JP2015500368A - 低硫黄燃料の製造のための、固定床における石油供給原料の水素化転化方法 - Google Patents

低硫黄燃料の製造のための、固定床における石油供給原料の水素化転化方法 Download PDF

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Abstract

本発明は、低硫黄燃料の製造のための、石油供給原料の転化方法であって、連続する以下の工程を含む。固定床スイング反応器の上流システムを用いる、供給原料の固定床水素化脱金属工程;水素化分解触媒の存在下での、水素化脱金属された流出物の固定床水素化分解工程;重質フラクションを得るための分離工程;水素が再注入される、重質フラクションの水素化脱硫工程。

Description

本発明は、精製、および、とりわけ硫黄含有不純物を含有する重質炭化水素フラクションの転化に関する。より具体的には、本発明は、真空蒸留物、常圧残油、および真空残油タイプの燃料ベース、特に、低い硫黄含有量を有するバンカー燃料ベースの製造のための、重質石油供給原料の転化方法に関する。本発明の方法はまた、常圧蒸留物(ナフサ、ケロシン、およびディーゼル)、真空蒸留物、並びに、軽質ガス(C1〜C4)を製造するために用いられ得る。
過去数十年にわたり、地球上の産業は、燃料ベース(ガソリン、ディーゼル)の硫黄含有率に関し、厳しい規制にさらされてきたが、今日まで、船用燃料中の硫黄含有率については、それほど規制されてこなかった。今日市販されている燃料は、4.5重量%以下の硫黄を含んでいる。このことは、船舶が、二酸化硫黄(SO2)排出の主な源になってい
ることを意味する。
この排出を低減させるために、国際海事機関は、船用燃料に関する規格について、勧告(推奨基準)を出した。この推奨基準は、ISO規格8217のversion2010に明記
されている(MARPOL条約の附属書VI)。硫黄に関する規格は、主に、将来のSOx排出量に関し、硫黄含有率の推奨基準が、将来0.5重量%以下に相当するところにま
で行きついている。別の非常に制限的な推奨基準は、ISO規格10307−2に準拠したエージング(ageing)後の堆積物の量で、これは、0.1重量%以下でなければならない。同様に、粘度は、380cSt以下(50℃)でなければならない。
本発明は、MARPOL条約の推奨基準に準拠した、燃料ベース、特にバンカー燃料ベースを製造するために用いられる。本発明はまた、燃料ベースを得るために用いられ得る。
最初に水素化脱金属(HDM)工程、次いで水素化分解(HCK)工程、次いで水素化脱硫(HDS)工程を含む固定床石油供給原料転化方法は、当該技術分野において公知である。特許文献1には、最初に固定床HDM工程、次いでHCK工程、次いでHDS工程を含む、原油またはトッピングした(topped)原油の転化方法が記載されており、これは、低い硫黄含有率を有する燃料ベース(ケロシンおよびディーゼル)を製造することを目的としている。
特許文献2には、最初に固定床HDM工程、次いでHCK工程、次いでHDS工程を含む、原油またはトッピングした原油の転化方法が記載されている。該方法は、1個以上のスイング反応器システムを含む。
いずれの文献にも、新たな推奨基準に準拠した重質燃料の製造については、記載されていない。
欧州特許出願公開第1600491号明細書 仏国特許出願公開第2950072号明細書
本発明は、特に低い硫黄含有率を有する燃料ベースの製造、並びに更に、常圧蒸留物および/または真空蒸留物の製造について、従来技術に記載の転化方法を適応させかつ向上させたものである。
より具体的には、本発明は、硫黄含有率が少なくとも0.1重量%、初留点が少なくとも300℃、終点が少なくとも440℃である炭化水素供給原料の転化方法であって:
a)前記供給原料は、固定床水素化脱金属セクション(HDM)において、水素化脱金属処理に付され、固定床水素化脱金属セクションは、先行する少なくとも2個の固定床水素化脱金属ガード(guard)帯域と、その後に続く1個以上の固定床水素化脱金属帯域と
を含み、水素化脱金属ガード帯域は、直列に配置されて、以下に定義される工程a’’)およびa’’’)の連続する繰り返しからなるサイクル様式(cyclic manner)で用いられ

a’)前記少なくとも2個のガード帯域が、最長で、帯域のうちの1つの失活および/または閉塞時間に等しい期間にわたり一緒に用いられる、工程;
a’’)失活および/または閉塞させられたガード帯域が、短絡させられ(short-circuited)、このガード帯域が含む触媒は、再生され、および/または新鮮な触媒によ
って取り替えられる工程であって、この工程の間中、別のガード帯域(単数または複数)は、使用中である、工程;および
a’’’)前記少なくとも2個のガード帯域が一緒に用いられる工程であって、先行する工程の間に触媒が再生されたガード帯域は、再接続され、最長で、ガード帯域のう
ちの1つの失活および/または閉塞時間に等しい期間にわたり継続され;
b)少なくとも部分的に脱金属された流出物の少なくとも一部が、少なくとも1個の固定床水素化分解触媒を含む水素化分解セクション(HCK)において水素化分解され;
c)少なくとも部分的に水素化分解された流出物の少なくとも一部が、分別に付され、これにより、軽質フラクションおよび重質フラクションが得られ;
d)前記重質フラクションの少なくとも一部が、少なくとも1個の固定床水素化脱硫触媒を含む水素化脱硫セクション(HDS)において、水素化脱硫され、ここで水素が再注入される;
、方法に関する。
第1工程は、供給原料の固定床HDMを含む。HDMの主要な目的は、金属含有量、並びに、第1の部分(first part)の硫黄および他の不純物を相当低減させることである。HDMは、一般的に、その後に続くHDS工程の前に行われ、これにより、金属に敏感なHDS触媒が保護される。HDMセクションは、水素化脱金属ガード帯域(すなわちスイング反応器)を含み、これは、操作サイクルを増強するために用いられ得る。
HDM工程で得られた流出物は、次いで、固定床HCK工程に付され、これにより、供給原料が、より軽質な留分、特に、所望の蒸留物(ナフサ、ケロシン、およびディーゼル)に転換させられる。従って、この工程は、所望の燃料ベースを製造するために用いられ得る。
本発明における主要な工程の1つは、HCK工程・HDS工程間で分別を行うことからなり、これにより、重質フラクションから、より軽質のフラクション(ナフサ、ガスオイル、だけでなく、NH3、H2S、C1〜C4等のガスも含む)が分離される。従って、分
離工程は、固定床で脱硫されるべきフラクションを最小限にとどめるために用いられ得る。このようにして、HDSセクションの寸法が低減させられ得る。同様に、軽質フラクションの過剰分解(overcracking)、およびそれ故の燃料ベース収率の喪失が、回避される。
分別工程はまた、軽質フラクション中に含まれるH2Sを分離するために、用いられ得
る。H2Sの除去は、HDSセクションにおけるH2Sの濃度を最小限にとどめるために(並びに、従って、H2Sの分圧を最小限にとどめるために)有利である。実際、H2Sの濃度が高すぎると、HDS触媒に対して阻害効果を及ぼす場合がある。
0.5重量%以下の、重質フラクション中の硫黄含有率を得るために、HDSは、強力でなければならない。実際、炭化水素供給原料中に存在する硫黄含有化合物は、一般的に、より高い沸点範囲内に集中している。重質フラクションは、従って、HDSに対して難分解性(refractory)であり、それが、重質フラクションをより一層難分解性にさせる水素化分解工程に付された場合、より一層その傾向が強くなる。
HDSを促進するために、高い水素分圧(ppH2)(すなわち、ガス中の水素の、よ
り高い濃度)が用いられなければならず、これは、軽質化合物(ガスオイル、ケロシン、ナフサ、および、NH3、H2S、C1〜C4のみならず水素のガス)を除去し、HDS工程におけるH2の希釈を防ぐ上流の分別工程を介して可能となる。この分圧を増加させる
ために、分別後、HDS工程において、水素が重質フラクションと共に再注入される。このようにして、推奨基準を満たす、十分に脱硫された燃料ベースが得られる。
本方法の変形例において、HDS後に得られた流出物は、分離工程(工程e)を経てもよく、この工程から、燃料ベース(ナフサ、ケロシン、ガスオイル)の少なくとも1つのフラクション、並びに、重質フラクション、例えば、燃料ベースを構成する、真空蒸留物、真空残油、または常圧残油が、通常回収される。
本発明の方法によって製造される燃料ベースの硫黄含有率は、0.5重量%以下である。加えて、燃料ベースは、本方法によって得られる真空蒸留物によって構成され、硫黄含有率は、0.1重量%前後となることもある。
本方法の変形例において、本方法によって得られた少なくとも1つの重質フラクションの少なくとも一部は、接触分解セクション(工程f)に送られてよく、ここで、それは、とりわけ、軽質サイクルオイル(LCO)および重質サイクルオイル(HCO)を製造するために用いられ得る条件下で処理される。これらのオイルは、本発明の方法から得られた燃料ベースと混合するための融剤(fluxing agent)として用いられてよく、これにより
、燃料が構成され、目標粘度が得られる。
供給原料
本発明の方法で処理される供給原料は、有利には、単独で、あるいは混合物として、常圧残油、直留蒸留からの真空残油、原油、トッピングした原油、脱アスファルト油、転化方法からの残油、例えば、コークス化、固定床、沸騰床、または移動床水素化転化から得られるもの、あらゆる由来、特に、歴青砂(bituminous sands)またはオイルシェール(oil
shale)、歴青砂またはその派性物(derivatives)、オイルシェールまたはその派性物からの重質油から選択される。
供給原料の硫黄含有率は、一般的に少なくとも0.1重量%、しばしば少なくとも1重量%、多くの場合少なくとも2重量%、あるいは更には4重量%、あるいは更には7重量%である。
供給原料は、一般的に、初留点が少なくとも300℃であり、終点が、少なくとも440℃、好ましくは少なくとも500℃である。
本発明において、処理される供給原料は、好ましくは、常圧残油、真空残油、またはこれらの残油の混合物である。
これらの供給原料は、有利には、そのままで用いられるか、あるいは、炭化水素共供給原料(co-feed)または炭化水素共供給原料の混合物によって希釈されてもよい。供給原料
と共に導入される共供給原料は、ガスオイル、あるいは、蒸留から、または、転化方法、例えば、接触分解、ビスブレーキング(visbreaking)、またはコークス化方法から得られ
た真空蒸留物フラクションから選択されてよい。これらの共供給原料はまた、流動床接触分解方法から得られた生成物から選択されてよい:軽質サイクルオイル(LCO)、重質サイクルオイル(HCO)、デカンテーションしたオイル、または流動床接触分解残油。
共供給原料はまた、有利には、石炭(coal)またはバイオマス液化方法から得られる留分、芳香族抽出物または任意の他の炭化水素留分、あるいは更には非石油供給原料、例えば、石炭、バイオマス、例えば熱分解オイルまたは産業廃棄物(例えば、再生ポリマー)、あるいは、植物油、藻由来の油、または動物油の(触媒を用いるかあるいは用いない、かつ、水素を用いるかあるいは用いない)熱転化からの気体および/または液体派生物(全くあるいはほとんど全く固体を含まない)を含んでよい。
共供給原料は、単独であるいは混合物として導入されてよい。
水素化脱金属工程(HDM)(工程a)
本発明において、供給原料は、先行する少なくとも2個の固定床HDMガード帯域(すなわちスイング反応器)と、その後に続く1個以上の固定床HDM帯域を含む、HDM工程に付される。
水素化脱金属工程は、有利には、300〜500℃の範囲、好ましくは350〜420℃の範囲の温度で、2〜35MPaの範囲、好ましくは10〜20MPaの範囲の絶対圧で行われてよい。温度は、通常、水素化脱金属の所望の程度に応じて調節される。通常HSVは、0.1〜5h-1の範囲、好ましくは0.1〜2h-1の範囲である。供給原料と混合される水素の量は、通常、液体供給原料の立方メートル(m3)当たり、100〜50
00標準立方メートル(Nm3)、通常200〜2000Nm3/m3、好ましくは300
〜1500Nm3/m3である。通常、水素化脱金属工程は、液体下降流様式の1個以上の反応器において、工業規模で行われる。
本発明の方法のために、各工程に適応した特定の触媒が、通常用いられる。
HDMを行うために、理想の触媒は、供給原料中のアスファルテンを処理可能でなければならず、同時に、高い金属保持能力およびコーキングに対する高い耐性に関連付けられる、高い脱金属力(demetallizing power)を有しなければならない。
HDM触媒は、有利には、担体としての多孔性耐火性酸化物上で、単独でまたは混合物として用いられる、第VIII族金属(好ましくは、ニッケルおよび/またはコバルト)金属および第VIB族金属(好ましくは、モリブデンおよび/またはタングステン)によって形成される群から選択される少なくとも1種の金属を含む触媒である。前記担体は、一般的に、アルミナ、シリカ、シリカ‐アルミナ、マグネシア、粘土、およびこれら鉱物の少なくとも2種の混合物によって形成される群から選択される。
HDM工程に置かれた触媒の初期活性相は、一般的に、ニッケルおよびモリブデンによって構成される。この活性相は、コバルトおよびモリブデンによって構成される相より高く水素化するものとして知られており、これは、細孔中のコークスの形成およびそれ故のその活性相の失活を制限するために用いられ得る。好ましくは、HDM触媒は、前記触媒上に担持させられ、かつ、リン、ホウ素、およびケイ素によって形成される群にから選択される少なくとも1種のドーピング元素を含む。
HDM工程において用いられ得る触媒の例は、特許EP113297、EP113284、US5221656、US5827421、US7119045、US5622616、およびUS5089463に記載されている。好ましくは、HDM触媒は、スイング反応器において用いられる。
特許FR2940143に記載されたように、HDMセクションおよびHDSセクションの両方において、HDMおよびHDSの両方に活性な、混合された触媒を用いることも可能である。供給原料の注入の前に、本発明の方法で用いられる触媒は、好ましくは、(現場で(in situ)または現場外(ex situ)で)硫化処理に付されている。
HDM工程において、HDM反応が主に行われるが、同時に、水素化脱窒(HDN)、水素化、水素化脱酸素、水素化脱芳香族、水素化異性化、水素化脱アルキル化、水素化分解、水素化脱アスファルト化およびコンラドソン炭素還元反応を伴って、なんらかのHDS反応が起こることは、当業者であれば、容易に理解するであろう。同様に、HDS工程において、上記の諸反応を伴って、HDS反応が主に行われる。このことは、水素化分解についても言えることで、水素化分解において、上記の諸反応を伴って、HCK反応が主に行われる。
本発明によると、固定床水素化脱金属工程は、主要な水素化処理反応器の上流のスイング反応器(すなわちガード帯域)のシステムを用いる。より具体的には、水素化脱金属工程は、先行する少なくとも2個の固定床水素化脱金属ガード帯域と、この後に続く1個以上の固定床水素化脱金属帯域とを含み、水素化脱金属ガード帯域は、直列に配置され、サイクル様式で用いられ、以下に定義する工程a’’)およびa’’’)の連続する繰り返しからなる:
a’)前記少なくとも2個のガード帯域が、最長で、帯域のうちの1つの失活および/または閉塞時間に等しい期間にわたり一緒に用いられる、工程;
a’’)失活および/または閉塞させられたガード帯域が、短絡させられ(short-circuited)、このガード帯域が含む触媒は、再生され、および/または新鮮な触媒
によって取り替えられる工程であって、この工程の間中、別のガード帯域(単数または複数)は、使用中である、工程;および
a’’’)前記少なくとも2個のガード帯域が一緒に用いられる工程であって、先行する工程の間に触媒が再生および/または取り替えられたガード帯域は、再接続され、最長で、ガード帯域のうちの1つの失活および/または閉塞時間に等しい期間にわたり継続される、工程。
好ましくは、1個の反応器の触媒の再生および/または取り替え後、この反応器は、機能している反応器の下流で再接続される。
スイング反応器システムは、特許FR2681871、FR2784687、およびEP1343857から公知である。スイング反応器の機能は、これらの反応器における閉塞および/または失活を防止または妨害することによって、下流の主要な水素化処理反応器を保護することである。実際、固定床を用いる際に遭遇する問題の1つは、閉塞であり、これは、供給原料中に含まれるアスファルテンおよび堆積物により起こる。別の問題は
、水素化処理反応の間中に起こる、大量の金属沈着物による触媒の失活である。従って、スイング反応器は、所定の時間にわたり、サイクル様式で単位装置全体を停止させることなく、サイクル様式で操作するスイング反応器においてのみ、失活および/または閉塞させられた触媒を取り換えることを可能にすることによって、単位装置の操作サイクルを増強するために用いられる。
失活および/または閉塞時間は、供給原料、水素化脱金属工程の操作条件、および用いられる触媒(単数または複数)に応じて変動する。それは、一般的に、触媒性能の低下(流出物中の金属および/または他の不純物の濃度の上昇)として、触媒の活性を維持するために必要な温度の上昇として、あるいは、閉塞の特定の場合において、圧力降下の著しい増加によって表される。圧力降下Δpは、閉塞の程度を表し、これは各帯域にわたるサイクルを通して、継続的に測定され、かつ、帯域を通じて流れの通過が部分的に塞がれることに由来する圧力の上昇として定義され得る。同様に、温度は、2個の帯域のそれぞれにわたるサイクルを通して継続的に測定される。
失活および/または閉塞時間を定義するために、まず、当業者は、処理されるべき供給原料、操作条件、選択される触媒に応じて、圧力降下ΔPおよび/または操作温度の最大許容値を定義している。この値を超えると、ガード帯域は、接続解除されなければならない。失活および/または閉塞時間は、従って、圧力降下および/または温度の制限値に到達する時間として定義される。重質フラクションの水素化処理方法の場合、圧力降下の制限値は、一般的に0.3〜1MPa(3〜10バール)、好ましくは0.5〜0.8MPa(5〜8バール)の範囲である。温度の制限値は、一般的に400〜430℃の範囲であり、この温度は、本明細書の以降において、触媒床にわたって測定される平均温度に相当する。
スイング反応器の操作条件は、一般的に、主要な水素化処理反応器の操作条件と同一である。操作時の各スイング反応器のHSVの値は、好ましくは0.25〜4h-1、通常1〜2h-1である。スイング反応器の全体的なHSV値および各反応器の全体的なHSV値は、反応温度を制御しながら(発熱性を制限しながら)、最大のHDMをもたらすように選択される。
好ましい実施形態において、触媒調整セクションが用いられ、これにより、操作中の、すなわち単位装置の操作を停止することなく、ガード帯域のスイングを可能とする:最初に、中程度の圧力(1〜5MPa、好ましくは1.5〜2.5MPa)で機能するシステムが用いられ得、これにより、接続解除された保護反応器での、以下の操作が行われる:使用済の触媒の排出前の、洗浄、ストリッピング、冷却;ついで、新鮮な触媒を用いる装填後の、加熱および硫化;次いで、別の加圧/減圧システムおよび適切な技術のタップ(taps)および弁が用いられ得、これにより、単位装置を停止することなく、すなわち、操作要因に影響を及ぼすことなく、ガード帯域のスイングが行われる。これは、洗浄、ストリッピング、使用済み触媒の排出、新鮮な触媒の再装填、加熱、および硫化操作の全てが、接続解除された反応器またはガード帯域において行われるからである。あるいは、事前に硫化された触媒が、触媒調整セクションで用いられてよく、これにより、操作中のスイング操作(in-operation swing operation)が簡略化される。
スイング反応器を出る流出物は、次いで、主要な水素化処理反応器に送られる。
別の変形例において、各ガード帯域への入口において、供給原料は、ガード帯域中に含まれる触媒床(単数または複数)の上流に位置するフィルタプレートを通過する。このフィルタプレートは、特許FR2889973に記載されており、これは、フィルタ媒体を含む特定の分配器プレートによって、供給原料中に含まれる閉塞粒子を捕捉するために用
いられ得る。
更に別の変形例において、フィルタプレートが、HDM、HCK、およびHDS帯域へのそれぞれの出口に取り付けられてよい。
一般に、各HDM、HCK、またはHDS帯域、あるいは、ガード帯域は、少なくとも1個の触媒床(例えば、1、2、3、4、または5個の触媒床)を含む。好ましくは、各ガード帯域は、1個の触媒床を含む。各触媒床は、1つ以上の触媒を含む少なくとも1つの触媒層を含み、場合により、先行して存在する、例えば、押出物、ビーズ、またはペレットの形態のアルミナまたはセラミックスの少なくとも1つの不活性層をも含む。触媒床(単数または複数)において用いられる触媒は、同一であっても異なっていてもよい。
水素化分解工程(HCK)(工程b)
本発明によると、少なくとも部分的に脱金属された流出物の少なくとも一部、好ましくは全部が、少なくとも1個のHCK触媒を含むHCKセクションで、水素化分解される。
好ましい変形例において、HCK工程は、先行する少なくとも2個の固定床HCKガード帯域および、これに続く1個以上の固定床HCK帯域を含み、ガード帯域はサイクル様式で用いられるように、直列に配置されている。これらのガード帯域の操作は、HDMの場合において記載された操作と同一である。HCKセクションの上流のスイング反応器のシステムとは、HCK触媒の耐用期間が増大され得ることを意味する。HCKスイング反応器の触媒および操作条件は、一般的に、主要なHCK反応器と同一である。
更に別の変形例において、主要なHCK反応器への入口、またはスイングHCK反応器への入口のいずれかのHCKセクションへの入口に、フィルタプレートが取り付けられてよい。
水素化分解工程は、有利には、300〜500℃の範囲、好ましくは350〜420℃の範囲の温度、2〜35MPaの範囲、好ましくは10〜20MPaの範囲の絶対圧で行われてよい。通常、HSVは、0.1〜5h-1の範囲、好ましくは0.1〜2h-1の範囲である。HCK供給原料と混合される水素の量は、通常、液体供給原料の立方メートル(m3)当たり100〜5000標準立方メートル(Nm3)、通常200〜2000Nm3
/m3、好ましくは300〜1500Nm3/m3。通常、水素化分解工程は、工業的に、
1個以上の液体下降流反応器内で行われる。
HCK工程における転化の程度は、一般的に20%超、好ましくは30%超、より好ましくは35%超である。それは、一般的に60%未満である。転化の程度は、反応セクションへの入口において343℃超の沸点を有する有機化合物の重量による割合から、反応セクションからの出口において343℃超の有機化合物の重量による割合を引いたものを、反応セクションへの入口において343℃超の沸点を有する有機化合物の重量による割合によって除算したものとして定義される。
HCK反応を適正に活性化させるために、前記触媒は有利には、水素化相と酸相とを有する二機能性触媒であるべきであり、水素化相により、芳香族が水素化させられ、かつ飽和化合物とこれに対応するオレフィンとの間に平衡状態がもたらされ、酸相は、水素化異性化および水素化分解反応を促進するために用いられ得る。酸機能は、有利には、表面酸度を有する大きな表面積(一般的に100〜800m2/g)を有する担体、例えば、ハ
ロゲン化(主に、塩化またはフッ化)アルミナ、酸化ホウ素とアルミニウムの組み合わせ、無定形シリカ‐アルミナ、およびゼオライトによって提供される。水素化機能は、有利には、元素周期分類の1種以上の第VIII族金属、例えば、鉄、コバルト、ニッケル、ルテニウム、ロジウム、パラジウム、オスミウム、イリジウム、および白金か、あるいは
、元素周期分類の少なくとも1種の第VIB族金属、例えば、モリブデンまたはタングステン、並びに、少なくとも1種の第VIII族非貴金属(例えば、ニッケルまたはコバルト)の関連かのいずれかによって提供される。水素化分解触媒ははまた、重質供給原料が用いられているので、有利には、不純物およびアスファルテンに対して高い耐性を有するべきである。
好ましくは、用いられるHCK触媒は、単独でまたは混合物として選択される第VIII族金属および第VIB族金属から形成される群から選択される少なくとも1種の金属と、鉄を含有する10〜90重量%のゼオライト、および90〜10重量%の無機酸化物を含む担体とを含む。用いられる第VIB族金属は、好ましくはタングステンおよびモリブデンから選択され、第VIII族金属は、好ましくはニッケルおよびコバルトから選択される。HCK触媒触媒は、好ましくは、日本特許番号2289419(IKC)またはEP0384186に記載の調製方法を用いて調製される。
このタイプの触媒の例は、特許JP2966985、JP2908959、JP01049399、JP61028717、US4446008、US4,622,127、US6,342,152、EP0537500、およびEP0622118に記載されている。
別の好ましい変形において、用いられる触媒は、シリカ‐アルミナ担体上のニッケルおよびタングステンをベースとする触媒である。
供給原料の注入前に、本発明の方法で用いられる触媒は、好ましくは(現場(in situ)
または現場外(ex situ)で)硫化処理に付される。
分別工程(工程c)
少なくとも部分的に水素化分解された流出物は、少なくとも1回の分別工程に付され、場合により他の補足的分別工程によって完了され、これにより、少なくとも軽質フラクションおよび重質フラクションが分離されることが可能となる。
この分離により、HDS工程における軽質フラクションの過剰分解が回避される。この分離はまた、HDS反応器の投資コストを低減させるため(より少ない処理されるべき供給原料、より少ない触媒等)、あるいは、HDS反応器における滞留時間を増加させ、かつそれ故に脱硫を向上させるために用いられ得る。分離は、特に、軽質ガスを除去するために、並びにそれ故に、この後に続く水素の再注入によって、強力なHDSに必要な水素分圧が最大となるのを可能にするために用いられ得る。
分別工程c)は、好ましくは、工程間分離器を用いるフラッシュ分離を含む。分離は、精密な(precise)カットポイントでは行われない;むしろ、それは、フラッシュ分離であ
る。カットポイントを記載しなければならいとすれば、それは、200〜450℃であると言えるであろう。
分別工程は、有利には、当業者に公知の任意の方法、例えば、高圧および/または低圧分離器、および/または、蒸留工程、および/または、高圧および/または低圧ストリッピング工程、および/または、液/液抽出工程、および/または、固/液分離工程、および/または遠心分離工程の1つまたは2つ以上の組み合わせによって完了されてよい。
変形例において、重質フラクションの少なくとも一部、好ましくは全部が、次いで、水素化脱硫工程に送られる。
別の変形例において、分別工程は、更に、常圧蒸留物および常圧残油を得るために用い
られ得る、重質フラクションの常圧蒸留を含む。
別の変形例において、分別工程は、また、フラッシュ分離から得られた常圧残油または重質フラクションの真空蒸留を含み、これにより、真空蒸留物および真空残油が得られる。
従って、重質フラクションは、常圧蒸留によって、ナフサ、ケロシン、および/またはディーゼルタイプの少なくとも1つの軽質炭化水素フラクションを含む少なくとも1つの常圧蒸留物フラクションと、常圧残油フラクションとに分別される。常圧残油フラクションの少なくとも一部は、真空蒸留によって、真空蒸留物フラクションおよび真空残油フラクションに分別されてもよい。真空残油フラクションおよび/または常圧残油フラクションの少なくとも一部は、有利には、水素化脱硫工程に送られる。
HDS工程に送られない、分別工程から得られたフラクション(例えば、フラッシュ分離から得られる軽質フラクション、常圧蒸留物フラクション、または実際、真空蒸留物フラクション)は、この後に続く後処理に付されてもよい。
水素化脱硫工程(HDS)工程d)
本発明によると、分別工程後に得られた重質フラクションの少なくとも一部、好ましくは全部が、少なくとも1つのHDS触媒を含む固定床HDSセクションにおいて脱硫される。HDS工程に付されるこの重質フラクションは、少なくとも部分的に水素化分解された流出物のフラッシュ分離によって得られた重質フラクションの少なくとも一部であるか、常圧蒸留によって得られた常圧残油の少なくとも一部であるか、あるいは、真空蒸留によって得られた真空残油の少なくとも一部であるか、もしくはこれらのフラクションの混合物であるかのいずれかであってよい。
好ましい変形例において、前記重質フラクションは、先行する少なくとも2個の固定床水素化脱硫ガード帯域と、この後に続く1個以上の固定床水素化脱硫帯域とを含む、固定床水素化脱硫セクションにおいて、水素化脱硫処理に付され、水素化脱硫ガード帯域は、直列に配置されて、サイクル様式で用いられ、以下に定義する工程d’’)およびd’’’)の連続する繰り返しからなる:
d’)前記少なくとも2個のガード帯域が、最長で、帯域のうちの1つの失活および/または閉塞時間に等しい期間にわたり一緒に用いられる、工程;
d’’)失活および/または閉塞させられたガード帯域が、短絡させられ(short-circuited)、このガード帯域が含む触媒は、再生され、および/または新鮮な触媒によって取り替えられる工程であって、この工程の間中、別のガード帯域(単数または複数)は、使用中である、工程;および
d’’’)前記少なくとも2個のガード帯域が一緒に用いられる工程であって、先行する工程の間に触媒が再生されたガード帯域は、再接続され、最長で、ガード帯域のうちの1つの失活および/または閉塞時間に等しい期間にわたり継続される、工程。
これらのガード帯域の操作は、HDMの場合で記載した操作と同一である。HDSスイング反応器の、触媒並びに操作条件は、一般的に、主要なHDS反応器と同一である。
HDSセクションの上流にスイング反応器のシステムが配置されているということは、HDS触媒が保護され得、かつそれらの耐用期間が延長され得ることを意味する。実際、水素化分解の間中、特に、転化率が高い場合、堆積物(沈殿したアスファルテン)が、重質フラクション中に形成され得る。主要なセクションの固定床のあらゆる閉塞を防ぐために、主要な反応器でHDSを行う前に、HDSスイング反応器中の堆積物を除去することが有利である。また、燃料ベースの0.1重量%以下のエージング後、堆積物の量の推奨基準を満たすために、堆積物を除去することも有利である。
更に別の変形例において、主要なHDS反応器への入口か、あるいはスイングHDS反応器への入口のいずれかの、HDSセクションへの入口において、フィルタプレートが取り付けられてよい。
水素化脱硫工程は、有利には、300〜500℃の範囲、好ましくは350〜420℃の範囲の温度、2〜35MPaの範囲、好ましくは10〜20MPaの範囲の絶対圧で行われてよい。通常、HSVは、0.1〜5h-1の範囲、好ましくは0.1〜2h-1の範囲である。HDSセクションにおいて供給原料と混合される水素の量は、通常、液体供給原料の立方メートル(m3)当たり100〜5000標準立方メートル(Nm3)、通常200〜2000Nm3/m3、好ましくは300〜1500Nm3/m3である。通常、水素化脱硫工程は、工業的に、1個以上の液体下降流反応器内で行われる。
水素化脱硫を促進するために、操作は、高い水素分圧(ppH2)(すなわち、気体中
、より高い水素濃度)で行われなければならず、これは、軽質化合物を除去し、HDS工程におけるH2の希釈を防ぐ、上流の分別工程を介して可能である。次いで、水素は、重
質フラクションと共に、分別後HDS工程に再注入される。水素は、補給水素、および/または、本方法または別の方法から再循環させられた水素であってよい。必要な場合、HDSセクションには、補給水素のみが供給されてよく、このことは、HDSに有利に働く。HDS入口におけるppH2は、12MPa超、好ましくは13MPa超である。
HDSを促進し、コンラドソン炭素を低減させるために、理想の触媒は、高い水素化力を有しなければならず、これにより、生成物の強力な精製:脱硫、脱窒、並びに、場合による、脱金属の継続およびアスファルテン含有量の低減が行われる。
HDS触媒は、有利には、マトリクスと、元素周期分類の第VIB族元素および第VIII族元素によって形成される群から選択される少なくとも1種の水素化脱水素元素とを含む。
マトリクスは、有利には、単独または混合物として用いられる、例えば、アルミナ、ハロゲン化アルミナ、シリカ、シリカ‐アルミナ、粘土(例えば、カオリンまたはベントナイト等の天然粘土から選択される)、マグネシア、酸化チタン、酸化ホウ素、ジルコン、リン酸アルミニウム、リン酸チタン、リン酸ジルコニウム、炭(coal)、またはアルミン酸塩等の化合物によって構成される。好ましくは、マトリクスは、当業者に公知の任意の形態のアルミナを含み;より好ましくは、マトリクスはガンマアルミナである。
水素化脱水素元素は、有利には、元素周期分類の第VIB族元素および第VIII族非貴金属元素によって形成される群から選択される。好ましくは、水素化脱水素元素は、モリブデン、タングステン、ニッケル、およびコバルトによって形成される群から選択される。より好ましくは、水素化脱水素元素は、少なくとも1種の第VIB族元素および少なくとも1種の第VIII族非貴金属元素を含む。この水素化脱水素元素は、例えば、少なくとも1種の第VIII族元素(Ni、Co)と少なくとも1種の第VIB族元素(Mo、W)との組み合わせを含んでよい。好ましくは、水素化脱硫触媒はまた、有利には、前記触媒上に担持させられ、かつ、リン、ホウ素、およびケイ素から形成される群から選択された少なくとも1種のドーピング元素を含む。
好ましいHDS触媒は、担体としての多孔性耐火性酸化物上の、単独または混合物として選択される、第VIII族金属および第VIB族金属によって形成される群から選択される少なくとも1種の金属を含み、前記担体は、一般的に、アルミナ、シリカ、シリカ‐アルミナ、マグネシア、粘土、およびこれら鉱物の少なくとも2種の混合物によって形成
される群から選択される。特に好ましいHDS触媒は、アルミナ上のCoMo、NiMo、および/またはNiW触媒であり、また、リン、ホウ素、およびケイ素によって形成される原子の群から選択される少なくとも1種の元素でドーピングされた、アルミナ上のCoMo、NiMo、および/またはNiW触媒である。
HDS工程において用いられてよい触媒の例は、特許EP113297、EP113284、US6589908、US4818743、およびUS6332976に記載されている。
供給原料の注入の前に、本発明において用いられる触媒は、好ましくは、上記の硫化処理に付される。
脱硫された流出物の分離(工程e)
本発明の日常的な実施において、HDS工程d)で得られた流出物は、少なくともその一部、好ましくはその全体が、工程e)と称される分離工程に送られる。
分離工程は、有利には、当業者に公知の任意の方法、例えば、高圧および/または低圧分離器、および/または蒸留工程、および/または高圧および/または低圧ストリッピング工程、および/または液/液抽出工程、および/または固/液分離工程、および/または遠心分離工程の1つまたは2つ以上の組み合わせを用いて、行われてよい。
好ましくは、分離工程e)は、気相、ナフサ、ケロシン、および/またはディーゼルタイプの少なくとも1つの軽質炭化水素フラクション、真空蒸留物フラクション、および真空残油フラクション、および/または常圧残油フラクションを得るために用いられ得る。
好ましくは、水素化脱硫工程d)で得られた流出物の少なくとも一部は、常圧蒸留および真空蒸留を含む分離工程に送られ、この分離工程において、水素化脱硫工程からの流出物は、常圧蒸留によって、気体フラクション、燃料ベースを含む少なくとも1つの常圧蒸留物フラクション、および常圧残油フラクションに分別され、次いで、常圧残油の少なくとも一部が、真空蒸留によって、真空蒸留物フラクションおよび真空残油フラクションに分別される。
真空残油フラクション、および/または真空蒸留物フラクション、および/または常圧残油フラクションは、部分的に、0.5重量%以下の硫黄含有率を有する燃料ベースを少なくとも構成してよい。真空蒸留物フラクションは、0.1重量%前後の硫黄含有率を有する燃料ベースを構成してもよい。
得られた種々の燃料ベース留分(LPG、ナフサ、ケロシン、および/またはディーゼル)を品質向上させることは、本発明の目的ではなく、その方法は、当業者に周知である。得られた生成物は、燃料プールに統合されてよく、あるいは、補足的精製工程に付されてもよい。ナフサ、ケロシン、ガスオイル、および真空ガスオイルフラクション(単数または複数)は、1回以上の処理(水素化処理、水素化分解、アルキル化、異性化、接触改質、接触分解、または熱分解等)に付されてよく、これにより、これらのフラクションは、別個にまたは混合物として、要求される規格(硫黄含有率、煙点、オクタン価、セタン価等)へと、もたらされる。
分離工程e)から得られた気体フラクションは、好ましくは、水素を回収して、それを水素化処理および/または水素化転化反応器に再循環させるために、精製処理に付される。このことは、HCK・HDS工程間の工程間分離器に由来する軽質フラクションの場合にもあてはまる。
工程e)で得られた真空残油、および/または常圧残油、および/または真空蒸留物残油の一部は、また、水素化脱金属工程a)および/または水素化分解工程b)に再循環させられてよい。これらの再循環物は、例えば燃料へと品質向上させられ得る軽質生成物の収率を大幅に増加させるために用いられ得、アスファルテン、金属、および窒素に対する再循環物の希釈効果により、触媒の耐用期間を延長することができる。
工程e)で得られた、ナフサ、ケロシン、および/またはディーゼルタイプの炭化水素フラクションの少なくとも一部は、水素化脱金属工程a)に再循環させられてよい。これらの再循環物は、高粘性の供給原料を処理するために用いられ得る。
0.1%以下のエージング後の堆積物含有量に関する推奨基準に準拠した燃料を構成するために、好ましくは分離工程e)の後、燃料ベースは、堆積物と触媒粒子とを分離するための工程に付されてよい。好ましくは、分離工程e)から得られた、真空残油、および/または真空蒸留物、および/または常圧残油フラクションの少なくとも一部は、少なくとも1個のフィルタ、例えばロータリフィルタまたはバスケットフィルタ、あるいは、遠心分離システム、例えばフィルタに関連付けられたハイドロサイクロンあるいはインラインデカンテーションを用いる、堆積物および粒子の分離を経る。
接触分解(工程f)
変形例において、工程e)で得られた真空蒸留物フラクションおよび/または真空残油フラクションの少なくとも一部は、工程f)と示される接触分解セクションに送られ、このセクションにおいて、それは、気体フラクション、ガソリンフラクション、ディーゼルフラクション、および残留フラクションを製造できる条件下で処理される。
本発明の1つの実施態様において、当業者によってしばしばスラリーフラクションと称される、接触分解工程f)で得られた残留フラクションの少なくとも一部は、工程a)への入口に再循環させられる。残留フラクションはまた、少なくとも一部、あるいは更にはその全体が、精製所の重質燃料貯蔵帯域に送られてもよい。
本発明の特定の実施態様において、この工程e)の間中に得られたガスオイルフラクション(あるいはLCO)の一部および/または残留フラクション(HCOを含む)の一部は、本方法によって得られた燃料ベースと混合されることとなる融剤ベースを構成するために用いられてよい。
接触分解工程f)は、通常、例えば、本出願人によって開発されR2Rとして知られる方法を用いる、流動床接触分解工程である。この工程は、分解に適した条件下で、より低い分子量を有する炭化水素製品を製造することを目的として、当業者に公知の従来の方法で行われてよい。この工程e)の流動床分解に関連して用いられる操作および触媒については、例えば、特許文献US4695370、EP184517、US4959334、EP323297、US4965232、US5120691、US5344554、US5449496、EP485259、US5286690、US5324696、EP542604、およびEP699224に記載されている。
流動床接触分解反応器は、上昇流または下降流の様式で操作してよい。本発明の好ましい実施態様ではないが、移動床反応器中で接触分解を行うことを想定することも可能である。特に好ましい接触分解触媒は、通常適切なマトリクス、例えば、アルミナ、シリカ、シリカ‐アルミナと混合される、少なくとも1種のゼオライトを含むものである。
融剤添加
粘度に関する推奨基準、すなわち380cSt以下(50℃)に準拠した燃料を構成するために、本方法によって得られる燃料ベース(常圧残油、および/または真空蒸留物、および/または真空残油)は、必要であれば、所望の燃料グレード(grade)の目標
粘度に達するために、融剤ベースと混合されてよい。
融剤ベースは、接触分解からの軽質サイクルオイル(LCO)、接触分解からの重質サイクルオイル(HCO)、接触分解残油、ケロシン、ガスオイル、真空蒸留物、および/またはデカンテーションしたオイルから選択されてよい。
好ましくは、水素化脱硫後、方法の分離工程e)で得られたケロシン、ガスオイルおよび/または真空蒸留物が用いられ、あるいは、接触分解工程f)で得られたガスオイルおよび/または残留フラクション(特に重質HCOオイルを含む)の一部が用いられる。
以下の図面は、本発明の有利な実施形態を示す。本質的に、本発明の単位装置および方法を記載することとし、上述した操作条件については、繰り返し記載しないこととする。
図1は、本発明の方法を記載している。より良い理解のために、図1の水素化脱金属セクションにおけるガード帯域の操作を図2に記載する。
図1において、室16内で事前加熱された再循環水素14および補給水素24と混合された、室12内で事前加熱された供給原料10は、導管18を介して、ガード帯域システムに導入される。それは、場合により、フィルタ17を通過する。
ここで図2を参照すると、2個のガード帯域(すなわちスイング反応器)RaおよびRbを含む水素化脱金属セクションにおけるガード帯域の操作は、以下の4つの連続する工程をそれぞれ含む一連のサイクルを含む:
・供給原料は、反応器Ra次いで反応器Rbを連続して通過する、第1工程(工程a’);
・供給原料は、反応器Rbのみを通過し、反応器Raは、触媒の再生および/または取り替えのために短絡させられる(short-circuited)、第2工程(工程a’’);
・供給原料は、反応器Rbおよび反応器Raを連続的に通過する、第3工程(工程a’’’);
・供給原料は、反応器Raのみを通過し、反応器Rbは、触媒の再生および/または取り替えのために短絡させられる(short-circuited)、第4工程(工程a’’’’)。
工程a’)の間中、事前加熱された供給原料は、ライン18、弁V1(ライン20に向けて開にされている)を含むライン19、および触媒の固定床Aを含む保護反応器Raを介して導入される。この期間中、弁V3、V4、およびV5は、閉にされている。反応器Raからの流出物は、導管21、開にした弁V2を含む導管22、および導管23を介して、触媒の固定床Bを含む保護反応器Rbに送られる。反応器Rbからの流出物は、導管24、開にした弁V6を含む導管25、および導管26を介して、以下に説明される主要なHDMセクションに送られる。
工程a’’)の間中、弁V1、V2、V4、およびV5は閉にされ、供給原料がライン18およびライン27を介して導入される。ライン27は、ライン23および反応器Rbに向けて開にされた弁V3を含む。この期間中、反応器Rbからの流出物は、導管24、開にされた弁V6を含む導管25、および導管26を介して、主要なHDMセクションに送られる。
工程a’’’)の間中、弁V1、V2、およびV6は閉にされ、弁V3、V4、およびV5は開にされる。供給原料は、ライン18、並びに、ライン27および23を介して、反応器Rbに導入される。反応器Rbからの流出物は、導管24、開にされた弁V4を含
む導管28、および導管20を介して、保護反応器Raに送られる。反応器Raからの流出物は、導管21、開にした弁V5を含む導管29、および導管26を介して、主要なHDMセクションに送られる。
工程a’’’’)の間、弁V2、V3、V4、およびV6は、閉にされ、弁V1およびV5は、開にされる。供給原料は、ライン18、並びに、ライン19および20を介して、反応器Raに導入される。この期間中、反応器Raからの流出物は、導管21、開にされた弁V5を含む導管29、および導管26を介して、主要なHDMセクションに送られる。その後、サイクルが再開する。
ライン26を介して保護反応器(単数または複数)を出る流出物は、場合により、導管13次いで導管31を介して来る(補給および/または再循環)水素と、触媒の固定床を含む主要なHDM反応器30において再混合される。容易な理解のために、図面には、単一のHDM、HCK、およびHDS反応器が示されているが、HDM、HCK、およびHDS帯域は、従来、セクションごとに直列に配置された複数の反応器を含んでいる。必要な場合、再循環水素および/または補給水素はまた、種々の触媒床の間の反応器(クエンチ)(図示されない)に導入されてもよい。
HDM反応器からの流出物は、導管32を介して抜き出され、次いで、第1HCK反応器34に送られ、ここで、それは、触媒の固定床を通過する。場合により、水素が、導管33を介して注入される。
HCK工程において処理される流出物は、ライン36を介して、工程間分離器38に送られ、ここから、軽質フラクション39および重質フラクション40が回収される。
重質フラクション40は、第1HDS反応器41に送られ、ここで、それは、触媒の固定床を通過する。水素は、導管43を介して再注入される。
水素化脱硫工程で処理された流出物は、ライン42を介して、(高圧高温、(HPHT))分離器44に送られ、ここから、気体フラクション46および液体フラクション48が回収される。気体フラクション46は、好ましくは工程間分離器38から得られた軽質フラクション39との混合物として、一般的に冷却のための熱交換器(図示されない)または空冷式熱交換器50を介して、高圧低温(HPBT)分離器52に送られ、ここから、気体(H2、H2S、NH3、C1−C4炭化水素等)を含む気体フラクション54と、
液体フラクション56とが回収される。
高圧低温(HPBT)分離器52の気体フラクション54は、水素精製単位装置58で処理され、ここから水素60が、圧縮機62およびライン14を介して、スイング反応器へと、あるいは、ライン13を介して主要なHDM、HCK、および/またはHDS反応器へと、再循環されるように、回収される。不要な窒素含有化合物および硫黄含有化合物を含むガスは、単位装置から排出される(融剤66)。
高圧低温(HPBT)分離器52からの液体フラクション56は、装置68で減圧されて、分別システム70に送られる。
高圧高温(HPHT)セクション44から得られた液体フラクション48は、機器72で減圧されて、次いで、分別システム70に送られる。明らかに、フラクション56および48は、減圧後、分別システム70に一緒に送られる。分別システム70は、気体流出物74と、軽質フラクション76と称され、特に、ナフサ、ケロシン、およびディーゼルを含む少なくとも1つのフラクションと、常圧残油フラクション78とを製造するための
常圧蒸留システムを含む。常圧残油フラクション78の全部または一部が、真空蒸留塔82に送られて、これにより真空残油を含むフラクション84と、真空ガスオイルを含む真空蒸留物フラクション86とが回収される。
場合によっては、所望の燃料ベースを構成する常圧残油フラクション80、真空蒸留物フラクション86、および/または真空残油フラクション84は、例えば、それぞれが、フィルタ91、92、および93を介して、粒子と堆積物とを分離するための工程に付されてよい。
常圧残油フラクション79の一部、および/または、特にナフサ、ケロシン、およびディーゼルを含む軽質フラクション77の少なくとも一部と場合により混合される、真空残油フラクション88の一部は、ライン90を介して、HDM反応器(および/または、図示されないHCK反応器)に再循環させられてよい。
常圧残油フラクションの一部も、別の方法(水素化分解、接触分解、または水素化処理)に送られてよい。
以下の実施例は、本発明の例証するものであり、その範囲を制限するものではない。
実施例1:HDM、HCK、分離、その後のHDSによる水素化転化(本発明に合致する)
10重量%のアスファルテンと、170重量ppmの金属と、4.6重量%の硫黄とを含む中東由来の常圧残油を、HDMセクション、HCKセクション、工程間分離器、およびHDSセクションを含む水素化転化セクションにおいて処理した。3つのセクション、HDM、HCK、およびHDSにおける操作条件は、同一であった。これを表1に示す。HDMは、CoMoNiP触媒を用いて行った;HCKは、無定形シリカ‐アルミナ担体上のNiW触媒を用いて行い、HDSは、CoMoNiP触媒を用いて行った。
2を用いて分離によって軽質フラクションを取り除くことを考えて、水素をHDS入
口で再注入した。この分離工程のために、HDSセクションに入る重質フラクションが低減した。滞留時間は従ってより長くなり、かつ、より強力なHDSに有利に働いた。
Figure 2015500368
実施例2:HDM、その後のHCK、その後のHDSによる(分離を含まない)水素化転化(本発明に合致しない)
HDMセクションと、HCKセクションと、HDSセクションとを含むセクションにおいて、実施例1と同じ供給原料を処理した。本実施例では、HCKセクション・HDSセクション間での分離は、行わなかった。3つのセクション、HDM、HCK、およびHDSにおける操作条件を、表2に示す。触媒およびそれらの量は、実施例1のものと同一であった。
Figure 2015500368
HDSセクションを出る流出物から得られた各フラクションの収率および硫黄含有率を、表3に示す。
Figure 2015500368
≪分離器 を用いる≫場合における再混合後の収率および重量%。
転化率を表4に示す。転化率は、以下の方法で計算した:
343+転化率=(343+供給原料−343+流出物)/(343+供給原料)
Figure 2015500368
本発明の方法が、収率が約32%である所望の燃料ベース(ナフサ+ケロシン+ディーゼル)を得るために用いられ得ることも分かる。
得られた真空残油および真空蒸留物は、0.5重量%以下の硫黄含有率を有し、低い硫黄含有率(<0.5重量%)を有するバンカー燃料プールのための選択の基(base)を構成していた。これらのフラクションを混合することにより、硫黄含有率が0.33重量%、粘度が50℃で380cStの船用燃料が得られた。
真空蒸留物はまた、非常に低い硫黄含有率(0.13重量%)を有する船用燃料のための選択の基(base)を構成してもよい。

Claims (16)

  1. 硫黄含有率が少なくとも0.1重量%、初留点が少なくとも300℃、終点が少なくとも440℃である炭化水素供給原料の転化方法であって:
    a)前記供給原料は、固定床水素化脱金属セクションにおいて、水素化脱金属処理に付され、固定床水素化脱金属セクションは、先行する少なくとも2個の固定床水素化脱金属ガード帯域と、その後に続く1個以上の固定床水素化脱金属帯域とを含み、水素化脱金属ガード帯域は、直列に配置されて、以下に定義される工程a’’)およびa’’’)の連続する繰り返しからなるサイクル様式(cyclic manner)で用いられ:
    a’)前記ガード帯域が、最長で、ガード帯域のうちの1つの失活および/または閉塞時間に等しい期間にわたり一緒に用いられる、工程;
    a’’) 失活および/または閉塞させられたガード帯域が、短絡させられ(short-circuited)、このガード帯域が含む触媒は、再生され、および/または新鮮な触媒によ って取り替えられる工程であって、この工程の間中、他のガード帯域(単数または複数)は、使用中である、工程;および
    a’’’)前記ガード帯域が一緒に用いられる工程であって、先行する工程の間に触媒が再生されたガード帯域は、再接続され、最長で、ガード帯域のうちの1つの失活および/または閉塞時間に等しい期間にわたり継続される、工程;
    b)少なくとも部分的に脱金属された流出物の少なくとも一部が、少なくとも1個の固定床水素化分解触媒を含む水素化分解セクションにおいて水素化分解され;
    c)少なくとも部分的に水素化分解された流出物の少なくとも一部が、分別に付され、これにより、軽質フラクションおよび重質フラクションが得られ;
    d)前記重質フラクションの少なくとも一部が、少なくとも1個の固定床水素化脱硫触媒を含む水素化脱硫セクションにおいて、水素化脱硫され、ここで水素が再注入される;
    、方法。
  2. 水素化脱金属、水素化分解、または水素化脱硫は、温度が300〜500℃で、絶対圧が2〜35MPaで、毎時空間速度が0.1〜5h-1で、各セクションの供給原料と混合される水素の量が100〜5000Nm3/m3の範囲で行われる、請求項1に記載の方法。
  3. 炭化水素供給原料は、常圧残油、直留蒸留からの真空残油、原油、トッピングした原油、脱アスファルト油、転化方法から得られた残油、任意の由来の重油、歴青砂またはその派生物、並びに、オイルシェールまたはその派生物から選択され、単独であるいは混合物として用いられる、請求項1〜2のいずれか1つに記載の方法。
  4. 共供給原料が、供給原料と共に導入され、共供給原料は、ガスオイル、蒸留または転化方法から得られた真空蒸留物フラクション、軽質サイクルオイル、重質サイクルオイル、デカンテーションしたオイル、流動床接触分解残油、石炭またはバイオマスの液化方法からの留分、芳香族抽出物、熱分解オイル、植物油、藻由来の油、または動物油から選択され、単独であるいは混合物として用いられる、請求項1〜3のいずれか1つに記載の方法。
  5. 分別工程c)は、工程間分離器を介するフラッシュ分離を含む、請求項1〜4のいずれか1つに記載の方法。
  6. 分別工程は、更に、常圧蒸留物および常圧残油を得るために用いられ得る重質フラクションの常圧蒸留を含む、請求項5に記載の方法。
  7. 分別工程は、更に、常圧残油の、またはフラッシュ分離から得られた重質フラクションの、真空蒸留を含み、これにより、真空蒸留物および真空残油が得られる、請求項5または6に記載の方法。
  8. 請求項1〜7のいずれか1つに記載の方法であって、水素化脱硫工程d)において、
    d) 前記重質フラクションは、固定床水素化脱硫セクションにおいて、水素化脱硫処理に付され、固定床水素化脱硫セクションは、先行する少なくとも2個の固定床水素化脱硫ガード帯域と、その後に続く1個以上の固定床水素化脱硫帯域とを含み、水素化脱硫ガード帯域は、直列に配置されて、以下に定義される工程d’’)およびd’’’)の連続する繰り返しからなるサイクル様式(cyclic manner)で用いられる、方法:
    d’)前記ガード帯域が、最長で、ガード帯域のうちの1つの失活および/または閉塞時間に等しい期間にわたり一緒に用いられる、工程;
    d’’)失活および/または閉塞させられたガード帯域が、短絡させられ(short-circuited)、このガード帯域が含む触媒は、再生され、および/または新鮮な触媒によって取り替えられる工程であって、この工程の間中、他のガード帯域(単数または複数)は、使用中である、工程;および
    d’’’)前記ガード帯域が一緒に用いられる工程であって、先行する工程の間に触媒が再生されたガード帯域は、再接続され、最長で、ガード帯域のうちの1つの失活および/または閉塞時間に等しい期間にわたり継続される、工程。
  9. 水素化脱硫工程d)から得られた流出物の少なくとも一部は、常圧蒸留および真空蒸留を含む工程e)と称される分離工程に送られ、工程e)において、水素化脱硫工程からの流出物は、常圧蒸留によって、気体フラクション、燃料ベースを含む少なくとも1つの常圧蒸留物フラクション、および常圧残油フラクションに分別され、次いで、常圧残油の少なくとも一部が、真空蒸留によって、真空蒸留物フラクションおよび真空残油フラクションに分別される、請求項1〜8のいずれか1つに記載の方法。
  10. 真空残油フラクション、および/または常圧残油の、および/または真空蒸留物の一部は、水素化脱金属工程a)および/または水素化分解工程b)に再循環させられる、請求項9に記載の方法。
  11. ナフサ、ケロシン、および/またはディーゼルタイプの炭化水素フラクションの少なくとも一部は、水素化脱金属工程a)に再循環させられる、請求項9または10に記載の方法。
  12. 常圧残油、および/または真空蒸留物、および/または真空残油フラクションの少なくとも一部は、少なくとも1個のフィルタ、遠心分離システム、またはインラインデカンテーションを用いて、堆積物および触媒粒子の分離に付される、請求項9〜11のいずれか1つに記載の方法。
  13. 常圧残油、および/または真空蒸留物、および/または真空残油は、接触分解からの軽質サイクルオイル、接触分解からの重質サイクルオイル、接触分解残油、ケロシン、ガスオイル、真空蒸留物、および/またはデカンテーションしたオイルから選択される融剤ベースと混合される、請求項9〜12のいずれか1つに記載の方法。
  14. 真空蒸留物フラクションおよび/または真空残油フラクションの少なくとも一部は、工
    程f)と称される接触分解セクションに送られ、工程f)において、それは、ガスオイルフラクション(あるいは、軽質サイクルオイル、LCO)および/または残留フラクション(重質サイクルオイル、HCOを含む)を製造できる条件下で処理される、請求項9〜13のいずれか1つに記載の方法。
  15. 融剤ベースは、水素化脱硫後、該方法の分離工程e)において得られたケロシン、ガスオイル、および/または真空蒸留物から選択される、請求項13に記載の方法。
  16. 常圧残油、および/または真空蒸留物、および/または真空残油は、接触分解工程f)で得られたガスオイルフラクション(あるいは、軽質サイクルオイル、LCO)および/または残留フラクション(重質サイクルオイル、HCOを含む)から選択される融剤ベースと混合される、請求項14に記載の方法。
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