JP2015224567A - トラクタ - Google Patents

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敏之 三輪
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Abstract

【課題】作業機が非作業位置に位置されている際には、エンジン回転数変更アクチュエータの目標回転数としてエンジン回転数変更操作部材による設定回転数を用いる通常制御に代えて、前記目標回転数として前記設定回転数より低速の低速回転数を用いる減速制御を行うトラクタにおいて、前記減速制御の実行時にエンジン出力回転数に対するエンジン負荷が過度に大きくなることを防止する。【解決手段】制御装置は、前記通常制御及び前記減速制御に加えて、トルク制御を実行可能とされている。前記トルク制御は、前記減速制御の実行時にエンジン負荷が所定値を越えた場合に起動され、前記目標回転数として前記低速回転数より高速の修正回転数を用いる。【選択図】図3

Description

本発明は、作業機が昇降自在に連結可能とされたトラクタに関する。
ロータリー耕耘機等の作業機が昇降自在に連結可能とされたトラクタであって、制御装置が、アクセルレバー等のエンジン回転数変更操作部材による設定回転数をエンジン出力目標回転数としてエンジン出力回転数変更アクチュエータを作動させる通常制御に加えて、前記設定回数より低速の低速回転数を前記目標回転数として前記アクチュエータを作動させる減速制御を実行し得るように構成されたトラクタが提案されている(例えば、下記特許文献1参照)。
即ち、前記トラクタには人為操作可能な走行モード選択手段が備えられており、前記制御装置は、前記走行モード選択手段によって通常走行モードが選択されている際には前記通常制御を実行し、前記走行モード選択手段によって減速走行モードが選択されている際には前記作業機の昇降位置に応じて前記通常制御又は前記減速制御を選択的に実行するように構成されている。
詳しくは、前記制御装置は、前記通常走行モードが選択されている際には前記作業機の昇降位置に拘わらず前記通常制御を実行する一方で、前記減速走行モードが選択されている際には前記作業機が作業位置及び非作業位置に位置されている場合にそれぞれ前記通常制御及び前記減速制御を実行するように構成されている。
斯かる構成の前記従来のトラクタは下記効果を有することができる。
前記通常走行モードを選択することにより、前記エンジン回転数変更操作部材への人為操作に応じた走行速度での走行を行うことができる。
また、前記減速走行モードの選択時においては、前記作業機が作業位置に位置されている状態では前記エンジン回転数変更操作部材への人為操作に応じた走行速度での高速作業を行うことができる一方で、前記作業機が非作業位置に上昇されると、減速操作を行うことなく、自動的に、走行速度が減速されることになる。
例えば、前記作業機としてロータリー耕耘機を用いた場合には、前記減速走行モードを選択しておけば、前記ロータリー耕耘機を作業位置に位置させて耕耘作業を行っている状態では前記エンジン回転数変更操作部材への人為操作に応じた高速での作業を行いつつ、圃場の枕地でトラクタを方向転換させる際には前記ロータリー耕耘機を非作業位置へ上昇させるだけで自動的に走行速度が減速されることになり、人為的な減速操作を行うことなく適切な速度での方向転換が可能となる。
このように、前記従来のトラクタは、高速走行での作業を行いつつ、煩雑な人為減速操作を要することなく適切な速度での方向転換を可能とする点において有用であるが、その一方で、方向転換時に駆動輪に掛かる走行負荷が大きくなり過ぎると、エンジン出力に対してエンジン負荷が大きくなり過ぎ、黒煙やノッキングの発生を招くと共に、場合によってはエンジンストールを引き起こす恐れがあった。
特許第3612583号公報
本発明は、斯かる従来技術に鑑みなされたものであり、作業機が作業位置に位置されている際にはエンジン出力回転数をエンジン回転数変更操作部材による設定回転数とさせる通常制御を行い且つ前記作業機が非作業位置に位置されている際にはエンジン出力回転数を前記設定回転数より低速の低速回転数とさせる減速制御を行うように構成されたトラクタであって、前記減速制御の実行時にエンジン出力回転数に対するエンジン負荷が大きくなり過ぎることを有効に防止し得るトラクタの提供を、目的とする。
本発明は、前記目的を達成するために、エンジン回転数変更アクチュエータの目標回転数として人為操作されるエンジン回転数変更操作部材による設定回転数を用いる通常制御と前記目標回転数として前記設定回転数より低速の低速回転数を用いる減速制御とを実行可能とされた制御装置を備え、前記制御装置は、車輌本機に昇降可能に付設される作業機が作業位置に位置されている際には前記通常制御を実行しつつ前記作業機が前記作業位置から上昇されると前記減速制御を実行するように構成されたトラクタであって、前記制御装置は、前記減速制御の実行時にエンジン負荷が所定値を越えた場合には、前記減速制御に代えて、前記目標回転数として前記低速回転数より高速の修正回転数を用いるトルク制御を実行するように構成されたトラクタを提供する。
一形態においては、前記制御装置は、前記修正回転数として前記設定回転数を用いることができる。
前記トラクタは、通常走行モード及び減速走行モードを人為的に選択する走行モード選択手段を備え得る。
この場合、前記制御装置は、前記走行モード選択手段によって通常走行モードが選択された場合には前記作業機の昇降位置に拘わらず前記通常制御を実行するものとされ、前記走行モード選択手段によって減速走行モードが選択されている場合においては前記作業機が前記作業位置に位置されていると前記通常制御を実行し且つ前記作業機が前記作業位置から上昇されると前記減速制御を実行するものとされる。
好ましくは、前記走行モード選択手段は、前記減速走行モードとして第1及び第2減速走行モードを選択可能とされ得る。
この場合、前記制御装置は、前記第1減速走行モードが選択されている場合には前記低速回転数として第1低速回転数を用い、前記第2減速走行モードが選択されている場合には前記低速回転数として前記第1低速回転数よりも高速の第2低速回転数を用いることができる。
前記種々の形態において、前記トラクタは、エンジンから走行部へ至る走行系伝動経路に介挿された無段変速装置と、前記無段変速装置による変速状態を検出する変速状態検出手段と、前記無段変速装置の変速比を設定する変速操作手段と、前記無段変速装置を変速させる変速アクチュエータとを備え得る。
この場合、前記制御装置は、前記通常制御及び前記減速制御の実行時には、前記変速操作手段によって設定された変速比となるように前記変速アクチュエータを作動させつつ、前記減速制御から前記トルク制御へ移行された際には前記減速制御の実行時における車速が維持されるように前記変速アクチュエータを作動させるように構成され得る。
本発明に係るトラクタによれば、制御装置が、車輌本機に昇降可能に付設される作業機が作業位置に位置されている際にはエンジン回転数変更アクチュエータの目標回転数として人為操作されるエンジン回転数変更操作部材による設定回転数を用いる通常制御を行いつつ、前記作業機が前記作業位置から上昇されると前記目標回転数として前記設定回転数より低速の低速回転数を用いる減速制御を実行するように構成されているので、方向転換時や後進走行への切換時においては、前記作業機を非作業位置へ上昇させるだけで、人為減速操作を行うことなく、走行速度が減速されることになる。
従って、高速走行での作業機による作業を行いつつ、人為減速操作を要することなく適切な速度での方向転換又は後進走行を行うことができる。
さらに、本発明に係るトラクタによれは、前記減速制御の実行時にエンジン負荷が所定値を越えた場合には、前記制御装置は、前記減速制御に代えて、前記目標回転数として前記低速回転数より高速の修正回転数を用いるトルク制御を実行するように構成されているので、前記減速制御の実行時に、エンジン出力に対してエンジン負荷が大きくなり過ぎることを有効に防止することができる。従って、黒煙やノッキングの発生、さらには、エンジンストールの発生を有効に防止乃至は低減できる。
図1は、本発明の一実施の形態に係るトラクタの側面図である。 図2は、前記トラクタの伝動模式図である。 図3は、前記トラクタにおける制御装置のブロック図である。 図4は、前記制御装置に記憶されているエンジン回転数とラッチ位置との関係を示すエンジン出力特性マップである。 図5は、前記トラクタにおけるリンク機構近傍の部分拡大図である。
以下、本発明に係るトラクタの好ましい実施の形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
図1及び図2に、それぞれ、本実施の形態に係るトラクタ1の側面図及び伝動模式図を示す。
図1及び図2に示すように、前記トラクタ1は、車輌フレーム10と、前記車輌フレーム10に支持された運転席15と、前記車輌フレーム10に支持されたエンジン50と、左右一対の前輪20Fと、左右一対の後輪20Rと、前記エンジン50からの回転動力を駆動輪に伝達する走行系伝動構造60と、外部に向けて回転動力を出力するPTO軸95と、前記エンジン50からの回転動力を前記PTO軸95に伝達するPTO系伝動構造80と、制御装置100(下記図3参照)とを有している。
図3に、前記制御装置100のブロック図を示す。
前記制御装置100は、前記エンジン50の出力制御として、前記エンジン50の出力回転数が人為操作されるエンジン回転数変更操作部材110による設定回転数となるようにエンジン回転数変更アクチュエータを作動させる通常制御を実行するように構成されている。
なお、本実施の形態においては、前記制御装置100は、前記エンジン50の出力制御として、前記通常制御に加えて、減速制御及びトルク制御を実行し得るように構成されているが、これらについては後述する。
詳しくは、図3に示すように、前記トラクタ1は、アクセルレバー等の前記エンジン回転数変更操作部材110と、前記エンジン回転数変更操作部材110の操作位置を検出する操作側エンジン回転数センサ110aと、前記エンジン回転数変更アクチュエータとして作用し、前記エンジン50の燃料噴射装置における燃料調節ラック57を移動させるラックアクチュエータ56を含む電子ガバナと、前記燃料調節ラック57のラック位置を検出するラック位置センサ57aと、前記エンジン50の出力回転数を検出する作動側エンジン回転数センサ50aとを有している。
そして、前記制御装置100は、前記通常制御においては、前記操作側エンジン回転数センサ110aによって検出される設定回転数をエンジン出力回転数の目標回転数として用いて、前記ラックアクチュエータ56を作動させる。
具体的には、前記制御装置100には、ROM等の記憶部にエンジン回転数とラック位置(燃料噴射量)との関係が予め記憶されている。
前記関係は実験等によって求められ、例えば、図4に示すようなマップ形式とされる。 当然ながら、前記関係をマップ形式に代えて関数形式として記憶することも可能である。
なお、図4中のRmaxは、エンジン回転数毎の最大ラック位置を示す最大ラック位置線であり、Rminは、エンジン回転数毎の最小ラック位置を示す最小ラック位置線であり、Ridlは、エンジン回転数毎の無負荷ラック位置を示す無負荷ラック位置線である。
前記制御装置100は、前記操作側エンジン回転数センサ110aによって検出される前記エンジン回転数変更操作部材110による設定回転数、前記作動側エンジン回転数センサ50aによって検出される前記エンジン50の出力回転数、及び、前記ラック位置センサ57aによって検出される前記燃料調節ラック57のラック位置から、前記関係を用いて目標ラック位置(燃料噴射量の目標値)を算出し、前記燃料調節ラック57が目標ラック位置に位置するように前記ラックアクチュエータ56を作動させる。
図2に示すように、本実施の形態においては、前記走行系伝動構造60は、油圧式無段変速装置(HST)61、前後進切換装置62及びギヤ式多段変速装置63を有している。
前記HST61、前記前後進切換装置62及び前記ギヤ式多段変速装置63は、ミッションケース30(図1参照)に支持又は収容されている。
前記HST61は、図2に示すように、メインクラッチ51を介して入力される前記エンジン50からの回転動力を無段変速するように構成されている。
なお、図2中の符号52及び53は、前記メインクラッチ51を介して入力される前記エンジン50からの回転動力によって駆動されるチャージポンプ及び補助ポンプである。
本実施の形態においては、前記HST61は、前記制御装置100によって作動制御される主変速アクチュエータ220を介して変速動作するように構成されている。
詳しくは、図3に示すように、前記トラクタ1は、人為操作される主変速操作部材120と、前記主変速操作部材120の操作位置を検出する操作側主変速センサ120aと、前記主変速アクチュエータ220と、前記HST61の出力回転速度を検出する作動側主変速センサ61aとを有している。
そして、前記制御装置100は、前記作動側主変速センサ61aによって検出される前記HST61の出力回転速度が前記操作側主変速センサ120aによって検出される前記主変速操作部材120の操作状態に応じた速度となるように、前記主変速アクチュエータ220の作動制御を行うようになっている。
前記主変速アクチュエータ220は、油圧シリンダと、前記油圧シリンダに往復動自在に収容され、前記HST61における制御軸等の変速作動部材に作動連結される油圧ピストンと、前記油圧シリンダに対する作動油の給排を切り換える電磁弁とを有するものとされる。この場合には、前記電磁弁が前記制御装置100によって作動制御される。
これに代えて、前記主変速アクチュエータ220は、前記変速作動部材に作動連結された電動モータを有するものとされ得る。
前記前後進切換装置62は、前記HST61から作動的に伝達される回転動力の回転方向を切り替えて出力するように構成されている。
前記前後進切換装置62は、前記HST61からの回転動力を正転方向(前進方向)の回転動力として前記駆動輪へ向けて出力する前進状態、前記HST61からの回転動力を逆転方向(後進方向)の回転動力として前記駆動輪へ向けて出力する後進状態、及び、前記HST61から前記駆動輪への動力伝達を遮断する中立状態を選択的にとり得るように構成されている。
前記前後進切換装置62は、人為操作されるF/Rレバー等の前後進切換操作部材130への人為操作に応じて、選択的に、前進状態、中立状態又は後進状態をとり得るようになっている。
詳しくは、図3に示すように、前記トラクタ1は、前記前後進切換操作部材130と、前記前後進切換操作部材130の操作位置を検出する操作側前後進センサ130aと、前後進切換アクチュエータ230と、前後進切換アクチュエータ230の作動状態検出する作動側前後進センサ62aとを有している。
そして、前記制御装置100は、前記作動側前後進センサ62aによって検出される前記前後進切換装置62の出力状態が前記操作側前後進センサ130aによって検出される前記前後進切換操作部材130の操作状態に応じたものとなるように、前記前後進切換アクチュエータ230の作動制御を行うようになっている。
前記前後進切換アクチュエータ230は、油圧シリンダと、前記油圧シリンダに往復動自在に収容され、前記前後進切換装置62の切換作動部材に作動連結される油圧ピストンと、前記油圧シリンダに対する作動油の給排を切り換える電磁弁とを有するものとされる。この場合には、前記電磁弁が前記制御装置100によって作動制御される。
これに代えて、前記前後進切換アクチュエータ230は、前記切換作動部材に作動連結された電動モータを有するものとされ得る。
前記多段変速装置63は、前記前後進切換装置62を介して入力される回転動力を変速して、走行系出力軸65に伝達している。
本実施の形態においては、前記多段変速装置63は、前記制御装置100によって作動制御される副変速アクチュエータ240を介して変速動作するように構成されている。
詳しくは、図3に示すように、前記トラクタ1は、人為操作される副変速操作部材140と、前記副変速操作部材140の操作位置を検出する操作側副変速センサ140aと、前記副変速アクチュエータ240と、前記多段変速装置63の変速段を検出する作動側副変速センサ63aとを有している。
そして、前記制御装置100は、前記作動側副速センサ63aによって検出される前記多段変速装置63の変速段が前記操作側副変速センサ140aによって検出される前記副変速操作部材140の操作状態に応じた変速段となるように、前記副変速アクチュエータ240の作動制御を行うようになっている。
前記副変速アクチュエータ240は、油圧シリンダと、前記油圧シリンダに往復動自在に収容され、前記多段変速装置63における切換スライダ等の変速作動部材に作動連結される油圧ピストンと、前記油圧シリンダに対する作動油の給排を切り換える電磁弁とを有するものとされる。この場合には、前記電磁弁が前記制御装置100によって作動制御される。
これに代えて、前記副変速アクチュエータ240は、前記変速作動部材に作動連結された電動モータを有するものとされ得る。
本実施の形態においては、図2に示すように、前記走行系伝動構造60は、さらに、前記走行系出力軸65の回転動力を主駆動輪として作用する前記一対の後輪20Rに差動伝達する主駆動輪側デファレンシャルギヤ装置66と、前記走行系出力軸65の回転動力を入力するサブ駆動輪駆動装置70と、前記サブ駆動輪駆動装置70からの回転動力をサブ駆動輪として作用する前記一対の前輪20Fに差動伝達するサブ駆動輪側デファレンシャルギヤ装置71と、前記左右一対のメイン駆動輪にそれぞれ制動力を付加し得る左右一対のブレーキ装置75L、75Rとが備えられている。なお、図2においては、左側ブレーキ装置75Lのみ図示している。
次にPTO伝動構造80について説明する。
図2に示すように、本実施の形態においては、前記PTO系伝動構造80は、PTOクラッチ装置81と、PTO変速装置82とを有している。
前記PTOクラッチ装置81は、前記メインクラッチ51を介して入力される前記エンジン50からの回転動力を選択的に伝達又は遮断するように構成されている。
前記PTO変速装置82は、前記PTOクラッチ機構81を介して入力される前記エンジン50からの回転動力を変速して、前記PTO軸95へ向けて出力するように構成されている。
本実施の形態においては、前記PTOクラッチ装置81及び前記PTO変速装置82は、前記制御装置100によって作動制御されるPTOクラッチアクチュエータ260及びPTO変速アクチュエータ270によって、それぞれ、動作するように構成されている。
即ち、図3に示すように、前記トラクタ1は、人為操作されるPTO入切操作部材160と、前記PTO入切操作部材160の操作位置を検出する操作側PTO入切センサ160aと、前記PTOクラッチアクチュエータ260と、前記PTOクラッチ装置81の作動状態を検出する作動側PTO入切センサ81aと、人為操作されるPTO変速操作部材170と、前記PTO変速操作部材170の操作位置を検出する操作側PTO変速センサ170aと、前記PTO変速アクチュエータ270と、前記PTO変速装置82の作動状態を検出する作動側PTO変速センサ82aとを有している。
そして、前記制御装置100は、前記作動側PTO入切センサ81aによって検出される前記PTOクラッチ装置81の作動状態が前記操作側PTO入切センサ160aによって検出される前記PTO入切操作部材160の操作状態に応じて変化するように、前記PTOクラッチアクチュエータ260の作動制御を行い、さらに、前記作動側PTO変速センサ82aによって検出される前記PTO変速装置82の作動状態が前記操作側PTO変速センサ170aによって検出される前記PTO変速操作部材170の操作状態に応じて変化するように、前記PTO変速アクチュエータ270の作動制御を行うようになっている。
図1に示すように、前記トラクタ1は、前記PTO軸95を介して伝達される前記エンジン50からの回転動力を入力し得る状態でロータリー耕耘機等の作業機300(図1参照)が昇降可能に連結され得るようになっている。
図5に、前記ミッションケース30近傍の部分拡大図を示す。
詳しくは、図5に示すように、前記トラクタ1は、前記作業機300を車輌本機に対して昇降可能に連結させるリンク機構380と、前記リンク機構380を介して車輌本機に連結された前記作業機300を昇降させる昇降アクチュエータ280とを有している。
図1及び図5に示すように、本実施の形態においては、前記リンク機構380は、トップリンク381と左右一対のロワーリンク382とを有している。
本実施の形態においては、前記昇降アクチュエータ280は、油圧シリンダと、前記油圧シリンダに往復動自在に収容された油圧ピストンと、前記油圧シリンダに対する作動油の給排を切り換える電磁弁とを有している。この場合には、前記電磁弁が前記制御装置100によって作動制御される。
図5に示すように、前記油圧ピストンは、リフトアーム385及びリフトロッド386を介して前記ロワーリンク382に作動連結されている。
前記制御装置100は、昇降操作部材への人為操作に応じて、前記昇降アクチュエータ280の作動制御を行う。
詳しくは、図3に示すように、前記トラクタ1には、前記昇降操作部材として、手動昇降操作部材181とワンタッチ昇降操作部材182と上昇位置設定部材183とが備えられている。
前記手動昇降操作部材181が操作されると、前記制御装置100は、前記作業機300が前記手動昇降操作部材181の操作位置に応じた高さに位置するように前記昇降アクチュエータ280を作動させる。
なお、図3中の符号181aは、前記手動昇降操作部材181の操作位置を検出する手動操作位置センサであり、符号300aは、前記作業機300の昇降位置を検出する作業機ポジションセンサである。
前記ワンタッチ昇降操作部材182が上昇操作されると、前記制御装置100は、前記作業機300が前記上昇位置設定部材183によって設定されている高さまで上昇するように前記昇降アクチュエータ280を作動させる。
なお、図3中の符号182aは、前記ワンタッチ昇降操作部材182の操作状態を検出するワンタッチ昇降操作センサであり、符号183aは前記上昇位置設定部材183による設定位置を検出する設定上昇位置センサである。
前記ワンタッチ昇降操作部材182が下降操作されると、前記制御装置100は、前記作業機300が前記手動昇降操作部材181の操作位置によって画される下降位置まで下降するように前記昇降アクチュエータ280を作動させる。
即ち、本実施の形態においては、前記手動昇降操作部材181が下降位置設定部材としても作用するようになっている。
図3に示すように、本実施の形態においては、前記制御装置100は、本機コントローラ101及びエンジンコントローラ102等の複数のコントローラを有している。
前記複数のコントローラ101、102には、それぞれ、対応する前記センサ及び前記アクチュエータが電気的に接続されており、前記複数のコントローラはCAN通信バス105を介して互いに電気的に接続されている。
ここで、前記減速制御について説明する。
前記減速制御は、前記エンジン回転数変更アクチュエータ56の目標回転数として、前記エンジン回転数変更操作部材110による設定回転数に代えて前記設定回転数よりも低速の低速回転数を用いるように構成されている。
前記低速回転数は、前記設定回転数に所定の減速係数(例えば、0.85)を乗算したものとされ得る。
前記減速制御は、前記作業機300の昇降位置に応じて実行及び解除される。
即ち、前記制御装置100は、前記作業機300が作業位置に位置されている場合には前記通常制御を実行し、且つ、前記作業機300が非作業位置に位置されている場合には前記減速制御を実行するように構成され得る。
なお、前記制御装置100は、前記作業機ポジションセンサ300aからの信号に基づいて、前記作業機300が非作業位置に位置されているか否かを判断することができる。
これに代えて又は加えて、前記制御装置100は、前記ワンタッチ昇降操作部材182が上昇操作されると、前記作業機300が非作業位置に位置されたと判断することができる。
さらには、前記トラクタ1に旋回時作業機自動上昇機能及び後進時作業機自動上昇機能を設けることができ、この場合には、前記制御装置100は、車輌旋回角度が所定角度を越えると、又は、前記トラクタ1が後進走行されると、前記作業機300が非作業位置に位置されたと判断することができる。
即ち、図3に示すように、前記トラクタ1には、旋回操作部材115と、前記旋回操作部材115の操作位置を検出する操作側旋回センサ115aと、パワーステアリング装置等の旋回アクチュエータ215と、車輌旋回角度を検出する作動側旋回センサ90aとが備えられている。
また、前記トラクタ1には、旋回時作業機自動上昇機能をオン・オフさせる旋回上昇スイッチ190と、後進時作業機自動昇降機能をオン・オフさせる後進上昇スイッチ191とが備えられている。
前記旋回上昇スイッチ190がオン操作されている状態においては、前記制御装置100は、前記操作側旋回センサ115a又は前記作動側旋回センサ90aによって検出される車輌旋回角度が所定角度を越えると、前記作業機300が非作業位置に位置するように前記昇降アクチュエータ280を作動させる。
従って、前記旋回時作業時上昇機能がオン状態においては、前記制御装置100は、前記操作側旋回センサ115a又は前記作動側旋回センサ90aによって検出される車輌旋回角度が所定角度を越えると、前記作業機300が非作業位置に位置されたと擬制することができる。
同様に、前記後進上昇スイッチ191がオン操作されている状態においては、前記制御装置100は、前記操作側前後進センサ130a又は前記作動側前後進センサ62aからの信号に基づき車輌が後進していると認識すると、前記作業機300が非作業位置に位置するように前記昇降アクチュエータ280を作動させる。
従って、前記後進時作業時上昇機能がオン状態においては、前記制御装置100は、前記操作側前後進センサ130a又は前記作動側前後進センサ62aからの信号に基づき車輌が後進していると判断する際には、前記作業機300が非作業位置に位置されたと擬制することができる。
前記作業機300の非作業位置への移動に応じて、前記制御装置100が前記通常制御に代えて前記減速制御を実行するように構成されている前記トラクタ1においては、高速走行状態で作業を行っている状態から枕地等で方向転換を行う際や前進走行から後進走行へ切り換えた際には、前記作業機300を上昇させるだけで、車速を減速させる人為操作を行うことなく自動的に前記エンジン50の出力回転速度を下げて走行速度を減速させることができる。
本実施の形態に係るトラクタ1には、図3に示すように、前記通常走行モード及び前記減速走行モードを人為的に選択する走行モード選択手段195が備えられている。
そして、前記制御装置100は、前記走行モード選択手段195によって通常走行モードが選択された場合には前記作業機300の昇降位置に拘わらず強制的に前記通常制御を実行し、前記走行モード選択手段195によって減速走行モードが選択されている場合においては前記作業機300が前記作業位置に位置されていると前記通常制御を実行し且つ前記作業機300が前記作業位置から上昇されると前記減速制御を実行するように構成されている。
即ち、前記走行モード選択手段195によって減速走行モードが選択されている場合においてのみ、前記作業機300の昇降位置に応じて前記通常制御及び前記減速制御の切換が行われるように構成されている。
好ましくは、前記走行モード選択手段195は、減速走行モードの選択に際し、異なる低速回転数を選択し得るように構成される。
即ち、前記走行モード選択手段195は、例えば、通常走行モード、第1減速走行モード及び第2減速走行モードを選択し得るように構成され、前記第1減速走行モードが選択された際には前記エンジン回転数変更アクチュエータ56の目標回転数として前記設定回転数より低速の第1低速回転数を用い、前記第2減速走行モードが選択された際には前記目標回転数として前記第1低速回転数より低速の第2低速回転数を用いるものとされ得る。
例えば、前記第1低速回転数は前記設定回転数に第1減速係数(例えば、0.85)を乗算したものとされ、前記第2低速回転数は前記第1減速係数よりも小さい第2減速係数(例えば、0.7)を乗算したものとされ得る。
さらに、好ましくは、前記制御装置100は、エンジン回転数が所定回転数(例えば、1500rpm)以下になると、前記減速制御を禁止するように構成され得る。
この場合、前記制御装置100は、前記エンジン回転数が所定回転数以下になると、強制的に前記通常制御を実行する。
斯かる構成によれば、前記減速制御の実行によって前記エンジン50の回転数が過度に下がって、エンジンストールが生じることを有効に防止できる。
さらに、本実施の形態においては、前記制御装置100は、前記減速制御の実行時においてエンジン負荷が所定値を越えた場合には、前記減速制御に代えてトルク制御を実行するように構成されている。
前記トルク制御は、前記エンジン50の出力回転数が前記低速回転数よりも高速の修正回転数となるように、前記エンジン回転数変更アクチュエータ56を作動させる。
斯かる構成を備えることにより、前記減速制御による前記効果を得つつ、方向転換時等において、エンジン出力回転数に対するエンジン負荷が大きくなり過ぎて黒煙やノッキングが発生すること、さらには、エンジンストールが生じることを有効に防止することができる。
例えば、前記制御装置100は、前記修正回転数として、前記エンジン回転数変更操作部材110によって設定される前記設定回転数を用いることができる。
前記エンジン負荷は、例えば、図4に示すエンジン回転数とラック位置との関係を用いて算出され得る。
即ち、前記制御装置100は、前記作動側エンジン回転数センサ50a及び前記ラック位置センサ57aから、それぞれ、実測エンジン回転数N(a)及び実測ラック位置R(a)を入力し、予め記憶されている前記エンジン回転数及びラック位置の関係(図4参照)から前記実測エンジン回転数N(a)における最大ラック位置Rmax(a)及び無負荷ラック位置Ridl(a)を得る。
そして、前記制御装置100は、最大ラック位置Rmax(a)及び無負荷ラック位置Ridl(a)間の偏差に対する実測ラック位置R(a)及び無負荷ラック位置Ridl(a)間の偏差の比率、即ち、(R(a)−Ridl(a))/(Rmax(a)−Ridl(a))を前記エンジン負荷として算出し、前記エンジン負荷が所定の閾値を越えているか否かを判断する。
好ましくは、前記主変速アクチュエータ220の作動制御に関し、前記制御装置100は、前記通常制御及び前記減速制御の実行時には、前記主変速操作部材120によって設定された変速比となるように前記主変速アクチュエータ220を作動させる基本制御を行いつつ、前記トルク制御の実行時には前記減速制御の実行時における車速が維持されるように前記主変速アクチュエータ220を作動させる車速維持制御を行うように構成され得る。
斯かる構成によれば、前記減速制御から前記トルク制御へ移行された際に走行車速が略一定に維持されることになる。従って、方向転換時等における意に反した車速上昇を防止しつつ、前記効果を得ることができる。
1 トラクタ
50 エンジン
56 ラックアクチュエータ(エンジン回転数変更アクチュエータ)
61 無段変速装置
61a 作動側主変速センサ(変速状態検出手段)
100 制御装置
110 エンジン回転数変更操作部材
120 主変速操作部材(変速操作手段)
195 走行モード選択手段
220 主変速アクチュエータ(変速アクチュエータ)
300 作業機

Claims (5)

  1. エンジン回転数変更アクチュエータの目標回転数として人為操作されるエンジン回転数変更操作部材による設定回転数を用いる通常制御と前記目標回転数として前記設定回転数より低速の低速回転数を用いる減速制御とを実行可能とされた制御装置を備え、前記制御装置は、車輌本機に昇降可能に付設される作業機が作業位置に位置されている際には前記通常制御を実行しつつ前記作業機が前記作業位置から上昇されると前記減速制御を実行するように構成されたトラクタであって、
    前記制御装置は、前記減速制御の実行時にエンジン負荷が所定値を越えた場合には、前記減速制御に代えて、前記目標回転数として前記低速回転数より高速の修正回転数を用いるトルク制御を実行することを特徴とするトラクタ。
  2. 前記制御装置は、前記修正回転数として前記設定回転数を用いることを特徴とする請求項1に記載のトラクタ。
  3. 通常走行モード及び減速走行モードを人為的に選択する走行モード選択手段を備え、
    前記制御装置は、前記走行モード選択手段によって通常走行モードが選択された場合には前記作業機の昇降位置に拘わらず前記通常制御を実行し、前記走行モード選択手段によって減速走行モードが選択されている場合においては前記作業機が前記作業位置に位置されていると前記通常制御を実行し且つ前記作業機が前記作業位置から上昇されると前記減速制御を実行することを特徴とする請求項1又は2に記載のトラクタ。
  4. 前記走行モード選択手段は、前記減速走行モードとして第1及び第2減速走行モードを選択可能とされており、
    前記制御装置は、前記第1減速走行モードが選択されている場合には前記低速回転数として第1低速回転数を用い、前記第2減速走行モードが選択されている場合には前記低速回転数として前記第1低速回転数よりも高速の第2低速回転数を用いることを特徴とする請求項3に記載のトラクタ。
  5. エンジンから走行部へ至る走行系伝動経路に介挿された無段変速装置と、前記無段変速装置による変速状態を検出する変速状態検出手段と、前記無段変速装置の変速比を設定する変速操作手段と、前記無段変速装置を変速させる変速アクチュエータとを備え、
    前記制御装置は、前記通常制御及び前記減速制御の実行時には、前記変速操作手段によって設定された変速比となるように前記変速アクチュエータを作動させ、前記減速制御から前記トルク制御へ移行された際には前記減速制御の実行時における車速が維持されるように前記変速アクチュエータを作動させることを特徴とする請求項1から4の何れかに記載のトラクタ。
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