JP2016029633A - コネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】コネクタの小型化を図る。【解決手段】コネクタは、端子金具70を挿入可能なキャビティ14等の端子収容部が複数並列に設けられたコネクタ本体10Aと、コネクタ本体10Aとは異なる材質で構成され、互いに隣接する端子収容部間を仕切るシート状の絶縁シート部材60とを備えている。端子金具70は、電線80に接続されるバレル部72、73を有し、絶縁シート部材60は、少なくとも、互いに隣接する端子収容部にそれぞれ挿入された端子金具70のバレル部72、73間に設けられている。【選択図】図1

Description

本発明は、コネクタに関する。
特許文献1に開示のコネクタは、第1コンタクト及び第2コンタクト(端子金具)を収容可能な合成樹脂製のハウジングを備えている。ハウジングには、凹部が設けられ、凹部を挟んだ後側の部分に、複数の第1コンタクト挿通孔及び複数の第2コンタクト挿通孔が設けられ、凹部を挟んだ前側の部分に、複数の第1相手コンタクト挿通孔及び複数の第2相手コンタクト挿通孔が設けられている。各第1コンタクト挿通孔及び各第2コンタクト挿通孔は、それぞれ、各第1相手コンタクト挿通孔及び各第2相手コンタクト挿通孔と対応する位置に配置されている。そして、これらコンタクト挿通孔は、上下2段で、且つ左右方向に並列に配置され、第1コンタクト及び第2コンタクトを挿入可能なキャビティとして構成されるようになっている。
特開2007−324049号公報
ところで、近年、コネクタの小型化が求められる傾向にあり、これに応えるべく、互いに隣接するキャビティ間を仕切る仕切壁(極間壁)を薄肉にして、キャビティ間のピッチを挟ピッチにすることが求められることがある。しかるに上記の場合、仕切壁がハウジングや凹部に挿入されるランスブロック等からなるコネクタ本体を構成する合成樹脂材料によって成形されるものであるため、樹脂成形の安定性確保の観点から、仕切壁を薄肉にするのに限界があるという事情があった。その結果、コネクタ小型化の厳しい要求に応えることができないこともあった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、コネクタの小型化を図ることを目的とする。
本発明のコネクタは、端子金具を挿入可能なキャビティ等の端子収容部が複数並列に設けられたコネクタ本体と、前記コネクタ本体とは異なる材質で構成され、互いに隣接する前記端子収容部間を仕切るシート状の絶縁シート部材とを備えているところに特徴を有する。
互いに隣接する端子収容部間がシート状の絶縁シート部材で仕切られることにより、各端子収容部間のピッチを小さくすることができ、ひいてはコネクタ小型化の厳しい要求にも応えることができる。
本発明の実施例1において、コネクタの背面図である。 同じくコネクタの側面視方向の断面図である。 同じくコネクタの平面視方向の断面図である。 同じくハウジングの背面図である。 同じく絶縁シート部材の斜視図である。 本発明の実施例2において、絶縁シート部材を装着したリアホルダの背面図である。 同じくリアホルダの背面図である。 本発明の実施例3において、絶縁シート部材を装着したハウジングの背面図である。 同じくハウジングの背面図である。 同じくコネクタの背面図である。
本発明の好ましい実施形態を以下に示す。
前記端子金具は、電線に圧着により接続されるバレル部を有し、前記絶縁シート部材は、少なくとも、互いに隣接する前記端子収容部にそれぞれ挿入された前記端子金具の前記バレル部間に設けられている。コネクタが小型になるに従って端子金具に対する電線の相対的なサイズが大きくなり、バレル部の外形寸法も端子金具の他の部分に比べて大きくなる。このため、端子金具が端子収容部に挿入されたときに、バレル部が収容される部分の径寸法をある程度大きく確保しなければならず、コネクタ本体の大型化を招き易いという問題がある。その点、この構成によれば、絶縁シート部材が少なくとも互いに隣接する端子収容部にそれぞれ挿入された端子金具のバレル部間に設けられているため、コネクタ本体の大型化を最小限に抑えることができる。
前記絶縁シート部材は、互いに隣接する前記端子収容部にそれぞれ挿入された前記端子金具の前記バレル部間にのみ設けられる。これによれば、互いに隣接する端子収容部間の仕切り全体が絶縁シート部材で構成されず、仕切りの一部がコネクタ本体の仕切壁等によって構成されるため、既存のコネクタ構造から大きく変更しなくて済む。また、絶縁シート部材も必要最小限の大きさや形状にとどめることができるため、コストを安価に抑えることができるとともに、コネクタ本体等への取り付けが容易になる。
前記絶縁シート部材がゴム製である。ゴム製の絶縁シート部材であれば、汎用性及び取り扱い性に優れる。
前記コネクタ本体に取付部が設けられ、前記絶縁シート部材は、前記取付部に掛け止め可能な筒状の形態とされている。筒状の絶縁シート部材が取付部に掛け止められるため、絶縁シート部材の取り付け作業に格別の困難性を伴うことがない。
前記コネクタ本体に取付部が設けられ、前記絶縁シート部材は、前記取付部に掛け止められた状態で前記端子収容部間の仕切りが順次形成されるように、ジグザグに凹凸を繰り返しながら折り曲げられた帯状シートである。これによれば、絶縁シート部材が折り曲げ可能な帯状シートであればよいため、絶縁シート部材として特別なものを用意する必要がない。
前記取付部は、前記端子収容部の周囲を区画する壁のうち、互いに隣接する前記端子収容部間を仕切る前記絶縁シート部材以外の部分で構成されている。これによれば、取付部が端子収容部の周囲を区画する壁としての機能を兼用するため、コネクタ本体の構造が複雑になるのを回避することができる。
前記コネクタ本体は、ハウジングと、前記ハウジングに装着されるリアホルダとを備え、前記絶縁シート部が前記ハウジングと前記リアホルダとの間に抜け止めして保持される。これにより、絶縁シート部材がキャビティ間を仕切る状態が確実に保たれ、端子金具間を絶縁する絶縁機能の信頼性を確保することができる。
<実施例1>
本発明の実施例1を図1〜図5に基づいて説明する。実施例1に係るコネクタは、ハウジング10と、リテーナ30と、フロントホルダ40と、リアホルダ50と、絶縁シート部材60と、端子金具70とを備えている。ハウジング10は、図示しない相手ハウジングに嵌合可能とされている。なお、以下の説明において、前後方向については、嵌合開始時に相手ハウジングと向き合う面側を前側とし、上下方向については図3を除く各図を基準とする。また、幅方向は、図1及び図4の左右方向のことである。
端子金具70は導電金属板を曲げ加工等して一体に成形され、全体として前後方向に細長い形態とされている。図2及び図3に示すように、端子金具70は、筒状の接続部71と、接続部71の後方に連なるバレル部72、73とを有している。接続部71には、両ハウジングの嵌合時に相手ハウジングに装着された図示しない相手端子金具の雄タブが挿入される。相手端子金具の雄タブは、接続部71内に設けられた図示しない接触片と接触して、端子金具70と電気的に接続される。
バレル部72、73は、図2に示すように、電線80の前端部において被覆81の除去により露出する芯線82に圧着により接続されるワイヤバレル72と、ワイヤバレル72の後方に位置し、電線80の前端部における被覆81に圧着により接続されるインシュレーションバレル73とを有している。ここで、電線80の外径は、接続部71の外形寸法よりも大きくされている。このため、バレル部72、73のインシュレーションバレル73は、端子金具70の中で最も外形寸法の大きな部分となる。
ハウジング10は合成樹脂製であって、図2及び図4に示すように、幅方向に扁平なブロック状のハウジング本体11と、ハウジング本体11の上面に突設されたロックアーム12とを備えている。図4に示すように、ハウジング本体11の上面の幅方向中央部には、溝部13が凹設されている。ロックアーム12は、溝部13の底面から起立したあと後方へ延出する形態とされている。両ハウジングの嵌合時に、ロックアーム12が相手ハウジングに弾性的に係止されることにより、両ハウジングが嵌合状態に保持されるようになっている。
図2〜図4に示すように、ハウジング本体11には、複数のキャビティ14が設けられている。各キャビティ14は、上下2段で且つ幅方向に複数並んで配置されている。図4に示すように、上段の各キャビティ14は、溝部13を挟んだ両側に配置されている。
図2〜図4に示すように、各キャビティ14の内面には、ランス15が設けられている。図2に示すように、ランス15は、前方へ片持ち状に突出する形態とされ、上下方向に撓み変形可能となっている。各キャビティ14には、後方から端子金具70が挿入される。端子金具70がキャビティ14に正規挿入されると、接続部71がランス15に弾性的に係止され、これによって端子金具70のキャビティ14からの抜け出しが規制されるようになっている。図3及び図4に示すように、ランス15は、キャビティ14の幅方向中央から一側へ偏って配置されている。なお、本発明においては、端子金具70が挿入されるキャビティ14等の端子収容部が設けられるものをコネクタ本体10Aと定義する。よって、ハウジング10は、コネクタ本体10Aとして構成される。
図2及び図3に示すように、ハウジング本体11の前面には、フロントホルダ装着凹部16が設けられている。フロントホルダ装着凹部16には、フロントホルダ40が装着される。フロントホルダ40は合成樹脂製であって、ランス15の前方を覆う前壁41を有している。前壁41には、各キャビティ14と連通する位置に、図示しない相手端子金具の雄タブを挿通可能な複数のタブ挿入孔42が設けられている。
図2及び図3に示すように、ハウジング本体11の下面の前後方向略中央部には、ランス15の後方に、リテーナ装着凹部17が設けられている。リテーナ装着凹部17は、全てのキャビティ14に連通し、且つハウジング本体11の下面から両側面に跨って開口する形態とされている。リテーナ装着凹部17には、下方からリテーナ30が挿入される。リテーナ30は合成樹脂製であって、ハウジング本体11に対して仮係止位置と本係止位置とに移動可能とされている。図2に示すように、リテーナ30には、各キャビティ14と対応する位置に、抜止部31が設けられている。仮係止位置では、リテーナ30がリテーナ装着凹部17に比較的浅く挿入され、抜止部31がキャビティ14から退避して配置される(図2を参照)。このため、端子金具70のキャビティ14への挿抜操作が可能となる。一方、本係止位置では、リテーナ30がリテーナ装着凹部17に深く挿入され、抜止部31がキャビティ14に進入して端子金具70の接続部71の後端に係止可能に配置される。これにより、端子金具70がキャビティ14に抜け止めして保持されるようになっている。
図3に示すように、ハウジング本体11の後端面には、リアホルダ装着凹部18が設けられている。リアホルダ50は合成樹脂製であって、絶縁シート部材60と当接可能な板片状のホルダ本体51を有している。ホルダ本体51には、各キャビティ14と連通する位置に、端子金具70を挿通可能な複数の貫通孔52が設けられている。各貫通孔52には、端子金具70の挿通後、電線80が収容されるようになっている。
さて、図2〜図4に示すように、ハウジング本体11の後部には、リテーナ装着凹部17とリアホルダ装着凹部18との間に、絶縁シート部材60を取り付けるための取付構造19が設けられている。この取付構造19には、幅方向で互いに隣接するキャビティ14間に、ハウジング本体11の仕切りが存在せず、各キャビティ14間が幅方向で連通した状態になっている。なお、後述するように、幅方向で互いに隣接するキャビティ14間は、絶縁シート部材60の後述する側辺部62によって仕切られるようになっている。
図4に示すように、ハウジング本体11の取付構造19には、各キャビティ14の上下両面を区画する壁面が存在している。このうち、幅方向で1つ置きに交互に配置された各キャビティ14の上下壁には、上下一対ずつの取付部21が設けられている。具体的には、上下一対ずつの取付部21は、幅方向に3つ以上で奇数並列に配置された各キャビティ14(下段の各キャビティ14と上段の向かって右側の各キャビティ14)においては幅方向両端に位置するキャビティ14を除いて配置され、幅方向に偶数並列に配置された各キャビティ14(上段の向かって左側の各キャビティ14)においては幅方向一端に位置するキャビティ14を含んで配置されている。
取付部21は、幅方向に沿った平板片状をなし、後方に突出する形態になっている。図4に示すように、取付部21は、幅方向両側で隣接するキャビティ14の上下壁部23との間にスリット22を有し、スリット22を介して、隣接するキャビティ14の上下壁部23から独立して分離された形態になっている。図4における上段の向かって左側のキャビティ14においては、上下一対の取付部21の幅方向一端が、上下方向に沿った連結部24によって連結されている。このため、上下一対の取付部21と連結部24とにより背面視角C字状の連結取付部25が形成されるようになっている。
絶縁シート部材60は、図5に示すように、前後方向に開口する筒状、詳細には角筒状の形態とされ、図1に示すように、上下一対の取付部21に外嵌して装着されるようになっている。この絶縁シート部材60は、常温で伸縮性を有するゴム材料によってシート状に成形され、上下一対の取付部21に緊張した状態で保持されるようになっている。絶縁シート部材60は、その上下両辺部61が取付部21に掛け止められた状態で、隣接するキャビティ14との間を仕切る上下方向に沿った左右一対の側辺部62を有している。
絶縁シート部材60の厚みは、0.1mm程度であり、好ましくは、1.0mm以下である。図3に示すように、ハウジング本体11の前部には、幅方向で互いに隣接するキャビティ14間に、仕切壁26が形成されているが、この仕切壁26の厚みは、絶縁シート部材60の側辺部62の厚みよりも充分に大きくなっている。また、絶縁シート部材60の前後長さは、リテーナ装着凹部17とリアホルダ装着凹部18との間の前後寸法(取付構造19の前後寸法)にほぼ等しくされている。
次に、本実施例1の作用を説明する。
絶縁シート部材60の組み付けに際し、絶縁シート部材60が上下一対の取付部21に対し略四角筒状に角張った状態で取り付けられる。これにより、図1に示すように、絶縁シート部材60の上下両辺部61が取付部21の外面に密着して配置され、絶縁シート部材60の両側辺部62が幅方向で隣接するキャビティ14との間を仕切るように配置される。また、絶縁シート部材60の上下両辺部61と両側辺部62とをつなぐ角部27がスリット22にほぼ位置決めして挿入される。そして、連結取付部25においては、絶縁シート部材60の一方の側辺部62が連結部24の外面に密着して配置される。なお、絶縁シート部材60は、上下で対をなす取付部21毎に複数取り付けられることになる。
続いて、図3に示すように、リアホルダ50がハウジング本体11のリアホルダ装着凹部18に後方から嵌め付けられる。これにより、リアホルダ50のホルダ本体51が各絶縁シート部材60の後端に当接可能に配置され、各絶縁シート部材60がハウジング本体11から抜け出るのが防止される。
次いで、端子金具70の組み付けに際し、リテーナ30が仮係止位置に留め置かれた状態で、端子金具70がハウジング本体11のキャビティ14に後方から挿入される。端子金具70は、ランス15により一次的に係止された後、本係止位置に押し込まれるリテーナ30によって二次的に係止され、もってキャビティ14に抜け止め状態に保持される。端子金具70がキャビティ14に正規挿入されると、図3に示すように、端子金具70の接続部71は、ハウジング本体11の前部のキャビティ14に配置され、隣接する端子金具70の接続部71との間が仕切壁26によって仕切られる。また、端子金具70のバレル部72、73のインシュレーションバレル73は、ハウジング本体11の後部のキャビティ14に配置され、隣接する端子金具70のインシュレーションバレル73との間が絶縁シート部材60の側辺部62によって仕切られる。
ここで、幅方向で隣接するキャビティ14にそれぞれ挿入される両端子金具70に着目した場合、図3に示すように、両端子金具70の接続部71間には比較的大きな離間スペースが形成され、この大きな離間スペースに、厚みの比較的大きい仕切壁26が配置される。一方、両端子金具70のインシュレーションバレル73間には比較的小さな離間スペースが形成され、この小さな離間スペースに、厚みの比較的小さい絶縁シート部材60の側辺部62が配置される。したがって、幅方向で並列に配置される複数のキャビティ14に対して端子金具70がスペース効率良く収容されることとなり、ハウジング本体11の幅狭化に寄与することが可能となる。
以上説明したように、本実施例1によれば、幅方向で互いに隣接するキャビティ14間がシート状の絶縁シート部材60で仕切られるため、ハウジング10の仕切壁26よりも各キャビティ14間のピッチを小さくすることができ、ひいてはコネクタ小型化の厳しい要求にも応えることができる。
また、絶縁シート部材60が幅方向で隣接するキャビティ14にそれぞれ挿入された端子金具70のインシュレーションバレル73間に設けられているため、ハウジング10の大型化を最小限に抑えることができる。とくに、絶縁シート部材60が実質的に端子金具70のバレル部72、73(インシュレーションバレル73と一部のワイヤバレル72)と対応する位置のみに設けられ、端子金具70の接続部71と対応する位置にはハウジング10の仕切壁26が設けられているため、既存のハウジング10の構造から大きく変更しなくて済む。また、絶縁シート部材60も必要最小限の大きさや形状にとどめることができるため、コストを安価に抑えることができるとともに、絶縁シート部材60のハウジング10への取り付けが容易になる。
また、絶縁シート部材60がゴム製であるため、汎用性及び取り扱い性に優れる。しかも、絶縁シート部材60が取付部21に対して筒状に取り付けられるため、取り付け作業に格別の困難性を伴うことがない。
さらに、取付部21が、キャビティ14の周囲を区画する壁のうち、互いに隣接するキャビティ14間を仕切る絶縁シート部材60以外の上下壁部分に設けられているため、上下壁部分と取付部21とを別々に設ける必要がなく、ハウジング10の構造が複雑になるのを回避することができる。
さらにまた、絶縁シート部材60がリアホルダ50によって抜け止めされるため、キャビティ14間を仕切って端子金具70間を絶縁する絶縁機能の信頼性を確保することができる。
<実施例2>
図6及び図7は、本発明の実施例2におけるリアホルダ50Aを示す。実施例2では、絶縁シート部材60がリアホルダ50Aに取り付けられるようになっており、その点で実施例1とは異なる。その他の構造は、基本的に実施例1と同様である。よって、実施例2において、実施例1と同一又は相当する構造については同一符号を付し、重複する説明を省略する。
リアホルダ50Aは、ブロック状のホルダ本体51Aを有している。このホルダ本体51Aは、実施例1のホルダ本体51よりも前後長が長くされている。ホルダ本体51Aの上面には、ハウジング本体11の溝部13と対応する凹溝54が設けられている。また、図7に示すように、ホルダ本体51Aには、幅方向に並んだ複数の貫通孔52Aが幅方向に連通することにより、上下2段の連通孔55が設けられている。このうち、下段の連通孔55は、幅方向に細長く延びる単一の長孔状をなしている。一方、上段の連通孔55は、凹溝54を挟んだ両側にそれぞれ分割して配置されている。なお、実施例2の貫通孔52Aは、実施例1の貫通孔52と違って、前後方向に長く延出する形態とされ、端子金具70を収容可能な端子収容部として構成されるものである。よって、実施例2の場合、ハウジング10に加えてリアホルダ50Aもコネクタ本体10Aを構成する部分となる。
複数の貫通孔52Aのうち、幅方向で1つ置きに交互に配置された各貫通孔52Aの上下壁には、上下一対ずつの取付部56が設けられている。具体的には、上下一対ずつの取付部56は、幅方向に3つ以上で奇数並列に配置された各貫通孔52A(下段の各貫通孔52Aと上段の向かって右側の各貫通孔52A)においては幅方向両端に位置する貫通孔52Aを除いて配置され、幅方向に偶数並列に配置された各貫通孔52A(上段の向かって左側の各貫通孔52A)においては幅方向一端に位置する貫通孔52Aを含んで配置されている。
取付部56は、幅方向に沿った平板片状をなし、前方に突出する形態になっている。また、図7に示すように、上記幅方向一端に位置する貫通孔52Aには、上下一対の取付部56が連結部57で連結されることで、実施例1と同様の形態をなす連結取付部58が設けられている。そして、取付部56は、幅方向両側で隣接する貫通孔52Aの上下壁部59との間にスリット56Aを有し、スリット56Aを介して、隣接する貫通孔52Aの上下壁部59から独立して分離された形態になっている。
図6に示すように、絶縁シート部材60は、上下一対ずつの取付部56にそれぞれ外嵌して掛け止められる。これにより、複数の絶縁シート部材60が各貫通孔52Aに対して幅方向に交互に配置される。この絶縁シート部材60の配列自体は、実施例1と同様である。
続いて、リアホルダ50Aは、絶縁シート部材60が取り付けられた面を前方に向けた状態で、ハウジング本体11のリアホルダ装着凹部18に後方から挿入される。これにより、絶縁シート部材60が、リアホルダ装着凹部18の奥面(前面)に当接可能に配置され、ハウジング本体11とリアホルダ50Aとの間に挟まれて保持される。
その後、端子金具70がキャビティ14に正規挿入されると、端子金具70のバレル部72、73のインシュレーションバレル73が貫通孔52Aに収容される。すると、実施例1と同様、幅方向で互いに隣接する端子金具70のインシュレーションバレル73間に絶縁シート部材60の側辺部62が配置され、両インシュレーションバレル73が近接しつつも側辺部62を介して互いに絶縁した状態に保たれる。
実施例2によれば、絶縁シート部材60がリアホルダ50Aに装着されるため、ハウジング10からの抜け出しが規制されるのに加えて、ハウジング10に取付部21を設けなくて済む分、ハウジング10の構成を簡単にすることができる。
ジグザグに屈曲形成される金属板のジグザグの形態としては、角形の凹凸を交互に繰り返した形態をなすもの、波状の形態をなすもの等を例示することができる。
<実施例3>
図8〜図10は、本発明の実施例3を示す。本実施例3では、絶縁シート部材60B及び絶縁シート部材60Bを取り付ける取付構造19Bの一部が実施例1と異なる。
絶縁シート部材60Bは、常温で伸縮性を有するゴム材料によって成形され、一方向に展開された状態から折り曲げられることが可能な帯状シートとして構成されている。絶縁シート部材60Bの厚みは、実施例1と同様、0.1mm程度であり、好ましくは、1.0mm以下である。
ハウジング本体11Bの取付構造19Bには、実施例1と同様、幅方向で互いに隣接するキャビティ14間に仕切りが存在していない。取付構造19Bには、各キャビティ14の上下壁に、幅方向に沿った平板片状の取付部21Bが設けられている。図9に示すように、取付部21Bは、下段の各キャビティ14における上壁と下壁とに、幅方向に交互に千鳥状に配置され、上段の各キャビティ14の上壁に、ロックアーム12を挟んで1つ置きに配置されている。
また、図9に示すように、取付構造19Bには、上段のキャビティ14と下段のキャビティ14との間に、幅方向に沿った誘導路29が設けられている。誘導路29の両端は、隣接する各キャビティ14間で仕切りを形成する部分と対応する位置に開口している。さらに、ハウジング本体11Bの後面には、ロックアーム12に近接する位置とハウジング本体11Bの一側面寄りの位置とに、断面円状の係止部28が開口して設けられている。
絶縁シート部材60Bの組み付けに際し、両係止部28のうちの一方の係止部28に絶縁シート部材60Bの一端を嵌め込んで係止させ、その状態で、絶縁シート部材60Bを、各取付部21Bの外側に掛け止めるとともに誘導路29に通すようにして、ジグザグに凹凸を繰り返しながら順次折り曲げ、他方の係止部28に絶縁シート部材60Bの他端を嵌め込んで係止させる。すると、図8に示すように、絶縁シート部材60Bは、上下方向(高さ方向)と幅方向とに交互に屈曲させられ、幅方向で隣接するキャビティ14間は、絶縁シート部材60Bにおける上下方向に沿った側辺部62Bによって仕切られた状態になる。したがって、幅方向で隣接するキャビティ14間のピッチを小さくすることができる。
こうしてハウジング本体11Bに絶縁シート部材60Bが取り付けられた後、図10に示すように、ハウジング本体11Bに後方からリアホルダ50が被せ付けられる。すると、絶縁シート部材60Bの後端がリアホルダ50のホルダ本体51に当接して、絶縁シート部材60Bがハウジング本体11Bから抜け止めされた状態に保持される。この場合に、絶縁シート部材60Bは、係止部20に係止される一端部を除いてリアホルダ50によって覆い隠される。
その後、各キャビティ14に端子金具70が挿入されると、端子金具70のインシュレーションバレル73に隣接して絶縁シート部材60Bの側辺部62Bが配置され、幅方向で隣接するキャビティ14間で端子金具70の絶縁状態が維持される。
本実施例3の場合、絶縁シート部材60Bが折り曲げ可能な薄肉の一枚の帯状シートを用意すれば済むため、絶縁シート部材60Bに要するコストを安価に抑えることができる。
<他の実施例>
以下、他の実施例を簡単に説明する。
(1)絶縁シート部材は、高分子材料からなるものであってもよく、例えば、公知のラップフィルムからなるものであってもよい。
(2)絶縁シート部材は、複数の孔が薄肉壁で包囲された多孔筒状をなし、コネクタ本体への取り付けよって、各孔がキャビティと連通可能となるものであってもよい。
(3)絶縁シート部は、コネクタ本体への取り付け前の状態で円筒状をなすものであってもよい。
(4)絶縁シート部材は、上下方向で互いに隣接するキャビティ間を仕切る部分として構成されるものであってもよい。これによれば、コネクタの低背化に寄与することができる。
(5)電線の端末部における被覆にゴム栓が外嵌され、インシュレーションバレルがゴム栓に圧着により接続される構造であってもよい。
(6)絶縁シート部材が、インシュレーションバレルが収容されるハウジング本体の後部のキャビティ間を仕切るのみならず、ハウジング本体の前部のキャビティ間を仕切る構造であってもよい。また、隣接するキャビティ間を仕切る部分の全体が絶縁シート部材で構成されるものであってもよい。
(7)実施例2の技術を適用することにより、実施例3の絶縁シート部材がリアホルダに取り付けられるようにしてもよい。
(8)実施例3では、絶縁シート部材が複数枚に分割して構成されるものであってもよい。
10…ハウジング
10A…コネクタ本体
14…キャビティ(端子収容部)
21、21B、56…取付部
50、50A…リアホルダ
52A…貫通孔(端子収容部)
60、60B…絶縁シート部材
62、62B…側辺部
70…端子金具
71…接続部
72…バレル部(ワイヤバレル)
73…バレル部(インシュレーションバレル)
80…電線

Claims (8)

  1. 端子金具を挿入可能なキャビティ等の端子収容部が複数並列に設けられたコネクタ本体と、
    前記コネクタ本体とは異なる材質で構成され、互いに隣接する前記端子収容部間を仕切るシート状の絶縁シート部材とを備えていることを特徴とするコネクタ。
  2. 前記端子金具は、電線に圧着により接続されるバレル部を有し、
    前記絶縁シート部材は、少なくとも、互いに隣接する前記端子収容部にそれぞれ挿入された前記端子金具の前記バレル部間に設けられていることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
  3. 前記絶縁シート部材は、互いに隣接する前記端子収容部にそれぞれ挿入された前記端子金具の前記バレル部間にのみ設けられることを特徴とする請求項2記載のコネクタ。
  4. 前記絶縁シート部材がゴム製であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項記載のコネクタ。
  5. 前記コネクタ本体に取付部が設けられ、前記絶縁シート部材は、前記取付部に掛け止め可能な筒状の形態とされていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項記載のコネクタ。
  6. 前記コネクタ本体に取付部が設けられ、前記絶縁シート部材は、前記取付部に掛け止められた状態で前記端子収容部間の仕切りが順次形成されるように、ジグザグに凹凸を繰り返しながら折り曲げられた帯状シートであることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項記載のコネクタ。
  7. 前記取付部は、前記端子収容部の周囲を区画する壁のうち、互いに隣接する前記端子収容部間を仕切る前記絶縁シート部材以外の部分で構成されていることを特徴とする請求項5又は6記載のコネクタ。
  8. 前記コネクタ本体は、ハウジングと、前記ハウジングに装着されるリアホルダとを備え、前記絶縁シート部が前記ハウジングと前記リアホルダとの間に抜け止めして保持されることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1項記載のコネクタ。
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