JP2016016984A - 積層体の剥離装置及び剥離方法並びに電子デバイスの製造方法 - Google Patents

積層体の剥離装置及び剥離方法並びに電子デバイスの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】積層体のコーナーカット部の界面に剥離刃の刃先を確実に刺入することができる積層体の剥離装置及び剥離方法並びに電子デバイスの製造方法を提供する。【解決手段】積層体6及びナイフNは水平面上に配置される。ナイフNが水平面上において、矢印A方向に移動されることにより、刃先Naが角部6Aaに点接触され、その後、刃先Naが界面24、28に刺入される。すなわち、剥離開始部作成装置10の特徴は、界面24、28に対する刃先Naの刺入形態において、従来の線と線とのレベル合わせから、点(角部6Aa)と点(刃先Na)とのレベル合わせに変更したことにある。これにより、レベル合わせが容易になるので、刃先Naをコーナーカット部6Aの界面24、28に確実に刺入することができる。【選択図】図13

Description

本発明は、積層体の剥離装置及び剥離方法並びに電子デバイスの製造方法に関する。
表示パネル、太陽電池、薄膜二次電池等の電子デバイスの薄型化、軽量化に伴い、これらの電子デバイスに用いられるガラス板、樹脂板、金属板等の基板(第1の基板)の薄板化が要望されている。
しかしながら、基板の厚さが薄くなると、基板のハンドリング性が悪化するため、基板の表面に電子デバイス用の機能層(薄膜トランジスタ(TFT: Thin Film Transistor)、カラーフィルタ(CF:Color Filter))を形成することが困難になる。
そこで、基板の裏面に補強板(第2の基板)を貼り付けて、基板を補強板により補強した積層体を構成し、積層体の状態で基板の表面に機能層を形成する電子デバイスの製造方法が提案されている。この製造方法では、基板のハンドリング性が向上するため、基板の表面に機能層を良好に形成できる。そして、補強板は、機能層の形成後に基板から剥離される。
特許文献1に開示された補強板の剥離方法は、矩形状の積層体の対角線上に位置する2つの角部の一方から他方に向けて、補強板又は基板、或いはその双方を互いに離間させる方向に撓み変形させることにより行われる。この際、剥離が円滑に行われるために、積層体の一方の角部に剥離開始部が作成される。剥離開始部は、積層体の一方の角部から基板と補強板との界面に剥離刃の刃先を所定量刺入することにより作成される。
ところで、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ等のFPD(Flat Panel Display)用ガラス基板には、特許文献2に開示されているように、長方形の4か所の角部にコーナーカット部を備えた基板が用いられる。積層体に用いられる基板及び補強板についても角部にコーナーカット部が同様に備えられ、これにより積層体の角部にコーナーカット部が備えられる。
コーナーカット部は、砥石によって角部をテーパ状に角取り加工することにより作成される。コーナーカット部は、積層体の型番を示すものであって、その角取り量、角取り角度が型番ごとに異なっている。例えば、角取り角度が45度、21.8度、18.4度に設定されたコーナーカット部が流通されている。
図17は、角取り角度θが45度のコーナーカット部100を有する積層体102、及びコーナーカット部100に対向配置された剥離刃104を示した平面図である。
同図に示す45度のコーナーカット部100は、積層体102の角部(コーナーカット部100がないとした場合の仮想角部)106を頂角とする一方の辺部108のa部分及び他方の辺部110のb部分をそれぞれ1mm、1.5mm、3mm又は5mm分だけ三角形状に角取り加工することにより得ることができる。また、21.8度のコーナーカット部は、a部分を5mm、b部分を2mm分だけ三角形状に角取り加工することにより得ることができる。更に、18.4度のコーナーカット部は、a部分を3mm、b部分を1mm分だけ三角形状に角取り加工することにより得ることができる。
すなわち、本明細書で記載する角取り角度θとは、積層体102の角部106を頂角とする一方の辺部108とコーナーカット部100の辺Eとのなす角度をいい、角取り量とは、a部分、b部分の長さをいう。
国際公開第2011/024689号公報 特開2011−207739号公報
積層体102に剥離開始部を作成する場合には、コーナーカット部100から積層体102の界面(不図示)に、剥離刃104の刃先105を刺入する。この際、コーナーカット部100の辺Eと刃先105の刃先線Lとが同一面上にあり、かつ辺Eと刃先線Lとが平行である形態は、すなわち、線(辺E)と線(刃先線L)とを突き合わせて刃先105を界面に刺入する形態は、線(辺E)と線(刃先線L)との水平レベル(高さ位置)を正確に合わせるのが困難なので、刃先105を界面に刺入することができない場合があった。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、コーナーカット部が備えられた積層体であっても、そのコーナーカット部の界面に剥離刃の刃先を確実に刺入することができる積層体の剥離装置及び剥離方法並びに電子デバイスの製造方法を提供することを目的とする。
本発明の積層体の剥離装置の一態様は、前記目的を達成するために、第1の基板と第2の基板とが剥離可能に貼り付けられた矩形状の積層体に対し、前記積層体の角部に備えられたコーナーカット部から、前記第1の基板と前記第2の基板との界面に刃先が所定量刺入され、前記界面に剥離開始部を作成する剥離刃と、前記剥離開始部を起点として前記界面を順次剥離する剥離部と、を有し、前記剥離刃の前記刃先は、前記コーナーカット部の両端の鈍角角部のうち一方の鈍角角部に点接触で接触されたのち前記界面に刺入されることを特徴とする。
本発明の積層体の剥離方法の一態様は、前記目的を達成するために、第1の基板と第2の基板とが剥離可能に貼り付けられてなる矩形状の積層体に対し、前記第1の基板と前記第2の基板との界面を剥離する積層体の剥離方法において、前記積層体の角部に備えられたコーナーカット部から、前記第1の基板と前記第2の基板との界面に、剥離刃の刃先を所定量刺入して、前記界面に剥離開始部を作成する剥離開始部作成工程と、前記剥離開始部を起点として前記界面を剥離する剥離工程と、を有し、前記剥離開始部作成工程において、前記剥離刃の前記刃先は、前記コーナーカット部の両端の鈍角角部のうち一方の鈍角角部に点接触で接触されたのち前記界面に刺入されることを特徴とする。
本発明の電子デバイスの製造方法の一態様は、前記目的を達成するために、第1の基板と第2の基板とが剥離可能に貼り付けられてなる矩形状の積層体に対し、前記第1の基板の露出面に機能層を形成する機能層形成工程と、前記機能層が形成された前記第1の基板から前記第2の基板を分離する分離工程と、を有する電子デバイスの製造方法において、前記分離工程は、前記積層体の角部に備えられたコーナーカット部から、前記第1の基板と前記第2の基板との界面に、剥離刃の刃先を所定量刺入して、前記界面に剥離開始部を作成する剥離開始部作成工程と、前記剥離開始部を起点として前記界面を剥離する剥離工程と、を有し、前記剥離開始部作成工程において、前記剥離刃の前記刃先は、前記コーナーカット部の両端の鈍角角部のうち一方の鈍角角部に点接触で接触されたのち前記界面に刺入されることを特徴とする。
本発明の一態様によれば、剥離開始部作成工程において、剥離刃の刃先を、コーナーカット部の両端の鈍角角部のうち一方の鈍角角部に点接触で接触させ、その後、第1の基板と第2の基板との界面に刃先を刺入する。これにより、本発明の一態様によれば、従来の線と線とのレベル合わせから、点(鈍角角部)と点(刃先)とのレベル合わせになるので、レベル合わせが容易になる。よって、剥離刃の刃先をコーナーカット部の界面に確実に刺入することができる。
本発明の一態様は、角取り角度が45度、21.8度又は18.4度である前記コーナーカット部を備えた前記積層体に対し、前記積層体のいずれかの辺と前記剥離刃の刃先線とのなす角度が、同一面上において23度以上44度以下に設定されることが好ましい。
本発明の一態様によれば、流通している45度、21.8度又は18.4度のコーナーカット部を有する積層体において、積層体のいずれかの辺と剥離刃の刃先線とのなす角度を、同一面上において23度以上44度以下に設定する。これにより、点(鈍角角部)と点(刃先)とのレベル合わせになるので、剥離刃の刃先をコーナーカット部の界面に確実に刺入することができる。なお、コーナーカット部の加工精度を考慮すれば24度以上42度以下であることが好ましい。また、前記なす角度を同一面上において1度以上21度以下に設定した場合でも、点と点とのレベル合わせとなるが、前記なす角度が小さいため、剥離開始部の形状が細長くなり、剥離起点としては好ましくない。剥離起点として好ましい剥離開始部の形状は直角二等辺三角形であり、前記23度以上44度以下の場合には、剥離開始部の形状を直角二等辺三角形に近づけることができる。
本発明に係る積層体の剥離装置及び剥離方法並びに電子デバイスの製造方法によれば、コーナーカット部が備えられた積層体であっても、そのコーナーカット部の界面に剥離刃の刃先を確実に刺入することができる。
電子デバイスの製造工程に供される積層体の一例を示す要部拡大側面図 LCDの製造工程の途中で作製される積層体の一例を示す要部拡大側面図 剥離開始部作成装置による剥離開始部作成方法を示した説明図 剥離開始部作成方法によって剥離開始部が作成された積層体の平面図 剥離開始部作成装置の全体構成を示した側面図 図5に示した剥離開始部作成装置の平面図 実施形態の剥離装置の構成を示した縦断面図 剥離ユニットに対する可動体の配置位置を模式的に示した可撓性板の平面図 剥離ユニットの構成を示した説明図 積層体の界面を剥離している剥離装置の縦断面図 剥離開始部作成方法により剥離開始部が作成された積層体の補強板を剥離する剥離方法を時系列的に示した説明図 図11に続き積層体の補強板を剥離する剥離方法を時系列的に示した説明図 コーナーカット部の角部にナイフの刃先が接触した状態を示した平面図 積層体の辺とナイフの刃先線とのなす角度を23度以上44度以下に設定することを示した説明図 積層体の辺とナイフの刃先線とのなす角度を1度以上21度以下に設定した場合の剥離開始部の形状を示した説明図 積層体の辺とナイフの刃先線とのなす角度を23度以上44度以下に設定した場合の剥離開始部の形状を示した説明図 45度のコーナーカット部を有する積層体及び剥離刃を示した平面図
以下、添付図面に従って、本発明の実施形態について説明する。
以下においては、本発明に係る積層体の剥離装置及び剥離方法を、電子デバイスの製造工程で使用する場合について説明する。
電子デバイスとは、表示パネル、太陽電池、薄膜二次電池等の電子部品をいう。表示パネルとしては、液晶ディスプレイパネル(LCD:Liquid Crystal Display)、プラズマディスプレイパネル(PDP:Plasma Display Panel)、及び有機ELディスプレイパネル(OELD:Organic Electro Luminescence Display)を例示できる。
〔電子デバイスの製造工程〕
電子デバイスは、ガラス製、樹脂製、金属製等の基板の表面に電子デバイス用の機能層(LCDであれば、薄膜トランジスタ(TFT)、カラーフィルタ(CF))を形成することにより製造される。
前記基板は、機能層の形成前に、その裏面が補強板に貼り付けられて積層体に構成される。その後、積層体の状態で基板の表面に機能層が形成される。そして、機能層の形成後、補強板が基板から剥離される。
すなわち、電子デバイスの製造工程には、積層体の状態で基板の表面に機能層を形成する機能層形成工程、及び機能層が形成された基板から補強板を分離する分離工程が備えられる。この分離工程に、本発明に係る積層体の剥離装置及び剥離方法が適用される。
〔積層体1〕
図1は、積層体1の一例を示した要部拡大側面図である。
積層体1は、機能層が形成される基板(第1の基板)2と、その基板2を補強する補強板(第2の基板)3とを備える。また、補強板3は、表面3aに吸着層としての樹脂層4が備えられ、樹脂層4に基板2の裏面2bが貼り付けられる。すなわち、基板2は、樹脂層4との間に作用するファンデルワールス力、又は樹脂層4の粘着力によって、補強板3に樹脂層4を介して剥離可能に貼り付けられる。
[基板2]
基板2は、その表面(露出面)2aに機能層が形成される。基板2としては、ガラス基板、セラミックス基板、樹脂基板、金属基板、半導体基板を例示できる。これらの基板のなかでも、ガラス基板は、耐薬品性、耐透湿性に優れ、かつ、線膨張係数が小さいので、電子デバイス用の基板2として好適である。また、線膨張係数が小さくなるに従い、高温下で形成される機能層のパターンが冷却時に、ずれ難くなる利点もある。
ガラス基板のガラスとしては、無アルカリガラス、ホウケイ酸ガラス、ソーダライムガラス、高シリカガラス、その他の酸化ケイ素を主な成分とする酸化物系ガラスを例示できる。酸化物系ガラスとしては、酸化物換算による酸化ケイ素の含有量が40〜90質量%のガラスが好ましい。
ガラス基板のガラスは、製造する電子デバイスの種類に適したガラス、その製造工程に適したガラスを選択して採用することが好ましい。たとえば、液晶パネル用のガラス基板には、アルカリ金属成分を実質的に含まないガラス(無アルカリガラス)を採用することが好ましい。
基板2の厚さは、基板2の種類に応じて設定される。たとえば、基板2にガラス基板を採用する場合、その厚さは、電子デバイスの軽量化、薄板化のため、好ましくは0.7mm以下、より好ましくは0.3mm以下、さらに好ましくは0.1mm以下に設定される。厚さが0.3mm以下の場合、ガラス基板に良好なフレキシブル性を与えることができる。更に、厚さが0.1mm以下の場合、ガラス基板をロール状に巻き取ることができるが、ガラス基板の製造の観点、及びガラス基板の取り扱いの観点から、その厚さは0.03mm以上であることが好ましい。
なお、図1では基板2が1枚の基板で構成されているが、基板2は、複数枚の基板で構成されたものでもよい。すなわち、基板2は、複数枚の基板を積層した積層体で構成することもできる。
[補強板3]
補強板3としては、ガラス基板、セラミックス基板、樹脂基板、金属基板、半導体基板を例示できる。
補強板3の厚さは、0.7mm以下に設定され、補強する基板2の種類、厚さ等に応じて設定される。なお、補強板3の厚さは、基板2よりも厚くてもよいし、薄くてもよいが、基板2を補強するため、0.4mm以上であることが好ましい。
なお、本例では補強板3が1枚の基板で構成されているが、補強板3は、複数枚の基板を積層した積層体で構成することもできる。
[樹脂層4]
樹脂層4は、樹脂層4と補強板3との間で剥離するのを防止するため、補強板3との間の結合力が、基板2との間の結合力よりも高く設定される。これにより、剥離工程では、樹脂層4と基板2との界面が剥離される。
樹脂層4を構成する樹脂は、特に限定されないが、アクリル樹脂、ポリオレフィン樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリイミド樹脂、シリコーン樹脂、ポリイミドシリコーン樹脂を例示できる。いくつかの種類の樹脂を混合して用いることもできる。そのなかでも、耐熱性や剥離性の観点から、シリコーン樹脂、ポリイミドシリコーン樹脂が好ましい。
樹脂層4の厚さは、特に限定されないが、好ましくは1〜50μmに設定され、より好ましくは4〜20μmに設定される。樹脂層4の厚さを1μm以上とすることにより、樹脂層4と基板2との間に気泡や異物が混入した際、樹脂層4の変形によって、気泡や異物の厚さを吸収できる。一方、樹脂層4の厚さを50μm以下とすることにより、樹脂層4の形成時間を短縮でき、更に樹脂層4の樹脂を必要以上に使用しないため経済的である。
なお、樹脂層4の外形は、補強板3が樹脂層4の全体を支持できるように、補強板3の外形と同一であるか、補強板3の外形よりも小さいことが好ましい。また、樹脂層4の外形は、樹脂層4が基板2の全体を密着できるように、基板2の外形と同一であるか、基板2の外形よりも大きいことが好ましい。
また、図1では樹脂層4が1層で構成されているが、樹脂層4は2層以上で構成することもできる。この場合、樹脂層4を構成する全ての層の合計の厚さが、樹脂層の厚さとなる。また、この場合、各層を構成する樹脂の種類は異なっていてもよい。
更に、実施形態では、吸着層として有機膜である樹脂層4を用いたが、樹脂層4に代えて無機層を用いてもよい。無機層を構成する無機膜は、例えばメタルシリサイド、窒化物、炭化物、及び炭窒化物からなる群から選択される少なくとも1種を含む。
更にまた、図1の積層体1は、吸着層として樹脂層4を備えているが、樹脂層4を無くして基板2と補強板3とからなる構成としてもよい。この場合には、基板2と補強板3との間に作用するファンデルワールス力等によって基板2と補強板3とが剥離可能に貼り付けられる。また、この場合には、ガラス基板である基板2とガラス板である補強板3とが高温で接着しないように、補強板3の表面3aに無機薄膜を形成することが好ましい。
〔機能層が形成された実施形態の積層体6〕
機能層形成工程を経ることにより積層体1の基板2の表面2aには、機能層が形成される。機能層の形成方法としては、CVD(Chemical Vapor Deposition)法、PVD(Physical Vapor Deposition)法等の蒸着法、スパッタ法が用いられる。機能層は、フォトリソグラフィ法、エッチング法によって所定のパターンに形成される。
図2は、LCDの製造工程の途中で作製される矩形状の積層体6の一例を示した要部拡大側面図である。
積層体6は、補強板3A、樹脂層4A、基板2A、機能層7、基板2B、樹脂層4B、及び補強板3Bが、この順で積層されて構成される。すなわち、図2の積層体6は、図1に示した積層体1が、機能層7を挟んで対称に配置された積層体に相当する。以下、基板2A、樹脂層4A、及び補強板3Aからなる積層体を第1の積層体1Aと称し、基板2B、樹脂層4B、及び補強板3Bからなる積層体を第2の積層体1Bと称する。
第1の積層体1Aの基板2Aの表面2Aaには、機能層7としての薄膜トランジスタ(TFT)が形成され、第2の積層体1Bの基板2Bの表面2Baには、機能層7としてのカラーフィルタ(CF)が形成される。
第1の積層体1Aと第2の積層体1Bとは、互いに基板2A、2Bの表面2Aa、2Baが重ね合わされて一体化される。これにより、機能層7を挟んで、第1の積層体1Aと第2の積層体1Bとが、対称に配置された構造の積層体6が製造される。
積層体6は、分離工程の剥離開始部工程にてナイフの刃先により剥離開始部がその界面形成された後、分離工程の剥離工程にて補強板3A、3Bが順次剥離され、その後、偏光板、バックライト等が取り付けられて、製品であるLCDが製造される。
〔剥離開始部作成装置10〕
図3は、剥離開始部作成工程にて使用される剥離開始部作成装置10の要部構成を示した説明図であり、図3(A)は、積層体6とナイフ(剥離刃)Nとの位置関係を示した説明図、図3(B)は、ナイフNによって界面24に剥離開始部26を作成する説明図、図3(C)は、界面28に剥離開始部30を作成する直前状態を示した説明図、図3(D)は、ナイフNによって界面28に剥離開始部30を作成する説明図、図3(E)は、剥離開始部26、30が作成された積層体6の説明図である。
また、図4は、剥離開始部26、30が作成された積層体6の平面図である。
更に、図5は、剥離開始部作成装置10の全体構成を示した側面図、図6は、図5に示した剥離開始部作成装置10の平面図である。
図4において積層体6の各角部には、コーナーカット部6A、6B、6C、6Dが備えられる。コーナーカット部6A〜6Dは、砥石によってテーパ状に角取り加工された切り欠きであり、積層体6の型番を示すものであって、その角取り量、角取り角度が型番ごとに異なっている。図4の積層体6では、全ての角部にコーナーカット部6A〜6Dが備えられているが、選択された少なくとも1つの角部にコーナーカット部が備えられている積層体もある。また、図4、図6ではコーナーカット部6A〜6Dを、積層体6の大きさに対して誇張して示しているが、実際には微小な大きさである。
図3に戻り、剥離開始部26、30の作成時において、積層体6は図3(A)の如く、補強板3Bの裏面3Bbがテーブル12に吸着保持されて水平方向(図中X軸方向)に支持される。
ナイフNは、図6の如く、積層体6のコーナーカット部6Aの一方の角部(鈍角角部)6Aaに刃先Naが対向するように、図3のホルダ14によって水平方向に支持される。また、ナイフNは、高さ調整装置16によって、高さ方向(図中Z軸方向)の位置が調整される。更に、ナイフNと積層体6とは、ボールねじ装置等の送り装置18によって、水平方向(図中X方向)に相対的に移動される。送り装置18は、ナイフNとテーブル12のうち、少なくとも一方を水平方向に移動すればよく、実施形態ではナイフNが移動される。更にまた、刺入前又は刺入中のナイフNの刃先Naの上面に、液体20を供給する液体供給装置22が、ナイフNの上方に配置される。
[剥離開始部作成方法]
剥離開始部作成装置10による剥離開始部作成方法によれば、ナイフNの刺入位置を、積層体6の角部6Aaであって、積層体6の厚さ方向において重なる位置に設定し、かつナイフNの刺入量を、界面24、28ごとに異なるように設定している。
その作成手順について説明する。
初期状態において、ナイフNの刃先Naは、第1の刺入位置である基板2Bと樹脂層4Bとの界面24に対し、高さ方向(Z軸方向)にずれた位置に存在する。そこで、まず、図3(A)に示すように、ナイフNを高さ方向に移動させて、ナイフNの刃先Naの高さを界面24の高さに設定する。
この後、ナイフNを積層体6の角部6Aaに向けて水平方向(図6の矢印A方向)に移動させ、ナイフNの刃先Naを角部6Aaに点接触させた後、図3(B)の如く、刃先Naを界面24に所定量刺入する。また、ナイフNの刺入時又は刺入前において、液体供給装置22から刃先Naの上面に液体20を供給する。これにより、角部6Aaの基板2Bが樹脂層4Bから剥離するので、図4の如く平面視で三角形状の剥離開始部26が界面24に作成される。なお、液体20の供給は必須ではないが、液体20を使用すれば、ナイフNを抜去した後にも液体20が剥離開始部26に残留するので、再付着不能な剥離開始部26を作成できる。
次に、ナイフNを角部6Aaから水平方向(図6の矢印B方向)に抜去し、図3(C)の如く、ナイフNの刃先Naを、第2の刺入位置である基板2Aと樹脂層4Aとの界面28の高さに設定する。
この後、ナイフNを積層体6に向けて水平方向(図6の矢印A方向)に移動させ、ナイフNの刃先Naを角部6Aaに点接触させた後、図3(D)の如く、刃先Naを界面28に所定量刺入する。同様に液体供給装置22から刃先Naの上面に液体20を供給する。これによって、図3(D)の如く、界面28に剥離開始部30が作成される。ここで、界面28に対するナイフNの刺入量は、界面24に対する刺入量よりも少量とする。以上が剥離開始部作成方法である。なお、界面24に対するナイフNの刺入量を、界面28に対する刺入量よりも少量としてもよい。
剥離開始部26、30が作成された積層体6は、剥離開始部作成装置10から取り出され、剥離工程に移行する。剥離工程において積層体6は、後述する剥離装置によって界面24、28が順次剥離される。
界面24、28の剥離方法の詳細は後述するが、図4の矢印Cの如く、積層体6をコーナーカット部6Aからコーナーカット部6Aに対向するコーナーカット部6Cに向けて撓ませることにより、剥離開始部26の面積が大きい界面24が剥離開始部26を起点として最初に剥離される。これにより、補強板3Bが剥離される。その後、積層体6をコーナーカット部6Aからコーナーカット部6Cに向けて再び撓ませることにより、剥離開始部30の面積が小さい界面28が剥離開始部30を起点として剥離される。これにより、補強板3Aが剥離される。ナイフNの刺入量は、積層体6のサイズに応じて、好ましくは7mm以上、より好ましくは15〜20mm程度に設定される。
なお、本発明に係る剥離装置及び剥離方法の特徴は、ナイフNによる剥離開始部作成方法にあり、その点については後述する。
〔剥離装置40〕
図7は、実施形態の剥離装置(剥離部)40の構成を示した縦断面図であり、図8は、剥離装置40の剥離ユニット42に対する複数の可動体44の配置位置を模式的に示した剥離ユニット42の平面図である。なお、図7は図8のD−D線に沿う断面図に相当し、また、図8においては積層体6を実線で示している。
図7の如く剥離装置40は、積層体6を挟んで上下に配置された一対の可動装置46、46を備える。可動装置46、46は同一構成のため、ここでは図7の下側に配置された可動装置46について説明し、上側に配置された可動装置46については同一の符号を付すことで説明を省略する。
可動装置46は、複数の可動体44、可動体44ごとに可動体44を昇降移動させる複数の駆動装置48、及び駆動装置48ごとに駆動装置48を制御するコントローラ50等によって構成される。
剥離ユニット42は、補強板3Bを撓み変形させるため、補強板3Bを真空吸着保持する。なお、真空吸着に代えて、静電吸着又は磁気吸着してもよい。
[剥離ユニット42]
図9(A)は、剥離ユニット42の平面図であり、図9(B)は、図9(A)のE−E線に沿う剥離ユニット42の拡大縦断面図である。また、図9(C)は、剥離ユニット42を構成する矩形の板状の可撓性板52に対して、剥離ユニット42を構成する吸着部54が両面接着テープ56を介して着脱自在に備えられたことを示す剥離ユニット42の拡大縦断面図である。
剥離ユニット42は、前述の如く可撓性板52に吸着部54が両面接着テープ56を介して着脱自在に装着されて構成される。
吸着部54は、可撓性板52よりも厚さの薄い可撓性板58を備える。この可撓性板58の下面が両面接着テープ56を介して可撓性板52の上面に着脱自在に装着される。
また、吸着部54は、積層体6の補強板3Bの内面を吸着保持する矩形の通気性シート60が備えられる。通気性シート60の厚さは、剥離時に補強板3Bに発生する引張応力を低減させる目的で2mm以下、好ましくは1mm以下であり、実施形態では0.5mmのものが使用されている。
更に、吸着部54は、通気性シート60を包囲し、かつ補強板3Bの外周面が当接されるシール枠部材62が備えられる。シール枠部材62及び通気性シート60は、両面接着テープ64を介して可撓性板58の上面に接着される。また、シール枠部材62は、ショアE硬度が20度以上50度以下の独立気泡のスポンジであり、その厚さは、通気性シート60の厚さに対して0.3mm〜0.5mm厚く構成されている。
通気性シート60とシール枠部材62との間には、枠状の溝66が備えられる。また、可撓性板52には、複数の貫通孔68が開口されており、これらの貫通孔68の一端は溝66に連通され、他端は、不図示の吸引管路を介して吸気源(例えば真空ポンプ)に接続されている。
したがって、前記吸気源が駆動されると、前記吸引管路、貫通孔68、及び溝66の空気が吸引されることにより、積層体6の補強板3Bの内面が通気性シート60に真空吸着保持され、また、補強板3Bの外周面がシール枠部材62に押圧当接されるので、シール枠部材62によって囲まれる吸着空間の密閉性が高められる。
可撓性板52は、可撓性板58、通気性シート60、及びシール枠部材62よりも曲げ剛性が高く、可撓性板52の曲げ剛性が剥離ユニット42の曲げ剛性を支配する。剥離ユニット42の単位幅(1mm)あたりの曲げ剛性は、1000〜40000N・mm/mmであることが好ましい。例えば、剥離ユニット42の幅が100mmの部分では、曲げ剛性は、100000〜4000000N・mmとなる。剥離ユニット42の曲げ剛性を1000N・mm/mm以上とすることで、剥離ユニット42に吸着保持される補強板3Bの折れ曲がりを防止することができる。また、剥離ユニット42の曲げ剛性を40000N・mm/mm以下とすることで、剥離ユニット42に吸着保持される補強板3Bを適度に撓み変形させることができる。
可撓性板52、58は、ヤング率が10MPa以下の樹脂製部材であり、例えばポリカーボネート樹脂、ポリ塩化ビニル(PVC)樹脂、アクリル樹脂、ポリアセタール(POM)樹脂等の樹脂製部材である。
[可動装置46]
可撓性板52の下面には、図7に示した円盤状の複数の可動体44が、図8の如く碁盤目状に固定される。これらの可動体44は、可撓性板52にボルト等の締結部材によって固定されるが、ボルトに代えて接着固定されてもよい。これらの可動体44は、コントローラ50によって駆動制御された駆動装置48によって、独立して昇降移動される。
すなわち、コントローラ50は、駆動装置48を制御して、図8における積層体6のコーナーカット部6A側に位置する可動体44から矢印Cで示す剥離進行方向のコーナーカット部6C側に位置する可動体44を、順次下降移動させる。この動作によって、図10の縦断面図の如く積層体6の界面24が剥離開始部26(図4参照)を起点として剥離していく。なお、図7、図10に示した積層体6は、図3にて説明した剥離開始部作成方法により剥離開始部26、30が作成された積層体6である。
駆動装置48は、例えば回転式のサーボモータ及びボールねじ機構等で構成される。サーボモータの回転運動は、ボールねじ機構において直線運動に変換され、ボールねじ機構のロッド70に伝達される。ロッド70の先端部には、ボールジョイント72を介して可動体44が設けられている。これにより、図10の如く剥離ユニット42の撓み変形に追従して可動体44を傾動させることができる。よって、剥離ユニット42に無理な力を加えることなく、剥離ユニット42をコーナーカット部6Aからコーナーカット部6Cに向けて撓み変形させることができる。なお、駆動装置48としては、回転式のサーボモータ及びボールねじ機構に限定されず、リニア式のサーボモータ、又は流体圧シリンダ(例えば空気圧シリンダ)であってもよい。
複数の駆動装置48は、昇降可能なフレーム74にクッション部材76を介して取り付けられることが好ましい。クッション部材76は、剥離ユニット42の撓み変形に追従するように弾性変形する。これによって、ロッド70がフレーム74に対して傾動する。
フレーム74は、剥離した補強板3Bを剥離ユニット42から取り外す際に、不図示の駆動部によって下降移動される。
コントローラ50は、CPU、ROM、及びRAM等の記録媒体等を含むコンピュータとして構成される。コントローラ50は、記録媒体に記録されたプログラムをCPUに実行させることにより、複数の駆動装置48を駆動装置48ごとに制御して、複数の可動体44の昇降移動を制御する。
〔剥離装置40による補強板3A、3Bの剥離方法〕
図11(A)〜(C)〜図12(A)〜(C)は、図3にて説明した剥離開始部作成方法によって角部6Aaに剥離開始部26、30が作成された積層体6の剥離方法が示されている。すなわち、同図には、積層体6の補強板3A、3Bを剥離する剥離方法が時系列的に示されている。
また、剥離装置40への積層体6の搬入作業、剥離した補強板3A、3B、及びパネルPの搬出作業は、図11(A)に示す吸着パッド78を備えた搬送装置80によって行われる。なお、図11、図12では、図面の煩雑さを避けるため、可動装置46の図示は省略している。また、パネルPとは、補強板3A、3Bを除く基板2Aと基板2Bとが機能層7を介して貼り付けられた製品パネルである。
図11(A)は、搬送装置80の矢印F、Gに示す動作によって積層体6が、下側の剥離ユニット42に載置された剥離装置40の側面図である。この場合、下側の剥離ユニットと上側の剥離ユニット42との間に搬送装置80が挿入されるように、下側の剥離ユニット42と上側の剥離ユニット42とが相対的に十分に退避した位置に予め移動される。そして、積層体6が下側の剥離ユニット42に載置されると、下側の剥離ユニット42によって積層体6の補強板3Bが真空吸着保持される。すなわち、図11(A)には、補強板3Bが下側の剥離ユニット42によって吸着保持される吸着工程が示されている。
図11(B)は、下側の剥離ユニット42と上側の剥離ユニット42とが相対的に近づく方向に移動されて、積層体6の補強板3Aが上側の剥離ユニット42によって真空吸着保持された状態の剥離装置40の側面図である。すなわち、図11(B)には、補強板3Aが上側の剥離ユニット42によって吸着保持される吸着工程が示されている。
なお、剥離装置40によって、図1に示した積層体1の基板2を補強板3から剥離させる場合には、第1の基板である基板2を上側の剥離ユニット42によって支持し、第2の基板である補強板3を下側の剥離ユニット42によって吸着保持する。この場合、基板2を支持する支持部は、剥離ユニット42に限定されるものではなく、基板2を着脱自在に支持可能なものであればよい。しかしながら、支持部として剥離ユニット42を用いることにより、基板2と補強板3とを同時に湾曲させて剥離することができるので、基板2又は補強板3のみを湾曲させる形態と比較して剥離力を小さくできる利点がある。
図11に戻り、図11(C)は、積層体6のコーナーカット部6Aからコーナーカット部6Cに向けて下側の剥離ユニット42を下方に撓み変形させながら、積層体6の界面24を、剥離開始部26(図4参照)を起点として剥離していく状態を示した側面図である。すなわち、図10に示した下側の剥離ユニット42の複数の可動体44において、積層体6のコーナーカット部6A側に位置する可動体44からコーナーカット部6C側に位置する可動体44を順次下降移動させて界面24を剥離する。なお、この動作に連動して、上側の剥離ユニット42の複数の可動体44において、積層体6のコーナーカット部6A側に位置する可動体44からコーナーカット部6C側に位置する可動体44を順次上昇移動させて界面24を剥離してもよい。これにより、補強板3Bのみを湾曲させる形態と比較して剥離力を小さくできる。
図12(A)は、界面24が完全に剥離された状態の剥離装置40の側面図である。同図によれば、剥離した補強板3Bが下側の剥離ユニット42に真空吸着保持され、補強板3Bを除く積層体6(補強板3A及びパネルPからなる積層体)が上側の剥離ユニット42に真空吸着保持されている。
また、上下の剥離ユニット42の間に、図11(A)で示した搬送装置80が挿入されるように、下側の剥離ユニット42と上側の剥離ユニット42とが相対的に十分に退避した位置に移動される。
この後、まず、下側の剥離ユニット42の真空吸着が解除される。次に、搬送装置80の吸着パッド78によって補強板3Bが樹脂層4Bを介して吸着保持される。次いで、図12(A)の矢印H、Iで示す搬送装置80(図11(A)参照)の動作によって、補強板3Bが剥離装置40から搬出される。
図12(B)は、補強板3Bを除く積層体6が下側の剥離ユニット42と上側の剥離ユニット42とによって真空吸着保持された側面図である。すなわち、下側の剥離ユニット42と上側の剥離ユニット42とが相対的に近づく方向に移動されて、下側の剥離ユニット42に、基板2Bが真空吸着保持される。
図12(C)は、積層体6のコーナーカット部6Aからコーナーカット部6Cに向けて上側の剥離ユニット42を上方に撓み変形させながら、積層体6の界面28を、剥離開始部30(図4参照)を起点として剥離していく状態を示した側面図である。すなわち、図10に示した上側の剥離ユニット42の複数の可動体44において、積層体6のコーナーカット部6A側に位置する可動体44からコーナーカット部6C側に位置する可動体44を順次上昇移動させて界面28を剥離する。なお、この動作に連動して、下側の剥離ユニット42の複数の可動体44において、積層体6のコーナーカット部6A側に位置する可動体44からコーナーカット部6C側に位置する可動体44を順次下降移動させて界面28を剥離してもよい。これにより、補強板3Aのみを湾曲させる形態と比較して剥離力を小さくできる。
この後、パネルPから完全に剥離された補強板3Aを、上側の剥離ユニット42から取り出し、パネルPを下側の剥離ユニット42から取り出す。以上が、角部6Aaに剥離開始部26、30が作成された積層体6の剥離方法である。
〔剥離開始部作成装置10の特徴〕
図13は、積層体6のコーナーカット部6Aの角部6Aaに、ナイフNの刃先Naが接触した状態を示した平面図である。また、ナイフNは平板状に構成され、その縁部に沿って直線状の刃先Naが備えられている。
図5に示したように、積層体6及びナイフNは水平面上に配置される。ナイフNが水平面上において、図13の矢印A方向に移動されることにより、刃先Naが角部6Aaに点接触され、その後、刃先Naが界面24、28(図3(B)、(D)参照)に刺入される。すなわち、剥離開始部作成装置10の特徴は、界面24、28に対する刃先Naの刺入形態において、従来の線と線とのレベル合わせから、点(角部6Aa)と点(刃先Na)とのレベル合わせに変更したことにある。これにより、レベル合わせが容易になるので、刃先Naをコーナーカット部6Aの界面24、28に確実に刺入することができる。
図5に戻りナイフNは、送りねじ82及びモータ84からなる送り装置18によって図6の矢印A方向、及び矢印B方向に往復移動される。矢印Aで示す刺入方向の移動量、及び矢印Bで示す退避方向の移動量が、モータ84を制御する図5の制御部86によって制御されている。
図14(A)〜(E)は、流通している45度、21.8度、及び18.4度のコーナーカット部を有する積層体において、積層体のいずれかの辺とナイフNの刃先線とのなす角度(図13のθ1)を、同一面上において23度以上44度以下に設定することを示した説明図である。
具体的に説明すると、図14(A)に示す積層体88の45度のコーナーカット部88Aは、図17にて示したa部分及びb部分を、それぞれ1mm、1.5mm、3mm又は5mm分だけ三角形状に角取り加工することにより作成される。
図14(B)に示す積層体90の21.8度のコーナーカット部90Aは、同様にa部分を5mm、b部分を2mm分だけ三角形状に角取り加工することにより作成される。
図14(C)に示す積層体92の68.2度のコーナーカット部92Aは、a部分を2mm、b部分を5mm分だけ三角形状に角取り加工することにより作成され、図14(B)のコーナーカット部90Aと実質的に同一の形状である。
図14(D)に示す積層体94の18.4度のコーナーカット部94Aは、a部分を3mm、b部分を1mm分だけ三角形状に角取り加工することにより作成される。
図14(E)に示す積層体96のコーナーカット部96Aは、a部分を1mm、b部分を3mm分だけ三角形状に角取り加工することにより作成され、図14(D)のコーナーカット部94Aと実質的に同一の形状である。
このようなコーナーカット部88A〜96Aを備えた積層体88〜96に対し、積層体88〜96のいずれかの辺(図14では、辺Jとするが他の辺であってもよい)と刃先Na(図6等参照)の刃先線Lとのなす角度を、同一面上において23度以上44度以下に設定している。
これにより、刃先Naは、コーナーカット部88A〜96Aの一方の角部88Aa、90Aa、92Aa、94Aa、96Aaに必ず点接触される。すなわち、前記なす角度を23度以上44度以下に設定しておけば、型番が異なる積層体88〜96が剥離開始部作成装置10にセットされても、必ず点(角部88Aa〜96Aa)と点(刃先Na)とのレベル合わせになるので、刃先Naを角部88Aa〜96Aaの界面に確実に刺入することができる。
なお、コーナーカット部6A、88A〜96Aの加工精度を考慮すれば、前記なす角度を24度以上42度以下に設定することが好ましい。
また、図15に示す刃先線Lの如く、前記なす角度を同一面上において1度以上21度以下に設定した場合でも、角部6Aaにおいて点と点とのレベル合わせとなるが、前記なす角度が小さいため、刃先Naによって作成される剥離開始部98の形状が細長くなり、剥離起点としては好ましくない。
これに対して、図16に示す刃先線Lの如く、前記なす角度を23度以上44度以下に設定すれば、刃先Naによって作成される剥離開始部26(30)の形状は直角二等辺三角形に近づくので、剥離起点として好ましい剥離開始部となる。
N…ナイフ、Na…刃先、P…パネル、1…積層体、1A…第1の積層体、1B…第2の積層体、2…基板、2a…基板の表面、2b…基板の裏面、2A…基板、2Aa…基板の表面、2B…基板、2Ba…基板の表面、2Bb…基板の裏面、3…補強板、3a…補強板の表面、3A…補強板、3B…補強板、3Bb…補強板の裏面、4…樹脂層、4A…樹脂層、4B…樹脂層、6…積層体、6A、6B、6C、6D…コーナーカット部、6Aa…角部、7…機能層、8…補強板、10…剥離開始部作成装置、12…テーブル、14…ホルダ、16…高さ調整装置、18…送り装置、20…液体、22…液体供給装置、24…界面、26…剥離開始部、28…界面、30…剥離開始部、40…剥離装置、42…剥離ユニット、44…可動体、46…可動装置、48…駆動装置、50…コントローラ、52…可撓性板、54…吸着部、56…両面接着テープ、58…可撓性板、60…通気性シート、62…シール枠部材、64…両面接着テープ、66…溝、68…貫通孔、70…ロッド、72…ボールジョイント、74…フレーム、76…クッション部材、78…吸着パッド、80…搬送装置、82…送りねじ、84…モータ、86…制御部、88、90、92、94、96…積層体、88A、90A、92A、94A、96A…コーナーカット部、88Aa、90Aa、92Aa、94Aa、96Aa…角部、98…剥離開始部
可撓性板52、58は、樹脂製部材であり、例えばポリカーボネート樹脂、ポリ塩化ビニル(PVC)樹脂、アクリル樹脂、ポリアセタール(POM)樹脂等の樹脂製部材である。

Claims (6)

  1. 第1の基板と第2の基板とが剥離可能に貼り付けられた矩形状の積層体に対し、
    前記積層体の角部に備えられたコーナーカット部から、前記第1の基板と前記第2の基板との界面に刃先が所定量刺入され、前記界面に剥離開始部を作成する剥離刃と、
    前記剥離開始部を起点として前記界面を順次剥離する剥離部と、
    を有し、
    前記剥離刃の前記刃先は、前記コーナーカット部の両端の鈍角角部のうち一方の鈍角角部に点接触で接触されたのち前記界面に刺入される積層体の剥離装置。
  2. 角取り角度が45度、21.8度又は18.4度である前記コーナーカット部を備えた前記積層体に対し、
    前記積層体のいずれかの辺と前記剥離刃の刃先線とのなす角度が、同一面上において23度以上44度以下に設定される請求項1に記載の積層体の剥離装置。
  3. 第1の基板と第2の基板とが剥離可能に貼り付けられてなる矩形状の積層体に対し、前記第1の基板と前記第2の基板との界面を剥離する積層体の剥離方法において、
    前記積層体の角部に備えられたコーナーカット部から、前記第1の基板と前記第2の基板との界面に、剥離刃の刃先を所定量刺入して、前記界面に剥離開始部を作成する剥離開始部作成工程と、
    前記剥離開始部を起点として前記界面を剥離する剥離工程と、
    を有し、
    前記剥離開始部作成工程において、前記剥離刃の前記刃先は、前記コーナーカット部の両端の鈍角角部のうち一方の鈍角角部に点接触で接触されたのち前記界面に刺入されることを特徴とする積層体の剥離方法。
  4. 角取り角度が45度、21.8度又は18.4度である前記コーナーカット部を備えた前記積層体に対し、
    前記剥離開始部作成工程において、前記積層体のいずれかの辺と前記剥離刃の刃先線とのなす角度が、同一面上において23度以上44度以下に設定される請求項3に記載の積層体の剥離方法。
  5. 第1の基板と第2の基板とが剥離可能に貼り付けられてなる矩形状の積層体に対し、前記第1の基板の露出面に機能層を形成する機能層形成工程と、前記機能層が形成された前記第1の基板から前記第2の基板を分離する分離工程と、を有する電子デバイスの製造方法において、
    前記分離工程は、
    前記積層体の角部に備えられたコーナーカット部から、前記第1の基板と前記第2の基板との界面に、剥離刃の刃先を所定量刺入して、前記界面に剥離開始部を作成する剥離開始部作成工程と、
    前記剥離開始部を起点として前記界面を剥離する剥離工程と、
    を有し、
    前記剥離開始部作成工程において、前記剥離刃の前記刃先は、前記コーナーカット部の両端の鈍角角部のうち一方の鈍角角部に点接触で接触されたのち前記界面に刺入されることを特徴とする電子デバイスの製造方法。
  6. 角取り角度が45度、21.8度又は18.4度である前記コーナーカット部を備えた前記積層体に対し、
    前記剥離開始部作成工程において、前記積層体のいずれかの辺と前記剥離刃の刃先線とのなす角度が、同一面上において23度以上44度以下に設定される請求項5に記載の電子デバイスの製造方法。
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