド10に対して上昇又は下降するように、移動機構30にワイパー20を移動させる(図4(a)、図4(d)、図5(a)、図5(e)、図6(a)及び図6(e))。従って、移動機構30は、ワイパー20をインク吐出面17に接触させつつ移動させることもできるし、ワイパー20をインク吐出面17に接触させずにワイピング方向D3又はワイピング方向D4に移動させることもできる。
次に、図7及び図8を参照して記録ヘッド10について説明する。図7は、記録ヘッド10の正面を示す。記録ヘッド10のインク吐出面17は矩形状である。インク吐出面17の第1領域A1には、複数のノズル形成領域12が、記録ヘッド10の長手方向に沿って千鳥状に形成される。記録ヘッド10の長手方向はX軸に沿っている。台形状のノズル形成領域12の各々には、複数のノズル11が開口している。図7では、ワイパー20は第3領域A3の直下の待機位置に配置されている。ワイパー20の幅は、インク吐出面17の幅よりも大きい。なお、ワイパー20の幅は、インク吐出面17の幅と同一でもよいし、ワイパー20がノズル形成領域12を包含できる大きさであれば、インク吐出面17の幅よりも小さくてもよい。
図8は、記録ヘッド10の側面を示す。記録ヘッド10は、流入口13及び流出口15を有する。画像形成処理時又はパージ処理時に、不図示のタンクから流入口13に流入したインクは、記録ヘッド10の内部に流入し、流出口15から流出する。記録ヘッド10の内部に流入したインクは、画像形成処理時にノズル11から吐出され、又はパージ処理時にノズル11から排出される。本実施形態では、ワイパー20は、パージ処理でノズル11から排出され、インク吐出面17に付着したインクNfを用いてワイピングを実行する。
次に、図9及び図10を参照してワイパー部60について説明する。図9は、ワイパー部60を下降させた状態を示す。制御部50はワイパー部60を制御する。制御部50は、ワイピングを実行する際には、ワイパー部60を、ラインヘッド10K、10C、10M、10Yに対向するように移動させる。なお、図9では、ラインヘッド10Kが備える3個の記録ヘッド10に対応する3個のワイパー20のみが表れている。
ワイパー部60の移動機構30は、キャリッジ31、キャリッジ31を支持する支持フレーム35、コロ36、ギャップコロ37、昇降部材38、及び底部39を含む。
昇降部材38の各々は、リフト部材38a及びシャフト38bを含む。制御部50は、駆動源(例えば、モーター)を駆動して、ワイピング方向D3の上流に配置される昇降部材38のシャフト38bを時計回りに回転させ、ワイピング方向D3の下流に配置される昇降部材38のシャフト38bを反時計回りに回転させる。すると、倒伏したリフト部材38aが底部39から起立する。その結果、図10に示すように、支持フレーム35と共にキャリッジ31、コロ36、ギャップコロ37、及びワイパー20が上昇する。
図10は、ワイパー部60を上昇させた状態を示す。ギャップコロ37は、ヘッドハウジング18に当接することで、上昇してインク吐出面17に押し当てられたワイパー20の上下方向の位置を一定に保持する。キャリッジ31は、支持フレーム35に対して、コロ36を介して移動可能に係合する。キャリッジ31がワイピング方向D3又はワイピング方向D4に移動することによって、ワイパー20もワイピング方向D3又はワイピング方向D4に移動する。
なお、ラインヘッド10C、10M、10Yの各々に対する3個のワイパー20は、移動機構30によって、ラインヘッド10Kに対する3個のワイパー20と同じ動作をする。
以上、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明した。但し、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である(例えば、下記に示す(1)〜(3))。図面は、理解しやすくするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素の厚み、長さ、個数等は、図面作成の都合上から実際とは異なる。また、上記の実施形態で示す各構成要素の形状、寸法等は一例であって、特に限定されるものではなく、本発明の効果から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
(1)図3、図5及び図6を参照して説明したように、制御部50は、ワイパー20が第2領域A2又は第3領域A3に付着したインクNvの端部Peに接触する位置で停止するように、移動機構30にワイパー20を移動させた。ただし、停止位置はこれに限定されず、制御部50は、ワイパー20がインク吐出面17に接触した状態で第2領域A2から第1領域A1を経由して第3領域A3に付着したインクNvに接触する位置で停止するように、移動機構30にワイパー20を移動させる。また、制御部50は、ワイパー20が第2領域A2又は第3領域A3に付着したインクNvに接触する位置で停止するように、移動機構30にワイパー20を移動させる。
例えば、図3及び図5(c)に示すように、制御部50は、ワイパー20がインク吐出面17に接触した状態で第3領域A3から第1領域A1を経由して第2領域A2に付着したインクNvの中央部Pcに接触する位置で停止するように、移動機構30にワイパー20を移動させてもよい。中央部Pcは、インクNvのワイピング方向D3に沿った中央部である。また、図6(c)に示すように、制御部50は、ワイパー20が第3領域A3に付着したインクNvの中央部Pcに接触する位置で停止するように、移動機構30にワイパー20を移動させてもよい。中央部Pcは、インクNvのワイピング方向D4に沿った中央部である。
(2)図2を参照して説明したように、ヘッド部3は、4色のラインヘッド10K〜10Yを含むが、ヘッド部3は、単色のラインヘッドを含んでもよいし、4色以外の複数色のラインヘッドを含んでもよい。
(3)図2を参照して説明したように、1色に対して3個の記録ヘッド10が用意されるが、1色に対して、単一の記録ヘッド10が用意されてもよいし、3個以外の複数の記録ヘッド10が用意されてもよい。
本発明は、インクジェット記録装置の分野に利用可能である。
1 インクジェット記録装置
10 記録ヘッド
11 ノズル
20 ワイパー
30 移動機構
50 制御部
A1 第1領域
A2 第2領域
A3 第3領域
Nv インク
Nf インク
Pe 端部
Pc 中央部

Claims (6)

  1. インクを吐出するノズルが開口する第1領域と、前記第1領域の一方端に隣接する第2領域とを含むインク吐出面を有する記録ヘッドと、
    ワイパーと、
    前記ワイパーを前記インク吐出面に接触させた状態で移動させる移動機構と、
    前記ワイパーが前記第2領域に付着したインクに接触する位置で停止するように、前記移動機構に前記ワイパーを移動させる制御部と
    を備える、インクジェット記録装置。
  2. 前記インク吐出面は、前記第1領域の他方端に隣接する第3領域をさらに含み、
    前記制御部は、前記ワイパーが前記インク吐出面に接触した状態で前記第3領域から前記第1領域を経由して前記第2領域に付着したインクの前記第1領域側の端部に接触する位置で停止するように、前記移動機構に前記ワイパーを移動させる、請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記インク吐出面は、前記第1領域の他方端に隣接する第3領域をさらに含み、
    前記制御部は、前記ワイパーが前記インク吐出面に接触した状態で前記第3領域から前記第1領域を経由して前記第2領域に付着したインクの中央部に接触する位置で停止するように、前記移動機構に前記ワイパーを移動させる、請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記制御部は、前記ワイパーが停止した後に、前記ワイパーが前記第2領域の外部に向かうように、前記移動機構に前記ワイパーを移動させる、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記インク吐出面は、前記第1領域の他方端に隣接する第3領域をさらに含み、
    前記制御部は、前記ワイパーが前記インク吐出面に接触した状態で前記第2領域から前記第1領域を経由して前記第3領域に付着したインクに接触する位置で停止するように、前記移動機構に前記ワイパーを移動させる、請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  6. 前記制御部は、前記ワイパーが停止した後に、前記ワイパーが前記第3領域の外部に向かうように、前記移動機構に前記ワイパーを移動させる、請求項5に記載のインクジェット記録装置。
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