JP2015231965A - 有機ケイ素化合物の製造方法及び触媒組成物 - Google Patents

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Yumiko Nakajima
裕美子 中島
ベヌー,スリニバス
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島田 茂
Shigeru Shimada
茂 島田
佐藤 一彦
Kazuhiko Sato
一彦 佐藤
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Abstract

【課題】アルケン類やアルキン類のヒドロシリル化反応において触媒として働く化合物を見出し、有機ケイ素化合物の新たな製造方法を提供することを目的とする。【解決手段】N−サリチリデンアニリン配位子を有するニッケル錯体化合物(下記式で表されるニッケル錯体化合物)が、アルケン類やアルキン類のヒドロシリル化反応において高い触媒活性を示し、実用性に富んだ触媒となる。【選択図】なし

Description

本発明は、有機ケイ素化合物の製造方法及び触媒組成物に関し、より詳しくはN−サリチリデンアニリン配位子を有するニッケル錯体化合物を触媒として利用した有機ケイ素化合物の製造方法に関する。
アルケン類やアルキン類等の不飽和炭化水素化合物にヒドロシラン類を付加させるヒドロシリル化反応は、炭素−ケイ素結合を形成することができる有用な反応の1つであり、幅広い分野に利用されている。このようなヒドロシリル化反応では、従来、Karstedt触媒やSpeier触媒等の白金錯体が主に用いられてきたが、近年、ニッケル等の遷移金属をヒドロシリル化反応に利用する方法が提案されている。
例えば特許文献1及び2には、マンガン、鉄、コバルト、ニッケル等の遷移金属錯体を触媒として利用したヒドロシリル化反応が提案されており、特許文献1には三座ピリジンジイミンを、特許文献2にはターピリジンを配位子とする錯体が記載されている。また、非特許文献1には、ニッケル(II)アセチルアセトナート(Ni(acac))を触媒として、非特許文献2〜4には、下記式に示される種々のニッケル錯体を触媒として利用したヒドロシリル化反応が記載されている。
Figure 2015231965
一方、特殊なアルケン類へのヒドロシリル化反応も報告されており、例えば非特許文献5には、白金酸化物を触媒としたアリルアミン類のヒドロシリル化反応が報告されている。
Figure 2015231965
特表2012−532884号公報 特表2012−532885号公報
B. Marciniec, H. Maciejewski, J. Organomet. Chem. Soc. 1993, 454, 45. Y. Kiso, M. Kumada, K. Maeda, K. Sumitani, K. Tamao, J. Organomet. Chem. Soc. 1973, 50, 311. H. Maciejewski, B. Marciniec, I. Kownacki, J. Organomet. Chem. Soc. 2000, 597, 175. Lipschutz, M. I.; Tilley, T. D. Chem. Commun. 2012, 48, 7146-7148. Sabourault, N.; Mignani, G.; Wagner, A., Mioskowski, C. Org. Lett. 2002, 4, 2117-2119.
前述のようにアルケン類やアルキン類のヒドロシリル化反応は、炭素−ケイ素結合を形成することができる有用な反応であり、かかる反応をより収率良く、より安価に実施することができれば、有機ケイ素化合物を利用した材料等のコスト低減に繋がる優れた技術になり得る。
本発明は、アルケン類やアルキン類のヒドロシリル化反応において触媒として働く化合物を見出し、有機ケイ素化合物の新たな製造方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記の課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、N−サリチリデンアニリン配位子を有するニッケル錯体化合物が、アルケン類やアルキン類のヒドロシリル化反応において高い触媒活性を示し、実用性に富んだ触媒となることを見出し、本発明を完成させた。
即ち、本発明は以下の通りである。
<1> アルケン類及び/又はアルキン類とヒドロシラン類とを触媒存在下で反応させる
有機ケイ素化合物の製造方法であって、
前記触媒が、下記式(A)で表されるニッケル錯体化合物であることを特徴とする、有機ケイ素化合物の製造方法。
Figure 2015231965
(式(A)中、Rは水素原子、炭素数1〜15のアルコキシ基(−OR)、炭素数2〜30のアミノ基(−NR)、炭素数1〜15のチオエーテル基(−SR)、又は窒素原子、酸素原子、硫黄原子、及びハロゲン原子からなる群より選択される少なくとも1種を含んでいてもよい炭素数1〜15の炭化水素基を、Rは水素原子、炭素数1〜15のアルコキシ基(−OR)、炭素数2〜30のアミノ基(−NR)、炭素数1〜10のチオエーテル基(−SR)、又は窒素原子、酸素原子、硫黄原子、ケイ素原子、及びハロゲン原子からなる群より選択される少なくとも1種を含んでいてもよい炭素数1〜15の炭化水素基を、Rはそれぞれ独立してハロゲン原子、又は窒素原子、酸素原子、硫黄原子、及びハロゲン原子からなる群より選択される少なくとも1種を含んでいてもよい炭素数1〜15の炭化水素基を、Rはそれぞれ独立してハロゲン原子、又は窒素原子、酸素原子、硫黄原子、及びハロゲン原子からなる群より選択される少なくとも1種を含んでいてもよい炭素数1〜15の炭化水素基を、Lは任意の配位子を、mは0〜4の整数を、nは0〜5の整数を表す。)
<2> 下記式(I)、(I’)、(II−1)、(II−2)、(II’−1)、又は
(II’−2)で表される化合物を製造する方法である、請求項1に記載の有機ケイ素化合物の製造方法。
Figure 2015231965

(式(I)、(I’)、(II−1)、(II−2)、(II’−1)、及び(II’−2)、中、R〜Rはそれぞれ独立して水素原子、ハロゲン原子、又は窒素原子、酸素原子、ケイ素原子、硫黄原子、及びハロゲン原子からなる群より選択される少なくとも1種を含んでいてもよい炭素数1〜20の炭化水素基を、Rはそれぞれ独立して水素原子、ハロゲン原子、シロキシ基、ケイ素数1〜50のポリシロキシ基、又は窒素原子、酸素原子、ケイ素原子、硫黄原子、及びハロゲン原子からなる群より選択される少なくとも1種を含んでいてもよい炭素数1〜20の炭化水素基を表す。但し、R〜Rの2以上が炭化水素基である場合、2以上の炭化水素基が連結して環状構造を形成していてもよい。)
<3> 下記式(I−a)又は(I’−a)で表される化合物を製造する方法である、請
求項2に記載の有機ケイ素化合物の製造方法。
Figure 2015231965

(式(I−a)及び(I’−a)中、R〜Rはそれぞれ独立して水素原子、ハロゲン原子、又は窒素原子、酸素原子、ケイ素原子、硫黄原子、及びハロゲン原子からなる群より選択される少なくとも1種を含んでいてもよい炭素数1〜20の炭化水素基を、R
それぞれ独立して水素原子、ハロゲン原子、シロキシ基、ケイ素数1〜50のポリシロキシ基、又は窒素原子、酸素原子、ケイ素原子、硫黄原子、及びハロゲン原子からなる群より選択される少なくとも1種を含んでいてもよい炭素数1〜20の炭化水素基を、R10はそれぞれ独立して水素原子、又は炭素数1〜20の炭化水素基を表す。)
<4> 下記式(A)で表されるニッケル錯体化合物を含有するアルケン類及び/又はア
ルキン類のヒドロシリル化反応用触媒組成物。
Figure 2015231965

(式(A)中、Rは水素原子、炭素数1〜15のアルコキシ基(−OR)、炭素数2〜30のアミノ基(−NR)、炭素数1〜15のチオエーテル基(−SR)、又は窒素原子、酸素原子、硫黄原子、及びハロゲン原子からなる群より選択される少なくとも1種を含んでいてもよい炭素数1〜15の炭化水素基を、Rは水素原子、炭素数1〜15のアルコキシ基(−OR)、炭素数2〜30のアミノ基(−NR)、炭素数1〜10のチオエーテル基(−SR)、又は窒素原子、酸素原子、硫黄原子、ケイ素原子、及びハロゲン原子からなる群より選択される少なくとも1種を含んでいてもよい炭素数1〜15の炭化水素基を、Rはそれぞれ独立してハロゲン原子、又は窒素原子、酸素原子、硫黄原子、及びハロゲン原子からなる群より選択される少なくとも1種を含んでいてもよい炭素数1〜15の炭化水素基を、Rはそれぞれ独立してハロゲン原子、又は窒素原子、酸素原子、硫黄原子、及びハロゲン原子からなる群より選択される少なくとも1種を含んでいてもよい炭素数1〜15の炭化水素基を、Lは任意の配位子を、mは0〜4の整数を、nは0〜5の整数を表す。)
本発明によれば、有機ケイ素化合物を効率良く製造することができる。
本発明の有機ケイ素化合物の製造方法及び触媒組成物の詳細を説明するに当たり、具体例を挙げて説明するが、本発明の趣旨を逸脱しない限り以下の内容に限定されるものではなく、適宜変更して実施することができる。
<有機ケイ素化合物の製造方法>
本発明の一態様である有機ケイ素化合物の製造方法(以下、「本発明の製造方法」と略す場合がある。)は、アルケン類及び/又はアルキン類とヒドロシラン類とを触媒存在下で反応させる有機ケイ素化合物の製造方法であり、触媒が、下記式(A)で表されるニッケル錯体化合物(以下、「ニッケル錯体化合物」と略す場合がある。)であることを特徴とする。
Figure 2015231965

(式(A)中、Rは水素原子、炭素数1〜15のアルコキシ基(−OR)、炭素数2〜30のアミノ基(−NR)、炭素数1〜15のチオエーテル基(−SR)、又は窒素原子、酸素原子、硫黄原子、及びハロゲン原子からなる群より選択される少なくとも1種を含んでいてもよい炭素数1〜15の炭化水素基を、Rは水素原子、炭素数1〜15のアルコキシ基(−OR)、炭素数2〜30のアミノ基(−NR)、炭素数1〜10のチオエーテル基(−SR)、又は窒素原子、酸素原子、硫黄原子、ケイ素原子、及びハロゲン原子からなる群より選択される少なくとも1種を含んでいてもよい炭素数1〜15の炭化水素基を、Rはそれぞれ独立してハロゲン原子、又は窒素原子、酸素原子、硫黄原子、及びハロゲン原子からなる群より選択される少なくとも1種を含んでいてもよい炭素数1〜15の炭化水素基を、Rはそれぞれ独立してハロゲン原子、又は窒素原子、酸素原子、硫黄原子、及びハロゲン原子からなる群より選択される少なくとも1種を含んでいてもよい炭素数1〜15の炭化水素基を、Lは任意の配位子を、mは0〜4の整数を、nは0〜5の整数を表す。)
本発明者らは、アルケン類やアルキン類のヒドロシリル化反応において触媒として働く化合物を求めて鋭意検討を重ねた結果、N−サリチリデンアニリン配位子を有するニッケル錯体化合物が、高い触媒活性を示し、実用性に富んだ触媒となることを見出したのである。特にアリルアミン類のヒドロシリル化反応は、従来型の白金触媒では収率良く生成することが困難であったが、かかるニッケル錯体化合物を利用することによって収率良く生成できることを明らかとしている。
なお、「アルケン類」とは炭素−炭素二重結合を少なくとも1つ有する有機化合物を、「アルキン類」とは炭素−炭素三重結合を少なくとも1つ有する有機化合物を、「ヒドロシラン類」とはケイ素−水素結合(Si−H)を少なくとも1つ有する化合物を、「有機ケイ素化合物」とは炭素−ケイ素結合(C−Si)を少なくとも1つ有する有機化合物を、「アルケン類及び/又はアルキン類とヒドロシラン類」との反応とはアルケン類及び/又はアルキン類のヒドロシリル化反応を意味するものとする。従って、「アルケン類及び/又はアルキン類」と「ヒドロシラン類」の反応として、例えば下記の反応式で示されるような反応が挙げられる(「アルケン類」が「1−オクテン」であり、「ヒドロシラン類」がジエチルシランである。)。
Figure 2015231965
(触媒)
本発明の製造方法は、触媒が下記式(A)で表されるニッケル錯体化合物であることを特徴とするが、式(A)に該当するものであれば、ニッケル錯体化合物の具体的種類は特に限定されず、目的に応じて適宜選択することができる。
Figure 2015231965

(式(A)中、Rは水素原子、炭素数1〜15のアルコキシ基(−OR)、炭素数2〜30のアミノ基(−NR)、炭素数1〜15のチオエーテル基(−SR)、又は窒素原子、酸素原子、硫黄原子、及びハロゲン原子からなる群より選択される少なくとも1種を含んでいてもよい炭素数1〜15の炭化水素基を、Rは水素原子、炭素数1〜15のアルコキシ基(−OR)、炭素数2〜30のアミノ基(−NR)、炭素数1〜10のチオエーテル基(−SR)、又は窒素原子、酸素原子、硫黄原子、ケイ素原子、及びハロゲン原子からなる群より選択される少なくとも1種を含んでいてもよい炭素数1〜15の炭化水素基を、Rはそれぞれ独立してハロゲン原子、又は窒素原子、酸素原子、硫黄原子、及びハロゲン原子からなる群より選択される少なくとも1種を含んでいてもよい炭素数1〜15の炭化水素基を、Rはそれぞれ独立してハロゲン原子、又は窒素原子、酸素原子、硫黄原子、及びハロゲン原子からなる群より選択される少なくとも1種を含んでいてもよい炭素数1〜15の炭化水素基を、Lは任意の配位子を、mは0〜4の整数を、nは0〜5の整数を表す。)
は水素原子、炭素数1〜15のアルコキシ基(−OR)、炭素数2〜30のアミノ基(−NR)、炭素数1〜15のチオエーテル基(−SR)、又は窒素原子、酸素原子、硫黄原子、及びハロゲン原子からなる群より選択される少なくとも1種を含んでいてもよい炭素数1〜15の炭化水素基を表しているが、「窒素原子、酸素原子、硫黄原子、及びハロゲン原子からなる群より選択される少なくとも1種を含んでいてもよい」とは、アミノ基(−NH)、ヒドロキシル基(−OH)、メルカプト基(−SH)、フルオロ基(−F)等の窒素原子、酸素原子、硫黄原子、又はハロゲン原子を含む官能基を含んでいてもよいことを意味するほか、エーテル基(−O−)、チオエーテル基(−S−)等の窒素原子、酸素原子、硫黄原子、又はハロゲン原子を含む連結基を炭素骨格の内部又は末端に含んでいてもよいことを意味する。従って、「窒素原子、酸素原子、硫黄原子、及びハロゲン原子からなる群より選択される少なくとも1種を含んでいてもよい」炭化水素基には、例えば−CH−CH−OHのようにヒドロキシル基を含んでいる炭素数2の炭化水素基、−CH−O−CHのようにエーテル基を炭素骨格の内部に含んでいる炭素数2の炭化水素基、及び−O−CH−CHのようにエーテル基を炭素骨格の末端に含んでいる炭素数2の炭化水素基等が含まれる。また、「炭素数1〜15のアルコキシ基(−OR)」とは、Rが炭素数1〜15の炭化水素基であるアルコキシ基を、「炭素数2〜30のアミノ基(−NR)」とは、2つあるRの総炭素数が2〜30となる炭化水素基のアミノ基を、「炭素数1〜10のチオエーテル基(−SR))」とは、Rが炭素数1〜10の炭化水素基であるチオエーテル基を意味するものとする。
が炭化水素基である場合のRの炭素数は、好ましくは15以下、より好ましくは10以下、さらに好ましくは8以下である。
また、Rが炭化水素基である場合、直鎖状の飽和炭化水素基に限られず、分岐構造、環状構造、炭素−炭素不飽和結合のそれぞれを有していてもよい(分岐構造、環状構造、及び炭素−炭素不飽和結合からなる群より選択される少なくとも1種を有していてもよい。)。
具体的なRとしては、水素原子、メトキシ基(−OCH)、エトキシ基(−OC)、ジメチルアミノ基(−N(CH)、ジエチルアミノ基(−N(C
)、チオメチル基(−SCH)、チオエチル基(−SC)、メチル基(−CH)、エチル基(−C)、n−プロピル基(−CHCHCH)、イソプロピル基(−CH(CH)CH)、フェニル基(−C)等が挙げられる。
は水素原子、炭素数1〜15のアルコキシ基(−OR)、炭素数2〜30のアミノ基(−NR)、炭素数1〜10のチオエーテル基(−SR)、又は窒素原子、酸素原子、硫黄原子、ケイ素原子、及びハロゲン原子からなる群より選択される少なくとも1種を含んでいてもよい炭素数1〜15の炭化水素基を表しているが、「窒素原子、酸素原子、硫黄原子、ケイ素原子、及びハロゲン原子からなる群より選択される少なくとも1種を含んでいてもよい」と「炭素数1〜15のアルコキシ基(−OR)」と「炭素数2〜30のアミノ基(−NR)」と「炭素数1〜10のチオエーテル基(−SR))」については、Rと同義である。
が炭化水素基である場合のRの炭素数は、好ましくは15以下、より好ましくは10以下、さらに好ましくは8以下である。
また、Rが炭化水素基である場合、直鎖状の飽和炭化水素基に限られず、分岐構造、環状構造、炭素−炭素不飽和結合のそれぞれを有していてもよい(分岐構造、環状構造、及び炭素−炭素不飽和結合からなる群より選択される少なくとも1種を有していてもよい。)。
具体的なRとしては、水素原子、メトキシ基(−OCH)、エトキシ基(−OC)、ジメチルアミノ基(−N(CH)、ジエチルアミノ基(−N(C)、チオメチル基(−SCH)、チオエチル基(−SC)、メチル基(−CH)、エチル基(−C)、n−プロピル基(−CHCHCH)、イソプロピル基(−CH(CH)CH)、フェニル基(−C)等が挙げられる。
はそれぞれ独立してハロゲン原子、又は窒素原子、酸素原子、硫黄原子、及びハロゲン原子からなる群より選択される少なくとも1種を含んでいてもよい炭素数1〜15の炭化水素基を表しているが、「窒素原子、酸素原子、硫黄原子、及びハロゲン原子からなる群より選択される少なくとも1種を含んでいてもよい」については、Rと同義である。
が炭化水素基である場合のRの炭素数は、好ましくは15以下、より好ましくは10以下、さらに好ましくは8以下である。
また、Rが炭化水素基である場合、直鎖状の飽和炭化水素基に限られず、分岐構造、環状構造、炭素−炭素不飽和結合のそれぞれを有していてもよい(分岐構造、環状構造、及び炭素−炭素不飽和結合からなる群より選択される少なくとも1種を有していてもよい。)。
具体的なRとしては、ヨウ素原子、メチル基(−CH)、エチル基(−C)、n−プロピル基(−CHCHCH)、イソプロピル基(−CH(CH)CH)、フェニル基(−C)等が挙げられる。
はそれぞれ独立してハロゲン原子、又は窒素原子、酸素原子、硫黄原子、及びハロゲン原子からなる群より選択される少なくとも1種を含んでいてもよい炭素数1〜15の炭化水素基を表しているが、「窒素原子、酸素原子、硫黄原子、及びハロゲン原子からなる群より選択される少なくとも1種を含んでいてもよい」については、Rと同義である。
が炭化水素基である場合のRの炭素数は、好ましくは15以下、より好ましくは10以下、さらに好ましくは8以下である。
また、Rが炭化水素基である場合、直鎖状の飽和炭化水素基に限られず、分岐構造、環状構造、炭素−炭素不飽和結合のそれぞれを有していてもよい(分岐構造、環状構造、及び炭素−炭素不飽和結合からなる群より選択される少なくとも1種を有していてもよい。)。
具体的なRとしては、メチル基(−CH)、エチル基(−C)、n−プロピル基(−CHCHCH)、イソプロピル基(−CH(CH)CH)、フェニル基(−C)、3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル基等が挙げられる。
ニッケル錯体化合物における具体的なN−サリチリデンアニリン誘導体配位子としては、下記式で表されるものが挙げられる。
Figure 2015231965
Lは任意の配位子を表しているが、具体的な配位子としては、ベンゼン、ナフタレン等の構造を有する芳香族炭化水素化合物;チオフェン、ピリジン、ピラジン、ピリミジン、ピリダジン、トリアジン、フェナントロリン、チアゾール、オキサゾール、ピロール、イミダゾール、ピラゾール、トリアゾール等の構造を有するヘテロ環化合物;アルキルアミノ基、アリールアミノ基、アシルアミノ基、アルコキシカルボニルアミノ基、アリールオキシカルボニルアミノ基、スルホニルアミノ基、イミノ基等の窒素含有官能基を有する炭化水素化合物;アルコキシ基、アリールオキシ基、アシルオキシ基、シリルオキシ基、カルボニル基、エーテル基等の酸素含有官能基を有する炭化水素化合物;アルキルチオ基、アリールチオ基、チオエーテル基等の硫黄含有官能基を有する炭化水素化合物;及びジアルキルホスフィノ基、ジアリールホスフィノ基、トリアルキルホスフィン、トリアリールホスフィン、ホスフィニン基等のリン含有官能基を有する炭化水素化合物等が挙げられる。なお、配位子が芳香族炭化水素化合物である場合の炭素数は、通常6以上であり、通常30以下、好ましくは26以下、好ましくは24以下である。配位子がヘテロ環化合物である場合の炭素数は、通常2以上であり、通常30以下、好ましくは16以下、好ましくは8以下である。配位子が窒素含有官能基を有する炭化水素化合物である場合の炭素数は、通常1以上、好ましくは3以上であり、通常30以下、好ましくは16以下である。配位子が酸素含有官能基を有する炭化水素化合物である場合の炭素数は、通常1以上、好ましくは3以上であり、通常30以下、好ましくは16以下である。配位子が硫黄含有官能基を有する炭化水素化合物である場合の炭素数は、通常1以上、好ましくは3以上であり、通常30以下、好ましくは16以下である。配位子がリン含有官能基を有する炭化水素化合物である場合の炭素数は、通常1以上、好ましくは3以上であり、通常30以下、好ましくは16以下である。
具体的なLとしては、ピリジン、N,N−ジメチル−4−アミノピリジン等が挙げられる。
Figure 2015231965
ニッケル錯体化合物としては、下記式で表されるものが挙げられる。
Figure 2015231965
本発明の製造方法における触媒の使用量は、目的に応じて適宜変更することができるが、アルケン類及び/又はアルキン類の使用量に対して、通常0.1mol%以上、好ましくは0.5mol%以上、より好ましくは3mol%以上であり、通常10mol%以下、好ましくは7mol%以下、より好ましくは6mol%以下である。上記範囲内であると、有機ケイ素化合物をより収率良く製造することができる。
(有機ケイ素化合物)
本発明の製造方法における有機ケイ素化合物は、前述のように炭素−ケイ素結合(C−Si)を少なくとも有する有機化合物であれば、具体的な構造は特に限定されず、幅広い有機ケイ素化合物に適用することができる。
具体的には、下記式(I)、(I’)、(II−1)、(II−2)、(II’−1)、又は(II’−2)で表される化合物が挙げられる。
Figure 2015231965

(式(I)、(I’)、(II−1)、(II−2)、(II’−1)、及び(II’−2)中、R〜Rはそれぞれ独立して水素原子、ハロゲン原子、又は窒素原子、酸素原子、ケイ素原子、硫黄原子、及びハロゲン原子からなる群より選択される少なくとも1種を含んでいてもよい炭素数1〜20の炭化水素基を、Rはそれぞれ独立して水素原子、ハロゲン原子、シロキシ基、ケイ素数1〜50のポリシロキシ基、又は窒素原子、酸素原子、ケイ素原子、硫黄原子、及びハロゲン原子からなる群より選択される少なくとも1種を含んでいてもよい炭素数1〜20の炭化水素基を表す。但し、R〜Rの2以上が炭化水素基である場合、2以上の炭化水素基が連結して環状構造を形成していてもよい。)
即ち、上記式(I)及び(I’)で表される化合物は、アルケン類とヒドロシラン類との反応によって得られる有機ケイ素化合物であり、上記式(II−1)〜(II−2)及び(II’−1)〜(II’−2)で表される化合物は、アルキン類とヒドロシラン類との反応によって得られる有機ケイ素化合物である。また、SiR 基が付加する位置は特に限定されず、さらにアルキン類とヒドロシラン類との反応によって得られる有機ケイ素化合物は、Z体、E体、Z体とE体の混合物の何れであってもよいことを意味する。
〜Rはそれぞれ独立して水素原子、ハロゲン原子、又は窒素原子、酸素原子、ケイ素原子、硫黄原子、及びハロゲン原子からなる群より選択される少なくとも1種を含んでいてもよい炭素数1〜20の炭化水素基を表しているが、「窒素原子、酸素原子、ケイ素原子、硫黄原子、及びハロゲン原子からなる群より選択される少なくとも1種を含んでいてもよい」とは、クロロ基(−Cl)、フルオロ基(−F)、アミノ基(−NH)、ニトロ基(−NO)、エポキシ基、ヒドロキシル基(−OH)、カルボニル基(−C(=O)−)、tert−ブチルジメチルシリル基(−SiBuMe)、アジ基(−N)等の窒素原子、酸素原子、ケイ素原子、硫黄原子、又はハロゲン原子を含む官能基を含んでいてもよいことを意味するほか、エーテル基(−O−)、チオエーテル基(−S−)等の窒素原子、酸素原子、ケイ素原子、硫黄原子、又はハロゲン原子を含む連結基を炭
素骨格の内部又は末端に含んでいてもよいことを意味する。
〜Rが炭化水素基である場合の炭素数は、好ましくは2以上、より好ましくは3以上、さらに好ましくは4以上であり、好ましくは19以下、より好ましくは17以下、さらに好ましくは15以下である。なお、R〜Rの2以上が炭化水素基である場合、2以上の炭化水素基が連結して環状構造を形成していてもよいが、例えばRとRが連結してシクロヘプタン構造、シクロヘプテン構造、シクロヘキサン構造、シクロヘキセン構造等を形成していることが挙げられる。
〜Rが炭化水素基である場合の炭化水素基に含まれる官能基は、クロロ基(−Cl)、フルオロ基(−F)、アミノ基(−NH)、ニトロ基(−NO)、エポキシ基、ヒドロキシル基(−OH)、カルボニル基(−C(=O)−)、tert−ブチルジメチルシリル基(−SiBuMe)、アジ基(−N)等が挙げられる。
また、R〜Rが炭化水素基である場合、直鎖状の飽和炭化水素基に限られず、分岐構造、環状構造、炭素−炭素不飽和結合のそれぞれを有していてもよい(分岐構造、環状構造、及び炭素−炭素不飽和結合からなる群より選択される少なくとも1種を有していてもよい。)。
具体的なR〜Rとしては、水素原子、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、アミノメチル基、N,N−ジメチルアミノメチル基、N,N−ジエチルアミノメチル基n−へキシル基、n−ヘプチル基、n−オクチル基、n−ノニル基、メチルプロピル基、メチルブチル基、メチルペンチル基、メチルへキシル基、メチルヘプチル基、ジメチルプロピル基、ジメチルブチル基、ジメチルペンチル基、ジメチルへキシル基、ジメチルヘプチル基、フェニルエチル基、フェニルプロピル基、フェニルブチル基、フェニルペンチル基、フェニルへキシル基、フェニルヘプチル基等が挙げられる。
はそれぞれ独立して水素原子、ハロゲン原子、シロキシ基、ケイ素数1〜50のポリシロキシ基、又は窒素原子、酸素原子、ケイ素原子、硫黄原子、及びハロゲン原子からなる群より選択される少なくとも1種を含んでいてもよい炭素数1〜20の炭化水素基を表しているが、「窒素原子、酸素原子、ケイ素原子、硫黄原子、及びハロゲン原子からなる群より選択される少なくとも1種を含んでいてもよい」については、R〜Rと同義である。
が炭化水素基である場合の炭素数は、好ましくは2以上、より好ましくは3以上、さらに好ましくは4以上であり、好ましくは19以下、より好ましくは17以下、さらに好ましくは15以下である。
がポリシロキシ基である場合のケイ素数は、好ましくは2以上、より好ましくは3以上、さらに好ましくは4以上であり、好ましくは48以下、より好ましくは46以下、さらに好ましくは45以下である。
また、Rが炭化水素基である場合、直鎖状の飽和炭化水素基に限られず、分岐構造、環状構造、炭素−炭素不飽和結合のそれぞれを有していてもよい(分岐構造、環状構造、及び炭素−炭素不飽和結合からなる群より選択される少なくとも1種を有していてもよい。)。
具体的なRとしては、水素原子、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、フェニル基、メトキシ基、エトキシ基、ポリメチルシロキシ基等が挙げられる。この中でも、水素原子が好ましい。
はそれぞれ独立して水素原子等を表しているが、2つのRが水素原子であることが特に好ましい。水素原子が2つ以上であると、より収率良く有機ケイ素化合物を製造することができる。
具体的な式(I)及び(I’)で表される化合物としては、下記式(I−a)又は(I’−a)で表される化合物が挙げられる。式(I−a)又は(I’−a)で表される化合物は、即ちアリルアミン類のヒドロシリル化反応よって生成する化合物となるが、このような化合物のヒドロシリル化は従来型の白金触媒では収率良く生成することが困難であっ
た。本発明の製造方法は、このようなアリルアミン類のヒドロシリル化反応においても収率良く生成することができる方法であり、本発明の製造方法の利点を有効に活用することができることになる。
Figure 2015231965

(式(I−a)及び(I’−a)中、R〜Rはそれぞれ独立して水素原子、ハロゲン原子、又は窒素原子、酸素原子、ケイ素原子、硫黄原子、及びハロゲン原子からなる群より選択される少なくとも1種を含んでいてもよい炭素数1〜20の炭化水素基を、Rはそれぞれ独立して水素原子、ハロゲン原子、シロキシ基、ケイ素数1〜50のポリシロキシ基、又は窒素原子、酸素原子、ケイ素原子、硫黄原子、及びハロゲン原子からなる群より選択される少なくとも1種を含んでいてもよい炭素数1〜20の炭化水素基を、R10はそれぞれ独立して水素原子、又は炭素数1〜20の炭化水素基を表す。)
10は水素原子、又は炭素数1〜20の炭化水素基を表しているが、R10が炭化水素基である場合の炭素数は、好ましくは19以下、より好ましくは17以下、さらに好ましくは15以下である。
また、R10が炭化水素基である場合、直鎖状の飽和炭化水素基に限られず、分岐構造、環状構造、炭素−炭素不飽和結合のそれぞれを有していてもよい(分岐構造、環状構造、及び炭素−炭素不飽和結合からなる群より選択される少なくとも1種を有していてもよい。)。
具体的なR10としては、水素原子、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、フェニル基等が挙げられる。この中でも、水素原子、メチル基が好ましい。
(アルケン類・アルキン類)
本発明の製造方法は、アルケン類及び/又はアルキン類と、ヒドロシラン類とを触媒存在下で反応させる方法であるが、アルケン類及び/又はアルキン類の種類は特に限定されず、製造目的である有機ケイ素化合物に基づいて適宜選択されるべきである。
基本的に製造目的である有機ケイ素化合物と共通する構造を有するアルケン類やアルキン類を選択すべきであり、例えば式(I)、(I’)、(II−1)、(II−2)、(II’−1)、又は(II’−2)、で表される化合物を製造目的とする場合、アルケン類としては下記式(i)で表される化合物が、アルキン類としては(ii)で表される化合物が挙げられる。
Figure 2015231965
(式(i)及び(ii)中、R〜Rはそれぞれ独立して水素原子、ハロゲン原子、又は窒素原子、酸素原子、ケイ素原子、硫黄原子、及びハロゲン原子からなる群より選択される少なくとも1種を含んでいてもよい炭素数1〜20の炭化水素基を表す。但し、R〜Rの2以上が炭化水素基である場合、2以上の炭化水素基が連結して環状構造を形成していてもよい。)
具体的なアルケン類としては、1−オクテン、1−デセン、4−フェニル−1−ブテン、6,6−ジメチル−1−ヘプテン、4,4−ジメチル−1−ヘキセン、1−オクテン、スチレン、シクロヘキセン、N,N−ジメチルアリルアミン等が挙げられる。
また、具体的なアルキン類としては、ジフェニルアセチレン、1−フェニル−1−プロピン、4−オクチン、フェニルアセチレン等が挙げられる。
(ヒドロシラン類)
本発明の製造方法は、アルケン類及び/又はアルキン類と、ヒドロシラン類とを触媒存在下で反応させる方法であるが、ヒドロシラン類の種類は特に限定されず、製造目的である有機ケイ素化合物に基づいて適宜選択されるべきである。
基本的に製造目的である有機ケイ素化合物と共通する構造を有するヒドロシラン類を選択すべきであり、例えば式(I)、(I’)、(II−1)、(II−2)、(II’−1)、又は(II’−2)で表される化合物を製造目的とする場合、ヒドロシラン類としては下記式(s)で表される化合物が挙げられる。
Figure 2015231965
(式(s)中、Rはそれぞれ独立して水素原子、ハロゲン原子、シロキシ基、ケイ素数1〜50のポリシロキシ基、又は窒素原子、酸素原子、ケイ素原子、硫黄原子、及びハロゲン原子からなる群より選択される少なくとも1種を含んでいてもよい炭素数1〜20の炭化水素基を表す。)
具体的なヒドロシラン類としては、ジエチルシラン、フェニルシラン、ジフェニルシラン、メチルフェニルシラン、ジメチルフェニルシラン、トリエトキシシラン、トリエチルシラン、ジエトキシメチルシラン等が挙げられる。
本発明の製造方法におけるアルケン類及び/又はアルキン類とヒドロシラン類の使用量は、目的に応じて適宜変更することができるが、ヒドロシラン類の使用量は、アルケン類及び/又はアルキン類の使用量に対して、物質量([mol])で通常1倍以上、好ましくは2倍以上、より好ましくは3倍以上であり、通常50倍以下、好ましくは20倍以下、より好ましくは10倍以下である。上記範囲内であると、有機ケイ素化合物をより収率良く製造することができる。
本発明の製造方法における溶媒の種類は特に限定されず、目的に応じて適宜変更することができるが、具体的にはヘキサン、ベンゼン、トルエン等の炭化水素系溶媒、ジエチルエーテル、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフラン(THF)等のエーテル系溶媒、1,2−ジクロロエタン、クロロホルム等のハロゲン系溶媒、エタノール、エチレングリコール、グリセリン等のプロトン性極性溶媒、アセトン、ジメチルアセトアミド(DMA)、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、N−メチルピロリドン(NMP)、ジメチルスルホキシド(DMSO)等の非プロトン性極性溶媒等が挙げられる。
(反応条件)
本発明の製造方法は、アルケン類及び/又はアルキン類と、ヒドロシラン類とを触媒存在下で反応させる方法であるが、反応温度、反応時間等の反応条件は特に限定されない。
反応温度は、通常0℃以上、好ましくは10℃以上であり、通常100℃以下、好ましくは80℃以下である。上記範囲内であれば、有機ケイ素化合物をより収率良く製造することができる。
反応時間は、通常1時間以上、好ましくは2時間以上、より好ましくは10時間以上であり、通常60時間以下、好ましくは48時間以下、より好ましくは24時間以下である。
反応は、通常窒素、アルゴン等の不活性雰囲気下で行う。
<触媒組成物>
前述のように式(A)で表されるニッケル錯体化合物は、アルケン類やアルキン類のヒドロシリル化反応において高い触媒活性を示す特徴を有するが、式(A)で表されるニッケル錯体化合物を含有するアルケン類及び/又はアルキン類のヒドロシリル化反応用触媒組成物も本発明の一態様である。
Figure 2015231965
(式(A)中、Rは水素原子、炭素数1〜15のアルコキシ基(−OR)、炭素数2〜30のアミノ基(−NR)、炭素数1〜15のチオエーテル基(−SR)、又は窒素原子、酸素原子、硫黄原子、及びハロゲン原子からなる群より選択される少なくとも1種を含んでいてもよい炭素数1〜15の炭化水素基を、Rは水素原子、炭素数1〜15のアルコキシ基(−OR)、炭素数2〜30のアミノ基(−NR)、炭素数1〜10のチオエーテル基(−SR)、又は窒素原子、酸素原子、硫黄原子、ケイ素原子、及びハロゲン原子からなる群より選択される少なくとも1種を含んでいてもよい炭素数1〜15の炭化水素基を、Rはそれぞれ独立してハロゲン原子、又は窒素原子、酸素原子、硫黄原子、及びハロゲン原子からなる群より選択される少なくとも1種を含んでいてもよい炭素数1〜15の炭化水素基を、Rはそれぞれ独立してハロゲン原子、又は窒素原子、酸素原子、硫黄原子、及びハロゲン原子からなる群より選択される少なくとも1種を含んでいてもよい炭素数1〜15の炭化水素基を、Lは任意の配位子を、mは0〜4の整数を、nは0〜5の整数を表す。)
以下に実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明の趣旨を逸脱しない限り適宜変更することができる。従って、本発明の範囲は以下に示す具体例により限定的に解釈されるべきものではない。
[ニッケル錯体化合物の調製]
下記に示す実験操作は、シュレンク技術やグローブボックスを使用して、全て不活性ガス雰囲気下で行った。なお、「tmeda」とは、「N,N,N’,N’−テトラメチルエチレンジアミン」を意味するものとする。
<合成例1>
(tmeda)Ni(CH(0.10g,0.49mmol)のジエチルエーテル(10mL)溶液を、下記式1で表されるサリチリデンアニリン誘導体(0.49mmol)とピリジン(4.9mmol)のジエチルエーテル(10mL)溶液に−50℃の温度で滴下した。得られた黄緑色溶液を3〜4時間かけて0℃まで徐々に温めた。なお、反応混合物の温度は徐々に赤色に変化した。真空下で徐々に溶媒を除去し、形成した固体をジエチルエーテル(5mL)に再度溶解させた。この赤色溶液を乾燥セライトを含むス
モールピペットを通して濾過し、減圧下で溶媒を除去して、ニッケル錯体化合物を合成した(収量:0.21g,収率:95%)。
Figure 2015231965

得られたニッケル錯体化合物のH NMRと13C NMRの測定結果を下記に示す。
1H NMR (C6D6, 600 MHz) δ -0.69 (s, 3H), 1.07 (d, J = 6.6 Hz, 6H), 1.52 (d, J = 7.2 Hz, 6H), 4.22 (septet, J ~ 6.9 Hz, 2H), 6.21 (t, J ~ 6.6 Hz, 2H), 6.46 (t,
J ~ 6.9 Hz, 1H), 6.56 (t, J ~ 6.6 Hz, 1H), 6.95 (dd, J ~ 8.1, 2.1 Hz, 1H), 6.98
(d, J ~ 8.4 Hz, 1H), 7.10-7.18 (m, 4H), 7.56 (s, 1H), 8.69 (dd, J ~ 6.6, 1.8 Hz, 2H);
13C{1H} NMR (C6D6, 150 MHz) δ -7.3, 22.9, 24.5, 28.2, 113.5, 119.7, 122.5, 122.8, 123.3, 126.2, 128.0, 133.7, 134.0, 135.3, 140.9, 150.0, 151.5, 165.9, 167.8.
<合成例2>
サリチリデンアニリン誘導体を下記式2で表されるものに変更した以外、合成例1と同様の方法により、ニッケル錯体化合物を合成した(収量:0.081g,収率:94%)。
Figure 2015231965

得られたニッケル錯体化合物のH NMRと13C NMRの測定結果を下記に示す。
1H NMR (C6D6, 600 MHz): δ - 0.67 (s, 3H), 0.99 (d, J = 7.2 Hz, 6H), 1.47 (d, J = 7.2 Hz, 6H), 4.03 (septet, J ~ 6.9 Hz, 2H), 6.30 (br, 2H), 6.65 (br, 1H), 7.01-7.15 (m, 5H), 8.10 (d, J ~ 2.4 Hz, 1H), 8.61 (br, 2H);
13C NMR (C6D6): δ 166.1, 97.9, 73.2, 29.1, 25.4, 23.7, -6.0.
<合成例3>
サリチリデンアニリン誘導体を下記式3で表されるものに変更した以外、合成例1と同様の方法により、ニッケル錯体化合物を合成した(収量:0.152g,収率:91%)。
Figure 2015231965

得られたニッケル錯体化合物のH NMRと13C NMRの測定結果を下記に示す。
1H NMR (C6D6, 600 MHz) δ -0.93 (s, 3H), 6.17 (br, 2H), 6.24 (t, J ~ 6.9 Hz, 1H), 6.46 (t, J ~ 6.6 Hz, 1H), 6.55 (d, J ~ 7.2, 2.1 Hz, 1H), 6.63 (d, J ~ 8.4 Hz, 1H), 6.85 (s, 1H), 6.92-6.94 (m, 5H), 7.77 (s, 1H), 8.22-8.27 (m, 6H).
<合成例4>
サリチリデンアニリン誘導体を下記式4で表されるものに、さらにピリジンをN,N−ジメチル−4−アミノピリジンに変更した以外、合成例1と同様の方法により、ニッケル錯体化合物を合成した(収量:0.106g,収率:92%)。
Figure 2015231965

得られたニッケル錯体化合物のH NMRと13C NMRの測定結果を下記に示す。
1H NMR (C6D6, 600 MHz) δ -0.57 (s, 3H), 1.09 (d, J = 6.6 Hz, 6H), 1.57 (d, J = 6.6 Hz, 6H), 1.96 (s, 6H), 4.34 (septet, J ~ 6.9 Hz, 2H), 5.63 (t, J = 6.0 Hz,
2H), 6.49 (t, J = 7.2 Hz, 1H), 6.99 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 7.10-7.24 (m, 5H), 7.62 (s, 1H), 8.45 (d, J = 6.6 Hz, 2H);
13C{1H} NMR (C6D6, 150 MHz) δ -8.2, 23.3, 25.0, 28.6, 38.1, 106.5, 113.5, 120.4, 122.9, 123.6, 126.3, 134.0, 134.1, 141.3, 150.8, 150.9, 153.7, 166.0, 168.5.
<合成例5>
サリチリデンアニリン誘導体を下記式5で表されるサリチリデンアニリンに変更した以外、合成例1と同様の方法により、ニッケル錯体化合物を合成した(収量:0.15g,収率:86%)。
Figure 2015231965
得られたニッケル錯体化合物のH NMRと13C NMRの測定結果を下記に示す。
1H NMR (C6D6, 600 MHz) δ -0.62 (s, 3H), 6.23 (br, 2H), 6.49 (t, J = 7.2 Hz, 1H), 6.59 (br, 2H), 6.93 (d, J ~ 6.6 Hz, 1H), 7.01 (d, J ~ 8.4 Hz, 1H), 7.08-7.22
(m, 5H), 7.60 (s, 1H), 8.67 (d, J ~ 1.0 Hz, 2H);
13C{1H} NMR (C6D6, 150 MHz) δ -6.7, 113.8, 120.4, 122.9, 123.2, 124.7, 125.4,
128.6, 134.38, 134.42, 135.6, 151.9, 155.9, 166.2, 168.1.
[アルケン類とヒドロシラン類との反応]
<実施例1〜7>
表1に示すヒドロシラン(0.5mmol)とアルケン(0.6mmol)を、室温下、合成例1で調製した下記式で表されるニッケル錯体化合物(2mg、1.0mol%)の溶液(溶媒は表1に示すものである。)に添加した(ヒドロシラン、アルケンの順番で添加した。)。なお、反応溶液の色は、黄色からこげ茶色に変化した。反応の進捗はGC分析によって監視した。反応終了後、内部標準としてメシチレン(60mg,0.50mmol)を加え、溶媒を減圧下で除去し、生成物をトルエンを展開溶媒とするゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)によって精製した。最終生成物は、H,13C{H},29SiNMRによって同定した。それぞれの収率の結果を表1に示す。
Figure 2015231965
Figure 2015231965
本発明の化合物は、有機ケイ素化合物の合成用触媒として利用することができ、得られた有機ケイ素化合物は様々な材料の原料として使用することができる。

Claims (4)

  1. アルケン類及び/又はアルキン類とヒドロシラン類とを触媒存在下で反応させる有機ケイ素化合物の製造方法であって、
    前記触媒が、下記式(A)で表されるニッケル錯体化合物であることを特徴とする、有機ケイ素化合物の製造方法。
    Figure 2015231965
    (式(A)中、Rは水素原子、炭素数1〜15のアルコキシ基(−OR)、炭素数2〜30のアミノ基(−NR)、炭素数1〜15のチオエーテル基(−SR)、又は窒素原子、酸素原子、硫黄原子、及びハロゲン原子からなる群より選択される少なくとも1種を含んでいてもよい炭素数1〜15の炭化水素基を、Rは水素原子、炭素数1〜15のアルコキシ基(−OR)、炭素数2〜30のアミノ基(−NR)、炭素数1〜10のチオエーテル基(−SR)、又は窒素原子、酸素原子、硫黄原子、ケイ素原子、及びハロゲン原子からなる群より選択される少なくとも1種を含んでいてもよい炭素数1〜15の炭化水素基を、Rはそれぞれ独立してハロゲン原子、又は窒素原子、酸素原子、硫黄原子、及びハロゲン原子からなる群より選択される少なくとも1種を含んでいてもよい炭素数1〜15の炭化水素基を、Rはそれぞれ独立してハロゲン原子、又は窒素原子、酸素原子、硫黄原子、及びハロゲン原子からなる群より選択される少なくとも1種を含んでいてもよい炭素数1〜15の炭化水素基を、Lは任意の配位子を、mは0〜4の整数を、nは0〜5の整数を表す。)
  2. 下記式(I)、(I’)、(II−1)、(II−2)、(II’−1)、又は(II’−2)、で表される化合物を製造する方法である、請求項1に記載の有機ケイ素化合物の製造方法。
    Figure 2015231965
    (式(I)、(I’)、(II−1)、(II−2)、(II’−1)、及び(II’−2)、中、R〜Rはそれぞれ独立して水素原子、ハロゲン原子、又は窒素原子、酸素原子、ケイ素原子、硫黄原子、及びハロゲン原子からなる群より選択される少なくとも1種を含んでいてもよい炭素数1〜20の炭化水素基を、Rはそれぞれ独立して水素原子、ハロゲン原子、シロキシ基、ケイ素数1〜50のポリシロキシ基、又は窒素原子、酸素原子、ケイ素原子、硫黄原子、及びハロゲン原子からなる群より選択される少なくとも1種を含んでいてもよい炭素数1〜20の炭化水素基を表す。但し、R〜Rの2以上が炭化水素基である場合、2以上の炭化水素基が連結して環状構造を形成していてもよい。)
  3. 下記式(I−a)又は(I’−a)で表される化合物を製造する方法である、請求項2に記載の有機ケイ素化合物の製造方法。
    Figure 2015231965
    (式(I−a)及び(I’−a)中、R〜Rはそれぞれ独立して水素原子、ハロゲン原子、又は窒素原子、酸素原子、ケイ素原子、硫黄原子、及びハロゲン原子からなる群より選択される少なくとも1種を含んでいてもよい炭素数1〜20の炭化水素基を、Rはそれぞれ独立して水素原子、ハロゲン原子、シロキシ基、ケイ素数1〜50のポリシロキシ基、又は窒素原子、酸素原子、ケイ素原子、硫黄原子、及びハロゲン原子からなる群より選択される少なくとも1種を含んでいてもよい炭素数1〜20の炭化水素基を、R10はそれぞれ独立して水素原子、又は炭素数1〜20の炭化水素基を表す。)
  4. 下記式(A)で表されるニッケル錯体化合物を含有するアルケン類及び/又はアルキン類のヒドロシリル化反応用触媒組成物。
    Figure 2015231965
    (式(A)中、Rは水素原子、炭素数1〜15のアルコキシ基(−OR)、炭素数2〜30のアミノ基(−NR)、炭素数1〜15のチオエーテル基(−SR)、又は窒素原子、酸素原子、硫黄原子、及びハロゲン原子からなる群より選択される少なくとも1種を含んでいてもよい炭素数1〜15の炭化水素基を、Rは水素原子、炭素数1〜15のアルコキシ基(−OR)、炭素数2〜30のアミノ基(−NR)、炭素数1〜10のチオエーテル基(−SR)、又は窒素原子、酸素原子、硫黄原子、ケイ素原子、及びハロゲン原子からなる群より選択される少なくとも1種を含んでいてもよい炭素数1〜15の炭化水素基を、Rはそれぞれ独立してハロゲン原子、又は窒素原子、酸素原子、硫黄原子、及びハロゲン原子からなる群より選択される少なくとも1種を含んでいてもよい炭素数1〜15の炭化水素基を、Rはそれぞれ独立してハロゲン原子、又は窒素原子、酸素原子、硫黄原子、及びハロゲン原子からなる群より選択される少なくとも1種を含んでいてもよい炭素数1〜15の炭化水素基を、Lは任意の配位子を、mは0〜4の整数を、nは0〜5の整数を表す。)
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