JP2015226288A - 通信システム、太陽光発電用監視システム、通信方法、及びコンピュータプログラム - Google Patents

通信システム、太陽光発電用監視システム、通信方法、及びコンピュータプログラム Download PDF

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Takashi Shimokuchi
剛史 下口
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芳久 浅尾
哲生 後藤
Tetsuo Goto
哲生 後藤
友久 松下
Tomohisa Matsushita
友久 松下
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Abstract

【課題】 送電路にノイズが与えられる可能性のある環境下であっても、安定した電力線通信を行うことができる技術を提供する。【解決手段】 データ送信装置3及びデータ受信装置9が、複数の太陽光発電パネル1と、当該複数の太陽光発電パネル1の発電電力を変換する電力変換装置7とを繋ぐ送電路Lを用いて電力線通信を行う通信システムを構成している。データ送信装置3は、電力変換装置7の動作に起因するノイズが電力線通信に対して影響を与えるか否かを示すノイズ情報を取得する取得部23と、前記ノイズ情報に基づいて、電力線通信が可能か否かを判定する判定部24と、判定部24による判定結果に基づいて電力線通信に関する制御を行う通信制御部25と、を備えている。【選択図】図3

Description

本発明は、太陽光発電用監視システムに用いられる通信システム、太陽光発電用監視システム、通信方法、及びコンピュータプログラムに関する。
太陽光発電では、所定の大きさの太陽光発電パネルを多数並べて、これらの出力を接続箱で集約する。例えば、いわゆるメガソーラー(大規模太陽光発電所)では接続箱も複数段に構成され、集約された出力が電力変換装置に送り込まれる(例えば、特許文献1(図3)参照。)。また、これを1つの集電系統として、複数の集電系統により、全体が構成される。
一方、太陽光発電パネルに故障が生じていないかを監視するために、太陽光発電パネルが出力する電流・電圧の情報や、パネル温度といった太陽光発電パネルの状態を示す情報を、太陽光発電パネルと電力変換装置とを繋ぐ送電路を利用して伝送する技術も種々提案されている(例えば、特許文献1参照)。代表的な伝送技術は、電力線通信(PLC:Power Line Communication)である。
特開2012−205078号公報
PLCに利用される前記送電路に接続されている電力変換装置は、電力変換時のスイッチング動作によってノイズを発生させるため、前記送電路にノイズを与えてしまうことがある。
前記送電路にノイズが与えられると、そのノイズによってPLCによる通信においてデータが正常に送信できないおそれが生じる。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、送電路にノイズが与えられる可能性のある環境下であっても、安定した電力線通信を行うことができる技術を提供することを目的とする。
本発明は、一対の電力線通信用の通信装置が、太陽光発電パネルと、前記太陽光発電パネルの発電電力を変換する電力変換装置とを繋ぐ送電路を用いて電力線通信を行う通信システムであって、前記一対の電力線通信用の通信装置の少なくともいずれか一方が、前記電力変換装置の動作に起因するノイズが電力線通信に対して影響を与えるか否かを示すノイズ情報を取得する取得部と、前記ノイズ情報に基づいて、電力線通信が可能か否かを判定する判定部と、前記判定部による判定結果に基づいて電力線通信に関する制御を行う通信制御部と、を備えている。
また、本発明は、太陽光発電パネルの状態を監視する太陽光発電用監視システムであって、前記太陽光発電パネル側に設置され、太陽光発電パネルの状態を示すパネル状態情報を収集する情報収集装置と、前記パネル状態情報収集装置が収集した前記パネル状態情報に基づいて前記太陽光発電パネルの状態を監視する監視装置と、を備え、前記情報収集装置と、前記監視装置とが、上記通信システムによって、互いに通信可能に構成され、前記情報収集装置は、電力線通信によって前記パネル状態情報を前記監視装置に送信する。
また、本発明は、一対の電力線通信用の通信装置が、太陽光発電パネルと、前記太陽光発電パネルの発電電力を変換する電力変換装置とを繋ぐ送電路を用いて電力線通信を行う通信方法であって、前記電力変換装置の動作に起因するノイズが電力線通信に対して影響を与えるか否かを示すノイズ情報を取得する取得ステップと、前記ノイズ情報に基づいて、電力線通信が可能か否かを判定する判定ステップと、前記判定ステップによる判定結果に基づいて電力線通信に関する制御を行う通信制御ステップと、を含む。
本発明は、一対の電力線通信用の通信装置が、太陽光発電パネルと、前記太陽光発電パネルの発電電力を変換する電力変換装置とを繋ぐ送電路を用いて電力線通信を行うための通信処理をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラムであって、コンピュータに前記電力変換装置の動作に起因するノイズが電力線通信に対して影響を与えるか否かを示すノイズ情報を取得する取得ステップと、前記ノイズ情報に基づいて、電力線通信が可能か否かを判定する判定ステップと、前記判定ステップによる判定結果に基づいて電力線通信に関する制御を行う通信制御ステップと、を実行させるためのコンピュータプログラムである。
本発明の通信システム、太陽光発電用監視システム、通信方法、及びコンピュータプログラムによれば、安定した電力線通信を行うことができる。
本発明の一実施形態に係る太陽光発電用監視システムの全体構成例を示す単線系統図である。 複数の太陽光発電パネル1、及び太陽光発電パネル1が接続された接続箱4の構成の一例を示す回路図である。 第1実施形態に係るデータ送信装置、及びデータ受信装置の構成を示すブロック図である。 データ送信装置の制御部が行う処理の一例を示すフローチャートである。 (a)は、第1実施形態の変形例に係る制御部が行う処理の一例を示すフローチャートであり、(b)は、第1実施形態のさらに他の変形例に係る制御部が行う処理の一例を示すフローチャートである。 第2実施形態に係るデータ送信装置、及びデータ受信装置の構成を示すブロック図である。 第2実施形態に係るデータ送信装置、及びデータ受信装置の動作例を示すシーケンス図である。 第3実施形態に係るデータ送信装置、及びデータ受信装置の構成を示すブロック図である。 第3実施形態に係るデータ送信装置、及びデータ受信装置の動作例を示すシーケンス図である。 第3実施形態の変形例に係るデータ送信装置、及びデータ受信装置の構成を示すブロック図である。
[本願発明の実施形態の説明]
まず最初に本願発明の実施形態の内容を列記して説明する。
(1)本発明は、一対の電力線通信用の通信装置が、太陽光発電パネルと、前記太陽光発電パネルの発電電力を変換する電力変換装置とを繋ぐ送電路を用いて電力線通信を行う通信システムであって、前記一対の電力線通信用の通信装置の少なくともいずれか一方が、前記電力変換装置の動作に起因するノイズが電力線通信に対して影響を与えるか否かを示すノイズ情報を取得する取得部と、前記ノイズ情報に基づいて、電力線通信が可能か否かを判定する判定部と、前記判定部による判定結果に基づいて電力線通信に関する制御を行う通信制御部と、を備えている。
上記のように構成された通信システムによれば、一対の電力線通信用の通信装置のいずれか一方が、電力変換装置の動作に起因するノイズが電力線通信に対して影響を与えるか否かを示すノイズ情報に基づいて、電力線通信が可能か否かを判定し、その判定結果に基づいて通信制御を行うので、電力変換装置によるノイズの影響が大きく、正常に通信できないと判定する場合には、電力線通信を中止するように制御する一方、電力変換装置によるノイズの影響が比較的小さく、通信可能と判定する場合には、電力線通信を実行するように制御することができる。
この結果、電力線通信可能な程度にノイズの影響が小さいときを選択して通信することができ、安定した電力線通信を行うことができる。
(2)上記通信システムにおいて、前記電力変換装置が前記太陽光発電パネルの発電電力に応じて動作又は停止するように構成されている場合には、太陽光発電パネルの発電電力が低下すれば、電力変換装置は動作を停止し送電路に対してノイズを与えない。このため、前記ノイズ情報は、前記送電路における電力を示す情報、前記太陽光発電パネルにおける日射量を示す情報、現在の時刻が、前記太陽光発電パネルが所定電力を発電しうる時間帯であるか否かを示す情報、及び、前記電力変換装置が出力する当該電力変換装置が停止状態にあることを示す情報の内、少なくとも1つを含むことが好ましい。
この場合、ノイズ情報として、少なくとも上記情報の1つを用いることで、太陽光発電パネルの発電電力の低下するときを特定することができ、判定部は好適に電力線通信が可能か否かを判定することができる。
(3)また、前記ノイズ情報は、信号対雑音比を示す情報を含んでいてもよい。
この場合、電力変換装置が送電路に対して与えるノイズの影響を直接数値として把握することができるので、判定部による判定をより適切に行うことができる。
(4)さらにこの場合、前記取得部は、当該取得部を備える通信装置とは異なる他の通信装置が定期的に送信する既知信号を用いて信号対雑音比を示す情報を取得することが好ましく、これにより、取得部は、精度よく信号対雑音比を取得することができる。
(5)また、本発明は、太陽光発電パネルの状態を監視する太陽光発電用監視システムであって、前記太陽光発電パネル側に設置され、太陽光発電パネルの状態を示すパネル状態情報を収集する情報収集装置と、前記パネル状態情報収集装置が収集した前記パネル状態情報に基づいて前記太陽光発電パネルの状態を監視する監視装置と、を備え、前記情報収集装置と、前記監視装置とが、上記(1)に記載の通信システムによって、互いに通信可能に構成され、前記情報収集装置は、電力線通信によって前記パネル状態情報を前記監視装置に送信する。
上記のように構成された太陽光発電用監視システムによれば、安定した電力線通信を行うことができるので、太陽光発電パネルの状態の監視を適切に行うことができる。
(6)本発明は、一対の電力線通信用の通信装置が、太陽光発電パネルと、前記太陽光発電パネルの発電電力を変換する電力変換装置とを繋ぐ送電路を用いて電力線通信を行う通信方法であって、前記電力変換装置の動作に起因するノイズが電力線通信に対して影響を与えるか否かを示すノイズ情報を取得する取得ステップと、前記ノイズ情報に基づいて、電力線通信が可能か否かを判定する判定ステップと、前記判定ステップによる判定結果に基づいて電力線通信に関する制御を行う通信制御ステップと、を含む。
(7)また、本発明は、一対の電力線通信用の通信装置が、太陽光発電パネルと、前記太陽光発電パネルの発電電力を変換する電力変換装置とを繋ぐ送電路を用いて電力線通信を行うための通信処理をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラムであって、コンピュータに前記電力変換装置の動作に起因するノイズが電力線通信に対して影響を与えるか否かを示すノイズ情報を取得する取得ステップと、前記ノイズ情報に基づいて、電力線通信が可能か否かを判定する判定ステップと、前記判定ステップによる判定結果に基づいて電力線通信に関する制御を行う通信制御ステップと、を実行させるためのコンピュータプログラムである。
上記構成の通信方法及びコンピュータプログラムによれば、電力線通信可能な程度にノイズの影響が小さいときを選択して通信することができ、安定した電力線通信を行うことができる。
[本願発明の実施形態の詳細]
以下、好ましい実施形態について図面を参照しつつ説明する。
〔1.システムの全体構成について〕
図1は、本発明の一実施形態に係る太陽光発電用監視システムの全体構成例を示す単線系統図である。なお、図示している各要素や各構成の個数は一例に過ぎない。
図において、当該システムは、1つの集電系統P1を備えている。集電系統P1において、多数の太陽光発電パネル1の直流出力は、所定数ごとにそれぞれ、複数の接続箱4(図例では4つ)に集約される。また、4つの接続箱4からさらに上位の集電箱5に、出力が集約される。集電箱5からの出力は、電力変換装置7で交流に変換され、変圧器11を介して商用電力系統に交流電力を提供することができる。
上記の各接続箱4は、各接続箱4に繋がっている太陽光発電パネル1の発電電力(電流・電圧)や、パネル温度、日射量等の計測データを収集し計測データ情報として送信するデータ送信装置を備えている。
このデータ送信装置は、電力線通信用の子機(PLC子機)によって構成されており、電力線通信を行う機能を有している。よって、データ送信装置は、電力線通信によって計測データ情報を送信することができる(詳細後述)。
集電箱5から電力変換装置7に至る直流電路には、データ受信装置9が接続されている。
データ受信装置9は、電力線通信用の親機(PLC親機)により構成されており、電力線通信を行う機能を有している。よって、データ受信装置9は、データ送信装置から電力線通信によって送信される計測データ情報を受信し取得する機能を有している。
このデータ受信装置9は、例えばLAN(Local Area Network)配線を介して監視装置10と接続されている。データ受信装置9は、電力変換装置7と共に、パワーコンディショナPC1に搭載されている。
なお、データ受信装置9は、必ずしもパワーコンディショナPC1の内部に搭載されていなくてもよく、パワーコンディショナPC1の周辺にあってもよい。要するに、集電系統P1の集電終端(電力変換装置7の入力側)に付随して、データ受信装置9が設けられていればよい。但し、ここでは、パワーコンディショナPC1の内部にデータ受信装置9が設けられているものとして説明する。
図2は、複数の太陽光発電パネル1、及び太陽光発電パネル1が接続された接続箱4の構成の一例を示す回路図である。
図2において、各太陽光発電パネル1には、パネル温度センサ15と、日射センサ16と、気温センサ17とが設けられている。パネル温度センサ15は、太陽光発電パネル1のパネル温度を計測し、計測したパネル温度を示す情報をセンサ出力として出力する。日射センサ16は、太陽光発電パネル1における日射量を計測し、計測した日射量を示す情報をセンサ出力として出力する。気温センサ17は、太陽光発電パネル1の設置場所における気温を計測し、計測した気温を示す情報をセンサ出力として出力する。
接続箱4の内部には、太陽光発電パネル1に対応して出力される電流及び電圧をそれぞれ計測する電流センサ2a及び電圧センサ2vが設けられている。電流センサ2a及び電圧センサ2vは、計測した電流及び電圧を示す情報をセンサ出力として出力する。電流センサ2a及び電圧センサ2vのセンサ出力が示す電流及び電圧は、対応する太陽光発電パネル1の発電電力値を示している。
さらに、接続箱4の内部には、PLC子機によって構成された前述のデータ送信装置3が設けられている。
各センサ2a、2v、15、16、17のセンサ出力は、データ送信装置3に与えられる。
データ送信装置3は、各センサ2a、2v、15、16、17からのセンサ出力を収集し、これらセンサ出力から得られる各センサによる計測データに関する情報を計測データ情報として蓄積する。
なお、各センサ2a、2v、15、16、17からのセンサ出力から得られる計測データ情報は、太陽光発電パネル1のパネル温度や、太陽光発電パネル1における日射量、気温、太陽光発電パネル1の発電電力値を含んでおり、太陽光発電パネル1の状態を示すパネル状態情報を構成している。
データ送信装置3は、蓄積した計測データ情報を、電力線通信によって、データ受信装置9に向けて送信する。
なお、データ送信装置3は、必ずしも接続箱4の内部に設けられていなくてもよく、接続箱4の周辺にあってもよい。要するに、接続箱4に付随して、データ送信装置3が設けられていればよい。但し、ここでは、接続箱4の内部にデータ送信装置3が設けられているものとして説明する。
データ送信装置3は、直流電路L,Lに接続されており、計測データ情報を、直流電路L,Lに載せて電力線通信により送信する。この計測データ情報の信号は、例えば10kHz〜450kHzの周波数帯であり、上位の集電箱5(図1)を介して集電終端である電力変換装置7の入力側にまで届く。
このように、データ送信装置3が送信する計測データ情報の信号は、接続箱4から出力され、集電箱5を通過して、電力変換装置7の入力側にまで到達し、データ受信装置9(図1)に与えられる。
さらに、計測データ情報は、データ受信装置9から監視装置10に与えられる。
監視装置10は、このパネル状態情報としての計測データ情報に基づいて各太陽光発電パネル1の状態を監視する。
つまり、データ送信装置3は、太陽光発電パネル1側に設置され、太陽光発電パネル1の状態を示すパネル状態情報を収集する情報収集装置を構成している。データ送信装置3は、電力線通信によってパネル状態情報としての計測データ情報をデータ受信装置9に送信し、当該計測データ情報をデータ受信装置9を通じて監視装置10に与える。
〔2.第1実施形態について〕
図3は、第1実施形態に係るデータ送信装置3、及びデータ受信装置9の構成を示すブロック図である。
上述のように、PLC子機であるデータ送信装置3と、PLC親機であるデータ受信装置9とは、太陽光発電パネル1と電力変換装置7とを繋ぐ送電路Lを用いて電力線通信を行う。
なお、送電路Lは、図1中の接続箱4から集電箱5を通過しデータ受信装置9に至るまでの直流電路で構成される。
データ送信装置3は、プロセッサやROM、RAM等を含む制御部20と、記憶部21とを備えており、マイコンによって構成されている。記憶部21には、データ送信装置3が有する機能を実現するための各種コンピュータプログラムが記憶されている。データ送信装置3は、これらコンピュータプログラムを実行することで、以下に説明する各機能を実現することができる。
図に示すように、制御部20は、データ収集部22と、取得部23と、判定部24と、送受信制御部25とを備えている。
データ収集部22は、各センサ2a、2v、15、16、17からのセンサ出力を収集し、これらセンサ出力から得られる各センサによる計測データに関する情報を計測データ情報として記憶部21に記憶し蓄積する機能を有している。
データ収集部22は、所定期間(例えば、1分)ごとに各センサのセンサ出力を取得し、得られる情報を記憶部21に記憶する。従って、記憶部21には、所定期間ごとに取得された計測データ情報が継続的に蓄積される。
取得部23は、電力変換装置7の動作に起因するノイズが電力線通信に対して影響を与えるか否かを示すノイズ情報を取得する機能を有している。
電力変換装置7は、電力変換時のスイッチング動作によってノイズを発生させ、発生したノイズを送電路Lに与える。取得部23は、この送電路Lに与えられるノイズが電力線通信に対して影響を与えるか否かを示す情報を取得する。
本実施形態において、取得部23は、ノイズ情報として、太陽光発電パネル1の発電電力値を取得する。
ここで、本実施形態の電力変換装置7は、太陽光発電パネル1の発電電力に応じて動作又は動作停止するように構成されている。つまり、電力変換装置7は、太陽光発電パネル1の発電電力が予め設定された所定値以上で動作し、所定値よりも小さくなれば、その動作を停止するように構成されている。
よって、太陽光発電パネル1の発電電力値が比較的大きい場合には、電力変換装置7は動作状態にあるため、電力変換装置7が送電路Lに対して与えるノイズは比較的高いレベルとなり、正常にデータ送信ができない等、電力線通信に影響を与える。
一方、電力変換装置7が動作を停止する程度に太陽光発電パネル1の発電電力値が低下すれば、電力変換装置7は動作を停止するため、電力変換装置7が送電路Lに対して与えるノイズは低下し、電力線通信に対して影響を与えない。
このように、太陽光発電パネル1の発電電力値は、電力変換装置7の動作に起因するノイズが電力線通信に対して影響を与えるか否かを示している。
そこで、取得部23は、太陽光発電パネル1の発電電力値を示す情報である、電流センサ2a及び電圧センサ2vがセンサ出力として出力する電流及び電圧を示す情報をノイズ情報として取得する。なお、取得部23は、電流センサ2a及び電圧センサ2vから直接センサ出力を取得することもできるし、センサ出力を収集するデータ収集部22から、電流センサ2a及び電圧センサ2vによるセンサ出力を取得することもできる。
判定部24は、取得部23が取得したノイズ情報としての太陽光発電パネル1の発電電力値に基づいて、電力線通信が可能か否かを判定する機能を有している。
送受信制御部25は、自装置3がPLC子機として実行する電力線通信を制御する機能を有している。
送受信制御部25は、判定部24による判定結果に基づいて電力線通信に関する制御を行う。より具体的に、送受信制御部25は、判定部24の判定によって電力線通信が可能と判断されると、記憶部21に蓄積された計測データ情報をデータ受信装置9に向けて送信するように制御する。
よって、送受信制御部25は、判定部24の判定が電力線通信が可能と判断されるまで、計測データ情報の送信を実行しない。
図4は、データ送信装置3の制御部20が行う処理の一例を示すフローチャートである。
図に示すように、まず、制御部20(の取得部23)は、太陽光発電パネル1の発電電力値を示す情報である、電流センサ2a及び電圧センサ2vが出力する電流及び電圧を示す情報を取得する(ステップS101)。
次いで、制御部20(の判定部24)は、取得部23が取得したノイズ情報としての太陽光発電パネル1の発電電力値が、予め設定された閾値Th1以下であるか否かを判定する(ステップS102)。
ステップS102において、太陽光発電パネル1の発電電力値が予め設定された閾値Th1以下であると判定部24が判定する場合、制御部20(の送受信制御部25)は、記憶部21に蓄積された計測データ情報をデータ受信装置9に向けて送信する(ステップS103)。
一方、ステップS102において、太陽光発電パネル1の発電電力値が予め設定された閾値Th1以下でないと判定部24が判定する場合、制御部20は、再度、ステップS101に戻る。よって、この場合、制御部20は、計測データ情報の送信を実行しない。
なお、ステップS102において、判定部24が判定に用いる太陽光発電パネル1の発電電力値は、データ送信装置3が設けられている接続箱4に集約されている複数の太陽光発電パネル1の発電電力値の合計値であってもよいし、各太陽光発電パネル1の発電電力値の内の最大値であってもよい。
さらに、閾値Th1は、太陽光発電パネル1の発電電力値として、電力変換装置7が動作を停止させうる程度に低い値に設定される。発電電力値が閾値Th1以下である場合、電力変換装置7は動作停止状態となる。一方、発電電力値が閾値Th1よりも大きい場合、電力変換装置7は動作状態となる。閾値Th1は、電力変換装置7の動作を停止させる太陽光発電パネル1の発電電力値がどの程度の値であるのかを予め把握しておくことで設定することができる。
つまり、判定部24は、太陽光発電パネル1の発電電力値が予め設定された閾値Th1以下であると判定する場合、電力変換装置7の動作が停止しているので、電力変換装置7の動作に起因するノイズが電力線通信に対して影響を与えないと判断することができる。このため、判定部24は、電力線通信が可能と判定し、送受信制御部25に計測データ情報を送信させる。
また、判定部24は、太陽光発電パネル1の発電電力値が閾値Th1以下でない(閾値Th1より大きい)と判定する場合、電力変換装置7が動作しているので、電力変換装置7の動作に起因するノイズが電力線通信に対して影響を与えると判断することができる。このため、判定部24は、電力線通信できないと判定し、送受信制御部25に計測データ情報の送信を実行させない。
このように、判定部24は、ノイズ情報である太陽光発電パネル1の発電電力値に基づいて、電力線通信が可能か否かを判定する機能を有している。
以上のように、データ送信装置3の制御部20における、取得部23は、送電路Lのノイズ状態を示すノイズ情報を取得し、判定部24は、取得部23が取得した情報に基づいて、電力線通信が可能か否かを判定し、送受信制御部25は、判定部24の判定結果に基づいて電力線通信の制御を行う。
図3に戻って、データ受信装置9は、データ送信装置3と同様、プロセッサやROM、RAM等を含む制御部30と、図示しない記憶部とを備えており、マイコンによって構成されている。前記記憶部には、データ受信装置9が有する機能を実現するための各種コンピュータプログラムが記憶されている。データ受信装置9は、これらコンピュータプログラムを実行することで、以下に説明する各機能を実現することができる。
図に示すように、制御部30は、データ出力部31と、送受信制御部32とを備えている。
送受信制御部32は、自装置9がPLC親機として実行する電力線通信を制御する機能を有している。送受信制御部32は、データ送信装置3からの計測データ情報を常に待ち受けるように制御しており、データ送信装置3から計測データ情報が送信されると、当該計測データ情報を取得する。
データ出力部31は、送受信制御部32が計測データ情報を取得すると、取得した計測データ情報を監視装置10へ与える機能を有している。
監視装置10は、データ受信装置9から与えられるパネル状態情報としての計測データ情報を記憶、管理する機能を有している。監視装置10は、記憶、管理する計測データ情報に基づいて、各太陽光発電パネル1の現状の状態や経時的な状態の変化を管理する。
上記構成によれば、データ送信装置3(図3)が、電力線通信用の通信装置を構成しているとともに、データ受信装置9(図3)が、電力線通信用の通信装置を構成しており、これら一対の電力線通信用の通信装置が、複数の太陽光発電パネル1と、当該複数の太陽光発電パネル1の発電電力を変換する電力変換装置7とを繋ぐ送電路Lを用いて電力線通信を行う通信システムを構成している。
この通信システムによれば、一対の電力線通信用の通信装置の一方に含まれるデータ送信装置3が、電力変換装置7の動作に起因するノイズが電力線通信に対して影響を与えるか否かを示すノイズ情報としての太陽光発電パネル1の発電電力値に基づいて、電力線通信が可能か否かを判定し、その判定結果に基づいて通信制御を行うので、ノイズの影響が大きく、正常に通信できないと判定する場合には、電力線通信を中止するように制御する一方、ノイズの影響が比較的小さく、通信可能と判定する場合には、電力線通信を実行するように制御することができる。
この結果、電力線通信可能な程度にノイズの影響が小さいときを選択して通信することができ、安定した電力線通信を行うことができる。
また、上記構成の太陽光発電用監視システムによれば、安定した電力線通信を行うことができるので、太陽光発電パネルの状態の監視を適切に行うことができる。
また、上記実施形態では、電力変換装置7は、太陽光発電パネル1の発電電力に応じて動作又は動作停止するように構成されており、太陽光発電パネル1の発電電力が低下すれば、電力変換装置7は動作を停止し送電路Lに対してノイズを与えない。
このため、太陽光発電パネル1の発電電力値の他、日射センサ16(図2)が出力する太陽光発電パネル1における日射量を示す情報や、現在の時刻が、前記太陽光発電パネルが所定電力を発電しうる時間帯であるか否かを示す情報、電力変換装置7が出力する当該電力変換装置7が停止状態にあることを示す停止信号等を、電力変換装置7が送電路Lに対して与えるノイズの状態を示すノイズ情報として用いることができる。
この場合、ノイズ情報として、少なくとも太陽光発電パネル1の発電電力値も含めた、上述の各情報の1つを用いることで、太陽光発電パネル1の発電電力の低下するときを特定することができ、判定部24は好適に電力線通信が可能か否かを判定することができる。
図5(a)は、本実施形態の変形例に係る制御部20が行う処理の一例を示すフローチャートである。
本変形例では、取得部23が日射センサ16が出力する日射量を示す情報をノイズ情報として取得する点、及び判定部24が日射量に基づいて電力線通信が可能か否かを判定する点で上記実施形態と相違している。
太陽光発電パネル1に対する日射量が比較的大きい場合には、太陽光発電パネル1の発電電力値も大きくなり、電力変換装置7は動作状態となり、電力変換装置7が送電路Lに対して与えるノイズは比較的高いレベルとなる。よって、電力変換装置7のノイズは、電力線通信に対して影響を与える可能性がある。
一方、電力変換装置7が動作を停止する程度に日射量が小さい場合には、太陽光発電パネル1の発電電力値が低下し、電力変換装置7は動作を停止するため、電力変換装置7が送電路Lに対して与えるノイズは低下する。よって、電力変換装置7のノイズは、電力線通信に対して影響を与えない。
このように、太陽光発電パネル1における日射量は、電力変換装置7の動作に起因するノイズが電力線通信に対して影響を与えるか否かを示している。これにより、日射量についてもノイズ情報として用いることができる。
図に示すように、本変形例では、まず、制御部20(の取得部23)は、上述のように、日射量を示す情報を取得する(ステップS201)。
次いで、制御部20(の判定部24)は、取得部23が取得した日射量が、予め設定された閾値Th2以下であるか否かを判定する(ステップS202)。
ステップS202において、日射量が予め設定された閾値Th2以下であると判定部24が判定する場合、制御部20は、記憶部21に蓄積された計測データ情報をデータ受信装置9に向けて送信する(ステップS203)。
一方、ステップS202において、日射量が予め設定された閾値Th2以下でないと判定部24が判定する場合、制御部20は、再度、ステップS201に戻る。よって、この場合、制御部20は、計測データ情報の送信を実行しない。
なお、本例において、閾値Th2は、太陽光発電パネル1の発電電力値が電力変換装置7の動作を停止させうる程度に低い値となる日射量に設定される。日射量が閾値Th2以下である場合、電力変換装置7は動作停止状態となる。一方、日射量が閾値Th2よりも大きい場合、電力変換装置7は動作状態となる。閾値Th2は、電力変換装置7の動作を停止させうる発電電力値となる日射量がどの程度の値であるのかを予め把握しておくことで設定することができる。
判定部24は、日射量が閾値Th2以下であると判定する場合、電力変換装置7の動作が停止しているので、電力変換装置7の動作に起因するノイズが電力線通信に対して影響を与えないと判断することができる。このため、判定部24は、電力線通信が可能と判定し、送受信制御部25に計測データ情報を送信させる。
また、判定部24は、日射量が閾値Th2以下でない(閾値Th2より大きい)と判定する場合、電力変換装置7が動作しているので、電力変換装置7の動作に起因するノイズが電力線通信に対して影響を与えると判断することができる。このため、判定部24は、電力線通信できないと判定し、送受信制御部25に計測データ情報の送信を実行させない。
このように、本変形例では、ノイズ情報として日射センサ16による日射量を用いた場合を示したが、この場合においても、判定部24は、ノイズ情報である日射量に基づいて、電力線通信が可能か否かを判定することができる。よって、通信可能なノイズレベルの状態のときを選択して通信することができ、安定した電力線通信を行うことができる。
図5(b)は、本実施形態のさらに他の変形例に係る制御部20が行う処理の一例を示すフローチャートである。
本変形例では、取得部23が現在の時刻を示す情報をノイズ情報として取得する点、及び判定部24が現在の時刻に基づいて電力線通信が可能か否かを判定する点で、上記実施形態と相違している。
太陽光発電パネル1に対する日射量が比較的大きい日中の期間では、太陽光発電パネル1の発電電力値も大きく、電力変換装置7は動作状態となり、電力変換装置7が送電路Lに対して与えるノイズは比較的高いレベルとなる。よって、電力変換装置7のノイズは、電力線通信に対して影響を与える可能性がある。
一方、電力変換装置7が動作を停止する程度に日射量が小さい夜間の期間では、太陽光発電パネル1の発電電力値が低下し、電力変換装置7は動作を停止するため、電力変換装置7が送電路Lに対して与えるノイズレベルは低下する。よって、電力変換装置7のノイズは、電力線通信に対して影響を与えない。
このように、現在の時刻は、電力変換装置7の動作に起因するノイズが電力線通信に対して影響を与えるか否かを示している。これにより、現在の時刻についてもノイズ情報として用いることができる。
図に示すように、本変形例では、まず、制御部20(の取得部23)は、現在の時刻を取得する(ステップS301)。
次いで、制御部20(の判定部24)は、取得部23が取得した現在の時刻が、太陽光発電パネル1から必要な発電量が得られない期間であるか否かを判定する(ステップS302)。
ステップS302において、現在の時刻が、太陽光発電パネル1から必要な発電量が得られない期間であると判定部24が判定する場合、制御部20は、記憶部21に蓄積された計測データ情報をデータ受信装置9に向けて送信する(ステップS303)。
一方、ステップS302において、現在の時刻が、太陽光発電パネル1から十分な発電量が得られない期間でないと判定部24が判定する場合、制御部20は、再度、ステップS301に戻る。よって、この場合、制御部20は、計測データ情報の送信を実行しない。
なお、本例において、太陽光発電パネル1から必要な発電量が得られない期間とは、太陽光発電パネル1の発電電力値が電力変換装置7の動作を停止させうる程度に低い値となる日射量以下の期間であり、主に夜間の期間を示す。この期間内では、電力変換装置7は動作停止状態となる。一方、この期間外では、電力変換装置7は動作状態となる。太陽光発電パネル1から十分な発電量が得られない期間は、電力変換装置7の動作が停止する期間を予め把握しておくことで設定することができる。
つまり、判定部24は、現在の時刻が、太陽光発電パネル1から必要な発電量が得られない期間であると判定する場合、電力変換装置7の動作が停止しているので、電力変換装置7の動作に起因するノイズが電力線通信に対して影響を与えないと判断する。このため、判定部24は、電力線通信が可能と判定し、送受信制御部25に計測データ情報を送信させる。
また、判定部24は、現在の時刻が、太陽光発電パネル1から十分な発電量が得られない期間でないと判定する場合、電力変換装置7が動作しているので、電力変換装置7の動作に起因するノイズが電力線通信に対して影響を与えると判断する。このため、判定部24は、電力線通信できないと判定し、送受信制御部25に計測データ情報の送信を実行させない。
このように、本変形例では、ノイズ情報として現在の時刻が、太陽光発電パネル1から必要な発電量が得られない期間であるか否かを示す情報を用いた場合を示したが、この場合においても、判定部24は、ノイズ情報としての現在の時刻に基づいて、電力線通信が可能か否かを判定することができ、安定した電力線通信を行うことができる。
以上のように、ノイズ情報として、太陽光発電パネル1の発電電力値以外に日射量や、現在の時刻を用いたとしても、好適に電力線通信が可能か否かを判定することができる。
〔3.第2実施形態について〕
図6は、第2実施形態に係るデータ送信装置3、及びデータ受信装置9の構成を示すブロック図である。
本実施形態では、データ送信装置3が、取得部23及び判定部24を備えておらず、データ受信装置9が取得部33及び判定部34を備えている点において、第1実施形態と相違している。また、本実施形態のデータ受信装置9は、電力変換装置7が出力する当該電力変換装置7が動作を停止していることを示す停止信号を受信する機能を有しており、この停止信号をノイズ情報として用いる点においても相違している。
電力変換装置7が動作状態である場合、当該電力変換装置7が送電路Lに対して与えるノイズは比較的高いレベルとなり、電力線通信に対して影響を与える可能性がある。
一方、電力変換装置7が動作を停止している状態である場合、電力変換装置7が送電路Lに対して与えるノイズレベルは低下し、電力線通信に対して影響を与えない。
よって、電力変換装置7が動作を停止していることを示す停止信号は、電力変換装置7の動作に起因するノイズが電力線通信に対して影響を与えるか否かを示しているといえる。よって、この停止信号は、ノイズ情報として用いることができる。
図6中、データ受信装置9の取得部33は、電力変換装置7から出力される停止信号をノイズ情報として受信し取得する。また、判定部34は、電力変換装置7からの停止信号を取得すると、電力線通信が可能であると判定するように構成されている。つまり、判定部34は、ノイズ情報である停止信号に基づいて、電力線通信が可能か否かを判定する。
さらに、本実施形態の送受信制御部32は、判定部34が電力線通信が可能と判定すると、データ送信装置3に対して計測データ情報の送信を要求するためのデータ送信要求を送信する機能を有している。
図7は、第2実施形態に係るデータ送信装置3、及びデータ受信装置9の動作例を示すシーケンス図である。
図7では、電力変換装置7が停止したことによって停止信号をデータ受信装置9に対して送信した場合を示している。
図中、データ受信装置9は、ステップS402において電力変換装置7からの停止信号の受信を随時待ち受けている。
よって、ステップS401において、電力変換装置7が自装置の停止を通知する停止信号をデータ受信装置9に向けて送信し(ステップS401)、データ受信装置9(の取得部33)がこの停止信号を受信したと判断すると(ステップS402)、当該データ受信装置9はステップS403に進む。
データ受信装置9は、上述したように、停止信号を受信し取得すると、電力線通信が可能と判定する。よって、データ受信装置9は、ステップS403において、データ送信装置3に対してデータ送信要求を送信する(ステップS403)。
ここで、データ送信装置3(の送受信制御部25)は、データ受信装置9からのデータ送信要求を受信し取得すると、その要求に応じて記憶部21に蓄積されている計測データ情報をデータ受信装置9に向けて送信するように構成されている。
よって、データ受信装置9からのデータ送信要求を受信すると、データ送信装置3は、ステップS404において、計測データ情報をデータ受信装置9に向けて送信する(ステップS404)。
データ送信装置3からの計測データ情報を受信したデータ受信装置9(のデータ出力部31)は、受信し取得した計測データ情報を監視装置10へ出力する(ステップS405)。
本実施形態では、ノイズ情報として、電力変換装置7が動作を停止していることを示す停止信号を用いた場合を示したが、この場合においても、判定部34は、ノイズ情報としての停止信号に基づいて、電力線通信が可能か否かを判定することができ、安定した電力線通信を行うことができる。
また、本実施形態では、データ受信装置9のみにノイズ情報を取得する取得部33と、電力線通信が可能か否かを判定する判定部34とを備えた場合を示したが、この場合においても、データ送信装置3のみに取得部23と判定部24とを備えた第1実施形態と同様、安定した電力線通信を行うことができる。
なお、本実施形態では、電力変換装置7が出力する停止信号をノイズ情報として用いているが、電力変換装置7側に設けられているデータ受信装置9に取得部33と判定部34とを設けることで、容易にノイズ情報である停止信号を取得することができる。
〔4.第3実施形態について〕
図8は、第3実施形態に係るデータ送信装置3、及びデータ受信装置9の構成を示すブロック図である。
本実施形態は、第2実施形態と同様、データ送信装置3が、取得部23及び判定部24を備えておらず、データ受信装置9が取得部33及び判定部34を備えている点において、第1実施形態と相違している。また、本実施形態のデータ受信装置9は、データ送信装置3とデータ受信装置9との間における送電路Lの信号伝送路としてのS/N(Signal−to−Noise)比を求める機能を有しており、このS/N比をノイズ情報として用いる点においても相違している。
データ送信装置3とデータ受信装置9との間における送電路LのS/N比は、送電路Lのノイズの状態そのものであり、ノイズ情報として用いることができる。
図8中、データ受信装置9の取得部33は、データ送信装置3とデータ受信装置9との間におけるS/N比をノイズ情報として取得する。また、判定部34は、このS/N比に基づいて、電力線通信が可能か否かを判定する。
さらに、送受信制御部32は、第2実施形態と同様、判定部34が電力線通信が可能と判定すると、データ送信装置3に対して計測データ情報の送信を要求するためのデータ送信要求を送信する機能を有している。
図9は、第3実施形態に係るデータ送信装置3、及びデータ受信装置9の動作例を示すシーケンス図である。
本実施形態において、データ送信装置3の送受信制御部25は、一定の時間間隔でS/N比を測定するための測定用信号をデータ受信装置9に向けて送信している。この測定用信号は、既知信号を予め設定された電力で送信される信号である。データ受信装置9は、この測定用信号に基づいてS/N比を求める。
この測定用信号により、データ受信装置9の取得部33は、データ送信装置3とデータ受信装置9との間におけるS/N比を精度よく取得することができる。
データ送信装置3は、上述のように測定用信号を一定の時間間隔でデータ受信装置9に向けて送信する(ステップS501)。
データ受信装置9は、ステップS502において測定用信号の受信を随時待ち受けている。
ステップS501において、データ送信装置3が測定用信号をデータ受信装置9に向けて送信し(ステップS501)、データ受信装置9(の取得部33)がこの測定用信号を受信したと判断すると(ステップS502)、当該データ受信装置9はステップS503に進む。
ステップS503において、データ受信装置9の取得部33は、受信した測定用信号を用いて、データ送信装置3とデータ受信装置9との間におけるS/N比を計算し求めることで取得する(ステップS503)。
次いで、データ受信装置9(の判定部34)は、取得部33が取得したS/N比が、予め設定された閾値Th3以上であるか否かを判定する(ステップS504)。
ステップS504において、S/N比が閾値Th3以上であると判定部34が判定する場合、データ受信装置9は、ステップS505に進み、データ送信装置3に対してデータ送信要求を送信する(ステップS505)。
データ受信装置9からのデータ送信要求を受信すると、データ送信装置3は、ステップS506において、計測データ情報をデータ受信装置9に向けて送信する(ステップS506)。
データ送信装置3からの計測データ情報を受信したデータ受信装置9(のデータ出力部31)は、受信し取得した計測データ情報を監視装置10へ出力する(ステップS507)。その後、データ受信装置9は、再度、データ送信装置3からの測定用信号の受信を随時待ち受ける(ステップS502)。
一方、ステップS504において、S/N比が閾値Th3以上でないと判定部24が判定する場合、データ受信装置9は、再度、ステップS502に戻り、再度、データ送信装置3からの測定用信号の受信を随時待ち受ける(ステップS502)。よって、この場合、データ受信装置9は、データ送信要求の送信を実行せず、データ送信装置3は、計測データ情報の送信を実行しない。
なお、本実施形態において、閾値Th3は、データ送信装置3とデータ受信装置9との間の電力線通信において、両者が通信可能な状態を維持可能なS/N比に設定される。よって、S/N比が閾値Th3以上である場合、データ送信装置3とデータ受信装置9とは、電力線通信が可能な状態となる。一方、S/N比が閾値Th3より小さくなる場合、送電路Lのノイズレベルが高く電力線通信が好適に行えない状態となる。閾値Th3は、データ送信装置3とデータ受信装置9との間の電力線通信を可能としうるS/N比がどの程度の値であるのかを予め把握しておくことで設定することができる。
つまり、判定部24は、S/N比が予め設定された閾値Th3以上であると判定する場合、電力変換装置7の動作が停止しているので、電力変換装置7の動作に起因するノイズが電力線通信に対して影響を与えないと判断する。このため、判定部24は、電力線通信が可能と判定し、送受信制御部25に計測データ情報を送信させる。
また、判定部24は、S/N比が閾値Th3以上でない(閾値Th3より小さい)と判定する場合、電力変換装置7が動作しているので、電力変換装置7の動作に起因するノイズが電力線通信に対して影響を与えると判断する。このため、判定部24は、電力線通信できないと判定し、送受信制御部25に計測データ情報の送信を実行させない。
以上のように、本実施形態では、ノイズ情報としてデータ送信装置3とデータ受信装置9との間におけるS/N比を用いた場合を示したが、この場合においても、判定部24は、ノイズ情報であるS/N比に基づいて、電力線通信が可能か否かを判定することができ、安定した電力線通信を行うことができる。
また、本実施形態では、電力変換装置7が送電路Lに対して与えるノイズの影響をS/N比といった直接的な数値として把握することができるので、判定部34による判定をより適切に行うことができる。
また、本実施形態では、データ受信装置9のみにS/N比を取得する取得部33と、電力線通信が可能か否かを判定する判定部34とを備えた場合を示したが、例えば、図10に示すように、データ受信装置9のみでなく、データ送信装置3側においても、S/N比を取得する取得部23と、電力線通信が可能か否かを判定する判定部24とを備えた構成としてもよい。
この場合、データ送信装置3及びデータ受信装置9の間で、互いに測定用信号を送信し、S/N比を取得することで、データ送信装置3及びデータ受信装置9の両方で、電力線通信が可能か否かを判定することができる。
なお、本実施形態では、上記第1及び第2実施形態のように、電力変換装置7が太陽光発電パネル1の発電電力に応じて動作又は動作停止するように構成されていなくてもよい。太陽光発電パネル1の発電電力の変化に関係なく、データ送信装置3及びデータ受信装置9の間のS/N比に基づいて電力線通信の制御を行うからである。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。
上記各実施形態では、ノイズ情報として、太陽光発電パネル1の発電電力値、日射センサ16の日射量、現在の時刻、及び、データ送信装置3とデータ受信装置9との間のS/N比をそれぞれ用いた場合を例示したが、これら情報の内、2つ以上を組み合わせた上で、判定部24(34)に判定を行わせてもよい。この場合、組み合わされた情報の内のいずれか1つに基づいて、電力線通信が可能と判定されれば、全体として電力線通信が可能と判定するように構成することもできるし、組み合わされた情報の全てについて電力線通信が可能と判定されれば、全体として電力線通信が可能と判定するように構成することもできる。
また、取得部23(33)及び判定部24(34)の配置についても、取得部23(33)が上記各情報の少なくとも1つを取得することができれば、データ送信装置3、又はデータ受信装置9のいずれか一方だけに設けてもよいし、両方に設けてもよい。
なお、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味、及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 太陽光発電パネル
2a 電流センサ
2v 電圧センサ
2a、2v、15、16、17 各センサ
3 データ送信装置
4 接続箱
5 集電箱
7 電力変換装置
9 データ受信装置
10 監視装置
11 変圧器
15 パネル温度センサ
16 日射センサ
17 気温センサ
20 制御部
21 記憶部
22 データ収集部
23 取得部
24 判定部
25 送受信制御部
30 制御部
31 データ出力部
32 送受信制御部
33 取得部
34 判定部
P1 集電系統
PC1 パワーコンディショナ

Claims (7)

  1. 一対の電力線通信用の通信装置が、太陽光発電パネルと、前記太陽光発電パネルの発電電力を変換する電力変換装置とを繋ぐ送電路を用いて電力線通信を行う通信システムであって、
    前記一対の電力線通信用の通信装置の少なくともいずれか一方が、
    前記電力変換装置の動作に起因するノイズが電力線通信に対して影響を与えるか否かを示すノイズ情報を取得する取得部と、
    前記ノイズ情報に基づいて、電力線通信が可能か否かを判定する判定部と、
    前記判定部による判定結果に基づいて電力線通信に関する制御を行う通信制御部と、を備えている通信システム。
  2. 前記電力変換装置が前記太陽光発電パネルの発電電力に応じて動作又は停止するように構成されており、
    前記ノイズ情報は、前記送電路における電力を示す情報、前記太陽光発電パネルにおける日射量を示す情報、現在の時刻が、前記太陽光発電パネルから必要な発電量が得られない期間であるか否かを示す情報、及び、前記電力変換装置が出力する当該電力変換装置が停止状態にあることを示す情報の内、少なくとも1つを含む請求項1に記載の通信システム。
  3. 前記ノイズ情報は、信号対雑音比を示す情報を含む請求項1に記載の通信システム。
  4. 前記取得部は、当該取得部を備える通信装置とは異なる他の通信装置が定期的に送信する既知信号を用いて信号対雑音比を示す情報を取得する請求項3に記載の通信システム。
  5. 太陽光発電パネルの状態を監視する太陽光発電用監視システムであって、
    前記太陽光発電パネル側に設置され、太陽光発電パネルの状態を示すパネル状態情報を収集する情報収集装置と、
    前記パネル状態情報収集装置が収集した前記パネル状態情報に基づいて前記太陽光発電パネルの状態を監視する監視装置と、を備え、
    前記情報収集装置と、前記監視装置とが、請求項1に記載の通信システムによって、互いに通信可能に構成され、
    前記情報収集装置は、電力線通信によって前記パネル状態情報を前記監視装置に送信する太陽光発電用監視システム。
  6. 一対の電力線通信用の通信装置が、太陽光発電パネルと、前記太陽光発電パネルの発電電力を変換する電力変換装置とを繋ぐ送電路を用いて電力線通信を行う通信方法であって、
    前記電力変換装置の動作に起因するノイズが電力線通信に対して影響を与えるか否かを示すノイズ情報を取得する取得ステップと、
    前記ノイズ情報に基づいて、電力線通信が可能か否かを判定する判定ステップと、
    前記判定ステップによる判定結果に基づいて電力線通信に関する制御を行う通信制御ステップと、を含む通信方法。
  7. 一対の電力線通信用の通信装置が、太陽光発電パネルと、前記太陽光発電パネルの発電電力を変換する電力変換装置とを繋ぐ送電路を用いて電力線通信を行うための通信処理をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラムであって、
    コンピュータに
    前記電力変換装置の動作に起因するノイズが電力線通信に対して影響を与えるか否かを示すノイズ情報を取得する取得ステップと、
    前記ノイズ情報に基づいて、電力線通信が可能か否かを判定する判定ステップと、
    前記判定ステップによる判定結果に基づいて電力線通信に関する制御を行う通信制御ステップと、を実行させるためのコンピュータプログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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DE102016120396A1 (de) 2015-11-19 2017-05-24 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Schaltsteuersystem für ein Automatikgetriebe
JP2018064134A (ja) * 2016-10-11 2018-04-19 住友電気工業株式会社 親機および監視システム

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