JP2015225819A - 車両用灯具 - Google Patents

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Abstract

【課題】光源からの光を所要方向に延びる導光体に対してその一端面から光を入射させるように構成された車両用灯具において、灯具前方から観察したときの導光体の被視認性を向上させる。
【解決手段】導光体20の後面部20cに配置された複数の反射素子20sの各々について、その一端面側を向いた傾斜面20s1の水平断面形状が後方へ向けて凹の曲線状に設定された構成とし、その凹曲線の曲率を各反射素子20sの形成位置が一端面から離れるに従って小さくなるように設定する。これにより、一端面から離れるに従って導光体20の前面部20dから出射する光の割合を相対的に多くして、前面部20dで全反射する光の割合を相対的に少なくする。そしてこれにより、従来のように導光体20に入射した光の多くがその一端面寄りの部分において前方へ向けて出射してしまうのを未然に防止して、その導光効率を高める。
【選択図】図2

Description

本願発明は、導光体を備えた車両用灯具に関するものである。
従来より、テールランプ等の車両用灯具においては、導光体を備えた構成が多く採用されている。
「特許文献1」には、このような車両用灯具の構成として、所要方向に延びる導光体と、この導光体に対してその所要方向の一端面から光を入射させるように配置された光源とを備えたものが記載されている。
この車両用灯具においては、導光体の後面部に形成された複数の反射素子により、該導光体に入射した光源からの光を内面反射させて、その前面部から前方へ向けて出射させるように構成されている。その際、複数の反射素子は上記所要方向に並んで配置されており、これら各反射素子の反射面は所要方向に沿った断面形状が直線状に設定されている。
特開2012−174641号公報
上記「特許文献1」に記載された車両用灯具においては、これを灯具前方から観察したとき導光体が所要方向の複数箇所において光って見えるようにすることができる。
しかしながら、この車両用灯具においては、各反射素子の反射面の上記所要方向に沿った断面形状が直線状に設定されているので、所要方向の一端面から導光体に入射した光は、その多くが一端面寄りの部分において前方へ向けて出射してしまい、その分だけ導光効率が低下してしまうので、導光体の被視認性を向上させることが容易でない、という問題がある。
本願発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、光源からの光を所要方向に延びる導光体に対してその一端面から光を入射させるように構成された車両用灯具において、灯具前方から観察したときの導光体の被視認性を向上させることができる車両用灯具を提供することを目的とするものである。
本願発明は、導光体の構成に工夫を施すことにより、上記目的達成を図るようにしたものである。
すなわち、本願発明に係る車両用灯具は、
所要方向に延びる導光体と、この導光体に対して該導光体における上記所要方向の一端面から光を入射させるように配置された光源と、を備えてなる車両用灯具において、
上記導光体は、該導光体の後面部に形成された複数の反射素子により、該導光体に入射した上記光源からの光を内面反射させて、該導光体の前面部から前方へ向けて出射させるように構成されており、
上記複数の反射素子は、上記所要方向に並んで配置されており、
上記各反射素子は、上記一端面側を向いた傾斜面を有しており、
上記複数の反射素子のうち少なくとも上記一端面寄りの部分に位置する第1反射素子は、上記傾斜面の上記所要方向に沿った断面形状が後方へ向けて凹の曲線状に設定されており、
上記各第1反射素子は、該第1反射素子の形成位置が上記一端面から離れるに従って、上記傾斜面の上記所要方向に沿った断面形状を構成する凹曲線の曲率が小さくなるように設定されている、ことを特徴とするものである。
上記「光源」は、該光源からの光を導光体に対してその一端部側の端面から入射させるように配置されていれば、その種類は特に限定されるものではなく、また、該光源からの光を直接導光体に入射させるように構成されていてもよいし、レンズやリフレクタ等を介して導光体に入射させるように構成されていてもよい。
上記「所要方向」の具体的な方向は特に限定されるものではない。
上記「複数の反射素子」は、導光体の後面部から突出するように形成されていてもよいし凹むように形成されていてもよい。
上記「上記一端面寄りの部分」の具体的な範囲は特に限定されるものではない。
上記「上記一端面側を向いた傾斜面」とは、その法線が灯具前方へ向かって上記一端面側に傾斜している面を意味するものである。
上記構成に示すように、本願発明に係る車両用灯具は、所要方向に延びる導光体の後面部に複数の反射素子が所要方向に並んで配置されているので、これを灯具前方から観察したとき、導光体の一端面から入射して各反射素子で内面反射した光源からの光により、導光体が所要方向の複数箇所において光って見えるようにすることができる。
その際、各反射素子は上記一端面側を向いた傾斜面を有しているが、複数の反射素子のうち少なくとも上記一端面寄りの部分に位置する第1反射素子は、上記傾斜面の所要方向に沿った断面形状が後方へ向けて凹の曲線状に設定されているので、次のような作用効果を得ることができる。
すなわち、導光体の一端面から入射して各第1反射素子に到達してその傾斜面で内面反射した光は、所要方向に拡散する光となる。このため、上記一端面寄りの部分において導光体の前面部から前方へ向けて出射する光の割合を少なくして、その前面部で全反射する光の割合を多くすることができる。
その上で、各第1反射素子は、その形成位置が上記一端面から離れるに従って、その傾斜面の所要方向に沿った断面形状を構成する凹曲線の曲率が小さくなるように設定されているので、上記一端面から離れるに従って導光体の前面部から出射する光の割合を相対的に多くしてその前面部で全反射する光の割合を相対的に少なくすることができる。
したがって、従来のように所要方向の一端面から導光体に入射した光の多くがその一端面寄りの部分において前方へ向けて出射してしまうのを未然に防止することができ、かつ、導光体に入射した光を上記一端面から離れた位置まで効率良く導光することができる。そしてこれにより灯具前方から観察したときの導光体の被視認性を向上させることができる。
このように本願発明によれば、光源からの光を所要方向に延びる導光体に対してその一端面から光を入射させるように構成された車両用灯具において、灯具前方から観察したときの導光体の被視認性を向上させることができる。
その際、本願発明の構成により、導光体が略均一な輝度で光って見えるようにすることも可能であり、また、必要に応じて上記一端面から離れるに従って導光体がより高い輝度で光って見えるようにすることも可能である。
上記構成において、各第1反射素子として、その形成位置が上記一端面から離れるに従って、その所要方向の幅が大きくなるように設定された構成とすれば、上記一端面から離れるに従って、導光体の前面部から出射する光の割合を相対的により多くして、その前面部で全反射する光の割合を相対的により少なくすることができる。
上記構成において、複数の反射素子が所要方向に等間隔で配置された構成とすれば、導光体が所要方向に等間隔をおいて光って見えるようにすることができ、これにより導光体の被視認性をより向上させることができる。
上記構成において、複数の反射素子のうち第1反射素子以外の第2反射素子に関しては、その傾斜面の所要方向に沿った具体的な断面形状は特に限定されるものではないが、この断面形状が直線状に設定されたものとすれば、所要方向の他端面まで導光されてしまう無用な光を少なくして、第2反射素子で内面反射する光の割合を多くすることができる。
車両用灯具の構成として、第1および第2灯具が第1灯具を車幅方向外側に位置させた状態で車幅方向に互いに隣接して配置された構成とした上で、第1灯具が上述したいずれかの構成を備えた構成とすることも可能である。
その際、第1灯具の構成として、車幅方向に延びるとともに車幅方向外側の端部が灯具後方側に回り込むように形成された第1導光体と、この第1導光体に対してその車幅方向外側の端面から光を入射させるように配置された第1光源とを備えた構成とするとともに、第2灯具の構成として、車幅方向に延びるように形成されるとともに車幅方向外側の端面を第1導光体における車幅方向内側の端面に近接させるようにして配置された第2導光体と、この第2導光体に対してその車幅方向内側の端面から光を入射させるように配置された第2光源とを備えた構成とすれば、灯具前方から観察したとき第1および第2導光体が車幅方向の複数箇所において光って見えるようにすることができる。
その上で、第1導光体の構成として、上述したいずれかの構成を備えたものとすることにより、その車幅方向内側の端面の近傍に位置する部分の輝度を十分に確保することができ、これにより第2導光体の輝度との連続性を維持することが容易に可能となる。
本願発明の第1実施形態に係る車両用灯具を示す平断面図 図1の要部詳細図であって、(a)はIIa部詳細図、(b)はIIb部詳細図、(c)はIIc部詳細図 上記第1実施形態の導光体を光源と共に示す正面図であって、(a)は非点灯状態で示す図、(b)は点灯状態で示す図 上記第1実施形態の第1変形例を示す、図2と同様の図 上記第1実施形態の第2変形例を示す、図2と同様の図 本願発明の第2実施形態を示す、図1と同様の図 上記第2実施形態を示す、図3と同様の図
以下、図面を用いて、本願発明の実施の形態について説明する。
図1は、本願発明の一実施形態に係る車両用灯具10を示す平断面図である。
図1に示すように、本実施形態に係る車両用灯具10は、車両の左後端部に設けられるテールランプであって、ランプボディ12とその前端開口部に取り付けられた素通し状の透光カバー14とで形成される灯室内に、車幅方向に延びるように配置された導光体20と、この導光体20に対して、その車幅方向外側の左端面20aから光を入射させるように配置された光源30とが組み込まれた構成となっている。
なお、車両用灯具10としては、図1において、Xで示す方向が「前方」(車両としては「後方」)であり、Yで示す方向が「前方」と直交する「左方向」である。
導光体20は、アクリル樹脂等からなる透明な合成樹脂成形品であって、その車幅方向内側の右端面20bから車幅方向外側の左端面20aへ向けて後方側(すなわち車両前方側)に回り込むように形成された導光柱として構成されている。
以下の説明においては、このように導光体20が車幅方向に湾曲して延びる方向を「所要方向」ということとする。
光源30は、赤色の発光ダイオードであって、導光体20の左端面20aの近傍において、その発光面を左端面20aへ向けるようにして配置されている。この光源30は光源支持部材32に支持されており、この光源支持部材32はランプボディ12に支持されている。
導光体20は、その左右両端部において導光体支持部材22、24にそれぞれ支持されている。その際、この導光体20の左端部を支持する導光体支持部材22は光源支持部材32に支持されており、その右端部を支持する導光体支持部材24はランプボディ12に支持されている。
この導光体20は、円形の断面形状を有しており、その後面部20cには、複数の反射素子20sが形成されている。これら複数の反射素子20sは、導光体20の左端面20a付近の領域および右端面20b付近の領域を除く領域において所要方向に並んで配置されている。そして、これら複数の反射素子20sにより、導光体20に入射した光源30からの光を全反射により内面反射させてその前面部20dから灯具前方へ向けて出射させるようになっている。
これら複数の反射素子20sは、所要方向に互いに等間隔をおいて形成されている。その際、これら各反射素子20sは、後面部20cから後方側へ突出するように形成されている。
図2は、図1の要部詳細図である。
図2(a)は、図1のIIa部詳細図であって、導光体20の左端面20a寄りの第1部分20Aに位置する反射素子20sを示しており、図2(b)は、図1のIIb部詳細図であって、導光体20の略中央の第2部分20Bに位置する反射素子20sを示しており、図2(c)は、図1のIIc部詳細図であって、導光体20の右端面20b寄りの第3部分20Cに位置する反射素子20sを示している。
図2に示すように、各反射素子20sは、略楔状の水平断面形状を有しており、上述したように一定のピッチPで形成されているが、左端面20aから離れた位置にある反射素子20sほど所要方向の幅が広くなっている。すなわち、第1部分20Aに位置する反射素子20sの幅Waよりも、第2部分20Bに位置する反射素子20sの幅Wbが広く、さらにこれよりも第3部分20Cに位置する反射素子20sの幅Wcが広くなっている。そしてこれにより、各反射素子20s相互間の間隔(P−Wa、P−Wb、P−Wc)は、第1部分20Aでは比較的広く、右端面20bに近づくに従って徐々に狭くなっている。
各反射素子20sは、導光体20の左端面20a側を向いた傾斜面20s1を有しており、この傾斜面20s1において導光体20に入射した光源30からの光を内面反射させるようになっている。この傾斜面20s1は、後面部20cから比較的小さい傾斜角度で後方へ向けて凹の曲線状に立ち上がるように形成されている。
また、各反射素子20sにおいて傾斜面20s1の左端面20a側に位置する部分は、後面部20cから比較的大きい傾斜角度で直線状に立ち上がる立上り面20s2として形成されており、この立上り面20s2と傾斜面20s1とがコーナRを介して滑らかに接続されている。
各反射素子20sは、左端面20aから離れた位置にあるものほど、その傾斜面20s1の水平断面形状を構成する凹曲線の曲率が小さくなるように設定されている。すなわち、第1部分20Aに位置する反射素子20sは、その傾斜面20s1の曲率半径Raが最も小さく、第3部分20Cに位置する反射素子20sは、その傾斜面20s1の曲率半径Rcが最も大きく、第2部分20Bに位置する反射素子20sは、その傾斜面20s1の曲率半径Rbが中程度の大きさになっている。
図2(a)に示すように、導光体20の内部を導光されて第1部分20Aの反射素子20sに到達した平行光は、その傾斜面20s1において反射するが、その際、この傾斜面20s1の曲率半径Raは小さいので、その反射光は水平方向に比較的大きく拡散する光となる。そして、この傾斜面20s1からの反射光のうち、導光体20の前面部20dに臨界角未満の角度で到達した光は灯具前方へ向けて出射し、臨界角以上の角度で到達した光は前面部20dで全反射して導光が続行される。
図2(b)に示すように、導光体20の内部を導光されて第2部分20Bの反射素子20sに到達した平行光は、その傾斜面20s1において反射するが、その際、この傾斜面20s1の曲率半径Rbは曲率半径Raよりも大きいので、その反射光の水平方向の拡散角度はやや小さくなる。このため、この傾斜面20s1からの反射光のうち、導光体20の前面部20dに臨界角未満の角度で到達する光の割合が多くなる。したがって、この第2部分20Bにおいては、灯具前方への出射光の割合が増大し、導光続行用の光の割合が減少する。
図2(c)に示すように、導光体20の内部を導光されて第3部分20Cの反射素子20sに到達した平行光は、その傾斜面20s1において反射するが、その際、この傾斜面20s1の曲率半径Rcは曲率半径Rbよりもさらに大きいので、その反射光の水平方向の拡散角度はさらに小さくなる。このため、この傾斜面20s1からの反射光のうち、導光体20の前面部20dに臨界角未満の角度で到達する光の割合がさらに多くなる。したがって、この第3部分20Cにおいては、灯具前方への出射光の割合がさらに増大し、導光続行用の光の割合がさらに減少する。
図3は、導光体20を光源30と共に示す正面図であって、図3(a)は非点灯状態で示す図であり、図3(b)は点灯状態で示す図である。
図3(a)に示すように、光源30が非点灯状態にある導光体20は、灯具正面視において、その左端面20aから右端面20bへ向けて各反射素子20sの左右幅が徐々に大きくなるように見える。これは、導光体20が、その右端面20bから左端面20aへ向けて後方側に回り込むように形成されていることによるものである。、
図3(b)に示すように、光源30が点灯状態にある導光体20は、灯具正面視において、各反射素子20sの傾斜面20s1が光って見える。その際、各反射素子20sの発光幅は、該反射素子20sの形成位置が左端面20aから離れるに従って徐々に大きくなるが、各反射素子20sの輝度は略一定に維持される。これは、各反射素子20sの形成位置が左端面20aから離れるに従って、その傾斜面20s1の曲率が徐々に小さくなるように設定されていることによるものである。
したがって、光源30が点灯状態にある導光体20を灯具前方から観察したとき、各反射素子20sは、その形成位置が左端面20aから離れたものほど広幅で光って見えるが、いずれも略均一な輝度で光って見える。
次に、本実施形態の作用効果について説明する。
本実施形態に係る車両用灯具10は、所要方向(すなわち車幅方向に湾曲した方向)に延びる導光体20の後面部20cに複数の反射素子20sが所要方向に並んで配置されているので、これを灯具前方から観察したとき、導光体20の左端面20a(すなわち一端面)から入射して各反射素子20sで内面反射した光源30からの光により、導光体20が所要方向の複数箇所において光って見えるようにすることができる。
その際、各反射素子20sは左端面20a側を向いた傾斜面20s1を有しているが、これら各反射素子20sの傾斜面20s1は水平断面形状が後方へ向けて凹の曲線状に設定されているので、次のような作用効果を得ることができる。
すなわち、導光体20の左端面20aから入射して各反射素子20sに到達してその傾斜面20s1で内面反射した光は、所要方向に拡散する光となるので、導光体20の前面部20dから前方へ向けて出射する光の割合を少なくして、その前面部20dで全反射する光の割合を多くすることができる。
その上で、各反射素子20sは、その形成位置が左端面20aから離れるに従って、その傾斜面20s1の水平断面形状を構成する凹曲線の曲率が小さくなるように設定されているので、左端面20aから離れるに従って導光体20の前面部20dから出射する光の割合を相対的に多くしてその前面部20dで全反射する光の割合を相対的に少なくすることができる。
したがって、従来のように左端面20aから導光体20に入射した光の多くがその左端面20a寄りの部分において前方へ向けて出射してしまうのを未然に防止することができ、かつ、導光体20に入射した光を左端面20aから離れた位置まで効率良く導光することができる。そしてこれにより灯具前方から観察したときの導光体20の被視認性を向上させることができる。
このように本実施形態によれば、光源30からの光を所要方向に延びる導光体20に対してその左端面20aから光を入射させるように構成された車両用灯具10において、灯具前方から観察したときの導光体20の被視認性を向上させることができる。
しかも本実施形態においては、複数の反射素子20sのすべてが、左端面20aから離れた位置にあるものほど傾斜面20s1の水平断面形状を構成する凹曲線の曲率が小さくなっており(すなわち第1反射素子として構成されており)、これによりいずれの反射素子20sも略均一な輝度で光って見えるように構成されているので、導光体20の被視認性の向上効果を高めることができる。
また本実施形態においては、複数の反射素子20sのすべてが、左端面20aから離れた位置にあるものほど所要方向の幅が大きくなっているので、左端面20aから離れるに従って導光体20の前面部20dから出射する光の割合を相対的により多くして前面部20dで全反射する光の割合を相対的により少なくすることができる。そしてこれにより各反射素子20sを略均一な輝度で光って見えるようにするという効果をより高めることができる。
さらに本実施形態においては、複数の反射素子20sが所要方向に等間隔で配置されているので、導光体20が所要方向に等間隔をおいて光って見えるようにすることができ、これにより導光体20の被視認性をより向上させることができる。
上記第1実施形態においては、複数の反射素子20sの各々が略均一な輝度で光って見えるように構成されているものとして説明したが、各反射素子20sの傾斜面20s1の水平断面形状を構成する凹曲線の曲率を左端面20aから離れた位置にあるものほど小さい値に設定する際、その変化の割合を上記第1実施形態の場合よりもさらに大きくすれば、左端面20aから離れるに従って反射素子20sがより高い輝度で光って見えるようにすることが可能である。
上記第1実施形態においては、導光体20が車幅方向に延びるように配置されているものとして説明したが、上下方向あるいは斜め方向に延びるように配置された構成とすることも可能である。
上記第1実施形態においては、光源30として発光ダイオードが用いられているものとして説明したが、それ以外の種類の光源が用いられた構成とすることも可能である。
上記第1実施形態においては、車両用灯具10が、車両の左後端部に設けられるテールランプである場合について説明したが、車両に設けられる箇所や機能にかかわらず、上記第1実施形態と同様の構成を採用することにより上記第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
次に、上記第1実施形態の変形例について説明する。
まず、上記第1実施形態の第1変形例について説明する。
図4は、本変形例に係る車両用灯具の要部を示す、図2と同様の図である。
図4に示すように、本変形例の基本的な構成は上記第1実施形態の場合と同様であるが、導光体120における複数の反射素子120sの構成が上記第1実施形態の場合と一部異なっている。
すなわち、本変形例においては、図4(a)、(b)に示すように、複数の反射素子120sのうち、導光体120の左端面寄りの第1部分120Aに位置する反射素子120sおよび導光体120の略中央の第2部分120Bに位置する反射素子120sは、上記第1実施形態の場合と同様、その傾斜面120s1の水平断面形状を構成する凹曲線の曲率が、導光体120の左端面から離れた位置にある反射素子120sほど小さい値に設定されているが、図4(c)に示すように、導光体120の右端面寄りの第3部分120Cに位置する反射素子120sは、その傾斜面120s1の水平断面形状が直線状に形成されている。また、これら第3部分120Cに位置する反射素子120sの所要方向の幅Wcは、ピッチPと同じ値に設定されている。
図4(c)に示すように、導光体120の内部を導光されて第3部分120Cの反射素子120sに到達した平行光は、その傾斜面120s1において平行光として反射する。そして、この傾斜面120s1からの反射光は、導光体120の前面部120dに臨界角未満の角度で到達して灯具前方へ向けて出射する。
このように本変形例においては、複数の反射素子120sのうち、第1および第2部分120A、120Bに位置する反射素子120sは、導光体120の左端面から離れた位置にあるものほど傾斜面120s1の水平断面形状を構成する凹曲線の曲率が小さい値に設定されている(すなわち第1反射素子として構成されている)が、それ以外の第3部分120Cに位置する反射素子120sは、その傾斜面120s1の水平断面形状が直線状に設定されている(すなわち第2反射素子として構成されている)ので、導光体120の右端面まで導光されてしまう無用な光を少なくして、第3部分120Cの反射素子120sで内面反射する光の割合を多くすることができる。
したがって本変形例によれば、上記第1実施形態の場合と同様、灯具前方から観察したときの導光体120の被視認性を向上させることができ、その際、第3部分120Cに位置する反射素子120sを上記第1実施形態の場合よりも高い輝度で発光して見えるようにすることがとる。
次に、上記第1実施形態の第2変形例について説明する。
図5は、本変形例に係る車両用灯具の要部を示す、図2と同様の図である。
図5に示すように、本変形例の基本的な構成は上記第1実施形態の場合と同様であるが、導光体220における複数の反射素子220sの構成が上記第1実施形態の場合と異なっている。
すなわち、本変形例においては、各反射素子220sが、導光体220の後面部220cにおいて前方側へ凹むように形成されており、略楔状の水平断面形状を有している。
その際、各反射素子220sは、上記第1実施形態の場合と同様、一定のピッチPで形成されており、また、導光体220の左端面から離れた位置にある反射素子220sほど所要方向の幅が広くなっている。すなわち、第1部分220Aに位置する反射素子220sの幅Waよりも、第2部分220Bに位置する反射素子220sの幅Wbが広く、さらにこれよりも第3部分220Cに位置する反射素子220sの幅Wcが広くなっている。そしてこれにより、各反射素子220s相互間の間隔(P−Wa、P−Wb、P−Wc)は、第1部分220Aでは比較的広く、導光体220の右端面に近づくに従って徐々に狭くなっている。
各反射素子220sは、導光体220の左端面側を向いた傾斜面220s1を有しており、この傾斜面220s1において導光体220に入射した光源30からの光を内面反射させるようになっている。この傾斜面220s1は、上記第1実施形態における各反射素子220sの傾斜面220s1と同一の水平断面形状を有している。すなわち、各反射素子220sは、導光体220の左端面から離れた位置にあるものほど、その傾斜面220s1の水平断面形状を構成する凹曲線の曲率が小さくなるように設定されている。
したがって、導光体220の内部を導光されて各反射素子220sに到達した平行光は、その傾斜面220s1において上記第1実施形態の場合と同様にして反射する。
本変形例の構成を採用した場合においても、上記第1実施形態の場合と同様、いずれの反射素子220sも略均一な輝度で光って見えるようにすることができ、これにより灯具前方から観察したときの導光体220の被視認性を向上させることができる。
次に、本願発明の第2実施形態について説明する。
図6は、本実施形態に係る車両用灯具310を示す平断面図である。
図6に示すように、本実施形態に係る車両用灯具310も車両の左後端部に設けられるテールランプであって、第1および第2灯具310A、310Bが第1灯具310Aを車幅方向外側に位置させた状態で車幅方向に互いに隣接して配置された構成となっている。
第1灯具310Aは、車体302に取り付けられる灯具であって、第2灯具110Bは、バックドア304に取り付けられる灯具である。
第1灯具310Aは、ランプボディ312Aと、車体302の表面形状に沿って延びる素通し状の透光カバー314Aとで形成される灯室内に、車幅方向に延びるように配置された第1導光体320Aと、この第1導光体320Aに対して、その車幅方向外側の左端面320Aaから光を入射させるように配置された第1光源330Aとが組み込まれた構成となっている。この第1灯具310Aは、上記第1実施形態に係る車両用灯具10と同様の構成を有している。
第2灯具310Bは、ランプボディ312Bと、バックドア304の表面形状に沿って延びる素通し状の透光カバー314Bとで形成される灯室内に、車幅方向に延びるように配置された第2導光体320Bと、この第2導光体320Bに対して、その車幅方向内側の右端面320Baから光を入射させるように配置された第2光源330Bとが組み込まれた構成となっている。
第2導光体320Bは、その右端面320Baから左端面320Bbへ向けて後方側に多少回り込むように形成された導光柱として構成されている。その際、この第2導光体320Bは、第1灯具310Aの第1導光体320Aが延びる所要方向の延長方向に延びるように形成されており、その左端面320Bbが第1導光体320Aの右端面320Abと近接して対向するように配置されている。
第2光源330Bは、赤色の発光ダイオードであって、第2導光体320Bの右端面320Baの近傍において、その発光面を右端面320Baへ向けるようにして配置されている。
第2導光体320Bは、円形の断面形状を有しており、その後面部320Bcには複数の反射素子320Bsが形成されている。これら複数の反射素子320Bsは、第2導光体320Bの左端面320Bb付近の領域および右端面320Ba付近の領域を除く領域において車幅方向に並んで配置されている。そして、これら複数の反射素子320Bsにより、第2導光体320Bに入射した第2光源330Bからの光を内面反射させてその前面部320Bdから灯具前方へ向けて出射させるようになっている。
これら複数の反射素子320Bsは、所要方向の延長方向に互いに等間隔をおいて形成されている。これら各反射素子320Bsは、第2導光体320Bの後面部320Bcにおいて前方側へ凹むように形成されており、楔状の水平断面形状を有している。そして、各反射素子320Bsは、第2導光体320Bの右端面320Ba側を向いた傾斜面320Bs1において第1導光体320Aに入射した光を内面反射させるようになっている。その際、これら各反射素子320Bでの内面反射は、第2導光体320Bの後面部320Bcで全反射した光をさらに傾斜面320Bs1で全反射させることにより行われるようになっている。
図7は、第1および第2導光体320A、320Bを第1および第2光源330A、330Bと共に示す正面図であって、図7(a)は非点灯状態で示す図であり、図7(b)は点灯状態で示す図である。
図7(a)に示すように、第1光源330Aが非点灯状態にある第1導光体320Aは、灯具正面視において、その左端面320Aaから右端面320Abへ向けて各反射素子320Asの左右幅が徐々に大きくなるように見える。
一方、第2光源330Bが非点灯状態にある第2導光体320Bは、灯具正面視において、その右端面320Baから左端面320Bbへ向けて各反射素子320Bsの左右幅が徐々に僅かに小さくなるように見える。
図7(b)に示すように、第1光源330Aが点灯状態にある第1導光体320Aは、灯具正面視において、各反射素子320Asの傾斜面320As1が光って見える。その際、各反射素子320Asの発光幅は、その形成位置が左端面320Aaから離れるに従って徐々に大きくなるが、各反射素子320Asの輝度は略一定に維持されている。
一方、第2光源330Bが点灯状態にある第2導光体320Bは、灯具正面視において、各反射素子320Bsの傾斜面320Bs1が光って見える。その際、各反射素子320Bsの発光幅は略一定であり、各反射素子320Bsの輝度はその形成位置が右端面320Baから離れるに従って徐々に小さくなる。
本実施形態においては、第1導光体320Aにおける複数の反射素子320Asのうち最も右端面320Ab寄りに位置する反射素子320Asの輝度が、第2導光体320Bにおける複数の反射素子320Bsのうち最も左端面320Bb寄りに位置する反射素子320Bsの輝度と略同じ値となるように、各反射素子320Asおよび各反射素子320Bsの水平断面形状が設定されている。
次に、本実施形態の作用効果について説明する。
本実施形態に係る車両用灯具310は、これを灯具前方から観察したとき、第1灯具310Aの第1導光体320Aと第2灯具310Bの第2導光体320Bとが所要方向およびその延長方向の複数箇所において光って見えるようにすることができる。
その際、第1導光体320Aは、上記第1実施形態と同様の構成を備えているので、その車幅方向内側の右端面320Abの近傍に位置する部分の輝度を十分に確保することができる。したがって、右端面320Baから左端面320Bbへ向けて徐々に輝度が低下する第2導光体320Bに対して、輝度の連続性を維持することが容易に可能となる。
なお、上記各実施形態およびその変形例において諸元として示した数値は一例にすぎず、これらを適宜異なる値に設定してもよいことはもちろんである。
また、本願発明は、上記各実施形態およびその変形例に記載された構成に限定されるものではなく、これ以外の種々の変更を加えた構成が採用可能である。
10 車両用灯具
12 ランプボディ
14 透光カバー
20、120、220 導光体
20A、120A、220A 第1部分
20B、120B、220B 第2部分
20C、120C、220C 第3部分
20a 左端面(一端面)
20b 右端面
20c、220c 後面部
20d、120d 前面部
20s、120s、220s 反射素子
20s1、120s1、220s1 傾斜面
20s2 立上り面
22、24 導光体支持部材
30 光源
32 光源支持部材
302 車体
304 バックドア
310 車両用灯具
310A 第1灯具
310B 第2灯具
312A、312B ランプボディ
314A、314B 透光カバー
320A 第1導光体
320Aa、320Bb 左端面
320Ab、320Ba 右端面
320As、320Bs 反射素子
320As1、320Bs1 傾斜面
320B 第2導光体
320Bc 後面部
320Bd 前面部
330A 第1光源
330B 第2光源
P ピッチ
Ra、Rb、Rc 曲率半径
Wa、Wb、Wc 幅

Claims (5)

  1. 所要方向に延びる導光体と、この導光体に対して該導光体における上記所要方向の一端面から光を入射させるように配置された光源と、を備えてなる車両用灯具において、
    上記導光体は、該導光体の後面部に形成された複数の反射素子により、該導光体に入射した上記光源からの光を内面反射させて、該導光体の前面部から前方へ向けて出射させるように構成されており、
    上記複数の反射素子は、上記所要方向に並んで配置されており、
    上記各反射素子は、上記一端面側を向いた傾斜面を有しており、
    上記複数の反射素子のうち少なくとも上記一端面寄りの部分に位置する第1反射素子は、上記傾斜面の上記所要方向に沿った断面形状が後方へ向けて凹の曲線状に設定されており、
    上記各第1反射素子は、該第1反射素子の形成位置が上記一端面から離れるに従って、上記傾斜面の上記所要方向に沿った断面形状を構成する凹曲線の曲率が小さくなるように設定されている、ことを特徴とする車両用灯具。
  2. 上記各第1反射素子は、該第1反射素子の形成位置が上記一端面から離れるに従って、上記所要方向の幅が大きくなるように設定されている、ことを特徴とする請求項1記載の車両用灯具。
  3. 上記複数の反射素子は、上記所要方向に等間隔で配置されている、ことを特徴とする請求項1または2記載の車両用灯具。
  4. 上記複数の反射素子のうち上記第1反射素子以外の第2反射素子は、上記傾斜面の上記所要方向に沿った断面形状が直線状に設定されている、ことを特徴とする請求項1〜3いずれか記載の車両用灯具。
  5. 第1灯具と第2灯具とが上記第1灯具を車幅方向外側に位置させた状態で車幅方向に互いに隣接して配置されてなる車両用灯具において、
    上記第1灯具は、車幅方向に延びるとともに車幅方向外側の端部が灯具後方側に回り込むように形成された第1導光体と、この第1導光体に対して該第1導光体における車幅方向外側の端面から光を入射させるように配置された第1光源とを備えており、
    上記第2灯具は、車幅方向に延びるように形成されるとともに車幅方向外側の端面を上記第1導光体における車幅方向内側の端面に近接させるようにして配置された第2導光体と、この第2導光体に対して該第2導光体における車幅方向内側の端面から光を入射させるように配置された第2光源とを備えており、
    上記第1灯具は、請求項1〜4いずれか記載の構成を備えている、ことを特徴とする車両用灯具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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