JP2015218365A - 降伏強度と加工性に優れた高強度合金化溶融亜鉛めっき鋼板 - Google Patents

降伏強度と加工性に優れた高強度合金化溶融亜鉛めっき鋼板 Download PDF

Info

Publication number
JP2015218365A
JP2015218365A JP2014103318A JP2014103318A JP2015218365A JP 2015218365 A JP2015218365 A JP 2015218365A JP 2014103318 A JP2014103318 A JP 2014103318A JP 2014103318 A JP2014103318 A JP 2014103318A JP 2015218365 A JP2015218365 A JP 2015218365A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
less
steel sheet
strength
area ratio
yield strength
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014103318A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6223905B2 (ja
Inventor
航佑 柴田
Kosuke Shibata
航佑 柴田
隼矢 中田
Toshiya Nakata
隼矢 中田
村上 俊夫
Toshio Murakami
俊夫 村上
宗朗 池田
Muneaki Ikeda
宗朗 池田
道治 中屋
Michiharu Nakaya
道治 中屋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kobe Steel Ltd filed Critical Kobe Steel Ltd
Priority to JP2014103318A priority Critical patent/JP6223905B2/ja
Publication of JP2015218365A publication Critical patent/JP2015218365A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6223905B2 publication Critical patent/JP6223905B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Heat Treatment Of Sheet Steel (AREA)

Abstract


【課題】降伏強度と伸びおよび伸びフランジ性を兼ね備えた高強度溶融亜鉛めっき鋼板を提供する。
【解決手段】質量%で、C:0.05〜0.30%、Si:0.1〜3.0%、Mn:1.0〜3.0%、P:0.1%以下、S:0.01%以下、N:0.01%以下、Al:0.001〜0.10%、残部が鉄および不可避的不純物からなる成分組成を有し、マルテンサイトとオーステナイトよりなる混合組織MAの、組織全体に対する平均面積率VMAが2〜5%であり、MAの面積率が局部的に前記平均面積率VMAの60%以下となる領域が、組織全体に対する面積割合で10%以下であり、フェライトの、組織全体に対する平均面積率が2%以下であり、残部がベイナイトおよびマルテンサイトであり、転位密度が2.0×1015〜8.0×1015−2である組織を有する高強度合金化溶融亜鉛めっき鋼板。
【選択図】なし

Description

本発明は、自動車用の骨格部材等に使用される高強度合金化溶融亜鉛めっき鋼板に関し、詳しくは、降伏強度と伸びおよび伸びフランジ性の高められた高強度合金化溶融亜鉛めっき鋼板(以下、「GA鋼板」ともいう。)に関する。
合金化溶融亜鉛めっき鋼板は、耐食性に優れていることから、自動車用の骨格部材に使用される。自動車用の骨格部材として用いられる鋼板には、車体軽量化による燃費向上を目的として高強度化が求められるとともに、衝突安全性を確保する必要がある。このため、降伏強度の高い高強度合金化溶融亜鉛めっき鋼板が求められている。一方で複雑な形状の部品に成形するために、優れた加工性も要求される。
このため、高い降伏強度を有しつつ、伸び(全伸び;El)と伸びフランジ性(穴広げ率;λ)がともに高められた高強度合金化溶融亜鉛めっき鋼板の提供が切望されており、例えば引張強度1180MPa級の鋼板に対しては、降伏強度900MPa以上で、かつ全伸び12%以上で伸びフランジ性λが60%以上のものが要望されている。
上記のようなニーズを受けて、種々の組織制御の考え方に基づき、降伏強度、伸び、および伸びフランジ性のバランスを改善した高強度合金化溶融亜鉛めっき鋼板が多数提案されているものの、上記要望レベルを満足させたものはいまだ完成に至っていないのが現状である。
例えば、特許文献1には、フェライト相とベイナイト相を主体とする複合組織を有する高強度鋼板が提案され、フェライトを微細なTi、Mo等を含む炭化物で析出強化することで、780MPa以上の高強度でも高い降伏比と良好な伸び、伸びフランジ性が得られるとしている。しかしながら、同文献に記載された高強度鋼板は、マルテンサイトに比して軟質なフェライトを相当量(体積率で20%以上)含むことを前提としており(同文献の段落[0015]参照)、軟質なフェライトの導入を極力少なくする(面積率で2%以下)本発明とは、そもそも技術的思想が全く異なる。また、同文献では、Ti、Mo系炭化物の析出強化により高降伏強度を実現したとしているが、その実施例の表4に示されるように、合金化溶融亜鉛めっき処理を施した鋼板では、合金化の際の加熱によりベイナイトが軟質化するために降伏強度YSが800MPaにも達していない。
また、特許文献2には、フェライトとマルテンサイトを主体とする複合組織鋼板が提案され、フェライト組織において、結晶方位差が10°未満の粒界で囲まれたフェライト粒を多くするとともに、フェライト粒を微細化することで、引張強度が980MPa以上の加工性に優れた高降伏比高強度溶融亜鉛めっき鋼板が得られるとしている。しかしながら、同文献に記載された鋼板は、フェライトの存在を必須とするために、同文献の実施例の表5および表6に示されるように、1例(試験No.2−3)を除いていずれも降伏強度YPが900MPaに達しておらず、また伸びフランジ性も60%以上を達成しているとは考え難い。なお、試験No.2−3は、降伏強度YPが900MPa以上であるが、引張強度TS、伸びELが本発明の要望レベルに達していない。
特開2007−146209号公報 特開2010−106323号公報
そこで本発明の目的は、降伏強度と伸びおよび伸びフランジ性を兼ね備えた高強度溶融亜鉛めっき鋼板を提供することにある。
本発明の第1発明に係る降伏強度と加工性に優れた高強度合金化溶融亜鉛めっき鋼板は、
質量%で、
C:0.05〜0.30%、
Si:0.1〜3.0%
Mn:1.0〜3.0%、
P:0.1%以下、
S:0.01%以下、
N:0.01%以下、
Al:0.001〜0.10%
であり、残部が鉄および不可避的不純物からなる成分組成を有し、
マルテンサイトとオーステナイトよりなる混合組織MAの、組織全体に対する平均面積率VMAが2〜5%であり、
MAの面積率が局部的に前記平均面積率VMAの60%以下となる領域が、組織全体に対する面積割合で10%以下であり、
フェライトの、組織全体に対する平均面積率が2%以下であり、
残部がベイナイトおよびマルテンサイトであり、
転位密度が2.0×1015〜8.0×1015−2である組織を有する、
ことを特徴とする。
本発明の第2発明に係る降伏強度と加工性に優れた高強度合金化溶融亜鉛めっき鋼板は、上記第1発明において、
成分組成が、さらに、質量%で、
Cu:0.05〜1.0%、
Ni:0.05〜1.0%、
B:0.0002〜0.0050%
の1種または2種以上を含むものである。
本発明の第3発明に係る降伏強度と加工性に優れた高強度合金化溶融亜鉛めっき鋼板は、上記第1または第2発明において、
成分組成がさらに、質量%で、
Mo:0.01〜1.0%、
Cr:0.01〜1.0%、
Nb:0.01〜0.3%、
Ti:0.01〜0.3%、
V:0.01〜0.3%
の1種または2種以上を含むものである。
本発明の第4発明に係る降伏強度と加工性に優れた高強度合金化溶融亜鉛めっき鋼板は、上記第1〜第3発明のいずれか1つの発明において、
成分組成が、さらに、質量%で、
Ca:0.0005〜0.01%、
Mg:0.0005〜0.01%
の1種または2種を含むものである。
本発明によれば、鋼板の組織として、ベイナイト+マルテンサイトを主要組織とする一方、フェライトの導入を極力制限するとともに、所定量のMAを均一に分散させ、さらに転位密度を所定範囲に制御することで、高降伏強度と伸びおよび伸びフランジ性を兼備した高強度合金化溶融亜鉛めっき鋼板を提供できるようになった。
本発明鋼板を製造するための推奨される熱処理パターンを模式的に示す図である。
本発明者らは、上記課題を解決するために種々検討を行った結果、GA鋼板の鋼組織を、ベイナイト+マルテンサイトを主要組織とする一方、フェライトの導入を極力制限するとともに、所定量のMAを均一に分散させ、さらに転位密度を所定範囲に制御することで、高降伏強度と伸びおよび伸びフランジ性を兼備するGA鋼板が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
以下、まず本発明に係る高強度GA鋼板(以下、「本発明鋼板」ともいう。)を特徴づける組織について説明する。
以下、まず本発明鋼板を特徴づける組織について説明する。
〔本発明鋼板の組織〕
上述したとおり、本発明鋼板は、ベイナイト+マルテンサイトを主要組織とするものであるが、特に、フェライト量が極力制限されるとともに、所定量のMAが均一に分散し、さらに転位密度が所定範囲に制御されている点に特徴を有する。
<マルテンサイトとオーステナイトよりなる混合組織MAの、組織全体に対する平均面積率VMA:2〜5%>
伸びを確保するためにMAの、組織全体に対する平均面積率VMAを2%以上、好ましくは2.4%以上、さらに好ましくは2.8%以上とする必要がある。ただし、MAが多すぎると伸びフランジ性が劣化するため、MAの、組織全体に対する平均面積率VMAは5%以下、好ましくは4.5%以下、さらに好ましくは4%以下に制限する。
<MAの面積率が局部的に前記平均面積率VMAの60%以下となる領域:組織全体に対する面積割合で10%以下>
局部的なMAの分散状態を適切に制御することで、伸びと伸びフランジ性のバランスを向上することが可能となる。すなわち、MAは延性の改善に有効であるが、鋼板組織中に不均一に分散すると、鋼板内に変形の不均一が生じ、MAの少ない領域で破壊が生じるために伸びフランジ性が劣化する。そのため、MAの少ない領域を低減し、MAをできるだけ均一分散させる必要がある。具体的には、MAの面積率が局部的に前記平均面積率VMAの60%以下となる領域を、組織全体に対する面積割合で10%以下、好ましくは9%以下、さらに好ましくは8%以下とする。これにより、上記変形の不均一を抑制し、伸びフランジ性を向上させることができる。
<フェライトの、組織全体に対する平均面積率:2%以下>
軟質なフェライトの導入を極力少なくすることで、降伏強度が向上するとともに、マルテンサイトとの硬度差に起因するボイド発生を抑制して伸びフランジ性をも高めることができる。このような作用を有効に発揮させるため、フェライトの、組織全体に対する平均面積率は2%以下、好ましくは1.5%以下、さらに好ましくは1%以下に制限する。
<残部:ベイナイトおよびマルテンサイト>
強度確保のため、残部はベイナイトおよびマルテンサイトとする。
<転位密度:2.0×1015〜8.0×1015−2
焼入れままのマルテンサイトは、非常に高い転位密度を有する組織であるが、これらの転位の多くが可動転位であることによって降伏強度が低く、また延性にも乏しい。そのため、焼戻しによってマルテンサイト生成時に導入される可動転位を減少させることで、降伏強度と延性を高めることができる。このような作用を有効に発揮させるため、転位密度は8.0×1015−2以下、好ましくは7.0×1015−2以下に制限する。ただし、焼戻しを必要以上に行うと、転位密度が過度に減少し、強度が不足するので、転位密度は2.0×1015−2以上、好ましくは2.5×1015−2以上、さらに好ましくは3.0×1015−2以上確保する必要がある。
次に、本発明鋼板を構成する成分組成について説明する。以下、化学成分の単位はすべて質量%である。
〔本発明鋼板の成分組成〕
C:0.05〜0.30%
Cは、鋼板の強度に大きく影響する重要な元素である。Cが少なすぎると強度が不足して引張強度1180MPaを確保できなくなるので、C量は0.05%以上、好ましくは0.07%以上、さらに好ましくは0.1%以上が必要である。一方、C量が過剰になると焼戻し時に粗大な炭化物が析出しやすくなり、伸びフランジ性を劣化させることに加え、溶接性の確保という観点からもC量は低いほうが望ましいため、C量は0.30%以下、好ましくは0.25%以下、さらに好ましくは0.20%以下とする。
Si:0.1〜3.0%
Siは、焼戻し時における炭化物粒子の粗大化を抑制する効果を有し、伸びフランジ性向上に寄与するとともに、固溶強化元素として鋼板の降伏強度上昇にも寄与する有用な元素である。このような作用を有効に発揮させるためには、Si量は0.1%以上、好ましくは0.3%以上、さらに好ましくは0.5%以上が必要である。ただし、Si量が過剰になると溶接性が著しく低下するため、3.0%以下、好ましくは2.5%以下、さらに好ましくは2.0%以下とする。
Mn:1.0〜3.0%
Mnは、上記Siと同様、焼戻し時におけるセメンタイトの粗大化を抑制する効果を有し、伸びフランジ性向上に寄与するとともに、固溶強化元素として鋼板の降伏強度上昇にも寄与する有用な元素である。また、焼入れ性を高めることで、冷却時のフェライト変態を抑制する効果もある。このような作用を有効に発揮させるためには、Mn量は1.0%以上、好ましくは1.3%以上、さらに好ましくは1.6%以上が必要である。ただし、Mn量が過剰になると最終組織中のMA量が過剰になり、逆に伸びフランジ性を劣化させるため、3.0%以下、好ましくは2.7%以下、さらに好ましくは2.4%以下とする。
P:0.1%以下
Pは不純物元素として不可避的に存在し、固溶強化により強度の上昇に寄与するが、旧オーステナイト粒界に偏析し、粒界を脆化させることで曲げ性を劣化させるので、P量は0.1%以下、好ましくは0.05%、さらに好ましくは0.03%以下に制限する。
S:0.01%以下
Sも不純物元素として不可避的に存在し、MnS介在物を形成し、曲げ変形時に亀裂の起点となることで曲げ性を劣化させるので、S量は0.01%以下、好ましくは0.005%以下、さらに好ましくは0.003%以下に制限する。
N:0.01%以下
Nも不純物として不可避的に存在し、ひずみ時効により鋼板の加工性を劣化させるので、低いほうが好ましく、0.01%以下、好ましくは0.007%以下、さらに好ましくは0.005%以下とする。
Al:0.001〜0.10%
Alは脱酸材として添加される有用な元素であり、このような作用を得るには0.001%以上、好ましくは0.01%以上、さらに好ましくは0.03%以上が必要である。ただし、Al量が過剰になると鋼の清浄度を悪化させるので、0.10%以下、好ましくは0.08%以下、さらに好ましくは0.06%以下とする。
本発明の鋼は上記成分を基本的に含有し、残部は鉄および不可避的不純物であるが、その他、本発明の作用を損なわない範囲で、以下の許容成分を含有させることができる。
Cu:0.05〜1.0%、
Ni:0.05〜1.0%、
B:0.0002〜0.0050%
の1種または2種以上
これらの元素は、焼入れ性を高め、焼鈍加熱によりオーステナイト単相化された組織からのフェライト変態を抑制する効果を有する有用な元素である。このような作用を得るには、各元素とも上記それぞれの下限値以上含有させるのが好ましい。上記元素は単独で含有させてもよいし、2種以上を併用してもかまわない。しかしながら、これらの元素を過剰に含有させても、効果が飽和してしまい、経済的に無駄であるため、各元素とも上記それぞれの上限値以下とする。
Mo:0.01〜1.0%、
Cr:0.01〜1.0%、
Nb:0.01〜0.3%、
Ti:0.01〜0.3%、
V:0.01〜0.3%
の1種または2種以上
これらの元素は、成形性を劣化させずに強度を改善するのに有用な元素である。このような作用を得るには、各元素とも上記それぞれの下限値以上含有させるのが好ましい。上記元素は単独で含有させてもよいし、2種以上を併用してもかまわない。しかしながら、これらの元素を過剰に含有させると、粗大な炭化物が形成され、成形性が劣化するため、各元素とも上記それぞれの上限値以下とする。
Ca:0.0005〜0.01%、
Mg:0.0005〜0.01%
の1種または2種
これらの元素は、介在物を微細化し、破壊の起点を減少させることによって伸びフランジ性を向上させるのに有用な元素である。このような作用を得るには、いずれの元素とも0.0005%以上含有させるのが好ましい。上記元素は単独で使用してもよいし、2種を併用してもかまわない。しかしながら、過剰に含有させると逆に介在物が粗大化して伸びフランジ性が劣化するので、いずれの元素とも0.01%以下とする。
〔本発明鋼板の好ましい製造方法〕
上記した要件を満足する本発明鋼板を製造するためには、以下の製造要件を満足するようにして、鋼板を製造することが好ましい。
本発明鋼板を製造する際の特徴は、スラブを熱間圧延し冷間圧延した後の熱処理条件にある。そのため、熱間圧延および冷間圧延までの製造方法に関しては、従来公知の製造方法を採用することができる。すなわち、上記成分組成を有する鋼を溶製し、造塊または連続鋳造によりスラブとしてから熱間圧延、さらには冷間圧延を行えばよい。以下、熱処理条件について、図1に模式的に示す熱処理ヒートパターンを参照しつつ説明する。
図1に示すように、まず、冷間圧延後の鋼板(冷延材)を、[Ac3点+50℃]〜930℃の焼鈍加熱温度に加熱した後、その焼鈍加熱温度で30〜1200s(焼鈍保持時間)保持する。その後、前記焼鈍加熱温度からMs点〜550℃の一次冷却温度までを15℃/s以上の平均冷却速度(一次冷却速度)で急冷し、その一次冷却温度で10〜50s(一次冷却保持時間)保持する。さらに、この一次冷却温度から[Ms点−100℃]〜[Ms点−30℃]の二次冷却温度までを15℃/s以上の平均冷却速度(二次冷却速度)で急冷し、その二次冷却温度で5s以上(二次冷却保持時間)保持する。そして、この焼鈍された鋼板(焼鈍材)を溶融亜鉛めっき浴へ浸漬し、その後、450〜550℃の合金化処理温度で10〜60s(合金化処理時間)保持して合金化処理を行った後、常温まで冷却する。これにより、本発明鋼板(本発明に係る高強度合金化溶融亜鉛めっき鋼板)が得られる。
・冷間圧延後の鋼板(冷延材)を[Ac3点+50℃]〜930℃の焼鈍加熱温度に加熱後、30〜1200s(焼鈍保持時間)保持
鋼板をマルテンサイトとベイナイト主要組織にし、フェライト分率を低減することは、本発明鋼板を製造するために重要な要件である。フェライト分率を低減するためには、焼鈍時にオーステナイト単相組織にする必要がある。また、オーステナイト単相組織からのフェライト変態を抑制するためには、オーステナイト粒径を粗大化させ、焼入れ性を高めることが有効である。そのため焼鈍加熱温度はAc3点+50℃以上とする。
なお、Ac3点は、鋼板の化学成分から、レスリー著、「鉄鋼材料科学」、幸田成靖 訳、丸善株式会社、1985年、p.273に記載の下記式(1)を用いて求めることができる。
Ac3(℃)=910−203×√C−15.2×Ni+44.7×Si−30×Mn+700×P+400×Al−11×Cr−20×Cu+31.5×Mo+400×Ti+104×∨・・・(1)
ここで、上記式中の元素記号は、各元素の含有量(質量%)を表す。
一方、焼鈍加熱温度が高すぎる場合、オーステナイト粒径が過度に粗大化し、成形性が劣化することがある。そのため焼鈍加熱温度は930℃以下とする。また、焼鈍加熱保持時間が短すぎる場合は、オーステナイト変態が十分に進行しないために、最終組織にフェライトが2%を超えて存在することとなり、一方焼鈍加熱保持時間が長すぎる場合は熱処理コストが増大し、生産性が著しく悪化する。そのため、焼鈍保持時間は30〜1200sとする。
・焼鈍加熱温度からMs点〜550℃の一次冷却温度までを15℃/s以上の平均冷却速度(一時冷却速度)で急冷し、その一次冷却温度で10〜50s(一時冷却保持時間)保持
この一次冷却の過程では、焼鈍時に生成したオーステナイトを、冷却中にフェライト変態させないことが重要である。このため、一次冷却速度は15℃/s以上、より好ましくは30℃/s以上とする。
そして、この一次冷却の停止後、Ms点〜550℃の一次冷却温度で10〜50s(一次冷却保持時間)保持することで、ミクロ偏析によらず均一にベイナイト変態が生じ、ベイナイトの周囲にC(炭素)が濃化する。その結果、最終組織中にベイナイト周辺に生成したMAが均一に分散することになる。一次冷却温度が高すぎるとフェライトが生成する可能性があり、一方一次冷却温度が低すぎるとミクロ偏析の影響を受けて均一にベイナイトを生成させることができない。そのため、一次冷却温度はMs点〜550℃とし、より好ましい上限は520℃以下とする。
また、一次冷却保持時間が短すぎるとベイナイト変態量が不足し、MA分散状態の均一化を達成できなくなる。一方、一次冷却保持時間が長すぎるとベイナイト変態が過度に進行するためにMA分率が増加し、伸びフランジ性を阻害する。そのため、一次冷却保持時間は5〜50s、より好ましくは10〜35sとする。
・一次冷却温度から[Ms点−100℃]〜[Ms点−30℃]の二次冷却温度までを15℃/s以上の平均冷却速度(二次冷却速度)で急冷し、その二次冷却温度で5s以上(二次冷却保持時間)保持
この二次冷却の過程において冷却速度が低すぎると、冷却中にベイナイト変態が生じ、MA分率が増加し、伸びフランジ性を阻害する。そのため、二次冷却速度は15℃/s以上、より好ましくは30℃/s以上とする。
なお、Ms点は、鋼板の化学成分から、レスリー著、「鉄鋼材料科学」、幸田成靖 訳、丸善株式会社、1985年、p.231に記載の下記(2)式を用いて求めることができる。
Ms(℃)=516−474×C−33×Mn−17×Ni−17×Cr−21×Mo・・・(2)
ここで、上記式中の元素記号は、各元素の含有量(質量%)を表す。
二次冷却温度が[Ms点−30℃]を超えると、マルテンサイトが十分に生成できない。さらに、ベイナイト変態も十分に進行せず、未変態オーステナイトが合金化処理中にも残存し、その後の冷却でマルテンサイトまたはベイナイトに変態する。その結果、焼入れままの組織が最終組織に存在するため、可動転位が多くなり降伏強度が低下する。一方、二次冷却温度が[Ms点-100℃]未満になると、マルテンサイト分率が増加し、ベイナイト分率が低下する。その結果伸びを確保するに十分なMA分率が得られない。そのため、二次冷却温度は[Ms点−100℃]〜[Ms点−30℃]とする。
二次冷却保持時間が短すぎるとベイナイト変態が完了しないために、合金化処理中に軟質なベイナイトが生成することとなるために降伏強度が低下する。このため、二次冷却保持時間は5s以上とする。二次冷却保持時間の上限は特に制限されないが、長時間保持すると粒界に炭化物が析出し、延性を阻害する場合があるため、70s以下とすることが望ましい。
・450〜550℃の合金化処理温度で10〜60s(合金化処理時間)保持
一般に合金化処理は、450〜600℃の温度域で60s以下の保持時間で行われる。本発明の推奨製造方法においては合金化処理中に焼戻しを行う。合金化処理温度が低すぎると炭化物が十分析出できず高い降伏強度が得られない。一方で合金化処理温度が高すぎると過度に転位密度が低下して、強度が不足する。そのため、合金化処理温度は450〜550℃、より好ましくは480〜520℃とする。
また、合金化処理時間は、短すぎると合金化が十分ではなく、長すぎるとMAの分解が生じる。そのため、合金化処理時間は10〜60sとする。
以下、実施例を挙げて本発明をより具体的に説明するが、本発明はもとより下記実施例によって制限を受けるものではなく、前・後記の趣旨に適合し得る範囲で適当に変更を加えて実施することももちろん可能であり、それらはいずれも本発明の技術的範囲に包含される。
〔試験方法〕
下記表1に示すA〜Kの各成分組成を有する鋼を溶製し、厚さ120mmのインゴットを作製し、このインゴットを用いて熱間圧延を行い、厚さ2.8mmとした。これを酸洗した後、厚さ1.4mmになるまで冷間圧延して供試材とし、下記表2に示す各条件で供試材に熱処理およびめっき処理を施した。
〔測定方法〕
得られた各鋼板を用いて、鋼板板厚1/4部におけるフェライトの平均面積率、MAの平均面積率、MAの分散状態、ならびに転位密度を測定した。また、鋼板の機械的特性を評価するため、降伏強度(YS)、引張強度(TS)、伸び(EL)および伸びフランジ性(λ)についても測定を行った。これらの測定方法については以下に示す。
(フェライトの平均面積率)
フェライトの平均面積率については、各鋼板を鏡面研磨し、その表面を3%ナイタール液で腐食して金属組織を顕出させた後、SEM(走査型電子顕微鏡;Scanning Electron Microscope)を用いて板厚1/4部の組織を概略40μm×30μmの領域5視野について倍率2000倍で観察して求めた。具体的には、黒く観察される領域のうち、ポリゴナル(多角形状)で内部に白く観察される炭化物を含まないものをフェライトと定義し、各視野ごとに観察領域全体に対する面積比率よりフェライトの面積率を求め、それら5視野のフェライトの面積率を算術平均してフェライトの平均面積率とした。
(MAの平均面積率およびMAの分散状態)
また、MAの平均面積率およびMAの分散状態については、各鋼板を鏡面研磨し、その表面をレペラ液で腐食して金属組織を顕出させた後、光学顕微鏡を用いて板厚1/4部の概略80μm×60μmの領域10視野について倍率1000倍で観察して求めた。
具体的には、白く観察される領域のうち、内部にコントラスト差のないものをMAと定義し、各視野ごとに観察領域全体に対する面積比率よりMAの面積率を求め、それら10視野のMAの面積率を算術平均してMAの平均面積率VMAとした。
また、各視野ごとに上記観察領域を20μm×20μmの小領域に分割し、それぞれの小領域内でのMAの面積率VMA−Lを求め、10視野全部の観察領域の合計面積に対する、下記式(3)を満たす小領域の合計面積の割合を算出した。
MA−L≦VMA×0.6・・・(3)
(転位密度)
転位密度については、測定対象となる鋼板にX線を照射し、得られる回折ピークの半価幅を測定することにより算出するものである。具体的には、板厚の1/4深さ位置を測定できるよう試料を調整した後、これをX線回折装置(理学電機製、RAD−RU300)に掛け、X線回折プロファイルを採取した。そして、このX線回折プロファイルを元に、中島らが提案した解析法にしたがって転位密度を算出した(中島ら:「材料とプロセス」、Vol.17(2004)p.396−399参照)。
(降伏強度、引張強度および伸び)
評価対象の各鋼板を用い、圧延方向と直角方向に長軸をとってJIS Z 2201に記載の5号試験片を作製し、JIS Z 2241に従って測定を行うことで降伏強度(YS)、引張強度(TS)および伸び(EL)を求めた。
(伸びフランジ性)
評価対象の各鋼板を用い、鉄連規格JFST1001に則り、穴拡げ試験を実施して穴拡げ率の測定を行い、これを伸びフランジ性とした。
〔測定結果〕
測定結果を下記表3に示す。本実施例では、降伏強度(YS)が900MPa以上で、かつ、引張強度(TS)が1180MPa以上で、かつ、伸び(EL)が12%以上で、かつ、伸びフランジ性(λ)が60%以上のものを○で合格とし、降伏強度と伸びおよび伸びフランジ性優れた高強度合金化溶融亜鉛めっき鋼板であると判定した。一方、降伏強度(YS)が900MPa未満、または、引張強度(TS)が1180MPa未満、または、伸び(EL)が12%未満、または、伸びフランジ性(λ)が60%未満のものを×で不合格と判定した。なお、表1〜3の各項目に網掛けを付したものは、本発明の要件、推奨する製造条件、機械的特性等を満足していないことを示す。
表3に示すように、本発明の要件(上記成分要件および上記組織要件)を充足する発明鋼(鋼No.1、8、11〜17)は、いずれも、降伏強度YSが900MPa以上で、かつ、引張強度TSが1180MPa以上で、かつ、伸びELが12%以上で、かつ、伸びフランジ性λが60%以上を満足しており、降伏強度と伸びおよび伸びフランジ性を兼備した高強度GA鋼板が得られた。
これに対して、本発明の要件(上記成分要件および上記組織要件)のうち少なくとも一つを欠く比較鋼(鋼No.2〜7、9、10)は、降伏強度YSと引張強度TSと伸びELと伸びフランジ性λのうち少なくともいずれかの特性が劣っている
例えば、鋼No.2は、表2の製造No.2に示すように、焼鈍後の一次冷却温度が推奨範囲を外れて高すぎるため、冷却中に変態が進行して、表3に示すように、フェライトが多くなりすぎるとともに、MAの分散状態が不均一になり、さらに転位密度も低下し、降伏強度YSと引張強度TSが劣っている。
一方、鋼No.3は、表2の製造No.3に示すように、焼鈍後の一次冷却温度が推奨範囲を外れて低すぎるため、表3に示すように、MAの分散状態が不均一になり、伸びフランジ性λが劣っている。
また、鋼No.4は、表2の製造No.4に示すように、焼鈍後の冷却時に途中での冷却停止・保持を行っていないため、表3に示すように、MAの分散状態が不均一になり、伸びフランジ性λが劣っている。
また、鋼No.5は、表2の製造No.5に示すように、一次冷却保持時間が推奨範囲を外れて長すぎるため、表3に示すように、MAが過度に生成し、伸びフランジ性λが劣っている。
一方、鋼No.6は、表2の製造No.6に示すように、二次冷却温度が推奨範囲を外れて高すぎ、表3に示すように、MAが不足するとともに、MAの分散状態が不均一になり、降伏強度YSと伸びELと伸びフランジ性が劣っている。
一方、鋼No.7は、表2の製造No.7に示すように、二次冷却温度が推奨範囲を外れて低すぎるため、表3に示すように、MAが不足し、伸びELが劣っている。
また、鋼No.9は、表1の鋼種Cに示すように、C含有量が低すぎるとともに、表2の製造No.9に示すように、焼鈍加熱温度が低すぎるため、表3に示すように、MAが不足する一方、フェライトが過剰に生成して、転位密度が不足し、降伏強度YSと引張強度TSと伸びフランジ性λが劣っている。
また、鋼No.10は、表1の鋼種Dに示すように、Mn含有量が低すぎるとともに、表2の製造No.10に示すように、焼鈍加熱温度が低すぎるため、表3に示すように、MAが不足する一方、フェライトが過剰に生成し、さらにMAの分散状態が不均一になり、降伏強度YSと引張強度TSと伸びフランジ性λが劣っている。
以上のように、本発明の要件を満たすことで、降伏強度と伸びおよび伸びフランジ性を兼備する高強度GA鋼板が得られることが確認された。

Claims (4)

  1. 質量%で、
    C:0.05〜0.30%、
    Si:0.1〜3.0%、
    Mn:1.0〜3.0%、
    P:0.1%以下、
    S:0.01%以下、
    N:0.01%以下、
    Al:0.001〜0.10%
    であり、残部が鉄および不可避的不純物からなる成分組成を有し、
    マルテンサイトとオーステナイトよりなる混合組織MAの、組織全体に対する平均面積率VMAが2〜5%であり、
    MAの面積率が局部的に前記平均面積率VMAの60%以下となる領域が、組織全体に対する面積割合で10%以下であり、
    フェライトの、組織全体に対する平均面積率が2%以下であり、
    残部がベイナイトおよびマルテンサイトであり、
    転位密度が2.0×1015〜8.0×1015−2である組織を有する、
    ことを特徴とする降伏強度と加工性に優れた高強度合金化溶融亜鉛めっき鋼板。
  2. 成分組成が、さらに、質量%で、
    Cu:0.05〜1.0%、
    Ni:0.05〜1.0%、
    B:0.0002〜0.0050%
    の1種または2種以上を含むものである、
    請求項1に記載の降伏強度と加工性に優れた高強度合金化溶融亜鉛めっき鋼板。
  3. 成分組成がさらに、質量%で、
    Mo:0.01〜1.0%、
    Cr:0.01〜1.0%、
    Nb:0.01〜0.3%、
    Ti:0.01〜0.3%、
    V:0.01〜0.3%
    の1種または2種以上を含むものである、
    請求項1または2に記載の降伏強度と加工性に優れた高強度合金化溶融亜鉛めっき鋼板。
  4. 成分組成が、さらに、質量%で、
    Ca:0.0005〜0.01%、
    Mg:0.0005〜0.01%
    の1種または2種を含むものである、
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の降伏強度と加工性に優れた高強度合金化溶融亜鉛めっき鋼板。
JP2014103318A 2014-05-19 2014-05-19 降伏強度と加工性に優れた高強度合金化溶融亜鉛めっき鋼板 Expired - Fee Related JP6223905B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014103318A JP6223905B2 (ja) 2014-05-19 2014-05-19 降伏強度と加工性に優れた高強度合金化溶融亜鉛めっき鋼板

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014103318A JP6223905B2 (ja) 2014-05-19 2014-05-19 降伏強度と加工性に優れた高強度合金化溶融亜鉛めっき鋼板

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015218365A true JP2015218365A (ja) 2015-12-07
JP6223905B2 JP6223905B2 (ja) 2017-11-01

Family

ID=54778003

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014103318A Expired - Fee Related JP6223905B2 (ja) 2014-05-19 2014-05-19 降伏強度と加工性に優れた高強度合金化溶融亜鉛めっき鋼板

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6223905B2 (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017214648A (ja) * 2016-05-30 2017-12-07 株式会社神戸製鋼所 高強度鋼板およびその製造方法
WO2017208759A1 (ja) * 2016-05-30 2017-12-07 株式会社神戸製鋼所 高強度鋼板およびその製造方法
JP6323618B1 (ja) * 2017-01-06 2018-05-16 Jfeスチール株式会社 高強度冷延鋼板およびその製造方法
WO2018127984A1 (ja) * 2017-01-06 2018-07-12 Jfeスチール株式会社 高強度冷延鋼板およびその製造方法
WO2018216522A1 (ja) * 2017-05-24 2018-11-29 株式会社神戸製鋼所 高強度鋼板およびその製造方法
KR20200003010A (ko) * 2017-05-31 2020-01-08 가부시키가이샤 고베 세이코쇼 고강도 강판 및 그의 제조 방법
WO2020080407A1 (ja) * 2018-10-18 2020-04-23 Jfeスチール株式会社 鋼板およびその製造方法
WO2021187321A1 (ja) * 2020-03-17 2021-09-23 Jfeスチール株式会社 高強度鋼板およびその製造方法
JP7146127B1 (ja) 2022-03-31 2022-10-03 株式会社神戸製鋼所 高強度鋼板の製造方法
EP4190921A4 (en) * 2020-09-07 2024-01-17 Kabushiki Kaisha Kobe Seiko Sho (Kobe Steel, Ltd.) HIGH-STRENGTH STEEL SHEET, ELECTRO-ZINC PLATED STEEL SHEET, HOT-DIP GALVANIZED STEEL SHEET, ALLOYED HOT-DIP GALVANIZED STEEL SHEET AND METHOD FOR MANUFACTURING THE SAME

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013019047A (ja) * 2011-06-13 2013-01-31 Kobe Steel Ltd 加工性と低温脆性に優れた高強度鋼板、及びその製造方法
JP2014198862A (ja) * 2013-03-29 2014-10-23 大同特殊鋼株式会社 残留オーステナイトを他組織と識別可能な着色エッチング液及びエッチング方法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013019047A (ja) * 2011-06-13 2013-01-31 Kobe Steel Ltd 加工性と低温脆性に優れた高強度鋼板、及びその製造方法
JP2014198862A (ja) * 2013-03-29 2014-10-23 大同特殊鋼株式会社 残留オーステナイトを他組織と識別可能な着色エッチング液及びエッチング方法

Cited By (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017214648A (ja) * 2016-05-30 2017-12-07 株式会社神戸製鋼所 高強度鋼板およびその製造方法
WO2017208759A1 (ja) * 2016-05-30 2017-12-07 株式会社神戸製鋼所 高強度鋼板およびその製造方法
CN110177892A (zh) * 2017-01-06 2019-08-27 杰富意钢铁株式会社 高强度冷轧钢板及其制造方法
WO2018127984A1 (ja) * 2017-01-06 2018-07-12 Jfeスチール株式会社 高強度冷延鋼板およびその製造方法
US11208704B2 (en) 2017-01-06 2021-12-28 Jfe Steel Corporation High-strength cold-rolled steel sheet and method of producing the same
JP6323618B1 (ja) * 2017-01-06 2018-05-16 Jfeスチール株式会社 高強度冷延鋼板およびその製造方法
CN110177892B (zh) * 2017-01-06 2021-05-28 杰富意钢铁株式会社 高强度冷轧钢板及其制造方法
WO2018216522A1 (ja) * 2017-05-24 2018-11-29 株式会社神戸製鋼所 高強度鋼板およびその製造方法
JP2018197380A (ja) * 2017-05-24 2018-12-13 株式会社神戸製鋼所 高強度鋼板およびその製造方法
KR20190142354A (ko) * 2017-05-24 2019-12-26 가부시키가이샤 고베 세이코쇼 고강도 강판 및 그의 제조 방법
KR102297016B1 (ko) * 2017-05-24 2021-09-01 가부시키가이샤 고베 세이코쇼 고강도 강판 및 그의 제조 방법
US11332805B2 (en) 2017-05-24 2022-05-17 Kobe Steel, Ltd. High-strength steel sheet and production method for same
KR20200003010A (ko) * 2017-05-31 2020-01-08 가부시키가이샤 고베 세이코쇼 고강도 강판 및 그의 제조 방법
US11466337B2 (en) 2017-05-31 2022-10-11 Kobe Steel, Ltd. High-strength steel sheet and method for producing same
KR102312466B1 (ko) * 2017-05-31 2021-10-13 가부시키가이샤 고베 세이코쇼 고강도 강판 및 그의 제조 방법
JPWO2020080407A1 (ja) * 2018-10-18 2021-02-15 Jfeスチール株式会社 鋼板およびその製造方法
WO2020080407A1 (ja) * 2018-10-18 2020-04-23 Jfeスチール株式会社 鋼板およびその製造方法
JP6973694B1 (ja) * 2020-03-17 2021-12-01 Jfeスチール株式会社 高強度鋼板およびその製造方法
WO2021187321A1 (ja) * 2020-03-17 2021-09-23 Jfeスチール株式会社 高強度鋼板およびその製造方法
CN115244200A (zh) * 2020-03-17 2022-10-25 杰富意钢铁株式会社 高强度钢板及其制造方法
EP4190921A4 (en) * 2020-09-07 2024-01-17 Kabushiki Kaisha Kobe Seiko Sho (Kobe Steel, Ltd.) HIGH-STRENGTH STEEL SHEET, ELECTRO-ZINC PLATED STEEL SHEET, HOT-DIP GALVANIZED STEEL SHEET, ALLOYED HOT-DIP GALVANIZED STEEL SHEET AND METHOD FOR MANUFACTURING THE SAME
JP7146127B1 (ja) 2022-03-31 2022-10-03 株式会社神戸製鋼所 高強度鋼板の製造方法
JP2023150701A (ja) * 2022-03-31 2023-10-16 株式会社神戸製鋼所 高強度鋼板の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6223905B2 (ja) 2017-11-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6223905B2 (ja) 降伏強度と加工性に優れた高強度合金化溶融亜鉛めっき鋼板
JP5888471B1 (ja) 高降伏比高強度冷延鋼板及びその製造方法
JP5352793B2 (ja) 耐遅れ破壊特性に優れた高強度溶融亜鉛めっき鋼板およびその製造方法
JP5667472B2 (ja) 室温および温間での深絞り性に優れた高強度鋼板およびその温間加工方法
US9057123B2 (en) Hot-rolled steel sheet and method for producing same
JP6234845B2 (ja) 焼付け硬化性と曲げ性に優れた高強度合金化溶融亜鉛めっき鋼板
JP5182386B2 (ja) 加工性に優れた高降伏比を有する高強度冷延鋼板およびその製造方法
WO2012067159A1 (ja) 成形性に優れた高強度鋼板、温間加工方法、および温間加工された自動車部品
JP6965956B2 (ja) 高強度鋼板およびその製造方法
WO2017168958A1 (ja) 薄鋼板およびめっき鋼板、並びに、熱延鋼板の製造方法、冷延フルハード鋼板の製造方法、薄鋼板の製造方法およびめっき鋼板の製造方法
WO2017168957A1 (ja) 薄鋼板およびめっき鋼板、並びに、熱延鋼板の製造方法、冷延フルハード鋼板の製造方法、薄鋼板の製造方法およびめっき鋼板の製造方法
JP2016148098A (ja) 降伏比と加工性に優れた超高強度鋼板
JP5853884B2 (ja) 溶融亜鉛めっき鋼板およびその製造方法
JP2016113649A (ja) 加工性に優れた高強度冷延鋼板および高強度合金化溶融亜鉛めっき鋼板
WO2016152675A1 (ja) 加工性に優れた高強度鋼板
JP6472692B2 (ja) 成形性に優れた高強度鋼板
JP6473022B2 (ja) 成形性に優れた高強度鋼板
JP2019002078A (ja) 降伏比と加工性に優れた超高強度鋼板
JP6737419B1 (ja) 薄鋼板およびその製造方法
JP7006849B1 (ja) 鋼板、部材及びそれらの製造方法
WO2021172299A1 (ja) 鋼板、部材及びそれらの製造方法
WO2021172297A1 (ja) 鋼板、部材及びそれらの製造方法
JP2016003352A (ja) 衝突特性に優れる超高強度鋼板
JP4517629B2 (ja) 耐面歪性に優れた複合組織冷延鋼板、めっき鋼板およびそれらの製造方法
JP5246283B2 (ja) 伸びと伸びフランジ性に優れた低降伏比高強度冷延鋼板およびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20160603

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20160713

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160901

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170621

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170801

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170912

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171003

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20171004

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6223905

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees