JP2015220920A - 電動車両用の電力変換器 - Google Patents

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Abstract

【課題】本明細書は、パワーカードと冷却器が交互に積層されている積層ユニットを備えた電力変換器に関し、ノイズ低減効果と冷却効果と耐荷重性をバランスよく満足する構造を提供する。【解決手段】電力変換器100は、スイッチング素子を収容しているパワーカード3と冷却器2が交互に積層された積層ユニット10と、金属製のハウジング50を備える。パワーカード3は、冷却器2と対向する側面に、スイッチング素子と導通している放熱板33を有する。冷却器2は、放熱板33と対向する側面に開口21を有している樹脂製の筐体20と、その開口を塞いでいる金属製のカバープレート4を備える。放熱板33とカバープレート4の間に絶縁体が挟まれているとともに、そのカバープレートがハウジングと導通している。【選択図】図6

Description

本発明は、電動車両に搭載され、走行用のモータに電力を供給する電力変換器に関する。
電動車両は、バッテリの電力を、走行用のモータを駆動するのに適した電力に変換する電力変換器を搭載している。そのような電力変換器には大電流が流れる。即ち、電力変換器が備える電力変換用のスイッチング素子に大電流が流れる。それゆえ、電力変換用のスイッチング素子は発熱量が大きい。発熱量が大きいスイッチング素子を含む電力変換器の一例は、バッテリの電力を交流に変換して走行用のモータに供給するインバータである。三相交流電力を生成するインバータは、少なくとも6個のスイッチング素子を必要とする。
一方、車載の電力変換器には小型化も求められる。そこで、発熱量の大きい複数のスイッチング素子を集約して効率よく冷却する技術が求められている。そのような技術の例が特許文献1−3に開示されている。特許文献1と2に開示された電力変換器は、スイッチング素子を収容した複数のパワーカードと複数の冷却器を備えた積層ユニットを採用する。パワーカードと冷却器は交互に積層されている。平板型の各パワーカードはその両面にスイッチング素子と導通している放熱板を備えている。スイッチング素子の電極に接続している端子の一部が幅広くなっており放熱板を兼ねている。これは、スイッチング素子の電極を通じてスイッチング素子の熱をパワーカードの外へ伝えるのに好都合だからである。その放熱板に冷却器が当接する。放熱板と冷却器の間には絶縁板が挟まれている場合もある。なお、冷媒には液体が用いられる。冷媒の典型は、水、あるいは、LLC(Long Life Coolant)である。
特許文献3では、パワーカードと冷却器を交互に積層する代わりに、冷却器だけを積層したユニット採用する。その冷却器は、両側が開口した筐体を有する。その筐体の内部にパワーカードを配置する。内部にパワーカードを配置した筐体を重ねてユニットが構成されている。隣接する冷却器の開口同士が連結され、重ねられた筐体の内部全体が、冷媒が通る流路となる。即ち、冷却器に収容されたパワーカードの周りを冷媒が流れる。このユニットは、パワーカードと冷却器を積層するタイプと異なり、パワーカードに冷媒が直接触れるので高い冷却効果が期待できる。このユニットでは、冷却器の筐体は熱を伝える必要がないため、熱伝達率が高くない樹脂で作られている。ただし、特許文献3のユニットは、パワーカードの周りを液体の冷媒が流れるので、パワーカードの防水性を確保しなければならない課題がある。
電力変換器には、発熱とは別の課題もある。大電流が流れるスイッチング素子は、オンとオフのスイッチングに伴って高周波のノイズを発生する。特許文献1には、積層ユニットの構造を活用してスイッチング素子のノイズを低減する技術が開示されている。特許文献1の電力変換器では、パワーカードとともに積層されている金属製の冷却器の筐体を電力変換器のハウジングと導通させている。一般に、電力変換器に収められる回路の負極が電力変換器のハウジングと電気的に接続される。そして、自動車の場合、電力変換器を含む電子機器は、金属製のボディと導通している。ボディの電位がいわゆる電気的な「グランド」になる。そのようなグランドを本明細書ではボディグランドと称する。
特許文献1に開示された電力変換器の積層ユニットでは、パワーカードの放熱板と金属製の冷却器が絶縁体(誘電体)を挟んで対向している。前述したように、放熱板はスイッチング素子と導通しており、冷却器の筐体はボディグランドと導通している。それゆえ、放熱板と絶縁体と冷却器筐体が、ノイズをボディグランドへ導くバイパスコンデンサを構成する。特許文献1の技術は、積層ユニットの構造を利用してバイパスコンデンサを構築する。特許文献1には、変形例として、冷却器の金属製の筐体を樹脂層で覆う態様が開示されている。その変形例では、パワーカードの放熱板と冷却器の筐体と、それらの間に挟まれた樹脂層がバイパスコンデンサを構成する。
特開2005−073342号公報 特開2013−198255号公報 特開2012−015167号公報
ノイズを低減することのできる積層ユニットとして、特許文献1には2種類の構造が開示されている。一つは、金属製の筐体の外側を樹脂で覆った冷却器とパワーカードを積層する積層ユニットである。パワーカードの放熱板と冷却器の筐体とそれらの間の樹脂層がバイパスコンデンサを構成する。別の一つは、樹脂で覆われていない金属製の冷却器とパワーカードを絶縁板を挟んで積層する積層ユニットである。パワーカードの放熱板と金属製の冷却器の筐体と絶縁板がバイパスコンデンサを構成する。
一方、パワーカードと冷却器の間の伝熱効率を高めるため、積層ユニットには積層方向に圧力(圧縮荷重)が加えられる。圧力は全部で数キロニュートンに及ぶ場合がある。即ち、積層ユニットには数キロニュートンの圧縮荷重が加えられる。薄い金属板で作られた冷却器の筐体は、大きな荷重により変形する虞がある。金属製の筐体の耐荷重性を高めようとすると、筐体の壁の厚みを大きくする必要がある。厚みの大きい金属筐体は、重量が嵩む上にコストも嵩む。
特許文献1に開示された別の冷却器のように、金属製の筐体の外側を樹脂で覆う構造を採用すれば、樹脂層を厚くして強度を確保することが考えられる。しかしながら、そうすると、積層ユニットのパワーカードと金属筐体の間の樹脂層が厚くなり、バイパスコンデンサの容量が小さくなってしまう。すなわち、ノイズ低減効果が小さくなってしまう。また、樹脂層の厚みを増すことは、パワーカードの冷却性能の低下につながる。
本明細書は上記課題に鑑みて創作された。本明細書が開示する技術は、パワーカードと冷却器が交互に積層されている積層ユニットを備えた電力変換器に関し、ノイズ低減効果と冷却効果と耐荷重性(強度)をバランスよく満足する構造を提供する。
本明細書が対象とする電力変換器は、パワーカードと冷却器が交互に積層された積層ユニットを備える。パワーカードにはスイッチング素子が収容されている。パワーカードの側面にはスイッチング素子と導通している放熱板が備えられている。パワーカードは、放熱板が冷却器と対向するように積層される。冷却器は、内部を液体の冷媒が通る樹脂製の筐体を有している。筐体は、積層ユニットの積層方向に平行な側壁が厚く、積層方向の荷重によく耐えるように作られている。一方、筐体の放熱板と対向する側面には大きな開口が設けられており、その開口を金属製のカバープレートが覆っている。即ち、カバープレートの裏面は冷媒に直接に触れる。冷却器は、カバープレートが絶縁板を挟んでパワーカードと対向するように積層されている。積層ユニットは、積層方向の圧力を受けつつハウジングに収められる。その圧力によりカバープレートと絶縁板と放熱板が密着する。この密着性と、カバープレートの裏面に冷媒が接触することで、パワーカードの高い冷却性が確保される。
また、カバープレートは電力変換器の金属製のハウジングと導通している。前述したように、電力変換器のハウジングはボディグランドと導通している。従って、放熱板と絶縁体とカバープレートがノイズ低減用のバイパスコンデンサを構成する。絶縁体の厚みは、冷却器の筐体の大きさや側壁の厚みに関わらずに薄くすることができる。それゆえ、大きい容量を有するバイパスコンデンサを実現することができる。
上述したように、本明細書が開示する電力変換器は、開口を有する樹脂製の筐体とその開口を塞ぐ金属製のカバープレートを有する冷却器がパワーカードと積層された積層ユニットを備える。そしてその積層ユニットのカバープレートがハウジングと導通している。上記特徴を備えた電力変換器は、ノイズ低減効果と冷却効果と耐荷重性(強度)の全てにおいて高い性能が期待できる。
上記の電力変換器は、積層方向で加えられる高い圧力(圧縮荷重)を利用して開口の封止を確保することができる。即ち、冷却器のカバープレートが開口の周囲の筐体側面にガスケットを介して当接しており、ハウジングから加えられる圧力によってカバープレートが筐体側面に押圧され、開口の封止が確保される。そのような電力変換器は、開口を封止しつつカバープレートを筐体に固定する専用部品が不要である。
複数の冷却器と複数のパワーカードが積層されている場合、電力変換器は次の構成を備えるとよい。冷却器は、積層方向の両側に開口を有しており、夫々の開口を塞ぐカバープレートを有している。各カバープレートがハウジングと導通している。一方、パワーカードはその両側に放熱板が配置されている。そして、カバープレートと放熱板が対向するように、冷却器とパワーカードが交互に積層されている。そのような構造を有する電力変換器は、パワーカードの両面が冷却されるとともに、パワーカードの両側にバイパスコンデンサが形成される。
本明細書が開示する技術の詳細とさらなる改良は以下の「発明を実施するための形態」にて説明する。
実施例の電力変換器を含む電気自動車の駆動系のブロック図である。 積層ユニットの斜視図である。 冷却器の分解斜視図である。 一対の冷却器とそれらの間に挟まれるパワーカードのアセンブリの斜視図である。 図4のアセンブリの分解図である。 図4のVI−VI線に沿った断面図である。 電力変換器内のデバイスレイアウトを示す平面図である(カバーなし) 図7のVIII−VIII線に沿った断面図である。 変形例の電力変換器の断面図である(図6に対応)。 別の変形例の電力変換器(その積層ユニット)の断面図である(図8に対応)。
図面を参照して実施例の電力変換器100を説明する。実施例の電力変換器100は、電気自動車200に搭載され、バッテリの電力を交流に変換して走行用のモータに供給する。まず、電力変換器100を含む電気自動車200の駆動系を説明する。図1に駆動系のブロック図を示す。電力変換器100は、システムメインリレー96を介してメインバッテリ95と接続されている。電力変換器100は、メインバッテリ95の電圧を昇圧する電圧コンバータ回路16と、昇圧後の直流電力を交流電力に変換するインバータ回路17を含む。なお、電圧コンバータ回路16は、モータ97が発生した電力(回生電力)を降圧する降圧動作も行うことができる。モータ97が発生した交流の回生電力は、インバータ回路17によって直流に変換された後に電圧コンバータ回路16へ送られる。
電圧コンバータ回路16は、2個のスイッチング素子T7、T8の直列回路と、一端がその直列回路の中点に接続されており他端が入力側(バッテリ側)の高電位端子に接続されているリアクトル13と、入力側の高電位端子と低電位端子の間に接続されているフィルタコンデンサ14と、各スイッチング素子に逆並列に接続されているダイオードで構成されている。
電圧コンバータ回路16は、メインバッテリ95の電圧を昇圧してインバータ回路17へ供給する動作(昇圧動作)と、インバータ回路17の側から入力される直流の回生電力を降圧してメインバッテリ95へ供給する動作(降圧動作)の双方を行うことができる。メインバッテリ95の電圧は例えば300ボルトであり、昇圧後の電圧は例えば600ボルトである。昇圧動作には主にスイッチング素子T8が使われ、降圧動作には主にスイッチング素子T7が使われる。図1の電圧コンバータ回路はよく知られているので詳細な説明は省略する。なお、符号3dが示す破線矩形の範囲が、後述するパワーカード3dに収容される回路に相当する。
インバータ回路17は、2個のスイッチング素子の直列回路を3セット有している(T1とT4、T2とT5、T3とT6)。各スイッチング素子にはダイオードが逆並列に接続されている。3セットの直列回路は並列に接続されている。3セットの直列回路の高電位端が電圧コンバータ回路16の高電位端に接続されており、低電位端は電圧コンバータ回路16の低電位端に接続されている。3セットの直列回路の夫々の中点から交流(U相、V相、W相)が出力される。インバータ回路17の交流出力は走行用のモータ97に供給される。3セットの直列回路の夫々が、後述するパワーカード3a−3cに対応する。
電圧コンバータ回路16とインバータ回路17の間に平滑化コンデンサ15が並列に接続されている。平滑化コンデンサ15は、電圧コンバータ回路16の出力電流の脈動を抑える。
スイッチング素子T1−T8は、トランジスタであり、典型的にはIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)である。スイッチング素子T1−T8は、他のトランジスタ、例えば、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)であってもよい。これらのスイッチング素子には、バッテリから供給される数十アンペアの電流が流れる。それゆえ、これらのスイッチング素子は発熱量が大きい。
電力変換器100は、電圧コンバータ回路16とインバータ回路17の他に、コントローラ18を備えている。コントローラ18は、電力変換器100の外部の上位コントローラ(不図示)からの指令を受けて、走行用のモータ97が所望のパワーを出力するように各スイッチング素子を駆動する。図1において、コントローラ18から各パワーカード(3a−3d)へ伸びている矢印破線が各スイッチング素子へ与える駆動信号(PWM信号)の信号線を表している。
電力変換器100は電気自動車200に搭載されている。電力変換器100のハウジングは金属製であり、車両ボディと導通している。自動車のボディは補機と総称される電気機器のグランド電位に保持される。それゆえ、電力変換器100のハウジングもグランド電位に保持される。そのグランド電位をボディグランドGと称する。説明の便宜のため、ある部品をボディグランドGの電位に保持されている別の部品と接続することも、「ボディグランドGに接続する」と表現する。図1において、符号50が付された破線矩形とボディグランドGが線で結ばれている。図1では、符号50が付された破線矩形は電力変換器100のハウジングを意味している。なお、補機とは、メインバッテリ95の出力電圧よりも遥かに低い電圧で動作する電気機器であり、例えば、ルームランプ、インストルメントパネルの照明、ナビゲーション装置、カーオーディオなどである。多くの場合、メインバッテリ95の出力電圧は100ボルト以上であり、補機の駆動電圧は100ボルト未満である。
メインバッテリ95の高電圧が加わる電圧コンバータ回路16とインバータ回路17は、ボディグランドGから絶縁されている。但し、スイッチング素子T1−T8のスイッチング動作に伴う高周波ノイズは電磁波となって放散され、補機を含む様々な電気デバイスに影響を与える可能性がある。特に、スイッチング素子の高周波ノイズは、ラジオの音声を聞きづらくする。電力変換器100では、スイッチング動作に伴う高周波ノイズをボディグランドGへ導き、ノイズの影響を低減する。そのために、スイッチング素子の高電位側あるいは低電位側とボディグランドGがバイパスコンデンサ19で接続される。バイパスコンデンサ19は、後述する積層ユニットの構造の特徴を利用して実現されており、一般の電気部品とは異なる。バイパスコンデンサについては後述する。なお、図1では、スイッチング素子T7とT8だけにバイパスコンデンサ19を描いているが、他のスイッチング素子T1−T6の夫々にも同様のバイパスコンデンサが接続される。
電力変換器100のハードウエア構成を説明する。電力変換器100は、発熱量の大きいスイッチング素子T1−T8を集約して冷却する積層ユニット10を備えている。図2に積層ユニット10の斜視図を示す。図1のリアクトル13やコンデンサ14、15などの他の部品については後述する。
積層ユニット10は、複数のパワーカード3a−3dと複数の冷却器2a−2eで構成されている。パワーカード3a−3dと冷却器2a−2eは、交互に積層されている。以下、パワーカード3a−3dを区別なく表す場合はパワーカード3と表記する。冷却器2a−2eを区別なく表す場合は冷却器2と表記する。パワーカード3は、2個のスイッチング素子と2個のダイオードを樹脂でモールドしたパッケージである。2個のスイッチング素子はパッケージの中で直列に接続されている。また、パッケージの中で各スイッチング素子にダイオードが逆並列に接続されている。先に述べたように、電圧コンバータ回路16に備えられた2個のスイッチング素子T7、T8と、それらに伴う2個のダイオードで構成される回路がパワーカード3dに収容されている。インバータ回路17の2個のスイッチング素子T1とT4及びそれらに伴う2個のダイオードがパワーカード3aに収容されている。同様に、インバータ回路17の2個のスイッチング素子T2とT5(T3とT6)及びそれらに伴う2個のダイオードがパワーカード3b(3c)に収容されている。パワーカード3の内部構造は後に説明する。
図2とともに図3を参照して冷却器2を説明する。図3は、冷却器2の分解斜視図である。冷却器2は、内部を液体の冷媒が流れる筐体20、2枚のカバープレート4、5、ガスケット27、28で構成されている。筐体20は絶縁性の樹脂で作られており、カバープレート4、5は導電性の金属で作られている。カバープレート4、5は、例えばアルミニウムで作られている。
図3に示すように、筐体20は複雑な形状を有しているが、そのような形状は樹脂の射出成形で低コストで製造できる。樹脂材料そのものも低コストである。筐体を樹脂で作ることは、コストの点で有利である。但し、樹脂は、アルミニウムなどの金属と比較して熱伝達率が低い。詳しくは次に述べるが、冷却器2は、開口21と金属製のカバープレート4、5を採用することで、パワーカードの冷却性能を高める。
筐体20の内部は冷媒が通る流路P2となる。積層方向(図中のX方向)からみたときの筐体20の中央に大きな開口21が設けられている。開口21は、パワーカード3と対向する位置に設けられている。開口21は、積層ユニット10の積層方向(図中のX軸方向)の両側に設けられている。開口21は、カバープレート4(5)で塞がれる。詳しくは、カバープレート4(5)は、ガスケット27を挟んで、開口21の周囲の筐体側面24(25)に当接し、開口21を塞ぐ。ガスケット27は例えばシリコンゴム製である。筐体20の横方向(図中のY軸の方向)の両端に突出部22が設けられており、カバープレート4は一対の突出部22の間で筐体側面24に密着する。筐体20の積層方向の他方側では筐体20に窪み26が設けられており、カバープレート5はその窪み26に嵌合するとともに、筐体側面25に密着する。詳しくは後述するが、積層ユニット10は積層方向の大きな圧力を受けつつ、電力変換器100のハウジング50の内部に保持される。その圧力がカバープレート4、5を筐体20に押し付け、開口21の封止が確保される。
積層方向(図中のX軸方向)からみて矩形のカバープレート4(5)の一角から延設棒4a(5a)が伸びている。延設棒4a(5a)は、カバープレート4(5)の一部であり、導電性の金属で作られている。図2に示されているように、延設棒4a(5a)は、突出部22の上面へと伸びている。詳しくは図7と図8を参照しつつ後述するが、積層ユニット10がハウジング50に組み込まれる際、突出部22の上面に押さえ板41が取り付けられる。押さえ板41と延設棒4a(5a)は接触する。押さえ板41はハウジング50に固定される。押さえ板41と延設棒4a(5a)を介してカバープレート4(5)がハウジング50(後述)と導通する。
カバープレート4(5)の裏面(筐体20の内部を向く側)には複数のフィン29が設けられている。カバープレート4(5)の裏面は筐体20の内部に面しており、カバープレート4(5)の裏面は、筐体内部の流路P2を流れる冷媒に直接に接触する。パワーカード3の熱は樹脂製の筐体20とは関係なく主にカバープレート4(5)とその裏面のフィン29を通じて冷媒に放出される。
筐体20には、積層方向(図中のX軸方向)から見て開口21の両側(Y軸方向の両側)に突出部22が設けられている。突出部22は、積層方向に突出している。突出部22の内側には筐体20を積層方向に貫通する貫通孔23が形成されている。先に述べたように、積層ユニット10では突出部22が隣接する冷却器の筐体20と当接する。そうして、隣接する冷却器2(筐体20)の貫通孔23同士が連通する。一方の突出部22において連通した貫通孔23が供給路P1を構成する。他方の突出部22において連通した貫通孔23が排出路P3を構成する。積層ユニット10の一端にはカバー91が当てられ、供給路P1と排出路P3の一端が塞がれる。供給路P1と排出路P3は、筐体内部の流路P2と連通している。後述するように、積層ユニット10の端の一方の貫通孔23には供給管43が接続され、外部から冷媒を取り込む。その供給管43と供給路P1を通じて全ての冷却器2に冷媒が分配される。冷媒は流路P2を流れる間にカバープレート4(5)とフィン29を通じてパワーカード3の熱を吸収する。熱を吸収した冷媒は排出路P3と、積層方向の端の他方の貫通孔23に接続されている排出管45(後述)を通じてハウジング50の外へと排出される。
先に述べたように、冷却器2の筐体20は樹脂製である。図3に良く示されているように、筐体20の突出部22の壁厚Wtは厚い。それゆえ、積層方向に対して高い強度を保持でき、積層方向の圧力に対して筐体20の変形量を小さくすることができる。別言すれば、筐体20は、積層ユニット10に加わる積層方向の圧力に耐えるようにその壁厚Wtが決められる。なお、突出部22の先端面には別のガスケット28が当てられ、隣接する冷却器の筐体20との間が封止される。ガスケット27による筐体20とカバープレート4(5)の間の封止と、ガスケット28による突出部22と隣接する筐体20の間の封止が同時に成立するように、ガスケット27、28の厚みが選定される。特に、積層ユニット10に加えられる積層方向の圧力により、カバープレート4(5)が開口21の周囲の側面24(25)に押し付けられ、開口21の封止が確保される。カバープレート4(5)に充分な圧力が加わるように、ガスケット27、28の厚みが決定される。
一方、先に述べたように、筐体20には、パワーカード3と対向する側面に開口21が設けられており、その開口21は金属製のカバープレート4(5)で封止される。パワーカード3の熱は、筐体20の壁厚Wtとは無関係に、カバープレート4(5)を通じて冷媒に吸収される。
次に、図4−図6を参照して、冷却器2とパワーカード3との関係、及び、パワーカード3の内部構造を説明する。図4に、一対の冷却器2a、2bと、それらの間に挟まれたパワーカード3aで構成されるアセンブリの斜視図を示す。図5は、そのアセンブリの分解斜視図である。図6は、図4のVI−VI線に沿った断面図である。図4−図6に描かれている一対の冷却器2a、2bとパワーカード3aは、図2の積層ユニット10の一部に相当する。
パワーカード3aは、その両側が、絶縁板6を挟んで冷却器2a、2bと隣接している。パワーカード3aは平板型であり、その両側には放熱板33、36が露出している。一方の放熱板36は、図5では隠れ見えないが、図6に描かれている。パワーカード3aの内部には2個の半導体チップ31が収容されており、2個の放熱板33aと33bの夫々は、各半導体チップ31と接続されている。
図6を参照して、パワーカード3aの内部構造を説明する。パワーカード3aは樹脂製のパッケージ34の内部に2個の半導体チップ31とスペーサ32を封止したデバイスである。なお、2個の半導体チップ31は、図中のY軸方向に沿って並んでいるため、図6では一つの半導体チップ31のみが描かれている。他方の半導体チップとその周辺の構造は、図6と同じである。一つの半導体チップ31の中には、図1のスイッチング素子とダイオードが実装されている。半導体チップ31の一方の側面にはエミッタ電極が露出しており、他方の側面にはコレクタ電極が露出している。半導体チップ31の両面の夫々には金属製のスペーサ32が当接しており、一方のスペーサ32の反対側には、放熱板33が当接しており、他方のスペーサ32の反対側には放熱板36が当接している。放熱板33はパッケージ34の上面から上(Z軸方向)へ伸びている端子39と連続している。図6には描かれていないが、他方の放熱板36は、パッケージ34の上面から上へ伸びている別の端子39と連続している。即ち、放熱板33(36)は、半導体チップ31(スイッチング素子)の電極に接続する端子の一部である。別言すれば、半導体チップ31(スイッチング素子)の端子の一部が放熱板33(36)を兼ねている。放熱板33(36)は、金属製であり、スペーサ32を介して半導体チップ31の電極と接触している。それゆえ、半導体チップ31(スイッチング素子)の熱は放熱板33(36)へとよく伝わる。先に述べたように、冷却器のカバープレート4(5)も導電性を有する金属で作られている。放熱板33、36(半導体チップ31の端子)と冷却器のカバープレート4(5)が導通しないように、それらの間に絶縁板6が配置されている。絶縁板6には熱伝達率の高い絶縁材料が選ばれる。絶縁板6は例えばセラミックスプレートである。絶縁板6は、また、誘電体でもある。絶縁板には、樹脂シートを用いてもよい。
なお、図示は省略しているが、放熱板33は、2個の半導体チップ31の夫々と導通しており、放熱板36は、2個の半導体チップ31の両方と導通している。放熱板36を含む端子が、2個の半導体チップ31(2個のスイッチング素子)を直列に接続する。
図5と図6によく示されているように、パワーカード3aと冷却器2a、2bは、半導体チップ31(スイッチング素子)と導通している放熱板33(36)が、冷却器のカバープレート4(5)と対向するように積層される。そして、カバープレート4(5)の裏面は、冷媒の流路に面している。また、カバープレート4(5)の裏面には、フィン29が設けられている。その上、積層ユニット10は積層方向に圧力を受けつつハウジング50の保持される。即ち、放熱板33(36)と絶縁板6とカバープレート4(5)が密着する。そのような構造により、半導体チップ31(スイッチング素子)の熱が効率よく冷媒に吸収される。
また、図6によく示されているように、カバープレート4(5)は、ガスケット27を挟んで冷却器2の側面(開口21の周囲の側面)に当接している。圧力によって、カバープレート4(5)はガスケット27と筐体側面に強く押し付けられる。その結果として、開口21が確実に封止される。このように、積層ユニット10では、カバープレート4(5)を固定する専用の部品を要することなく、開口21の封止を確保している。また、積層方向(X軸方向)に平行な筐体側壁の厚みWt(図6参照)は、圧力に耐え得るように設定されている。
なお、筐体内部では、一方のカバープレート4から伸びるフィン29と他方のカバープレート4、5から伸びるフィン29との間に弾性板61が配置されている。
詳しくは後述するが、金属製のカバープレート4(5)は、ボディグランドGに接続される。図6の符号92が、カバープレート4(5)が車両のボディ(ボディグランドG)と導通していることを表している。符号92が示す導通線は、カバープレート4(5)に設けられた延設棒4a(5a)と、後述する押さえ板41に対応する。先に述べたように、カバープレート4(5)は絶縁板6を挟んで放熱板33(36)と対向しており、その放熱板33(36)は、スイッチング素子の電極と導通している。絶縁板6は誘電体でもある。それゆえ、カバープレート4(5)と絶縁板6と放熱板33(36)はコンデンサを構成する。このコンデンサは、スイッチング素子の電極とボディグランドGを接続する。即ち、このコンデンサが、図1で説明したバイパスコンデンサ19に相当する。このコンデンサ(バイパスコンデンサ19)は、半導体チップ31(スイッチング素子)の電極の直近のポイントとボディグランドGを接続する。それゆえ、スイッチング素子が発生する高周波ノイズは、他のデバイスへ伝搬する前にバイパスコンデンサを通じてボディグランドGへ吸収される。バイパスコンデンサの容量は、カバープレート4(5)と放熱板33(36)の面積と、絶縁板6の厚みに依存する。特に、絶縁板6が薄いほど、容量は大きくなる。絶縁板6は、樹脂筐体20の構造とは関係なく定めることができる。即ち、実施例の電力変換器100では、冷却器の筐体の壁厚Wtとは関係なく、バイパスコンデンサの容量を定めることができる。このことは、冷却器2の構造的強度とバイパスコンデンサの容量は独立して決めることができることを意味する。
次に、図7と図8を参照して、電力変換器100のハウジング50内の部品レイアウトを説明する。図7は、電力変換器100をハウジング50の上方から見た平面図である。図8は、図7のVIII−VIII線に沿った断面図である。図7は電力変換器100のカバーを外したときの図である。
積層ユニット10は、ハウジング50に設けられた支持壁50aと50bの間に配置される。積層ユニット10には、その一端と支持壁50bとの間に嵌挿された板バネ44により積層方向の圧力が加えられる。板バネ44による荷重は、数キロニュートンにも及ぶ。この高い圧力により、冷却器2とパワーカード3が密着する。同時にこの高い圧力が、カバープレート4(5)とガスケット27による開口21の封止を確保する。圧力が大きいので、カバープレート4(5)を筐体20に固定する他の固定手段は不要である。また、先に述べたように、冷却器の樹脂で作られた筐体20は、その壁厚Wtが大きく、高い圧力にも変形せずに耐えることができる。
積層ユニット10の一端には、ハウジングの外から積層ユニット10へ冷媒を供給する供給管43と積層ユニット10から冷媒を排出する排出管45が接続されている。供給管43と排出管45は、それぞれ、前述した供給路P1と排出路P3と連通する。
積層ユニット10の上面に押さえ板41が当てられている。押さえ板41は、その両端がボルト46でハウジング50に固定されている。押さえ板41は、車両の走行中に積層ユニット10が振動しないように、積層ユニット10を上から押さえつける。図7と図8に良く示されているように、カバープレート4(5)から伸びる延設棒4a(5b)が、冷却器の筐体と押さえ板41の間に挟まれている。押さえ板41は導電性の金属で作られている。即ち、カバープレート4(5)は、延設棒4a(5a)と押さえ板41を介してハウジング50と導通する。こうして、前述したバイパスコンデンサが形成される。また、図7と図8に示されているように、全てのカバープレート4(5)が延設棒4a(5a)で押さえ板41と導通している。このことは、カバープレート4(5)と絶縁板6と放熱板33(36)で構成されるバイパスコンデンサが、積層ユニット10に含まれる全てのスイッチング素子の電極近くに設けられることを意味する。そして、各パワーカード3の半導体チップ(スイッチング素子)のノイズがボディグランドGによく伝達される。
ハウジング50には、積層ユニット10のほか、複数のコンデンサ素子48とリアクトルユニット49が収容される。コンデンサ素子48のいくつかは、電圧コンバータ回路16の低電圧側に接続されてフィルタコンデンサ14(図1参照)を構成する。コンデンサ素子48の残りは、電圧コンバータ回路16の高電圧側に接続されて平滑化コンデンサ15(図1参照)を構成する。電力変換器100は、走行用モータに供給する大電流を扱うので、コンデンサ素子48も体格が大きい。リアクトルユニット49は、図1のリアクトル13に相当する。
図8に示されているように、ハウジング50には、底面と平行に仕切板51が設けられている。仕切板51の上に積層ユニット10が配置され、仕切板51の下側に制御基板52が固定される。制御基板52には、図1を参照して説明したコントローラ18が実装されている。図示は省略しているが、図8とは別の断面において仕切板51には孔が設けられている。その孔を通じて、パワーカード3から伸びる信号端子(不図示)が制御基板52に接続している。その信号端子は、パワーカード内のスイッチング素子のゲートに繋がっている。信号端子を通じて制御基板52(コントローラ18)からスイッチング素子へ駆動信号(PWM信号)が供給される。
電力変換器100の特徴をまとめると以下の通りである。電力変換器100は、積層ユニット10を備えている。積層ユニット10では、電力変換用のスイッチング素子を収容しているパワーカード3と冷却器2が交互に積層されている。パワーカード3は、スイッチング素子と導通している放熱板33(36)が冷却器2と対向するように配置されている。冷却器2は、内部を液体の冷媒が通る樹脂製の筐体20と、金属製のカバープレート4(5)を有している。筐体20には、積層ユニット10において放熱板33(36)と対向する側面に開口21が設けられている。カバープレート4(5)は、開口21を塞いでいる。その積層ユニット10は、積層方向に荷重が加えられつつ、金属製のハウジング50に収容されている。放熱板33(36)とカバープレート4(5)は、絶縁板6を挟んで対向している。そして、カバープレート4(5)とハウジング50が導通している。そのハウジング50は車両のボディと導通している。放熱板33(36)と絶縁板6とカバープレート4(5)が、スイッチング素子のノイズをボディへ導くバイパスコンデンサを構成する。
筐体20の開口21とそれを塞ぐカバープレート4(5)がパワーカード3の冷却性能を高める。樹脂製の筐体20の側壁の厚みWtが、積層方向の圧力に耐える構造を提供する。ボディグランドGと導通しているカバープレート4(5)と、スイッチング素子の電極と導通している放熱板33(36)と、絶縁板6が、高容量のバイパスコンデンサを構成する。
次に、図9と図10を参照して電力変換器100の変形例を説明する。図9は、変形例の電力変換器100aの断面図である。図9の断面図は、図6の断面図に対応する。この変形例では、カバープレート104(105)をハウジング50に導通させる導電部材161を積層ユニットの下に配置している。延設棒104a、105aはカバープレート104(105)の下縁に設けられている。そして、その延設棒104aと105aの間に、導電部材161の本来から分岐する分岐プレート161aが配置されている。分岐プレート161aは、2回、直角に折れ曲がっており、延設棒104aと105aの夫々に対向している。分岐プレート161aは、延設棒104aと105aの夫々と溶接されている。延設棒104a(105a)は、カバープレート104(105)の一部であるから、分岐プレート161aを含む導電部材161は、その一端がカバープレート104(105)に溶接されていることになる。また、導電部材161の他端が、電力変換器100aのハウジング50にボルト54で固定されている。導電部材161が、一端がカバープレート104(105)に溶接されている接地部材の一例に相当する。
図10は、別の変形例の電力変換器100bの断面図である。図10の断面図は、図8の断面図に対応する。この例では、カバープレート4(5)から伸びる延設棒4a(5a)が、ボルト47によって、冷却器の筐体20と一緒に、押さえ板141に固定されている。本変形例では、押さえ板141は、ハウジング50の一部である。従って、本変形例では、一枚のカバープレート4(5)が、ボルト47にて、筐体20と一緒にハウジング50に固定されている。図10では、一つの冷却器2cのカバープレートだけが筐体と一緒に固定されている。幾つかの冷却器のカバープレートが筐体と一緒に固定されていてもよい。図10の電力変換器100bでは、積層ユニット10がボルト47にて強固にハウジング50に固定される。従ってこの電力変換器100bの積層ユニット10は振動に強い。
図10の変形例の電力変換器100bでは、冷却器2cの延設部材4a(5a)は、その一端がカバープレート4(5)に接続しており、他端がボルト47にて筐体20と共にハウジング50に固定されている。この延設部材4a(4b)が、接地部材の一例に相当する。
変形例の電力変換器100a、100bは、上記説明したポイント以外は、実施例の電力変換器100と同じである。変形例の電力変換器100a、100bも、電力変換器100と同じ利点を有する。
実施例の電力変換器100では、絶縁板6はパワーカード3から独立している。独立した絶縁板の代わりに、パワーカードの放熱板の表面に絶縁膜を形成してもよい。
実施例で説明した技術に関する留意点を述べる。実施例の冷却器2は、両側(Y軸方向)に突出部22を備えており、その突出部22が隣接する冷却器2と接続される。本明細書が開示する技術は突出部を有さない冷却器を採用してもよい。その場合は、隣接する冷却器の貫通孔23同士が別の連結管で接続される。連結管は、伸縮性を有するものがよい。連結管は、例えば、ベローズタイプが好適である。
実施例の電力変換器は、電圧コンバータ回路とインバータ回路の双方を備える。本明細書における電力変換器には、インバータ回路を含むが電圧コンバータ回路は含まないデバイスと、電圧コンバータ回路は含むがインバータ回路は含まないデバイスを含む。電力変換用のスイッチング素子は、パワー半導体素子と呼ばれることもある。スイッチング素子の典型は、IGBTやMOSFETであるが、本明細書が開示する電力変換器は、他のタイプのトランジスタを使うものであってもよい。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
2、2a−e:冷却器
3、3a−3d:パワーカード
4、5:カバープレート
4a、5a、104a、105a:延設棒
6:絶縁板
10:積層ユニット
13:リアクトル
14、15:コンデンサ
16:電圧コンバータ回路
17:インバータ回路
18:コントローラ
19:バイパスコンデンサ
20:筐体
21:開口
22:突出部
23:貫通孔
24、25:筐体側面
27、28:ガスケット
26:窪み
29:フィン
31:半導体チップ
32:スペーサ
33、33a、33b:36:放熱板
34:パッケージ
41、141:押さえ板
48:コンデンサ素子
49:リアクトルユニット
50:ハウジング
50a、50b:支持壁
51:仕切板
52:制御基板
95:メインバッテリ
96:システムメインリレー
97:モータ
100、100a、100b:電力変換器
161:導電部材
200:電気自動車
G:ボディグランド
P1、P2、P3:冷媒流路
T1−T8:スイッチング素子

Claims (5)

  1. 電力変換用のスイッチング素子を収容しているパワーカードと冷却器が交互に積層されている積層ユニットと、
    前記積層ユニットを、収容している金属製のハウジングと、
    を備えており、
    前記パワーカードは、前記冷却器と対向する側面に、前記スイッチング素子と導通している放熱板を有しており、
    前記冷却器は、内部を液体の冷媒が通る樹脂製の筐体であって前記放熱板と対向する側面に開口を有している筐体と、当該開口を塞いでいる金属製のカバープレートを備えており、
    前記放熱板と前記カバープレートの間に絶縁体が挟まれているとともに、当該カバープレートが前記ハウジングと導通している、
    ことを特徴とする電力変換器。
  2. 前記冷却器のカバープレートは、前記開口の周囲の筐体側面にガスケットを介して当接しており、カバープレートが前記筐体側面に押圧されて前記開口の封止が確保されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の電力変換器。
  3. 前記パワーカードは、積層方向の両側に放熱板が配置されており、前記冷却器は、積層方向の両側に開口を有しているとともに夫々の開口を塞ぐカバープレートを有している、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の電力変換器。
  4. 一端が前記カバープレートに接続しており、他端がボルトで前記筐体と共に前記ハウジングに固定されている接地部材をさらに備えることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の電力変換器。
  5. 一端が前記カバープレートに溶接されている接地部材をさらに備えることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の電力変換器。
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