JP2015535377A - 電空制御器における駆動値の変化を制限するための方法および装置 - Google Patents

電空制御器における駆動値の変化を制限するための方法および装置 Download PDF

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Abstract

電空制御器において駆動値の変化を制限するための方法および装置例が開示される。開示される方法例は、制御信号またはフィードバック信号の少なくとも1つにおけるノイズに基づき制御器のスルー限界を決定すること、制御信号およびフィードバック信号に基づき駆動値を計算すること、ならびに駆動値と以前の駆動値との間の差が制御器のスルー限界よりも大きい場合に計算された駆動値を変更することを含む。

Description

本開示は、一般に、制御器に関し、より詳細には、電空制御器における駆動値の変化を制限するための方法および装置に関する。
電子制御装置(例えば、電空制御器、プログラマブルコントローラ、アナログ制御回路など)は、通常、プロセス制御装置(例えば、制御弁、ポンプ、ダンパーなど)を制御するために使用される。これらの電子制御装置は、プロセス制御装置の指定された動作を引き起こす。安全性、費用効果、および信頼性を目的として、多数の周知のダイアフラム式またはピストン式の空気圧式アクチュエータが、プロセス制御装置を作動させるために使用され、通常、電空制御器を介してプロセス制御システム全体に連結されている。電空制御器は、通常、1つ以上の制御信号を受信し、それらの制御信号を、空気圧式アクチュエータに供給される圧力に変換して、空気圧式アクチュエータに連結されたプロセス制御装置の所望の動作を引き起こすように構成されている。例えば、プロセス制御ルーチンにおいて、空気圧で作動する弁がより大量のプロセス流体を通過させる必要がある場合、その弁と関連付けられた電空制御器に印加される制御信号の振幅が(例えば、電空制御器が4〜20mAの制御信号を受信するように構成されている場合は、10ミリアンペア(mA)から15mAまで)増加され得る。
電空制御器は、通常、空気圧で作動する制御装置の動作応答を検知または検出するフィードバック検出システムまたは検出部(例えば、位置センサー)によって生成されたフィードバック信号を使用する。例えば、空気圧で作動する弁の場合、フィードバック信号は、位置センサーによって測定または判断された弁の位置に対応し得る。電空制御器は、フィードバック信号を所望の設定点または制御信号と比較し、位置制御プロセスを利用して、フィードバック信号および制御信号(例えば、それらの間の差)に基づき駆動値を生成する。この駆動値は、空気圧式アクチュエータに供給される圧力に対応して、空気圧式アクチュエータに連結された制御装置の所望の動作(例えば、弁の所望の位置)を達成する。
電空制御器において駆動値の変化を制限するための方法および装置例を説明する。方法例は、制御信号またはフィードバック信号の少なくとも1つにおけるノイズに基づき制御器のスルー限界を判断すること、制御信号およびフィードバック信号に基づき駆動値を計算すること、ならびに駆動値と以前の駆動値との間の差が制御器のスルー限界よりも大きい場合に計算された駆動値を変更することを含む。
開示する装置例は、ノイズ検出器および駆動電流スルーリミッタを含む。ノイズ検出器例は、制御信号またはフィードバック信号の少なくとも1つにおけるノイズを識別するためである。駆動スルーリミッタ例は、ノイズに基づきスルー限界を判断し、駆動値および以前の駆動値を受信して、駆動値と以前の駆動値との間の差がスルー限界よりも大きい場合に駆動値を変更するためである。
弁制御器例および弁を含む制御弁組立体例の概略図である。 図1の制御ユニットおよびI/P駆動電流スルーリミッタ例のブロック図である。 図1および図2のI/P駆動電流スルーリミッタ例を含まない、図1の弁制御器において、計算されたI/P駆動電流および実際のI/P駆動電流の駆動電流グラフである。 図1および図2のI/P駆動電流スルーリミッタ例を含む、図1の弁制御器において、計算されたI/P駆動電流および実際のI/P駆動電流の駆動電流グラフである。 平均I/P駆動電流に基づくスルー限界のスルー限界グラフである。 平均I/P駆動電流に基づくスルー限界のスルー限界グラフである。 図1および図2のI/P駆動電流スルーリミッタ例、サーボ制御プロセッサ例、回路基板例、および/またはデジタル弁制御器を実装するために使用され得る方法例の流れ図である。 図1および図2のI/P駆動電流スルーリミッタ例、サーボ制御プロセッサ例、回路基板例、および/またはデジタル弁制御器を実装するために使用され得る方法例の流れ図である。 図1および図2のI/P駆動電流スルーリミッタ例、サーボ制御プロセッサ例、回路基板例、および/またはデジタル弁制御器を実装するために使用され得る方法例の流れ図である。 本明細書で説明する方法および装置例を実施するために使用され得るプロセッサシステム例のブロック図である。
以下では、とりわけ他の構成要素の中で、ハードウェア上で実行されるソフトウェアおおび/またはファームウェアを含む方法および装置例を説明するが、かかるシステムは例示に過ぎず、制限と見なされるべきではないことに留意すべきである。例えば、これらのハードウェア、ソフトウェア、およびファームウェア構成要素の一部もしくは全部は、ハードウェア単独で、ソフトウェア単独で、またはハードウェアおよびソフトウェアの任意の組合せで具現化され得ると考えられる。それに応じて、以下で方法および装置例を説明するが、提供する例は、かかる方法および装置を実装するための唯一の方法ではない。
位置制御プロセスの性能は、電空制御器内のコイル巻線(例えば、ソレノイド巻線)の高インダクタンスによって悪影響を及ぼされ得る。具体的には、この高インダクタンスは、電空制御器のソレノイドまたは巻線における電流が、巻線を駆動する電力供給装置の特性に起因して増加され得る速度を制限し得る。しかし、電流がソレノイドまたは巻線を通って減少する場合、減少速度は、電流制御回路の他の特性が減少を制限するのを可能にするのではなく、ソレノイドまたは巻線のクランプ電圧を設定するために使用され得るツェナーダイオードによって制限され得る。この電圧は、通常、電力供給装置の電圧より大きいレベルでクランプされ、それは、電流が増加される速度よりも速い速度で電流が減少するのを可能にする。
巻線またはソレノイドにおいて電流が増加され得る速度と減少され得る速度との間の差の結果として、電空制御器は、いくつかの条件では、平均ソレノイド電流を、位置制御プロセスによって提供された要求されたソレノイド電流または駆動値に対して変動または逸脱させる(例えば、オフセットにさせる)、非対称制御応答を示す。言い換えれば、電空制御器内の巻線またはソレノイドの高インダクタンスは、巻線またはソレノイドにおいて電流が増加され得る速度によって規定される電空制御器に対する全体的なスルー限界となる。減少する巻線またはソレノイド電流と関連したスルーレートに比べて、増加する巻線またはソレノイド電流と関連したより低いスルー限界は、電空制御器における非対称制御応答という結果となる。電空制御器のこの非対称制御応答は、いくつかの条件では、最終的に、電空制御器に連結された空気圧式アクチュエータの位置制御精度の低下という結果となり得る。
さらに、位置制御プロセスは、フィードバック信号および/または制御信号内のノイズによって悪影響を及ぼされ得る。例えば、100%を上回るが0%を下回らない駆動値計算をもたらすノイズか、または駆動値が両方の制限を非対称量だけ上回る場合、実際の平均駆動値出力は計算された駆動値の平均と異なる。この差は、位置制御プロセスの有効出力におけるずれとなり、空気圧式アクチュエータおよび制御装置での位置制御誤差という結果となる。
本明細書で説明する方法および装置例は、電空制御器のソレノイドもしくは巻線における高インダクタンスに起因した、ならびに/またはフィードバック信号および/もしくは制御信号内のノイズに起因した、弁制御器などの、電空制御器の非対称制御応答を補正するために使用され得る。より一般的には、本明細書で説明する方法および装置例は、例えば、電空制御器の操作限界(例えば、誘導負荷駆動の困難さ)、弁動作限界、高周波システムノイズ、環境ノイズ、および/または制御待ち時間に起因した、電空制御器の非対称制御応答を補正するために使用され得る。
電空制御器は通常、電流−空気圧(I/P)変換器などの、電空変換器に電流を供給する制御ユニットを含む。制御ユニットは、制御信号およびフィードバック信号に基づき駆動信号を計算する。制御信号は、制御装置(例えば、弁)に対して指定された設定点に対応し、フィードバック信号は、制御装置の位置および/または圧力に対応する。制御信号とフィードバック信号との間の差すなわち誤差信号は、I/P変換器に、制御装置に連結されたアクチュエータを指定された設定点に達するように移動させるために使用される、駆動値(例えば、電圧)に対応する。さらに具体的に言うと、制御ユニットは、駆動値を使用して、I/P変換器内のソレノイドまたは巻線を流れる電流を生成および/または制御し、I/P変換器は、電流の大きさに基づき空気圧を生成する。空気圧は次いで、増幅されて、制御装置(例えば、弁)を作動させるために使用され得る。
I/P変換器は、電流をソレノイド(例えば、高インピーダンス巻線またはインダクタ)を介して空気圧に変換するトランスデューサとして機能する。ソレノイドは、ノズルに関連して動作するフラッパを磁気的に制御して、ノズル/フラッパを通る流量制限を変化させ、ソレノイドを流れる平均電流に基づいて変動する空気圧を提供する。ソレノイドの高誘導性インピーダンスおよびソレノイドに適用される電力供給装置の特性により、I/P変換器内のソレノイドを流れる電流が増加できる速度が制限される(すなわち、スルーレートが定義される)。しかし、この高インピーダンスは、前述のように、電力供給装置に対向する面のソレノイドにおけるより高いクランプされた電圧に起因して、電流が減少される速度を同様には制限しない。電流が増加され得るか、または減少され得る速度におけるこの差は、制御ユニットが電流増加を計算する場合は、I/P変換器の高インダクタンス制限が、電空変換器の位置制御プロセスにおいて考慮されない場合には、位置制御プロセスの要求に応じてソレノイドにおいて計算された電流と、ソレノイドにおける実際の電流との間の相違となる、速度を制限する(すなわち、スルー限界を定義する)ように、非対称制御制限を作り出す。この相違または差は、例えば、弁などの制御装置に連結された空気圧式アクチュエータの位置制御における精度の低下という結果となる。
本明細書で説明する方法および装置例は、駆動値の変化が電空制御器のソレノイドにおける電流の変化に対応する、電空制御器の制御ユニットにおける駆動値の変化を制限することにより、電空制御器の前述した非対称制御応答を補正するために使用され得る。さらに具体的に言うと、本明細書で説明する方法および装置例は、制御信号およびフィードバック信号を受信すること、その制御信号およびフィードバック信号から駆動値を計算すること、ならびに駆動値と以前の駆動値との間の差が電空制御器のスルー限界より大きいかを決定することにより実現され得る。方法例および装置例は、次いで、スルー限界に基づ
き計算された駆動値を変更し得る。
スルー限界は、電空制御器、電空制御器のI/P変換器、および/または空気圧式アクチュエータに連結された制御装置の特性および/または制限に基づく所定の値でもよい。スルー限界は、単一の値でありえるか、または代替として、計算された駆動値の関数であり得る。追加として、スルー限界は、電空制御器内ならびに/またはフィードバック信号および/もしくは制御信号内のノイズ(例えば、計算されたノイズ)の関数であり得る。
開示する方法および装置は、一般に、電空制御器における駆動値の変化を制限することに関連する。開示する方法および装置は、空気圧で作動する弁を伴う例と関連して説明されるが、開示する方法および装置は、他の方法で作動する弁で、および/または弁以外のプロセス制御装置で、実現され得る。
図1は、弁制御器102(例えば、電空制御器)および弁104(例えば、プロセス制御装置)を含む制御弁組立体100の概略図である。弁104および弁制御器102は、制御弁組立体例100内で物理的に、および/または通信可能に連結され得る。代替として、弁104および弁制御器102は、通信可能に、および/または空気圧で連結された別個の構成要素でもよい。他の例では、弁制御器102は、1つ以上の他の弁に連結され得、かつ/または弁104は1つ以上の他の弁制御器102に連結され得る。
制御弁組立体例100は、弁制御器102に連結されたコネクタ106を含む。弁制御器102は、コネクタ106を介して電力および制御信号を受信する。電力および/または制御信号は、通信経路107を経由してコネクタ106によって受信され得る。電力は、外部電源、制御システム、太陽光発電、バッテリー電源などから供給され得る。追加として、制御信号(例えば、入力信号)は、例えば、4〜20mA信号、0〜10VDC信号、および/またはデジタルコマンドなどを含み得る。弁制御器102は、それが通信可能に連結され得る外部電源(例えば、制御室内に配置されたホストシステム)から1つ以上の制御信号を受信するように構成され得る。制御信号は、弁例104の弁の状態を指定するか、またはそれに対応する。例えば、制御信号は、弁104に連結された空気圧式アクチュエータ105を、解放、閉塞、または何らかの中間位置にさせ得る。
電力および/または制御信号は、通信経路107内で単一のワイヤーを共有し得るか、または代替として、電力および/または制御信号は、通信経路107内の複数のワイヤーを経由してコネクタ106で受信され得る。例えば、制御信号が4〜20mA信号である場合には、例えば、周知のハイウェイアドレス可能遠隔トランスデューサ(HART)プロトコルなどの、デジタルデータ通信プロトコルが、弁制御器102と通信するために使用され得る。かかるデジタル通信は、識別情報、動作状態情報および診断情報を弁制御器102から取得するために、プロセス制御システム全体によって使用され得る。例えば、HART通信プロトコルおよび2線式構成を使用して、デジタルデータ形式の制御信号が、ワイヤーの単一のツイストペア上で弁制御器102に対する電力と組み合わされ得る。4〜20mAアナログ制御信号に重ねられた、弁制御器102への電力およびデジタルデータは、例えば、制御室のホストシステムなどの、ホストシステムから送信されて、電力を制御信号から分離するためにフィルタ処理され得る。代替または追加として、1つ以上の制御機能を実行するために、弁制御器102を制御またはそれに命令するデジタル通信が用いられ得る。
他の例では、制御信号は0〜10VDC信号でもよい。追加として、通信経路107は、弁制御器102に電力を供給するために、別個の電源線または導線(例えば、24VDCまたは24ボルトの交流(VAC))を含み得る。他の例では、電力および/または制御信号は、ワイヤーまたは導線をデジタルデータ信号と共有し得る。例えば、2線式構成
は、デジタルフィールドバス通信プロトコルを使用して、制御装置例100で実装され得、デジタルデータは、2線式構成上で電力と組み合わされる。
その上、コネクタ106は、1つ以上の無線通信リンクで置換または補完され得る。例えば、弁制御器102は、1つ以上の無線送受信機ユニットを含んで、弁制御器102が制御情報(設定点(複数可)、動作条件情報など)をプロセス制御システム全体と通信するのを可能にし得る。1つ以上の無線送受信機が弁制御器102に使用される場合には、電力は、例えば、局所または遠隔の電力供給装置へのワイヤーを経由して、弁制御器102に供給され得る。
弁例104は、流入口と排出口との間に流体通路を提供する開口部を画定する弁座を含む。弁104は、例えば、回転弁、4分の1回転弁、電動開閉弁、ダンパー、または任意の他の制御装置もしくは装置でもよい。弁104に連結された空気圧式アクチュエータ105は、弁軸を介して流量制御部材に動作可能に連結され、弁軸は、流量制御部材を第1の方向に(例えば、弁座から離れて)移動させて、流入口と排出口との間で流体が流れるのを許可し、第2の方向に(例えば、弁座に向かって)移動させて、流入口と排出口との間で流体の流れを制限または阻止する。
弁例104に連結されたアクチュエータ105は、複動式ピストンアクチュエータ、単動式スプリングリターンダイアフラムもしくはピストンアクチュエータ、または任意の他の適切なアクチュエータもしくはプロセス制御装置を含み得る。弁104を通る流量を制御するために、弁は、例えば、電位差計、磁気センサーアレイなどの、フィードバック検出システム111(例えば、位置センサー、圧力センサー、および/または位置送信機)を含む。フィードバック検出システム111は、アクチュエータ105の位置および弁座に対する流量制御部材の位置(例えば、開放位置、閉塞位置、中間位置など)を検出する。フィードバック検出システム111は、例えば、機械的信号、電気的信号などのフィードバック信号を、弁移動フィードバック通信経路103を介して弁制御器102に提供または生成するように構成される。フィードバック信号は、弁104に連結されたアクチュエータ105の位置を表し得、従って、弁104の位置を表し得る。アクチュエータ105に提供される圧力信号は、弁104の位置を制御する。圧力信号は、出力圧力116および118を含み得る。
図1の弁制御器例102は、制御ユニット108、I/P駆動電流スルーリミッタ110、I/P変換器112、および空気圧リレー114を含む。他の例では、弁制御器102は、弁アクチュエータ105に対する圧力を制御および/または供給するための任意の他の構成要素を含み得る。追加または代替として、図示していないが、制御ユニット108および/または弁制御器102は、例えば、アナログデジタル変換器、フィルタ(例えば、低域通過フィルタ、高域通過フィルタ、およびデジタルフィルタ)、増幅器などの、他の信号処理構成要素を含み得る。例えば、制御信号は、I/P駆動電流スルーリミッタ110によって処理される前に、(低/高域通過フィルタを使用して)フィルタ処理され得る。
制御ユニット例108、I/P駆動電流スルーリミッタ例110、I/P変換器例112、および/または空気圧リレー例114は、図示のように、または任意の他の適切な方法で、通信可能に連結され得る。弁制御器例102は、電空制御器として図示されている。しかし、他の例では、弁制御器102は、圧力送信機または、弁104を制御するための任意の他の適切な制御装置もしくは装置であり得る。
制御ユニット108は、弁104によって生成されたフィードバック信号を弁移動フィードバック通信経路103を介して、およびプロセス制御システム内の制御器から生じた
制御信号を受信する。制御信号は、弁104の所望の動作(例えば、制御弁104の解放/閉塞の割合に対応する位置)に対応する設定点または基準信号として制御ユニット108によって使用され得る。制御ユニット108は、制御信号およびフィードバック信号を位置制御アルゴリズムまたはプロセスにおける値として利用することにより、このフィードバック信号を制御信号または基準信号と比較して、I/P変換器112に提供される駆動値(例えば、I/P駆動値)を決定する。制御ユニット108によって実行された位置制御プロセスは、フィードバック信号と制御信号との間の差に基づき、駆動値を決定(例えば、計算)する。この計算された差は、弁制御器102が、弁104に連結されたアクチュエータ105の位置を変更すべき量に対応する。計算された駆動値は、I/P変換器112に、空気圧リレー114に提供する空気圧を生成させるための制御ユニット108によって生成される電流にも対応する。電流は、例えば、制御ユニット108内の1つ以上のトランジスタによって生成され得る。計算された駆動値(例えば、電圧)は、トランジスタを流れる電流フローを制御するトランジスタに印加され得る。I/P変換器112内のソレノイド113は、同じ電流がソレノイド113およびトランジスタを流れるように、通信経路109を介してこのトランジスタに連結される。このように、駆動値が、ソレノイド113を流れる電流を制御する。
制御ユニット108によって生成される電流を増加する駆動値は、空気圧リレー114に、空気圧式アクチュエータ105に印加される空気圧を増加させて、アクチュエータ105に弁104を閉塞位置に向かい配置し得る。同様に、制御ユニット108によって生成される電流を減少する駆動値は、空気圧リレー114に、空気圧式アクチュエータ105に印加される空気圧を減少させて、アクチュエータ105に弁104を開放位置に向かって位置付けさせ得る。駆動値を計算すると、I/P駆動電流スルーリミッタ例110は、計算された駆動値を以前の駆動値から減算することにより、計算された駆動信号がスルー限界を上回っているかを判断する。
計算された駆動値と以前の駆動値との間の差は、駆動値の変化である。比較的短期間において計算された駆動値における大きな変化は、電流がI/P変換器112のソレノイド113内で増加するために、より長い時間が必要であることに起因して(すなわち、前述したスルー限界に起因して)制御位置誤差を生じる。ソレノイド113の高インダクタンスおよびソレノイドスルー限界電流に電圧を供給する電力供給装置の特性(例えば、出力インピーダンス、電圧など)が、ソレノイド113において増加し、それにより、制御ユニット108によって実行される位置制御プロセスが、このスルー限界を上回る、ソレノイド113における駆動値および電流増加の速度を計算し得る。しかし、電流における減少は、ソレノイド113の高インダクタンスおよび/または電力供給装置の特性によって同様には制限されない。結果として、実際には、I/P変換器112は、制御ユニット108が計算された電流を減少できるのと同じ速さで実際の電流を減少できる。
I/P変換器112内のソレノイド113は、制御ユニット108によって生成された駆動電流を使用して磁場を生成する。この磁場は、ノズルによって提供される流量制限を制御するフラッパを制御するために使用される。ソレノイド113内の駆動電流が増加するにつれて、ソレノイド113によって生成される磁場が増加し、フラッパをノズルに向かって引き込ませる。ソレノイド113内でノズルに向かって引き込まれているフラッパは、I/P変換器112によって生成されて、空気圧リレー114に供給される空気圧を増加させる。例えば、0.75mAの駆動電流が42ポンド/平方インチ(PSI)の圧力に変換され、1.25mAの駆動電流が57 PSI圧力に変換されるように、I/P変換器112が構成され得る。
追加として、I/P変換器112は、電流を、ソレノイド113を介して空気圧に変換するので、電流に対する応答は、ソレノイド113を流れる平均電流として、より正確に
反映される。例えば、ある期間にわたる0.9mAと1.10mAとの間の比較的急速な実際の電流変化は、ソレノイド113を流れる1.0mAの平均電流に対応し得る。従って、駆動値がトランジスタ上のゲート電圧に印加されて、0.9mAと1.1mAとの間で変化する電流を生成する場合、I/P変換器112内のソレノイド113は、1.0mAの平均電流を有し得る。
フィードバック信号および/または制御信号上にノイズがある場合には、制御ユニット108は、位置制御プロセスの駆動計算においてノイズの一部を増幅し得る。ノイズのこの増幅で、駆動値計算の一部が駆動値限界を上回り得る。ノイズが非対称的な方法で駆動値限界を上回る場合(例えば、平均のDCオフセットシフトされたノイズ)、出力電流信号の平均駆動値は、計算された駆動値の平均と異なり得る。実際の駆動値の平均と計算された駆動値の平均との間のこの差は、弁104の位置制御誤差ともなり得る。
I/P駆動電流スルーリミッタ例110は、計算された駆動値の変化を弁制御器102のスルー限界と比較することにより、I/P変換器112のソレノイド113内における非対称のノイズおよび/または非対称な電流速度の増加を補正できる。スルー限界は、I/P駆動電流スルーリミッタ110内で実現される所定の駆動値の変化限界でもよい。スルー限界は、I/P変換器112内で達成可能な実際の電流速度の最大限の増加に基づき構成または設定され得る。代替として、スルー限界は、ソレノイド113において計算された平均駆動電流の関数でもよい。例えば、スルー限界は、計算された平均駆動値との、二次関係、線形関係、指数関係、対数関係、またはステップ関係の少なくとも1つに基づき得る。さらに、他の実施態様では、スルー限界は、以前の駆動値、駆動値と以前の駆動値との間の差、制御信号、フィードバック信号、計算された電流の平均、または実際の電流の平均に基づき得る。
図1の制御ユニット例108は、フィードバック信号および/または制御信号内のノイズを監視し得る。制御ユニット108が所定の閾値を上回るノイズを検出すると、制御ユニット108は、ノイズスルー限界を実施し、かつ/または検出されたノイズに基づきスルー限界を調整し得る。他の例では、スルー限界は、弁制御器102が異なる動作状態にある場合、平均ノイズ測定値に基づくノイズの補正を含み得る。
計算された駆動値の変化がスルー限界よりも大きい場合、I/P駆動電流スルーリミッタ110は、その計算された駆動値をスルー限界に基づく値に変更する。例えば、計算された電流が増加していて、駆動値の変化が、スルー限界よりも大きいソレノイド113内の電流変化に対応する場合には、変更された駆動値と以前の駆動値との間の差によって、ソレノイド113における電流増加速度がスルー限界以下となるように、I/P駆動電流スルーリミッタ110は、駆動値を減少する。同様に、計算された電流が減少している場合には、駆動値の変化の絶対値がスルー限界よりも大きくてもよい。駆動値の変化の絶対値がスルー限界よりも大きい場合、I/P駆動電流スルーリミッタ110は、駆動値の変化がスルー限界以下である電流変化に対応するように、駆動値の大きさを増加し得る。
スルー限界に基づいて駆動値を比較および/または変更すると、制御ユニット108は駆動値を駆動信号(例えば、トランジスタを流れる電流)に変換し、その駆動信号を、通信経路109を介してI/P変換器112内のソレノイド113に印加する。電流の大きさは、駆動値に対応する。駆動信号が、例えば、弁104の所望の状態(例えば、位置)を達成するために、制御ユニット108内のトランジスタによって変更される電流である場合、I/P変換器112は、電流を圧力に変換するタイプのトランスデューサでもよい。代替として、I/P変換器112は、電圧を圧力に変換するタイプのトランスデューサでもよく、この場合、駆動信号は、弁104を制御するために変化する圧力出力を提供するように変化する電圧である。I/P変換器112は供給圧力源120(例えば、圧縮空
気源)に流体的に連結されて、制御ユニット108からの駆動信号を、圧力供給源からの加圧流体(例えば、圧搾空気、油圧油など)を使用して、圧力信号に変換する。I/P変換器112は圧力信号を空気圧リレー114に送信するように構成される。
図2は、図1の制御ユニット108およびI/P駆動電流スルーリミッタ例110のブロック図200である。制御信号をプロセス制御システムから通信経路107を介して受信するために、制御ユニット例108は、入力信号受信機202を含む。入力信号受信機202は電気制御信号を受信し、その電気制御信号を処理のためにデジタル情報に変換する。電気信号は、プロセス制御システムから転送されたアナログ情報、離散的情報、および/またはデジタル情報を含み得る。
追加として、入力信号受信機202は、プロセス制御システムが制御ユニット108と通信するのを可能にするために、ハイウェイアドレス可能遠隔トランスデューサ(HART)プロトコルを用いて実現され得る。さらに、入力信号受信機例202は、動作環境に伴う任意の電磁ノイズに対して制御信号をフィルタ処理し得る。制御信号を受信および/または処理すると、入力信号受信機202は、制御信号および/または制御信号内のデータをノイズ検出器206に送信する。
弁移動フィードバック通信経路103を経由して弁移動フィードバック信号を受信するために、制御ユニット例108はフィードバック受信機204を含む。フィードバック受信機204は、図1の弁104からの位置信号を処理するための位置センサーインタフェースを含み得る。追加として、フィードバック受信機例204は、弁104からの圧力信号のための圧力センサーインタフェースを含み得る。フィードバック受信機204は、弁104が制御ユニット108と通信するのを可能にするために、HARTプロトコルを用いて実現され得る。さらに、フィードバック受信機例204は、動作環境に伴う任意の電磁ノイズに対してフィードバック信号(例えば、圧力および/または位置信号)をフィルタ処理し得る。フィードバック信号を受信および/または処理すると、フィードバック受信機204は、フィードバック信号および/またはフィードバック信号内のデータをノイズ検出器206に送信する。
制御信号および/またはフィードバック信号内のノイズを検出するために、図2の制御ユニット例108は、ノイズ検出器206を含む。追加として、ノイズ検出器206は、外部環境源、および/または制御ユニット108内の内部構成要素(例えば、マイクロプロセッサ210)において生じた制御ユニット108内のノイズを、検出できる。スルー限界がノイズに基づかない他の例では、制御ユニット例108は、ノイズ検出器206を含まなくてもよい。
ノイズ検出器例206は、ノイズの振幅または平均値がノイズ閾値よりも大きいかを判断することにより、制御信号および/またはフィードバック信号内にノイズが存在するかを判断する。ノイズ閾値は、プロセス制御システムの制御器によって指定され得、かつ/または弁制御器102の異なる動作状態中のノイズレベルに基づき計算され得る。制御信号および/またはフィードバック信号上にノイズが存在するかを判断すると、ノイズ検出器206は、制御信号および/またはフィードバック信号を位置制御プロセッサ208に転送する。追加として、ノイズ検出器206が、制御信号および/またはフィードバック信号内にノイズが存在すると決定した場合には、ノイズ検出器206は、位置制御プロセッサ208にメッセージを送信する。メッセージは、制御信号および/またはフィードバック信号内のノイズがノイズ閾値を上回るという表示を含み得る。追加として、メッセージは、ノイズがノイズ閾値を上回った大きさの近似値、どの信号がノイズを含むか、ノイズの周波数成分、および/または任意の他の関連したノイズ情報を含み得る。
I/P駆動値を計算するための位置制御アルゴリズムまたはプロセスを実行するために、制御ユニット例108は、位置制御プロセッサ208(例えば、サーボ制御プロセッサ)を含む。位置制御プロセッサ208は、ノイズ検出器206を介してフィードバック信号および制御信号を受信する。位置制御プロセッサ208は、位置信号、圧力信号、および制御信号を含むフィードバック信号からI/P駆動値を計算するための位置制御サーボおよび圧力制御サーボを含み得る。
位置制御プロセッサ例208は、フィードバック信号および制御信号に基づく比例積分微分フィードバック(PID)制御を使用して、位置制御サーボまたは圧力制御サーボを実装し得る。例えば、PID制御は、制御信号およびフィードバック信号を減算して、誤差信号(例えば、フィードバック信号と制御信号との間の差)を生成する。この誤差信号は、利得が必要に応じて設定または調整された増幅器を含む比例制御器内で処理されて、誤差信号に比例した信号を生成する。各それぞれのサーボ制御モジュールの利得は、フィードバック信号の異なる性質およびフィードバック制御方式の他の態様に基づき異なり得る。
その上、位置制御プロセッサ208は、長期間にわたって誤差を積分するアキュムレータのために誤差信号を準備する利得設定をした増幅器を含み得る。同様に、アキュムレータは、アナログ加算器、および、以前の積算値を格納して、それをアナログ加算器に戻す遅延要素を含む。比例および積分制御器によって生成された信号は、I/P駆動電流スルーリミッタ110用の駆動値を生成するために、微分制御器によって生成された信号と共にアナログ加算器に提供される。各微分制御器は、フィードバック信号の時間に関する微分の指示を生成する微分演算子、およびそれぞれに利得設定をした増幅器を含む。追加として、位置制御プロセッサ208は、各計算されたI/P駆動値を、マイクロプロセッサ210を経由してメモリ214に格納し得る。さらに、I/P駆動値を計算すると、位置制御プロセッサ208は、I/P駆動値をI/P駆動電流スルーリミッタ110に送信する。
I/P駆動値の変化を制限するために、制御ユニット例108は、I/P駆動電流スルーリミッタ110を含む。I/P駆動電流スルーリミッタ110は、I/P駆動値を位置制御プロセッサ208から受信する。I/P駆動電流スルーリミッタ110は、次いで、I/P駆動値と以前のI/P駆動値との間の差を計算する。この差は、I/P駆動値の変化である。I/P駆動電流スルーリミッタ110は、メモリ214にアクセスして以前のI/P駆動値を取得し得る。以前のI/P駆動値は、I/P変換器112に送信された最新のI/P駆動値である。
I/P駆動電流スルーリミッタ110は、次いで、I/P駆動値の変化の絶対値が、I/P変換器112と関連付けられたスルー限界よりも大きいかを判断する。I/P駆動値の変化の絶対値がスルー限界よりも大きい場合には、I/P駆動値の変化が、スルー限界以下である、ソレノイド113における電流変化に対応するように、I/P駆動電流スルーリミッタ110は、I/P駆動値を減少または増加する。I/P駆動値を変更するか、またはI/P駆動値を変更する必要がないと決定すると、I/P駆動電流スルーリミッタ110は、I/P駆動電流生成器216に転送するために、I/P駆動値を位置制御プロセッサ208に送信する。
スルー限界が計算された平均電流に基づく場合には、I/P駆動電流スルーリミッタ110は、I/P駆動値の変化をスルー限界と比較する前に、スルー限界を計算する。例えば、スルー限界は、計算された平均I/P駆動値との、二次関係、線形関係、指数関係、対数関係、またはステップ関係のうちの少なくとも1つに基づき得る。さらに、他の実施態様では、スルー限界は、以前の駆動値、駆動値と以前の駆動値との間の差、制御信号、
フィードバック信号、計算された電流の平均、または実際の電流の平均に基づき得る。他の場合には、スルー限界は、I/P変換器112内のソレノイド113における最大の電流変化値の測定されたセットに基づき得る。スルー限界および/またはスルー限界を平均駆動電流と関連付ける関数が、I/P駆動電流スルーリミッタ110内に、または代替として、メモリ214内に格納され得る。
その上、I/P駆動電流スルーリミッタ110が、フィードバック信号および/または制御信号がノイズを含むことを示す、ノイズ検出器206から生じたメッセージを受信する場合、I/P駆動電流スルーリミッタ110は、ノイズスルー限界を計算して、かつ/またはノイズスルー限界を計算されたI/P駆動値に適用し得る。ノイズスルー限界は、弁制御器104の異なる動作状態中のフィードバック信号および/または制御信号内のノイズを特徴付けることにより、予め決定され得る。ノイズスルー限界は単一の値であり得るか、または代替として、フィードバック信号および/もしくは制御信号内のノイズ量に基づき得る。追加として、ノイズスルー限界は、I/P駆動電流スルーリミッタ110またはメモリ214内に格納され得る。
I/P駆動値(例えば、電圧)から駆動電流を生成するために、図2の制御ユニット例108は、I/P駆動電流生成器216を含む。I/P駆動電流生成器例216は、スルー制限されたI/P駆動値を位置制御プロセッサ208から受信する。I/P駆動値を受信すると、I/P駆動電流生成器216は、I/P駆動値に対応する大きさの電流を生成する。I/P駆動電流生成器216は、トランジスタ、電流源、デジタルアナログ(DAC)変換器、および/または制御された電流信号を生成可能な任意の他の構成要素を使用して、電流を生成し得る。駆動電流を生成すると、I/P駆動電流生成器216は、通信経路109を経由して、駆動電流をI/P変換器112内のソレノイド113に流す。例えば、I/P駆動電流生成器216は、駆動値を用いて制御されるトランジスタを含み得る。駆動値がトランジスタに印加されると、印加された駆動値電圧に基づく駆動電流が、トランジスタおよびソレノイド113を流れる。代替として、I/P変換器112が電圧信号を必要とする例では、I/P駆動電流生成器216は、I/P駆動値からの情報を含む電圧を生成するための構成要素を含み得る。
診断、通信、および他の一般的な制御機能を管理するために、制御ユニット例108は、マイクロプロセッサ210を含む。マイクロプロセッサ例210は、任意のタイプのプロセッサ、マイクロコントローラ、制御論理、デジタル信号プロセッサ、特定用途向け集積回路、および/または制御ユニット108を管理可能な任意の他のタイプの構成要素によって実現され得る。
マイクロプロセッサ例210は、スルー制限されたI/P駆動値を位置制御プロセッサ208から受信し、これらのI/P駆動値をメモリ214に格納する。追加として、マイクロプロセッサ210は、プロセス制御システムから通信経路107を経由して制御ユニット108に送信された任意の通信メッセージを処理する。これらの通信メッセージは、制御ユニット108の動作状態、制御ユニット108の診断情報、計算されたI/P駆動値、実際のI/P駆動値、平均駆動電流情報、ノイズ情報、および/または任意の他の機能情報を要求し得る。通信メッセージを受信すると、マイクロプロセッサ210は、適切な応答を生成し、その応答を出力信号送信機212に送信する。
マイクロプロセッサ例210は、制御ユニット108内の機能を監視し得、これらの機能の任意の更新された状態をプロセス制御システムに提供する。例えば、マイクロプロセッサ210は、位置制御プロセッサ208内の位置制御プロセスを監視して、プロセスが正しく動作しているか検証し得る。別の例では、マイクロプロセッサ210は、フィードバック信号および/または制御信号内の大量のノイズを監視し得る。さらに別の例では、
マイクロプロセッサ210は、制御信号および/またはフィードバック信号が制御ユニット108内で受信されていないと決定し得る。さらに、マイクロプロセッサ210は、スルー限界の計算されたI/P駆動値への適用からの逸脱に関して、I/P駆動電流スルーリミッタ110を監視し得る。なおさらに、マイクロプロセッサ210は、起こり得る短絡状態に起因して、I/P変換器112によって過電流が引き起こされているかを判断するために、I/P駆動電流生成器216を監視し得る。
マイクロプロセッサ210から生じたメッセージを送信するために、制御ユニット例108は、出力信号送信機212を含む。出力信号送信機例212は、マイクロプロセッサ210からのメッセージを、通信経路107を経由してプロセス制御システムに送信するために、アナログおよび/またはデジタルフォーマットに変換する。出力信号送信機212は、イーサネット、ユニバーサルシリアルバス(USB)、IEEE 1394などと互換性のあるデータをフォーマットし得る。代替として、出力信号送信機212は、無線通信媒体(例えば、無線イーサネット、IEEE−802.11、Wi−Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)など)を使用して、プロセス制御システムと無線で通信し得る。
計算されたI/P駆動値、スルー制限されたI/P駆動値、スルー限界、ノイズスルー限界、およびスルー限界関数を格納するために、図2の制御ユニット108は、メモリ214を含む。メモリ例は、EEPROM、RAM、ROM、および/または任意の他のタイプのメモリによって実現され得る。メモリ214は、通信経路220を経由してプロセス制御システムと通信可能に接続される。プロセス制御システムのオペレータは、スルー限界および/またはスルー限界関数を、通信経路220を経由してメモリに格納し得る。追加として、オペレータは、メモリ214内に格納されたスルー限界および/またはスルー限界関数を修正および/または変更し得る。
制御ユニット108を実装する方法例が図2に示されているが、図2に示すインタフェース、データ構造、要素、プロセス、および/または装置の1つ以上が、任意の他の方法で、組み合わされ、分割され、再配置され、省略され、除去され、かつ/または実施され得る。例えば、図2に示す入力信号受信機例202、フィードバック受信機例204、ノイズ検出器例206、位置制御プロセッサ例208、マイクロプロセッサ例210、出力信号送信機例212、I/P駆動電流スルーリミッタ例110、および/またはI/P駆動電流生成器例216は、例えば、1つ以上のコンピューティング装置および/またはコンピューティングプラットフォーム(例えば、図8の処理プラットフォーム例810)によって実行されるマシンアクセス可能または読取り可能な命令を使用して、別々に、および/または任意の組合せで、実装され得る。
さらに、入力信号受信機例202、フィードバック受信機例204、ノイズ検出器例206、位置制御プロセッサ例208、マイクロプロセッサ例210、出力信号送信機例212、I/P駆動電流スルーリミッタ例110、I/P駆動電流生成器例216、および/またはより一般的には、制御ユニット108は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、ならびに/またはハードウェア、ソフトウェア、および/もしくはファームウェアの任意の組合せで実装され得る。従って、例えば、入力信号受信機例202、フィードバック受信機例204、ノイズ検出器例206、位置制御プロセッサ例208、マイクロプロセッサ例210、出力信号送信機例212、I/P駆動電流スルーリミッタ例110、I/P駆動電流生成器例216、および/またはより一般的には、制御ユニット108のいずれも、1つ以上の回路、1つ以上のプログラマブルプロセッサ、1つ以上の特定用途向け集積回路(ASlC)、1つ以上のプログラム可能論理回路(PLD)、および/または1つ以上のフィールドプログラム可能論理回路(FPLD)などによって実装できる。
図3Aは、図1および図2のI/P駆動電流スルーリミッタ例110を含まない、図1の弁制御器102に対する、計算されたI/P駆動電流302および実際のI/P駆動電流304の駆動電流グラフ300である。駆動電流グラフ300は、x軸時間スケールおよびy軸電流スケールを含む。時間軸は分、秒、ミリ秒、マイクロ秒、ナノ秒などの尺度であり得る。電流軸はアンペア、ミリアンペア、マイクロアンペア、ナノアンペアなどの尺度であり得る。さらに、制御ユニット108が駆動電圧を生成する他の例では、y軸は電圧を含み得る。図1の弁制御器102の例では、図3の駆動電流グラフ300は、100ミリ秒での時間T1、1500ミリ秒での時間T5、0.8ミリアンペアでの電流I1、および1.20ミリアンペアでの電流I4を含む。
駆動電流グラフ例300は、計算されたI/P駆動電流302および実際のI/P駆動電流304をある期間にわたって示す。計算されたI/P駆動電流302は、制御ユニット108において計算されたI/P駆動値に対応する。実際のI/P駆動電流304は、I/P変換器112に印加された電流である。明確にするために、計算されたI/P駆動電流302および実際のI/P駆動電流304は、いくつかの例で、I/P駆動電流302および304の各々を区別するために互いに隣接して示される。これらの例では、I/P駆動電流302および304は、互いに重ねられるべきである。
駆動電流グラフ300は、電流I1から始まる、計算されたI/P駆動電流302を示す。時間T1で、制御ユニットは、計算されたI/P駆動電流302が電流I4に達するまで、計算されたI/P駆動電流302を増加する。時間T2から時間T3まで、制御ユニット108は、計算されたI/P駆動電流302をI4で維持する。その後時間T4で、制御ユニット108は、計算されたI/P駆動電流302が時間T5でI1に達するまで、計算されたI/P駆動電流302を減少する。しかし、制御ユニット108がI/P駆動電流を計算している間、I/P変換器112は、実際のI/P駆動電流304として示された実際の電流を有する。時間T1で、I/P変換器112は、その電流を、計算されたI/P駆動電流302と同じ速度で増加できない。この例では、制御ユニット108は、I/P駆動電流スルーリミッタ110を含まないので、計算されたI/P駆動電流302は、I/P変換器112内の最大の電流増加限界(すなわち、スルー限界)に制限されない。結果として、実際のI/P駆動電流304はより遅い速度で増加して、時間T2の後、時間T3になるまで、電流I4に達しない。時間T1からT3までのI/P駆動電流302と304との間の差は、図1の弁104に連結されたアクチュエータの制御位置決め誤差となり得る。また、I/P変換器112内のソレノイド113のインダクタンスは、実際のI/P駆動電流304が減少できる速度を同様には制限しないので、実際のI/P駆動電流304は、時間T4からT5まで、計算されたI/P駆動電流302と一致する。
追加として、駆動電流グラフ例300は、それぞれI/P駆動電流302および304における平均駆動電流306および308を示す。計算された平均駆動電流306は、計算されたI/P駆動電流302に対応し、実際の平均駆動電流308は、実際のI/P駆動電流304に対応する。平均駆動電流306および308は、駆動電流グラフ300に示すよりも長い期間にわたって平均化されるため、直線として示される。実際の平均駆動電流308は電流I2を有し、他方、計算された平均駆動電流306は電流I3を有する。実際のI/P駆動電流304は速度が制限されて、電流I4に達するのにより長い時間(例えば、T3−T2)を必要とするので、実際の平均駆動電流308は、計算された平均駆動電流306よりも低い。
図3Bは、図1および図2のI/P駆動電流スルーリミッタ例110を含む、デジタル弁制御器102における、計算されたI/P駆動電流352および実際のI/P駆動電流
354の駆動電流グラフ350である。駆動電流グラフ350は、計算されたI/P駆動電流352がスルー限界に基づいて制限されることを除いて、図3Aの駆動電流グラフ300に類似している。図3Bの駆動電流グラフ350では、I/P駆動電流スルーリミッタ110は、図3Aで時間T2からT3までの実際のI/P駆動電流304で示されるように、I/P変換器112内で到達可能な最大の電流速度増加に対応するスルー限界を含む。
I/P駆動電流スルーリミッタ110によって適用されたスルー限界の結果として、計算されたI/P駆動電流352は、I/P変換器112内で到達可能な最大電流増加に基づき制限された速度である。従って、実際のI/P駆動電流354は、T1からT5までの全期間にわたって、計算されたI/P駆動電流352と一致する。スルー限界は、I/P駆動電流の対称制御を提供するために、時間T4からT5までのI/P駆動電流における減少にも適用される。実際のI/P駆動電流354と計算されたI/P駆動電流352との間の一致、および対称制御は、図1の弁104に連結されたアクチュエータにおける正確な位置決め制御を提供する。
さらに、図3Bの駆動電流グラフ350は、計算されたI/P駆動電流352に対応する計算された平均駆動電流356、および実際のI/P駆動電流354に対応する実際の平均駆動電流358を含む。実際のI/P駆動電流352および計算されたI/P駆動電流354は、一致するか、または実質的に等しいので、計算された平均駆動電流356および実際の平均駆動電流358は一致するか、または実質的に等しい。
図4Aおよび図4Bは、平均I/P駆動電流に基づくスルー限界のスルー限界グラフ400および425である。スルー限界グラフ400および425のx軸は、平均駆動電流を示す。この駆動電流はアンペア、ミリアンペア、マイクロアンペア、ナノアンペアなどの尺度であり得る。また、スルー限界グラフ400および425のy軸は、I/P駆動値の変化量を示す。I/P駆動値の変化は、アンペア/秒、ミリアンペア/秒、ミリアンペア/ミリ秒などの尺度であり得る。I/P駆動値の変化は、現在のI/P駆動値と以前のI/P駆動値との間の差(例えば、現在のI/P駆動値が以前のI/P駆動値から変化する速度)に等しい。さらに、スルー限界グラフ400および425は、双方向のI/P駆動値の変化に対するスルー限界402および426を示す。
図4Aのスルー限界グラフ400は、C1からC2までの任意の平均駆動電流に対するI/P駆動値D1の変化におけるスルー限界402を示す。スルー限界402は、I/P変換器112の計算されたI/P駆動電流の最大変化であり得る。さらに、このスルー限界402は、図5の方法例500によって判断され得る。図4Aの例では、計算されたI/P駆動値の変化404は、スルー限界402よりも大きい。I/P駆動電流スルーリミッタ110は、計算されたI/P駆動値の変化404をスルー限界におけるI/P駆動変化値406に減少することにより、計算されたI/P駆動値の変化404を変更する。他の例では、I/P駆動値404は、スルー限界402を下回るように減少され得る。
図4Bのスルー限界グラフ425は、平均駆動電流に基づくスルー限界426を示す。この例では、平均駆動電流がC1からC2に増加するにつれて、スルー限界はD2からD1に直線的に減少する。この線形減少は、I/P変換器112内の最大電流変化の結果であり得る。例えば、I/P変換器112内の平均電流が、I/P変換器112に供給される電力に近づくと、最大電流は減少する。他の例では、スルー限界426は、平均駆動電流との、二次関係、線形関係、指数関係、対数関係、および/またはステップ関係を有し得る。追加として、スルー限界は、計算された駆動値、以前の駆動値、駆動値と以前の駆動値との間の差、制御信号、フィードバック信号、計算された駆動値の平均、および/または実際の駆動値の平均に基づき得る。さらに他の例では、スルー限界426は、フィー
ドバック信号および/または制御信号内のノイズに基づき得る。
スルー限界グラフ例425では、計算されたI/P駆動値の変化428は、スルー限界426よりも大きい。I/P駆動電流スルーリミッタ110は、計算されたI/P駆動値の変化428を、スルー限界426における調整されたI/P駆動値の変化430まで減少する。この例では、計算されたI/P駆動値の変化428は、平均電流C3においてである。この平均電流C3は、計算されたI/P駆動値の変化428またはI/P駆動値の変化430での平均電流であり得る。代替として、平均駆動電流C3は、計算されたI/P駆動値の変化428に対応する計算されたI/P駆動値を組み込む前は、実際の平均駆動電流に対応し得る。
図5、図6および図7は、図1および/または図2のデジタル弁制御器例104、回路基板例108、I/P駆動電流スルーリミッタ例110、ノイズ検出器例206、サーボ制御プロセッサ例208、および/またはマイクロプロセッサ例210を実装するために実行され得る方法例の流れ図である。図5、図6および図7の方法例は、プロセッサ、コントローラ、および/または任意の他の適切な処理装置によって実行され得る。例えば、図5、図6および図7の方法例は、プログラムコードおよび/または命令をメソッドもしくはデータ構造の形態で保持または格納するために使用でき、プロセッサ、汎用もしくは専用コンピュータ、またはプロセッサを有する他のマシン(例えば、図8に関連して以下で説明するプロセッサプラットフォーム例810)によってアクセスできる、フラッシュメモリ、CD、DVD、フロッピィディスク、ROM、RAM、プログラマブルROM(PROM)、電子的プログラマブルROM(EPROM)、電子的消去可能PROM(EEPROM)、光学式記憶ディスク、光学式記憶装置、磁気記憶ディスク、磁気記憶装置、および/または任意の他の媒体などの、任意の有形的コンピュータ可読媒体上に格納されたコード化命令で具現化され得る。前述したものの組合せもコンピュータ可読媒体の範囲に含まれる。方法は、例えば、プロセッサ、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、または専用処理マシンに1つ以上の特定の方法を実装させる命令および/またはデータを含む。代替として、図5、図6および図7の方法例の一部または全部は、ASIC(複数可)、PLD(複数可)、FPLD(複数可)、個別論理、ハードウェア、ファームウェアなどの1つ以上の任意の組合せを使用して実施され得る。また、図5、図6および図7の方法例の一部または全部は代わりに、手動操作を使用して、または、前述の任意の技術のいずれかの任意の組み合わせとして、例えば、ファームウェア、ソフトウェア、個別論理、および/またはハードウェアの任意の組合せで実施され得る。さらに、図5、図6および図7の動作例を実施する多くの他の方法が採用され得る。例えば、ブロックの実行順が変更され得、かつ/または記載した1つ以上のブロックが変更、除去、再分割、もしくは組み合わされ得る。追加として、図5、図6および図7の方法例の一部または全部は、連続して実行され得、かつ/または、例えば、別個の処理スレッド、プロセッサ、装置、個別論理、回路などによって、並行して実行され得る。
図5の方法例500は、図1のI/P駆動電流スルーリミッタ110に対するスルー限界を決定する。図5の方法例500は、弁制御器102の動作状態の単一セットに対するスルー限界を計算する。他の方法例500は、弁制御器102の他の動作状態に対するスルー限界を決定するために実行され得る。追加として、方法例500から計算された1つ以上のスルー限界が、スルー限界値と弁制御器102の動作状態との間の関係を形成するために一緒に組み合わされ得る。さらに、方法例500は、スルー限界とI/P変換器112に印加された実際の電流との間の関数関係を決定するために使用され得る。
方法例500は、制御弁組立体100が作動されて、I/P変換器112内のソレノイド113のインダクタンスが測定される(ブロック502)と、開始する。次いで、スルー限界が、測定されたインダクタンスおよびI/P変換器112への電力供給装置の特性
から計算される(ブロック504)。他の例では、スルー限界は、I/P変換器112内の実際の最大の電流速度変化から計算され得る。さらに他の例では、スルー限界は、異なる平均駆動電流に対するI/P変換器112における最大の電流速度変化の関数として計算され得る。
スルー限界を計算すると(ブロック504)、移動フィードバック信号内のノイズが測定される(ブロック506)。次に、制御信号内のノイズが測定されて(ブロック508)、弁制御器102の動作点が記録される(ブロック510)。追加として、弁制御器102内、制御ユニット108内、および/またはコネクタ106上のノイズが測定され得る。いくつかの実施態様例では、スルー限界の計算(ブロック504)ならびにフィードバックおよび制御信号内のノイズの測定(ブロック506およびブロック508)が、弁制御器102の異なる動作点に対して繰り返され得(ブロック510)、または代替として、例えば、フィードバック信号および制御信号が測定されるときを含む、定期的な感覚において実施され得る。
図5の方法例500は、新規のスルー限界が計算されるか、または以前のスルー限界が、弁制御器102の動作点で測定されたノイズに基づき調整される(ブロック512)と、継続する。弁制御器102が、制御信号および/またはフィードバック信号内のノイズを検出し、決定したノイズに基づいてスルー限界を調整する場合に、新規のスルー限界が計算され得る。他の例では、弁制御器102は、フィードバック信号および/または制御信号内でノイズを検出すると、スルー限界制御を作動し得る。方法例500は、計算されたスルー限界(複数可)が制御ユニット108内のメモリ214に格納される(ブロック514)と終了する。
図6の方法例600は、図1の制御ユニット108内の位置制御アルゴリズムまたはプロセスによって計算された駆動値の変化を制限する。方法例600は、駆動値の単一の計算およびスルー限界との比較を示す。しかし、方法例600は、受信した制御信号および/または受信した弁移動フィードバック信号それぞれの場合に開始し得る。方法例600は、図1の制御弁組立体100が動作状態にあり、弁制御器102が制御信号およびフィードバック信号を受信する(ブロック602およびブロック604)と、開始する。次に、I/P駆動値が、フィードバック信号と制御信号との間の差から計算される(ブロック606)。このI/P駆動値は、弁制御器102が、弁104に連結されたアクチュエータを開放または閉塞すべき量に対応する。
I/P駆動値を計算すると、I/P駆動値の変化が、I/P駆動値と以前のI/P駆動値との間の差から計算される(ブロック608)。以前のI/P駆動値は、弁制御器102が最新の制御信号およびフィードバック信号を受信する前に、I/P変換器112に送信されたI/P駆動値である。以前のI/P駆動値も、スルー限界に基づいて変更され得る。次に、I/P駆動値の変化が、スルー限界と比較される(ブロック610)。スルー限界は、I/P駆動値の変化(例えば、関数)、I/P駆動値で計算された電流の平均、I/P駆動値、および/またはI/P駆動値の加算前に計算された電流の平均に基づき得る。代替として、スルー限界は、I/P変換器112における最大のI/P駆動値の変化に対応する値でもよい。
I/P駆動値の変化がプラスのとき、I/P駆動値の変化がスルー限界よりも小さい場合には(ブロック610)、I/P駆動値は修正されず、制御ユニット108は、I/P駆動値を電流としてI/P変換器112に送信する(ブロック614)。また、I/P駆動値の変化がマイナス(例えば、減少するI/P駆動値)のとき、I/P駆動値の変化がスルー限界よりも小さい場合には(ブロック610)、I/P駆動値は修正されず、制御ユニット108は、I/P駆動値を電流としてI/P変換器112に送信する(ブロック
614)。しかし、I/P駆動値の変化がプラスで、I/P駆動値の変化がスルー限界よりも大きい(ブロック610)か、またはI/P駆動値の変化がマイナスで、I/P駆動値の変化がスルー限界よりも大きい場合(ブロック610)には、I/P駆動値がスルー限界に基づき変更される(ブロック612)。I/P駆動値の変化がプラスの場合には、I/P駆動値は、以前の値にスルー限界をプラスした値に減少されるか、または以前のI/P駆動値にスルー限界をプラスした値未満の値に減少される。同様に、I/P駆動値の変化がマイナスの場合には、I/P駆動値は、以前のI/P駆動値からスルー限界をマイナスした値に増加されるか、または、以前のI/P駆動値からスルー限界をマイナスしたよりも大きい値に減少される。方法例は、変更されたI/P駆動値が電流としてI/P変換器112に送信される(ブロック614)と、終了する。
図7の方法例700は、フィードバック信号および/または制御信号内のノイズに起因した駆動値の変化を制限する。方法例700は、駆動値の単一の計算およびスルー限界との比較を示す。しかし、方法例700は、受信した制御信号および/または受信した弁移動フィードバック信号それぞれの場合に実行され得る。他の実施態様では、方法例700は、弁制御器102内で、および/または外部環境ノイズによりコネクタ106内で検出されたノイズに基づいて、スルー限界を設定し得る。方法例700は、図1の制御弁組立体100が動作状態にあり、弁制御器102が、制御信号およびフィードバック信号を受信する(ブロック702およびブロック704)と開始する。次に、フィードバック信号および/または制御信号におけるノイズが検査される(ブロック706)。信号内のノイズの検査は、ノイズの振幅または平均値がノイズ閾値よりも大きいかを決定することを含み得る。いくつかの例では、制御信号および/またはフィードバック信号が、弁制御器102および/または制御ユニット108内でフィルタ処理された後に、ノイズの検査が生じ得る。他の例では、任意のフィルタ処理の前に、ノイズが検査され得る。
次に、スルー限界が、測定されたノイズに基づいて設定される(ブロック708)。スルー限界のノイズとの関係が、図5の方法例500によって決定され得る。ノイズがノイズ閾値以下である場合には、スルー限界は、I/P駆動値の変化および/またはI/P駆動値に基づき計算された電流の平均のみに基づき得る。代替として、スルー限界は、I/P変換器112における最大の電流変化に対応し得る。ノイズがノイズ閾値よりも大きい場合には、ノイズスルー限界は、ノイズおよびI/P駆動値の変化、ならびに/または計算された電流の平均に基づき得る。次いで、I/P駆動値が、フィードバック信号と制御信号との間の差に基づいて計算される(ブロック710)。I/P駆動値を計算すると、I/P駆動値の変化が、I/P駆動値と以前のI/P駆動値との間の差に基づいて計算される(ブロック712)。
図7の方法例700は、I/P駆動値の変化が、ノイズスルー限界と比較される(ブロック714)と継続する。I/P駆動値の変化がプラスのとき、I/P駆動値の変化がノイズスルー限界よりも小さい場合には(ブロック714)、I/P駆動値は修正されず、制御ユニット108は、I/P駆動値を電流としてI/P変換器112に送信する(ブロック718)。また、I/P駆動値の変化がマイナス(例えば、I/P駆動値が減少する)のとき、I/P駆動値の変化がノイズスルー限界よりも小さい場合には(ブロック714)、I/P駆動値は修正されず、制御ユニット108は、I/P駆動値を電流としてI/P変換器112に送信する(ブロック718)。
しかし、I/P駆動値の変化がプラスであって、I/P駆動値の変化がノイズスルー限界よりも大きいか、またはI/P駆動値の変化がマイナスであって、I/P駆動値の変化がノイズスルー限界よりも大きい場合には(ブロック714)、I/P駆動値が、ノイズスルー限界に基づいて変更される(ブロック716)。I/P駆動値の変化がプラスの場合には、I/P駆動値が、以前のI/P駆動値にノイズスルー限界をプラスした値に減少
されるか、または以前のI/P駆動値にノイズスルー限界をプラスした値未満に減少される。同様に、I/P駆動値の変化がマイナスの場合には、I/P駆動値が、以前のI/P駆動値からノイズスルー限界をマイナスした値に増加されるか、または以前のI/P駆動値からスルー限界をマイナスした値より大きい値に増加される。方法例は、変更されたI/P駆動値が電流としてI/P変換器112に送信される(ブロック718)と終了する。
図8は、本明細書で説明する方法例および装置例を実施するために使用され得るプロセッサシステム例810のブロック図である。例えば、プロセッサシステム例810に類似しているか、またはそれと同一のプロセッサシステムは、図1および/または図2のデジタル弁制御器104、回路基板108、I/P駆動電流スルーリミッタ110、ノイズ検出器206、サーボ制御プロセッサ208、および/またはマイクロプロセッサ210を実施するために使用され得る。プロセッサシステム例810は、複数の周辺機器、インタフェース、チップ、メモリなどを含むとして、以下で説明されるが、これらの要素の1つ以上は、デジタル弁制御器104、回路基板108、I/P駆動電流スルーリミッタ110、ノイズ検出器206、サーボ制御プロセッサ208、および/またはマイクロプロセッサ210の1つ以上を実施するために使用される他のプロセッサシステム例から省略され得る。
図8に示すように、プロセッサシステム810は、相互接続バス814に接続されているプロセッサ812を含む。プロセッサ812は、レジスタセットまたはレジスタ空間816を含み、それは、図8では完全にオンチップとして示されているが、代替として、完全に、または一部オフチップで配置されて、専用の電気的接続を経由して、および/または相互接続バス814を経由して、プロセッサ812に直接接続され得る。プロセッサ812は、任意の適切なプロセッサ、処理装置、またはマイクロプロセッサであり得る。図8には示していないが、システム810は、マルチプロセッサシステムでもよく、従って、プロセッサ812と同一であるか、または類似して、相互接続バス814と通信可能に接続されている、1つ以上の追加のプロセッサを含んでもよい。
図8のプロセッサ812は、チップセット818に接続され、それは、メモリコントローラ820および周辺入力/出力(I/O)制御装置822を含む。周知のように、チップセットは、通常、I/Oおよびメモリ管理機能、ならびにチップセット818に接続された1つ以上のプロセッサによってアクセス可能であるか、または使用される、複数の汎用および/または専用レジスタ、タイマなどを提供する。メモリコントローラ820は、プロセッサ812(または、複数のプロセッサがある場合には複数のプロセッサ)がシステムメモリ824および大容量記憶メモリ825にアクセスするのを可能にする機能を実行する。
システムメモリ824は、例えば、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)、フラッシュメモリ、読取り専用メモリ(ROM)などの、任意の所望のタイプの揮発性および/または不揮発性メモリを含み得る。大容量記憶メモリ825は、任意の所望のタイプの大容量記憶装置を含み得る。例えば、プロセッサシステム例810が、デジタル弁制御器104(図1)を実装するために使用される場合、大容量記憶メモリ825は、ハードディスクドライブ、光学式ドライブ、テープ記憶装置などを含み得る。代替として、プロセッサシステム例810が、回路基板108、I/P駆動電流スルーリミッタ110、ノイズ検出器206、サーボ制御プロセッサ208、および/またはマイクロプロセッサ210を実装するために使用される場合、大容量記憶メモリ825は、ソリッドステートメモリ(例えば、フラッシュメモリ、RAMメモリなど)、磁気メモリ(例えば、ハードドライブ)、または回路基板108、I/P駆動電流スルーリミッタ110、ノイズ検出器206、サーボ制御プロセッサ
208、および/もしくはマイクロプロセッサ210における大容量記憶に適した任意の他のメモリを含み得る。
周辺I/O制御装置822は、プロセッサ812が、周辺I/Oバス832を経由して、周辺入力/出力(I/O)装置826および828、ならびにネットワークインタフェース830と通信するのを可能にする機能を実行する。I/O装置826および828は、例えば、キーボード、ディスプレイ(例えば、液晶ディスプレイ(LCD)、ブラウン管(CRT)ディスプレイなど)、ナビゲーション機器(例えば、マウス、トラックボール、容量性タッチパッド、ジョイスティックなど)などの、任意の所望のタイプのI/O装置であり得る。ネットワークインタフェース830は、例えば、プロセッサシステム810が、別のプロセッサシステムと通信するのを可能にする、イーサネット装置、非同期転送モード(ATM)装置、802.11装置、DSLモデム、ケーブルモデム、移動電話モデムなど、であり得る。
メモリコントローラ820およびI/O制御装置822は、図8ではチップセット818内の別個の機能ブロックとして示されているが、これらのブロックによって実行される機能は、単一の半導体回路内に統合され得るか、または2つ以上の別個の集積回路を使用して実装され得る。
前述の方法例および/またはシステム例の少なくともいくつかは、コンピュータプロセッサ上で実行する1つ以上のソフトウェアおよび/またはファームウェアプログラムによって実施される。しかし、特定用途向け集積回路、プログラマブル論理アレイ、および他のハードウェアデバイスを含むが、それらに限定されない、専用ハードウェア実施態様が、本明細書で説明する方法例および/または装置例の一部または全部を実施するために、全体または一部のいずれかにおいて同様に構築できる。分散処理もしくは構成要素/オブジェクト分散処理、並列処理、または仮想マシン処理を含むが、それらに限定されない、代替のソフトウェア実施態様も、本明細書で説明する方法例および/またはシステム例を実施するために構築できる。
本明細書で説明するソフトウェアおよび/またはファームウェアの実施態様例は、磁気媒体(例えば、磁気ディスクまたはテープ)、光磁気もしくは光ディスクなどの光媒体、または1つ以上の読取り専用(不揮発性)メモリ、ランダムアクセスメモリ、もしくは他の書換可能(揮発性)メモリを収容するメモリカードもしくは他のパッケージなどのソリッドステート媒体などの、有形的記憶媒体上に格納されることも留意されるべきである。それに応じて、本明細書で説明するソフトウェアおよび/またはファームウェア例は、前述したものなどの有形的記憶媒体または後続の記憶媒体上に格納できる。前述の明細書で構成要素および機能例が特定の規格およびプロトコルに関して説明される範囲で、本特許の範囲はかかる規格およびプロトコルに制限されないことを理解されたい。例えば、インターネットおよび他のパケット交換ネットワーク送信(例えば、伝送制御プロトコル(TCP)/インターネットプロトコル(IP)、ユーザデータグラムプロトコル(UDP)/IP、ハイパーテキストマークアップ言語(HTML)、ハイパーテキスト転送プロトコル(HTTP))に対する規格の各々は、当技術分野における現在の状態の例を表す。かかる規格は、同一の一般的機能性を有する、より速い、または効率的な均等物によって定期的に置き換えられる。それに応じて、同一の機能を有する置き換えられた規格およびプロトコルは、本特許によって考慮される均等物であり、添付の請求項の範囲内に含まれることを意図する。
さらに、本特許は、ハードウェア上で実行されるソフトウェアおよび/またはファームウェアを含む方法例および装置例を開示するが、かかるシステムは単なる例示であり、限定として考えられるべきでないことに留意すべきである。例えば、これらのハードウェア
およびソフトウェア構成要素の一部または全部は、ハードウェア単独で、ソフトウェア単独で、ファームウェア単独で、またはハードウェア、ソフトウェア、および/もしくはソフトウェアの何らかの組合せで具現化され得ると考えられる。それに応じて、前述の明細書は、方法、システム、およびマシンアクセス可能媒体の例を記載したが、例は、かかるシステム、方法およびマシンアクセス可能媒体を実装するための唯一の方法ではない。それ故、特定の方法、システム、およびマシンアクセス可能媒体例が本明細書で説明されてきたが、本特許の範囲はそれらに限定されない。それどころか、本特許は、逐語的または均等物の原理に基づいて、添付の請求項の範囲内に適正に含まれる全ての方法、システム、およびマシンアクセス可能媒体を包含する。

Claims (25)

  1. 制御信号またはフィードバック信号の少なくとも1つにおけるノイズに基づき制御器のスルー限界を判断することと、
    前記制御信号および前記フィードバック信号に基づき駆動値を計算することと、
    前記駆動値と以前の駆動値との間の差が前記制御器の前記スルー限界よりも大きい場合に、前記計算された駆動値を変更することと
    を含む、方法。
  2. 前記変更された駆動値を前記制御器のトランスデューサに送信することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記計算された駆動値を変更することが、
    前記駆動値と前記以前の駆動値との間の前記差を計算することと、
    前記差を前記スルー限界と比較することと
    を含む、請求項1または2のいずれかに記載の方法。
  4. 前記スルー限界を決定することが、第1のスルー限界を決定することと、前記第1のスルー限界を、前記ノイズの閾値との比較に基づき変更することとを含む、請求項1〜3のいずれかに記載の方法。
  5. 前記スルー限界が、制御プロセスの実行サイクルごとの最大の駆動値の変化である、請求項1〜4のいずれかに記載の方法。
  6. 前記制御信号が、アクチュエータを規定の位置に設定するための命令を含み、かつ前記フィードバック信号が前記アクチュエータの位置に対応する、請求項1〜5のいずれかに記載の方法。
  7. 前記以前の駆動値が、前記フィードバック信号または前記制御信号の少なくとも1つを受信する前に送信された、以前に計算された値である、請求項1〜6のいずれかに記載の方法。
  8. 前記スルー限界を決定することが、平均ノイズ値を計算することを含む、請求項1〜7のいずれかに記載の方法。
  9. 前記ノイズの振幅または平均値の少なくとも1つが閾値よりも大きいと決定することをさらに含む、請求項1〜8のいずれかに記載の方法。
  10. 制御信号またはフィードバック信号の少なくとも1つにおけるノイズを識別するためのノイズ検出器と、
    駆動電流スルーリミッタであって、
    前記ノイズに基づきスルー限界を決定することと、
    駆動値および以前の駆動値を受信することと、
    前記駆動値と前記以前の駆動値との間の差が前記スルー限界よりも大きい場合に、前記駆動値を変更することと
    を行うための、駆動電流スルーリミッタと
    を備える、装置。
  11. 前記制御信号および前記フィードバック信号から前記駆動値を計算し、前記駆動値を前記駆動電流スルーリミッタに転送することと、
    前記変更された駆動値をトランスデューサに送信することと
    を行うための位置制御プロセッサをさらに含む、請求項10に記載の装置。
  12. 前記変更された駆動値を前記位置制御プロセッサから受信して、前記トランスデューサに送信される前記変更された駆動値を含む信号を生成するための駆動電流生成器と、
    前記以前の駆動値、前記駆動値、または前記駆動電流スルーリミッタに対する前記スルー限界の少なくとも1つを格納するためのメモリと
    をさらに含む、請求項10または11のいずれかに記載の装置。
  13. 前記メモリが、前記スルー限界を、プロセスの実行サイクルごとの最大の駆動値の変化として格納する、請求項10〜12のいずれかに記載の装置。
  14. 前記駆動電流スルーリミッタが、前記以前の駆動値を、前記フィードバック信号または前記制御信号の少なくとも1つの受信前に送信された、前記以前に計算された駆動信号として前記メモリに格納する、請求項10〜13のいずれかに記載の装置。
  15. 前記ノイズ検出器が、前記ノイズの振幅または平均値の少なくとも1つが閾値よりも大きいかどうかを決定する、請求項10〜14のいずれかに記載の装置。
  16. 前記駆動電流スルーリミッタが、前記計算された平均ノイズ値に基づき前記スルー限界を決定する、請求項10〜15のいずれかに記載の装置。
  17. 前記駆動電流スルーリミッタが、前記駆動値と前記以前の駆動値との間の前記差が前記スルー限界よりも大きいかを、
    前記駆動値と前記以前の駆動値との間の前記差を計算することと、
    前記差を前記スルー限界と比較することと
    により決定する、請求項10〜16のいずれかに記載の装置。
  18. 前記駆動電流スルーリミッタが、第1のスルー限界を決定することと、前記第1のスルー限界を、前記ノイズの閾値との比較に基づき変更することとによって、前記スルー限界を決定する、請求項10〜17のいずれかに記載の装置。
  19. 前記フィードバック信号がアクチュエータの位置に対応し、かつ前記制御信号が、前記アクチュエータを規定の位置に設定するための命令を含む、請求項10〜18のいずれかに記載の装置。
  20. 制御信号またはフィードバック信号の少なくとも1つにおけるノイズに基づき制御器のスルー限界を判断するための手段と、
    前記制御信号および前記フィードバック信号に基づき駆動値を計算するための手段と、
    前記駆動値と以前の駆動値との間の差が前記制御器の前記スルー限界よりも大きい場合に、前記計算された駆動値を変更するための手段と
    を含む、装置。
  21. 前記変更された駆動値を前記電空制御器のトランスデューサに送信するための手段をさらに含む、請求項20に記載の装置。
  22. 前記計算された駆動値を変更するための前記手段が、
    前記駆動値と前記以前の駆動値との間の前記差を計算するための手段と、
    前記差を前記スルー限界と比較するための手段と
    を含む、請求項20または21のいずれかに記載の装置。
  23. 前記スルー限界を決定するための前記手段が、
    第1のスルー限界を決定するための手段と、
    前記識別されたノイズが閾値よりも大きい場合に、前記第1のスルー限界を前記識別されたノイズに基づき変更するための手段と
    を含む、請求項20〜22のいずれかに記載の装置。
  24. 前記スルー限界を決定することが、計算された平均ノイズ値に基づく、請求項10〜23のいずれかに記載の装置。
  25. 前記ノイズの振幅または平均値の少なくとも1つがノイズ閾値よりも大きいと決定するための手段をさらに含む、請求項10〜23のいずれかに記載の装置。
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