JP2016029134A - 接続材料及び太陽電池モジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】太陽電池モジュールの製造において、200℃以下での低温接続性、短時間接続性を兼ね備え、且つ製造される太陽電池モジュールが長期信頼性に優れる接続材料、及びこれを用いた太陽電池モジュールを提供すること。【解決手段】フェノキシ樹脂、ラジカル重合開始剤及び導電粒子を含有する接続材料であって、前記フェノキシ樹脂が、フルオレン骨格を有するフェノキシ樹脂における水酸基とイソシアネート基を有する(メタ)アクリレートにおけるイソシアネート基とを反応させてなるアクリレート変性フェノキシ樹脂を含む接続材料。【選択図】なし

Description

本発明は、接続材料及び太陽電池モジュールに関する。
近年、深刻化する地球温暖化や化石エネルギー枯渇問題を解決する手段として、太陽電池が注目されている。この太陽電池は、通常、複数の太陽電池セルを直列又は並列に接続することで形成される。この太陽電池セルの表面(受光面)には、出力を得るためのAgからなる直線状の電極(フィンガー電極)が、互いに平行に複数本形成されている。また、裏面には、その全面を覆うようにAlからなる裏面電極が形成されている。そして、隣接する太陽電池セルのうち、一方の太陽電池セルの受光面に全てのフィンガー電極と互いに直交するように金属配線部材(TAB線)を接続し、更にこのTAB線を他方の太陽電池セルの裏面電極に接続することで、隣接する太陽電池セルが互いに接続される。
従来、TAB線の接続には、良好な導電性を示すはんだが使用されてきた(特許文献1)。また、最近では、環境問題を考慮して、Pbを含まないSn−Ag−Cuはんだが使用されることもある(特許文献1、2)。しかし、これらのはんだをTAB線の接続に使用する場合、約220℃以上の熱が太陽電池セルに加わるため、接続工程の歩留まりの低下や太陽電池セルの反りが発生するおそれがある。これらを抑制するために、太陽電池セル中のシリコンの厚みを増加させることが考えられる。しかし、この場合、製造コストが増加してしまう。
これらの状況を鑑み、TAB線を200℃以下の実温で接続する材料が望まれていた。そこで近年、はんだ接続に代えて、樹脂を含む導電性接着剤によりTAB線とバスバー電極とを電気的に接続する方法が鋭意検討されている(特許文献3、4)。
特開2002−263880号公報 特開2004−204256号公報 特開2008−135654号公報 特開2014−17368号公報
ところで、太陽電池の必要性能として、初期の発電効率、フィルファクタ(F.F)、Pmax、Iscが大きいこと、初期のRs小さいことが挙げられ、長期信頼性(外気温の変動及び、水蒸気に対して性能が維持されること)が求められる。
長期信頼性においては、例えば、IEC61215に準拠した85℃85%RH、サーマルサイクル試験(TC;−40⇔85℃)などが挙げられる。近年、砂漠などの極限でも使用可能なように、従来のTCと比較して厳しい条件−40⇔120℃におけるTCやヒートショック(HS)試験での試験実施を行う必要性も出てきた。
特許文献3に記載の導電性ペースト接着剤においては、ストリング形成時に2MPaの圧力をかけながら、約200℃で1時間加熱する。当該の方法では、生産性を向上させることは困難である。これらの導電性ペースト接着剤を用いて太陽電池を製造した場合には、これらのTC・HS試験を実施したときに、試験槽の温度上昇時/下降時のモジュール中のTABの伸縮量、セルの伸縮量に差が生じる。この接続材料間の伸縮量の差によって、応力が生じる。そのため、これらの試験中にモジュール中のセル端部に応力が集中し、TABが導電性接着剤層を介して端部のバスバーやフィンガーを破壊することがEL(エレクトロルミネッセンス)発光解析等で判明した。
そこで本発明は、太陽電池モジュールの製造において、200℃以下での低温接続性、短時間接続性を兼ね備え、且つ製造される太陽電池モジュールが長期信頼性に優れる接続材料、及びこれを用いた太陽電池モジュールを提供することを目的とする。
本発明は、以下の[1]〜[6]を提供する。
[1] フェノキシ樹脂、ラジカル重合開始剤及び導電粒子を含有する接続材料であって、前記フェノキシ樹脂が、フルオレン骨格を有するフェノキシ樹脂における水酸基とイソシアネート基を有する(メタ)アクリレートにおけるイソシアネート基とを反応させてなるアクリレート変性フェノキシ樹脂を含む接続材料。
[2] 前記接続材料をフィルム状に形成してなるフィルムを200℃、5秒の硬化条件で硬化したフィルムにおいて、70℃における線膨張係数α1が30〜90ppm/℃である、[1]に記載の接続材料。
[3] 前記フルオレン骨格を有するフェノキシ樹脂のガラス転移温度(Tg)が100℃以上180℃以下である、[1]又は[2]に記載の接続材料。
[4] 前記アクリレート変性フェノキシ樹脂が、前記水酸基1〜4つに対して、前記イソシアネート基1つの割合で反応させてなるアクリレート変性フェノキシ樹脂である、[1]〜[3]のいずれかに記載の接続材料。
[5] 前記接続材料がビスフェノールA型フェノキシ樹脂における水酸基とイソシアネート基を有する(メタ)アクリレートにおけるイソシアネート基とを反応させてなるアクリレート変性ビスフェノールA型フェノキシ樹脂を更に含む、[1]〜[4]のいずれかに記載の接続材料。
[6] 前記アクリレート変性ビスフェノールA型フェノキシ樹脂が、前記水酸基1〜4つに対して、前記イソシアネート基1つの割合で反応させてなるアクリレート変性ビスフェノールA型フェノキシ樹脂である、[5]に記載の接続材料。
[7] [1]〜[6]のいずれかに記載の接続材料を用いた太陽電池モジュール。
本発明によれば、太陽電池モジュールの製造において、200℃以下での低温接続性、短時間接続性を兼ね備え、且つ製造される太陽電池モジュールが長期信頼性に優れる接続材料、及びこれを用いた太陽電池モジュールを提供することができる。
第1実施形態に係る太陽電池セルの受光面を示す平面図である。 図1の太陽電池セルの裏面を示す底面図である。 図1の太陽電池セルを複数接続した状態を示す斜視図である。 図3の概略側面図である。 第2実施形態に係る太陽電池セルの受光面を示す平面図である。 第3実施形態に係る太陽電池セルの受光面を示す平面図である。 第4実施形態に係る太陽電池セルの受光面を示す平面図である。
以下、必要に応じて図面を参照しつつ、本発明を実施するための形態について詳細に説明する。ただし、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。なお、本明細書において「(メタ)アクリレート」とは、「アクリレート」又はそれに対応する「メタクリレート」を意味する。
<接続材料>
本発明の接続材料は、フェノキシ樹脂、ラジカル重合開始剤及び導電粒子を含有する。
上記フェノキシ樹脂は、フルオレン骨格を有するフェノキシ樹脂における水酸基とイソシアネート基を有する(メタ)アクリレートにおけるイソシアネート基とを反応させてなるアクリレート変性フェノキシ樹脂を含む。このアクリレート変性フェノキシ樹脂は、水酸基とイソシアネート基とを反応させることにより生成するウレタン結合を含む。このようなアクリレート変性フェノキシ樹脂を含む接続材料によれば、サーマルサイクル試験(TC;−40⇔85℃)やヒートショック試験(HS;−40⇔120℃)での性能劣化を最小限に抑制することができる。
上記フェノキシ樹脂のうち、フルオレン骨格を有するフェノキシ樹脂の重量平均分子量(Mw)は2万〜6万が好ましい。フルオレン骨格を有するフェノキシ樹脂の重量平均分子量が2万以上であると、フィルム形成性が向上し、6万以下であると太陽電池特性、サーマルサイクル試験、ヒートショック試験後の性能がより向上する。
フルオレン骨格を有するフェノキシ樹脂のTg(ガラス転移温度)は、100〜180℃が好ましい。フルオレン骨格を有するフェノキシ樹脂のTgが100℃以上であると、フィルム形成性が向上し、180℃以下であると、接続時に接続材料の流動性が向上するため接続特性により優れる。
また、上記フェノキシ樹脂として、接続時の樹脂の良好な流動性、かつ、経済的観点からビスフェノールA型フェノキシ樹脂を用いてもよい。当該樹脂のMwは2万〜6万が好ましい。当該樹脂のMwが2万以上であると、フィルム形成性が向上し、6万以下であると、接続時に接続材料の流動性が向上するため接続特性により優れる。
上記接続材料は、フィルム形成性、作業性等の観点から、他の樹脂材料を更に含有してもよい。また、架橋性、重合性の有無に関わらず、含有してもよい。例えば、フェノキシ樹脂、アクリル樹脂、ポリイミド樹脂、ブチラール樹脂、エチレン酢酸ビニル共重合樹脂、ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエステルウレタン樹脂、MBS樹脂、ABS樹脂、AS樹脂、SBR樹脂、NBR樹脂、フェノール樹脂等が挙げられる。なお、上記フェノキシ樹脂とは別のフェノキシ樹脂を含有する場合には、当該フェノキシ樹脂はフルオレン骨格を有し、且つアクリロイル基を有しないフェノキシ樹脂であることが好ましい。
上記ラジカル重合開始剤(遊離ラジカル発生剤)としては、過酸化化合物、アゾ系化合物等の加熱又は光により分解して遊離ラジカルを発生するものが挙げられる。ラジカル重合開始剤は、目的とする接続温度、接続時間、ポットライフ等に応じて適宜選定されるが、高反応性とポットライフの観点から、半減期10時間の温度が40℃以上、かつ半減期1分の温度が180℃以下の有機過酸化物が好ましい。
ラジカル重合開始剤の配合量は、接続材料の固形分全量を基準として0.05〜10質量%程度であることが好ましく、0.1〜5質量%であることがより好ましい。
ラジカル重合開始剤としては、具体的には、ジアシルパーオキサイド類、パーオキシジカーボネート類、パーオキシエステル類、パーオキシケタール類、ジアルキルパーオキサイド類、ハイドロパーオキサイド類等が挙げられる。これらの中でも、回路部材の回路電極の腐食を抑える観点から、パーオキシエステル類、ジアルキルパーオキサイド類、ハイドロパーオキサイド類が好ましい。また、高反応性が得られる観点から、パーオキシエステル類がより好ましい。
パーオキシケタール類としては、例えば、1,1−ビス(t−ヘキシルパーオキシ)−3,5,5−トリメチルシクロヘキサン、1,1−ビス(t−ヘキシルパーオキシ)シクロヘキサン、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)−3,5,5−トリメチルシクロヘキサン、1,1−(t−ブチルパーオキシ)シクロドデカン、2,2−ビス(t−ブチルパーオキシ)デカンが挙げられる。
ジアルキルパーオキサイド類としては、例えば、α,α’−ビス(t−ブチルパーオキシ)ジイソプロピルベンゼン、ジクミルパーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、t−ブチルクミルパーオキサイドが挙げられる。ハイドロパーオキサイド類としては、例えば、ジイソプロピルベンゼンハイドロパーオキサイド、クメンハイドロパーオキサイドが挙げられる。
以上のラジカル重合開始剤は、1種を単独で又は2種以上を混合して使用することがで
きる。また、ラジカル重合開始剤は、分解促進剤や抑制剤、連鎖移動剤、等を混合して用いてもよい。
上記導電粒子としては、特に制限はないが、例えば金粒子、銀粒子、銅粒子、ニッケル粒子、金めっき粒子、銅めっき粒子、ニッケルめっき粒子等が挙げられる。これらの中では、耐酸化性、融点等の特性調整の観点から、ニッケル粒子が好ましい。
上記導電粒子の粒子径としては、平均粒子径(D50)が0.4μm〜30μmであることが好ましく、1μm〜10μmであることがより好ましい。0.4μm以上とすることでより効果的に耐酸化性が向上する。また30μm以下であることで接続抵抗の安定性が、より効果的に得られる。
また導電粒子の形状としては特に制限はなく、略球状、扁平状、ブロック状、板状、及び鱗片状等のいずれであってもよい。導電粒子の形状は、耐酸化性と低抵抗率の観点から、略球状、扁平状、又は板状であることが好ましい。
また、上記導電粒子は、上述のリン含有合金から製造される導電粒子の外側に、銀、銀、パラジウム、金等の金属や金属合金を被覆したものであってもよい。被覆する金属は、コストの観点から、銀を主成分とする金属が好ましい。被覆の方法としては、めっきや蒸着など、従来の手法を適用することができる。被覆の厚みは、特に限定されるものはではないが、例えば、コストの観点から、1μm以下、更に好ましくは0.5μm以下とすることができる。
また上記導電粒子は1種単独でも、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
上記接続材料に含まれる上記導電粒子の含有率は、例えば、0.1〜20体積%とすることができ、1〜20体積%であることが好ましく、1〜15体積%であることがより好ましい。上記含有率が0.1体積%未満であると、上記範囲内にある場合と比較して、導電材料としての接続抵抗の初期値が増す。また、上記含有率が20体積%を超えると、上記範囲内にある場合と比較して導電材料としての接続抵抗の長期安定性が低下する。
更に、上記含有率が1〜15体積%である場合には、太陽電池セルのバスバーが細い場合やない場合(バスバーレス)、あるいはバスバーがなく、かつフィンガー電極が細い場合であっても、接続抵抗の長期安定性をより十分に発揮することが可能となる。
上記接続材料は、モノマーを含有してもよい。例えば、ジメチロール−トリシクロデカンジアクリレート(DCP−A)、ウレタンアクリレート、エポキシアクリレート、イソシアヌレート骨格アクリレート、ペンタエリスリトールアクリレート(PETA)、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(DPHA)、トリメチロールプロパントリアクリレート(TMPTA)等などのモノマーを含有してもよい。
また、上記接続材料は、被接着体に対する接着性及び濡れ性を改善するために、シラン系カップリング剤、チタネート系カップリング剤、アルミネート系カップリング剤、リン酸エステルアクリレート、フラックス等の改質材料を含有してもよい。
更に上記接続材料は、作業性等を制御するために、タルク、シリカ等の無機フィラー、MBSフィラー、アクリル微粒子、ポリエチレンワックス等のフィラーを含有してもよく、被接着体に含まれる金属、及び導電粒子に含まれる金属(特には銀や銅)のマイグレーションを抑制するために、キレート材料等を含有してもよい。
上記接続材料には、本発明の課題達成を阻害しない範囲で必要に応じて、例えば、増量剤、酸化防止剤(老化防止剤)、重合禁止剤、熱安定剤、光安定剤、紫外線吸収剤、着色剤、難燃剤、有機溶媒等の各種添加剤の1種又は2種以上が併用されてもよい。
上記接続材料は、フィルム化して導電性接着フィルムとして用いることが好ましい。フィルム化には、従来公知の方法を適用することができる。
<太陽電池モジュール>
図1は、第1実施形態に係る太陽電池セルの受光面を示す平面図である。図2は、図1の太陽電池セルの裏面を示す底面図である。図3は、図1の太陽電池セルを複数接続した状態を示す斜視図である。図4は、図3の概略側面図である。
図1に示すように、太陽電池セル100は、複数が電気的に直列又は並列に接続されて1つの太陽電池モジュールを形成するものであり、基板2を有している。この基板2は略正方形状を呈しており、その四隅は円弧状となっている。基板2の一方面は受光面21となっており、他方面は裏面22となっている(図2参照)。基板2は、例えばSiの単結晶、多結晶、及び非結晶のうち少なくとも一つからなるものである。基板2は、受光面21側がn型半導体であってもよく、p型半導体であってもよい。基板2は、例えば、対向する2辺の距離が125mmとなっている。
受光面21の表面には、複数本(例えば48本)の直線状のフィンガー電極3が、互いに平行に離間して配置されている。太陽電池セル100を複数接続して太陽電池モジュールを形成する際、このフィンガー電極3には、導電性接着フィルム5を介してTAB線4が接続される(図4参照)。図4に示すように、フィンガー電極3の受光面21の表面からの高さHは、例えば10μm〜30μmとなっている。フィンガー電極3の線幅は、例えば、0.15mmとなっている。互いに隣接するフィンガー電極3の間隔は、例えば、2.55mmとなっている。
フィンガー電極3は、電気的導通を得ることができる公知の材料からなる。フィンガー電極3の材料としては、銀を含有したガラスペースト、接着剤樹脂に各種導電性粒子を分散した銀ペースト、金ペースト、カーボンペースト、ニッケルペースト、アルミニウムペースト、及び焼成や蒸着によって形成されるITOなどが挙げられる。これらの中でも、耐熱性、導電性、安定性、及びコストの観点から、銀を含有したガラスペーストを用いることが好ましい。
接着領域SF,SFは、受光面21において導電性接着フィルム5,5が接着される領域を示している。接着領域SFの幅(すなわち、導電性接着フィルム5の幅)は、例えば、1.2mmとなっている。接着領域SF,SFの間隔は、例えば、62mmとなっている。
図2に示すように、太陽電池セル100の裏面22には、その全体を覆うように裏面電極7が形成されている。太陽電池セル100を複数接続して太陽電池モジュールを形成する際、この裏面電極7には、導電性接着フィルム5を介してTAB線4が接続される(図4参照)。裏面電極7は、例えばアルミペーストを焼結することで形成される。
接着領域SB,SBは、裏面22において導電性接着フィルム5が接着される領域を示しており、受光面21における接着領域SFと対応した位置となっている。接着領域SBの幅は、例えば、接着領域SFの幅と同様に1.2mmとなっている。接着領域SB,SBの間隔は、例えば、接着領域SF,SFの間隔と同様に62mm程度となっている。接着領域SB,SBの領域には銀ペーストにてバスバー6Aが高さ20μmにて形成されている。また、接着領域SBに接続されることとなるTAB線4の幅は、受光面21に接続されるTAB線の幅と同様に、例えば1.5mmとなっている。
図5は、第2実施形態の太陽電池セル200に係る図面である。図5に示すように、受光面21に対して、バスバー6Bが設置される。例えば、バスバー6Bがフィンガーと同じ幅0.15mmで設定されている。この幅の大きさは、1.5mmなど、任意に設定できる。裏面22のバスバーについては、図2と同様に設置される。
このような太陽電池セル100,200の、接着領域SFに導電性接着フィルムを配置し、更にその上にTAB線を配置する。そして、所定の熱圧着条件を接続装置に設定し、ステージ上の太陽電池セル100を下側熱圧着ヘッドと上側熱圧着ヘッドとによって挟み込むことにより、表裏同時に導電性接着フィルムとTAB線との熱圧着を行う。熱圧着条件としては、例えば、120〜220℃、1〜30秒間、0.1〜3MPaの条件が挙げられる。これにより、太陽電池セル100,100同士が電気的に接続され、太陽電池モジュールが形成される。実用の際には、太陽電池モジュールを強化ガラス等で挟み込むと共に、その間隙を透明な樹脂によって埋め、更に外部端子が設けられる。
上記導電性接着フィルムの幅は、特に制限はないが、TAB線の幅と同等か、TAB線の幅未満を用いる。幅が大きすぎると、TAB線から樹脂がはみ出て、意匠性が悪化する。
受光面に複数のフィンガー電極が互いに平行に配置され、フィンガー電極に導電性接着フィルムを介してTAB線が接続される太陽電池セルにおいて、本発明の導電フィルムの膜厚が、フィンガー電極の受光面からの高さHとすると、H/2以上であり、かつ、2×H未満であることが好ましい。また、本発明に係わる導電性接着フィルムは、受光面に複数のフィンガー電極が互いに平行に配置され、かつ、フィンガー電極に直行するバスバー電極がTAB線の線幅の半分以下の線幅で配置され、バスバー電極に導電性接着フィルムを介してTAB線が接続される太陽電池セルにおいても、同様である。両面受光セルにおいても同様である。
導電性接着フィルムの膜厚がH/2未満の場合、接続後、導電性接着フィルムで太陽電池セルとTAB線の間に導電性接着フィルムを充填できず、太陽電池セルとTAB線の接着力が十分得られない。接着力不足は、太陽電池としての組立工程の歩留まり低下になる。また、太陽電池セルとTAB線の接続抵抗が大きくなり発電効率が低下する場合がある。
フィンガー電極に導電性接着フィルムを介してTAB線が接続される太陽電池セルにおいて、導電性接着フィルムの膜厚が2×H以上の場合、TAB線から樹脂がはみ出て、意匠性が悪化する。
上記導電性接着フィルムは、仮支持体となる基材に積層される。基材としては、強度及び導電性接着フィルムの剥離性の面からOPP(延伸ポリプロピレン)、ポリテトラフルオロエチレン、シリコーン処理したPET(ポリエチレンテレフタレート)などを用いるが、これらに制限するものではない。
TAB線としては、特に限定されない。具体的には、厚み0.1mm〜0.4mmで、幅が0.5mm〜10.0mmの銅を主とするリボンの表面を、有鉛はんだや無鉛はんだ、銀、錫などで被覆してあるTAB線等を用いることができる。また、表面の形状を光拡散面とし、TAB線に照射される太陽光線を拡散反射させ、太陽電池モジュールのガラスと大気の界面で、再起反射させるタイプのTAB線を用いることもできる。
上述の方法により、複数の太陽電池セルを接続すると、図3の斜視図に示すように、複数の太陽電池セルが接続された接続体を得ることができる。図3の接続体においては、太陽電池セル100A〜DがTAB線4を介して接続されており、太陽電池セルの電極とTAB線4とは上述の導電性接着フィルムにより接続されている。
以上、導電性接着フィルムを用いた太陽電池モジュールについて説明したが、上述の接続材料をフィルム化せずに用いて従来公知の方法で太陽電池モジュールを製造することもできる。
第1及び第2実施形態の他に第3及び第4実施形態として、受光面の反対側に全面を覆うAl電極層がなく、受光層が両面存在するセルを説明する。
図6は、第3実施形態の太陽電池セル300に係る図面である。図6に示すように、太陽電池セル300においては、第2実施形態の太陽電池セル200と同様に、フィンガー電極3及びバスバー6Cが設置される。第3実施形態の太陽電池セル300は、表裏両方に同様の構造を有する。
図7は、第4実施形態の太陽電池セル400に係る図面である。図7に示すように、太陽電池セル300においては、第1実施形態の太陽電池セル200と同様に、フィンガー電極3のみを有する。第4実施形態の太陽電池セル400は、表裏両方に同様の構造を有する。
なお、太陽電池セル300、400においては、表面と裏面を任意で設定してよい。ソーラーシミュレータによる発電効率測定で効率の高い方をモジュールのガラス面側にしてもよい。
以下実施例で更に詳細に説明するが、本発明はこれに限定されない。なお、実施例中、用語「部」は特に言及がない限り「重量部」を意味する。
<フェノキシ樹脂1の調製>
4,4’−(9−フルオレニリデン)−ジフェノール(水酸基当量175g/eg)を38部、ビスフェノールA型エポキシ樹脂jER1001(エポキシ当量450g/eq;三菱化学製)200部、オルガノシロキサンを構成成分として含有するエポキシ樹脂である1,3−ビス(3−グリシドキシプロピル)テトラメチルシロキサン(エポキシ当量181g/eq;モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社製;TSL−9906)5.1部、ビスフェノールA(水酸基当量114g/eg;東京化成工業株式会社製)29.1部、シクロヘキサノン171部、及び触媒としてn−ブチルトリフェニルホスホニウムブロマイド(北興化学製、以後TPP−BBと略す)0.18部を、撹拌装置、温度計、冷却管、窒素ガス導入装置を備えた4つ口のガラス製セパラブルフラスコに仕込み、反応温度を150℃〜170℃に保ち10時間撹拌した後、分子量35,000のフェノキシ樹脂1のワニスを得た。これを、220℃にてシクロヘキサノンを蒸発させ、乾燥させた後、トルエン及び酢酸エチルを添加し、フェノキシ樹脂1の固形分40%トルエン・酢酸エチル溶液を得た。
DSCによるTgが115℃であった。なお、Tgは、ティー・エイ・インスツルメント社製 DSC Q1000を用い、室温〜250℃まで10℃/minにて2サイクル試験行い、2サイクル目のTgを代表値として求めた。
また、水酸基当量を測定したところ、470g/eqであった。水酸基当量は、下記の手順で行った。
(1)検体を精密に量り取り、(2)該被検体を、所定量のトルエンで均一に溶解する。(3)ウレタン化反応触媒ラウリル酸ブチル錫を添加し、(4)所定のウレタン化剤フェニルイソシアネート―トルエン溶液を添加し、ウレタン化反応を終了させる。(5)滴定指示薬としてブロモフェノールブルーを添加し、(6)滴定試薬ジイソブチルアミンで滴定することによって未反応のイソシアネート基を定量する。また、空試験も行う。空試験とは、被検体を使用しないこと以外は、本試験と同一の条件で、同様の操作を行うことをいう。空試験は、被検体以外の試薬あるいは溶剤中の水分等による測定誤差を相殺するために行うものであり、上記本試験の手順のうち、(1)のみを省略した手順で行う。
水酸基当量の計算方法については、被検体の水酸基当量は、本試験で要した滴定試薬量T(ml)及び、空試験で要したアミン溶液量BR(ml)とから、下記の式により求められる。
水酸基当量={(T−BR)×N×F×56.1}÷S
上記式中、Nは滴定試薬のアミン濃度(mol/l)、Fはアミン溶液の力価、Sは被検体の秤取量(g)を示す。Fはほぼ、1であるので、1とした。
フェノキシ樹脂1 0.2gを100ml共栓付三角フラスコに秤取し、トルエン10mlに完全に溶解させた。ラウリル酸ジブチル錫をパスツールピペットで1滴加え、濃度0.5mol/lのフェニルイソシアネート−トルエン溶液5mlを加えて共栓をし、攪拌しながら50℃で30分間反応させた。反応終了後ブロモフェノールブルー指示薬を加え、濃度0.1mol/lのジイソブチルアミン−トルエン溶液で滴定し、本試験の滴定値T得た。
一方、空試験において、フェノキシ樹脂1を加えない以外は全て同様の操作を行ったものについても滴定を行い、空試験の滴定値を得た。本試験の滴定値と空試験の滴定値の差から算出した水酸基当量は470g/eqであった。
<アクリレート変性フェノキシ樹脂Aの調製>
丸型フラスコに、フェノキシ樹脂1(トルエン・酢酸エチル溶液 固形分40%)に、昭和電工製カレンズAOI(物質名;2−イソシアナトエチルアクリラート)を、フェノキシ樹脂1における水酸基1つに対して、AOIにおけるイソシアネート基1つの割合となるように添加し、更にフェノキシ樹脂1の樹脂固形分100重量部に対してジブチルスズラウレートを0.1重量部添加し、還流管を取り付けて60℃で6時間攪拌した。GPCにて、カレンズAOIのピークが消失し、反応完了したことを確認し、アクリレート変性フェノキシ樹脂Aを得た。
<アクリレート変性フェノキシ樹脂Bの調製>
AOIの添加量を、フェノキシ樹脂1における水酸基2つに対してAOIにおけるイソシアネート基1つの割合とした他は、アクリレート変性フェノキシ樹脂Aの調製と同様にして、アクリレート変性フェノキシ樹脂Bを調製した。
<アクリレート変性フェノキシ樹脂Cの調製>
AOIの添加量を、フェノキシ樹脂1における水酸基3つに対してAOIにおけるイソシアネート基1つの割合とした他は、アクリレート変性フェノキシ樹脂Aの調製と同様にして、アクリレート変性フェノキシ樹脂Cを調製した。
<フェノキシ樹脂2の調製>
ビスフェノールA型エポキシ樹脂jER825(三菱化学製、エポキシ当量170〜180g/eq)85.1部、4,4’−メチレンジフェノール(ワコーケミカル製、水酸基当量100.1g/eq)50.1部、触媒として2−エチル−4−メチルイミダゾール(ワコーケミカル製)0.09部、及び溶媒として1−メチル−2−ピロリドン(ワコーケミカル製)128.2部を、撹拌装置、温度計、冷却管、窒素ガス導入装置を備えた4つ口のガラス製セパラブルフラスコに仕込み、反応温度を160℃に保ち3時間撹拌し、フェノキシ樹脂のNMP溶液を得た。得られたNMP溶液を水中に投入し、析出物を回収した。この析出物を粉砕、乾燥してフェノキシ樹脂2を得た。得られたフェノキシ樹脂2の重量平均分子量(Mw)はGPCによる測定の結果、49000であった。Tgを測定すると、70℃であった。
<アクリレート変性フェノキシ樹脂Dの調製>
丸型フラスコに、フェノキシ樹脂2のトルエン・酢酸エチル溶液45%に、昭和電工製カレンズAOIを、フェノキシ樹脂2における水酸基1つに対して、AOIにおけるイソシアネート基1つの割合となるように添加し、更にフェノキシ樹脂2の樹脂固形分100重量部に対してジブチルスズラウレートを0.1重量部添加し、還流管を取り付けて60℃、6時間攪拌した。GPCにて、カレンズAOIのピークが消失し、反応完了したことを確認し、アクリレート変性フェノキシ樹脂Dを得た。
<アクリレート変性フェノキシ樹脂Eの調製>
AOIの添加量を、フェノキシ樹脂2における水酸基2つに対してAOIにおけるイソシアネート基1つの割合とした他は、アクリレート変性フェノキシ樹脂Dの調製と同様にして、アクリレート変性フェノキシ樹脂Eを調製した。
<アクリレート変性フェノキシ樹脂Fの調製>
AOIの添加量を、フェノキシ樹脂2における水酸基3つに対してAOIにおけるイソシアネート基1つの割合とした他は、アクリレート変性フェノキシ樹脂Dの調製と同様にして、アクリレート変性フェノキシ樹脂Fを調製した。
<アクリレート変性フェノキシ樹脂Gの調製>
AOIの添加量を、フェノキシ樹脂2における水酸基5つに対してAOIにおけるイソシアネート基1つの割合とした他は、アクリレート変性フェノキシ樹脂Dの調製と同様にして、アクリレート変性フェノキシ樹脂Gを調製した。
導電性接着フィルムサンプルの作製:
下記の配合重量部数は、固形分換算にて表記している。例えばモノマーA溶液の固形分が50%であるとすると、添加重量が20重量部である場合、溶液10重量部を添加することとなる。
<実施例1>
アクリレート変性フェノキシ樹脂A固形分32.5重量部に対して、フルオレン骨格フェノキシ樹脂FX−293(新日鉄住金化学(株)製、Tg=159℃、重量平均分子量Mw=35,000)トルエン・酢酸溶液(固形分40%)12.5重量部、ジメチロール−トリシクロデカンジアクリレート(DCP−A)5重量部、UN−5500(根上工業株式会社製 ウレタンアクリレート 重量平均分子量Mw=50,000、二重結合当量4000)18.5重量部、トリス(2−アクリロイルオキシエチル)イソシアヌレート(FA−731A、日立化成株式会社製)MEK溶液(固形分80%)23.5重量部、リポキシVR−90(昭和電工株式会社製エポキシアクリレート2官能(Mn=1,100)MEK50%溶液8部、2−メタクロイロキシエチルアシッドホスフェート2重量部、及びナノシリカ溶液(平均粒径12nm、トルエン・酢酸エチル13%分散液)0.5重量部を添加し、コアシェル型アクリル微粒子W−5500を2重量部添加し、自公転ミキサで攪拌した。次に、ろ過フィルタPF100にてろ過し、前記樹脂100部に対し、平均粒子径3ミクロンのNi粒子8.9重量部を分散しながら攪拌後、SUS#500にてろ過して、パーヘキサ25Oを3.5重量部、HTP−20 1.5重量部を添加し、攪拌した。次に両面剥離型セパレータの重剥離面にアプリケータを用いて厚さ25μmに塗工し、70℃で5分間乾燥オーブンにて乾燥させ、導電性接着フィルムを得た。
<実施例2〜8>
組成を表1に示すものとした他は実施例1と同様にして、実施例2〜8の導電性フィルムを得た。
<比較例1、2>
組成を表1に示すものとした他は実施例1と同様にして、比較例1、2の導電性フィルムを得た。
Figure 2016029134
実施例1〜8及び比較例1、2の導電性フィルムを以下に示す方法で、所定の条件で硬化させて、線膨張係数α1を測定した。その結果を表2に示す。
また、実施例1〜8及び比較例1、2の導電性フィルムを用いて以下に示す方法でモジュールを作製し、評価を行った。その条件及び結果を表3及び表4に示す。
<線膨張係数α1の測定>
導電性フィルムの接着剤面に対して、200μmのテフロン(登録商標)フィルムをカバーし、日機装アイソボンダIB120−120−100−Sにて所定の到達温度で、圧着時間5秒、所定の圧力になるようにして加圧しながら硬化サンプルを得た。
得られた硬化サンプルについて、荷重:50mN、サンプル試験片:1mm、厚み:20−30μmの条件で、JIS−K 7197に準拠した測定方法で、線膨張係数α1を測定した。
Figure 2016029134
・モジュールAの作製
太陽電池セルA(シリコン基板、125mm角、厚さ0.2mm、表面フィンガー電極高さ20μm、表面バスバーなし、裏面バスバー2本)に対し、セル中央位置から左右対称に31mm離し、セル裏にも同位置に配置し、導電性接着フィルムを転写装置(日化設備エンジニアリング社製、商品名「AC−S300」)を到達温度70℃−1MPa−3secで転写した。セパレータを剥がし転写させた後、TAB線(はんだめっき銅線、幅1.5mm、厚み0.2mm)を150mm、表と裏で互いにTAB線がはみ出るように配置し、圧着ツール(芝浦メカトロニクス株式会社、商品名「ATS−200」)を用いて、加熱温度150℃、加圧圧力1MPa、加熱・加圧時間5秒間の条件で、加熱及び加圧を施した。太陽電池セルに対し、導電性接着フィルムで接続をして、TAB線付き太陽電池セルを得た。
これに対して、表側に配置されたTAB線の突き出た部分同士を横TAB(A−TPS)ではんだ接続し、次に裏側に配置されたTAB線の突出部分同士を横TABではんだ接続した後、封止材でセル表裏を挟み、表側である受光面には太陽電池用強化ガラス板、反対面である裏面には、バックシートを配置して、NPC製太陽電池モジュールラミネータLM−50×50−Sにて150℃30分にて真空ラミネートを行い、モジュールを得た。
・モジュールBの作製
太陽電池セルB(シリコン基板、125mm角、厚さ0.2mm、表面フィンガー電極高さ20μm、表面バスバーあり、裏面バスバー2本)に対し、表裏両面のバスバー上に、導電性接着フィルムを転写装置(日化設備エンジニアリング社製、商品名「AC−S300」)を到達温度70℃−1MPa−3secで転写した。セパレータを剥がし転写させた後、TAB線(はんだめっき銅線、幅1.5mm、厚み0.2mm)を150mm、表と裏で互いにTAB線がはみ出るように配置し、圧着ツール(芝浦メカトロニクス株式会社、商品名「ATS−200」)を用いて、加熱温度150℃、加圧圧力2MPa、加熱・加圧時間5秒間の条件で、加熱及び加圧を施した。太陽電池セルに対し、導電性接着フィルムで接続をして、TAB線付き太陽電池セルを得た。
これに対して、表側に配置されたTAB線の突き出た部分同士を横TAB(A−TPS)ではんだ接続し、次に裏側に配置されたTAB線の突出部分同士を横TABではんだ接続した後、封止材でセル表裏を挟み、表側である受光面には太陽電池用強化ガラス板、反対面である裏面には、バックシートを配置して、NPC製太陽電池モジュールラミネータLM−50×50−Sにて150℃30分にて真空ラミネートを行い、モジュールを得た。
<評価方法>
モジュールの特性評価は、初期のモジュール特性をソーラーシミュレータにて測定した。測定条件は、25℃、AM1.5にて測定した。
測定には、(株)ワコム電創WXS−200S−20CH,AM1.5Gを用いた。
信頼性試験(HS、TC、DH)後の評価は、F.F低下率=100×(信頼性試験後F.F/信頼性試験前F.F)[%]として計算した。
TC・・・◎=F.F低下率2%以内、○=低下率5%以内、×=低下率5%超
HS・・・◎=F.F低下率1%以内、○=低下率3%以内、×=低下率3%超
DH・・・◎=F.F低下率2%以内、○=低下率5%以内、×=低下率5%超
TC:エスペック社製PU−3KPを用いた。低温−40℃30分保持、高温90℃30分保持、低温と高温の経過時間は90分で実施した。
HS:HSA−102ESの方式において、3槽式の条件において、低温―40℃30分保持、高温120℃30分保持、高温と低温の間は常温(25℃)5分保持して実施した
DH:エスペック社製PH−3KTを用いた。85℃85%RHの条件にて実施した。
Figure 2016029134
Figure 2016029134
2…基板、3…フィンガー電極、4…TAB線、5…導電性接着フィルム、6A,6B6C…バスバー、7…裏面電極、21…受光面、22…裏面、100,200,300,400…太陽電池セル、SB、SF…接着領域。

Claims (7)

  1. フェノキシ樹脂、ラジカル重合開始剤及び導電粒子を含有する接続材料であって、
    前記フェノキシ樹脂が、フルオレン骨格を有するフェノキシ樹脂における水酸基とイソシアネート基を有する(メタ)アクリレートにおけるイソシアネート基とを反応させてなるアクリレート変性フェノキシ樹脂を含む接続材料。
  2. 前記接続材料をフィルム状に形成してなるフィルムを200℃、5秒の硬化条件で硬化したフィルムにおいて、70℃における線膨張係数α1が30〜90ppm/℃である、請求項1に記載の接続材料。
  3. 前記フルオレン骨格を有するフェノキシ樹脂のガラス転移温度が100℃以上180℃以下である、請求項1又は2に記載の接続材料。
  4. 前記アクリレート変性フェノキシ樹脂が、前記水酸基1〜4つに対して、前記イソシアネート基1つの割合で反応させてなるアクリレート変性フェノキシ樹脂である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の接続材料。
  5. 前記接続材料がビスフェノールA型フェノキシ樹脂における水酸基とイソシアネート基を有する(メタ)アクリレートにおけるイソシアネート基とを反応させてなるアクリレート変性ビスフェノールA型フェノキシ樹脂を更に含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載の接続材料。
  6. 前記アクリレート変性ビスフェノールA型フェノキシ樹脂が、前記水酸基1〜4つに対して、前記イソシアネート基1つの割合で反応させてなるアクリレート変性ビスフェノールA型フェノキシ樹脂である、請求項5に記載の接続材料。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の接続材料を用いた太陽電池モジュール。
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