JP2016036480A - 乾燥機 - Google Patents

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Kazuhiko Hashimoto
和彦 橋本
内山 亘
Wataru Uchiyama
亘 内山
尾関 祐仁
Sukehito Ozeki
祐仁 尾関
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Abstract

【課題】乾燥運転時における乾燥終了の判定を精度よく行う。【解決手段】ヒートポンプ装置24の蒸発器18で発生する除湿水を集排水する集排水経路25と、集排水経路25を除湿水が通過したことを検知する除湿水センサ27と、乾燥運転を制御する制御手段28とを備え、制御手段28は、除湿水センサ27からの出力値が閾値以上であるかどうかを判断し、この閾値以上の時間をカウントし、そのカウント数が所定数以下となり、それが所定時間継続したときに乾燥と判断するようにしたものである。【選択図】図1

Description

本発明は、衣類等の繊維製品の乾燥を行う乾燥機に関するものである。
従来、この種の乾燥機は、エネルギー効率に優れ、加熱温度が低いことから衣類等の乾燥にヒートポンプ装置が用いられている。乾燥運転は、衣類の乾燥度合いを検知して、乾燥終了の判定を行っており、ドラムに供給される入口空気温度とドラムから排出される出口空気温度に基づいて乾燥終了の判定を行うことが考えられている(例えば、特許文献1参照)。
図6は、特許文献1に記載された従来の洗濯乾燥機の空気循環機構およびヒートポンプの概略構成図、図7は、同乾燥運転時のドラムの入口空気温度と出口空気温度のグラフである。
図6および図7において、衣類等の乾燥対象が収容される乾燥室51と、乾燥室51内の空気を空気循環路52に排気する排気口53と、空気循環路52内の空気を給気口54から乾燥室51内へ供給する送風機55と、空気循環路52内に蒸発器56および凝縮器57を配設したヒートポンプ装置58と、乾燥室51に供給される入口空気温度を検知する入口温度センサ59と、乾燥室51から排出される出口空気温度を検知する出口温度センサ60を備えており、入口温度センサ59で検知した入口空気温度と、出口温度センサ60で検知した出口空気温度との温度差に基づいて乾燥終了の判定を行うようにしたものである。
図7のグラフに示すように、乾燥運転の開始によって衣類の乾燥が進むと、入口温度センサ59が検知する入口空気温度は一定となる。一方、乾燥室51内の湿った衣類は、給気口54からの加熱された空気の熱を奪うため、出口温度センサ60が検知する出口空気温度は、入口温度センサ59が検知する温度に比べてかなり低く、入口温度センサ59と出口温度センサ60が検知する温度の差は、乾燥運転の開始時はかなり差があるが、衣類の乾燥が進むにつれて徐々に小さくなり、温度差が所定量(例えば10deg)より下回った場合に、乾燥終了の判定を行うようにしたものである。
また、ヒートポンプ装置を用いた乾燥機では、乾燥運転により蒸発器で生成される除湿水に基づいて乾燥終了の判定を行うことが考えられている(例えば、特許文献2参照)。蒸発器で生成された除湿水を溜める除湿水容器を設け、この除湿水容器に溜まった除湿水の水位を検出して単位時間当たりの除湿水量を算出し、その値に基づいて乾燥終了の判定を行うようにしたものである。
特開2012−254207号公報 特開2007−117578号公報
しかしながら、前記特許文献1に記載された従来の構成では、衣類の乾燥が進むにつれて、入口温度センサ59と出口温度センサ60が検知する温度差の変化度合いが小さくなる。図7のグラフでは、乾燥時間が60分位から運転終了の100分位までの温度差の変化度合いが小さい。この温度差値は、乾燥機が設置されている場所の雰囲気温度の影響を受けるため、乾燥終了の判定を精度よく行うことができず、未乾燥状態での運転終了、あるいは、運転時間の延長による過乾燥によって布傷みが生じるという問題があった。
また、前記特許文献2に記載された従来の構成では、除湿水を容器に溜めて水位を検知するため、水位の変化を精度よく検知することが難しいという問題があった。すなわち、蒸発器から滴下する除湿水を容器により受けるため、容器の開口投影面積が大きく、水位の変動が小さい。また、乾燥終了の間際は、除湿水量が少ないため水位の変動が一層小さくなる。さらに、乾燥運転中のドラムの回転に伴う振動によって水位が変動する等の理由により、乾燥終了の判定を精度よく行うことができないという問題があった。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、乾燥終了の判定を精度よく行えるようにした乾燥機を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の乾燥機は、乾燥用空気の給気口および排気口を設けた乾燥室と、前記給気口および前記排気口に連通接続した風路と、前記風路を通して前記乾燥室内に乾燥用空気を送風する送風機と、圧縮機と凝縮器と絞り手段と蒸発器とを冷媒が循環するように管路で連結し前記凝縮器および前記蒸発器を前記風路内に配設したヒートポンプ装置と、前記蒸発器で発生する除湿水を集排水する集排水経路と、前記集排水経路を除湿水が通過したことを検知する除湿水センサと、乾燥運転を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記除湿水センサからの出力値が閾値以上であるかどうかを判断し、この閾値以上の時間をカウントし、そのカウント数が所定数以下となり、それが所定時間継続したときに乾燥と判断するようにしたものである。
これによって、乾燥運転によりヒートポンプ装置の蒸発器で除湿水が発生すると集排水経路に集められ、この集排水経路を流れる除湿水の通過を検知する除湿水センサからの出力値を閾値で処理することにより、乾燥室内の衣類等の乾燥の状態を精度よく検知することができ、乾燥終了の判定を精度よく行うことができる。
本発明の乾燥機は、乾燥運転による乾燥終了の判定を精度よく行うことができる。
本発明の実施の形態1における乾燥機の構成図 同乾燥機の除湿水の通過を検知する模式図 同乾燥機の除湿水の通過から得られる除湿水センサの出力グラフ 同乾燥機の処理手順を示すフローチャート 同乾燥機の除湿水センサから得られるカウント数と乾燥時間の関係図 従来の洗濯乾燥機における空気循環機構およびヒートポンプの概略構成図 同洗濯乾燥機における乾燥運転時のドラムの入口空気温度と出口空気温度のグラフ
第1の発明は、乾燥用空気の給気口および排気口を設けた乾燥室と、前記給気口および前記排気口に連通接続した風路と、前記風路を通して前記乾燥室内に乾燥用空気を送風する送風機と、圧縮機と凝縮器と絞り手段と蒸発器とを冷媒が循環するように管路で連結し前記凝縮器および前記蒸発器を前記風路内に配設したヒートポンプ装置と、前記蒸発器で発生する除湿水を集排水する集排水経路と、前記集排水経路を除湿水が通過したことを検知する除湿水センサと、乾燥運転を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記除湿水センサからの出力値が閾値以上であるかどうかを判断し、この閾値以上の時間をカウントし、そのカウント数が所定数以下となり、それが所定時間継続したときに乾燥と判断するようにしたことにより、乾燥運転によりヒートポンプ装置の蒸発器で除湿水が発生すると集排水経路に集められ、この集排水経路を流れる除湿水の通過を検知する除湿水センサからの出力値を閾値で処理することにより、乾燥室内の衣類等の乾燥の状態を精度よく検知することができる。また、温度検知手段を用いないので、ドラムの入口と出口の温度差に影響を受けることがない上に、乾燥機の設置される環境の雰囲気温度の影響も受けることなく、閾値以上の時間をカウントすることによって乾燥終了のタイミングを精度よく検知することができる。
第2の発明は、特に、第1の発明において、乾燥残時間を表示する表示手段を備え、前記制御手段は、前記カウント数が所定数以下になったときに前記表示手段の残時間表示を変更するようにしたことにより、制御手段は、乾燥途中においても除湿水を正確に検知することができるので、乾燥の残時間表示を精度よく行うことができる。
第3の発明は、特に、第1または第2の発明において、前記制御手段は、乾燥と判断したときに前記表示手段の残時間に乾燥延長時間を表示するようにしたことにより、乾燥運転の終了を正確に表示し知らせることができる。
第4の発明は、特に、第1〜第3のいずれか1つの発明において、乾燥用空気の温度を検知する温度検知手段を備え、前記制御手段は、前記温度検知手段の出力が所定の値を超えてから乾燥の終了を判定するようにしたことにより、乾燥機が設置される環境の雰囲気温度が極端に低く、凝縮器による乾燥用空気の温度上昇が遅い場合、あるいは、乾燥用空気による乾燥室内の衣類等の温度上昇が遅い場合においても、乾燥終了のタイミングを精度よく検知することができる。
第5の発明は、特に、第1〜第4のいずれか1つの発明において、前記除湿水センサは、除湿水が前記集排水経路を通過することで静電容量が変化する静電センサで構成したことにより、集排水経路を通過する除湿水の有無に加えて、静電容量の変化に応じて除湿水の量を検知することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における乾燥機の構成図、図2は、同乾燥機の除湿水の通過を検知する模式図である。
図1および図2において、外槽(乾燥室)1は、乾燥機の筐体2の内部で複数のサスペンション機構3により弾性的に支持されている。ドラム4は、有底筒状に構成され、ドラム回転軸4aを中心として外槽1内に回転可能に設けられている。ドラム4は、正面側に衣類5等の乾燥対象(以下、衣類等という)を出し入れする投入口6を有し、ドラム4の周壁7に設けた複数の排出孔8を通して外槽1内と連通している。
ドラム4内の周壁7には、衣類5等をドラム4の回転方向へ持ち上げるための攪拌バッフル9を備えている。外槽1とドラム4およびドラム回転軸4aは、水平に対して角度θ1(例えば、20°)前上がりに傾けて配置されている。
外槽1の後面側外部にモータ(駆動手段)10を設け、ドラム回転軸4aを中心としてドラム4を正逆回転させるようになっている。モータ10はブラシレス直流モータで構成され、インバータ制御によって回転速度が自在に変化させることができるようになっている。
筐体2の前面には、衣類5等を出し入れする略円形状の投入口6を開閉する扉11が設けられている。投入口6と対向する外槽1の開口部1aは、パッキン12によって筐体2と気密構成を確保して連結されている。
外槽1の上方部には、ドラム4を含んだ空気循環路(風路)13を構成している。空気循環路13は、有底筒状に形成したドラム4の底部である後面に導入口14を設け、この導入口14と対向する外槽1の後部に給気口15を設け、さらに、外槽1から乾燥用空気が排出される排気口16は、円筒状に形成した外槽1の周側面上方の前側に設けられている。
ドラム4内で撹拌されている衣類5等と接触し、水分を奪って排気口16から出た乾燥用空気は、空気循環路13を前方から後方へ矢印イ方向に流れ、空気循環路13内に設けられているリントフィルタ17、蒸発器18、凝縮器19、送風機20の順に通過し、給気口15から導入口14を通して再度ドラム4内へと循環するように構成されている。
リントフィルタ17は、循環空気に含まれる衣類5等から発生した糸屑などのリントを捕捉し、蒸発器18、凝縮器19、送風機20へのリントの付着堆積による不具合を防止するもので、乾燥機の本体に対して脱着可能に設けている。送風機20は、ファンモータ20aによって駆動する。
蒸発器18および凝縮器19は、冷媒が流れる管路21と熱交換を促進させるフィンからなる熱交換器であり、冷媒を圧縮する圧縮機22と、高温高圧に圧縮された冷媒の熱で空気循環路13を流れる乾燥用空気を加熱する凝縮器19と、高圧の冷媒を減圧する絞り手段23と、空気循環路13を流れる乾燥用空気を冷却除湿する蒸発器18とを冷媒が循環するように管路21で連結し、ヒートポンプ装置24を構成している。冷媒は矢印ロ方向へ循環する。
集排水経路25は、ヒートポンプ装置24の下方底部に位置し、蒸発器18により除湿された除湿水を集めて筐体2の外へ排出する経路である。集排水経路25は、空気循環路13に設けた蒸発器18の下方にロート状の水受部26を設けている。蒸発器18で結露し滴下した水滴は、水受部26で一カ所に集められて集排水経路25を流れる。
集排水経路25には、蒸発器18での除湿水の発生を検知する除湿水センサ(除湿水検知手段)27が設けられている。乾燥検知手段である除湿水センサ27は、静電センサで構成し除湿水が集排水経路25を通過したことを検知するものであり、水受部26で集められた除湿水が集排水経路25に流入する流入部25aの下流側近傍に配設している。
集排水経路25は、流入部25aの下流側近傍部分を垂直に対して角度θ2(例えば、30°)下向きに傾斜させている。除湿水センサ27は、水受部26で集められた除湿水が流入部25aから集排水経路25を流れる際に、傾斜によって除湿水の通過部25bとなる重力下方側に配設している。
除湿水センサ27は、除湿水が流れる集排水経路25の通過部25bの重力下方側に、静電センサの一対の電極27aおよび電極27bを密着させて静電容量を測定し、除湿水の通過を検知する。具体的には、発振回路のある端子(この場合、電極27aおよび電極27bの間)の静電容量が発振条件の一要素となるように発振回路を構成することで、除湿水が静電センサに近接することで発振を開始するため、制御手段28で容易に検知可能であり、除湿水が通過すると出力が発生し、除湿水の通過がなくなると出力が出なくなるものである。
除湿水センサ27に静電センサを用いた場合は、集排水経路25内に突起物がなく、除湿水に混じって流れる糸屑や毛髪等がセンサ部に引っ掛かることがないので有利である。
なお、除湿水センサ27は、電極センサで構成してもよい。集排水経路25の除湿水の通過部25bに、電極センサの1対の電極を設けて導電率を測定するものであり、蒸発器18で結露し滴下した除湿水の通過を検知することができる。
導電率の測定は、例えば、一対の電極間のインピーダンスと、制御回路(図示せず)上のコンデンサでRC発振回路を構成し、インピーダンスの変化を周波数変化として出力し、さらに、これを電圧値に変換すれば制御手段28で容易に検知可能となる。
制御手段28は、モータ10、送風機20、圧縮機22等を制御し、乾燥運転を制御する。また、制御手段28は、除湿水センサ27によって集排水経路25を流れる除湿水の通過を検知し、乾燥終了を判定する。
筐体2内の前面上部に操作表示部29を設けている。操作表示部29は、乾燥運転内容を設定する運転ボタン等を有する操作部(図示せず)と、設定内容、運転状況および乾燥残時間、乾燥延長時間等を表示する表示手段29aが設けられている。
以上のように構成された乾燥機について、以下その動作、作用を説明する。ドラム4内に乾燥対象である衣類5等の繊維製品を投入し、操作表示部29の運転ボタンを操作して乾燥運転を開始すると、最初に、投入された衣類5等の量を布量検知手段(図示せず)により検知し、検知した衣類5等の量に応じた運転時間が設定され、ドラム4を回転させるとともに、送風機20およびヒートポンプ装置24の圧縮機22を作動する。
凝縮器19によって加熱された乾燥用空気は送風機20によって送風され、給気口15から導入口14を通してドラム4内に到達する。ドラム4内に送風された乾燥用空気は、濡れた衣類5等と接触して衣類5等は熱せられ乾かされる一方、乾燥用空気は、衣類5等に熱を奪われ湿気を多量に帯びた蒸れた状態となる。
ドラム4内で衣類5等と接触して湿った乾燥用空気は、排気口16から外槽1を出て空気循環路13に流入する。ドラム4からの高湿空気は、蒸発器18で冷却除湿された後、凝縮器19に至り、再び加熱されて高温低湿空気となってドラム4内へ供給され、衣類5等の乾燥を進行させる。
このとき、凝縮器19から循環空気へ放出される熱エネルギーは、圧縮機22の消費電力相当分と蒸発器18から吸熱される熱量の和にほぼ等しい。そのため、圧縮機22へ入力した電力以上の出力が凝縮器19から得られ、少ない消費電力で衣類5等を乾燥させることができ、省エネ性に優れたものである。
ここで、蒸発器18による除湿について説明する。ヒートポンプ装置24が作動する乾燥運転中は、蒸発器18の温度は5〜15℃と常に冷たい状態になり、ドラム4内で衣類5等の水分を吸って湿った空気は、蒸発器18により急激に冷却されることで蒸発器18のフィンの表面で結露し、水滴が発生する。
およそ10〜30秒毎に水滴同士が結合し、ある程度の水の塊に成長した時点で自重によって、水の塊(衣類から除湿した水という意味で除湿水と呼ぶ)の状態で蒸発器18から下方へ滴下する。
滴下した除湿水は、水受部26で集められて流入部25aから集排水経路25に流入する。除湿水は集排水経路25を流れる際に、傾斜によって除湿水の通過部25bとなる重力下方側に沿って、水の塊の状態を保ちながらも断続的に集排水経路25内を流れ、除湿水の通過部25bとなる重力下方側に配設している除湿水センサ27は、集排水経路25を断続的に通過する除湿水の通過を検知し、制御手段28は、常に除湿水センサ27の検知状態を把握している。
図3は、乾燥運転時の除湿水の流れから得られる除湿水センサ27による除湿水の検知を示している。このグラフは、従来の乾燥機で乾燥させた同じ衣類等を、本発明の乾燥機で乾燥させたものであり、制御手段28は、除湿水センサ27により除湿水が集排水経路25を通過したタイミングで「水通過あり」の信号を検知している旨をグラフにプロットしている。
また、従来の乾燥機との終了検知タイミングを比較するため、従来の乾燥機と同様に、入口温度センサで検知した入口空気温度と、出口温度センサで検知した出口空気温度の推移もプロットしている。
図3によれば、乾燥運転時では、衣類5等の乾燥に連動してヒートポンプ装置24の蒸発器18で結露した除湿水が発生し集排水経路25を流れていることがわかるが、運転開始から約70分経過した時点で除湿水センサ27からの除湿水検知の信号がなくなる。
これは、それ以上、凝縮器19により加熱した乾燥用空気を衣類5等に与えても除湿水が発生しないと言うことであり、つまり、この運転の例で言えば、除湿水センサ27からの除湿水検知の信号がなくなった(運転開始から約70分経過した)タイミングでは、すでに乾燥してしまっている状態であり、これ以上乾燥運転を続行すると過乾燥の状態となるので、それ以前に乾燥終了と判定し、所望の乾燥延長時間を設定する必要がある。
次に、図4のフローチャートに基づいてフローを説明する。まず、乾燥機のドラム4内に乾燥させたい非乾燥状態の衣類5等を投入する(ステップS0)。乾燥機のドライレベルや様々の設定を行い、運転ボタンオンによりドラム4が回転を開始し、乾燥運転が開始される(ステップS1)。
ヒートポンプ装置24の運転を開始してから、例えば10分後から入口温度センサ30でドラム入口温度の検知を行う(ステップS2)。この温度が所定の温度、例えば50℃以上になると、乾燥検知手段であるところの静電センサ、すなわち、除湿水センサ27で乾燥判定を行う(ステップS3)。
まず、静電センサからの出力は、除湿水を検知するとある出力値を出すので、この時の出力値に対して閾値を設け、この閾値以上のセンサ出力が得られたときの回数をカウントする(ステップS4)。例えば、「除湿水有」の時のセンサ出力が5Vであるとすると、閾値として4Vを設定し、センサ出力を100msec単位で1分間計測すると、この間除湿水があるとすると最大600回カウントされることとなる。
このカウント数は、除湿水の流れる量が少なくなったり間隔が長くなってくると、少なくなってくる。この閾値以上となったセンサ出力を計測し、このカウント数が所定値以下、例えば30以下になったかどうかを判定する(ステップS5)。
所定値以下にならなければカウントを繰り返して行い乾燥運転は継続され、所定値以下になると乾燥機の表示画面に表示されている残時間表示を変更する(ステップS6)。表示される残時間としては、もう少し乾燥が必要な時間、例えば30分を表示する。
さらにこの間もセンサ出力の閾値以上のカウントは継続されており、この閾値以上のカウント数が前記の所定値以下であり、かつ、所定時間、例えば、5分間継続されると(ステップS7)、乾燥と判定される(ステップS8)。
乾燥と判定されると、残時間表示を変更する。ここで表示される残時間としては乾燥延長時間に相当する時間、例えば10分が表示される(ステップS9)。この乾燥延長時間に相当する所定時間乾燥運転を継続した後、乾燥運転を終了する(ステップS10)。
図5は、除湿水センサ27である静電センサ出力から得られる電圧値の閾値以下のカウント数と乾燥時間との関係を示すグラフである。乾燥状態が近づくにつれてカウント数が減少していっていることがわかる。したがって、このカウント数において、ある所定値以下を乾燥と判定し、それ以降は所定時間乾燥運転させることで乾燥運転を終了させることができる。
導入口14からドラム4内に導入された温風にさらされる衣類5等の乾燥レベルは、ヒートポンプ装置24の蒸発器18で発生する除湿水の量によって判断する。除湿水が流れる集排水経路25の通過部25bに静電センサで構成した除湿水センサ27を設け、除湿水が集排水経路25を通過したことを静電容量の変化で検知する。
静電センサの電圧は、制御手段28によって静電容量の変化を電圧値に変換して求めている。電圧計測後、この電圧値が閾値以下であるかどうかを判定し、電圧出力値が閾値以下である時をカウントすることで、1分間のカウント数を求め、このカウント数が閾値以上であると、まだ十分乾燥されていないと判定されるので、乾燥検知手段である静電センサでの電圧値計測から再度行うこととなる。
さらに引き続き、この電圧値がある一定期間閾値以上であるか否かをチェックする。例えば、この電圧値が1分間2V以上を継続するか否かを判定し、継続すれば乾燥したと判断することができる。あるいは、この電圧値が1分間閾値以下のカウント数が50以下か否かを判定し、この静電センサの出力電圧値の閾値以下のカウント数が閾値以下となり、乾燥と判定されると、乾燥運転前に検知した衣類の容量をもとに乾燥と判定した後の乾燥延長時間を、衣類の容量の関数として設定することができる。
通常、乾燥延長時間は、衣類容量に関係なく20分間と設定されているが、衣類容量が検知でき、その値を延長時間にフィードバックさせると、1分〜20分の自動設定が可能となり、衣類容量が中くらいの時、例えば4kgの時は延長時間を5分として運転することが可能となる。
このように、乾燥延長時間を最適に設定することによって、エネルギー消費が少なく、最適な乾燥状態で終了させることができる。例えば、コットンコースでタオルやシーツ等6kgを乾燥させる場合、最初に衣類5等の容量を検知する布量検知手段(図示せず)により、ドラム4の回転駆動によってモータ10にかかる負荷等から、衣類5等の容量を検知することができる。
次に、乾燥運転が開始されてから、静電センサの電圧値から閾値以下の電圧値を1分間カウントし、このカウント数が閾値以下であれば乾燥と判定し、これらより乾燥判定後の延長時間を衣類容量6kgに合わせた時間、例えば、約12分に自動設定することができる。
このように、静電センサの電圧値が閾値以下である時の時間を1分間カウントし、このカウント数が閾値以下であれば乾燥と判定することによって、ドラム4内に投入された衣類5等の乾燥状態を精度よく検知することができる。
また、乾燥運転開始後の所定時間(例えば、10分程度)は、除湿水センサ27による除湿水の検知を行わないようにしている。その理由は、乾燥運転の開始により、凝縮器19によって加熱された乾燥用空気が、送風機20によりドラム4内に供給されて衣類5等が加熱され、乾燥用空気が衣類5等から水分を奪って湿った状態にならないと、蒸発器18で結露し除湿水が発生しないからである。
これにより、乾燥運転開始後の間もないタイミングでの乾燥終了の誤判定を防止することができ、除湿水の検知開始は、乾燥運転開始後の所定時間経過後に行う。なお、除湿水センサ27によって除湿水の通過信号が出力され、実質的に衣類5等の乾燥が開始されてから、除湿水を検知するようにしてもよい。
以上のように、本実施の形態においては、乾燥用空気の給気口15および排気口16を設けた乾燥室1と、給気口15および排気口16に連通接続した風路13と、風路13を通して乾燥室1内に乾燥用空気を送風する送風機20と、圧縮機22と凝縮器19と絞り手段23と蒸発器18とを冷媒が循環するように管路21で連結し凝縮器19および蒸発器18を風路13内に配設したヒートポンプ装置24と、蒸発器18で発生する除湿水を集排水する集排水経路25と、集排水経路25を除湿水が通過したことを検知する除湿水センサ27と、乾燥運転を制御する制御手段28とを備え、制御手段28は、所定時間において定期的に取得した除湿水センサ27からの出力値が閾値以上であるか否かを判断し、この閾値以上の時間をカウントし、そのカウント数が所定数以下となり、それが所定時間継続したときに乾燥と判断するようにしたものであり、集排水経路25を流れる除湿水の通過を検知する除湿水センサ27からの出力値を閾値で処理することにより、乾燥室1内の衣類5等の乾燥の状態を精度よく検知することができるとともに、ドラム4入口と出口の温度差や、雰囲気温度の影響を受けることなく、乾燥終了の判定を精度よく行うことができる。
また、乾燥残時間を表示する表示手段29aを備え、制御手段28は、カウント数が所定数以下になったときに表示手段29aの残時間表示を変更するようにしたものであり、制御手段28は、乾燥途中においても除湿水を正確に検知することができるので、乾燥の残時間表示を精度よく行うことができる。
また、制御手段28は、乾燥と判断したときに表示手段29aの残時間に乾燥延長時間を表示するようにしたものであり、乾燥運転の終了を精度よく表示して知らせることができる。
また、乾燥用空気の温度を検知する温度検知手段31を備え、制御手段28は、温度検知手段31の出力が所定の値を超えてから乾燥の終了を判定するようにしたものである。温度検知手段31は、排気口16と蒸発器18の間の空気循環路13に設けたサーミスタで構成し、排気口16から空気循環路13に流入する乾燥用空気のドラム4出口の温度を検知する。具体的には、温度検知手段31で検知した乾燥用空気の温度が、例えば40℃を超えてから、除湿水センサ27による乾燥の終了を判定するようにしている。
これにより、乾燥機が設置される環境の雰囲気温度が極端に低く、凝縮器19による乾燥用空気の温度上昇が遅い場合、あるいは、乾燥用空気による乾燥室1内の衣類5等の温度上昇が遅い場合においても、乾燥終了のタイミングを精度よく検知することができる。
また、除湿水センサ27は、除湿水が集排水経路25を通過することで静電容量が変化する静電センサで構成したものであり、集排水経路25を通過する除湿水の有無に加えて、静電容量の変化に応じて除湿水の量を検知することができる。
なお、除湿水センサ27は、静電センサまたは電極センサ以外のものであってもよく、除湿水が集排水経路25を通過したことを検知できるものであればよい。
なお、本実施の形態の乾燥機は、衣類5等の乾燥対象をドラム4内で撹拌しながら乾燥させるようにしたものであるが、外槽1内に洗濯水を給水する給水手段、外槽1内の洗濯水を排水する排水手段、および、洗濯および乾燥運転を制御する制御手段を設け、洗濯機能を備えた乾燥機、所謂洗濯乾燥機であってもよい。また、乾燥室内に乾燥対象を吊り下げて乾燥させるものであってもよい。
以上のように、本発明にかかる乾燥機は、乾燥運転による乾燥終了の判定を精度よく行うことができるので、乾燥機として有用である。
1 外槽(乾燥室)
13 空気循環路(風路)
15 給気口
16 排気口
18 蒸発器
19 凝縮器
20 送風機
21 管路
22 圧縮機
23 絞り手段
24 ヒートポンプ装置
25 集排水経路
27 除湿水センサ(除湿水検知手段)
28 制御手段

Claims (5)

  1. 乾燥用空気の給気口および排気口を設けた乾燥室と、
    前記給気口および前記排気口に連通接続した風路と、
    前記風路を通して前記乾燥室内に乾燥用空気を送風する送風機と、
    圧縮機と凝縮器と絞り手段と蒸発器とを冷媒が循環するように管路で連結し前記凝縮器および前記蒸発器を前記風路内に配設したヒートポンプ装置と、
    前記蒸発器で発生する除湿水を集排水する集排水経路と、
    前記集排水経路を除湿水が通過したことを検知する除湿水センサと、
    乾燥運転を制御する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、
    前記除湿水センサからの出力値が閾値以上であるかどうかを判断し、この閾値以上の時間をカウントし、そのカウント数が所定数以下となり、それが所定時間継続したときに乾燥と判断するようにした
    乾燥機。
  2. 乾燥残時間を表示する表示手段を備え、
    前記制御手段は、
    前記カウント数が所定数以下になったときに前記表示手段の残時間表示を変更するようにした
    請求項1記載の乾燥機。
  3. 前記制御手段は、
    乾燥と判断したときに前記表示手段の残時間に乾燥延長時間を表示するようにした
    請求項1または2記載の乾燥機。
  4. 乾燥用空気の温度を検知する温度検知手段を備え、
    前記制御手段は、
    前記温度検知手段の出力が所定の値を超えてから乾燥の終了を判定するようにした
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の乾燥機。
  5. 前記除湿水センサは、
    除湿水が前記集排水経路を通過することで静電容量が変化する静電センサで構成した
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の乾燥機。
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