JP2015231334A - 脱水処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 容器の搬入および搬出が容易であり、簡素な構成によって高い脱水処理効率を実現することができる脱水処理装置を提供する。【解決手段】 食材を収容可能な容器2と、容器2の開口部2cに装着可能な蓋体3と、床12に設置される基台4と、蓋体3を一定の高さ位置で鉛直な軸線まわりに回転させる回転駆動部5と、容器2が乗載され、上昇位置P1と下降位置P2とにわたって、基台4に移動可能に設けられる昇降枠体6と、昇降枠体6に設けられ、容器2を回転軸線まわりに回転自在に支持する回転支持部7と、昇降枠体6を上昇位置P1と下降位置P2とにわたって移動させる昇降駆動部8とによって、脱水処理装置を構成する。【選択図】 図1
Description
本発明は、洗浄によって水分が付着したカット野菜などの食材を脱水するための脱水処理装置に関する。
従来から、食品加工工場などにおいては、キャベツおよびレタスなどの葉物野菜を所要の大きさに切断した、いわゆるカット野菜などの食材を、洗浄装置によって水で洗浄した後、洗浄後の食材から付着した水分を除去するために、多数の透孔が形成された容器に食材を収容して、遠心脱水を行う脱水処理装置が用いられている。
このような脱水処理装置の従来技術は、たとえば特許文献1に記載されている。この従来技術では、固定支持枠体と、固定支持枠体に対して上下に移動可能に設けられる移動部材と、移動部材に乗載され、上面に開口部を有し、食材を収容する容器と、容器の開口部を覆う蓋本体を有する蓋部材と、容器を回転させる回転装置とを備える。
固定支持枠体は、移動部材の上下動を行う上下動手段を有する。回転装置は、その上端部に回転部材が設けられ、固定支持枠体の移動部材側の下部に配設される。移動部材は、上下動手段が連結される連結部と、連結部に繋がり、容器を乗載するための容器受け部とを備え、容器受け部には、回転装置の回転部材に、容器の乗載が可能なように貫通孔が形成されている。
容器は、回転させたときに発生する水を外部に排出するための孔部が側壁に形成されている。蓋部材は、連結部に連結する蓋支持部、蓋本体を回転自在に蓋支持部に連結するための蓋連結部と、蓋本体の回動を制御する蓋制御部とによって構成される。
このような脱水処理装置において、移動部材を上昇させ、水を含む食材を収容した容器を容器受け部に乗載し、移動部材を降下させることによって、蓋本体によって容器の開口部を覆うとともに、容器を回転装置上に乗載し、回転装置によって、乗載された容器を回転させて、容器内の水を遠心力によって外部に排出し、容器内の食材の脱水が行われる。
固定支持枠体は、蓋部材の蓋本体の回動を制御する当たり部材を有し、蓋部材の蓋支持部は、移動部材の連結部に回動自在に連結されるとともに、蓋支持部の先端部に蓋本体が取付けられ、移動部材を下方から上方に上げたとき、蓋制御部の後端部が上当たり部材と接触して、蓋本体が上方に回動する。また、移動部材を上方から下方に下げたとき、蓋制御部の後端部が当たり部材から離れ、蓋本体が下方に回動して容器の開口部が閉じられる。
またこの脱水処理装置は、容器を、容器受け部上であって、回転装置の回転部材に乗載することのできる位置に移送する移送機構が容器受け部上に設けられる。この移送機構は、容器の移送手段および容器を、前述の回転装置の回転部材に乗載することのできる位置で停止させ、かつ脱水後にその停止を解除可能な停止手段を備える。
他の従来技術の脱水処理装置は、たとえば特許文献2に記載されている。この従来技術では、1つの側壁面、およびこの側壁面に相対する側壁面に、それぞれ開口部を有する箱体と、一方の開口部から他方の開口部への移動を可能とする移動装置と、箱体の内部であって、移動装置の下方に設けられる回転装置と、移動装置によって移動する、上面に開口部を有する容器と、容器の開口部を覆うための蓋本体を有する蓋部材とを備える。
回転装置は、その上端部に回転部材が設けられ、昇降装置によって上下動自在とされる。容器は、内部に食材を収容して、回転によって脱水するために用いられ、容器の側壁には、該容器を回転させたときに、水を外部に排出するための複数の孔部が形成される。蓋部材は、箱体の内側の上壁面に連結される蓋支持部、および蓋本体を回転自在に蓋支持部に連結するための蓋連結部によって構成され、水を含む食材を収容した容器を移動装置に乗載して、箱体の内部の所定位置まで移動させ、昇降装置によって回転装置を上昇させることにより、回転部材上に容器を乗載するとともに、蓋本体で容器の開口部を覆い、回転装置で容器を回転させることによって、容器内の水を遠心脱水によって容器の外部に排出するように構成されている。
前述の特許文献1に記載される従来技術では、回転装置の上方に、蓋部材を備えた移動部材が設けられ、移動部材を上下動手段によって、容器が乗載された移動部材を下降させて、容器を、回転装置の回転部材が配設される槽内に収容して前記回転部材上に乗載し、回転装置の回転部材を回転させることによって、容器を回転させて脱水し、脱水が終了した後、再び上下動手段によって移動部材を上昇させて、脱水後の容器を槽内から取出すように構成されている。
したがって、脱水処理装置が設置される床から槽の上方へ脱水前の食材が収容される容器を搬送して搬入し、脱水後に槽の上方へ取出された容器を床まで搬送して搬出する必要がある。そのため、容器の搬入および搬出に手間を要し、搬入および搬出のための搬送設備の構成も大形化および複雑化してしまうとともに、脱水処理の効率を向上することができないという問題がある。
また、回転装置は、容器を収容する槽の下方に配置されているので、回転装置への水や異物の付着を防止するために、回転装置を水密構造のハウジング内に収容し、回転部材が連結される回転軸を水密構造の軸受によって軸支する必要があり、回転装置の設置環境を水密性の高い構成によって実現しなければならず、構成が複雑化してしまうという問題がある。
また、特許文献2に記載される他の従来技術では、回転装置は、その上端部に回転部材が設けられ、昇降装置によって上下動自在に構成されるので、脱水処理装置が設置される床から上方に配設される槽内へ、脱水前の食材が収容される容器を搬送して搬入し、脱水後に槽内から容器を床まで搬送して搬出する必要がある。そのため、前述の特許文献1に記載される従来技術と同様に、容器の搬入および搬出に手間を要し、搬入および搬出のための搬送設備の構成も大形化および複雑化してしまうとともに、脱水処理の効率を向上することができないという問題がある。
また、回転装置は、容器を収容する槽の下方に配置されているので、回転装置への水や異物の付着を防止するために、回転装置を水密構造のハウジング内に収容し、回転部材が連結される回転軸を水密構造の軸受によって軸支する必要があり、回転装置の設置環境を水密性の高い構成によって実現しなければならず、構成が複雑化してしまうという問題がある。
本発明の目的は、容器の搬入および搬出が容易であり、簡素な構成によって高い脱水処理効率を実現することができる脱水処理装置を提供することである。
本発明は、開口部を有し、食材を収容可能な容器と、
前記容器の前記開口部の開口を覆うように、該開口部に装着可能な蓋体と、
予め定める設置位置に設置される基台と、
前記蓋体よりも上方で前記基台に設けられ、前記蓋体を一定の高さ位置で鉛直な軸線まわりに回転させる回転駆動部と、
前記容器が乗載される昇降枠体であって、前記容器が乗載された状態で、前記開口部が前記蓋体に装着されて前記開口部の開口が覆われる上昇位置と、前記開口部が前記蓋体から下方に離れて前記開口部の開口が開放される下降位置とにわたって、前記基台に移動可能に設けられる昇降枠体と、
前記昇降枠体に設けられ、前記容器を、前記蓋体の回転軸線と一直線を成す回転軸線まわりに回転自在に支持する回転支持部と、
前記昇降枠体を、前記上昇位置と前記下降位置とにわたって移動させる昇降駆動部と、を含むことを特徴とする脱水処理装置である。
前記容器の前記開口部の開口を覆うように、該開口部に装着可能な蓋体と、
予め定める設置位置に設置される基台と、
前記蓋体よりも上方で前記基台に設けられ、前記蓋体を一定の高さ位置で鉛直な軸線まわりに回転させる回転駆動部と、
前記容器が乗載される昇降枠体であって、前記容器が乗載された状態で、前記開口部が前記蓋体に装着されて前記開口部の開口が覆われる上昇位置と、前記開口部が前記蓋体から下方に離れて前記開口部の開口が開放される下降位置とにわたって、前記基台に移動可能に設けられる昇降枠体と、
前記昇降枠体に設けられ、前記容器を、前記蓋体の回転軸線と一直線を成す回転軸線まわりに回転自在に支持する回転支持部と、
前記昇降枠体を、前記上昇位置と前記下降位置とにわたって移動させる昇降駆動部と、を含むことを特徴とする脱水処理装置である。
また本発明は、前記昇降枠体に連結され、前記昇降枠体に乗載された前記容器を、予め定める移送方向に移送する移送手段であって、
前記回転支持部と前記蓋体との間に前記容器が配置される昇降位置と、前記昇降位置よりも前記移送方向上流側の搬入位置と、前記昇降位置よりも前記移送方向下流側の搬出位置とにわたって、前記容器を移動させて、前記容器を前記昇降枠体に搬入しかつ前記昇降枠体から搬出する移送手段を、さらに含むことを特徴とする。
前記回転支持部と前記蓋体との間に前記容器が配置される昇降位置と、前記昇降位置よりも前記移送方向上流側の搬入位置と、前記昇降位置よりも前記移送方向下流側の搬出位置とにわたって、前記容器を移動させて、前記容器を前記昇降枠体に搬入しかつ前記昇降枠体から搬出する移送手段を、さらに含むことを特徴とする。
また本発明は、予め定める搬入準備位置で前記容器を乗載して、前記搬入位置に前記容器を搬送する搬送手段を、さらに含むことを特徴とする。
また本発明は、前記基台に設けられ、前記上昇位置に配置された前記昇降枠体に上方から弾発的に当接して、前記昇降枠体の振動を吸収する当接部材を有するダンパー手段を、さらに含むことを特徴とする。
また本発明は、前記回転支持部は、前記容器が着脱可能に嵌合して、前記容器を前記蓋体の回転軸線と同軸に保持する容器保持トレーを備えることを特徴とする。
本発明によれば、工場の床などである予め定める設置位置には、基台が設置される。基台には、昇降枠体が上昇位置および下降位置の間を移動可能に設けられるとともに、蓋体を鉛直な回転軸線まわりに回転させる回転駆動部が設けられる。回転駆動部は、蓋体よりも上方に配設され、このように回転駆動部が配設されることによって、回転駆動部への水や異物の付着を防止している。
容器には、開口部の開口を介して水分が付着した食材が収容され、また脱水後の食材を排出することができる。昇降枠体には、回転支持部が設けられ、この回転支持部によって、乗載された容器が、蓋体の回転軸線と一直線上にある回転軸線まわりに回転自在に支持される。このような昇降枠体は、昇降駆動部によって上昇位置に配置されると、乗載された容器の開口部に蓋体が装着され、開口部の開口が覆われ、回転駆動部を駆動させると、蓋体を介して回転力が容器に伝達され、容器を蓋体とともに回転させて、容器内の食材を脱水することができる。
また、昇降枠体が昇降駆動部によって上昇位置から下降されて下降位置に配置されると、前記容器の開口部が蓋体から下方に離れて前記開口部の開口が開放される。このように下降位置で容器を昇降枠体の回転支持部から搬出し、新たな脱水前の食材が収容された容器を搬入することができるので、容器の搬入および搬出が容易であり、簡素な構成によって高い脱水処理効率の脱水処理装置を実現することができる。
また本発明によれば、前記昇降枠体には移送手段が連結されるので、この移送手段によって、回転支持部と蓋体との間の昇降位置と、昇降位置よりも予め定める移送方向上流側の搬入位置と、昇降位置よりも予め定める移送方向下流側の搬出位置とにわたって、容器を移動させることができる。これによって、脱水前の食材を収容した容器を昇降枠体に搬入し、脱水後の食材を収容した容器を昇降枠体から搬出することができ、食材の脱水処理効率をさらに向上することができる。
また本発明によれば、予め定める搬入準備位置、たとえば洗浄装置によって洗浄された食材が洗浄装置から払い出されるバケットが設置される位置で、前記バケットから払い出された食材を容器に収容し、搬送手段によって搬入位置まで搬送することができる。これによって、脱水前の食材が収容された容器を、搬送手段によって迅速に搬入位置に搬送し、を、脱水後の食材を収容した容器を昇降枠体から搬出することができ、食材の脱水処理効率をさらに向上することができる。
また本発明によれば、基台にダンパー手段が設けられ、上昇位置に配置された昇降枠体に当接部材が上方から弾発的に当接するので、容器内の食材の重心位置の偏心などによって、回転駆動部による容器の回転に伴う振動を抑制することができ、安定した回転によって円滑に容器内の食材を脱水することができる。
また本発明によれば、前記回転支持部に容器保持トレーが設けられるので、搬入された容器を蓋体の回転軸線と同軸に保持することができ、容器の中心軸線が蓋体の回転軸線に高精度で一致させて、容器を昇降枠体の回転支持部上へ搬入することができ、容器に回転支持部に対する位置ずれを防ぎ、容器内の食材の収容状態に拘らず、容器の円滑でかつ安定した回転を実現し、効率よく脱水処理を行うことができる。
図1は、本発明の一実施形態の脱水処理装置1を示す正面図である。図2は、図1の左方から見た脱水処理装置1の側面図である。本実施形態の脱水処理装置1は、容器2と、蓋体3と、基台4と、回転駆動部5と、昇降枠体6と、回転支持部7と、昇降駆動部8と、移送手段9と、搬送手段10と、ダンパー手段11とを含んで構成され、たとえば食品加工工場内の水平な床12に設置される。
容器2は、ざるカゴ、脱水カゴなどとも呼ばれ、略円錐台状の周壁部2aと、周壁部2aの小径部によって囲まれる開口を塞ぐように周壁部2aに一体に形成される平坦な円板状の底部2bとを有し、周壁部2aの大径部によって開口部2cが実現される。このような容器2は、ポリオレフィン系樹脂などの合成樹脂から成る。
容器2の開口部2cには、後述するように、移送手段9によって脱水前の容器2を昇降枠体6に搬入し、脱水後の容器2を昇降枠体6から搬出するときの把持部となるリング状のフランジ2dが一体的に形成される。
開口部2cは、食材であるたとえばキャベツ、レタスなどのカット野菜を、前処理工程の図示しない洗浄装置の払い出しバケット13などから投入・排出可能な50〜60mm程度の内径を有する開口を規定し、周壁部2aおよび底部2bには、食材の個々のカット片の通過を阻止し、水の通過を許容し、内径の平均値がたとえば2〜15mmのいわゆる角孔または丸孔から成る多数の透孔が分散して形成され、所定の1バッチ分の食材を収容可能な容積を有する。
脱水対象物である食材としては、前記キャベツ、レタスなどの葉物野菜に限定されるものではなく、たとえば玉ねぎのスライス、長ネギの千切りなどの根菜類、わかめ、もずくなどの海藻類、シメジ、エノキダケなどのキノコ類、豆類、穀類、魚介類、果物などの各種の加工食品材料を対象とすることができる。
蓋体3は、円錐台状の第1周壁部3aと、第1周壁部3aに同軸に連なって形成される円筒状の第2周壁部3bと、第1周壁部3aの小径の開口部によって規定される開口を覆う平坦な円板状の底部3cとを有し、ステンレス鋼板から成る。容器2の開口部2cを覆うように装着可能に構成される。前記第1周壁部3aと第2周壁部3bとによって、周壁部が構成される。
基台4は、予め定める設置位置である、たとえば前述の床12に設置される。基台4は、複数の支持部材4aと、各支持部材4aの上端部を連結する複数の上部連結部材4bと、各支持部材4aの下端部を連結する複数の下部連結部材4cと含み、図2に示す側面視で大略的の逆U字状に構成される。各支持部材4a、各上部連結部材4bおよび各下部連結部材4cは、たとえばステンレス鋼製の角パイプによって実現される。このような基台4には、移送手段9が水平に移動可能に挿通され、容器2を保持して昇降枠体6の回転支持部7上に搬入し、回転支持部7上から搬出することができるように構成されている。
回転駆動部5は、蓋体3の上方で基台4に設けられ、蓋体3を鉛直な軸線まわりに回転させる回転駆動源として設けられ、鉛直な回転軸線まわりに回転駆動される出力軸5aを有する電動モータ5bと、蓋体3と共通な中心軸線を成して蓋体3と複数のボルトおよびナットによってねじ結合される回転軸5cと、回転軸5cと出力軸5aとを同一軸線上で連結する軸継手5dとを有する。本発明の他の実施形態では、前記電動モータ5bに代えて空気圧モータなどの流体圧モータが用いられてもよい。
昇降枠体6は、容器2が乗載された状態で、開口部2cが前記蓋体3によって覆わせる上昇位置P1と、開口部2cが蓋体3から下方に離れた下降位置P2とに移動可能に配設される。上昇位置P1と下降位置P2との差ΔLは、たとえば200〜300mmの範囲に選ばれ、好ましくは容器2の搬入/搬出のための通過を許容し、かつ無駄な空間を可及的に少なくした距離として、たとえば240mmに選ばれる。
回転支持部7は、基台4に設けられ、容器2を蓋体3の回転軸線と一直線を成す回転軸線まわりに回転自在に支持するスラスト軸受によって実現される。
昇降駆動部8は、昇降枠体6を上昇位置P1と下降位置P2とにわたって昇降させる複数(本実施形態では4)の昇降シリンダ8a1〜8a4と、昇降枠体6に設けられる一対のチャックシリンダ8b1,8b2と、チャックシリンダ8b1,8b2によって水平軸線まわりにそれぞれ連動して角変位駆動され、容器2のフランジ2dに下方から支持し、その支持状態を解除する一対の揺動板8c1,8c2とを有する。
各チャックシリンダ8b1,8b2は、直径(呼び径)がφ25mm、ストロークが60mmの単動空気圧シリンダによって実現される。各昇降シリンダ8a1〜8a4は、直径(呼び径)がφ50mm、ストロークが400mmの複動空気圧シリンダによって実現される。
図3は、脱水処理装置1を図1の上方から見たときの容器2が配置される各位置P10〜P12の簡略化した平面図である。図4は、移送手段9を図1の左方から見た拡大側面図である。移送手段9は、回転支持部7と蓋体3との間に容器2が配置される昇降位置P10と、昇降位置P10よりも予め定める移送方向A上流側の搬入位置P11と、昇降位置P10よりも予め定める移送方向A下流側の搬出位置P12とにわたって容器2を移動させて、容器2を昇降枠体6に搬入しかつ昇降枠体6から搬出する横行シリンダ9a1〜9a4を含んで構成される。各横行シリンダ9a1〜9a4は、直径(呼び径)φ40mm、ストローク650mmの複動空気圧シリンダによって実現される。
搬送手段10は、互い平行に配列される複数のローラ10aと、各ローラ10aのローラ軸が連結される一対のチェーン10bと、各チェーン10bが巻掛けられて張架される各一対のスプロケットホイール10c,10dとを含んで構成される。前記複数のローラ10aのうちで上部に配列されるローラ10aには、予め定める搬入準備位置P20で前記容器2を乗載して、前記搬入位置P11に搬送する。このような搬送手段10は、たとえばローラコンベアによって実現される。搬送手段10は、ローラコンベアに限るものではなく、その他の構成、たとえばベルトコンベアによって実現されてもよく、あるいはボールコンベアによって実現されてもよい。
図5は、ダンパー手段11の構成を示す平面図である。図6は、図5の切断面線VI−VIから見た断面図である。ダンパー手段11は、基台4に設けられ、上昇位置に配置された昇降枠体6の上部の4つの隅部に上方から弾発的に当接する当接部材としてのピストン棒11aを有する複数(本実施形態では4)のダンパー用シリンダ11a1〜11a4と、各一対のダンパー用シリンダ11a1〜11a4間の中央部に配設される2つの位置決め用ロッド11b1,11b2とを含む。
各ダンパー用シリンダ11a1〜11a4は、直径(呼び径)がφ40mm、ストロークが20mmの単動空気圧シリンダによって実現される。位置決め用ロッド11b1,11b2は、直径がφ20mm、長さが30mm〜90mmのステンレス鋼棒によって実現される。各ダンパー用シリンダ11a1〜11a4によって、昇降枠体6の上下方向の振幅を吸収し、容器2の回転の安定化を図ることができる。
回転支持部7は、容器2が着脱可能に嵌合して、容器2を蓋体3の回転軸線と同軸に保持する有底円錐台状の容器保持トレー15を備える。この容器保持トレー15は、円錐台状の周壁部15aと周壁部15aの小径開口部の開口を覆うように周壁部15aに軸線に垂直に設けられ、周縁部が周壁部15aに溶接などによって接合されて円板状の底部15bとを有する。このような容器保持トレー15には、容器2が着脱可能に嵌合して保持され、回転駆動部5の回転軸線と一直線を成す軸線上に位置決めし、食材が容器2内に偏って収容された状態であっても、容器2を安定して回転させ、短時間で確実に脱水することができる。
このような容器保持トレー15は、たとえば剛性の高くかつ排水性の良好な材料、たとえばパンチングメタルとも呼ばれるステンレス鋼板から成ってもよい。
以上のように本実施形態によれば、工場の床12には、基台4が設置される。基台4には、昇降枠体6が上昇位置P1および下降位置P2の間を移動可能に設けられるとともに、蓋体3を鉛直な回転軸線まわりに回転させる回転駆動部5が設けられる。回転駆動部5は、蓋体3よりも上方に配設され、このように回転駆動部5が配設されることによって、回転駆動部5、特に電動モータ5bへの水や異物の付着を防止している。
容器2には、開口部2cの開口を介して水分が付着した食材が収容され、また脱水後の食材を排出することができる。昇降枠体6には、回転支持部7が設けられ、この回転支持部7によって、乗載された容器2が、蓋体3の回転軸線と一直線上にある回転軸線まわりに回転自在に支持される。このような昇降枠体6は、昇降駆動部8によって上昇位置P1に配置されると、乗載された容器2の開口部2cに蓋体3が装着され、開口部2cの開口が覆われ、回転駆動部5を駆動させると、蓋体3を介して回転力が容器2に伝達され、容器2を蓋体3とともに回転させて、容器2内の食材を脱水することができる。
また、昇降枠体6が昇降駆動部8によって上昇位置P1から下降されて下降位置P2に配置されると、容器2の開口部2cが蓋体3から下方に離れて開口部2cの開口が開放される。このように下降位置P2で容器2を昇降枠体6の回転支持部7から搬出し、新たな脱水前の食材が収容された容器2を搬入することができるので、容器2の搬入および搬出が容易であり、簡素な構成によって高い脱水処理効率の脱水処理装置を実現することができる。
また、昇降枠体6には移送手段9が連結されるので、この移送手段9によって、回転支持部7と蓋体3との間の昇降位置P10と、昇降位置P10よりも予め定める移送方向A上流側の搬入位置P11と、昇降位置P10よりも予め定める移送方向A下流側の搬出位置P12とにわたって、容器2を移動させることができる。これによって、脱水前の食材を収容した容器2を昇降枠体6の回転支持部7上に搬入し、脱水後の食材を収容した回転支持部7上の容器2を昇降枠体6から搬出することができ、食材の脱水処理効率をさらに向上することができる。
また、予め定める搬入準備位置P20である、たとえば洗浄装置によって洗浄された食材が洗浄装置から払い出しバケット13が設置される位置で、前記払い出しバケット13から払い出された食材を容器2に収容し、搬送手段10によって搬入位置まで搬送することができる。これによって、脱水前の食材が収容された容器2を、搬送手段10によって迅速に搬入位置P11に搬送し、脱水後の食材を収容した容器2を昇降枠体6から搬出することができ、食材の脱水処理効率をさらに向上することができる。
また、基台4にダンパー手段11が設けられ、上昇位置P1に配置された昇降枠体6に当接部材が上方から弾発的に当接するので、容器2内の食材の重心位置の偏心などによって、回転駆動部5による容器2の回転に伴う振動を抑制することができ、安定した回転によって円滑に容器2内の食材を脱水することができる。
また本発明によれば、回転支持部7に容器2保持トレーが設けられるので、搬入された容器2を蓋体3の回転軸線と同軸に保持することができ、容器2の中心軸線が蓋体3の回転軸線に高精度で一致させて、容器2を昇降枠体6の回転支持部7上へ搬入することができ、容器2に回転支持部7に対する位置ずれを防ぎ、容器2内の食材の収容状態に拘らず、容器2の円滑でかつ安定した回転を実現し、効率よく脱水処理を行うことができる。
1 脱水処理装置
2 容器
2a 周壁部
2b 底部
2c 開口部
2d フランジ
3 蓋体
4 基台
5 回転駆動部
6 昇降枠体
7 回転支持部
8 昇降駆動部
8a1〜8a4 昇降シリンダ
8b1,8b2 チャックシリンダ
8c1,8c2 揺動板
9 移送手段
9a1〜9a4 横行シリンダ
10 搬送手段
11 ダンパー手段
11a1〜11a4 ダンパー用シリンダ
11b1,11b2 位置決め用ロッド
12 床
13 払い出しバケット
A 移送方向
P1 上昇位置
P2 下降位置
P10 昇降位置
P11 搬入位置
P12搬出位置
P20搬入準備位置
2 容器
2a 周壁部
2b 底部
2c 開口部
2d フランジ
3 蓋体
4 基台
5 回転駆動部
6 昇降枠体
7 回転支持部
8 昇降駆動部
8a1〜8a4 昇降シリンダ
8b1,8b2 チャックシリンダ
8c1,8c2 揺動板
9 移送手段
9a1〜9a4 横行シリンダ
10 搬送手段
11 ダンパー手段
11a1〜11a4 ダンパー用シリンダ
11b1,11b2 位置決め用ロッド
12 床
13 払い出しバケット
A 移送方向
P1 上昇位置
P2 下降位置
P10 昇降位置
P11 搬入位置
P12搬出位置
P20搬入準備位置
Claims (5)
- 開口部を有し、食材を収容可能な容器と、
前記容器の前記開口部の開口を覆うように、該開口部に装着可能な蓋体と、
予め定める設置位置に設置される基台と、
前記蓋体よりも上方で前記基台に設けられ、前記蓋体を一定の高さ位置で鉛直な軸線まわりに回転させる回転駆動部と、
前記容器が乗載される昇降枠体であって、前記容器が乗載された状態で、前記開口部が前記蓋体に装着されて前記開口部の開口が覆われる上昇位置と、前記開口部が前記蓋体から下方に離れて前記開口部の開口が開放される下降位置とにわたって、前記基台に移動可能に設けられる昇降枠体と、
前記昇降枠体に設けられ、前記容器を、前記蓋体の回転軸線と一直線を成す回転軸線まわりに回転自在に支持する回転支持部と、
前記昇降枠体を、前記上昇位置と前記下降位置とにわたって移動させる昇降駆動部と、を含むことを特徴とする脱水処理装置。 - 前記昇降枠体に連結され、前記昇降枠体に乗載された前記容器を、予め定める移送方向に移送する移送手段であって、
前記回転支持部と前記蓋体との間に前記容器が配置される昇降位置と、前記昇降位置よりも前記移送方向上流側の搬入位置と、前記昇降位置よりも前記移送方向下流側の搬出位置とにわたって、前記容器を移動させて、前記容器を前記昇降枠体に搬入しかつ前記昇降枠体から搬出する移送手段を、さらに含むことを特徴とする請求項1に記載の脱水処理装置。 - 予め定める搬入準備位置で前記容器を乗載して、前記搬入位置に前記容器を搬送する搬送手段を、さらに含むことを特徴とする請求項2に記載の脱水処理装置。
- 前記基台に設けられ、前記上昇位置に配置された前記昇降枠体に上方から弾発的に当接して、前記昇降枠体の振動を吸収する当接部材を有するダンパー手段を、さらに含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の脱水処理装置。
- 前記回転支持部は、前記容器が着脱可能に嵌合して、前記容器を前記蓋体の回転軸線と同軸に保持する容器保持トレーを備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の脱水処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014118604A JP2015231334A (ja) | 2014-06-09 | 2014-06-09 | 脱水処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2014118604A JP2015231334A (ja) | 2014-06-09 | 2014-06-09 | 脱水処理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2015231334A true JP2015231334A (ja) | 2015-12-24 |
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ID=54933266
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Country | Link |
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JP (1) | JP2015231334A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20190007006A (ko) * | 2016-08-26 | 2019-01-21 | 호소다 코교 가부시키가이샤 | 탈수 처리 장치 |
CN112425803A (zh) * | 2020-12-17 | 2021-03-02 | 山东大学 | 一种自动化海藻加工设备 |
CN112826111A (zh) * | 2021-03-19 | 2021-05-25 | 唐花女 | 一种自动化脱水蔬菜生产设备 |
-
2014
- 2014-06-09 JP JP2014118604A patent/JP2015231334A/ja active Pending
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KR102304044B1 (ko) | 2016-08-26 | 2021-09-23 | 호소다 코교 가부시키가이샤 | 탈수 처리 장치 |
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