JP2015222424A - 加熱定着装置、及び加熱定着装置用グリース組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、加熱定着装置内に塗布した潤滑剤の枯渇を抑制し、長寿命かつ信頼性の高い加熱定着装置を提供することを目的とする。
【解決手段】加熱回転体と加圧回転体を有するトナー像の加熱定着装置を有する画像形成装置における摺動部の潤滑剤として、(A)40℃における動粘度が100〜200mm2/sであり、さらに試料10gを内径41mmのシャーレに入れ、250℃、200時間静置した場合の蒸発損失が1.2質量%以下であるパーフルオロポリエーテル油、及び(B)ポリテトラフルオロエチレンを含有してなることを特徴とする加熱定着装置用グリース組成物を用いる。
【選択図】図1

Description

本発明は、加熱定着装置及び加熱定着装置用グリース組成物に関するものである。
電子写真装置、いわゆる複写機や、プリンターのような画像形成装置において、シート等の記録材上に担持させた未定着トナー像を記録材に加熱加圧定着させる定着装置として、従来から熱ローラ方式の加熱定着装置が広く用いられている。
近年では、クイックスタートや省エネルギーの観点からフィルム加熱方式の加熱定着装置や、フィルム自身を発熱させる電磁誘導加熱方式の加熱定着装置も実用化されている。
フィルム加熱方式の加熱定着装置は、特許文献1および特許文献2に開示されている。
フィルム加熱方式の加熱定着装置は、加熱体としてのヒータと、このヒータに接触して加熱しつつ回転する可撓性を有する回転体としての定着フィルムと、定着フィルムを介してヒータと定着ニップ部を形成する加圧部材としての加圧ローラと、を有している。
定着ニップ部の定着フィルムと加圧ローラとの間に未定着トナー像を担持させた記録材を導入し、定着フィルムと一緒に挟持搬送させることで、定着フィルムを介してヒータの熱を与えながら定着ニップ部の加圧力で未定着トナー像を記録材面に定着させる。この加熱定着装置は、ヒータ及び定着フィルムに低熱容量の部材を用いており、画像形成実行時のみ熱源であるヒータを通電して所定の定着温度に発熱させれば良い。そのため、画像形成装置の電源オンから画像形成実行可能状態までの待ち時間が短く、スタンバイ時の消費電力も大幅に小さいという利点がある。
また、特許文献3は、円筒状金属素管を基層とし、外表面に離型性層を備えた加熱用金属スリーブを開示している。さらに、特許文献4は、金属または耐熱プラスチックのチューブの外面に耐熱エラストマー層が形成され、さらにその外面にシリコーンゴムまたはフッ素樹脂の層が形成された定着用ベルトを開示している。
定着フィルムの基層として、従来から用いられてきたポリイミドのような耐熱性樹脂の代わりに、樹脂よりも熱伝導率の高い金属を用いると、定着フィルム自体の熱伝導率を高くすることができるため、ヒータの熱をより効率的に記録材へ伝えることができる。従って、定着フィルムの基層に金属を用いることによって、画像形成装置の高速化に対応することができる。また、金属を基層に用いた定着フィルムは、充分な強度を有するため、耐久性、ロバスト性が向上する。
また、従来、トナー像が定着ニップ部を通過する際に、多重に転写されたトナー層の形状に定着フィルム表面が追随することができないため、部分的に定着性のムラが生じる場合があった。定着性のムラは、画像の光沢ムラとして現れたり、OHT(オーバーヘッドプロジェクタ用透明シート)においては透過性のムラとなり、投影した際に透過性のムラが画像欠陥として現れる場合がある。これに対し、定着フィルムの基層上に弾性層を設けることで、定着フィルム表面をトナー層に沿って変形可能とすることができる。このように弾性層を設けることよって、画像上不均一に載っているトナー層に対し定着フィルムから熱を包み込むように伝達できるため、均一な定着性を得ることができる。
一方、特許文献5には、磁束によりフィルム部材に渦電流を誘導させて、そのジュール熱で定着フィルム自身を発熱させる電磁誘導加熱方式の加熱定着装置が開示されている。この加熱定着装置は誘導電流の発生を利用することで直接定着フィルムを発熱させることができ、ハロゲンランプを熱源とする熱ローラ方式の加熱定着装置よりも高効率の定着プロセスを達成している。
電磁誘導加熱方式の加熱定着装置は、定着フィルムの基層として薄い金属を用いることが多い。さらに、カラー画像形成装置に電磁誘導加熱方式の加熱定着装置を適用する場合は、基層上に弾性層を設けた定着フィルムを用いることもある。
上記のような定着フィルムを用いた加熱定着装置では、定着フィルムとヒータ或いは摺動部材との間に潤滑剤を介在させることにより、定着フィルムとヒータ或いは摺動部材との間の摺動摩擦を低減し、定着フィルムの回転運動を円滑にしている。
定着フィルムは、長手方向の位置、及び、その搬送方向と交差する方向における位置を規制するために、両端が定着フランジによって規制されている。この定着フランジと定着フィルム間の摺動面にも、摺動摩擦を低減するための潤滑剤を介在させる場合がある。
また、加圧ローラの軸と軸を支持する軸受けの間など、加熱定着装置内に存在する摺動部についても、同様に潤滑剤を介在させることで回転運動を円滑にしている。
加熱定着装置は180℃以上の高温下で使用されることもあるため、潤滑剤としては、高温環境下でも良好な安定性を示すフッ素系グリース組成物を採用している。グリース組成物は、基油及び増稠剤を基本構成としており、基油としてパーフルオロポリエーテル油(PFPE)、増稠剤としてポリテトラフルオロエチレン(PTFE)の単独重合体または共重合体、添加剤として少量の防錆剤のような添加物質から構成されている。
パーフルオロポリエーテル油は、直鎖タイプと側鎖タイプとに大別され、直鎖タイプは、側鎖タイプに比べて動粘度の温度依存性が小さい。すなわち、直鎖タイプは側鎖タイプよりも低温環境下での粘度は低く、高温環境下での粘度は高くなる。加熱定着装置に用いる潤滑剤としては、低温環境下で冷えた状態からの起動に必要な駆動トルクを低減する観点から、低温環境下においては、粘度が低いことが好ましい。定着フィルムを容易に回転させることができるためである。一方、連続プリント時のように高温下で使用された場合における、定着フィルム端部からの潤滑剤の流出と、それに伴う摺動摩擦部からの潤滑剤の枯渇を抑制する観点から、潤滑剤としては、高温環境下における粘度は高い方が好ましい。
従来の加熱定着装置においては、以下の構造式(1)に示すような化学構造を有する直鎖タイプのパーフルオロポリエーテル油が潤滑剤として使用されている。
Figure 2015222424
特開昭63−313182号公報 特開平4−44075号 特開2003−045615号公報 特開平10−10893号公報 特開平8−16005号公報
しかしながら、近年、レーザービームプリンタは、高速化・小型化の要求が非常に高くなってきている。画像形成装置における加熱定着処理をより高速で行うためには、これまで以上に高い熱エネルギーと加圧力を必要とする。また、長寿命化の要求も高く、加熱定着装置に用いる潤滑剤が高温に晒される時間も長くなっている。
そのため、従来の直鎖タイプのパーフルオロポリエーテル油を潤滑剤として用いた場合、定着フィルムの回転運動を長期間継続した結果、潤滑剤中の基油が蒸発して枯渇する場合があった。このような基油の枯渇によって、定着フィルムとヒータ間、或いは定着フィルムと定着フランジ間の摺動性が失われ、ヒータ破損やフィルム破損といった故障に至ってしまう場合があった。
同様に、加圧ローラと加圧ローラ軸受けの間に塗布する潤滑剤についても、潤滑剤が製品寿命内で枯渇して軸受けが削れることで、加圧ローラの回転に異常をきたし、記録材の搬送不良などを引き起こす場合があった。
また、加熱定着装置内で蒸発した基油の一部は、記録材と共に搬送路に沿って搬送され、搬送路内で温度が低下して液化することで、搬送路上の様々な場所に付着する可能性がある。
例えば、加熱定着装置下流側の記録材搬送ローラに付着すると、ローラの摩擦係数を低下させて搬送性能に悪影響を及ぼすため、装置の信頼性確保及び長寿命化において重要な課題となっている。
潤滑剤の枯渇を防止するために潤滑剤の増量を行うと、搬送路内に付着する成分も増加してしまう。そのため、潤滑剤の枯渇という課題は解決しても、搬送性能の悪化という別の課題を引き起こしてしまうことがあった。
本発明は、より高温での定着潤滑剤の枯渇と搬送路への付着を抑制し、従来と同量の潤滑剤量で長寿命かつ信頼性の高い加熱定着装置を提供することに向けたものである。
また、本発明は、高品位な電子写真画像の形成に資する画像形成装置および電子写真装置の提供に向けたものである。
さらに、本発明は、加熱定着装置に用いることのできるグリース組成物の提供に向けたものである。
本発明によれば、
加熱回転体と、
前記加熱回転体に圧接する加圧回転体と、
前記加熱回転体の回転によって摺動する、加熱側の摺動部と、
前記加圧回転体の回転によって摺動する、加圧側の摺動部と、
前記加熱側の摺動部及び前記加圧側の摺動部の少なくとも一方における摺動を介在するためのグリース組成物と、
を有し、
前記加熱回転体と前記加圧回転体とによって形成されるニップ部にて、記録材上のトナーを加熱、加圧することにより、前記記録材に前記トナーを定着させる加熱定着装置において、
前記グリース組成物が、
(A)40℃における動粘度が100〜200mm2/sであり、さらに試料10gを内径41mmのシャーレに入れ、250℃、200時間静置した場合の蒸発損失が1.2質量%以下であるパーフルオロポリエーテル油、及び
(B)ポリテトラフルオロエチレンを含有してなる、加熱定着装置が提供される。
また、本発明によれば、上記の加熱定着装置を有する画像形成装置が提供される。
また、本発明によれば、上記の加熱定着装置を有する電子写真装置が提供される。
更に、本発明によれば、(A)40℃における動粘度が100〜200mm2/sであり、さらに試料10gを内径41mmのシャーレに入れ、250℃、200時間静置した場合の蒸発損失が1.2質量%以下であるパーフルオロポリエーテル油、及び(B)ポリテトラフルオロエチレンを含有してなる加熱定着装置用グリース組成物が提供される。
本発明によれば、潤滑剤の枯渇と搬送路への付着を抑制し、装置寿命に至るまで安定した定着性能と搬送性能を有する加熱定着装置を得ることができる。
画像形成装置の概略構成図である。 加熱定着装置の断面図である。 加熱定着装置の概略構成図である。
本発明にかかるグリース組成物は、以下の(A)成分及び(B)成分を含む。
(A)40℃における動粘度が100〜200mm2/sであり、さらに試料10gを内径41mmのシャーレに入れ、250℃、200時間静置した場合の蒸発損失が1.2質量%以下であるパーフルオロポリエーテル油。
(B)ポリテトラフルオロエチレン。
上記の(A)成分及び(B)成分の他に、添加剤として、用途に応じて、固体潤滑剤、増粘剤、酸化防止剤、極圧剤、油性剤、防錆剤、腐食防止剤、金属不活性剤、染料、色相安定剤、粘度指数向上剤、構造安定剤等、通常配合される添加剤が添加されることを妨げない。
基油としての(A)成分は、パーフルオロエチレンオキシ(CF2CF2O)単位とパーフルオロメチレンオキシ(CF2O)単位を含んでなり、パーフルオロメチレンオキシ単位に対するパーフルオロエチレンオキシ単位の割合が1未満となるものが好ましい。特に、以下の構造式(1)で示されるパーフルオロポリエーテル油(PFPE)を含むことが好ましい。
Figure 2015222424
上記式(1)中、n、mは各々正の数であり、n/m<1であることが好ましい。n/m<1とは、(CF2CF2O)単位数が、(CF2O)単位数より少ないことを意味するものであり、当該パーフルオロポリエーテルオイルの蒸発損失を低下させ、本願発明の技術的効果を改善する。ここで、n/mはパーフルオロポリエーテルオイルの合成時、パーフルオロポリエーテルオイルは、n/m比の異なる2種以上のオイルの混合物として合成されることが一般的であり、n/mの数値は、通常、一定の範囲に入る。ここで、n/mは、好ましくは、0.80以下、特に好ましくは、0.70以下、更に好ましくは、0.65以下である。
また、n/mが、0.50〜0.70の範囲とすることが好ましく、0.60〜0.70の範囲とすることが特に好ましい。
但し、n+mは40〜180の数であることが好ましく、40℃における動粘度が前記の範囲を満たす範囲の数である。n+mが、40℃における動粘度が、前記の範囲を満たす範囲の数であり、かつ、n/mが前記の好適範囲を満たすことが、本発明の技術的効果の見地から、最も好適である。
本発明にかかるグリース組成物のパーフルオロポリエーテル油は、化学的に不活性であるため高温でも分解しにくく、高温に晒される加熱定着装置用グリース組成物の基油として好適である。
(A)成分としてのパーフルオロポリエーテル油の40℃における動粘度は100〜200mm2/sであり、好適には110〜170mm2/sである。動粘度が100mm2/s未満であると、連続プリント時のように高温下で使用された場合に定着フィルム端部から潤滑剤が流出し、潤滑剤が枯渇する可能性がある。このような潤滑剤の枯渇によって、定着フィルムとヒータ間、或いは定着フィルムと定着フランジ間の摺動性が失われ、ヒータ破損やフィルム破損といった故障に至ってしまう可能性がある。動粘度が200mm2/sを超えると、低温環境下で冷えた状態からの起動に必要な加熱定着装置の駆動トルクが過大になる可能性がある。
(A)成分としてのパーフルオロポリエーテル油は、その試料10gを内径41mmのシャーレに入れ、250℃、200時間静置した場合の蒸発損失が1.2質量%以下である。この蒸発損失は、1.0%以下が好適であり、0.9%以下が最も好適である。この蒸発損失が1.2質量%を超えると、高い熱エネルギーと加圧力を必要とする高速加熱定着処理が要求される装置において、基油が蒸発して枯渇する可能性がある。このような基油の枯渇が生じると、定着フィルムとヒータ間、或いは定着フィルムと定着フランジ間の摺動性が失われ、ヒータ破損やフィルム破損といった故障に至ってしまう可能性がある。さらに、加熱定着装置内で蒸発した基油の一部が、記録材と共に搬送路に沿って搬送され、搬送路内で温度が低下して液化することで、搬送路上の様々な場所に付着する可能性がある。
(A)成分としてのパーフルオロポリエーテル油は、パーフルオロメチレンオキシ単位に対するパーフルオロエチレンオキシ単位の割合が1未満であることが好ましい。この場合、前記の粘度範囲(40℃における動粘度が100〜200mm2/s)にあっても、分子内におけるパーフルオロエチレンオキシ単位の相対的な含有度が少なく、蒸発損失がより効果的に抑制される。結果的に、塗布した潤滑剤の枯渇が効果的に抑制され、高温下であっても、長期間にわたって安定した摺動性を確保することが可能となる。
ポリテトラフルオロエチレンは、パーフルオロポリエーテル油と同様に化学的に不活性であるため高温でも分解しにくく、高温に晒される加熱定着装置用グリース組成物の増ちょう剤として好適である。ポリテトラフルオロエチレンは粒子状であり、本発明においてその一次粒子径は、電子顕微鏡で測定された値で0.1μm以上1.0μm以下であることが一般的である。ポリテトラフルオロエチレンとしては、潤滑剤等の増ちょう剤として利用されているものから、適宜選択して利用することができる。
(A)成分に対する(B)成分の配合割合は、(A)成分100質量部に対し、(B)成分を10〜100質量部の範囲で配合することが好ましく、20〜80質量部の範囲で配合することがより好ましい。
(A)成分に対する(B)成分の配合割合を上記の範囲とすることにより、グリース組成物の半固体状での保持が容易となり、グリース組成物の流失や脱落、潤滑剤の枯渇をより効果的に防止することができる。
本実施例のグリース組成物は、従来知られている種々の方法で製造することができる。具体的には、例えば、パーフルオロポリエーテル油とポリテトラフルオロエチレンを混合することにより製造することができる。あるいは、予め、パーフルオロポリエーテル油とポリテトラフルオロエチレン、必用に応じて種々の添加剤を加えて混合し、ロールミルを通してミル仕上げをした後、混合・攪拌・脱泡して調製することができる。
さらに、上記操作後に必要に応じて濾過、減圧、加圧、過熱、冷却、不活性ガス置換等を単独、あるいは複合して行ってもよい。
種々の添加剤の中でも、窒化硼素は、パーフルオロポリエーテル油、ポリテトラフルオロエチレンと同様に高温でも分解しにくく、高温に晒される加熱定着装置用グリース組成物の固体潤滑剤として好適である。窒化硼素は粒子状であり、平均粒子径(d50)が、0.1μm以上、1.0μm以下であることが好適である。特に、加熱定着装置用グリース組成物の潤滑性改善の見地から、窒化硼素は結晶系であることが好ましく、六方晶系の窒化硼素であることが特に好ましい。
なお、窒化硼素の平均粒子径は、レーザ回折・散乱法により測定することができる。
(A)成分に対する窒化硼素の配合割合は、(A)成分100質量部に対し、窒化硼素を25質量部以下の範囲で配合することが好ましい。加熱定着装置用グリース組成物の潤滑性改善の見地から、好適には5〜25質量部の範囲で配合することが好ましい。
以下、本発明に係る加熱定着装置及び画像形成装置を図面に基づいて詳しく説明する。
(1)画像形成装置
図1は画像形成装置の一例の概略構成図である。この画像形成装置は転写式電子写真プロセス利用のレーザービームプリンタである。
感光ドラム1は像担持体であり、矢印の時計方向に所定の周速度をもって回転駆動される。接触帯電ローラ等の帯電手段2が感光体ドラム1に接触可能に設けられており、この帯電手段2により感光体ドラム1の面が所定の極性・電位に一様に帯電される。
画像露光手段としてのレーザービームスキャナ3が感光体ドラム1の回転方向における帯電手段2の下流側に設けられている。このレーザービームスキャナ3から、画像情報に応じてON/OFF制御された走査露光Lを出力して、感光体ドラム1の帯電処理面を走査露光する。この走査露光により感光体ドラム1面の露光明部の電荷が除電されて感光体ドラム1面に画像情報に対応した静電潜像が形成される。
この静電潜像は、現像装置4でトナー像として現像、可視化される。現像方法としては、ジャンピング現像法、2成分現像法等が用いられ、イメージ露光と反転現像とを組み合わせて用いられることが多い。
可視化されたトナー像は、転写装置としての転写ローラ5により、所定のタイミングで搬送された被加熱材としての記録材P上に感光ドラム1上より転写される。
ここで、感光ドラム1上のトナー像の画像形成位置と記録材Pの先端の書き出し位置が合致するようにセンサ8にて記録材Pの先端を検知し、タイミングを合わせている。所定のタイミングで搬送された記録材Pは感光ドラム1と転写ローラ5間で挟持搬送される。このトナー像が転写された記録材Pは加熱定着装置6へと搬送され、トナー像は永久画像として記録材P上に加熱定着される。
一方、感光ドラム1上に残存する転写残りの残留トナーは、クリーニング装置7により感光ドラム1表面より除去され、繰り返して画像形成に供される。
(2)加熱定着装置6
図2および図3は加熱定着装置6の一例の概略構成図である。なお、図2は記録材Pの搬送方向に沿った模式的断面図であり、図中の破線は記録材の搬送方向を示している。図3は記録材Pの搬送方向に直交するスリーブの中心軸方向(長手方向)における模式的側面図である。
定着部材Fは、円筒状加熱回転体としての定着スリーブ13、加熱体としてのヒータ11、保持部材としてのスリーブガイド12、該規制部材としての端部フランジ14(以下、定着フランジと記す)等を有する。ヒータ11、スリーブガイド12及び端部フランジ14は、定着スリーブ13内に配置されている。そして、少なくともヒータ11と定着スリーブ13とで円筒状加熱回転体が構成されている。
ヒータ11は、スリーブガイド12の下面に固定して配置してある。定着スリーブ13はスリーブガイド12に対して外嵌させて配置してある。定着フランジ14は、スリーブガイド12の長手方向両端部側に装着されて、定着スリーブ13の両端部を規制する役目をする。ここで、加熱定着装置6や定着部材F、定着スリーブ13のような部材における長手方向とは、定着スリーブ13が回転する際に想定される回転軸が伸びる方向をいい、記録材Pの搬送方向と直交する記録材Pのシート幅方向でもある。
なお、図示した装置において、定着スリーブ13をヒータ11によって加熱する例について説明したが、電磁誘導方式により定着スリーブを加熱する定着装置など、加熱方式が異なる定着装置を用いることもできる。
定着部材Fの長手方向両端部において、定着フランジ14上に加圧バネ15を配置している。この加圧バネ15により定着部材を所定の加圧力をもって加圧ローラ17の上面に対して、定着スリーブ13の有する後述の弾性層の弾性と加圧ローラ17の有する弾性層の弾性に抗して押圧させて、所定幅の定着ニップ部Nを形成させている。定着ニップ部Nにおいては、定着部材の加圧ローラ17に対する加圧により、定着スリーブ13がヒータ11と加圧ローラ17との間に挟まれてヒータ11の下面の扁平面に倣って撓む。これにより定着スリーブ13の内面がヒータ11の下面の扁平面に密着した状態になる。
この加圧ローラ17の回転駆動に伴って、定着ニップ部における加圧ローラ17と定着部材側の定着スリーブ13との摩擦力で定着スリーブ13に回転力が作用する。そして、定着スリーブ13がその内部にあるヒータ11の下面と密着、そして摺動しながら、スリーブガイド12の外回りを時計回り方向に、加圧ローラ17の回転に従動することで回転状態になる(加圧ローラ駆動式)。
加圧回転体としての加圧ローラ17は、支持部材としての加圧ローラ軸受け16によって支持され、加圧ローラの芯金と加圧ローラ軸受けが接触し、摺動する部分が加圧側の摺動部となっている。加圧ローラ軸受け16の表面には回転駆動時の摩擦抵抗を小さくするための潤滑剤Gを少量介在させている。
定着スリーブ13は、定着スリーブ13の内周面と、定着スリーブ13の内部に配置されたヒータ11及びスリーブガイド12と摺擦しながら回転する。これらが摺動接触する部分が加熱側摺動部を構成している。これらの摺動部おいて、ヒータ11及びスリーブガイド12と定着スリーブ13の間の摩擦抵抗を小さく抑える必要がある。このため、ヒータ11及びスリーブガイド12と定着スリーブ13の間の摺動部に耐熱性を有する潤滑剤Gを少量介在させている。
同様に、定着スリーブ13と定着フランジ14の摺動部においても、摩擦抵抗を小さく抑えるために少量の潤滑剤Gを介在させている。
加圧ローラ17は定着スリーブ13に圧接され、加圧ローラ17の回転により定着スリーブ13が回転し、ヒータ11に対する通電によりヒータの温度が所定の温度に立ち上がって温調される。この状態において、未定着トナー像Tを担持した記録材Pが、図2中の破線にて示す通り、定着ニップ部の定着スリーブ13と加圧ローラ17との間に搬送される。そして、その記録材Pが定着ニップ部Nを挟持搬送されることで、未定着トナー像Tが定着スリーブ13を介してヒータ11の熱で加熱されて記録材P上に熱定着される。
定着ニップ部Nを通過した記録材Pは、定着スリーブ13の外面から分離して、耐熱性の定着排紙ガイドに案内され、定着排紙ローラ9によって排出される。定着排紙ローラ9は、非印字面側のローラを駆動し、印字面側のローラは対向するローラに従動としている。また、離型性が高い部材を表層として使用し、加熱定着装置から発生したトナーワックスの気化成分や潤滑剤の気化成分による汚染が発生しにくい構造としている。
(2a)ヒータ11
ヒータ11は、定着スリーブ13の内側に配置される加熱体であり、記録材P上のトナー像Tを溶融、定着させる定着ニップ部の加熱を行なう。ヒータ11としては、基板と、基板上に、発熱体と、これらの保護及び絶縁を確保するために保護絶縁層を順次形成した構造を有するものを用いることができる。基板としては、例えば、アルミナ(酸化アルミ)、AlN(窒化アルミ)等の高絶縁性の細長いセラミックス基板や、ポリイミド、PPS(ポリフェニレンサルファイド)、液晶ポリマー等の耐熱性樹脂基板を用いることができる。発熱体としては、例えばAg/Pd(銀パラジウム)、RuO2、Ta2N等の発熱ペーストを印刷した発熱体を用いることができる。保護絶縁性層としてはガラスコート層等を挙げることができる。
ヒータ11上の発熱ペーストへの給電は、不図示の給電部から不図示のコネクタを介してなされる。ヒータ11の背面には、発熱ペーストの発熱に応じて昇温したヒータ11の温度を検知するための不図示のサーミスタ等の温度検知素子が配置されている。この温度検知素子の信号に応じて、長手方向端部にある不図示の電極部から発熱ペーストに印加される電圧のデューティー比や波数等を適切に制御することで、定着ニップ部N内での温調温度を略一定に保つ。これにより、ヒータ11は定着スリーブ13を介して記録材P上の未定着トナー像Tを定着するのに必要な加熱を行なう。温度検知素子から不図示の温度制御部へのDC通電は、不図示のDC通電部及びDC電極部を介して不図示のコネクタにより達成している。
ヒータ11の定着ニップ部側の表面には、定着スリーブ13の内周面(表面)との摺擦に耐えることが可能な薄層のガラスコート、フッ素樹脂層、ポリイミド層等の保護層を設けている。本実施例では保護層としてポリイミド層を使用している。
(2b)スリーブガイド12
スリーブガイド12は、ヒータ11を支持する役目、加圧部材の役目、定着ニップ部と反対方向への放熱を防ぐための断熱部材の役目等を有している。このスリーブガイド12は、剛性・耐熱性・断熱性の部材であり、液晶ポリマー、フェノール樹脂、PPS、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)等により形成されている。本実施例では液晶ポリマーを使用している。
(2c)加圧ローラ17
加圧ローラ17は、定着スリーブ13を介在させてヒータ11と対向配置される加圧部材である。加圧ローラ17としては、ステンレス、SUM、Al等の金属製の芯金と、芯金の外側にシリコーンゴムやフッ素ゴム等の耐熱ゴムあるいはシリコーンゴムを発泡して形成された弾性層と、からなる構成を有するものが利用できる。さらに、離型性と耐磨耗性を向上させるため、弾性層を覆うようにPFA(テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)、PTFE、FEP(テトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン共重合体)等の離型層を形成してあってもよい。加圧回転体の形態としては、加圧ローラ17以外に、回動ベルトなどの形態でも構わない。
(2d)定着スリーブ13
定着スリーブ13としては、円筒状の基層と、この基層を覆うように基層の外周に設けられた弾性を有する弾性層と、弾性層を覆うように配置された離型性を有する離型層と、を有する円筒状加熱回転体の形態のものを用いることができる。
基層としては、小熱容量で可撓性を有するエンドレスベルトを利用することができる。クイックスタートを可能にするために基層の膜厚は200μm以下とすることが好ましい。基層は、耐熱性、高熱伝導性を有するステンレス、Al、Ni、Cu、Zn等の金属部材を単独、あるいはこれらの合金部材からなり、可撓性も有しているものが好ましい。一方で、長寿命の加熱定着装置を構成するために充分な強度を持ち、耐久性に優れた基層として、膜厚は15μm以上の厚みを有する基層が好ましい。ヒータ11と接触する基層の内面に、潤滑性の高いフッ素樹脂層、ポリイミド層、ポリアミドイミド層等を形成してあっても良い。
弾性層としては、高画質化や高速化対応として、トナーの定着性を充分に満足し、かつ定着ムラも防止するよう、記録材P上の未定着トナー像Tに対し、熱を包み込むように伝達させるため、シリコーンゴム等からなる耐熱性の弾性体からなることが好ましい。熱の包み込み効果による高画質化や高速化対応のために、層厚が30μm以上であることが好ましい。一方で、クイックスタートを可能にするために、層厚は500μm以下であることが好ましい。また、熱伝導率を向上させるために、弾性層に熱伝導性フィラー等の添加材を含有させることができる。
離型層は、離型性と耐磨耗性を向上させるため、PFA、PTFE、FEPのようなフッ素樹脂をチューブ成型、或いはコーティングなどにより弾性層上に配置することができる。離型層は、通紙による記録材Pとの耐摩耗性のために膜厚は5μm以上であることが好ましい。一方、クイックスタートを可能にするために膜厚は100μm以下であることが好ましい。
(2e)潤滑剤Gの供給位置
本発明にかかる加熱定着装置においては、先に挙げた(A)成分と(B)成分とを含むグリース組成物が潤滑剤として、加熱回転体における摺動部及び加圧回転体の摺動部の少なくとも1つの摺動部における摺動に介在させるために供給されている。
図示した装置構成では、定着フィルム13とヒータ11及びガイド12との間の摩擦抵抗を小さく抑え、加熱定着装置6の寿命を通じて安定した摺動性を維持させるために、定着フィルム13とヒータ11やガイド12の摺動部との間に潤滑剤Gを塗布している。ヒータ11は180℃以上の温度で使用されることもあるので、潤滑剤Gとしては高温環境のような過酷な条件下で極めて良好な安定性を示すフッ素系グリース組成物を使用している。潤滑剤Gは基油であるパーフルオロポリエーテル油と増稠剤であるポリテトラフルオロエチレンから構成され、防錆剤のような添加剤を加えても良い。
また、定着スリーブ13と定着フランジ14との間のも、摩擦抵抗を小さく抑えるために同様に潤滑剤Gを塗布している。潤滑剤Gの塗布箇所は、定着スリーブ13内面と定着フランジ14との摺動箇所、及び定着スリーブ13の長手方向端部と定着フランジ14との摺動箇所である。
更に、加圧ローラ軸受け16と加圧ローラ17の芯金との間の摺動部に潤滑剤が塗布されている。
これらの摺動部の少なくとも1つに先に挙げた(A)成分と(B)成分とを含むグリース組成物が供給される。
以下、実施例及び比較例により本発明にかかる潤滑剤について更に説明する。
(実施例1)
(1)潤滑剤としてのグリース組成物の調製
本発明の効果を検証するために、パーフルオロポリエーテル油100質量部に対し、下記表1に示す配合で、ポリテトラフルオロエチレン、窒化硼素を加えて混合し、ロールミルを通してミル仕上げをした後、混合・攪拌・脱泡して本実施例にかかるグリース組成物を調製した。得られたグリース組成物のJIS K 2220に規定された方法で測定した1/2スケールの混和ちょう度は280±10であった。また、得られたグリース組成物の40℃における基油の動粘度及び250℃における基油の蒸発損失を測定し、これらの結果を表1に示す。
Figure 2015222424
・PFPE(a):前記の構造式(1)で表されるパーフルオロポリエーテル油(JIS K 2283に規定された方法で測定した40℃における動粘度が151mm2/sであり、さらに試料10gを内径41mmのシャーレに入れ、250℃、200時間静置した場合の蒸発損失が1.60%;なお、PFPE(a)は、構造式(1)で表され、n/mは>1となる範囲の数である。)
・PFPE(b):前記の構造式(1)で表されるパーフルオロポリエーテル油(JIS K 2283に規定された方法で測定した40℃における動粘度が154mm2/sあり、試料10gを内径41mmのシャーレに入れ、250℃、200時間静置した場合の蒸発損失が0.88%;なお、PFPE(b)は、構造式(1)で表され、n/mは0.6〜0.7の範囲の数である。)
・PTFE:ポリテトラフルオロエチレン(一次粒子径:0.3μm;製品名ルブロンL2(ダイキン工業社製)
・BN:窒化硼素(平均粒子径(d50)=0.5μm;製品名:ショービーエヌUHP-S1(昭和電工社製))
(2)加熱定着装置での耐久性の比較結果
本実施例における潤滑剤としてのグリース組成物の効果を検証するために、以下の方法で、加熱定着装置6の耐久性について加速試験を行った。本試験には、画像形成装置として、図1及び2に示した構成を有する、記録材搬送速度が350mm/sec.のモノクロレーザービームプリンタを使用した。なお、本実施例では、ヒータ11の基板として熱伝導性の良好なAlNを用い、そのため、発熱ペースト層とガラスコート層を基板に対して、定着ニップ部Nと反対側に形成している。ヒータ11の定着ニップ側の表面に保護層としてポリイミド層を使用している。スリーブガイド12として液晶ポリマーを使用している。
加圧ローラ17としては、芯金としてAlを、弾性層として導電性フィラーを混入したシリコーンゴムを、離型層としてPFAをそれぞれ用いた加圧ローラを用いた。加圧ローラの外径はφ30mmとし、記録材の搬送性を安定化させるために、100μmの逆クラウン形状を加圧ローラの弾性層に付与している。
定着スリーブ13としては、基層として厚さ35μmのステンレス、弾性層として厚さ270μmの高熱伝導性シリコーンゴム、離型層として厚さ14μmのPFA、とからなる外径30mmの定着スリーブを使用している。
加圧ローラ軸受け16としては、PPSからなる軸受けを用いた。
本実施例では、ヒータ11と定着スリーブ13間の摺動部に500mgの潤滑剤を塗布した。更に、定着フランジ14と定着スリーブ13の摺動部に、長手方向両端それぞれ65mgずつの潤滑剤を塗布した。
加速試験の条件は以下の通りである。
・記録材Pを通紙しない状態で、加熱定着装置6を240℃温調で空回転させる。
・ヒータ破損、或いは定着スリーブ破損が発生するまでの空回転時間を測定する。
これらの破損が発生した時間を潤滑剤が枯渇した時間とし、その結果を表2に示す。
Figure 2015222424
表2に示したように、従来例の潤滑剤では、約293時間で加熱定着装置6の破損が発生した。一方、本実施例(a)の潤滑剤を使用した場合では、破損が発生するまでの時間は約480時間と、およそ1.6倍の長寿命化を達成することができた。また、潤滑性改善のために添加剤としてBN使用した本実施例(b)の潤滑剤では、破損が発生するまでの時間は約528時間と、さらに長寿命化を達成することができた。
(3)定着排紙ローラ9における搬送性の比較結果
次に、従来例のもう一つの懸念点として考えられる、定着排紙ローラ9における搬送性について、上述の潤滑剤を用いて比較検討を行った。この比較検討には、先の加熱定着装置での耐久性の比較に用いたモノクロレーザービームプリンタを使用した。
排紙ローラ9の搬送性としては、従来例及び本実施例に係る潤滑剤を用いた画像形成装置によって耐久試験を行い、排紙ローラ9において記録材の搬送不良が発生するまでの通紙枚数を比較した。
その結果を表3に示す。
Figure 2015222424
表3に示したように、従来例の潤滑剤では、約325k枚の通紙によって定着排紙ローラ9の汚染と、それに伴う記録材の搬送不良が発生していた。一方、本実施例の潤滑剤を使用した場合では、400k枚の通紙を行った後も定着排紙ローラ9の汚染および記録材の搬送不良は発生しなかった。
以上説明したように、本発明によれば、40℃における動粘度が100〜200mm2/sであり、さらに試料10gを内径41mmのシャーレに入れ、250℃、200時間静置した場合の蒸発損失が1.2質量%以下であるパーフルオロポリエーテル油、及びポリテトラフルオロエチレンを含有してなる、加熱定着装置用グリース組成物を使用することにより、潤滑剤の枯渇および、定着装置下流の搬送ローラへの付着を抑制することができ、長時間にわたって安定した搬送性能と定着性能を有する加熱定着装置を提供することができる。さらに好適には、平均粒子径が、1.0μm以下、特には、0.1μm以上1.0μm以下の窒化硼素を添加剤として使用することで、より長寿命化を図ることができる。
なお、本実施例では、定着スリーブ13をヒータ11によって加熱する例について説明したが、電磁誘導方式により定着スリーブを加熱する定着装置など、加熱方式が異なる定着装置についても、本実施例の潤滑剤を摺動部に使用することで、同様の効果を得ることができる。
(実施例2)
加圧ローラ軸受け16と加圧ローラ17の芯金との摺動部における潤滑剤の効果を比較検討した。
この比較検討にも、先の加熱定着装置での耐久性の比較に用いたモノクロレーザービームプリンタを使用した。
加圧ローラ軸受け16の表面には、加圧ローラ17が回転する際の摩擦抵抗を小さくするために、潤滑剤Gを少量介在させている。
しかしながら従来例では、加熱定着装置6が寿命に近づくにつれて、この加圧ローラ軸受け16に塗布した潤滑剤が枯渇してしまうことがあった。その結果、加圧ローラ軸受け16が摩耗し、加圧ローラ17が回転する際の摩擦抵抗が大きくなることで、記録材の搬送不良等の問題が発生することがあった。
本発明にかかるグリース組成物の効果を確認するために、以下の方法で、加圧ローラ軸受け16の摩耗量について加速試験を行った。
・加圧ローラ軸受け16上の加圧ローラ17との摺動部に24mgの潤滑剤を塗布する。
・記録材Pを通紙しない状態で、加熱定着装置6を240℃温調で空回転させ、200時間経過後の加圧ローラ軸受け16の摩耗量を測定する。
その結果を表4に示す。
Figure 2015222424
表4に示したように、従来例の潤滑剤では、200時間の空回転によって0.7mmの摩耗が発生していた。一方、本実施例の潤滑剤を使用した場合は、0.4mmと摩耗量を低減することができた。
以上説明したように、本発明によれば、40℃における動粘度が100〜200mm2/sであり、さらに試料10gを内径41mmのシャーレに入れ、250℃、200時間静置した場合の蒸発損失が1.2質量%以下であるパーフルオロポリエーテル油、及びポリテトラフルオロエチレンを含有してなる、加熱定着装置用グリース組成物を軸受け摺動部に使用することにより、潤滑剤の枯渇を抑制することができ、長時間にわたって安定した搬送性能を有する加熱定着装置を提供することができる。
なお、本実施例では、加圧ローラ軸受け16と加圧ローラ17の摺動部に潤滑剤を塗布する場合について説明したが、この場所に限らず、加熱定着装置内の摺動部で、高温になる部分に本実施例の潤滑剤を塗布することで、長期間にわたって安定した摺動性を確保することが可能となる。
P ・・・記録材
T ・・・トナー
F ・・・定着部材
N ・・・定着ニップ
L ・・・走査露光
G ・・・潤滑剤
1 ・・・感光ドラム
2 ・・・一次帯電器
3 ・・・レーザスキャナ
4 ・・・現像器
5 ・・・転写ローラ
6 ・・・加熱定着装置
7 ・・・クリーニング装置
8 ・・・センサ
9 ・・・定着排紙ローラ
11 ・・・ヒータ(加熱体)
12 ・・・スリーブガイド
13 ・・・定着スリーブ
14 ・・・定着フランジ
15 ・・・加圧バネ
16 ・・・加圧ローラ軸受け
17 ・・・加圧ローラ

Claims (15)

  1. 加熱回転体と、
    前記加熱回転体に圧接する加圧回転体と、
    前記加熱回転体の回転によって摺動する、加熱側の摺動部と、
    前記加圧回転体の回転によって摺動する、加圧側の摺動部と、
    前記加熱側の摺動部及び前記加圧側の摺動部の少なくとも一方における摺動を介在するためのグリース組成物と、を有し、
    前記加熱回転体と前記加圧回転体とによって形成されるニップ部にて、記録材上のトナーを加熱、加圧することにより、前記記録材に前記トナーを定着させる加熱定着装置において、
    前記グリース組成物が、
    (A)40℃における動粘度が100〜200mm2/sであり、さらに試料10gを内径41mmのシャーレに入れ、250℃、200時間静置した場合の蒸発損失が1.2質量%以下であるパーフルオロポリエーテル油、及び
    (B)ポリテトラフルオロエチレンを含有してなる、
    ことを特徴とする加熱定着装置。
  2. 前記パーフルオロポリエーテル油は、パーフルオロエチレンオキシ単位とパーフルオロメチレンオキシ単位を含んでなり、パーフルオロメチレンオキシ単位に対するパーフルオロエチレンオキシ単位の割合が1未満となる請求項1に記載の加熱定着装置。
  3. 前記パーフルオロポリエーテル油が、以下の構造式(1)で表されるパーフルオロポリエーテル油である、請求項1に記載の加熱定着装置。
    Figure 2015222424
    (上記式(1)中、n、mは各々正の数であり、n/mは1未満となる数であり、n+mは40℃における動粘度が前記の範囲を満たす範囲の数である。)
  4. 前記グリース組成物は、成分(A)を100質量部、成分(B)を10〜100質量部を含有してなる請求項1に記載の加熱定着装置。
  5. 前記グリース組成物は、平均粒子径が1.0μm以下の窒化硼素を含有してなる請求項1に記載の加熱定着装置。
  6. 前記加熱回転体は、円筒状加熱回転体であり、
    前記加熱側の摺動部は、該円筒状加熱回転体の内周面と、該円筒状加熱回転体の内部に配置され、該円筒状加熱回転体を保持する保持部材との摺動部である請求項1に記載の加熱定着装置。
  7. 前記円筒状加熱回転体は、
    その内部に配置されている規制部材を有し、
    前記加熱側摺動部は、該円筒状加熱回転体の内周面と該規制部材との摺動部である請求項6に記載の加熱定着装置。
  8. 前記加圧側の摺動部は、前記加圧回転体と、該加圧回転体を支持する支持部材との摺動部である請求項1に記載の加熱定着装置。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の加熱定着装置を有することを特徴とする画像形成装置。
  10. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の加熱定着装置を有することを特徴とする電子写真装置。
  11. (A)40℃における動粘度が100〜200mm2/sであり、さらに試料10gを内径41mmのシャーレに入れ、250℃、200時間静置した場合の蒸発損失が1.2質量%以下であるパーフルオロポリエーテル油、及び
    (B)ポリテトラフルオロエチレン、
    を含有してなることを特徴とする加熱定着装置用グリース組成物。
  12. 前記パーフルオロポリエーテル油が、パーフルオロエチレンオキシ単位とパーフルオロメチレンオキシ単位を含んでなり、パーフルオロメチレンオキシ単位に対するパーフルオロエチレンオキシ単位の割合が1未満となる請求項11に記載の加熱定着装置用グリース組成物。
  13. 前記パーフルオロポリエーテル油が、以下の構造式(1)で表されるパーフルオロポリエーテル油である、請求項11に記載の加熱定着装置用グリース組成物。
    Figure 2015222424
    (上記式(1)中、n、mは各々正の数であり、n/mは1未満となる数であり、n+mは40℃における動粘度が前記の範囲を満たす範囲の数である。)
  14. 成分(A)を100質量部、成分(B)を10〜100質量部を含有してなる、請求項11に記載の加熱定着装置用グリース組成物。
  15. さらに、平均粒子径が1.0μm以下の窒化硼素を含有してなる請求項11に記載の加熱定着装置用グリース組成物。
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