JP2015205030A - アイウエア - Google Patents

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慎一郎 加納
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【課題】ノイズの影響を小さくし、検出された信号の精度を向上させることができる。【解決手段】アイウエアは、眉間部と、一対のノーズパッドを有するフレームと、一対のノーズパッドそれぞれの表面に設けられる第1電極及び第2電極と、眉間部の表面に設けられる第3電極と、第1電極、第2電極及び第3電極の近傍に設けられ、第1電極、第2電極及び第3電極により検出された眼電位を示す眼電図信号を増幅する増幅部と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、アイウエアに関する。
眼鏡のフレームに取り付けられた眼電図入力電極や脳電図入力電極を用いて、睡眠を検出及び防止するためのサングラス型装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−264551号公報
しかしながら、眼鏡のフレームに電極を設ける場合、電極から信号を処理する処理部までの電線の長さや、検出する信号が小さいことなどに起因してノイズの影響を受けてしまい、検出された信号の精度が良くないという問題点があった。
そこで、本発明は、ノイズの影響を小さくし、検出された信号の精度を向上させることができるアイウエアを提供することを目的とする。
本発明の一態様におけるアイウエアは、眉間部と、一対のノーズパッドを有するフレームと、前記一対のノーズパッドそれぞれの表面に設けられる第1電極及び第2電極と、前記眉間部の表面に設けられる第3電極と、前記第1電極、前記第2電極及び前記第3電極の近傍に設けられ、前記第1電極、前記第2電極及び前記第3電極により検出された眼電位を示す眼電図信号を増幅する増幅部と、を備える。これにより、ノイズの影響を小さくし、検出された信号の精度を向上させることができる。
また、前記増幅部は、前記第1電極、前記第2電極及び前記第3電極に接続されるバッファアンプと、前記バッファアンプに接続されるアンプと、を有してもよい。これにより、電極側からアンプ側に電流が流れ込むことを防止し、検出された信号の精度を向上させることができる。
また、前記増幅部は、前記アンプにより増幅された眼電図信号をアナログ信号からデジタル信号に変換する変換部と、前記変換部により変換された信号を送信する送信部と、をさらに有してもよい。これにより、増幅された信号が処理装置に送信されるまでの電線を通過する間にノイズが混入することを防止し、検出された信号の精度を向上させることができる。
また、前記増幅部は、前記眉間部に設けられてもよい。これにより、メガネのフレームの形状を考慮し、各電極に近い適切な場所に増幅部を設けることで、検出された信号の精度を向上させることができる。
また、前記増幅部により増幅された眼電図信号を処理する処理部をさらに備え、前記処理部は、前記フレームが有するテンプルに設けられてもよい。これにより、メガネのデザイン性などを損なうことなく、ノイズの影響を小さくし、検出された信号の精度を向上させることができる。
本発明によれば、ノイズの影響を小さくし、検出された信号の精度を向上させることができる。
実施例におけるメガネの一例を概略的に示す図である。 実施例における処理装置の一例を示すブロック図である。 使用者に対する電極の接触位置を概略的に示す図である。 実施例における増幅部の構成の一例を示す図である。 バッファアンプを設ける理由を説明するための図である。 実施例における増幅部の構成の他の例を示す図である。 視線を上に向けた後下に向けた場合の眼電図の一例を示す図である。 実施例における視線検出処理の一例を示すフローチャートである。 実施例におけるメガネの他の例を概略的に示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。ただし、以下に説明する実施形態は、あくまでも例示であり、以下に明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。即ち、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。また、以下の図面の記載において、同一または類似の部分には同一または類似の符号を付して表している。図面は模式的なものであり、必ずしも実際の寸法や比率等とは一致しない。図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることがある。
[実施例]
図1は、実施例におけるメガネ100の一例を概略的に示す図である。メガネ100は、レンズ110及びフレーム120を備える。メガネ100及びフレーム120は、アイウエアの一例である。
フレーム120は、一対のレンズ110を支持する。フレーム120は、リム122と、眉間部(例えばブリッジ)124と、ヨロイ126と、丁番128と、テンプル130と、モダン132と、一対のノーズパッド140と、第1電極152と、第2電極154と、第3電極156と、接地電極158と、電線(不図示)と、処理装置200と、増幅部250とを有する。なお、メガネ100の種類によっては、一枚レンズを用いることでフレームのブリッジ部分がない場合がある。この場合、一枚レンズの眉間部分を眉間部とする。
一対のノーズパッド140は、右ノーズパッド142及び左ノーズパッド144を含む。リム122、ヨロイ126、丁番128、テンプル130、及びモダン132は、それぞれ左右一対に設けられる。
リム122は、レンズ110を保持する。ヨロイ126は、リム122の外側に設けられ、丁番128によりテンプル130を回転可能に保持する。テンプル130は、使用者の耳の上部を押圧して、この部位を挟持する。モダン132は、テンプル130の先端に設けられる。モダン132は、使用者の耳の上部に接触する。なお、モダン132は、必ずしもメガネ100に設ける必要はない。
第1電極152及び第2電極154は、一対のノーズパッド140のそれぞれの表面に設けられ、眼電位を検出する。例えば、第1電極152は、右ノーズパッド142に設けられ、第2電極154は、左ノーズパッド144に設けられる。
第1電極152は、使用者の右眼の眼電位を検出する。第2電極154は、使用者の左眼の眼電位を検出する。このように、眼電位を検出するための電極を、使用者の皮膚に必然的に接触するノーズパッドの表面に設ける。これにより、使用者の眼の周囲に二対の電極を接触させるのに比べて、使用者の皮膚に与える負担を軽減することができる。
第3電極156は、眉間部124の表面に設けられ、眼電位を検出する。接地電極158は、モダン132の表面に設けられる。メガネ100にモダン132がない場合は、接地電極158は、テンプル130の先に設けられる。実施例では、接地電極158は、左側のモダン132の表面に設けられる。第1電極152、第2電極154及び第3電極156が検出する電位は、接地電極158が検出する電位を基準としてもよい。
処理装置200は、例えば、テンプル130に設けてもよい。これにより、メガネ100を正面から見たときのデザイン性を損なうことがない。処理装置200の設置位置は、必ずしもテンプル130である必要はないが、メガネ100を装着した際のバランスを考慮して位置決めすればよい。処理装置200は、電線を介して増幅部250に接続される。なお、処理装置200と、増幅部250とは、無線を介して接続されてもよい。
増幅部250は、第1電極152、第2電極154及び第3電極156の近傍に設けられ、増幅対象の各電極と電線を介して接続される。増幅部250は、各電極が検出した眼電位を示す眼電図信号を取得する。例えば、増幅部250は、第1電極152、第2電極154及び第3電極156により検出された眼電位を示す眼電図信号を増幅する。
また、増幅部250は、眼電図信号を処理する処理部を有していれば、増幅する前又は増幅した後の各眼電図信号に対し、加減処理を行ってもよい。例えば、増幅部250は、第3電極156を基準とした第1電極152の電位を示す基準眼電図信号を求めてもよい。また、増幅部250は、第3電極156を基準とした第2電極154の電位を示す基準眼電図信号を求めてもよい。増幅部250により増幅又は処理された信号は、処理装置200に出力される。
<処理装置の構成>
図2は、実施例における処理装置200の一例を示すブロック図である。図2に示すように、処理装置200は、処理部210、送信部220、及び電源供給部230を有する。第1電極152、第2電極154、第3電極156は、例えば増幅部250を介して処理部210に接続される。
処理部210は、増幅部250から増幅された眼電図信号を取得し、処理する。例えば、処理部210は、第3電極156を基準とした第1電極152の電位を示す基準眼電図信号を処理してもよい。なお、基準眼電図信号は、説明の便宜上別の名称を付したが、眼電図信号に含まれる概念である。また、処理部210は、第3電極156を基準とした第2電極154の電位を示す基準眼電図信号を処理してもよい。
例えば、処理部210は、取得した眼電図信号がデジタル化されていなければ、デジタル化処理を行ったり、各電極から増幅された眼電図信号を取得した場合には、眼電図信号の加減処理を行ったりする。また、処理部210は、増幅部250から取得した眼電図信号をそのまま送信部220に送信してもよい。
送信部220は、処理部210によって処理された眼電図信号を外部装置300に送信する。例えば、送信部220は、Bluetooth(登録商標)及び無線LAN等の無線通信、又は有線通信によって眼電図信号を外部装置300に送信する。電源供給部230は、処理部210、送信部220、及び増幅部250に電力を供給する。
外部装置300は、通信機能を有するコンピュータ端末である。例えば、外部装置300は、使用者が所持する携帯電話及びスマートフォン等の携帯通信端末である。外部装置300は、送信部220から受信した眼電図信号に基づく処理を実行してよい。例えば、外部装置300は、受信した眼電図信号から、使用者の瞬きの回数が増加していることを検出した場合などに、居眠りを防止するための警告を発する。
図3は、使用者に対する電極の接触位置を概略的に示す図である。第1接触位置452は、第1電極152の接触位置を表す。第2接触位置454は、第2電極154の接触位置を表す。第3接触位置456は、第3電極156の接触位置を表す。水平中心線460は、右眼402の中心と左眼404の中心とを結んだ水平方向の中心線を表す。垂直中心線462は、右眼402と左眼404との中心において水平中心線460と直交する中心線を表す。
第1接触位置452及び第2接触位置454は、水平中心線460よりも下側に位置することが望ましい。また、第1接触位置452及び第2接触位置454は、第1接触位置452と第2接触位置454との中心を結ぶ線分が、水平中心線460と平行になるべく配置されることが望ましい。
また、第1接触位置452及び第2接触位置454は、第1接触位置452から右眼402への距離と、第2接触位置454と左眼404との距離が等しくなるべく配置されることが望ましい。また、第1接触位置452及び第2接触位置454は、互いに一定の距離以上離間していることが望ましい。
第3接触位置456は、垂直中心線462上に位置することが望ましい。また、第3接触位置456は、水平中心線460よりも上側であって、第1接触位置452及び第2接触位置454から離れた位置であることが望ましい。また、例えば、第3接触位置456と右眼402との距離は、右眼402と第1接触位置452との距離よりも離間させ、左眼404との距離は、左眼404と第2接触位置454との距離よりも離間させてよい。
眼球は、角膜側が正に帯電しており、網膜側が負に帯電している。したがって、視線が上に移動した場合、第3電極156を基準とした第1電極152の電位及び第3電極156を基準とした第2電極154の電位が負となる。視線が下に移動した場合、第3電極156を基準とした第1電極152の電位及び第3電極156を基準とした第2電極154の電位が正となる。
視線が右に移動した場合、第3電極156を基準とした第1電極152の電位が負となり、第3電極156を基準とした第2電極154の電位が正となる。視線が左に移動した場合、第3電極156を基準とした第1電極152の電位が正となり、第3電極156を基準とした第2電極154の電位が負となる。
第3電極156を基準とした第1電極152の電位及び第3電極156を基準とした第2電極154の電位を検出することによって、好適にノイズの影響を軽減することができる。第3接触位置456を第1接触位置452及び第2接触位置454から可能な限り離間させるべく、眉間部124は、リム122の上端又はその近傍に配置されてもよい。また、眉間部124の中心よりも上側に第3電極156は設けられてもよい。この場合、第3電極156の配置位置として、縦幅の広い眉間部124を採用することが望ましい。
なお、処理部210は、第3電極156を基準とした第1電極152の電位を検出する代わりに、基準電極を基準とした第1電極152の電位から、基準電極を基準とした第3電極156の電位を減じてもよい。そして同様に、処理部210は、第3電極156を基準とした第2電極154の電位を検出する代わりに、基準電極を基準とした第2電極154の電位から、基準電極を基準とした第3電極156の電位を減じてもよい。
基準電極としては、接地電極158を用いてもよい。また、メガネ100の、第1電極152、第2電極154及び第3電極156から離間した位置に、別途基準電極を設けてもよい。例えば、基準電極は、右側のモダン132に設けられてもよい。また、基準電極は、右側のテンプル130の使用者の肌に接する部位に設けられてもよい。
なお、基準電極を基準とした第1電極152の電位から第3電極156の電位を減じる処理、及び基準電極を基準とした第2電極154の電位から第3電極156の電位を減じる処理は、処理部210が実行してもよく、増幅部250又は外部装置300が実行してもよい。この場合、処理対象の電位を示す信号は、増幅部250により増幅されている。
<増幅部の構成>
次に、増幅部250の構成について説明する。図4は、実施例における増幅部250の構成の一例を示す図である。図4に示すように、増幅部250は、第1アンプ260及び第2アンプ270を含む。第1アンプ260は、第2アンプ270の前段に位置し、バッファアンプとして機能するアンプである。以下、第1アンプ260をバッファアンプ260とも称する。第2アンプ270は、メインのアンプとして機能するアンプである。以下、第2アンプ270は、メインアンプ270とも称する。メインアンプ270により増幅された信号は処理装置200に有線又は無線を用いて出力される。
増幅部250の設置位置は、眉間部124であることが望ましい。なお、増幅部250は、眉間部124に埋め込むようにして設けてもよい。前述したとおり、各電極は可能な限り離間させた方が望ましいが、各電極の設置位置はフレーム120の形状に依存してしまうため、離間させるにしても限界がある。
このため、各電極の電位差が十分な大きさにならない場合があり、各電極で検出された小さい電位を示す眼電図信号にノイズが混入してしまうと、十分な精度の電位を検出することが困難になってしまう。
そこで、実施例においては、検出された眼電図信号にノイズが混入する前に増幅することを目的として、増幅部250は、第1電極152、第2電極154及び第3電極156の近傍に設けられる。例えば、増幅部250は、各電極に近く、比較的フレーム120にスペースが存在する眉間部124部分に設けることが好ましい。これにより、各電極により検出された眼電図信号が電線を通過する間に、ノイズが混入して眼電図信号の精度を低下させるリスクを減らすことができる。
次に、メインアンプ270の前段の位置にバッファアンプ260を設ける理由を、図5を用いて説明する。図5は、バッファアンプ260を設ける理由を説明するための図である。図5に示す例は、第3電極156を用いるが、第1電極152及び第2電極154においても同様である。
第3電極156は、メガネ100を装着した際、人肌に触れるため、グランドとの間に抵抗R0が存在すると考えてよい。このとき、抵抗R0は、例えば数100kΩである。また、メインアンプ270には、内部抵抗R1が存在する。このとき、メインアンプ270として通常のアンプを用いると、内部抵抗R1は、数10kΩ〜数100kΩである。
ここで、理想的にはメインアンプ270に電流が流れ込まないことであるが、内部抵抗R1が抵抗R0よりも小さいと、電流がメインアンプ270側に流れ込む。そうすると、電極の電圧Viとメインアンプ270の電圧Vxとが分圧されて観測されてしまう。そこで、メインアンプ270の前段の位置にバッファアンプ260を設けてメインアンプ270側に電流が流れ込まないようにする。
図6は、実施例における増幅部の構成の他の例を示す図である。図6に示す増幅部は、符号250Aと表記される。増幅部250Aは、バッファアンプ260、メインアンプ270、A/D変換部280、及び無線通信部290を有する。バッファアンプ260及びメインアンプ270は、図4に示す機能と同様であるため、以下では、A/D変換部280及び無線通信部290について主に説明する。
A/D変換部280は、メインアンプ270により増幅された信号をアナログからデジタルに変換する。A/D変換部280は、デジタル変換した信号を無線通信部290に出力する。
無線通信部290は、A/D変換部280により変換されたデジタル信号を、無線通信を用いて処理装置200に送信する。よって、無線通信部290は、送信部として機能する。無線通信部290は、例えばBluetooth(登録商標)及び無線LAN等の無線通信を用いる。また、無線通信部290は、外部装置300にデジタル信号を直接送信してもよい。
なお、実施例では、バッファアンプ260及びメインアンプ270を1つ設ける例を示したが、この場合は各電極からの眼電図信号に対して順番を決めて増幅していけばよい。また、各電極それぞれにバッファアンプ260及びメインアンプ270を設けてもよい。
<眼電図の一例>
図7は、視線を上に向けた後、さらに視線を下に向けた場合の眼電図の一例を示す図である。上側の眼電図が、第3電極156を基準とした第1電極152の電位V1の経時変化を示す右眼電図を表す。下側の眼電図が、第3電極156を基準とした第2電極154の電位V2の経時変化を示す左眼電図を表す。縦軸が電圧値を表す。横軸が時間を表す。矢印503は、使用者が視線を上に向けたタイミングを表す。矢印503が表すタイミングでは、右眼電図及び左眼電図ともに、負の電位を示している。
また、使用者が、視線を下に向けた後、さらに視線を上に向けた場合、使用者が視線を下に向けたタイミングでは、右眼電図及び左眼電図ともに、正の電位を示す。また、使用者が、視線を右に向けた後、さらに視線を左に向けた場合、使用者が視線を右に向けたタイミングでは、右眼電図が負の電位を示し、左眼電図が正の電位を示す。また、使用者が、視線を左に向けた後、さらに視線を右に向けた場合、使用者が視線を左に向けたタイミングでは、右眼電図が正の電位を示し、左眼電図が負の電位を示す。
このように、右眼電図及び左眼電図で負の電位が示された場合には視線が上を向いたことを検出することができる。また、右眼電図及び左眼電図で正の電位が示された場合には視線が下、右眼電図で負の電位が示され左眼電図で正の電位が示された場合には視線が右、右眼電図で正の電位が示され左眼電図で負の電位が示された場合には視線が左に向いたことを検出することができる。
また、右眼電図が示す電位V1と左眼電図が示す電位V2とを加減算することによって、視線の検出精度を高めることができる。例えば、V1+V2が負であり、V1−V2が略ゼロの場合は、視線が上に向けられたと検出できる。V1+V2が正であり、V1−V2が略ゼロの場合は、視線が下に向けられたと判断できる。
V1+V2が略ゼロであり、V1−V2が負の場合は、視線が右に向けられたと判断できる。V1+V2が略ゼロであり、V1−V2が正の場合は、視線が左に向けられたと判断できる。
V1とV2とを加減算することにより、算出される正の値及び負の値が大きくなる。したがって、その分閾値を大きく設定することができるので、ノイズを誤って視線移動として検出してしまう誤検出を低減できる。
また、使用者が瞬きをした場合を検出することも可能である。処理部210及び外部装置300は、ある一定の期間内に右眼電図及び左眼電図で同程度の振幅のパルスが連続して検出された場合に、使用者が瞬きをしたと検出してもよい。例えば、5秒間に−100μV程度のパルスが4回連続した場合に、使用者が瞬きをしたと検出することができる。
<視線検出処理>
図8は、実施例における視線検出処理の一例を示すフローチャートである。図8に示すフローチャートは、使用者がメガネ100を装着して、第1電極152、第2電極154、第3電極156及び接地電極158が使用者の皮膚に接触した状態であって、外部装置300が視線検出処理を実行するモードである動作モードに設定された場合に開始する。
ステップS102で、各電極は、眼電位を検出する。検出された眼電位を示す眼電図信号は、電線を介して増幅部250に出力される。
ステップS104で、増幅部250は、取得した眼電図信号を増幅する。増幅された眼電図信号は、処理装置200に出力される。
ステップS106で、処理装置200の処理部210は、取得した眼電図信号を必要であれば処理し、送信部220は、眼電図信号を外部装置300に送信する。ここでは、処理装置200の処理部210は、何もしないとする。
ステップS108で、外部装置300は、処理装置200の送信部220から眼電図信号を受信する。
ステップS110で、外部装置300は、受信した眼電図信号に異常があるか否かを判定する。外部装置300は、例えば、第1電極152、第2電極154及び第3電極156が検出する電位の少なくともいずれかが、一定期間以上ゼロである場合に異常があると判定する。また、例えば、外部装置300は、第1電極152、第2電極154及び第3電極156が検出する電位の少なくともいずれかが、予め定められた閾値を超える値である場合に、異常があると判定する。ステップS110で異常がないと判定された場合、ステップS112に進む。
ステップS112では、外部装置300は、第3電極156を基準として第1電極152が検出した電位と、第3電極156を基準として第2電極154が検出した電位とが、予め登録された登録パターンと一致するか否かを判定する。登録パターンとしては、例えば、図3に示すようなパターンを外部装置300に登録しておけばよい。ステップS112で、いずれかの登録パターンと一致すると判定した場合、ステップS114に進み、一致しないと判定した場合、ステップS102に戻る。
ステップS114では、外部装置300は、使用者の視線を判定する。外部装置300は、例えば、ステップS112で一致した登録パターンが、図3に示すパターンと一致した場合に、視線が上を向いていると判定する。外部装置300は、判定した視線に応じた処理を実行してよい。ステップS114で視線を判定した後、ステップS102に戻る。
ステップS110で異常があると判定された場合、ステップS116に進む。ステップS116で、外部装置300は、異常が全電極の離間であるか否かを判定する。すなわち、第1電極152、第2電極154及び第3電極156の全てが使用者の皮膚から離間しているかを判定する。外部装置300は、第1電極152、第2電極154及び第3電極156が検出する電位の全てが、一定期間以上ゼロである場合に、全電極が離間していると判定してよい。
ステップS116で、全電極が離間していないと判定された場合、ステップS120に進む。ステップS120で、外部装置300は、使用者に対して警告を発する。例えば、第1電極152、第2電極154及び第3電極156のうちいずれかが離間している場合、外部装置300は、離間している電極がある旨を通知するための警告を発する。これにより、使用者に対し、正常に電極が接触するべくメガネ100の位置を調整することを促すことができる。
ステップS116で、全電極が離間していると判定された場合、ステップS118に進む。全電極が離間していることにより、使用者がメガネ100を未装着であることと判断できるので、ステップS118で、外部装置300は、視線検出処理の実行を待機する待機モードに移行する。これにより、外部装置300による視線検出処理が終了する。上述したように外部装置300が視線検出処理を実行することによって、使用者の視線を検出できる。また、例えば、メガネ100が使用者の顔面からずれて一部電極が離間してしまった場合に、使用者にそのことを気づかせてメガネ100の位置調整を促すことができる。
なお、本実施例において、アイウエアがメガネである場合について説明した。しかし、アイウエアはこれに限定されない。アイウエアは、眼に関連する装具であればよく、メガネ、サングラス、ゴーグル及びヘッドマウントディスプレイならびにこれらのフレームなどの顔面装着具又は頭部装着具であってよい。
本実施例において、メガネ100が第3電極156を備える例を挙げて説明した。しかし、メガネ100はこれに限定されない。メガネ100が、第3電極156を備えなくてもよい。この場合、基準電極を基準とした第1電極152の電位が示す眼電図及び基準電極を基準とした第2電極154の電位が示す眼電図が、外部装置300に送信されればよい。ここで、接地電極158を第3電極156の位置に設けて、基準電極としてもよい。また、左モダンに設けられた接地電極158を基準電極として用いてもよいし、第1電極152及び第2電極154から離間した位置に、別途設けられた電極を基準電極として用いてもよい。
本実施例において、メガネ100が、リム122と一体になっているノーズパッド140を備える例を挙げて説明した。しかし、メガネ100はこれに限定されない。メガネ100が、リム122に備え付けられたクリングスと、クリングスに取り付けられたノーズパッド140とを備えてもよい。この場合、ノーズパッド140の表面に設けられた電極は、クリングスを介して、フレームに埋設された電線と電気的に接続される。
本実施例において、第1電極152及び第2電極154をノーズパッド140の中心よりも下側に設ける例を挙げて説明した。しかし、これに限定されない。ノーズパッド140が下側に延伸する延伸部を備え、第1電極152及び第2電極154を延伸部に設けてもよい。これにより、眼及び鼻の位置の個人差によってノーズパッドが眼の真横に位置してしまう使用者であっても、第1電極152及び第2電極154を眼の位置よりも下に接触させることができる。
本実施例において、第3電極156を眉間部124の表面に設ける例を挙げて説明した。しかし、これに限定されない。眉間部124が、上側に延伸する延伸部を備え、延伸部に第3電極156を設けてもよい。またさらに、延伸部と眉間部124との間に延伸部を上下に可動させる可動部を備え、第3電極156の位置を上下に調整可能としてもよい。これにより、眼の位置の個人差によって、第3電極156の接触位置が眼の近傍になってしまう使用者であっても、調整により第3電極156の接触位置を眼から離間させることができる。
本実施例では、外部装置300の例として、処理装置200と別体の、携帯電話及びスマートフォン等の携帯通信端末を挙げて説明した。しかし、これに限定されない。外部装置300を、処理装置200と一体のユニットとしてもよい。
また、本実施例では、電線としてシールドケーブルを用いることで、ノイズの混入を防ぐようにしてもよい。
また、本実施例では、図1において3つの電極を用いる構成を例示したが、4つ以上の電極を用いる構成であってもよい。図9は、実施例におけるメガネの他の例を概略的に示す図である。図9に示すメガネ600は、4つの電極を用いて眼電図信号を取得するところが図1に示すメガネ100と異なり、以下、図1に示すメガネ100と異なるところを説明する。
図9に示すメガネ600は、上部電極652と、下部電極654と、左部電極656と、右部電極658とを有する。図9に示す例において、上部電極652及び下部電極654は、リム122に設けられ、左部電極656は、左テンプル130に設けられ、右部電極658は、右テンプル130に設けられるが、必ずしもこの位置にある必要はない。なお、これらの電極は、顔の一部に接触しているとする。
図9に示す例では、上部電極652及び下部電極654の電圧差により、眼の上下方向を検知することができ、左部電極656及び右部電極658の電圧差により、眼の左右方向を検知することができる。
また、本実施例では、増幅部250を眉間部124に設ける例について説明したが、この例に限られない。例えば、増幅部250は、右ノーズパッド142、左ノードパッド144の近傍に設けてもよい。また、眼電図信号の検出精度を向上させるため、各電極の近傍に、それぞれの増幅部を設けるようにしてもよい。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
100 メガネ
120 フレーム
124 眉間部
130 テンプル
140 ノーズパッド
152 第1電極
154 第2電極
156 第3電極
158 接地電極
200 処理装置
250、250A 増幅部
210 処理部
220 送信部
300 外部装置

Claims (5)

  1. 眉間部と、
    一対のノーズパッドを有するフレームと、
    前記一対のノーズパッドそれぞれの表面に設けられる第1電極及び第2電極と、
    前記眉間部の表面に設けられる第3電極と、
    前記第1電極、前記第2電極及び前記第3電極の近傍に設けられ、前記第1電極、前記第2電極及び前記第3電極により検出された眼電位を示す眼電図信号を増幅する増幅部と、
    を備えるアイウエア。
  2. 前記増幅部は、
    前記第1電極、前記第2電極及び前記第3電極に接続されるバッファアンプと、
    前記バッファアンプに接続されるアンプと、を有する請求項1に記載のアイウエア。
  3. 前記増幅部は、
    前記アンプにより増幅された眼電図信号をアナログ信号からデジタル信号に変換する変換部と、
    前記変換部により変換された信号を送信する送信部と、
    をさらに有する請求項2記載のアイウエア。
  4. 前記増幅部は、前記眉間部に設けられる、請求項1乃至3いずれか一項に記載のアイウエア。
  5. 前記増幅部により増幅された眼電図信号を処理する処理部をさらに備え、
    前記処理部は、前記フレームが有するテンプルに設けられる、請求項1乃至4いずれか一項に記載のアイウエア。
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