JP2015196473A - 車両用動力伝達機構の制御装置 - Google Patents

車両用動力伝達機構の制御装置 Download PDF

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祐樹 黒崎
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Hideaki Komada
英明 駒田
寛之 柴田
Hiroyuki Shibata
寛之 柴田
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Abstract

【課題】急制動時に応答遅れなどによってSOWCに過大なトルクが作用することを防止する。【解決手段】SOWCが係合状態になって出力部材からトルクを出力している際に出力部材の回転速度の急変が検出されることにより、SOWCの差回転をモータによって負回転方向に制御し、かつ切替動作機構によってSOWCを解放状態に動作させる(ステップS5)ように構成されている。【選択図】図1

Description

この発明は、車両の走行のための動力を伝達する機構を対象とした制御装置に関し、特にセレクタブルワンウェイクラッチを備えた動力伝達機構の制御装置に関するものである。
ワンウェイクラッチは、トルクの作用の仕方によって係合し、また解放するので、変速機などの動力伝達機構に用いた場合には制御が容易になる。その一例として特許文献1にはエンジンを切り離すことのできる2モータ式のハイブリッド駆動装置が記載されている。この駆動装置は、エンジンが出力した駆動力を遊星歯車機構からなる動力分割機構によって第1モータ側と出力部材側とに分割し、その第1モータが発電機として機能して生じた電力を、出力部材に連結されている第2モータに供給するように構成されている。また、動力分割機構におけるエンジンが連結される入力要素がワンウェイクラッチを介してケーシングなどの固定部に連結され、かつエンジンを動力分割機構から切り離すクラッチが設けられている。したがって、入力要素をワンウェイクラッチによって固定した状態で第1モータをモータとして機能させれば、そのトルクを出力部材から駆動輪に出力することができる。すなわち、第1および第2のモータの二つを使用したモータ走行が可能である。
この2モータ走行モードにおいて駆動輪側から大きいトルクが入力されると、入力要素には負回転方向(エンジンの回転方向とは反対方向)のトルクが掛かる。このような駆動輪側からの大きなトルクは、例えば車両が急制動された場合に作用し、入力要素を固定しているワンウェイクラッチの損傷や耐久性の低下の要因になる。そこで、特許文献1に記載された装置では、出力軸回転数が急変する際の入力要素の目標回転数を求め、急制動時などに入力要素の回転数がその目標回転数となるように前記第1モータの回転数を制御している。
特開2012−224148号公報
特許文献1に記載された装置では、急制動時などの駆動輪側からのトルクが大きくなる場合に、ワンウェイクラッチに連結されている入力要素の回転数が所定の目標回転数に維持されるから、ワンウェイクラッチに過大なトルクが作用することが防止もしくは抑制される。しかしながら、入力要素の回転数が目標回転数に一致もしくは追従するように第1モータの回転数を制御するには、第1モータをフィードバック制御することになるから、不可避的な制御の遅れが大きく、そのために過渡的にワンウェイクラッチに過大なトルクが作用してしまう可能性がある。このような不都合を避けるためにフィードフォワード・フィードバック制御を行い、あるいはフィードバック制御での制御ゲインを大きくすることが考えられる。しかしながら、駆動輪側から入力されるトルクは路面の状態や車両の走行の状況などによって大きく変化するために、前記入力要素の回転数が目標値から大きく外れ、その際にワンウェイクラッチに大きいトルクが掛かってしまう可能性がある。
この発明は上記の技術的課題に着目してなされたものであって、セレクタブルワンウェイクラッチは所定の一方向にのみトルクを伝達できるだけでなく、トルクを伝達しない解放状態に制御できることを有効に利用して、セレクタブルワンウェイクラッチに過大なトルクが掛かることを確実に抑制することのできる制御装置を提供することを目的とするものである。
上記の目的を達成するために、この発明は、第1部材と第2部材とを備えるとともにこれらの第1部材と第2部材とが所定の差回転数以上の回転数で正回転方向に相対回転している状態では係合せずに前記所定の回転数未満の正回転状態では係合状態に切り替わって前記第1部材と第2部材との間でトルクを伝達しかつ前記正回転方向とは反対の負回転方向ではトルクを伝達しない係合状態と、前記正回転方向および負回転方向とのいずれにもトルクを伝達しない解放状態とに選択的に設定されるセレクタブルワンウェイクラッチと、前記セレクタブルワンウェイクラッチを前記係合状態と解放状態とに切替動作させる切替動作機構と、前記セレクタブルワンウェイクラッチが係合状態になってトルクを伝達している状態でトルクを駆動輪に向けて出力する出力部材とを備えている車両用動力伝達機構の制御装置において、前記セレクタブルワンウェイクラッチが係合状態になって前記出力部材からトルクを出力している際に前記出力部材の回転速度の急変が検出されることにより、前記セレクタブルワンウェイクラッチの差回転を前記モータによって負回転方向に制御し、かつ前記切替動作機構によってセレクタブルワンウェイクラッチを解放状態に動作させるように構成されていることを特徴とするものである。
この発明によれば、出力部材の回転速度が急変する場合、セレクタブルワンウェイクラッチの差回転が負回転方向に制御される。負回転方向はセレクタブルワンウェイクラッチがトルクを伝達しない方向の相対回転方向である。この状態でセレクタブルワンウェイクラッチは切替動作機構によって解放状態に制御される。セレクタブルワンウェイクラッチはいわゆる噛み合いクラッチであるものの、差回転が負回転方向であれば、トルクが作用しないので、切替動作機構によって解放状態に制御されると直ちに解放状態に切り替わる。その結果、出力部材の回転速度の急変に伴ってトルクが大小に変化するとしても、セレクタブルワンウェイクラッチにトルクが掛からないので、セレクタブルワンウェイクラッチの損傷や耐久性の低下などを回避もしくは抑制することができる。また、上記の差回転が負回転方向となるようにモータを制御すればよく、その回転数やトルクをそれぞれの目標値など合わせるように制御する必要がないので、制御の遅れやそれに伴う過大な負荷トルクなどが生じることを回避もしくは抑制することができる。
この発明に係る制御装置で実行される制御の一例を説明するためのフローチャートである。 図4に示す動力分割機構を構成している遊星歯車機構についての共線図である。 図5に示す動力分割機構およびオーバードライブ機構を構成している複合遊星歯車機構についての共線図である。 この発明で対象とすることのできる動力伝達機構の一例を示すスケルトン図である。 この発明で対象とすることのできる動力伝達機構の他の例を示すスケルトン図である。 この発明で対象とすることのできるセレクタブルワンウェイクラッチにおける係合機構の構成を示す模式的な断面図である。 その第1クラッチ板に形成されているポケットおよび第2クラッチ板に形成されているノッチを示す模式的な部分図である。 この発明で対象とすることのできる他のセレクタブルワンウェイクラッチの一部を示す部分的な断面図である。 ラチェット構造の一例を示す図である。
この発明は、エンジンを駆動力源とする一般的な車両だけでなく、エンジンとモータとを駆動力源とするハイブリッド車における動力伝達機構を対象とする制御装置に適用することができる。図4は、複軸式の2モータタイプのハイブリッド車における動力伝達機構を模式的に示しており、駆動力源としてのエンジン(Eng)1と、この発明におけるモータに相当する発電機能のある第1モータ(MG1)2と、発電機能のある第2モータ(MG2)3とを備えている。第1モータ2は、主として、エンジン1の回転数の制御およびエンジン1のクランキングを行い、また第2モータ3は、主として、走行のための駆動力源として機能する。第1モータ2は、差動機構によって構成された動力分割機構4にエンジン1と共に連結されている。また、第2モータ3のトルクを、その動力分割機構4から出力されたトルクに加減するように構成されている。
動力分割機構4は、図4に示す例では、サンギヤ5およびキャリヤ6ならびにリングギヤ7を回転要素とするシングルピニオン型の遊星歯車機構によって構成され、サンギヤ5に第1モータ2のロータが連結され、キャリヤ6にエンジン1の出力軸(クランクシャフト)が連結され、リングギヤ7が出力要素となっている。リングギヤ7に出力部材として出力ギヤ8が取り付けられており、その出力ギヤ8がカウンタドリブンギヤ9に噛み合っている。カウンタドリブンギヤ9が取り付けられているカウンタシャフト10には、カウンタドリブンギヤ9より小径のカウンタドライブギヤ11が取り付けられ、そのカウンタドライブギヤ11がデファレンシャル12におけるリングギヤ13に噛み合っている。このデファレンシャル12から左右の駆動輪14に駆動トルクを出力するようになっている。第2モータ3のロータ軸に取り付けられたドライブギヤ15が前記カウンタドリブンギヤ9に噛み合っている。このドライブギヤ15はカウンタドリブンギヤ9より小径のギヤであり、したがってドライブギヤ15およびカウンタドリブンギヤ9は減速機構を構成している。
そして、前記第1モータ2が連結されているサンギヤ5とケーシング16との間にセレクタブルワンウェイクラッチ(以下、SOWCと記す)17が設けられている。このSOWC17は解放状態では正逆いずれの方向の相対回転も可能にしてトルクを伝達することがなく、係合状態では正逆いずれか一方のみの相対回転を規制(もしくは阻止)してその相対回転方向のトルクを伝達しかつこれとは反対方向には相対回転を可能にしてトルクを伝達しないように構成されたクラッチである。ここで、正回転とは、エンジン1の回転方向と同方向の回転であり、逆回転(もしくは負回転)とは、エンジン1の回転方向とは反対方向の回転である。なお、SOWC17の具体的な構成は後述する。
上記の第1モータ2と第2モータ3とは、図示しない蓄電装置やインバータなどのコントローラユニットに接続されるとともに、相互に電力を授受できるように電気的に接続されている。また、これらの蓄電装置やコントローラユニットあるいはSOWC17などを制御するための電子制御装置(ECU)18が設けられている。この電子制御装置18は、マイクロコンピュータを主体にして構成され、車速やアクセル開度、エンジン回転数ならびに推定出力トルク、各モータ2,3の回転数ならびにトルク、SOWC17の動作状態などの検出信号がデータとして入力され、そのデータに基づいて演算を行って各モータ2,3やSOWC17の制御のための指令信号を出力するように構成されている。
図5は、この発明で対象とすることのできる動力伝達機構の他の例を示す模式図であり、上述した図4に示す構成にオーバードライブ(O/D)機構19を追加して設け、そのオーバードライブ機構19をSOWC17によって選択的にロックするように構成した例である。オーバードライブ機構19はサンギヤ20およびキャリヤ21ならびにリングギヤ22を回転要素とするダブルピニオン型の遊星歯車機構によって構成されている。そのキャリヤ21に前述した動力分割機構4におけるキャリヤ6が連結され、したがってこれらのキャリヤ6,21にエンジン1の出力トルクが伝達されるようになっている。また、サンギヤ20に動力分割機構4におけるサンギヤ5が連結され、したがってこれらのサンギヤ5,20に第1モータ2のトルクが伝達されるように構成されている。さらに、リングギヤ22とケーシング16との間に前述したSOWC17が配置され、リングギヤ22の所定方向の回転(正方向の回転)をSOWC17によって規制(阻止)してオーバードライブ状態を設定するように構成されている。したがって、動力分割機構4を構成しているシングルピニオン型遊星歯車機構とオーバードライブ機構19を構成しているダブルピニオン型遊星歯車機構とは、それぞれの回転要素が上記のように連結されることにより、いわゆる四要素の複合遊星歯車機構を構成している。他の構成は、図4に示す構成と同様であるから、図5に図4と同様の参照符号を付してその説明を省略する。
ここでSOWC17の構成について説明する。この発明で対象とする動力伝達機構では、前述した特許文献1に記載されたSOWCや米国特許出願公開第2010/0252384号に記載されているSOWCなどを採用することができ、さらには図6および図7に模式的に示すように構成されたSOWC17を採用することができる。これら図6および図7はそのSOWC17における係合機構23を示しており、第1クラッチ板24は全体として円板状に形成されており、この第1クラッチ板24に対向して円板状をなす第2クラッチ板25が配置されている。これらの各クラッチ板24,25のいずれか一方のクラッチ板がこの発明における第1の部材に相当し、いずれか他方のクラッチ板がこの発明における第2の部材に相当しており、これら各クラッチ板24,25は相対回転できるように保持されている。例えば一方のクラッチ板24(25)が前述したケーシング16に取り付けられ、他方のクラッチ板25(24)が図4に示すサンギヤ5に連結され、あるいは図5に示すリングギヤ22に連結されている。
第1クラッチ板24の正面で回転中心から半径方向で外側にずれた箇所すなわち外周側の所定箇所に、回転方向に長い凹部が形成され、この凹部がポケット26となっている。また、第2クラッチ板25の第1クラッチ板24に対する対向面のうち前記ポケット26と同一の半径位置にポケット26とほぼ同形状の凹部であるノッチ27が形成されている。ポケット26には、断面形状がポケット26の形状とほぼ等しい板状の係合片(以下、ストラットと言う)28が収容されている。このストラット28はその長さ方向の中央部に、第1クラッチ板24の半径方向に向けて設けられた支持ピン29を中心にして揺動するようにポケット26の内部に配置されている。ポケット26の深さは、その支持ピン29を境にして異なっており、ポケット26のうち図6での上側半分はストラット28の厚さ程度の深さ、あるいはそれより僅かに深い程度の深さであり、これとは反対の図6での下側半分は、ストラット28の厚さより深く、ストラット28が支持ピン29を中心にして揺動できるように構成されている。
ポケット26のうち深さの浅い部分には、ストラット28の一端部側をポケット26から押し出す方向に弾性力を作用させるスプリング30が配置されている。また、ポケット26のうち深さの深い部分には、ストラット28の他端部側をポケット26から押し出す方向に押圧するアクチュエータ31が配置されている。このアクチュエータ31はストラット28の他端部側に押圧力を付与できるものであればよく、油圧ピストンなどの油圧式アクチュエータや電磁力で推力を発生するソレノイドなどの電磁式アクチュエータを採用することができる。したがって、ストラット28はアクチュエータ31がストラット28の他端部を押圧していない状態では、一端部がスプリング30に押圧されてポケット26から突出し、これとは反対にアクチュエータ31がストラット28の他端部を押圧している状態ではストラット28がスプリング30を圧縮する方向に支持ピン29を中心にして回動し、ストラット28の全体がポケット26の内部に収まるように構成されている。なお、アクチュエータ31による押圧力を緩和し、あるいはアクチュエータ31がストラット28の一端部を押圧している状態でのストラット28の揺動を許容するなどのために、アクチュエータ31とストラット28の一端部との間にバネなどの適宜の弾性部材を介在させてもよい。また、以下の説明ではアクチュエータ31をOFF制御することによりアクチュエータ31がストラット28の他端部を押圧して係合機構23が解放状態になり、またON制御することによりアクチュエータ31がストラット28の他端部の押圧を解除して係合機構23が係合状態になるように構成されている例について説明する。
第2クラッチ板25に形成されたノッチ27は、上述したようにポケット26から突出したストラット28の一端部を入り込ませて係合させる部分である。したがって、係合機構23は、ストラット28の一端部を第2クラッチ板25側に突き出させた状態で、第1クラッチ板24に図6の上向きのトルクが作用し、あるいは第2クラッチ板25に図6の下向きのトルクが作用すると、ストラット28がポケット26とノッチ27との間に噛み込まれて各クラッチ板24,25を回転方向に一体化するように連結する。すなわち、第1クラッチ板24の第2クラッチ板25に対する図6における上方向に向けた相対回転、言い換えれば、第2クラッチ板25の第1クラッチ板24に対する図6における下方向に向けた相対回転(差回転)が規制される。この規制される回転方向は、前述した図4や図5に示す動力伝達機構においては正回転方向である。このようにして前述したサンギヤ5あるいはリングギヤ22の正回転方向の差回転を規制(もしくは阻止)している状態が係合機構23もしくはSOWC17の係合状態である。この状態で逆回転方向(負回転方向)のトルクがいずれかのクラッチ板24,25に作用すると、すなわち第1クラッチ板24に図6での下向きのトルクが作用し、あるいは第2クラッチ板25に図6での上向きのトルクが作用すると、ストラット28の表面が第2クラッチ板25におけるノッチ27の開口端のエッジ部分で押され、ストラット28がスプリング30の弾性力に抗してポケット26に押し込められる。すなわち、ストラット28による係合が解除され、各クラッチ板24,25が相対回転できる状態になる。
そして、アクチュエータ31がストラット28の他端部を押圧すると、ストラット28が前記スプリング30を圧縮しつつ、その一端部をポケット26に入り込ませる方向に回動し、ストラット28がポケット26の内部に収まる。したがって、各クラッチ板24,25を繋ぐ部材が存在しなくなるので、各クラッチ板24,25は正逆いずれの方向にも相対回転することができる。この状態が係合機構23あるいはSOWC17の解放状態である。
このように係合状態と解放状態とは、アクチュエータ31が動作することにより切り替わるから、アクチュエータ31がこの発明における切替動作機構に相当しており、そのアクチュエータ31の動作状態もしくは動作量を検出することにより、その検出結果に基づいて、係合状態および解放状態の判定を行うことができる。その検出を行うためのストロークセンサ32が設けられている。このストロークセンサ32は従来知られている適宜のセンサであってよく、例えばアクチュエータ31の動作量に応じて変化する静電容量や電気抵抗によってストロークを検出する形式のセンサや光学的にストロークを検出する形式のセンサなどであってよい。また、ストロークを検出することに替えて、アクチュエータ31の前進端と後退端とで信号を出力するいわゆるON/OFFセンサであってもよい。
図8はSOWC17の他の例を示しており、ここに示すSOWC17は、この発明における切替動作機構としてセレクタープレートを備えた形式のSOWCである。その構成を説明すると、ポケットプレート40とノッチプレート41とが同一軸線上で互いに対向し、かつ相対回転できるように配置されている。これらのポケットプレート40とノッチプレート41とがこの発明における第1部材もしくは第2部材に相当し、ポケットプレート40にはストラット42を収容するポケット43が、ポケットプレート40の回転中心から半径方向に外れた箇所に円周方向に複数、並んで形成されている。ストラット42は前述したストラット28と同様の矩形板状の部材であって、一方の端部を中心にして揺動(俯仰)して、ポケット43の内部に収まった状態と、他方の端部がノッチプレート41側に突出した状態とに動作するように構成されている。このストラット42の背面側(図8では下側)にスプリング44が配置されており、このスプリング44の弾性力によってストラット42の他方の端部をノッチプレート41側に押し出すように構成されている。したがって、ストラット42はスプリング44の弾性力に抗する強い力で押された場合にはポケット43の内部に向けて押し戻されるように構成されている。
ノッチプレート41のポケットプレート40に対向する面には、ストラット42に対応してノッチ45が形成されている。このノッチ45はストラット42の一方の端部を入り込ませてストラット42を係合させる矩形状の凹部であって、ストラット42に対向する位置に円周方向に複数、並んで形成されている。したがって、ストラット42の一方の端部がノッチ45における内側壁面に突き当たる方向のトルクがポケットプレート40とノッチプレート41との間に作用すると、ポケットプレート40とノッチプレート41とがストラット42によって連結されて両者の相対回転(差回転)が規制される。すなわち、クラッチとしては係合状態になる。これとは反対方向にトルクが作用すると、ノッチプレート41あるいはノッチ45の開口端でストラット42の上面が押されるので、ストラット42がポケットプレート40側に押し戻され、ノッチ45からストラット42が抜け出る。すなわち、ポケットプレート40とノッチプレート41とのストラット42を介した連結が解除されるので、ポケットプレート40とノッチプレート41との相対回転(負方向の差回転)が可能になる。結局、クラッチとしては一方向クラッチとして機能する。
ポケットプレート40とノッチプレート41との間にセレクタープレート46がポケットプレート40およびノッチプレート41に対して相対回転できるように配置されている。セレクタープレート46は例えば環状の薄板からなる部材であって、上記のストラット42およびノッチ45に対応する箇所に複数の開口部47が円周方向に所定の間隔をあけて形成されている。その開口部47は、ストラット42が通過してノッチプレート41側に突き出すことのできる形状に形成されている。
セレクタープレート46は、その開口部47がストラット42の位置に一致する状態と開口部47がストラット42の位置からずれてストラット42をポケット43の内部に押し込めた状態とに移動するように構成されており、セレクタープレート46をこのような二つの状態に移動させるアクチュエータ48が設けられている。このアクチュエータ48は、油圧シリンダや電磁ソレノイド、直動型モータなどによって構成されている。また、そのアクチュエータ48あるいはセレクタープレート46のストロークもしくは動作位置を検出するセンサ49が設けられている。そのセンサ49は、前述したストロークセンサ32と同様のものであってよい。
なお、この発明に係る上記のSOWC17は、前述した第1部材と第2部材とが負方向に相対回転する場合に、係合部材がこれら各部材のうちの他方の部材側に係合状態に突出していても、当該他方の部材によって押し戻される作用すなわちラチェット作用が生じる。このようなラチェット作用によって一方向クラッチとしての機能が成立している。この発明に係るSOWC17では、第1部材と第2部材とがいわゆる正方向に相対回転する場合にもラチェット作用が生じるように構成することができる。そのためのラチェット構造の一例を図9に示してある。
ここに示す例は、前述したセレクタープレート46を有するタイプのSOWC17の例であり、ストラット42の一方の端部における上面(ノッチプレート41側を向く面)は、当該一方の端部側で次第に薄くなるように円弧面42aに形成されている。また、ノッチ45の開口端のうちストラット42の一端部が係合する内側面がわの開口端、換言すればポケットプレート40とノッチプレート41とが正方向に相対回転した場合に上記の円弧面42aに対向するコーナー部が、凸曲面状に面取りされて凸円弧面45aとなっている。したがって、ポケットプレート40とノッチプレート41との正回転方向の相対回転数が所定値以上に大きい場合、ストラット42の一端部(先端部)がノッチ45の内部に入り込まずに、上記の円弧面42aと凸円弧面45aとが衝突することによりストラット42が跳ね返される。すなわち、ラチェット作用が生じ、SOWC17は解放状態に維持される。
この発明に係る制御装置は、車速の急変などに起因してSOWC17に過大なトルクもしくは荷重が作用することを回避もしくは抑制するように構成されている。図1はその制御の一例を説明するためのフローチャートであり、SOWC17を係合させた走行中に所定の短時間ごとに繰り返し実行される。図1に示す例では、先ず、急制動が検出されたか否かが判断される(ステップS1)。この判断は車速などの車両の走行状態の変化に起因してSOWC17に掛かるトルクもしくは荷重(以下、まとめてトルクと記す)が過大になるか否かの判断であり、慣性力に起因する場合だけでなく、エンジン1の共振に起因する場合も含む。したがって、ステップS1の判断もしくは急制動の検出(あるいは推定)は、ブレーキペダル(図示せず)の踏力や踏み込み速度、車輪速やエンジン回転数の変化率と予め定めた基準値とを比較することにより行うことができる。このステップS1で否定的に判断された場合には、特には制御を行うことなくリターンする。
また、ステップS1で肯定的に判断された場合には、その時点の車速が低車速か否かが判断される(ステップS2)。ここで説明している制御例では、急制動が検出された時点の車速を「低車速」、「高車速」、「超高車速」に区分するように構成されており、その「低車速」とは、ステップS1で判断された急制動によってエンジン回転数が共振回転数程度に低下する車速である。また、「高車速」とは、ステップS1で判断された急制動によってエンジン回転数が自立回転を維持できる回転数となる車速である。「超高車速」とは、上記の「高車速」より速い車速であって、ステップS1で判断された急制動の際にSOWC17の差回転を負回転方向の回転に制御してもエンジン回転数が自立回転を維持できる回転数となる車速である。これらの車速の判断は、エンジン1の構造や排気量、動力伝達機構の構造や変速比などに応じて予め決めておくことができる。
ステップS2で肯定的に判断された場合には、第1モータ2によりSOWC17を解放させるためのトルク(ロック解放トルク)を発生させる(ステップS3)。これを前述した図4に示す例における動力伝達機構4についての共線図で説明すると、図2の(a)において「ロック走行」と記載してある線が、SOWC17を係合させることによりSOWC17でトルクを受け持たせて走行している状態を示している。この状態では、キャリヤ6に連結されているエンジン1の回転数は共振回転数以上になっている。出力部材であるリングキヤ7もしくはこれと一体の出力ギヤ8の回転数が急制動によって低下すると、エンジン回転数が共振回転数に近づく。この状態で第1モータ2が負回転方向(ロック解除方向)に回転するように制御し、サンギヤ5を負回転方向に回転させる。その結果、キャリヤ6と一体のエンジン1の回転数が「0」程度に急速に低下する。この状態を図2の(a)に「急制動時」と記載した線で示してある。そのため、エンジン回転数が共振回転数もしくはこれに近い回転数にとどまることがなく、共振による過大なトルクがSOWC17に作用することが回避もしくは抑制される。
また、図5に示す例における動力伝達機構4およびオーバードライブ機構19を構成している複合遊星歯車機構についての共線図を図3の(a)に示してあり、リングギヤ22がSOWC17によって固定されていることにより、サンギヤ5,20は負回転方向に回転しており、またキャリヤ6,21に連結されているエンジン1の回転数は、共振回転数より高回転数になっている。この状態を図3の(a)に「ロック走行」と記載した線で示してある。出力部材であるリングキヤ7もしくはこれと一体の出力ギヤ8の回転数が急制動によって低下すると、エンジン回転数が共振回転数に近づく。この状態で第1モータ2が負回転方向(ロック解除方向)に回転するように制御し、サンギヤ5,20の負回転方向の回転数を増大させると、キャリヤ6,21と一体のエンジン1の回転数が「0」程度に急速に低下する。そのため、エンジン回転数が共振回転数もしくはこれに近い回転数にとどまることがなく、共振による過大なトルクがSOWC17に作用することが回避もしくは抑制される。
ステップS3で第1モータ2が負回転方向のトルクを発生し、あるいは増大するように制御を行った後、SOWC17の差回転の回転数が所定の回転数以下になったか否かが判断される(ステップS4)。この「所定の回転数」とは、トルクが大小に変化するトルク振動が生じたとしてもSOWC17の差回転が正回転方向にならない程度の回転数であり、想定されるトルク振動の振幅に応じて設計上、予め定めておくことができる。このステップS4で否定的に判断された場合にはステップS3に戻って第1モータ2のトルクあるいは回転数の制御を継続する。なお、この第1モータ2の制御は、目標値を定めた目標値追従制御ではなく、設計上予め定めた電流を第1モータ2に供給する制御であってよい。したがって、ステップS4の判断は、ステップS5以下の制御を実行するための状態の確認の判断ステップである。また、差回転の回転数が所定値以下になることを待ってセレクタープレート46をOFFに制御するので、ストラット28,42がノッチ27,45に不完全に係合した状態にとどまったり、それに伴ってセレクタープレート46に過大な荷重が掛かってしまうなどの事態を回避もしくは抑制することができる。
ステップS4で肯定的に判断された場合には、SOWC17を解放状態に切り替えるための制御、すなわち前述した図8に示すセレクタープレート46のOFF制御が実行される(ステップS5)。具体的にはセレクタープレート46をアクチュエータ48によって図8の右方向に移動させて、ストラット42をポケット43の内部に押し込める。なお、図6に示す構成のSOWC17であれば、アクチュエータ31でストラット28の端部を押してストラット28をポケット26内に収容する。上記のように低車速の場合には、エンジン回転数を共振回転数以下に迅速に低下させることになるので、ステップS5に続けて、あるいはこれと並行して、エンジン1を停止する制御が実行され(ステップS6)、リターンする。
一方、低車速でないことによりステップS2で否定的に判断された場合には、車速が超高車速か否かが判断される(ステップS7)。この判断は、前述したステップS2での低車速の判断と同様に、予め判断基準となる車速を設定し、その判断基準の車速と検出された車速とを比較することにより行うことができる。このステップS7で肯定的に判断された場合には、ロック解放トルクを付加するように第1モータ2を制御し(ステップS8)、SOWC17の差回転の回転数が予め定めた所定回転数以下か否かが判断され(ステップS9)、SOWC17の差回転の回転数が所定回転数以下になった場合にSOWC17が解放状態となるようにセレクタープレート46をOFF状態に制御する(ステップS10)。これらステップS8ないしステップS10の制御は、前述したステップS3ないしステップS5の制御と同様の制御である。そして、エンジン1の回転数を前述した共振回転数より高回転数に維持するようにモータリングが行われる(ステップS11)。このモータリングは第1モータ2が正回転方向のトルクを出力することにより行われる。
上記のステップS8ないしステップS11の制御を行った場合の挙動を前述した図4に示す例における動力伝達機構4についての共線図で説明すると、図2の(c)において「ロック走行」と記載してある線が、SOWC17を係合させることによりSOWC17でトルクを受け持たせて走行している状態を示している。この状態では、キャリヤ6に連結されているエンジン1の回転数は共振回転数以上であって、「超高車速」に対応する回転数になっている。出力部材であるリングキヤ7もしくはこれと一体の出力ギヤ8の回転数が急制動によって低下すると、エンジン回転数は低下するものの、共振回転数にまでは到らない。この状態で第1モータ2が負回転方向(ロック解除方向)に回転するように制御し、サンギヤ5を負回転方向に回転させる。これに伴ってエンジン回転数が更に低下するが、前述した「超高車速」で走行していたためにエンジン回転数は共振回転数より高回転数に維持される。この状態を図2の(c)に「急制動時」と記載した線で示してある。そして、SOWC17が解放状態に切り替えられるとともに、第1モータ2によってモータリングが行われ、エンジン回転数が共振回転数あるいはそれに近い回転数に低下しないように維持される。したがって、共振による過大なトルクがSOWC17に作用することが回避もしくは抑制される。また、エンジン1の回転数およびこれに連結されているキャリヤ6の回転数がある程度高い回転数に維持されるので、キャリヤ6によって支持されているピニオンギヤの回転数が高回転数になるなどの事態を回避もしくは抑制することができる。
また、図5に示す例における動力伝達機構4およびオーバードライブ機構19を構成している複合遊星歯車機構についての共線図を図3の(c)に示してあり、リングギヤ22がSOWC17によって固定されていることにより、サンギヤ5,20は負回転方向に回転しており、またキャリヤ6,21に連結されているエンジン1の回転数は、共振回転数以上であって、「超高車速」に対応する回転数になっている。この状態を図3の(c)に「ロック走行」と記載した線で示してある。出力部材であるリングキヤ7もしくはこれと一体の出力ギヤ8の回転数が急制動によって低下すると、エンジン回転数は低下するものの、共振回転数にまでは到らない。この状態で第1モータ2が負回転方向(ロック解除方向)に回転するように制御し、サンギヤ5,20の負回転方向の回転数を増大させる。これに伴ってエンジン回転数が更に低下するが、前述した「超高車速」で走行していたためにエンジン回転数は共振回転数より高回転数に維持される。この状態を図3の(c)に「急制動時」と記載した線で示してある。そして、SOWC17が解放状態に切り替えられるとともに、第1モータ2によってモータリングが行われ、エンジン回転数が共振回転数あるいはそれに近い回転数に低下しないように維持される。したがって、共振による過大なトルクがSOWC17に作用することが回避もしくは抑制される。また、エンジン1の回転数およびこれに連結されているキャリヤ6の回転数がある程度高い回転数に維持されるので、キャリヤ6によって支持されているピニオンギヤの回転数が高回転数になるなどの事態を回避もしくは抑制することができる。
さらに、前述したステップS7で否定的に判断された場合には、車速は「高車速」になっていることになり、この場合は、SOWC17を係合状態に維持することでエンジン1のモータリングを行う(ステップS12)。この場合の挙動を共線図によって説明すると、図2の(b)は前述した図4に示す動力分配機構4についての共線図であって、図2の(b)において「ロック走行」と記載してある線が、SOWC17を係合させることによりSOWC17でトルクを受け持たせて走行している状態を示している。この状態では、キャリヤ6に連結されているエンジン1の回転数は共振回転数以上であって、「高車速」に対応する回転数になっている。出力部材であるリングキヤ7もしくはこれと一体の出力ギヤ8の回転数が急制動によって低下すると、エンジン回転数は低下するものの車速が「高車速」であり、かつSOWC17を係合状態に維持したために、共振回転数より高い回転数に維持される。したがって、急制動時の状態も上記の「ロック走行」と記載してある線で表される。そのため、エンジン回転数が共振回転数もしくはこれに近い回転数にとどまることがなく、共振による過大なトルクがSOWC17に作用することが回避もしくは抑制される。
また、図5に示す例における動力伝達機構4およびオーバードライブ機構19を構成している複合遊星歯車機構についての共線図を図3の(b)に示してあり、リングギヤ22がSOWC17によって固定されていることにより、サンギヤ5,20は負回転方向に回転しており、またキャリヤ6,21に連結されているエンジン1の回転数は、共振回転数より高回転数になっている。この状態を図3の(b)に「ロック走行」と記載した線で示してある。出力部材であるリングキヤ7もしくはこれと一体の出力ギヤ8の回転数が急制動によって低下すると、エンジン回転数は低下するものの車速が「高車速」であり、かつSOWC17を係合状態に維持したために、共振回転数より高い回転数に維持される。したがって、急制動時の状態も上記の「ロック走行」と記載してある線で表される。そのため、エンジン回転数が共振回転数もしくはこれに近い回転数にとどまることがなく、共振による過大なトルクがSOWC17に作用することが回避もしくは抑制される。
以上説明したようにこの発明に係る制御装置によれば、エンジン1の共振によってSOWC17に過大なトルクが作用することが検出もしくは推定された場合にはSOWC17を解放するように制御するので、SOWC17に過大なトルクが掛かったり、それによってSOWC17が破損したり、あるいは耐久性が低下するなどの事態を回避もしくは抑制することができる。
なお、この発明は上述した具体例に限定されないのであって、SOWC17は所定の回転部材の回転を選択的に止めるブレーキとして使用する以外に、二つの回転部材同士を所定の回転方向で連結するクラッチとして使用されている場合であってもこの発明を適用することができる。
1…エンジン(Eng)、 2…第1モータ(MG1)、 3…第2モータ(MG2)、 4…動力分割機構、 5…サンギヤ、 6…キャリヤ、 7…リングギヤ、 8…出力ギヤ、 9…カウンタドリブンギヤ、 16…ケーシング、 17…セレクタブルワンウェイクラッチ(SOWC)、 18…電子制御装置(ECU)、 19…オーバードライブ(O/D)機構、 20…サンギヤ、 21…キャリヤ、 22…リングギヤ、 23…係合機構、 24…第1クラッチ板、 25…第2クラッチ板、 26…ポケット、 27…ノッチ、 28…係合片(ストラット)、 29…支持ピン、 30…スプリング、 31…アクチュエータ、 40…ポケットプレート、 41…ノッチプレート、 42…ストラット、 43…ポケット、 44…スプリング、 45…ノッチ、 46…セレクタープレート、 47…開口部、 48…アクチュエータ、 42a…円弧面、 45a…凸円弧面。

Claims (1)

  1. 第1部材と第2部材とを備えるとともにこれらの第1部材と第2部材とが所定の差回転数以上の回転数で正回転方向に相対回転している状態では係合せずに前記所定の回転数未満の正回転状態では係合状態に切り替わって前記第1部材と第2部材との間でトルクを伝達しかつ前記正回転方向とは反対の負回転方向ではトルクを伝達しない係合状態と、前記正回転方向および負回転方向とのいずれにもトルクを伝達しない解放状態とに選択的に設定されるセレクタブルワンウェイクラッチと、前記セレクタブルワンウェイクラッチを前記係合状態と解放状態とに切替動作させる切替動作機構と、前記セレクタブルワンウェイクラッチが係合状態になってトルクを伝達している状態でトルクを駆動輪に向けて出力する出力部材とを備えている車両用動力伝達機構の制御装置において、
    前記セレクタブルワンウェイクラッチが係合状態になって前記出力部材からトルクを出力している際に前記出力部材の回転速度の急変が検出されることにより、前記セレクタブルワンウェイクラッチの差回転を前記モータによって負回転方向に制御し、かつ前記切替動作機構によってセレクタブルワンウェイクラッチを解放状態に動作させるように構成されていることを特徴とする車両用動力伝達機構の制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107401562A (zh) * 2016-05-20 2017-11-28 现代自动车株式会社 离合器控制方法以及用于车辆的离合器控制滤波器
CN109869422A (zh) * 2017-12-01 2019-06-11 丰田自动车株式会社 可选择单向离合器的控制装置

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