JP6268483B2 - 積層体の剥離装置及び剥離方法並びに電子デバイスの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、積層体の剥離装置及び剥離方法並びに電子デバイスの製造方法に関する。
表示パネル、太陽電池、薄膜二次電池等の電子デバイスの薄型化、軽量化に伴い、これらの電子デバイスに用いられるガラス板、樹脂板、金属板等の基板(第1の基板)の薄板化が要望されている。
しかしながら、基板の厚さが薄くなると、基板のハンドリング性が悪化するため、基板の表面に電子デバイス用の機能層(薄膜トランジスタ(TFT: Thin Film Transistor)、カラーフィルタ(CF:Color Filter))を形成することが困難になる。
そこで、基板の裏面にガラス製の補強板(第2の基板)を貼り付けて、基板を補強板により補強した積層体を構成し、積層体の状態で基板の表面に機能層を形成する電子デバイスの製造方法が提案されている。この製造方法では、基板のハンドリング性が向上するため、基板の表面に機能層を良好に形成できる。そして、補強板は、機能層の形成後に基板から剥離される。
特許文献1に開示された補強板の剥離方法は、矩形状の積層体の対角線上に位置する2つの隅部の一方から他方に向けて、補強板又は基板、或いはその双方を互いに離間させる方向に撓み変形させることにより行われる。この際、剥離が円滑に行われるために、積層体の一方の隅部に剥離開始部が作成される。剥離開始部は、積層体の端面から基板と補強板との界面に剥離刃を所定量刺入することにより作成される。
一方、特許文献2には、基板と素子形成層との界面にイオン化液体を噴射して基板から素子を剥離する剥離方法が開示されている。
国際公開第2011/024689号公報 特開2005−79553号公報
特許文献2の剥離方法では、吹き付けた液体が剥離前線に行き渡りにくく、素子形成層の剥離が円滑に行われないという問題があった。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、第1の基板と第2の基板との界面に液体を供給しながら界面を剥離するものであって、液体による剥離を円滑かつ短時間で行うことができる積層体の剥離装置及び剥離方法並びに電子デバイスの製造方法を提供することを目的とする。
本発明の積層体の剥離装置の一態様は、前記目的を達成するために、第1の基板と第2の基板とが吸着層を介して剥離可能に貼り付けられてなる積層体を水平方向に対して傾斜させる傾斜手段と、傾斜させた前記積層体の少なくとも上端部側の側面を液体で満たす液体供給手段と、傾斜した前記積層体の上端部から下端部に向けて、前記第1の基板と前記吸着層との界面を剥離させる剥離手段と、を備えたことを特徴とする。
本発明の積層体の剥離装置の一態様は、前記目的を達成するために、第1の基板と第2の基板とが吸着層を介して剥離可能に貼り付けられてなる積層体に対し、前記第1の基板及び前記第1の基板のうち少なくとも一方の基板を、その一端側から他端側に向けた剥離進行方向に沿って撓ませることにより、前記第1の基板と前記吸着層との界面を剥離する積層体の剥離装置において、前記第1の基板を保持する第1の保持部材、前記第2の基板を保持する第2の保持部材、及び前記積層体を包囲する第1の枠体が備えられ、前記第1の保持部材、前記第2の保持部材、及び前記第1の枠体によって囲まれる空間部を液槽として構成された剥離組立体と、前記剥離組立体を水平方向に対して傾斜させる傾斜手段と、前記剥離組立体の前記液槽に液体を供給し、前記積層体の側面を液体で満たす液体供給手段と、前記第1の保持部材及び前記第2の保持部材のうち少なくとも一方の保持部材を、上端部から下端部に向けた前記剥離進行方向に沿って撓ませる剥離手段と、を備えたことを特徴とする。
本発明の積層体の剥離方法の一態様は、前記目的を達成するために、第1の基板と第2の基板とが吸着層を介して剥離可能に貼り付けられてなる積層体を水平方向に対して傾斜させる傾斜工程と、傾斜させた前記積層体の少なくとも上端部側の側面を液体で満たす液体供給工程と、傾斜した前記積層体の上端部から下端部に向けて、前記第1の基板と前記吸着層との界面を剥離させる剥離工程と、を備え、前記剥離工程において前記液体は、前記積層体の外部から連続的に供給され、前記界面が剥離された剥離面上を重力により下方に移動しながら、剥離によって順次現れる剥離面を濡らすことを特徴とする。
本発明の積層体の剥離方法の一態様は、前記目的を達成するために、第1の基板と第2の基板とが吸着層を介して剥離可能に貼り付けられてなる積層体に対し、前記第1の基板及び前記第1の基板のうち少なくとも一方の基板を、その一端側から他端側に向けた剥離進行方向に沿って撓ませることにより、前記第1の基板と前記吸着層との界面を剥離する積層体の剥離方法において、前記第1の基板を保持する第1の保持部材、前記第2の基板を保持する第2の保持部材、及び前記積層体を包囲する第1の枠体が備えられ、前記第1の保持部材、前記第2の保持部材、及び前記第1の枠体によって囲まれる空間部を液槽として構成された剥離組立体を用い、前記剥離組立体を水平方向に対して傾斜させる傾斜工程と、前記剥離組立体の前記液槽に液体を供給し、前記積層体の側面を液体で満たす液体供給工程と、前記第1の保持部材及び前記第2の保持部材のうち少なくとも一方の保持部材を、上端部から下端部に向けた前記剥離進行方向に沿って撓ませる剥離工程と、を備え、前記剥離工程において前記液体は、前記積層体の外部から連続的に供給され、前記界面が剥離された剥離面上を重力により下方に移動しながら、剥離によって順次現れる剥離面を濡らすことを特徴とする。
本発明の電子デバイスの製造方法の一態様は、前記目的を達成するために、第1の基板と第2の基板とが吸着層を介して剥離可能に貼り付けられてなる積層体に対し、前記第1の基板の露出面に機能層を形成する機能層形成工程と、前記機能層が形成された前記第1の基板から前記第2の基板を分離する分離工程と、を有する電子デバイスの製造方法において、前記分離工程は、前記積層体を水平方向に対して傾斜させる傾斜工程と、傾斜させた前記積層体の少なくとも上端部側の側面を液体で満たす液体供給工程と、傾斜した前記積層体の上端部から下端部に向けて、前記第1の基板と前記吸着層との界面を剥離させる剥離工程と、を備え、前記剥離工程において前記液体は、前記積層体の外部から供給され、前記第1の基板と前記吸着層との界面が剥離された剥離面上を重力により下方に移動しながら、剥離によって順次現れる剥離面を濡らすことを特徴とする。
本発明の電子デバイスの製造方法の一態様は、前記目的を達成するために、第1の基板と第2の基板とが吸着層を介して剥離可能に貼り付けられてなる積層体に対し、前記第1の基板の露出面に機能層を形成する機能層形成工程と、前記機能層が形成された前記第1の基板から前記第2の基板を分離する分離工程と、を有する電子デバイスの製造方法において、前記分離工程は、前記第1の基板を保持する第1の保持部材、前記第2の基板を保持する第2の保持部材、及び前記積層体を包囲する第1の枠体が備えられ、前記第1の保持部材、前記第2の保持部材、及び前記第1の枠体によって囲まれる空間部を液槽として構成された剥離組立体を用い、前記剥離組立体を水平方向に対して傾斜させる傾斜工程と、前記剥離組立体の前記液槽に液体を供給し、前記積層体の側面を液体で満たす液体供給工程と、前記第1の保持部材及び前記第2の保持部材のうち少なくとも一方の保持部材を、上端部から下端部に向けた剥離進行方向に沿って撓ませる剥離工程と、を備え、前記剥離工程において前記液体は、前記積層体の外部から供給され、前記第1の基板と前記吸着層との界面が剥離された剥離面上を重力により下方に移動しながら、剥離によって順次現れる剥離面を濡らすことを特徴とする。
本発明の一態様によれば、傾斜した積層体の少なくとも上端部側の側面が液体で満たされているので、この状態から剥離が開始されると、液体は、界面が剥離された剥離面に直ちに流入し、剥離面上を重力により下方に移動しながら、剥離によって順次現れる剥離面を直ちに濡らす。
すなわち、本発明の一態様は、積層体を傾斜させる事項、及び積層体の側面を液体で満たす事項を備えることにより、液体の重力に依存して液体を剥離前線に行き渡らせる。
本発明の一態様は、第1の保持部材、第2の保持部材、及び第1の枠体によって囲まれる空間部を液槽として構成された剥離組立体を用いて第1の基板と吸着層との界面を剥離する。
この場合には、傾斜工程において、剥離組立体を水平方向に対して傾斜させる。次に、液体供給工程において、剥離組立体の液槽に液体を供給し、積層体の側面を液体で満たす。次に、剥離工程において、第1の保持部材及び第2の保持部材のうち少なくとも一方の保持部材を、上端部から下端部に向けた剥離進行方向に沿って撓ませて、第1の基板と吸着層との界面を剥離する。この剥離工程において液体は、界面が剥離された剥離面上を重力により下方に移動しながら、剥離によって順次現れる剥離面を直ちに濡らす。
本発明の一態様は、剥離工程における剥離動作の進行により、剥離前線が上端部から下端部に向けて進行すると、傾斜による重力の作用により、剥離された傾斜面上を剥離前線に向かって移動する液体に加え、液槽に充填された液体の液面よりも剥離で現れた剥離面が低いために、高低差に基づく重力の作用により、剥離前線に沿って、液体が剥離前線に直ちに供給される。
剥離組立体の傾斜方向は、積層体の上端部の隅部が最も高くなる位置に配置される方向が好ましい。すなわち、積層体のうち剥離が開始される上端部の隅部が最も高く、その隅部における対角線上の下端部の隅部が最も低くなる。剥離進行方向を前記上端部の隅部から前記下端部の隅部に設定した場合、剥離開始位置から剥離中間位置までは、剥離前線が次第に長くなるが、液体はその剥離前線に向かって積層体の側方からも流入する。また、このとき、積層体が傾斜しているので、剥離面上の液体も剥離前線に向かって重力により流れる。その結果、剥離前線付近では、実質的に液中で剥離を実施している状態となるので、剥離が円滑に行われる。
本発明の一態様は、前記第1の枠体の内側には、前記液体の供給孔が備えられていることが好ましい。
本発明の一態様によれば、供給孔から液槽に液体を供給し、液槽を液体で満たすことにより、積層体の側面を液体で満たす。供給孔は、第1の保持部材又は第2の保持部材に備えられ、剥離組立体を傾斜させたときに液槽の下部に備えられることが好ましい。液槽の下部の供給孔から液体を液槽に供給し、液槽の上部から液体が溢れたとき、又は溢れる直前で液体の供給を停止する。これにより、液槽が液体で満たされたことを容易に確認できる。なお、液体を液槽に供給しながら剥離を実施してもよい。
本発明の一態様は、前記剥離組立体には、前記第1の枠体を包囲する第2の枠体が備えられ、前記第1の枠体と前記第2の枠体との間に排水孔が備えられていることが好ましい。
本発明の一態様によれば、第1の枠体から溢れた液体は、第2の枠体に堰き止められて排水孔から排水されるので、剥離組立体から外部に液体が垂れ流されるのを防止できる。これにより、剥離装置の使用環境が改善し、また、排水孔から排水された液体を回収すれば、液体を再利用することもできる。
本発明の一態様は、前記吸着層はポリイミド層であり、前記液体は水であることが好ましい。
本発明の一態様の第1の枠体は、独立気泡のスポンジであることが好ましい。第1の枠体は、第1の保持部材及び第2の保持部材に挟持されて液槽を構成するが、独立気泡のスポンジであることによって、第1の保持部材及び第2の保持部材に弾性をもって当接される。これにより、液槽の水密性が向上する。
本発明の積層体の剥離装置及び剥離方法並びに電子デバイスの製造方法によれば、第1の基板と吸着層との界面に液体を供給しながら界面を剥離するものであって、液体による剥離を円滑かつ短時間で行うことができる。
電子デバイスの製造工程に供される積層体の一例を示す要部拡大側面図 LCDの製造工程の途中で作製される積層体の一例を示す要部拡大側面図 剥離開始部作成装置による第1の剥離開始部作成方法を示した説明図 剥離開始部作成方法によって剥離開始部が作成された積層体の平面図 実施形態の剥離装置の構成を示した縦断面図 剥離組立体に対する複数の可動体の配置位置を模式的に示した剥離組立体の平面図 (A)は剥離組立体を構成する可撓性板の上面図、(B)は(A)のC−C線に沿う可撓性板の側断面図 (A)は剥離組立体を構成する可撓性板の底面図、(B)は(A)のD−D線に沿う可撓性板の側断面図 (A)は可撓性板と積層体との対応関係を示した側断面図、(B)は可撓性板によって積層体が保持された側断面図 剥離組立体を剥離開始姿勢に傾斜させた状態を示した側断面図 積層体を剥離組立体に保持させる工程、剥離組立体をθの角度を持って傾斜させる工程、及び液槽に液体を充填させる工程を示した動作説明図 下側の可撓性板を撓み変形させて下側の補強板を剥離する工程を示した動作説明図 剥離した下側の補強板の搬出工程を示した動作説明図 上側の可撓性板を撓み変形させて上側の補強板を剥離する工程を示した動作説明図 剥離した上側の補強板の搬出工程、及びパネルの搬出工程を示した動作説明図
以下、添付図面に従って、本発明の実施形態について説明する。
以下においては、本発明に係る積層体の剥離装置及び剥離方法を、電子デバイスの製造工程で使用する場合について説明する。
電子デバイスとは、表示パネル、太陽電池、薄膜二次電池等の電子部品をいう。表示パネルとしては、液晶ディスプレイパネル(LCD:Liquid Crystal Display)、プラズマディスプレイパネル(PDP:Plasma Display Panel)、及び有機ELディスプレイパネル(OELD:Organic Electro Luminescence Display)を例示できる。
〔電子デバイスの製造工程〕
電子デバイスは、ガラス製、樹脂製、金属製等の基板の表面に電子デバイス用の機能層(LCDであれば、薄膜トランジスタ(TFT)、カラーフィルタ(CF))を形成することにより製造される。
前記基板は、機能層の形成前に、その裏面が補強板に貼り付けられて積層体に構成される。その後、積層体の状態で基板の表面に機能層が形成される。そして、機能層の形成後、補強板が基板から剥離される。
すなわち、電子デバイスの製造工程には、積層体の状態で基板の表面に機能層を形成する機能層形成工程、及び機能層が形成された基板から補強板を分離する分離工程が備えられる。この分離工程に、本発明に係る積層体の剥離装置及び剥離方法が適用される。
〔積層体1〕
図1は、積層体1の一例を示した要部拡大側面図である。
積層体1は、機能層が形成される基板(第1の基板)2と、その基板2を補強する補強板(第2の基板)3とを備える。また、補強板3は、表面3aに吸着層としての樹脂層4が備えられ、樹脂層4に基板2の裏面2bが貼り付けられる。すなわち、基板2は、樹脂層4との間に作用するファンデルワールス力、又は樹脂層4の粘着力によって、補強板3に樹脂層4を介して剥離可能に貼り付けられる。
[基板2]
基板2は、その表面2aに機能層が形成される。基板2としては、ガラス基板、セラミックス基板、樹脂基板、金属基板、半導体基板を例示できる。これらの基板のなかでも、ガラス基板は、耐薬品性、耐透湿性に優れ、かつ、線膨張係数が小さいので、電子デバイス用の基板2として好適である。また、線膨張係数が小さくなるに従い、高温下で形成される機能層のパターンが冷却時に、ずれ難くなる利点もある。
ガラス基板のガラスとしては、無アルカリガラス、ホウケイ酸ガラス、ソーダライムガラス、高シリカガラス、その他の酸化ケイ素を主な成分とする酸化物系ガラスを例示できる。酸化物系ガラスとしては、酸化物換算による酸化ケイ素の含有量が40〜90質量%のガラスが好ましい。
ガラス基板のガラスは、製造する電子デバイスの種類に適したガラス、その製造工程に適したガラスを選択して採用することが好ましい。たとえば、液晶パネル用のガラス基板には、アルカリ金属成分を実質的に含まないガラス(無アルカリガラス)を採用することが好ましい。
基板2の厚さは、基板2の種類に応じて設定される。たとえば、基板2にガラス基板を採用する場合、その厚さは、電子デバイスの軽量化、薄板化のため、好ましくは0.7mm以下、より好ましくは0.3mm以下、さらに好ましくは0.1mm以下に設定される。厚さが0.3mm以下の場合、ガラス基板に良好なフレキシブル性を与えることができる。更に、厚さが0.1mm以下の場合、ガラス基板をロール状に巻き取ることができるが、ガラス基板の製造の観点、及びガラス基板の取り扱いの観点から、その厚さは0.03mm以上であることが好ましい。
なお、図1では基板2が1枚の基板で構成されているが、基板2は、複数枚の基板で構成されたものでもよい。すなわち、基板2は、複数枚の基板を積層した積層体で構成することもできる。
[補強板3]
補強板3としては、ガラス基板、セラミックス基板、樹脂基板、金属基板、半導体基板を例示できる。
補強板3の厚さは、0.7mm以下に設定され、補強する基板2の種類、厚さ等に応じて設定される。なお、補強板3の厚さは、基板2よりも厚くてもよいし、薄くてもよいが、基板2を補強するため、0.4mm以上であることが好ましい。
なお、本例では補強板3が1枚の基板で構成されているが、補強板3は、複数枚の基板を積層した積層体で構成することもできる。
[樹脂層4]
樹脂層4は、樹脂層4と補強板3との間で剥離するのを防止するため、補強板3との間の結合力が、基板2との間の結合力よりも高く設定される。これにより、剥離工程では、樹脂層4と基板2との界面が剥離される。
樹脂層4を構成する樹脂は、特に限定されないが、ポリイミド樹脂、アクリル樹脂、ポリオレフィン樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコーン樹脂、ポリイミドシリコーン樹脂を例示できる。いくつかの種類の樹脂を混合して用いることもできる。そのなかでも、耐熱性や剥離性の観点から、ポリイミドシリコーン樹脂、シリコーン樹脂が好ましい。実施形態では、樹脂層4としてポリイミド樹脂層を例示する。
樹脂層4の厚さは、特に限定されないが、好ましくは1〜50μmに設定され、より好ましくは4〜20μmに設定される。樹脂層4の厚さを1μm以上とすることにより、樹脂層4と基板2との間に気泡や異物が混入した際、樹脂層4の変形によって、気泡や異物の厚さを吸収できる。一方、樹脂層4の厚さを50μm以下とすることにより、樹脂層4の形成時間を短縮でき、更に樹脂層4の樹脂を必要以上に使用しないため経済的である。
なお、樹脂層4の外形は、補強板3が樹脂層4の全体を支持できるように、補強板3の外形と同一であるか、補強板3の外形よりも小さいことが好ましい。また、樹脂層4の外形は、樹脂層4が基板2の全体を密着できるように、基板2の外形と同一であるか、基板2の外形よりも大きいことが好ましい。
また、図1では樹脂層4が1層で構成されているが、樹脂層4は2層以上で構成することもできる。この場合、樹脂層4を構成する全ての層の合計の厚さが、樹脂層4の厚さとなる。また、この場合、各層を構成する樹脂の種類は異なっていてもよい。
更に、実施形態では、吸着層として有機膜である樹脂層4を用いたが、樹脂層4に代えて無機層を用いてもよい。無機層を構成する無機膜は、例えばメタルシリサイド、窒化物、炭化物、及び炭窒化物からなる群から選択される少なくとも1種を含む。
更にまた、図1の積層体1は、樹脂層4を備えているが、樹脂層4を無くして基板2と補強板3とからなる構成としてもよい。この場合には、基板2と補強板3との間に作用するファンデルワールス力等によって基板2と補強板3とが剥離可能に貼り付けられる。また、この場合には、ガラス基板である基板2とガラス板である補強板3とが高温で接着しないように、補強板3の表面3aに無機薄膜を形成することが好ましい。
〔機能層が形成された積層体6〕
機能層形成工程を経ることにより積層体1の基板2の表面2aには、機能層が形成される。機能層の形成方法としては、CVD(Chemical Vapor Deposition)法、PVD(Physical Vapor Deposition)法等の蒸着法、スパッタ法が用いられる。機能層は、フォトリソグラフィ法、エッチング法によって所定のパターンに形成される。
図2は、LCDの製造工程の途中で作製される矩形状の積層体6の一例を示した要部拡大側面図である。
積層体6は、補強板3A、樹脂層4A、基板2A、機能層7、基板2B、樹脂層4B、及び補強板3Bが、この順で積層されて構成される。すなわち、図2の積層体6は、図1に示した積層体1が、機能層7を挟んで対称に配置された積層体に相当する。以下、基板2A、樹脂層4A、及び補強板3Aからなる積層体を第1の積層体1Aと称し、基板2B、樹脂層4B、及び補強板3Bからなる積層体を第2の積層体1Bと称する。
第1の積層体1Aの基板2Aの表面2Aaには、機能層7としての薄膜トランジスタ(TFT)が形成され、第2の積層体1Bの基板2Bの表面2Baには、機能層7としてのカラーフィルタ(CF)が形成される。
第1の積層体1Aと第2の積層体1Bとは、互いに基板2A、2Bの表面2Aa、2Baが重ね合わされて一体化される。これにより、機能層7を挟んで、第1の積層体1Aと第2の積層体1Bとが、対称に配置された構造の積層体6が製造される。
積層体6は、分離工程の剥離開始部作成工程にてナイフにより剥離開始部が形成された後、分離工程の剥離工程にて補強板3A、3Bが順次剥離され、その後、偏光板、バックライト等が取り付けられて、製品であるLCDが製造される。
〔剥離開始部作成装置10〕
図3は、剥離開始部作成工程にて使用される剥離開始部作成装置10の構成を示した説明図であり、図3(A)は、積層体6とナイフNとの位置関係を示した説明図、図3(B)は、ナイフNによって界面24に剥離開始部26を作成する説明図、図3(C)は、界面28に剥離開始部30を作成する直前状態を示した説明図、図3(D)は、ナイフNによって界面28に剥離開始部30を作成する説明図、図3(E)は、剥離開始部26、30が作成された積層体6の説明図である。また、図4は、剥離開始部26、30が作成された積層体6の平面図である。
剥離開始部26、30の作成時において、積層体6は図3(A)の如く、補強板3Bの裏面3Bbがテーブル12に吸着保持されて水平(図中X軸方向)に支持される。
ナイフNは、積層体6の隅部6Aの端面に刃先が対向するように、ホルダ14によって水平に支持される。また、ナイフNは、高さ調整装置16によって、高さ方向(図中Z軸方向)の位置が調整される。更に、ナイフNと積層体6とは、ボールねじ装置等の送り装置18によって、水平方向に相対的に移動される。送り装置18は、ナイフNとテーブル12のうち、少なくとも一方を水平方向に移動すればよく、実施形態ではナイフNが移動される。更にまた、刺入前又は刺入中のナイフNの上面に、液体20を供給する液体供給装置22が、ナイフNの上方に配置される。
[剥離開始部作成方法]
剥離開始部作成装置10による剥離開始部作成方法は、ナイフNの刺入位置を、積層体6の隅部6Aであって、積層体6の厚さ方向において重なる位置に設定し、かつナイフNの刺入量を、界面24、28ごとに異なるように設定している。
その作成手順について説明する。
初期状態において、ナイフNの刃先は、第1の刺入位置である基板2Bと樹脂層4Bとの界面24に対し、高さ方向(Z軸方向)にずれた位置に存在する。そこで、まず、図3(A)に示すように、ナイフNを高さ方向に移動させて、ナイフNの刃先の高さを界面24の高さに設定する。
この後、図3(B)の如く、ナイフNを積層体6の隅部6Aに向けて水平に移動させ、界面24にナイフNを所定量刺入する。また、ナイフNの刺入時又は刺入前において、液体供給装置22からナイフNの上面に液体20を供給する。これにより、隅部6Aの基板2Bが樹脂層4Bから剥離するので、図4の如く平面視で三角形状の剥離開始部26が界面24に作成される。なお、液体20の供給は必須ではないが、液体20を使用すれば、ナイフNを抜去した後にも液体20が剥離開始部26に残留するので、再付着不能な剥離開始部26を作成できる。
次に、ナイフNを隅部6Aから水平方向に抜去し、図3(C)の如く、ナイフNの刃先を、第2の刺入位置である基板2Aと樹脂層4Aとの界面28の高さに設定する。
この後、図3(D)の如く、ナイフNを積層体6に向けて水平に移動させ、界面28にナイフNを所定量刺入する。同様に液体供給装置22からナイフNの上面に液体20を供給する。これによって、図3(E)の如く、界面28に剥離開始部30が作成される。ここで、界面28に対するナイフNの刺入量は、界面24に対する刺入量よりも少量とする。以上が剥離開始部作成方法である。なお、界面24に対するナイフNの刺入量を、界面28に対する刺入量よりも少量としてもよい。
剥離開始部26、30が作成された積層体6は、剥離開始部作成装置10から取り出され、後述する剥離装置に搬送され、剥離装置によって界面24、28が順次剥離される。
剥離方法の詳細は後述するが、図4の矢印Aの如く、積層体6を隅部6Aから隅部6Aに対向する隅部6Bに向けて撓ませることにより、剥離開始部26の面積が大きい界面24が剥離開始部26を起点として最初に剥離される。これにより、樹脂層4Bとともに補強板3Bが剥離される。その後、積層体6を隅部6Aから隅部6Bに向けて再び撓ませることにより、剥離開始部30の面積が小さい界面28が剥離開始部30を起点として剥離される。これにより、樹脂層4Aとともに補強板3Aが剥離される。
なお、ナイフNの刺入量は、積層体6のサイズに応じて、好ましくは7mm以上、より好ましくは15〜20mm程度に設定される。
〔剥離装置40〕
図5は、実施形態の剥離装置40の構成を示した縦断面図であり、図6は、剥離装置40の剥離組立体42に対する複数の可動体44の配置位置を模式的に示した剥離組立体42の平面図である。なお、図5は図6のB−B線に沿う断面図に相当し、また、図6においては積層体6を実線で示している。また、可動体44は、剥離組立体42に対して碁盤目状に配置される。
[剥離組立体42]
図7(A)は、剥離組立体42を構成する可撓性板(第1の保持部材)46の上面図、図7(B)は、図7(A)のC−C線に沿う可撓性板46の側断面図である。また、図8(A)は、剥離組立体42を構成する可撓性板(第2の保持部材)48の底面図、図8(B)は、図8(A)のD−D線に沿う可撓性板48の側断面図である。更に、図9(A)は、可撓性板46、48と積層体6(積層体1でもよい)との対応関係を示した側断面図、図9(B)は、可撓性板46、48によって積層体6が保持された側断面図である。
[可撓性板46]
可撓性板46は、図7及び図9に示すように、積層体6よりもサイズが大きい矩形状の本体板50、及び積層体6の補強板3B(図2参照:第1の基板)を吸着保持する矩形状のゴム製の多孔質シート52を備え、本体板50の上面に多孔質シート52が貼り付けられている。
多孔質シート52の厚さは、剥離時に補強板3Bに発生する引張応力を低減させる目的で2mm以下、好ましくは1mm以下であることが好ましい。
本体板50の上面には、多孔質シート52に吸着保持された積層体6を包囲する枠体(第1の枠体)54が接着されている。枠体54は、例えばショアE硬度が20度以上50度以下の独立気泡のスポンジであり、多孔質シート52に吸着保持された積層体6の上面(補強板3A)から突出する高さに設定される(図9(B)参照)。
枠体54で囲まれた多孔質シート52には、枠状の溝56が備えられる。溝56は、本体板50に備えられた複数の貫通孔58を介して、図5に示す真空ポンプ60に接続されている。
したがって、真空ポンプ60が駆動されると、貫通孔58及び溝56の空気が吸引されて、積層体6の補強板3Bが多孔質シート52に真空吸着保持される。これにより、積層体6の補強板3Bが本体板50に支持される。
また、図7の如く、枠体54で囲まれた多孔質シート52の隅部には、液体(例えば水や有機溶媒)の供給孔62が備えられる。供給孔62は、本体板50の貫通孔64に連通されており、この貫通孔64は、図5の送液ポンプ(液体供給手段)66に接続されている。したがって、送液ポンプ66が駆動されると、液体が貫通孔64及び供給孔62を介して、枠体54で囲まれた液槽68に供給される。この供給孔62は、剥離工程時において剥離組立体42を傾斜させた際、液槽68内の最下部に配置されることが好ましい。
本体板50の上面には、図7及び図9の如く、枠体54及び可撓性板48を包囲する枠体(第2の枠体)70が接着される。この枠体70は、剥離工程時において枠体54から溢れた液体を堰き止めるために、枠体54の高さよりも高く設定される。また、枠体70も枠体54と同様に独立気泡のスポンジで構成される。
枠体54と枠体70との間に位置する多孔質シート52には、複数の貫通孔71が備えられる。本体板50には、貫通孔71に連通した複数の排水孔72が備えられる。すなわち、枠体70によって堰き止められた液体が、貫通孔71及び排水孔72を介して剥離装置40の機外に排水される。
本体板50は、多孔質シート52及び枠体54、70よりも曲げ剛性が高く、本体板50の曲げ剛性が可撓性板46の曲げ剛性を支配する。可撓性板46の単位幅(1mm)あたりの曲げ剛性は、1000〜40000N・mm2/mmであることが好ましい。例えば、可撓性板46の幅が100mmの部分では、曲げ剛性は、100000〜4000000N・mm2となる。可撓性板46の曲げ剛性を1000N・mm2/mm以上とすることで、可撓性板46に吸着保持される補強板3Bの折れ曲がりを防止することができる。また、可撓性板46の曲げ剛性を40000N・mm2/mm以下とすることで、可撓性板46に吸着保持される補強板3Bを適度に撓み変形させることができる。本体板50としては、ポリカーボネート樹脂、ポリ塩化ビニル(PVC)樹脂、アクリル樹脂、ポリアセタール(POM)樹脂等の樹脂製部材、及び金属製部材を例示できる。
[可撓性板48]
可撓性板48は、図8及び図9に示すように、積層体6よりもサイズが大きく、本体板50よりもサイズが小さい矩形状の本体板74、及び積層体6の補強板3A(図2参照:第2の基板)を吸着保持する矩形状のゴム製の多孔質シート76を備え、本体板74の下面に多孔質シート76が貼り付けられている。
多孔質シート76の厚さも多孔質シート52の厚さと同様に、2mm以下、好ましくは1mm以下であることが好ましい。
多孔質シート76には、枠状の溝78が備えられる。溝78は、本体板74に備えられた複数の貫通孔80を介して、図5に示す真空ポンプ82に接続されている。
したがって、真空ポンプ82が駆動されると、貫通孔80及び溝78の空気が吸引されて、積層体6の補強板3Aが多孔質シート76に真空吸着保持される。これにより、積層体6の補強板3Aが本体板74に支持される。
すなわち積層体6は、図9(B)の如く、可撓性板46に補強板3Bが吸着保持され、補強板3Aが可撓性板48に吸着保持されることにより剥離組立体42に支持される。そして、枠体54の上面に本体板74の下面が押圧される。これにより、図7(A)に示した液槽68が、上下の可撓性板48、46と枠体54とによって密閉された液槽となる。したがって、供給孔62から液槽68内に供給される液体によって、積層体6の側面が満たされる。
なお、図8の如く本体板74には、液槽68内の空気を抜く貫通孔84が備えられる。この貫通孔84は、図7に示した供給孔62に対し、対角線上の位置であって、剥離組立体42を傾斜させた際に、液槽68内の最上部に配置される。これにより、液槽68内を液体で充填することができ、また、液体の充填時に貫通孔84から液体が溢れたとき、又は溢れる直前で液体の供給を停止することにより、液槽68が液体で満たされたことを容易に確認できる。
本体板74の構成及び機能は、本体板50と同一なので説明は省略する。
次に、図5に戻り、剥離装置40の可動装置(傾斜手段、剥離手段)86について説明する。
[可動装置86]
可動装置86は、剥離組立体42を挟んで上下に配置される。上下に配置された一対の可動装置86、86は同一構成のため、ここでは図5の下側に配置された可動装置86について説明し、上側に配置された可動装置86については同一の符号を付すことで説明を省略する。
可動装置86は、複数の可動体44、可動体44ごとに可動体44を昇降移動させる複数の駆動装置88、及び駆動装置88ごとに駆動装置88を制御するコントローラ90等によって構成される。
複数の可動体44は本体板50の下面に、図6の如く碁盤目状に固定される。これらの可動体44は、本体板50にボルト等の締結部材によって固定されるが、ボルトに代えて接着固定されてもよい。これらの可動体44は、コントローラ90によって駆動制御された駆動装置88によって、独立して昇降移動される。
すなわち、コントローラ90は、駆動装置88を制御して、剥離組立体42を図5の水平姿勢から図10に示した剥離開始位置の傾斜姿勢に傾斜させることができる。また、コントローラ90は、図6における積層体6の隅部6A側に位置する可動体44から矢印Aで示す剥離進行方向の隅部6B側に位置する可動体44を、順次下降移動させる。この動作によって、積層体6の界面24が剥離開始部26(図4参照)を起点として剥離していく。なお、図5、図10に示した積層体6は、図3にて説明した剥離開始部作成方法によって剥離開始部26、30が作成された積層体6である。
駆動装置88は、例えば回転式のサーボモータ及びボールねじ機構等で構成される。サーボモータの回転運動は、ボールねじ機構によって直線運動に変換され、ボールねじ機構のロッド92に伝達される。ロッド92の先端部には、ボールジョイント94を介して可動体44が設けられている。これにより、可撓性板46の撓み変形に追従して可動体44が傾動する。よって、可撓性板46に無理な力を加えることなく、可撓性板46を隅部6Aから隅部6Bに向けて撓み変形させることができる。なお、駆動装置88としては、回転式のサーボモータ及びボールねじ機構に限定されず、リニア式のサーボモータ、又は流体圧シリンダ(例えば空気圧シリンダ)であってもよい。また、可撓性板46の撓み変形方向は、隅部6Aから隅部6Bに向けた対角線上であってもよく、隅部6Aに隣接する辺に対して45度の方向でもよい。
複数の駆動装置88は、昇降可能なフレーム96にクッション部材98を介して取り付けられることが好ましい。クッション部材98は、可撓性板46の撓み変形に追従するように弾性変形する。これによって、ロッド92がフレーム96に対して傾動する。
コントローラ90は、CPU、ROM、及びRAM等の記録媒体等を含むコンピュータとして構成される。コントローラ90は、記録媒体に記録されたプログラムをCPUに実行させることにより、複数の駆動装置88を駆動装置88ごとに制御して、複数の可動体44の昇降移動を制御する。
〔剥離装置40による補強板3A、3Bの剥離方法〕
図11(A)〜(D)〜図12(A)〜(E)〜図13(A)〜(D)〜図14(A)〜(D)〜図15(A)〜(D)は、図3にて説明した剥離開始部作成方法によって隅部6Aに剥離開始部26、30が作成された積層体6の剥離方法が示されている。また、これらの図には、積層体6の補強板3A、3Bを剥離する剥離方法が時系列的に示されている。
すなわち、図11(A)〜(D)には、積層体6を剥離組立体42に保持させる工程、剥離組立体42を水平方向に対してθの傾斜角度を持って傾斜させる工程、及び液槽68に液体100を充填させる工程が順に示されている。
また、図12(A)〜(E)には、可撓性板46を撓み変形させて補強板3Bを剥離する工程が示されている。
また、図13(A)〜(D)には、剥離した補強板3Bの搬出工程が示されている。
また、図14(A)〜(D)には、剥離組立体42を水平方向に対してθの角度を持って傾斜させ、液槽68に液体100を充填させる工程、及び可撓性板48を撓み変形させて補強板3Aを剥離する工程が順に示されている。
また、図15(A)〜(D)には、パネル102の搬出工程、及び剥離した補強板3Bの搬出工程が順に示されている。
剥離組立体42への積層体6の搬入作業、及び剥離した補強板3A、3B及びパネル102の搬出作業は、図11(A)等に示す吸着パッド104を備えた搬送装置106によって行われる。なお、図11〜図15では、図面の煩雑さを避けるため、可動装置86の図示は省略している。また、パネル102とは、補強板3A、3Bを除く基板2Aと基板2Bとが機能層7を介して貼り付けられた製品パネルである。
以下、剥離方法を順に説明する。
図11(A)の如く、剥離開始前の可撓性板46、48は、可動装置86によって水平方向にその姿勢が位置決めされ、かつ、可撓性板46の上方に可撓性板48が退避されている。この初期状態で積層体6を搬送装置106によって可撓性板46の上方に搬送し、積層体6の補強板3Bを可撓性板46の多孔質シート52によって吸着保持した後、可撓性板48を下降移動させて、図11(B)の如く可撓性板48の多孔質シート76によって積層体6の補強板3Aを吸着保持する。これにより、積層体6が液槽68内に配置される。
次に、図11(C)の如く、剥離組立体42を水平方向に対しθの角度を持って傾斜させる(傾斜工程)。剥離組立体42の傾斜姿勢は、前述の如く、液槽68の最下部に供給孔62(図7(A))が位置し、液槽68の最上部に貫通孔84(図8(A))が位置する姿勢とする。これにより、液槽68内において積層体6は、図6の隅部6Aが最も高い位置に位置し、隅部6Bが最も低い位置に位置する。
なお、剥離組立体42の傾斜角度θは、剥離時に発生する剥離前線に向けて液体100が重力の作用で移動するように、可撓性板46、48を撓ませたときの可撓性板46、48の曲率半径等によって定められる。実施形態では、可撓性板46、48の曲率半径が1000mmに設定され、剥離組立体42の傾斜角度θが1から4度(好ましくは2度)に設定されている。
次に、図11(D)の如く、供給孔62から液槽68に送液ポンプ66(図5参照)によって液体100を矢印の如く供給する。これにより、積層体6の全ての側面は、液体100で満たされる(液体供給工程)。
次に、図12(A)〜(D)の如く、可撓性板46を下方に撓み変形させて、補強板3Bの剥離を開始する。可撓性板46の撓み方向は、図6において可撓性板46の隅部46Aから隅部46Bに向けた矢印A方向である。これにより、補強板3Bは、隅部6Aから隅部6Bに向けて撓み変形しながら剥離される。
このとき、積層体6の界面24は、剥離開始部26(図4参照)を起点として剥離していく。すなわち、図10に示した下側の可撓性板46の複数の可動体44において、可撓性板46の隅部46A側に位置する可動体44から隅部46B側に位置する可動体44を順次下降移動させる。これにより、補強板3Bが下方に撓み変形されるので、界面24が隅部6Aから隅部6Bに向けて剥離していく(剥離工程)。そして、図12(E)の如く、補強板3Bが完全に剥離される。
また、補強板3Bの剥離中において、枠体54から溢れた液体100は、枠体70に堰き止められて、排水孔72から剥離組立体42の外部に排水される。これにより、剥離装置40の使用環境が液体100で汚されず、また、排水孔72から排水された液体100を回収すれば、液体100を再利用することもできる。
図12(A)〜(D)で示した剥離工程において、傾斜した積層体6の側面は液体100で満たされているので、この状態から剥離が開始されると、液体100は、界面24が剥離された剥離面(剥離前線)に直ちに流入し、剥離面上を重力により下方に移動しながら、剥離によって順次現れる剥離面を直ちに濡らす。液体100は、重力により流入するのと同時に、剥離の進行に伴って新たな空間ができる。その空間は、基板と液体100とで囲まれており、液体100は大気圧で押されているので、剥離面は直ちに液体100に濡れる。この状態から剥離が開始されると、液体100は、積層体6の周囲にある液体の水面は剥離面よりも高いために、界面24が剥離された剥離面(剥離前線)に直ちに重力により流入し、剥離によって順次現れる剥離面を直ちに濡らす。
すなわち、剥離装置40は、積層体6を傾斜させて積層体6の側面を液体で満たしているので、液体100の重力に依存して液体100を、積層体の側面の外から(積層体の外部から)、剥離前線に連続的に供給し行き渡らせることができる。
液体100を、剥離前線に対して連続的に供給し行き渡らせる態様としては、剥離工程中も、送液ポンプ66を駆動して積層体の側面が十分液体で満たされるようにする方法と、送液ポンプ66の駆動による液体の供給は図11(D)に示す段階だけとし、剥離工程中は、送液ポンプ66の駆動を停止して、剥離前線に連続的に供給される液体は、積層体の側面に満たされている液体100とする方法とがある。
前者の方法は、剥離面の大きさ(広さ)に対し、図11(D)に示す段階で積層体の側面を満たす液体の量だけでは、液体を積層体の外部から、剥離前線に連続的に供給することが難しい場合に適している。
後者の場合は、剥離面の大きさ(広さ)に対し、図11(D)に示す段階で積層体の側面を満たす液体の量だけで、積層体の外部から、剥離前線に連続的に液体を十分に供給することができる場合に適している。
図12(E)に示した補強板3Bの剥離状態では、剥離した補強板3Bが可撓性板46の多孔質シート52に真空吸着保持され、補強板3Bを除く積層体6(補強板3A及びパネル102からなる積層体)が可撓性板48の多孔質シート76に真空吸着保持されている。また、可撓性板46の撓み変形が解除されている。
次に、図13(A)に示すように可撓性板46、48を水平方向にその姿勢を変更した後、図13(B)に示すように可撓性板48を可撓性板46に対して上方に退避させる。
次に、補強板3Bの吸着保持を解除した後、搬送装置106の吸着パッド104にて補強板3Bを吸着し、補強板3Bを搬送装置106によって剥離組立体42から取り出す(図13(C))。
この後、補強板3Aの剥離を開始する。
まず、可撓性板48を可撓性板46に向けて下降移動させ、図13(D)の如く、基板2Bを可撓性板46の多孔質シート52に吸着保持する。
次に、図14(A)の如く、剥離組立体42を同様に傾斜角度θで傾斜させた後、液槽68に液体100を充填する。
次に、図14(B)〜(C)の如く、可撓性板48を上方に撓み変形させて、補強板3Aの剥離を開始する。可撓性板48の撓み方向は、図6において可撓性板48の隅部48Aから隅部48Bに向けた矢印A方向である。これにより、補強板3Aは、隅部6Aから隅部6Bに向けて撓み変形しながら剥離される。
このとき、積層体6の界面28は、剥離開始部30(図4参照)を起点として剥離していく。すなわち、図10に示した可撓性板48の複数の可動体44において、可撓性板46の隅部46A側に位置する可動体44から隅部46B側に位置する可動体44を順次上昇移動させる。これにより、補強板3Aが上方に撓み変形されるので、界面28が隅部6Aから隅部6Bに向けて剥離していく(剥離工程)。そして、図14(D)の如く、補強板3Aが完全に剥離される。
図14(B)〜(C)で示した剥離工程において、傾斜した積層体6の側面は液体100で満たされているので、この状態から剥離が開始されると、液体100は、積層体6の周囲にある液体の水面は剥離面よりも高いために、界面28が剥離された剥離面(剥離前線)に直ちに流入し、剥離面上を重力により下方に移動しながら、剥離によって順次現れる剥離面を直ちに濡らす。この状態から剥離が開始されると、液体100は、積層体6の周囲にある液体の水面は剥離面よりも高いために、界面24が剥離された剥離面(剥離前線)に直ちに重力により流入し、剥離によって順次現れる剥離面を直ちに濡らす。すなわち、剥離装置40は、積層体6を傾斜させて積層体6の側面を液体で満たしているので、液体100の重力に依存して液体100を、積層体の側面の外から(積層体の外部から)、剥離前線に連続的に供給し行き渡らせることができる。
図14(D)に示した補強板3Aの剥離状態では、剥離した補強板3Aが可撓性板48の多孔質シート76に真空吸着保持され、パネル102が可撓性板46の多孔質シート52に真空吸着保持されている。また、可撓性板48の撓み変形が解除されている。
次に、図15(A)に示すように可撓性板46、48を水平方向にその姿勢を変更した後、図15(B)に示すように可撓性板48を可撓性板46に対して上方に退避させる。
次に、パネル102の吸着保持を解除した後、搬送装置106の吸着パッド104にてパネル102を吸着し、パネル102を搬送装置106によって剥離組立体42から取り出す。
そして最後に、図15(C)の如く、搬送装置106の吸着パッド104にて補強板3Aを吸着保持し、その後、可撓性板48による補強板3Aの吸着保持を解除して、補強板3Aを剥離組立体42から取り出す(図15(D))。
上記した剥離方法は、図2に示した積層体6の剥離方法であるが、図1に示した積層体1であっても、同様の剥離装置40を用いて補強板3を剥離することができる。この場合は、補強板3を可撓性板46に保持させるとともに、基板2を可撓性板48に保持させる。次に、剥離組立体42を水平方向に対しθの角度を持って傾斜させる。次に、液槽68に液体100を充填し、積層体1の側面を液体100で満たす。そして、可撓性板46を図12(A)〜(D)の如く撓み変形させる。これにより、補強板3を剥離することができる。
上記剥離工程においても、傾斜した積層体1の側面は液体100で満たされているので、この状態から剥離が開始されると、液体100は、界面が剥離された剥離面に直ちに流入し、剥離面上を重力により下方に移動しながら、剥離によって順次現れる剥離面を直ちに濡らす。よって、液体100を利用した剥離動作を円滑かつ短時間で行うことができる。
N…ナイフ、1…積層体、1A…第1の積層体、1B…第2の積層体、2…基板、2a…基板の表面、2b…基板の裏面、2A…基板、2Aa…基板の表面、2B…基板、2Ba…基板の表面、3…補強板、3a…補強板の表面、3A…補強板、3B…補強板、3Bb…補強板の裏面、4…樹脂層、4A…樹脂層、4B…樹脂層、6…積層体、6A、6B…隅部、7…機能層、10…剥離開始部作成装置、12…テーブル、14…ホルダ、16…高さ調整装置、18…送り装置、20…液体、22…液体供給装置、24…界面、26…剥離開始部、28…界面、30…剥離開始部、32、34…剥離開始部、40…剥離装置、42…剥離組立体、44…可動体、46…可撓性板、48…可撓性板、50…本体板、52…多孔質シート、54…枠体、56…溝、58…貫通孔、60…真空ポンプ、62…供給孔、64…貫通孔、66…送液ポンプ、68…液槽、70…枠体、72…排水孔、74…本体板、76…多孔質シート、78…溝、80…貫通孔、82…真空ポンプ、84…貫通孔、86…可動装置、88…駆動装置、90…コントローラ、92…ロッド、94…ボールジョイント、96…フレーム、98…クッション部材、100…液体、102…パネル、104…吸着パッド、106…搬送装置

Claims (12)

  1. 第1の基板と第2の基板とが吸着層を介して剥離可能に貼り付けられてなる積層体に対し、前記第1の基板及び前記第の基板のうち少なくとも一方の基板を、その一端側から他端側に向けた剥離進行方向に沿って撓ませることにより、前記第1の基板と前記吸着層との界面を剥離する積層体の剥離装置において、
    前記第1の基板を保持する第1の保持部材、前記第2の基板を保持する第2の保持部材、及び前記積層体を包囲する第1の枠体が備えられ、前記第1の保持部材、前記第2の保持部材、及び前記第1の枠体によって囲まれる空間部を液槽として構成された剥離組立体と、
    前記剥離組立体を水平方向に対して傾斜させる傾斜手段と、
    前記剥離組立体の前記液槽に液体を供給し、前記積層体の側面を液体で満たす液体供給手段と、
    前記第1の保持部材及び前記第2の保持部材のうち少なくとも一方の保持部材を、上端部から下端部に向けた前記剥離進行方向に沿って撓ませる剥離手段と、
    を備えたことを特徴とする積層体の剥離装置。
  2. 前記第1の枠体の内側には、前記液体の供給孔が備えられている請求項に記載の積層体の剥離装置。
  3. 前記剥離組立体には、前記第1の枠体を包囲する第2の枠体が備えられ、
    前記第1の枠体と前記第2の枠体との間に排水孔が備えられている請求項又はに記載の積層体の剥離装置。
  4. 前記液体は水である請求項1からのいずれか1項に記載の積層体の剥離装置。
  5. 第1の基板と第2の基板とが吸着層を介して剥離可能に貼り付けられてなる積層体に対し、前記第1の基板及び前記第の基板のうち少なくとも一方の基板を、その一端側から他端側に向けた剥離進行方向に沿って撓ませることにより、前記第1の基板と前記吸着層との界面を剥離する積層体の剥離方法において、
    前記第1の基板を保持する第1の保持部材、前記第2の基板を保持する第2の保持部材、及び前記積層体を包囲する第1の枠体が備えられ、前記第1の保持部材、前記第2の保持部材、及び前記第1の枠体によって囲まれる空間部を液槽として構成された剥離組立体を用い、
    前記剥離組立体を水平方向に対して傾斜させる傾斜工程と、
    前記剥離組立体の前記液槽に液体を供給し、前記積層体の側面を液体で満たす液体供給工程と、
    前記第1の保持部材及び前記第2の保持部材のうち少なくとも一方の保持部材を、上端部から下端部に向けた前記剥離進行方向に沿って撓ませる剥離工程と、
    を備え、
    前記剥離工程において前記液体は、前記積層体の外部から連続的に供給され、前記界面が剥離された剥離面上を重力により下方に移動しながら、剥離によって順次現れる剥離面を濡らすことを特徴とする積層体の剥離方法。
  6. 前記第1の枠体の内側に、前記液体の供給孔が備えられ、前記供給孔から前記液槽に液体を供給する請求項に記載の積層体の剥離方法。
  7. 前記剥離組立体に、前記第1の枠体を包囲する第2の枠体が備えられ、
    前記第1の枠体と前記第2の枠体との間に排水孔が備えられ、
    前記第1の枠体から溢れた前記液体を前記排水孔から排水する請求項又はに記載の積層体の剥離方法。
  8. 前記吸着層はポリイミド層であり、前記液体は水である請求項からのいずれか1項に記載の積層体の剥離方法。
  9. 第1の基板と第2の基板とが吸着層を介して剥離可能に貼り付けられてなる積層体に対し、前記第1の基板の露出面に機能層を形成する機能層形成工程と、前記機能層が形成された前記第1の基板から前記第2の基板を分離する分離工程と、を有する電子デバイスの製造方法において、
    前記分離工程は、
    前記第1の基板を保持する第1の保持部材、前記第2の基板を保持する第2の保持部材、及び前記積層体を包囲する第1の枠体が備えられ、前記第1の保持部材、前記第2の保持部材、及び前記第1の枠体によって囲まれる空間部を液槽として構成された剥離組立体を用い、
    前記剥離組立体を水平方向に対して傾斜させる傾斜工程と、
    前記剥離組立体の前記液槽に液体を供給し、前記積層体の側面を液体で満たす液体供給工程と、
    前記第1の保持部材及び前記第2の保持部材のうち少なくとも一方の保持部材を、上端部から下端部に向けた剥離進行方向に沿って撓ませる剥離工程と、
    を備え、
    前記剥離工程において前記液体は、前記積層体の外部から連続的に供給され、前記第1の基板と前記吸着層との界面が剥離された剥離面上を重力により下方に移動しながら、剥離によって順次現れる剥離面を濡らすことを特徴とする電子デバイスの製造方法。
  10. 前記第1の枠体の内側に、前記液体の供給孔が備えられ、前記供給孔から前記液槽に液体を供給する請求項に記載の電子デバイスの製造方法。
  11. 前記剥離組立体に、前記第1の枠体を包囲する第2の枠体が備えられ、
    前記第1の枠体と前記第2の枠体との間に排水孔が備えられ、
    前記第1の枠体から溢れた前記液体を前記排水孔から排水する請求項又は10に記載の電子デバイスの製造方法。
  12. 前記吸着層はポリイミド層であり、前記液体は水である請求項から11のいずれか1項に記載の電子デバイスの製造方法。
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