JP2015523453A - 芳香族ジカルボン酸化合物の分割投入による生分解性ポリエステル共重合体の製造方法 - Google Patents

芳香族ジカルボン酸化合物の分割投入による生分解性ポリエステル共重合体の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】芳香族ジカルボン酸の溶解度を効率的に増加させて反応速度を増加させ、それと同時に副反応を減少させることができる生分解性ポリエステル共重合体の製造方法を提供する。【解決手段】脂肪族ジヒドロキシ化合物のヒドロキシ基を脂肪族ジカルボン酸化合物のカルボキシル基と1次エステル反応させて、オリゴマーを形成する工程、前記形成されたオリゴマーに対して芳香族ジカルボン酸化合物を2次エステル反応させる工程、および、真空下で重縮合反応を行う工程を含み、ここで、前記芳香族ジカルボン酸化合物は、順次に分割投入され、毎回投入時ごとにオリゴマーに対して芳香族ジカルボン酸化合物が5:5〜8:2の重量比で投入されるものである、生分解性ポリエステル共重合体の製造方法、。【選択図】なし

Description

本発明は、芳香族ジカルボン酸化合物の分割投入による生分解性ポリエステル共重合体の製造方法に関し、より詳しくは、生分解性ポリエステル共重合体の製造時における反応物である芳香族ジカルボン酸化合物の溶解性および反応性を改善させるために、脂肪族ジヒドロキシ化合物と脂肪族ジカルボン酸化合物を先にエステル化反応させた後、これに芳香族ジカルボン酸化合物を分割して投入することにより、芳香族ジカルボン酸化合物の溶解度を増加させて副反応を減少させる、生分解性ポリエステル共重合体の製造方法に関する。
生分解性樹脂は、バクテリア、藻類、カビのような自然に存在する微生物によって、水と二酸化炭素、または水に分解され、環境汚染の問題を生じさせない新しい素材として開発された合成樹脂である。
セルロース系の高分子や、デンプン類と共に汎用的に用いられる生分解性樹脂は、ポリ乳酸(PLA)、ポリブチレンサクシネート(PBS)、ポリエチレンサクシネート(PES)、ポリカプロラクトン(PCL)などの脂肪族ポリエステルから製造される樹脂である。
これらの脂肪族ポリエステル樹脂は、生分解性には優れるが、機械的物性が劣るという短所がある。よって、脂肪族ポリエステル樹脂の機械的強度を補うために、生分解性樹脂の製造過程において芳香族モノマーを添加して合成することによって、脂肪族−芳香族共重合体の形態を有する生分解性樹脂を製造する方法が開発された。
この時、芳香族モノマーとして通常用いられるものがジメチルテレフタレート(dimethyl terephthalate、DMT)である。ジメチルテレフタレートは、200℃以下の反応温度においても反応が可能であり、反応を容易に誘導できるという長所を有する。しかし、高価であるため、製造工程の費用的な負担が大きいという問題点がある。
そこで、ジメチルテレフタレートより安価な芳香族モノマーを用いて共重合体を製造しようとする努力が続けられてきた。代表的な例として、芳香族ジカルボン酸であるテレフタル酸(terephthalic acid、PTA)を共重合体の合成反応に用いる方法が提案されている。
しかし、テレフタル酸は、ジメチルテレフタレートとは異なり、融点を有さず、高温で昇華するという性質がある。また、テレフタル酸は、生分解性ポリエステル樹脂の製造過程における代表的な脂肪族モノマーとして用いられる1,4−ブタンジオール(1,4−butanediol、BDO)には常圧下で220℃以上の温度でのみ溶解されるため、テレフタル酸と1,4−ブタンジオールとの均一な反応を誘導するためには220℃以上の反応温度が求められる。しかし、1,4−ブタンジオールは、酸性条件下で200℃の温度に達すると、テトラヒドロフラン(tetrahydrofuran、THF)に容易に変換されるため、テレフタル酸のような高温かつ酸性の反応条件が求められる芳香族モノマーとの共重合体の製造過程において、テトラヒドロフランに変換される量を考慮して、過剰な量で用いなければならないという問題点がある。このような脂肪族ジヒドロキシ化合物の浪費を防ぐために、脂肪族ジヒドロキシ化合物を比較的に酸性度の低い脂肪族ジカルボン酸化合物と先に反応させる。
このように芳香族モノマーとしてテレフタル酸を用い、脂肪族モノマーとして1,4−ブタンジオールとアジピン酸を用いて製造される脂肪族−芳香族共重合体の形態を有する生分解性樹脂として代表的なものが、ポリ(ブチレンアジペート−co−テレフタレート)(PBAT)である。
しかし、前記PBATは、図1に示すように、1,4−ブタンジオールとアジピン酸の反応において、テレフタル酸のような芳香族モノマーがそのまま投入される場合、テレフタル酸の低溶解度のためにテレフタル酸が完全に溶解されず、エステル化反応が完了するまで、エステル化反応(1)と副反応である環化反応(例えば、1,4−ブタンジオールのTHFへの変換(4))の間の競争反応(競合反応)が進行して、エステル化反応が遅延し、副反応が加速化するという問題点がある。
そこで、本発明者らは、生分解性ポリエステル共重合体の製造過程において、脂肪族ジヒドロキシ化合物と脂肪族ジカルボン酸化合物を先にエステル化反応させた後、これに芳香族ジカルボン酸化合物を分割して投入すれば、芳香族ジカルボン酸化合物の溶解度を増加させ、エステル化反応を遅延させることなく副反応を減少できることを見出して、発明を完成するに至った。
本発明が解決しようとする課題は、芳香族ジカルボン酸化合物の溶解度を効率的に増加させて副反応を減少できる生分解性ポリエステル共重合体の製造方法を提供することにある。
前記課題を解決するために、本発明は、
脂肪族ジヒドロキシ化合物と脂肪族ジカルボン酸化合物を1次エステル反応(1次エステル化反応)させてオリゴマーを形成(生成)する工程、
前記形成されたオリゴマーと、芳香族ジカルボン酸化合物を2次エステル反応(2次エステル化反応)させる工程、および
真空下で重縮合反応を行う工程を含み、ここで、前記芳香族ジカルボン酸化合物は、2次エステル反応の工程の間(過程中)に順次に分割投入され、毎回投入時ごとに、オリゴマーに対して芳香族ジカルボン酸化合物が5:5〜8:2の重量比(重量比率)で投入される、生分解性ポリエステル共重合体の製造方法を提供する。
前記順次的な分割投入は、2回〜6回の分割投入であることが好ましく、前記順次的な分割投入において、芳香族ジカルボン酸化合物は、毎回同じ比率で投入されることが好ましい。
好ましくは、前記脂肪族ジヒドロキシ化合物は、1,2−エタンジオール、1,3−プロパンジオール、1,2−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,4−ヘキサンジオール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、イソソルビド(isosorbide)およびこれらの混合物からなる群より選択されても良い。前記脂肪族ジヒドロキシ化合物の代わりに1,4−シクロヘキサンジオールまたは1,4−シクロヘキサンジメタノールから選択される脂環族ジヒドロキシ化合物が用いられても良い。
好ましくは、前記脂肪族ジカルボン酸化合物は、下記化学式1で表される化合物、その無水物または誘導体である。
[化学式1]
HOOC−(CH−COOH
前記式中、nは2〜12である。
また、前記芳香族ジカルボン酸化合物は、フタル酸(phthalic acid、PA)、無水フタル酸(phthalic anhydride)、イソフタル酸(isophthalic acid、IPA)、テレフタル酸(terephthalic acid、PTA)およびナフタレン−2,6−ジカルボン酸(naphthalene−2,6−dicarboxylic acid)からなる群から選択される1種以上であることが好ましい。
なお、前記1次エステル反応は、160〜220℃の範囲内の温度で先に進行され、2次エステル反応は、210〜260℃の範囲内の温度で順次進行されることが好ましい。
さらに、本発明による生分解性ポリエステル共重合体の製造方法において、前記1次および2次エステル反応によって得られた脂肪族−芳香族ポリエステル共重合体を重縮合反応させる工程は、220〜260℃、2torr未満の真空度で40〜300分間進行されることが好ましい。
また、前記重縮合反応後に鎖延長剤を投入(添加)して反応させる工程をさらに含んでも良い。
なお、前記生分解性ポリエステル共重合体の製造の間(過程中)において、分岐剤を投入(添加)して反応させる工程をさらに含んでも良い。
脂肪族ジヒドロキシ化合物と脂肪族ジカルボン酸化合物を先に反応させて形成されたオリゴマーに、芳香族ジカルボン酸化合物を段階的に分割投入して、生分解性ポリエステル共重合体を製造する本発明は、次のような効果を有する。
第1に、本発明において、脂肪族ジヒドロキシ化合物と脂肪族ジカルボン酸化合物を先に反応させて形成されたオリゴマーに分割投入される芳香族ジカルボン酸の溶解性を効率的に向上させることができるので、エステル化反応を遅延させることなく、副反応を減少させることができる。
第2に、ポリエステル共重合体の酸価に影響を及ぼす未反応の芳香族ジカルボン酸化合物または部分的に反応した芳香族ジカルボン酸化合物を反応過程で効率的に減少できるため、製品の酸価を小さくし、また、経時変化(エイジング)に対する安定性を改善させ、耐加水分解性を向上させることができる。
第3に、高価な脂肪族ジヒドロキシ化合物の使用量を低減させることができる。
生分解性ポリエステル共重合体であるポリ(ブチレンアジペート−co−テレフタレート)(PBAT)の製造のために1,4−ブタンジオール、アジピン酸およびテレフタル酸を反応させた場合に得られるエステル化反応物および副反応物を示す反応式である。 本発明による実施例と比較例における反応の総モル数に対するTHF転換率を分析したグラフである。
本発明は、生分解性ポリエステル共重合体の製造過程において、脂肪族ジヒドロキシ化合物と脂肪族ジカルボン酸化合物を先にエステル反応させてオリゴマーを形成した後、これに芳香族ジカルボン酸化合物を分割して投入することにより、芳香族ジカルボン酸化合物が容易に溶解され、エステル化反応を遅延させることなく副反応を減少させた、生分解性ポリエステル共重合体の製造方法に関する。
前記共重合体は、脂肪族ジヒドロキシ化合物、脂肪族ジカルボン酸化合物および芳香族ジカルボン酸化合物の反応から得られる脂肪族−芳香族ポリエステルである。
本発明における前記芳香族ジカルボン酸化合物の一例として用いられるテレフタル酸(terephthalicacid、PTA)は、芳香族モノマーとして用いられるジメチルテレフタレート(dimethyl terephthalate、DMT)に比べて低価格であるという長所がある反面、200℃以下の温度においても反応が可能なジメチルテレフタレートとは異なり、210℃以上の温度で初めて、脂肪族ジヒドロキシ化合物との均一なエステル化反応を誘導することができる。
しかし、本発明における脂肪族ジヒドロキシ化合物の一例として用いられる1,4−ブタンジオール(1,4−butanediol、BDO)は、酸性の条件において、200℃以上の温度でテトラヒドロフラン(tetrahydrofuran、THF)に容易に変換される。したがって、芳香族モノマーとしてテレフタル酸を用いる場合は、ジカルボン酸の総量に対して脂肪族ジヒドロキシ化合物を1.7〜2.5当量の過剰量で用いなければならない。
本発明においては、このような脂肪族ジヒドロキシ化合物の変換という副反応を防ぐために、また、芳香族ジカルボン酸化合物の溶解度を改善させるために、脂肪族ジヒドロキシ化合物を、比較的に低温で反応が可能な脂肪族ジカルボン酸化合物と先に反応させて固定させる方法を用いる。
また、本発明は、脂肪族ジヒドロキシ化合物を脂肪族ジカルボン酸化合物と先に反応させて固定させる方法と共に、芳香族ジカルボン酸化合物を一度に投入せず、段階的に分割投入する方法を導入して、芳香族ジカルボン酸化合物の溶解度を効率的に増加させ、エステル化反応を遅延させることなく副反応を減少させるようにしたものである。
より具体的には、本発明は、脂肪族ジヒドロキシ化合物と脂肪族ジカルボン酸化合物を1次エステル反応させてオリゴマーを形成する工程、前記形成されたオリゴマーと芳香族ジカルボン酸化合物を2次エステル反応させる工程、および、真空下(減圧下)で重縮合反応させる工程を含み、ここで、前記芳香族ジカルボン酸化合物は、2次エステル反応工程の間(過程中)に順次に分割投入される、生分解性ポリエステル共重合体の製造方法を提供する。
本発明において、前記脂肪族ジヒドロキシ化合物としては、脂肪族−芳香族ポリエステル生分解性樹脂の製造において出発物質として用いられる脂肪族ジヒドロキシ化合物であれば、特に制限されずに使用可能である。特に、酸性条件における高温での反応において浪費される可能性の大きい脂肪族ジヒドロキシ化合物は、有利に用いることができる。具体的には、炭素数2〜6のジオールが好ましく、その例として、1,2−エタンジオール、1,3−プロパンジオール、1,2−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,4−ヘキサンジオール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、イソソルビドまたはそれらの混合物が挙げられ、1,4−ブタンジオールが特に好ましい。脂環族ジヒドロキシ化合物も用いることができ、例えば、1,4−シクロヘキサンジオールまたは1,4−シクロヘキサンジメタノールを用いることができる。
前記脂肪族ジヒドロキシ化合物と反応する脂肪族ジカルボン酸化合物としては、低温の反応で脂肪族ジヒドロキシ化合物とエステル化反応してオリゴマーを形成することにより、その後の酸性の反応条件において高温で浪費される量を最小化できる脂肪族ジカルボン酸化合物であれば、特に制限されずに使用可能である。
本発明の一例において、脂肪族ジカルボン酸化合物として、下記化学式1で表される化合物、その無水物または誘導体を用いることができる。
[化学式1]
HOOC−(CH−COOH
前記式中、nは2〜12である。好ましくは、前記nは2〜8である。
このような脂肪族ジカルボン酸化合物の具体的な例として、コハク酸(succinic acid)、グルタル酸(glutaric acid)、アジピン酸(adipic acid)またはセバシン酸(sebacic acid)、または、これらの無水物もしくは誘導体を用いることができる。
前記脂肪族ジカルボン酸化合物に含まれている2個のカルボン酸は、脂肪族ジヒドロキシ化合物に含まれているヒドロキシ基とエステル化反応をする。この時、脂肪族ジカルボン酸化合物は、脂肪族ジヒドロキシ化合物に対して当量を調節することにより、1つの脂肪族ジカルボン酸化合物に対して、1つの脂肪族ジヒドロキシ化合物が結合して固定されることができ、または、2つの脂肪族ジヒドロキシ化合物が結合して固定されることができる。
具体的には、本発明において、脂肪族ジヒドロキシ化合物の一例として用いられる1,4−ブタンジオールは、アジピン酸と反応して、AA−BDO形態のオリゴマー、またはBDO−AA−BDO形態のオリゴマーを形成する。
このように、1,4−ブタンジオールは、アジピン酸とオリゴマーを形成した後に、酸性の反応条件において芳香族ジカルボン酸と高温でさらに反応しても、テトラヒドロフランに変換される量を最小化することができる。
前記脂肪族ジヒドロキシ化合物と脂肪族ジカルボン酸化合物との1次エステル反応は、そのエステル化反応から生成(放出)される水が理論的に計算される生成量(すなわち、脂肪族ジカルボン酸化合物に含まれているカルボン酸の総モル数に相当する水の量)に達する時点で終了する。
前記1次エステル反応は、好ましくは160〜220℃、より好ましくは170〜200℃の温度範囲内で進行される。1次エステル反応よりも高温で行われる2次エステル反応は、好ましくは210〜260℃、より好ましくは220〜250℃の温度範囲内で進行される。
具体的には、芳香族ジカルボン酸化合物としてテレフタル酸(terephthalic acid、PTA)を用いる場合は、220℃以上の温度でエステル化反応が均一に進行されるため、2次反応の温度は220〜260℃の範囲内に定めることが好ましい。
本発明においては、2次エステル反応に用いられる芳香族ジカルボン酸化合物として、フタル酸(phthalic acid、PA)、無水フタル酸(phthalic anhydride)、イソフタル酸(isophthalic acid、IPA)、テレフタル酸(terephthalic acid、PTA)またはナフタレン−2,6−ジカルボン酸(naphthalene−2,6−dicarboxylic acid)を用いることができるが、これらに限定されない。生分解性脂肪族ポリエステル樹脂の機械的物性を向上させるために用いられる芳香族モノマーとして、芳香族ジカルボン酸化合物は、特に高温で脂肪族ジヒドロキシ化合物とのエステル化反応を誘導することができるのであれば、有利に用いることができる。
前記芳香族ジカルボン酸化合物が、脂肪族ジヒドロキシ化合物と脂肪族ジカルボン酸化合物のオリゴマーに投入される時に、前記芳香族ジカルボン酸化合物を一度に投入すると、芳香族ジカルボン酸化合物は、その低溶解度に起因して完全に溶解されず、それゆえ、エステル化反応が副反応と競合し、エステル化反応の遅延と、副反応の加速化を招く。
このような問題点を解決するために、脂肪族ジヒドロキシ化合物と脂肪族ジカルボン酸化合物のオリゴマーに、前記芳香族ジカルボン酸化合物を一時に投入せず、所定の比率で数回に分割して投入する。具体的には、芳香族ジカルボン酸化合物としてテレフタル酸(PTA)を用いる場合は、前記テレフタル酸を、1,4−ブタンジオール(BDO)とアジピン酸(AA)を1次エステル反応させて形成されたオリゴマーに対して、テレフタル酸の量が重量比(オリゴマー:テレフタル酸)で5:5〜8:2、好ましくは7:3の比率になるように反応させ、その後、所定の比率で1〜5回分割して追加投入して、合計で2〜6回の分割投入を行い、好ましくは合計で4回の分割投入を行う。ここで、テレフタル酸は、分割投入時に毎回同じ比率(重量比)で投入しても良く、または、比率を次第に増加させてまたは比率を次第に減少させて投入しても良く、好ましくは、同じ比率で投入される。
前記芳香族ジカルボン酸を分割投入する場合、投入間隔は15〜30分間であり、好ましくは、前回投入したテレフタル酸(PTA)が完全に溶解された時点で次回の分を分割投入するようにする。
前記脂肪族ジヒドロキシ化合物の使用量は、目的とするエステル化反応に求められる範囲内で定めることができ、脂肪族ジカルボン酸化合物と芳香族ジカルボン酸化合物の総モル数の1モルに対して、例えば1.0モル以上、好ましくは1.3モル以上で投入される。しかし、本発明においては、芳香族ジカルボン酸化合物を分割投入して、脂肪族ジヒドロキシ化合物の副反応を減少させることにより、脂肪族ジヒドロキシ化合物の投入量を減少させることができる。脂肪族ジカルボン酸化合物と芳香族ジカルボン酸化合物を0.55〜0.5:0.45〜0.5のモル比で用いることが、生分解性の点で好ましく、例えば、0.52:0.48のモル比で用いることができる。生分解性が求められない場合、脂肪族ジカルボン酸化合物と芳香族ジカルボン酸化合物は、より様々なモル比で反応できる。
前記1次および2次反応は、常圧で連続式またはバッチ(batch)式で行うことができる。
本発明においては、前記1次および2次反応によって脂肪族−芳香族ポリエステル共重合体を得た後には、その後の重縮合反応または鎖延長反応を通じて分子量を増加させることによって、所望の物性を有する生分解性樹脂を得ることができる。
本発明において、好ましくは、1次および2次反応から得られる脂肪族−芳香族ポリエステル共重合体は、2torr未満の真空状態(減圧状態)および220〜260℃の範囲内の温度で40〜300分間重縮合反応させる。
前記のような重縮合反応は、1次および2次反応から生成されたオリゴマーレベルまたはまだ好ましい分子量に達していない重合体間に反応を引き起こすためのものであり、このためには、重合体末端または重合体鎖に含まれている反応せずに残っている官能基を介した縮重合反応を進行させなければならないため、真空(減圧)および高温の反応条件で進行させる。前記重縮合反応の反応時間は、後述する触媒の使用量および投入方法(添加方法)に応じて調節されることができる。
また、本発明においては、前記1次および2次反応から得られる脂肪族−芳香族ポリエステル共重合体を重縮合反応させたものを2つ以上連結するために、鎖延長剤を投入して反応させる鎖延長反応を行うことができる。前記鎖延長反応は、公知であり、例えば、2,4−トルエンジイソシアネート、2,6−トルエンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、1,5−ナフチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネートおよびトリフェニルメタントリイソシアネートからなる群から選択される1種以上、好ましくはヘキサメチレンジイソシアネートを共重合体に対して0.05〜2重量部を用いて行うことができる。
本発明における前記1次反応、2次反応、重縮合反応および鎖延長反応においては、任意の分岐反応のために、3価以上の官能基を有する化合物(分岐剤)を選択的に投入して、分子量を増加させるとともに、分岐構造(branching structure)を有する重合体を製造することができる。
前記分岐剤としては、3官能以上(3つ以上の官能基)の多価アルコール、3官能以上の多価カルボン酸もしくはその無水物、および3官能以上のヒドロキシカルボン酸からなる群より選択された1種以上の多官能性化合物を用いることができる。分岐剤の好ましい使用量は、脂肪族および芳香族ジカルボン酸化合物1モルに対して、0.1〜3gである。
本発明において、前記分岐剤の使用の有無またはその使用量は、メルトフローインデックスなどで表される生分解性樹脂の物性に大きな影響を及ぼす因子である。よって、本発明においては、樹脂の物性を調節するための一手段として、樹脂の製造の前記各反応における分岐剤の使用の有無および使用量が定められる。
また、本発明においては、前記反応の促進および安定した反応誘導によって、反応の効率を向上させるために、触媒または熱安定剤を用いることができる。
前記触媒としては、酢酸カルシウム、酢酸マンガン、酢酸マグネシウム、酢酸亜鉛、モノブチル酸化スズ、ジブチル酸化スズ、酸化モノブチルヒドロキシスズ、オクチル化スズ、二塩化ジブチルスズ、テトラフェニルスズ、テトラブチルスズ、テトラブチルチタネート、テトラメチルチタネート、テトライソプロピルチタネートまたはテトラ(2−エチルヘキシル)チタネートを用いることができる。好ましくは、テトラブチルチタネート(Ti(OC)またはVertec VEXP 0641(「Vertec」は登録商標である;titanium type catalyst、Johnson Matthey)などの有機チタニウム触媒を用いる。触媒の好ましい使用量は、脂肪族および芳香族ジカルボン酸化合物1モルに対して、0.1〜1.5gである。
前記熱安定剤として、トリフェニルホスフェートまたはトリメチルホスフェートなどのリン化合物をさらに含ませて反応させることができる。前記リン化合物は、分子量増加反応が高温で行われる時に、熱による分解を防止して、反応を安定に維持するように作用する。
以下、実施例によって本発明を詳細に説明する。但し、これは発明の理解を容易にするためのものにすぎず、本発明がこれらの実施例に限定されるものではない。
[実施例1]
撹拌機、温度計および真空ポンプと連結され、かつ、上部に温度計が設けられたコンデンサを備えた500mlの反応器に、1.3molの1,4−ブタンジオール(BDO)、0.52molのアジピン酸(AA)、テトラブチルチタネート0.3g、トリフェニルホスフェート0.1g、および、分岐剤として、アジピン酸に対する重量比で1.7重量%のグリセリンを混合した後、昇温して、200℃で1次エステル反応させた。1次エステル反応時間は、77分間であった。
次に、反応器に0.12molのテレフタル酸(PTA)を1次投入した後、昇温して、230℃で2次反応を進行させた。次に、15分後に0.12molのテレフタル酸をさらに2次投入した後に、240℃で反応を進行させた。再び、15分後に0.12molのテレフタル酸をさらに3次投入した後に、240℃で反応を進行させた。最後に、15分後に0.12molのテレフタル酸をさらに4次投入した後に、240℃で反応を進行させた。反応は、反応器のコンデンサの上部の温度が90℃以下に低下した時点で終えた。2次エステル反応時間は、92分間であった。
次に、前記1次および2次反応から得られた中間生成物を、240℃、1torr未満の真空度で135分間重縮合反応させて、生分解性樹脂を得た。
[実施例2]
撹拌機、温度計および真空ポンプと連結され、かつ、上部に温度計が設けられたコンデンサを備えた1Lの反応器に、AA(アジピン酸)を1.04mol投入し、PTA(テレフタル酸)を毎回0.24molで合計4回投入して、総反応モル数(全体反応モル数)を2M(mol)にし、これに1,4−ブタンジオールを2.6mol投入し、テトラブチルチタネートおよびトリフェニルホスフェートの使用量を2倍にしたことを除いては、実施例1と同様に反応させて生分解性樹脂を得た。
[実施例3]
撹拌機、温度計および真空ポンプと連結され、かつ、上部に温度計が設けられたコンデンサを備えた20Lの反応器に、AA(アジピン酸)を15.6mol投入し、PTA(テレフタル酸)を毎回3.6molで合計4回投入して、総反応モル数を30Mにし、これに1,4−ブタンジオールを39mol投入し、テトラブチルチタネートおよびトリフェニルホスフェートの使用量を30倍にしたことを除いては、実施例1と同様に反応させて生分解性樹脂を得た。
[実施例4]
実施例3で製造された重合体を高温真空乾燥機に入れ、20Torr以下、80℃で4時間以上、真空乾燥させた。このようにして得られた重合体200gに、鎖延長剤としてヘキサメチレンジイソシアネート(hexamethylene diisocyanate)40mgを投入し、さらに酸化防止剤(tetrakis[methylene(3,5−di−t−butyl−4−hydroxyhydrocinnamate)]methane、AO−60)40mgおよびワックス(ethylene bis−stearamide、EBS)40mgを添加して混合した後、170℃で押出しながら反応させた。その結果、最終的な生分解性樹脂を得た。
[比較例1]
撹拌機、温度計および真空ポンプと連結され、かつ、上部に温度計が設けられたコンデンサを備えた500mlの反応器に、1.3molの1,4−ブタンジオール、0.52molのアジピン酸、テトラブチルチタネート0.4g、トリフェニルホスフェート0.1g、および、分岐剤として、アジピン酸に対する重量比が1.7重量%のグリセリンを混合した後、昇温して、200℃で1次エステル反応させた。1次エステル反応時間は、77分間であった。
次に、反応器に0.48molのテレフタル酸を投入した後、昇温して、240℃で2次エステル化反応を進行させた。前記反応は、反応器のコンデンサの上部の温度が90℃以下に低下した時点で終えた。2次エステル反応時間は、98分間であった。
次に、前記1次および2次反応から得られた反応物を、240℃、1torr未満の真空度で135分間重縮合反応させて、生分解性樹脂を得た。
[比較例2]
撹拌機、温度計および真空ポンプと連結され、かつ、上部に温度計が設けられたコンデンサを備えた1Lの反応器に、AA(アジピン酸)を1.04mol投入し、PTA(テレフタル酸)を0.96mol投入して、総反応モル数を2Mにし、これに1,4−ブタンジオールを2.6mol投入し、テトラブチルチタネートおよびトリフェニルホスフェートの使用量を2倍にしたことを除いては、比較例1と同様に反応させて、生分解性樹脂を得た。
[比較例3]
撹拌機、温度計および真空ポンプと連結され、かつ、上部に温度計が設けられたコンデンサを備えた20Lの反応器に、AA(アジピン酸)を15.60mol投入し、PTA(テレフタル酸)を14.40mol投入して、総反応モル数を30Mにし、これに1,4−ブタンジオールを39mol投入し、テトラブチルチタネートおよびトリフェニルホスフェートの使用量を30倍にしたことを除いては、比較例1と同様に反応させて、生分解性樹脂を得た。
[比較例4]
反応器に、39molの1,4−ブタンジオール、15.6molのアジピン酸、14.4molのテレフタル酸、テトラブチルチタネート0.3g、トリフェニルホスフェート0.1g、および、分岐剤として、アジピン酸に対する重量比で1.7重量%のグリセリンを同時に投入した後、反応器の温度を200℃に昇温して、1次エステル反応を進行させ、次に、反応器の温度を240℃に昇温して、2次エステル反応を進行させた。総反応時間は205〜220分間であった。2次反応を終えた後、240℃、1torr未満の真空度で135分間重縮合反応させて、生分解性樹脂を得た。
[試験例1]
[THF転換率]
実施例1〜3および比較例1〜4で用いられた1,4−ブタンジオール(BDO)の転換される程度と、1次および2次エステル反応時間を測定した。その結果を下記表1に示す。
THF転換率の測定:放出された水に含まれているTHFを、ガスクロマトグラフィー(GC)を用いて定量的に測定した。
Figure 2015523453
[分解性樹脂の物性]
実施例1〜4および比較例1〜4で得られた生分解性樹脂(製品)の酸価および分子量を測定した。その結果を下記表2に示す。
分子量の測定:0.1重量%の樹脂−クロロホルム溶液を調製した後、GPC(Gel Permeation Chromatography)(Agilent 1200 Infinity Series)を用いて、35℃で1ml/minの流速で分子量を測定した。
酸価の測定:樹脂0.5gをクロロホルム20mlで溶解した後に、これにエタノールを添加してなる溶液を、Autotitratorで滴定して測定し、酸価を計算した。
Figure 2015523453
前記表1および表2から確認できるように、本発明による生分解性ポリエステル共重合体は、1,4−ブタンジオールのTHF転換率が比較的に小さく、このために2次エステル反応時間が比較的に短い。それゆえ、未反応のテレフタル酸または部分的に反応したテレフタル酸が減少して、比較例に比べて小さな酸価である2.0mg KOH/gr以下の酸価となった。このため、耐加水分解性に優れ、分子量が150,000以上であることがわかる。また、本発明の生分解性ポリエステル共重合体は、比較例と同じ量の1,4−ブタンジオールを用いたにもかかわらず、小さな酸価を有し得る。それゆえ、1,4−ブタンジオールの過剰な量での使用が要求されず、生産性の点でも優れていることがわかる。

Claims (11)

  1. 脂肪族ジヒドロキシ化合物と脂肪族ジカルボン酸化合物を1次エステル反応させて、オリゴマーを形成する工程、
    前記形成されたオリゴマーと芳香族ジカルボン酸化合物を2次エステル反応させる工程、および
    真空下で重縮合反応を行う工程を含み、
    ここで、前記芳香族ジカルボン酸化合物は、順次に分割投入され、毎回投入時ごとに前記オリゴマーに対して前記芳香族ジカルボン酸化合物が5:5〜8:2の重量比で投入されることを特徴とする生分解性ポリエステル共重合体の製造方法。
  2. 前記順次の分割投入は、2回〜6回の分割投入であることを特徴とする、請求項1に記載の生分解性ポリエステル共重合体の製造方法。
  3. 前記順次の分割投入において、毎回投入時ごとに芳香族ジカルボン酸化合物が同じ重量比で投入されることを特徴とする、請求項1に記載の生分解性ポリエステル共重合体の製造方法。
  4. 前記脂肪族ジヒドロキシ化合物は、1,2−エタンジオール、1,3−プロパンジオール、1,2−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,4−ヘキサンジオール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、イソソルビドおよびこれらの混合物からなる群より選択されることを特徴とする、請求項1に記載の生分解性ポリエステル共重合体の製造方法。
  5. 前記脂肪族ジヒドロキシ化合物の代わりに、1,4−シクロヘキサンジオールおよび1,4−シクロヘキサンジメタノールから選択される脂環族ジヒドロキシ化合物が用いられることを特徴とする、請求項1に記載の生分解性ポリエステル共重合体の製造方法。
  6. 前記脂肪族ジカルボン酸化合物は、下記化学式1で表される化合物、その無水物または誘導体であることを特徴とする、請求項1に記載の生分解性ポリエステル共重合体の製造方法。
    [化学式1]
    HOOC−(CH−COOH
    (前記式中、nは2〜12である。)
  7. 前記芳香族ジカルボン酸化合物は、フタル酸(phthalic acid、PA)、無水フタル酸(phthalic anhydride)、イソフタル酸(isophthalic acid、IPA)、テレフタル酸(terephthalic acid、PTA)およびナフタレン−2,6−ジカルボン酸(naphthalene−2,6−dicarboxylic acid)からなる群より選択される1種以上であることを特徴とする、請求項1に記載の生分解性ポリエステル共重合体の製造方法。
  8. 前記1次エステル反応を160〜220℃の範囲内の温度で先に進行させ、前記2次エステル反応を210〜260℃の範囲内の温度で順次進行させることを特徴とする、請求項1に記載の生分解性ポリエステル共重合体の製造方法。
  9. 前記重縮合反応は、220〜260℃、2torr未満の真空度で40〜300分間進行させることを特徴とする、請求項1に記載の生分解性ポリエステル共重合体の製造方法。
  10. 前記重縮合反応後に、鎖延長剤を投入して反応させる工程をさらに含むことを特徴とする、請求項9に記載の生分解性ポリエステル共重合体の製造方法。
  11. 前記生分解性ポリエステル共重合体の製造過程で、分岐剤を投入して反応させる工程をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の生分解性ポリエステル共重合体の製造方法。
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