JP2016021042A - 画像形成装置 - Google Patents

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Kenji Honjo
賢二 本城
新谷 剛史
Takashi Shintani
剛史 新谷
康仁 久保嶋
Yasuji Kuboshima
康仁 久保嶋
脩之 石塚
Haruyuki Ishizuka
脩之 石塚
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Nobuo Kuwabara
延雄 桑原
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Abstract

【課題】画像形成装置本体に対して着脱ユニットが回転軸方向に強い力で装着されて、カップリングの爪部が破損してしまっても、双方のカップリングが嵌合して、画像形成装置本体の側から着脱ユニットの回転部材への回転駆動力の伝達が可能になる、画像形成装置を提供する。【解決手段】ユニット側カップリング11aにおける複数の爪部11a1の壁面11a11と、本体側カップリング115における複数の爪部115aの壁面115a1と、のうち、少なくとも1組の爪部11a1、115aの壁面11a11、115a1が嵌合した状態のときに、少なくとも1組の爪部11a1、115aの壁面11a11、115a1が回転方向にずれて隙間αをあけて嵌合しないように形成されている。【選択図】図5

Description

この発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、又は、それらの複合機等の画像形成装置に関し、特に、プロセスカートリッジなどの着脱ユニットが画像形成装置本体に対して着脱可能に設置される画像形成装置に関するものである。
従来から、複写機、プリンタ等の画像形成装置において、画像形成装置本体に対してプロセスカートリッジ等の着脱ユニットを着脱可能に設置する技術が知られている(例えば、特許文献1、2等参照。)。
このようなプロセスカートリッジ(着脱ユニット)には、感光体ドラム等の回転部材における回転軸部の一端側にユニット側カップリング(従動カップリング)が設置されている。そして、プロセスカートリッジの画像形成装置本体への回転軸方向の装着動作にともない、画像形成装置本体に設置された本体側カップリング(駆動カップリング)にユニット側カップリングが嵌合する。これにより、画像形成装置本体に対するプロセスカートリッジの着脱時の作業性を低下させることなく、画像形成装置本体から感光体ドラム(回転部材)への回転駆動力の伝達が可能になって、画像形成装置本体にプロセスカートリッジが装着された状態で、本体側カップリングが設置された駆動モータによって、感光体ドラムが所定方向に回転駆動されることになる。
ここで、特許文献1、2等において、ユニット側カップリングと本体側カップリングとには、それぞれ、相手方のカップリングに向けて突出するとともに半径方向に延在する壁面を具備した爪部(凸部)が、回転方向に180度の等間隔で2つ形成されている。そして、それらの2組の爪部の壁面が嵌合した状態で、画像形成装置本体から感光体ドラム(回転部材)への回転駆動力の伝達が可能になる。
従来の画像形成装置は、本体側カップリングにおける爪部の回転方向の位置と、ユニット側カップリングにおける爪部の回転方向の位置と、が完全に一致した状態で、画像形成装置本体に対してプロセスカートリッジ(着脱ユニット)が回転軸方向に強い力で装着されるときに、カップリングの爪部が破損してしまって、双方のカップリングの爪部と爪部との嵌合が不可能になってしまう可能性があった。そして、そのような不具合が生じてしまうと、画像形成装置本体の側からプロセスカートリッジの回転部材への回転駆動力の伝達ができなくなってしまうことになる。
このような問題は、プロセスカートリッジに限定されることなく、廃トナー回収容器や定着装置や中間転写ベルトユニットなどの他の着脱ユニットであっても、カップリングによる回転駆動の伝達がおこなわれるものであれば、共通するものである。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、画像形成装置本体に対して着脱ユニットが回転軸方向に強い力で装着されて、カップリングの爪部が破損してしまっても、双方のカップリングが嵌合して、画像形成装置本体の側から着脱ユニットの回転部材への回転駆動力の伝達が可能になる、画像形成装置を提供することにある。
この発明の請求項1記載の発明にかかる画像形成装置は、画像形成装置本体に対して着脱ユニットが着脱可能に設置される画像形成装置であって、前記着脱ユニットは、前記画像形成装置本体に着脱される着脱方向を回転軸方向として所定方向に回転する回転部材と、前記回転部材に回転駆動力を伝達するユニット側カップリングと、を備え、前記画像形成装置本体は、前記着脱ユニットが装着された状態で前記ユニット側カップリングに嵌合して回転駆動力を伝達する本体側カップリングを備え、前記ユニット側カップリングと前記本体側カップリングとは、それぞれ、相手方のカップリングに向けて突出するとともに回転軸方向に対する半径方向に延在する壁面を具備した爪部が、回転軸方向に対する回転方向に複数形成されて、前記ユニット側カップリングにおける複数の前記爪部の前記壁面と、前記本体側カップリングにおける複数の前記爪部の前記壁面と、のうち、少なくとも1組の爪部の壁面が嵌合した状態のときに、少なくとも1組の爪部の壁面が前記回転方向にずれて隙間をあけて嵌合しないように形成されたものである。
本発明によれば、画像形成装置本体に対して着脱ユニットが回転軸方向に強い力で装着されて、カップリングの爪部が破損してしまっても、双方のカップリングが嵌合して、画像形成装置本体の側から着脱ユニットの回転部材への回転駆動力の伝達が可能になる、画像形成装置を提供することができる。
この発明の実施の形態における画像形成装置を示す全体構成図である。 作像部を示す構成図である。 プロセスカートリッジを示す概略斜視図である。 プロセスカートリッジの内部の構成を示す概略図である。 ユニット側カップリングと本体側カップリングとが嵌合した状態を示す概略図である。 画像形成装置本体に装着された状態のプロセスカートリッジの一部を示す概略断面図である。 (A)互いのカップリングの頂部同士が干渉した状態を示す概略図と、(B)カップリングの頂部が相手方のカップリングの傾斜面の側に移動した状態を示す概略図と、 変形例1としての、ユニット側カップリングと本体側カップリングとが嵌合した状態を示す概略図である。 変形例2としての、ユニット側カップリングと本体側カップリングとが嵌合した状態を示す概略図である。 変形例3としての、ユニット側カップリングと本体側カップリングとの頂部同士が干渉した状態を示す概略図である。 変形例4としての、ユニット側カップリングと本体側カップリングとが嵌合した状態を示す概略図である。 変形例5としての、ユニット側カップリングと本体側カップリングとが嵌合した状態を示す概略図である。 従来のユニット側カップリングと本体側カップリングとが嵌合した状態を示す概略図である。
実施の形態.
以下、この発明を実施するための形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
まず、図1にて、画像形成装置1における全体の構成・動作について説明する。
図1において、1は画像形成装置としてのタンデム型カラー複写機、2は入力画像情報に基づいたレーザ光を発する書込み部、3は原稿Dを原稿読込部4に搬送する原稿搬送部、4は原稿Dの画像情報を読み込む原稿読込部、7は転写紙等の記録媒体Pが収容される給紙部、9は記録媒体Pの搬送タイミングを調整するレジストローラ(タイミングローラ)、11Y、11M、11C、11BKは各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)のトナー像が形成される回転部材としての感光体ドラム(像担持体)、12は各感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上を帯電する帯電ローラ(帯電部)、13は各感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上に形成される静電潜像を現像する現像装置、14は各感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上に形成されたトナー像を記録媒体P上に重ねて転写する転写バイアスローラ(1次転写バイアスローラ)、15は着脱ユニットとしてのプロセスカートリッジ、を示す。
また、17は複数色のトナー像が重ねて転写される中間転写ベルト、18は中間転写ベルト17上のカラートナー像を記録媒体P上に転写するための2次転写バイアスローラ、19は中間転写ベルト17を清掃する中間転写ベルトクリーニング部、20は記録媒体P上の未定着画像を定着する定着装置、30はクリーニングブレード15aや中間転写ベルトクリーニング部19で除去された未転写トナーが廃トナーとして搬送されて回収される廃トナー回収容器、を示す。
以下、画像形成装置における、通常のカラー画像形成時の動作について説明する。なお、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上でおこなわれる作像プロセスについては、図2をも参照することができる。
まず、原稿Dは、原稿搬送部3の搬送ローラによって、原稿台から図中の矢印方向に搬送されて、原稿読込部4のコンタクトガラス5上に載置される。そして、原稿読込部4で、コンタクトガラス5上に載置された原稿Dの画像情報が光学的に読み取られる。
詳しくは、原稿読込部4は、コンタクトガラス5上の原稿Dの画像に対して、照明ランプから発した光を照射しながら走査させる。そして、原稿Dにて反射した光を、ミラー群及びレンズを介して、カラーセンサに結像する。原稿Dのカラー画像情報は、カラーセンサにてRGB(レッド、グリーン、ブルー)の色分解光ごとに読み取られた後に、電気的な画像信号に変換される。さらに、RGBの色分解画像信号をもとにして画像処理部で色変換処理、色補正処理、空間周波数補正処理等の処理をおこない、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのカラー画像情報を得る。
そして、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色の画像情報は、書込み部2に送信される。そして、書込み部2からは、各色の画像情報に基づいたレーザ光L(図2を参照できる。)が、それぞれ、対応する感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上に向けて発せられる。
一方、4つの感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK(回転部材)は、それぞれ、図1の反時計方向に回転している。そして、まず、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BKの表面は、帯電ローラ12(帯電部)との対向部で、一様に帯電される(帯電工程である。)。こうして、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上には、帯電電位が形成される。その後、帯電された感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK表面は、それぞれのレーザ光の照射位置に達する。
書込み部2において、4つの光源から画像信号に対応したレーザ光が各色に対応してそれぞれ射出される。各レーザ光は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの色成分ごとに別の光路を通過することになる(露光工程である。)。
イエロー成分に対応したレーザ光は、紙面左側から1番目の感光体ドラム11Y表面に照射される。このとき、イエロー成分のレーザ光は、高速回転するポリゴンミラーにより、感光体ドラム11Yの回転軸方向(主走査方向)に走査される。こうして、帯電ローラ12にて帯電された後の感光体ドラム11Y上には、イエロー成分に対応した静電潜像が形成される。
同様に、マゼンタ成分に対応したレーザ光は、紙面左から2番目の感光体ドラム11M表面に照射されて、マゼンタ成分に対応した静電潜像が形成される。シアン成分のレーザ光は、紙面左から3番目の感光体ドラム11C表面に照射されて、シアン成分の静電潜像が形成される。ブラック成分のレーザ光は、紙面左から4番目の感光体ドラム11BK表面に照射されて、ブラック成分の静電潜像が形成される。
その後、各色の静電潜像が形成された感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK表面は、それぞれ、現像装置13との対向位置に達する。そして、各現像装置13から感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上に各色のトナーが供給されて、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上の潜像が現像される(現像工程である。)。
その後、現像工程後の感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK表面は、それぞれ、中間転写ベルト17との対向部に達する。ここで、それぞれの対向部には、中間転写ベルト17の内周面に当接するように転写バイアスローラ14が設置されている。そして、転写バイアスローラ14の位置で、中間転写ベルト17上に、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上に形成された各色のトナー像が、順次重ねて転写される(1次転写工程である。)。
そして、転写工程後の感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK表面は、それぞれ、クリーニングブレード15a(クリーニング部)との対向位置に達する。そして、クリーニングブレード15aで、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上に残存する未転写トナーが回収される(クリーニング工程である。)。
その後、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK表面は、不図示の除電部を通過して、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BKにおける一連の作像プロセスが終了する。
他方、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上の各色のトナーが重ねて転写(担持)された中間転写ベルト17は、図中の時計方向に走行して、2次転写バイアスローラ18との対向位置に達する。そして、2次転写バイアスローラ18との対向位置で、記録媒体P上に中間転写ベルト17上に担持されたカラーのトナー像が転写される(2次転写工程である。)。
その後、中間転写ベルト17表面は、中間転写ベルトクリーニング部19の位置に達する。そして、中間転写ベルト17上に付着した未転写トナーが中間転写ベルトクリーニング部19に回収されて、中間転写ベルト17における一連の転写プロセスが終了する。
ここで、中間転写ベルト17と2次転写バイアスローラ18との間(2次転写ニップである。)に搬送される記録媒体Pは、給紙部7からレジストローラ9等を経由して搬送されたものである。
詳しくは、記録媒体Pを収納する給紙部7から、給紙ローラ8により給送された記録媒体Pが、搬送ガイドを通過した後に、レジストローラ9に導かれる。レジストローラ9に達した記録媒体Pは、タイミングを合わせて、2次転写ニップに向けて搬送される。
そして、フルカラー画像が転写された記録媒体Pは、搬送ベルトによって定着装置20に導かれる。定着装置20では、定着ローラ21と加圧ローラ22とのニップにて、カラー画像が記録媒体P上に定着される。
そして、定着工程後の記録媒体Pは、排紙ローラによって、装置本体1外に出力画像として排出されて、一連の画像形成プロセスが完了する。
次に、図2にて、画像形成装置の作像部について詳述する。
図2に示すように、作像部は、回転部材としての感光体ドラム11(像担持体)、感光体ドラム11を帯電する帯電部としての帯電ローラ12、感光体ドラム11上に形成される静電潜像を現像する現像装置13(現像部)、感光体ドラム11上の未転写トナーを回収するクリーニングブレード15a(クリーニング部)、感光体ドラム11上に潤滑剤を供給する潤滑剤供給装置16(潤滑剤供給部)、等で構成されている。
そして、本実施の形態では、作像部の構成部材のうち、感光体ドラム11と帯電ローラ12とクリーニングブレード15a(クリーニング部)と潤滑剤供給装置16とが、プロセスカートリッジ15として一体化されていて、プロセスカートリッジ15(着脱ユニット)として装置本体1に着脱可能に構成されている。また、現像装置13は、プロセスカートリッジ15とは別の着脱ユニットとして、装置本体1に対して着脱可能に構成されている。
なお、各色の作像部(又は、プロセスカートリッジ)はほぼ同一構造であるために、図2〜図9にて作像部やプロセスカートリッジは符号のアルファベット(Y、C、M、BK)を除して図示する。
また、着脱ユニットとしてのプロセスカートリッジ15は、概ね、図3に示すような外観をなしている。
ここで、感光体ドラム11は、負帯電性の有機感光体であって、ドラム状導電性支持体上に感光層等が設けられている。
図示は省略するが、感光体ドラム11は、基層としての導電性支持体上に、絶縁層である下引き層、感光層としての電荷発生層及び電荷輸送層、保護層(表面層)が順次積層されている。
感光体ドラム11の導電性支持体(基層)としては、体積抵抗が1010Ωcm以下の導電性材料を用いることができる。
帯電部としての帯電ローラ12は、導電性芯金(軸部)の外周に中抵抗の弾性層を被覆してなるローラ部材であって、潤滑剤供給装置16に対して感光体ドラム11の回転方向下流側において感光体ドラム11に当接するように配設されている。
そして、帯電ローラ12には、装置本体1に設置された不図示の電源部から所定の電圧(帯電バイアス)が印加されて、これにより対向する感光体ドラム11の表面を一様に帯電する。
なお、本実施の形態では、帯電ローラ12を感光体ドラム11に接触させているが、帯電ローラ12を感光体ドラム11に対して接触させずに微小ギャップをあけて対向させることもできる。
現像装置13は、現像ローラ13aが感光体ドラム11に接触するように配置されていて、双方の部材の間には現像領域(現像ニップ部)が形成される。現像装置13内には、トナーT(1成分現像剤)が収容されている。そして、現像装置13は、感光体ドラム11上に形成される静電潜像を現像する(トナー像を形成する。)。
詳しくは、図2を参照して、本実施の形態における現像装置13は、1成分現像方式の現像装置であって、現像ローラ13a(現像剤担持体)、供給ローラ13b、薄層化部材としてのドクターブレード13c、撹拌部材13d、等で構成されている。
このように構成された現像装置13は、次のように動作する。
まず、現像装置13内に供給され収容されたトナーTの一部が、供給ローラ13bに担持される。供給ローラ13bに担持されたトナーTは、現像ローラ13aとの圧接部で摩擦帯電された後に、現像ローラ13a上に移動して担持される。その後、現像ローラ13a上に担持されたトナーTは、ドクターブレード13cの位置で、薄層化・均一化された後に、感光体ドラム11との当接位置(現像領域)に達する。そして、この位置で、現像領域に形成された電界(現像電界)によって、感光体ドラム11上に形成された潜像にトナーが吸着される。
クリーニングブレード15aは、潤滑剤供給装置16に対して感光体ドラム11の回転方向下流側に配設されている。クリーニングブレード15aは、ウレタンゴム等のゴム材料からなり、感光体ドラム11表面に所定角度かつ所定圧力で当接している。これにより、感光体ドラム11上に付着する未転写トナー等の付着物が機械的に掻き取られてプロセスカートリッジ15内に回収されることになる。そして、プロセスカートリッジ15内に回収されたトナーは、廃トナーとして廃トナー回収容器30(図1を参照できる。)に向けて搬送スクリュ15bによって搬送される。ここで、感光体ドラム11上に付着する付着物としては、未転写トナーの他に、記録媒体P(用紙)から生じる紙粉、帯電ローラ12aによる放電時に感光体ドラム11上に生じる放電生成物、トナーに添加されている添加剤、等がある。
また、本実施の形態におけるクリーニングブレード15aは、潤滑剤供給ローラ16aによって感光体ドラム11上に供給された潤滑剤を薄層化する薄層化ブレードとしても機能する。
潤滑剤供給装置16は、固形潤滑剤16b、感光体ドラム11と固形潤滑剤16bとに摺接する潤滑剤供給ローラ16a(ブラシ状ローラ)、固形潤滑剤16bを保持する保持部材16e、固形潤滑剤16bとともに保持部材16eを潤滑剤供給ローラ16aに向けて付勢する付勢手段としての圧縮スプリング16c、等で構成される。
このように構成された潤滑剤供給装置16によって、感光体ドラム11上に潤滑剤が供給される。そして、潤滑剤供給装置16の下流側に配設されたクリーニングブレード15aによって、感光体ドラム11上に供給された潤滑剤が薄層化される。
潤滑剤供給ローラ16aは、図2の反時計方向に回転する感光体ドラム11に対して順方向で接触するように回転する(図2の時計方向の回転である。)。また、潤滑剤供給ローラ16a(ブラシ毛)は、固形潤滑剤16bと感光体ドラム11とに摺接するように配置されていて、潤滑剤供給ローラ16aが回転することによって固形潤滑剤16bから潤滑剤を掻き取り、その掻き取った潤滑剤を感光体ドラム11との摺接位置まで搬送した後に、その潤滑剤を感光体ドラム11上に塗布する。
固形潤滑剤16bの後方部には,潤滑剤供給ローラ16aと固形潤滑剤16bとの接触ムラをなくすために付勢部材としての圧縮スプリング16cが配置されていて、保持部材16eに保持(貼着)された状態の固形潤滑剤16bを潤滑剤供給ローラ16aに向けて付勢している。
なお、本実施の形態では、固形潤滑剤16bを主としてステアリン酸亜鉛で形成している。
固形潤滑剤16bを潤滑剤供給ローラ16aを介して感光体ドラム11表面に塗布すると、感光体ドラム11表面には粉体状の潤滑剤が塗布されるが、この状態のままでは潤滑性は充分に発揮されないため、クリーニングブレード15aが潤滑剤を均一化する薄層化ブレードとしても機能することになる。クリーニングブレード15aにより、感光体ドラム11上での潤滑剤の皮膜化がおこなわれて、潤滑剤はその潤滑性を充分に発揮することになる。
以下、図4〜図7等を用いて、本実施の形態において特徴的な、プロセスカートリッジ15(着脱ユニット)や画像形成装置1の構成・動作について詳述する。
先に説明したように、着脱ユニットとしてのプロセスカートリッジ15は、画像形成装置本体1に対して着脱可能に設置される。詳しくは、図1の装置本体1において、不図示の本体カバーが開放された状態で、各色のプロセスカートリッジ15がそれぞれ+X方向(感光体ドラム11の回転軸方向である。)に装着されることになる(又は、−X方向に離脱されることになる。)。
具体的に、図3、図6等を参照して、装置本体1へのプロセスカートリッジ15の装着動作にともない、プロセスカートリッジ15のサイドカバー15dに形成された位置決め穴部15d2に、画像形成装置本体1における本体側板110に設置された位置決めピン111が嵌合して、装置本体1におけるプロセスカートリッジ15の位置が定められる。なお、図3、図6を参照して、サイドカバー15dは、プロセスカートリッジ15の主たる筐体として機能するケース15cの側方を覆うように設置されている。
さらに、図4、図6等を参照して、装置本体1へのプロセスカートリッジ15の装着動作にともない、プロセスカートリッジ15の感光体ドラム11の装着方向奥側(回転軸方向の一端側)に設置したユニット側カップリング11aが、本体側板110に設置された本体側カップリング115に嵌合する。
なお、図3等を参照して、ユニット側カップリング11aは、サイドカバー15dの開口部15d1から外部(装置本体1の本体側カップリング115の側である。)に露呈するように形成されている。また、図5に示すように、ユニット側カップリング11aは、回転方向に間隔をあけて配列された複数の爪部11a1が+X方向(図5(A)の紙面垂直方向である。)に突出するように形成されている。
また、図6に示すように、装置本体1の本体側板110には、モータ軸に本体側カップリング115が設置された駆動モータ116が固設されている。また、図5を参照して、本体側カップリング115は、回転方向に間隔をあけて配列された複数の爪部115aが−X方向に突出するように形成されていて、この爪部115aが感光体ドラム11のユニット側カップリング11aの爪部11a1に噛み合って、図5(B)の矢印方向(X方向の矢印に直交する矢印の方向である。)に駆動が伝達されることになる。
そして、このようにユニット側カップリング11a(駆動伝達部)と本体側カップリング115とが噛み合った状態で、画像形成装置本体1の駆動モータ116から本体側カップリング115、ユニット側カップリング11aを介して感光体ドラム11(回転部材)に回転駆動力が伝達されて、感光体ドラム11が所定方向(図2の反時計方向である。)に回転駆動されることになる。さらに、感光体ドラム11から複数の回転部材としての帯電ローラ12、搬送スクリュ15b、潤滑剤供給ローラ16aにそれぞれ回転駆動力が伝達されて、それぞれの回転部材12、15b、16aが所定方向(図2にて、それぞれ矢印で示す方向である。)に回転することになる。
詳しくは、図4を参照して、感光体ドラム11の回転軸方向両端部には、それぞれ、ハスバ歯車11b、11cが設置されている。
具体的に、感光層等が形成された円筒状(ドラム状)のドラム主部の一端側には、外周部に第1ハスバ歯車11bが形成されて内周部にユニット側カップリング11aが形成されたフランジが、圧入接着されている。また、ドラム主部の他端側には、外周部に第2ハスバ歯車11cが形成されたフランジが、圧入接着されている。
一方、帯電ローラ12における一方の端部の軸部には、感光体ドラム11の第2ハスバ歯車11cに噛合するハスバ歯車12a(帯電ローラ用ハスバ歯車)が設置されている。また、潤滑剤供給ローラ16aにおける一方の端部の軸部には、感光体ドラム11の第1ハスバ歯車11bに噛合するハスバ歯車16a1(潤滑剤供給ローラ用ハスバ歯車)が設置されている。さらに、搬送スクリュ15bにおける一方の端部の軸部には、潤滑剤供給ローラ用ハスバ歯車16a1に噛合するハスバ歯車15b1(搬送スクリュ用ハスバ歯車)が設置されている。
このような構成により、画像形成装置本体1の駆動モータ116から本体側カップリング115、ユニット側カップリング11aを介して感光体ドラム11に回転駆動力が伝達されると、感光体ドラム11から第2ハスバ歯車11c、帯電ローラ用ハスバ歯車12aを介して帯電ローラ12に回転駆動力が伝達され、感光体ドラム11から第1ハスバ歯車11b、潤滑剤供給ローラ用ハスバ歯車16a1を介して潤滑剤供給ローラ16aに回転駆動力が伝達され、さらに潤滑剤供給ローラ用ハスバ歯車16a1、搬送スクリュ用ハスバ歯車15b1を介して搬送スクリュ15bに回転駆動力が伝達される。そして、それぞれの回転部材11、12、15b、16aが所定方向に回転することになる。換言すると、回転部材11、12、15b、16aは、プロセスカートリッジ15(着脱ユニット)が画像形成装置本体1に着脱される着脱方向を回転軸方向として、所定方向に回転することになる。
ここで、先に図5を用いて説明したように、本実施の形態において、ユニット側カップリング11aと本体側カップリング115とには、それぞれ、相手方のカップリングに向けて突出する爪部11a1、115aが、回転軸方向(図5(A)の紙面垂直方向である。)に対する回転方向(図5(A)の矢印方向である。)に2つ形成されている。これらの爪部11a1、115aには、それぞれ、回転軸方向に対する半径方向に延在する壁面11a11、115a1が設けられている。
そして、本実施の形態では、ユニット側カップリング11aにおける複数の爪部11a1の壁面11a11と、本体側カップリング115における複数の爪部115aの壁面115a1と、のうち、少なくとも1組の爪部11a1、115aの壁面11a11、115a1が嵌合した状態のときに、少なくとも1組の爪部11a1、115aの壁面11a11、115a1が回転方向にずれて隙間αをあけて嵌合しないように形成されている。
すなわち、図5(A)に示すように、回転軸方向に直交する平面でみたときに、ユニット側カップリング11aにおける複数の壁面11a11についての回転方向の位相と、本体側カップリング115における複数の壁面115a1についての回転方向の位相と、が一致しないように形成されている。
具体的に、本実施の形態では、ユニット側カップリング11aにおける2つの壁面11a11は、回転方向に等分(180度)の間隔で形成されている。これに対して、本体側カップリング115における2つの壁面115a1は、回転方向に等分ではなく、等分の位置からα度(図5(A)の反時計方向に+α度であって、0度より大きく90度より小さな範囲である。)だけズレるように形成されている。
さらに換言すると、従来のものは、図13に示すように、ユニット側カップリング211aにおける複数の爪部211a1(壁面)についての回転方向の位相と、本体側カップリング215における複数の爪部215a(壁面)についての回転方向の位相と、が一致しており、複数組の爪部211a1、215aのすべてが同時に嵌合するように形成されているのに対して、本実施の形態のものは、複数組の爪部11a1、115aのすべてが同時に嵌合しないように形成されている。
このような構成により、図7(A)を参照して、本体側カップリング115における爪部115aの回転方向の位置と、ユニット側カップリング11aにおける爪部11a1の回転方向の位置と、が完全に一致した状態で、画像形成装置本体1に対してプロセスカートリッジ15(着脱ユニット)が回転軸方向に強い力で装着されることにより、1組の爪部11a1、115aの頂部同士(破線で囲んだ部分である。)が強い力でぶつかって破損してしまっても、もう1組の爪部11a1、115a同士はぶつからずに破損しないことになる。すなわち、先に説明した図13に示す従来のものは、本体側カップリング215における爪部215aの回転方向の位置と、ユニット側カップリング211aにおける爪部211a1の回転方向の位置と、が完全に一致した状態で、画像形成装置本体に対してプロセスカートリッジが回転軸方向に強い力で装着されることにより、2組の爪部211a1、215aの頂部同士がすべて強い力でぶつかって破損してしまって、その後の画像形成装置本体1の側からプロセスカートリッジ15の回転部材11、12、15b、16aへの回転駆動力の伝達ができなくなってしまう。
これに対して、本実施の形態では、1組の爪部11a1、115aが破損してしまっても、破損していないもう1組の爪部11a1、115aによって、双方のカップリング11a、115が嵌合して、その後の画像形成装置本体1の側からプロセスカートリッジ15の回転部材11、12、15b、16aへの回転駆動力の伝達が可能になる。
ここで、本実施の形態では、図5(A)、図5(B)等を参照して、それぞれの爪部11a1、115aに、壁面11a11、115a1の頂部から相手方の爪部から遠ざかる回転方向の側に向けて、相手方のカップリングから遠ざかる方向に傾斜する傾斜面11a12、115a2が設けられている。
このように爪部11a1、115aに傾斜面11a12、115a2(テーパ部)を設けることで、先に図7(A)を用いて説明したように装着時に爪部11a1、115aの頂部同士がぶつかってしまったときに、その状態から双方のカップリング11a、115の回転方向の位置関係がクリアランスの範囲内で僅かにずれることで、壁面11a11、115a1同士が正常に篏合したり、図7(B)に示すように傾斜面11a12、115a2同士が接触して滑りながら装着方向に相対的に移動した後に正規に回転駆動が開始されてもう1組の壁面11a11、115a1同士が篏合したりして、正常なカップリング11a、115の篏合が可能になる。
なお、図6を参照して、本実施の形態において、本体側カップリング115は、画像形成装置本体1において着脱方向(図6の左右方向である。)に移動可能に構成(設置)されていて、付勢部材としての圧縮スプリング117によって相手方のカップリング(ユニット側カップリング11a)に向けて付勢されるように構成されている。
具体的に、図示は省略するが、本体側カップリング115の内径穴部にはDカット部が形成されていて、駆動モータ116のモータ軸の先端部に形成されたDカット部(本体側カップリング115のDカット部よりも着脱方向の長さが長くなるように形成されている。)に挿設されている。また、駆動モータ116のモータ軸には、本体側カップリング115がユニット側カップリング11aの側に脱落しないように止め輪が設置されている。そして、モータ軸において、本体側板110と本体側カップリング115との間に、圧縮スプリング117が巻装されている。
このような構成により、先に図7(A)を用いて説明したように装着時に爪部11a1、115aの頂部同士がぶつかってしまったときに、その状態から本体側カップリング115が圧縮スプリング117の付勢方向に逆らうように移動して、双方のカップリング11a、115の回転方向の位置関係がクリアランスの範囲内で僅かにずれて、再び本体側カップリング115が圧縮スプリング117の付勢方向に沿って移動することで、壁面11a11、115a1同士が正常に篏合したり、図7(B)に示すように傾斜面11a12、115a2同士が接触して滑りながら装着方向に相対的に移動した後に正規に回転駆動が開始されてもう1組の壁面11a11、115a1同士が篏合したりして、正常なカップリング11a、115の篏合が可能になる。
なお、本実施の形態では、本体側カップリング115を、画像形成装置本体1において着脱方向に移動可能に構成して、付勢部材117によって相手方のカップリングに向けて付勢されるように構成した。これに対して、ユニット側カップリング11aを、プロセスカートリッジ15において着脱方向に移動可能に構成して、付勢部材によって相手方のカップリングに向けて付勢されるように構成することもできる。また、双方のカップリング11a、115をそのように構成することもできる。
また、本実施の形態では、先に説明したような本発明の効果を確実に発揮するために、ユニット側カップリング11aにおける複数の爪部11a1の壁面11a11と、本体側カップリング115における複数の爪部115aの壁面115a1と、のうち、少なくとも1組の爪部11a1、115aの壁面11a11、115a1が嵌合した状態のときに、その他の爪部11a1と爪部115aとが干渉しないように形成されている。
すなわち、回転軸方向に直交する平面でみたときに、いずれの組合わせで爪部11a1、115aが篏合しても、他の爪部11a1、115a同士がオーバラップしないように隙間αが設定されている。
なお、本実施の形態において、ユニット側カップリング11aにおける複数の爪部11a1の壁面11a11と、本体側カップリング115における複数の爪部115aの壁面115a1と、のうち、少なくとも1組の爪部11a1、115aの壁面11a11、115a1が嵌合した状態のときに、その他の組においてそれと同じ組数の爪部11a1、115aの壁面11a11、115a1について回転方向にずれて形成される隙間αが同等になるように構成することもできる。
図8に示す変形例は、そのように構成されたものの一例であって、2組の爪部11a1、115aの壁面11a11、115a1が嵌合した状態のときに、その他の組においてそれと同じ2組の爪部11a1、115aの壁面11a11、115a1について回転方向にずれて形成される隙間αが同等になるように構成されている。
このような場合にも、上述した本実施の形態のものと同様の効果を得ることができる。また、このような場合には、いずれの組合せで爪部11a1、115aが篏合しても、その篏合状態(篏合数)を揃えることができるため、カップリング11a、115の駆動伝達が安定することになる。特に、図8の例では、2組の爪部11a1、115aが同時に篏合することになるため、1つの爪部11a1、115aにかかる負荷を略半分に軽減することができる。
また、本実施の形態において、上述したように構成する場合、少なくとも1組の爪部11a1、115aの壁面11a11、115a1が嵌合した状態のときに、その他の組において同じ組数の爪部11a1、115aの壁面11a11、115a1について隙間が同等になるように形成されたものであって隙間の値α1、α2が異なるものが複数あるように構成することもできる。
図9に示す変形例は、そのように構成されたものの一例であって、1組の爪部11a1、115aの壁面11a11、115a1が嵌合した状態のときに、別の1組の爪部11a1、115aの壁面11a11、115a1の隙間α1と、さらに別の1組の爪部11a1、115aの壁面11a11、115a1の隙間α2と、が異なるように構成されている(α1≠α2である。)。
このような場合にも、上述した本実施の形態のものと同様の効果を得ることができる。また、このような場合には、隙間α1、α2の異なる爪部11a1、115aの組数の分だけ、爪部11a1、115aの破損が生じても、カップリング11a、115の正常な篏合が可能になる。具体的に、図9の例では、3組のうちの1組の爪部11a1、115aの破損が生じても、残りの2組の爪部11a1、115aのうちの1組の篏合によってカップリング11a、115の駆動伝達が可能になり、さらに残りの2組のうちの1組の爪部11a1、115aの破損が生じても、さらに残りの1組の爪部11a1、115aの篏合によってカップリング11a、115の駆動伝達が可能になる。
また、図10を参照して、本実施の形態において、本体側カップリング115における複数の爪部115aの頂部(破線で囲んだ部分である。)を、図10(A)に示すように尖頭状(先端が尖った形状である。)に形成することもできるし、図10(B)に示すように丸頭状(先端が丸まった形状である。)に形成することもできる。
このように本体側カップリング115の爪部115aの頂部を尖頭状又は丸頭状に形成することで、先に図7(A)を用いて説明したように装着時に双方のカップリング11a、115の爪部11a1、115aの頂部同士がぶつかってしまった場合であっても、それらが点接触することになるため、その状態から双方のカップリング11a、115の回転方向の位置関係がクリアランスの範囲内で僅かにずれるだけで、極めて小さな摩擦抵抗が生じる程度で爪部11a1、115aの頂部同士が回転方向にズレやすくなる。そのため、その後に、双方のカップリング11a、115の壁面11a11、115a1同士が正常に篏合したり、先に図7(B)を用いて説明したように傾斜面11a12、115a2同士が接触して滑りながら装着方向に相対的に移動した後に正規に回転駆動が開始されてもう1組の壁面11a11、115a1同士が篏合したりして、正常なカップリング11a、115の篏合が可能になる。
このような場合にも、上述した本実施の形態のものと同様の効果を得ることができる。また、図10の例では、ユーザーが着脱操作時に触れる可能性のあるユニット側カップリング11aにおける爪部11a1の頂部を尖頭状又は丸頭状に形成するのではなくて、ユーザーが着脱操作時に触れる可能性のない本体側カップリング115における爪部115aの頂部を尖頭状又は丸頭状に形成しているため、ユーザーが着脱操作時に爪部115aの頂部に触れて怪我をする不具合を未然に防止することができる。
また、本実施の形態において、ユニット側カップリング11a又は本体側カップリング115における複数の爪部11a1、115aを、その突出方向の長さが異なるものが少なくとも2種類以上含まれるように形成することもできる。
図11の例では、本体側カップリング115における複数の爪部115aを、その突出方向の長さ(図11の左右方向の長さであって、X方向の長さである。)が異なるものが少なくとも2種類以上含まれるように形成している。すなわち、本体側カップリング115における複数の爪部115aは、突出方向に段差ΔXが生じるように形成されている。なお、図11は、双方のカップリング11a、115の要部を回転方向に展開して図示した概略図である。
このように構成することにより、先に図7(A)を用いて説明したように装着時に双方のカップリング11a、115の1組の爪部11a1、115aの頂部同士がぶつかってしまった場合であっても、段差ΔXによって頂部同士がぶつかることのない爪部11a1、115aが存在することになるため、上述した本実施の形態のものと同様の効果(カップリングの爪部が破損しても回転駆動力の伝達が可能になる効果である。)がさらに確実に発揮されることになる。
また、複数の爪部115aにおいて突出方向の長さの長い爪部115aの頂部が、相手方のカップリング11aの底部(爪部11a1の根元が形成された面部である。)にぶつかってしまっても、段差ΔXによって底部にぶつかることのない爪部115aが存在することになるため、上述した本実施の形態のものと同様の効果がさらに確実に発揮されることになる。
また、図12に示すように、本実施の形態において、ユニット側カップリング11aにおける複数の爪部11a1の突出方向の長さX2と、本体側カップリング115における複数の爪部115aの突出方向の長さX1と、が異なるように形成することもできる。
図12の例では、本体側カップリング115における爪部115aの突出方向の長さX1が、ユニット側カップリング11aにおける爪部11a1の突出方向の長さX2よりも短くなるように形成している(X1<X2である。)。
このように構成することにより、双方のカップリング11a、115のすべての爪部11a1、115aの頂部がそれぞれ相手方のカップリングの底部(爪部の根元が形成された面部である。)にぶつかった状態で回転駆動力の伝達がおこなわれる状態が確実に防止されるため、異常音が生じにくく安定した回転駆動力の伝達がおこなわれることになる。特に、本実施の形態における構成によれば、回転駆動力の伝達に関与する爪部11a1、115aの他に、回転駆動力の伝達に関与しない爪部11a1、115aが存在することになり、これらの爪部11a1、115aが相手方のカップリングの底部にぶつかった状態で回転駆動力の伝達がおこなわれると、異常音が生じやすく、回転駆動力の伝達も不安定になりやすくなるため、このような構成が有用になる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、ユニット側カップリング11aにおける複数の爪部11a1の壁面11a11と、本体側カップリング115における複数の爪部115aの壁面115a1と、のうち、少なくとも1組の爪部11a1、115aの壁面11a11、115a1が嵌合した状態のときに、少なくとも1組の爪部11a1、115aの壁面11a11、115a1が回転方向にずれて隙間αをあけて嵌合しないように形成されている。これにより、画像形成装置本体1に対してプロセスカートリッジ15(着脱ユニット)が回転軸方向に強い力で装着されて、カップリング11a、115の爪部11a1、115aが破損してしまっても、双方のカップリング11a、115が嵌合して、画像形成装置本体1の側からプロセスカートリッジ15の回転部材11、12、15b、16aへの回転駆動力の伝達が可能になる。
なお、本実施の形態では、着脱ユニットとしてのプロセスカートリッジ15に対して本発明を適用した。しかし、本発明を適用することができる着脱ユニットはプロセスカートリッジ15に限定されることなく、カップリングによる回転駆動の伝達がおこなわれるもののすべてが対象になる。例えば、本実施の形態における画像形成装置1において、回転部材としての現像ローラ13aや供給ローラ13bや撹拌部材13dが設置された現像装置13や、回転部材としての搬送スクリュ31が設置された廃トナー回収容器30や、回転部材としての定着ローラ21や加圧ローラ22が設置された定着装置20であっても、カップリングによる回転駆動の伝達がおこなわれるものであれば、当然に本発明を適用することができる。
そして、そのような場合であっても、本実施の形態のものと同様の効果を得ることができる。
また、本実施の形態では、作像部における感光体ドラム11、帯電ローラ12、クリーニングブレード15a(クリーニング部)、潤滑剤供給装置16を一体化してプロセスカートリッジ15を構成して、作像部のコンパクト化とメンテナンス作業性の向上とを図っている。
これに対して、現像装置13をもプロセスカートリッジ15の構成部材とすることもできる。その場合、現像ローラ13a等を回転部材として感光体ドラム11に設置したハスバ歯車を介して従動回転することができる。
また、本実施の形態では、1成分現像剤を用いる1成分現像方式の現像装置13が搭載された画像形成装置に対して本発明を適用したが、2成分現像剤を用いる2成分現像方式の現像装置13が搭載された画像形成装置に対しても当然に本発明を適用することができる。
なお、本願において、「プロセスカートリッジ」とは、像担持体を帯電する帯電部と、像担持体上に形成された潜像を現像する現像部(現像装置)と、像担持体上をクリーニングするクリーニング部とのうち、少なくとも1つと、像担持体とが、一体化されて、画像形成装置本体に対して着脱可能に設置されるユニットであるものと定義する。
また、本実施の形態では、中間転写ベルト17を用いたタンデム型のカラー画像形成装置に対して本発明を適用した。これに対して、転写搬送ベルトを用いたタンデム型のカラー画像形成装置(転写搬送ベルトに対向するように並設された複数の感光体ドラム上のトナー像を、転写搬送ベルトによって搬送される記録媒体上に重ねて転写する装置である。)や、モノクロ画像形成装置等、その他の画像形成装置(例えば、インクジェット方式の画像形成装置や、孔版印刷機などである。)に対しても、本発明を適用することができる。そして、このような場合であっても、本実施の形態と同様の効果を得ることができる。
なお、本発明が本実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、本実施の形態の中で示唆した以外にも、本実施の形態は適宜変更され得ることは明らかである。また、前記構成部材の数、位置、形状等は本実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。
1 画像形成装置(画像形成装置本体)、
11、11Y、11M、11C、11B 感光体ドラム(回転部材)、
11a ユニット側カップリング(従動カップリング)、
11a1 爪部(突起部)、
11a11 壁面、 11a12 傾斜面、
12 帯電ローラ(回転部材)、
15 プロセスカートリッジ(着脱ユニット)、
15b 搬送スクリュ(回転部材)、
16a 潤滑剤供給ローラ(回転部材)、
115 本体側カップリング(駆動カップリング)、
115a 爪部(突起部)、
115a1 壁面、 115a2 傾斜面、
116 駆動モータ、
117 圧縮スプリング(付勢部材)。
特開2011−237590号公報 特開2007−286575号公報

Claims (9)

  1. 画像形成装置本体に対して着脱ユニットが着脱可能に設置される画像形成装置であって、
    前記着脱ユニットは、前記画像形成装置本体に着脱される着脱方向を回転軸方向として所定方向に回転する回転部材と、前記回転部材に回転駆動力を伝達するユニット側カップリングと、を備え、
    前記画像形成装置本体は、前記着脱ユニットが装着された状態で前記ユニット側カップリングに嵌合して回転駆動力を伝達する本体側カップリングを備え、
    前記ユニット側カップリングと前記本体側カップリングとは、それぞれ、相手方のカップリングに向けて突出するとともに回転軸方向に対する半径方向に延在する壁面を具備した爪部が、回転軸方向に対する回転方向に複数形成されて、
    前記ユニット側カップリングにおける複数の前記爪部の前記壁面と、前記本体側カップリングにおける複数の前記爪部の前記壁面と、のうち、少なくとも1組の爪部の壁面が嵌合した状態のときに、少なくとも1組の爪部の壁面が前記回転方向にずれて隙間をあけて嵌合しないように形成されたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記爪部は、前記壁面の頂部から相手方の爪部から遠ざかる前記回転方向の側に向けて相手方のカップリングから遠ざかる方向に傾斜する傾斜面を具備したことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記ユニット側カップリングにおける前記複数の爪部の壁面と、前記本体側カップリングにおける前記複数の爪部の壁面と、のうち、少なくとも1組の爪部の壁面が嵌合した状態のときに、その他の爪部と爪部とが干渉しないように形成されたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記ユニット側カップリング又は/及び前記本体側カップリングは、前記着脱方向に移動可能に構成されて、付勢部材によって相手方のカップリングに向けて付勢されるように構成されたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 前記ユニット側カップリングにおける前記複数の爪部の壁面と、前記本体側カップリングにおける前記複数の爪部の壁面と、のうち、少なくとも1組の爪部の壁面が嵌合した状態のときに、その他の組においてそれと同じ組数の爪部の壁面について前記回転方向にずれて形成される隙間が同等になるように構成されたことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 前記その他の組において前記同じ組数の爪部の壁面について前記隙間が同等になるように形成されたものであって前記隙間の値が異なるものが複数あることを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記本体側カップリングにおける前記複数の爪部は、その頂部が、尖頭状又は丸頭状に形成されたことを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の画像形成装置。
  8. 前記ユニット側カップリング又は前記本体側カップリングにおける前記複数の爪部は、その突出方向の長さが異なるものが少なくとも2種類以上含まれるように形成されたことを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載の画像形成装置。
  9. 前記ユニット側カップリングにおける前記複数の爪部の突出方向の長さと、前記本体側カップリングにおける前記複数の爪部の突出方向の長さと、が異なるように形成されたことを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれかに記載の画像形成装置。
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