JP2015229840A - 組立式足場 - Google Patents
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Abstract
【課題】これまでにない方式で簡易に組み立てられる足場であって、高所での使用にも適した組立式足場を提供すること。【解決手段】相互に間隔をおいて配置される複数の支柱11と、隣り合う支柱11間に架け渡される足場部材2と、を備え、前記支柱11の上端には凹部12が設けられ、前記足場部材2の両端には、前記凹部12に嵌合する凸部21が設けられている。さらに、前記支柱11の貫通孔15と前記足場部材2の貫通孔22とを利用して、前記支柱11と足場部材22とを固定する固定部材4をさらに備えてもよい。【選択図】図2
Description
本発明は、高所作業において使用可能な組立式足場に関するものである。
従来、建築現場等の高所作業を伴う際に使用される足場には、主に鉄材が用いられていた。しかしながら、鉄材においては、重量があり運搬や組立が容易でないことや、組立解体時には金属音による騒音が発生すること、通電による感電事故の危険性があること、等の問題があった。
上記問題に鑑み、鉄材に代って繊維強化プラスチック材の足場が提案されている(特許文献1〜2)。特許文献1には、「繊維強化プラスチックで形成したことを特徴とする単管パイプ」の技術が記載されている。また、特許文献2には、「足場板本体が繊維強化プラスチック材料により形成されてなることを特徴とする足場板」の技術が記載されている。
その他にも、特許文献3に「建築現場において、室内の壁クロス貼り、塗装等の各種工事を行うに際して使用されるブロック足場が、5種類の発泡性合成樹脂材料からなるブロック単体及び連結部材単体をそれぞれ複数個用いて、階層を重ねて形成されている。」プラスチック製組立式足場の技術が記載されている。
特許文献1〜2記載の技術は、鉄材に用いられる従来の方式で組み立てられる。従来、鉄材に用いられる組立方式は、鉄パイプ同士を締め具(クランプ)等によって締結することで、足場の枠組みを形成している。しかしながら、この組立方式においては、足場を構成する部材の他に、締め具、螺子、作業具等を持ち運ばなければならず、高所作業を行う場合には好ましくない。また、部材締結の際には、部材を固定箇所まで持ち上げ、締め具を取り付け、螺子を締める、という手間のかかる作業を行う必要であった。
また、前記特許文献3記載の技術は、室内用足場の組立方式であり、高所作業を伴う野外での使用は難しい。仮に、前記組立方式を高所作業に適用した場合には、膨大なブロック数を積み上げねばならず、運搬・組立作業において、現実的でない。
そのため、より簡易な方式で組み立てられ、高所での使用にも適した足場は、現在まで存在しなかった。
そのため、より簡易な方式で組み立てられ、高所での使用にも適した足場は、現在まで存在しなかった。
本発明は、上記実情に鑑みてなされた発明であり、これまでにない方式で簡易に組み立てられる足場であって、高所での使用にも適した組立式足場を提供することを課題とした。
上記課題を解決するため、本発明に係る組立式足場は、相互に間隔をおいて配置される複数の支柱と、隣り合う支柱間に架け渡される足場部材と、を備え、前記支柱の上端には凹部が設けられ、前記足場部材の両端には、前記凹部に嵌合する凸部が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、足場を構成する部材自体に接続機構を組み込むことで、使用部材の削減と、組立作業の簡便化を可能としている。支柱に凹部を設け、足場部材に凸部を設け、凹凸嵌合により部材同士を結合することにより、手間のかかる作業が必要な締め具を用いる必要がなく、部材同士を嵌め込むだけの簡便な組立が可能となっている。
本発明の好ましい形態では、前記支柱と前記足場部材とに設けられた貫通孔と、それらの貫通孔を利用して、前記支柱と足場部材とを固定する固定部材と、をさらに備えていることを特徴とする。
このように、固定部材を用いて固定することにより、地震や暴風等の予期しない衝撃で、前記支柱と前記足場部材との嵌合が解かれてしまうことを防止することができる。また、固定することにより部材同士の結合が強固に保持され、より安定した足場を構築することが可能である。
このように、固定部材を用いて固定することにより、地震や暴風等の予期しない衝撃で、前記支柱と前記足場部材との嵌合が解かれてしまうことを防止することができる。また、固定することにより部材同士の結合が強固に保持され、より安定した足場を構築することが可能である。
本発明の好ましい形態では、前記足場部材が、平面長方形状の足場板によって構成され、前記凸部は、前記足場板の長さ方向の両端部であって、足場板の幅方向に間隔を置いてそれぞれ一対設けられていることを特徴とする。
このように、足場部材に平面長方形状の足場板を用いることにより、作業場を拡張することができ、作業員の容易な移動と安全な作業が可能となる。
このように、足場部材に平面長方形状の足場板を用いることにより、作業場を拡張することができ、作業員の容易な移動と安全な作業が可能となる。
本発明の好ましい形態では、前記足場部材が、四角柱状の梁部材によって構成され、前記凸部は、前記梁部材の両端に設けられていることを特徴とする。
このように、足場部材に柱状の梁部材を用いることで、幅のある前記足場板が導入できないような、手狭な空間であっても、足場を構築することができる。
このように、足場部材に柱状の梁部材を用いることで、幅のある前記足場板が導入できないような、手狭な空間であっても、足場を構築することができる。
本発明の好ましい形態では、前記支柱と、前記足場部材とが強化プラスチックにより形成されていることを特徴とする。
このように、足場を構成する部材に強化プラスチックを用いることで、既存の鉄製足場が有している組立作業性の問題に加えて重量の問題や製作性の問題等も解決することができる。
このように、足場を構成する部材に強化プラスチックを用いることで、既存の鉄製足場が有している組立作業性の問題に加えて重量の問題や製作性の問題等も解決することができる。
本発明の好ましい形態では、前記支柱は、上下に連結される複数の単位支柱により構成されていることを特徴とする。
このように、前記支柱は連結可能な単位支柱によって構成されているため、前記単位支柱を連結させる事で、支柱長さを任意に伸長させることが可能である。
このように、前記支柱は連結可能な単位支柱によって構成されているため、前記単位支柱を連結させる事で、支柱長さを任意に伸長させることが可能である。
本発明の好ましい形態では、前記支柱は、四角柱状であることを特徴とする。
このように、支柱に四角柱形状を採用することで、運搬時や保管時における支柱の転がりを防止することができる。また、安定的に積み上げることが可能となり、安全、かつ、省スペースに運搬や保管を行うことができる。
このように、支柱に四角柱形状を採用することで、運搬時や保管時における支柱の転がりを防止することができる。また、安定的に積み上げることが可能となり、安全、かつ、省スペースに運搬や保管を行うことができる。
本発明の好ましい形態では、前記貫通孔を利用して、前記組立式足場の外周に固定される平面方形状の防護部材をさらに備えていることを特徴とする。
このように、支柱と足場部材とが形作る方形に防護部材を設置することで、足場の安定性を強化することができる。また、足場の側面が防護部材によって覆われることで、作業員の転落や部材の落下等の事故を防止することができる。
このように、支柱と足場部材とが形作る方形に防護部材を設置することで、足場の安定性を強化することができる。また、足場の側面が防護部材によって覆われることで、作業員の転落や部材の落下等の事故を防止することができる。
本発明の好ましい形態では、前記支柱の最下部に連結される台座部材をさらに備えていることを特徴とする。
このように、支柱の最下部に台座部材を設けることで、足場の底面積を拡大し安定性を向上させることが可能である。また、前記台座部材に任意の高さを設けることで、作業環境の状況に応じて、足場全体の高さを微調整することが可能である。
このように、支柱の最下部に台座部材を設けることで、足場の底面積を拡大し安定性を向上させることが可能である。また、前記台座部材に任意の高さを設けることで、作業環境の状況に応じて、足場全体の高さを微調整することが可能である。
本発明の好ましい形態では、前記単位支柱と足場部材との交点に設けられる補強部材をさらに備えていることを特徴とする。
このように、支柱と足場部材の接合部に、補強部材を設けることで、より高耐久な足場を構築することが可能となっている。例えば、支柱と足場部材との接合部を直角に保つ、L字型やブラケット状の補強部材等が好適に挙げられる。
このように、支柱と足場部材の接合部に、補強部材を設けることで、より高耐久な足場を構築することが可能となっている。例えば、支柱と足場部材との接合部を直角に保つ、L字型やブラケット状の補強部材等が好適に挙げられる。
本発明によれば、これまでにない方式で、簡易に組み立てられる足場であって、高所での使用にも適した組立式足場を提供することができる。
(実施形態1)
以下、本発明の実施形態1について、図1〜図5を参照して詳細に説明する。
以下、本発明の実施形態1について、図1〜図5を参照して詳細に説明する。
この実施形態に係る組立式足場は、図1に示すように、相互に間隔をおいて配置される複数の支柱1と、隣り合う支柱間に架け渡される足場板2とを備えている。前記支柱1は単位支柱11によって構成され、前記単位支柱11は上下に連結可能であり、図示例では鉛直方向に3本連結されている。加えて、前記足場板2は、図示した足場板2aのように前記単位支柱11の長さ方向の中間部分にも設けることができる。また、図2に示すように、前記支柱1は奥側にもう一列配置されており、全体としては二列の支柱1が間隔を置いて配置されている。
また、この実施形態にかかる組立式足場は、図2に示すように、前記単位支柱11に凹部12が設けられ、前記足場板2に前記凹部12に嵌合される凸部21が設けられている。これにより、前記足場板2が前記支柱1の上方から嵌め込まれることで、足場を形成している。さらに図示例では、前記支柱1と前記足場板2との嵌合部に、両者を結束により固定する固定部材4が設けられている。
前記単位支柱11は、図3に示すように、四角柱状に形成され、凹部12と、高さ方向の連結用凸部13と、高さ方向の連結用凹部14と、貫通孔15と、を備えている。前記凹部12は、深めの溝状に形成され、平面視においては全体として口形に形成されている。この凹部12は、単位支柱11の少なくとも上端に設けられる。図示例では、前記凹部12は上端のみならず、単位支柱11の長さ方向の中間部分にも凹部12aが設けられている。このように、前記凹部12は、必要に応じて単位支柱11の複数箇所に設けても良い。
前記連結用凸部13は、前記単位支柱11の最上端の中心軸上に、上方に向けて突出する円柱状に形成されている。一方、前記連結用凹部14は、単位支柱11の最下端の中心軸上に、下方向を開口部として、他の単位支柱11の連結用凸部13が嵌り込む円柱形状の空間に形成されている。図示例では、前記連結用凸部13および連結用凹部14は、円柱状であるが、円柱に限らず四角柱や六角柱などの、互いに嵌り込む凸構造と凹構造であれば良い。
前記貫通孔15は、前記単位支柱11を径方向に貫通する孔であって、前記凹部12周辺部と、前記単位支柱11の側面部に前記貫通孔15の開口部が形成されている。この貫通孔は、他の部材との結合に用いられ、他の部材と対応した間隔で配置される。貫通孔15の大きさは任意であるが、少なくとも後述の結束バンド等の固定部材を容易に通すことができる孔径に設定される。
前記足場板2は、図4に示すように、平面長方形状に形成され、前記単位支柱11の凹部12に嵌合される凸部21と、単位支柱11の貫通孔15と同様の目的の貫通孔22と、を備えている。前記凸部21は、前記足場板2の長さ方向の両端部であって、前記足場板2の幅方向に間隔を置いて一対設けられている。この一対の凸部21、21は、それぞれ下方に向いて突出し、足場板2の幅方向と平行な面を有する矩形板状に形成されている。また、前記貫通孔22は、前記凸部21周辺と足場板2の外縁部に、前記支柱1の貫通孔15に対応した間隔で複数箇所に設けられている。
前記固定部材4は、前記単位支柱11の貫通孔15と前記足場板2の貫通孔22とを利用して、単位支柱11と足場板2とを固定可能に構成されている。この固定部材4としては、自身の基端側の抜け止め孔に先端部を通してその先端部から引き締めて固定することが可能な結束バンド等が好適に用いられる。
この結束バンドは、固定作業に特別な作業具を用いる必要がなく簡易に固定することが可能であり、作業性が極めて良好であるが、他の固定手段を用いることもできる。特に図示していないが、より強度が必要な場合には、例えばブラケット状やL字型の固定部材をボルトなどで固定することで、結束バンドに代えても良い。
この結束バンドは、固定作業に特別な作業具を用いる必要がなく簡易に固定することが可能であり、作業性が極めて良好であるが、他の固定手段を用いることもできる。特に図示していないが、より強度が必要な場合には、例えばブラケット状やL字型の固定部材をボルトなどで固定することで、結束バンドに代えても良い。
前記単位支柱11の凹部12と前記足場板2の凸部21との嵌合部、および、単位支柱11の連結用凸部13と他の単位支柱11の連結用凹部14との嵌合部を図5に示し、さらに詳しく説明する。前記単位支柱11の凹部12と前記足場板2の凸部21との嵌合部は、前記凹部12の四角形の溝構造の一辺に、矩形板状の凸部21が嵌合されている。そのため、足場板2は四方へ設置することができる。
前記単位支柱11の連結用凸部13と他の単位支柱11の連結用凹部14との嵌合部は、前記単位支柱11の中心軸上で凹凸嵌合されている。ここで、前記連結用凸部13の長さは、前記連結用凹部14の深さよりも、足場部材2の厚み程度長く形成されている。
前記単位支柱11および前記足場板2の部材本体には、強化プラスチックが好適に用いられる。しかしながら、より強度を確保したい場合には、部材本体や、強度が必要な接合部(前記単位支柱11の中心軸や凹部12、連結用凸部13、連結用凹部14、または、足場板2の凸部21、やその一部)、に金属材料等の高強度な材料を用いても良い。
本実施形態によれば、足場を構成する部材自体に接続機構を組み込むことで、使用部材の削減と、組立作業の簡便化を可能にしている。単位支柱11に凹部12を設け、足場部材2に凸部21を設け、凹凸嵌合により部材同士を結合することにより、手間のかかる作業が必要な締め具を用いる必要がなく、部材同士を嵌め込むだけの簡便な組立作業が可能となっている。
また、本発明によれば、前記単位支柱11に凹部12を、前記足場部材2に凸部21を設けて凹凸嵌合させることで、より安定な足場を形成することが可能になっている。前記凹凸嵌合により、部材同士の接触面を広く形成できるため、より強固な結合が可能となっている。また、一般的な方式と違い、部材同士の結合に締め具を介さないため、締め具の不具合による、破損、設置箇所のずれ、が生じない安定な足場を構築することが可能である。
また、前記単位支柱11と前記足場部材2とに設けられた貫通孔を利用して、固定部材4により前記単位支柱11と前記足場部材2とを強固に結合することで、足場をより安定的に構築することができる。このことにより、地震や暴風等の予期しない衝撃で、前記単位支柱11と前記足場部材2との嵌合が解かれるしまうことを防止することができる。
また、主要部材である単位支柱11と足場部材2とを強化プラスチックにより形成する場合には、鉄材の足場が有していた問題を解消することができる。強化プラスチックは、鉄より軽量で、腐食しにくく、絶縁体である。そのため、足場を強化プラスチックにより構成することで、部材の運搬・組立が容易になり、錆等による劣化を防ぎ、感電の恐れのある電気工事現場等にも好適に使用可能な足場とすることができる。
また、単位支柱11に四角柱形状を採用することで、支柱1の運搬や保管を効率よく行うことができる。既存の足場材の多くに採用されていた円柱形状は転がり易く、運搬時の固定が容易ではなかった。そこで、四角柱形状を採用することで、安定的に積み上げることが可能となり、安全、かつ、省スペースに運搬や保管を効率よく行うことができる。また、図示はしていないが、前記四角柱形状は、角を丸く形成することで、安全に運搬・組立を行うことができる。
また、固定部材16に結束バンドを用いることで、手間のかかる固定作業を要しない、容易な足場の組立・解体を可能としている。従来の締め具を用いる固定作業の場合には、締め具、螺子、作業具と多くを持ち歩かなければならず、また、部材の設置時には螺子締め等の手間のかかる作業が伴う。そのため、手違いによる螺子や作業具の落下時には、大きな危険が生じる。その点、結束バンドを用いた場合には、結束バンドのみを持ち歩けばよく、固定作業も簡単であり、落下時のリスクも少なくすることができる。また、解体時には結束バンドを切断するだけで良く、解体作業も容易に行うことができる。
(実施形態2)
図6は、本発明に係る組立式足場の実施形態2を示す部分斜視図である。なお、同実施形態において、先の実施形態と基本的に同一の構成要素においては、同一符号を付してその説明を簡略化する。
図6は、本発明に係る組立式足場の実施形態2を示す部分斜視図である。なお、同実施形態において、先の実施形態と基本的に同一の構成要素においては、同一符号を付してその説明を簡略化する。
この実施形態に係る組立式足場においては、図6に示すように、相互に間隔をおいて配置される単位支柱11と、隣り合う単位支柱11間に架け渡される梁3とを備えており、前記単位支柱11と梁3との接合部には固定部材4が設けられている。また、前記単位支柱11と固定部材4ついては、先の実施形態と同一の構成を備えているため、説明を簡略化する。
前記梁3は、図6に示すように、四角柱状に形成され、前記単位支柱11の凹部12に嵌合される凸部31と、貫通孔32と、を備えている。前記凸部31は、前記梁3の両端に、凸が下方向に向けて設けられている。また、前記貫通孔32は、前記凸部31周辺と梁3の側面部に、前記支柱1の貫通孔15に対応した間隔で複数箇所に設けられている。
なお、この実施形態2に係る組立式足場も、基本的には実施形態1の組立式足場とほぼ同等の機能を発揮するが、特に以下の点で、実施形態1の組立式足場よりも優れた作用効果を奏する。
この実施形態2では、足場部材に梁3を用いることにより、手狭な空間であっても足場を設置することが可能である。実施形態1においては、足場の幅は足場板2の幅によって決定されるが、足場板2の幅よりも狭い場所、例えば細い路地や家同士の間隙等においては設置することができなかった。一方で、この実施形態2は、足場の幅を、梁3や単位支柱11の幅と同等にすることができる。そのため、実施形態1における足場板2が設置できない、上記のような手狭な空間であっても、足場を設置することが可能である。また、実施形態1における足場板2と、本実施形態における梁3と、を組み合わせることでより、より多くの環境において、足場を組み立て、作業することが可能となっている。
(実施形態3)
図7〜8は、実施形態3に係る組立式足場の部分正面図であり、先の実施形態の構成に加えて、防護部材5をさらに備えている。なお、同実施形態において、先の実施形態と基本的に同一の構成要素については、同一の符号を付してその説明を簡略化する。
図7〜8は、実施形態3に係る組立式足場の部分正面図であり、先の実施形態の構成に加えて、防護部材5をさらに備えている。なお、同実施形態において、先の実施形態と基本的に同一の構成要素については、同一の符号を付してその説明を簡略化する。
この実施形態に係る組立式足場は、図7に示すように、相互に間隔をおいて配置される複数の支柱1と、隣り合う支柱1間に架け渡される足場部材(足場板2および梁3)とを備え、さらに、前記支柱1と足場部材が形成する方形に、防護部材5を設置している。
前記防護部材5は、概略平面方形状に形成され、外縁部の複数箇所に貫通孔51を備えている。前記貫通孔51は、前記支柱1および足場部材2の側面に設けられた貫通孔に対応する箇所に設けられている。前記防護部材5は、図7に示すように、各部材に設けられた前記貫通孔を利用して、固定部材4により固定される。
前記固定部材4には、実施形態1および実施形態2と同様に、結束バンドのような、固定に作業具を用いる必要のない、簡易に固定可能な手段が好適に用いられる。しかしながら、より強固な結合が必要な場合には、ボルト等で固定することも可能である。
この実施形態3では、前記支柱1と足場部材2とが形作る方形に防護部材5を設置することで、足場の安定性を強化することができる。支柱1と足場材2によって形づくられる方形は、接合部の強度に余裕がないと、地震や暴風等の水平力を受けたときに平行四辺形状にひしゃげるように変形する。そのため、防護部材5を前記方形に固定することで、水平力によるひしゃげを抑制し、足場の安定性を向上することができる。
また、足場の側面が防護部材5に覆われることによって、作業員や部材等の転落事故を抑制することができる。さらに好ましくは、防護部材5に使用に適した構造や材質を選択的に設けてもよい。例えば、作業員の持ち手となるような構造を設け、手すりのように使用しても良いし、フックが引っ掛けられるような孔を設け、作業具を一時固定できるようにしても良い。
(実施形態4)
図9は、実施形態4に係る組立式足場の部分斜視図であり、先の実施形態の構成に加えて、台座部材6をさらに備えている。なお、同実施形態において、先の実施形態と基本的に同一の構成要素については、同一の符号を付してその説明を簡略化する。
図9は、実施形態4に係る組立式足場の部分斜視図であり、先の実施形態の構成に加えて、台座部材6をさらに備えている。なお、同実施形態において、先の実施形態と基本的に同一の構成要素については、同一の符号を付してその説明を簡略化する。
前記台座部材6は、単位支柱11の連結用凹部13に嵌合される連結用凸部61と、高さ調節部62と、底部63と、を備えている。前記底部63は、前記単位支柱11の底面積よりも広くなるように形成されている。また、図示はしていないが、台座部材6に直接足場部材を接続する場合を想定して、凹部や貫通孔を設けてもよい。
このように、足場の最下部に台座部材6を設け、足場の底面積を拡大することで、足場の安定性を向上することが可能である。また、前記台座部材6に高さ調節部62を設けることによって、作業環境の状況に応じて、足場全体の高さを調整することが可能である。
(実施形態5)
図10は、実施形態5に係る組立式足場の部分斜視図であり、先の実施形態の構成に加えて、補強部材7をさらに備えている。なお、同実施形態において、先の実施形態と基本的に同一の構成要素については、同一の符号を付してその説明を簡略化する。
図10は、実施形態5に係る組立式足場の部分斜視図であり、先の実施形態の構成に加えて、補強部材7をさらに備えている。なお、同実施形態において、先の実施形態と基本的に同一の構成要素については、同一の符号を付してその説明を簡略化する。
前記補強部材7は、ブラケット状に形成され、水平材71と、垂直材72と、斜材73とで、正面から見て直角三角形状に構成されている。
前記水平材71は、単位支柱11の凹部12に嵌合される凸部74と、足場材2の凸部21に嵌合される凹部75と、貫通孔76と、が設けられている。そのため、補強部材7は前記単位支柱11と前記足場部材2の間に導入される。
前記水平材71は、単位支柱11の凹部12に嵌合される凸部74と、足場材2の凸部21に嵌合される凹部75と、貫通孔76と、が設けられている。そのため、補強部材7は前記単位支柱11と前記足場部材2の間に導入される。
このように、ブラケット状の補強部材を接合部に導入することで、接合部の強度を向上させることができる。
G 地面
1 支柱
11 単位支柱
12 凹部
12a 凹部
13 連結用凸部
14 連結用凹部
15 貫通孔
2 足場板
2a 足場板
21 凸部
22 貫通孔
3 梁
31 凸部
32 貫通孔
4 固定部材
5 防護部材
51 貫通孔
6 台座
61 連結用凸部
62 高さ調整部
63 底部
7 補強部材
71 水平材
72 垂直材
73 斜材
74 凸部
75 凹部
76 貫通孔
1 支柱
11 単位支柱
12 凹部
12a 凹部
13 連結用凸部
14 連結用凹部
15 貫通孔
2 足場板
2a 足場板
21 凸部
22 貫通孔
3 梁
31 凸部
32 貫通孔
4 固定部材
5 防護部材
51 貫通孔
6 台座
61 連結用凸部
62 高さ調整部
63 底部
7 補強部材
71 水平材
72 垂直材
73 斜材
74 凸部
75 凹部
76 貫通孔
上記課題を解決するため、本発明に係る組立式足場は、相互に間隔をおいて配置される複数の支柱と、隣り合う支柱間に架け渡される足場部材と、を備え、
前記支柱は、上下に連結される複数の単位支柱により構成されており、
前記単位支柱の上端には、連結用凸部と凹部が、前記単位支柱の下部には、連結用凹部がそれぞれ設けられ、
前記足場部材の両端には、前記凹部に嵌合する凸部が設けられていることを特徴とする。
前記支柱は、上下に連結される複数の単位支柱により構成されており、
前記単位支柱の上端には、連結用凸部と凹部が、前記単位支柱の下部には、連結用凹部がそれぞれ設けられ、
前記足場部材の両端には、前記凹部に嵌合する凸部が設けられていることを特徴とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る組立式足場は、相互に間隔をおいて配置される複数の支柱と、隣り合う支柱間に架け渡される足場部材と、を備え、
前記支柱は、上下に連結される複数の単位支柱により構成されており、
前記単位支柱の上端面には、連結用凸部と凹部が、前記単位支柱の下部には、前記連結用凸部と嵌合する連結用凹部がそれぞれ設けられ、
前記足場部材の両端には、前記凹部に嵌合する凸部が設けられていることを特徴とする。
前記支柱は、上下に連結される複数の単位支柱により構成されており、
前記単位支柱の上端面には、連結用凸部と凹部が、前記単位支柱の下部には、前記連結用凸部と嵌合する連結用凹部がそれぞれ設けられ、
前記足場部材の両端には、前記凹部に嵌合する凸部が設けられていることを特徴とする。
Claims (10)
- 相互に間隔をおいて配置される複数の支柱と、隣り合う支柱間に架け渡される足場部材と、を備え、
前記各支柱の上端には凹部が設けられ、
前記足場部材の両端には、前記凹部に嵌合する凸部が設けられていることを特徴とする組立式足場。 - 前記支柱と前記足場部材とに設けられた貫通孔と、それらの貫通孔を利用して、前記支柱と足場部材とを固定する固定部材とを、さらに備えていることを特徴とする請求項1に記載の組立式足場。
- 前記足場部材が、平面長方形状の足場板によって構成され、前記凸部は、前記足場板の長さ方向の両端部であって、足場板の幅方向に間隔を置いて一対設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の組立式足場。
- 前記足場部材が、四角柱状の梁部材によって構成され、前記凸部は、前記梁部材の両端に設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の組立式足場。
- 前記支柱と、前記足場部材とが強化プラスチックにより形成されていることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の組立式足場。
- 前記支柱は、上下に連結される複数の単位支柱により構成されていることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の組立式足場。
- 前記支柱は、四角柱状であることを特徴とする、請求項1〜6の何れかに記載の組立式足場。
- 前記貫通孔を利用して、前記組立式足場の外周に固定される平面方形状の防護部材をさらに備えていることを特徴とする、請求項1〜7の何れかに記載の組立式足場。
- 前記支柱の最下部に連結される台座部材をさらに備えていることを特徴とする、請求項1〜8の何れかに記載の組立式足場。
- 前記支柱の凹部に嵌合される凸部を有した補強部材をさらに備えていることを特徴とする、請求項1〜9の何れかに記載の組立式足場。
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- 2014-06-04 JP JP2014115369A patent/JP5709150B1/ja not_active Expired - Fee Related
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