JP2015218422A - 多層抄き紙 - Google Patents

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Abstract

【課題】 高温多湿の環境下でも破れ難く、印刷適正を有する多層抄き紙を提供すること。【解決手段】 パルプを主成分とし、表層と裏層とを含む2層以上の紙層からなる多層抄き紙であって、前記表層に含まれるパルプのうち70〜100質量%がLBKPであり、多層抄き紙全体に含まれるパルプのうち40〜70質量%がNBKPであり、多層抄き紙全体のパルプに対して、0.3〜2質量%の湿潤紙力増強剤が含まれ、坪量が100〜300g/m2である。【選択図】図1

Description

本発明は、多層抄き紙に関する。更に詳しくは、印刷適性に優れ、高温多湿の環境下で破れ難い多層抄き紙に関する。
従来より、車や機械などの製造工程では機械部品などを区分け又は管理するために紙製カードが用いられている。この種の紙製カードは、パレット等のカード差し込み部分に差し込んだり、クリップ等で直接固定、若しくは吊り下げるという形で使用されることが多い。車や機械などの製造工程では、塗装工程や洗浄工程、熱風乾燥工程等があり、作業環境は高温多湿となるため、これらの紙製カードには高温多湿の環境下でも破れずに使用できることが必要とされる。また同時に、紙製カードへは区分けや管理に必要な情報が、文字やバーコード、図柄などが熱転写方式、凸版印刷、グラビア印刷など様々な印刷方式で印刷されることから、紙製カードにはこれらの印刷適性を満足するために高い表面平滑性が求められる。
高温多湿の環境下でも破れずに使用できる紙として、特許文献1には、紙層中にエポキシ基を有する湿潤紙力剤、ポリアクリルアミド系の乾燥紙力増強剤及び水酸化アルミニウムからなる填料を添加した耐熱紙が開示されている。また、特許文献2には、高い表面平滑性を有する紙として、塗工紙をスーパーカレンダーにより平滑化処理した熱転写記録用紙が開示されている。また、特許文献3には、紙層中に雁皮繊維とワラパルプとを配合した熱転写画像受容紙が開示されている。
特開平7−229088 特開2003−276348 特開平5−32077
しかしながら、特許文献1に記載された紙は耐水性、耐熱性は満足できるものの、表層のNBKPの配合量が多すぎることから紙表面の平滑性が低く、熱転写方式では白抜けなど印字ムラが発生し、凸版印刷では文字の潰れや線が欠け、グラビア印刷では印字部の濃淡ムラが発生しやすいという問題がある。また、特許文献2の熱転写記録用紙は塗工層に水に馴染みやすい澱粉などの水溶性バインダーを使用しているため、高温多湿の環境下ではカールや波打ちが発生し易く、且つ破れ易くなるという問題がある。また、特許文献3の熱転写画像受容紙は、独特な風合と強靭さが特徴であるが、雁皮繊維を多量に配合するため、表面の平滑性を必要とする熱転写方式での白抜けや印字ムラを抑制できないという問題がある。
本発明はこのような問題を鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、高温多湿の環境下でも破れ難く、且つ熱転写方式、凸版印刷、グラビア印刷などの印刷適性を満足できる程度の表面平滑性を有する多層抄き紙を提供することにある。
本発明の他の目的並びに作用効果については、本明細書の以下の記述を参照することにより、当業者であれば容易に理解されるであろう。
本発明の多層抄き紙は、パルプを主成分とし、表層と裏層とを含む2層以上の紙層からなる多層抄き紙であって、前記表層に含まれるパルプのうち70〜100質量%がLBKPであり、多層抄き紙全体に含まれるパルプのうち40〜70質量%がNBKPであり、坪量が100〜300g/m2であり、湿潤紙力増強剤が含まれることを特徴とする。
このような構成によれば、表層は表面の地合が比較的均一であり、平滑性が高く、且つ、表面のクッション性も良好であることから熱転写方式、凸版印刷、グラビア印刷などの印刷適性を有するものとなる。また、多層抄き紙全体としてはNBKPの配合量が比較的多いことから強度に優れ、高温多湿の環境下でも破れ難い多層抄き紙とすることができる。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記表層の表面を、プリズムの平坦面を3.4MPaの押し圧で押し当てた場合に、0.16mm2未満の面積を有する微小非接触部を含む接触部と、0.16mm2以上の面積を有する非接触部とに分類したときに、測定部面積に対する前記非接触部の合計面積の割合を示す「非接触部の合計面積率」が3.0%未満であってもよい。
このような構成によれば、表層の表面の地合が均一になり、表層のクッション性も均一、且つ潰れ易くすることができ、良好な印刷適性を有する表層を設けた多層抄き紙が得られる。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記多層抄き紙全体のパルプに対して、0.3〜2質量%の湿潤紙力増強剤が含まれていてもよい。
このような構成によれば、多層抄き用紙全体としての強度がより高くなり、高温多湿の環境下でもより破れ難い用紙とすることができる。
本発明の好ましい実施の形態においては、少なくとも前記表層側の表面には、ポリアクリルアミド及び/又はアクリル酸エステル共重合体等のエマルジョン型バインダを含む塗工液を用いて、片面あたり1〜2.5g/m2の範囲でサイズプレス処理が施されていてもよい。
このような構成によれば、より強度に優れた多層抄き用紙とすることができる。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記表層に配合されるパルプの濾水度が、300〜600ml(CSF)の範囲であってもよい。
このような構成によれば、強度が高く、より破れ難い多層抄き用紙とすることができる。
本発明の好ましい実施の形態においては、多層抄き紙のCD方向(横方向)について、引裂強さが2000mN以上、且つ湿潤引裂強さが2400mN以上であってもよい。
このような構成によれば、更に高温多湿の環境下でも破れ難くすることができ、十分な強度を有する多層抄き紙が得られる。
本発明の多層抄き紙は、高温多湿の環境下でも破れ難く、且つ熱転写方式、凸版印刷、グラビア印刷などの印刷適性を満足できる。
実施例の構成及び物性評価結果を示す図表(その1)である。 実施例の構成及び物性評価結果を示す図表(その2)である。 比較例の構成及び物性評価結果を示す図表である。
以下、本発明について説明するが、本発明はこれらの実施形態に限定して解釈されるものではない。
本発明の多層抄き紙は、パルプを主成分とし、表層と裏層とを含む2層以上の紙層からなる多層抄き紙であって、前記表層に含まれるパルプのうち70〜100質量%がLBKPであり、多層抄き紙全体に含まれるパルプのうち40〜70質量%をNBKPであり、坪量を100〜300g/m2とするものであり、湿潤紙力増強剤が含まれる。
本発明の多層抄き紙に用いるパルプとしては、ユーカリ、ポプラなど広葉樹からなるLBKP(広葉樹晒クラフトパルプ)とモミ、マツなど針葉樹からなるNBKP(針葉樹晒クラフトパルプ)の木材パルプを主に用いる。他のパルプとしては、亜硫酸パルプ(SP)などの化学パルプ、砕木パルプ(GP)、サーモメカニカルパルプ(TMP)などの機械パルプ、ワラ、バガス、ヨシ、ケナフなど非木材パルプも本発明の目的とする効果を損ねない範囲で用いることができる。また、LBKPやNBKPとして、目的とする効果を損ねない範囲であれば古紙パルプを用いても良い。
LBKPとNBKPとを比較すると、LBKPの方が繊維が細く短いため、LBKPを多く含む紙は地合が良く、表面の平滑性が高くなる傾向にあり、印刷適性を満足させやすい。一方のNBKPは、LBKPよりも繊維が長く太いため、NBKPを多く含む紙は紙力強度の比較的高い紙となる。このため本発明の多層抄き紙では、表層にLBKPを比較的多く配合することにより表層の表面の平滑性を高めて印刷適性を満足させる一方で、多層抄き紙全体ではNBKPの配合比率を上げることで、強度に優れ、高温多湿の環境下でも破れ難い構成とする。
本発明の多層抄き紙において、表層に配合するパルプは、その70〜100質量%、好ましくは80〜100質量%をLBKPとする。また、多層抄き紙全体に配合するパルプのうち40〜70質量%、好ましくは50〜60質量%をNBKPとする。
表層のLBKPの配合量が70質量%未満の場合、熱転写方式、凸版印刷、グラビア印刷などで印字ムラ、印刷ムラをおこすなど十分な印刷適性が得られないおそれがある。多層抄き紙全体でのNBKPの配合量が40質量%を下回ると強度が不足し、高温多湿の環境下での使用に耐えられないおそれがある。また、多層抄き紙全体でのNBKPの配合量が70質量%を上回ると、高い強度は得られるが、表層の印刷適性に悪影響を及ぼす可能性がある。
本発明の多層抄き紙は、表層と裏層とからなる2層の構成であっても、表層と裏層との間に1層以上の中間層を設けた3層以上の構成であってもよい。また、表層、裏層、中間層のそれぞれは、互いに異なる厚さ・坪量であってもよい。
先にも述べたように、本発明に係る多層抄き紙は、表層に配合するパルプ中のLBKPの割合を70〜100質量%と高くする一方で、多層抄き紙全体では配合するパルプのうち40〜70質量%をNBKPとすることで印刷適正と破れ強さを両立させるものである。このため、表層と裏層の2層構造とする場合であれば裏層中のNBKPの割合を高くする必要があるし、表層、裏層、1層以上の中間層からなる構成であれば、中間層、若しくは裏層と中間層のNBKPの割合を高くすることで、上述の条件を満たすことができる。表層と裏層からなる2層の構成とする場合には、表層に比べて裏層の坪量を大きくすることにより、多層抄き紙全体に配合するNBKPの割合をコントロールしやすくなり、多層抄き紙全体としての強度を確保しやすくなる。また、表層、裏層、中間層からなる3層以上の構成とする場合には、表層と裏層と中間層とのそれぞれを異なる原料としてもよいし、表層と裏層とを同一原料とし、中間層の原料配合と坪量とを調整することで多層抄き紙全体のNBKP配合量を調整してもよい。尚、表層と裏層とを同一原料とした場合には、表裏両面ともに平滑性が高く、印刷適性を満足する多層抄き紙とすることができる。
本発明の多層抄き紙の坪量は100〜300g/m2とする。坪量が100g/m2を下回ると、多層抄き紙全体としての強度が不足して高温多湿の環境下での使用に耐えられない。一方、坪量が300g/m2を上回ると、厚みが増すためプリンターでの通紙が困難となる。
また、表層、裏層、中間層の各層毎の坪量は特に限定するものではないが、表層の坪量については35g/m2以上であることが好ましい。表層の坪量が35g/m2を下回ると、裏層又は中間層の表面性の影響が表層に表れやすくなり、表層の表面の平滑度が低下して印刷適正の悪化につながるおそれがある。表層の坪量の上限については特に限定はしないが、180g/m2程度までが一般できであると考えられる。なお、裏層を表層と同一の原料として裏層も印刷適正を有するように構成した場合には、裏層についても坪量を35g/m2とすることが好ましい。
表層に配合するパルプの濾水度は、特に限定するものではないが、300〜600ml(CSF)とすることが好ましい。濾水度をこの範囲とすることにより、表層の表面の平滑性を高くすることができる。300ml(CSF)を下回ると紙表層のクッション性が低下し、印刷適性を損ねるおそれがある。600ml(CSF)を上回ると表面の平滑性が低下するおそれがある。裏層又は中間層に配合するパルプの濾水度は、特に限定するものではなく、目的とする紙力等に応じて設定することができる。好ましくは、300〜700ml(CSF)とする。
本発明においては、印刷適正を高めるために表層表面の平滑性を高めることが好ましい。ここで、用紙表面の平滑性については、一定加圧時の非接触面積率で規定する。表層表面の平滑性を一定加圧時の非接触面積率で規定したのは、当該測定方法は熱転写方式、凸版印刷、グラビア印刷などの印刷時の平滑性をより再現しやすく、パーカー・プリント・サーフ(PPS)やベック平滑度などの、いわゆるエアリーク法による平滑度測定法よりも直接的な表面状態を把握できるという理由による。ここで、一定加圧時における非接触面積率を測定する手段としてはPST2600(FIBRO system AB社製)を使用し、測定時の条件としてクランピング時間を1.0秒とした。以下、測定方法について説明する。
まず、特定のクランピング圧力(押し圧)及び特定の時間(押し圧は3.4MPaであり、かつ、クランピング時間は1.0秒)にて紙をプリズムとバッキングプレートとでクランプする。次いで、紙の表面に押し当てたプリズムを介して紙の表面に斜め上方から光を当てて反射光を上部CCDカメラにて読み取る。そして、市販パーソナルコンピューターに取り付けたPST2600の専用画像解析基盤及び専用プログラムによって、測定画像からプリズム表面と紙表面との接触/非接触部を算出する。ここで、接触部とは、プリズム表面と紙表面との微少非接触部面積が0.16mm2未満の部分であり、非接触部とは、プリズム表面と紙表面との微少非接触部面積が0.16mm2以上の部分である。非接触部は、面積に応じて階級分けされるため、着肉不良による画線部の欠けと相関するデータが得られる。面積の大きな非接触部が多いと、印刷インキが定着しにくくなり、印画部の欠けの原因となりやすい。以上の原理によって、いわゆるエアリーク法による平滑度測定法よりも直接的な表面状態測定を行うことが可能となる。本発明においては、測定部面積に対する前記非接触部の合計面積の割合を示す「非接触部の合計面積率(以下、「MA値」と記載することがある)」は、測定部面積(10mm×13mm)に対する0.16mm2以上の面積を有する非接触部の合計面積の割合であり、次に示す(数1)から求める。
MA値[%]=(0.16mm2以上の面積を有する非接触部の合計面積[mm2]÷測定部面積[mm2])×100・・・(数1)
数1において、測定部面積とは、プリズムの押し当て面のうち、光を当てる実際の測定部分の面積である。また、測定条件は、押し圧3.4MPa、クランピンク時間1.0秒である。
圧をかけた際にプリズムと用紙表面との非接触部が少ないということは、印刷時にヘッドと用紙表面との非接触部が少ないということでもあり、グラビア印刷や凸版印刷等のヘッドに印圧をかけて行う印刷方法において印刷適正が高いということを意味する。即ち、用紙表面のクッション性(弾力)が良好で圧をかけた際の非接触部が少なければ、通常状態における平滑性が低くても印圧をかけた状態では用紙表面の凹凸が少なくなり、グラビア印刷や凸版印刷について良好な印刷適正が得られるものである。例えば、新聞用紙も用紙表面の平滑性は低いが、クッション性があるため凸版印刷による印刷適正は良好なものとなる。
本発明の多層抄き紙においては、上記(数1)により求められたMA値が3.0%未満であることが好ましい。MA値が3.0%未満であれば、表層の表面の地合及び表層のクッション性が均一であり、印圧を加えた際に用紙表面の凹凸が少なくなるため、良好な印刷適性を有する表層とすることができる。一方、MA値が3.0%以上の場合は、表層の表面に大きな凹みが多く存在することとなり、熱転写方式、凸版印刷、グラビア印刷などで印字ムラ、印刷ムラをおこすなど十分な印刷適性が得られないおそれがある。なお、MA値のコントロール方法としては、カレンダー処理を行う、パルプを選択する、嵩高な紙となるように調製する、等の方法が考えられる。
本発明において、MA値を3.0%未満とする具体的手段については特に限定するものではないが、多層抄き紙をカレンダー処理する方法が挙げられる。本発明の多層抄き紙は、表層にLBKPを70〜100質量%配合するため、表層の表面の平滑性を比較的高くすることができるが、多層抄き紙の抄造時にソフトカレンダー処理を行うなどしてMA値を3.0%未満とすることができる。尚、本発明の多層抄き紙を3層以上の構成とし、表層と裏層の原料を同じとした場合には、表層の表面と裏層の表面のMA値を共に3.0%未満とすることも可能である。この場合、表裏両面ともに良好な印刷適性を有する多層抄き紙とすることができる。
本発明の多層抄き紙は、高温多湿の環境下の破れ難さを考慮して、CD方向(横方向)の引裂強さが2000mN以上であり且つCD方向(横方向)の湿潤引裂強さが2400mN以上であることが好ましい。このような条件を満たす多層抄き紙であれば、高温多湿の環境条件においても十分な破れ強さを有することが保証される。引裂強さを2000mN以上とする方法は特に限定するものではなく、前述した多層抄き紙全体に含有するパルプのうち40〜70質量%をNBKPとすることで達成することもできるが、内添紙力増強剤及び/又は外添紙力増強剤を用いることでより達成させやすくできる。
ここで内添紙力増強剤としては、ポリビニルアルコール、カチオン澱粉、両性澱粉、カチオン性ポリアクリルアミド、両性ポリアクリルアミド、カルボキシメチルセルロース、グラフト重合澱粉等を用いることができる。また、外添紙力増強剤としては、各種ポリビニルアルコールや、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース等のセルロース誘導体、ポリアクリルアミド、ポリエチレンオキサイド、ポリプロピレンオキサイド、でんぷん、変性でんぷん、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸ソーダ、カゼイン等の水溶性バインダ、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリイソブチレン、ポリスチレン、ポリアクリルアミド、ポリアクリル酸エチル、ポリメタクリル酸メチル、ポリアクリロニトリル、ポリブタジエン、ポリイソプレン、ポリエチレンテレフタレート、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、アルキド樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体、変性スチレン−ブタジエン共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体、メチルメタアクリレート−ブタジエン共重合体、アクリル酸エステル−メタアクリル酸エステル共重合体等のエマルジョン型バインダ又はエマルジョン型であるウレタン樹脂バインダ等を用いることができ、その付与方法としては二本ロールサイズプレス、ゲートロールコータ等を用いて塗布または含浸することができる。これらの中でもより内部結合強さを高くするという理由から、ポリアクリルアミド及び/又はアクリル酸エステル共重合体等のエマルジョン型バインダを外添することが好ましい。サイズプレスで塗布するのであれば、固形分換算で、片面あたり1〜2.5g/m2の範囲で塗布することが好ましい。
また、湿潤引裂強さを2400mN以上とする方法も特に限定するものではないが、湿潤紙力増強剤を用いることが好ましい。湿潤紙力増強剤としては、ポリアミド−ポリアミンエピクロルヒドリン樹脂、尿素−ホルムアルデヒド樹脂、エポキシ化ポリアミド樹脂、メラミン−ホルムアルデヒド樹脂、尿素−ホルムアルデヒド樹脂等を用いることができ、これらの中でもポリアミンエピクロルヒドリン系の湿潤紙力増強剤を用いることが好ましい。一例であるが、本発明の多層抄き紙を坪量200g/m2とした場合、ポリアミンエピクロルヒドリン系の湿潤紙力増強剤を、多層抄き紙全体のパルプに対して0.3〜2質量%含有させることにより、容易に湿潤引裂強さを2400mN以上とすることができる。
また、引裂強さと湿潤引裂強さは、裏層又は中間層に配合するパルプの濾水度を調整することによっても向上させることができる。パルプの濾水度は、300ml(CSF)以上にすることが好ましい。濾水度が300ml(CSF)未満となると繊維間結合は強くなるが、パルプ自体の強度が弱くなるため、好ましくない。パルプの濾水度が300ml(CSF)以上であるとパルプ自体の強度を保持することができるため、引裂強さを2000mN以上とし、湿潤引裂強さ2400mN以上とすることが容易となる。
本発明の多層抄き紙には、パルプと上述の紙力増強剤、湿潤紙力増強剤以外にも、填料、サイズ剤、嵩高剤、歩留り向上剤、濾水性向上剤、硫酸バンド、着色染料、着色顔料、蛍光増白剤、蛍光消色剤、pH調整剤、消泡剤、ピッチコントロール剤、スライムコントロール剤などの各種助剤を必要に応じて含有させることができる。ここで、サイズ剤を添加する場合には、パルプ100質量%に対して0.05〜0.5質量%の範囲で添加することが好ましい。また、澱粉、ポリビニルアルコール、ポリアクリルアミドなど各種表面紙力剤やロジン系サイズ剤、合成サイズ剤、中性サイズ剤などの表面サイズ剤が二本ロールサイズプレス、ゲートロールコータ等を用いて塗布または含浸されてもよい。
本発明の多層抄き紙の抄造方法としては、特に限定するものでなく、円網抄紙機、長網抄紙機、短網抄紙機、傾斜ワイヤー抄紙機など公知の抄紙方法を用いることができる。
本発明の多層抄き紙にはカレンダー処理を行うことも可能である。カレンダー処理を行って更に表面の平滑性を高くすることにより、各種印刷適性を向上させることができる。特に熱転写方式による印字において、白抜けなどの印字ムラの抑制となる。多層抄き紙へのカレンダー処理方法については特に限定するものではなく、公知のカレンダー処理方法を用いることが可能であり、マシンカレンダー、スーパーカレンダーなど多段式のカレンダー、ソフトカレンダー等を用いることができる。カレンダー処理を行う際の線圧は特に限定するものではないが、マシンカレンダーであれば3ニップ(3回通し)で線圧50〜100kg/cm、ソフトカレンダーであれば2ニップ(2回通し)で線圧50〜100kg/cm程度であることが望ましい。
以下、本発明に係る多層抄き紙の実施例について具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。また、実施例中の「部」及び「%」は特に断らない限り乾燥固形分での「質量部」及び「質量%」を示す。
(実施例1)
<表層の紙料調製>
LBKP(フリーネス500mlCSF)100部を水中に分散してパルプスラリーとし、このパルプスラリーに、タルク(太平タルク社製)0.5部、サイズ剤としてアルキルケテンダイマー系サイズ剤(商品名:SE−2360、星光PMC社製)0.1部、紙力増強剤としてポリアミンエピクロロヒドリン樹脂(商品名:WS−4010、星光PMC社製)0.5部を添加し、表層の紙料を調製した。
<裏層の紙料調製>
LBKP(フリーネス500mlCSF)100部を水中に分散してパルプスラリーとし、このパルプスラリーに、タルク(太平タルク社製)0.5部、サイズ剤としてアルキルケテンダイマー系サイズ剤(商品名:SE−2360、星光PMC社製)0.1部、紙力増強剤としてポリアミンエピクロロヒドリン樹脂(商品名:WS−4010、星光PMC社製)0.5部を添加し、裏層の紙料を調製した。
<中層の紙料調製>
NBKP(フリーネス500mlCSF)100部を水中に分散してパルプスラリーとし、このパルプスラリーに、タルク(太平タルク社製)0.5部、サイズ剤としてアルキルケテンダイマー系サイズ剤(商品名:SE−2360、星光PMC社製)0.1部、紙力増強剤としてポリアミンエピクロロヒドリン樹脂(商品名:WS−4010、星光PMC社製)0.5部を添加し、中層の紙料を調製した。
<多層抄き紙の抄造>
上記3種類の紙料を用いて、円網式抄紙機にて表層/中層/中層/裏層の構成となるように4層抄き合わせで抄紙し、多層抄き紙を得た。抄紙時には、二本ロールサイズプレスにて、外添紙力剤として変性ポリアクリルアミド系樹脂(商品名:ST−5000、星光PMC社製)の6.0%水溶液を、多層抄き紙の両面当たり40ml/m2となるように塗布して乾燥後、4段3ニップ、線圧100kg/cmの条件でカレンダー処理を行った。各層の坪量はそれぞれ50g/m2であり、多層抄き紙の坪量は202.4g/m2であった。
(実施例2)
表層の紙料調製及び裏層の紙料調製において、パルプの配合を、LBKP(フリーネス500mlCSF)100部から、NBKP(フリーネス500mlCSF)20部、LBKP(フリーネス500mlCSF)80部に変更した以外は、実施例1と同様にして多層抄き紙を得た。
(実施例3)
表層及び裏層の紙料調製において、パルプの配合を、LBKP(フリーネス500mlCSF)100部から、NBKP(フリーネス500mlCSF)30部、LBKP(フリーネス500mlCSF)70部に変更し、円網式抄紙機にて表層/中層/裏層の構成となるように3層抄き合わせで抄紙し、表層と裏層の坪量を50g/m2、中層の坪量を100g/m2とした以外は実施例1と同様にして多層抄き紙を得た。
(実施例4)
表層及び裏層の坪量を38g/m2とし、中層の坪量をそれぞれ62g/m2とした以外は実施例2と同様にして多層抄き紙を得た。
(実施例5)
中層の紙料調製において、パルプの配合を、NBKP(フリーネス500mlCSF)100部から、NBKP(フリーネス500mlCSF)60部、LBKP(フリーネス500mlCSF)40部に変更し、表層及び裏層の坪量を35g/m2とし、中層の坪量をそれぞれ65g/m2とした以外は実施例2と同様にして多層抄き紙を得た。
(実施例6)
中層の紙料調製において、パルプの配合を、NBKP(フリーネス500mlCSF)100部から、NBKP(フリーネス500mlCSF)60部、LBKP(フリーネス500mlCSF)40部に変更した以外は実施例2と同様にして多層抄き紙を得た。
(実施例7)
表層及び裏層の紙料調製において、パルプの配合を、LBKP(フリーネス500mlCSF)100部から、NBKP(フリーネス500mlCSF)10部、LBKP(フリーネス500mlCSF)90部に変更し、表層及び裏層の坪量を35g/m2とし、中層の坪量をそれぞれ40g/m2とした以外は実施例1と同様にして多層抄き紙を得た。
(実施例8)
表層及び裏層の坪量を45g/m2とし、中層の坪量をそれぞれ45g/m2とした以外は実施例1と同様にして多層抄き紙を得た。
(実施例9)
裏層の紙料調製において、パルプの配合を、LBKP(フリーネス500mlCSF)100部から、NBKP(フリーネス500mlCSF)50部、LBKP(フリーネス500mlCSF)50部に変更し、円網式抄紙機にて表層/裏層の構成となるように2層抄き合わせで抄紙し、表層の坪量を60g/m2、裏層の坪量を160g/m2とした以外は実施例2と同様にして多層抄き紙を得た。
(実施例10)
表層及び裏層の紙料調製において、パルプの配合を、LBKP(フリーネス500mlCSF)100部から、NBKP(フリーネス500mlCSF)15部、LBKP(フリーネス500mlCSF)85部に変更し、中層の紙料調製において、パルプの配合を、NBKP(フリーネス500mlCSF)100部から、NBKP(フリーネス500mlCSF)65部、LBKP(フリーネス500mlCSF)35部に変更し、表層の坪量を65g/m2、中層の坪量を125g/m2、裏層の坪量を60g/m2とした以外は実施例3と同様にして多層抄き紙を得た。
(実施例11)
表層及び裏層の坪量を30g/m2とし、中層の坪量を90g/m2とし、円網式抄紙機にて表層/中層/裏層の構成となるように3層抄き合わせで抄紙した以外は実施例1と同様にして多層抄き紙を得た。
(比較例1)
表層及び裏層の紙料調製において、パルプの配合を、LBKP(フリーネス500mlCSF)100部から、NBKP(フリーネス500mlCSF)40部、LBKP(フリーネス500mlCSF)60部に変更し、中層の紙料調製において、パルプの配合を、NBKP(フリーネス500mlCSF)100部から、NBKP(フリーネス500mlCSF)40部、LBKP(フリーネス500mlCSF)60部に変更した以外は実施例1と同様にして多層抄き紙を得た。
(比較例2)
表層及び裏層の紙料調製において、パルプの配合を、LBKP(フリーネス500mlCSF)100部から、NBKP(フリーネス500mlCSF)60部、LBKP(フリーネス500mlCSF)40部に変更し、中層の紙料調製において、パルプの配合を、NBKP(フリーネス500mlCSF)100部から、NBKP(フリーネス500mlCSF)60部、LBKP(フリーネス500mlCSF)40部に変更した以外は実施例1と同様にして多層抄き紙を得た。
(比較例3)
中層の紙料調製において、パルプの配合を、NBKP(フリーネス500mlCSF)100部から、NBKP(フリーネス500mlCSF)40部、LBKP(フリーネス500mlCSF)60部に変更した以外は実施例2と同様にして多層抄き紙を得た。
(比較例4)
中層の紙料調製において、パルプの配合を、NBKP(フリーネス500mlCSF)100部から、NBKP(フリーネス500mlCSF)50部、LBKP(フリーネス500mlCSF)50部に変更した以外は実施例2と同様にして多層抄き紙を得た。
(比較例5)
表層及び裏層の紙料調製において、パルプの配合を、LBKP(フリーネス500mlCSF)100部から、NBKP(フリーネス500mlCSF)40部、LBKP(フリーネス500mlCSF)60部に変更し、中層の紙料調製において、パルプの配合を、NBKP(フリーネス500mlCSF)100部から、NBKP(フリーネス500mlCSF)85部、LBKP(フリーネス500mlCSF)15部に変更し、表層と裏層の坪量をそれぞれ25g/m2、中層の坪量を150g/m2とした以外は実施例3と同様にして多層抄き紙を得た。
(比較例6)
中層の紙料調製において、パルプの配合を、NBKP(フリーネス500mlCSF)100部から、LBKP(フリーネス500mlCSF)100部に変更した以外は実施例1と同様にして多層抄き紙を得た。
(比較例7)
表層及び裏層の紙料調製において、パルプの配合を、LBKP(フリーネス500mlCSF)100部から、NBKP(フリーネス500mlCSF)100部に変更した以外は実施例1と同様にして多層抄き紙を得た。
(比較例8)
表層の紙料調製において、パルプの配合を、LBKP(フリーネス500mlCSF)100部から、NBKP(フリーネス500mlCSF)35部、LBKP(フリーネス500mlCSF)65部に変更し、裏層の紙料調製において、パルプの配合を、LBKP(フリーネス500mlCSF)100部から、NBKP(フリーネス500mlCSF)70部、LBKP(フリーネス500mlCSF)30部に変更し、円網式抄紙機にて表層/裏層の構成となるように2層抄き合わせで抄紙し、表層の坪量を80g/m2、裏層の坪量を150g/m2とした以外は実施例1と同様にして多層抄き紙を得た。
実施例1〜11、比較例1〜8で得られた多層抄き紙について、23℃×50%RHの条件で調湿後、以下の方法により引裂強さ、湿潤引裂強さ、熱転写印字適性、印刷適性の評価を行った。結果を図1〜3にそれぞれ示す。なお、図1〜3において、「パルプ配合比」の欄の「N」はNBKP、「L」はLBKPをそれぞれ示し、「全層中のN配合率」は、全層に含まれるパルプに占めるNBKPの割合を示す。
<引裂強さ>
JIS P8116に準拠し、紙のCD方向(横方向)について測定した。
<湿潤引裂強さ>
試料を20℃の水に5分間浸漬させた後、JIS P8116に準拠し、紙のCD方向(横方向)について測定した。
<熱転写適性>
熱転写プリンター(MD5500、ALPS社製)を用いて、表層の表面に任意の図柄を印字して印字ムラを目視評価した。
◎ 白抜けなど印字ムラなく良好、合格。
○ 白抜けなど印字ムラが少なく、合格。
△ 稀に印字が欠けるが、白抜けなど印字ムラが少なく、合格。
× 白抜けなど印字ムラが顕著であり、不合格。
<印刷適性(MA値)>
PST−2600(FIBRO System AB製)を用いて、表層の表面のMA値を測定した。
測定条件:クランピング圧力3.4MPa、単位%(測定時間1秒後の非接触面積率)
図1,2に示された結果から明らかなように、実施例1〜10により得られた多層抄き紙はいずれも熱転写適性に優れ、MA値も3.0%未満であるためも良好な印刷適性を有しているものと推測される。また、引裂強さ、湿潤引裂強さについても十分な数値を有し、高温多湿の環境下においても破れ難い強さを有しているものであった。実施例11により得られた多層抄き紙は、表層の坪量が30g/m2と比較的低かったためかMA値は3.1%となり、熱転写性についてもやや劣るものであったが、実用可能なものであった。これら実施例1〜10と実施例11との比較により、熱転写適性の観点からMA値は3.0未満が好ましいと推察される。
これに対して、図3に示されたように、比較例1、2、5、7、8により得られた多層抄き紙は、表層のLBKP配合量が少なかったために表面の地合が不均一となり、MA値が3%以上となったことにより表面クッション性も劣り、また熱転写適性も満足できないものであった。一方、比較例3、4、6により得られた多層抄き紙は、全層中のNBKPの配合量が少なかったために十分な強度が得られず引裂強さなどが低下している。このため、高温多湿の環境下においての使用では破れが生じるなどの問題が生じるおそれがある。
本発明に係る多層抄き紙は高い強度と印刷適正を有するものであるため、車や機械の製造工程等の高温多湿の環境下であっても、破れたりせずに好適に用いることができる。

Claims (6)

  1. パルプを主成分とし、表層と裏層とを含む2層以上の紙層からなる多層抄き紙であって、
    前記表層に含まれるパルプのうち70〜100質量%がLBKPであり、
    多層抄き紙全体に含まれるパルプのうち40〜70質量%がNBKPであり、
    坪量が100〜300g/m2であり、湿潤紙力増強剤が含まれる、ことを特徴とする多層抄き紙。
  2. 前記表層の表面を、プリズムの平坦面を3.4MPaの押し圧で押し当てた場合に、0.16mm2未満の面積を有する微小非接触部を含む接触部と、0.16mm2以上の面積を有する非接触部とに分類したときに、測定部面積に対する前記非接触部の合計面積の割合を示す「非接触部の合計面積率」が3.0%未満であることを特徴とする請求項1に記載の多層抄き紙。
  3. 前記多層抄き紙全体のパルプに対して、0.3〜2質量%の湿潤紙力増強剤が含まれていることを特徴とする請求項1又は2に記載の多層抄き紙。
  4. 少なくとも前記表層側の表面には、ポリアクリルアミド及び/又はアクリル酸エステル共重合体等のエマルジョン型バインダを含む塗工液を用いて、片面あたり1〜2.5g/m2の範囲でサイズプレス処理が施されていることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の多層抄き紙。
  5. 前記表層に配合されるパルプの濾水度が、300〜600ml(CSF)の範囲であることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の多層抄き紙。
  6. 多層抄き紙のCD方向(横方向)について、引裂強さが2000mN以上であり且つ湿潤引裂強さが2400mN以上であることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の多層抄き紙。
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