JP2015208834A - ワークを把持して搬送するロボットの安全監視装置 - Google Patents

ワークを把持して搬送するロボットの安全監視装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ロボットによるワークの持上げ動作とワークの載置動作とを安全に行う。【解決手段】ロボット(R)を監視する安全監視装置(RC)は、ワークパラメータを切替えるワークパラメータ切替部(22)と、ワークパラメータを用いて外部環境からロボットに作用する外力を外力推定値として推定する外力推定部(23)と、外力推定値が外力判定条件を満たすときにロボットを停止させる外力監視部(26)と、ロボットの位置が所定の領域内に含まれているか等に基づいてロボットを停止させる動作監視部(27)と、動作監視部の無効指令と有効指令とを切替える動作監視状態切替部(24)と、無効指令時には外力判定条件を動作監視無効時外力判定条件に切替えると共に、有効指令時には外力判定条件を動作監視有効時外力判定条件に切替える外力判定条件設定部(25)とを含む。【選択図】図1

Description

本発明は、ワークを把持して搬送するロボットの安全監視装置に関する。さらに、本発明は、ロボットに作用する力またはトルクを検出する力検出部を備えたロボットを監視する安全監視装置に関する。
ロボットに取付けられた力検出部により、ロボットが外部環境から受ける力やトルク(以下、適宜「外力」と称する)を検出し、検出された外力に基づいてロボットを停止させたり、回避動作をさせたりしている。これにより、ロボットが外部環境に与える力を軽減することができる。
そのようなロボットがワークを搬送する際に、力検出部の検出値は、ロボットがワークを把持しているか否かに応じて変化する。つまり、検出値はワーク質量の分だけ変化しうる。従って、外力を正確に検出するためには、外力計算に使用されるワークの質量、重心位置および慣性行列(以下、ワークパラメータ)をワークに応じて切替える必要がある。
また、ロボットがワークを把持している場合であっても、力検出部がワークの質量全体を検出できない場合もありうる。例えば、ロボットが台上に載置されたワークを持上げる場合である。ワークは台によって支持されているので、ロボットがワークを単に把持しただけでは、力検出部はワークの質量を全く検出しないか、または質量の一部のみを検出する。そして、ロボットがワークを持上げるとワークが台から離間するので、力検出部は、ワークの質量全体を検出するようになる。従って、ロボットがワークを把持した後で且つワークが台から離間する前においては、力検出部は外力を正確に検出できない。
また、ロボットがワークを台に載置するときも同様である。すなわち、ロボットがワークを載置する際にワークが台に接触した後で且つロボットがワークを解放する前においては、力検出部は外力を正確に検出できない。従って、ロボットがワークを持上げる動作およびワークを載置する動作については、外力を監視したとしてもロボットの安全性を監視するのは困難である。
特許文献1は、工具交換時に安全性を監視するロボット安全監視装置を開示している。特許文献1においては、プログラム上の制御情報である現在の工具情報と現実に取付けられている工具の工具情報とが一致しない場合には、ロボットの位置が所定の領域内にあるか否かを監視することで、工具交換時の安全性を監視している。
また、特許文献2は、ワークを把持または解放する際にロボットの静止状態を維持する技術を開示している。この技術においては、ワークを把持したときに、ワークパラメータを切替えることによってロボットが動出すことを防止している。
特許第5088156号公報 特許第5154712号公報
ここで、ワークの把持に関して、特許文献1と同様の監視を行うことを考える。言い換えれば、外力計算で現在使用しているワークパラメータと、現実に把持しているワークのワークパラメータとが一致しない場合には、ロボットの位置が所定の領域内にあるか否かを監視する。しかしながら、この場合には、前述したように、ロボットがワークを持上げる動作およびワークを載置する動作においては、外力計算に使用しているワークパラメータと現実に把持しているワークパラメータとが一致しているにもかかわらず、外力を正しく検出できない場合がある。従って、特許文献1の手法を採用することは、安全性に問題がある。
また、特許文献2においては、ロボットが把持したワークを持上げる動作を行ったときの安全性に対しては対策されていないという問題がある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、ロボットがワークを持上げる動作およびロボットがワークを載置する動作を安全に行うことのできるロボットの安全監視装置を提供することを目的とする。
前述した目的を達成するために1番目の発明によれば、ロボットに作用する外力を検出する力検出部を備えたロボットを監視する安全監視装置において、前記ロボットに把持されるべきワークの質量と質量中心と慣性行列のうち少なくとも一つを含むワークパラメータを切替えるワークパラメータ切替部と、該ワークパラメータ切替部により切替えられたワークパラメータを用いて、外部環境から前記ロボットに作用する力またはトルクを外力推定値として推定する外力推定部と、前記外力推定値が外力判定条件を満たすときに前記ロボットを停止させる外力監視部と、前記ロボットの位置が所定の領域内に含まれているか、前記ロボットの移動方向が所定の方向か、ロボットの動作速度が所定の速度以下であるか、前記ロボットの動作加速度が所定の加速度以下であるかのうちの少なくとも一つの条件が満たされない場合に前記ロボットを停止させる動作監視部と、該動作監視部を無効にする動作監視無効指令と前記動作監視部を有効にする動作監視有効指令とを切替える動作監視状態切替部と、前記動作監視無効指令に切替えられたときには前記外力判定条件を動作監視無効時外力判定条件に切替えると共に、前記動作監視有効指令に切替えられたときには前記外力判定条件を動作監視有効時外力判定条件に切替える外力判定条件設定部と、を具備する、ロボットの安全監視装置が提供される。
2番目の発明によれば、1番目の発明において、前記外力判定条件は、前記外力推定値が所定の第一値を超えたとき、前記外力推定値の移動平均が所定の第二値を超えたとき、所定時間前の前記外力推定値と現在の前記外力推定値との間の変位量が所定の第三値を超えたときの少なくとも一つの条件を含む。
3番目の発明によれば、1番目または2番目の発明において、前記動作監視有効指令に切替えられたときには、前記外力監視部を無効にするようにした。
4番目の発明によれば、1番目または2番目の発明において、前記動作監視無効時外力判定条件は前記外力推定値が第一閾値を超えたときを条件としており、前記動作監視有効時外力判定条件は前記外力推定値が前記第一閾値以上の第二閾値を超えたときを条件としている。
5番目の発明によれば、1番目から4番目のいずれかの発明において、前記動作監視状態切替部が前記動作監視有効指令から前記動作監視無効指令に切替えるときに、前記外力推定部により推定される前記外力推定値が所定条件を満たさない場合には、前記動作監視有効指令から前記動作監視無効指令への切替えを中止する。
1番目の発明においては、ロボットがワークを持上げる動作およびロボットがワークを載置する動作を行う際には、動作監視有効指令に切替えて、動作監視部が有効になるように外力判定条件を変更する。このため、外力監視部が、ロボットに外力がかかっていないにもかかわらず外力がかかったと判断してロボットを停止させないようにできる。従って、ロボットがワークを持上げる動作およびロボットがワークを載置する動作を安全に行うことができる。
2番目の発明においては、外力監視部がロボットを停止させる条件を適切に設定することができる。
3番目の発明においては、外力監視部を無効にしたとしても、ロボットの安全性を監視し続ける。このことは、台に形成された凹部に部分的に嵌合したワークをロボットが把持する場合に有利である。
動作監視部が有効である場合、例えばロボットがワークを持上げる動作およびワークを載置する動作においては、外力推定値が正確でない可能性がある。4番目の発明においては、動作監視有効時外力判定条件を動作監視無効時外力判定条件よりも緩くしている。このため、ロボットに外力が作用していないにもかかわらず、外力監視部がロボットに外力が作用したと誤判定するのを避けられる。
5番目の発明においては、外力推定値が所定条件を満たすか否かを通じて、外力監視部が正確に機能するか否かを確認している。そして、外力推定部により推定される外力推定値が所定条件を満たさない場合には、外力監視部が正確に機能しないと判断して、動作監視無効指令への切替えを中止する。従って、外力監視部が正確に機能しない場合には、動作監視部を有効にしてロボットの安全性を監視し続ける。
本発明における安全監視装置の基本構成を示す図である。 ロボットの状態と外力との関係を示す図である。 ロボットがワークを持上げる動作を行う際の安全監視装置の動作を示すフローチャートである。 ロボットがワークを載置する動作を行う際の安全監視装置の動作を示すフローチャートである。本発明に基づく安全監視装置の動作を示すフローチャートである。 或る実施形態においてロボットがワークを把持する前の状態を示す図である。 他の実施形態においてロボットがワークを把持する前の状態を示す図である。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を説明する。以下の図面において同様の部材には同様の参照符号が付けられている。理解を容易にするために、これら図面は縮尺を適宜変更している。
図1は本発明における安全監視装置の基本構成を示す図である。図1に示されるように、ロボットR、例えば六軸多関節ロボットはエンドエフェクタE、例えば把持部をその先端に備えている。図示されるように、ワークWが台T上に載置されている。そして、力もしくはトルクを検出する力センサSがロボットRの基台部に取付けられている。ただし、力センサSはロボットRのロボットアームに内蔵されていてもよい。この場合には、力センサSが、力センサSが取付けられたロボットの一部分からロボットの先端およびワークまでに作用する力またはトルクを検出する。
また、ロボットRの安全監視装置として機能するロボット制御装置RCは、ロボットの動作プログラム21を含んでいる。ロボット制御装置RCのワークパラメータ切替部22は、ワークWの質量とワークWの質量中心と慣性行列とのうちの少なくとも一つを含むワークパラメータを取得し、ワークWに応じてワークパラメータを切替える。図1においては、ワークパラメータ切替部22はワークパラメータを動作プログラム21から取得している。ただし、図示しない入力部を用いて操作者がワークパラメータを入力してもよい。なお、ワークWを把持していない状態においては、ワークパラメータの設定は、質量0、質量中心0、慣性行列0という形式で表現できる。ワークパラメータはワークWに応じて異なる。従いまして、ワークパラメータはワークWの種類などに応じて複数存在している。
ロボット制御装置RCの外力推定部23は、周辺機器などの外部環境からロボットRに作用する力またはトルクを外力推定値として算出する。具体的には、外力推定部23は力センサSが検出した力またはトルクから、外力が作用していないときにおけるロボットRおよびワークWのそれぞれの自重と、ロボットRとワークWのそれぞれが移動することによって生じる慣性力によって力センサSに作用する力またはトルクとを減算して、外力推定値を算出する。
ロボット制御装置RCの動作監視状態切替部24は、後述する動作監視部27を有効にする動作監視有効指令と、動作監視部27を無効にする動作監視無効指令とを切替える。図1においては、動作監視状態切替部24は動作監視有効指令または動作監視無効指令を動作プログラム21から取得している。ただし、図示しない入力部を用いて操作者が動作監視有効指令または動作監視無効指令を入力してもよい。一つの例においては、動作プログラム21のロボットがワークを持上げる動作およびロボットがワークを載置する動作に、動作監視有効指令が記述されているものとする。
ロボット制御装置RCの外力判定条件設定部25は、動作監視状態切替部24により切替られた動作監視状態に応じて外力判定条件を切替える。つまり、外力判定条件設定部25は、動作監視無効指令に切替えられたときには外力判定条件を動作監視無効時外力判定条件に切替えると共に、動作監視有効指令に切替えられたときには外力判定条件を動作監視有効時外力判定条件に切替える。外力判定条件は、外力推定値を使用して、ロボットに外力が加わったかどうかを判定するための条件である。なお、動作監視有効時外力判定条件と動作監視無効時外力判定条件とは別の条件でもよいし、同じ条件でもよい。
ロボット制御装置RCの外力監視部26は、外力推定値が外力判定条件(動作監視有効時外力判定条件または動作監視無効時外力判定条件)を満たすときにロボットを停止させるよう動作する。
さらに、ロボット制御装置RCの動作監視部27は、ロボットRの位置が所定の領域内に含まれているか、ロボットRの移動方向が所定の方向であるか、ロボットRの動作速度が所定の速度以下であるか、ロボットRの動作加速度が所定の加速度以下であるかのうちの少なくとも一つの条件を評価する。そして、少なくとも一つの条件が成立していない場合には、動作監視部27はロボットRを停止させる。
つまり、本発明においては、外力監視部26が外力推定値を通じてロボットの安全性を監視し、また、動作監視部27もロボットの位置などを通じてロボットの安全性を監視する。
そして、動作監視無効指令に切替えられたときには外力監視部26のみがロボットの安全性を監視する。動作監視有効指令に切替えられたときには、動作監視部27がロボットの安全性を支配的に監視する。動作監視有効指令に切替えられたときには、外力監視部26が監視を継続してもよく、後述するように外力監視部26を無効にしてもよい。
なお、ロボットRの位置が所定の領域内に含まれているかの条件は、ロボットRの関節角度で判定してもよいし、ロボット先端部の位置で判定してもよい。ロボットRの移動方向が所定の方向であることの判定は、ロボットRの関節動作方向で判定してもよいし、ロボットRの先端位置の動作方向で判定してもよい。ロボットRの動作速度が所定の速度以下であることの判定は、ロボットRの関節速度で判定してもよいし、ロボットRの先端位置の速度で判定してもよい。ロボットRの動作加速度が所定の加速度以下であることの判定は、ロボットの関節加速度で判定してもよいし、ロボットRの先端位置の加速度で判定してもよい。
ここで、ワークWによってロボットRにかかる力やトルク(外力)について説明する。ここでは、図1に示されるように、力センサSはロボットRの基台部に取付けられているものとする。また、ロボットRの質量は200kgで、ワークWの質量は20kgとする。外力推定部23は、以下の式(1)から外力を算出する。
(外力推定値)=(力センサSの検出値)−(ロボットRおよびワークWの質量によって力センサSに作用する力の推定値)−(ロボットR自体の動作によって力センサSに作用する慣性力の推定値) (1)
以下においてはロボットRが静止している場合の外力推定値の鉛直方向成分について説明する。ロボットRが静止している場合には上式の第三項は0である。そして、ロボットRがワークWを把持している場合には、第二項におけるワーク質量を考慮する。ロボットRがワークWを把持していない場合は、第二項におけるワーク質量を考慮しない。外力を正しく検出するためには、ロボットRに外力が加わっていない場合の外力推定値は0kgである必要がある。
図2はロボットの状態と外力との関係を示す図である。図2の左方には、ロボットRがワークWを把持する前の状態が示されている。この場合には、当然のことながら、ワーク質量は力センサSに作用しない。従って、力センサSの出力値は200kgである。外力計算においても、ワーク質量を含める必要はないので、外力計算に使う質量合計は200kgである。このとき、ロボットRに外力が加わっていないときの外力推定値は0kgである。この場合には、外力を正確に検出できる。
図2の中央には、ロボットRがワークWを把持したものの、ワークWが台Tによって少なくとも部分的に支持されている状態が示されている。この場合には、把持力の方向に応じてワーク質量の一部が力センサSに作用する。従って、力センサSの検出値は(200+A)kg(0≦A<20kg)となる。そして、この場合には、ワークWを把持しているので外力計算にワーク質量が考慮され、外力計算に使う質量合計は220kgとなる。それゆえ、ロボットRに外力が加わっていないときの外力推定値は(20−A)kgとなる。従って、この場合には、外力を正確に検出できない。
図2の右方には、ロボットRが把持されたワークWを持上げた状態が示されている。この場合にはワークWは台Tから完全に離間しているので、ワーク質量全体が力センサSに作用する。従って、力センサSの検出値は220kgとなる。ワークWを把持しているので外力計算にワーク質量が考慮され、外力計算に使う質量合計は220kgである。そして、ロボットRに外力が加わっていないときの外力推定値は0kgとなる。従って、この場合には、外力を正確に検出できる。
それゆえ、ロボットRがワークWを把持した後で且つワークWを持上げる前、つまりロボットRがワークWを持上げる動作においては、ワーク質量が力センサSに作用する力を推定するのは困難である。ロボットがワークを載置する動作においても同様の問題がある。つまり、ロボットがワークを持上げる動作およびワークを載置する動作においては、外力を正確に検出できない。なお、力センサSの代わりに、ロボットRがトルクセンサ(図示しない)を備えている場合も同様である。
図3Aはロボットがワークを持上げる動作を行う際の安全監視装置の動作を示すフローチャートである。この動作を行うにあたり、動作プログラム21が読込まれるものとする。また、ワークWは台T上に予め載置されているものとする。なお、図3Aに示される動作を、図示しない入力部を用いて操作者が直接指令したり、外部の制御コントローラ(図示しない)で制御したりしてもよい。
はじめに、図3AのステップS11において、ワークWを把持できる位置までロボットRを移動させる。次いで、ステップS12において、動作監視状態切替部24が、動作監視部27を有効にする動作監視有効指令を出力する。
その後、ステップS13において、ロボットRがエンドエフェクタEによりワークWを把持する。次いで、ステップS14において、ワークパラメータ切替部22が、把持されたワークWのワークパラメータを動作プログラム21から取得する。
次いで、ステップS15において、ロボットRがワークWを持上げる動作を行う。ワークWが台Tから完全に離間するまでワークWを持上げると、ステップS16において、動作監視状態切替部24が、動作監視部27を無効にする動作監視無効指令を出力する。最終的に、ステップS17において、ロボットRがワークWを所定の場所まで搬送する搬送動作を行う。
ところで、図3Bはロボットがワークを載置する動作を行う際の安全監視装置の動作を示すフローチャートである。このときには、ロボットRはワークWをエンドエフェクタEにより既に把持しているものとする。そして、ステップS21において、ロボットRがワークWを載置する位置まで移動する。次いで、ステップS22において、動作監視状態切替部24が、動作監視部27を有効にする動作監視有効指令を出力する。次いで、ステップS23において、ワークパラメータ切替部22が、把持されたワークWのワークパラメータを動作プログラム21から取得する。
その後、ステップS24においてロボットRがワークWを台T上に載置する動作を行う。次いで、ステップS25においてロボットRのエンドエフェクタEを解放して、ワークWを台Tに載置完了させる。次いで、動作監視状態切替部24が、動作監視部27を無効にする動作監視無効指令を出力する。最終的に、ステップS27において、ロボットRが元位置まで移動する。
このように本発明においては、ロボットRがワークWを持上げる動作およびワークWを載置する動作において、動作監視有効指令が出力される。このときには、動作監視部27がロボットRの安全性を監視する。なお、動作監視有効指令が出力されないとき(動作監視無効指令が出力されているとき)には、外力監視部26がロボットの安全性を監視するものとする。
図2を参照して説明したように、ロボットRがワークWを把持した後で且つワークWを持上げる前においては正確な外力を得ることができない。また、ロボットRがワークWを載置する動作の際にも同様である。従って、これら期間においては、外力に基づく監視は無意味である。このため、本発明においては、ロボットRがワークWを持上げる動作およびワークWを載置する動作の前において、動作監視有効指令が出力される。このときには、動作監視部27がロボットRの安全性を監視する。なお、動作監視有効指令が出力されないとき(動作監視無効指令が出力されているとき)には、外力監視部26がロボットの安全性を監視するものとする。
図4は或る実施形態においてロボットがワークを把持する前の状態を示す図であり、図2の左方に示されるのと同様な図である。以下、図4を参照しつつ、ロボットRが20kgのワークWを持上げる場合の一例を考える。図4に示される座標系に関し、外力推定値のXYZ三方向の成分をそれぞれfx、fy、fzとする。
また、動作監視無効時外力判定条件を、「|fx|>3kg、|fy|>3kgまたは|fz|>3kg」とする。そして、動作監視有効時外力判定条件を、「|fx|>3kg、|fy|>3kg、fz<−3kgまたはfz>+21kg」とする。
そして、図3AのステップS12において動作監視状態が有効になると、外力判定条件設定部25が外力判定条件を動作監視有効時外力判定条件に切替える。動作監視有効時外力判定条件は、把持されているワークWが台Tに接触していて、台TからワークTを通じてロボットRに作用する力以外にはロボットRに外力が加わっていない状態において、外力監視部26が外力が加わったと検出しないような判定条件である。
そして、ワークWを持上げるときに台TからワークWを通じてロボットRに加わる力が(20−A)kg(0≦A<20kg)だけ+Z方向に作用していて、それ以外の外力が加わっていない状態では、外力推定値はfx=0kg、fy=0kg、fz=20−Akg(0≦A<20kg)となる。動作監視有効時外力判定条件によれば、外力監視部26はロボットRに外力が加わったと誤判定しない。
この状態においては、+Z方向に21kgの外力が加われば、fz=41−Akg(0≦A<20kg)となる。つまり、fz>+21kgであるので、ロボットRに外力が加わったと判定される。
そして、−Z方向に23kgの外力が加われば、fz=−3−Akg(0≦A<20kg)となる。つまり、fz<−3kgであるので、ロボットRに外力が加わったと判定される。従って、これよりも小さい外力が加わった場合であっても、外力が加わったと判定されない。なお、XY方向の外力に対しては、動作監視状態に関わらず、同じ外力に対して、外力が加わったと判定する。
このように、本発明では、外力監視が正しく機能しないとき(ロボットがワークを持上げる動作およびワークを載置する動作)に、実際に外力が加わっていないにも関わらず、外力が加わったと判定しないように条件を変更する。従って、本発明では、外力監視部26が誤判定してロボットRを停止させることはなく、ロボットRの動作効率が下がるのを防止できる。ただし、条件を変更している間は、外力監視部26が実質的に機能しないので、動作監視部27によって安全性を監視する。
動作監視状態が有効である場合には、動作監視部27は、ロボットRの位置が所定の領域内に含まれているか、ロボットRの移動方向が所定の方向か、ロボットRの動作速度が所定の速度以下であるか、ロボットRの動作加速度が所定の加速度以下であるかの少なくとも一つの条件を評価する。この場合、すべての条件を評価しても良いし、評価しない条件があっても構わない。少なくとも一つの条件が成立していない場合には、動作監視部27がロボットRを停止させる。
ここで、ロボットRがワークWを把持した後で、ワークWを持上げてワークWが完全に台Tから離間した状態になるまでのロボットRの動作領域が、所定の領域として予め設定されているものとする。なお、所定の領域として、ロボットRの関節の角度の領域を設定してもよく、また、ロボットRの先端部の動作領域を設定してもよい。
また、所定の方向として、ロボットRがワークWを持上げるときの動作方向を予め設定する。所定の方向として、各関節の動作方向を設定してもよく、ロボットRの先端部の動作方向を設定してもよい。
さらに、所定の速度および所定の加速度として、仮にロボットRが外部環境に接触している場合であっても、外部環境に与える力が許容できる力以下になるための速度および加速度を予め設定する。所定の速度および所定の加速度として、各関節の速度および加速度を設定してもよく、ロボットRの先端部の速度および加速度を設定してもよい。
動作監視部27がこのような動作監視を行うことにより、ロボットRがワークWを持上げるときにおける、外部環境に対するロボットRの安全性を確保することができる。
なお、動作監視有効時外力判定条件を満たす外力推定値の集合は、動作監視無効時外力判定条件を満たす外力推定値の集合に、必ずしも含まれていなくてもよい。例えば、動作監視部27がロボットRの先端部の動作方向を監視する場合は、その動作方向以外の外力推定値に対する外力判定条件を厳しくしてもよい。
ロボットRが加速または減速するときには、その動作方向にロボットRの慣性力が生じる。本発明においては、慣性力を考慮して外力を推定する。しかしながら、ワークWの質量には、個体差(バラツキ)があるので、慣性力を正確に推定するのは困難である。従って、ロボットRが動作する方向に対しては外力推定値もバラつく可能性がある。
例えば、ワークパラメータにおけるワーク質量をm、個体差によるワーク質量のバラつきをΔmとすると、実際のワーク質量は、m+Δmと表される。そして、或る加速度α=(ax、ay、az)でワークWが移動するときには、移動することによって慣性力(m+Δm)αが生じる。このときワークパラメータにおけるワーク質量はmであるので、推定できる慣性力はmαである。前述した式(1)によれば、ワークWの質量のバラつきによって外力推定値にΔmαの誤差が生じることになる。
従って、ロボットR自体の慣性力のバラつきによって、実際にはロボットRに外力が加わっていないにも関わらず、外力監視部26がロボットRに外力が加わったと誤判定することを防ぐ必要がある。そのためには、予め予測される外力推定値のバラつきの分だけ、外力判定条件の閾値を緩和するのが好ましい。動作監視状態が無効であるときには、ロボットRは任意の方向に動作し、ワークWも任意の方向に動作する可能性がある。このため、どの方向の外力判定条件についてもバラつき分を考慮する必要がある。
動作監視部27においてロボットRが動作する方向を監視する場合、動作監視状態が有効のときには、ロボットRが実際に動く方向を限定することができる。言い換えれば、ロボットRが動かない方向についての外力判定条件を、動作監視状態が無効のときよりも厳しくすればよい。
図4に示される実施例においては、ロボットRはワークWを+Z方向に持上げる。従って、動作監視条件にロボットRの先端部が+Z方向にのみ動作することを設ける。つまり、ロボットRが実際にXY方向に動作しようとすると、ロボットRが停止するようにする。この場合には、XY方向にワークWの加速度が生じることがないので、ワーク質量のバラつきにより生じるXY方向の外力推定値の誤差Δm×ax、Δm×ayはゼロとなる。
Δm×a、Δm×ayの大きさをせいぜい1kgと見積もる場合には、動作監視無効時外力判定条件を、「|fx|>3kg、|fy|>3kgまたは|fz|>3kg」とする。そして、動作監視有効時外力判定条件を、「|fx|>2kg、|fy|>2kg、fz<−3kgまたはfz>+21kg」とする。
そして、実際に+X方向に2.5kgの外力がロボットRに加わった場合、動作監視無効時にはロボットRに外力が加わったと判定されない。しかしながら、動作監視有効時には外力として判定される。
以上のように、動作監視有効である場合のほうが、慣性力のバラつきの影響が小さい。より小さい外力に対してロボットRに外力が加わったと判定できる場合には、そのように外力判定条件を設定してもよい。
なお、動作監視無効時外力判定条件の閾値が十分に大きい場合には、動作監視無効時外力判定条件と動作監視有効時外力判定条件とが同じ条件であっても構わない。例えば前述した例において、動作監視無効時外力判定条件と動作監視有効時外力判定条件とを「|fx|>30kg、|fy|>30kgまたは|fz|>30kg」としたとする。この条件では30kgより大きな外力が加わったときのみ、ロボットRを停止させる。システム構成上、ロボットRに30kg以下の外力が作用しても問題ないとされる場合は、このような条件にする。
そして、ロボットRがワークWを持上げる場合、−Z方向に40kgの外力をロボットRに加えても、Z方向の外力推定値はfz=(20−A)−40=−20−A(0≦A<20kg)となる。つまり。外力が加わったと判定されない可能性がある。このように外力判定条件の閾値が十分に大きい場合であっても、外力監視が正しく機能しないことには変わりない。
ただし、ロボットRに外力が作用していない場合においては、ワークWを持上げるときの外力推定値はfz=(20−A)(0≦A<20kg)である。つまり、実際にロボットRが外力が作用していないのにも関わらず、外力監視部26が外力があると誤判定することはない。このように、動作監視無効時外力判定条件の閾値が十分に大きい場合には、動作監視無効時外力判定条件と動作監視有効時外力判定条件とが同じ条件であっても、外力監視の誤判定によってロボットRを無用に停止させることはない。
このように、本発明において、ロボットRがワークWを持上げる動作およびロボットRがワークWを載置する動作を行う際には、動作監視有効指令に切替えて、動作監視部27が有効になるように外力判定条件を変更する。このため、外力監視部26が、ロボットに外力がかかっていないにもかかわらず外力がかかったと判断してロボットを停止させないようにできる。従って、本発明では、ロボットRがワークWを持上げる動作およびロボットRがワークWを載置する動作を安全に行うことができる。
ところで、外力判定条件設定部25は、外力推定値が所定の第一値を超えたとき、所定時間前から現在までの外力推定値の平均値が所定の第二値を超えたとき、所定時間前の外力推定値から現在の外力推定値への変位量が所定の第三値を超えたときの少なくとも一つの条件を含む外力判定条件を有するのが好ましい。つまり、これらのうちの全ての条件を含んでもよいし、いずれか一つのみの条件を含んでいてもよい。従って、外力監視部26がロボットRを停止させる条件を適切に設定することができる。
そのような外力判定条件は、例えば「fx>3k」、「過去0.1秒のfxの平均値が3kg以上」、「0.1秒前のfxと現在のfxの差が±3kg以上」などである。このような条件を用いて、ロボットRに外力が加わったことを判定する。また、外力推定値が所定の値を超えているかという条件を使用すると、外力の大きさが大きくなったときに、ロボットRに外力が加わったと判定することができる。
なお、力センサSの検出値はノイズを含む場合がある。外力推定値に対して公知の手段で移動平均をとることにより、ノイズの影響を除去しつつ、ロボットRに外力が加わったかどうかを判定することができる。
また、ロボットRが外部環境に衝突する場合には、ロボットRがはじめて外部環境に接触してから、安全監視装置がロボットRに外力が加わったと判断してロボットRを停止させるまで、外力推定値は変動し続ける。ロボットRの速度や外部環境の素材等、さまざまな要因によって外力推定値の変動の態様は異なる。このような場合には、できるだけ早いタイミングで安全監視装置がロボットRに外力が伝わったと判断できるような外力判定条件を設定するのが好ましい。
また、急激に外力推定値が変動するような場合においては、外力推定値の変位量を用いて、ロボットRに外力が加わったかどうかを判断するのが好ましい。このような場合には、外力推定値の大きさで判定するよりも早いタイミングで、ロボットRに外力が加わったと判定できる場合がある。なお、前述した条件を適宜組み合わせて外力判定条件としてもよい。
ところで、図5は他の実施形態においてロボットがワークを把持する前の状態を示す図である。図5に示される台Tの頂面には、ワークWに対応した寸法を有する凹部Cが形成されている。図5に示されるように、ワークWは凹部Cに部分的に嵌合しており、ワークWの一部分が台Tの頂面から突出している。
このような状況において、ロボットRがワークWを持上げるときには、台TとワークWに摩擦力が生じる。そして、摩擦力は力センサSに作用するので、外力推定値もまた摩擦力に影響を受ける。この摩擦力は、ワークWの形状の個体差等に依存し、事前に推定することはできない。従って、ワークWを持上げる場合に、外力が加わったと判定されてロボットRが停止するのを防ぐような外力判定条件を決めることは難しい。
このような場合には、動作監視状態が有効のときには外力判定を無効にするのが好ましい。言い換えれば、動作監視状態が有効であるときの外力判定条件では、全ての外力推定値に対して、外力でないと判定する条件にする。つまり、動作監視状態が有効のときは、外力監視を無効にする。
これにより、外力が加わっていないのにも関わらず、ロボットRが停止するのを防ぐことができる。動作監視状態が有効であるときは、動作監視部27がロボットRの安全性を監視しているので、外力監視部26が無効であってもロボットRの安全性は確保される。
ところで、前述したように動作監視有効時には外力推定値が正しい外力を意味していない可能性がある。このため、外力監視部26による外力監視が正確に機能しないときには、動作監視状態を有効に切替えるのが好ましい。そして、動作監視有効時外力判定条件を動作監視無効時外力判定条件より緩い条件にしておく。例えば動作監視無効時外力判定条件は外力推定値が第一閾値を超えたときを条件としている場合には、前記動作監視有効時外力判定条件は外力推定値が第一閾値以上の第二閾値を超えたときを条件とする。
これにより、ロボットRに外力が作用していないにも関わらず、ロボットRに外力が作用したと外力監視部26が誤判定するのを避けられる。従って、ロボットRが誤判定により停止するのを防止できる。
例えば前述したように動作監視無効時外力判定条件を、「|fz|>3kg」とする。動作監視有効時には、この条件では、ロボットRに外力が加わっていないにも関わらず、ロボットRに外力が加わったと誤判定しうる。このため、動作監視有効時外力判定条件を、「fz<−3kgまたはfz>+21kg」のように、動作監視無効時外力判定条件よりも緩くする。これにより、前述したように誤判定を防ぐことができる。
ところで、動作監視状態切替部24が動作監視有効指令から動作監視無効指令に切替えるときに、外力推定部23により推定される外力推定値が所定条件を満たさない場合には、動作監視有効指令から動作監視無効指令への切替えを中止してもよい。
この場合には、動作監視状態を有効から無効に切替えようとした場合に、外力監視が正しく働くかどうかを確認できる。そして、外力監視が正確に機能しない場合には動作監視状態を有効のままにすることができる。つまり、外力監視部26が正確に機能しない場合には、動作監視部27を有効にしてロボットRの安全性を監視し続ける。
前述したように、ロボットRがワークWを持上げて、動作監視無効指令が入力された場合に、外力推定値が所定の条件を満たしていると、動作監視状態切替部24は、動作監視状態を無効に切替える。そして、外力推定値が所定の条件を満たしていない場合には、動作監視状態切替部24は動作監視状態を有効のままにする。ここで、所定の条件は、例えば「|fx|<1kg、|fy|<1kg、|fz|<1kgであること」等である。
例えば動作プログラムの作成の誤り等により、ワークWが台Tから完全に離間する前に動作監視無効指令が入力された場合を考える。この場合には、fz=20−Akg(0≦A<20kg)なので、動作監視状態が有効のままで切替わらない。このとき、外力監視が正しく検出しない為、動作監視部27がロボットRの安全性を監視し続ける。
ここで、所定の条件として、外力監視部26が使用する外力判定条件とは別の条件を設定してもよい。上述のように外力監視部26においては、ロボットRが動作するときの慣性力を推定する際の誤差も含めて外力判定条件を設定する必要がある。
これに対し、ロボットRが静止しているときのみ、動作監視状態を有効から無効に切替えることを許すというシステムを構築する場合は、慣性力を推定する際の誤差を含める必要はない。このような場合には、動作監視状態を有効から無効に切替える場合の条件を厳しくしてもよい。また、ロボットRが動作中なのか停止中なのかに関わらず、ワーク質量の誤差が外力推定値に影響するので、ワーク質量の誤差を考慮して条件を設定してもよい。
ところで、複数種類のワークWを搬送するときや、台Tに凹部Cが形成されている場合と凹部Cが形成されていない場合とにおいては、それぞれの状況に応じて、ワークWを持上げる方向や持上げているときに作用する力が異なる。また、ワークWを持上げるときの動作方向と、ワークWを載置するときの動作方向も互いに異なる。
このため、動作監視状態有効時外力判定条件および動作監視の評価条件は、それぞれの状況に適した条件であるようにする。そこで、予め複数の動作監視状態有効時外力判定条件および複数の動作監視の評価条件を用意する。そして、それぞれの状況に適した動作監視状態有効時外力判定条件および動作監視の評価条件を使用するのが好ましい。これにより、状況に応じて適した条件を使用することができる。
本発明における動作監視部27は外力監視が正確に機能しない状態、例えばロボットがワークを持上げる動作およびワークを載置する動作における代替手段としてロボットRの安全性を監視するものである。そして、外力監視が正確に機能するときには、動作監視状態を無効としている。ここで、一般的に、別の目的などでロボットRの位置や速度を監視することはよく行われることであり、本発明における動作監視状態が無効の状態においても、ロボットRの位置や速度を監視してもよい。
21 動作プログラム
22 ワークパラメータ切替部
23 外力推定部
24 動作監視状態切替部
25 外力判定条件設定部
26 外力監視部
27 動作監視部
C 凹部
E エンドエフェクタ
R ロボット
RC ロボット制御装置
T 台
W ワーク

Claims (5)

  1. ロボットに作用する外力を検出する力検出部を備えたロボットを監視する安全監視装置において、
    前記ロボットに把持されるべきワークの質量と質量中心と慣性行列のうち少なくとも一つを含むワークパラメータを切替えるワークパラメータ切替部と、
    該ワークパラメータ切替部により切替えられたワークパラメータを用いて、外部環境から前記ロボットに作用する力またはトルクを外力推定値として推定する外力推定部と、
    前記外力推定値が外力判定条件を満たすときに前記ロボットを停止させる外力監視部と、
    前記ロボットの位置が所定の領域内に含まれているか、前記ロボットの移動方向が所定の方向か、ロボットの動作速度が所定の速度以下であるか、前記ロボットの動作加速度が所定の加速度以下であるかのうちの少なくとも一つの条件が満たされない場合に前記ロボットを停止させる動作監視部と、
    該動作監視部を無効にする動作監視無効指令と前記動作監視部を有効にする動作監視有効指令とを切替える動作監視状態切替部と、
    前記動作監視無効指令に切替えられたときには前記外力判定条件を動作監視無効時外力判定条件に切替えると共に、前記動作監視有効指令に切替えられたときには前記外力判定条件を動作監視有効時外力判定条件に切替える外力判定条件設定部と、を具備する、ロボットの安全監視装置。
  2. 前記外力判定条件は、前記外力推定値が所定の第一値を超えたとき、前記外力推定値の移動平均が所定の第二値を超えたとき、所定時間前の前記外力推定値と現在の前記外力推定値との間の変位量が所定の第三値を超えたときの少なくとも一つの条件を含むことを特徴とする請求項1に記載の安全監視装置。
  3. 前記動作監視有効指令に切替えられたときには、前記外力監視部を無効にするようにした、請求項1または請求項2に記載の安全監視装置。
  4. 前記動作監視無効時外力判定条件は前記外力推定値が第一閾値を超えたときを条件としており、前記動作監視有効時外力判定条件は前記外力推定値が前記第一閾値以上の第二閾値を超えたときを条件としている請求項1または請求項2に記載の安全監視装置。
  5. 前記動作監視状態切替部が前記動作監視有効指令から前記動作監視無効指令に切替えるときに、前記外力推定部により推定される前記外力推定値が所定条件を満たさない場合には、前記動作監視有効指令から前記動作監視無効指令への切替えを中止する請求項1から4のいずれか一項に記載の安全監視装置。
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