JP2015221640A - 車両用シート装置 - Google Patents

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惣一朗 宝角
Soichiro Hokaku
惣一朗 宝角
努 大矢
Tsutomu Oya
努 大矢
康一 森田
Koichi Morita
康一 森田
登美男 松藤
Tomio Matsufuji
登美男 松藤
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Abstract

【課題】シートの配置を変更するときの操作者の手間を軽減する車両用シート装置を提供する。【解決手段】車両用シート装置は、スライド可能に車両の前後方向に沿って並べられた複数のシートと、複数のシートのそれぞれに取り付けられ、シートのスライドを制限するロック状態と該シートのスライドを可能とするアンロック状態とを切り替えるロック機構41と、複数のシートのそれぞれに取り付けられ、ロック機構41に接続されてロック機構41の動作状態を切り替える電動のアクチュエータ42と、複数のシートのうちの少なくとも一つのシート30の姿勢を検知する姿勢検知部43とを備える。所定のシート30に取り付けられたアクチュエータ42は、所定のシート30とは別のシートの姿勢検知部が当該別のシートの姿勢変化を検出することに基づいて、所定のシート30のロック機構41を駆動する。【選択図】図2

Description

本発明は、シート配置の変更が可能な車両用シート装置に関する。
シート配置を変更することができる車両用シート装置が知られている。
車両の前後方向に沿って3列に並べられたシートを有するシート車両用シート装置において、3列目の後方の荷物室を拡大するときは、例えば次の手順操作で行われる。
まず、2列目のシートを移動可能とするために、2列目のシートのリクライニングレバーを操作してシートバックを前方に傾倒し、シートの固定状態を解除する。次に、3列目のシートを移動可能とするために、3列目のシートのリクライニングレバーを操作して、シートバックを前方に傾倒し、シートの固定を解除する。更に、2列目シートと3列目のシートとをともに前方に押し出す。
ところで、このような操作手順によれば、操作者が2列目のシート側に移動してリクライニングレバーを操作し、この操作の完了後に、3列目のシート側に移動してリクライニングレバーを操作しなければならない。このような操作は大変手間であることから、その改善が望まれていた。特許文献1には、このような操作を軽減するための技術が提案されている。
特許文献1に記載の車両用シート装置は、スライド可能に車両の前後方向に並べられた3台のシートと、各シートに取り付けられたロック機構と、前後のシートを連結する連結機構とを備える。ロック機構は、床に対するシートのスライドを制限するロック状態と、床に対してシートのスライドを可能とするアンロック状態とを有する。連結機構は、後方のシートの前部に設けられた連結片と、前方のシートの後部に設けられた連結部とを連結することにより、前方のシートの固定を解除する。すなわち、この構成によれば、後方のシートを前方にスライドさせて後方のシートを前方のシートに連結することだけで、前方のシートの固定を解除することができる。
特開2006−327506号公報
しかし、上記技術であっても、シートの配置変更において操作者の手間がかかる場合がある。例えば、2列目のシートと3列目のシートとが対向するようにシートを再配置する場合は、上記連結機構では操作者の手間が軽減されない。
本発明の目的は、シートの配置を変更するときの操作者の手間を軽減する車両用シート装置を提供することである。
上記課題を解決する車両用シート装置は、スライド可能に車両の前後方向に沿って並べられた複数のシートと、前記複数のシートのそれぞれに取り付けられ、前記シートのスライドを制限するロック状態と該シートのスライドを可能とするアンロック状態とを切り替えるロック機構と、前記複数のシートのそれぞれに取り付けられ、前記ロック機構に接続されて前記ロック機構の動作状態を切り替える電動のアクチュエータと、前記複数のシートのうちの少なくとも一つのシートの姿勢を検知する姿勢検知部とを備え、所定のシートに取り付けられた前記アクチュエータは、前記所定のシートとは別のシートの前記姿勢検知部が当該別のシートの姿勢変化を検出することに基づいて、前記所定のシートの前記ロック機構を駆動する。
シートの配置(位置および向き)を変更するための一般的な手順によれば、まず、そのシートのシートバックを前方に傾倒して、そのシートの配置を変更し、加えて、他のシートのアクチュエータを操作して他のシートの配置を変更する。そして、そのシートの配置変更が完了したときにシートバックを起立させる。
この手順を他のシートを基準にしてみると、他のシート(所定のシート)の配置変更は、この他のシートとは別のシートの姿勢変化を契機として実行されることが分かる。
このような事実を踏まえ、上記構成では、所定のシートに取り付けられたアクチュエータは、所定のシートとは別のシートの姿勢検知部がその別のシートの姿勢変化を検出することに基づいて、所定のシートのロック機構を駆動する。
このような構成によれば、或るシートの配置を変更するために他のシート(所定のシート)を移動させる必要があるときでも、そのシートの姿勢が変更されることにより他のシート(所定のシート)のロック状態が変更されるため、シートの配置を変更するときの操作者の手間が軽減される。
上記車両用シート装置において、前記所定のシートとは、前後方向において隣り合うように配置された2つのシートのうちの一方であり、前記別のシートとは、前記2つのシートのうちの他方である。
シートが前後方向において互いに隣り合う場合、一方のシートが他方のシートの配置変更を妨げることがある。このため、他方のシートの配置を変更するとき、この変更に併せて一方のシートを配置変更する頻度が高い。
このような事実を踏まえて、上記構成では、互いに隣接して配置された他方のシートの姿勢検知部がそのシートの姿勢変化を検出することに基づいて、一方のシートに取り付けられているアクチュエータがロック機構を駆動する。このため、操作者が、他方のシートの配置を変更することにともなって一方のシートの配置変更が併せて必要になるとき、一方のシートに取り付けられているロック機構を操作者が操作する必要がない。このため、シートの配置を変更するときの操作者の手間が軽減される。
上記車両用シート装置において、前記所定のシートとは、前後方向において隣り合うように配置された2つのシートのうちの前方のシートを示し、前記別のシートとは、前記2つのシートのうちの後方のシートを示し、前記後方のシートの姿勢変化を前記姿勢検知部が検出することに基づいて、前記前方のシートに取り付けられた前記アクチュエータが前記前方のシートの前記ロック機構を駆動し、かつ前記後方のシートに取り付けられた前記アクチュエータが前記後方のシートの前記ロック機構を駆動することが好ましい。
上記車両用シート装置において、少なくとも最前列以外の各シートは、前記姿勢検知部として、前記シートバックの姿勢を検出するシートバック検知部を備え、前記後方のシートの前記シートバック検知部が当該シートの前記シートバックの前倒状態を検出することに基づいて、前記前方のシートに取り付けられている前記アクチュエータは、前記前方のシートの前記ロック機構を前記ロック状態から前記アンロック状態に変化させ、かつ前記後方のシートに取り付けられている前記アクチュエータは、前記後方のシートの前記ロック機構を前記ロック状態から前記アンロック状態に変化させることが好ましい。
上記構成によれば、後方のシートのシートバックが前倒状態になることに基づいて、前方のシートと後方のシートとがスライド可能になる。このため、シートの配置を変更するときの操作者の手間が軽減される。
上記車両用シート装置において、前記後方のシートの前記シートバック検知部が当該シートの前記シートバックの起立状態を検出することに基づいて、前記前方のシートに取り付けられている前記アクチュエータは、前記前方のシートの前記ロック機構を前記アンロック状態から前記ロック状態に変化させ、かつ前記後方のシートに取り付けられている前記アクチュエータは、前記後方のシートの前記ロック機構を前記アンロック状態から前記ロック状態に変化させることが好ましい。
後方のシートの配置変更が完了したときには、前方のシートのロック機構および後方のシートのロック機構をともにロック状態にすることが好ましい。上記構成によれば、後方のシートが起立したこと(すなわち位置変更が完了したこと)に基づいて、前方のシートのロック機構および後方のシートのロック機構がロック状態になる。このため、シートの配置変更後に行うロック操作について操作者の手間が軽減される。
上記車両用シート装置において、前記後方のシートは、前記車両の床に対して回転し得るものであり、少なくとも最前列以外の各シートは、前記姿勢検知部として、前記シートバックの姿勢を検出するシートバック検知部と、前記シートの回転を検出する回転検知部とを備え、前記後方のシートの前記シートバック検知部が当該シートの前記シートバックの前倒状態を検出することに基づいて、前記後方のシートに取り付けられている前記アクチュエータは、前記後方のシートの前記ロック機構を前記ロック状態から前記アンロック状態に変化させ、前記後方のシートの前記回転検知部が当該シートの後方回転を検出することに基づいて、前記前方のシートに取り付けられている前記アクチュエータは、前記前方のシートの前記ロック機構を前記ロック状態から前記アンロック状態に変化させることが好ましい。
後方のシートが回転により後方に向けられるとき、前方のシートが後方のシートの回転を妨げることがあるため、後方のシートの配置変更に併せて前方のシートの配置が変更されることが多い。上記構成では、このような事実を踏まえて、後方のシートの前倒状態に基づいて後方のシートがアンロック状態に変化し、後方のシートの回転に基づいて前方のシートがアンロック状態に変化する。このため、後方のシートを後方に向ける際に前方のシートの配置変更が必要となるときでも、前方のシートのロック機構を操作者が操作する必要がない。このように後方のシートを後方に向けるときの操作者の手間が軽減される。
上記車両用シート装置において、前記後方のシートの前記シートバック検知部が当該シートの前記シートバックの起立状態を検出することに基づいて、前記前方のシートに取り付けられている前記アクチュエータは、前記前方のシートの前記ロック機構を前記アンロック状態から前記ロック状態に変化させ、かつ前記後方のシートに取り付けられている前記アクチュエータは、前記後方のシートの前記ロック機構を前記アンロック状態から前記ロック状態に変化させることが好ましい。
後方のシートの配置変更が完了したときには、前方のシートのロック機構および後方のシートのロック機構をともにロック状態にすることが好ましい。上記構成によれば、後方のシートが起立したこと(すなわち位置変更が完了したこと)に基づいて、前方のシートのロック機構および後方のシートのロック機構がロック状態になる。このため、後方のシートの配置変更後に行うロック操作について操作者の手間が軽減される。
上記車両用シート装置において、3台以上の前記シートが前後方向に一列に配列され、前記所定のシートとは、前記シートのうちの最後列のシートよりも前方に配置されたシートであり、前記別のシートとは、前記シートのうちの最後列のシートであり、少なくとも最前列以外の各シートは、前記姿勢検知部として、前記シートバックの姿勢を検出するシートバック検知部を備え、前記最後列のシートのシートバックの前倒状態を前記シートバック検知部が検出することに基づいて、前記最後列よりも前方の各シートに取り付けられた前記アクチュエータのうちの少なくとも一つは当該シートの前記ロック機構を前記ロック状態から前記アンロック状態に変化させ、かつ前記最後列のシートに取り付けられた前記アクチュエータは前記最後列のシートの前記ロック機構を前記ロック状態から前記アンロック状態に変化させることが好ましい。
最後列のシートを前方に移動させることにより車室の後方に広いスペースを形成するとき、前方のシートを併せて前方に移動させることがある。
上記構成によれば、最後列のシートのシートバックの前倒状態に基づいて、前方の少なくとも一つのシートに取り付けられているロック機構がアンロック状態に変化する。このため、操作者が、最後列のシートを前方に移動させる際、前方の少なくとも一つのシートを前方に移動させる必要が生じたとしても、そのシートに取り付けられているロック機構をアンロック状態に変化させる必要がない。このため、最後列のシートを移動するときの操作者の手間が軽減される。
上記車両用シート装置において、前記最後列のシートの前記シートバック検知部が当該シートの前記シートバックの起立状態を検出することに基づいて、前記最後列よりも前方の各シートに取り付けられた前記アクチュエータのうちの少なくとも1つは当該シートの前記ロック機構を前記アンロック状態から前記ロック状態に変化させ、かつ前記最後列のシートに取り付けられた前記アクチュエータは前記最後列のシートの前記ロック機構を前記アンロック状態から前記ロック状態に変化させることが好ましい。
最後列のシートの配置変更が完了したときには、アンロック状態に維持されている前方の少なくとも一つのシートをロック状態に変化させることが好ましい。
上記構成によれば、最後列のシートが起立したこと(最後列のシートの配置変更が完了したこと)に基づいて、前方の少なくとも一つのシートに取り付けられているロック機構がロック状態に変化する。このため、最後列のシートの配置変更の完了後のロック操作について操作者の手間が軽減される。
本車両用シート装置によれば、シートの配置を変更するときの操作者の手間が軽減される。
車両用シート装置の斜視図。 シートの斜視図。 3列目シート使用時の操作手順を示すフローチャート。 車両用シート装置のシート配置を示し、(a)〜(e)は、シート配置を示す模式図。 対座シート設定時の操作手順を示すフローチャート。 車両用シート装置のシート配置を示し、(a)〜(c)は、対座シート配置設定時におけるシート配置の一態様を示す模式図。 配置変更後のシート配置を基準シート配置に復帰させるときの操作手順を示すフローチャート。 荷室スペースを拡大する際の操作手順を示すフローチャート。 車両用シート装置のシート配置を示し、(a)〜(c)は、荷室スペースの拡大時におけるシート配置の一態様を示す模式図。
(第1実施形態)
図1〜図4を参照して、車両用シート装置の一実施形態を説明する。
以降の説明において、車両60(図4参照)における「前」は、ステアリング61が取り付けられている側として定義され、前方とは、車両60の前進方向を意味し、後方とはこの反対方向を意味する。
図1に示すように、車両用シート装置10は、車両60に敷設されたロアレール20A,20Bと、右のロアレール20Aにスライド可能に取り付けられた3台のシート30A〜30Cと、左のロアレール20Aにスライド可能に取り付けられた3台のシート30D〜30Fとを備える。
右のロアレール20Aは一対のレールからなり、各レールは、車幅方向に平行に配列され、車両60の床の右側において車両60の前後方向に延びる。
左のロアレール20Bは一対のレールからなり、各レールは、車幅方向に平行に配列され、車両60の床の左側において車両60の前後方向に延びる。
なお、右のロアレール20Aに配置されている3台のシート30A〜30Cについては、前方から1列目のシートを「1列目の右のシート30A」と称し、2列目のシートを「2列目の右のシート30B」と称し、3列目のシートを「3列目の右のシート30C」と称する。左のロアレール20Bに配置されている3台のシート30D〜30Fについては、前方から1列目のシートを「1列目の左のシート30D」と称し、2列目のシートを「2列目の左のシート30E」と称し、3列目のシートを「3列目の左のシート30F」と称する。
また、シート30A〜シート30Fを区別しないときは、これを単にシート30と称する。また、右のロアレール20Aと左のロアレール20Bとを区別しないときには、これを単にロアレール20と称する。
図2を参照して、シート30の構成について説明する。
シート30は、シートクッション31、シートバック32、および、シートバック32の左右の側面に取り付けられた肘掛33を有している。肘掛33は、シートバック32に対して角度変更可能に取り付けられている。
シート30は、後述のロック機構41と、ロック機構41を駆動するアクチュエータ42と、シートバック検知部43(姿勢検知部)と、シートバック32を傾斜および固定するためのリクライニング装置(図示略)と、シート30を回転するためのシート回転装置(図示略)とを備える。
また、シートクッション31の前部には、シート30の回転を許容するための回転レバー51、およびシート30をロアレール20に対して固定またはスライド可能とするための前後移動レバー52が設けられている。具体的には、前後移動レバー52は、後述のロック機構41の動作状態を切り替える。
シートクッション31の側方部には、シートバック32の傾きを変更するためのリクライニングレバー53が設けられている。リクライニングレバー53が操作されることにより、リクライニング装置が作動する。
シートクッション31の後方部には、シートバック32を前倒してシート30をロアレール20に対してスライド可能にするためのペダル54が設けられている。ペダル54が操作されることにより、リクライニング装置およびロック機構41が作動する。
シート30の底部には、ロアレール20の各レール上にそれぞれ配置される一対のレール(以下、アッパレール34という。)が取り付けられている。
ロアレール20の各レールには、複数のロック用孔がその延長方向に沿って等間隔で設けられている。また、アッパレール34の各レールにも、ロアレール20に設けられたロック用孔と同間隔でロック用孔が設けられている。アッパレール34のロック用孔とロアレール20のロック用孔とは、ロアレール20に対してアッパレール34が所定距離だけスライドする都度、これらのロック用孔が一致して互いに連通する(以下、この孔を「連通孔」という。)。なお、このように連通孔が形成されるときのアッパレール34の位置を「ロック位置」という。
ロック機構41は、ロアレール20に対してシート30を固定する。
例えば、ロック機構41は、ロック部品(図示略)と、このロック部品を付勢する弾性部品と、ロック部品の付勢方向への移動を制限する制限部(図示略)とを備える。制限部は、ロック部品を付勢方向とは反対方向に移動させた状態でこのロック部品の付勢方向への移動を制限する。
ロック機構41は、ロック状態とアンロック状態とを有する。
ロック機構41のロック状態とは、ロック部品がアッパレール34のロック用孔に向かって移動することが許容される状態を示す。このときは、制限部によってロック部品の移動が制限されていない。
ロック機構41のアンロック状態とは、アッパレール34のロック用孔とロアレール20のロック用孔からロック部品が外されている状態を示す。このときは、制限部によってロック部品の移動が制限されている。
アッパレール34がロアレール20に対してロック位置にあるとき、アッパレール34のロック用孔とロアレール20のロック用孔とが重なり、両ロック用孔により連通孔が形成される。ロック機構41は、この連通孔にロック部品を挿通することにより、ロアレール20に対してアッパレール34を拘束する。
ロック機構41がロック状態(ロック部品の付勢移動が制限されていない状態)にあり、かつ上記連通孔が形成されているときには、ロック部品が連通孔に挿通するようになるため、ロアレール20に対してアッパレール34を拘束される。このとき、シート30はロアレール20に対して固定されるようになる。以下、シート30のこのような状態を「スライド制限状態」という。
ロック機構41がロック状態からアンロック状態に切り替わるとき、ロアレール20に対するアッパレール34を拘束が解除され、シート30がスライド可能となる。このときのシート30の状態を「スライド可能状態」という。
シート30は、リクライニングレバー53が操作されることにより、シートクッション31に対するシートバック32の傾斜角が変更される。
また、シート30は、ペダル54が操作されることにより、シートクッション31に対するシートバック32が傾倒され、かつスライド制限状態からスライド可能状態に移行する。
シート30は、前後移動レバー52が操作されることにより、スライド制限状態からスライド可能状態に移行する。
また、シート30は、回転レバー51が操作されることにより、シートクッション31が回転し得る状態となる。
シートバック検知部43は、シートバック32の姿勢を検知する。例えば、シートバック検知部43は、シートバック32が前方に所定角度以上に傾斜した前倒状態(例えば、シートクッション31にシートバック32が接触する程度に傾倒する状態)、および、シートバック32が起立した起立状態のうちのいずれであるかを検出する。そして、シートバック検知部43は、前倒状態および起立状態それぞれに対応して所定の姿勢検知信号を出力する。また、シートバック検知部43は、電気信号を送受信するための信号線を介して姿勢検知信号をアクチュエータ42、および、前方のシート30に取り付けられたアクチュエータ42に出力する。この信号線は、前後方向に延びるロアレール20が有するレール内部空間に配置される。
アクチュエータ42は、シートバック検知部43から出力される信号に基づいてモータ等の電動駆動源によりアーム部を駆動して、このアーム部とリンクするロック機構41を駆動する。すなわち、ロック機構41は、シートバック検知部43から出力される信号に基づくアクチュエータ42の動作により、その状態が切り替えられる。
アクチュエータ42は、シートバック検知部43から出力される前倒状態を示す姿勢検知信号に基づいて(下記の(信号A1)または(信号A2))、アッパレール34のロック用孔とロアレール20のロック用孔との連通孔に挿通するロック部品を引き抜く。これにより、ロック機構41はロック状態からアンロック状態に切り替えられる。
(信号A1)アクチュエータ42が取り付けられているシート30のシートバック検知部43から出力される、前倒状態を示す姿勢検知信号。
(信号A2)アクチュエータ42が取り付けられているシート30の後方のシート30に設けられたシートバック検知部43から出力される、前倒状態を示す姿勢検知信号。
一方、アクチュエータ42は、上記(信号A1)および(信号A2)のいずれも受信しないときは、アッパレール34のロック用孔とロアレール20のロック用孔との連通孔に挿通するロック部品を引き抜く操作を実行しない。
アクチュエータ42は、シートバック検知部43から出力される起立状態を示す姿勢検知信号に基づいて(下記の(信号B1)または(信号B2))、アッパレール34のロック用孔とロアレール20のロック用孔との連通孔にロック部品を挿通させる。これにより、ロック機構41はアンロック状態からロック状態に切り替えられる。
(信号B1)アクチュエータ42が取り付けられているシート30のシートバック検知部43から出力される、起立状態を示す姿勢検知信号。
(信号B2)アクチュエータ42が取り付けられているシート30の後方のシート30に設けられたシートバック検知部43から出力される、起立状態を示す姿勢検知信号。
次に、車両用シート装置10の作用について説明する。
図3および図4を参照して、操作者が3列目の左のシート30Fを使用するときの、シート30の配置(位置および向き)を変更する操作、および、そのときに設定されるシート30の状態について説明する。
図3に、3列目の左のシート30Fを使用するときの操作手順を示す。
なお、シート30の配置を変更する前の状態は、図4(a)に示すように、シート30それぞれは、シートバック32が起立し、前方に向き、前後方向に間隔をおいて配置され、かつスライド制限状態に設定された状態(以降、「基準シート配置」という。)にあるものとして説明する。
図4は、車両用シート装置10のシート30の配置を示す。図4(a)は、シート30の配置を変更する前のシート配置を示す。図4(b)は、2列目の左のシート30Eのシートバック32を前方に傾倒させた状態(前倒状態)のシート配置を示す。図4(c)は、2列目の左のシート30Eを前方に移動した状態のシート配置を示す。図4(d)は、2列目の左のシート30Eおよび1列目の左のシート30Dを前方に移動した状態のシート配置を示す。図4(e)は、2列目の左のシート30Eのシートバック32を起立させた状態のシート配置を示す。
操作者は、ステップS11において基準シート配置に設定されているシート30について、2列目の左のシート30Eのシートバック32を前方に傾倒させることにより、シート30のシート配置を図4(b)に示すシート配置に設定する。
このシート配置に設定されると、2列目の左のシート30Eのシートバック検知部43がシートバック32の傾倒(前倒状態)を検知する。そして、このシートバック検知部43は、2列目の左のシート30Eのアクチュエータ42に姿勢検知信号を出力するとともに、1列目の左のシート30Dのアクチュエータ42に姿勢検知信号を出力する。2列目の左のシート30Eおよび1列目の左のシート30Dに取り付けられているアクチュエータ42は、この姿勢検知信号に基づいてロック機構41をアンロック状態に切り替える。このため、2列目の左のシート30Eおよび1列目の左のシート30Dがスライド可能状態に設定される。
次に、操作者は、ステップS12において、スライド可能状態に設定されている2列目の左のシート30Eを1列目の左のシート30Dと接触する位置まで前方にスライドさせる。操作者は、更に、2列目の左のシート30Eが1列目の左のシート30Dの後部に接触する状態になった後も継続して、2列目の左のシート30Eを押して、2列目の左のシート30Eと1列目の左のシート30Dとを同時に前方にスライドさせる。そして、1列目の左のシート30Dがスライド可能な範囲内の最前位置に到達するまで、両シート30D,30Eをスライドさせる。
このような操作によって、操作者は、シート30のシート配置を、2列目の左のシート30Eと3列目の左のシート30Fとの間のスペースを広げた状態(以降、「ウォークイン状態」という。)に設定する(図4(d)参照)。
このウォークイン状態で、操作者は、2列目の左のシート30Eと3列目の左のシート30Fとの間のスペース、すなわち3列目の左のシート30Fの前方に広がったスペースを利用することができるようになるため、車両60のサイドドアから円滑に乗降することができるようになる(ステップS13)。
3列目の左のシート30Fに搭乗者(または操作者)が搭乗した後、操作者は、ステップS14において、ウォークイン状態に設定されたシート配置を元に戻す。具体的には、2列目の左のシート30Eのシートバック32を起立させる。このようにして、操作者は、車両用シート装置10を図4(e)に示すシート配置に設定する。
このとき、2列目の左のシート30Eのシートバック検知部43はシートバック32の起立を検知して、2列目の左のシート30Eに取り付けられたアクチュエータ42、および1列目の左のシート30Dに取り付けられたアクチュエータ42に起立状態となったことを示す姿勢検知信号を出力する。2列目の左のシート30Eおよび1列目の左のシート30Dに取り付けられているアクチュエータ42は、この姿勢検知信号に基づいてロック機構41をロック状態に切り替える。このため、2列目の左のシート30Eおよび1列目の左のシート30Dでは、ロック機構41がアンロック状態からロック状態に切り替わる。シート30D,30Eがロック位置にあるときはロアレール20に対して固定される。シート30D,30Eがロック位置からずれた位置にあるときは、シート30D,30Eをロック位置まで移動させることにより、シート30D,30Eがロアレール20に対して固定されるようになる。
次に、操作者は、ステップS15において、前後移動レバー52を操作して、2列目の左のシート30Eおよび1列目の左のシート30Dを後方にスライドさせることにより、シート30のシート配置を図4(a)に示す基準シート配置を設定する。
なお、上記シート30の操作手順では、ウォークイン状態に設定されたシート30を元の配置に戻す際、2列目のシート30を起立させた後に、1列目および2列目のシート30D,30Eを元の位置に移動させているが(ステップS14,ステップS15)、この順を入れ替えてもよい。すなわち、2列目のシート30を起立させる前に、1列目および2列目のシート30を元の位置に移動させてもよい。
本実施形態によれば、以下に示すような効果を得ることができる。
(1)所定のシート30のアクチュエータ42は、別のシート30の姿勢検知部(例えば、シートバック検知部43等)が当該別のシート30の姿勢変化を検出することに基づいて動作し、所定のシート30のロック機構41を駆動する。このため、シート30の配置(位置または向き)を変更するために他のシート30(所定のシート30)を移動させる必要があるときでも、シート30の姿勢が変更されることに伴って他のシート30(所定のシート30)のロック状態が変更されるため、シート30の配置を変更するときの操作者の手間が軽減される。
また、本技術は、設定に係るシート配置が如何なる場合でも、その配置態様に関係なく、その効果を奏する。すなわち、本技術によれば、シート配置を、ウォークイン状態のシート配置、対座シート配置(第2及び第3実施形態参照)、荷室を広げるシート配置(第4実施形態参照)等いずれのシート配置に設定する場合でも、あるシート30の姿勢変化に基づいて他のシート30(所定のシート30)が自動的にロック解除される。このように、本技術は、シート配置態様に関係なく適用可能である。
(2)前後に配列されたシート30は、一方のシート30が他方のシート30の配置変更の妨げになる場合があるため、前後に配列されたシート30のうちの一方のシート30は、他方のシート30のシート30の姿勢変化に基づいて一方のシート30のロック機構41を駆動することが好ましい。
(3)特に、前後に配列されたシート30のうちの後方のシート30の配置を変更する場合には、前方のシート30により後方のシート30の配置変更が妨げられることが多い。このため、前方のシート30のアクチュエータ42は、後方のシート30の姿勢検知部がこのシート30の姿勢変化を検出することに基づいて、前方のシート30のロック機構41を駆動することが好ましい。
(4)本実施形態では、前方のシート30に取り付けられているアクチュエータ42は、その後方のシート30に取り付けられているシートバック検知部43が出力するシートバック32の前倒状態を示す姿勢検知信号に基づいて、ロック機構41をロック状態からアンロック状態に変化させる。このため、後方のシート30のシートバック32を前倒させて前方に移動せるときに操作者が前方のシート30を移動させる必要が生じたとしても、前方のシート30に取り付けられているロック機構41がアンロック状態であるため、操作者は、前方のシート30のロック機構41を操作する必要がない。このため、シート30の配置を変更するときの操作者の手間が軽減される。
(5)また、前方のシート30に取り付けられているアクチュエータ42は、後方のシート30のシートバック検知部43が出力する、後方のシート30のシートバック32の起立状態を示す姿勢検知信号に基づいてロック機構41をロック状態にする。このため、操作者がそのシート30およびロック機構41を操作しなくともそのシート30のロック機構41がロック状態に設定される。このようにして、シート30の配置変更後に行うロック操作について操作者の手間が軽減される。
(第2実施形態)
次に、図4〜図7を参照して、第2実施形態に係る車両用シート装置10を説明する。なお、第1実施形態に係る車両用シート装置10の構成と第2実施形態に係る車両用シート装置10の構成は同じである。この実施形態では、各シート30を第1実施形態に示したシート配置とは異なるシート配置に変更する場合について説明する。
ここでは、2列目の左のシート30Eと3列目の左のシート30Fとが対向したシート配置(以降、「対座シート配置」という。)を設定するときの操作、および、そのときに設定されるシート配置について説明する。
図5に、対座シート設定時の操作手順を示す。
操作者は、ステップS21において、基準シート配置に設定されているシート30において2列目の左のシート30Eのシートバック32を前方に傾倒させることにより、シート30のシート配置を図4(b)に示すシート配置に設定する。
このシート配置に設定されると、前述のように、2列目の左のシート30Eのシートバック検知部43がシートバック32の傾倒(前倒状態)を検知し、2列目の左のシート30Eのアクチュエータ42に姿勢検知信号を出力するとともに、1列目の左のシート30Dのアクチュエータ42に姿勢検知信号を出力する。このため、2列目の左のシート30Eおよび1列目の左のシート30Dがスライド可能状態に設定される。
次に、操作者は、ステップS22において、スライド可能状態に設定されている2列目の左のシート30Eを後方に向くように回転させる。この操作により、シート30のシート配置が図6(a)に示すシート配置に設定される。
次に、操作者は、ステップS23において、スライド可能状態に設定されている2列目の左のシート30Eを前方にスライドさせるとともに1列目の左のシート30Dを前方にスライドさせる。そして、1列目の左のシート30Dがスライド可能な範囲内の最前位置に到達するまで、両シート30D,30Eをスライドさせる。この操作により、操作者は、シート30のシート配置を、2列目の左のシート30Eと3列目の左のシート30Fとの間のスペースを広げた状態に設定する(図6(b)参照)。
その後、操作者は、ステップS24において、2列目の左のシート30Eのシートバック32を起立させる。このようにして、操作者は、シート30のシート配置を図6(c)に示すシート配置に設定する。また、この操作(ステップS24の操作)により、2列目の左のシート30Eのシートバック検知部43がシートバック32の起立を検知して、2列目の左のシート30Eに取り付けられたアクチュエータ42、および1列目の左のシート30Dに取り付けられたアクチュエータ42に起立状態となったことを示す姿勢検知信号を出力する。2列目の左のシート30Eおよび1列目の左のシート30Dに取り付けられているアクチュエータ42は、この姿勢検知信号を受信することに基づいて、ロック機構41をロック状態に切り替える。このとき、ロック部品は、アッパレール34のロック用孔に向かって移動する。アッパレール34のロック用孔とロアレール20のロック用孔との連通孔が形成されているときには、この連通孔にロック部材が挿通するため、シート30がロアレール20に固定される。
アッパレール34のロック用孔とロアレール20のロック用孔との連通孔が形成されていないときには、操作者は、ステップS25において、2列目の左のシート30Eおよび1列目の左のシート30Dをロック位置にスライドさせて、シート30D,30Eをロアレール20に対して固定する。
このような操作により、2列目の左のシート30Eおよび3列目の左のシート30Fが対座シート配置に設定される。
なお、操作者は、図5に示した操作手順と同様の操作手順により、2列目の右のシート30Bおよび3列目の右のシート30Cを対座シート配置に設定することができる。
図7を参照して、対座シート配置に設定された2列目の左のシート30E、および、前方に移動している1列目の左のシート30Dを基準シート配置に戻すときの操作手順(復帰時の操作手順)を説明する。なお、この操作は、シート30の配置が対座シート配置になっていることを前提として行われる。
操作者は、ステップS31において、後方に向いている2列目の左のシート30Eのシートバック32を傾倒させることにより、各シート30を図6(b)に示すシート配置に設定する。このとき、2列目の左のシート30Eのシートバック検知部43がシートバック32の傾倒(前倒状態)を検知する。そして、このシートバック検知部43は、2列目の左のシート30Eのアクチュエータ42に前倒状態を示す姿勢検知信号を出力するとともに、1列目の左のシート30Dのアクチュエータ42に前倒状態を示す姿勢検知信号を出力する。2列目の左のシート30Eおよび1列目の左のシート30Dに取り付けられているアクチュエータ42は、この姿勢検知信号に基づいてロック機構41をアンロック状態に切り替える。このため、2列目の左のシート30Eおよび1列目の左のシート30Dがスライド可能状態に設定される。
次に、操作者は、ステップS32において、2列目の左のシート30Eを後方にスライドさせることにより、図6(a)に示すシート配置を設定する。そして、操作者は、ステップS33において、2列目の左のシート30Eを前方に向くように回転させる。
その後、操作者は、ステップS34において、2列目の左のシート30Eのシートバック32を起立させる。このとき、2列目の左のシート30Eのシートバック検知部43がシートバック32の起立を検知して、2列目の左のシート30Eに取り付けられたアクチュエータ42、および1列目の左のシート30Dに取り付けられたアクチュエータ42に起立状態となったことを示す姿勢検知信号を出力する。2列目の左のシート30Eおよび1列目の左のシート30Dに取り付けられているアクチュエータ42は、この姿勢検知信号を受信することに基づいて、ロック機構41をロック状態に切り替える。このため、2列目の左のシート30Eおよび1列目の左のシート30Dはロアレール20に対して固定または固定可能状態になる。
次に、操作者は、ステップS35において、前後移動レバー52を操作して、2列目の左のシート30Eおよび1列目の左のシート30Dを図4(a)に示す基準シート配置の位置にスライドさせる。このことにより、2列目の左のシート30Eおよび1列目の左のシート30Dは、基準シート配置の配置で固定される。
本実施形態によれば、上記第1実施形態と同様の効果、すなわち上記(1)〜(5)の効果が得られる。
例えば、本実施形態では、前方のシート30に取り付けられているアクチュエータ42は、その後方のシート30に取り付けられているシートバック検知部43が出力するシートバック32の前倒状態を示す姿勢検知信号に基づいて、ロック機構41をロック状態からアンロック状態に変化させる。このため、後方のシート30のシートバック32を前倒させて前方に移動せるときに、操作者が前方のシート30を移動させる必要が生じたとしても、前方のシート30に取り付けられているロック機構41がアンロック状態であるため、操作者は、前方のシート30のロック機構41を操作する必要がない。このため、シート30の配置を変更するときの操作者の手間が軽減される。
(第3実施形態)
次に、図4、図5および図6を参照して、第3実施形態に係る車両用シート装置10を説明する。なお、本実施形態と上記第1実施形態との主たる相違点は、2列目のシート30が回転検知部(姿勢検知部)を有している点である。なお、説明の便宜上、同一の構成については上記第1実施形態と同一の符号を付してその説明を省略する。
第3実施形態の2列目の右のシート30Bおよび2列目の左のシート30Eは、シートクッション31の内部にシートクッション31の回転角度を検知する回転検知部(図示略)を有している。
回転検知部は、シート30が前向き状態から後向きに回転するときの初動と、シート30が後向き状態から前向きに回転するときの初動とを検出する。
例えば、回転検知部は、シートクッション31の回転角度を検知するものとして構成される。この回転検知部は、シートクッション31が所定の角度で回転したことを検知したときに回転初動を示す回転検知信号を出力する。具体的には、回転検知部は、前方に向いたシート30が後方に向くように回転し始めるとき(以下、これを「後方回転の開始」という。)、後方回転の開始を示す回転検知信号を前方のシート30のアクチュエータ42に出力する。また、回転検知部は、後方に向いたシート30が前方に向くように回転し始めるとき(以下、これを「前方回転の開始」という。)、前方回転の開始を示す回転検知信号を前方のシート30のアクチュエータ42に出力する。
アクチュエータ42は、下記の信号1を受信すること、または信号2を受信することにより、アッパレール34のロック用孔とロアレール20のロック用孔との連通孔に挿通するロック部品を引き抜く。これにより、ロック機構41はロック状態からアンロック状態に切り替えられる。
信号1:アクチュエータ42が取り付けられているシート30のシートバック検知部43から出力される、前倒状態を示す姿勢検知信号。
信号2:アクチュエータ42が取り付けられているシート30の後方のシート30に設けられた回転検知部から出力される、後方回転の開始を示す回転検知信号。
例えば、1列目の左のシート30Dのアクチュエータ42は、2列目の左のシート30Eのシートバック検知部43が前倒状態を示す姿勢検知信号を出力する場合であっても、2列目の左のシート30Eの回転検知部が後方回転の開始を示す回転検知信号を出力していないときには、ロック機構41をロック状態に保持する。
そして、1列目の左のシート30Dのアクチュエータ42は、2列目の左のシート30Eの回転検知部が後方回転を示す回転検知信号を出力するときに、この信号を受信してロック機構41のロック状態をアンロック状態に切り替える。
図5を参照して、上記のように構成された車両用シート装置10を用いて、2列目の左のシート30Eおよび3列目の左のシート30Fを対座シート配置に設定するときの操作の操作手順を説明する。
図5に示すように、操作者は、ステップS21において、2列目の左のシート30Eのシートバック32を前方に傾倒させる。このことにより、操作者は、図4(a)に示す基準シート配置を図4(b)に示すシート配置に変更する。この状態では前述のように、2列目の左のシート30Eは、スライド可能状態に設定される。なお、このとき、1列目の左のシート30Dはロアレール20に固定された状態である。
操作者は、ステップS22において、後方に向くように2列目の左のシート30Eを回転させることにより、図6(a)に示すシート配置を設定する。このとき、2列目の左のシート30Eの回転検知部は、シートクッション31が所定の角度で回転したことを検知する。そして、回転検知部は、後方回転の開始を示す回転検知信号を出力する。このとき、1列目の左のシート30Dのアクチュエータ42は、2列目の左のシート30Eの後方回転の開始を示す回転検知信号を受信するため、ロック機構41をアンロック状態に切り替える。
その後、操作者は、図5における説明と同様のステップS23〜ステップS25を順次行うことにより、2列目の左のシート30Eおよび3列目の左のシート30Fを対座シート配置に設定する。
次に、対座シート配置に設定された2列目の左のシート30E、および、前方に移動している1列目の左のシート30Dを基準シート配置に戻すときの操作手順(復帰時の操作手順)を説明する。なお、この操作は、シート30の配置が対座シート配置になっていることを前提として行われる。
対座シート配置を基準シート配置に変更するときは、最初に、上記ステップS31およびステップS32に示した操作と同様の操作を行う。すなわち、後方に向いている2列目の左のシート30Eのシートバック32を傾倒させることにより、2列目の左のシート30Eおよび1列目の左のシート30Dをスライド可能状態に設定する(図6(a)参照)。
次に、操作者は、2列目の左のシート30Eを前方に向くように回転させる。このとき、2列目の左のシート30Eの回転検知部がシート30Eの前方回転を検知して、1列目の左のシート30Dに取り付けられたアクチュエータ42に前方回転の開始を示す回転検知信号を出力する。1列目の左のシート30Dに取り付けられているアクチュエータ42は、この回転検知信号を受信することに基づいて、ロック機構41をロック状態に切り替える。
次に、操作者は、2列目の左のシート30Eのシートバック32を起立させる。このとき、2列目の左のシート30Eのシートバック検知部43がシートバック32の起立を検知して、2列目の左のシート30Eに取り付けられたアクチュエータ42に起立状態となったことを示す姿勢検知信号を出力する。2列目の左のシート30Eに取り付けられているアクチュエータ42は、この姿勢検知信号を受信することに基づいて、ロック機構41をロック状態に切り替える。このため、2列目の左のシート30Eはロアレール20に対して固定または固定可能状態になる。
次に、操作者は、前後移動レバー52を操作して、2列目の左のシート30Eおよび1列目の左のシート30Dを図4(a)に示す基準シート配置の位置にスライドさせる。このことにより、2列目の左のシート30Eおよび1列目の左のシート30Dは、基準シート配置の配置で固定される。
本実施形態によれば、上記第1実施形態の(1)〜(3)の効果に加えて、以下に示すような効果を得ることができる。
(4)2列目のシート30は、シートバック32の回転を検知する回転検知部をさらに有している。前方のシート30のアクチュエータ42は、後方のシート30の回転検知部(姿勢検知部)の回転検知信号に基づいて当該シート30のロック機構41をロック状態からアンロック状態に変化させる。すなわち、後方のシート30の回転検知部の回転検知信号に基づいて、前方のロック機構41がロック状態からアンロック状態に変化する。
このため、操作者が、後方のシート30を後方に向けるために、前方のシート30の配置変更が併せて必要になるときでも、前方のシート30に取り付けられているロック機構41を操作者が操作する必要がない。このため、後方のシート30を後方に向けるときの操作者の手間が軽減される。
(5)1列目のシート30のロック機構41および2列目のシート30のロック機構41がともにアンロック状態であり、2列目のシート30が後向きに配置されているとき(すなわち、対座シート配置に至る直前の状態のとき)、各アクチュエータ42は次のように動作する(図5、ステップS24,S25を参照。)。
すなわち、2列目のシート30のシートバック検知部43が当該シート30のシートバック32の起立状態を示す姿勢検知信号を出力するとき(すなわち配置変更が完了したとき)、各アクチュエータ42は次のように動作する。1列目のアクチュエータ42は当該シート30のロック機構41をアンロック状態からロック状態に変化させ、かつ2列目のシート30のアクチュエータ42は当該シート30のロック機構41をアンロック状態からロック状態に変化させる。このため、2列目のシート30の配置変更後に行うロック操作について操作者の手間が軽減される。
(第4実施形態)
次に、図4、図8および図9を参照して、第4実施形態に係る車両用シート装置10を説明する。なお、本実施形態と上記第1実施形態との主たる相違点は、シート30の配置形態である。このため、説明の便宜上、同一の構成については上記第1実施形態と同一の符号を付してその説明を省略する。
図8は、全てのシート30を前方に移動させることにより、車内における3列目のシート30の後方の荷室のスペースを広げるときの操作手順を示している。図9は、そのときに設定されるシート配置を示している。
図8に示すように、操作者は、ステップS41において、図4(a)に示す基準シート配置に設定されている車両用シート装置10の3列目のシート30C,30Fのシートバック32を前方に傾倒させることにより、図9(a)に示すシート配置を設定する。この操作によって、3列目のシート30C,30Fのシートバック検知部43がシートバック32の前倒状態を検知して、3列目のシート30C,30F、2列目のシート30B,30E、および、1列目のシート30A,30Dが有するアクチュエータ42に前倒状態を示す姿勢検知信号を出力する。このため、全てのシート30は、スライド可能状態に設定される。
次に、操作者は、ステップS42において、スライド可能状態に設定されている3列目のシート30C,30Fと、2列目のシート30B,30Eおよび1列目のシート30A,30Dをともに前方にスライドさせることにより、図9(b)に示すシート配置を設定する。このため、3列目のシート30C,30Fの後方の荷室のスペースが広げられる。
操作者は、ステップS43において、3列目のシート30C,30Fのシートバック32を起立させることにより、図9(c)に示すシート配置を設定する。この操作によって、3列目のシート30C,30Fのシートバック検知部43がシートバック32の起立を検知して、3列目のシート30C,30F、2列目のシート30B,30E、および、1列目のシート30A,30Dが有するアクチュエータ42に起立状態を示す姿勢検知信号を出力する。このため、全てのシート30のロック機構41はアンロック状態からロック状態に切り替わる。その後、操作者は、ステップS44において、シート30をロック位置に移動させてシート30をスライド制限状態(ロック部材が連通孔に挿通する状態)にする。
本実施形態によれば、上記第1実施形態の(1)の効果に加えて、以下に示すような効果を得ることができる。
(6)1列目のシート30A,30Dおよび2列目のシート30B,30Eそれぞれのアクチュエータ42は、3列目のシート30C,30Fのシートバック検知部43が出力する、シートバック32の前倒状態を示す姿勢検知信号に基づいて、ロック機構41をロック状態からアンロック状態に変化させる。
このため、操作者が、3列目のシート30を前方に移動させるために、1列目のシート30および2列目のシート30を前方に移動させる必要が生じたとしても、これらのシート30のロック機構41がアンロック状態に変化しているため、操作者は、これらのシート30のロック機構41をアンロック状態に変化させる必要がない。このため、3列目のシート30を移動するときの操作者の手間が軽減される。
(7)1列目のシート30および2列目のシート30それぞれのアクチュエータ42は、3列目のシート30のシートバック検知部43が出力する、シートバック32の起立状態を示す姿勢検知信号に基づいて、ロック機構41をロック状態からアンロック状態に変化させる。このため、3列目のシート30の配置変更の完了後のロック操作について操作者の手間が軽減される。
なお、上記実施形態に係る車両用シート装置10は以下のように変更することができる。
・上記第2及び第3実施形態において、シート30が基準シート配置から対座シート配置に変更される過程において、1列目のシート30のシートバック32を自動的に起立状態にしてもよい。例えば、シート30が基準シート配置から対座シート配置に変更される過程において1列目のシート30のロック機構41がアンロック状態に変更されるとき、または1列目のシート30がスライドして最前位置に到達するとき、これらいずれかの事象に基づいて当該1列目のシート30のシートバック32を起立状態に設定する。この構成によれば、2列目のシート30をより前方に配置することができるようになり、2列目のシート30と3列目のシート30との間の空間を広げることができる。
・上記第3実施形態において、回転検知部は、シートクッション31が車幅方向に所定の回転角度を超えて回転されたときに状態が切り替るスイッチを有する構成であってもよい。そして、回転検知部は、スイッチの状態が切り替ることにより、シート30が回転したことを検知してもよい。
・上記第1〜第4実施形態において、シートバック検知部43は、シートバック32が所定の角度を超えて傾倒したときに状態が切り替わるスイッチを有する構成であってもよい。そして、シートバック検知部43は、スイッチの状態が切り替ることにより、シートバック32が傾倒したことを検知してもよい。
・上記第1〜第4実施形態において、2列目または3列目のシート30のシートバック検知部43がシートバック32の傾倒(前倒状態)を検知するとき、または2列目のシート30の回転検知部が後方回転の開始を検知するとき、前方のシート30のロック機構41がアンロック状態になる。しかし、前方のシート30に搭乗者が着座しているときにロック機構41が駆動すると搭乗者に不快感を与えるおそれがある。そこで、前方のシート30に搭乗者が着座している場合には、後方のシート30の姿勢変化に関わらずロック機構41が駆動されないことが好ましい。
・上記第1〜第4実施形態では、2列目または3列目のシート30のシートバック検知部43がシートバック32の傾倒(前倒状態)を検知するとき、シートバック検知部43が当該シート30のアクチュエータ42に姿勢検知信号を出力して、自身のロック機構41を駆動する。
ところで、車両用シート装置10は、シートバック32の傾倒(前倒状態)に連動して機械的にロック機構41がアンロック状態になり、シートバック32の起立状態に連動して機械的にロック機構41がロック状態になる構成を備える場合がある。この場合は、配置変更されるシート30のロック機構41をアクチュエータ42により駆動する必要がないため、配置変更されるシート30のアクチュエータ42は当該シート30のロック機構41を駆動しないように構成されることが好ましい。
このような構成でも、操作者が任意のシート30の位置(または向き)を変更するため、そのシート30のシートバック32を前方に傾倒させたとき、他のシート30に取り付けられているアクチュエータ42は他のシート30のロック機構41がロック状態からアンロック状態に変化する。このため、任意のシート30の位置(または向き)を変更するために他のシート30を移動させる必要がある場合であっても、操作者が、他のシート30のロック機構41の動作状態をアンロック状態に切り替える必要がない。このため、シート30の位置(または向き)を変更するときの操作者の手間が軽減される。
・上記第1〜第4実施形態に示した技術は、各ロアレール20に2台のシート30が配置された車両用シート装置10、または各ロアレール20に4台以上のシート30が配置された車両用シート装置10にも適用され得る。
10…車両用シート装置、20,20A,20B…ロアレール、30,30A,30B,30C,30D,30E,30F…シート、31…シートクッション、32…シートバック、33…肘掛、34…アッパレール、41…ロック機構、42…アクチュエータ、43…シートバック検知部、51…回転レバー、52…前後移動レバー、53…リクライニングレバー、54…ペダル、60…車両。

Claims (9)

  1. スライド可能に車両の前後方向に沿って並べられた複数のシートと、
    前記複数のシートのそれぞれに取り付けられ、前記シートのスライドを制限するロック状態と該シートのスライドを可能とするアンロック状態とを切り替えるロック機構と、
    前記複数のシートのそれぞれに取り付けられ、前記ロック機構に接続されて前記ロック機構の動作状態を切り替える電動のアクチュエータと、
    前記複数のシートのうちの少なくとも一つのシートの姿勢を検知する姿勢検知部とを備え、
    所定のシートに取り付けられた前記アクチュエータは、前記所定のシートとは別のシートの前記姿勢検知部が当該別のシートの姿勢変化を検出することに基づいて、前記所定のシートの前記ロック機構を駆動する
    車両用シート装置。
  2. 前記所定のシートとは、前後方向において隣り合うように配置された2つのシートのうちの一方であり、前記別のシートとは、前記2つのシートのうちの他方である
    請求項1に記載の車両用シート装置。
  3. 前記所定のシートとは、前後方向において隣り合うように配置された2つのシートのうちの前方のシートを示し、前記別のシートとは、前記2つのシートのうちの後方のシートを示し、
    前記後方のシートの姿勢変化を前記姿勢検知部が検出することに基づいて、
    前記前方のシートに取り付けられた前記アクチュエータが前記前方のシートの前記ロック機構を駆動し、かつ
    前記後方のシートに取り付けられた前記アクチュエータが前記後方のシートの前記ロック機構を駆動する
    請求項2に記載の車両用シート装置。
  4. 少なくとも最前列以外の各シートは、前記姿勢検知部として、シートバックの姿勢を検出するシートバック検知部を備え、
    前記後方のシートの前記シートバック検知部が当該シートの前記シートバックの前倒状態を検出することに基づいて、
    前記前方のシートに取り付けられている前記アクチュエータは、前記前方のシートの前記ロック機構を前記ロック状態から前記アンロック状態に変化させ、かつ
    前記後方のシートに取り付けられている前記アクチュエータは、前記後方のシートの前記ロック機構を前記ロック状態から前記アンロック状態に変化させる
    請求項3に記載の車両用シート装置。
  5. 前記後方のシートの前記シートバック検知部が当該シートの前記シートバックの起立状態を検出することに基づいて、
    前記前方のシートに取り付けられている前記アクチュエータは、前記前方のシートの前記ロック機構を前記アンロック状態から前記ロック状態に変化させ、かつ
    前記後方のシートに取り付けられている前記アクチュエータは、前記後方のシートの前記ロック機構を前記アンロック状態から前記ロック状態に変化させる
    請求項4に記載の車両用シート装置。
  6. 前記後方のシートは、前記車両の床に対して回転し得るものであり、
    少なくとも最前列以外の各シートは、前記姿勢検知部として、シートバックの姿勢を検出するシートバック検知部と、前記シートの回転を検出する回転検知部とを備え、
    前記後方のシートの前記シートバック検知部が当該シートの前記シートバックの前倒状態を検出することに基づいて、前記後方のシートに取り付けられている前記アクチュエータは、前記後方のシートの前記ロック機構を前記ロック状態から前記アンロック状態に変化させ、
    前記後方のシートの前記回転検知部が当該シートの後方回転を検出することに基づいて、前記前方のシートに取り付けられている前記アクチュエータは、前記前方のシートの前記ロック機構を前記ロック状態から前記アンロック状態に変化させる
    請求項3に記載の車両用シート装置。
  7. 前記後方のシートの前記シートバック検知部が当該シートの前記シートバックの起立状態を検出することに基づいて、
    前記前方のシートに取り付けられている前記アクチュエータは、前記前方のシートの前記ロック機構を前記アンロック状態から前記ロック状態に変化させ、かつ
    前記後方のシートに取り付けられている前記アクチュエータは、前記後方のシートの前記ロック機構を前記アンロック状態から前記ロック状態に変化させる
    請求項6に記載の車両用シート装置。
  8. 3台以上の前記シートが前後方向に一列に配列され、前記所定のシートとは、前記シートのうちの最後列のシートよりも前方に配置されたシートであり、前記別のシートとは、前記シートのうちの最後列のシートであり、
    少なくとも最前列以外の各シートは、前記姿勢検知部として、シートバックの姿勢を検出するシートバック検知部を備え、
    前記最後列のシートのシートバックの前倒状態を前記シートバック検知部が検出することに基づいて、
    前記最後列よりも前方の各シートに取り付けられた前記アクチュエータのうちの少なくとも一つは当該シートの前記ロック機構を前記ロック状態から前記アンロック状態に変化させ、かつ
    前記最後列のシートに取り付けられた前記アクチュエータは前記最後列のシートの前記ロック機構を前記ロック状態から前記アンロック状態に変化させる
    請求項1に記載の車両用シート装置。
  9. 前記最後列のシートの前記シートバック検知部が当該シートの前記シートバックの起立状態を検出することに基づいて、
    前記最後列よりも前方の各シートに取り付けられた前記アクチュエータのうちの少なくとも1つは当該シートの前記ロック機構を前記アンロック状態から前記ロック状態に変化させ、かつ
    前記最後列のシートに取り付けられた前記アクチュエータは前記最後列のシートの前記ロック機構を前記アンロック状態から前記ロック状態に変化させる
    請求項8に記載の車両用シート装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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