JP2015515389A - ドット検出方法およびカラー画像再生装置 - Google Patents

ドット検出方法およびカラー画像再生装置 Download PDF

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Abstract

本発明は、所定位置の媒体上の所定色を有する機能材料のドットを検出する方法であって、印刷媒体の走査画像の所定位置の領域にある色の明度成分、彩度成分、および色相成分に基づいて検出する方法に関する。本発明はさらに、本発明の方法を実行するカラー画像再生装置に関する。

Description

本発明は、所定位置の媒体上の所定色の機能材料のドットを検出する方法であって、所定位置を囲む複数の画素を含み、所定位置自身を含む所定位置の環境を決定するステップと、環境を走査して環境の各画素に対する走査値をもたらすステップと、環境の各画素に対して、走査値から導出された画素の色の明度成分の値を確定するステップとを含む方法に関する。
ネットワーク経由で画像再生装置に届くジョブ、または画像再生装置の一部であるスキャナによりアナログ式ドキュメントを印刷することができる画像再生装置が周知である。該ジョブは、モノクロフォーマットまたはカラーフォーマットの画像もしくはテキスト、または画像とテキストの両方を含んでもよい。画像再生装置内のジョブ入力は、制御手段によって、例えば、画像再生装置内部のコンピュータ、制御ユニット、もしくはプロセッサによって制御されてもよい。また、制御手段は、画像およびテキストデータを、印刷ユニットが印刷要素に適切な場所および適切な時点で受像材料上に機能材料を吐出させるためのコマンドに変換してもよい。画像再生装置の記憶手段は、画像をロードして修正するためのワークメモリ部と、画像を保存するための保存メモリ部とを備える。以降では、用語「印刷要素」の代わりに、用語「ノズル」を使用する場合がある。
しかし、印刷要素が詰まった場合もしくは間違った方向を向いている場合には、印刷要素が機能しなくなる場合がある。印刷時にこのような故障印刷要素を検出することができる検出手段、または印刷要素が機能しなくなる可能性が高いことを短時間で予測することができる検出手段が周知である。受像材料上での故障印刷要素部分の見え方は、印刷方式によって決まる。マルチパス方式では、一般的には、故障印刷要素は、シングルパス方式の場合に比べて見えにくい形で現れる。マルチパス方式では、各画素ラインは複数の印刷要素によって処理され、故障印刷要素は、例えば、後のパスで別の印刷要素で埋めることによって補われる。しかし、マルチパス方式で補正できない印刷要素は、各画素が1つの印刷要素のみで処理されるシングルパス方式では補正できないということになる。
シングルパス方式では、故障印刷要素はすぐに受像材料上の印刷画像に薄い筋を発生させ、後で別の印刷要素によってこの位置を埋めることはできない。
1つまたは複数の印刷要素が故障として検出された場合に、補正処置が取られる場合もある。印刷要素故障検出は、印刷される画像の実際の情報に適用されてもよいが、実際の情報以外にスピットパターンに適用されてもよい。スピットパターンは、媒体上の機能材料のドットの配置のことである。スピットパターンのドットは、印刷要素の状態をチェックするために異なる印刷要素によって印刷され、例えば、「吐出」もしくは「故障」を検出結果としてもよい。
通常、スピットパターンのドットの検出は、ドットを受像するように予め決められた媒体上の位置の明度を確定することができるスキャナのような検出器を使用して行われる。検出器は精度が低く、スピット要素も精度が低く、走査画像は一箇所ではなくより広い領域にわたってドットが塗られているので、所定位置の環境が調べられ、環境内の各画素の明度成分が確定される。検出器は、RGB検出法、L検出法、もしくはXYZ検出法を使用することができる。検出器がRGB検出法を使用する場合、明度を確定するためにRチャネル、Gチャネル、およびBチャネルから1つのチャネルが選択される。どのチャネルを使用するかは、測定される機能材料の色によって決まる。検出用に1つのチャネルのみを使用することは、確実な検出法となる。通常、最もコントラストが強いチャネルが選択される。
明度を基準にした検出器は全てのタイプの機能材料(例えば、インク)と媒体との組み合わせに対して効果があるわけではない。例えば、検出器チャネルの中でコントラストが弱いためにそれ自体検出が難しいマゼンタインクは、粗い繊維の紙、つまり、走査ファイル上で繊維がよく見える紙上では検出が非常に難しい。検出器は、最適な操作では、ドットがある場合にはドットのみを検出できるようにバランスを取らなければならず、またドットが存在しない場合には否定的な結果を示さなければならない。実験から明らかであるように、紙の走査画像で視認できるその中に強い繊維を有する種類の紙の場合、バランスの取れた結果を示すように検出器を調整することは不可能である。これは、この種類の紙に存在する繊維が視認できるためである。検出器はマゼンタインクドットが発見される値に確定される(しかし、この場合、検出器が紙の繊維に噴射できない可能性が大きい)、または検出器は紙の繊維上で動作しないような動作点に確定される(しかし、この場合、検出器はかなり多くのマゼンタドットを見落とすようになる)。
すなわち、存在しないドットが確立される、または確立されていないドットが存在する場合があるという不利益な結果となる。このことは、故障のない印刷要素を検出してしまう、または実際に故障のある印刷要素を検出できないということにつながる。
本発明の目的は、印刷要素に故障があるか否かを正確な検出を改善する方法を提供することである。
本発明によれば、上述の目的は、序文に記載した方法であって、環境の各画素に対して、走査値から導出された画素の色の彩度成分の彩度値を確定するステップと、環境の画素の彩度値を環境の集約彩度値へと集約するステップと、環境の画素の明度値を環境の集約明度値へと集約するステップと、集約彩度値をドットの所定色の所定の彩度値閾値と比較するステップと、集約明度値をドットの所定色の所定の明度閾値値と比較するステップと、両方の比較ステップに基づいて環境内にドットが存在するか否かを判定するステップとをさらに含む方法によって達成される。
環境の各画素の明度成分と彩度成分の確定を組み合わせることにより、印刷要素が故障印刷要素であるか否かをより緻密に分析することができる。この分析は、環境の画素の明度成分を分析する第1の分析および環境の画素の彩度成分を分析する第2の分析から成る。これらの2つの分析を組み合わせることで、印刷要素が故障印刷要素であるか否かをより正確に判定することができる。
例えば、マゼンタ、シアン、イエローの機能材料ドットが高彩度成分を有するが、紙の繊維はそのように高い彩度成分を含まない。
所定位置の環境として、第1の方向の第1の画素数に第1の方向に直角な第2の方向の第2の画素数を掛けたカーネル領域が選択されてもよい。第1の画素数と第2の画素数は、分析される環境のサイズを決定する。環境サイズは、検出ドットを形成する機能材料液滴を吐出した印刷要素の所定位置に対する吐出偏向の程度によって決定されてもよい。この偏向は、第1の方向の一成分と第2の方向の第2の成分の2つの成分を含んでもよい。第1の成分のサイズは、第2の成分のサイズと異なってもよい。第1の画素数と第2の画素数は、第1の方向および第2の方向の印刷装置の解像度によって決まる場合もある。環境サイズは、走査画像と印刷される元の画像とのずれによって決まる場合もある。
優れた分析を行うために、所与の環境の全ての彩度成分が集約される。環境の集約彩度値は、肯定的な結果を返すためには、較正閾値を越えなければならない。
さらに、所定位置の同じ環境で明度検出と彩度検出の両方が肯定的結果を返した場合のみに、ドットが存在すると見なされる。
一実施形態によれば、本発明の方法は、環境の各画素に対して、走査値から導出された画素の色の色相成分の色相値を確定するステップをさらに含み、画素がドットの所定の色の所定色相角範囲内の画素の色の色相成分の色相値を有する環境の画素の彩度値のみが集約される。
この点は、所定色相角範囲内の色相値を有する彩度値のみを集約することで検出が改善されるので有利である。選択された環境の画素の彩度値は、対応する色相値が所定色相角範囲内であれば集約される。その結果は、環境の集約彩度値となる。この場合、集約彩度値は、肯定的結果を返すためには較正閾値を越えなければならない。さらに、所定位置の同じ環境で色相検出と組み合わせた明度検出と彩度検出の両方が肯定的結果を返した場合にのみ、ドットが存在すると見なされる。このことにより、非常に影響を受けやすい状況で明度検出が可能になる。色相検出と組み合わせた彩度検出により、紙繊維が明度検出に作用するほとんどの位置が拒否されるためである。
一実施形態によれば、本発明の方法は、媒体の種類と機能材料の色との個々の組み合わせに対して、彩度閾値と色相角範囲とを個々に確定するステップをさらに含む。色相角範囲および彩度閾値は、媒体のそれぞれの種類とシアンインク、マゼンタインク、イエローインクのような機能材料の各色との組み合わせに対して、個々に確定される。これは、そのように確定することで、媒体のそれぞれの種類に対してインク液滴のさまざまな色を区別することができるので有利である。
一実施形態によれば、本発明の方法は、確定彩度値の代わりに、ドットの彩度値と媒体の彩度値との差分ベクトルを使用し、確定色相値の代わりに、ドットの色相値と媒体の色相値との差分ベクトルを使用するステップをさらに含む。彩度値の検出は、確定彩度値の代わりに、媒体の彩度値に対するデルタ彩度値を使用して、また確定色相値の代わりに、媒体の色相値に対するデルタ色相値範囲を使用して行われる。デルタ彩度値は、確定彩度値と媒体の彩度成分値との絶対差とすることができる。デルタ色相値範囲は、確定色相値角範囲と媒体の色相角成分値との絶対差とすることができる。例えば、紙の白色の彩度値と色相値は、走査データのヒストグラムを構築して、ヒストグラムからL色空間内の紙の白色点を導出することによって決定されてもよい。これは、この実施形態によれば、以前はほとんど検出できなかった機能材料と媒体との組み合わせを検出することができるので、有利である。例えば、検出の平均故障間隔は、強い繊維成分を有する紙上のマゼンタインクに対して、可能なドットサイズの範囲から最も小さいドットを使用するという大きな要因によって改善される。
彩度および色相の検出は、印刷要素故障検出全体の一部として、ソフトウェア上で実行されてもよい。最適化のみは制限されるが、画像再生装置内の画像再生エンジンに対応できるだけの十分な速さのアルゴリズムが設計されてもよい。
一実施形態によれば、存在するか否かが判定されるドットは、カラー画像再生装置内のドットを吐出するのに適した前記印刷要素の故障を検出するように設計された背景スピットパターンの一部である。画像再生装置は、さまざまな色を含む画像を再生することができるので、本発明の方法を使用して、互いに異なる色のドットを区別することができる。このようにして、さらに背景スピットパターンの設計により、特定の色の機能材料を吐出する印刷要素が故障要素であるか否かを正確に検出することができる。別の色の機能材料を吐出するのに適した隣接印刷要素の別の環境で印刷要素から異なる色のドットが吐出されても、本発明の色検出方法を使用して、特定のカラードットが存在するか否かを正確に判定することができる。
一実施形態によれば、本発明の方法は、決定環境より広い領域であって、広い領域は決定環境を含む、より広い領域の周囲に環境をシフトさせて、それぞれシフトされた環境内のドットを検索するステップを含む。例えば、環境が3×3カーネル領域である場合、より広い領域は、3×3カーネル領域を含む5×7カーネル領域とすることができる。3×3カーネル領域は、より広い領域内の15個の異なる位置にシフトされてもよい。
本発明はさらに、所定位置の媒体上の機能材料の複数のドットを検出する方法であって、それぞれのドットは、所定の色を有し、上述の実施形態の方法のいずれか1つに従って検出される方法に関する。複数のドットは、ラインもしくは任意の他の所定の幾何学的形状を成してもよい。
本発明はさらに、媒体の色を有する媒体上のデジタルカラー画像に従って機能材料のカラードットを吐出するための印刷要素と、媒体上の位置を走査して走査色をもたらす走査手段と、走査色の明度成分を確定するための第1の確定手段と、走査色の彩度成分を確定するための第2の確定手段と、走査色の色相成分を確定するための第3の確定手段と、カラー画像再生装置のメモリ内の所定のドット位置のリストにある媒体の位置の環境内の媒体上にカラードットが存在するか否かを判定するための判定手段であって、走査色の確定された成分のそれぞれの値に基づいて判定を行う判定手段とを備えたカラー画像再生装置に関する。機能材料の吐出カラードットは、背景スピットパターンを形成してもよい。該パターンは、カラー画像再生装置の印刷要素が故障印刷要素であるか否かを決定するのに使用される。所定のドット位置のリスト内の位置のドットは、印刷されるカラー画像に組み込まれる。
本発明はさらに、上述した本発明のカラー画像再生装置が上述の実施形態のいずれか1つの方法を実行できるようにするためのコンピュータプログラムコードを含むコンピュータプログラムを含む。
次に、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明する。
本発明のインクジェットプリンタの主要部を示したブロック図である。 ドットパターンが記録された記録媒体の一部とプリンタのプリントヘッドおよびスキャナの一部を示した上面図である。 本発明の再生装置内に配置されるインクジェット印刷アセンブリの一例を示した図である。 彩度成分と色相成分とを有するベクトルを含むL色ベクトル空間の一部の概略図である。 彩度成分と色相成分とを有するベクトルおよび紙の白色を示すベクトルを含むL色ベクトル空間の一部の概略図である。 本発明の方法の一実施形態の流れ図である。
図1を参照すると、記録媒体10(例えば、1枚の紙)が一定の速度で搬送機構(図示せず)によって矢印Aの方向に移動される。複数のノズル14を有するプリントヘッド12は、記録媒体10の経路上に配置され、記録媒体の幅の少なくとも一部にわたって(図1の平面に直角な方向に)伸びる。当分野で周知であるように、ノズル14は、ノズルにインク液滴16を記録媒体10上に吐出させて、プリントヘッドに送られた印刷データに従ってインクドット18から成る画像を印刷するように構成されたアクチュエータを有する。ノズル14は、印刷解像度を規定する一定のラスタ形式で記録媒体の幅に亘って1つまたは複数の線上に配置され、このラスタ内でインクドット18が記録媒体の任意の幅方向の位置に形成される。媒体搬送方向Aの記録媒体上のインクドット18の位置は、記録媒体10がプリントヘッドを通過する時に個々のノズルが吐出するタイミングで決まる。カラープリンタの場合、プリントヘッド12は、各色に対して少なくとも1つの適切なノズル14の列を含むことになる。カラー画像を印刷するために、複数のプリントヘッド12が関与する場合がある。
スキャナ20は、搬送方向Aについてプリントヘッド12の下流側に配置され、同様に記録媒体10の幅の少なくとも一部にわたって伸びるシングルライン(単色)CCDベース、CMOSベース、もしくはCISベースのカメラユニットで形成されてもよい。記録媒体10がスキャナ20を通過すると、スピットパターンによる吐出インクドットの予定位置が走査されて、その位置でのスピットパターンによるインクドットの有無が検証される。一般に、インクドットが予定位置で印刷されているが、スキャナ20によって検出できない場合、これは対応ノズル14が故障ノズルであるということを示している。
印刷される画像を指定する印刷データがプリントヘッドドライバ22に送られ、プリントヘッドドライバ22はプリントヘッドの個々のノズル14に適切なタイミングで吐出させる。例として、ノズル14もしくはそれらのアクチュエータが一定の周期と同期して吐出することができるので、サイクルごとにドット18の画素ラインが記録媒体10上に形成されると考えられる。しかし、他の印刷方式が適用されてもよい。
図示されている例では、まず印刷データがスピットパターン発生器26に送信される。このスピットパターン発生器は、プリントヘッドのノズル14それぞれが時々作動されることを確実にし、ノズルが機能していない間隔を制限するために、記録媒体10上に印刷されるドットパターン32を決定する。この間隔は、インクがノズル内で乾燥しないように、またノズル故障を発生させないように選択される。スピットパターンは印刷データに含まれる。スピットパターンを含む印刷データは、プリントヘッドスケジューラ24に送信され、プリントヘッドスケジューラ24は、プリントヘッド12の動作サイクルごとに、作動させなければならないノズル14を指定する。プリントヘッドスケジューラ14は、その後、対応する命令をプリントヘッドドライバ22に送信する。さらに、プリントヘッドスケジューラ24は、どの時点でどのノズル14が吐出するか、もしくは吐出したかに関する情報をスピットパターン発生器26に送る。命令信号がプリントヘッドスケジューラ24からプリントヘッドドライバ22に送られるので、プリントヘッド12で実際に印刷される画像はスピットパターンを含む印刷データによって指定された画像から成る。
スキャナ20の解像度は、プリントヘッド22の解像度と異なる場合がある。したがって、スキャナ22によって記録された画像はスケーリングアライメントユニット28に送信されて、そこでスキャナ20の解像度をプリントヘッドの解像度と一致させる。さらに、スケーリングアライメントユニット28は、プリントヘッドとスキャナとの任意のずれを補正する働きをする。別の実施形態では、走査画像上の位置はアクティブスキャン解像度を使用して決定されるので、その後のスケーリングステップは必要でない。
スケーリングアライメントユニット28で処理された走査画像は検索モジュール30に送られ、検索モジュール30も同様にスピットパターン発生器28によって生成されたスピットパターンを受信する。検索モジュール30は、スピットパターンによりドット32が存在すべき走査画像内の領域を検索する。スピットパターンによるドット32が実際に発見された場合、このドットを印刷したノズル14がまだ機能しているという結論に至る。一方、検索領域でスピットパターンによるドット32が発見されなかった場合、対応するノズルが故障ノズルであると結論づけられ、プリンタの主制御ユニットもしくは補正用の画像処理ユニットにノズル故障アラームが送信され、その結果、印刷プロセスは停止される、またはノズル故障を除去するまたは隠すための方策が講じられる。図1によれば、検索モジュール30は、スピットパターンを形成するドット32のみを検索する。
図2の概略図に示されているように、プリントヘッド12は記録媒体10上に画像を印刷している。分かりやすくするために、ここでは、プリントヘッド12はブラックインクのみで印刷するものとする。図10の破線は、記録媒体10上の画像領域34を背景領域36と分離する線である。画像領域34は、スピットパターンの一部でない印刷データに従って印刷されたドット18で埋められている。背景領域36は、主に、記録媒体の(白い)背景で形成されるが、まばらに散在したドット32のスピットパターンも含む。まばらに散在したドット32の位置は、以下で概説する一般的原理を有するアルゴリズムを使用して、スピットパターン発生器26によって決定されている。印刷データの内容に関係なく、非常に長い期間にわたって機能していないノズル14が全くないことを確実にするのがスピットパターンの主な目的であるので、スピットパターン発生器は、ノズル14それぞれを監視して、その履歴を保存し、特に、各ノズルが最後のドットを印刷した時点を保存する。スピットパターン発生器26は、各ノズル14に対して、ノズルが機能していない時間をカウントすることができ、この時間が一定の限界値に達した場合に、ノズルがドット32を吐出するようにスケジューリングされる。
しかし、ドット32は、スピットパターンに従ってすでに印刷されている他のドット32から、好ましくは、さらに画像領域34から所定の最小間隔離間しなければならないという制約がある。したがって、プリントヘッド12内でわずかな間隔だけ離間している2つのノズル14が機能していない期間の限界値にほぼ同時に達した場合、これらのノズルの一方のみがドット32を印刷するために作動され、他方のノズルは、記録媒体が十分な間隔だけ前方に送られるまで一定時間待機しなければならなくなる。こうして、スピットパターンによるドット32は離隔されて、人の眼でより容易に認識できるクラスタを形成しないことを確実にする。
XY座標系におけるスピットパターンによるドット32の座標位置、もしくは、同様に、スピットパターンによるドット32を印刷したノズルの識別、およびこれらのノズルの作動時間が検索モジュール30に送信される。検索モジュールは、スピットパターンにより各ドット32の座標位置の周囲にあり、各ドット32の座標位置を含む検索領域38を規定する。この検索領域38は、プリントヘッド12とスキャナ20とのアライメントの予定許容差および予定タイミング誤差を考慮して寸法決めされるので、ドット32が実際に印刷された場合、ドット32は確実に検索領域38内で見つかる。一方、スピットパターンによるドット32は互いに所定の最小間隔離間しているので、確実に検索領域38がスピットパターンの同じ色の単一ドット32を2つ以上含むことはない。このことにより、スピットパターン発生器26によって組み込まれた各ドット32から、このドットが実際に印刷されたか否かを容易にかつ確実に検証することができる。ドットが検索領域38内で見つからなかった場合、このドットに関係するノズル14が確実にかつ明確に識別され、対応するノズル故障アラームが送信される。
任意で、ノズル故障アラームは、スピットパターン発生器26にも送信されて、ノズルの故障を改善するためにスピットパターン発生器26が故障ノズルをより頻繁に作動させるようにしてもよい。ノズルに故障がある限り、実際にスピットパターンのドットは印刷されなくなるので、この頻度はスピットパターンによるドット32間の必要最小間隔によって可能とされる周波数よりさらに高い。
スピットパターンによる予定ドット32が検察領域38内で実際に見つかったが、その位置が予定位置からずれた位置であった場合、アライメント補正を再較正するためにこのずれがスケーリングアライメントユニットにフィードバックされてもよい。
図3は、インクジェット印刷アセンブリ300を示した図である。このインクジェット印刷アセンブリ300は、受像部材302を支持する支持手段を備える。支持手段は、図3ではプラテン301として示されているが、代替形態として、支持手段は平面としてもよい。図3に示されているようなプラテン301は、矢印Aに示されるように軸を中心として回転可能な回転式ドラムである。支持手段は、任意で、受像部材を支持手段に対して定位置で保持する吸引孔を備えてもよい。インクジェット印刷アセンブリ300は、走査プリントカートリッジ305上に取り付けられるプリントヘッド304a〜304dを備える。走査プリントカートリッジ305は、適切な案内手段306、307によって主走査方向Bに往復運動するように案内される。各プリントヘッド304a、304b、304c、304dは、少なくとも1つのオリフィス308を有するオリフィス面309を備える。プリントヘッド304a〜304dは、機能材料の液滴を受像部材302上に吐出する構造である。プラテン301、カートリッジ305、およびプリントヘッド304a〜304dは、適切な制御手段310a、310b、および310cによってそれぞれ制御される。故障印刷要素を検出するための検出手段は、プリントヘッド304a〜304dと一体化されてもよいし、または吐出直後の機能材料ドットを走査する構造のスキャナとしてカートリッジ305上に取り付けられてもよい。
受像部材302は、ウェブ状またはシート状の媒体とすることができ、例えば、紙、ボール紙、ラベルストック、コート紙、プラスチック、または布地製とすることができる。あるいは、受像部材302は、エンドレスもしくはエンドレスでない中間部材としてもよい。周期的に移動されるエンドレス部材の例として、ベルトもしくはドラムが挙げられる。受像部材302は、液体機能材料を含む4つのプリントヘッド304a〜304dに沿ってプラテン301によって副走査方向Aに移動される。
走査印刷カートリッジ305は、4つのプリントヘッド304a〜304dを支承し、プラテン301に平行な主走査方向Bに往復運動されて、例えば、受像部材302を主走査方向Bに走査することができる。本発明を実証するために、4つのプリントヘッド304a〜304dのみが示されている。実際には、任意の数のプリントヘッドを使用してもよい。いずれの場合も、機能材料の色ごとに少なくとも1つのプリントヘッド304a、304b、304c、304dが走査プリントカートリッジ305上に配置される。例えば、モノクロプリンタの場合、通常ブラックの機能材料を含む少なくとも1つのプリントヘッド304a、304b、304c、304dが存在する。あるいは、モノクロプリンタで、黒色の受像部材302に塗布されるホワイトの機能材料を含む場合もある。多数の色を含むフルカラープリンタの場合、通常、ブラック、シアン、マゼンタ、イエローのそれぞれの色に対して少なくとも1つのプリントヘッド304a、304b、304c、304dが存在する。フルカラープリンタの場合、さまざまな色の機能材料に比べてブラックの機能材料が使用される頻度が高い場合が多い。したがって、走査プリントカートリッジ305上には、ブラック以外の他の色のいずれかの機能材料を含むプリントヘッド304a〜304dよりも多くのブラックの機能材料を含むプリントヘッド304a〜304dが取り付けられる場合がある。あるいは、ブラックの機能材料を含むプリントヘッド304a、304b、304c、304dは、異なる色の機能材料を含むいずれのプリントヘッド304a〜304dよりもサイズが大きい場合がある。
カートリッジ305は、案内手段306、307によって案内される。これらの案内手段306、307は、図3に示されているようなロッドとしてもよい。ロッドは、適切な駆動手段(図示せず)によって駆動されてもよい。あるいは、カートリッジ305は、カートリッジ305を移動させることができるアームのような他の案内手段によって案内されてもよい。別の代替形態としては、受像部材302を主走査方向Bに移動させるものがある。
非走査ページ幅プリントカートリッジ305を備えた装置にしてもよい。受像材料はプリントカートリッジ305の下を移動されるが、プリントカートリッジ305はいずれの方向にも移動されない。この装置では、通常、シングルパス方式が適用される。プリントカートリッジ305はページ幅であるので、受像材料の移動方向の画像走査線ごとに、少なくとも1つの印刷要素によって機能材料が吐出される。
プリントヘッド304a、304b、304c、304dそれぞれは、プリントヘッド304a、304b、304c、304d内に設けられた液体機能材料を含む圧力室と流体連通した少なくとも1つのオリフィス308を有するオリフィス面309を備える。オリフィス面309上には、副走査方向Aに平行な一列の直線配列で多数のオリフィス308が配置されている。図3には、プリントヘッド304a、304b、304c、304dごとに8個のオリフィス308が示されているが、実際の実施形態では、数百のオリフィス308が、任意で複数列に配置されたプリントヘッド304a、304b、304c、304dごとに設けられることは明らかである。図3に示されているように、各プリントヘッド304a〜304dは、各プリントヘッド304a〜304dの対応するオリフィス308が主走査方向Bに一列に位置決めされるように互いに平行に配置される。これは、主走査方向Bの画像ドットラインが異なるプリントヘッド304a、304b、304c、304dの一部であるオリフィス308それぞれを最大で4つまで選択的に作動させることで形成されることを意味する。このように対応するオリフィス308を一列配置した形でプリントヘッド304a〜304dを平行に位置決めすることで、生産性を向上させ、および/または印刷品質を改善するに有利となる。あるいは、複数のプリントヘッド304a〜304dは、プリントカートリッジ上で互いに隣接して配置されることで、各プリントヘッド304a〜304dのオリフィス308が一列ではなく、ジグザグ状に位置決めされる。例えば、これは、印刷の解像度を上げるために、または主走査方向に単一走査で対処できる有効印刷領域を広げるために行われてもよい。画像ドットは、オリフィス308から機能材料の液滴を吐出することで形成される。オリフィス308それぞれは、インクジェット印刷アセンブリの端部のオリフィス以外は、主走査方向の左隣りのオリフィスおよび主走査方向の右隣りのオリフィスを有する。
機能材料の吐出時に、機能材料の一部がこぼれて、プリントヘッド304a、304b、304c、304dのオリフィス面309に残ったままになる場合がある。オリフィス面309上に残っているインクは、受像材料302上への液滴の吐出およびこれらの液滴の配置に悪影響を及ぼす可能性がある。したがって、オリフィス面309から過剰なインクを除去するのが有利であると言える。過剰なインクは、例えば、ワイパーで拭き取ることによって、および/または、例えば、コーティングによる表面の適切な耐湿潤性を利用することで除去されてもよい。
再生装置は、図3のプリントヘッドを備えたインクジェットプリンタとすることができる。機能材料は、水性インク、液体インク、ペーストインク、粉末インク、紫外線硬化インク、ホットメルトインク、トナー、プラスチック、木、ガラス、セラミック、エポキシ材料、または銅や銀のような金属、さらに他の機能材料とすることができる。受像媒体は、紙、コロプラスト(coroplast)のようなプラスチック段ボール、Gatorplast(R)、ポリカーボネート、スクリムバナー、またはポリスチレン(黒ポリスチレン)のようなプラスチックシート、繊維、または任意の他の形態の基材とすることができる。
図4Aは、2つの座標A、B上に投影されたL色ベクトル空間の概略図である。−45°(−1/4Πラジアン)〜+60°(+1/3Πラジアン)の色相角範囲と、線分43の長さおよび線分44の長さが等しいことを特徴とする彩度閾値とを組み合わせた円形セグメント領域が示されている。色相値Hと彩度値Cとを有する測定ベクトル45が示されている。円形セグメント領域は、マゼンタとして定義された色を表している。測定ベクトル45が円形セグメント領域内にあるので、測定ベクトルはマゼンタ色を有すると判定される。−180°(−Πラジアン)〜−30°(+1/6Πラジアン)の色相角範囲と彩度閾値XCとを組み合わせた別の円形セグメント領域は、シアンとして定義される。さらに、+45°(1/4Πラジアン)〜+135°(+2/3Πラジアン)の色相角範囲と彩度閾値XYとを組み合わせた別の円形セグメント領域は、イエローとして定義される。
マゼンタの色相角範囲は、シアンの色相角範囲およびイエローの色相角範囲と重なることに留意されたい。しかし、重なり領域の色は、色相角範囲と組み合わせた彩度閾値を使用して互いに区別することができる。
図4Bは、紙の白色を示す点PWを含む2つの座標A、B上に投影されたL色ベクトル空間の概略図である。色相角範囲ΔHと線分43bの長さおよび線分44bの長さが等しいことを特徴とする彩度閾値ΔCとを組み合わせた円形セグメント領域が示されている。この円形セグメント領域内にある色相値Hと彩度値Cとを有する測定ベクトル(図示せず)は、マゼンタ色を有すると判定される。
図5は、本発明の方法の一実施形態の流れ図である。矢印でデータが可視化され、矩形で機能またはステップが表され、2つの重なる矩形でイテレータが表された凡例500が示されている。
第1のステップ505では、走査手段が文書の実印刷部分を走査し、媒体上の文書の実印刷部分から走査ファイルを作成する。実印刷部分はシート全体としてもよい。走査ファイルは、文書の印刷中に作成される。文書の印刷部分は、媒体上で他のドットから離隔するように意図されたカラードットから成る背景スピットパターンの少なくとも一部を含む。この実施形態によれば、スキャナはRGB画像を生成する。RGB画像は、それぞれがRGB値を有する画素の行列から成る。
第2のステップ510では、RGB画像の画素の値に周知のモノクロ補正が施される。このモノクロ補正は、スキャナによって走査された媒体の色に左右されるか、またはスキャナの環境の明るさの状況に左右される場合がある。この第2のステップ510は、第1のステップ505で作成された画像に基づくRGB画像を生成する。第3のステップ515では、背景スピットパターンの基準マーカーが検出され、その位置が確定される。テストページが使用される場合、基準マーカーはテストページの印刷時にテストページ上に印刷されてもよい。標準サイズの画像を印刷する場合、基準マーカーの代わりに画像データの特性が使用される場合がある。
第4のステップ520では、基準マーカーの位置を使用してスピットパターンのドット位置のリストを作成する。
第5のステップ525では、RGB色空間からL色空間への周知の変換方法に従って、RGB画像がL画像に変換される。
第6のステップ530では、L画像を使用して紙の白色値が決定される。L画像から明度成分Lが除去されて、ab画像とL画像とが生成される。L画像がRGB画像と合成されて、4つの異なるチャネルL、R、G、Bから成るLRGB画像が生成される。
ab画像は、デルタ彩度値ΔCおよびデルタ色相値ΔHを計算する第7のステップ535のために入力される。それぞれのデルタ値は、元の値と対応する紙の白色の成分値との差である。第7のステップ535はΔCΔH画像を形成する。
スピットパターンドット位置のリスト、LRGB画像、およびΔCΔH画像は、それぞれのドット位置に対する第1の反復プロセス540での入力のために使用される。
第1の反復プロセス540は、それぞれのドット位置に対する第2の反復プロセス560および第3の反復プロセス550を含む第1のプロセスブロック545から成る。第2の反復プロセス560および第3の反復プロセス550は、両方のプロセスの出力がANDステップ570に必要であるので、並行処理されてもよい。
ドット位置は、所定サイズのx×yの走査画素のカーネル領域から成り、この場合、例えば、x=y=3である。ドット位置は、例えば、最初の3×3のカーネル領域を含む5×7画素のより広い領域に沿ってシフトされる。より広い領域のサイズは、使用されるスキャナの解像度に応じて選択されてもよい。異なるドット位置を検索するのに使用されるより広い領域は重なる場合がある。それぞれのドット位置に対して、第2の反復プロセス560および第3の反復プロセス550が開始される。
LRGB画像は、明度検出部としても表示されている第2の反復プロセス560での入力のために使用される。第2の反復プロセス560は、それぞれのドット位置に対して実行される第7のステップ563および第8のステップ566を含むプロセスブロック561から成る。第7のステップ563によれば、L値、R値、G値、またはB値はそれぞれカーネル画素上に集約される。第8のステップS566によれば、それぞれの集約値ΣL、ΣR、ΣG、またはΣBは、本発明の方法に従って予め決定されている感度閾値と比較される。この所定の感度閾値は、チャネルL、R、G、Bごとに確定されてもよい。第8のステップ566は、それぞれ集約値が感度閾値を超えた場合に第1のビット値1を生成し、集約値が感度閾値を超えない場合に0を生成する。
ΔCΔH画像は、彩度/色相検出部としても表示されている第3の反復プロセス550での入力のために使用される。第3の反復プロセス550は、それぞれのドット位置に対して実行される第9のステップ553および第10のステップ556を含むプロセスブロック551から成る。第9のステップ553によれば、ΔC値は、図4の色相角範囲ΔH内にあるカーネル画素上に集約される。第10のステップS556によれば、集約値ΣΔCは、予め決定されたΔC閾値と比較されて較正される。肯定的欠陥および否定的欠陥(本発明においてはそれぞれ、存在しないドットを存在すると見なす、および存在するドットを存在しないと見なすという意味である)に対してバランスの取れた較正が行われてもよい。この所定の感度閾値は、媒体上に吐出された機能材料の色(例えば、シアン、ブラック、マゼンタ、イエロー)と液滴が吐出されるように使用される媒体の種類との組み合わせごとに確定されてもよい。第10のステップ556は、集約値がΔC閾値を超えた場合に第2のビット値1を生成し、集約値がΔC閾値を超えない場合に0を生成する。
第11のステップ570によれば、第1および第2のビットは、周知のビット演算に従ってそれぞれのドット位置に対してAND処理(&)される。その結果が真ベクトルとなる。真ベクトルから存在すると見なされているドットのリストが導出される。
概して、同じドット位置で明度検出部560および彩度/色相検出部550が共に肯定的結果(1)を返した場合のみ、ドットが存在すると見なされる。このことにより、彩度/色相検出部550は紙繊維が明度検出部に作用するほとんどの位置を拒否することになるので、明度検出部560は非常に影響を受けやすい環境で動作することができる。
ブラックは、強い彩度成分がない中間色であるので、上述した彩度/色相検出部がブラックのドットの検出結果を改善することはない。しかし、ブラックの場合、彩度/色相検出部は、彩度閾値が十分に低く確定された場合に必ずしも機能しないというわけではない。彩度閾値が十分低く確定されれば、彩度/色相検出部550は常に肯定的結果(1)を返し、総合的な結果は単に明度検出部560の出力となる。
彩度/色相検出部の性能をさらに向上させるために、彩度/色相検出部は、第7のステップ535によって、画素の真の彩度値および真の色相値ではなく、紙の白色に対するΔC値およびΔH色相角を使用するように適応される。紙の白色の位置は、各走査のヒストグラムを構築してヒストグラムから紙の白色の点を導出することによって決定されてもよい。また、紙の白色の位置は、走査画像内の紙の白色の小さな変化を補正するために走査画像の各部分のヒストグラムを構築することによって決定されてもよい。
このように適応された彩度/色相検出部によって、以前はほとんど検出不可能であった機能材料と媒体との組み合わせを検出することができる。例えば、第1のプロセスブロック545の平均故障間隔は、選択された検出シナリオによる大きな要因によって改善される。
彩度/色相検出部550は、ノズル故障検出システム全体の一部としてソフトウェア内に実装されてもよい。本発明者による実験の結果は、最適化のみが制限されても、本発明の方法は、1.25m/秒または1秒当たり5枚のA4サイズのカット紙の印刷搬送速度、および約300Khzの吐出周波数を有する印刷エンジンに対応するのに十分な速さであることを示す。
彩度/色相検出部550だけでなく、RGBからLへの変換ステップ525、(aおよびb入力チャネル値上の)白色点検出ステップ530、ΔC値およびΔH値への変換ステップ535は、全て彩度/色相検出550と組み合わされることに留意されたい。
さらに、明度検出部560はブラックの機能材料を検出した時はL値のみに作用することに留意されたい。しかし、本発明者は、L値と同様にR値、G値、およびB値も明度検出に使用することができることに気付いたので、明度検出部560はRGB入力チャネル値にも作用することができる。この結果も、ブラックの機能材料に適用できる。
本発明は、インラインスキャナもしくはオフラインスキャナを使用して印刷要素の健全性を監視するのに適した任意のプリンタ、例えば、インクジェットプリンタに適用できる。
用語「機能材料」は、受像材料上に吐出される材料を示すのに使用されることに留意されたい。また、機能材料は、機能を有する受像材料上に特徴を形成する液滴を受像材料上に形成することができるという意味の機能材料を含む。その機能とは、最終印刷物の用途または目的に関するものとしてもよい。この機能は、さらに、マーキング機能、絶縁機能、導電機能、または最終印刷物の用途もしくは目的に関する他の機能としてもよい。マーキング機能用の機能材料は、ホットメルトインク、紫外線硬化インク、水性インク、およびトナーとすることができる。絶縁機能用の機能材料は、木、ガラス、セラミック、およびエポキシ材料のような絶縁材料とすることができる。導電機能用の機能材料は、銅や銀などの金属のような導電性材料とすることができる。
本明細書において本発明の詳細な実施形態が開示されているが、開示されている実施形態は、本発明の例に過ぎず、本発明はさまざまな形で具現化することができるということは理解されたい。したがって、本明細書に開示されている特定の構造および機能の詳細は、限定的なものとして解釈すべきでなく、請求項の基礎として解釈すべきであり、また当業者に、実質的に任意の適切な細部構造の本発明をさまざまな形で利用するように教示するための典型的な基礎として解釈すべきである。特に、個々の従属請求項に提示および記載されている特徴は組み合わせて適用されてもよく、このような請求項の任意の有利な組み合わせも併せて開示されている。
さらに、本明細書内で使用されている用語および表現は、限定的な意味を意図するものではなく、本発明が理解できるような記載を提供するために使用されている。用語「1つの」は、本明細書内で使用される場合、1つまたは1つ以上として定義されている。用語「複数」は、本明細書内で使用される場合、2つまたは2つ以上として定義されている。用語「別の」は、本明細書内で使用される場合、少なくとも2つめまたはそれ以上として定義されている。用語「含む」および/または「有する」は、本明細書内で使用される場合、「備える」(すなわち、オープンランゲージ)として定義されている。用語「結合される」は、本明細書内で使用される場合、「接続される」として定義されているが、直接的とは限らない。

Claims (9)

  1. 所定位置の媒体上の所定色の機能材料のドットを検出する方法であって、
    (a)所定位置を囲む複数の画素を含み、所定位置自身を含む所定位置の環境を決定するステップと、
    (b)環境を走査して環境の各画素に対する走査値をもたらすステップと、
    (c)環境の各画素に対して、走査値から得られた画素の色の明度成分の値を確定するステップとを含み、さらに
    (d)環境の各画素に対して、走査値から導出された画素の色の彩度成分の彩度値を確定するステップと、
    (e)環境の画素の彩度値を環境の集約彩度値へと集約するステップと、
    (f)環境の画素の明度値を環境の集約明度値へと集約するステップと、
    (g)集約彩度値をドットの所定色の所定の彩度値閾値と比較するステップと、
    (h)集約明度値をドットの所定色の所定の明度閾値値と比較するステップと、
    (i)両方の比較ステップに基づいて環境内にドットが存在するか否かを判定するステップとを含む、検出方法。
  2. 環境の各画素に対して、走査値から導出された画素の色の色相成分の色相値を確定するステップをさらに含み、ステップ(e)では、ドットの所定色の所定色相角範囲内の画素の色の色相成分の色相値を有する環境の画素の彩度値のみが集約される、請求項1に記載の方法。
  3. 媒体の種類と機能材料の色との組み合わせそれぞれに対して、彩度閾値および色相角範囲を個々に確定するステップをさらに含む、請求項1または請求項2に記載の方法。
  4. 確定彩度値の代わりに、ドットの彩度値と媒体の彩度値との差分ベクトル(ΔC)を使用し、確定色相値の代わりに、ドットの色相値と媒体の色相値との差分ベクトル(ΔH)を使用するステップをさらに含む、請求項1から請求項3のうちのいずれか一項に記載の方法。
  5. ドットが、カラー画像再生装置内のドットを吐出するのに適した印刷要素の故障を検出するために設計された背景スピットパターンの一部である、請求項1から請求項4のうちのいずれか一項に記載の方法。
  6. 決定環境より広い領域であって、決定環境を含むより広い領域の周囲に環境をシフトさせて、それぞれシフトされた環境内のドットを検索するステップを含む、請求項1から請求項5のうちのいずれか一項に記載の方法。
  7. 所定位置の媒体上の所定色をそれぞれ有する機能材料の複数のドットを検出する方法であって、各ドットは請求項1から請求項6のうちのいずれか一項に記載の方法により検出される方法。
  8. 媒体の色を有する媒体上のデジタルカラー画像に従って機能材料のカラードットを吐出するための印刷要素と、媒体上の位置を走査して走査色をもたらす走査手段と、走査色の明度成分を確定するための第1の確定手段と、走査色の彩度成分を確定するための第2の確定手段と、走査色の色相成分を確定するための第3の確定手段と、カラー画像再生装置のメモリ内の所定のドット位置のリストにある媒体の位置の環境内の媒体上にカラードットが存在するか否かを判定するための判定手段であって、走査色の確定成分のそれぞれの値に基づいて判定を行う判定手段とを備えた、カラー画像再生装置。
  9. 請求項8に記載のカラー画像再生装置が請求項1から請求項7のうちのいずれか一項に記載の方法を実行できるようにするためのコンピュータプログラムコードを含むコンピュータプログラム。
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