JP2015202457A - 複合淡水化装置、及び複合淡水化方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来に比して大幅な動作時間延長を行い、また淡水製造効率を増大させた太陽熱利用型淡水製造機器を提供する。
【解決手段】外部から入力される所定以上の温度である第一の温度を有する高温熱入力を、前記第一の温度より50℃以上低い第二の温度を有する中温熱出力に変換する第一の熱変換と、前記中温熱出力を、前記第二の温度よりも20℃以上低い第三の温度を有する低温出力に変換する第二の熱変換とを含む複合淡水化方法である。
【選択図】図3

Description

本発明は、複合淡水化装置、及び複合淡水化方法に関する。
特許文献1に、太陽熱による吸収式ないし吸着式冷凍空調が開示されている。また、特許文献1には、太陽熱集熱器と冷凍サイクルとを組み合わせた装置が開示されている。
特許文献2及び特許文献3には、蓄熱材を用いた負荷平準機能について開示されている。
特許文献4には、吸着式冷凍において、吸着材が海水等から真水だけを吸着することを利用して、冷凍空調と海水淡水化を同時に行う吸着冷凍淡水化技術について開示されている。
特許第3302859号公報 特許第3138784号公報 特許第3168362号公報 特開2003−225653号公報 特許第5177386号公報
本発明が解決しようとする課題は、上記吸着冷凍淡水化の二重効用化による淡水製造効率の向上である。
本開示の一態様に係る複合淡水化装置は、200度以上の高温熱入力を、これより少なくとも50℃以上温度の低い中温熱出力に変換する第一の熱変換部と、前記第一の熱変換部からえられた中温熱入力を、これより少なくとも20℃以上低い低温熱出力に変換する第二の熱変換部を備える。第一の熱変換部は水との化学反応によって蓄熱を行う化学蓄熱材を備えた蓄熱装置であり、第二の熱変換部は水を物理吸着する物理吸着材を備えた吸着式冷凍器である。第一の熱変換部は、前記化学蓄熱材の脱水動作により得られる水蒸気凝縮潜熱を回収して中温熱出力を行う第一の熱回路と、化学蓄熱材の水和動作より得られる水和熱を回収して中温熱出力を行う第二の熱回路と、前記第一の熱回路と前記第二の熱回路との切り替え機構を備える。さらに第一の熱変換部は、海水その他の不純水から水を気化して化学蓄熱材に供給する第一の水蒸気回路(水和用水蒸気回路)と、脱水動作において放出される水蒸気を凝縮して純水を得るための第二の水蒸気回路(脱水用水蒸気回路)と、前記第一の水蒸気回路と前記第二の水蒸気回路との切り替え機構を備える。また、第二の熱変換部は、海水その他の不純水から水を気化して物理吸着材に供給する蒸発系統と、物理吸着材の再生動作において放出される水蒸気を凝縮して純水を得るための凝縮系統を備える。
さらに、第一の熱変換部は、化学蓄熱材の水和動作、すなわち海水その他の不純水から水を気化して化学蓄熱材に供給する動作において、蓄熱材の水和熱により前記海水その他の不純水を加熱する熱交換器を有する。
第一の熱変換部と第二の熱変換部で熱をカスケード利用して、第一の熱変換部では化学蓄熱剤の水蒸気吸収効果を利用し、第二の熱変換部では物理吸着剤の水蒸気吸着効果を利用して淡水化を行うことにより、淡水製造の二重効用化により効率を増大することが可能である。同時に第一の熱変換部が蓄熱部であることから、冷凍空調ないし淡水化の動作時間延長や負荷平準を行うことが可能である。さらに、水和熱を用いて海水その他の不純水を加熱する機構を持つことにより、水和反応速度を向上し、第二の熱変換部の効率維持に必要な高い温度の中温出力を、安定的に第一の熱変換部から出力することが可能となる。
従来の吸着冷凍淡水化装置の構成および順動作説明図である。 従来の吸着冷凍淡水化装置の構成および逆動作説明図である。 本開示の複合淡水化装置の構成説明図である。 本開示の複合淡水化装置の脱水動作説明図である。 本開示の複合淡水化装置の水和動作説明図である。 本開示の複合淡水化装置を示す図である。
本開示の一態様に係る複合淡水化装置は、200度以上の高温熱入力を、これより少なくとも50℃以上温度の低い中温熱出力に変換する第一の熱変換部と、前記第一の熱変換部からえられた中温熱入力を、これより少なくとも20℃以上低い低温熱出力に変換する第二の熱変換部を備え、第一の熱変換部は水との化学反応によって蓄熱を行う化学蓄熱材を備えた蓄熱装置であり、第二の熱変換部は水を物理吸着する物理吸着材を備えた吸着式冷凍器であることを特徴とする複合淡水化装置である。
第一の熱変換部は、海水もしくは不純水から水を気化して化学蓄熱材に供給する第一の水蒸気回路(水和用水蒸気回路)と、脱水動作において放出される水蒸気を凝縮して純水を得るための第二の水蒸気回路(脱水用水蒸気回路)と、前記第一の水蒸気回路と前記第二の水蒸気回路との切り替え機構を備える。
また、第二の熱変換部は、海水もしくは不純水から水を気化して物理吸着材に供給する蒸発系統と、物理吸着材の再生動作において放出される水蒸気を凝縮して純水を得るための凝縮系統を備える。
かかる構成によって、第一の熱変換部、第二の変換部の両方で海水淡水化ないし不純水の純水化が可能となり、二重効用化が可能となる。
また、本開示の一態様に係る複合淡水化装置は、第一の熱変換部にマグネシウムもしくはカルシウムを組成の少なくとも一部として含む化学蓄熱材を具備することを特徴とする複合淡水化装置である。
とりわけ、特許文献5に開示される塩化リチウム添加水酸化マグネシウム等は脱水反応の操作温度が低く、上述の高温熱入力温度を下げ、本原理による二重効用動作を容易化する点で特に好ましい。
また、本開示の一態様に係る複合淡水化装置は、前記化学蓄熱材の脱水動作により得られる水蒸気凝縮潜熱を回収して中温熱出力を行う第一の熱回路と、化学蓄熱材の水和動作より得られる水和熱を回収して中温熱出力を行う第二の熱回路と、前記第一の熱回路と前記第二の熱回路との切り替え機構を第一の熱変換部に備えることを特徴とする複合淡水化装置である。
かかる構成によって、化学蓄熱材の脱水動作(蓄熱動作)のときも、水和動作(放熱動作)のときにも第二の熱変換部(吸着冷凍機)に中温熱出力が可能であり、太陽光を利用した場合にも昼夜連続的な淡水製造および冷凍空調を行うことが可能となる。
さらに、第一の熱変換部は、化学蓄熱材の水和動作、すなわち海水もしくは不純水から水を気化して化学蓄熱材に供給する動作において、蓄熱材の水和熱により前記海水もしくは不純水を加熱する熱交換器を有する。
かかる構成を備えることにより、水和動作に供する海水の水蒸気分圧が上がり、水和反応の反応速度が上昇するため、前記第二の熱回路から充分な温度および量の中温熱出力を取り出すことを可能とする。
さらに、第一の熱変換部は、供給される海水と排出される濃縮海水とを熱交換する再生熱交換器を有していても良い。これによって熱ロスを減らして効率を高めることが出来る。
また、第一の熱変換部は、化学蓄熱材の水和状態を検知する検知部を備えていても良い。水和状態の情報の一例は、化学蓄熱材の水和割合である。水酸化マグネシウムMg(OH)のモル重量(分子量)は58であり、酸化マグネシウムMgOのモル重量は40であるので、例えば580kgの水酸化マグネシウムを充填した場合、この完全脱水(0%水和)のときの重量は400kgであり、また重量が490kgのときの水和割合は50%水和である。このような重量検知によって容易に水和状態を検知することができる。この水和割合を検知することにより、特に水和動作におけるリザーブ量(残りの動作可能時間)を検知することが可能であり、利便性を向上することが可能である。
また、本開示の一態様における複合淡水化装置は第一の熱変換部と第二の熱変換部との間に二次蓄熱部を有していても良い。かかる構成によって第一の熱変換部からの熱出力と第二の熱変換部の熱需要を負荷平準して、利便性を向上することが可能である。
また、本開示の一態様における複合淡水化装置は高温熱入力が太陽光集熱器であることを特徴とするか、もしくは高温熱入力が産業排熱であることを特徴とする複合淡水化装置はである。
すなわち、本発明は太陽光利用を念頭においてなされたものであるが、例えば産業排熱等が高温熱源である場合にも作用効果は同様であり、特に熱源の種別を問わない。
(実施の形態1)
最初に、吸着冷凍淡水化装置(第一の熱変換部)の構成及び動作の一例を説明する。なお、以下、全ての図を通じて同一又は対応する構成に同一の参照符号を付して、その説明を省略する。
図1に、第一の熱変換部である吸着冷凍淡水化装置の構成を示す。図1に示す第一の熱変換部は、蒸発室210と、第一の吸着室220と、第二の吸着室230と、凝縮室240とを備える。例えば、蒸発室210と、第一の吸着室220と、第二の吸着室230と、凝縮室240とは一体化されている。
<蒸発室210>
蒸発室210は、蒸発室熱交換器212とシャワーノズル211とを有する。シャワーノズル211は、外部から取得された水を蒸発室熱交換器212に供給する。外部から取得された水の例は海水である。例えば、ポンプなどにより、外部から海水が取得される。
蒸発室210では、濃縮海水または濃縮不純水216が保持されるタンクを有する。濃縮海水または濃縮不純水216とは、外部から取得された海水のうち一部が蒸発した海水を意味する。また、蒸発室210は、外部に水を排出する排出口を有する。例えば、排出口から所定以上に濃縮された濃縮海水または濃縮不純水216が排出される。
蒸発室210は、真空ポンプ214を有する。真空ポンプ214により、蒸発室210の内部空間の真空度を調整し得る。
蒸発室熱交換器212は、外部の冷熱負荷213と熱的に接続されている。冷熱負荷213の例は不凍液等の冷媒である。
<第一の吸着室220>
第一の吸着室220には、第一の吸着部221が内蔵されている。第一の吸着部221は、水を吸着する。第一の吸着部221の例はシリカゲルである。
第一の吸着部221は、吸着された水を加熱し、かつ脱離するための第一の再生熱交換器222を有する。
さらに、第一の吸着室220と蒸発室210との間には、蒸発室210から発生した水蒸気を第一の吸着室220に供給する、もしくは遮断するために開閉可能な第一の蒸発室弁223を備える。
さらに、第一の吸着室220と凝縮室240との間には、第一の吸着室220で脱離した水蒸気を凝縮室240に供給する、もしくは遮断するために開閉可能な第一の凝縮室弁224を備える。
<第二の吸着室230>
第二の吸着室230には、第一の吸着部221と同様の第二の吸着部231が内蔵されている。第二の吸着部231の例もシリカゲルである。
第二の吸着部231は、吸着された水を加熱し、かつ脱離するための第二の再生熱交換器232を有する。
さらに、第二の吸着室230と蒸発室210との間には、蒸発室210から発生した水蒸気を第二の吸着室230に供給する、もしくは遮断するために開閉可能な第二の蒸発室弁233を備える。
さらに、第二の吸着室230と凝縮室240との間には、第二の吸着室230で脱離した水蒸気を凝縮室240に供給する、もしくは遮断するために開閉可能な第二の凝縮室弁234を備える。
<凝縮室240>
凝縮室240には、水の循環により冷却塔243と熱的に接続されている凝縮室熱交換器242が備えられている。さらに凝縮室熱交換器242において凝縮した水を回収する回収器241を備えており、回収器は外部の淡水タンク244に接続していて回収された淡水を排出することが可能な構成になっている。淡水タンクとは純粋タンクとも表記する。
第一の再生熱交換器222および第二の再生熱交換器232には、第一の中温熱入力切り替え弁251および第二の中温熱入力切り替え弁252を介して、一例としてソーラーコレクタ260により生成した60−90℃程度の温水が供給可能な構成になっている。
(動作)
まず、図1を参照して、第一の熱変換部である吸着冷凍淡水化装置の順動作を説明する。
一例として、蒸発室210が1/100気圧程度に減圧されると、蒸発室内のシャワーノズル211から海水または不純水215が噴霧される。噴霧された海水または不純水215により、蒸発室熱交換器212から熱が奪われ、例えば、7℃程度で気化する。この気化潜熱を冷凍出力として冷熱負荷213に取り出すことが、吸着冷凍機250の基本原理である。また、海水から気化するものは塩分を含まない淡水のみが海水から気化することが、淡水化の基本原理である。
第一の吸着室220内の第一の吸着部221は、図1においては開かれている第一の蒸発室弁223を介して、その吸着能力が飽和するまで蒸発室210から水蒸気を吸着する。このとき、第一の吸着部221は上記の圧力まで蒸発室を減圧する吸着ポンプの役割を果たしている。
このときソーラーコレクタ260により生成した60−90℃程度の温水は、第一の中温熱入力切り替え弁251および第二の中温熱入力切り替え弁252の切り替えにより、第二の再生熱交換器232に供給され、第二の吸着室230内の第二の吸着部231を加熱して吸着水を脱離する。脱離された水蒸気は、図1においては開かれている第二の凝縮室弁234を介して凝縮室240に流入し、凝縮室熱交換器242により凝縮する。凝縮水は液滴として直下の回収器241に滴下し、淡水タンク244に排出される。
続いて、図2を参照して、第一の熱変換部である吸着冷凍淡水化装置の逆動作を説明する。
図1の順動作を継続すると、第一の吸着室220内の第一の吸着部221は、水蒸気吸着につれてその吸着能力を失い、従い蒸発室210における蒸発量が減少して冷凍能力が減少する。他方第二の吸着室230内の第二の吸着部231は吸着水の脱離につれて吸着能力を回復する。
このとき、第一の中温熱入力切り替え弁251および第二の中温熱入力切り替え弁252の切り替え、第一の蒸発室弁223を閉じて第二の蒸発室弁233を開く蒸発室弁の切り替え、第二の凝縮室弁234を閉じて第一の凝縮室弁224を開く凝縮室弁の切り替えによって、図2に示す如く逆動作の状態を生じせしめる。
吸着能力の回復した第二の吸着室230内の第二の吸着部231は、図2においては開かれている第二の蒸発室弁233を介して、その吸着能力が飽和するまで蒸発室210から水蒸気を吸着する。また、ソーラーコレクタ260により生成した60−90℃程度の温水は、第一の再生熱交換器222に供給され、図1の順動作で水を吸着した第一の吸着室220内の第一の吸着部221を加熱して吸着水を脱離し、時間とともに吸着能力が回復する。このとき脱離された水蒸気は、図2においては開かれている第一の凝縮室弁224を介して凝縮室240に流入し、凝縮室熱交換器242により凝縮する。凝縮水は液滴として直下の回収器241に滴下し、淡水タンク244に排出される。
すなわち、図1に示した順動作と図2に示した逆動作を交互に繰り返すことによって、連続的に冷凍出力を得ることが可能であり、また連続的に海水から淡水を製造することが可能である。なお、海水に換えて重金属汚染等した不純水を用いた場合にも、同じ動作で重金属等を含まない純水を得ることが出来る。
以下、図面を参照して、実施の形態1に係る複合淡水化装置を説明する。なお、以下、全ての図を通じて同一又は対応する構成に同一の参照符号を付して、その説明を省略する。
<複合淡水化装置1000>
図3に、実施の形態1に係る複合淡水化装置1000の構成の一例を示す。
図3に示す複合淡水化装置1000は、第一の熱変換部100と、第二の熱変換部200とを備える。第一の熱変換部100を蓄熱装置とも表記し、第二の熱変換部200を吸着冷凍機とも表記する。
第二の熱変換部200の構成及び動作は上述の通りであり、説明を割愛する。
第一の熱変換部100は、化学蓄熱材タンク111と、加熱回路と、蒸発タンク132と、蒸発熱交換器と、熱伝導回路とを備える。
<化学蓄熱材タンク111>
化学蓄熱材タンク111は、化学蓄熱材110を貯留する。化学蓄熱材110の一例は、水酸化マグネシウムである。化学蓄熱材110は後述する加熱回路により、高温熱が入力され、水及び脱水化学蓄熱材になる。詳細は後述する。
<加熱回路>
加熱回路は、高温熱入力熱交換器121と高温熱出力熱交換器122とを有する。
外部から高温熱が高温熱入力熱交換器121に入力される。高温熱入力熱交換器121の一例は、トラフ型のソーラーコレクタ又はリニアフレネル型のソーラーコレクタである。ソーラーコレクタは太陽熱を取得する。又は、高温熱入力熱交換器121は、ソーラーコレクタと熱的に接続された入力部であり、ソーラーコレクタから太陽熱が入力される。
高温熱出力熱交換器122は、化学蓄熱材110と熱的に接触しており、化学蓄熱材110に、高温熱入力熱交換器121に入力された熱を出力する。出力された熱により、例えば、化学蓄熱材110の温度は、200℃以上に上がる。
例えば、加熱回路に、合成油などの熱媒体を循環させることもできる。高温熱入力熱交換器121により、外部から合成油に熱が入力される。加熱回路の高温熱出力熱交換器122において、合成油から化学蓄熱材110に熱が出力される。
化学蓄熱材タンク111は、水和動作水蒸気管134と脱水動作水蒸気管124とを備える。
化学蓄熱材タンク111は、水和動作水蒸気管134により、蒸発タンク132と接続されている。蒸発タンク132は、水が供給され、かつ、供給された水を蒸発させる。
<蒸発タンク132>
蒸発タンク132は、水が貯留されているタンクと水供給管を介して、接続される。例えば、水供給管から蒸発タンク132に海水が供給される。
蒸発タンク132は、貯留される水を排出する水排出管を備える。例えば、水排出管から外部に、濃縮海水が排出される。
水和動作水蒸気管134は水和動作水蒸気弁133を有する。水和動作水蒸気弁133の開閉により、蒸発タンク132から化学蓄熱材タンク111に供給される水蒸気の量が調整される。
<淡水タンク125>
化学蓄熱材タンク111は、脱水動作水蒸気管124により、淡水タンク125と接続される。化学蓄熱材110の脱水により発生した水蒸気が、脱水動作水蒸気管124を介して淡水タンク125に出力される。
脱水動作水蒸気管124は脱水動作水蒸気弁123を有する。脱水動作水蒸気弁123の開閉により、化学蓄熱材タンク111から淡水タンク125に供給される水蒸気の量が調整される。
<蒸発熱交換器>
化学蓄熱材タンク111と蒸発タンク132とに熱的に接するように、蒸発熱交換器が位置する。例えば、化学蓄熱材110の水和熱が蒸発タンク132に伝わる。水和熱により、蒸発タンク132に貯留される海水が気化される。
また、図3に示すように、蒸発タンク132が化学蓄熱材タンク111の少なくとも外周の一部を覆うように位置しても良い。このような蒸発タンク132及び化学蓄熱材タンク111は筐体熱交換器とも表記される。
<熱伝導回路>
熱伝導回路は、水和動作熱交換器136と脱水動作熱交換器126とを備え、第二の熱変換部200と熱的に接触している。図3に示すように、熱伝導回路は、第二の熱変換部200との間に、第一の中温熱出力切替弁141と、第二の中温熱出力切替弁142とを備える。いずれかの回路を用いて中温熱出力を行うかを切り替えることが可能な構成になっている。
第一の熱変換部100は、第一の制御部を備える。第一の制御部は、所定の基準に基づいて、水供給管、水排出管、水和動作水蒸気弁133、脱水動作水蒸気弁123、第一の中温熱出力切替弁141と、第二の中温熱出力切替弁142の開閉を制御する。
例えば、上記のタンク及び配管は、SUS304、SUS316等のステンレス材料から構成される。また、上記のタンク及び配管は、チタン等で構成されることにより、海水に対して高い耐蝕性を有する。
<制御部>
制御部は、加熱回路により化学蓄熱材110を加熱し、水蒸気と脱水化学蓄熱材とを生成する回路(経路)と、脱水化学蓄熱材に淡水タンク125から水蒸気を供給し、化学蓄熱材110を生成する回路(経路)との切り替えを制御する。なお、水蒸気と脱水化学蓄熱材とを生成する回路は、熱を供給により反応を進められる。水蒸気を供給し、化学蓄熱材110を生成する回路は、反応により熱が得られる。
(動作)
<第一動作>
図4を参照して、本実施の形態の複合淡水化装置1000の第一動作の一例を説明する。第一動作は、例えば、外部から高温熱が高温熱入力熱交換器121に入力される場合の動作である。例えば、太陽光からの熱を取得可能な昼間を意味する。
図4に示す太実線は、第一動作時に動作する構成及び経路を示す。図4に示す太実線の経路を第一の循環経路とも表記する。第二の熱変換部の構成及び動作は既に詳述したため説明を割愛する。
高温熱入力熱交換器121により熱が得られる。高温熱入力熱交換器121の一例はソーラーコレクタである。例えば、ソーラーコレクタにより太陽熱が得られる。高温熱入力熱交換器121により得られた熱を、高温の熱媒とも表記する。例えば、ソーラーコレクタにより得られた高温の熱媒は300℃を有する。
高温熱入力熱交換器121から、化学蓄熱材タンク111に、高温の熱媒が入力される。化学蓄熱材タンク111は、高温熱出力熱交換器122と、化学蓄熱材110とを有する。高温熱出力熱交換器122により、入力された高温の熱媒を用いて、化学蓄熱材110が加熱される。
化学蓄熱材110の一例は、水酸化マグネシウムである。式1に、化学蓄熱材110が水酸化マグネシウムである場合に、化学蓄熱材110が加熱される反応式を示す。
(式1) Mg(OH)→MgO+HO δH=−81kJ/mol
水酸化マグネシウムは脱水し、酸化マグネシウムになる。このとき1モルあたり81kJの熱を吸収することにより、加熱される。
脱水動作水蒸気弁123を開くことによって、脱水された水は水蒸気として、脱水動作水蒸気管124通じて、淡水タンク125に供給される。
淡水タンク125の内部に位置する脱水動作熱交換器126により、水蒸気が冷却されて、凝縮して、淡水タンク125内に回収される。このとき、脱水動作熱交換器126は、水蒸気凝縮潜熱を回収し、一例として85℃程度の温水が生成される。
生成された温水は、第二の中温熱出力切替弁142を介して、図4中の太線の熱回路に流入し、第二の熱変換部200に供給される。その後、冷熱発生のための所定のエネルギーを失って、第一の中温熱出力切替弁141を介して、再度、脱水動作熱交換器126に流入する。この動作により、昼間動作では太陽熱から連続的に第一の熱変換部から中温熱出力が取り出され、第二の変換部で連続的に冷熱を供給することができる。
<第二動作>
図5を参照して、本実施の形態の複合淡水化装置1000の第二動作の一例を説明する。第二動作は、例えば、外部から高温熱が高温熱入力熱交換器121に入力されていない場合の動作である。例えば、太陽光からの熱を取得できない夜間を意味する。
図5に示す太実線は、第二動作時に動作する構成及び経路を示す。図5に示す太実線の経路を第二の循環経路とも表記する。第二の熱変換部の構成及び動作は既に詳述したため説明を割愛する。
第一動作時に脱水された化学蓄熱材110には水和余地がある。そのため、化学蓄熱材110に水蒸気を与えることにより水和物となる。式2に、化学蓄熱材110の反応式を示す。水和物になる反応時に、モルあたり81kJの熱を放出する。
(式2)MgO+HO→Mg(OH)δH=81kJ/mol
水の気化潜熱は40.6kJ/molであるので、上記81kJ/molのうち半分をこの反応で消費される水(海水)の気化に使い、半分を外部へ出力することで、連続的に熱出力を行うことが可能である。
図5において、化学蓄熱材タンク111の外周には蒸発タンク132が位置し、化学蓄熱材110の発熱で外部の海水または不純水131が加熱可能な筺体熱交換器となっている。蒸発タンク132に海水または不純水131を供給すると、上記化学反応において発生した熱により海水が加熱され、水蒸気を発生する。(この水蒸気は当然のことながら塩を含まず、これを凝縮すると淡水となる。)一例として、このときの海水温度は一例として85℃であり、その蒸気圧は0.58気圧である。この水蒸気は水和動作水蒸気弁133を開くことによって水和動作水蒸気管134通じて化学蓄熱材タンク111に供給され、上記(式2)の反応に与り、(式2)に示す水和熱を生じる。このうち約半分を水和動作熱交換器136から回収し、一例として85℃程度の温水が生成される。
この温水は第二の中温熱出力切替弁142を介して図中太線の熱回路に流入し、第二の熱変換部200に供給された後、冷熱発生のための所定のエネルギーを失って、第一の中温熱出力切替弁141を介して、再度、水和動作熱交換器136に流入するという図中太線の循環熱回路を構成する。この動作により、夜間動作では海水との水和反応により連続的に第一の熱変換部から中温熱出力が取り出され、第二の変換部で連続的に冷熱を供給することができる。
以上を纏め、本複合淡水化装置は下記の効用を奏する。
(1)第一の変換部の第一の機能は蓄熱である。昼間の脱水動作により蓄熱を行い、夜間の水和動作により放熱を行う。
(2)第一の変換部の第二の機能は淡水化である。夜間の水和動作により海水から淡水のみを水和し、昼間の脱水動作によりこれを放出して凝縮することにより淡水を製造する。
(3)第一の変換部と第二の変換部をカスケード接続することにより、第一の変換部、第二の変換部の双方で淡水を製造することが可能となり、すなわち二重効用化が可能となる。
(4)また、第一の変換部の第一の機能は蓄熱であるので、第二の変換部の動作時間を延長することが可能である。これは冷凍空調設備と共役した淡水化装置を想定した場合、夕方以降、日照はないが気温が高く冷房等が必要な場合における利便性を高めることができる。
(実施の形態2)(図6)
図6に、実施の形態2に係る冷凍機を示す。以下に、図6に示す冷凍機は、図3に示す冷凍機と異なる点を説明する。
(1)蒸発タンク132に供給される海水または不純水131と排出される濃縮海水または濃縮不純水137とを熱交換する再生熱交換器138を有している。
塩(塩化ナトリウム)の飽和濃度は25重量%程度であり、例えば海水塩分濃度を2.5%とするならば10倍以上濃縮すると塩が析出するため、適宜排出しながら水和動作を行わなければならない。他方、(実施の形態1)で述べたとおり、蒸発タンク内の海水温度は一例として85℃である。従い、温濃縮海水を排出することにより熱ロスが発生するが、再生熱交換器によりこの廃熱で入りの海水を加熱することにより熱ロスを減らして効率を高めることが出来る。
(1)蒸発タンク132下部に検知部150(重量計)を有している。
化学蓄熱材の水和状態の情報の一例は、化学蓄熱材の水和割合である。水酸化マグネシウムMg(OH)のモル重量(分子量)は58であり、酸化マグネシウムMgOのモル重量は40であるので、例えば580kgの水酸化マグネシウムを充填した場合、この完全脱水(0%水和)のときの重量は400kgであり、また重量が490kgのときの水和割合は50%水和である。このような重量検知によって容易に水和状態を検知することができる。この水和割合を検知することにより、特に水和動作におけるリザーブ量(残りの動作可能時間)を検知することが可能であり、利便性を向上することが可能である。図6では、海水水位を一定にしたときの蓄熱材タンクおよび蒸発タンク重量を予め測っておくことにより、総重量からこれを差し引いて蓄熱材重量を求め、水和状態を検知することが出来る。
(2)第一の熱変換部100と第二の熱変換部200との間に二次蓄熱部300(温水タンク)を有している。
かかる構成によって第一の熱変換部(一次蓄熱部)からの熱出力と第二の熱変換部(吸着冷凍機)の熱需要を負荷平準して、利便性を向上することが可能である。
このように、本実施の形態は(実施の形態1)よりもさらに実用性の高い形態である。
吸収式冷凍サイクルもしくは吸着式冷凍サイクルは、電動機(電動コンプレッサー)の出現以前から存在する古典的な冷凍技術である。20世紀には電力の普及、電動機やコンプレッサーの性能向上、冷媒性能の向上等による性能の飛躍的向上により、電動式冷凍機が大幅に普及したため、主にその利用はビル空調、産業用に用いられる大型の吸収冷凍機等に留まっている。しかし、近年はエネルギー価格の高騰、地球温暖化、これらに端を発した省エネルギー化の潮流があり、太陽熱が利用できるこれら熱式ヒートポンプ技術に対する見直しの機運がある。とりわけ、日射量が多く外気温が高い地域、通称サンベルトといわれる地域(インド、中近東、中南米等)においては、冷凍空調用電力の伸びによる電力需給の逼迫という現状があり、これら熱式ヒートポンプ技術に対する期待が近年高まっている。
上述のように、本発明はケミカルヒートポンプの往復動作により、昼間動作においては太陽熱から、夜間動作においては水和反応から連続的に冷熱および淡水を供給することが可能である。冷凍空調としては従来に比して大幅な動作時間延長を行い、また二重効用化により効率を高めた淡水製造装置を提供することを可能とする。
100 第一の熱変換部
110 化学蓄熱材
111 化学蓄熱材タンク
121 高温熱入力熱交換器
122 高温熱出力熱交換器
123 脱水動作水蒸気弁
124 脱水動作水蒸気管
125 淡水タンク
126 脱水動作熱交換器
131 海水または不純水
132 蒸発タンク
133 水和動作水蒸気弁
134 水和動作水蒸気管
136 水和動作熱交換器
137 濃縮海水または濃縮不純水
138 再生熱交換器
141 第一の中温熱出力切替弁
142 第二の中温熱出力切替弁
150 検知部
200 第二の熱変換部
210 蒸発室
211 シャワーノズル
212 蒸発室熱交換器
213 冷熱負荷
214 真空ポンプ
215 海水または不純水
216 濃縮海水または濃縮不純水
220 第一の吸着室
221 第一の吸着部
222 第一の再生熱交換器
223 第一の蒸発室弁
224 第一の凝縮室弁
230 第二の吸着室
231 第二の吸着部
232 第二の再生熱交換器
233 第二の蒸発室弁
234 第二の凝縮室弁
240 凝縮室
241 回収器
242 凝縮室熱交換器
243 冷却塔
244 淡水タンク
250 吸着冷凍機
251 第一の中温熱入力切り替え弁
252 第二の中温熱入力切り替え弁
260 ソーラーコレクタ
300 二次蓄熱部
1000 複合淡水化装置

Claims (10)

  1. 外部から入力される所定以上の温度である第一の温度を有する高温熱入力を、前記第一の温度より50℃以上低い第二の温度を有する中温熱出力に変換する第一の熱変換部と、
    前記中温熱出力を、前記第二の温度よりも20℃以上低い第三の温度を有する低温出力に変換する第二の熱変換部とを備え、
    前記第一の変換部は、
    化学蓄熱材を貯留する化学蓄熱材タンクと、
    前記高温熱入力を取得し、前記化学蓄熱材を加熱により水蒸気と脱水化学蓄熱材とを生成する加熱回路と、
    前記生成された水蒸気を凝縮して淡水を得る淡水タンクと、
    前記化学蓄熱材タンクの前記脱水化学蓄熱材に、水蒸気を供給する水蒸気を貯留する蒸発タンクと、
    前記加熱回路による前記化学蓄熱材を加熱と、前記蒸発タンクからの前記脱水化学蓄熱材への水蒸気を供給と切り替える制御部とを有し、
    前記第二の熱変換部は、
    水を吸着する吸着部と、
    海水もしくは不純水から水を気化して物理吸着材に供給する蒸発系統と、
    物理吸着材の再生動作において放出される水蒸気を凝縮して純水を得るための凝縮系統とを有する、複合淡水化装置。
  2. 200度以上の高温熱入力を、これより少なくとも50℃以上温度の低い中温熱出力に変換する第一の熱変換部と、前記第一の熱変換部からえられた中温熱入力を、これより少なくとも20℃以上低い低温熱出力に変換する第二の熱変換部を備え、
    第一の熱変換部は水との化学反応によって蓄熱を行う化学蓄熱材を備えた蓄熱装置であり、第二の熱変換部は水を物理吸着する物理吸着材を備えた吸着式冷凍器であり、
    第一の熱変換部は、海水もしくは不純水から水を気化して化学蓄熱材に供給する第一の水蒸気回路と、脱水動作において放出される水蒸気を凝縮して純水を得るための第二の水蒸気回路と、前記第一の水蒸気回路と前記第二の水蒸気回路との切り替え機構を備え、
    第二の熱変換部は、海水もしくは不純水から水を気化して物理吸着材に供給する蒸発系統と、物理吸着材の再生動作において放出される水蒸気を凝縮して純水を得るための凝縮系統を備える、複合淡水化装置。
  3. 前記第一の熱変換部は、マグネシウムもしくはカルシウムを組成の少なくとも一部として含む化学蓄熱材を具備する、請求項2に記載の複合淡水化装置。
  4. 化学蓄熱材の脱水動作により得られる水蒸気凝縮潜熱を回収して中温熱出力を行う第一の熱回路と、化学蓄熱材の水和動作より得られる水和熱を回収して中温熱出力を行う第二の熱回路と、前記第一の熱回路と前記第二の熱回路との切り替え機構を第一の熱変換部に備える、請求項2又は3に記載の複合淡水化装置。
  5. 前記第一の熱変換部に、化学蓄熱材の水和熱により前記海水もしくは不純水を加熱するための熱交換器を有する、請求項2から4のいずれか1つに記載の複合淡水化装置。
  6. 前記第一の熱変換部に、供給される海水と排出される濃縮海水とを熱交換する再生熱交換器を有する、請求項2から5のいずれか1つに記載の複合淡水化装置。
  7. 前記第一の熱変換部は、化学蓄熱材の水和状態を検知する検知部を備えている、
    請求項2から6のいずれか1つに記載の複合淡水化装置。
  8. 第一の熱変換部と第二の熱変換部との間に二次蓄熱部を備えている、
    請求項2から請求項7のいずれか1つに記載の複合淡水化装置。
  9. 前記高温熱入力が、太陽光集熱器により取得され、又は前記高温熱入力が産業排熱である、請求項2から請求項8に記載の複合淡水化装置。
  10. 外部から入力される所定以上の温度である第一の温度を有する高温熱入力を、前記第一の温度より50℃以上低い第二の温度を有する中温熱出力に変換する第一の熱変換と、
    前記中温熱出力を、前記第二の温度よりも20℃以上低い第三の温度を有する低温出力に変換する第二の熱変換とを含む複合淡水化方法であって、
    前記第一の変換は、
    前記高温熱入力を取得し、化学蓄熱材タンクに貯留された化学蓄熱材を加熱により水蒸気と脱水化学蓄熱材とを生成し、
    前記生成された水蒸気を凝縮して淡水を取得し、
    前記化学蓄熱材タンクの前記脱水化学蓄熱材に、淡水タンクに貯留された水蒸気を供給しと、
    前記加熱回路による前記化学蓄熱材を加熱と、前記蒸発タンクからの前記脱水化学蓄熱材への水蒸気を供給と切り替え、
    前記第二の熱変換は、
    海水もしくは不純水から水を気化して物理吸着材に供給する蒸発系統と、物理吸着材の再生動作において放出される水蒸気を凝縮して純水を得るための凝縮系統とを含む、複合淡水化方法。
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