JP2016023529A - 樹脂製防火建具 - Google Patents

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Abstract

【課題】合成樹脂製のフレームで複層ガラスを保持し、複層ガラスの熱割れを防止できる樹脂製防火建具の提供。
【解決手段】引違い窓は、合成樹脂製の下框32と、下框32に保持される複層ガラス50と、複層ガラス50の外周面に貼られた金属製テープ55と、複層ガラス50の脱落を防止する脱落防止部材40とを備える。脱落防止部材40は、複層ガラス50の屋外面および屋内面にそれぞれ配置されるガラス保持部411,421を有する脱落防止具41、42で構成される。
【選択図】図3

Description

本発明は、複層ガラスを保持する枠材や框材等のフレームが合成樹脂製とされた建具に係り、特に、防火仕様の窓やドアなどの樹脂製防火建具に関する。
樹脂製の枠材や框材を用いた複層ガラス窓において、防火構造を採用した窓が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この複層ガラス窓は、網入りガラスからなる室内側ガラスと、フロートガラス等からなる室外側ガラスと、室内外ガラス間に介在される非焼失性スペーサ部材とで構成される複層ガラスを備えている。そして、複層ガラスの左右両辺部と上辺部の外周端に、ステンレス製の断面コ字形のチャンネル部材である金属カバーを装着している。さらに、複層ガラスの外周端が嵌合される窓枠や窓框における内周溝部に、耐熱性ガラス外れ止めを設けている。
これにより、火災時に複層ガラス窓が室外側から加熱されて室外側ガラスが崩落しても、非焼失性スペーサ部材と金属製カバーとで室内側の網入りガラスを挟持して網入りガラスの位置ずれを防止し、ガラス外れ止めと協働して、少なくとも20分間以上に亘って網入りガラスの崩落を防止している。
また、複層ガラス窓が室内側から加熱されたときも、非焼失性スペーサ部材と金属製カバーとで室内側の網入りガラスを挟持して網入りガラスの位置ずれを防止し、ガラス外れ止めと協働して、少なくとも20分間以上に亘って網入りガラスの崩落を防止している。
特開2012−140785号公報
前記複層ガラス窓は、室外側から加熱されると、室外側のフロートガラスが割れて崩落するという課題がある。
また、室外側ガラスに耐熱強化ガラスや倍強度ガラスを用いることで、ガラスの熱割れを防止することができるが、高価なガラスを用いるためにコストが増大するという課題もある。
本発明の目的は、合成樹脂製のフレームで複層ガラスを保持する樹脂製防火建具において、複層ガラスの熱割れを防止できる樹脂製防火建具を提供することにある。
本発明の樹脂製防火建具は、合成樹脂製のフレームと、前記フレームに保持される複層ガラスと、前記複層ガラスの外周面に貼られた金属製テープと、前記複層ガラスの屋外面および屋内面にそれぞれ配置されるガラス保持部を有し、前記複層ガラスの脱落を防止する脱落防止部材と、を備えることを特徴とする。
ここで、複層ガラスとは、スペーサを介して複数枚のガラスを配置し、各ガラス間の空間に乾燥空気やアルゴンガスを封入したり、各ガラス間の空間を真空状態にしてユニット化したものであり、一般的には2枚あるいは3枚のガラスを重ねて構成される。
本発明によれば、複層ガラスの外周面に金属製テープを貼り付けているので、火災時に屋内外のいずれか一方の面のガラスが加熱された場合に、それ以外のガラスの外周部に金属製テープを介して熱を伝えることができる。このため、合成樹脂製のフレームで保持されているために温度が上昇し難い複層ガラスの外周部の温度を上昇させやすくでき、ガラスの中央部と外周部との温度差を小さくでき、温度差による熱割れの発生を抑制できる。
さらに、金属製テープによって、複層ガラス間を密封するシール材に熱を伝えてシール材を溶かすことができる。従って、火炎に晒されたガラスが湾曲した場合に、その応力がシール材を介して他のガラスにも伝わり、他のガラスが破損することを防止できる。
このため、耐熱強化ガラスや倍強度ガラスを用いる必要性が低くなり、コストを低減できる。
本発明の樹脂製防火建具において、前記フレームは中空部を有し、前記中空部には補強材が配置され、前記脱落防止部材は、前記補強材に固定されていることが好ましい。
本発明によれば、脱落防止部材を補強材に固定しているので、合成樹脂製のフレームが火災の熱で溶けた場合でも、補強材に固定された脱落防止部材は状態を維持できる。このため、複層ガラスは、脱落防止部材のガラス保持部によって屋内外に移動することなく保持されるので、複層ガラスがフレーム部分から脱落することを防止できる。
本発明の樹脂製防火建具において、前記複層ガラスの下面と前記フレームとの間に配置されたセッティングブロックと、前記セッティングブロックと前記複層ガラスの下面に貼られた金属製テープとの間に配置された金属補強材とを備えることが好ましい。
本発明によれば、複層ガラスとセッティングブロックとの間に、前記金属製テープに加えて金属補強材を介在させることができる。このため、金属製テープに加えて前記金属補強材を介して、火炎側のガラスから他のガラスに熱を伝達でき、複層ガラスにおいてセッティングブロックに載置される部分の温度低下を防止できる。このため、温度差によるガラスの熱割れの発生を抑制できる。
本発明の樹脂製防火建具において、前記フレームにおける前記複層ガラスの外周面に対向する面には、加熱発泡材が貼られていることが好ましい。
本発明によれば、火災時に前記加熱発泡材が膨張するため、前記フレームおよび複層ガラスの外周面間を膨張した加熱発泡材で充填できるので、火炎を遮断できて防火性能を向上できる。
さらに、複層ガラスの外周面に金属製テープを貼っているので、膨張した加熱発泡材によって複層ガラスの各ガラス間を保持するスペーサが加熱発泡材で押されて移動することを防止できる。このため、スペーサの位置が変化して各ガラスが歪んで破損することを防止できる。
本発明の樹脂製防火建具において、前記フレームは中空部を有し、前記中空部には補強材が配置され、前記補強材には、加熱発泡材が貼られていることが好ましい。
本発明によれば、合成樹脂製のフレームが火災の熱で溶けた場合でも補強材は状態を維持できる。このため、補強材に貼られた加熱発泡材を、予め設定した方向に発泡させて膨張させることができ、合成樹脂製のフレームが溶けた場合に加熱発泡材で膨張させて塞ぐ必要がある空間を、確実に塞ぐことができる。
本発明の樹脂製防火建具において、前記複層ガラスの屋外面および屋内面の少なくとも一方の面は、前記フレームに接着固定されていることが好ましい。
本発明によれば、複層ガラスとフレームとの間に接着剤による接着ラインが設けられるので、この接着ラインを止水・気密ラインとすることができ、止水性や気密性を向上できる。
本発明によれば、合成樹脂製のフレームで複層ガラスを保持する樹脂製防火建具において、複層ガラスの熱割れを防止できる。
本発明の第一実施形態に係る建具である引違い窓を示す縦断面図。 前記引違い窓を示す横断面図。 前記引違い窓の外障子の下框を示す縦断面図。 前記引違い窓の外障子の上框を示す縦断面図。 前記引違い窓の外障子の戸先框を示す横断面図。 前記引違い窓の外障子の下框および戸先框の連結部分を示す斜視図。 本発明の第二実施形態に係る建具であるFIX窓を示す縦断面図。 前記FIX窓を示す横断面図。 前記FIX窓の下枠の要部を示す縦断面図。 前記FIX窓の縦枠の要部を示す横断面図。
[第一実施形態]
以下、本発明の第一実施形態を図面に基づいて説明する。
第一実施形態は、図1、2に示すように、引違い窓1を樹脂製防火建具として構成したものである。引違い窓1は、建具枠である窓枠2と、内外の障子3A、3Bと、網戸(図示略)とを備えて構成されている。
窓枠2は、上枠11、下枠12および左右の縦枠13,14を備えて構成される。窓枠2は、建物の開口部に配置されて建物の躯体6に固定されている。
上枠11、下枠12、縦枠13、14は、合成樹脂製のフレーム(枠材)で構成された樹脂枠であり、本実施形態では同一断面形状の樹脂枠で構成されている。各枠11〜14は中空部を有し、この中空部にアルミ製やスチール製の補強材111,121,131,141が配置されて防火性能を向上させている。
下枠12の下面および躯体6の屋外面には、断面略L字状の金属製支持材122が固定されている。金属製支持材122は、火災時に下枠12の屋外側が下方に垂れることを防止し、これにより障子3A、3Bの脱落を防止している。
下枠12には、アルミ押出形材等で構成された内レール15Aおよび外レール15Bが取り付けられ、前記各障子3A、3Bを案内している。したがって、内障子3Aおよび外障子3Bは、前記上枠11、下枠12に沿って窓枠2内を左右方向にスライド移動可能に支持されている。
内障子3Aおよび外障子3Bは、それぞれ、上框31、下框32、戸先框33、召合せ框(戸尻框)34を枠組みして構成され、内部に複層ガラス50を保持している。
[下框]
外障子3Bの下框32の構成について、図3に基づいて説明する。下框32は、押出成形された合成樹脂製の框本体321と、框本体321に取り付けられた合成樹脂製の押縁322と、框本体321に取り付けられたアルミ製やスチール製の補強材323,324とを備える。
押縁322は、框本体321に形成された係合溝3211に係合されている。そして、押縁322と、押縁322に対向する框本体321との間に、凹溝状のガラス保持溝3212が区画形成されている。このガラス保持溝3212には、後述するように、複層ガラス50の下端部および複層ガラス50の脱落を防止する脱落防止部材40が配置されている。
押縁322は、複層ガラス50の屋外面に密着するシール材3221を備えている。また、複層ガラス50の屋内面には、前記框本体321が直接当接している。なお、框本体321にシール材を取り付けたり、框本体321の表面にフィルム材を貼って、前記複層ガラス50にシール材やフィルム材が当接するように構成してもよい。
補強材323は、框本体321に形成された中空部(ホロー部)3213内に配置されている。補強材323は、断面略コ字状のスチール製やアルミ製などの金属材で構成され、框本体321の長手方向(引違い窓1の左右方向)の略全長に渡って配置されている。補強材323の屋外側に面する屋外面と屋内側に面する屋内面には、加熱発泡材3231,3232が貼られている。
加熱発泡材3231,3232は、熱膨張黒鉛シートによって構成され、例えば温度が200℃程度以上に加熱されると、発泡して20倍程度に膨張し、発泡時に中空部3213等に充填して水抜き孔などの隙間を塞ぎ、火炎や空気の流入を遮断する。以下に説明する他の加熱発泡材も同様に膨張して隙間を塞ぐものである。
補強材323は、図6に示すように、後述する戸先框33、召合せ框34に配置された補強材333、343の下端部に、コーナー連結金具35を介して連結されている。図示は略すが、補強材333,343の上端部は同様のコーナー連結金具を介して、上框31に配置された補強材313の左右両端に連結されている。
したがって、上框31、下框32、戸先框33、召合せ框34には、四周枠組みされて複層ガラス50の周囲に配置される補強材313,323,333,343が内蔵されている。
補強材324は、図3に示すように、框本体321において下方に開口する凹溝部3214に配置されている。補強材324は、断面略L字状のアルミ製等の金属材で構成され、凹溝部3214の上面と、屋外側の側面とに沿って配置されている。補強材324は、図1に示すように、ネジなどを用いて補強材323に連結されている。
補強材324において、凹溝部3214の屋外側の側面に沿って配置される部分には、加熱発泡材3241が取り付けられている。この加熱発泡材3241は、火災などで加熱されると発泡し、補強材324と外レール15Bとの間を塞ぐ。
内障子3Aの下框32は、図1に示すように、補強材324の配置の向きが相違する以外は、外障子3Bの下框32と同じ構成を備えるものである。このため、対応する構成には同一符号を付し、説明を省略する。
なお、内障子3Aの下框32における補強材324は、凹溝部3214の上面と、屋内側の側面とに沿って配置され、屋内側の側面に沿って配置される部分に加熱発泡材3241が取り付けられている。加熱発泡材3241は、火災などで加熱されると発泡し、補強材324と内レール15Aとの間の隙間を塞ぐ。
[上框]
外障子3Bの上框31は、図4に示すように、下框32を上下反転したものとほぼ同じ構成を備える。
すなわち、外障子3Bの上框31は、下框32と同様に、框本体311と、押縁312と、補強材313、314とを備える。
框本体311には、押縁312を係合する係合溝3111と、複層ガラス50の上端部が保持されるガラス保持溝3112と、補強材313が配置される中空部3113と、補強材314が配置される凹溝部3114とが形成されている。押縁312はシール材3121を備えている。
補強材313には、下框32の補強材323と同様に、発泡時に中空部3113等を充填する加熱発泡材3131,3132が貼られている。さらに、上框31の補強材313の下面には、加熱発泡材3133が貼られている。この加熱発泡材3133は、発泡時に框本体311が溶けていれば、下方の複層ガラス50に向かって膨張し、補強材313と複層ガラス50の上面間を、後述する加熱発泡材45とともに塞ぐ。
補強材314は、前記凹溝部3114の内面に沿って、断面略U字状に形成されている。補強材314は、図1に示すように、ネジなどを用いて補強材313に連結されている。
補強材314の屋外側の側面部に加熱発泡材3141が貼られている。加熱発泡材3141は、発泡時に補強材314内を充填し、さらに、上枠11が溶けた場合には、補強材111の下面に貼られた加熱発泡材1111に当接して補強材111および補強材314間の隙間を塞ぐ。
内障子3Aの上框31は、図1に示すように、補強材314における加熱発泡材3141の取付位置が相違する以外は、外障子3Bの上框31と同じ構成を備えるものである。このため、対応する構成には同一符号を付し、説明を省略する。
[戸先框]
外障子3Bの戸先框(縦框)33は、図5に示すように、上框31、下框32と同様の構成を備える。
すなわち、戸先框33は、框本体331と、押縁332と、補強材333、334とを備える。
框本体331は、上框31の框本体311や下框32の框本体321と同じ断面形状である。すなわち、框本体311は、押縁332を係合する係合溝3311と、複層ガラス50の側面側の端部が保持されるガラス保持溝3312と、補強材333が配置される中空部3313と、補強材334が配置される凹溝部3314とを備える。押縁332はシール材3321を備えている。
補強材333には、火災時に中空部3313等を充填する加熱発泡材3331,3332が貼られている。
補強材334は、前記凹溝部3314の内面に沿って、断面略L字状に形成されている。補強材334の屋外側の側面部に加熱発泡材3341が貼られている。
内障子3Aの戸先框33は、図2に示すように、補強材334における加熱発泡材3341の取付位置が相違する以外は、外障子3Bの戸先框33と同じ構成を備えるものである。このため、対応する構成には同一符号を付し、説明を省略する。
なお、図2に示すように、障子3A,3Bの凹溝部3314には、ガイド部材16A,16Bが配置されている。ガイド部材16A,16Bは、補強材334を介して補強材333にねじ込まれるネジで固定されている。
一方、縦枠13,14には、障子3A、3Bを閉めた際に、前記ガイド部材16A,16Bに当接するガイド片132,142が、補強材131,141にネジで固定されている。したがって、障子3A、3Bを閉めた際に、障子3Aの戸先框33は屋外側に引き寄せられ、外障子3Bの戸先框33は屋内側に引き寄せられる。
また、ガイド片132,142の屋内面、屋外面には、火災時に発泡して戸先框33と縦枠13、14間の空間を塞ぐ加熱発泡材が貼り付けられている。
外障子3Bおよび内障子3Aの各召合せ框(縦框)34は、図2に示すように、框本体341と、押縁342と、補強材343とを備える。そして、框本体341に押縁342を取り付ける係合溝3411が形成され、框本体341および押縁342間に複層ガラス50を保持するガラス保持溝3412が設けられ、框本体341の中空部に補強材343が配置されている点で戸先框33と同様な構成である。
ただし、召合せ框34は、框本体341が煙返しなどを備えていたり、クレセントやクレセント受けを補強材343に取り付けるために、召合せ框に適した断面形状とされている点や、ガイド部材が配置される凹溝部を設ける必要がない点で戸先框33と形状、構成が相違する。
[脱落防止部材]
窓枠2の上框31、下框32、戸先框33、召合せ框34の内周面には、複数の脱落防止部材40が固定されている。脱落防止部材40は、各框31〜34の端部近傍にそれぞれ固定されている。
脱落防止部材40は、先付けの脱落防止具41と、後付けの脱落防止具42とで構成されている。脱落防止具41、42は、ステンレスやスチールなどの耐火性に優れ、かつ、複層ガラス50を保持できる強度を有する金属部材で構成されている。
脱落防止具41は、図6にも示すように、框本体311,321,331,341を介して、補強材313,323,333,343にネジ43で固定されている。
先付けの脱落防止具41は、複層ガラス50の屋内側に配置されるガラス保持部411と、ガラス保持部411から屋外側に向かって延長されて係合孔412が形成された係合面部413と、係合面部413の両端部に連続する固定部414とを備える。
固定部414において、係合面部413に連続する部分は折り曲げられており、框本体311,321,331,341と係合面部413との間には隙間が形成される。
後付けの脱落防止具42は、複層ガラス50の屋外側に配置されるガラス保持部421と、ガラス保持部421から屋内側に向かって延長された挿入部422と、挿入部422に形成された切起部423とを備える。
切起部423は、挿入部422の一部を切断して折曲することで形成され、挿入部422からガラス保持部421に向かって斜めに切り起こされている。
そして、脱落防止具42の挿入部422を、脱落防止具41の係合面部413と框本体311,321,331,341との間の隙間に挿入し、切起部423を係合孔412に係合することで、脱落防止具42は脱落防止具41に取り付けられる。
このため、脱落防止具41,42の各ガラス保持部411、421が、複層ガラス50の屋内面、屋外面に位置して複層ガラス50が屋内外方向に移動することを規制できるので、押縁312,322,332,342が火災などで焼失、脱落しても、複層ガラス50を脱落防止部材40で保持できる。
[複層ガラス]
複層ガラス50は、図3〜5にも示すように、屋外側に配置された屋外側ガラス51と、屋内側に配置された屋内側ガラス52と、屋内外の各ガラス51,52間に配置されたスペーサ53およびシール材54とを備えている。
屋外側ガラス51は、網入りガラスで構成されている。屋内側ガラス52は、Low-E(Low Emissivity)ガラスやフロートガラスで構成されている。
スペーサ53は、各ガラス51,52の外周端縁から所定寸法内側の位置で四周連続して配置され、ガラス51,52間の隙間寸法を規定している。
シール材54は、スペーサ53の外周側に充填され、各ガラス51,52を接着している。
複層ガラス50の外周面(複層ガラス50の上面、下面、左右の側面)には金属製テープ55が貼り付けられている。本実施形態の金属製テープ55は、アルミ箔やステンレス箔などの金属箔に粘着剤を塗布したテープであり、粘着剤によって複層ガラス50の外周面に貼り付けられる。
金属製テープ55は、複層ガラス50の上面、下面、左右の側面の全長に貼り付けられている。すなわち、複層ガラス50の四周外周面に金属製テープ55が貼られている。
また、金属製テープ55は、複層ガラス50の見込み方向に沿ったテープ断面方向においては、屋外側ガラス51の屋外面から、屋外側ガラス51の外周面、シール材の外周面、屋内側ガラス52の外周面を介して、屋内側ガラス52の屋内面まで貼られている。すなわち、金属製テープ55は断面略コ字状となるように複層ガラス50の外周面および屋内外面に貼られている。
さらに、複層ガラス50の屋内面つまり屋内側ガラス52の屋内面は、接着剤56によって框本体331〜341のガラス保持溝3112、3212,3312,3412の内面つまりフレームに接着固定されている。接着剤56は、各框本体331〜341に沿って四周連続して設けられ、接着ライン(接着層)を構成している。また、接着剤56の少なくとも一部は、金属製テープ55が貼られていない屋内側ガラス52の屋内面に直接接着されている。すなわち、接着剤56は、屋内側ガラス52の屋内面において、金属製テープ55よりもガラス中心側の位置に接着されていたり、屋内側ガラス52および金属製テープ55に跨がって接着されている。これにより、屋内側ガラス52の屋内面と各框本体331〜341との隙間は、前記接着剤56による接着ラインで塞がれて止水性や気密性が確保されている。
このような内障子3A、外障子3Bに複層ガラス50を組み込む場合には、図6に示すように、脱落防止具41をネジ43で先付けし、さらに各框31〜34の複層ガラス50の外周面に対向する部分に加熱発泡材45を貼り付ける。したがって、加熱発泡材45は、脱落防止具41の表面にも貼られている。また、框本体331〜341のガラス保持溝3112、3212,3312,3412の内面に接着剤56を塗布しておく。なお、接着剤56は、複層ガラス50の屋内側ガラス52に塗布してもよい。
そして、下框32のガラス保持溝3212の加熱発泡材45上に、図示略のピース状のセッティングブロックを複数個配置する。次に、予め金属製テープ55を四周に貼った複層ガラス50を前記セッティングブロックの上に載置し、複層ガラス50をガラス保持溝3112、3212,3312,3412に組み込む。複層ガラス50は接着剤56により、ガラス保持溝3112、3212,3312,3412に接着固定される。
その後、脱落防止具42の挿入部422を、脱落防止具41の係合面部413と各框本体311〜341間の隙間に差し込み、切起部423を係合孔412に係合して取り付ける。これにより、脱落防止部材40である脱落防止具41および脱落防止具42によって、複層ガラス50の屋内外方向の移動が規制される。
さらに、各押縁312〜342を各框本体311〜341の係合溝3311〜3411に取付けることで障子3A、3Bを組み立てる。
そして、施工現場において、躯体6に固定した窓枠2に前記内障子3A、外障子3Bを組み込んで引違い窓1を施工する。
本実施形態の引違い窓1の火災時の熱の伝達について説明する。
屋外側で火災が発生した場合、引違い窓1の屋外側ガラス51は火炎に晒されて熱せられる。複層ガラス50の外周に金属製テープ55を貼り付けているので、屋外側の火災の熱が金属製テープ55を介して屋内側ガラス52の外周部にも伝わりやすい。このため、屋内側ガラス52においても、ガラス中央部と周縁部との温度差を小さくでき、熱割れの発生を抑制できる。
同様に、屋内側で火災が発生した場合も、金属製テープ55を介して屋内側ガラス52から屋外側ガラス51に熱を伝達できるので、屋外側ガラス51においても、ガラス中央部と周縁部との温度差を小さくできる。
[本実施形態の効果]
(1)複層ガラス50の外周面に金属製テープ55を貼り付けているので、火災時の熱が金属製テープ55を介して複層ガラス50の外周部に伝わりやすくなり、ガラス中央部と周縁部との温度差を小さくでき、熱割れの発生を抑制できる。
すなわち、各障子3A、3Bの各框31〜34は合成樹脂製であり断熱性能が高いため、ガラス保持溝3112〜3412で保持される複層ガラス50の外周部分(周縁部分、エッジ部分)には熱が伝わりにくい。このため、複層ガラス50の中央部分と周縁部分とに温度差が生じ、熱割れが発生する原因となる。特に、屋外側ガラス51は網入りガラスであるため熱割れは生じにくいが、屋内側ガラス52は一般的なLow-Eガラスやフロートガラスであるため、中心部と周縁部とで温度差が生じると、熱割れが発生しやすい。
本実施形態では、複層ガラス50の外周部分に金属製テープ55を貼り付けているので、火災時の熱が金属製テープ55を介して複層ガラス50の外周部に伝わりやすい。このため、例えば、屋外側で火災が生じた場合に、金属製テープ55を介して屋内側ガラス52の外周部に熱を伝達できるので、屋内側ガラス52におけるガラス中央部と周縁部との温度差を小さくでき、熱割れの発生を抑制できる。
特に、本実施形態では、複層ガラス50の上面、下面、両側面の外周面の全周に渡って金属製テープ55を貼っているので、屋内側ガラス52のすべての外周におけるガラス中央部と周縁部との温度差を小さくでき、熱割れの発生を抑制できる。
したがって、屋内側ガラス52の熱割れを防止するために、耐熱強化ガラスや倍強度ガラスなどの高価なガラスを用いる必要が無く、コストを抑制でき、かつ、複層ガラス50の重量を軽減できて取り扱いを容易にできる。
さらに、金属製テープ55は、複層ガラス50の外周面だけでなく、屋外側ガラス51の屋外面および屋内側ガラス52の屋内面まで連続して貼られているので、屋外火災時にLow-Eガラスなどで構成される屋内側ガラス52のエッジ部分(外周部分)に熱を効率よく伝えることができ、ガラスの熱割れを効果的に防止できる。
(2)さらに、金属カバーのようなチャンネル材は、複層ガラス50の屋外側ガラス51や屋内側ガラス52との間に隙間が発生しやすいため、熱の伝達性能が低下する。これに対し、本実施形態では金属製テープ55を複層ガラス50に貼り付けているので、金属製テープ55は複層ガラス50の外周面に密着し、各ガラス51,52への熱の伝達性能を向上することができる。
その上、チャンネル材を複層ガラスの下端部に装着すると、複層ガラスを伝わった雨水などがチャンネル材に溜まり、複層ガラスの中空層内部が結露するおそれがあり、シール材も劣化しやすくなる。このため、特許文献1では、金属カバーを複層ガラスの下端部に装着できず、熱の伝達性能がさらに低下する。特に、火炎は上方に広がりやすいので、複層ガラス50の上部は温度が上昇しやすいが、複層ガラス50の下部の温度は上昇しにくい。したがって、複層ガラスの下端部に金属カバーを装着できないと、特に火炎に直接晒されていないガラスにおいて、上下の温度差が大きくなりやすく、熱割れが生じやすい。
これに対し、本実施形態では、複層ガラス50の外周面に金属製テープ55を貼り付けているので、金属製テープ55の内側に雨水などが浸入することを防止できる。このため、複層ガラス50の下面に金属製テープ55を貼っても、複層ガラス50の中空層内部の結露の発生やシール材54の劣化を防止できる。さらに、複層ガラス50の下面を含む外周面全周に渡って金属製テープ55を貼り付けることができるので、熱の伝達を複層ガラス50の外周面全周に均一に行うことができる。
その上、チャンネル材は、ガラスサイズ毎に専用の加工を伴うためコストが高くなり、重量も増加する。これに対し、金属製テープ55は、テープの切断長さを変えるだけで様々なガラスサイズに対応でき低コストであり、かつ、チャンネル材に比べて軽量であるため、複層ガラス50の外周全周に金属製テープ55を貼っても、引違い窓1の製品重量やコストは、ほとんど増えない。このため、引違い窓1の施工作業性の低下を防止でき、コスト増も抑制できる。
(3)火災時の熱で加熱発泡材45が発泡した際に、金属製テープ55に当接させることで、ガラス保持溝3112〜3412を加熱発泡材45で充填でき、防火性能を向上できる。
すなわち、加熱発泡材45は、発泡した際に一方向、具体的には対向する複層ガラス50の外周面に向かって膨張する。このため、複層ガラス50に金属製テープ55が貼られていない場合、加熱発泡材45が発泡して膨張すると、シール材54は熱で溶けるので、加熱発泡材45はスペーサ53を押して各ガラス51,52間に入り込む。このため、加熱発泡材45は、引違い窓1の見込み方向(屋内外方向)にはあまり膨張・滞留せず、ガラス保持溝3112〜3412を加熱発泡材45で十分に充填することができない。このため、ガラス保持溝3112〜3412において防火性能が安定せず、屋内外を連通する貫通孔が残る可能性がある。
これに対し、本実施形態では、複層ガラス50の外周面に金属製テープ55を接着しているので、加熱発泡材45が発泡して膨張した際に、加熱発泡材45は金属製テープ55に当たり、その方向にはそれ以上膨張できない。このため、加熱発泡材45は、引違い窓1の見込み方向(屋内外方向)に膨張してガラス保持溝3112〜3412を充填できる。したがって、ガラス保持溝3112〜3412において屋内外を連通する貫通孔が残ることを防止でき、火炎を遮断できて防火性能を向上できる。
(4)さらに、金属製テープ55によって、スペーサ53が加熱発泡材45に押されて移動することを防止できるので、複層ガラス50の破損を防止できる。すなわち、スペーサ53が複層ガラス50の外周部から移動すると、ガラス51,52の端部をスペーサ53で保持することができなくなり、ガラス51,52に歪みが発生して割れやすくなる。
これに対し、本実施形態では、金属製テープ55で加熱発泡材45がスペーサ53に当接することを防止でき、スペーサ53の位置が変わらないので、ガラス51,52の歪みの発生も防止でき、複層ガラス50の破損を防止できる。
(5)金属製テープ55を屋外側ガラス51および屋内側ガラス52に跨がって貼り付けているので、シール材54に金属製テープ55を接触させることができる。このため、火災時の熱を、金属製テープ55を介してシール材54に伝え、シール材54を加熱して溶かすことができ、シール材54を介して応力が伝わって複層ガラス50が破損することを防止できる。
すなわち、屋外側ガラス51および屋内側ガラス52はシール材54を介して互いに接着されているため、火災時の熱によって屋外側ガラス51に湾曲等の熱変形が生じると、シール材54で周縁部が屋外側ガラス51に接着されている屋内側ガラス52にも同様の力が加わって変形する。すなわち、屋外側ガラス51は網入りガラスであるため、屋外火災時に熱に晒されて変形しても網(ワイヤー)で支えられているのでガラスが崩落することはない。この場合、シール材54が均一に溶融しない状態で網が変形すると網の歪みをシール材54が屋内側ガラス52に伝えて割れが生じる。
したがって、火災時に金属製テープ55によってシール材54を加熱して溶かすことで、屋外側ガラス51が熱変形してもその力が屋内側ガラス52に伝わることを防止できるので、屋内側ガラス52の割れを防止できる。
(6)複層ガラス50の外周面を金属製テープ55で塞いでいるので、シール材54が高温によって分解されることにより発生するガスが複層ガラス50から漏出することを防止できる。シール材54が分解して発生するガスが可燃性ガスである場合、可燃性ガスが複層ガラス50の周囲に漏出すると、火炎が可燃性ガスに引火する可能性がある。
これに対し、本実施形態では、金属製テープ55で屋外側ガラス51および屋内側ガラス52間の隙間を塞いでいるので、シール材54の分解で発生したガスを屋外側ガラス51および屋内側ガラス52間の空気層に閉じ込めることができる。
(7)複層ガラス50は、脱落防止部材40で保持されているので、合成樹脂製の押縁312,322,332,342等が溶けて脱落しても、複層ガラス50が脱落することを防止できる。
また、脱落防止部材40は、金属製の補強材313,323,333,343に連結されているので、框本体311〜341が溶けても枠組みされた補強材313,323,333,343および脱落防止部材40は状態を維持でき、複層ガラス50の脱落を防止できる。
(8)さらに、金属製テープ55は、複層ガラス50の屋外側ガラス51および屋内側ガラス52に跨がって貼られているので、各ガラス51,52を互いに拘束できる。したがって、例えば、屋外側ガラス51のみが脱落することも防止でき、複層ガラス50を安定して保持できる。
特に、金属製テープ55は、外周面だけでなく、屋外側ガラス51の屋外面および屋内側ガラス52の屋内面にも折り曲げられて貼られているので、各ガラス51,52の拘束力も向上できる。
(9)脱落防止部材40は、框本体311〜341に先付けされる脱落防止具41および後付けの脱落防止具42で構成しているので、複層ガラス50をガラス保持溝3112〜3412に配置してから脱落防止具42を取り付けることができる。したがって、複層ガラス50の組み込み作業を容易に行うことができる。
さらに、脱落防止具42は、挿入部422を脱落防止具41の係合面部413の裏面側の隙間に挿入するだけでよいので、脱落防止具42の取り付け作業も容易に行うことができる。
(10)複層ガラス50は、接着剤56によって框本体311〜341に接着固定されているので、複層ガラス50と框本体311〜341との隙間を接着剤56による接着ラインで塞ぐことができる。このため、複層ガラス50と框本体311〜341との間の止水性や気密性を向上できる。
[第二実施形態]
次に、第二実施形態のFIX窓7について図7〜10を参照して説明する。
第二実施形態のFIX窓7は、図7,8に示すように、窓枠70と、窓枠70に保持された複層ガラス50とを備える。窓枠70は、上枠71、下枠72および左右の縦枠73を備えて構成される。窓枠70は、建物の開口部に配置されて建物の躯体に固定されている。なお、複層ガラス50は前記第一実施形態と同じ構成であるため、同一符号を付して説明を省略する。
下枠72は、合成樹脂製の枠本体721と、枠本体721に取り付けられた合成樹脂製の押縁722と、枠本体721に取り付けられた金属製の補強材723とを備える。
押縁722は、図9にも示すように、枠本体721に形成された係合溝7211に係合されている。そして、押縁722と、押縁722に対向する枠本体721と間に、凹溝状のガラス保持溝7212が区画形成されている。
押縁722は、複層ガラス50の屋外面に密着するシール材7221を備えている。また、複層ガラス50の屋内面には、前記枠本体721に取り付けられたシール材(AT材)7215が当接している。
補強材723は、枠本体721に形成された中空部(ホロー部)7213内に配置されている。補強材723は、断面略コ字状のスチール製やアルミ製などの金属材で構成されている。補強材723の上面には、加熱発泡材7231が貼られている。
上枠71は、図7に示すように、下枠72を上下反転したものと同じ構成を備える。
すなわち、上枠71は、下枠72と同様に、枠本体711と、押縁712と、補強材713とを備える。
枠本体711には、押縁712を係合する係合溝7111と、複層ガラス50の上端部が保持されるガラス保持溝7112と、補強材713が配置される中空部7113とが形成されている。押縁712はシール材7121を備えている。枠本体711にはシール材(AT材)7115が取り付けられている。補強材713の下面には加熱発泡材7131が貼られている。
左右の縦枠73は、図8,10に示すように、上枠71、下枠72と同様の構成を備える。
すなわち、縦枠73は、枠本体731と、押縁732と、補強材733とを備える。枠本体731には、押縁732を係合する係合溝7311と、複層ガラス50の側面側の端部が保持されるガラス保持溝7312と、補強材733が配置される中空部7313とが形成されている。押縁732はシール材7321を備えている。枠本体731にはシール材(AT材)7315が取り付けられている。補強材733の複層ガラス50に対向する側面には加熱発泡材7331が貼られている。
下枠72のガラス保持溝7212には、脱落防止具81と、セッティングブロック82とが設けられている。
脱落防止具81は、断面L字状に折曲された金属製のピース材であり、下枠72の長手方向において複数箇所、例えば二カ所に配置され、ネジ75によって枠本体721を介して補強材723に固定されている。
セッティングブロック82は、下枠72の長手方向において、前記脱落防止具81と異なる複数箇所、例えば二カ所に設置されている。
セッティングブロック82上には、前記複層ガラス50の下端面が載置されている。なお、本実施形態では、複層ガラス50の下端部には、断面コ字状の金属製補強材85が配置されている。この金属製補強材85は、少なくともセッティングブロック82と複層ガラス50の金属製テープ55との間に配置されている。従って、金属製補強材85は、複層ガラス50の下面部の全長に渡って配置されるものでもよいし、ピース状に形成されて前記セッティングブロック82の部分のみに配置されるものでもよい。
ピース状に形成すれば、材料費を少なくできてコストを低減できる。一方で、複層ガラス50の下面部の全長に渡って配置すれば、熱の伝達量を増やすことができ、複層ガラス50の上部側と下部側の温度差をより小さくできる。
上枠71、縦枠73のガラス保持溝7112,7312には、図10に示すように、脱落防止部材40が複数箇所に取り付けられている。すなわち、脱落防止部材40は、枠本体711,731を介して補強材713,733にネジ43で固定される先付けの脱落防止具41と、後付けの脱落防止具42とで構成されている。この脱落防止部材40は、前記第一実施形態と同様の構成であるため、同一符号を付して説明を省略する。
このような窓枠70に複層ガラス50を組み込む場合には、下枠72に脱落防止具81をネジ止めし、セッティングブロック82を設置し、金属製補強材85を配置する。また、上枠71、縦枠73に脱落防止具41を先付けする。
そして、予め金属製テープ55を外周面に貼り付けた複層ガラス50を、前記金属製補強材85上に載置してガラス保持溝7112,7212,7312に配置する。そして、上枠71、縦枠73に先付けされた脱落防止具41に、脱落防止具42を取り付ける。これにより、脱落防止部材40である脱落防止具41および脱落防止具42および金属製補強材85、脱落防止具81によって、複層ガラス50の屋内外方向の移動が規制される。
さらに、各押縁712〜742を各枠本体711〜741の係合溝7311〜7411に取付けることでFIX窓7を組み立てる。
[第二実施形態の効果]
第二実施形態は、複層ガラス50に金属製テープ55が貼られていることや、脱落防止部材40で複層ガラス50を保持しているため、前記第一実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
さらに、セッティングブロック82と金属製テープ55との間に金属製補強材85を配置したので、金属製テープ55による熱伝導をより向上できる。すなわち、セッティングブロック82の上面部(または全部)は合成樹脂製または合成ゴム製であるため、複層ガラス50の金属製テープ55が貼られた下端面が直接セッティングブロック82に接触している場合には、セッティングブロック82に接触している部分には熱が伝わりにくくなり、複層ガラス50の下端部においても温度差が生じる。これに対し、金属製テープ55とセッティングブロック82との間に金属製補強材85を配置していれば、金属製テープ55だけでなく、金属製補強材85によっても熱が伝達されるため、複層ガラス50の下端部における温度差を小さくできる。
また、屋外側ガラス51を伝わった雨水が金属製補強材85と金属製テープ55との間に浸入して貯まったとしても、金属製テープ55で複層ガラス50の外周面がふさがれているので、シール材54が劣化したり、複層ガラス50の中空層内部が結露することを防止できる。
さらに、複層ガラス50と枠本体711,721,731との間は、シール材(AT材)7115,7215,7315で塞がれているので、止水性や気密性を確保できる。特に、シール材7115,7215,7315を用いる場合には、第一実施形態のように接着剤56を塗布する工程が不要となり、施工性を向上できる。
[変形例]
なお、本発明は以上の実施形態で説明した構成のものに限定されず、本発明の目的を達成できる範囲での変形例は、本発明に含まれる。
前記実施形態では、脱落防止部材40を複層ガラス50の上面部、下面部、左右の側面部をそれぞれ保持するように設けていたが、例えば、複層ガラス50の幅寸法が小さい場合には複層ガラス50の側面部を保持する脱落防止部材40のみを設けてもよい。
さらに、第二実施形態において、複層ガラス50の下面部を、第一実施形態のように、脱落防止具41および脱落防止具42で構成される脱落防止部材40で保持してもよい。一方、第一実施形態において、複層ガラス50とセッティングブロックとの間に、第二実施形態の金属製補強材85のようなチャンネル材を設けてもよい。
さらに、脱落防止部材40の脱落防止具41、脱落防止具42や、脱落防止具81は、短尺のピース状の部材で構成していたが、複層ガラス50の上面部、下面部、側面部の全長に渡って連続する長尺の部材で構成してもよい。ただし、この場合、脱落防止部材40、脱落防止具81を、複層ガラス50のサイズ(高さ寸法や幅寸法)毎に用意しなければならない。一方、前記各実施形態のように、脱落防止部材40や、脱落防止具81をピース状の部材で構成すれば、ガラスサイズに応じて設置数を調整するだけでよく、脱落防止具41、脱落防止具41、脱落防止具81の種類を少なくできる利点がある。
複層ガラス50は前記実施形態の構成に限らない。例えば、屋外側ガラス51をLow-Eガラスやフロートガラスで構成し、屋内側ガラス52を網入りガラスで構成してもよい。すなわち、屋外側ガラス51、屋内側ガラス52のガラスの種類は、建具の種類や用途などに応じて適宜設定すればよい。
さらに、複層ガラス50は、2枚のガラスで構成されるものに限定されず、3枚のガラスで構成されるものでもよい。
また、複層ガラス50とフレームとの隙間を塞ぐ隙間塞ぎ材としては、接着剤56やシール材7115,7215,7315に限らず、圧縮配置することで止水が可能なスポンジ系材料を用いてもよいし、両面テープを用いてもよい。さらに、隙間塞ぎ材は、複層ガラス50の屋内面(屋内側ガラス52)とフレームとの間に設けられるものに限らず、複層ガラス50の屋外面(屋外側ガラス51)とフレームや押縁との間に設けてもよい。
さらに、フレームの中空部に配置される補強材は、前記実施形態のようなアルミやスチール等の金属製のものに限らず、MDF(medium density fiberboard)のような繊維板等でもよい。すなわち、補強材は、合成樹脂製のフレームが火災時の熱で溶けた場合でも残存する非焼失性の材料、例えば、不燃性材料や難燃性材料で構成されていればよい。
本発明の樹脂製防火建具は、引違い窓1およびFIX窓7に限定されず、たてすべり出し窓、すべり出し窓、開き窓等の複層ガラスおよび樹脂製のフレームを有する窓やドアなどの建具に適用できる。また、加熱発泡材の取付け位置は、建具の種類などに応じて適宜設定すればよい。
1…引違い窓、2…窓枠、3A…内障子、3B…外障子、7…FIX窓、11…上枠、12…下枠、13,14…縦枠、31…上框、32…下框、33…戸先框、34…召合せ框、40…脱落防止部材、41…脱落防止具、42…脱落防止具、45…加熱発泡材、50…複層ガラス、51…屋外側ガラス、52…屋内側ガラス、53…スペーサ、54…シール材、55…金属製テープ、56…接着剤、70…窓枠、71…上枠、72…下枠、73…縦枠、81…脱落防止具、82…セッティングブロック、85…金属製補強材、411,421…ガラス保持部。

Claims (6)

  1. 合成樹脂製のフレームと、
    前記フレームに保持される複層ガラスと、
    前記複層ガラスの外周面に貼られた金属製テープと、
    前記複層ガラスの屋外面および屋内面にそれぞれ配置されるガラス保持部を有し、前記複層ガラスの脱落を防止する脱落防止部材と、
    を備えることを特徴とする樹脂製防火建具。
  2. 請求項1に記載の樹脂製防火建具において、
    前記フレームは中空部を有し、前記中空部には補強材が配置され、
    前記脱落防止部材は、前記補強材に固定されている
    ことを特徴とする樹脂製防火建具。
  3. 請求項1または請求項2に記載の樹脂製防火建具において、
    前記複層ガラスの下面と前記フレームとの間に配置されたセッティングブロックと、
    前記セッティングブロックと前記複層ガラスの下面に貼られた金属製テープとの間に配置された金属補強材とを備える
    ことを特徴とする樹脂製防火建具。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の樹脂製防火建具において、
    前記フレームにおいて、前記複層ガラスの外周面に対向する面には、加熱発泡材が貼られている
    ことを特徴とする樹脂製防火建具。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の樹脂製防火建具において、
    前記フレームは中空部を有し、前記中空部には補強材が配置され、
    前記補強材には、加熱発泡材が貼られている
    ことを特徴とする樹脂製防火建具。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の樹脂製防火建具において、
    前記複層ガラスの屋外面および屋内面の少なくとも一方の面は、前記フレームに接着固定されている
    ことを特徴とする樹脂製防火建具。
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