JP2015211743A - 鋏 - Google Patents

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充 若林
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哲男 小堺
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真也 阿部
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Abstract

【課題】切断の動作を軽く行えるような鋏を提供する。
【解決手段】鋏は、刃を備えた刃部110と、取っ手を備えた把持部と、かしめ部120とを備えた鋏体を2つ、かしめ部120で2つの鋏体が互いに回動できるようにかしめ部材でかしめてなる。刃には、2つの鋏体の角度が30°の状態から、閉じた状態に至るまでに、2つの刃がなす角度が常に27°から43°の間を保つようなカーブが与えられている。また、刃部110の裏側面には、窪みである非接触部140が設けられている。非接触部140は、かしめ部材の下方にまで至る。
【選択図】図7

Description

本発明は、鋏に関する。
鋏は古くから様々な場面で用いられている。例えば、オフィスや家庭等様々な場面で用いられている。また鋏の用途も、事務用、調理用、裁縫用、理容・美容用…、と枚挙に暇がない。
鋏は一般に、2つの鋏体を互いに回動可能にかしめ部材で接続して構成されている。各鋏体はともに、内側に沿って刃を有するその先端側の刃部と、取っ手を有するその基端側の把持部と、刃部と把持部との間に位置するかしめ部とを有する。上述のかしめ部材による2つの鋏体の接続は、両鋏体のかしめ部で行われる。2つの鋏体の両把持部にユーザが指を入れ、2つの鋏体の角度を、角度が大きな状態から小さな状態に変化させるようにして回転させることにより、ユーザは2つの鋏体における刃部の刃の間に挟まれた切断の対象となる対象物を切断できる。
鋏の本質的な機能は対象物を切断できるということであるが、鋏のユーザに、女性や子供もいることを考慮すれば、鋏を用いて行う切断の動作を軽く行える、つまり鋏を用いて切断を行うときにユーザに要求される力が小さくて済むような鋏の需要は高い。
そのような鋏を得るべく、本願発明者は研究を重ねた。
まず、鋏を動作させるときに重くなる理由について本願発明者が研究を行った結果、その原因が幾つか判明した。
その理由の一つに、2つの鋏体の間の摩擦力が大きくなるということがある。通常板状である2つの鋏体は、2つの刃部の間で対象物を切断する関係上、それらが互いに隙間なく当接するような状態で互いに回転するようになっている。したがって、2つの鋏体の間に異物が入り込むと両者の間に生じる摩擦力が大きくなる。例えば鋏が事務用のものであれば、例えば粘着テープを切ったときには鋏体の間に糊が玉になった糊玉が入り込むことがあるし、鋏が調理用のものであれば、鋏体の間に例えば粘着力を持つ例えばゲル状の物体が入り込むことがある。そのような場合には、小さな力で対象物を切断することが難しくなる。
このような現象により鋏体の間の摩擦力を小さくするために、ひぞこと呼ばれる窪みを2つの鋏体の刃部の互いに当接しあう面に設ける技術が知られている。鋏体の刃部の間に入り込んだ異物が窪みに入り込むようにすることで、2つの鋏体の刃部の間に異物が入り込んでも、鋏体を相互に回転させるときの摩擦力が大きくならないようにすることがある程度可能となる。
しかしながら、鋏体を相互に回転させるときの力はより小さい方が良い。
本願発明は、切断の動作を軽く行えるような鋏を提供することを目的とする。
本願発明は、内側に沿って刃を有するその先端側の刃部と、取っ手を有するその基端側の把持部と、刃部と把持部との間に位置するかしめ部とをそれぞれ有する、2つの鋏体と、2つの前記鋏体を、各鋏体の前記かしめ部で互いに回転可能にかしめるかしめ部材と、を備える鋏である。
そして、この鋏の2つの前記刃部の互いに対向する側の面である裏側面の前記刃よりも外側の部分の少なくとも80%の部分の表面には、2つの鋏体の前記刃が移動することによって形成される仮想の面である仮想面に接触しない形状とされた非接触部が設けられているとともに、前記非接触部は、その長さが前記鋏体の前記かしめ部にまで及んでいる。
本願の鋏における2つの前記刃部の互いに対向する側の面である裏側面の前記刃よりも外側の部分の少なくとも80%の部分の表面には、2つの鋏体の前記刃が移動することによって形成される仮想の面である仮想面に接触しない形状とされた非接触部が設けられているから、2つの鋏体の刃と刃が接触するには問題はないが、2つの鋏体の裏側面と裏側面との間(2つの鋏体を平面視した場合において少なくとも一方の鋏体の非接触部が存在している部分の裏側面と裏側面の間)には、空間が存在している。したがって、鋏体と鋏体との間に異物が入り込んだとしても、それが2つの鋏体の間の摩擦力を増す原因となる可能性が小さいので、鋏体を軽く動かせるようになる。また、非接触部の存在により、2つの鋏体は、それらの裏側面同士を当接させる面積を、非接触部が無いときに比べて小さくさせることができる。それにより鋏体の裏側面同士が例えば全面で接触しあうときに比べて、本願の鋏は2つの鋏体の間に異物が入り込まなくとも、その動作を軽く行うことができるようなものとなる。
また、本願発明の鋏における非接触部は、その長さが前記鋏体の前記かしめ部にまで及んでいる。かしめ部は上述のようにかしめ部材によってかしめられる。そのため、鋏体のかしめ部には通常、かしめ部材に貫通される孔が穿たれる。そしてその孔の周辺には一定の面積の板状体が存在することになる。かしめ部を構成する板状体は通常、それらの裏側面同士(の一般的には、その全面)が上述した仮想面の延長上に位置するようにして当接しあうようになっている。さもなくば、2つの鋏体を相互に回転させる際にがたが出る可能性があるからである。つまり、かしめ部は相互に当接し合うのでその間に摩擦力が生じる。しかもその摩擦力は、かしめ部材からの距離が近いので、把持部を力点、かしめ部材を支点、かしめ部を作用点の梃子を考えたとき、力点に加えるべき力を飛躍的に大きくする。したがって、非接触部がかしめ部の裏側面にまで及ぶと、2つの鋏体のかしめ部間に生じる摩擦力が小さくなるから、2つの鋏体を相互に回転させるときにその動作が軽くなる。
ここで、非接触部の長さは、かしめ部のかしめ部材でかしめられる部分の手前にまでしか及ばないようになっていても良い。そうすれば、かしめ部のかしめ部材でかしめられる部分の表側面は平面なので、かしめ部材でかしめ部をかしめたときにがたが生じる可能性が低い。
他方、非接触部の長さは、かしめ部のかしめ部材でかしめられる部分にまで及んでいても良い。2つのかしめ部においてその裏側面同士が当接する範囲がより狭くなるので、2つのかしめ部の間で生じる摩擦力をより小さくすることが可能となる。
2つのかしめ部の裏側面同士は、非接触部が存在しない部分同士で互いに接触する。2つのかしめ部の裏側面同士が互いに当接する部分は、平面状であるか、或いはある平面上に乗っていても良い。2つのかしめ部の互いに当接する部分が平面状である場合には、それら平面は仮想面と共通の平面上に位置するようになっている。2つのかしめ部の互いに当接する部分が平面状でない場合には、2つのかしめ部の互いに当接し合う部分は、後述する仮想面と共通の平面上に位置する。後述するようにかしめ部の裏面側にも凹凸が設けられることがあるが、そうであってもかしめ部は、上述のような裏側面の構造を有することにより、2つのかしめ部の相互の回転をがたを生じることなく行えるようになる。
なお、本願において、鋏体の「裏側面」とは2つの鋏体の互いに対向する側の面を意味し、鋏体の「表側面」とは2つの鋏体の裏側面の反対側の面を意味する。また、本願において鋏体の「内側」とは2つの鋏体の刃がついている側を意味し、「外側」とは、鋏体の内側の反対側を意味する。また、これらは後ほど登場するが、本願において非接触部の「長さ」とは非接触部の鋏体における鋏体から把持部にわたる長さ方向の長さを意味し、非接触部の「幅」とは鋏体の内側から外側にわたる幅方向の幅を意味する。
本願の鋏の2つの鋏体における刃は、直線状であっても良い。また、本願の鋏の2つの前記鋏体における2つの前記刃には、2つの前記鋏体の角度が30°の状態から、閉じた状態に至るまでに、2つの刃がなす角度が常に27°から43°の間を保つようなカーブが与えられていても良い。
鋏の鋏体は、対象物を切断する際に、開いた状態から閉じた状態までその角度を変化させる。これに関連して、本願発明者の研究によれば、2つの鋏体の角度が大きなときと小さなときで対象物の切り易さが変化するということがわかった。通常、鋏は、その鋏体同士の角度が大きい状態、つまり刃部の根本近くで対象物を切断するときには対象物がそれを挟む2つの刃部から逃げるように回転することがあり、小さな力で対象物を切断するのが難しい場合がある。
本願の2つの鋏体の刃部の刃にはそれぞれ、鋏体の角度が30°の状態から、閉じた状態に至るまでに、2つの刃がなす角度が常に27°から43°の間を保つようなカーブが与えられているので、鋏体の角度が30°から徐々に小さくなっていったとしても、刃のなす角度に大きな変化がない。そのため、2つの鋏体の角度が30°から徐々に小さくなっていくときに、2つの鋏体の角度の如何によらず、ユーザは鋏体を軽く動かせる。これも、鋏の使用感を軽くするものである。
前記非接触部は、少なくとも前記鋏体の前記裏側面に設けられた窪みであっても良い。前記非接触部は、その幅が前記刃部の外側にまで及んでいても良い。非接触部が鋏体の裏側面に設けられた窪みであるとき、それは鋏体の刃部の裏側面に設けられる公知のひぞこと同様のものとなる。もっともこの場合であっても、従来のひぞこは刃部の裏側面の中にしか及ばないものであるから、本願の非接触部はひぞことは異なるものであると言える。他方、非接触部が刃部の外側にまで及んでいる場合には、非接触部はもはやひぞことは別物となり、むしろ非接触部から刃が上述の仮想面に向けて立上がるような構成となる。
非接触部が窪みである場合、前記非接触部における前記鋏体の前記裏側面の表面の断面は、前記鋏体の前記裏側面の逆側の面である表側面に向けて凸の湾曲したカーブを描くようにされていても良い。また、前記非接触部における前記鋏体の前記裏側面の表面の断面は、前記刃部の前記裏側面の逆側の面である表側面に向けて凸のコの字型を描くようにされていても良い。また、前記非接触部における前記鋏体の前記裏側面の表面の断面は、前記刃部の前記裏側面の逆側の面である表側面に向けて凸のVの字型を描くようにされていても良い。これらはいずれも、削り出しによっても、また、鋏体にプレス加工を行うことによっても、鋏体に簡単に形成することができる。
非接触部の長さがかしめ部の外側にまで及んでおり、且つ非接触部の長さが前記鋏体の前記かしめ部の前記かしめ部材でかしめられる部分にまで及んでいる場合においては、2つのかしめ部の間でがたが生じる可能性がある。非接触部の長さがかしめ部の外側にまで及んでいる場合には、非接触部を窪みとする方ががたが生じにくい。
本願の鋏の前記鋏体の表側面は平面であっても良い。この場合、前記鋏体の表側面の表面と裏側面の表面とは、特に鋏体のうち非接触部が存在しない部分では、平行でなくなる。このような鋏は、例えば、前記非接触部を、前記鋏体の裏側面に対して切削の加工を行うことによって形成することができる。
本願の鋏の前記鋏体の表側面の表面は、前記裏側面の表面に平行であっても良い。このような鋏は、例えば、前記非接触部を、前記鋏体に対してプレス加工を行うことによって形成することができる。鋏体の表側面の表面と裏側面の表面が平行である場合であって、特に、前記非接触部の長さが前記鋏体の前記かしめ部の前記かしめ部材でかしめられる部分にまで及んでいる場合には、かしめ部の周囲に凹凸があるため、かしめ部材が安定してかしめ部に取付けられないことも考えられる。
そのような場合においては、前記かしめ部には、その基端面に前記かしめ部の前記表側面の凹凸に対応する凹凸を有するとともに、その先端面が前記仮想面と平行となる平面となっており、且つその基端を前記かしめ部に固定され、且つその内部を前記かしめ部材が貫通可能となっている、調整部材が取付けられていても良い。そうすることで、かしめ部材を安定してかしめ部に取付けられるようになる。
また、調整部材を用いる代わりに、前記かしめ部の表側面には、前記かしめ部材が貫通可能となっている孔の周囲を囲む前記仮想面と平行な面である底面、を有する穴が設けられているようにしても良い。これによっても、かしめ部材を安定してかしめ部に取付けられるようになる。
第1実施形態による鋏の鋏体の閉じた状態を示す平面図。 図1に示した鋏の鋏体の開いた状態を示す平面図。 図1に示した鋏の側面図。 図1に示した鋏の鋏体本体の平面図。 図1に示した鋏の鋏体が30°程度に開いた状態を示す平面図。 図1に示した鋏の鋏体が10°程度に開いた状態を示す平面図。 図1に示した鋏における非接触部の存在範囲を示す鋏体本体の平面図。 図1に示した鋏の刃部の一例の断面図。 図1に示した鋏の刃部の一例の断面図。 図1に示した鋏の刃部の一例の断面図。 図1に示した鋏の刃部の一例の断面図。 図1に示した鋏のかしめ部材の構成を示す断面図。 図1に示した鋏のかしめ部材の他の構成例を示す断面図。 図1に示した鋏のかしめ部材の他の構成例を示す断面図。 第2実施形態による鋏の刃部の一例の断面図。 第2実施形態による鋏の刃部の一例の断面図。 第2実施形態による鋏の刃部の一例の断面図。 第2実施形態による鋏の刃部の一例の断面図。 第3、第4実施形態による鋏の非接触部の存在範囲を示す鋏体本体の平面図。
以下、本発明の好ましい第1〜第4実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
なお、各実施形態の説明において、重複する対象には同一の符号を付すものとし、且つ重複する説明は必要に応じて省略するものとする。
≪第1実施形態≫
図1、図2及び図3に第1実施形態の鋏を図示する。図1、図2は平面図、図3は側面図である。図1は、後述する鋏体が閉じた状態、図2は鋏体が開いた状態をそれぞれ図示している。
鋏は、2つの鋏体100を有している。
鋏体100は、その先端側の刃部110、その中程のかしめ部120、及び、その基端側の把持部130をそれぞれ有している。
2つの鋏体100は、かしめ部120において、かしめ部材200により互いに回転可能として接続されている。かしめ部材200による2つの鋏体100のかしめ部120同士の接続方法については後述する。
刃部110は例えば金属製であり、板状である。刃部110の内側には刃111が切られている。刃111は刃部110の全長にわたって切られている。図1、図2において手前側に位置する鋏体100における刃111は、その外側から内側に向けて刃部110の厚さを薄くすることによって形成されている。図1、図2において奥側に位置する鋏体100における刃111も、両図での図示は省略するが、同様に形成されている。
かしめ部120は刃部110と把持部130とを繋ぐ板状体である。かしめ部120はかしめ部材200で、2つの鋏体100のかしめ部120同士を接続できるようにするために、ある程度の面積が与えられている。2つの鋏体100におけるかしめ部120は、その互いに対向しあう面である裏側面同士を、少なくともその一部で当接し合っている。2つのかしめ部120の互いに当接する部分は、平面状であるか、或いはある平面上に乗っている。2つのかしめ部120の互いに当接する部分が平面状である場合には、それら平面は後述する仮想面と共通の平面上に位置する。2つのかしめ部120の互いに当接する部分が平面状でない場合には、2つのかしめ部120の互いに当接し合う部分は、後述する仮想面と共通の平面上に位置する。後述するようにかしめ部120の裏面側にも凹凸が設けられることがあるが、そうであってもかしめ部120は、上述のような裏側面の構造を有することにより、2つのかしめ部120の回転をがたを生じることなく行えるようになっている。
両把持部130はそれぞれ、鋏をユーザが使用するときにユーザが鋏を把持するための、例えば輪状の取っ手131が設けられている。一方の取っ手131には通常、ユーザの親指が、他方の取っ手131には通常、ユーザの人差指と中指が通される。取っ手131はそれに都合の良い大きさ、形状にされている。この実施形態における2つの取っ手131は同じものとされているが、必ずしもこの限りではない。
なお、鋏体100の刃部110、かしめ部120は一体であり、また把持部130の取っ手131の内部にも、刃部110、かしめ部120に連なる部材が至っている。鋏体100の刃部110、かしめ部120、及びそれらと一体であり、取っ手131の中に入り込んでいる部分は、全体として、図4に示したように構成されている。図4に示した部材を、この実施形態では、鋏体本体101と呼ぶことにする。
刃部110に設けられた刃111は、直線状であっても良い。
もっともこれには限られないが、この実施形態の刃部110に設けられた刃111の全体には、カーブが与えられている。このカーブは、ユーザが切断の対象となる対象物を第1実施形態による鋏により切断する際に、ユーザが要する力を小さくするように機能する。
カーブの形状は、2つの鋏体100が30°開いた状態から閉じた状態まで回転するときに、2つの刃111のなす角度が常に27°から43°間を保つようなものとなっている。
例えば、図5に鋏体100がおよそ30°の角度で開いた状態を示す。鋏体100の回転の中心となるかしめ部材200から、鋏体100の先端までを結ぶ直線を2つの鋏体100について考えたときに、当該直線がなす角が2つの鋏体100がなす角である。つまり、図5においてaで示されているのが、鋏体100がなす角であり、図5ではこれがおよそ30°になっている。他方、2つの鋏体100がそのような位置関係になっているときにおける、2つの鋏体100の刃111がなす角度は、2つの刃111が当接している部分における2つの刃111の接線の角度であるαを見ればわかるように、鋏体100がなす角と同じか、それより僅かに小さいくらいとなっている。この実施形態においては、このときの角度αは、これには限られないが28°である。
他方、図6に鋏体100がおよそ10°の角度で開いた状態を示す。つまり、図6における、bが10°である。このときに2つの鋏体100の刃111がなす角度βは、鋏体100がなす角よりもずっと大きくなっている。この実施形態においては、図6におけるβは、30°であるものとする。
このように、両鋏体100の刃111に与えられているカーブは、両鋏体100の角度を、30°から閉じた状態まで変化させたときにおいて常に、2つの刃111のなす角が27°から43°間を保つことができるようなものとなっている。両鋏体100の刃111に与えられているカーブは、両鋏体100の角度を、30°から閉じた状態まで変化させたときにおいて、2つの刃111がなす角を27°から43°の間の一定の角に常に保つようなものとなっていても構わないし、変化はするがその角を常に27°から43°の間で保つようなものとなっていても構わない。
2つの鋏体100の互いにその刃部110同士が対向する側の面である裏側面には、また、非接触部140が設けられている。非接触部140は刃部110の面積の少なくとも80%を占める。非接触部140は、刃部110の中にのみ存在することもあれば、刃部110とかしめ部120にわたって存在することもある。非接触部140は、刃部110においては、刃111の外側に存在している。非接触部140は、2つの鋏体100がかしめ部材200を中心に回転運動を行った際に2つの刃111が移動することによって形成される仮想の面である仮想面に接触しないようにされている。典型的には、非接触部140は、刃部110の裏側面に設けられた窪みであるが、後述するように窪みでない場合もあり得る。
この実施形態においては、非接触部140は、図7の破線で囲まれた範囲内に存在している。つまり、非接触部140は、刃部110からかしめ部120にわたる範囲に存在している。また、この実施形態においては、非接触部140は、かしめ部120におけるかしめ部材200によってかしめられる部分を含んでいる。
非接触部140の断面形状は、図8〜図11にそれぞれ示した例に示されたようなものとなっている。なお、図8〜図11はそれぞれ、刃部110の中程の断面図であり、かしめ部120の断面形状は、これに倣う形状となっている。また、図8〜図11におけるSは、仮想面を示す。
図8の例では、非接触部140は、刃111の直ぐ外側から刃部110の外側の直ぐ手前にまでわたる幅を持つ。非接触部140は、表側面に向けて凸の、緩やかな弧を描くような断面を持つ窪みである。この場合、刃111が存在する部分を除き、鋏体本体101の表側面(より詳細には、鋏体本体101の刃部110とかしめ部120の表側面、以下も同じ。)は、鋏体本体101の裏側面(より詳細には、鋏体本体101の刃部110とかしめ部120の裏側面、以下も同じ。)と平行となっている。つまり、鋏体本体101の表側面も、鋏体本体101の幅方向に湾曲しており、その幅方向の中程が、鋏体本体101の裏側面から表側面に向かう向きに突出している。
図9の例では、非接触部140は、刃111の直ぐ外側から刃部110の外側の直ぐ手前までにわたる幅を持つ。非接触部140は、表側面に向けて凸の、2つの直線によって作られるV字型の断面を持つ窪みである。この場合、刃111が存在する部分を除き、鋏体本体101の表側面は、鋏体本体101の裏側面と平行となっている。つまり、鋏体本体101の表側面も、鋏体本体101の幅方向に断面V字型となっており、その幅方向の中程が、鋏体本体101の裏側面から表側面に向かう向きに突出している。
図10の例では、非接触部140は、刃111のやや外側から刃部110の外側のやや手前にまでわたる幅を持つ。非接触部140は、表側面に向けて凸のコの字型の断面を持つ窪みである。この場合、刃111が存在する部分を除き、鋏体本体101の表側面は、鋏体本体101の裏側面と平行となっている。この場合においては、鋏体本体101の表側面は、その外側に段が存在するのを除けば、平面となる。
図11の例では、非接触部140は、刃111の直ぐ外側から刃部110の外側にわたる幅を持つ。言い換えれば、この場合の非接触部140の幅方向における外側は、刃部110(場合により、刃部110及びかしめ部120)の外側にまで及んでいる。なお、このような場合においては、図7の点線の鋏体本体101の外側の部分は、鋏体本体101の外側の輪郭線に一致する。この例においては、非接触部140は、表面側に向けて仮想面Sから徐々に遠ざかるような、単一の或いは複数の直線によって構成されていても構わないが、この例では、仮想面Sから徐々に遠ざかる湾曲する曲線状の断面を呈している。もっとも、この場合の非接触部140が作る断面は、鋏体100の内側から外側に行くに連れて徐々に仮想面Sから遠ざかるものである必要はない。またこの例では、刃111が存在する部分を除き、鋏体本体101の表側面は、刃部110の鋏体本体101の裏側面と平行となっている。つまり、鋏体本体101の表側面も、鋏体本体101の裏側面と同じようにその幅方向において、湾曲する断面を有している。
次に第1実施形態における鋏のかしめ部材について説明する。
第1実施形態における鋏では、その非接触部140が、図7に示したように、2つの鋏体本体101のかしめ部120のかしめ部材200によってかしめられる部分にまで及んでいる。
また、第1実施形態における鋏では、非接触部140が存在している部分では、鋏体本体101の表側面と裏側面が平行になっている。
したがって、非接触部140の断面形状が図10で示したものである場合には、鋏体本体101のかしめ部120におけるかしめ部材200でかしめられる場所の表側面の表面は平面であるが、非接触部140の断面形状が図8、図9、図11で示したものである場合には、鋏体本体101のかしめ部120におけるかしめ部材200でかしめられる場所の表側面の表面には凹凸が存在している。
かしめ部材200でかしめられる場所の表側面の表面が平面である場合には、かしめ部材200としては、公知のかしめ部材をそのまま応用すれば良い。
この場合のかしめ部材200の一例を挙げると、かしめ部材200は、第1かしめ部材210と第2かしめ部材220とを含んで構成されている(図12)。第1かしめ部材210は、一方の鋏体100の表側面に当接する円板状の第1頭部211と、第1頭部211に対して垂直方向に延びる、雌ねじ部212を備えている。雌ねじ部212は、円筒形であり、その内周面にネジ切りがなされている。雌ねじ部212は、2つの鋏体100のかしめ部120の重なり合う部分に、その位置を対応させて設けられた孔121に挿入されるようになっている。必ずしもこの限りではないが、この実施形態では、孔121は、雌ねじ部212の外径に対応する内径を持つ、断面円形の孔である。また、雌ねじ部212の内径は、第1頭部211の外径よりも小さい。
第2かしめ部材220は、他方の鋏体100の表側面に当接する円板状の第2頭部221と、第2頭部221に対して垂直方向に延びる、雄ねじ部222を備えている。雄ねじ部222は、円筒形であり、その外周面にネジ切りがなされており、雌ねじ部212の内周面に螺合させられるようになっている。第2頭部221の外径は、雌ねじ部212の内径よりも大きくなっている。
そして、第1かしめ部材210の雌ねじ部212の内周面に、第2かしめ部材220の雄ねじ部222の外周面を螺合させ、第1かしめ部材210の第1頭部211と第2かしめ部材220の第2頭部222との間で挟持させることで、2つの鋏体100は、かしめ部材200を中心に、互いに回転可能となっている。
なお、この実施形態では、第1頭部211の外側に、例えば樹脂製で環状の保護リング230を取付けるようにしている。
かしめ部材200でかしめられる場所の表側面の表面に凹凸がある場合には、かしめ部材200としては、公知のかしめ部材をそのまま応用すれば良い。
この場合のかしめ部材200は、上述の場合と同様の第1かしめ部材210と第2かしめ部材220とを含んで構成されている。しかしながら、かしめ部材200でかしめられる場所の表側面の表面(要するに、上述の孔121の周囲)に凹凸があると、第1頭部211と一方の鋏体100のかしめ部120の表側面の表面の間に、或いは第2頭部221と他方の鋏体100のかしめ部120の表側面の間に隙間が空き、がたが生じる可能性がある。
その可能性をなくすために、この場合のかしめ部材は、例えば、図13に示したような、調整部材240を備えている。なお、図13は、図8に示す断面形状を持つ非接触部140を採用した鋏をその先端側から見た断面図である。
調整部材240は、鋏体100の表側面に取付けられるものであり、表側面の凹凸に対応する、或いはその凹凸を吸収する形状をしている第1面241と、仮想面に対して平行な面である第2面242とを有している環状の部材であり、鋏体100のかしめ部120に設けられた孔121と一連となる孔243を備えている。かかる調整部材240の第2面242に、第1かしめ部材210の第1頭部211と、第2かしめ部材220の第2頭部221を当接させることにより、上述したがたの発生が防止される。
或いは、がたをなくすための工夫としては、調整部材240を用いる代わりに、図14に示したように、両鋏体100のかしめ部120の孔121が穿たれる部分の周辺を切削することにより、上述の調整部材240の第2面242と同様に仮想面と平行な面である底面122を作り出すという方法もある。孔121を囲む環状の底面122に第1かしめ部材210の第1頭部211と、第2かしめ部材220の第2頭部221とを当接させることにより、上述したがたの発生を防止できるようになる。
以上の鋏の製造方法は、通常の鋏の製造方法と基本的に変わらない。ただし、以下の点には留意すべきである。
上述の非接触部140は、その表側面と裏側面とが、平行な板、つまりいわゆる普通の板を鋏体本体101の材料として用いる限り、非接触部140の形状に応じた型を用いてのプレス加工にて製造することができる。
また、上述の底面122を鋏が備えるのであれば、底面122は、鋏体本体101に対するプレス加工が行われるなどして、かしめ部120の孔121が存在すべき部分の周囲に凹凸ができた後に作られる。
次に、以上で説明した鋏の使用方法、及び動作について説明する。
第1実施形態の鋏は、通常の鋏と同様に、把持部130の取っ手にユーザが指を通し、2つの鋏体100をかしめ部材200を中心にして互いに回転させて用いる。このとき、開いた状態の2つの刃部110の間に、切断の対象となる対象物を置き、2つの刃部110が互いに重なり合うような状態まで、2つの刃部110が閉じるまでの間に、刃部110に存在する刃111で対象物を切断する。2つの鋏体100におけるかしめ部120の裏側面はともに平面であり、且つ2つの裏側面同士は、少なくとも非接触部140が存在しない部分においては当接しあっているので、たとえ刃部110において刃111の先端同士しか当接していなくとも、刃111は滑らかに仮想面上を移動する。
このとき、刃部110の刃111には上述のようなカーブが与えられているから、2つの刃部110の角度によらず、2つの刃部110の刃111がなす角は、27°〜43°の間を保つ。これにより、鋏を操作する際のユーザの操作感は軽くなる。
また、2つの刃部110の裏側面には、非接触部140が存在するから、2つの刃部110の間に異物が入り込んだとしても、2つの刃部110の間の摩擦力が大きくなる可能性は低い。また、そもそも2つの刃部110の裏側面のうち非接触部140が存在するところは、他方の刃部110の裏側面とは接触しないのであるから、非接触部140がなく2つの刃部110の裏側面の全面同士が接触するときに比べて、両者が接触することによって生じる摩擦力が生じにくい。これも、鋏の操作を軽くする。
更に、第1実施形態では、非接触部140は、2つの鋏体100の刃部110からかしめ部120のかしめ部材200によってかしめられる部分にまで及んでいる。したがって、2つの鋏体100の2つのかしめ部120においても、その裏側面同士が接触する面積が小さいので、その接触により生じる摩擦力も小さくなる。これも鋏の操作を軽くする。
≪第2実施形態≫
第2実施形態の鋏は、基本的に第1実施形態の場合と同じである。
第2実施形態の鋏も、第1実施形態の場合と同様に2つの鋏体を備えており、2つの鋏体は、かしめ部材で互いに回転可能に接続されている。
第2実施形態の鋏の2つの鋏体がそれぞれ、刃部と、かしめ部と、把持部を備えるところ、刃部には刃が設けられ、その刃がカーブしているところ、把持部が取っ手を有するところもすべて、第1実施形態の場合と代わりがない。また、非接触部が鋏体に設けられる範囲も第1実施形態の場合と同様である。
第2実施形態の鋏で、第1実施形態と異なるのは、鋏体本体の断面形状のみである。
第1実施形態の鋏体は、その刃部とかしめ部においては、それらの表側面と裏側面が平行であったが、この実施形態ではそうではない。
第2実施形態においては、非接触部140の断面形状は、図15〜図18にそれぞれ示した例に示されたようなものとなっている。なお、図15〜図18はそれぞれ、刃部110の中程の断面図であり、かしめ部120の断面形状は、これに倣う形状となっている。また、図15〜図18におけるSは、仮想面を示す。
図15の例では、非接触部140の形状、つまり鋏体本体101の裏側面の形状は、図8に示した場合と同じである。異なるのは鋏体本体101の表側面の形状である。第2実施形態では、鋏体本体101の表側面は、仮想面Sに対して平行な平面となっている。
同様に、図16、17、及び18に示した例ではそれぞれ、図9、10及び11に示した例と、非接触部140の形状、つまり鋏体本体101の裏側面の形状は同じとされている。ただし、図16、17、及び18に示した例では、鋏体本体101の表側面は、仮想面Sに対して平行な平面となっている。
また、第2実施形態における鋏は、その非接触部がそのかしめ部のかしめ部材に貫かれる部分にまで及んでいるが、かしめ部の表側面は上述のように平面である。したがって、そのかしめ部材には、図12に示したような極普通の構造を採用することができる。
第2実施形態の鋏の製造方法は、通常の鋏の製造方法と基本的に変わらない。ただし、以下の点には留意すべきである。
上述の非接触部140は、その表側面と裏側面とが、平行な板、つまりいわゆる普通の板を鋏体本体101の材料として用いる限り、例えば、切削によって製造することができる。
次に、以上で説明した鋏の使用方法、及び動作について説明する。
第2実施形態による鋏は、第1実施形態の鋏とその用い方に変わりはない。
刃部110のカーブが鋏の操作を軽くする点も第1実施形態と同様である。
また、非接触部140の存在により、2つの刃部110の間に異物が入り込んでも、鋏を軽く操作できる点、2つの刃部110の裏側面と、かしめ部120のかしめ部材200によってかしめられる部分まで非接触部140が存在することにより鋏の操作が軽くなるのも第1実施形態と変わらない。
≪第3実施形態≫
第3実施形態の鋏は、基本的に第1実施形態の場合と同じである。
第3実施形態の鋏も、第1実施形態の場合と同様に2つの鋏体を備えており、2つの鋏体は、かしめ部材で互いに回転可能に接続されている。
第3実施形態の鋏の2つの鋏体がそれぞれ、刃部と、かしめ部と、把持部を備えるところ、刃部には刃が設けられ、その刃がカーブしているところ、把持部が取っ手を有するところもすべて、第1実施形態の場合と変わりがない。また、第3実施形態では鋏体本体の表側面と裏側面が平行である点も、第1実施形態と同じである。
第3実施形態の鋏で、第1実施形態と異なるのは、非接触部の範囲である。
第1実施形態においては、非接触部140は、2つの鋏体100の刃部110からかしめ部120のかしめ部材200によってかしめられる部分にまで及んでいた。しかしながら、第3実施形態においては、非接触部140は、2つの鋏体100の刃部110からかしめ部120にまで及んではいるが、かしめ部120では、かしめ部材200によってかしめられる部分の手前にまでしか及んでいない(図19)。
また、第3実施形態における鋏は、その非接触部がそのかしめ部のかしめ部材に貫かれる部分の手前にまでしか及んでいないため、かしめ部の表側面は上述のように平面である。したがって、そのかしめ部材には、図12に示したような極普通の構造を採用することができる。
第3実施形態の鋏の製造方法、及びその留意点については、第1実施形態の場合と同様である。
第3実施形態の鋏の使用方法、及び動作は第1実施形態の場合と変わりない。
なお、第3実施形態の鋏では、その非接触部が2つの鋏体のかしめ部120のかしめ部材でかしめられている部位の手前までにしか及んでいないため、鋏の操作が第1実施形態の場合よりも僅かであるが重い。
≪第4実施形態≫
第4実施形態の鋏は、基本的に第2実施形態の場合と同じである。
第4実施形態の鋏が第2実施形態と異なるところは、非接触部の範囲である。第4実施形態の鋏の非接触範囲と、第2実施形態の鋏の非接触範囲との関係は、第3実施形態の鋏の非接触範囲と、第1実施形態の鋏の非接触範囲の関係と同じである。
つまり、第4実施形態の鋏における非接触範囲は、第3実施形態の鋏と同様に、2つの鋏体100の刃部110からかしめ部120にまで及んではいるが、かしめ部120では、かしめ部材200によってかしめられる部分の手前にまでしか及んでいない(図19)。
また、第4実施形態における鋏は、第2実施形態の場合と同様に、その鋏体本体101の表側面と裏側面が平行でなく、鋏体本体101の表側面は平面である。したがって、そのかしめ部材には、図12に示したような極普通の構造を採用することができる。
第4実施形態の鋏の製造方法、及びその留意点については、第2実施形態の場合と同様である。
第4実施形態の鋏の使用方法、及び動作は第2実施形態の場合と変わりない。
なお、第4実施形態の鋏では、その非接触部が2つの鋏体のかしめ部120のかしめ部材でかしめられている部位の手前までにしか及んでいないため、鋏の操作が第2実施形態の場合よりも僅かであるが重い。
100 鋏体
110 刃部
111 刃
120 かしめ部
121 孔
130 把持部
131 取っ手
140 非接触部
200 かしめ部材
210 第1かしめ部材
211 第1頭部
212 雌ねじ部
220 第2かしめ部材
221 第2頭部
222 雄ねじ部

Claims (15)

  1. 内側に沿って刃を有するその先端側の刃部と、取っ手を有するその基端側の把持部と、刃部と把持部との間に位置するかしめ部とをそれぞれ有する、2つの鋏体と、
    2つの前記鋏体を、各鋏体の前記かしめ部で互いに回転可能にかしめるかしめ部材と、
    を備える鋏であって、
    2つの前記刃部の互いに対向する側の面である裏側面の前記刃よりも外側の部分の少なくとも80%の部分の表面には、2つの鋏体の前記刃が移動することによって形成される仮想の面である仮想面に接触しない形状とされた非接触部が設けられているとともに、
    前記非接触部は、その長さが前記鋏体の前記かしめ部にまで及んでいる、
    鋏。
  2. 前記非接触部は、その長さが前記かしめ部の前記かしめ部材でかしめられる部分の手前にまで及んでいる、
    請求項1記載の鋏。
  3. 前記非接触部は、その長さが前記鋏体の前記かしめ部の前記かしめ部材でかしめられる部分にまで及んでいる、
    請求項1記載の鋏。
  4. 前記非接触部は、前記鋏体の前記裏側面に設けられた窪みである、
    請求項1〜3のいずれかに記載の鋏。
  5. 前記非接触部における前記鋏体の前記裏側面の表面の断面は、前記鋏体の前記裏側面の逆側の面である表側面に向けて凸の湾曲したカーブを描くようにされている、
    請求項4記載の鋏。
  6. 前記非接触部における前記鋏体の前記裏側面の表面の断面は、前記刃部の前記裏側面の逆側の面である表側面に向けて凸のコの字型を描くようにされている、
    請求項4記載の鋏。
  7. 前記非接触部における前記鋏体の前記裏側面の表面の断面は、前記刃部の前記裏側面の逆側の面である表側面に向けて凸のVの字型を描くようにされている、
    請求項4記載の鋏。
  8. 前記非接触部は、その幅が前記刃部の外側にまで及んでいる、
    請求項1〜3のいずれかに記載の鋏。
  9. 前記鋏体の表側面は平面である、
    請求項1〜8のいずれかに記載の鋏。
  10. 前記鋏体の表側面の表面は、前記裏側面の表面に平行である、
    請求項1〜8のいずれかに記載の鋏。
  11. 前記かしめ部には、その基端面に前記かしめ部の前記表側面の凹凸に対応する凹凸を有するとともに、その先端面が前記仮想面と平行となる平面となっており、且つその基端を前記かしめ部に固定され、且つその内部を前記かしめ部材が貫通可能となっている、調整部材が取付けられている、
    請求項9記載の鋏。
  12. 前記かしめ部の表側面には、前記かしめ部材が貫通可能となっている孔の周囲を囲む前記仮想面と平行な面である底面、を有する穴が設けられている、
    請求項9記載の鋏。
  13. 2つの前記鋏体における2つの前記刃には、2つの前記鋏体の角度が30°の状態から、閉じた状態に至るまでに、2つの刃がなす角度が常に27°から43°の間を保つようなカーブが与えられている、
    請求項1〜3のいずれかに記載の鋏。
  14. 請求項9記載の鋏の製造方法であって、
    前記非接触部を、前記鋏体の裏側面に対して削り出しを行うことによって形成する、
    鋏の製造方法。
  15. 請求項10記載の鋏の製造方法であって、
    前記非接触部を、前記鋏体に対してプレス加工を行うことによって形成する、
    鋏の製造方法。
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