JP2016001706A - ウエハ搬入装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】半導体に用いられるウエハをクリーン室に搬送するウエハ搬入装置において、異物の侵入を防止しつつ省スペース化を図ること。【解決手段】本発明は、半導体製造装置20の中に形成されたクリーン室11にウエハ2を搬入するウエハ搬入装置1であり、ウエハ搬入装置1は、ウエハ2を収納し且つ下面側に開口5aが形成されたウエハ収納空間5bを有するカバー5と、ウエハ収納空間5bの開口5aを塞ぎ、ウエハを上面に載置する底板6と、クリーン室11の上壁10に形成されたウエハ取入口10aを塞ぎクリーン室11内に移動自在な可動手段12と、ウエハ取入口10aの周囲に配置され、カバーの下面に密着してカバーを固定する固定手段7と、可動手段12に設けられ、底板6と可動手段12との間の密閉空間8を吸引して可動手段12に対して底板6を吸着させる吸引手段と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は半導体用のウエハをクリーン室に搬入するためのウエハ搬入装置に関する。
半導体を製造する場合に、半導体ウエハに異物が付着するのを防止するために工場全体をクリーン化したクリーン室内で行う生産方法がある。しかし、この生産方法によると、クリーン室全体のクリーン度を高度に維持する必要がある。そのため、例えば容器に収納された半導体用ウエハを半導体製造装置の一部に設けられた局所的なクリーン室内に搬入して処理する生産方式が提案されている。特許文献1には、搬送容器内の被搬送物を局所的なクリーン室内に搬送する連結システムが開示されている。連結システムは、ウエハを内部に格納して搬送する搬送容器と、搬送容器から取り出したウエハを局所的なクリーン室に搬入する搬送装置と、を備えている。ウエハを収納する搬送容器は、内部にウエハの収納空間が形成された搬送容器本体と、その下面の開口を塞ぐ搬送容器用の上方の扉と、を有している。この搬送容器用の上方の扉の上にはウエハが載置されている。ウエハは搬送容器用の上方の扉と一緒に搬送装置が有する搬送装置用の下方の扉によってクリーン室内に搬送される。この搬送装置用の下方の扉は電磁石を有し、搬送容器用の上方の扉を磁気吸着し、クリーン室に内に移動することができる。搬送容器と搬送装置が密着したとき、搬送容器と搬送装置との間に密閉化された連結室を形成する。この連結室は連結前に外気に晒されていたため異物が混入している。そのため、連結室内は、清浄気体を噴出させる孔から清浄ガスを導入し、排気孔から異物が混入した空気を排気して清浄される。連結室の清浄後、搬送装置用の下方の扉は、自体が有する電磁石の制御により、搬送容器用の上方の扉を磁気吸着して、ウエハと一緒にクリーン室内に移動する。
特開2011−258721号公報
特許文献1に開示された連結システムによると、クリーン室内にウエハを移動する前に、連結室を清浄ガスによって清浄することができる。しかし、この清浄方法によると、連結室の隅の周辺に異物が残存する可能性がある。また、搬送容器用の上方の扉を搬送装置用の下方の扉に吸着させるために電磁石が必要であり、装置が複雑化しスペースが増大する。特に、この搬送装置を小径のウエハの搬送に適用しようとすると、搬送装置用の下方の扉に電磁石を組み込むことがスペースの関係により困難となる。そのため、特許文献1にかかる搬送装置を半導体に用いられるウエハの搬送に適用しようとすると、クリーン室内に異物が侵入する可能性があり、さらに装置が複雑化してスペースが増大するという課題がある。
本発明は、半導体に用いられるウエハをクリーン室に搬送する場合に異物の侵入を防止しつつ、省スペース化を図るようにしたウエハ搬入装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様にかかるウエハ搬入装置は、半導体製造装置の中に形成されたクリーン室にウエハを搬入するウエハ搬入装置であり、前記ウエハを収納し且つ下面側に開口が形成されたウエハ収納空間を有するカバーと、前記ウエハ収納空間の前記開口を塞ぎ、前記ウエハを上面に載置する底板と、前記クリーン室の上壁に形成されたウエハ取入口を塞ぎ前記クリーン室内に移動自在な可動手段と、前記ウエハ取入口の周囲に配置され、前記カバーの下面に密着して前記カバーを固定する固定手段と前記可動手段に設けられ、前記底板と前記可動手段との間の密閉空間を吸引して前記可動手段に対して前記底板を吸着させる吸引手段と、を備えている。
本発明はこのような構成により、半導体用のウエハを外気に晒すこと無く半導体製造装置の中に形成されたクリーン室に搬入することができる。即ち、本発明はカバー内部のウエハ収納空間に密閉状態で載置されたウエハを取り出してクリーン室に搬入することができる。この搬入時にウエハ搬入装置は、底板と移動治具との間を吸引手段で吸引し、異物を除去することができ、しかも底板と移動治具とを吸着させてウエハが載置された底板をクリーン室に移動することができる。そして、ウエハ搬入装置は、この吸引手段によって底板と、移動治具とを吸着させることにより、装置の省スペース化を図ることができる。
本発明によると、半導体に用いられるウエハをクリーン室に搬送するウエハ搬入装置において、異物の侵入を防止しつつ省スペース化することができる。
本発明の実施形態に係るウエハ搬入装置を示す斜視図である。 ウエハ搬入装置の分解斜視図である。 ウエハを収納したキャリアを固定手段に載置させる前のウエハ搬入装置の状態を示す断面図である。 キャリアを固定手段に載置した状態のウエハ搬入装置を示す断面図である。 ウエハをクリーン室に搬入した状態を示す断面図である。
以下、図面を参照して本発明に係るウエハ搬入装置1の実施形態について説明する。
図1に示されるように、半導体製造装置20は、制御装置等が収容された制御室25と、局所的なクリーン室11と、を有している。クリーン室11は、室内の空気が極度にクリーン化された半導体製造処理用の空間である。クリーン室11は、外部から取入れた空気をフィルタ(不図示)で濾過し、内部で空気を循環させることによりクリーン度が維持され、クリーン室11内で半導体製造が行われる。
半導体製造に用いられるウエハ2(図2参照)は、密閉容器であるキャリア4内に格納されて他の場所から半導体製造装置20に運搬される。半導体製造装置20には、このウエハ2をクリーン室11に取り入れるためにウエハ搬入装置1が設けられている。ウエハ搬入装置1は、キャリア4内に格納されたウエハ2を外気に触れさせること無く取り出してクリーン室11内に搬入するための装置である。
ウエハ搬入装置1は、半導体材料であるウエハ2を内部に収納して搬送されるキャリア4と、搬送されてきたキャリア4が載置されるテーブル22と、キャリア4を把持しながらテーブル22から持ち上げて運搬するアーム21と、運搬されたキャリア4を所定の位置に載置させ、載置されたキャリア4からウエハ2を取り出してクリーン室11内に取り入れる取入手段15と、を有する。
このような構成のウエハ搬入装置1が設けられた半導体製造装置20にライン(不図示)から、ウエハ2はキャリア4の内部に収納されて運搬されてくる。そのため、ウエハ2は、異物が付着しないようにキャリア4から取り出されてクリーン室11に搬入されることが必要である。キャリア4は、まず半導体製造装置20の前方のテーブル22に載置される。キャリア4は把持機構を有するアーム21によって取入手段15の上に載置される。取入手段15は、キャリア4を正確な位置に位置決めし、さらに吸着して固定させる。その後、ウエハ2は取入手段15が有する後述の吸引手段によってキャリア4から取り出されてクリーン室11内に搬入される。
図2及び図3に示されるように、キャリア4は、内部に円盤状のウエハ2を格納して搬送するための格納容器である。キャリア4は、下面側に円形の開口5aが形成されたウエハ収納空間5bを有するカバー5と、開口5aを塞ぐと共にウエハ2を上面に載置する円形の底板6と、を有する箱体である。
カバー5は平面が正方形の形状を有する上蓋である。カバー5の材質は金属の他、樹脂を用いても良い。カバー5の内部には円形のウエハ収納空間5bが形成されている。ウエハ収納空間5bはウエハ2が収納できるようにウエハ2よりも大きい空間に形成されている。ウエハ収納空間5bの下部には段差5cが設けられ、ウエハ収納空間5bの直径よりも大きい円形の開口5aが設けられている。
この開口5aは、開口5aの直径よりやや小さな直径の円形の底板6によって塞がれる。カバー5の四隅には、底板6を保持するための保持機構(不図示)が組み込まれている。保持機構は底板6を保持し、また、取り外し可能とする機構であり、金属製のボールを用いる他、磁石等種々の方法を用いることができる。
底板6には、ウエハ2が上面に載置され、底板6は段差5cに当接して開口5aを塞ぐ。そして、底板6は、ウエハ収納空間5bを密閉するようにカバー5に保持される。段差5cの位置は、ウエハ2を載置した底板6が開口5aに配置された状態でウエハ2の上面がウエハ収納空間5bの上壁に当接しない高さに形成されている。底板6の上面にはウエハ2が横方向にずれないようにウエハ2の外周を保持するように爪等を設けてもよい。
底板6は段差5cに当接する部分にシール材(不図示)が設けられ、ウエハ収納空間5bを密閉したときに気密性が高められる。底板6は、開口5aを塞いだ状態で下面がカバー5の下面位置より高くなるよう位置決めされている。これにより、搬送時にカバー5の下面が搬送経路に接触するのに対し、底板6の下面は搬送経路に接触しない。そのため底板6の下面への異物の付着が軽減される。上記構成によりウエハ2は、キャリア4内部に密閉されたまま運搬される。ウエハ2を収納したキャリア4は、キャリア4を所定の位置に正確に位置決めして、クリーン室11内にウエハ2を取入れるための取入手段15に載置される。
取入手段15は、運搬されたキャリア4を所定の位置に固定させる固定手段7と、キャリア4から底板6を吸着して取り外して、密着状態でウエハ2と一緒にクリーン室11内に移動する可動手段12と、可動手段12を上下に駆動する昇降手段(不図示)と、底板6を吸着させるための吸引手段(12c,12d等)と、可動手段12の一部とクリーン室11とを遮断する蛇腹13と、を有する。
固定手段7は、キャリア4を位置決機構(不図示)によって所定の位置に誘導して吸着固定するためのものである。位置決機構は、ピンやレール等公知の手法を用いることができる。固定手段7は、カバー5の下面が当接するように形成された方形の後述する吸引孔7bをもった着座板である。着座板7の材料は、金属の他、樹脂等を用いることができる。着座板7にはウエハ2を載置した状態の底板6が通過できるように底板6の外径よりやや大きい外径の円形の開口7aが設けられている。着座板7の四隅には上面側から下面側に貫通した4つの吸引孔7bが形成されている。
吸引孔7bは外気と連通する孔である。着座板7の上にキャリア4が載置される際に、吸引孔7bから後述する真空引きが行われる。そして、着座板7は、吸引孔7bからカバー5の下面に付着した異物や着座板7の上面に付着した異物を吸い込むと共に着座板7の上面とカバー5の下面とを吸着させる。吸引孔7bがカバー5の下面の四隅を吸着すると、カバー5は着座板7に密着する。着座板7の上面とカバー5の下面とは吸着した際に密着する形状を有している。着座板7は、クリーン室11を外気から遮断するための上壁10に設けられているウエハ取入口10aの周囲に取り付けられる。
上壁10は、クリーン室11を外気から遮断しているクリーン室11の外壁の一部である(図1参照)。上壁10の一部にはウエハ2を取り入れるための円形のウエハ取入口10aが設けられている。ウエハ取入口10aは、ウエハ2が載置された底板6が通過できるように開口7aと同じ径で形成されている。ウエハ取入口10aの近傍には上壁10の上面側から下面側に貫通した吸引孔10bが4箇所に形成されている。
この吸引孔10bは、着座板7に形成された4つの吸引孔7bと連通する位置に形成されている。吸引孔10bの下面側には吸引管接続部10cが設けられている。吸引管接続部10cには真空ポンプ(不図示)等に接続する吸引管(不図示)が取り付けられる。キャリア4が運搬されてきた際にこの真空ポンプ等によって矢印Aの方向に真空引きを行うと、吸引孔7bから外気が吸引され、カバー5が着座板7に吸着する。これにより、カバー5は、着座板7に誘導されて所定の位置に固定される。
着座板7が上壁10に取り付けられた状態で、着座板7の開口7aとウエハ取入口10aとによって連通した円形の開口Sが形成される。この連通した開口Sには、キャリア4からウエハ2を取り出してクリーン室11内に移動させる可動手段12が配置されている(図1参照)。
可動手段12は、昇降手段によって上下に移動可能な部材であり、上死点で開口Sを塞ぎ、下死点でウエハ2が載置された底板6をクリーン室11内に移動させる。可動手段12の材料には金属の他、樹脂等を用いることができる。可動手段12は、底板6が載置される円盤状の載置ヘッド12aと、空気を吸引する吸引管12dと、を有する。載置ヘッド12aは円盤状の部材であり、その直径は底板6の直径より大きく、着座板7の開口7aの直径よりやや小さい径で形成されている。
載置ヘッド12aは、上死点で着座板7の開口7aを塞ぎ、上面位置が着座板7の上面位置と略同一となるように配置される。載置ヘッド12aの底面には、縁に延在するように円形のシール12bが設けられている。シール12bはゴム等の弾性体を用いることができる。シール12bは、外径がウエハ取入口10aの外径より若干大きくなるように形成されている。それによってシール12bの側面は、ウエハ取入口10aの壁に密着する。
シール12bの下縁には、外周方向に突起している凸部12eが設けられている。凸部の外径はウエハ取入口10aの外径より大きくなるように形成されている。これによって凸部12eは、ウエハ取入口10aの外周に密着する。上記の構成により可動手段12が上死点に配置されている際には、シール12bが上壁10のウエハ取入口10aの壁に密着することによってクリーン室11の気密性が保持され、クリーン室11と外気とは遮断される。
載置ヘッド12aの中心には吸引孔12cが形成されている。この吸引孔12cは載置ヘッド12aの底面から下方向に伸びるように設けられた吸引管12dに連通している。吸引管12dはクリーン室11の下壁14に設けられた孔14aを通してクリーン室11の外部に延在している。吸引管12dの下端には、可撓性を有する吸引管(不図示)が連結されており、この吸引管を通じて真空ポンプ(不図示)等によって矢印Bの方向(図5参照)に真空引きが可能となっている。この吸引管と、吸引孔12cと、吸引管12dと、真空ポンプと、で吸引手段を構成している。
図4に示されるように、キャリア4が着座板7に載置された際に、カバー5と、底板6と、載置ヘッド12aと、に密閉された密閉空間8ができる。カバー5の下面近傍と、底板6の下面及び載置ヘッド12aの上面は、載置前に外気に晒されていたため空気中の異物が付着している場合がある。そのため真空引きによって、密閉空間8の中の空気を吸引すると異物が除去される。この際、密閉空間8の中で外周から吸引孔12cに向かう空気の流れが生じる。この空気の流れによって密閉空間8内壁面に付着した異物が吸引除去される。
さらに、吸引によって生じた負圧により、底板6はカバー5から外されて下方向に移動する。カバー5の保持機構(不図示)の保持力は、この負圧によって底板6がカバー5から外されるように調整されている。底板6がカバー5から外されると、底板6は、載置ヘッド12aに吸着される。この状態で、底板6と、載置ヘッド12aとは密着する。
吸引管12dの下端は昇降手段(不図示)にも接続されている。昇降手段は可動手段12を上下動させるためのものであり、可動手段12をクリーン室11内の下死点に移動させ、再び上死点に移動させることができる。昇降手段はアクチュエータ等公知の手段を用いることができる。ここで、吸引管12dの周囲には、吸引管12dを取り囲むように蛇腹13が配置されている。蛇腹13は、上下方向に伸縮性を有する可撓性の管状の部材である。蛇腹13の材料にはゴム等の弾性体を用いることができる。
蛇腹13は、縦断面にU字状の山13a及び谷13bが管軸線方向に所定間隔を持って複数積層される連続形状を有している。谷13bの内径は吸引管12dの外形より大きく、吸引管12dに接触しない。蛇腹13は上下方向から圧縮力を受けると、山13a及び谷13bは扁平になるように撓むことで全長が縮む。蛇腹13の上面と載置ヘッド12aの底面は密着するように取り付けられている。蛇腹13の底部とクリーン室11の下壁14は密着するように取り付けられている。蛇腹13は、上端と下端とに円環状の留め具(不図示)等を用いて固定してもよい。上述した孔14aは蛇腹13の内部空間に位置しているので可動手段12が開口Sを塞いでいる状態ではクリーン室11は、密閉空間として形成されている。
図5に示されるように、可動手段12が矢印Cの方向であるクリーン室11方向に移動した際、蛇腹13は載置ヘッド12aと、下壁14と、によって圧縮力を受けて下方向に縮められる。可動手段12がクリーン室11に移動した際、載置ヘッド12aに吸着された底板6は、ウエハ2を載置しながらクリーン室11に搬送される。この状態で上壁10のウエハ取入口10aは着座板7及びカバー5に密閉されているため、クリーン室11は外気と遮断されている。
次にウエハ搬入装置1の動作について説明する。
図3に示されるように、内部のウエハ収納空間5bにウエハ2を収納したキャリア4を着座板7の上から載置する。この状態で、吸引管接続部10cに接続された真空ポンプ(不図示)等で真空引きを行うため、吸引管接続部10cに連通している吸引孔7b,10bから空気を矢印Aの方向に吸引する。キャリア4が着座板7に近づくと、カバー5の下面及びその周辺に付着している異物及び吸引孔7bの近傍に付着している異物は吸引孔7bから吸い込まれ、吸引孔10bを通り吸引管接続部10cに接続された吸引管(不図示)を通じて集塵部(不図示)等に排出される。
図4に示されるように、キャリア4が着座板7の上に載置されると、キャリア4は着座板7によって所定の位置に誘導される。吸引孔7bには負圧が生じておりカバー5の下面の4隅が4つの各吸引孔7bに吸着し、カバー5の下面と着座板7の上面とが密着する。これによってキャリア4は着座板7の所定の位置に固定される。底板6はカバー5の下面より高い位置で開口5a(図2参照)を塞いでいるため、この密着状態で底板6と、可動手段12の載置ヘッド12aとカバー5に囲まれて密閉空間8が形成される。この密閉空間8の壁面は、外気に晒されていたため、異物が付着している。
この異物を除去するために、載置ヘッド12aに設けられている吸引管12dに接続している真空ポンプ(不図示)で空気を吸引すると、密閉空間8の中で外周から吸引孔12cに向かう空気の流れが生じ、吸引孔12cから密閉空間8内の空気が異物と一緒に吸い込まれる。この吸引により密閉空間8に負圧が発生し、底板6がカバー5から外れて底板6の下面と、載置ヘッド12aの上面とが密着する。
図5に示されるように、載置ヘッド12aは、その上面にウエハ2を載置した状態の底板6を載置したまま昇降手段(不図示)により下方向のクリーン室11内に移動する。載置ヘッド12aが下方向へ移動することにより、クリーン室11の上壁10のウエハ取入口10aが開いた状態となる。しかし、ウエハ取入口10aの上部は着座板7とカバー5が密着して塞いでいるため、クリーン室11と外気とは遮断されたままの状態である。
また、底板6と載置ヘッド12aとは密着しているため、密閉空間8(図3参照)に残存した異物があったとしてもこの異物がクリーン室11に入り込むことが防止される。可動手段12の移動によりウエハ2はクリーン室11内に移動する。このようにしてウエハ2は、外気に触れることなく、かつ異物が付着することなくキャリア4の中からクリーン室11に搬入される。そして、ウエハ2は半導体の製造過程の各種処理が施される。
上述したようにウエハ搬入装置1によると、半導体用のウエハ2を外気に触れさせることなく、かつ異物の付着を防止しつつキャリア4の中からクリーン室11に搬入することができる。そして、ウエハ搬入装置1は、ウエハ2をキャリア4から取り出す際に吸引手段を用いているため、装置を簡素化し、省スペース化することができる。
1…ウエハ搬入装置 2…ウエハ 4…キャリア 5…カバー 5a…開口 5b…ウエハ収納空間 5c…段差 6…底板 7…着座板(固定手段) 7a…開口 7b…吸引孔 8…密閉空間 10…上壁 10a…ウエハ取入口 10b…吸引孔 10c…吸引管接続部 11…クリーン室 12…可動手段 12a…載置ヘッド 12b…シール 12c…吸引孔(吸引手段) 12d…吸引管(吸引手段) 12e…凸部 13…蛇腹 13a…山 13b…谷 14…下壁 14a…孔 15…取入手段 20…半導体製造装置 21…アーム 22…テーブル 25…制御室 A,B…吸引方向 C…移動方向 S…開口

Claims (1)

  1. 半導体製造装置の中に形成されたクリーン室にウエハを搬入するウエハ搬入装置であって、
    前記ウエハを収納し且つ下面側に開口が形成されたウエハ収納空間を有するカバーと、
    前記ウエハ収納空間の前記開口を塞ぎ、前記ウエハを上面に載置する底板と、
    前記クリーン室の上壁に形成されたウエハ取入口を塞ぎ前記クリーン室内に移動自在な可動手段と、
    前記ウエハ取入口の周囲に配置され、前記カバーの下面に密着して前記カバーを固定する固定手段と、
    前記可動手段に設けられ、前記底板と前記可動手段との間の密閉空間を吸引して前記可動手段に対して前記底板を吸着させる吸引手段と、
    を備えるウエハ搬入装置。
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