JP2016018876A - 電子装置又はその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】フェイスアップで配置された複数の下層電子部品に跨って、フェイスダウンで上層電子部品を搭載し、上層電子部品の複数の上層端子を複数の下層電子部品の複数の下層端子にバンプ接続する場合、上層端子が下層端子から滑り落ちることに起因する接続不良が防止できる、電子装置およびその製造方法を提供すること。
【解決手段】フェイスアップで配置され、上側端子面に少なくとも一つの下層端子が配置される第1および第2下層電子部品と、前記第1および第2下層電子部品に跨ってフェイスダウンで搭載されて、下側端子面に、前記第1下層電子部品の前記下層端子にバンプ接続される少なくとも一つの第1上層端子および前記第2下層電子部品の前記下層端子にバンプ接続される少なくとも一つの第2上層端子が配置される、少なくとも一つの上層電子部品と、を備え、前記第1下層電子部品の前記下層端子と前記第2下層電子部品の前記下層端子との間の距離が、前記第1上層端子と前記第2上層端子との間の距離よりも長い。
【選択図】図5

Description

本発明は、電子装置又はその製造方法に関する。
回路基板に複数の半導体チップが搭載され、半導体チップの端子間が電気的に接続された通信用モジュールにおいて、半導体チップの端子間の接続はパッドを金やアルミなどのワイヤでボンディングして接続していることが一般的である。
近年、高速・大容量通信の要求から広い帯域の確保が可能なミリ波帯〜サブテラヘルツ波帯の周波数が使用され始めている。周波数が高くなるほど伝送線路における寄生容量や抵抗バラツキなどにより損失の割合が大きくなり、接続部の形状やワイヤボンディングのループ形状の安定化、ワイヤ長の短縮が課題となっている。
一方、特許文献1には、ワイヤボンディングのワイヤ長を短くする接続手段としてフリップチップ構造をバンプ接続で実施する方法があり、チップ間をバンプ接続した構造が、次のように開示されている:「配線基板上にマルチチップモジュールを構成する複数の半導体チップがフェイスダウンで接続されチップ間配線層が形成された半導体基板によりフェイスダウンで実装された半導体チップ間を電気的に接続する構造であり、配線基板への接続はフェイスダウンの半導体チップから直接行われ、フェイスダウンチップ間の接続はチップ間配線層で行う為、配線距離を短くすることができる」。
特開2006−261311号公報
以下の分析は、本発明の観点から与えられる。
フェイスアップで配置された第1および第2下層電子部品に跨って、フェイスダウンで上層電子部品を搭載し、上層電子部品の第1および第2上層端子を第1および第2下層電子部品の下層端子にバンプ接続する場合、上層電子部品に上からボンディング荷重を印加する際、上層電子部品の第1および第2上層端子が第1及び第2下層電子部品の下層端子から滑り落ちて、接続不良が発生するおそれがある。特に、上層電子部品が有する第1および第2上層端子の距離と、第1下層電子部品の第1上層端子に接続される下層端子と第2下層電子部品の第2上層端子に接続される下層端子との間の距離が同じであり、さらに、二つの下層電子部品の端子面の高さが互いに異なる場合、上層電子部品は、低い端子面を有する下層電子部品の方へ滑り易くなる。
したがって、フェイスアップで配置された複数の下層電子部品に跨って、フェイスダウンで上層電子部品を搭載し、上層電子部品の複数の上層端子を複数の下層電子部品の複数の下層端子にバンプ接続する場合、上層端子が下層端子から滑り落ちることに起因する接続不良が防止できる、電子装置およびその製造方法が望まれる。
第1視点によれば、電子装置は、フェイスアップで配置され、上側端子面に少なくとも一つの下層端子が配置される第1および第2下層電子部品と、前記第1および第2下層電子部品に跨ってフェイスダウンで搭載されて、下側端子面に、前記第1下層電子部品の前記下層端子にバンプ接続される少なくとも一つの第1上層端子および前記第2下層電子部品の前記下層端子にバンプ接続される少なくとも一つの第2上層端子が配置される、少なくとも一つの上層電子部品と、を備え、前記第1下層電子部品の前記下層端子と前記第2下層電子部品の前記下層端子との間の距離が、前記第1上層端子と前記第2上層端子との間の距離よりも長い。
第2視点によれば、電子装置の製造方法は、フェイスアップで配置され、上側端子面に少なくとも一つの下層端子が配置される第1および第2下層電子部品と、前記第1および第2下層電子部品に跨ってフェイスダウンで搭載されて、下側端子面に、前記第1下層電子部品の前記下層端子にバンプ接続される少なくとも一つの第1上層端子および前記第2下層電子部品の前記下層端子にバンプ接続される少なくとも一つの第2上層端子が配置される、少なくとも一つの上層電子部品と、を備える、電子部品の製造方法であって、前記第1下層電子部品の前記下層端子と前記第2下層電子部品の前記下層端子との間の距離が、前記第1上層端子と前記第2上層端子との間の距離よりも長くなるよう、前記第2下層電子部品の前記下層端子が、前記第1下層電子部品の前記下層端子に対して位置決めされる。
上記視点によれば、フェイスアップで配置された複数の下層電子部品に跨って、フェイスダウンで上層電子部品を搭載し、上層電子部品の複数の上層端子を複数の下層電子部品の複数の下層端子にバンプ接続する場合、上層端子が下層端子から滑り落ちることに起因する接続不良が防止できる、電子装置およびその製造方法が提供される。
(A)および(B)は、第1実施形態に係る電子装置の概略図である。 (A)および(B)は、第2実施形態に係る電子装置の概略図である。 第3実施形態に係る電子装置の概略図である。 第4実施形態に係る電子装置の概略図である。 (A)〜(D)は、第5実施形態に係る電子装置の概略図である。 (A)〜(D)は、第6実施形態に係る電子装置の概略図である。 実施形態に係る電子装置の製造装置の一例の概略図である。 実施形態に係る電子装置の製造方法の一例を説明するフローチャートである。
以下の説明において、図面参照符号は発明の理解のために付記しているものであり、図示の態様に限定することを意図するものではない。図面において、各実施形態における同じ又は同様の要素には同じ符号を付してある。
まず、後述する実施形態の概要を説明する。図5(B)に示す実施形態の電子装置は、フェイスアップで配置され、上側端子面11a,13aに少なくとも一つの下層端子7,8が配置される第1および第2下層電子部品11,13と、第1および第2下層電子部品11,13に跨ってフェイスダウンで搭載されて、下側端子面12aに、第1下層電子部品11の下層端子8(11)にバンプ接続される少なくとも一つの第1上層端子7(12)および第2下層電子部品13の下層端子7(13)にバンプ接続される少なくとも一つの第2上層端子8(12)が配置される、少なくとも一つの上層電子部品12と、を備えている。
第1下層電子部品11の下層端子8(11)と第2下層電子部品13の下層端子7(13)との間の距離「L(13-11)」は、第1上層端子7(12)と第2上層端子8(12)の間の距離「L12」よりも長く設定される。
距離L(13-11)の調節は、水平基準面(図1(B)の回路基板1ないし金属搭載面2の上面参照)に沿って、水平方向に行うことが容易である。よって、距離L(13-11)と距離「L12」の比較は、水平成分で行うことが好ましい。例えば、距離L(13-11)又はその水平成分を、距離「L12」又はその水平成分よりも長く設定すればよい。距離L12の水平成分は、第1および第2下層電子部品11,13の上側端子面11a,13a間の段差に応じて定まる。
第1下層電子部品11の上側端子面11aが、第2下層電子部品13の上側端子面13aよりも低い場合、第1上層端子7(12)が第2上層端子8(12)よりも低い状態で、傾斜角度θ12をもって上層電子部品12は傾く。このため、上層電子部品12のダイボンディング時、上層電子部品12の第1上層端子7(12)を、第1下層電子部品11の下層端子8(11)の図5(B)中右側に、滑り落ちさせようとする力が発生する。
しかしながら、上述した第1および第2下層電子部品11,13間における端子間距離設定によって、第1上層端子7(12)はその中心が、低い方の下層端子、すなわち、第1下層電子部品11の下層端子8(11)の中心よりも、第1上層電子部品12の中心側にオフセットされた状態で、第1下層電子部品11の下層端子8(11)にバンプ接続される。
これによって、第1下層電子部品11の下層端子8(11)は、第1上層端子7(12)の滑り止めとして機能して、第1および第2上層端子7(12),8(12)が、下層端子8(11),7(13)から滑り落ちることが防止される。この結果、斜め搭載される上層電子部品12の接続不良が防止される。このように第1および第2下層電子部品11,13の上側端子面11a,13aの高さが相違していても、上側端子面11a,13a上に跨って傾斜して搭載される上層電子部品12の接続信頼性が確保されるため、チップ厚みが相違する第1および第2下層電子部品11,13を採用しやすくなる。
また、高い方の第2上層端子8(12)もその中心が、第2下層電子部品13の下層端子7(13)の中心よりも、第1上層電子部品12の中心側にオフセットされた状態で、第2下層電子部品13の下層端子7(13)にバンプ接続される。これによって、第1および第2上層端子7(12),8(12)は、第1下層電子部品11の下層端子8(11)と第2下層電子部品13の下層端子7(13)との間に、搭載時には誘い込まれ、搭載完了後は嵌め込まれ、上層電子部品12の接続信頼性がさらに向上される。
なお、図5(B)に示したように端子7,8が、頂点を通過する中心線対称な形状である場合には、端子間距離として、端子中心間距離を用いればよい。端子7,8が対称的でない形状である場合には、端子7,8の頂点間の距離を用いてもよい。
第1下層電子部品11の下層端子8(11)と第2下層電子部品13の下層端子7(13)との間の距離L(13-11)と、第1上層端子7(12)と第2上層端子8(12)の間の距離L12との差は、第1上層端子7(12)と下層端子8(11)の電気的接続が確保され、第2上層端子8(12)と下層端子7(13)の電気的接続が確保されるよう設定される。端子径が共通である場合、上記差は、第1および第2上層端子7(12),8(12)が、下層端子8(11),7(13)間に落下しないよう、端子径の半分を超えないことが好ましい。
このような端子間距離の設定は、端子間が短距離で接続されていることが要求される、高周波通信用モジュールに好適に適用される。また、上記端子間距離設定は、マルチ電子部品モジュール型電子装置の複数の端子間接続箇所の一部又は全部に適用することができる。
(第1実施形態)
第1実施形態に係る電子装置、特に、三個の下層半導体チップと、二個の上層半導体チップを備える、マルチチップモジュール型の半導体装置について説明する。図1(A)は、第1実施形態の半導体装置の概略構成を説明するためのレイアウト図、図1(B)は図1(A)のA−A断面図である。
図1(B)を参照すると、第1実施形態の半導体装置は、回路基板1上の金属搭載面(共通基準搭載面)2上にフェイスアップで搭載され、上側端子面に少なくとも一つの下層端子7,8が配置される第1〜第3下層半導体チップ11,13,15と、第1〜第3下層半導体チップ11,13,15のうち二つに跨ってフェイスダウンで搭載される第1および第2上層半導体チップ12,14を、備えている。
第1上層半導体チップ12は、第1および第2下層半導体チップ11,13に跨ってフェイスダウンで搭載されている。第1上層半導体チップ12の下側端子面には、第1下層半導体チップ11の下層端子8(11)にバンプ6を介してバンプ接続される少なくとも一つの第1上層端子7(12)と、第2下層半導体チップ13の下層端子7(13)にバンプ6を介してバンプ接続される少なくとも一つの第2上層端子8(12)が配置されている。
第2上層半導体チップ14は、第2および第3下層半導体チップ13,15に跨ってフェイスダウンで搭載されている。第2上層半導体チップ14の下側端子面には、第2下層半導体チップ13の下層端子8(13)にバンプ6を介してバンプ接続される少なくとも一つの第1上層端子7(14)と、第3下層半導体チップ15の下層端子7(15)にバンプ6を介してバンプ接続される少なくとも一つの第2上層端子8(14)が配置されている。
第1〜第3下層半導体チップ11,13,15のチップ厚みは、第2、第1および第3下層半導体チップ13,11,15の順に厚く、第1〜第3下層半導体チップ11,13,15を回路基板1上の金属搭載面2にそれぞれ接合している接合材料5の厚みは、共通である。これにより、第1上層半導体チップ12は、第1下層半導体チップ11側が低くなるように傾き、第2上層半導体チップ14は、第3下層半導体チップ15側が低くなるように傾いている。
第1下層半導体チップ11の傾斜角度は、第1および第2下層半導体チップ11,13のチップ厚みの差、すなわち、第1および第2下層半導体チップ11,13の上側端子面間の段差によって定まる。第2上層半導体チップ14の傾斜角度は、第2および第3下層半導体チップ13,15のチップ厚みの差、すなわち、第2および第3下層半導体チップ13,15の上側端子面間の段差によって定まる。
第1上層半導体チップ12において、第1上層端子7(12)はその中心が、第1下層電子部品11の下層端子8(11)の中心よりも、第1上層半導体チップ12側(図1(B)中、第1下層半導体チップ11の左端側)にオフセットした状態で、第1下層半導体チップ11の下層端子8(13)にバンプ接続され、第2上層端子8(12)はその中心が、第2下層電子部品13の下層端子8(13)の中心よりも、第1上層半導体チップ12側(図1(B)中、第2下層半導体チップ13の右端側)にオフセットした状態で、第2下層半導体チップ13の下層端子7(13)にバンプ接続されている。
第2上層半導体チップ14において、第1上層端子7(14)はその中心が、第2下層電子部品13の下層端子8(13)の中心よりも、第2上層半導体チップ14側(図1(B)中、第2下層半導体チップ13の左端側)にオフセットした状態で、第2下層半導体チップ13の下層端子8(11)にバンプ接続され、第2上層端子8(14)はその中心が、第3下層電子部品15の下層端子7(15)の中心よりも、第1上層半導体チップ12側(図1(B)中、第3下層半導体チップ15の右端側)にオフセットした状態で、第3下層半導体チップ15の下層端子7(15)にバンプ接続されている。
よって、第1上層半導体チップ12において、第1および第2上層端子7(12),8(12)は、下層端子8(11),7(13)間に挟まれ、第2上層半導体チップ14において、第1および第2上層端子7(12),8(12)は、下層端子8(13),7(15)間に挟まれている。
このような端子接続状態を実現するため、第1下層電子部品11の下層端子8(11)と第2下層電子部品13の下層端子7(13)との間の距離L(13-11)(中心間距離)は、第1上層半導体チップ12が有する第1および第2上層端子7(12),8(12)の間の距離L12(中心間距離)よりも長く設定されている。同様に、第2下層電子部品13の下層端子8(13)と第3下層電子部品15の下層端子7(15)との間の距離L(15-13)(中心間距離)は、第2上層半導体チップ14が有する第1および第2上層端子7(14),8(14)の間の距離L14(中心間距離)よりも長く設定されている。
また、第1下層電子部品11の下層端子8(11)と第2下層電子部品13の下層端子7(13)との間の距離L(13-11)は、第1上層半導体チップ12が有する第1および第2上層端子7(12),8(12)の間の距離L12の水平成分よりも長く設定されている。同様に、第2下層電子部品13の下層端子8(13)と第3下層電子部品15の下層端子7(15)との間の距離L(15-13)は、第2上層半導体チップ14が有する第1および第2上層端子7(14),8(14)の間の距離L14の水平成分よりも長く設定されている。
第1〜第3下層電子部品11,13,15間における端子間距離の設定方法の詳細を説明する。回路基板1の金属搭載面2上にフェイスアップの向きに搭載される第1〜第3下層半導体チップ11,13,15の上側端子面の間には、各チップ11,13,15のチップ厚み分の段差がある。これらの段差分に応じて、第1〜第3下層半導体チップ11,13,15を跨いで搭載される第1及び第2の上層半導体チップ12,14は傾いて搭載される。端子7,8は中心線対称な形状を有し、端子7,8の端子径は共通とする。
なお、第1上層半導体チップ12,14の下側端子面(第1および第2上層端子7(12),8(12)を結ぶ線分)と、第1および第2上層端子7,8に接続される下層端子8,7(それらの頂点ないし中心線)を結ぶ線分は、基本的に平行である。第1および第2下層半導体チップ間の距離調整は、回路基板1ないし金属搭載面2の上面(共通基準搭載面、水平面)に沿って水平方向で実行するのが容易である。よって、第1上層端子7(12)と第2上層端子8(12)の間の距離と、それらにバンプ接続される、第1下層電子部品11の下層端子8(11)と第2下層電子部品13の下層端子7(13)の間の距離との比較は、下記のように、水平成分で行うことが好ましい。
第1下層半導体チップ11の下層端子8(11)と第2下層半導体チップ13の下層端子7(13)の間の距離L(13-11)と、第2下層半導体チップ13の下層端子8(13)と第3下層半導体チップ15の下層端子7(15)間の距離(15-13)と、を設定する場合には、第1および第2上層半導体チップ12,14の傾斜角度θ12,θ14を考慮して、下記の計算式に基づいて、端子間距離を設定する。
L12=第1上層半導体チップ12の第1上層端子7(12)と第2上層端子8(12)の間の距離、
t0=接合材料5の厚み
t11=第1下層半導体チップ11の厚み
t13=第2下層半導体チップ13の厚み
と定義すると、
第1上層半導体チップ12の搭載時の傾きは:sin-1((t13-t11)/L12)であり、
第1上層半導体チップ12の搭載時の第1上層端子7(12)と第2上層端子8(12)の間の距離の水平成分は:L12×cos(sin-1((t13-t11)/L12))となる。
L14=第2上層半導体チップ14の第1上層端子7(14)と第2上層端子8(14)の間の距離
t0=接合材料5の厚み
t13=第2下層半導体チップ13の厚み
t15=第3下層半導体チップ15の厚み
と定義すると
第2上層半導体チップ14の搭載時の傾きは:sin-1((t15-t13)/L14)であり、
第2上層半導体チップ14の第1上層端子7(14)と第2上層端子8(14)の間の距離の水平成分は:L14×cos(sin-1((t15-t13)/L14))となる。
したがって、第2下層半導体チップ13は、第1下層半導体チップ11の下層端子8(11)と、第2下層半導体チップ13の下層端子7(13)の中心間距離(水平成分)が、第1上層半導体チップ12の第1および第2上層端子7(12),8(12)の中心間距離の水平成分より長くなるよう、すなわち、L12×cos(sin-1((t13-t11)/L12))よりも長くなるよう、第1下層半導体チップ11に対して配置される。
第3下層半導体チップ15は、第2下層半導体チップ13の下層端子8(13)と第3下層半導体チップ15の下層端子7(15)の中心間距離(水平成分)が、第2上層半導体チップ14の第1上層端子7(14)と第2上層端子8(14)の中心間距離の水平成分と等しくなるよう、すなわち、L14×cos(sin-1((t15-t13)/L14))よりも長くなるよう、第2下層半導体チップ13に対して配置される。
第1実施形態の半導体装置のその他の構成等について説明する。本実施形態では、主に、回路基板1と、回路基板1に実装された五個の半導体チップ11〜15を備える半導体装置について説明したが、半導体チップの個数に特に規定はなく、奇数個でも偶数個でも、上述したようなマルチチップモジュール構造を構成することができる。
半導体チップ11〜15の電源およびグランドは、個別にワイヤボンディングもしくはフリップチップのバンプにより回路基板1へ直接接続することができる。半導体チップ11〜15の種類は、所望の回路構成により適宜選択できる。上層および下層電子部品として、半導体チップ11〜15のような能動部品だけでなく、回路基板の一部、アンテナや、分岐パターン、もしくはコンデンサのような受動部品を用いることができる。
回路基板1において、半導体チップ11〜15が搭載される片面には、AuやCuなどの金属材料で覆われたグランド接続機能と放熱機能を有する平坦な金属搭載面2と、信号供給機能を有するAuやCuなどの金属材料で覆われた信号供給端子3とが設けられている。回路基板1の上面又はその金属搭載面2が、第1〜第3下層半導体11,13,15の搭載基準面(水平面)となる。なお、図示はしていないが、金属搭載面2と反対の面には電気的接続がビアホールなどによってなされた金属面が形成され、回路基板1は両面基板となっている。
半導体チップ11〜15において、第1上層端子7が入力端子である場合、第2上層端子8は出力端子となり、下層端子7は入力端子、下層端子8は出力端子となる。第1上層端子7が出力端子である場合、これらの逆である。半導体チップ11〜15は、信号入出力用の端子7,8以外にも、電源およびグランドと接続する端子を有しているが、本実施形態とは直接関係ないため説明を省略する。
半導体チップ11〜15は、信号ラインの接続順に、番号の小さい順にフェイスアップチップとフェイスダウンチップが交互に配置されている。第1下層半導体チップ11の下層端子8(11)と第1上層半導体チップ12の第1上層端子7(12)、第1上層半導体チップ12の第2上層端子8(12)と第2下層半導体チップ13の下層端子7(13)、第2下層半導体チップ13の下層端子8(13)と第2上層半導体チップ14の第1上層端子7(14)、第2上層半導体チップ14の第2上層端子8(14)と第3下層半導体チップ15の下層端子7(15)とが、バンプ6を介してそれぞれ接続されている。バンプ6には、Au-SnやAuなどの金属材料を用いることができる。第1下層半導体チップ11は、信号ラインの先頭に位置し、第1下層半導体チップ11の下層端子7(11)は、回路基板1に設けられた信号供給端子3に信号接続ワイヤ4を介して電気的に接続されている。接合材料5には、Suを主成分としたろう材やAgやCuなどの金属フィラーを含有した導電性接着材などが適用できる。
第1および第2上層端子7(12,14),8(12,14)並びに下層端子8(11,13,15)は、複数個あってもよく、例えば、図1(B)の奥行き方向に、複数個配列されていてもよい。第1および第2上層端子7(12,14),8(12,14)並びに下層端子8(11,13,15)は、チップ周辺領域に配列されていてもよく、中央領域に配列されていてもよい。
第1実施形態の効果について下記に例示する。
(1)上層電子部品12,14を斜め搭載する場合においても、特に、低い方の下層端子8,7が滑り止めとして機能するため、上層電子部品12,14の接続不良が防止される。
(2)第1および第2上層端子7,8が、下層端子8,7間に挟まることによって、上層電子部品12,14の接続信頼性はさらに向上される。
(3)チップ厚みが相違する下層半導体チップ11,13,15を用いても、上層電子部品12,14の接続信頼性が確保される。
(4)複数の下層半導体チップ(11,13),(13,15)間の搭載距離の調整によって、上層半導体チップ12,14の第1および第2上層端子7,8間の距離を変更せず、所望の下層端子間距離を簡単に得ることができる。
第1実施形態のさらなる効果について下記に例示する。
(1)第1の効果は、フェイスアップの向きに搭載した隣り合う複数の下層半導体チップ11,13の信号入力端子7(11)と信号出力端子8(13)の段差に合わせて、それらに、フェイスダウンの向きに搭載する上層半導体チップ12の信号入力端子7(12)と信号出力端子8(12)を高信頼性で接合できることで、接合材料5の厚みを変えてフェイスアップの向きに搭載した複数の下層半導体チップ11,13の搭載高さを揃える必要がなく、放熱性と接合信頼性のバランスが一番良くなる厚みに統一することができ品質が向上することである。
(2)第2の効果は、半導体チップ11〜15と回路基板1との接続において、用途に応じてワイヤ接続を取り入れることもでき、接続の自由度が高く、接続範囲が広いということである。
(3)第3の効果は、一体構造の回路基板1にフェイスアップの向きに搭載した下層半導体チップ11,13,15が強固に固定されており、それらの上にフェイスダウンの向きに搭載した上層半導体チップ12,14が高い強度で接続されているため、アンダーフィル樹脂による補強が不要となることである。
(4)第4の効果は、フェイスアップにした下層半導体チップ11,13,15と、フェイスダウンにした上層半導体チップ12,14を交互に配置させ、半導体チップ11〜15の端子7,8間をバンプ接続することで、従来のワイヤ接続や配線部材による接続よりも短距離で接続することができることである。
(5)第5の効果は、フェイスアップにした下層半導体チップ11,13,15と、フェイスダウンにした上層半導体チップ12,14を交互に配置することで、チップ面を重ねて搭載することができ、従来のように上層半導体チップをフェイスアップに搭載する場合よりも、実装面積を小さくすることができることである。
(6)第6の効果は、半導体チップ11〜15の信号出力端子8と信号入力端子7とを向かい合うよう配置させてバンプ接続させることで、ワイヤや配線部材が不要になり資材費を低減でき、また、ワイヤボンディング工程や配線部材の接続工程が不要になることである。
第1実施形態のその他の効果について下記に例示する。
(1)第1実施形態のような、マルチチップモジュール型の半導体装置は、組立性が高い。下層半導体チップ11〜13間に段差があってもよく、下層半導体チップ高さの調整を不要とすることができ、通常のマウンタを使用することが可能であり、基本的に同サイズである半導体チップ11〜15の端子(電極)同士をバンプ接続するため接触検知が容易で荷重バランスがよく、搭載接続条件が定まり易く、歩留まりが高くなるからである。
(2)半導体チップ11〜15上に多数の端子を配置できる余裕があるので、半導体チップ11〜15を配線基板1に接続するための端子数を増加できることである。なお、半導体チップ11〜15からは電源用およびグランド用そして信号用となるべく多数の端子がある方が電気特性上に有利である。
(3)頑健な端子接続構造の構築によって、アンダーフィル樹脂の使用量を削減できることである。高周波向けのマルチチップモジュールにおいては誘電率を低く抑えることが必須であり、アンダーフィル樹脂の使用による誘電率の上昇は好ましくない。
(4)端子7,8間のバンプ接続により、半導体装置全体として配線長を短縮できる。
(第2実施形態)
第2実施形態においては、主として、第1実施形態との相違点について説明し、第1実施形態との共通点については、適宜、第1実施形態の記載を参照するものとする。
図2(A)は、第2実施形態の半導体装置の概略構成を説明するためのレイアウト図、図2(B)は図2(A)のA−A断面図である。
図1(B)を参照すると、第1実施形態では、第3下層電子部品15が、第3下層半導体チップ15から構成されている。
図2(B)を参照すると、第2実施形態では、第3下層電子部品15が、回路基板1の一部から構成されている。第3下層電子部品15の傾斜は、第2半導体チップ13のチップ厚みt13、第2半導体チップ13下の接合材料5の厚みt5(13)、金属搭載面2の厚み、第3下層電子部品15の厚み(回路基板1の上面からの高さ)に応じて定まる。これらのパラメータに基づいて、第2下層半導体チップの下層端子8(13)と、第3下層電子部品15の下層端子7(15)の距離を、上述したように算出することができる。
本実施形態で示したように、電子部品は、半導体チップ以外の部品、すなわち、配線基板に形成される受動部品であってもよい。本実施形態も、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
(第3実施形態)
第3実施形態において、第1実施形態との共通点については、適宜、第1実施形態の記載を参照するものとする。
図3は、第3実施形態の半導体装置の概略構成を説明するための断面図であり、図1(B)と同様の方向の断面を示している。図3を参照すると、第1および第2下層半導体チップ11,13が有する下層端子8,7の形状(端子接続方向に沿った断面形状)は、矩形であり、上層半導体チップ12が有する第1および第2上層端子7,8の形状も矩形である。このように端子形状が矩形であっても、第1実施形態で上述したような端子間距離の設定によって、傾斜角度θ12をもって傾いて搭載される第1上層半導体チップ12の接続信頼性を確保することができる。本実施形態も、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
(第4実施形態)
第4実施形態において、第1実施形態との共通点については、適宜、第1実施形態の記載を参照するものとし、本実施形態では主として第3実施形態との相違点について説明する。
図4は、第4実施形態の半導体装置の概略構成を説明するための断面図であり、図1(B)と同方向の断面を示している。図4を参照すると、上層半導体チップ12が有する第1および第2上層端子7(12),8(12)と、第1および第2下層半導体チップ11,13が有する下層端子8,7部は、先端に向かって細くなっている。
第1上層半導体チップ12が跨って搭載される、第1および第2半導体チップ11,13の上側端子面11a,13a間の段差が特に大きい場合、第1上層半導体チップ12の傾きが多くなり、傾斜角度θ12をもって傾いて搭載される第1上層半導体チップ12の接続信頼性が低下する場合がある。
本実施形態では、端子7,8を先細に形成することによって、第1上層半導体チップ12の搭載時(ダイボンディング時)には、第1および第2上層端子7(12),8(12)が、下層端子8(11),7(13)間に案内ないし誘い込まれることによって、第1上層半導体チップ12の位置決めが容易化される。搭載後ないしバンプ接続完了後は、
第1および第2上層端子7(12),8(12)が、下層端子8(11),7(13)間に挟持されるため、第1上層半導体チップ12の傾斜角度θ12が大きい場合であっても、第1上層半導体チップ12の接続が安定する。本実施形態も、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
(第5実施形態)
第5実施形態において、第1実施形態との共通点については、適宜、第1実施形態の記載を参照するものとし、本実施形態では主として第3実施形態との相違点について説明する。
図5(A)は、第5実施形態の半導体装置の概略構成を説明するためのレイアウト図であり、図5(B)は、図5(A)のA−A断面図であり、図5(C)は、図5(A)のA−A端子部分断面図であり、図5(D)は、図5(A)のB−B端子部分断面図である。本実施形態では、図4を参照しながら第3実施形態で説明した端子7,8の好ましい形状を、特に、図5(C)を参照しながら説明する。
図5(C)のチップ配列方向(端子接続方向)に延在する断面を参照すると、端子7,8の先端部断面は、半円形であり、端子7,8はバンプ接続に寄与する曲面21をそれぞれ有している。第1上層端子7(12)と、第1半導体チップ11の下層端子8(11)とにおいては、第1上層端子7(12)の曲面21(12)と、下層端子8(11)の曲面21(11)が略対向し、図5(B)の断面でみると一点で接触している。これによって、曲面21(12)が曲面21(11)によって支持され、第1上層半導体チップ12の滑り落ちが防止される。第2上層端子8(12)と、第2半導体チップ13の下層端子7(13)との関係においても同様である。なお、図5(D)を参照して、端子7,8の幅方向断面は、矩形状でもよい。また、端子7,8の先端部は半球状でもよい。
ところで、端子7(11,12,13)、8(11,12,13)は、一般的に同サイズで形成される。よって、第1下層電子部品11の下層端子8(11)と第2下層電子部品13の下層端子7(13)との間の距離L(13-11)は、第1上層半導体チップ12が有する第1および第2上層端子7(12),8(12)の間の距離L12よりも、端子径の1/2分、長く設定することが好ましい。
また、半導体チップ11〜15の搭載においては、位置精度誤差が発生することが一般的である。この誤差は、±0.010mm程度である。端子7,8の端子径は、一般的に、0.100mm程度である。したがって、第1および第2上層端子7(12),8(12)が、下層端子8(11),7(13)間に挟持された端子接続構造を、高歩留まりで製造するには、下層端子8(11),下層端子7(13)間の距離L(13-11)を、第1および第2上層端子7(12),8(12)間の距離L12よりも、好ましくは端子径の1/10〜1/2分長く、より好ましくは端子径の1/10〜3/10(=1/2-1/5)分長く、さらに好ましくは端子径の1/10〜1/5分長くすることが好ましい。これによって、第1および第2上層端子7(12),8(12)が、下層端子8(11),7(13)の間に位置しない製造不良の発生が抑制される。本実施形態も、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
(第6実施形態)
第6実施形態において、第5実施形態との共通点については、適宜、第5実施形態の記載を参照するものとし、本実施形態では主として第5実施形態との相違点について説明する。
図6(A)は、第6実施形態の半導体装置の概略構成を説明するためのレイアウト図であり、図6(B)は、図6(A)のA−A断面図であり、図6(C)は、図6(A)のA−A端子部分断面図であり、図6(D)は、図6(A)のB−B端子部分断面図である。本実施形態では、端子7,8の別の好ましい形状を、特に、図6(C)を参照しながら説明する。なお、図6(B)では、前記第5実施形態の端子形状を示し、図6(C)に本実施形態の端子形状を示す。
図6(C)のチップ配列方向(端子接続方向)に延在する断面を参照すると、端子7,8の先端部断面は、上辺が短辺な台形又は上部に頂点を有する三角形であり、端子7,8はバンプ接続に寄与する斜面22をそれぞれ有している。第1上層端子7(12)と、第1半導体チップ11の下層端子8(11)とにおいては、第1上層端子7(12)の斜面22(12)と、下層端子8(11)の斜面22(11)が略対向し、図6(B)の断面でみると一点で接触している。これによって、斜面21(12)が斜面21(11)によって支持され、第1上層半導体チップ12の滑り落ちが防止される。第2上層端子8(12)と、第2半導体チップ13の下層端子7(13)との関係においても同様である。なお、図6(D)を参照して、端子7,8の幅方向断面は、矩形状でもよい。このように、端子7,8の所定方向断面の形状が、台形や三角形となっていても、誘い込みと嵌め合いの効果を得ることが可能である。本実施形態も、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
(第7実施形態)
図1(B)に示した第1実施形態の半導体装置等の製造方法を説明する。図7は、実施形態に係る電子装置の製造装置の一例の概略図であり、図8は、実施形態に係る電子装置の製造方法の一例を説明するフローチャートである。
図7を参照すると、実施形態に係る電子装置の製造装置であるチップ搭載機100は、搭載する半導体チップ11〜15をセットするチップ供給ステージ101と、半導体チップ11〜15を搭載する回路基板1をセットするチップ搭載ステージ102と、フェイスアップに搭載する第1〜第3下層半導体チップ11,13,15のハンドリングを行うフェイスアップチップ搭載用ヘッド103と、フェイスダウンに搭載する第1および第2上層半導体チップ12,14のハンドリングを行うフェイスダウンチップ搭載用ヘッド104と、チップ供給ステージ101上の認識を行う認識1カメラ105と、フェイスダウンチップ搭載用ヘッド104でハンドリングした第1および第2上層半導体チップ12,14の端子を下側から認識する認識2カメラ106と、チップ搭載ステージ102上の認識を行う認識3カメラ107と、直交する二軸の駆動手段を備え水平方向に移動可能なXYステージ110と、を備えている。
XYステージ110上には、チップ供給ステージ101と、チップ搭載ステージ102と認識2カメラ106とが固定されており、XYステージ1110と一体化して移動する。
フェイスアップチップ搭載用ヘッド103は、垂直方向に駆動する手段を備えており上下に移動することができる。フェイスダウンチップ搭載用ヘッド104は垂直方向に駆動する手段と、垂直方向に駆動する手段に固定された水平方向の直交する二軸方向に駆動する手段とを備え、それらが球状の連結部を介して連結しており、上下への移動と、ヘッドの傾き角度を動かすことができる。
チップ搭載ステージ102は加熱機能を備えており、200℃の温度に加熱することができる。また、エアーブローまたはN2ブロー式による冷却機能を備えており、加熱した半導体チップ11〜15を急冷却することができる。フェイスダウンチップ搭載用ヘッド104は加熱機能を備えており、300℃の温度に加熱することができる。
チップ供給ステージ102上に、半導体チップ11〜15がセットされており、第1〜第3下層半導体チップ11,13,15はフェイスアップにセットされ、第1および第2上層半導体チップ12,14はフェイスダウンにセットされている。搭載ステージ102の上には回路基板1が金属搭載面2を上向きにセットされている。
寸法については次のように定義する。
L(13-11)=第1下層半導体チップ11の下層端子(信号出力端子)8(11)と第2下層半導体チップ13の下層端子(信号入力端子)7(13)間の距離
L(15-13)=第2下層半導体チップ13の下層端子(信号出力端子)8(13)と第3下層半導体チップ15の下層端子(信号入力端子)7(15)間の距離
L12=第1上層半導体チップ12の第1上層端子(信号入力端子)7(12)と第2上層端子(信号出力端子)8(12)の距離
L14=第2上層半導体チップ14の第1上層端子(信号入力端子)7(14)と第2上層端子(信号出力端子)8(14)の距離
t5=第1〜第3下層半導体チップを金属搭載面2上に接合する接合材料5の設定厚み
t11=第1下層半導体チップ11の厚み
t13=第2下層半導体チップ13の厚み
t15=第3下層半導体チップ15の厚み
バンプ6には、Au-SnやAuなどの金属材料を適用でき、本実施形態ではAu-Snバンプを使用する。Auバンプを使用する場合には、Auの融点が高いため、接続時の加熱手段は本実施例の電気ヒータによる通常加熱よりも、レーザ光による局所加熱を用いた高温加熱が好ましい。接合材料5には、Snを主成分としたろう材やAgやCuなどの金属フィラーを含有した導電性接着材などが使用できる。本実施形態では、Agフィラーを含有した導電性接着材を使用する。
次に、図8のフローチャート(ステップS1〜S9)を参照しながら、図7に示したチップ搭載機100を用いて、図1(B)に示した実施形態1の半導体装置の製造方法を、下記の〔ステップ1〕〜〔ステップ14〕の順に説明する。なお、水平方向への移動についてはXYステージ110を駆動させておこなうものとする。
[図8のS1〜S2]
〔ステップ1〕
チップ供給ステージ101上の第1上層半導体チップ12について、認識1カメラ105を用いてチップ外形を認識し、フェイスダウンチップ搭載用ヘッド104でピックアップして、認識2カメラ106の上に移動させ、第1上層半導体チップ12の信号入力端子(第1上層端子)7(12)および信号出力端子(第2上層端子)8(12)の位置を認識し、信号入力端子7(12)と信号出力端子8(12)との距離(=L12)を測定したのち、チップ供給ステージ101の元の場所に戻す。
〔ステップ2〕
第2上層半導体チップ14についても、同様に、信号入力端子7(14)と信号出力端子8(14)との距離(=L14)を測定したのち、チップ供給ステージ101の元の場所に戻す。
[図8のS3〜S6]
〔ステップ3〕
回路基板1上の第1下層半導体チップ11を搭載する位置に、Agフィラーを含有した導電性接着材である接合材料5を供給する。供給量はチップを搭載したときに接合材料5の厚みが設定値になるよう考慮し、第1下層半導体チップ11では〔t5×第1下層半導体チップ11の面積〕の量とする。
〔ステップ4〕
チップ供給ステージ101上の第1下層半導体チップ11について、認識1カメラ105を用いてチップ外形と信号入力端子7(11)および信号出力端子8(11)の位置を認識し、フェイスアップチップ搭載用ヘッド103でピックアップして搭載角度を所定の角度に合わせたのち回路基板1上に移動させ、信号入力端子7(11)の位置を信号供給端子3との接続位置に合わせて、フェイスアップチップ搭載用ヘッド103の高さが回路基板1の金属搭載面2から接合材料5の設定厚と第1下層半導体チップ11の厚みの合計(=t5+t11)の高さになるよう高さを制御してフェイスアップチップ搭載用ヘッド103を降下させる。
〔ステップ5〕
回路基板1上の第2下層半導体チップ13を搭載する位置に接合材料5を供給する。供給量はチップを搭載したときに接合材料5の厚みが設定値になるよう考慮し第2下層半導体チップ13では〔t5×第2下層半導体チップ13の面積〕の量とする。
〔ステップ6〕
チップ供給ステージ101上の第2下層半導体チップ13について、認識1カメラ105を用いてチップ外形と信号入力端子7(13)および信号出力端子8(13)の位置を認識し、フェイスアップチップ搭載用ヘッド103でピックアップして搭載角度を所定の角度に合わせたのち回路基板1上に移動させる。水平成分換算で、第2下層半導体チップ13の信号入力端子(下層端子)7(13)と第1下層半導体チップ11の信号出力端子(下層端子)8(11)との間の距離が、第1上層半導体チップ12の信号入力端子7(12)と信号出力端子8(12)との間の距離(=L12×cos(sin-1((t13-t11)/L12)))よりも、所定分長くなるよう、第2下層半導体チップ13の信号入力端子7(13)を位置合わせする。フェイスアップチップ搭載用ヘッド103高さが、回路基板1の金属搭載面2から接合材料5の設定厚と第2下層半導体チップ13の厚みの合計(=t5+t13)の高さになるよう高さを制御して、フェイスアップチップ搭載用ヘッド103を降下させる。
〔ステップ7〜8〕
第3下層半導体チップ15の第2下層半導体チップ13に対する位置決めについても、ステップ4〜6と同様にする。
[図8のS7]
〔ステップ9〕
チップ搭載ステージ102を180℃に加熱させて、Agペーストを硬化させる。
[図8のS8〜S9]
〔ステップ10〕
第1,3および5下層半導体チップ11,13,15の信号入力端子7上と信号出力端子8上にバンプ6を載せる。載せ方については、チップ搭載機100に供給機能を追加して載せてもよいし、ピンセットなどを用いて手作業で載せてもよい。
〔ステップ11〕
チップ供給ステージ101上の第1上層半導体チップ12について、認識1カメラ105を用いてチップ外形を認識し、フェイスダウンチップ搭載用ヘッド104でピックアップして認識2カメラ106上に移動させたのち、第1下層半導体チップ11と第2下層半導体チップ13の搭載高さの段差に相当する角度(=sin-1((t13-t11)/L12))を傾かせてから、第1上層半導体チップ12の信号入力端子7(12)および信号出力端子8(12)の位置を認識する。
〔ステップ12〕
第1上層半導体チップ12をピックアップしたフェイスダウンチップ搭載用ヘッド104を回路基板1上に移動させ、第1上層半導体チップ12の信号入力端子7(12)と第1下層半導体チップ11の信号出力端子8(11)とを合わせ、および第1上層半導体チップ12の信号出力端子8(12)と第2下層半導体チップ13の信号入力端子7(13)とを合わせて、フェイスダウンチップ搭載用ヘッド104を降下させる。端子7又は端子8とバンプ6が接触したら、フェイスダウンチップ搭載用ヘッド104を300℃に加熱してバンプ6を溶融させながら、さらにフェイスダウンチップ搭載用ヘッド104を降下させて、第1上層半導体チップ12の信号入力端子7(12)と第1下層半導体チップ11の信号出力端子8(11)を接続させ、第1上層半導体チップ12の信号出力端子8(12)と第2下層半導体チップ13の信号入力端子7(13)を接続させる。
〔ステップ13〜14〕
同様に、第2上層半導体チップ14は、第2下層半導体チップ13と第3下層半導体チップ15の搭載高さの段差に相当する角度(=sin-1((t15-t13)/L14))を傾いた状態で、第2および第3下層半導体チップ13,15に接続される。
以上により、半導体チップ11〜15の搭載が完了する。
位置の仕様が厳密な場合などは、次の〔ステップII-1〕〜〔ステップII-17〕の動作を実施することで、精度良く搭載することができる。〔ステップII-1〕〜〔ステップII-17〕では、第1〜第3下層半導体チップ11,13,15が、一個ずつ、回路基板1上に固定される。
〔ステップII-1〕
回路基板1上の第1下層半導体チップ11を搭載する位置にAgフィラーを含有した導電性接着材である接合材料5を供給する。供給量はチップを搭載したときに接合材料5の厚みが設定値になるよう考慮し第1下層半導体チップ11では〔t5×第1下層半導体チップ11の面積〕の量とする。
〔ステップII-2〕
チップ供給ステージ101上の第1下層半導体チップ11について、認識1カメラ105を用いてチップ外形と信号入力端子7(11)および信号出力端子8(11)の位置を認識し、フェイスアップチップ搭載用ヘッド103でピックアップして搭載角度を所定の角度に合わせたのち回路基板1上に移動させ、信号入力端子7(11)の位置を信号供給端子3との接続位置に合わせて、フェイスアップチップ搭載用ヘッド103の高さが回路基板1の金属搭載面2から接合材料5の設定厚と第1下層半導体チップ11の厚みの合計(=t5+t11)の高さになるよう高さを制御してフェイスアップチップ搭載用ヘッド103を降下させる。
〔ステップII-3〕
この状態で、チップ搭載ステージ102を180℃に加熱させて、Agペーストを硬化させる。所定の時間経過後は第1下層半導体チップ11の搭載高さが、(t5+t11)で固定される。
〔ステップII-4〕
チップ供給ステージ101上の第1上層半導体チップ12について、認識1カメラ105を用いてチップ外形を認識し、フェイスダウンチップ搭載用ヘッド104でピックアップして、認識2カメラ106の上に移動させ、第1上層半導体チップ12の信号入力端子7(12)および信号出力端子8(12)の位置を認識し、信号入力端子7(12)と信号出力端子8(12)の距離(=L12)を測定する。
〔ステップII-5〕
回路基板1上の第2下層半導体チップ13を搭載する位置に接合材料5を供給する。供給量はチップを搭載したときに接合材料5の厚みが設定値になるよう考慮し第2下層半導体チップ13では〔t5×第2下層半導体チップ13の面積〕の量とする。
〔ステップII-6〕
チップ供給ステージ101上の第2下層半導体チップ13について、認識1カメラ105を用いてチップ外形と信号入力端子7(13)および信号出力端子8(13)の位置を認識し、フェイスアップチップ搭載用ヘッド103でピックアップして搭載角度を所定の角度に合わせたのち回路基板1上に移動させる。水平成分換算で、第2下層半導体チップ13の信号入力端子(下層端子)7(13)と第1下層半導体チップ11の信号出力端子(下層端子)8(11)との間の距離が、第1上層半導体チップ12の信号入力端子7(12)と信号出力端子8(12)との間の距離(=L12×cos(sin-1((t13-t11)/L12)))よりも、所定分長くなるよう、第2下層半導体チップ13の信号入力端子7(13)を位置合わせする。フェイスアップチップ搭載用ヘッド103高さが、回路基板1の金属搭載面2から接合材料5の設定厚と第2下層半導体チップ13の厚みの合計(=t5+t13)の高さになるよう高さを制御して、フェイスアップチップ搭載用ヘッド103を降下させる。
〔ステップII-7〕
この状態で、チップ搭載ステージ102を180℃に加熱させて、Agペーストを硬化させる。所定の時間経過後は第2下層半導体チップ13の搭載高さが、(t5+t13)で固定される。
〔ステップII-8〕
第1下層半導体チップ11の信号出力端子8(11)の上と第2下層半導体チップ13の信号入力端子7(13)の上にバンプ6を載せる。載せ方については、搭載機に供給機能を追加して載せてもよいし、ピンセットなどを用いて手作業で載せてもよい。
〔ステップII-9〕
フェイスダウンチップ搭載用ヘッド104でピックアップした第1上層半導体チップ12を認識2カメラ106の上に移動させたのち、第1下層半導体チップ11と第2下層半導体チップ13の搭載高さの段差に相当する角度(=sin-1((t13-t11)/L12))を傾かせてから、第1上層半導体チップ12の信号入力端子7(12)および信号出力端子8(12)の位置を認識する。
〔ステップII-10〕
第1上層半導体チップ12をピックアップしたフェイスダウンチップ搭載用ヘッド104を回路基板1上に移動させ、第1上層半導体チップ12の信号入力端子7(12)と第1下層半導体チップ11の信号出力端子8(11)とを合わせ、および第1上層半導体チップ12の信号出力端子8(12)と第2下層半導体チップ13の信号入力端子7(13)とを合わせて、フェイスダウンチップ搭載用ヘッド104を降下させる。端子7又は端子8とバンプ6が接触したら、フェイスダウンチップ搭載用ヘッド104を300℃に加熱してバンプ6を溶融させながら、さらにフェイスダウンチップ搭載用ヘッド104を降下させて、第1上層半導体チップ12の信号入力端子7(12)と第1下層半導体チップ11の信号出力端子8(11)とを接続させ、および第1上層半導体チップ12の信号出力端子8(12)と第2下層半導体チップ13の信号入力端子7(13)とを接続させる。
〔ステップII-11〕
チップ供給ステージ101上の第2上層半導体チップ14について、認識1カメラ105を用いてチップ外形を認識し、フェイスダウンチップ搭載用ヘッド104でピックアップして、認識2カメラ106の上に移動させ、第2上層半導体チップ14の信号入力端子7(14)および信号出力端子8(14)の位置を認識し、信号入力端子7(14)と信号出力端子8(14)との間の距離(=L14)を測定する。
〔ステップII-12〕
回路基板1上の第3下層半導体チップ15を搭載する位置に接合材料5を供給する。供給量はチップを搭載したときに接合材料5の厚みが設定値になるよう考慮し第3下層半導体チップ15では〔t5×第3下層半導体チップ15の面積〕の量とする。
〔ステップII-13〕
チップ供給ステージ101上の第3下層半導体チップ15について、認識1カメラ105を用いてチップ外形と信号入力端子7(15)および信号出力端子8(15)の位置を認識し、フェイスアップチップ搭載用ヘッド103でピックアップして搭載角度を所定の角度に合わせたのち回路基板1上に移動させる。水平成分換算で、第3下層半導体チップ15の信号入力端子(下層端子)7(15)と第2下層半導体チップ13の信号出力端子(下層端子)8(13)との間の距離が、第2上層半導体チップ14の信号入力端子7(14)と信号出力端子8(14)との間の距離(=L14×cos(sin-1((t15-t13)/L14)))よりも、所定分長くなるよう、第3下層半導体チップ15の信号入力端子7(15)を位置合わせする。フェイスアップチップ搭載用ヘッド103高さが、回路基板1の金属搭載面2から接合材料5の設定厚と第3下層半導体チップ15の厚みの合計(=t5+t15)の高さになるよう高さを制御して、フェイスアップチップ搭載用ヘッド103を降下させる。
〔ステップII-14〕
この状態で、チップ搭載ステージ102を180℃に加熱させて、Agペーストを硬化させる。所定の時間経過後は第3下層半導体チップ15の搭載高さが、(t5+t13)で固定される。
〔ステップII-15〕
第2下層半導体チップ13の信号出力端子8(13)の上と第3下層半導体チップ15の信号入力端子7(15)の上にバンプ6を乗せる。載せ方については、搭載機に供給機能を追加しての載せてもよいし、ピンセットなどを用いて手作業で載せてもよい。
〔ステップII-16〕
フェイスダウンチップ搭載用ヘッド104でピックアップした第2上層半導体チップ14を認識2カメラ106の上に移動させたのち、第2下層半導体チップ13と第3下層半導体チップ15の搭載高さの段差に相当する角度(=sin-1((t15-t13)/L14))を傾かせてから、第2上層半導体チップ14の信号入力端子7(14)および信号出力端子8(14)の位置を認識する。
〔ステップII-17〕
第2上層半導体チップ14をピックアップしたフェイスダウンチップ搭載用ヘッド104を回路基板1上に移動させ、第2上層半導体チップ14の信号入力端子7(14)と第2下層半導体チップ13の信号出力端子8(13)とを合わせ、第2上層半導体チップ14の信号出力端子8(14)と第3下層半導体チップ15の信号入力端子7(15)とを合わせて、フェイスダウンチップ搭載用ヘッド104を降下させる。端子7又は端子8とバンプ6が接触したら、フェイスダウンチップ搭載用ヘッド104を300℃に加熱してバンプ6を溶融させながら、さらにフェイスダウンチップ搭載用ヘッド104を降下させて、第2上層半導体チップ14の信号入力端子7(14)と第2下層半導体チップ13の信号出力端子8(13)とを接続させ、および第2上層半導体チップ14の信号出力端子8(14)と第3下層層半導体チップ15の信号入力端子7(15)とを接続させる。
以上により、半導体チップ11〜15の搭載が完了する。
上記の特許文献の開示を、本書に引用をもって繰り込むものとする。本発明の半導体装置の製造方法は、上記実施形態に基づいて説明されているが、上記実施形態に限定されることなく、本発明の全開示に枠内において、かつ本発明の基本的技術思想に基づいて、種々の開示要素(各請求項の各要素、各実施形態ないし実施例の各要素、各図面の各要素等を含む)に対し種々の変形、変更及び改良を含むことができることはいうまでもない。また、本発明の全開示の枠内において、種々の開示要素(各請求項の各要素、各実施形態ないし実施例の各要素、各図面の各要素等を含む)の多様な組み合わせ・置換ないし選択が可能である。
本発明のさらなる課題、目的及び展開形態は、請求の範囲を含む本発明の全開示事項からも明らかにされる。
本書に記載した数値範囲については、当該範囲内に含まれる任意の数値ないし小範囲が、別段の記載のない場合でも具体的に記載されているものと解釈されるべきである。
上記実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下の記載には限定されない。
[付記1、第3視点]
フェイスアップで配置され、上側端子面に少なくとも一つの下層端子が配置される第1および第2下層電子部品と、
前記第1および第2下層電子部品に跨ってフェイスダウンで搭載されて、下側端子面に、前記第1下層電子部品の前記下層端子にバンプ接続される少なくとも一つの第1上層端子および前記第2下層電子部品の前記下層端子にバンプ接続される少なくとも一つの第2上層端子が配置される、少なくとも一つの上層電子部品と、
を備え、
前記第1および第2上層端子は、前記第1下層電子部品の前記下層端子と前記第2下層電子部品の前記下層端子との間に挟まれる、ことを特徴とする電子装置。
[付記2、第4視点]
フェイスアップで配置され、上側端子面に少なくとも一つの下層端子が配置される第1および第2下層電子部品と、
前記第1および第2下層電子部品に跨ってフェイスダウンで搭載されて、下側端子面に、前記第1下層電子部品の前記下層端子にバンプ接続される少なくとも一つの第1上層端子および前記第2下層電子部品の前記下層端子にバンプ接続される少なくとも一つの第2上層端子が配置される、少なくとも一つの上層電子部品と、
を備え、
フェイスアップの向きに搭載した隣り合う第1および第2下層電子部品の下層端子間の距離を、フェイスダウンの向きに搭載する電子部品の第1および第2上層端子間の距離の水平成分より大きく設定した構造となっていることを特徴とする電子装置。
[付記3、第5視点]
フェイスアップで配置され、上側端子面に少なくとも一つの下層端子が配置される第1および第2下層電子部品と、
前記第1および第2下層電子部品に跨ってフェイスダウンで搭載されて、下側端子面に、前記第1下層電子部品の前記下層端子にバンプ接続される少なくとも一つの第1上層端子および前記第2下層電子部品の前記下層端子にバンプ接続される少なくとも一つの第2上層端子が配置される、少なくとも一つの上層電子部品と、
を備える、電子部品の製造方法であって、
前記第1および第2電子部品の厚み若しくは前記第1および第2電子部品の接続材料の厚みを設定値になるよう制御し、この制御により、前記第1および第2電子部品の前記下層端子間の段差と、前記上層電子部品の搭載時の傾きと、前記第1および第2電子部品の前記下層端子間の距離と、を確定する、
ことを特徴とする電子部品の製造方法。
[付記4、第6視点]
フェイスアップで配置され、上側端子面に少なくとも一つの下層端子が配置される第1および第2下層電子部品と、
前記第1および第2下層電子部品に跨ってフェイスダウンで搭載されて、下側端子面に、前記第1下層電子部品の前記下層端子にバンプ接続される少なくとも一つの第1上層端子および前記第2下層電子部品の前記下層端子にバンプ接続される少なくとも一つの第2上層端子が配置される、少なくとも一つの上層電子部品と、
を備える、電子部品の製造方法であって、
前記第1および第2電子部品の前記上側端子面の段差と、前記第1および第2上層端子間の距離と、に基づいて、前記第1および第2電子部品の前記下層端子間の距離を設定する、
ことを特徴とする電子部品の製造方法。
好ましくは、前記段差は、前記第1および第2電子部品の厚みと、前記第1および第2電子部品の接続材料の厚みと、に基づいて求められる。
好ましくは、前記第1および第2電子部品の前記下層端子間の距離は、前記第1および第2電子部品の前記下層端子間に、前記第1および第2上層端子が挟まるよう設定される。
以下、第1〜第6視点に好適な形態を記載する。
[付記5]
前記第1下層電子部品の前記下層端子と前記第2下層電子部品の前記下層端子との間の距離が、前記第1上層端子と前記第2上層端子との間の距離の水平成分よりも長い、ことを特徴とする電子装置。
[付記6]
前記第1下層電子部品の前記上側端子面と、前記第2下層電子部品の前記上側端子面とは、高さが異なり、
前記上層電子部品は、前記第1および第2下層電子部品上に傾斜して搭載される。
[付記7]
前記第1および第2上層端子は、前記第1下層電子部品の前記下層端子と前記第2下層電子部品の前記下層端子との間に挟まれる。
[付記8]
前記第1下層電子部品の前記下層端子と前記第2下層電子部品の前記下層端子との間の距離は、前記第1上層端子と前記第2上層端子との間の距離よりも、端子径の1/10〜1/2分長い。
[付記9]
前記第1および第2上層端子並びに前記第1および第2下層電子部品の前記下層端子は、先端に向かって細くなる。
[付記10]
前記第1および第2上層端子と、前記第1および第2下層電子部品の前記下層端子とは、斜面又は曲面をそれぞれ有し、互いの前記斜面又は曲面を介してバンプ接続される。
[付記11]
前記第1上層端子の中心が、前記第1下層電子部品の前記下層端子の中心よりも前記上層電子部品側にオフセットした状態で、前記第1上層端子は、前記第1下層電子部品の前記下層端子にバンプ接続され、
前記第2上層端子の中心が、前記第2下層電子部品の前記下層端子の中心よりも前記上層電子部品側にオフセットした状態で、前記第1上層端子は、前記第2下層電子部品の前記下層端子にバンプ接続される。
[付記12]
前記第1および第2下層部品並びに前記上層電子部品は、半導体チップ並びに前記第1および第2下層電子部品が搭載される回路基板の一部の少なくとも一方を含む。
[付記13]
前記電子部品は、半導体チップ又は受動部品である。
[付記14]
前記電子装置は、マルチチップモジュール型の半導体装置である。
[付記15]
前記端子の断面は、半円形または先端が細くなった台形の形状をしている。
1:回路基板
2:金属搭載面(グランド、放熱板)
3:信号供給端子
4:信号接続ワイヤ
5:接合材料(接合層)
6:バンプ
7:端子、信号入力端子
7(11):第1下層半導体チップ11の下層端子(信号入力端子)
7(12):第1上層半導体チップ12の第1上層端子(信号入力端子)
7(13):第2下層半導体チップ13の下層端子(信号入力端子)
7(14):第2上層半導体チップ14の第1上層端子(信号入力端子)
7(15):第3下層半導体チップ15の下層端子(信号入力端子)
8:端子、信号出力端子
8(11):第1下層半導体チップ11の下層端子(信号出力端子)
8(12):第1上層半導体チップ12の第2上層端子(信号出力端子)
8(13):第2下層半導体チップ11の下層端子(信号出力端子)
8(14):第2上層半導体チップ14の第2上層端子(信号出力端子)
11〜15:電子部品、半導体チップ
11:第1下層電子部品、第1下層半導体チップ
11a:上側端子面
12:第1上層電子部品、第1上層半導体チップ
12a:下側端子面
13:第2下層電子部品、第2下層半導体チップ
13a:上側端子面
14:第2上層電子部品、第2上層半導体チップ
15:第3下層電子部品、第3下層半導体チップ
21:曲面
22:斜面
100:チップ搭載機
101:チップ供給ステージ
102:チップ搭載ステージ
103:フェイスアップチップ搭載用ヘッド
104:フェイスダウンチップ搭載用ヘッド
105:認識1カメラ
106:認識2カメラ
107:認識3カメラ
110:XYステージ

Claims (10)

  1. フェイスアップで配置され、上側端子面に少なくとも一つの下層端子が配置される第1および第2下層電子部品と、
    前記第1および第2下層電子部品に跨ってフェイスダウンで搭載されて、下側端子面に、前記第1下層電子部品の前記下層端子にバンプ接続される少なくとも一つの第1上層端子および前記第2下層電子部品の前記下層端子にバンプ接続される少なくとも一つの第2上層端子が配置される、少なくとも一つの上層電子部品と、
    を備え、
    前記第1下層電子部品の前記下層端子と前記第2下層電子部品の前記下層端子との間の距離が、前記第1上層端子と前記第2上層端子との間の距離よりも長い、ことを特徴とする電子装置。
  2. 前記第1下層電子部品の前記下層端子と前記第2下層電子部品の前記下層端子との間の距離が、前記第1上層端子と前記第2上層端子との間の距離の水平成分よりも長い、ことを特徴とする請求項1記載の電子装置。
  3. 前記第1下層電子部品の前記上側端子面と、前記第2下層電子部品の前記上側端子面とは、高さが異なり、
    前記上層電子部品は、前記第1および第2下層電子部品上に傾斜して搭載される、
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の電子装置。
  4. 前記第1および第2上層端子は、前記第1下層電子部品の前記下層端子と前記第2下層電子部品の前記下層端子との間に挟まれる、ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一記載の電子装置。
  5. 前記第1下層電子部品の前記下層端子と前記第2下層電子部品の前記下層端子との間の距離は、前記第1上層端子と前記第2上層端子との間の距離よりも、端子径の1/10〜1/2分長い、ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一記載の電子装置。
  6. 前記第1および第2上層端子並びに前記第1および第2下層電子部品の前記下層端子は、先端に向かって細くなることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一記載の電子装置。
  7. 前記第1および第2上層端子と、前記第1および第2下層電子部品の前記下層端子とは、斜面又は曲面をそれぞれ有し、互いの前記斜面又は曲面を介してバンプ接続される、ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一記載の電子装置。
  8. 前記第1および第2下層部品並びに前記上層電子部品は、半導体チップ並びに前記第1および第2下層電子部品が搭載される回路基板の一部の少なくとも一方を含む、ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一記載の電子装置。
  9. フェイスアップで配置され、上側端子面に少なくとも一つの下層端子が配置される第1および第2下層電子部品と、
    前記第1および第2下層電子部品に跨ってフェイスダウンで搭載されて、下側端子面に、前記第1下層電子部品の前記下層端子にバンプ接続される少なくとも一つの第1上層端子および前記第2下層電子部品の前記下層端子にバンプ接続される少なくとも一つの第2上層端子が配置される、少なくとも一つの上層電子部品と、
    を備える、電子装置の製造方法であって、
    前記第1下層電子部品の前記下層端子と前記第2下層電子部品の前記下層端子との間の距離が、前記第1上層端子と前記第2上層端子との間の距離よりも長くなるよう、前記第2下層電子部品の前記下層端子が、前記第1下層電子部品の前記下層端子に対して位置決めされる、ことを特徴とする電子装置の製造方法。
  10. 前記第1下層電子部品の前記上側端子面と、前記第2下層電子部品の前記上側端子面との段差に応じて、前記第1下層電子部品の前記下層端子と前記第2下層電子部品の前記下層端子との間の距離が設定される、ことを特徴とする請求項9記載の電子装置の製造方法。
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