JP2016020701A - 緩衝器 - Google Patents
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Abstract
【課題】ハーネスとハーネスの取り出し口との隙間からカバー内へ入り込んだ異物を確実に排出することが可能な緩衝器を提供する。【解決手段】取付状態でカバー70の最下方となる位置に異物排出穴83を設け、異物排出穴83の大きさを、取り出し口75とハーネス36との間の隙間の大きさと同等、もしくはより大きくした。これにより、カバー70内に入り込んだ異物を異物排出穴83から確実にカバー70外へ排出することができる。【選択図】図4
Description
本発明は、減衰力調整機構を備える緩衝器に関する。
減衰力調整式緩衝器において、減衰力調整機構に接続されたハーネスをハーネスの取り出し口が設けられたカバーで覆う構成が知られている(例えば「特許文献1」参照)。このような減衰力調整式緩衝器では、ハーネスとハーネスの取り出し口との隙間からカバー内へ入った異物がカバーの水抜き穴を閉塞するおそれがある。
そこで本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、ハーネスとハーネスの取り出し口との隙間からカバー内へ入った異物を確実に排出することが可能な緩衝器を提供することを課題としてなされたものである。
上記課題を解決するために、本発明の緩衝器は、相対移動可能な2部材間に取り付けられる減衰力調整式緩衝器であって、作動流体が封入されるシリンダと、該シリンダ内に挿入されるピストンと、該ピストンに連結されて前記シリンダの外部に延出されるピストンロッドと、前記シリンダの側部に突出するハウジング内に設けられる減衰力調整機構と、前記ハウジングの外周の少なくとも一部を覆うカバーと、を備え、前記減衰力調整機構は、ソレノイドと、該ソレノイドに外部から電力を供給するハーネスと、を有し、前記カバーには、前記ハーネスを取り出す取り出し口と、取付状態で下方となる位置に異物排出穴と、が設けられ、前記異物排出穴の大きさは、前記取り出し口と前記ハーネスとの間の隙間の大きさと同等、もしくはより大きいことを特徴とする。
本発明によれば、ハーネスとハーネスの取り出し口との隙間からカバー内へ入り込んだ異物を確実に排出することができる。
本発明の一実施形態を添付した図を参照して説明する。ここでは、車両のセミアクティブサスペンション装置に使用される制御バルブ横付け型の減衰力調整式緩衝器1(以下「緩衝器1」という)を例示する。なお、以下の説明において、便宜上、図1における上下方向を緩衝器1の上下方向(軸線に沿う方向)と定義する。
図1に示されるように、緩衝器1は、インナチューブ2(シリンダ)の外側にアウタチューブ3が設けられた複筒構造をなす。アウタチューブ3は、下端に接合されたボトムキャップ4によって閉塞される。ボトムキャップ4には、車両の車輪側部材(例えば、ナックル)に取り付けられる取付アイ5が設けられる。インナチューブ2とアウタチューブ3との間には、環状のリザーバ6が形成される。インナチューブ2の内周には、ピストン7が摺動可能に嵌合される。インナチューブ2の内部は、ピストン7によって第1室2Aと第2室2Bとに上下に分画される。
ピストン7には、ピストンロッド8の一端がナット9によって連結される。ピストンロッド8の他端側(図1における上側)は、第1室2Aを通って、ロッドガイド10、シール部材11、およびキャップ12に挿通されてインナチューブ2の外部へ延出される。ロッドガイド10は、インナチューブ2の上端に嵌合される。キャップ12は、アウタチューブ3の上端に接合された略円筒形のケーシング13に螺着される。シール部材11は、金属製の円板に弾性部材を焼き付けて形成したものであり、外周部分がロッドガイド10とキャップ12とによって挟持される。また、シール部材11の下面側には、ロッドガイド10に当接されたリップシール14が設けられる。リップシール14は、作動流体としての油液が室15から戻し通路16を介してリザーバ6へ流通するのを許容するとともに逆向きの流れを阻止する。なお、キャップ12とケーシング13との間は、Oリング17によってシールされる。
インナチューブ2の下端には、第2室2Bとリザーバ6とを区画するベースバルブ18が設けられる。ピストン7には、第1室2Aと第2室2Bとを連通する通路19,20が設けられる。通路20には、第2室2B側から第1室2A側への作動流体の流通のみを許容する逆止弁21が設けられる。通路19には、第1室2A側の作動流体の圧力が所定圧力に達することで開弁し、当該第1室2A側の作動流体の圧力を第2室2B側へ逃がすためのディスクバルブ22が設けられる。
ベースバルブ18には、第2室2Bとリザーバ6とを連通させる通路23,24が設けられる。通路23には、リザーバ6側から第2室2B側への作動流体の流通のみを許容する逆止弁25が設けられる。通路24には、第2室2B側の作動流体の圧力が所定圧力に達した時に開弁し、当該第2室2B側の作動流体の圧力をリザーバ6側へ逃がすディスクバルブ26が設けられる。なお、インナチューブ2内には、作動流体としての油液が封入され、リザーバ6内には、油液およびガスが封入される。
インナチューブ2の両端部外周には、シール部材27を介してセパレータチューブ28の両端部が嵌合される。インナチューブ2とセパレータチューブ28との間には、環状流路29が形成される。環状流路29は、インナチューブ2の上端部近傍の側壁に設けられた通路30によって第1室2Aに連通される。セパレータチューブ28の側壁には、バーリング形状の枝管31が設けられる。枝管31は、セパレータチューブ28の側壁の下部からセパレータチューブ28の半径方向(図1における右方向)へ突出する。
アウタチューブ3の側壁には、後述する減衰力調整機構33が収容されるハウジング66が設けられる。ハウジング66は、減衰力調整バルブ34が収容される略円筒形の第1ハウジング67を含む。第1ハウジング67は、アウタチューブ3の下部からアウタチューブ3の径方向外側(図1における右方向)へ向けて延びて、基端(図1における左端)がアウタチューブ3の側壁に形成された接続口32の周囲に接合される。ハウジング66は、第1ハウジング67の先端(図1における右端)に接続されて減衰力調整機構33のソレノイド35が収容される略円筒形の第2ハウジング68を含む。また、ハウジング66は、第1ハウジング67と第2ハウジング68とを締結させるためのロックナット69を含む。
前述の減衰力調整機構33は、インナチューブ2側(図1における左側、以下「シリンダ側」という)に配置される減衰力調整バルブ34(減衰力発生部)と、インナチューブ2(シリンダ)と離間する側(図1における右側、以下「シリンダと離間する側」という)に配置されるソレノイド35と、該ソレノイド35に制御部(外部)から電力を供給するハーネス36と、該ハーネス36のソレノイド35側端部に設けられるコネクタ37と、を含む。なお、減衰力調整機構33は、従来構造を適宜使用することが可能である。したがって、ここでは、減衰力調整機構33を仮想線で示すとともに減衰力調整機構33の詳細な説明を省略する。
次に、減衰力調整機構33を保護するためのカバー70を説明する。カバー70は、アウタチューブ3(シリンダ)の側壁に設けられた取付ブラケット41(取付部材)に取り付けられる。取付ブラケット41およびカバー70は、プレス成形によって形成された金属製部品である。なお、取付ブラケット41の板厚は、カバー70の板厚よりも大きく設定される。取付ブラケット41は、図3に示されるような円筒の一部を切欠いた形状に形成される。取付ブラケット41は、第1ハウジング67の周囲の一部を覆う。また、取付ブラケット41は、第1ハウジング67を挟んで図2における上下方向両側(アウタチューブ3の径方向両側)に配置される第1固定片42および第2固定片43、ならびに第1固定片42と第2固定片43とを接続する第3固定片44を有する。
第1固定片42は、図2における左側の端部42Aがアウタチューブ3の側壁に接合(溶接)される。第1固定片42の取付アイ5と離間する側(図3における左側)の端部には、後述するカバー70のフランジ部73を締結させるための第1取付片45が設けられる。また、第1固定片42には、第1取付片45の剛性、延いては第1取付片45に締結されるフランジ部73の取付強度を向上させるためのリブ46が設けられる。なお、第1取付片45には、フランジ部73の締結に使用されるボルト47を挿通させるためのボルト挿通孔48が設けられる。
第2固定片43は、図2における左側の端部43Aがアウタチューブ3の側壁に接合(溶接)される。第2固定片43の取付アイ5と離間する側(図3における左側)の端部には、第2取付片51が設けられる。第2取付片51には、コネクタ37から延びるハーネス36(図1参照)をクランプするためのハーネスクランプ50が取り付けられる。第2取付片51の略中央には、ハーネスクランプ50に形成されたボルト挿通孔53に挿通されるスタッドボルト52が立設される。なお、ハーネスクランプ50は、スタッドボルト52に螺合したナット54を締め付けることにより第2取付片51に固定される。また、ハーネスクランプ50に設けられた突起55を第2取付片51の切欠き56に係合させることにより、ハーネスクランプ50の回り止め機構が構成される。該回り止め機構によって、ハーネスクランプ50の第2取付片51に対するスタッドボルト52を中心とする回転運動が阻止される。
第3固定片44は、少なくとも1つの溶接部57によってアウタチューブ3の側壁に接合される。第3固定片44の第2固定片43側(図3における上側)の端部には、第3取付片58が設けられる。第3取付片58には、後述するカバー70のアーム部74が締結される。また、第3取付片58には、アーム部74の締結に使用されるボルト59を挿通させるためのボルト挿通孔60が設けられる。第3取付片58に設けられた突起61をアーム部74の切欠き62に係合させることにより、アーム部74、延いてはカバー70の回り止め機構が構成される。該回り止め機構によって、カバー70の取付ブラケット41に対するボルト59を中心とする回転運動が阻止される。なお、図3に示される符号63はバーリング部、符号64は拡径部であって、ともに取付ブラケット41の剛性の向上に寄与する。
図1に示されるように、カバー70は、開口部71と底部72とを有する略カップ状(有底筒状)に形成され、ハウジング66の外周の一部を覆うように構成される。本実施形態に係るカバー70は、ロックナット69の外周の一部および第2ハウジング68のロックナット69から突出した部分の外周を覆う。また、カバー70は、第2ハウジング68の先端に取り付けられたコネクタ37および該コネクタ37から延びるハーネス36の一部(根元部分)を覆う。カバー70には、当該カバー70と一体に形成されて取付ブラケット41の第1取付片45に締結される前述したフランジ部73と、当該カバー70と一体に形成されて取付ブラケット41の第3取付片58に締結される前述したアーム部74と、が設けられる。
ここで、「ハウジング66の外周の一部を覆う」の記述は、「車両の通常走行で想定される損傷から保護できるように覆う」と同義で使用したものであり、例えば、当該緩衝器1が車両の右後輪に取り付けられる場合、少なくとも、右前輪によって撥ね上げられた路上の石がハウジング66に衝突して減衰力調整機構33が損傷することがないように覆うことを指す。
カバー70には、ソレノイド35から延びるハーネス36を取り出すための取り出し口75が形成される。本実施形態において、取り出し口75は、図5に示される緩衝器1が車両に取り付けられた状態(以下「取付状態」という)で上方となる位置に配置される。取り出し口75には、周縁(開口部71)の一部をカバー70の外側へ折り返す(R曲げ成形する)ことで形成された折り返し部76が設けられる。これにより、コネクタ37から延びるハーネス36は、カバー70と折り返し部76のR部76Aで接触する。
フランジ部73は、ボルト47を受けるとともに取付ブラケット41の第1取付片45に当接(締結)される座部77を有する。座部77の中央には、前述したボルト47を挿通させるためのボルト挿通孔78が設けられる。また、座部77の周囲には、フランジ部73の剛性を向上させるための側壁79が形成される。換言すると、フランジ部73は、凹形状の底部に形成された座部77を有する。アーム部74は、フランジ部73とアーム部74とがアウタチューブ3を径方向(図2における上下方向)に跨ぐように、フランジ部73に対して反対側(図3における上側)へ延びる。アーム部74には、前述したボルト59を挿通させるためのボルト挿通孔80が設けられる。
図2に示されるように、フランジ部73は、前述したボルト47(締結部材)および該ボルト47に螺合されたナット81によって取付ブラケット41の第1取付片45に締結される。フランジ部73には、図2における上端をシリンダと離間する側(図2、図3における右側)へ折り曲げて形成した壁部82(覆い部)が設けられる。壁部82は、ボルト47の頭部を覆うことができるように一定の高さ(図2における左右方向の寸法)および幅(図4における上下方向の寸法)を有する。
カバー70には、取付状態で最下方となる位置に略円形に開口する異物排出穴83(図4参照)が設けられる。異物排出穴83は、図5に示されるカバー70が縁石84(コンクリート境界ブロック)の上面に最接近したときに、縁石84の上面と一致する平面P(切断平面P)によってカバー70の一部を取り除くことで形成される。異物排出穴83の大きさ(直径)は、取り出し口75とハーネス36との間の隙間の大きさと同等、もしくはより大きい。換言すると、カバー70は、取り出し口75とハーネス36との間の隙間からカバー70内へ入ることが可能な異物の中で最大の異物を異物排出穴83からカバー70外へ排出することができるように構成される。
また、異物排出穴83の大きさは、カバー70とハウジング66または減衰力調整機構33との間の隙間より大きい。換言すると、カバー70は、カバー70とハウジング66または減衰力調整機構33との間の隙間を通過することが可能な異物の中で最大の異物を異物排出穴83からカバー70外へ排出することができるように構成される。すなわち、カバー70は、取付状態で最下方となる位置に到達したカバー70内の異物の全てをカバー70外へ排出することができるように構成される。なお、厳密に言えば、異物排出穴83は、カバー70が縁石84に最接近したときに縁石84の上面と一致する平面P上に位置している必要はなく、カバー70が縁石84に干渉することを回避することができるように形成されていればよい。
次に、本実施形態に係る緩衝器1の作用を説明する。
ここで、緩衝器1は、車両のセミアクティブサスペンション装置の一部を構成し、車両の車体側部材と車輪側部材との2部材間に縦向きに取り付けられる。詳細には、緩衝器1は、ピストンロッド8の他端側先端が車両の車体側部材に、また、取付アイ5が車両の車輪側部材に各々接続される。なお、限定しないが、緩衝器1は、車両の右後輪に対応するように構成されたものであり、ハウジング66(減衰力調整機構33)がクロックポジションで10時の方向へ突出するようにして車両に取り付けられる。
ここで、緩衝器1は、車両のセミアクティブサスペンション装置の一部を構成し、車両の車体側部材と車輪側部材との2部材間に縦向きに取り付けられる。詳細には、緩衝器1は、ピストンロッド8の他端側先端が車両の車体側部材に、また、取付アイ5が車両の車輪側部材に各々接続される。なお、限定しないが、緩衝器1は、車両の右後輪に対応するように構成されたものであり、ハウジング66(減衰力調整機構33)がクロックポジションで10時の方向へ突出するようにして車両に取り付けられる。
車両の走行時に緩衝器1のピストンロッド8が伸縮されると、減衰力調整機構33は、環状流路29からリザーバ6へ流通する油液の流量を減衰力調整バルブ34(減衰力発生部)によって制御して減衰力を発生する。また、減衰力調整機構33は、減衰力調整バルブ34の開弁圧力をソレノイド35によって調整することで、発生する減衰力を可変(段階的または無段階)で調整する。
前述したようにして車両の右後輪側に取り付けられた緩衝器1では、車両の走行時に右前輪によって撥ね上げられた路上の石(以下「飛石」という)が、図2におけるB方向(図5における正面)から飛来する。そして、本実施形態では、ハウジング66の少なくとも一部を覆うカバー70によって、ハウジング66に収容された減衰力調整機構33を飛石から保護することができる。また、本実施形態では、カバー70を金属製としたことにより、プラスチック製のカバーと比較して強度、延いては減衰力調整機構33の保護性能を向上させることができる。
本実施形態によれば、取付状態でカバー70の最下方となる位置に異物排出穴83を設けたので、カバー70内の異物(雨水を含む)を異物排出穴83からカバー70外へ排出することが可能である。これにより、例えば、石などの異物が異物排出穴83を塞ぎ、カバー70内に溜まった雨水にコネクタ37が浸されることに起因する減衰力調整機構33の不具合、延いては緩衝器1の不具合を防止することができる。
また、取付状態でカバー70が縁石84の上面に最接近したときに縁石84の上面と一致する平面Pによってカバー70の一部を取り除くことにより異物排出穴83を形成した、換言すると、取付状態でカバー70が縁石84の上面に最接近したときに縁石84の上面と一致する平面Pに、異物排出穴83の輪郭(カバー70の外表面上の輪郭)を含む平面を一致させたので、カバー70と縁石84との干渉を回避することができる。これにより、カバー70のレイアウトが容易となり、サスペンション設計の自由度を拡大することができる。言い換えると、カバー70に異物排出穴83を設けなかったときに、緩衝器1を車体に取り付けたときに最下方位置となるカバー70の部位を取り除くことで、そこが異物排出穴83となり、結果としてカバー83の最下方位置が高くなるので、路面側障害物との干渉を回避する可能性を高めることができる。
このように、異物排出穴83は、異物を排出する機能と縁石84との干渉を回避する機能とを兼備するので、カバー70に異物を排出するための加工と縁石84との干渉を回避するための加工とを別個に施す場合と比較して、カバー70の製造工程を合理化することが可能であり、カバー70、延いては緩衝器1の製造コストを削減することができる。また、加工数の増加に伴うカバー70の強度低下を抑制することができる。なお、干渉する部材として縁石を例に挙げて説明したが、路面側障害物として、パーキングブロックなども含む。
また、本実施形態では、異物排出穴83の大きさ(直径)を、取り出し口75とハーネス36との間の隙間の大きさと同等、もしくはより大きく、且つカバー70とハウジング66または減衰力調整機構33との間の隙間より大きくしたので、カバー70内に入り込んだ異物を異物排出穴83から確実にカバー70外へ排出することが可能である。これにより、異物がカバー70内に滞留することに起因する異音や減衰力調整機構33の損傷、ならびに異物が異物排出穴83を閉塞することによる不具合等を防止することができる。
また、カバー70の取り出し口75に、周縁(開口部71)の一部をカバー70の外側へ折り返して折り返し部76を形成し、コネクタ37から延びるハーネス36をカバー70の折り返し部76のR部76Aに接触させるように構成したので、ハーネス36が取り出し口75の端(エッジ)に接触することによるハーネス36の損傷を防止することができる。
さらに、カバー70のフランジ部73に形成した壁部82(覆い部)によってボルト47の頭部を覆うように構成したので、飛石の衝突によるボルト47の緩みを防止することができる。
さらに、カバー70のフランジ部73に形成した壁部82(覆い部)によってボルト47の頭部を覆うように構成したので、飛石の衝突によるボルト47の緩みを防止することができる。
なお、本発明は、以下のように構成することが可能である。
前述した実施形態では、カバー70の異物排出穴83を略円形の穴としたが、異物排出穴83は、略円形の穴に限定されるものではなく、例えば、スリット、すなわち、取付状態でカバー70が縁石84の上面に最接近したときに縁石84の上面と一致する平面Pによってカバー70の一部を取り除くことにより形成されるスリット状の異物排出穴83とすることができる。
また、前述した実施形態では、ソレノイド35から延びるハーネス36を取り出すための取り出し口75としたが、取り出し口75から取り出される、換言すると、ソレノイド35から外部(カバー70の外側)に向けて延びる延出部材は、ハーネス36に限定されるものではなく、例えば、信号ケーブル、コネクタ37の一部とすることができる。
また、前述した実施形態では、第1ハウジング67と第2ハウジング68とをロックナット69で締結させることでハウジング66が構成されるが、第1ハウジング67と第2ハウジング68とをかしめによって接合してハウジング66を構成することができる。
前述した実施形態では、カバー70の異物排出穴83を略円形の穴としたが、異物排出穴83は、略円形の穴に限定されるものではなく、例えば、スリット、すなわち、取付状態でカバー70が縁石84の上面に最接近したときに縁石84の上面と一致する平面Pによってカバー70の一部を取り除くことにより形成されるスリット状の異物排出穴83とすることができる。
また、前述した実施形態では、ソレノイド35から延びるハーネス36を取り出すための取り出し口75としたが、取り出し口75から取り出される、換言すると、ソレノイド35から外部(カバー70の外側)に向けて延びる延出部材は、ハーネス36に限定されるものではなく、例えば、信号ケーブル、コネクタ37の一部とすることができる。
また、前述した実施形態では、第1ハウジング67と第2ハウジング68とをロックナット69で締結させることでハウジング66が構成されるが、第1ハウジング67と第2ハウジング68とをかしめによって接合してハウジング66を構成することができる。
1 緩衝器、2 インナチューブ(シリンダ)、3 アウタチューブ(シリンダ)、7 ピストン、8 ピストンロッド、33 減衰力調整機構、34 減衰力調整バルブ(減衰力発生部)、35 ソレノイド、36 ハーネス、70 カバー、75 取り出し口、83 異物排出穴
Claims (5)
- 相対移動可能な2部材間に取り付けられる減衰力調整式緩衝器であって、
作動流体が封入されるシリンダと、
該シリンダ内に挿入されるピストンと、
該ピストンに連結されて前記シリンダの外部に延出されるピストンロッドと、
前記シリンダの側部に突出するハウジング内に設けられる減衰力調整機構と、
前記ハウジングの外周の少なくとも一部を覆うカバーと、を備え、
前記減衰力調整機構は、ソレノイドと、該ソレノイドに外部から電力を供給するハーネスと、を有し、
前記カバーには、前記ハーネスを取り出す取り出し口と、取付状態で下方となる位置に異物排出穴と、が設けられ、
前記異物排出穴の大きさは、前記取り出し口と前記ハーネスとの間の隙間の大きさと同等、もしくはより大きいことを特徴とする緩衝器。 - 前記カバーに前記異物排出穴を設けることで、緩衝器を車体に取り付けた状態で前記カバーの最下方位置を高くすることを特徴とする請求項1に記載の緩衝器。
- 前記カバーは、開口部と底部とを有する有底筒状に形成され、
前記取り出し口には、前記開口部を外側へ折り返した折り返し部が形成されることを特徴とする請求項1または2に記載の緩衝器。 - 前記カバーの前記開口部には、フランジ部が一体に設けられ、該フランジ部は、前記シリンダに設けられる取付部材に対して締結部材によって締結される構成であって、
前記フランジ部の端には、前記締結部材の一部を覆う覆い部が形成されることを特徴とする請求項3に記載の緩衝器。 - 相対移動可能な2部材間に取り付けられる減衰力調整式緩衝器であって、
作動流体が封入されるシリンダと、
該シリンダ内に挿入されるピストンと、
該ピストンに連結されて前記シリンダの外部に延出されるピストンロッドと、
前記シリンダの側部に突出するハウジング内に設けられる減衰力調整機構と、
前記ハウジングの外周の少なくとも一部を覆うカバーと、を備え、
前記減衰力調整機構は、ソレノイドと、該ソレノイドから外部に向けて延びる延出部材と、を有し、
前記カバーには、前記ハーネスを取り出す取り出し口と、取付状態で下方となる位置に異物排出穴と、が設けられ、
前記異物排出穴の大きさは、前記取り出し口と前記延出部材との間の隙間の大きさと同等、もしくはより大きいことを特徴とする緩衝器。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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