JP2015505574A - ウェハ製造のための冷却および/または潤滑液 - Google Patents

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Abstract

本発明は、変性されたポリグリコールの冷却および/または潤滑液の製造のための使用、新規の冷却および/または潤滑液、該冷却および/または潤滑液の材料を削る際の、特にウェハの切断の際の使用ならびに該切断液を用いて製造されたウェハに関する。

Description

本発明は、変性されたポリグリコールの、冷却および/または潤滑液の製造のための使用、新規の冷却および/または潤滑液、該冷却および/または潤滑液の、材料を削る際の、特にウェハの切断の際の使用ならびに該切断液を用いて製造されたウェハに関する。
ウェハは、半導体、例えば光起電装置で使用される半導体からなる薄いディスクである。ウェハから、電子素子、とりわけ集積回路を製造できる。ウェハは、一般に脆い材料、例えばシリコンからなるが、ガリウムヒ素またはカドミウムテルルなどからもなる。ウェハ製造のための基礎となるものは、一般に円柱状のまたは立方体の単結晶または多結晶であり、それらの結晶が、個別のディスク、つまりウェハへとソーイングされる。ソーイング(切断またはラッピングとも呼ばれる)は、実際上、ワイヤソーによって行われ、本質的には2つの方法が使用される。
いわゆる遊離砥粒ウェハ切断は、刃として細いワイヤを使用し、かつキャリヤー液中で結合されていない切断砥粒を使用した分離法である。前記ワイヤは、一般に80〜180μmの直径を有する。前記ワイヤは、キャリヤー液と切断砥粒からなるスラリー中に浸り、ワイヤ表面に固着している切断砥粒はソーの間隙に入り込む。切断砥粒によって、ソーイング/ラッピングする対象物/シリコンブロック(インゴットと呼ばれる)はウェハに切断される。その際、切断すべき固体から粒子が削り出される。切断砥粒のためのキャリヤー液は、ワイヤが通る浸漬浴を介して、かつ一般にノズルを介して、切断砥粒と一緒にスラリーとして塗布される。キャリヤー液は、とりわけ、切断砥粒のワイヤへの付着を引き起こし、かつ削られた粒子を切り分けるべき固体から除去するという課題を有する。更に、キャリヤー液は、冷却とソースリットを通じた摩耗物の輸送をもたらすという役目を有する。
第二の方法、つまりいわゆる固定砥粒ウェハ切断では、ダイヤモンドが配置されたワイヤと冷却液が使用される。先行技術において、費用的理由とより良好な排熱のために水を含有する相応の冷却液が挙げられている。水の存在は、生ずるシリコン摩耗物が水と反応してシリケートとなり、析出し、塊となるため技術的にはそれ自体欠点である。この欠点を回避するために、相応の水含有の冷却剤は、高い割合のグリコールと添加剤、例えば分散剤、シリケート抑制剤および湿潤剤を含有せねばならない。相応の水を含有する冷却剤および好適な添加剤は、例えば文献JP 2006111728 A、JP 2004107620 AおよびJP 2007031502 Aに挙げられている。
いわゆる遊離砥粒ウェハ切断のための先行技術は、以下のものである。EP 1 757 419 A1からは、工作物の、例えばウェハのワイヤソーによる分離方法であって、ワイヤに塗布されたスラリーが使用され、かつ該スラリーを取り囲む気体状媒体の少なくとも一部の含水量を調節または制御する方法が知られている。EP 1 757 419 A1からは、更に、キャリヤー物質としてグリコールを使用することが知られている。
DE 199 83 092 B4およびUS 6,383,991 B1からは、ポリエーテル化合物a)とシリカ粒子b)とを含む切断油が知られており、この切断油組成物を、ワイヤソーを使用したインゴットの切断のために、特にシリコンインゴットの切断のために使用することが知られている。
EP 0 131 657 A1およびUS-A-4,828,735からは、ポリエーテルをベースとする水系潤滑剤が知られている。中国特許出願CN 101205498 Aからは、同様に水性切断液が知られており、その場合に、吸水性の低減は述べられていない。特に挙げられる化合物は、1〜4個の炭素原子を有するアルコールでエーテル化されているポリアルキレンオキシ化合物である。上述の文献からは、相応の配合物が特に好ましい冷却作用もしくは潤滑作用を示すことは知られていない。
EP 686 684 A1からは、水相中の研磨材からなるソーイング用懸濁液であって、1種以上の水溶性のポリマーを増粘剤として含有する懸濁液が知られている。US 2007/0010406 A1からは、とりわけシリコンウェハの製造のために使用できる、水性切断液のための添加物質としてのヒドロキシポリエーテルが知られている。
遊離砥粒ウェハ切断と固定砥粒ウェハ切断のための公知の切断液は、一般に水をベースとするものである。しかし水の存在は、それにより腐食が引き起こされうることも、例えばシリコンウェハの切断に際して水とケイ素とが反応することによって水素が発生しうることもあるため欠点である。その場合に更に、ウェハ、ワイヤおよびマシンに対してシリケートもしくはポリシリケートが形成するという問題が生ずる。
また公知の水溶性の系は水を含有することがあり、その吸湿特性に基づき水を引き寄せるため、水性の系の場合と同じ欠点が生ずることがある。
本発明の課題は、改善された冷却および/または潤滑液であって、特に吸水性の低下をもたらし、かつソーイングに際しての必要なエネルギーを低下させることに導く冷却および/または潤滑液を提供することであった。更に、相応の冷却および/または潤滑液は、特に高い排熱と、特に良好なワイヤソーの、特にダイヤモンドワイヤソーの潤滑を保証すべきである。
前記課題は、本発明によれば、式I
Figure 2015505574
[式中、
1は、1〜10個の炭素原子を有するz価のアルキル基であり、
2は、水素および/または1〜10個の炭素原子を有する一価のアルキル基であり、
EOは、エチレンオキシ基であり、
AOは、3〜10個の炭素原子を有するアルキレンオキシ基であり、
xは、1〜8の数、特に2〜8の数であり、
yは、0.5〜6の数、特に1〜4の数であり、
zは、1〜6の数、特に1〜3の数である]の化合物を、材料を削るための、特にワイヤソーでのウェハのソーイングのための、吸水性が低減された冷却および/または潤滑液の製造のために用いる使用によって解決される。
更に、本発明は、一般式I
Figure 2015505574
[式中、
1は、1〜10個の炭素原子を有するz価のアルキル基であり、
2は、水素および/または1〜10個の炭素原子を有する一価のアルキル基であり、
EOは、エチレンオキシ基であり、
AOは、3〜10個の炭素原子を有するアルキレンオキシ基であり、
xは、1〜6の数、特に1〜4の数であり、
yは、0.5〜6の数、特に1〜4の数であり、
zは、1〜6の数、特に1〜3の数である]の少なくとも1種の化合物を含有する冷却および/または潤滑液であって、該冷却および/または潤滑液は1質量%未満の含水量を有する前記冷却および/または潤滑液に関する。
更に、本発明は、本発明による冷却および/または潤滑液を、材料を削るために、特にワイヤソーでの、特にダイヤモンドワイヤソーでのウェハのソーイングのために用いる使用と、ワイヤソーを用いて対象物からウェハを切断する方法であって、前記対象物および/または該対象物中の切片は、本発明による冷却および/または切断液によって冷却および/または潤滑される方法と、本発明による方法で製造できる、特に製造されたウェハ、特にシリコンウェハとに関する。
冷却および/または潤滑液は、本発明によれば、材料を削るための方法で冷却液としてもしくは潤滑液として使用できるか、または両方の機能、すなわち冷却と潤滑を満たす液体として使用できる相応の液体を意味する。
本発明による化合物は、一般に、一般式Iに相当する。
1は、一般に1〜10個の炭素原子を有するz価のアルキル基、好ましくは1〜8個の炭素原子を有するz価のアルキル基、例えば1、2、3、4、5、6、7もしくは8個の炭素原子を有するz価のアルキル基、特にペンチル、例えば3−メチル−1−ブタノール、オクチル、例えば2−エチル−ヘキサノール、メチルもしくはブチル、特に1−ブチルを意味する。
本発明は、従って、好ましくは本発明による使用であって、式I中R1が1〜6個の炭素原子を有するz価のアルキル基、特にブチルを意味する前記使用に関する。
z価は、本発明の範囲では、基R1がz個の箇所で式Iによるz個のアルキレンオキシド基によって置換されていてよいことを意味する。すなわちR1は、z価のアルコールに由来する。zは、式Iにおいて一般に、1〜6を意味し、好ましくは1〜3を意味し、特に好ましくは1を意味する。本発明によれば、従って、好ましくは1価ないし3価のアルコールR1−(OH)zが、本発明による冷却および/または潤滑液のための基礎として用いられる。
2は、一般に水素および/または1〜10個の炭素原子を有する1価のアルキル基、好ましくは水素を意味する。本発明によるR1が多価の基である場合については、基R2として水素と1〜10個の炭素原子を有する1価のアルキル基が同時に存在しうる。
EOは、一般式Iにおいて一般にエチレンオキシ基、すなわちエチレンオキシドが、アルコールへと、特に式R1−OHのアルコールまたはこのアルコールの相応のアルコキシレートへと開環付加することによって形成する基を意味する。
xは、式Iにおいて一般に、1〜8の数を、特に2〜8の数を、例えば1、1.5、2、2.5、3、3.5、4、4.5、5、5.5、6、6.5、7、7.5または8を意味する。xは、本発明によれば、整数または有理数の分数であってよい。xは、本発明によれば、それぞれ1モルのアルコールR1−OHに対するエチレンオキシドのモル量の平均値を記載している。本発明によれば種々の量のエチレンオキシドを有する相応の分子の分布が存在しうるので、xについて、有理数の分数も求められることがある。xの測定は、一般に当業者に公知の方法、例えばゲル透過クロマトグラフィー、HPLCおよび/またはNMR分光測定法によって行われる。
本発明による冷却および/または潤滑液については、xは、一般に1〜6の数、好ましくは1〜4の数であり、その際、xは、この場合にはまた整数であっても、または有理数の分数であってもよい。
本発明によれば、本発明により使用されるポリグリコールの製造のために、アルコールR1−OHを基礎として使用することが可能である。本発明によれば、アルコールR1−OHであって、既に1当量、2当量、3当量または4当量のエチレンオキシド、すなわちアルコールR1−OHの相応のモノグリコール、ジグリコールもしくはトリグリコールと一緒に使用されるアルコールR1−OHであってもよい。従って好ましくはアルコールR1−OHのモノグリコールもしくはジグリコール、例えばブチルモノグリコール(BMG)もしくはブチルジグリコール(BDG)なども出発アルコールとして用いられる。
AOは、式Iにおいて一般に、3〜10個の炭素原子を有するアルキレンオキシ基、好ましくはプロピレンオキシ基(PO)、ブチレンオキシ基(BuO)および/またはペンチレンオキシ(PeO)、すなわちプロピレンオキシド、ブチレンオキシドおよび/またはペンチレンオキシドが、アルコール、特に式R1−OHのアルコールまたはこのアルコールの相応のアルコキシレートへと開環付加することによって形成される基を意味する。
本発明によれば、アルコールR1−OHであって、既に1当量、2当量、3当量または4当量のアルキレンオキシド(AO)と反応されているもの、すなわちアルコールR1−OHの相応のモノアルキレングリコール、ジアルキレングリコールもしくはトリアルキレングリコールが使用可能である。従って好ましくはアルキルアルキレングリコール、例えばメチルジプロピレングリコール(MDP)が出発アルコールとして使用できる。
yは、式Iにおいて一般に、0.5〜6の数を、特に1〜4の数を、例えば0.5、1、1.5、2、2.5、3、3.5または4を意味する。yは、本発明によれば、整数または有理数の分数であってよい。yは、本発明によれば、それぞれ1モルのアルコールR1−OHに対するアルキレンオキシドのモル量の平均値を記載している。本発明によれば種々の量のアルキレンオキシドを有する相応の分子の分布が存在しうるので、yについて、有理数の分数も求められることがある。yの測定は、一般に当業者に公知の方法、例えばゲル透過クロマトグラフィー、HPLCおよび/またはNMR分光測定法によって行われる。
式Iの相応の化合物において、繰返単位(EO)および(AO)は、ブロックとしてまたは統計的に分布して(ランダムに)存在しうる。好ましい一実施形態においては、前記繰返単位は統計的に分布して存在する。ブロックとしてまたは統計的に分布している場合に、まず1つ以上の(EO)分子または1つ以上の(AO)分子がアルコールR1−OHに結合して存在してよい。
好ましい一実施形態においては、冷却および/または潤滑液は、式Iの化合物からなる。式Iの化合物の分子量は、好ましくは120〜800g/モルである。
式Iの殊に好ましい化合物は、(3−メチル−1−ブタノール)−(PO)1.5−(EO)5.0、好ましくはそのブロック状に製造されたもの、(2−エチル−ヘキサノール)−(PO)1.0−(EO)5.0、好ましくはそのブロック状に製造されたもの、(メチル−ジエチレングリコール)−(PeO)2.0−(EO)6.0、好ましくはそのブロック状に製造されたもの、(1−ブチル−モノグリコール)−(PO)3.0−(EO)2.5、好ましくはそのランダムに製造されたもの、(1−ブチルトリグリコール)−(PO)3.0およびそれらの混合物からなる群から選択される。
式Iの化合物の述べられた一般的なおよび好ましい実施形態は、互いに独立して、本発明による使用についても、本発明による冷却および/または潤滑液自体にも当てはまる。
本発明による冷却および/または潤滑液は、特に、該液体が材料を削る際の使用において特に良好に潤滑する点で優れている。それは、例えば潤滑液の使用に際してステンレス鋼製円柱の摩耗物がどれだけ多いかによって調べることができる。そのために、当業者に公知の摩擦学的方法により、例えばライヒェルトによる秤(Waage nach Reichert)上で、摩耗挙動が円柱の質量減少を介して測定される。質量減少は、mgで示され、本発明により使用される冷却および潤滑液の潤滑作用と正比例状態にある。摩耗物は、本発明によれば、ライヒェルトによる秤で測定して、好ましくは60mg未満、有利には50mg未満、特に有利には45mg未満である。
従って、本発明は、好ましくは本発明による使用であって、前記摩耗物が、ライヒェルトによる秤で測定して、それぞれ使用されるステンレス鋼製円柱の質量減少として測定して、60mg未満、有利には50mg未満、特に有利には45mg未満である前記使用に関する。
従って、本発明は、好ましくはまた、本発明による冷却および/または潤滑液であって、前記摩耗物が、ライヒェルトによる秤で測定して、それぞれ使用されるステンレス鋼製円柱の質量減少として測定して、60mg未満、有利には50mg未満、特に有利には45mg未満である前記冷却および/または潤滑液に関する。
本発明によれば、前記冷却および/または潤滑液のV2A鋼上での25℃での1秒後の接触角は、有利には10〜40°、特に有利には10〜35°である。
従って、本発明は、本発明による使用であって、前記冷却および/または潤滑液のV2A鋼上での25℃での1秒後の接触角が、10〜40°、有利には10〜35°である前記使用に関する。
本発明によれば、前記冷却および/または潤滑液の20℃での粘度は、好ましくは15〜120mPas、特に好ましくは20〜110mPa、殊に好ましくは38〜110mPaである。
従って、本発明は、好ましくは本発明による使用であって、前記冷却および/または潤滑液の20℃での粘度が、好ましくは15〜120mPas、特に好ましくは20〜110mPa、殊に好ましくは38〜110mPaである前記使用に関する。
本発明による冷却および/または潤滑液は、式Iの1種の化合物だけでなく、式Iの混合物を含有してもよい。
一般式Iの化合物のおよび本発明による使用の述べられた一般的なおよび好ましい特性は、互いに独立して、本発明による冷却および/または潤滑液自体についても当てはまる。
式Iの化合物の製造自体は公知である。例えばNonionic Surfactants、Martin J. Schick編、第2巻、第4章(Marcel Dekker, Inc., New York 1967)を参照。
本発明による冷却および/または潤滑剤は、一般に、当業者に公知の、材料を削るための、特にウェハのワイヤソーによるソーイングのためのあらゆる方法において使用できる。好ましくは、本発明による冷却および/または潤滑液は、いわゆる遊離砥粒ウェハ切断法または固定砥粒ウェハ切断法において使用される。
前記の遊離砥粒ウェハ切断法は当業者に自体公知である。少なくとも1種の式Iの化合物の他に、ソーイングのために、砥粒と、場合により以下に詳細に定義される更なる添加剤を含有する。
慣用の砥粒、特に研削砥粒および/または切断砥粒を、例えば金属粒、金属粒もしくは半金属粒、炭化物粒、窒化物粒、酸化物粒、ホウ化物粒またはダイヤモンド粒を使用してよい。特に好ましい切断砥粒は、炭化物粒およびホウ化物粒、特にシリコンカーバイド(SiC)粒である。切断砥粒は、材料と切断されるべきウェハに依存して、好ましくは適合された形状を有し、好ましい粒度は、0.5〜50μmである。切断砥粒は、ヘテロ分散形またはホモ分散形で存在してよい。切断砥粒は、冷却および/または潤滑液において、好ましくは25〜60質量%の濃度で、特に40〜50質量%の濃度で含まれている。
本発明によれば特に好ましくは、前記冷却および/または潤滑液は、固定砥粒ウェハ切断法で、特にダイヤモンドワイヤソーを使用する方法で使用される。
従って、本発明は、好ましくは本発明による使用であって、前記冷却および/または潤滑液が、固定砥粒ウェハ切断法で、特にダイヤモンドワイヤソーを使用する方法で使用される前記使用に関する。
本発明によれば、製造されるべきウェハは、半導体材料、特にシリコン、GaAs、CdTeもしくはセラミックを含有し、特に好ましくは前記ウェハは、半導体材料、特にシリコン、GaAs、CdTeもしくはセラミックからなり、特に単結晶シリコンおよび多結晶シリコンが好ましく、殊に単結晶シリコンが好ましい。
本発明は、従って、好ましくは本発明による使用であって、前記ウェハが半導体材料、特にシリコンを含有し、特にシリコンからなる前記使用に関する。
これらのウェハは、相応の半導体材料からなる円柱状または角柱状のブロックからワイヤソーによるソーイングによって製造される。本発明によれば、これらのブロックは単結晶または多結晶で存在しうる。
本発明による冷却および潤滑液が固定砥粒ウェハ切断法で使用される本発明による好ましい一実施形態において、本発明によれば半導体材料からなる単結晶または多結晶のブロックを加工できる。この場合に、前記冷却および/または潤滑液は、好ましい一実施形態において、一般式Iの1種以上の化合物以外に更なる内容物を含有しない。すなわちこの実施形態においては、本発明による冷却および/または潤滑液は、一般式Iの1種以上の化合物からなる。
一般に、本発明により使用される冷却および/または潤滑液は、1〜50質量%の水を含有してよい。好ましい一実施形態においては、使用される冷却および/または潤滑液は、1質量%未満の、特に好ましくは0.5質量%未満の、殊に好ましくは0.1質量%未満の含水量を有する。
本発明は、従って好ましくは、本発明による使用であって、前記冷却および/または潤滑液が、1質量%未満の、好ましくは0.5質量%未満の、特に好ましくは0.1質量%未満の含水量を有する前記使用に関する。
本発明により特に好ましくは、使用される冷却および/または潤滑液は、1質量%未満の、特に好ましくは0.5質量%未満の、殊に好ましくは0.1質量%未満の含水量を有し、かつ固定砥粒ウェハ切断法で、特にダイヤモンドワイヤソーを使用した方法で使用される。
本発明は、従って好ましくは本発明による使用であって、前記冷却および/または潤滑液が、1質量%未満の、特に好ましくは0.5質量%未満の、殊に好ましくは0.1質量%未満の含水量を有し、かつ固定砥粒ウェハ切断法で、特にダイヤモンドワイヤソーを使用した方法で使用される前記使用に関する。
更に、本発明による冷却および/または潤滑液は、低減された吸水性を有する。前記吸水性は、それぞれ38℃および78℃の相対空気湿度で7時間の貯蔵後に差分秤量によって測定して、例えば0〜16質量%、好ましくは0.1〜12質量%、特に有利には0.1〜11質量%である。
本発明による冷却および/または潤滑液の含水量は、当業者に公知の方法によって測定できる。前記含水量の下限値は、例えば1質量ppm超であり、更に好ましくは10質量ppm超である。
冷却および/または潤滑液が上述の特に低い含水量で使用されるという本発明による利点は、水の不在によって、摩耗されたシリコン粒子からシリケートが形成され得ないことにある。前記シリケートは、使用される冷却および/または潤滑液の後処理を困難にし、従ってこの液体のリサイクルを困難にする。シリケートの不在下では、特にシリコン摩耗物のリサイクルは明らかに容易になる。
従って、本発明は、好ましくは本発明による使用であって、前記冷却および/または潤滑液が、材料を削った後に、特にウェハのワイヤソーによるソーイングの後に、生じた摩耗物の分離のために後処理および/またはリサイクルされる前記使用に関する。
本発明による冷却および/または潤滑液の更なる利点は、例えばシリケート形成を抑えるべきまたはより良好な潤滑作用をもたらすべき添加剤を添加する必要がないことにある。この状況も前記液体のリサイクルを容易にする。
本発明による方法の好ましい一実施形態においては、本発明による冷却および/または潤滑液によって、場合により不規則な結晶構造を有し、かつ例えばSiCからなる含有物を有する多結晶ウェハは、固定砥粒ウェハ切断法で製造される。そのことは、とりわけ、本発明による冷却および/または潤滑液が大きく改善された潤滑作用を有することによって可能となる。
更に、本発明による冷却および/または潤滑液は、該液体が易水溶性であるという利点を有する。すなわち、ウェハのソーイングの後に、ウェハは、水または水溶液でのすすぎによって簡単に清浄化できる。
本発明による冷却および/または潤滑液が、例えば1〜50質量%の含水量を有する水性配合物として使用されるという本発明による更なる考えられる一実施形態に関しては、該配合物に好ましくは添加剤が添加される。これらの添加剤は、当業者に自体公知であり、以下に記載されている。
本発明の一実施形態においては、式Iの化合物に加えて、エチレンオキシド、プロピレンオキシドまたはエチレンオキシドとプロピレンオキシドとからなるコポリマーを、好ましくは200〜800g/モルの分子量を有するものをベースとするアルキレンアルコールが含まれている。
本発明による冷却および/または潤滑液のための更なる可能な添加剤は、例えば
モノアルキレングリコール、オリゴアルキレングリコールもしくはポリアルキレングリコール、
湿潤剤、
分散剤、
防食剤、
錯形成剤、および/または
スケール抑制剤などのその他の添加剤
である。
例えば、100質量部の化合物Iに対して、少なくとも1種の以下の添加剤が以下の質量部で加えられる:
アルキレングリコール:10〜90質量部、特に20〜60質量部
湿潤剤:1〜100質量部、特に10〜40質量部
分散剤:0.1〜20質量部、特に0.5〜10質量部
防食剤:0.1〜10質量部、特に0.1〜3質量部
錯形成剤:0.1〜10質量部、特に1〜5質量部
その他の添加剤:0.05〜10質量部、特に0.1〜5質量部。
特に好ましい添加剤を以下に示す。
湿潤剤
本発明により使用されるべき式Iの化合物に加えて、更なる湿潤剤、特に
(1)以下のa)〜g)のポリ(オキシアルキレン)誘導体
a)ソルビタンエステル、例えばポリ(オキシエチレン)ソルビタンモノラウレート、ポリ(オキシエチレン)ソルビタンモノオレエート、(ポリ(オキシエチレン)ソルビタントリオレエート)
b)脂肪アミン、例えば獣脂アミノオキシエチレート、大豆アミノオキシエチレート
c)ヒマシ油、例えばヒマシ油オキシエチレート
d)アルカノールアミド、例えばココヤシ油アルカノールアミドキシエチレート
e)脂肪酸、例えばオレイン酸オキシエチレート、ラウリン酸オキシエチレート、パルメチン酸オキシエチレート
f)脂肪酸アルコール
g)直鎖状アルコールオキシエチレート、ノニルフェノールオキシエチレート、オクチルフェノールオキシエチレート
(2)以下の親水性ポリジメチルシロキサン
a)少なくとも1つのカルボニル末端基で置換されたポリ(ジメチル)シロキサン
ポリ(ジメチルシロキサン)コポリマー
c)ポリ(ジメチルシロキサン)−b−ポリ(プロピレンオキシド)−b−ポリ(エチレンオキシド)コポリマー
d)ポリ第四級(ジメチルシロキサン)コポリマー
(3)脂肪イミダゾリン
(4)以下のa)〜e)の脂肪酸エステル
a)リン酸エステル
b)ソルビタン
c)グリセリン化合物、例えば
グリセリンモノオレエート、グリセリルジオレエート、グリセリルトリオレエート、ジラウレート
e)スルホコハク酸
(5)第四級化合物、例えば
第四級アンモニウムエトスルフェート
を使用してもよい。
更なる好適な非イオン性の、カチオン性の、アニオン性のまたは両性の湿潤剤は、特に
− アルコキシ化されたC4〜C22−アルコール、例えば脂肪アルコールアルコキシレートまたはオキソアルコールアルコキシレート。これらは、エチレンオキシド、プロピレンオキシドおよび/またはブチレンオキシドでアルコキシ化されていてよい。湿潤剤として使用可能なのは、この場合に、上述のアルキレンオキシドの少なくとも2分子を付加されて含む全てのアルコキシル化されたアルコールである。この場合に、エチレンオキシド、プロピレンオキシドおよび/またはブチレンオキシドのブロックポリマーが該当するか、または上述のアルキレンオキシドを統計的分布もしくはブロック状の分布で含む付加生成物が該当する。非イオン性の湿潤剤は、1モルのアルコール当たりに、一般に2〜50モルの、好ましくは3〜20モルの少なくとも1種のアルキレンオキシドを含有する。前記アルコールは、好ましくは10〜18個の炭素原子を有する。製造時に使用されるアルコキシル化触媒、製造方法および後処理の種類に応じて、アルコキシレートは、広いまたは狭い、アルキレンオキシドホモログ分布を有する;
− C6〜C14−アルキル鎖と5〜30個のアルキレンオキシド単位を有するアルキルフェノールアルコキシレート、例えばアルキルフェノールエトキシレート;
− 8〜22個の、好ましくは10〜18個の炭素原子をアルキル鎖中に有し、かつ一般に1〜20個の、好ましくは1.1〜5個のグルコシド単位を有するアルキルポリグルコシド、ソルビタンアルカノエート、アルコキシル化されたもの;
− N−アルキルグルカミド、脂肪酸アルコキシレート、脂肪酸アミンアルコキシレート、脂肪酸アミドアルコキシレート、脂肪酸アルカノールアミドアルコキシレート、アルコキシル化された、エチレンオキシド、プロピレンオキシドおよび/またはブチレンオキシドからのブロックコポリマー、ポリイソブテン−エトキシレート、ポリイソブテン−無水マレイン酸誘導体、場合によりアルコキシル化されたモノグリセリド、グリセリンモノステアレート、ソルビタンエステルならびにビスグリセリド
である。
特に好適な非イオン性湿潤剤は、アルキルアルコキシレートまたはアルキルアルコキシレートの混合物であり、それらは、例えばDE-A 102 43 363、DE-A 102 43 361、DE-A 102 43 360、DE-A 102 43 365、DE-A 102 43 366、DE-A 102 43 362またはDE-A 43 25 237に記載されている。前記湿潤剤は、アルカノールとアルキレンオキシドとをアルコキシル化触媒の存在下で反応させることによって得られるアルコキシル化生成物またはアルコキシル化生成物の混合物である。特に適した出発アルコールは、いわゆるゲルベアルコール、特にエチルヘキサノール、プロピルヘプタノールおよびブチルオクタノールである。特にプロピルヘプタノールが好ましい。好ましいアルキレンオキシドは、プロピレンオキシドおよびエチレンオキシドであり、その際、好ましくは短いポリプロピレンオキシドブロックが前記出発アルコールに直接的に結合しているアルキルアルコキシレートは、例えばDE-A 102 43 365に記載されており、特にその低い残留アルコール含量に基づき、かつその良好な生物学的分解性に基づき好ましい。
好適な非イオン性の湿潤剤の好ましいクラスは、一般式(NI)
Figure 2015505574
[式中、
1は、少なくとも一分岐型のC4〜C22−アルキルまたは−アルキルフェノールを意味し、
2は、C3〜C4−アルキルを意味し、
5は、C1〜C4−アルキルを意味し、
6は、メチルもしくはエチルを意味し、
nは、1〜50の平均値を意味し、
mは、0〜20の、好ましくは0.5〜20の平均値を意味し、
rは、0〜50の平均値を意味し、
sは、0〜50の平均値を意味し、
その際、mは、R5がメチルもしくはエチルであるかまたはrが0の値を有する場合には少なくとも0.5である]のアルコールアルコキシレートである。
更に、20〜95質量%の、好ましくは30〜95質量%の少なくとも1種の前記のアルコールアルコキシレートおよび5〜80質量%の、好ましくは5〜70質量%の、R1が同じ炭素数を有する非分枝型のアルキル基である相応のアルコールアルコキシレートからなる混合物であってよい。
更に、一般式(NII)
Figure 2015505574
[式中、
3は、分枝鎖状もしくは非分枝鎖状のC4〜C22−アルキルもしくは−アルキルフェノールを意味し、
4は、C3〜C4−アルキルを意味し、
pは、1〜50の、好ましくは4〜15の平均値を意味し、
qは、0.5〜20の、好ましくは0.5〜4の、より好ましくは0.5〜2の平均値を意味する]のアルコールアルコキシレートであってよい。
更に、5〜95質量%の、直前に記載した少なくとも1種の分枝鎖状のアルコールアルコキシレート(NII)および5〜95質量%の、分枝鎖状のアルキル基の代わりに非分枝鎖状のアルキル基が存在する相応のアルコールアルコキシレートからなる混合物であってよい。
一般式(NI)のアルコールアルコキシレートにおいて、R2は、好ましくはプロピル、特にn−プロピルである。
好ましくは、一般式(NII)のアルコールアルコキシレートにおいて、nは、4〜15の、特に好ましくは6〜12の、特に7〜10の平均値を有する。
好ましくは、mは、0.5〜4の、特に好ましくは0.5〜2の、特に1〜2の平均値を有する。
基R1は、好ましくは、C8〜C15−、特に好ましくはC8〜C13−、特にC8〜C12−アルキル基であって、少なくとも一分岐であるアルキル基である。また複数の分岐が存在してもよい。
5は好ましくはメチルまたはエチルであり、特にメチルである。R6は、好ましくはエチルである。
前記混合物において、非分枝のアルコール基R1と分枝鎖状のアルコール基R1を有する化合物が存在する。それは、例えば直鎖状のアルコール鎖の割合と分枝鎖状のアルコールの割合を有するオキソアルコールの場合である。例えば、C13/15オキソアルコールは、しばしば約60質量%の完全に直鎖状のアルコール鎖を有するが、その他にも約40質量%のα−メチル分岐したおよびC2以上−分岐アルコール鎖も有する。
一般式(NII)のアルコールアルコキシレートにおいて、R3は、好ましくは分枝鎖状または非分枝鎖状のC8〜C15−アルキル基、特に好ましくは分枝鎖状もしくは非分枝鎖状のC8〜C13−アルキル基、特に分枝鎖状もしくは非分枝鎖状のC8〜C12−アルキル基である。R4は、好ましくはプロピル、特にn−プロピルである。pは、好ましくは4〜15の平均値を、特に好ましくは6〜12の平均値を、特に7〜10の平均値を有する。qは、好ましくは0.5〜4の、特に好ましくは0.5〜2の、特に1〜2の平均値を有する。
一般式(NI)のアルコールアルコキシレートに相応して、一般式(NII)のアルコールアルコキシレートも、非分枝鎖状のアルコール基と分枝鎖状のアルコール基を有する混合物として存在してもよい。
アルコールアルコキシレートの基礎となるアルコール成分としては、純粋なアルカノールが該当するだけでなく、ある範囲の炭素原子数を有する相同の混合物も該当する。例は、C8/10アルカノール、C10/12アルカノール、C13/15アルカノール、C12/15アルカノールである。複数のアルカノールの混合物も可能である。
上記の本発明によるアルカノールアルコキシレートまたは混合物は、好ましくは、一般式R1−OHもしくはR3−OHのアルコールまたは相応の分枝鎖状のおよび非分枝鎖状のアルコールの混合物を、場合によりまずC3〜C6−アルキレンオキシドと反応させ、次いでエチレンオキシドと反応させ、次いで場合によりC3〜C4−アルキレンオキシドと反応させ、次いで相応のC5〜C6−アルキレンオキシドと反応させることによって製造される。アルコキシル化は、その際、好ましくはアルコキシル化触媒の存在下で実施される。その際に、特に塩基性触媒、例えば水酸化カリウムが使用される。特別なアルコキシル化触媒、例えば変性されたベントナイトまたはヒドロタルサイト(それらは、例えばWO 95/04024に記載されている)によって、組み込まれるアルキレンオキシドの量の統計的分布は、強く狭められるので「ナローレンジ(Narrow-Range)」アルコキシレートが得られる。
本発明の具体的な一実施形態においては、一般式(NIII)
Figure 2015505574
[式中、
Aは、エチレンオキシを意味し、
Bは、それぞれ独立してC3〜C10−アルキレンオキシ、好ましくはプロピレンオキシ、ブチレンオキシ、ペンチレンオキシもしくはそれらの混合物を意味し、
その際、基AおよびBは、ブロックの形で示された順序で存在し、
pは、0〜10の数を意味し、
nは、0より大きく20までの数を意味し、
mは、0より大きく20までの数を意味し、
qは、0より大きく10までの数を意味し、
p+n+m+qは、少なくとも1を意味し、その際、
511がn−C511の意味を有するアルコキシレートA1を70〜99質量%と、C511がC25CH(CH3)CH2および/またはCH3CH(CH3)CH2CH2を有するアルコキシレートA2を1〜30質量%とが混合物で存在する]のアルコキシレートを含有するアルコキシレート混合物である。
一般式(NIII)において、pは、0〜10の、好ましくは0〜5の、特に0〜3の数を意味する。ブロック(B)pが存在する場合、pは、好ましくは0.1〜10の、特に好ましくは0.5〜5の、特に1〜3の数である。
一般式(NIII)において、nは、好ましくは0.25〜10の範囲の数を意味し、特に0.5〜7の範囲の数を意味し、mは、好ましくは2〜10の範囲の数であり、特に3〜6の範囲の数である。Bは、好ましくはプロピレンオキシおよび/またはブチレンオキシ、特に両方の位置でプロピレンオキシである。
qは、好ましくは1〜5の範囲の数、特に好ましくは2〜3の範囲の数である。
合計p+n+m+qは、少なくとも1であり、好ましくは3〜25であり、特に好ましくは5〜15であり、特に7〜13である。
前記アルコキシレートにおいて、好ましくは3または4個のアルキレンオキシドブロックが存在する。一実施形態によれば、前記アルコール基に続いてまずはエチレンオキシ単位が存在し、それに続いてプロピレンオキシド単位が、それに続いてエチレンオキシ単位が存在する。更なる一実施形態によれば、前記アルコール基に続いてまずはプロピレンオキシ単位が存在し、次いでエチレンオキシ単位が、次いでプロピレンオキシ単位が、最後にエチレンオキシ単位が存在する。プロピレンオキシ単位の代わりに、別の述べられたアルキレンオキシ単位も存在してよい。
p、n、mおよびqは、その際、アルコキシレートについての平均値としてもたらされる平均値を指す。従って、p、n、m、qは、また整数値とは異なってもよい。アルカノールのアルコキシル化に際して、一般に、種々のアルコキシル化触媒を使用することによって所定の大きさに調整できるアルコキシル化度の分布が得られる。基AおよびBの好適な量の選択によって、本発明によるアルコキシレート混合物の特性スペクトルは、実践上の要求に応じて適合することができる。
前記アルコキシレート混合物は、基礎となるアルコールC511CH(C37)CH2OHのアルコキシル化によって得られる。出発アルコールは、複数の個々の成分から本発明による比率が得られるように混合できる。前記アルコールは、バレルアルデヒドのアルドール縮合と、その後の水素化によって製造できる。バレルアルデヒドおよび相応の異性体の製造は、ブテンのヒドロホルミル化によって行われる。それは、例えばUS 4,287,370;Beilstein E IV 1, 32 68, ウールマンの工業化学事典(Ullmanns Encyclopedia of Industrial Chemistry)、第5版、第A1巻、第323頁および第328頁以降に記載されている。後続のアルドール縮合は、例えばUS 5,434,313およびレンプ化学事典(Roempp Chemie Lexikon)、第9版、見出し「Aldol-Addition」、第91頁に記載されている。アルドール縮合生成物の水素化は、一般的な水素化条件に従う。
更に、2−プロピルヘプタノールは、1−ペンタノール(相応のメチルブタノール−1の混合物として)のKOHの存在下での高められた温度での縮合によって製造できる(例えばMarcel Guerbet, C.R. Acad Sci Paris 128, 511, 1002 (1899)を参照のこと)。更に、レンプ化学事典(Roempp Chemie Lexikon)、第9版、Georg Thieme出版 シュトゥットガルトおよびそこに挙げられる刊行物ならびにTetrahedron, Vol. 23, 第1723頁〜第1733頁を参照されたい。
一般式(NIII)において、基C511は、n−C511、C25CH(CH3)CH2またはCH3CH(CH3)CH2CH2の意味を有する。前記アルコキシレートは、混合物であり、その際、
− C511がn−C511の意味を有するアルコキシレートA1を70〜99質量%、好ましくは85〜96質量%と、
− C511がC25CH(CH3)CH2および/またはCH3CH(CH3)CH2CH2を有するアルコキシレートA2を1〜30質量%、好ましくは4〜15質量%と
が存在する。
基C37は、好ましくはn−C37の意味を有する。
更に、一般式(NV)
Figure 2015505574
[式中、
Rは、イソトリデシル基を示し、
mは、2の数を表し、同時にnは、3もしくは4の数を表すか、または
mは、3もしくは4の数を表し、同時にnは、2の数を表し、かつ
xおよびyは、互いに独立して、1〜20の数を意味し、その際、
m=2/n=3もしくは4の場合に、変数xは、yより大きいかまたはyと同じである]のブロック状のイソトリデカノールアルコキシレートであってもよい。前記のブロック状のイソトリデカノールアルコキシレートは、例えばDE 196 21 843 A1に記載されている。
別の好適な非イオン性界面活性剤クラスは、末端基封鎖アルコールアルコキシレート、特に上述のアルコールアルコキシレートの末端封鎖されたものである。特定の一実施形態において、それは、一般式(NI)、(NII)、(NIII)および(NV)のアルコールアルコキシレートの相応の末端封鎖アルコールアルコキシレートである。末端封鎖は、例えばジアルキルスルフェート、C1〜C10−アルキルハロゲン化物、C1〜C10−フェニルハロゲン化物、好ましくは塩化物、臭化物、特に好ましくはシクロヘキシル塩化物、シクロヘキシル臭化物、フェニル塩化物またはフェニル臭化物を用いて行うことができる。
末端封鎖アルコキシレートのための例は、またDE-OS 37 26 121でも記載され、それに関する開示全体は、本発明において参照をもって開示されたものとする。好ましい一実施形態においては、前記のアルコールアルコキシレートは、一般構造(NVI)
Figure 2015505574
[式中、
Iは、水素またはC1〜C20−アルキルであり、
IIおよびRIIIは、同一または異なっており、それぞれ互いに独立して、水素、メチルまたはエチルであり、
IVは、C1〜C10−アルキル、好ましくはC1〜C4−アルキルまたはシクロヘキシル−もしくはフェニル−であり、
m’およびn’は、同一または異なっており、0以上であるが、但し、
m’およびn’の合計は、3〜300である]を有する。
別のクラスの非イオン性湿潤剤は、好ましくは6〜22個の、特に好ましくは10〜18個の炭素原子をアルキル鎖中に有するアルキルポリグルコシドである。これらの化合物は、一般に1〜20個の、好ましくは1.1〜5個のグルコシド単位を含む。
更なる該当する非イオン性湿潤剤は、WO-A 95/11225から公知の、一般式
Figure 2015505574
[式中、
Iは、C5〜C21−アルキル基またはアルケニル基を指し、
2は、C1〜C4−アルキル基を意味し、
Iは、C2〜C4−アルキレンを表し、
yは、2または3の数を指し、かつ
xは、1〜6の値を有する]の末端基封鎖脂肪酸アミドアルコキシレートである。
かかる化合物のための例は、式H2N−(CH2−CH2−O)3−C49のn−ブチルトリグリコールアミンと、ドデカン酸メチルエステルとの反応生成物または式H2N−(CH2−CH2−O)4−C25のエチルテトラグリコールアミンと、商慣習の飽和C8〜C18−脂肪酸メチルエステルの混合物との反応生成物である。
更に、非イオン性湿潤剤としては、更にポリヒドロキシ−もしくはポリアルコキシ脂肪酸誘導体、例えばポリヒドロキシ脂肪酸アミド、N−アルコキシ−もしくはN−アリールオキシポリヒドロキシ脂肪酸アミド、脂肪酸アミドエトキシレート、特に末端基封鎖されたもの、ならびに脂肪酸アルカノールアミドアルコキシレートが適している。
更に、非イオン性湿潤剤としては、更にエチレンオキシド、プロピレンオキシドおよび/またはブチレンオキシドからなるブロックコポリマー(BASF SEもしくはBASF Corp.のPluronic(登録商標)およびTetronic(登録商標)の商品名)も適している。好ましい一実施形態においては、ポリエチレン/ポリプロピレン/ポリエチレンブロックを有しかつ4000〜16000の分子量を有する3ブロックコポリマーであり、その際、ポリエチレンブロックの質量割合は、前記3ブロックコポリマーに対して55〜90%である。特に好ましくは、8000より大きい分子量を有する3ブロックコポリマーであって、前記3ブロックコポリマーに対して60〜85質量%のポリエチレン含有量を有するコポリマーである。これらの好ましい3ブロックコポリマーは、特に名称Pluronic F127、Pluronic F108およびPluronic F98として、それぞれBASF Corp.から市販されており、かつWO 01/47472 A2に記載されており、それに関する開示全体は、本発明に開示されたものとする。
更に、好ましくはまた、片側または両側で封鎖された、エチレンオキシド、プロピレンオキシドおよび/またはブチレンオキシドからなるブロックコポリマーを使用してもよい。片側の封鎖は、例えば、アルキレンオキシドとの反応のための出発化合物としてアルコール、特にC1〜C22−アルキルアルコール、例えばメタノールを使用することによって達成される。更に、例えば両側の末端封鎖は、遊離のブロックコポリマーと、ジアルキルスルフェート、C1〜C10−アルキルハロゲン化物、C1〜C10−フェニルハロゲン化物、好ましくは塩化物、臭化物、特に好ましくはシクロヘキシル塩化物、シクロヘキシル臭化物、フェニル塩化物またはフェニル臭化物との反応によってもたらすことができる。
更に単独の非イオン性湿潤剤または種々の非イオン性界面活性剤の組み合わせを使用することもできる。1種のクラスのみからなる非イオン性湿潤剤を、特にアルコキシル化されたC4〜C22−アルコールだけを使用してよい。しかしその一方で、種々のクラスからの湿潤剤混合物を使用してもよい。
本発明による組成物中の非イオン性湿潤剤の濃度は、アルカリ処理条件に応じて、特にアルカリ処理されるべき材料に応じて変動しうる。
好適なアニオン性湿潤剤は、アルカンスルホネート、例えばC8〜C24−、好ましくはC10〜C18−アルカンスルホネートならびにセッケン、例えば飽和および/または不飽和のC8〜C24−カルボン酸のNa塩およびK塩である。
更なる好適なアニオン性湿潤剤は、直鎖状のC8〜C20−アルキルベンゼンスルホネート(「LAS」)、好ましくは直鎖状のC9〜C13−アルキルベンゼンスルホネートおよび−アルキルトルエンスルホネートである。
分散剤/スケール抑制剤
更に、本発明によれば追加的に、少なくとも1種の分散剤、例えばナフタリンスルホン酸の塩、ナフタリンスルホン酸およびホルムアルデヒドの縮合生成物ならびにポリカルボキシレートからなる群から選択される分散剤を使用することができる。相応の分散剤は、例えば商品名Tamol(登録商標)、Sokalan(登録商標)およびNekal(登録商標)としてBASF SEから、かつ商品名Solsperse(登録商標)としてLubrizolから市販されている。これらの分散剤は、場合によりスケール抑制剤(Belagsverhinderer)としても作用しうる。それというのも、前記分散剤は、アルカリ媒体で形成される炭酸カルシウムCaCO3を分散させ、こうして例えばノズルの閉塞または導管内のスケール形成を抑制するからである。それとは無関係に、本発明による組成物は、追加的に少なくとも1種の更なるスケール抑制剤を含有してもよい。好適なスケール抑制剤は、例えばWO 04/099092に記載され、前記文献は、
(a)50〜80質量%の、好ましくは50〜75質量%の、特に好ましくは55〜70質量%のポリ(メタ)アクリル酸基本骨格と、
(b)1〜40質量%の、好ましくは5〜20質量%の、特に好ましくは7〜15質量%の、前記基本骨格と結合されたおよび/または前記基本骨格に結合導入された1つ以上の、イソブテン単位、テレラクトン単位およびイソプロパノール単位からなる群から選択される単位と、
(c)5〜50質量%の、好ましくは5〜40質量%の、特に好ましくは10〜30質量%の、アミノアルキルスルホン酸をベースとするアミド単位と、
を含む(メタ)アクリル酸コポリマーであって、該(メタ)アクリル酸コポリマー中の単位の全質量は100質量%であり、かつ全ての質量表記は、前記の(メタ)アクリル酸コポリマーに対するものである(メタ)アクリル酸コポリマーを記載している。
WO 04/099092により予定される(メタ)アクリル酸コポリマーは、好ましくは1000〜20000g/モルのスルホン基を有するポリマーの質量平均分子量を有し、かつ好ましくは以下のプロセスステップ:
(1)(メタ)アクリル酸をイソプロパノールおよび場合により水の存在下にラジカル重合させて、ポリマーIを得るステップと、
(2)プロセスステップ(1)に由来するポリマー(I)を、少なくとも1種のアミノアルカンスルホン酸との反応によってアミド化するステップと、
によって製造できる。
更なる好適なスケール抑制剤としては、例えば:
− 無水物基を含むポリマーとアミノ基を含む化合物との反応によって得られるポリカルボン酸半アミド(DE 195 48 318による)、
− ビニル乳酸および/またはイソプロペニル乳酸(DE 197 195 16による)、
− アクリル酸のホモポリマー(US-A-3 756 257による)、
− アクリル酸および/または(メタ)アクリル酸およびビニル乳酸および/またはイソプロペニル乳酸からなるコポリマー、
− スチレンおよびビニル乳酸からなるコポリマー、
− マレイン酸およびアクリル酸からなるコポリマー、
− 以下の
(I)少なくとも1種のモノエチレン性不飽和モノマーを、
(II)モノエチレン性不飽和のジカルボン酸またはその無水物の200〜5000g/モルのモル質量のポリマーへと、
ラジカル開始されるグラフト重合させることによって得られ、その際、
(III)グラフトベース(II)100質量部に対して、5〜2000質量部の(I)が使用される、水溶性または水分散性のグラフトポリマー(DE 195 03 546)、
− 場合により加水分解されたポリ無水マレイン酸およびその塩(US-A-3 810 834、GB-A-1 454 657およびEP-A-0 261 589による)、
− イミノジスクシネート(DE 101 02 209による)、
− 錯形成剤、例えばエチレンジアミノ四酢酸(EDTA)および/またはジエチレントリアミン五酢酸(DTPA)を含む配合物(US 5,366,016による)、
− ホスホネート、
− ポリアクリレート、
− ポリアスパラギン酸もしくはDE-A-44 34 463により変性されたポリアスパラギン酸、
− ポリアスパラギン酸イミド、
− ヒドロキサム酸−、ヒドロキサム酸エーテル−および/またはヒドラジド基を有するポリマー(DE 44 27 630による)、
− 場合により加水分解されたマレインイミドのポリマー(DE 43 42 930による)、
− ナフチルアミノポリカルボキシレート(EP 0 538 969による)、
− オキサアルカンポリホスホン酸(EP 330 075による)、
− ポリヒドロキシアルカン−アミノ−ビス−メチレンホスホン酸(DE 40 16 753による)および
− 酸化物化されたポリグルコサン(DE 43 30 339による)
が挙げられる。
特に好ましい分散剤は、ポリアクリル酸、例えばBASF SEのSokalan(登録商標)型ならびにポリアスパラギン酸、特に2000〜10000g/モルの分子量を有するβ−ポリアスパラギン酸である。ポリマーのカルボン酸基含有化合物として好ましいのは、EP 2 083 067 A1で述べられるアクリル酸ホモポリマーである。これらのポリマーは、好ましくは1000〜50000の範囲の、特に好ましくは1500〜20000の範囲の数平均分子量を有する。ポリマーのカルボン酸基含有化合物として特に適したアクリル酸のホモポリマーは、BASF SEのSokalan(登録商標)PAという商品名のものである。
好適なポリマーのカルボン酸基含有化合物は、またオリゴマレイン酸、例えばEP-A 451 508およびEP-A 396 303に記載されるものである。
ポリマーのカルボン酸基含有化合物として好ましいのは、更に、モノマーA)としての少なくとも1種の不飽和モノ−もしくはジカルボン酸またはジカルボン酸無水物もしくはそれらの塩ならびに少なくとも1種のコモノマーB)が重合導入されて含まれるコポリマーである。好ましくは、前記モノマーA)は、C3〜C10−モノカルボン酸、C3〜C10−モノカルボン酸の塩、C4〜C8−ジカルボン酸、C4〜C8−ジカルボン酸の無水物、C4〜C8−ジカルボン酸の塩およびそれらの混合物から選択される。塩形のモノマーA)は、好ましくはその水溶性塩の形で、特にアルカリ金属塩、例えばカリウム塩およびとりわけナトリウム塩またはアンモニウム塩の形で使用される。モノマーA)は、それぞれ完全にまたは部分的に無水物形で存在してよい。当然のように、またモノマーA)の混合物も使用できる。
前記モノマー(A)は、好ましくは、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、ビニル酢酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フマル酸、シトラコン酸、無水シトラコン酸、イタコン酸およびそれらの混合物から選択される。特に好ましいモノマー(A)は、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸およびそれらの混合物である。これらのコポリマーは、好ましくは少なくとも1種のモノマーA)を、重合のために使用されるモノマーの全質量に対して5〜95質量%の量で、特に好ましくは20〜80質量%の量で、特に30〜70質量%の量で重合導入して含有する。
防食剤
防食剤として、例えばWO 2008/071582 A1で述べられる剤、例えばカルボン酸が作用する。前記カルボン酸は、直鎖状または分枝鎖状であってよい。種々のカルボン酸の混合物は、特に好ましいことがある。カプリル酸、エチルヘキサン酸、イソノナン酸およびイソデカン酸は、特に好ましいカルボン酸である。防食エマルジョンは、しばしば中性ないし弱アルカリ性なので、前記カルボン酸は、少なくとも部分的に中和された形で、つまり塩として使用することが好ましいことがある。中和のためには、特に水酸化ナトリウム液および/または水酸化カリウム液、同様に例えばアルカノールアミンが適している。特に好ましくは、その際、モノ−および/またはトリアルカノールアミンの使用である。ジアルカノールアミンの使用は、ニトロソアミンの形成の危険性があるためあまり好ましくない。それでも、ジアルカノールアミンは、単独でまたはモノ−および/またはトリアルカノールアミンと一緒に中和のために使用することもできる。
好適な防食剤は、特に14〜36個の炭素原子を有する脂肪族カルボン酸アミド、例えばミリスチン酸アミド、パルミチン酸アミドおよびオレイン酸アミド;6〜36個の炭素原子を有するアルケニルスクシンアミド、例えばオクテニルスクシンアミド、ドデセニルスクシンアミド;メルカプトベンゾチアゾールである。
特に好ましい防食剤は、特に好ましくは脂肪族アミンのアルキレンオキシド付加物、トリエタノールアミンおよび2〜8モル%のプロピレンオキシドを有するエチレンジアミン付加物である。
錯形成剤
錯形成剤は、カチオンを結合する化合物である。典型的な例は、EDTA(N,N,N’,N’−エチレンジアミン四酢酸)、NTA(N,N,N−ニトリロ三酢酸)、MGDA(2−メチルグリシン−N,N−二酢酸)、GLDA(グルタミン酸二酢酸)、ASDA(アスパラギン酸二酢酸)、IDS(イミノ二コハク酸)、HEIDA(ヒドロキシエチルイミン二酢酸)、EDDS(エチレンジアミン二コハク酸)、クエン酸、オキソ二コハク酸およびブタンテトラカルボン酸またはそれらの完全にもしくは部分的に中和されたアルカリ金属塩もしくはアンモニウム塩である。
その他の添加剤
特に適した添加剤は、シリケートのためのスケール抑制剤である。それは、好ましくはアミンの、特に好ましくはアルキレンジアミンのアルコキシル化生成物であり、それらは、BASF Corp.およびBASF SEから商品名Tetronic(登録商標)として販売されている。BASF Corp.のTetronic(登録商標)90R4が殊に適していると見なされている。
更なる好適な添加剤は、例えば定着剤である。好適な定着剤は、例えばWO 2006/108856 A2で述べられる、一般式AI
Figure 2015505574
[式中、
Rは、同一または異なる、直鎖状または分枝鎖状のC2〜C6−アルキレン基であり、
Bは、分岐を意味し、
Eは、式
Figure 2015505574
のアルキレンオキシ単位を意味し、
1は、1,2−プロピレン、1,2−ブチレンおよび/または1,2−イソブチレンを意味し、
2は、エチレンを意味し、
3は、1,2−プロピレンを意味し、
4は、同一または異なる基、水素、C1〜C4−アルキルを意味し、
x、y、zは、それぞれ2〜150の数を意味し、その際、x+y+zの合計は、アルコキシル化前のポリアルキレンイミンの300〜10000の平均分子量Mwに相当するアルキレンイミン単位の数を意味し、
mは、0〜2の有理数を意味し、
nは、6〜18の有理数を意味し、
pは、3〜12の有理数を意味し、その際、0.8≦n/p≦1.0(x+y+z)1/2である]の両性の水溶性アルコキシ化ポリアルキレンイミンである。
また、本発明は、一般式I
Figure 2015505574
[式中、
1は、1〜10個の炭素原子を有するz価のアルキル基であり、
2は、水素または1〜10個の炭素原子を有する一価のアルキル基であり、
EOは、エチレンオキシ基であり、
AOは、3〜10個の炭素原子を有するアルキレンオキシ基であり、
xは、1〜8の数、特に2〜8の数であり、
yは、0.5〜6の数、特に1〜4の数であり、
zは、1〜6の数、特に1〜3の数である]の少なくとも1種の化合物を含有する冷却および/または潤滑液であって、該冷却および/または潤滑液は1質量%未満の含水量を有する前記冷却および/または潤滑液に関する。
本発明による冷却および/または潤滑液に関して、本発明による使用に関して上述したことが相応して当てはまる。
好ましくは、本発明は、R1がブチルである本発明による冷却および/または潤滑液に関する。
本発明は、また、本発明による冷却および/または潤滑液を、材料を削るために、特にワイヤソーによる、特にダイヤモンドワイヤソーによるウェハのソーイングのために用いる使用に関する。このために、遊離砥粒ウェハ切断法または固定砥粒ウェハ切断法においてについて上述したことが相応して当てはまる。
本発明は、また、対象物から、特に半導体材料、例えばシリコン、GaAs、CdTeおよびセラミックからなるブロック、インゴットまたは円柱体から、特にシリコンブロック、シリコンインゴットまたはシリコン円柱体からワイヤソーを用いてウェハを切断するための方法であって、前記対象物および/または該対象物中の切片は、前記定義の本発明による冷却および/または潤滑液で冷却および/または潤滑される前記方法に関する。
本発明は、また、本発明による方法で製造可能な、特に製造されたウェハ、特にシリコンウェハに関する。本発明により製造された前記ウェハは、本発明によるその製造方法に基づき、先行技術の方法により製造されたウェハよりも僅かしかマイクロクラックを示さないという点で優れている。そのため破損の危険性がより低くなる。更に、前記ウェハは、本発明による製造方法に基づき、先行技術により製造されたウェハよりも一様な表面を有し、それよりも僅かな条痕しか有さない。
本発明による冷却および/または潤滑液ならびに本発明による切断方法は、特に単結晶もしくは多結晶のシリコン単結晶もしくは多結晶、GaAs、CdTeならびに他の半導体およびセラミックからなるインゴット、ブロックもしくは円柱体(インゴット)のソーイングのために適している。
本発明による冷却および/または潤滑液は、好ましくは更なる添加剤を含まない無水配合物として使用でき、従って例えばWO 02/40407 A1およびEP 1 390 184 A1による化学工学的湿式後処理による再処理のために極めて適している。
実施例:
ポリエーテルの一般的な製造指示
無水の乾燥した1Lの圧力反応器において、それぞれ1〜2モルの出発アルコールを装入し、そこに0.2質量%(最終生成物に対して)のKOHを加え、そして窒素ですすぐ。閉じた反応器を、次いで30分にわたり130℃に加温し、そして窒素を用いて1バールの超過圧に調整する。引き続き、第1表に示されるモル量のプロピレンオキシドもしくはペンテンオキシド(以下、POもしくはPeOと呼ぶ)ならびにエチレンオキシド(以下、EOと呼ぶ)を並行して(ランダム作業様式)または順次(ブロック作業様式)撹拌しながら計量供給する。
ブロック作業様式の場合に、POもしくはPeOを添加し、圧力が一定に達した後に、EOを添加する前に、少なくとも0.5時間にわたり130℃で撹拌し、そして1バールに圧力を調整する。反応の間に、容器は130℃に調温される。圧力が一定に達した後に、更に約0.5時間にわたり後撹拌する。反応が完了した後に、80℃に冷却し、反応器を放圧させ、そして窒素ですすぎ、KOHの中和のために計算された量の氷酢酸を添加し、0.5時間にわたり後撹拌する。
OH価は、DIN 51562に従って測定し、残留アルコールは、ガスクロマトグラフィーによって測定し、色数APHAは、EN 1557(23℃)により測定する。
第1表:例と分析
Figure 2015505574
例C1〜C5は、本発明による例であり、例C6およびC7は、比較例であり、n.b.は、測定されずを意味する。
特性
本発明による冷却および/または潤滑液C1ないしC5の特性を第2表にまとめる。比較のために、工業的に切断液として使用される(市場標準)本発明によるものではない2つの例を挙げる(C6およびC7)。C7は、80質量%のプロピレングリコールと、18質量%の水と、2質量%の詳細に特定されないもしくは分析されない添加剤を含有する。
以下の特性を測定した:
吸水性
冷却および/または潤滑液の吸水性は、該液をHeraeus BBD 6220型のCO2インキュベーターにおいて38℃および78%の相対空気湿度で貯蔵した後に7時間の時間後に測定する。貯蔵のために、それぞれ1gの切断液を、内径60mmのペトリ皿中で使用する。それぞれ二重測定の平均値が求められる。吸水性は、それぞれ初期秤量に対する質量%での増量で示される。
粘度
切断液の粘度は、20℃でBrookfield LVDV-III Ultra装置(スピンドルV-73)を用いて測定する。粘度は、mPasで示される。
接触角
切断液の接触角は、25℃で、表面を水とアセトンですすぎ、引き続き空気で乾燥されたV2A鋼製の鋼板上に滴下した1秒後に測定される。測定のために、Dataphysics Instruments GmbH(Filderstadt)社のビデオ支援型の高速接触角測定装置が使用される。接触角の単位は、度[°]で示される。
摩耗
摩耗挙動は、MDD2という名称の秤(Hermann Reichert Maschinenbau, Heidenhof Backnang)上で、300Nの負荷をかけ110mの走程で、名称Needle Bearing ZRO. 12x18というローラベアリングのためのステンレス鋼製円柱で1分で測定される。該シリンダは、Timken Company(Canton/Ohio/USA)社から購入する。それぞれ二重測定を実施し、シリンダの質量減少の平均値を測定する。質量減少は、mgで示される。
第2表
Figure 2015505574

Claims (14)

  1. 一般式I
    Figure 2015505574
    [式中、
    1は、1〜10個の炭素原子を有するz価のアルキル基であり、
    2は、水素および/または1〜10個の炭素原子を有する一価のアルキル基であり、
    EOは、エチレンオキシ基であり、
    AOは、3〜10個の炭素原子を有するアルキレンオキシ基であり、
    xは、1〜8の数、特に2〜8の数であり、
    yは、0.5〜6の数、特に1〜4の数であり、
    zは、1〜6の数、特に1〜3の数である]の化合物を、材料を削るための、特にワイヤソーでのウェハのソーイングのための、吸水性が低減された冷却および/または潤滑液の製造のために用いる使用。
  2. 請求項1に記載の使用であって、式I中R1が1〜6個の炭素原子を有するz価のアルキル基、特にブチルを意味することを特徴とする使用。
  3. 請求項1または2に記載の使用であって、前記冷却および/または潤滑液のV2A鋼上での25℃での1秒後の接触角が、10〜40°、有利には10〜35°であることを特徴とする使用。
  4. 請求項1から3までのいずれか1項に記載の使用であって、前記冷却および/または潤滑液の20℃での粘度が、好ましくは15〜120mPas、特に好ましくは20〜110mPaであることを特徴とする使用。
  5. 請求項1から4までのいずれか1項に記載の使用であって、前記ウェハが半導体材料、特にシリコンを含有し、特にシリコンからなることを特徴とする使用。
  6. 請求項1から5までのいずれか1項に記載の使用であって、前記冷却および/または潤滑液が、固定砥粒ウェハ切断法で、特にダイヤモンドワイヤソーを用いた方法で使用することを特徴とする使用。
  7. 請求項1から6までのいずれか1項に記載の使用であって、前記冷却および/または潤滑液が、1質量%未満の含水量を有することを特徴とする使用。
  8. 請求項1から7までのいずれか1項に記載の使用であって、前記冷却および/または潤滑液が、材料を削った後に、特にウェハのワイヤソーによるソーイングの後に、生じた摩耗物の分離のために後処理および/またはリサイクルされることを特徴とする使用。
  9. 請求項1から8までのいずれか1項に記載の使用であって、前記摩耗物は、ライヒェルトによる秤で測定して、使用されるステンレス鋼製円柱の質量減少として測定されて、60mg未満であることを特徴とする使用。
  10. 一般式I
    Figure 2015505574
    [式中、
    1は、1〜10個の炭素原子を有するz価のアルキル基であり、
    2は、水素および/または1〜10個の炭素原子を有する一価のアルキル基であり、
    EOは、エチレンオキシ基であり、
    AOは、3〜10個の炭素原子を有するアルキレンオキシ基であり、
    xは、1〜6の数、特に1〜4の数であり、
    yは、0.5〜6の数、特に1〜4の数であり、
    zは、1〜6の数、特に1〜3の数である]の少なくとも1種の化合物を含有する冷却および/または潤滑液であって、該冷却および/または潤滑液は1質量%未満の含水量を有することを特徴とする冷却および/または潤滑液。
  11. 請求項10に記載の冷却および/または潤滑液であって、R1がブチルであることを特徴とする冷却および/または潤滑液。
  12. 請求項10または11に記載の冷却および/または潤滑液を、材料を削るために、特にワイヤソーによる、特にダイヤモンドワイヤソーによるウェハのソーイングのために用いる使用。
  13. 対象物からワイヤソーによってウェハを切断する方法であって、前記対象物および/または該対象物中の切片が、請求項1に定義されるまたは請求項10もしくは11に記載の冷却および/または潤滑液で冷却および/または潤滑されることを特徴とする方法。
  14. 請求項13に記載の方法で製造できる、特に製造されたウェハ、特にシリコンウェハ。
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