JP2015212800A - 透明スクリーン用フィルムおよびその製造方法ならびにそれを備えた透明スクリーン - Google Patents

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Abstract

【課題】透過視認性を損なわずに、透明パーティション等に商品情報や広告等を鮮明に投射表示することができる透明スクリーン用フィルムの提供。【解決手段】本発明による透明スクリーン用フィルムは、樹脂層と、樹脂層中に少なくとも一部が凝集状態で含まれる無機粒子とを含んでなり、無機粒子の一次粒子が、0.1〜50nmのメジアン径を有し、かつ10〜500nmの最大粒径を有し、無機粒子の含有量が、樹脂に対して0.015〜1.2質量%であり、前記無機粒子が、金属系粒子である。【選択図】図1

Description

本発明は、透明性の高い投射型映像表示スクリーン用フィルム(以下、「透明スクリーン用フィルム」と称する)に関する。また、該透明スクリーン用フィルムの製造方法およびそれを備えた透明スクリーンに関する。
従来、プロジェクター用スクリーンとして、フレネルレンズシートとレンチキュラーレンズシートとを組み合わせたものが用いられてきた。近年、デパート等のショウウィンドウやイベントスペースの透明パーティション等にその透明性を維持したまま商品情報や広告等を投射表示する要望が高まってきている。また、将来的には、ヘッドアップディスプレイやウェアラブルディスプレイ等に用いられる透明性の高い投射型映像表示スクリーンの需要は、ますます高まると言われている。
しかし、従来のプロジェクター用スクリーンは透明性が低いため、透明パーティション等に適用できないという技術的課題があった。そこで、プロジェクター用スクリーンとして、表面に凹部を有するスクリーンが提案されている(特許文献1参照)。また、曝射法で得られたグラファイト相を有するナノダイヤモンドを酸化処理して得られたメジアン径0.01〜1μmのダイヤモンド微粒子を含む透明薄膜層を備えた透過型スクリーンが提案されている(特許文献2参照)。さらに、熱可塑性樹脂を含むマトリックス相および分散相からなる高分子フィルムからなる高透明反射型スクリーン用フィルムが提案されている(特許文献3参照)。
また、透過型スクリーンや反射型スクリーン等の各種スクリーンの表面への写り込みを防止するために、黒色微粒子と透明バインダーとからなる防眩層を有する防眩性部材をスクリーンの表面に配置することが提案されている(特許文献4参照)。さらに、コントラストの低下を防止するために、集光レンズが設けられた透過型スクリーンを提供することが提案されている(特許文献5)。さらにまた、基板と、光吸収層と、光学多層膜と、光拡散層とが順に設けられた反射型スクリーンを提供することが提案されている(特許文献6参照)。
特開2006−146019号公報 特開2011−113068号公報 特開2008−112040号公報 特許第4571691号公報 特開2007−240686号公報 特開2005−99675号公報
しかしながら、本発明者らは、特許文献1〜6には、以下の技術的課題が存在することを知見した。特許文献1に記載のスクリーンは、ショウウィンドウやイベントスペースの透明パーティション等に適用した場合、使用にともなって当該凹凸部が擦り減るため、長期間性能を維持できないという技術的課題がある。また、光拡散粒子径が1〜20μmの大きさであるためフィルムが白濁し透明性が損なわれるという技術的課題もある。特許文献2に記載の透明スクリーンに用いるナノダイヤモンド粒子は、処理工程が多く、生産効率や生産コストに劣るという技術的課題がある。特許文献3に記載のスクリーンは、屈折率の異方性を発現させるため、少なくとも1方向に延伸を行うことで得られる。しかし、屈折率の異方性を出すための延伸では、延伸方向に垂直な方向の特性が不均一になる場合があるという技術的課題があり、さらなる改良が望まれている。特許文献4に記載のスクリーンは、平均粒径1〜6μmのカーボンブラック等の黒色微粒子を含む防眩性部材を備えているため、透明性に劣り、スクリーンがカーボンブラックの影響で灰色がかるという技術的課題がある。特許文献5に記載の透過型スクリーンは、集光レンズを備えるため、透明性が著しく損なわれるという技術的課題がある。特許文献6に記載の反射型スクリーンは、フッ素系樹脂からなる低屈折率層と金属酸化物を含む高屈折率層が積層された光学多層膜を備えており、これらの層界面で光が反射し、透明性が損なわれるという技術的課題がある。
本発明は上記の技術的課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、透過視認性を損なわずに、透明パーティション等に商品情報や広告等を鮮明に投射表示することができる透明スクリーン用フィルムを提供することにある。また、本発明の目的は、該透明スクリーン用フィルムの製造方法およびそれを備えた透明スクリーンを提供することにある。
本発明者らは、上記の技術的課題を解決するため、鋭意検討した結果、樹脂層に、一次粒子のメジアン径および最大粒径が特定の範囲内にある、金属系粒子を微量添加することによって、上記の技術的課題を解決できることを知見した。本発明は、かかる知見に基づいて完成されたものである。
すなわち、本発明の一態様によれば、
樹脂層と、
前記樹脂層中に少なくとも一部が凝集状態で含まれる無機粒子と、
を含んでなり、
前記無機粒子の一次粒子が、0.1〜50nmのメジアン径を有し、かつ10〜500nmの最大粒径を有し、
前記無機粒子の含有量が、前記樹脂に対して0.015〜1.2質量%であり、
前記無機粒子が、金属系粒子である、透明スクリーン用フィルムが提供される。
本発明の態様においては、前記無機粒子が、金属系粒子であることが好ましい。
本発明の態様においては、前記無機粒子が、酸化ジルコニウム粒子、酸化チタン粒子、酸化セリウム粒子、チタン酸バリウム粒子、および硫酸バリウム粒子からなる群より選択される少なくとも1種であることが好ましい。
本発明の態様においては、前記樹脂層が、熱可塑性樹脂を含んでなることが好ましい。
本発明の態様においては、前記熱可塑性樹脂が、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、セルロース系樹脂、ビニル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、およびポリスチレン系樹脂からなる群より選択される少なくとも1種を含んでなることが好ましい。
本発明の態様においては、前記熱可塑性樹脂が、ポリメタクリル酸メチル樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリエチレンナフタレート樹脂、ポリプロピレン樹脂、シクロオレフィンポリマー樹脂、セルロースアセテートプロピオネート樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリカーボネート樹脂、およびポリスチレン樹脂からなる群より選択される少なくとも1種を含んでなることが好ましい。
本発明の態様においては、全光線透過率が70%以上であり、かつヘイズ値が1.3%以上35%未満であることが好ましい。
本発明の態様においては、前記樹脂層の厚さが、20〜400μmであることが好ましい。
本発明の別の態様においては、上記の透明スクリーン用フィルムを備えた透明スクリーンが提供される。
本発明のさらに別の態様においては、上記の透明スクリーン用フィルムの製造方法であって、
二軸混錬押出機を用いて、前記二軸混錬押出機のスクリュー全長にわたる平均値として3〜1800KPaのせん断応力をかけながら前記樹脂と前記無機粒子とを混錬して、樹脂組成物を得る工程と、
前記樹脂組成物を製膜する工程と
を含んでなり、
前記二軸混錬押出機が、ニーディングエレメント、ミキシングエレメント、およびロータリーエレメントからなる群より選択される少なくとも1種の混練エレメントを含むフライトスクリューを備える、透明スクリーン用フィルムの製造方法が提供される。
本発明のさらに別の態様においては、前記二軸混錬押出機が、ニーディングエレメント、ミキシングエレメント、およびロータリーエレメントからなる群から選択される少なくとも1種の混練エレメントを含むフライトスクリューを備えることが好ましい。
本発明によれば、透過視認性を損なわずに、透明パーティション等に商品情報や広告等を鮮明に投射表示することができる透明スクリーン用フィルムを提供することができる。さらに、該フィルムを備えた透明スクリーンを提供することができる。
本発明による透明スクリーン用フィルムの一実施形態を示した模式図である。 本発明による透明スクリーン用フィルムの一実施形態の厚さ方向の断面図である。 本発明による透明スクリーンの一実施形態を示した模式図である。
<透明スクリーン用フィルム>
本発明による透明スクリーン用フィルムは、樹脂層と、樹脂層中に少なくとも一部が凝集状態で含まれる無機粒子とを含んでなる。フィルムは、透明パーティション等に貼付するフィルムとして好適に用いることができ、該透明パーティション等は透明スクリーンとして好適に用いることができる。透明パーティション等の透明スクリーンでは透過視認性を損なわないことが要求されるため、透明スクリーン用フィルムは、可視光の透過率が高く、透明性が高いことが好ましい。なお、本発明において、「透明」とは、用途に応じた透過視認性を実現できる程度の透明性があれば良く、半透明であることも含まれる。
透明スクリーン用フィルムは、全光線透過率が、好ましくは70%以上であり、より好ましくは75%以上であり、さらに好ましくは80%以上であり、さらにより好ましくは85%以上であり、かつヘイズ値が、好ましくは1.3%以上35%未満であり、より好ましくは1.5%以上30%未満である。さらに、透明スクリーン用フィルムは、平行光線透過率が、好ましくは60%以上であり、より好ましくは65%以上である。フィルムの全光線透過率、平行光線透過率、およびヘイズ値が、上記範囲内であれば、透過視認性をより向上させることができる。なお、本発明において、透明スクリーン用フィルムの全光線透過率、平行光線透過率、およびヘイズ値は、ヘイズメータ(日本電色工業(株)製、商品名:NDH−5000)を用いてJIS−K−7361およびJIS−K−7136に準拠して測定することができる。
本発明による透明スクリーン用フィルムの一実施形態の模式図を図1に示す。透明スクリーン用フィルム10は、樹脂層11と、樹脂層11中に少なくとも一部が凝集状態で存在する無機粒子12とを含んでなる。透明スクリーン用フィルムは、樹脂層からなる単層構成であってもよいし、保護層、基材層、および粘着層等をさらに備える複層構成であってもよい。このような複層構成の透明スクリーン用フィルムの一実施形態の厚さ方向の断面図を図2に示す。透明スクリーン用フィルム20は、基材層23の一方の面に、樹脂層21が積層され、樹脂層21に保護層22がさらに積層されている。また、基材層23の他方の面(樹脂層21と反対側の面)に粘着層24が積層されている。以下、透明スクリーン用フィルムの各構成について、詳述する。
(樹脂層)
樹脂層は、透明性の高いフィルムを得るために、透明性の高い樹脂を用いることが好ましい。透明性の高い樹脂としては、アクリル系樹脂、アクリルウレタン系樹脂、ポリエステルアクリレート系樹脂、ポリウレタンアクリレート系樹脂、エポキシアクリレート系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ウレタン系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、セルロース系樹脂、アセタール系樹脂、ビニル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリイミド系樹脂、メラミン系樹脂、フェノール系樹脂、シリコーン系樹脂、およびフッ素系樹脂等の熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、ならびに電離放射線硬化性樹脂等を用いることができる。これらの中でも、熱可塑性樹脂を用いることが、フィルムの成形性の観点から好ましい。特に、熱可塑性樹脂の中でも、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、セルロース系樹脂、ビニル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、およびポリスチレン系樹脂を用いることが好ましく、ポリメタクリル酸メチル樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリエチレンナフタレート樹脂、ポリプロピレン樹脂、シクロオレフィンポリマー樹脂、セルロースアセテートプロピオネート樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリカーボネート樹脂、およびポリスチレン樹脂を用いることがより好ましい。これらの樹脂は、1種単独または2種以上を組み合わせて用いることができる。
樹脂層の厚さは、特に限定されるものではないが、フィルムの成形性、取扱い性、および搬送性の観点から、20〜400μmであることが好ましく、50〜300μmであることがより好ましい。樹脂層の厚さが上記範囲内であれば、フィルムの強度を保ち易く、また製造工程においてフィルムを巻き取り易い。
(無機粒子)
無機粒子は、樹脂層中に少なくとも一部が凝集状態で含まれる。凝集状態とは、樹脂層中の無機粒子の一次粒子が、例えば複数個、好ましくは2〜20個程度、より好ましくは3〜15個程度集まって、結合している状態である。例えば、無機粒子は、ぶどうの房状やパールネックレス状に凝集している。
無機粒子の一次粒子は、0.1〜50nm、好ましくは0.5〜40nm、より好ましくは1〜35nm、さらに好ましくは1.5〜30nmのメジアン径(D50)を有し、かつ10〜500nm、好ましくは15〜300nm、より好ましくは20〜200nm、さらに好ましくは20〜130nmの最大粒径を有するものである。無機粒子の一次粒子のメジアン径および最大粒径が上記範囲内であると、透明スクリーン用フィルムとして使用した場合に、透過視認性を損なわずに投射光の十分な散乱効果が得られることで、透明パーティション等に商品情報や広告等を鮮明に投射表示することができる。なお、本発明において、無機粒子の一次粒子のメジアン径(D50)および最大粒径は、動的光散乱法により粒度分布測定装置(大塚電子(株)製、商品名:DLS−8000)を用いて測定した粒度分布から求めることができる。
樹脂層中の無機粒子の含有量は、樹脂に対して0.015〜1.2質量%、好ましくは0.02〜1.1質量%、より好ましくは0.05〜1.0質量%、さらに好ましくは0.1〜0.8質量%である。樹脂層中の無機粒子の含有量が上記範囲内であれば、透明スクリーン用フィルムとして使用した場合に、透過視認性を損なわずに投射光の十分な散乱効果が得られることで、透明パーティション等に商品情報や広告等を鮮明に投射表示することができる。
本発明においては、樹脂層中に無機粒子の少なくとも一部が凝集状態で含まれることで、投射光がフィルムに結像する。仮に、無機粒子が全く凝集せずに、一次粒子のまま分散した場合、投射光の十分な散乱効果が得られず、フィルムに結像し難い。また、無機粒子のメジアン径が数百nm〜数μm程度である場合、または最大粒径が数μm程度である場合、フィルムが白濁し、結像した映像は不鮮明となる。さらに、無機粒子の含有量が1.5質量%以上であると、フィルムが白濁し、結像した映像は不鮮明となる。一方、無機粒子の含有量が0.01質量%以下である場合、投射光の十分な散乱効果が得られず、フィルムに結像し難い。したがって、本発明においては、フィルムを構成する樹脂層中に特定範囲のメジアン径および最大粒径を有する無機粒子を特定量で含有させることで、透過視認性を損なわずに投射光の十分な散乱効果を得ることができる。そのため、本発明によるフィルムは、投射光の十分な散乱効果を得るために表面に賦型処理等の後処理を施さなくてもよく、製造コストの点でも優れている。
無機粒子は、ナノサイズに微粒化できる無機物であれば用いることができる。無機粒子としては、好ましくは金属系粒子、すなわち、金属酸化物や金属酸化物以外を微粒化したものが用いられる。金属酸化物としては、例えば、酸化ジルコニウム、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、および酸化セリウム等を挙げることができる。また、金属酸化物以外では、例えば、チタン酸バリウムおよび硫酸バリウム等を挙げることができる。特に、投射光の散乱性、粒子の凝集性、および製造コストの観点から、酸化ジルコニウム、酸化チタン粒子、酸化セリウム粒子、チタン酸バリウム、および硫酸バリウム粒子を用いることが好ましい。これらの無機粒子は、1種単独または2種以上を組み合わせて用いることができる。
無機粒子は、市販のものを使用してもよく、例えば、酸化ジルコニウム粒子としては、SZR−W、SZR−CW、SZR−M、およびSZR−K等(以上、堺化学工業(株)製、商品名)を好適に使用することができる。
(基材層)
基材層は、上記の樹脂層を支持するための層であり、透明スクリーン用フィルムの強度を向上させることができる。基材層は、透明スクリーン用フィルムの透過視認性や所望の光学特性を損なわないような透明性の高い樹脂を用いて形成することが好ましい。このような樹脂としては、例えば、上記の樹脂層と同様の透明性の高い樹脂を用いることができる。また、上記した樹脂を2種以上積層した複合フィルムまたはシートを使用してもよい。なお、基材層の厚さは、その強度が適切になるように材料に応じて適宜変更することができ、例えば、10〜1000μmの範囲としてもよい。
(保護層)
保護層は、透明スクリーン用フィルムの表面側(観察者側)に積層されるものであり、耐光性、耐傷性、および防汚性等の機能を付与するための層である。保護層は、透明スクリーン用フィルムの透過視認性や所望の光学特性を損なわないような樹脂を用いて形成することが好ましい。このような樹脂としては、例えば、紫外線・電子線によって硬化する樹脂、即ち、電離放射線硬化型樹脂、電離放射線硬化型樹脂に熱可塑性樹脂と溶剤を混合したもの、および熱硬化型樹脂を用いることができるが、これらの中でも電離放射線硬化型樹脂が特に好ましい。
電離放射線硬化型樹脂組成物の被膜形成成分は、好ましくは、アクリレート系の官能基を有するもの、例えば比較的低分子量のポリエステル樹脂、ポリエーテル樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、アルキッド樹脂、スピロアセタール樹脂、ポリブタジェン樹脂、ポリチオールポリエン樹脂、多価アルコール等の多官能化合物の(メタ)アルリレート等のオリゴマー又はプレポリマー及び反応性希釈剤としてエチル(メタ)アクリレート、エチルヘキシル(メタ)アクリレート、スチレン、メチルスチレン、N−ビニルピロリドン等の単官能モノマー並びに多官能モノマー、例えば、ポリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ヘキサンジオール(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート等を比較的多量に含有するものが使用できる。
上記電離放射線硬化型樹脂組成物を紫外線硬化型樹脂組成物とするには、この中に光重合開始剤としてアセトフェノン類、ベンゾフェノン類、ミヒラーベンゾイルベンゾエート、α−アミロキシムエステル、テトラメチルチュウラムモノサルファイド、チオキサントン類や、光増感剤としてn−ブチルアミン、トリエチルアミン、ポリ−n−ブチルホソフィン等を混合して用いることができる。特に本発明では、オリゴマーとしてウレタンアクリレート、モノマーとしてジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート等を混合するのが好ましい。
電離放射線硬化型樹脂組成物の硬化方法としては、前記電離放射線硬化型樹脂組成物の硬化方法は通常の硬化方法、即ち、電子線又は紫外線の照射によって硬化することができる。例えば、電子線硬化の場合には、コックロフトワルトン型、バンデグラフ型、共振変圧型、絶縁コア変圧器型、直線型、ダイナミトロン型、高周波型等の各種電子線加速機から放出される50〜1000KeV、好ましくは100〜300KeVのエネルギーを有する電子線等が使用され、紫外線硬化の場合には超高圧水銀灯、高圧水銀灯、低圧水銀灯、カーボンアーク、キセノンアーク、メタルハライドランプ等の光線から発する紫外線等が利用できる。
保護層は、上記の樹脂層上に上記電離放射(紫外線)線硬化型樹脂組成物の塗工液をスピンコート、ダイコート、ディップコート、バーコート、フローコート、ロールコート、グラビアコート等の方法で、樹脂層の表面に塗布し、上記のような手段で塗工液を硬化させることにより形成することができる。
(粘着層)
粘着層は、透明スクリーンにフィルムを貼付するための層である。粘着層は、透明スクリーン用フィルムの透過視認性や所望の光学特性を損なわないような粘着剤組成物を用いて形成することが好ましい。粘着剤組成物としては、例えば、天然ゴム系、合成ゴム系、アクリル樹脂系、ポリビニルエーテル樹脂系、ウレタン樹脂系、シリコーン樹脂系等が挙げられる。合成ゴム系の具体例としては、スチレン−ブタジエンゴム、アクリロニトリル−ブタジエンゴム、ポリイソブチレンゴム、イソブチレン−イソプレンゴム、スチレン−イソプレンブロック共重合体、スチレン−ブタジエンブロック共重合体、スチレン−エチレン−ブチレンブロック共重合体が挙げられる。シリコーン樹脂系の具体例としては、ジメチルポリシロキサン等が挙げられる。これらの粘着剤は、1種単独または2種以上を組み合わせて用いることができる。これらの中でも、アクリル系粘着剤が好ましい。
アクリル系樹脂粘着剤は、少なくとも(メタ)アクリル酸アルキルエステルモノマーを含んで重合させたものである。炭素原子数1〜18程度のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステルモノマーとカルボキシル基を有するモノマーとの共重合体であるのが一般的である。なお、(メタ)アクリル酸とは、アクリル酸および/またはメタクリル酸をいう。(メタ)アクリル酸アルキルエステルモノマーの例としては、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸n−プロピル、(メタ)アクリル酸sec−プロピル、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸sec−ブチル、(メタ)アクリル酸tert−ブチル、(メタ)アクリル酸イソアミル、(メタ)アクリル酸n−ヘキシル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル酸n−オクチル、(メタ)アクリル酸イソオクチル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸ウンデシルおよび(メタ)アクリル酸ラウリル等を挙げることができる。 また、上記(メタ)アクリル酸アルキルエステルは、通常は、アクリル系粘着剤中に30〜99.5質量部の割合で共重合されている。
また、アクリル系樹脂粘着剤を形成するカルボキシル基を有するモノマーとしては、(メタ)アクリル酸、イタコン酸、クロトン酸、マレイン酸、マレイン酸モノブチルおよびβ−カルボキシエチルアクリレート等のカルボキシル基を含有するモノマーを挙げることができる。
アクリル系樹脂粘着剤には、上記の他に、アクリル系樹脂粘着剤の特性を損なわない範囲内で他の官能基を有するモノマーが共重合されていても良い。他の官能基を有するモノマーの例としては、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシプロピルおよびアリルアルコール等の水酸基を含有するモノマー;(メタ)アクリルアミド、N−メチル(メタ)アクリルアミドおよびN−エチル(メタ)アクリルアミド等のアミド基を含有するモノマー;N−メチロール(メタ)アクリルアミドおよびジメチロール(メタ)アクリルアミド等のアミド基とメチロール基とを含有するモノマー;アミノメチル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレートおよびビニルピリジン等のアミノ基を含有するモノマーのような官能基を有するモノマー; アリルグリシジルエーテル、(メタ)アクリル酸グリシジルエーテルなどのエポキシ基含有モノマーなどが挙げられる。この他にもフッ素置換(メタ)アクリル酸アルキルエステル、(メタ)アクリロニトリルなどのほか、スチレンおよびメチルスチレンなどのビニル基含有芳香族化合物、酢酸ビニル、ハロゲン化ビニル化合物などを挙げることができる。
アクリル系樹脂粘着剤には、上記のような他の官能基を有するモノマーの他に、他のエチレン性二重結合を有するモノマーを使用することができる。エチレン性二重結合を有するモノマーの例としては、マレイン酸ジブチル、マレイン酸ジオクチルおよびフマル酸ジブチル等のα,β−不飽和二塩基酸のジエステル; 酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル等のビニルエステル;ビニルエーテル;スチレン、α−メチルスチレンおよびビニルトルエン等のビニル芳香族化合物;(メタ)アクリロニトリル等を挙げることができる。また、上記のようなエチレン性二重結合を有するモノマーの他に、エチレン性二重結合を2個以上有する化合物を併用することもできる。このような化合物の例としては、ジビニルベンゼン、ジアリルマレート、ジアリルフタレート、エチレングリコールジ(メタ)アクリレ-ト、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、メチレンビス(メタ)アクリルアミド等を挙げることができる。
さらに、上記のようなモノマーの他に、アルコキシアルキル鎖を有するモノマー等を使用することができる。(メタ)アクリル酸アルコキシアルキルエステルの例としては、(メタ)アクリル酸2−メトキシエチル、(メタ)アクリル酸メトキシエチル、(メタ)アクリル酸2−メトキシプロピル、(メタ)アクリル酸3−メトキシプロピル、(メタ)アクリル酸2−メトキシブチル、(メタ)アクリル酸4−メトキシブチル、(メタ)アクリル酸2−エトキシエチル、(メタ)アクリル酸3−エトキシプロピル、(メタ)アクリル酸4−エトキシブチルなどを挙げることができる。
粘着剤組成物としては、上記したアクリル系樹脂粘着剤の他、(メタ)アクリル酸アルキルエステルモノマーの単独重合体であっても良い。例えば、(メタ)アクリル酸エステル単独重合体としては、ポリ(メタ)アクリル酸メチル、ポリ(メタ)アクリル酸エチル、ポリ(メタ)アクリル酸プロピル、ポリ(メタ)アクリル酸ブチル、ポリ(メタ)アクリル酸オクチル等が挙げられる。 アクリル酸エステル単位2種以上を含む共重合体としては、(メタ)アクリル酸メチル−(メタ)アクリル酸エチル共重合体、(メタ)アクリル酸メチル−(メタ)アクリル酸ブチル共重合体、(メタ)アクリル酸メチル−(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル共重合体、(メタ)アクリル酸メチル−(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシ3−フェニルオキシプロピル共重合体等が挙げられる。(メタ)アクリル酸エステルと他の官能性単量体との共重合体としては、(メタ)アクリル酸メチル−スチレン共重合体、(メタ)アクリル酸メチル−エチレン共重合体、(メタ)アクリル酸メチル−(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル−スチレン共重合体が挙げられる。
粘着剤は市販のものを使用してもよく、例えば、SKダイン2094、SKダイン2147、SKダイン1811L、SKダイン1442、SKダイン1435、およびSKダイン1415(以上、綜研化学(株)製)、オリバインEG−655、およびオリバインBPS5896(以上、東洋インキ(株)製)等(以上、商品名)を好適に使用することができる。
<透明スクリーン用フィルムの製造方法>
本発明による透明スクリーン用フィルムの製造方法は、混練工程と、製膜工程とを含んでなり、積層工程をさらに含んでもよい。以下、製造方法の各工程について詳述する。
(混練工程)
混練工程は、二軸混錬押出機を用いて、二軸混錬押出機のスクリュー全長にわたる平均値として、3〜1800KPa、好ましくは6〜1400KPaのせん断応力をかけながら樹脂と無機粒子とを混錬して、樹脂組成物を得る工程である。せん断応力が上記範囲内であれば、無機粒子を樹脂中に十分に分散させることができる。特に、せん断応力が3KPa以上であれば、無機粒子の分散均一性をより向上させることができ、1800KPa以下であれば、樹脂の分解を防ぎ、フィルム内に気泡が混入するのを防止することができる。せん断応力は、二軸混錬押出機を調節することで、所望の範囲に設定することができる。本発明においては、無機粒子を予め添加した樹脂(マスターバッチ)と、無機粒子を添加していない樹脂とを混合したものを、二軸混錬押出機を用いて混練して、樹脂組成物を得てもよい。
樹脂組成物には、樹脂と無機粒子以外にも、透明スクリーン用フィルムの透過視認性や所望の光学性能を損なわない範囲で、従来公知の添加剤を加えてもよい。添加剤としては、例えば、酸化防止剤、滑剤、紫外線吸収剤、および安定剤等が挙げられる。なお、樹脂と無機粒子は、上記で説明したとおりである。
混練工程に用いる二軸混錬押出機は、シリンダー内に2本のスクリューが挿入されたものであり、スクリューエレメントを組み合わせて構成される。スクリューは、少なくとも、搬送エレメントと、混練エレメントとを含むフライトスクリューを好適に用いることができる。混練エレメントは、ニーディングエレメント、ミキシングエレメント、およびロータリーエレメントからなる群から選択される少なくとも1種を含むことが好ましい。このような混練エレメントを含むフライトスクリューを用いることで、所望のせん断応力をかけながら、無機粒子を樹脂中に十分に分散させることができる。
(製膜工程)
製膜工程は、混練工程で得られた樹脂組成物を製膜する工程である。製膜方法は、特に限定されず、従来公知の方法により、樹脂組成物からなるフィルムを製膜することができる。例えば、混練工程で得られた樹脂組成物を、融点以上の温度(Tm〜Tm+70℃)に加熱された溶融押出機に供給して、樹脂組成物を溶融する。溶融押出機としては、一軸押出機、二軸押出機、ベント押出機、タンデム押出機等を目的に応じて使用することができる。
続いて、溶融した樹脂組成物を、例えばTダイ等のダイによりシート状に押出し、押出されたシート状物を回転している冷却ドラムなどで急冷固化することによりフィルムを成形することができる。なお、上記の混練工程と連続して製膜工程を行う場合には、混練工程で得られた樹脂組成物を溶融状態のまま直接、ダイによりシート状に押出して、フィルムを成形することもできる。
製膜工程により得られたフィルムは、従来公知の方法により、さらに一軸延伸または二軸延伸してもよい。フィルムを延伸することで、フィルムの強度を向上させることができる。
(積層工程)
積層工程は、製膜工程で得られた樹脂フィルムに、基材層、保護層、および粘着層等をさらに積層する工程である。各層の積層方法は、特に限定されず、従来公知の方法により行うことができる。各層をドライラミネートにより積層する場合には、透明スクリーン用フィルムの透過視認性や所望の光学特性を損なわない範囲で接着剤等を使用してもよい。
<透明スクリーン>
本発明による透明スクリーンは、上記の透明スクリーン用フィルムを備えてなる。透明スクリーンは、上記の透明スクリーン用フィルムのみからなるものでもよく、透明パーティション等の支持体をさらに備えるものでもよい。
透明スクリーンは、背面投射型スクリーン(透過型スクリーン)でもよく、前面投射型スクリーン(反射型スクリーン)でもよい。すなわち、本発明による透明スクリーンを備える映像表示装置においては、光源の位置がスクリーンに対して観察者側にあってもよく、観察者と反対側にあってもよい。また、透明スクリーンは、平面であってもよく、曲面であってもよい。
本発明による透明スクリーンの一実施形態の模式図を図3に示す。透明スクリーン32は、透明パーティション31と、透明パーティション31の観察者34側に透明スクリーン用フィルム30とを備えてなる。透明スクリーン用フィルム30は、透明パーティション31に貼付するために、粘着層を含むことが好ましい。透明スクリーン32が背面投射型スクリーンである場合、光源33Aは透明パーティション31の観察者34と反対側に設置される。一方、透明スクリーン32が前面投射型スクリーンである場合、光源33Bは透明パーティション31の観察者34と同じ側に設置される。
(支持体)
支持体は、透明スクリーン用フィルムを支持するためのものである。支持体は、透明スクリーンの透過視認性や所望の光学特性を損なわないものであればよく、例えば、透明パーティション、ガラスウィンドウ、乗用車のヘッドアップディスプレイ、およびウェアラブルディスプレイ等が挙げられる。
以下、実施例と比較例を挙げて本発明をより具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に限定解釈されるものではない。
<透明スクリーン用フィルムの作製>
[実施例1]
1.無機粒子を添加した熱可塑性樹脂ペレットの作製
まず、無機粒子として酸化ジルコニウム(ZrO)粒子のメタノール分散液(ZrO濃度:30質量%、堺化学工業(株)製、商品名:SZR−M)を用意した。該ZrO粒子の粒度分布を動的光散乱法により粒度分布測定装置(大塚電子(株)製、商品名:DLS−8000)を用いて測定した結果、メジアン径は2nmであり、最大粒径は23nmであった。この分散液を、霧吹きを用いてポリメタクリル酸メチルの樹脂ペレット(PMMAペレット)(三菱レーヨン(株)製、商品名:アクリペットVH)に吹きかけ、PMMAペレット表面にZrO粉末を均一にまぶした。ZrO分散液を吹き付けたPMMAペレットを真空クリーンオーブンで真空度2torr、70℃で24時間乾燥して、ZrO粒子添加PMMAペレットを得た。得られたZrO粒子添加PMMAペレットの質量を測定した結果、ZrO粒子の添加量は、PMMAペレットに対して1質量%であった。
2.フィルムの作製(混練および製膜工程)
上記1で得られたZrO粒子添加PMMAペレットを2軸スクリュー式混練押出機(テクノベル(株)製、商品名:KZW−30MG)のホッパーに投入して、100μmの厚さのフィルムを製膜した。なお、2軸スクリュー式混練押出機のスクリュー径は20mmであり、スクリュー有効長(L/D)は30であった。また、2軸スクリュー式混練押出機にはアダプタを介し、ハンガーコートタイプのTダイを設置した。押出温度は270℃とし、スクリュー回転数は500rpmとし、せん断応力は、300KPaとした。使用したスクリューは、全長670mmであり、スクリューのホッパー側から160mmの位置から185mmの位置までの間にミキシングエレメントを含み、かつ185mmから285mmの位置の間にニーディングエレメントを含み、その他の部分がフライト形状であった。
[実施例2]
上記2(フィルムの作製)において、ZrO粒子を1質量%添加したPMMAペレットとZrOを添加していないPMMAペレットを50:50の割合でビニール袋の中にいれ、その袋を十分に振ることで均一に混合したペレットを得た。この混合ペレットを2軸スクリュー式混練押出機のホッパーに投入した以外は実施例1と同様にしてフィルムを作製した。得られたフィルム中のZrO粒子の含有量は、混合ペレットに対して0.5質量%である。
[実施例3]
上記2(フィルムの作製)において、ZrO粒子を1質量%添加したPMMAペレットとZrOを添加していないPMMAペレットを10:90の割合でビニール袋の中にいれ、その袋を十分に振ることで均一に混合したペレットを得た。この混合ペレットを2軸スクリュー式混練押出機のホッパーに投入した以外は実施例1と同様にしてフィルムを作製した。得られたフィルム中のZrO粒子の含有量は、混合ペレットに対して0.1質量%である。
[実施例4]
上記2(フィルムの作製)において、ZrO粒子を1質量%添加したPMMAペレットとZrO2を添加していないPMMAペレットを2:98の割合でビニール袋の中にいれ、その袋を十分に振ることで均一に混合したペレットを得た。この混合ペレットを2軸スクリュー式混練押出機のホッパーに投入した以外は実施例1と同様にしてフィルムを作製した。得られたフィルム中のZrO粒子の含有量は、混合ペレットに対して0.02質量%である。
[実施例5]
まず、無機粒子として、ZrO粒子(関東電化工業(株)製)をメタノールに分散させた。該ZrO粒子の粒度分布を動的光散乱法で測定した結果、メジアン径は11nmであり、最大粒径は120nmであった。次に、PMMAペレット(三菱レーヨン(株)製、商品名:アクリペットVH)が入ったビニール袋に、PMMAペレットに対して0.1質量%の該ZrO粒子を入れ、その袋を十分振ることでPMMAペレット表面に均一にZrO粒子がまぶされたPMMAペレットを得た。このZrO粒子添加PMMAペレットを2軸スクリュー式混練押出機のホッパーに投入した以外は実施例1と同様にしてフィルムを作製した。
[実施例6]
まず、無機粒子として、チタン酸バリウム(BaTiO)粒子(関東電化工業(株)製)をメタノールに分散させた。該BaTiO粒子の粒度分布を動的光散乱法で測定した結果、メジアン径は26nmであり、最大粒径は135nmであった。次に、PMMAペレット(三菱レーヨン(株)製、商品名:アクリペットVH)が入ったビニール袋に、PMMAペレットに対して0.1質量%の該BaTiO粒子を入れ、その袋を十分振ることで、PMMAペレット表面に均一にBaTiOがまぶされたPMMAペレットを得た。このBaTiO粒子添加PMMAペレットを2軸スクリュー式混練押出機のホッパーに投入した以外は実施例1と同様にしてフィルムを作製した。
[実施例7]
PMMAペレット(三菱レーヨン(株)製、商品名:アクリペットVH)の代わりに、ポリエチレンテレフタレートペレット((株)ベルポリエステルプロダクツ製、銘柄IPI121B)を用いた以外は実施例5と同様にしてフィルムを作製した。
[実施例8]
ZrO粒子の添加量を1質量%に変更した以外は実施例7と同様にしてフィルムを作製した。
[実施例9]
PMMAペレット(三菱レーヨン(株)製、商品名:アクリペットVH)の代わりに、ポリカーボネートペレット(住化スタイロンポリカーボネート(株)製、銘柄SD2201W)を用いた以外は実施例5と同様にしてフィルムを作製した。
[実施例10]
ZrO粒子の添加量を1質量%に変更した以外は実施例9と同様にしてフィルムを作製した。
[実施例11]
PMMAペレット(三菱レーヨン(株)製、商品名:アクリペットVH)の代わりに、ポリスチレンペレット(PSジャパン(株)製、銘柄HF77)を用い、かつ押し出し温度を250℃に変更した以外は実施例5と同様にしてフィルムを作製した。
[実施例12]
ZrO粒子の添加量を1質量%に変更した以外は実施例11と同様にしてフィルムを作製した。
[実施例13]
PMMAペレット(三菱レーヨン(株)製、商品名:アクリペットVH)の代わりに、セルロースアセテートプロピオネートペレット(Eastman Chemical社製、銘柄CAP−482−0.5)を用い、かつ押し出し温度を220℃に変更した以外は実施例5と同様にしてフィルムを作製した。
[実施例14]
ZrO粒子の添加量を1質量%に変更した以外は実施例13と同様にしてフィルムを作製した。
[実施例15]
PMMAペレット(三菱レーヨン(株)製、商品名:アクリペットVH)の代わりに、ポリプロピレンペレット(サンアロマー(株)製、銘柄PL−400A)を用い、かつ押し出し温度を240℃に変更した以外は実施例5と同様にしてフィルムを作製した。
[実施例16]
ZrO粒子の添加量を1質量%に変更した以外は実施例15と同様にしてフィルムを作製した。
[実施例17]
PMMAペレット(三菱レーヨン(株)製、商品名:アクリペットVH)の代わりに、ポリエチレンナフタレートペレット(帝人(株)製、銘柄テオネックスTN−8065S)を用い、かつ押し出し温度を290℃に変更した以外は実施例5と同様にしてフィルムを作製した。
[実施例18]
ZrO粒子の添加量を1質量%に変更した以外は実施例15と同様にしてフィルムを作製した。
[実施例19]
PMMAペレット(三菱レーヨン(株)製、商品名:アクリペットVH)の代わりに、シクロオレフィンポリマーペレット(日本ゼオン(株)製、銘柄ZEONOR 1020R)を用い、かつ押し出し温度を260℃に変更した以外は実施例5と同様にしてフィルムを作製した。
[実施例20]
ZrO粒子の添加量を1質量%に変更した以外は実施例19と同様にしてフィルムを作製した。
[実施例21]
PMMAペレット(三菱レーヨン(株)製、商品名:アクリペットVH)の代わりに、ポリビニルブチラール粉末((株)クラレ製、銘柄Mowital B30H)を用い、かつ押し出し温度を170℃に変更した以外は実施例5と同様にしてフィルムを作製した。
[実施例22]
ZrO粒子の添加量を1質量%に変更した以外は実施例21と同様にしてフィルムを作製した。
[実施例23]
まず、無機粒子として、酸化チタン(TiO)粒子(テイカ(株)製)をメタノールに分散させた。該TiO粒子の粒度分布を動的光散乱法で測定した結果、メジアン径は13nmであり、最大粒径は165nmであった。次に、PMMAペレット(三菱レーヨン(株)製、商品名:アクリペットVH)が入ったビニール袋に、PMMAペレットに対して0.3質量%の該TiO粒子を入れ、その袋を十分振ることでPMMAペレット表面に均一にTiO粒子がまぶされたPMMAペレットを得た。このTiO粒子添加PMMAペレットを2軸スクリュー式混練押出機のホッパーに投入した以外は実施例1と同様にしてフィルムを作製した。
[実施例24]
まず、無機粒子として、硫酸バリウム(BaSO)粒子(堺化学工業(株)製、銘柄BF−40)をメタノールに分散させた。該BaSO粒子の粒度分布を動的光散乱法で測定した結果、メジアン径は13nmであり、最大粒径は265nmであった。次に、PMMAペレット(三菱レーヨン(株)製、商品名:アクリペットVH)が入ったビニール袋に、PMMAペレットに対して0.3質量%の該BaSO粒子を入れ、その袋を十分振ることでPMMAペレット表面に均一にBaSO粒子がまぶされたPMMAペレットを得た。このBaSO粒子添加PMMAペレットを2軸スクリュー式混練押出機のホッパーに投入した以外は実施例1と同様にしてフィルムを作製した。
[実施例25]
まず、無機粒子として、酸化セリウム(CeO)粒子を水に分散させた。該CeO粒子の粒度分布を動的光散乱法で測定した結果、メジアン径は22nmであり、最大粒径は305nmであった。次に、PMMAペレット(三菱レーヨン(株)製、商品名:アクリペットVH)が入ったビニール袋に、PMMAペレットに対して0.3質量%の該CeO粒子を入れ、その袋を十分振ることでPMMAペレット表面に均一にCeO粒子がまぶされたPMMAペレットを得た。このCeO粒子添加PMMAペレットを2軸スクリュー式混練押出機のホッパーに投入した以外は実施例1と同様にしてフィルムを作製した。
[比較例1]
上記1(ZrO粒子添加PMMAペレットの作製)において、ZrO粒子の添加量をPMMAペレットに対して1.5質量%とした以外は実施例1と同様にしてフィルムを作製した。
[比較例2]
上記2(フィルムの作製)において、ZrO粒子を1質量%添加したPMMAペレットとZrOを添加していないPMMAペレットを1:99の割合でビニール袋の中にいれ、その袋を十分に振ることで均一に混合したペレットを得た。この混合ペレットを2軸スクリュー式混練押出機のホッパーに投入した以外は実施例1と同様にしてフィルムを作製した。得られたフィルム中のZrO粒子の含有量は、PMMAペレットに対して0.01質量%である。
[比較例3]
まず、ZrO粒子(第一稀元素化学工業(株)製、商品名:UEP酸化ジルコニウム)をメタノールに分散させた。該ZrO粒子の粒度分布を動的光散乱法で測定した結果、メジアン径は400nmであり、最大粒径は1.1μmであった。次に、PMMAペレット(三菱レーヨン(株)製、商品名:アクリペットVH)が入ったビニール袋に、PMMAペレットに対して0.1質量%の該ZrO粒子を入れ、その袋を十分振ることでペレット表面に均一にZrO粒子がまぶされたPMMAペレットを得た。このZrO粒子添加PMMAペレットを2軸スクリュー式混練押出機のホッパーに投入した以外は実施例1と同様にしてフィルムを作製した。
[比較例4]
まず、カーボンブラック粒子(旭カーボン(株)製、銘柄 旭#78)をメタノールに分散させた。該カーボンブラック粒子の粒度分布を動的光散乱法で測定した結果、メジアン径は23nmであり、最大粒径は325nmであった。次に、PMMAペレット(三菱レーヨン(株)製、商品名:アクリペットVH)が入ったビニール袋に、PMMAペレットに対して0.3質量%の該カーボンブラック粒子を入れ、その袋を十分振ることでペレット表面に均一にカーボンブラック粒子がまぶされたPMMAペレットを得た。このカーボンブラック粒子添加PMMAペレットを2軸スクリュー式混練押出機のホッパーに投入した以外は実施例1と同様にしてフィルムを作製した。
[比較例5]
まず、カーボンブラック粒子(旭カーボン(株)製、銘柄SB935)をメタノールに分散させ。該カーボンブラック粒子の粒度分布を動的光散乱法で測定した結果、メジアン径は13nmであり、最大粒径は225nmであった。次に、PMMAペレット(三菱レーヨン(株)製、商品名:アクリペットVH)が入ったビニール袋に、PMMAペレットに対して0.3質量%の該カーボンブラック粒子を入れ、その袋を十分振ることでペレット表面に均一にカーボンブラック粒子がまぶされたPMMAペレットを得た。このカーボンブラック粒子添加PMMAペレットを2軸スクリュー式混練押出機のホッパーに投入した以外は実施例1と同様にしてフィルムを作製した。
<透明スクリーン用フィルムの評価>
上記の実施例および比較例で作製したフィルムの光学特性を下記の通り評価した。まず、フィルムの透明性を下記の基準に基づいて目視で評価した。評価結果を表2に示す。
[評価基準]
○:フィルムは透明であった。
×:フィルムは白濁していて、透明性に劣るものであった。
××:フィルムは灰色に着色していて、透明性に非常に劣るものであった。
次に、フィルムの全光線透過率(%)、平行線透過率(%)、およびヘイズ(%)を、ヘイズメータ(日本電色工業(株)製、商品名:NDH−5000)を用いてJIS−K−7361およびJIS−K−7136に準拠して測定した。測定結果を表2に示す。
<透明スクリーンの作製と評価>
透明スクリ−ンとして上記の実施例および比較例で作製したフィルムを、モバイルLEDミニプロジェクター(オンキョーデジタルソリューションズ(株)製、商品名:PP−D1S)の映像投射レンズから50cm離れた位置に設置した。次に、スクリーンの位置に焦点が合うようにプロジェクターの焦点つまみを調整した。続いて、スクリーンから斜め45°後方に1mと斜め45°前方1mの2か所からスクリーンに映像を投射した。スクリーンの映像視認性を下記の基準に基づいて目視で評価した。評価結果を表2に示す。
[評価基準]
○:スクリーンの映像が鮮明であり、フィルムは透明スクリーンとして好適であった。
×:スクリーンの映像が不鮮明であり、フィルムは透明スクリーンとして不適であった。
実施例および比較例で用いた無機粒子および樹脂の詳細を表1に示す。
Figure 2015212800
Figure 2015212800
10 透明スクリーン用フィルム
11 樹脂層
12 無機粒子
20 透明スクリーン用フィルム
21 樹脂層
22 保護層
23 基材層
24 粘着層
30 透明スクリーン用フィルム
31 透明パーティション
32 透明スクリーン
33A、33B 光源
34 観察者

Claims (9)

  1. 樹脂層と、
    前記樹脂層中に少なくとも一部が凝集状態で含まれる無機粒子と、
    を含んでなり、
    前記無機粒子の一次粒子が、0.1〜50nmのメジアン径を有し、かつ10〜500nmの最大粒径を有し、
    前記無機粒子の含有量が、前記樹脂に対して0.015〜1.2質量%であり、
    前記無機粒子が、金属系粒子である、透明スクリーン用フィルム。
  2. 前記無機粒子が、酸化ジルコニウム粒子、酸化チタン粒子、酸化セリウム粒子、チタン酸バリウム粒子、および硫酸バリウム粒子からなる群より選択される少なくとも1種である、請求項1に記載の透明スクリーン用フィルム。
  3. 前記樹脂層が、熱可塑性樹脂を含んでなる、請求項1または2に記載の透明スクリーン用フィルム。
  4. 前記熱可塑性樹脂が、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、セルロース系樹脂、ビニル系樹脂、ポリカーボネート樹脂、およびポリスチレン樹脂からなる群より選択される少なくとも1種を含んでなる、請求項3に記載の透明スクリーン用フィルム。
  5. 前記熱可塑性樹脂が、ポリメタクリル酸メチル樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリエチレンナフタレート樹脂、ポリプロピレン樹脂、シクロオレフィンポリマー樹脂、セルロースアセテートプロピオネート樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリカーボネート樹脂、およびポリスチレン樹脂からなる群より選択される少なくとも1種を含んでなる、請求項3または4に記載の透明スクリーン用フィルム。
  6. 全光線透過率が70%以上であり、かつヘイズ値が1.3%以上35%未満である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の透明スクリーン用フィルム。
  7. 前記樹脂層の厚さが、20〜400μmである、請求項1〜6のいずれか一項に記載の透明スクリーン用フィルム。
  8. 請求項1〜7のいずれか一項に記載の透明スクリーン用フィルムを備えた透明スクリーン。
  9. 請求項1〜7のいずれか一項に記載の透明スクリーン用フィルムの製造方法であって、
    二軸混錬押出機を用いて、前記二軸混錬押出機のスクリュー全長にわたる平均値として3〜1800KPaのせん断応力をかけながら前記樹脂と前記無機粒子とを混錬して、樹脂組成物を得る工程と、
    前記樹脂組成物を製膜する工程と
    を含んでなり、
    前記二軸混錬押出機が、ニーディングエレメント、ミキシングエレメント、およびロータリーエレメントからなる群より選択される少なくとも1種の混練エレメントを含むフライトスクリューを備える、透明スクリーン用フィルムの製造方法。
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