JP2015220259A - 磁気抑制シート及びその製造方法 - Google Patents

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Toshio Tomonari
寿緒 友成
裕文 麻生
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裕文 麻生
黒嶋 敏浩
Toshihiro Kuroshima
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【課題】薄型で電磁波ノイズの吸収性能が高く、製造も容易な磁気抑制シート及びその製造方法を提供する。【解決手段】磁気抑制シート1は、絶縁性の支持フィルム10と、支持フィルム10の一方の主面に無電解めっきにより形成された金属箔11と、金属箔11の一方の主面に磁性金属粉含有樹脂ペーストを塗布することにより形成された磁性膜12とを備える。磁気抑制シート1は、磁性膜12側をノイズ発生源側に向けて設置される。【選択図】図1

Description

本発明は、ノイズ発生源からの電磁波ノイズの放射を抑制する磁気抑制シート及びその製造方法に関するものである。
近年、スマートフォン等の携帯電子機器にはノイズ対策が強く求められている、ノイズ対策の一つとして、内蔵回路を外部ノイズから保護すると共に機器内で発生するノイズの不要輻射を防止するため、ノイズ発生源を磁気抑制シートで覆う方法がある。例えば特許文献1の図4には、導電性支持体と、導電性支持体の少なくとも一方の面に設けられた絶縁性軟磁性体層とを有し、導電性支持体が金属板で構成された電磁波干渉抑制体が開示されている。また、特許文献2の図4には、軟磁性粉末と有機結合剤とからなる複合磁性体と、複合磁性体の外側の面にめっきによって形成された導体層とを有する電磁干渉抑制装置を用いたEMI対策方法が開示されている。
特開平7−212079号公報 特開平9−312489号公報
しかしながら、特許文献1に記載された電磁波干渉抑制体は、導電性支持体として金属板を用いており、導電性支持体の薄型化が困難である。また特許文献2に記載された電磁干渉抑制装置は、導体層が複合磁性体の表面にめっきにより形成されたものであり、薄く均一なめっき膜の形成が難しいという問題がある。
したがって、本発明の目的は、薄型で電磁波ノイズの吸収性能が高く、製造も容易な磁気抑制シート及びその製造方法を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明による磁気抑制シートは、めっきにより形成された金属箔と、前記金属箔の一方の主面に磁性金属粉含有樹脂ペーストを塗布することにより形成された磁性膜とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、金属箔が非常に薄く均一であり、金属箔に対する支持フィルム等も存在しないため、磁気抑制シート全体の薄型化を図ることができる。また、磁性膜で吸収しきれなかった電磁波ノイズが金属箔で反射して磁性膜に戻るので、電磁波ノイズの吸収性能を高めることができる。
本発明による磁気抑制シートは、前記金属箔を支持する絶縁性の支持フィルムをさらに備え、前記金属箔は前記支持フィルムの一方の主面に無電解めっきにより形成されたものであることが好ましい。この構成によれば、金属箔に対する絶縁性を高めることができる。また、金属箔は、磁性膜の表面にめっき形成されたものではなく、支持フィルムの表面に無電解めっきにより形成されたものであるため、金属箔を非常に薄く均一に形成することができる。
本発明において、前記支持フィルムの材料はPET(ポリエチレンテレフタレート)であることが好ましく、前記金属箔の材料はCuであることが好ましい。これらの材料を用いた場合には、金属箔を薄く均一に形成することができ、金属箔から支持フィルムを容易に剥離することができる。
本発明による磁気抑制シートは、前記磁性膜をノイズ発生源側に向けて設置されていることが好ましい。ノイズ発生源からの電磁波ノイズは、磁気抑制シートに入射して磁性膜を通過する際に吸収され、金属箔で反射して磁性膜を再び通過する際に再び吸収されるので、ノイズ吸収効果を高めることができる。
本発明において、前記金属箔には格子状のスリットが形成されており、前記金属箔は前記スリットによって互いに絶縁分離された複数のブロックに分割されていることが好ましい。この構成によれば、金属箔を介して回路や部品間がショートすることを防止することができる。また、スリットの形成位置は支持フィルムの密着性が弱いため、支持フィルムの剥離をさらに容易にすることができる。
また、上記課題を解決するため、本発明による磁気抑制シートの製造方法は、金属箔が形成された支持フィルムを用意する工程と、前記金属箔の一方の主面に磁性金属粉含有樹脂ペーストを塗布することにより磁性膜を形成する工程とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、薄く均一な金属箔を形成することができ、これにより薄型で電磁波ノイズ吸収性能が高い磁気抑制シート全体を製造することができる。
本発明において、前記金属箔が形成された支持フィルムを用意する工程は、前記支持フィルムの一方の主面に前記金属箔を無電解めっきにより形成する工程を含むことが好ましく、前記金属箔を無電解めっきにより形成する前に、前記支持フィルムの前記一方の主面に触媒を含む樹脂を塗布する工程を含むことがさらに好ましい。これによれば、薄く均一な金属層を形成することができ、金属箔からの支持シートの剥離も容易にすることができる。
本発明による磁気抑制シートの製造方法は、前記金属箔から前記支持フィルムを剥離する工程をさらに備えることが好ましい。これによれば、非常に薄い磁気抑制シートを提供することができる。
本発明によれば、薄型で電磁波ノイズの吸収性能が高く、製造も容易な磁気抑制シート及びその製造方法を提供することができる。
図1は、本発明の第1の実施の形態による磁気抑制シートの構造を示す略断面図である。 図2は、磁気抑制シート1の使用状態の一例を示す略断面図である。 図3は、本発明の第2の実施の形態による磁気抑制シートの構造をその使用状態の一例と共に示す略断面図である。 図4は、磁気抑制シート1の製造方法を説明するためフローチャートである。 図5は、本発明の第3の実施の形態による磁気抑制シートの構造を示す図であって、(a)は略断面図、(b)は略平面図である。 図6は、本発明の第4の実施の形態による磁気抑制シートの構造をその使用状態の一例と共に示す略断面図である。 図7は、磁気抑制シート3の製造方法を説明するためフローチャートである。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の好ましい実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態による磁気抑制シートの構造を示す略断面図である。
図1に示すように、この磁気抑制シート1は、支持フィルム10と、支持フィルム10の一方の主面(上面)に形成された金属箔11と、金属箔11の一方の主面(上面)に形成された磁性膜12とを備えている。磁気抑制シート1は、例えば、スマートフォンなどの携帯電子機器に内蔵される回路や部品から発生する電磁波ノイズの放射を抑えるため、筐体面、電子部品が実装された基板面、ICチップの上面、コネクタの外周部等に設けられる。磁気抑制シート1の平面サイズは用途に合わせて適宜設定すればよく、例えば30mm×50mmとすることができる。
支持フィルム10は、金属箔11を支持すると共に、金属箔11によって回路や部品がショートすることがないように金属箔11を絶縁被覆する役割を果たす。支持フィルム10の材料には、例えばPET(ポリエチレンテレフタレート)などの絶縁性樹脂を用いることが好ましい。支持フィルム10の厚さは例えば20μmとすることができる。
金属箔11は、電磁波ノイズの反射面及びシールド面を形成するものであり、シールド特性、加工性、材料コスト等の理由からCuを用いることが好ましい。金属箔11の厚さは1〜5μmであることが好ましい。金属箔11の厚さが1μm未満であるとその取り扱いが難しく、金属箔11が破けるおそれがあるからであり、また金属箔11の厚さを5μmよりもさらに厚くしてもシールド効果が高まることはなく、その他の有利な効果も生じない。このように、金属箔11をその効果が発揮される範囲内でできるだけ薄くすることにより配置の自由度を確保しながら、シートの薄型化と材料コストの低減に寄与することができる。
磁性膜12は、電磁波ノイズを吸収する役割を果たすものであり、磁性金属粉を樹脂バインダ中に分散させた磁性金属粉含有樹脂で構成されている。磁性膜12の厚さは25〜100μmであることが好ましい。磁性膜12の厚さが25μm未満である場合には、磁性金属粉含有樹脂を設けることによる効果が得られず、しかも磁性金属粉含有樹脂ペーストの塗布により形成する場合に、ペーストを非常に薄く、ムラなく均一に形成することが難しいからである。また、厚さが100μmを超えたとしてもそのことによって効果が高まることはなく、磁気抑制シート1が無駄に厚くなるだけだからである。
磁性金属粉含有樹脂に含まれる磁性金属粉は、電磁波減衰材料として機能するものであり、パーマロイ(Fe−Ni合金)、スーパーパーマロイ(Fe−Ni−Mo合金)、センダスト(Fe−Si−Al合金)、Fe−Si合金、Fe−Co合金、Fe−Cr合金、Fe−Cr−Si合金等であることが好ましい。またバインダとしての樹脂には、フェノール樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂、ポリテトラフルオロエチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリエーテルサルフォン、ポリフェニレンスルフィド、PET、PBT、ポリアリレート、シリコン樹脂、ジアリルフタレート、ポリイミド等を用いることができる。
図2は、磁気抑制シート1の使用状態の一例を示す略断面図である。
図2に示すように、磁気抑制シート1は、ノイズ発生源であるプリント基板20上の電子部品21の上面に接着層22を介して貼り付けられる。その際、磁気抑制シート1は実装の方向性を有しており、磁性膜12が電子部品21側を向いた状態で貼り付けられる。電子部品21から発生した破線矢印で示す電磁波ノイズNは磁気抑制シート1に入射し、磁性膜12を通過する際にその一部が吸収される。またこのとき吸収されなかった電磁波ノイズNは金属箔11で反射し、磁性膜12を再び通過するので、電磁波ノイズNは再び吸収される。このように、磁性膜12は入射した電磁波ノイズに対して2度作用するので、ノイズ吸収効果を高めることができる。
上記実施形態による磁気抑制シート1は、金属箔11の表面に貼り付いた支持フィルム10を剥がした状態で使用することもできる。
図3は、本発明の第2の実施の形態による磁気抑制シートの構造をその使用状態の一例と共に示す略断面図である。
図3に示すように、この磁気抑制シート2は、第1の実施の形態による磁気抑制シート1から支持フィルム10が除去されたものであり、金属箔11と、金属箔11の一方の主面(上面)に形成された磁性膜12とを備えている。磁気抑制シート2は、ノイズ発生源であるプリント基板20上の電子部品21の上面に接着層22を介して貼り付けられる。その際、磁気抑制シート2は、磁性膜12を電子部品21側に向けて貼り付けられる。
ノイズ発生源となる電子部品21の上面に貼り付けられた磁気抑制シート2の上方に筐体を構成する樹脂カバー23が近接配置され、磁気抑制シート2の金属箔11が他の金属と接触する可能性がほとんどない場合、支持フィルム10は不要な絶縁被覆であり、磁気抑制シート1の厚みや重量を増やす原因となるだけである。このような場合、本実施形態のように支持フィルム10が除去された磁気抑制シート2を使用することにより、磁気抑制シート2の薄型化及び軽量化を図ることができる。スマートフォンに代表される近年の携帯電子機器にはその厚さを極限まで薄くすることが求められているが、本実施形態によれば、磁気抑制シート2の設置の自由度を高めると共に、磁気抑制シート2が設置されるスマートフォン等の携帯電子機器の薄型化及び軽量化を図ることができる。
図4は、磁気抑制シート1の製造方法を説明するためフローチャートである。
図4に示すように、磁気抑制シート1の製造では、まず支持フィルム10を用意し(ステップS11)、支持フィルム10の上面に無電解めっき用の触媒を含む樹脂を塗布により形成する(ステップS12)。支持フィルム10には例えば厚さ20μmのPETフィルムを用いることができる。また触媒を含む樹脂としては、パラジウムを含むエポキシ樹脂を用いることができる。
次に、触媒を含む樹脂が塗布された支持フィルム10の表面に金属箔11を無電解めっきにより形成する(ステップS13)。金属箔11の材料はCuを用いることが好ましく、その厚さは1〜5μmであることが好ましい。支持フィルム10の全面に触媒を含む樹脂が塗布されることにより、金属箔11も支持フィルム10の全面に形成される。
次に、金属箔11の上面に厚さ25〜100μmの磁性膜12を形成する。磁性膜12は、金属箔11の上面に磁性金属粉含有樹脂ペーストを塗布し、これを硬化させることにより形成することができる(ステップS14,S15)。以上により、図1に示した磁気抑制シート1が完成する。さらに、金属箔11及び磁性膜12の積層体から支持フィルム10を必要に応じて剥離する(ステップS16)ことにより、図3に示した磁気抑制シート2が完成する。
以上説明したように、本実施形態による磁気抑制シート1は、支持フィルム10上に形成された金属箔11と、金属箔11の表面に形成された磁性膜12とを備え、磁性膜12で吸収しきれなかった電磁波ノイズが金属箔11で反射して磁性膜12に戻るので、電磁波ノイズの吸収性能を高めることができる。また、磁性膜12は金属箔11の表面に磁性金属粉含有樹脂ペーストの塗布により形成されたものであり、金属箔11と磁性膜12との密着性が良いので、金属箔11から支持フィルム10を容易に剥離させることができる。さらに、金属箔11は磁性膜12の表面にめっき形成されたものではなく、支持フィルム10の表面に無電解めっきにより形成されたものであるため、金属箔11を非常に薄く均一に形成することができる。したがって、薄型で電磁波ノイズの吸収性能が高い磁気抑制シートを実現することができる。
図5は、本発明の第3の実施の形態による磁気抑制シートの構造を示す図であって、(a)は略断面図、(b)は略平面図である。
図5(a)及び(b)に示すように、この磁気抑制シート3は、金属箔11に格子状のスリット13が形成されており、これにより金属箔11が複数のブロックに分割されていることを特徴としている。特に限定されないが、磁気抑制シート3の平面サイズが30mm×50mmであるとき、金属箔11の格子1個の寸法は10mm×10mm、格子状のスリット13の幅は100μmとすることができる。
図1に示した磁気抑制シート1は、金属箔11が支持フィルム10の全面を覆うベタパターンであり、磁気抑制シート1の全周にわたってその端面に金属箔11の端面が露出しているので、磁気抑制シート1の外周の任意の2点間の電気的導通が確保され、周囲の部品間でショートが発生する原因となるおそれがある。しかし、金属箔11が複数のブロックに分割され、各ブロックが相互に絶縁分離されているので、周囲の回路や部品間のショートを防止することができる。すなわち図5(b)に示すように、磁気抑制シート3の外周の一点P1と他の一点P2との電気的接続をスリット13で断ち切ることができ、これにより回路や部品間のショートを防止することができる。
また、金属箔11がベタパターンである場合、磁気抑制シート1の全面において支持フィルム10の密着性が高くなるが、金属箔11がスリット13によって一定の間隔で分割されている場合には、支持フィルム10の密着性が弱い部分が平面方向において一定の間隔で存在することになるので、支持フィルム10を金属箔11から容易に剥がすことができる。
図6は、本発明の第4の実施の形態による磁気抑制シートの構造をその使用状態の一例と共に示す略断面図である。
図6に示すように、この磁気抑制シート4は、第3の実施の形態による磁気抑制シート3から支持フィルム10が除去されたものであり、金属箔11と、金属箔11の一方の主面(上面)に形成された磁性膜12とを備えている。磁気抑制シート4は、ノイズ発生源であるプリント基板20上の電子部品21の上面に接着層22を介して貼り付けられる。その際、磁気抑制シート4は、磁性膜12を電子部品21側に向けて貼り付けられる。
磁気抑制シート4がノイズ発生源となる電子部品21の上面に貼り付けられ、磁気抑制シート4の上方に筐体を構成する樹脂カバー23が近接配置され、磁気抑制シート4の金属箔11が他の金属と接触する可能性がほとんどない場合、支持フィルム10は不要な絶縁被覆であり、磁気抑制シート1の厚みや重量を増やす原因となるだけである。このような場合、本実施形態のように支持フィルム10が除去された磁気抑制シート4を使用することにより、磁気抑制シート4の薄型化及び軽量化を図ることができる。さらに、本実施形態による磁気抑制シート4は金属箔11が格子状のスリット13を有するものであるため、支持フィルム10を容易に剥離することが可能である。
図7は、磁気抑制シート3の製造方法を説明するためフローチャートである。
図7に示すように、磁気抑制シート3の製造では、まず支持フィルム10を用意し(ステップS21)、支持フィルム10の表面に触媒を含む樹脂を塗布により形成する(ステップS22)。このとき、格子状のスリットパターンが形成されたマスクを用いて触媒を含む樹脂をスクリーン印刷により形成する。支持フィルム10には例えば厚さ20μmのPETフィルムを用いることができる。また触媒としてはパラジウムを用いることができ、樹脂としてはエポキシ樹脂を用いることができる。
次に、触媒を含む樹脂が塗布された支持フィルム10の表面に金属箔11を無電解めっきにより形成する(ステップS23)。金属箔11の材料はCuを用いることが好ましく、その厚さは1〜5μmであることが好ましい。触媒を含むエポキシ樹脂が塗布されていない領域(スリットパターン)には金属箔11がめっき形成されないので、金属箔11は図5(b)に示すような格子状のスリット13によって分割された複数のブロックパターンとなる。
次に、金属箔11の上面に厚さ25〜100μmの磁性膜12を形成する。磁性膜12は、金属箔11の上面に磁性金属粉含有樹脂ペーストを塗布し、これを硬化させることにより形成することができる(ステップS24,S25)。以上により、図5に示した磁気抑制シート3が完成する。さらに、金属箔11及び磁性膜12の積層体から支持フィルム10を必要に応じて剥離する(ステップS26)ことにより、図6に示した磁気抑制シート4が完成する。
以上説明したように、本実施形態による磁気抑制シート3は、第1の実施の形態による発明の効果に加えて、支持フィルム10を容易に剥離させることができる。また、磁気抑制シート3の周囲の回路や部品間が磁気抑制シート3を介してショートする確率を大幅に低減することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、上記の実施形態に限定されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
例えば、上記実施形態においては、支持フィルム10の材料としてPETを、また金属箔11の材料としてCuをそれぞれ挙げたが、本発明はこれらの材料に限定されず、支持フィルム10にポリプロピレン、ポリイミド等の他の樹脂材料を用いてもよく、金属箔11にAu、Pt等の他の金属材料を用いてもかまわない。
1,2,3,4 磁気抑制シート
10 支持フィルム
11 金属箔
12 磁性膜
13 スリット
20 プリント基板
21 電子部品
22 接着層
23 樹脂カバー

Claims (10)

  1. めっきにより形成された金属箔と、
    前記金属箔の一方の主面に磁性金属粉含有樹脂ペーストを塗布することにより形成された磁性膜とを備えることを特徴とする磁気抑制シート。
  2. 前記金属箔を支持する絶縁性の支持フィルムをさらに備え、
    前記金属箔は前記支持フィルムの一方の主面に無電解めっきにより形成されたものである、請求項1に記載の磁気抑制シート。
  3. 前記支持フィルムの材料はPETである、請求項2に記載の磁気抑制シート。
  4. 前記金属箔の材料はCuである、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の磁気抑制シート。
  5. 前記磁性膜をノイズ発生源側に向けて設置されている、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の磁気抑制シート。
  6. 前記金属箔には格子状のスリットが形成されており、前記金属箔は前記スリットによって互いに絶縁分離された複数のブロックに分割されている、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の磁気抑制シート。
  7. 金属箔が形成された支持フィルムを用意する工程と、
    前記金属箔の一方の主面に磁性金属粉含有樹脂ペーストを塗布することにより磁性膜を形成する工程とを備えることを特徴とする磁気抑制シートの製造方法。
  8. 前記金属箔が形成された支持フィルムを用意する工程は、前記支持フィルムの一方の主面に前記金属箔を無電解めっきにより形成する工程を含む、請求項7に記載の磁気抑制シートの製造方法。
  9. 前記金属箔が形成された支持フィルムを用意する工程は、前記金属箔を無電解めっきにより形成する前に、前記支持フィルムの前記一方の主面に触媒を含む樹脂を塗布する工程を含む、請求項8に記載の磁気抑制シートの製造方法。
  10. 前記金属箔から前記支持フィルムを剥離する工程をさらに備える、請求項7乃至9のいずれか一項に記載の磁気抑制シートの製造方法。
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