JP2016002840A - 車両上部構造 - Google Patents

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拓也 大島
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【課題】レーザ溶接時におけるレーザの透過光でルーフパネルが焼けるのを回避しつつ、剛性を向上させることができる車両上部構造を得る。【解決手段】車両上部12の車両幅方向両側に車両前後方向に沿って延在されたルーフサイドレール16と、ルーフサイドレール16から車両幅方向内側へ延出されたガセット34と、車両幅方向端部がガセット34の上面にレーザ溶接によって接合された第1ルーフR/F32と、第1ルーフR/F32の上面における第1ルーフR/F32とガセット34とが重なる部位に接合されると共に、ガセット34と第1ルーフR/F32との溶接部50を覆う部位に車両上方へ膨出された膨出部36Bを備えた第2ルーフR/F36と、第2ルーフR/F36の車両上方側に隙間58をあけて配設されたルーフパネル14と、を有する。【選択図】図4

Description

本発明は、車両上部構造に関する。
ルーフパネルの下面側にルーフリインフォースメントが配設された車両上部構造において、特許文献1には、ピラーの上部にルーフサイドブラケット(ガセット)を設け、このルーフサイドブラケットにルーフリインフォースメントがスポット溶接で接合された構造が開示されている。一方、特許文献2には、ガセットとルーフリインフォースメントとがボルト及びナットで締結された構造が開示されており、このルーフリインフォースメントの上面には、アッパリインフォースメント(第2ルーフリインフォースメント)が接合されてルーフパネルを補強している。
特開2003−261063号公報 特開2008−247189号公報
ところで、ルーフパネルを車体に組み付ける際には、予めルーフパネルとルーフリインフォースメントとを組み付け、その後に車体側のガセットと接合するのが作業効率の観点から好ましい。しかしながら、ルーフパネルとルーフリインフォースメントとで閉断面が構成されるため、特許文献1のようにスポット溶接で接合する場合は、スポットガンを挿入するための挿入孔を形成するなどの加工が必要な上、挿入孔を形成することによる剛性の低下が考えられる。また、特許文献2のようにボルト及びナットで締結する場合も同様に手間が掛かるので、作業効率を向上させる観点から改善の余地がある。
一方、レーザ溶接によってルーフリインフォースメントとガセットとを溶接する方法があるが、レーザの透過光でルーフパネルが焼ける可能性がある。ここで、特許文献2のようにアッパリインフォースメントを備えた構成を採用すれば、レーザの透過光を遮蔽できるが、ガセットとルーフリインフォースメントとの接合部分と、ルーフリインフォースメントとアッパリインフォースメントとの接合部分とが車両上下方向に離間しているので、さらなる剛性の向上を図るためには改善の余地がある。
本発明は上記事実を考慮し、レーザ溶接時におけるレーザの透過光でルーフパネルが焼けるのを回避しつつ、剛性を向上させることができる車両上部構造を得ることを目的とする。
請求項1に記載の本発明に係る車両上部構造は、車両上部の車両幅方向両側に車両前後方向に沿って延在されたルーフサイドレールと、前記ルーフサイドレールから車両幅方向内側へ延出されたガセットと、車両幅方向を長手方向として設けられ、車両幅方向端部が前記ガセットの上面にレーザ溶接によって接合された第1ルーフリインフォースメントと、前記第1ルーフリインフォースメントの上面における前記第1ルーフリインフォースメントと前記ガセットとが重なる部位に接合されると共に、前記ガセットと前記第1ルーフリインフォースメントとの溶接部を覆う部位に車両上方へ膨出された膨出部を備えた第2ルーフリインフォースメントと、前記第2ルーフリインフォースメントの車両上方側に隙間をあけて配設されたルーフパネルと、を有する。
請求項1に記載の本発明に係る車両上部構造では、ルーフサイドレールから車両幅方向内側へガセットが延出されており、このガセットの上面には、第1ルーフリインフォースメントがレーザ溶接によって接合されている。また、第1ルーフリインフォースメントの上面には、第2ルーフリインフォースメントが接合されている。ここで、第2ルーフリインフォースメントは、ガセットと第1ルーフリインフォースメントとの溶接部を覆う部位に車両上方へ膨出された膨出部を備えている。これにより、車両下方側からレーザを照射してガセットと第1ルーフリインフォースメントとをレーザ溶接した場合、レーザの透過光は、膨出部で遮蔽(吸収)される。この結果、第2ルーフリインフォースメントの車両上方側に隙間をあけて配設されたルーフパネルまで透過光が到達するのを抑制することができる。また、レーザ溶接することにより、スポットガンを挿入するための挿入孔を形成する必要がなく、剛性の低下を抑制することができる。なお、第2ルーフリインフォースメントとルーフパネルとの間の隙間は、ルーフパネルの全域に亘って形成されている必要はなく、少なくともレーザ溶接される部位において隙間が形成されていればよい。すなわち、第2ルーフリインフォースメントの膨出部以外の部位については、ルーフパネルとの間に隙間が形成されていなくてもよい。
また、第2ルーフリインフォースメントは、ガセットと第1ルーフリインフォースメントとが重なる部位に接合されている。このため、少なくともこの部位では、ガセット、第1ルーフリインフォースメント、及び第2ルーフリインフォースメントの3つの部材が重ね合わされて剛性を向上させることができる。
請求項2に記載の本発明に係る車両上部構造は、請求項1に記載の発明において、前記溶接部は、車両幅方向に間隔をあけて複数設けられており、前記溶接部の間に前記第1ルーフリインフォースメントと前記第2ルーフリインフォースメントとの接合部が設けられている。
請求項2に記載の本発明に係る車両上部構造では、ガセットと第1ルーフリインフォースメントとの溶接部に衝突荷重等が作用した場合は、接合部を介してこの衝突荷重等を第2ルーフリインフォースメントへ効率よく分散させることができる。また、第1ルーフリインフォースメントと第2ルーフリインフォースメントとの接合部に衝突荷重等が作用した場合は、溶接部を介してこの衝突荷重等をガセットへ効率よく分散させることができる。
請求項3に記載の本発明に係る車両上部構造は、請求項1又は2に記載の発明において、前記膨出部は、車両前後方向に延在されたビードを含んで構成されている。
請求項3に記載の本発明に係る車両上部構造では、ビードを形成することにより第2ルーフリインフォースメントの剛性を向上させることができる。また、ガセットと第1ルーフリインフォースメントとをレーザ溶接する際に、レーザの光軸を車両前後方向にオフセットさせた場合であっても、レーザの透過光を遮蔽することができる。
請求項4に記載の本発明に係る車両上部構造は、請求項1〜3の何れか1項に記載の発明において、前記第1ルーフリインフォースメントは、両側の前記ルーフサイドレールから車両下方側へ延在されたピラーの間に配設されている。
請求項4に記載の本発明に係る車両上部構造では、側面衝突等の衝突時に、ピラーから第1ルーフリインフォースメントを介して効率よく衝突荷重を伝達させることができる。
請求項5に記載の本発明に係る車両上部構造は、請求項1〜4の何れか1項に記載の発明において、前記第2ルーフリインフォースメントは、前記第1ルーフリインフォースメントの車両幅方向両端部に配設されている。
請求項5に記載の本発明に係る車両上部構造では、第1ルーフリインフォースメントの車両幅方向中央部まで第2ルーフリインフォースメントを延設した場合と比較して、第2ルーフリインフォースメントによる重量の増加を抑制することができる。
請求項6に記載の本発明に係る車両上部構造は、請求項1〜4の何れか1項に記載の発明において、前記第2ルーフリインフォースメントは、前記ルーフサイドレール間に跨って配設されている。
請求項6に記載の本発明に係る車両上部構造では、第2ルーフリインフォースメントを車両幅方向の一部のみに設けた場合と比較して、剛性を向上させることができる。
以上説明したように、請求項1に記載の車両上部構造によれば、レーザの透過光によるルーフパネルの焼けを回避することができると共に、2つの部材が重ね合わされた構成と比較して剛性を向上させることができるという優れた効果を有する。
請求項2に記載の車両上部構造によれば、ガセット、第1ルーフリインフォースメント、及び第2ルーフリインフォースメントの3つの部材間の接合強度を向上させることができるという優れた効果を有する。
請求項3に記載の車両上部構造によれば、レーザの遮蔽領域を広げることができるという優れた効果を有する。
請求項4に記載の車両上部構造によれば、側面衝突時にピラーが倒れ込むのを抑制することができるという優れた効果を有する。
請求項5に記載の車両上部構造によれば、車重の増加を抑制することができるという優れた効果を有する。
請求項6に記載の車両上部構造によれば、剛性を向上させることができるという優れた効果を有する。
第1実施形態に係る車両上部構造が適用された車両の上部を示す斜視図である。 第1実施形態に係る車両上部の要部を車外側から見た斜視図である。 第1実施形態に係る車両上部の要部を車内側から見た斜視図である。 図1の4−4線で切断した切断面を拡大して示す拡大断面図である。 図2の5−5線で切断した切断面を拡大して示す拡大断面図である。 第1実施形態に係るルーフパネルを組み付ける手順を説明するための図であり、(A)には、ルーフパネルと第1ルーフリインフォースメントと第2ルーフリインフォースメントとが接合された状態が示されており、(B)には、第1ルーフリインフォースメントとガセットとがレーザ溶接されている状態が示されている。 (A)は、第1実施形態に係る車両上部構造の第1変形例の要部を示す、図5に対応する断面図であり、(B)は、第1実施形態に係る車両上部構造の第2変形例の要部を示す、図5に対応する断面図である。 第2実施形態に係る車両上部構造が適用された車両の上部を示す、図2に対応する斜視図である。
<第1実施形態>
以下、図1〜図6を参照して、本発明に係る車両上部構造の第1実施形態について説明する。なお、各図に適宜示される矢印FRは車両前方側を示しており、矢印UPは車両上方側を示しており、矢印OUTは車両幅方向外側を示している。また、以下の説明で特記なく前後、上下、左右の方向を用いる場合は、車両前後方向の前後、車両上下方向の上下、進行方向を向いた場合の左右を示すものとする。
(車両上部構造の全体構成)
図1に示されるように、本実施の形態に係る車両上部構造が適用された車両10の車両上部12には、ルーフパネル14が設けられており、このルーフパネル14の車両幅方向両側には、車両前後方向に沿って延在されたルーフサイドレール16がそれぞれ設けられている。
一対のルーフサイドレール16の前端部には、車両幅方向に沿ってフロントヘッダ18が架け渡されており、ルーフサイドレール16の後端部には、車両幅方向に沿ってリヤヘッダ20が架け渡されている。また、ルーフサイドレール16の前端部からは、車両前方かつ車両下方へ向かってフロントピラー22が延在されている。また、ルーフサイドレール16の車両前後方向中央部からは、車両下方へ向かってセンタピラー(ピラー)24が延在されている。さらに、ルーフサイドレール16の後端部からは、車両後方且つ車両下方へ向かってリヤピラー26が延在されている。
また、フロントピラー22の下端部、センタピラー24の下端部、及びリヤピラー26の下端部は、車両前後方向に沿って延在された図示しないロッカにそれぞれ接合されている。そして、ロッカ、フロントピラー22、ルーフサイドレール16、及びセンタピラー24によって、車両側面視で略矩形状のフロントサイドドア開口部28が形成されている。
また、フロントサイドドア開口部28の車両後方には、ロッカ、センタピラー24、ルーフサイドレール16、及びリヤピラー26によって、車両側面視で略矩形状のリヤサイドドア開口部30が形成されている。そして、このフロントサイドドア開口部28とリヤサイドドア開口部30とが、図示しないフロントサイドドア及びリヤサイドドアによってそれぞれ閉止されることで、車内側と車外側とが開閉可能に隔成されている。
ここで、ルーフパネル14の下面側には、ルーフサイドレール16間に第1ルーフリインフォースメント32(以下、適宜「第1ルーフR/F32」と称する。)が配設されている。第1ルーフR/F32は、車両幅方向を長手方向として、平面視で長尺の略矩形状に形成されており、本実施形態では一例として、一対のセンタピラー24の間に配設されている。
なお、本実施形態では、一対のセンタピラー24の間に第1ルーフR/F32を配設したが、これに限らず、第1ルーフR/F32をセンタピラー24に対して車両前後方向にオフセットした位置に配設してもよい。また、車両前後方向に間隔をあけて複数の第1ルーフR/F32を配設してもよい。さらに、第1ルーフR/F32の車両幅方向の一端側に対して他端側を車両前後方向にオフセットさせて平面視で斜めに配設してもよい。
第1ルーフR/F32は、ルーフパネル14の補強部材であり、車両幅方向に延在されている。また、図2に示されるように、第1ルーフR/F32の車両幅方向端部32Aは、ルーフサイドレール16へ向かって下方へ緩やかに傾斜されている。
さらに、第1ルーフR/F32は、車両上方側が開放された断面略ハット状に形成されて車両前後方向両端部に一対のフランジ部32Bを備えており、第1ルーフR/F32の車両幅方向中央部には、車両上方へ凹んだ溝部32Cが車両幅方向に沿って形成されている。また、この溝部32Cを挟んで車両前後方向の両側に底部32Dが形成されている。ここで、一対のフランジ部32Bの上面には、車両幅方向に間隔をあけてマスチック接着剤38が塗布されており、このフランジ部32Bの上面にルーフパネル14が接合(接着)されている。なお、図2では、説明の便宜上、ルーフパネル14の図示を省略している。
第1ルーフR/F32の車両幅方向端部32Aは、ルーフサイドレール16から車両幅方向内側へ延出されたガセット34の上面に接合されている。また、第1ルーフR/F32の車両幅方向端部32Aの上面には、第2ルーフリインフォースメント36(以下、適宜「第2ルーフR/F36」と称する。)が接合されている。第2ルーフR/F36の詳細については、後述する。
図3に示されるように、ガセット34は、第1ルーフR/F32と同様に車両上方側が開放された断面略ハット状に形成されており、車両前後方向両端部に一対のフランジ部34Aを備えている。一対のフランジ部34Aは、第1ルーフR/F32のフランジ部32Bの下面に重ね合わされており、後述するレーザ溶接によって互いに接合されている。また、ガセット34の車両幅方向中央部には、車両上方へ凹んだ溝部34Bが車両幅方向に沿って形成されており、この溝部34Bは、第1ルーフR/F32の溝部32Cに入り込んでいる。
さらに、溝部34Bの車両幅方向両側には底部34Dが形成されており、第1ルーフR/F32の底部32Dに重ね合わされてレーザ溶接によって互いに接合されている。また、ガセット34の車両幅方向外側の端部には、車両前後方向及び車両下方へ向かって取付フランジ部34Cが延出されており、この取付フランジ部34Cがルーフサイドレール16のインナパネル42に接合されている。
図4に示されるように、ルーフサイドレール16は、インナパネル42とアウタパネル40とを備えて構成されており、このインナパネル42の上端部とアウタパネル40の上端部とが接合部44Aで接合されている。また、アウタパネル40の下部は、センタピラー24のアウタパネル40に連なって下方へ延在されている。
さらに、インナパネル42とアウタパネル40との間には、アウタリインフォースメント46(以下、適宜「アウタR/F46」と称する。)が設けられており、このアウタR/F46の上端部は、接合部44Aにおいてインナパネル42及びアウタパネル40と共に接合されている。また、アウタR/F46の下端部は、接合部44Bにおいてインナパネル42と接合されている。なお、センタピラー24から車両前後方向に外れた位置では、インナパネル42、アウタパネル40、及びアウタR/F46が接合部44Bで互いに接合されて閉断面を構成している。
ここで、ガセット34の車両幅方向外側の端部の取付フランジ部34Cは、インナパネル42の車両上下方向の中央部から上部に亘って重ね合わされており、スポット溶接又はレーザ溶接等で接合されている。また、ガセット34の車両幅方向内側の端部の上面には、第1ルーフR/F32が重ね合わされており、ガセット34のフランジ部34Aと第1ルーフR/F32のフランジ部32Bとがレーザ溶接で互いに接合されている(溶接部50)。さらに、図3に示されるように、ガセット34の底部32Dと第1ルーフR/F32の底部34Dとがレーザ溶接で互いに接合されている(溶接部52)。
次に、第1ルーフR/F32の上面に接合された第2ルーフR/F36について説明する。図2に示されるように、第2ルーフR/F36は、平面視で車両幅方向両側に略円弧状の切欠部36Aを有する略矩形状の板材であり、第1ルーフR/F32の車両幅方向両端部に配設されている。
また、第2ルーフR/F36の車両前後方向の長さは、第1ルーフR/F32の車両前後方向の長さと略同一の長さで形成されており、第2ルーフR/F36の車両前後方向両端部が第1ルーフR/F32のフランジ部32Bの上面に重ね合わされている。このため、第2ルーフR/F36の車両前後方向両端部は、図5に示されるように、第1ルーフR/F32とガセット34とが重なる部位に重ね合わされており、第2ルーフR/F36の車両幅方向中央部は、第1ルーフR/F32と共に閉断面56を構成している。さらに、第1ルーフR/F32と第2ルーフR/F36とは、接合部54でスポット溶接によって互いに接合されている。ここで、接合部54は、図4に示されるように、車両幅方向に間隔をあけて複数設けられており、且つガセット34と第1ルーフR/F32との溶接部50とは車両幅方向で異なる位置に設けられている。
なお、本実施形態に係る接合部54は、第1ルーフR/F32とガセット34との溶接部50の間に設けられており、溶接部50と接合部54とが車両幅方向に交互に設けられているが、これに限らない。例えば、隣り合う溶接部50の間に2つの接合部54を設けてもよく、逆に隣り合う接合部54の間に2つの溶接部50を設けてもよい。また、溶接部50の間以外の部位に接合部54を設けてもよい。
ここで、図2に示されるように、第2ルーフR/F36の車両前後方向両端部には、車両幅方向に間隔をあけて複数の膨出部としてのビード36Bが形成されている。ビード36Bは、車両前後方向に延在されており、図5に示されるように、ビード36Bの互いに向かい合う端部は、車両幅方向内側へ向かって下方へ傾斜されている。
また、図4に示されるように、ビード36Bは、ガセット34と第1ルーフR/F32とがレーザ溶接された溶接部50の車両上方側に設けられており、この溶接部50を覆う部位を車両上方へ膨出させることによって形成されている。
なお、本実施形態では一例として、第2ルーフR/F36の車両前端部に3つのビード36Bが形成されており、車両後端部にも3つのビード36Bが形成されているが、これに限らず、ビード36Bの数を適宜変更してもよい。例えば、第2ルーフR/F36の車両前後方向両端部にそれぞれ4つ以上のビード36Bを形成してもよく、2つ以下のビード36Bを形成してもよい。また、第2ルーフR/F36の車両前端部と車両後端部とでビード36Bの数が異なるように構成してもよい。
以上のように構成された第2ルーフR/F36の車両上方側には、ルーフパネル14が配設されている。ルーフパネル14は、鋼板等の金属によって断面略ハット状に形成されており、車両幅方向両端部にフランジ部14Aを備えている(図4では、車両左側のフランジ部14Aのみが図示されている)。
フランジ部14Aは、インナパネル42とアウタパネル40との接合部44Aで接合されており、このフランジ部14Aから車両上方へ屈曲されて、さらに車両幅方向へ延在されている。このようにして、ルーフパネル14と第2ルーフR/F36との間に隙間58が形成されている。また、ルーフパネル14の第2ルーフR/F36より車両幅方向内側の部位は、マスチック接着剤38によって第1ルーフR/F32と接合(接着)されている。
なお、本実施形態では、図2に示されるように、第2ルーフR/F36に切欠部36Aを形成することにより、ルーフサイドレール16との接触面積を減少させて走行時の異音等を低減する効果を有しているが、これに限らず、切欠部36Aを形成しなくてもよい。また、第2ルーフR/F36の車両幅方向外側のみに切欠部36Aを形成してもよい。さらに、切欠部36Aの形状は、略円弧状に限定せず、他の形状としてもよい。
(作用並びに効果)
次に、本実施形態に係る車両上部構造が適用された車両10におけるルーフパネル14の組付け工程について説明しつつ、作用並びに効果について説明する。
ルーフパネル14を車両上部12に組み付ける前に、図6(A)に示されるように、ルーフパネル14に対して、第1ルーフR/F32及び第2ルーフR/F36を接合する。ここで、本実施形態では一例として、スポット溶接によって第1ルーフR/F32と第2ルーフR/F36とを接合している。なお、図6の図中右側の半部は、ビード36Bの断面部分なので、接合部54が図示されていないが、ビード36B間には同様の接合部54が設けられている。また、本実施形態では、図4に示されるように、車両幅方向に間隔をあけて2箇所でスポット溶接されている。換言すれば、車両幅方向に間隔をあけて2つの接合部54が設けられている。
次に、第1ルーフR/F32にルーフパネル14をマスチック接着剤38等によって接合(接着)する。このようにすれば、第1ルーフR/F32とルーフパネル14とをスポット溶接で接合する場合と比較して、ルーフパネル14の上面に溶接痕が形成されるのを回避することができ、意匠性の低下を抑制することができる。
以上のようにして、ルーフパネル14、第1ルーフR/F32、及び第2ルーフR/F36を接合した後、これらをガセット34の上に降ろして位置決めする。このとき、ルーフパネル14のフランジ部14Aは、第2ルーフR/F36の車両幅方向端部を挟んでルーフサイドレール16のアウタパネル40の上面に重ね合わされる。これにより、上から順に、フランジ部14A、第2ルーフR/F36、アウタパネル40、アウタR/F46、インナパネル42、及びガセット34の6枚が重ね合わされてスポット溶接される。なお、他の方法で接合してもよく、例えば、ボルト及びナットで接合してもよい。
次に、図6(B)に示されるように、ガセット34の下面側からレーザL1を照射して、ガセット34と第1ルーフR/F32とをレーザ溶接する(溶接部50、溶接部52)。すなわち、ガセット34の底部32Dと第1ルーフR/F32の底部34Dとが重ね合わされた部位にレーザL1を照射して溶接部52が形成され、ガセット34のフランジ部32Bと第1ルーフR/F32のフランジ部34Aとが重ね合わされた部位にレーザL1を照射して溶接部50が形成される。
ここで、レーザ溶接時に、レーザL1の透過光L2によって溶接部50より車両上方までレーザ照射された場合、第2ルーフR/F36に設けられたビード36Bによって透過光L2が遮蔽(吸収)される。これにより、透過光L2がルーフパネル14まで到達するのを抑制することができる。この結果、ルーフパネル14が焼けるのを回避することができ、ルーフパネル14の意匠性を確保することができる。一方、溶接部52に照射されたレーザL1の透過光L2は、第2ルーフR/F36で遮蔽(吸収)されるため、ルーフパネル14まで到達しないようになっている。
なお、図6の図中左側の半部は、ビード36B間の断面部分なので、レーザ溶接されていないが、ビード36Bが設けられた部位には同様の溶接部50及び溶接部52が設けられている。また、本実施形態では、図4に示されるように、車両幅方向に間隔をあけて3箇所でレーザ溶接されており、車両上部12の反対側の端部でも同様に3箇所でレーザ溶接されている。さらに、本実施形態では、ルーフパネル14をルーフサイドレール16にスポット溶接した後、レーザ溶接を行ったが、これに限らず、先に第1ルーフR/F32と第2ルーフR/F36とをレーザ溶接し、その後でルーフパネル14のスポット溶接を行ってもよい。
以上のようにしてルーフパネル14を組み付けることにより、ルーフパネル14の焼けを回避しつつ、レーザ溶接によって作業効率を向上させることができる。また、レーザ溶接では、スポット溶接等で接合する場合と比較して溶接のピッチを狭くすることができ、例えば、30mm以下のピッチで溶接することもできる。さらに、第2ルーフR/F36は、ガセット34と第1ルーフR/F32とが重なる部位に接合されているため、ガセット34、第1ルーフR/F32、及び第2ルーフR/F36の3つの部材を重ね合わせることができる。これにより、2つの部材が重ね合わされた構成と比較して剛性を向上させることができ、側面衝突等の衝突時に衝突荷重を効率よく伝達させることができる。
また、本実施形態では、車両前後方向に延在されたビード36BによってレーザL1の透過光L2を遮蔽する構造としたので、レーザL1の光軸を車両前後方向にオフセットさせた場合であっても、レーザL1の透過光L2を遮蔽することができ、レーザL1の遮蔽領域を広げることができる。さらに、ビード36Bを形成することによって第2ルーフR/Fの剛性を向上させることができる。
また、図1に示されるように、本実施形態では、一対のセンタピラー24の間に第1ルーフR/F32を配設したことにより、側面衝突等の衝突時に、センタピラー24から第1ルーフR/Fを介して効率よく衝突荷重を伝達させることができる。この結果、側面衝突時にセンタピラー24が車両幅方向内側へ倒れ込むのを抑制することができ、車室内の空間を確保することができる。
なお、本実施形態では、車両上部12の車両幅方向両側で同様の接合構造を適用したが、これに限らず、車両幅方向の一方側と他方側とで異なる接合構造を適用してもよい。例えば、車両幅方向の一方側では、レーザ溶接によってガセット34と第1ルーフR/F32とを接合し、車両幅方向の他方側では、ボルト及びナットによってガセット34と第1ルーフR/F32とを接合してもよい。
また、本実施形態では、第2ルーフR/F36にビード36Bを形成してレーザL1の透過光L2を遮蔽する構造としたが、これに限らず、図7の変形例の構造を適用してもよい。すなわち、図7(A)に示されるように、第1変形例に係る車両上部構造が適用された車両60の車両上部62には、第1ルーフR/F32の上面に第2ルーフR/F64が接合されており、この第2ルーフR/F64の車両前後方向両端部には、複数の膨出部としての凸部64Aが形成されている。ここで、凸部64Aは、第2ルーフR/F64を車両上方へ膨出させて形成されており、断面が略半円弧状とされている。
さらに、図7(B)に示されるように、第2変形例に係る車両上部構造が適用された車両70の車両上部72には、第1ルーフR/F32の上面に第2ルーフR/F74が接合されており、この第2ルーフR/F74の車両前後方向両端部には、複数の膨出部としての凸部74Aが形成されている。ここで、凸部74Aは、第2ルーフR/F74Aを車両上方へ膨出させて形成されており、断面が略ハット状とされている。以上の構造を適用しても、レーザ溶接時に照射されるレーザL1の透過光L2を遮蔽することができる。
<第2実施形態>
次に、図8を用いて、本発明に係る車両上部構造の第2実施形態について説明する。なお、第1実施形態と同様の構成については、同じ符号を付し、説明を適宜省略する。
図8に示されるように、本実施形態に係る車両上部構造が適用された車両80の車両上部82には、第2ルーフリインフォースメント84(以下、適宜「第2ルーフR/F84」と称する。)が設けられている。
第2ルーフR/F84は、車両幅方向を長手方向として長尺状に形成されており、ルーフサイドレール16間に架け渡されている。また、第2ルーフR/F84は、車両幅方向の全域に亘って第1ルーフR/F32の上面に接合されている。
また、第2ルーフR/F84の車両幅方向両側は、車両幅方向端部に向かって車両下方へ傾斜されており、車両幅方向端部には、平面視で車両幅方向両側に略円弧状の切欠部84Aが形成されている。さらに、この第2ルーフR/F84の車両幅方向端部には、車両幅方向に間隔をあけて複数の膨出部としてのビード84Bが形成されている。ビード84Bは、車両前後方向に延在されており、本実施形態では一例として、車両前後方向両端部にそれぞれ3つのビード84Bが設けられている。また、ビード84Bは、ガセット34と第1ルーフR/F32とがレーザ溶接された溶接部50の車両上方側に設けられており、この溶接部50を覆う部位を車両上方へ膨出させることによって形成されている(図5参照)。
(作用並びに効果)
本実施形態に係る車両上部構造が適用された車両80によれば、第1ルーフR/F32と第2ルーフR/F84とが車両幅方向の全域に亘って接合されているため、第1実施形態と比較して車両上部82の剛性を向上させることができる。その他の作用については、第1実施形態と同様である。
なお、本実施形態では、第2ルーフR/F84の車両幅方向端部のみにビード84Bを設けたが、これに限らず、例えば、第2ルーフR/F84の車両幅方向一端部から他端部に亘って等間隔でビード84Bを設けてもよい。この場合、第1ルーフR/F32と第2ルーフR/F84とを車両幅方向の全域に亘ってレーザ溶接することができ、より強固に接合することができる。
以上、本発明の第1実施形態及び第2実施形態に係る車両上部構造について説明したが、これらの実施形態を適宜組み合わせて用いても良いし、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
12 車両上部
14 ルーフパネル
16 ルーフサイドレール
24 センタピラー(ピラー)
32 第1ルーフリインフォースメント
34 ガセット
36 第2ルーフリインフォースメント
36B ビード(膨出部)
50 溶接部
54 接合部
58 隙間
62 車両上部
64 第2ルーフリインフォースメント
64A 凸部(膨出部)
72 車両上部
74 第2ルーフリインフォースメント
74A 凸部(膨出部)
82 車両上部
84 第2ルーフリインフォースメント
84B ビード(膨出部)

Claims (6)

  1. 車両上部の車両幅方向両側に車両前後方向に沿って延在されたルーフサイドレールと、
    前記ルーフサイドレールから車両幅方向内側へ延出されたガセットと、
    車両幅方向を長手方向として設けられ、車両幅方向端部が前記ガセットの上面にレーザ溶接によって接合された第1ルーフリインフォースメントと、
    前記第1ルーフリインフォースメントの上面における前記第1ルーフリインフォースメントと前記ガセットとが重なる部位に接合されると共に、前記ガセットと前記第1ルーフリインフォースメントとの溶接部を覆う部位に車両上方へ膨出された膨出部を備えた第2ルーフリインフォースメントと、
    前記第2ルーフリインフォースメントの車両上方側に隙間をあけて配設されたルーフパネルと、
    を有する車両上部構造。
  2. 前記溶接部は、車両幅方向に間隔をあけて複数設けられており、
    前記溶接部の間に前記第1ルーフリインフォースメントと前記第2ルーフリインフォースメントとの接合部が設けられている請求項1に記載の車両上部構造。
  3. 前記膨出部は、車両前後方向に延在されたビードを含んで構成されている請求項1又は2に記載の車両上部構造。
  4. 前記第1ルーフリインフォースメントは、両側の前記ルーフサイドレールから車両下方側へ延在されたピラーの間に配設されている請求項1〜3の何れか1項に記載の車両上部構造。
  5. 前記第2ルーフリインフォースメントは、前記第1ルーフリインフォースメントの車両幅方向両端部に配設されている請求項1〜4の何れか1項に記載の車両上部構造。
  6. 前記第2ルーフリインフォースメントは、前記ルーフサイドレール間に跨って配設されている請求項1〜4の何れか1項に記載の車両上部構造。
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