JP2016015682A - 通信システム、通信設定方法、及び、端末装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】通信を行う装置に対し通信に係る設定を行う場合に、対象の装置が多機能な装置でなくても、容易に設定及び設定後の動作の確認を行うことが可能な通信システムを提供する。【解決手段】通信システム1は、無線ネットワーク5Aに新規に接続する印刷装置2と、通信を行う第2無線通信部34を有し、印刷装置2に無線ネットワーク5Aへの接続に関する接続設定を行う端末装置3とを備える。端末装置3は、第2無線通信部34により印刷装置2と通信して印刷装置2に対して接続設定を実行し、第2無線通信部34により無線ネットワーク5Aに接続して、無線ネットワーク5Aを介して印刷装置2に所定の動作の実行を要求可能である。【選択図】図7
Description
本発明は、通信システム、通信設定方法、及び、前記通信システムを構成する端末装置に関する。
近年、装置間の通信を実現する通信技術は大幅に進歩し、多様な装置が通信機能を搭載するようになっている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載されたような、非接触タグを利用したNFC(近距離無線通信)は、複雑な設定をせず通信が可能である。一方、高度な通信機能を有する従来の通信方式においては、通信相手やアドレス等の通信に係る設定を行う必要があった。例えば、特許文献2には、通信相手のデバイス名や装置ID番号、或いは、無線アドレスや通信相手との間で設定したパスワードなどの設定が困難な作業であることに鑑み、設定を支援する手法が開示される。特許文献2記載の手法によれば、カメラにより撮影された画像から、通信パラメーターを抽出し、通信インターフェースに設定する。
しかしながら、特許文献2記載の方法は適用対象の装置がカメラを備えることが必要であり、カメラ等の手段を持たない装置に適用できなかった。さらに、通信の設定を行った後に、通信機能を利用した動作を実際に行えるかどうかを確認する場合、通信する装置自体を操作する必要があった。従って、多機能な装置を設定する場合に比べ、入力に関する機能が制限された装置において通信の設定を行ったり、設定後の動作の確認を行ったりすることは容易ではなかった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、通信を行う装置に対し通信に係る設定を行う場合に、対象の装置が多機能な装置でなくても、容易に設定及び設定後の動作の確認を行うことが可能な通信システム、通信設定方法、及び、端末装置を提供することを目的とする。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、通信を行う装置に対し通信に係る設定を行う場合に、対象の装置が多機能な装置でなくても、容易に設定及び設定後の動作の確認を行うことが可能な通信システム、通信設定方法、及び、端末装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の通信システムは、第1のネットワークに新規に接続する接続装置と、通信を行う通信部を有し、前記接続装置に前記第1のネットワークへの接続に関する接続設定を行う端末装置と、を備え、前記端末装置は、前記通信部により前記接続装置と通信して前記接続装置に対して前記接続設定を実行し、前記通信部により前記第1のネットワークに接続して、前記第1のネットワークを介して前記接続装置に所定の動作の実行を要求可能であることを特徴とする。
本発明によれば、第1のネットワークに新規に接続する接続装置の設定を、端末装置の制御により行い、この端末装置が接続装置に対して所定の動作を要求できる。このため、接続設定を行う端末装置を用いて、設定後の接続装置の動作を確認できる。従って、通信に関する設定と、設定後の動作確認とを容易に行うことができる。
本発明によれば、第1のネットワークに新規に接続する接続装置の設定を、端末装置の制御により行い、この端末装置が接続装置に対して所定の動作を要求できる。このため、接続設定を行う端末装置を用いて、設定後の接続装置の動作を確認できる。従って、通信に関する設定と、設定後の動作確認とを容易に行うことができる。
また、本発明は、上記通信システムにおいて、前記端末装置は、前記接続装置に対して行った前記接続設定に対応する設定で前記通信部を動作させ、前記第1のネットワークに接続することを特徴とする。
本発明によれば、端末装置を、接続装置を接続させた第1のネットワークに接続させることができる。
本発明によれば、端末装置を、接続装置を接続させた第1のネットワークに接続させることができる。
また、本発明は、上記通信システムにおいて、前記端末装置は、前記通信部を前記第1のネットワークとは異なる第2のネットワークに接続した状態で、前記通信部の設定を変更して前記接続装置に接続し、前記接続設定を実行した後に前記通信部の設定を変更して前記第2のネットワークに接続することを特徴とする。
本発明によれば、接続装置を接続させる第1のネットワークとは異なる第2のネットワークに接続した端末装置を用いて接続装置の接続設定を行い、設定終了後に端末装置を第2のネットワークに接続して、第2のネットワークに復帰させることができる。
本発明によれば、接続装置を接続させる第1のネットワークとは異なる第2のネットワークに接続した端末装置を用いて接続装置の接続設定を行い、設定終了後に端末装置を第2のネットワークに接続して、第2のネットワークに復帰させることができる。
また、本発明は、上記通信システムにおいて、前記接続装置は第1の無線通信部を備え、前記端末装置が有する前記通信部は無線通信を実行するよう構成され、前記端末装置は、前記通信部により前記接続装置と通信して、前記第1の無線通信部を前記第1のネットワークに接続させる前記接続設定を実行することを特徴とする。
本発明によれば、接続装置と端末装置とを無線通信により接続して、接続装置の接続設定を、無線通信により行うことができる。
本発明によれば、接続装置と端末装置とを無線通信により接続して、接続装置の接続設定を、無線通信により行うことができる。
また、本発明は、上記通信システムにおいて、前記端末装置は、前記所定の動作の要求に関する入力を案内する表示を行う表示部と、前記所定の動作の要求に関する入力を受け付ける入力部と、を備え、前記入力部で受け付けた入力に従って、前記接続装置に対して前記所定の動作の実行を要求することを特徴とする。
本発明によれば、所定の動作の要求の入力を受け付けた場合に、接続装置に対して所定の動作の実行を要求することができる。
本発明によれば、所定の動作の要求の入力を受け付けた場合に、接続装置に対して所定の動作の実行を要求することができる。
また、本発明は、上記通信システムにおいて、前記端末装置は、前記接続装置に前記所定の動作の実行を要求した結果と、前記接続装置が前記所定の動作を実行した実行結果との少なくともいずれか一方を前記表示部に表示すること、を特徴とする請求項5記載の通信システム。
本発明によれば、ユーザーは、所定の動作の実行を要求した結果と、所定の動作を実行した実行結果との少なくとも一方を表示部の表示により確認することができる。
本発明によれば、ユーザーは、所定の動作の実行を要求した結果と、所定の動作を実行した実行結果との少なくとも一方を表示部の表示により確認することができる。
また、本発明は、上記通信システムにおいて、前記端末装置は、前記通信部と、前記接続装置が有する前記第1の無線通信部とを直接無線接続することを特徴とする。
本発明によれば、接続装置と端末装置とを1対1で簡易的に接続して、接続装置を接続させる第1のネットワークの接続設定を、端末装置の制御により行うことができる。
本発明によれば、接続装置と端末装置とを1対1で簡易的に接続して、接続装置を接続させる第1のネットワークの接続設定を、端末装置の制御により行うことができる。
本発明の通信設定方法は、通信を行う通信部を有する端末装置により、第1のネットワークに新規に接続する接続装置の接続設定を行う通信設定方法において、前記端末装置が、前記通信部により前記接続装置と通信して、前記接続装置に対して前記第1のネットワークへの接続に関する接続設定を実行し、前記通信部により前記第1のネットワークに接続し、前記第1のネットワークを介して前記接続装置に所定の動作の実行を要求可能な状態に移行することを特徴とする。
本発明によれば、第1のネットワークに新規に接続する接続装置の設定を、端末装置の制御により行い、この端末装置が接続装置に対して所定の動作を要求できる。このため、接続設定を行う端末装置を用いて、設定後の接続装置の動作を確認できる。従って、通信に関する設定と、設定後の動作確認とを容易に行うことができる。
本発明によれば、第1のネットワークに新規に接続する接続装置の設定を、端末装置の制御により行い、この端末装置が接続装置に対して所定の動作を要求できる。このため、接続設定を行う端末装置を用いて、設定後の接続装置の動作を確認できる。従って、通信に関する設定と、設定後の動作確認とを容易に行うことができる。
本発明の端末装置は、第1のネットワークに新規に接続する接続装置と通信可能な通信部を備え、前記通信部により前記接続装置と通信して、前記接続装置に対して前記第1のネットワークへの接続に関する接続設定を実行し、前記通信部により前記第1のネットワークに接続し、前記第1のネットワークを介して前記接続装置に所定の動作の実行を要求可能な状態に移行することを特徴とする。
本発明によれば、第1のネットワークに新規に接続する接続装置の設定を、端末装置の制御により行い、この端末装置が接続装置に対して所定の動作を要求できる。このため、接続設定を行う端末装置を用いて、設定後の接続装置の動作を確認できる。従って、通信に関する設定と、設定後の動作確認とを容易に行うことができる。
本発明によれば、第1のネットワークに新規に接続する接続装置の設定を、端末装置の制御により行い、この端末装置が接続装置に対して所定の動作を要求できる。このため、接続設定を行う端末装置を用いて、設定後の接続装置の動作を確認できる。従って、通信に関する設定と、設定後の動作確認とを容易に行うことができる。
以下、添付の図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。図1は、通信システム1のシステム構成図である。
通信システム1は、印刷装置2と、端末装置3とを備えて構成される。印刷装置2は、使用者の身体(腰など)に装着され、或いは入れ物に収容された状態で携帯して使用可能な、モバイルプリンターである。また、端末装置3は、後述するように通信機能を備えた装置であり、本実施形態ではタッチパネル32を備えたタブレット型コンピューターを用いた例を示す。
通信システム1は、印刷装置2と、端末装置3とを備えて構成される。印刷装置2は、使用者の身体(腰など)に装着され、或いは入れ物に収容された状態で携帯して使用可能な、モバイルプリンターである。また、端末装置3は、後述するように通信機能を備えた装置であり、本実施形態ではタッチパネル32を備えたタブレット型コンピューターを用いた例を示す。
端末装置3は、端末装置3をPOS(Point Of Sale)端末として使用する、いわゆるモバイルPOSシステムを構成する。また、印刷装置2は、上記POSシステムにおいて、レシート等を印刷する用途で使用される。
また、図1には、アクセスポイント4Aを有する無線ネットワーク5Aと、アクセスポイント4Bを有する無線ネットワーク5Bとを図示する。アクセスポイント4Aは、無線ネットワーク5A内の機器間の通信を中継する装置であり、ネットワークルーターやブリッジとしての機能を備えていてもよい。アクセスポイント4Bについても同様である。
無線ネットワーク5A、5Bは、それぞれ独立して、POSシステムとして動作する。すなわち、無線ネットワーク5Aは、印刷装置2と端末装置3とを含む複数の装置を相互に接続して、これらの装置の機能により、POSシステムとして動作する。また、無線ネットワーク5Bは、印刷装置2と端末装置3とを含む複数の装置を相互に接続して、これらの装置の機能により、POSシステムとして動作する。
以下の説明では、アクセスポイント4Aとアクセスポイント4Bとを区別する必要がない場合には、アクセスポイント4と表記し、無線ネットワーク5Aと無線ネットワーク5Bとを区別する必要がない場合にも、無線ネットワーク5と表記する。
無線ネットワーク5A、5Bは、それぞれ独立して、POSシステムとして動作する。すなわち、無線ネットワーク5Aは、印刷装置2と端末装置3とを含む複数の装置を相互に接続して、これらの装置の機能により、POSシステムとして動作する。また、無線ネットワーク5Bは、印刷装置2と端末装置3とを含む複数の装置を相互に接続して、これらの装置の機能により、POSシステムとして動作する。
以下の説明では、アクセスポイント4Aとアクセスポイント4Bとを区別する必要がない場合には、アクセスポイント4と表記し、無線ネットワーク5Aと無線ネットワーク5Bとを区別する必要がない場合にも、無線ネットワーク5と表記する。
無線ネットワーク5Aは、無線ネットワーク5Aを他の無線ネットワークと識別するネットワーク識別子を有する。無線ネットワーク5Bも同様にネットワーク識別子を有する。ネットワーク識別子は無線ネットワーク5A、5Bそれぞれに固有であり、例えば無線ネットワーク5Aのネットワーク識別子は、無線ネットワーク5Bとは異なる。
また、無線ネットワーク5Aに接続する装置は、無線ネットワーク5Aに接続する他の装置と識別するための固有のネットワーク情報を有する。このネットワーク情報は、無線ネットワーク5Aに接続する装置の中で、各装置に固有の情報である。無線ネットワーク5Bに接続する装置も、無線ネットワーク5Bに接続する他の装置と識別するための固有のネットワーク情報を有する。
このように、無線ネットワーク5A、5Bのそれぞれは、ネットワーク識別子により特定される。また、無線ネットワーク5A、5Bのそれぞれにおいて、無線ネットワークに接続する装置はネットワーク情報により特定される。
さらに、無線ネットワーク5A、5Bのそれぞれは、接続を制限する鍵情報を有していてもよい。この場合、無関係な装置による無線ネットワーク5A、5Bへの接続を防止できる。
また、無線ネットワーク5Aに接続する装置は、無線ネットワーク5Aに接続する他の装置と識別するための固有のネットワーク情報を有する。このネットワーク情報は、無線ネットワーク5Aに接続する装置の中で、各装置に固有の情報である。無線ネットワーク5Bに接続する装置も、無線ネットワーク5Bに接続する他の装置と識別するための固有のネットワーク情報を有する。
このように、無線ネットワーク5A、5Bのそれぞれは、ネットワーク識別子により特定される。また、無線ネットワーク5A、5Bのそれぞれにおいて、無線ネットワークに接続する装置はネットワーク情報により特定される。
さらに、無線ネットワーク5A、5Bのそれぞれは、接続を制限する鍵情報を有していてもよい。この場合、無関係な装置による無線ネットワーク5A、5Bへの接続を防止できる。
本実施形態では一例として、無線ネットワーク5A、5Bを、例えば、IEEE802.11xで規定される無線LAN(Local Area Network)とし、特に、WiFi(登録商標)に準拠した構成として説明する。この場合、ネットワークの識別子はSSID(Service Set Identifier)であり、鍵情報はパスフレーズ及び暗号化方式を含む。パスフレーズは、無線LANによる通信を暗号化するための使用される暗号鍵であり、暗号化方式としてはWEP(Wired Equivalent Privacy)、WPA(Wi-Fi Protected Access)、或いはこれらを拡張/改良した暗号化方式を採用できる。また、ネットワーク情報は、例えばIPアドレスである。
本実施形態の印刷装置2及び端末装置3は、1つのSSID及び1組の鍵情報を有し、このSSIDと鍵情報により無線ネットワーク5A、または、無線ネットワーク5Bのいずれかに接続する。ここでは、同時に複数のSSID及び鍵情報を使用する構成は考慮しない。
本実施形態では、通信システム1を構成する印刷装置2を、無線ネットワーク5Aに新規に接続するために、端末装置3により接続設定を行う動作について説明する。
概要を説明する。印刷装置2は、無線ネットワーク5Aに接続するためのSSID及び鍵情報を有さないため、無線ネットワーク5Aに接続できない状態にある。一方、端末装置3は、無線ネットワーク5Bに接続した状態にあるが、これは一例であり、端末装置3は、無線ネットワーク5A、5Bのいずれにも接続しない状態であってもよいし、無線ネットワーク5Aに接続してもよい。
接続設定を行う場合、印刷装置2は、デフォルトのSSID及び鍵情報により通信する状態(以下、第1モードという)に移行する。デフォルトのSSIDは、無線ネットワーク5A、5BのSSIDとは異なる。また、端末装置3も、予め設定されたSSID及び鍵情報により通信する状態(以下、第1モードという)に移行する。このSSID及び鍵情報は、印刷装置2のデフォルトのSSID及び鍵情報と同一である。第1モードにおいて端末装置3は、無線ネットワーク5A、5Bとは異なるSSIDで通信するので、無線ネットワーク5A、5Bに接続しない。このため、印刷装置2と端末装置3とは相互に通信可能である一方、無線ネットワーク5A、5Bに接続しない。この第1モードでは、印刷装置2と端末装置3とは、IEEE802.11規格に規定されたアドホックモードで動作してもよいし、印刷装置2又は端末装置3のいずれかがアクセスポイントとして動作してもよい。この第1モードで印刷装置2に無線ネットワーク5Aの接続設定、すなわちSSIDと鍵情報が設定され、印刷装置2は無線ネットワーク5Aに接続可能な状態となる。
概要を説明する。印刷装置2は、無線ネットワーク5Aに接続するためのSSID及び鍵情報を有さないため、無線ネットワーク5Aに接続できない状態にある。一方、端末装置3は、無線ネットワーク5Bに接続した状態にあるが、これは一例であり、端末装置3は、無線ネットワーク5A、5Bのいずれにも接続しない状態であってもよいし、無線ネットワーク5Aに接続してもよい。
接続設定を行う場合、印刷装置2は、デフォルトのSSID及び鍵情報により通信する状態(以下、第1モードという)に移行する。デフォルトのSSIDは、無線ネットワーク5A、5BのSSIDとは異なる。また、端末装置3も、予め設定されたSSID及び鍵情報により通信する状態(以下、第1モードという)に移行する。このSSID及び鍵情報は、印刷装置2のデフォルトのSSID及び鍵情報と同一である。第1モードにおいて端末装置3は、無線ネットワーク5A、5Bとは異なるSSIDで通信するので、無線ネットワーク5A、5Bに接続しない。このため、印刷装置2と端末装置3とは相互に通信可能である一方、無線ネットワーク5A、5Bに接続しない。この第1モードでは、印刷装置2と端末装置3とは、IEEE802.11規格に規定されたアドホックモードで動作してもよいし、印刷装置2又は端末装置3のいずれかがアクセスポイントとして動作してもよい。この第1モードで印刷装置2に無線ネットワーク5Aの接続設定、すなわちSSIDと鍵情報が設定され、印刷装置2は無線ネットワーク5Aに接続可能な状態となる。
この説明では、接続装置として印刷装置2を例に挙げて説明するが、接続装置は印刷装置2に限られない。例えば、接続装置として、画像を読み取るスキャナー装置や、画像を表示する表示装置を用いることもできる。
また、通信システム1は、複数の印刷装置2を備えていてもよいし、印刷装置2以外の接続装置を備えていてもよく、この場合、端末装置3は、後述する動作を各々の接続装置に対して実行し、接続設定を行えば良い。また、端末装置3の数についても制限はなく、例えば通信システム1が複数の端末装置3を備える場合、各々の端末装置3が後述する動作を実行して、接続装置に対して接続設定を行えばよい。また、無線ネットワーク5A、5Bに接続される他の装置の種類及び数は、勿論任意に変更可能である。
また、通信システム1は、複数の印刷装置2を備えていてもよいし、印刷装置2以外の接続装置を備えていてもよく、この場合、端末装置3は、後述する動作を各々の接続装置に対して実行し、接続設定を行えば良い。また、端末装置3の数についても制限はなく、例えば通信システム1が複数の端末装置3を備える場合、各々の端末装置3が後述する動作を実行して、接続装置に対して接続設定を行えばよい。また、無線ネットワーク5A、5Bに接続される他の装置の種類及び数は、勿論任意に変更可能である。
まず、図2を参照しながら印刷装置2について説明する。
図2は、印刷装置2の構成の一例を示す図である。この図2に示すように、印刷装置2は、操作部21と、第1無線通信部22と、印刷部23と、制御部24とを備える。
図2は、印刷装置2の構成の一例を示す図である。この図2に示すように、印刷装置2は、操作部21と、第1無線通信部22と、印刷部23と、制御部24とを備える。
操作部21には、操作ボタンが設けられる。本実施形態では、操作ボタンとして、電源ボタン211と、接続設定ボタン212とが設けられる(図1参照)。電源ボタン211は、印刷装置2の電源のオン、オフを切り替える操作ボタンである。接続設定ボタン212は、印刷装置2を、予め定められた通信設定に従って無線通信させ、端末装置3に無線接続させる接続モード(以下、第1モードという)を実行させる操作ボタンである。なお、印刷装置2を第1モードで無線通信させるための通信設定については、後述する。
第1無線通信部22は、無線通信デバイスとして、例えば、NIC(Network Interface Card)等を備え、無線LAN(例えば、Wi−Fi)による無線通信を行う。すなわち、第1無線通信部22は、アクセスポイント4A、4B、及び、後述する端末装置3の第2無線通信部34と通信可能な機能を有する。
印刷部23は、印刷ヘッド(例えば、サーマルヘッド)を備え、後述する印刷制御部25(図3参照)の制御により、レシート用紙等の印刷媒体に印刷データを印刷する。
制御部24は、ハードウェアとして、CPU(Central Processing Unit)241、ROM(Read Only Memory)242、RAM(Random Access Memory)243、不揮発性メモリー244を備える。ROM242には、印刷装置2を制御する制御プログラムが保存される。RAM243は、CPU241のワークメモリーとして使用され、CPU241が演算に使用するデータが保存される。CPU241は、RAM243をワークメモリーとして使用しながら、ROM242に保存された制御プログラムに従って演算を行うことにより、操作部21、第1無線通信部22、印刷部23を制御する。不揮発性メモリー244には、第1無線通信部22を、後述する第1モードで無線通信させる際に使用する、デフォルトの通信設定を記憶する。この通信設定は、SSID及びパスフレーズ等の情報を含む。また、不揮発性メモリー244に記憶される通信設定は、無線通信の通信プロトコル、暗号化方式、IPアドレス等の通信アドレスを示す情報を含んでもよい。さらに、不揮発性メモリー244には、デフォルトの通信設定とは別に、少なくとも1つの通信設定を記憶できる。この通信設定は書き換え可能であり、後述する処理で端末装置3から受信する情報に基づき、記憶される。
なお、不揮発性メモリー244は、印刷装置2の電源がオフされた後もデータを記憶する記憶装置であり、例えば、フラッシュメモリー、EEPROM、SDカード、磁気記憶装置等を用いることができる。
なお、不揮発性メモリー244は、印刷装置2の電源がオフされた後もデータを記憶する記憶装置であり、例えば、フラッシュメモリー、EEPROM、SDカード、磁気記憶装置等を用いることができる。
印刷装置2のCPU241が、ROM242に保存された制御プログラムを実行する等、ハードウェアとソフトウェアとの協働により実現される機能ブロックについて、図3を参照しながら説明する。制御部24は、機能ブロックとして、印刷制御部25と、接続制御部26とを備える。
印刷制御部25は、端末装置3から送信される印刷データを受信する。印刷制御部25は、印刷部23を制御して、レシート用紙に印刷データを印刷(発行)させる。
接続制御部26は、第1無線通信部22を制御して、第1無線通信部22を、第1モード又は第2モードで無線通信させる。第1モードは、上述したように、親機であるアクセスポイント4を介さずに、例えば、印刷装置2や、端末装置3といった子機同士が1対1で直接通信するモードである。第2モードは、親機であるアクセスポイント4を介して印刷装置2や端末装置3といった子機同士が通信するモードである。
接続制御部26は、所定の条件下において、第1無線通信部22を第1モードで無線通信させて、端末装置3に無線接続させる。端末装置3との接続の際、印刷装置2は、アクセスポイントとして動作し、端末装置3と1対1で無線接続する。所定の条件とは、例えば、製品出荷された印刷装置2の電源を最初にオンさせる場合や、操作部21の接続設定ボタン212が押下された場合等を挙げることができる。このような所定の条件下においては、接続制御部26は、第1無線通信部22を、不揮発性メモリー244に記憶されたデフォルトの通信設定に設定し、第1無線通信部22を第1モードで無線通信させる。第1無線通信部22に、デフォルトのSSID、パスフレーズが設定されることで、第1無線通信部22は、同一のSSIDとパスフレーズとが設定された端末装置3に無線接続する。端末装置3に無線接続した第1無線通信部22は、端末装置3と直接、1対1で無線通信を行う。図4に、第1モードで無線通信する印刷装置2と端末装置3とが、1対1で直接接続された様子を示す。
また、接続制御部26は、第1モードにより無線接続した端末装置3から接続設定の情報を受信する。接続設定の情報には、例えば、印刷装置2を接続させる無線ネットワーク5Aのネットワーク名(SSID)、無線通信の暗号化方式、IPアドレス等の情報が含まれる。印刷装置2を接続させる無線ネットワーク5Aとは、例えば、商業や医業などのサービスを提供する空間、例えば、小売店、飲食店、美容院・理容院、ホテル、イベント会場、病院等に設置されたアクセスポイント4Aによって構築されるネットワークである。
接続制御部26は、端末装置3から接続設定の情報を受信すると、第1無線通信部22の通信設定を、受信した接続設定に従って変更し、印刷装置2を再起動させる。印刷装置2が再起動されることで、端末装置3と印刷装置2とを接続していた1対1の無線接続は、解消される。第1無線通信部22は、再起動後に、第2モードによる無線通信を開始する。第1無線通信部22は、接続設定に従って、例えば、図5に示すアクセスポイント4Aに無線接続し、アクセスポイント4Aが構築する無線ネットワーク5Aに接続する。これにより、印刷装置2は、アクセスポイント4Aが構築する無線ネットワーク5Aに子機として参加し、アクセスポイント4Aを介して他の子機と無線通信可能な状態となる。
接続制御部26は、端末装置3から接続設定の情報を受信すると、第1無線通信部22の通信設定を、受信した接続設定に従って変更し、印刷装置2を再起動させる。印刷装置2が再起動されることで、端末装置3と印刷装置2とを接続していた1対1の無線接続は、解消される。第1無線通信部22は、再起動後に、第2モードによる無線通信を開始する。第1無線通信部22は、接続設定に従って、例えば、図5に示すアクセスポイント4Aに無線接続し、アクセスポイント4Aが構築する無線ネットワーク5Aに接続する。これにより、印刷装置2は、アクセスポイント4Aが構築する無線ネットワーク5Aに子機として参加し、アクセスポイント4Aを介して他の子機と無線通信可能な状態となる。
次に、図6を参照しながら端末装置3について説明する。図6に、端末装置3の構成の一例を示す。端末装置3は、例えば、スマートフォン、タブレットPC(Personal Computer)等の携帯端末である。端末装置3は、タッチパネル32と、第2無線通信部34と、これらを制御する制御部50とを備える。
タッチパネル32は、図1に示すように、端末装置3の前面のほぼ全域に設けられ、制御部50の制御により各種情報を表示する。また、タッチパネル32は、接触操作を検出する静電容量式や感圧式のセンサー(不図示)を備え、このセンサーによってタッチパネル32に対するタッチ操作を検出して入力を受け付ける。
第2無線通信部34は、後述する制御部50の制御により、無線LAN(例えば、Wi−Fi(登録商標))による無線通信を行う。第2無線通信部34も無線通信のモードとして、第1モードと第2モードとを備える。
制御部50は、ハードウェアとして、CPU(Central Processing Unit)51、ROM(Read Only Memory)52、RAM(Random Access Memory)53、不揮発性メモリー54を備える。ROM52には、OS(Operating System)521や、アプリケーションプログラム(後述するPOSアプリケーション522、接続設定アプリケーション523)等の制御プログラムが保存される。なお、OS521は、iOS(登録商標)、Android(登録商標)、Windows(登録商標)RT、Windows(登録商標)8等の広く一般的に知られたOSを採用することができる。RAM53は、CPU51のワークメモリーとして使用され、CPU51が演算に使用するデータが保存される。CPU51がROM52に保存された制御プログラムを実行することにより実現される機能ブロックについては、図7を参照しながら説明する。
端末装置3の不揮発性メモリー54には、印刷装置2を設定するときに使用する通信設定が記憶される。この通信設定は、識別子(SSID)及び鍵情報(パスフレーズ)等を含む。この通信設定は、印刷装置2の不揮発性メモリー244にデフォルトの通信設定として記憶された通信設定と同一の情報を含む。不揮発性メモリー54は、例えば、フラッシュメモリー、EEPROM、SDカード、磁気記憶装置等を用いることができる。
また、不揮発性メモリー54には、印刷装置2の設定用の通信設定とは別に、少なくとも1つの通信設定を記憶できる。この通信設定は書き換え可能であり、例えばタッチパネル32の操作により入力され、記憶される。
また、不揮発性メモリー54には、印刷装置2の設定用の通信設定とは別に、少なくとも1つの通信設定を記憶できる。この通信設定は書き換え可能であり、例えばタッチパネル32の操作により入力され、記憶される。
次に、図7を参照しながら制御部50の機能ブロックについて説明する。制御部50は、機能ブロックとして、会計処理を行う会計処理部55と、無線ネットワーク5への接続処理を行う接続制御部56とを備える。なお、会計処理部55は、ROM52に保存されたPOSアプリケーション522をCPU51が読み出して実行することで実現される。また、接続制御部56は、ROM52に保存された接続設定アプリケーション523をCPU51が読み出して実行することで実現される。
会計処理部55は、店員等のオペレーターがタッチパネル32により入力した商品情報に基づいて決済処理(会計処理)を実行する。会計処理部55は、決済処理の処理結果である決済情報に基づいてレシート印刷用の印刷データを生成する。会計処理部55は、第2無線通信部34が、無線ネットワーク5Aに接続される場合には、生成した印刷データを第2無線通信部34に渡す。第2無線通信部34は、会計処理部55から渡された印刷データを、無線ネットワーク5A上の印刷装置2に送信する。印刷データを受信した印刷装置2は、印刷データをレシート用紙等に印刷する。
接続制御部56は、例えば、タッチパネル32の所定の操作入力を受け付けた場合に、第2無線通信部34を第1モードで無線通信させ、同じく第1モードで無線通信する印刷装置2に無線接続させる。接続制御部56は、第2無線通信部34を、不揮発性メモリー54に記憶されたデフォルトの通信設定に従って設定することで、第2無線通信部34を第1モードで無線通信させる。第2無線通信部34に、デフォルトのSSID、パスフレーズが設定されることで、第2無線通信部34は、同一のSSIDとパスフレーズとが設定された印刷装置2に無線接続する。無線接続した第2無線通信部34は、印刷装置2と直接、1対1で無線通信を行う。図4に、第1モードで無線通信する印刷装置2と端末装置3とが1対1で直接接続された様子を示す。
接続制御部56は、印刷装置2と1対1で無線接続されると、タッチパネル32に、接続設定の入力画面を表示させる。この接続設定は、印刷装置2を、無線ネットワーク5Aに接続させるための情報であり、例えば、商業や医業などのサービスを提供する空間に設置されたアクセスポイント4Aとの接続情報である。接続設定には、前述のように、ネットワーク名(SSID)、無線通信の暗号化方式、IPアドレス等が含まれる。接続制御部56は、接続設定を、タッチパネル32による入力操作等により受け付けると、受け付けた接続設定を、第1モードにより無線接続した印刷装置2に送信する。また、接続制御部56は、受け付けた接続設定を、RAM53に保存する。
また、接続制御部56は、接続設定が終了すると、第2無線通信部34の通信設定を変更する。例えば、接続制御部56は、印刷装置2に送信した接続設定に対応する設定を第2無線通信部34に設定する。すなわち、接続制御部56は、ネットワーク名(SSID)、無線通信の暗号化方式等は、印刷装置2に送信した接続設定と同一の設定を第2無線通信部34に設定する。しかし、IPアドレス等の通信アドレスは、端末装置3の通信アドレスを第2無線通信部34に設定する。端末装置3のIPアドレスの設定は、DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)サーバーにより自動的に割り当てるものであってもよい。また、接続制御部56が、印刷テストの時にだけ使う一時的なIPアドレスの入力を促す表示をタッチパネル32に表示させ、タッチパネル32により受け付けたIPアドレスを使用して通信するものであってもよい。接続制御部56により接続設定された第2無線通信部34は、図8に示すアクセスポイント4Aと無線通信を行い、アクセスポイント4Aの構築する無線ネットワーク5Aに接続する。これにより、端末装置3は、アクセスポイント4Aの構築する無線ネットワーク5Aに子機として参加し、他の子機である印刷装置2とアクセスポイント4Aを介して無線通信可能な状態となる。図8に、アクセスポイント4Aの構築する無線ネットワーク5Aに、子機として参加する印刷装置2と端末装置3とを示す。
また、接続制御部56は、接続設定が終了すると、印刷装置2との1対1の無線通信を解消し、印刷装置2を接続させる無線ネットワーク5Aとは異なる他の無線ネットワークに接続するものであってもよい。例えば、接続制御部56は、印刷装置2と1対1で無線接続する前に接続していたアクセスポイント4Bに無線接続し、無線ネットワーク5Bに復帰するものであってもよい。
また、接続制御部56は、接続設定が終了すると、印刷装置2との1対1の無線通信を解消し、印刷装置2を接続させる無線ネットワーク5Aとは異なる他の無線ネットワークに接続するものであってもよい。例えば、接続制御部56は、印刷装置2と1対1で無線接続する前に接続していたアクセスポイント4Bに無線接続し、無線ネットワーク5Bに復帰するものであってもよい。
接続制御部56は、第2無線通信部34がアクセスポイント4Aに接続されると、所定の動作の要求に関する入力を案内する表示をタッチパネル32に表示する。所定の動作の要求は、本実施形態においては、同一のアクセスポイント4Aに接続した印刷装置2にテストパターンを印字させる印字テストの要求である。所定の動作の要求には、この他に、接続装置としてのスキャナー装置をアクセスポイント4Aに無線接続した場合には、アクセスポイント4Aに無線接続したスキャナー装置に、所定のテスト画像をスキャンさせるスキャン要求が含まれる。
接続制御部56は、同一のアクセスポイント4Aに接続した印刷装置2に、印字テストを実行させる操作入力をタッチパネル32により入力した場合、印刷装置2に印刷させるテストパターンを会計処理部55に生成させる。会計処理部55は、接続制御部56からテストパターンの生成要求を受け付けると、所定のテストパターンを生成して接続制御部56に渡す。接続制御部56は、第2無線通信部34に設定した接続設定を参照して、印刷装置2のIPアドレスを取得し、取得したIPアドレス宛てに生成したテストパターンを送信する。
接続制御部56は、同一のアクセスポイント4Aに接続した印刷装置2に、印字テストを実行させる操作入力をタッチパネル32により入力した場合、印刷装置2に印刷させるテストパターンを会計処理部55に生成させる。会計処理部55は、接続制御部56からテストパターンの生成要求を受け付けると、所定のテストパターンを生成して接続制御部56に渡す。接続制御部56は、第2無線通信部34に設定した接続設定を参照して、印刷装置2のIPアドレスを取得し、取得したIPアドレス宛てに生成したテストパターンを送信する。
また、接続制御部56は、テストパターンを送信した印刷装置2から、印字テストが正常終了したのか、異常終了したのかを示す終了状態フラグを受信する。接続制御部56は、終了状態フラグを受信すると、受信した終了状態フラグに応じた表示をタッチパネル32に表示させる。すなわち、終了状態フラグが正常終了を示す場合、接続制御部56は、タッチパネル32に「印字テストが正常終了しました」といった表示を表示させる(図9参照)。また、終了状態フラグが異常終了を示す場合、接続制御部56は、タッチパネル32に「印字テストが異常終了しました」といった表示を表示させる。また、接続制御部56は、テストパターンを送信した印刷装置2から、所定のタイムアウト時間を経過しても終了状態フラグを受信しなかった場合にも、タッチパネル32に「印字テストが異常終了しました」といった表示を表示させる。
また、アクセスポイント4Aに、接続装置としてのスキャナー装置を接続させた場合には、接続制御部56は、スキャナー装置によるテスト画像の読み取り結果をスキャナー装置から受信して、タッチパネル32に表示させる。
次に、図10及び図11に示すフローチャートを参照しながら本実施形態の処理手順を説明する。また、図12〜図15には、図10及び図11の手順の実行中に端末装置3が表示する画面の例を示す。
端末装置3の接続制御部56は、まず、所定の操作入力をタッチパネル32で受け付けたか否かを判定する(ステップS1)。所定の操作入力とは、例えば、接続設定アプリケーション523が起動され、接続設定アプリケーション523によりタッチパネル32に表示させた接続設定の表示が選択された場合である。肯定判定の場合、接続制御部56は、第2無線通信部34を第1モードによる無線通信を行うように設定する。接続制御部56は、無線ネットワーク5の識別子であるSSID、暗号鍵であるパスフレーズ等のデフォルトの通信設定を不揮発性メモリー54から読み出して、第2無線通信部34に設定する(ステップS2)。
また、接続制御部56は、既にアクセスポイント4Bと無線接続された状態において、接続設定アプリケーション523によりタッチパネル32に表示させた接続設定の表示が選択された場合にも、第2無線通信部34を第1モードに設定する。すなわち、接続制御部56は、アクセスポイント4Bとの無線接続を解消して、デフォルトの通信設定を不揮発性メモリー54から読み出して、第2無線通信部34に設定する(ステップS2)。
また、所定の操作入力をタッチパネル32で受け付けた場合(ステップS1/YES)、接続制御部56は、タッチパネル32に、図12(A)に例示する初期案内画面301を表示する。初期案内画面301は印刷装置2への設定を開始することを案内する画面である。
端末装置3の接続制御部56は、まず、所定の操作入力をタッチパネル32で受け付けたか否かを判定する(ステップS1)。所定の操作入力とは、例えば、接続設定アプリケーション523が起動され、接続設定アプリケーション523によりタッチパネル32に表示させた接続設定の表示が選択された場合である。肯定判定の場合、接続制御部56は、第2無線通信部34を第1モードによる無線通信を行うように設定する。接続制御部56は、無線ネットワーク5の識別子であるSSID、暗号鍵であるパスフレーズ等のデフォルトの通信設定を不揮発性メモリー54から読み出して、第2無線通信部34に設定する(ステップS2)。
また、接続制御部56は、既にアクセスポイント4Bと無線接続された状態において、接続設定アプリケーション523によりタッチパネル32に表示させた接続設定の表示が選択された場合にも、第2無線通信部34を第1モードに設定する。すなわち、接続制御部56は、アクセスポイント4Bとの無線接続を解消して、デフォルトの通信設定を不揮発性メモリー54から読み出して、第2無線通信部34に設定する(ステップS2)。
また、所定の操作入力をタッチパネル32で受け付けた場合(ステップS1/YES)、接続制御部56は、タッチパネル32に、図12(A)に例示する初期案内画面301を表示する。初期案内画面301は印刷装置2への設定を開始することを案内する画面である。
また、印刷装置2は、印刷装置2の電源が投入されると(ステップS21/YES)、電源投入が、製品出荷後の最初の電源投入であるか否かを判定する(ステップS22)。製品出荷後の最初の電源投入である場合、印刷装置2は、印刷装置2に設定された通信設定を印刷する(ステップS23)。ここで印刷される通信設定には、不揮発性メモリー244に保存されたSSIDやパスフレーズが含まれる。すなわち、印刷装置2を第1モードで通信させた際に使用するSSIDやパスフレーズである。ユーザーは、印刷された通信設定を参照して、手動設定により印刷装置2と端末装置3とを1対1で無線接続することができる。
ここで、接続制御部56は、タッチパネル32に、図12(B)に例示する印刷確認画面302を表示してもよい。印刷確認画面302は、印刷装置2が通信設定を印刷することを通知し、印刷の動作及び印刷内容の確認を促す画面である。
ここで、接続制御部56は、タッチパネル32に、図12(B)に例示する印刷確認画面302を表示してもよい。印刷確認画面302は、印刷装置2が通信設定を印刷することを通知し、印刷の動作及び印刷内容の確認を促す画面である。
その後、印刷装置2の接続制御部26は、第1無線通信部22を第1モードによる無線通信を行うように設定する。接続制御部26は、無線ネットワーク5の識別子であるSSID、暗号鍵であるパスフレーズ等のデフォルトの通信設定を不揮発性メモリー244から読み出して、第1無線通信部22に設定する(ステップS24)。なお、接続制御部26は、この他に、操作部21の接続設定ボタン212が押下された場合にも、第1無線通信部22を第1モードによる無線通信を行うように設定する。すなわち、接続制御部26は、接続する無線ネットワーク5の設定がされない初期状態の場合、つまり、製品出荷後に最初に印刷装置2の電源を投入する場合には、第1無線通信部22を第1モードで無線通信させる。また、接続制御部26は、接続する無線ネットワーク5Aの設定がされていても、接続設定ボタン212が操作され、新たな無線ネットワーク5に接続する場合には、第1無線通信部22を第1モードで無線通信させる。
第1無線通信部22と、第2無線通信部34とに同一のSSIDとパスフレーズとが設定されることで、第1無線通信部22と第2無線通信部34とが無線接続され、印刷装置2と端末装置3とが直接1対1で無線通信を行う(ステップS3、S25)。この無線通信が確立されて、印刷装置2と端末装置3とが直接1対1で無線通信を行っている間、端末装置3の接続制御部56は、タッチパネル32に、図13(A)に例示する接続中画面303を表示してもよい。接続中画面303は、印刷装置2の通信設定を行うための通信中であることを通知する画面である。また、接続中画面には、印刷装置2の通信設定の手順と、その手順において現在実行中の段階を示す表示が含まれる。
ここで、端末装置3との接続の際、印刷装置2は、アクセスポイントとして動作し、端末装置3と1対1で無線接続する。図4に、第1モードで無線通信する印刷装置2と端末装置3とが1対1で直接接続された様子を示す。
ここで、端末装置3との接続の際、印刷装置2は、アクセスポイントとして動作し、端末装置3と1対1で無線接続する。図4に、第1モードで無線通信する印刷装置2と端末装置3とが1対1で直接接続された様子を示す。
次に、端末装置3の接続制御部56は、第2無線通信部34が第1モードで印刷装置2に接続されると、印刷装置2にPingコマンド(接続確認コマンド)を送信して、印刷装置2との接続を確認する(ステップS4)。印刷装置2の接続制御部26は、Pingコマンド(接続確認コマンド)を受信すると(ステップS26)、印刷装置2のMACアドレスを、Pingコマンド(接続確認コマンド)に対する応答として端末装置3に送信する(ステップS27)。端末装置3の接続制御部56は、MACアドレスを受信すると(ステップS5)、受信したMACアドレスをRAM53に保存する。また、接続制御部56は、受信した印刷装置2のMACアドレスをタッチパネル32に表示させるようにしてもよい。例えば、印刷装置2が複数台存在する場合に、端末装置3に接続した印刷装置2がどの印刷装置2であるのかを区別することができる。
次に、端末装置3の接続制御部56は、印刷装置2の通信設定の取得要求を印刷装置2に送信する。印刷装置2の接続制御部26は、端末装置3からの取得要求に従って、印刷装置2の通信設定を端末装置3に送信する(ステップS28)。なお、ここで、端末装置3に送信される通信設定は、ステップS22で印刷した通信設定と同一の内容であり、SSID、通信プロトコル、暗号化方式、パスフレーズ、IPアドレス等の通信アドレスが含まれる。また、この通信設定は、後述するステップS29において、端末装置3から受信した接続設定に基づいて設定した情報である。また、製品出荷後に最初に電源が投入された場合の処理である場合、印刷装置2は端末装置3から接続設定を取得してない。この場合、印刷装置2の接続制御部26は、製品出荷時に事前に設定される通信設定を端末装置3に送信する。端末装置3の接続制御部56は、印刷装置2から送信された通信設定を受信して(ステップS6)、RAM53に保存する。
次に、端末装置3の接続制御部56は、印刷装置2を新たに接続させる無線ネットワーク5Aの接続設定の入力を受け付ける(ステップS7)。接続制御部56は、タッチパネル32に、例えば、印刷装置2を接続させる無線ネットワーク5Aのネットワーク名(SSID)、パスフレーズ、IPアドレス等を入力させる入力画面を表示させる。無線ネットワーク5Aのネットワーク名は、例えば、印刷装置2を、店舗等に配置したアクセスポイント4Aによって構築される無線ネットワーク5Aに接続させる場合、この無線ネットワーク5AのSSIDである。
また、接続制御部56は、事前に登録され、不揮発性メモリー54に保存された接続設定が存在する場合には、この接続設定の一覧をタッチパネル32に表示させる。また、接続制御部56は、ステップS6において受信した通信設定を接続設定としてタッチパネル32に表示させてもよい。ユーザーは、一覧表示された接続設定の中から、印刷装置2を接続させるネットワーク名(SSID)を選択する。又はユーザーは、タッチパネル32の操作により、表示された接続設定を変更してネットワーク名を入力する。接続制御部56は、ネットワーク名(SSID)が選択されると、選択されたネットワークに設定されたパスフレーズ、印刷装置2の通信アドレス(IPアドレス、MACアドレス)等の入力画面をタッチパネル32に表示させる。なお、通信アドレスは、ユーザーがタッチパネル32を操作して直接入力するものであってもよいし、DHCPを用いるものであってもよい。
また、接続制御部56は、事前に登録され、不揮発性メモリー54に保存された接続設定が存在する場合には、この接続設定の一覧をタッチパネル32に表示させる。また、接続制御部56は、ステップS6において受信した通信設定を接続設定としてタッチパネル32に表示させてもよい。ユーザーは、一覧表示された接続設定の中から、印刷装置2を接続させるネットワーク名(SSID)を選択する。又はユーザーは、タッチパネル32の操作により、表示された接続設定を変更してネットワーク名を入力する。接続制御部56は、ネットワーク名(SSID)が選択されると、選択されたネットワークに設定されたパスフレーズ、印刷装置2の通信アドレス(IPアドレス、MACアドレス)等の入力画面をタッチパネル32に表示させる。なお、通信アドレスは、ユーザーがタッチパネル32を操作して直接入力するものであってもよいし、DHCPを用いるものであってもよい。
ステップS7で、接続制御部56は、通信設定に関する入力を行うための通信設定入力画面をタッチパネル32に表示する。この通信設定入力画面の例を、図13(B)〜図15(B)に示す。
図13(B)の通信設定入力画面304は、印刷装置2に設定するSSID、すなわち無線ネットワーク5AのSSIDを入力する画面である。通信設定入力画面304には、端末装置3が第2無線通信部34により探索した無線ネットワークのSSIDが一覧表示され、一覧表示されたSSIDの中からSSIDを選択できる構成となっている。この通信設定入力画面304の表示中に、タッチパネル32へのタッチ操作により、SSIDの設定方法として手動設定を選択することもでき、この場合はSSIDを直接、入力して設定できる。
図13(B)の通信設定入力画面304は、印刷装置2に設定するSSID、すなわち無線ネットワーク5AのSSIDを入力する画面である。通信設定入力画面304には、端末装置3が第2無線通信部34により探索した無線ネットワークのSSIDが一覧表示され、一覧表示されたSSIDの中からSSIDを選択できる構成となっている。この通信設定入力画面304の表示中に、タッチパネル32へのタッチ操作により、SSIDの設定方法として手動設定を選択することもでき、この場合はSSIDを直接、入力して設定できる。
図14(A)の通信設定入力画面305は、印刷装置2に設定する鍵情報、すなわち無線ネットワーク5Aのパスフレーズを入力する画面である。通信設定入力画面305には、パスフレーズを入力するソフトウェアキーボードが表示される。この通信設定入力画面で暗号化方式を設定できる構成としてもよい。
また、図14(B)の通信設定入力画面306は、印刷装置2が無線ネットワーク5Aに接続した場合のネットワーク情報(IPアドレス等)を入力する画面である。通信設定入力画面306では、IPアドレスを含むネットワーク情報をDHCPサーバーから自動的に取得するよう設定できる。また、通信設定入力画面306には現在設定のネットワーク情報が表示されており、この表示に対するタッチ操作により、ネットワーク情報を、例えばソフトウェアキーボードにより手動で入力できる。
また、図14(B)の通信設定入力画面306は、印刷装置2が無線ネットワーク5Aに接続した場合のネットワーク情報(IPアドレス等)を入力する画面である。通信設定入力画面306では、IPアドレスを含むネットワーク情報をDHCPサーバーから自動的に取得するよう設定できる。また、通信設定入力画面306には現在設定のネットワーク情報が表示されており、この表示に対するタッチ操作により、ネットワーク情報を、例えばソフトウェアキーボードにより手動で入力できる。
その後、接続制御部56は、図15(A)に示すように、通信設定入力画面304、305、306で入力された通信設定を確認する通信設定確認画面307をタッチパネル32に表示する。この通信設定確認画面307で通信設定が確認された後、接続制御部56は、通信設定を印刷装置2に送信する動作を実行する。
すなわち、端末装置3の接続制御部56は、タッチパネル32の操作入力等により、接続設定の入力を受け付けると、受け付けた接続設定を印刷装置2に送信する(ステップS8)。印刷装置2の接続制御部26は、接続設定を受信すると(ステップS29)、受信した接続設定を第1無線通信部22に設定して、印刷装置2を再起動させる(ステップS30)。印刷装置2が再起動されることで、端末装置3と印刷装置2とを接続していた1対1の無線接続は、解消される。また、印刷装置2に再起動を開始させた後、接続制御部56は、タッチパネル32に、図15(B)の案内画面308を表示してもよい。この案内画面308は、通信設定が終了して、印刷装置2が再起動することを案内する画面である。
端末装置3のステップS8、印刷装置2のステップS30以降の処理手順について、図11に示すフローチャートを参照しながら引き続き説明する。
端末装置3の接続制御部56は、接続設定を印刷装置2に送信すると、印刷装置2に送信した接続設定に対応する設定を第2無線通信部34に設定する。すなわち、接続制御部56は、ネットワーク名(SSID)、無線通信の暗号化方式等は、印刷装置2に送信した接続設定と同一の設定を第2無線通信部34に設定する。しかし、IPアドレス等の通信アドレスは、端末装置3の通信アドレスを第2無線通信部34に設定する。IPアドレスの設定は、DHCPサーバーにより自動的に割り当てるものであってもよい。また、接続制御部56が、印刷テストの時にだけ使う一時的なIPアドレスの入力を促す表示をタッチパネル32に表示させ、タッチパネル32により受け付けたIPアドレスを使用して通信するものであってもよい。接続制御部56により接続設定された第2無線通信部34は、図8に示すアクセスポイント4Aと無線通信を行って、アクセスポイント4Aが構築する無線ネットワーク5Aに接続する(ステップS9)。
端末装置3の接続制御部56は、接続設定を印刷装置2に送信すると、印刷装置2に送信した接続設定に対応する設定を第2無線通信部34に設定する。すなわち、接続制御部56は、ネットワーク名(SSID)、無線通信の暗号化方式等は、印刷装置2に送信した接続設定と同一の設定を第2無線通信部34に設定する。しかし、IPアドレス等の通信アドレスは、端末装置3の通信アドレスを第2無線通信部34に設定する。IPアドレスの設定は、DHCPサーバーにより自動的に割り当てるものであってもよい。また、接続制御部56が、印刷テストの時にだけ使う一時的なIPアドレスの入力を促す表示をタッチパネル32に表示させ、タッチパネル32により受け付けたIPアドレスを使用して通信するものであってもよい。接続制御部56により接続設定された第2無線通信部34は、図8に示すアクセスポイント4Aと無線通信を行って、アクセスポイント4Aが構築する無線ネットワーク5Aに接続する(ステップS9)。
同様に、印刷装置2の接続制御部26は、端末装置3から接続設定を受信すると、受信した接続設定をRAM243に保存すると共に、第1無線通信部22に設定する。接続制御部26により接続設定された第1無線通信部22は、図8に示すアクセスポイント4Aと無線通信を行って、アクセスポイント4Aが構築する無線ネットワーク5Aに接続する(ステップS31)。これにより、端末装置3と印刷装置2とは、アクセスポイント4Aが構築する無線ネットワーク5Aに子機として参加し、アクセスポイント4Aを介して無線通信を行うことが可能となる。
また、ステップS23の判定が否定判定の場合、印刷装置2の接続制御部26は、事前に設定され、不揮発性メモリー244に保存した接続設定を読み出し、読み出した接続設定を第1無線通信部22に設定する(ステップS31)。
また、ステップS23の判定が否定判定の場合、印刷装置2の接続制御部26は、事前に設定され、不揮発性メモリー244に保存した接続設定を読み出し、読み出した接続設定を第1無線通信部22に設定する(ステップS31)。
端末装置3と印刷装置2とがアクセスポイント4Aに接続されると、端末装置3の接続制御部56は、端末装置3がアクセスポイント4Aに接続した旨と、印刷装置2の印字テストを実行するか否かを問い合わせるメッセージをタッチパネル32に表示させる。印字テストを実行するとの操作入力を、タッチパネル32で受け付けると、接続制御部56は、会計処理部55に印字テスト用のテストパターンの生成を依頼する。会計処理部55は、接続制御部56から依頼されたテストパターンを生成して接続制御部56に渡す。接続制御部56は、会計処理部55からテストパターンを取得すると、取得したテストパターンと、印字テストの実行要求とを印刷装置2に送信する(ステップS10)。接続制御部56は、第2無線通信部34に設定した接続設定を参照して、印刷装置2のIPアドレスを取得し、取得したIPアドレス宛てに生成したテストパターンを送信する(ステップS10)。
印刷装置2の接続制御部26は、印字テストの実行要求を受信すると(ステップS32)、受信したテストパターンを印刷制御部25に渡す。印刷制御部25は、印刷部23を制御して、テストパターンをレシート用紙に印字する(ステップS33)。印刷制御部25は、テストパターンの印字結果を接続制御部26に渡す。接続制御部26は、印刷制御部25から取得した印字結果に従って印字テストが正常終了したのか、異常終了したのかを示す終了状態フラグを生成し、端末装置3に送信する(ステップS34)。
端末装置3の接続制御部56は、印刷装置2から終了状態フラグを受信すると(ステップS11)、受信した終了状態フラグに応じた表示をタッチパネル32に表示させる(ステップS12)。接続制御部56は、終了状態フラグが正常終了を示す場合には、接続制御部56は、タッチパネル32に「印字テストが正常終了しました」といった表示を表示させる(図9参照)。また、接続制御部56は、終了状態フラグが異常終了を示す場合には、タッチパネル32に「印字テストが異常終了しました」といった表示を表示させる。なお、接続制御部56は、テストパターンを送信した印刷装置2から、所定のタイムアウト時間を経過しても終了状態フラグを受信しなかった場合にも、タッチパネル32に「印字テストが異常終了しました」といった表示を表示させてもよい。
印字テストが終了すると、端末装置3の接続制御部56は、第2無線通信部34の通信設定を変更する。例えば、接続制御部56は、第2モードによりアクセスポイント4Bと無線通信し、アクセスポイント4Bに無線接続する。
以上説明したように、本発明を適用した実施形態の通信システム1は、印刷装置2と、端末装置3とを備える。印刷装置2は、無線ネットワーク5Aに新規に接続する装置である。端末装置3は、通信を行う第2無線通信部34を有し、印刷装置2に無線ネットワーク5Aへの接続に関する接続設定を行う。また、端末装置3は、第2無線通信部34により印刷装置2と通信して印刷装置2に対して接続設定を実行する。さらに、端末装置3は、第2無線通信部34により無線ネットワーク5Aに接続して、無線ネットワーク5Aを介して印刷装置2に所定の動作の実行を要求可能である。従って、第1のネットワークに新規に接続する接続装置の設定を、端末装置の制御により行い、この端末装置が接続装置に対して所定の動作を要求できる。このため、接続設定を行う端末装置を用いて、設定後の接続装置の動作を確認できる。従って、通信に関する設定と、設定後の動作確認とを容易に行うことができる。
また、端末装置3は、印刷装置2に対して行った接続設定に対応する設定で第2無線通信部34を動作させ、無線ネットワーク5Aに接続する。従って、端末装置3を、印刷装置2を接続させた無線ネットワーク5Aに接続させることができる。
また、端末装置3は、第2無線通信部34を無線ネットワーク5Aとは異なる無線ネットワーク5Bに接続した状態で、第2無線通信部34の設定を変更して印刷装置2に接続する。そして、端末装置3は、接続設定を実行した後に第2無線通信部34の設定を変更して無線ネットワーク5Bに接続する。従って、印刷装置2を接続させる無線ネットワーク5Aとは異なる無線ネットワーク5Bに接続した端末装置3を用いて印刷装置2の接続設定を行い、設定終了後に端末装置3を無線ネットワーク5Bに接続して、無線ネットワーク5Bに復帰させることができる。
また、印刷装置2は、第1無線通信部22を備え、端末装置3の備える第2無線通信部34は、無線通信を実行するよう構成される。端末装置3は、第2無線通信部34により印刷装置2と通信して、第1無線通信部22を無線ネットワーク5Aに接続させる接続設定を実行する。従って、印刷装置2と端末装置3とを無線通信により接続して、接続装置の接続設定を、無線通信により行うことができる。
また、端末装置3は、所定の動作の要求に関する入力を案内する表示と、所定の動作の要求に関する入力の受け付けとを行うタッチパネル32を備える。端末装置3は、タッチパネル32で受け付けた入力に従って、印刷装置2に対して所定の動作の実行を要求する。従って、所定の動作の要求の入力を受け付けた場合に、接続装置に対して所定の動作の実行を要求することができる。
また、端末装置3は、印刷装置2に所定の動作の実行を要求した結果と、印刷装置2が所定の動作を実行した実行結果との少なくともいずれか一方をタッチパネル32に表示する。従って、ユーザーは、所定の動作の実行を要求した結果と、所定の動作を実行した実行結果との少なくとも一方をタッチパネル32の表示により確認することができる。
また、端末装置3は、第2無線通信部34と、印刷装置2の備える第1無線通信部22とを直接無線接続する。従って、印刷装置2と端末装置3とを1対1で簡易的に接続して、印刷装置2を接続させる無線ネットワーク5Aの接続設定を、端末装置3の制御により行うことができる。
なお、上述した実施形態は、本発明の好適な実施の形態である。ただし、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形実施が可能である。
例えば、上述した実施形態では、端末装置3は、印刷装置2を新規に接続させる無線ネットワーク5Aの接続設定を行うと、端末装置3自身もこの無線ネットワーク5Aに接続して、印刷装置2の印字テスト等を行っていた。しかし、印刷装置2に、印字テスト等の所定の動作の要求を行わない場合、又は既に無線ネットワーク5Aに接続した別の端末装置3により印刷装置2の印字テストを行う場合、端末装置3を、印刷装置2の接続した無線ネットワーク5Aに接続させる必要はない。すなわち、端末装置3は、印刷装置2を新規に接続させる無線ネットワーク5Aの接続設定を行うと、印刷装置2との無線接続を終了(解消)する。例えば、印刷装置2との無線接続を終了(解消)した接続制御部56は、印刷装置2と1対1で無線接続する前に接続していたアクセスポイント4Bに無線接続し、無線ネットワーク5Bに復帰するものであってもよい。
また、上述した実施形態では、端末装置3を用いて、印刷装置2を新規に接続させる無線ネットワーク5Aの接続設定を行う場合を例に説明したが、無線ネットワーク5Aに限らず、印刷装置2を有線ネットワークに接続させる場合にも効果を発揮する。例えば、接続装置としての印刷装置2に有線ネットワークに接続されるNIC(LANカード等)を設け、このNICの通信設定を、端末装置3から、図4に示した無線通信により設定してもよい。
例えば、上述した実施形態では、端末装置3は、印刷装置2を新規に接続させる無線ネットワーク5Aの接続設定を行うと、端末装置3自身もこの無線ネットワーク5Aに接続して、印刷装置2の印字テスト等を行っていた。しかし、印刷装置2に、印字テスト等の所定の動作の要求を行わない場合、又は既に無線ネットワーク5Aに接続した別の端末装置3により印刷装置2の印字テストを行う場合、端末装置3を、印刷装置2の接続した無線ネットワーク5Aに接続させる必要はない。すなわち、端末装置3は、印刷装置2を新規に接続させる無線ネットワーク5Aの接続設定を行うと、印刷装置2との無線接続を終了(解消)する。例えば、印刷装置2との無線接続を終了(解消)した接続制御部56は、印刷装置2と1対1で無線接続する前に接続していたアクセスポイント4Bに無線接続し、無線ネットワーク5Bに復帰するものであってもよい。
また、上述した実施形態では、端末装置3を用いて、印刷装置2を新規に接続させる無線ネットワーク5Aの接続設定を行う場合を例に説明したが、無線ネットワーク5Aに限らず、印刷装置2を有線ネットワークに接続させる場合にも効果を発揮する。例えば、接続装置としての印刷装置2に有線ネットワークに接続されるNIC(LANカード等)を設け、このNICの通信設定を、端末装置3から、図4に示した無線通信により設定してもよい。
また、上記実施形態では接続装置として印刷装置2を備えた構成例を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、画像を光学的に読み取るスキャナー装置や、画像を表示する表示装置、或いは、その他の装置を備えた構成とすることもできる。
1…通信システム、2…印刷装置(接続装置)、3…端末装置、4A,4B…アクセスポイント、5A……無線ネットワーク(第1のネットワーク)、5B…無線ネットワーク(第2のネットワーク)、22…第1無線通信部(第1の無線通信部)、24…制御部、25…印刷制御部、26…接続制御部、32…タッチパネル(表示部、入力部)、34…第2無線通信部(通信部)、50…制御部、55…会計処理部、56…接続制御部。
Claims (9)
- 第1のネットワークに新規に接続する接続装置と、
通信を行う通信部を有し、前記接続装置に前記第1のネットワークへの接続に関する接続設定を行う端末装置と、
を備え、
前記端末装置は、前記通信部により前記接続装置と通信して前記接続装置に対して前記接続設定を実行し、前記通信部により前記第1のネットワークに接続して、前記第1のネットワークを介して前記接続装置に所定の動作の実行を要求可能であること、
を特徴とする通信システム。 - 前記端末装置は、前記接続装置に対して行った前記接続設定に対応する設定で前記通信部を動作させ、前記第1のネットワークに接続すること、
を特徴とする請求項1記載の通信システム。 - 前記端末装置は、前記通信部を前記第1のネットワークとは異なる第2のネットワークに接続した状態で、前記通信部の設定を変更して前記接続装置に接続し、前記接続設定を実行した後に前記通信部の設定を変更して前記第2のネットワークに接続すること、
を特徴とする請求項1または2記載の通信システム。 - 前記接続装置は第1の無線通信部を備え、前記端末装置が有する前記通信部は無線通信を実行するよう構成され、
前記端末装置は、前記通信部により前記接続装置と通信して、前記第1の無線通信部を前記第1のネットワークに接続させる前記接続設定を実行すること、
を特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の通信システム。 - 前記端末装置は、前記所定の動作の要求に関する入力を案内する表示を行う表示部と、前記所定の動作の要求に関する入力を受け付ける入力部と、を備え、前記入力部で受け付けた入力に従って、前記接続装置に対して前記所定の動作の実行を要求すること、
を特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の通信システム。 - 前記端末装置は、前記接続装置に前記所定の動作の実行を要求した結果と、前記接続装置が前記所定の動作を実行した実行結果との少なくともいずれか一方を前記表示部に表示すること、を特徴とする請求項5記載の通信システム。
- 前記端末装置は、前記通信部と、前記接続装置が有する前記第1の無線通信部とを直接無線接続すること、
を特徴とする請求項4から6のいずれかに記載の通信システム。 - 通信を行う通信部を有する端末装置により、第1のネットワークに新規に接続する接続装置の接続設定を行う通信設定方法において、
前記端末装置が、前記通信部により前記接続装置と通信して、前記接続装置に対して前記第1のネットワークへの接続に関する接続設定を実行し、前記通信部により前記第1のネットワークに接続し、前記第1のネットワークを介して前記接続装置に所定の動作の実行を要求可能な状態に移行すること、
を特徴とする通信設定方法。 - 第1のネットワークに新規に接続する接続装置と通信可能な通信部を備え、
前記通信部により前記接続装置と通信して、前記接続装置に対して前記第1のネットワークへの接続に関する接続設定を実行し、前記通信部により前記第1のネットワークに接続し、前記第1のネットワークを介して前記接続装置に所定の動作の実行を要求可能な状態に移行すること、
を特徴とする端末装置。
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